JP2016216071A - Ptpシート用包装体 - Google Patents

Ptpシート用包装体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016216071A
JP2016216071A JP2015100728A JP2015100728A JP2016216071A JP 2016216071 A JP2016216071 A JP 2016216071A JP 2015100728 A JP2015100728 A JP 2015100728A JP 2015100728 A JP2015100728 A JP 2015100728A JP 2016216071 A JP2016216071 A JP 2016216071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ptp sheet
ptp
sheet
plate
side plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015100728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6509034B2 (ja
Inventor
卓也 志村
Takuya Shimura
卓也 志村
信介 渡辺
Shinsuke Watanabe
信介 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Printing Co Ltd
Original Assignee
Asahi Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Printing Co Ltd filed Critical Asahi Printing Co Ltd
Priority to JP2015100728A priority Critical patent/JP6509034B2/ja
Publication of JP2016216071A publication Critical patent/JP2016216071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6509034B2 publication Critical patent/JP6509034B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造であり、一般的なPTPシートを収容して、子供が取り出すことは難しく、大人には取り出しやすいPTPシート用包装体を提供する。【解決手段】一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた包装体形成片から成り、PTPシート32を挟んで収容する袋体を形成する一対の側面板14,18を有する。一方の側面板14の裏面に位置し、PTPシート32の突出部34aが係合す係止板26を備える。係止板26とPTPシート32を挟んで反対側に位置する他方の側面板18に、側面板18の面方向に力を加えると、係止板26から側面板18が離れる方向にたわむ折り曲げ線22を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、PTPシートを包装しPTPシートを摺動させて取り出すPTPシート用包装体に関する。
従来、薬剤を収容したPTPシートから錠剤やカプセル等を不用意に取り出すことを防ぐために、チャイルドレジスト機能が付いた包装体がある。例えば、PTPシートを包装体の中に摺動させて入れるとロックされ、子供が不用意に取り出すことができず、使用者がPTPシートを取り出す時は、所定の操作でロックを解除してPTPシートを摺動させて取り出すことができる。このような包装体は、従来いろいろな形状のものが提案されている。
例えば、特許文献1に開示されている包装は、スリーブとスライドとを備えている。スライドはPTPシートであり、薬剤を収容する薬剤領域が突出して設けられ、スリーブは、隔離された一対の主面と、一対の主面を接続する側壁が設けられ、側壁にはスライド開口が形成されている。スライド開口の周縁にはショルダ部が設けられ、収容されたPTPシートはショルダ部に当接してスリーブから取り出すことができない。スリーブの内側には、PTPシートをショルダ部側に押圧するフラップが設けられている。一方の主面の、フラップに対面する位置には、指を入れてフラップを押すための切り欠きが形成されている。そして、PTPシートをスライド開口から取り出す時は、切り欠きに指を入れてフラップを押してPTPシートをショルダ部から離して係合を解除して、取り出したPTPシートから錠剤等を取り出すものである。
また、特許文献2に開示されているチャイルドレジスタントおよびシニアフレンドリー機能を有する丸薬ディスペンサブリスターパッケージは、ブリスターカードと外部パッケージから作られている。ブリスターカードには、緩衝機構を形成するプラスチック製のリベットアセンブリが設けられ、外部パッケージの内側パネルには、リベットアセンブリに当接してロックするリップが切抜きにより設けられている。また、内側パネルの外側に重ねられている底面パネルには、リップに対面する位置に、押し下げ可能なボタンが部分切り抜きにより形成されている。ブリスターカードを外部パッケージから取り出す時は、ボタンを押してブリスターパックのリベットアセンブリをリップから離して、取り出したブリスターカードから錠剤などを取り出すものである。
特表2010−512881号公報 特表2013−536131号公報
上記背景技術の場合、包装が箱体であり厚みを有し、コンパクトではない。またスライダをロックする構造が複雑であり、コストがかかり、組立の作業効率が良くないものである。また、引用文献1ではPTPシートにプルタブと側方延在部が設けられ、引用文献2ではPTPシートにリベットアセンブリが設けられ、いずれも一般的なPTPシートを包装するものではなく、汎用性がないものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、一枚の包装体形成片を組み立てて袋体に作られた簡単な構造であり、一般的なPTPシートを収容して子供が取り出すことは難しく、大人には取り出しやすいPTPシート用包装体を提供することを目的とする。
本発明は、薬剤等の商品を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能な封止シートが取り付けられて、前記突出部の開口部が閉鎖されたPTPシートを収容するPTPシート用包装体であって、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた包装体形成片から成り、前記包装体形成片には、前記PTPシートを挟んで収容する袋体を形成する一対の側面板と、前記一対の側面板の一方の側面板の裏面に位置し前記PTPシートの前記突出部が係合される係止板が設けられ、前記係止板と前記PTPシートを挟んで反対側に位置する他方の側面板には、前記他方の側面板の面方向に力を加えると、前記他方の側面板が前記係止板から離れる方向にたわむ折り曲げ線が設けられているPTPシート用包装体である。このPTPシート用包装体は、前記側面板の面に交差する方向に力を加えることにより、収容空間が広がり、前記PTPシートの前記突出部が前記係止板から離れて係合が解除される。
また、前記係止板には、前記PTPシートの前記突出部が嵌合される透孔が設けられている。
または、前記係止板には、前記PTPシートの前記突出部の、前記PTPシート用包装体の開口部側の側面に当接する当接縁部が設けられているものでもよい。
前記一対の側面板は折罫線を介して連接され、前記折罫線と平行に一対の前記折り曲げ線が設けられているものである。
本発明のPTPシート用包装体は、一枚の包装体形成片を組み立てて袋体に作られた簡単な構造であり、PTPシートを簡単にロックして子供が取り出すことは難しく、成人には簡単にロックを解除して取り出しやすいものである。しかも、ワンタッチでロックを解除することができ、操作が単純で簡単である。市販の一般的なPTPシートを収容し、保護することができ、薄形でコンパクトな形状であり、手軽に使用可能である。また、PTPシートを収容して容易且つ確実に保護することができ、携帯する場合にも好都合である。
この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体の正面図(a)と右側面図(b)、背面図(c)である。 この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体の展開図である。 PTPシートの正面図(a)と右側面図(b)、底面図(c)である。 この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体のロック状態を示す横断面図である。 この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体の解除状態を示す横断面図である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体の正面図(a)と右側面図(b)、背面図(c)である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体の展開図である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体のロック状態を示す横断面図である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体の解除状態を示す横断面図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図5はこの発明の第1実施形態を示すもので、この実施形態のPTPシート用包装体10は、紙製の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された包装体形成片12で作られている。
図2は包装体形成片12を表面から見た展開図であり、包装体形成片12は、一方向に長い矩形の第1側面板14が設けられている。第1側面板14は、収容する後述のPTPシート32の大きさに対して、短辺14a,14bはPTPシート32の幅より長く設けられ、短辺14a,14bに交差する長辺はPTPシート32の長手方向とほぼ同じ長さで設けられている。第1側面板14の、一方の短辺14aの中心には、第1側面板14の中央にくぼむ円弧形状の凹部16が形成されている。
第1側面板14の、短辺14a,14bに交差する一対の長辺の、図2において左側に位置する一方には、矩形の第2側面板18が折罫線20で区切られて設けられている。第2側面板18は、第1側面板14との連接方向の長さは第1側面板14より僅かに長く、連接方向に交差する幅は第1側面板14より僅かに短い矩形である。第2側面板18の、短辺14aに連続する短辺18aは、短辺14aよりも第2側面板18の図面下方にずれた位置にあり、短辺14aに対して平行に位置している。短辺18aの反対側の短辺18bは、第1側面板14の、短辺14aと反対側の短辺14bの、延長線上に位置している。第2側面板18には、短辺18a,18bに交差する一対の長辺の少し内側に、長辺に対してほぼ平行な直線である折り曲げ線22が各々設けられている。一対の折り曲げ線22は、短辺18aと短辺18bの間に貫通している。折り曲げ線22には、折り曲げやすいように破断線が所定間隔で設けられている。一対の折り曲げ線22の間隔は、後述するPTPシート32の幅より広く設定されている。短辺18aの中心には、第2側面板18の中央にくぼむ円弧形状の凹部24が形成されている。
第2側面板18の、第1側面板14と反対側の長辺には、矩形の係止板26が折罫線28で区切られて設けられている。係止板26は、第2側面板18との連接方向の長さが第2側面板18及び第1側面板14より僅かに短く、連接方向に交差する幅は第2側面板18より僅かに長い矩形である。係止板26の、短辺18aに連続する短辺26aは、短辺18aよりも図面上方にずれた位置にあり、短辺18aに対して平行に位置し、第1側面板14の短辺14aの延長線上に位置している。短辺26aの反対側の短辺26bは、短辺18bよりも係止板26の図面上方にわずかにずれた位置にあり、短辺18bに対して平行に位置している。係止板26には、後述するPTPシート32のプラスチック成形体34突出部34aが嵌合される透孔30が設けられている。透孔30は円形であり、第2側面板18との間の折罫線28に平行に5個が等間隔に並んだ列が2列設けられ、合計10個が形成されている。短辺26aの中心には、係止板26の中央にくぼむ円弧形状の凹部31が形成されている。
PTPシート用包装体10はPTPシート32を包装するものであり、ここでPTPシート32について図3に基づいて説明する。PTPシート32は、プラスチック成形体34が設けられ、プラスチック成形体34には、錠剤36を収容する突出部34aと、突出部34aの周縁部のフランジ部34bが設けられている。ここでは、10個の突出部34aが2列に並べられて設けられたものである。プラスチック成形体34のフランジ部34bには、突出部34aの突出方向と反対の面に薄いアルミ製の薄形シート38が貼り付けられ、突出部34aが閉鎖されている。PTPシート32の長手方向の一方の端部には、商品名等が印刷された表示部39が設けられている。
次に、PTPシート用包装体10の組立方法について説明する。ここでは、図2が包装体形成片12の表面を見たものであり、包装体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、第2側面板18の一対の折り曲げ線22を、鈍角に裏折りし、再び平坦に伸ばし、裏折りしやすいようにくせをつける。次に第2側面板18の裏面に、折り曲げ線22と長辺の間の部分に、糊40を折り曲げ線22に対して平行な直線状に各々塗布する。また、短辺18b近傍にも、短辺18bに対して平行な直線状に糊42を塗布する。そして折罫線28で係止板26を第2側面板18に正折りし、係止板26の裏面と第2側面板18の裏面は糊40,42により接着される。次に第1側面板14の裏面に、一対の長辺に沿って糊44を直線状に各々塗布する。そして、折罫線20で第1側面板14を、係止板26を挟んで第2側面板18に正折りし、第1側面板14の裏面と係止板26の表面は糊44により接着される。係止板26と第2側面板18の間には、糊40による一対の直線の接着部分と、それに直角に交差する糊42の直線の接着部分により、3方向が囲まれた袋状の収容部46が形成される。残りの1方向が開口部48となり、平坦な袋体のPTPシート用包装体10が完成する。
次に、PTPシート用包装体10の使用方法について説明する。PTPシート用包装体10の、第2側面板18と係止板26の間の収容部46に、開口部48から、PTPシート32をスライドさせながら入れる。この時、PTPシート32のプラスチック成形体34の突出部34aが、係止板26へ向かって突出する方向にセットする。この時、PTPシート32のプラスチック成形体34の突出部34aが、係止板26の透孔30に差し込まれて引っ掛かり、入れることができない。そこで、図5に示すようにPTPシート用包装体10の一対の長辺を片手で保持して握るように力を加えて互いに近づけるように押すと、折り曲げ線22に逆折りするくせがつけられているため、一対の長辺が第2側面板18の表面側に突出して互いに近づくように曲がる。そして第2側面18の折り曲げ線22が逆折りされて第2側面板18の折り曲げ線22で挟まれた中心部分が表面側に円弧状に緩やかにたわんで膨出する。また、第1側面板14と係止板26は、第2側面板18の、折り曲げ線22の外側に位置する部分とともに一対の長辺が近づくように折り曲げられ、第1側面板14の中心側が第1側面板14の表面側に曲げられ、第2側面板18から離れる方向にたわむ。これにより第2側面板18と係止板26の間の収容部46が広がり、PTPシート32の突出部34aが係止板26の透孔30に引っ掛からなくなり、円滑にスライドさせることができる。
そしてPTPシート32を、収容部42の底部である糊42による接着部付近に達するまで入れ、PTPシート用包装体10から一対の長辺を近づける押圧を解除する。すると、図4に示すように第1側面板14と第2側面18のたわみが解消され、収容部46の空間が再び小さくなって、PTPシート32のプラスチック成形体34突出部34aが係止板26の透孔30に差し込まれて引っ掛かり、ロックされる。
PTPシート32は、PTPシート用包装体10に収容されたとき、開口部48に位置する凹部16,24,31から端部が僅かに突出し、錠剤36を使用するときにPTPシート32を引き抜くときの手がかりとなる。また、第2側面板18の短辺18aが浅い位置にあるため、PTPシート32の端部に設けられた表示部39が露出し、印刷された商品名を見ることができる。
PTPシート32の、凹部16,24,31から突出する端部を保持して、開口部48から引き抜くように力を入れても、PTPシート32の突出部34aがPTPシート用包装体10の係止板26にロックされているためスライドさせることができず、子供が不用意に取り出すことを防ぐ。
錠剤36を使用する時は、図5に示すように、PTPシート用包装体10の一対の長辺を片手で左右から保持して握るように力を加えて互いに近づけるように押し収容部46を広げ、この時PTPシート32も第2側面板18に沿って曲げられ、係止板26をPTPシート32から離してロックを解除する。もう一方の手でPTPシート32を保持して引き出し、PTPシート用包装体10から取り出す。
この後、錠剤36を取り出すために、PTPシート32の突出部34aを押すと、錠剤36がPTPシート32の薄形シート38に押し付けられて、薄形シート38が破断し、錠剤36がPTPシート32から取り出される。なお、使用した残りの錠剤36が収容されたPTPシート32は、包装と同じ手順で、PTPシート用包装体10の中に収容する。
この実施形態のPTPシート用包装体10によれば、紙製の一枚の包装体形成片12を組み立てて平坦な袋体に作られた簡単な構造であり、PTPシート32を保護することができ、またPTPシート32を簡単にロックして子供が取り出すことは難しく、大人には簡単にロックを解除して取り出しやすいものである。PTPシート32を取り出すためにPTPシート用包装体10を片手で左右から握るように力を加える際に、ある程度の力と手の大きさが必要で、子供の力や手の大きさでは開封を制限することができる。
また、このPTPシート用包装体10は、一般的な市販のPTPシート32を収容することができ、便利である。袋体で使用しやすい形状であり、簡易的にチャイルドロック効果を有し、手軽に使用することができる。構造が簡単であり、コストが安価で、組立効率が良い。さらに、薄形でコンパクトな形状であり、花粉症等の錠剤の持ち運び用携帯包装としても便利である。薬局で手軽に利用することができ、使用者がPTPシート32の紛失を防止し、また不用意にPTPシート32から錠剤36が出ることを防ぐことができ、付加価値を高めるものである。第2側面板18に折り曲げ線22が設けられ、長辺を押すと簡単に第2側面板18が表面側に膨出するようにたわみ、ワンタッチで簡単にロックを解除することができる。操作が単純で簡単であり、手の不自由な人や力がない人にも使用しやすいものである。
次にこの発明の第二実施形態について図6〜図9に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のPTPシート用包装体50は、紙製の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された包装体形成片52で作られている。
図7は包装体形成片52を表面から見た展開図であり、包装体形成片52は、一方向に長い矩形の第1側面板54が設けられている。第1側面板54は、収容するPTPシート32の大きさに対して、短辺54a,54bはPTPシート32の幅より長く設けられ、短辺54a,54bに交差する長辺はPTPシート32の長手方向とほぼ同じ長さで設けられている。第1側面板54の、一方の短辺54aの中心には、係止板56が折罫線58で区切られて設けられている。係止板56は、短辺54aに対して斜めに傾斜して連続する一対の傾斜部56aと、短辺54aに対して平行に位置する直線部56bとで囲まれた台形状に設けられている。直線部56bの中心には、外側へ向かう矩形の小形の凸部56cが連続して形成されている。凸部56cと直線部56bの境界部分は角部が面取りされて曲線となっている。直線部56bは、PTPシート32の突出部34aに当接してロックする当接縁部65となる。
第1側面板54の、短辺54a,54bに交差する一対の長辺の、図7において右側に位置する一方には、矩形の第2側面板60が、折罫線62で区切られて設けられている。第2側面板60は第1側面板54とほぼ同じ大きさの矩形である。第2側面板60の、短辺54aに連続する短辺60aの中心には、切欠部64が設けられている。切欠部64は、係止板56を折罫線58で折り返した形状よりも少し大きいネガ形状である。切欠部64は、短辺60aに対して斜めに傾斜して連続する一対の傾斜部64aと、短辺60aに対して平行に位置する直線部64bとで囲まれた台形状に設けられ、直線部64bの中心には、第2側面板60の中央側へくぼむ矩形の小形の凹部64cが連続して形成されている。凹部64cと直線部64bの境界部分は角部が面取りされて曲線となっている。
第2側面板60には、短辺60a,60bに交差する一対の長辺の少し内側に、長辺に対してほぼ平行な直線である折り曲げ線66が各々設けられている。一対の折り曲げ線66は、切欠部64の、傾斜部64aと直線部64bの境界部分に連続し、短辺60aと反対側の短辺60bに達している。折り曲げ線66には、折り曲げやすいように破断線が所定間隔で設けられている。一対の折り曲げ線66の間隔は、PTPシート32の幅より広く設定されている。
次に、PTPシート用包装体50の組立方法について説明する。ここでは、図7が包装体形成片52の表面を見たものであり、包装体形成片52の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、第2側面板60の一対の折り曲げ線66を、鈍角に裏折りし、再び平坦に伸ばし、裏折しやすいようにくせをつける。次に第2側面板60の裏面に、折り曲げ線66と長辺の間の部分に、糊68を折り曲げ線66に対して平行な直線状に各々塗布する。また、短辺60b近傍にも、短辺60bに対して平行な直線状に糊70を塗布する。そして折罫線62で第1側面板54を第2側面板60に正折りし、第1側面板54の裏面と、第2側面板60の裏面は糊68,70により接着される。第1側面板54と第2側面板60の間には、糊68による一対の直線の接着部分と、それに直角に交差する糊70の直線の接着部分により、3方向が囲まれた袋状の収容部72が形成される。残りの1方向が開口部74となり、平坦な袋体のPTPシート用包装体50が完成する。この時、開口部74には第1側面板54の短辺54aが位置し、短辺54aに、折罫線58を介して係止板56が外側へ向かって突出している。
次に、PTPシート用包装体50の使用方法について説明する。PTPシート用包装体50の開口部74に位置する係止板56を、折罫線58で正折りして、図6に示すように第1側面板54の裏面に折り返す。第2側面板60には、係止板56とネガ形状の切欠部64が形成されているため、係止板56は第2側面板60にぶつかることなく、第1側面板54に重ねられる。そして開口部74からPTPシート32をスライドさせながら入れる。この時、PTPシート32のプラスチック成形体34の突出部34aが、第1側面板54と係止板56へ向かって突出する方向にセットする。すると、PTPシート32のプラスチック成形体34突出部34aは係止板56の表面を摺動して通過し、一番開口部74に近い一対の突出部34aが通過した後、二つ折りされていた係止板56が折罫線58の部分の弾性力で角度がわずかに開いて第1側面板54から起き上がる。そして係止板56は、凸部56cがPTPシート32のプラスチック成形体34フランジ部34bに当接し、直線部56bである当接縁部65が一番開口部72に近い一対の突出部30aの開口部74側の側面に当接し、開口部74から引く抜くことができず、ロックされる。
PTPシート32は、PTPシート用包装体50に収容されたとき、開口部74に位置する切欠部64から端部が僅かに突出し、錠剤36を使用するときにPTPシート32を引き抜くときの手がかりとなる。また、切欠部64に、PTPシート32の表示部39が露出し、印刷された商品名を見ることができる。
PTPシート32の、切欠部64から突出する端部を保持して、開口部74から引き抜くように力を入れても、PTPシート32の突出部34aがPTPシート用包装体50の係止板56にロックされているためスライドさせることができず、子供が不用意に取り出すことを防ぐ。
錠剤36を使用するときは、図9に示すように、PTPシート用包装体50の開口部74近傍で、一対の長辺を片手で左右から保持して握るように力を加えて互いに近づけるように押す。すると、第2側面板60折り曲げ線66に逆折りするくせがつけられているため、一対の長辺が第2側面板60の表面側に突出して互いに近づくように曲がる。そして第2側面板60の折り曲げ線66が逆折りされて第2側面板60の折り曲げ線66で挟まれた中心部分が表面側に円弧状に緩やかにたわんで膨出する。また第1側面板54は、第2側面板60の、折り曲げ線66の外側に位置する部分とともに一対の長辺が近づくように折り曲げられ、第1側面板54の中心側が第1側面板54の表面側に曲げられ、第2側面板60から離れる方向にたわむ。そして係止板56も第1側面板54とともに第2側面板60から離れる方向にたわみ、弾性力で少し角度が開いていた折罫線58が確実に二つ折りされ、係止板56が第1側面板54に重ねられ、PTPシート32から離れて引っ掛からなくなり、ロックを解除する。もう一方の手でPTPシート32を保持して引き出し、PTPシート用包装体50から取り出す。そしてPTPシート32の突出部34aを押す。錠剤36がPTPシート32の薄形シート38に押し付けられて薄形シート38が破断し、錠剤36がPTPシート32から取り出される。なお、使用した残りの錠剤36が収容されたPTPシート32は、包装と同じ手順で、PTPシート用包装体50の中に収容する。
この実施形態のPTPシート用包装体50によれば、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。PTPシート32のロックと解除は、係止板56の第1側面板54に対する角度で行われ、操作がより簡単である。また、包装体形成片52が小形であり、コストが安価で組み立てる作業が容易である。厚みが小さいため、よりコンパクトに収納することができ、保管や運搬の際に便利である。
なお、この発明のPTPシート用包装体は、上記各実施形態に限定されるものではなく、収容する錠剤の数は適宜変更可能であり、PTPシートの突出部の数に合わせて係止板の透孔の数や大きさ等を変更して簡単に対応することができる。PTPシートの素材も関係なく、いろいろなものに対応することができる。収容される錠剤は、薬剤に限らず他の商品でもよい。また、各部材の連接する順番や糊付位置、組み立てる順番等は適宜変更可能である。PTPシート用包装体の素材は、紙以外にプラスチック等、折罫線で折り角度を自由に変化させることができるものであればよい。
10,50 PTPシート用包装体
12,52 包装体形成片
14,54 第1側面板
18,60 第2側面板
22,66 折り曲げ線
26,56 係止板
30 透孔
32 PTPシート
34 プラスチック成形体
34a 突出部
34b フランジ部
36 錠剤
38 薄形シート
65 当接縁部

Claims (4)

  1. 商品を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能な封止シートが取り付けられて前記突出部の開口部が閉鎖されたPTPシートを収容するPTPシート用包装体であって、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた包装体形成片から成り、前記包装体形成片には、前記PTPシートを挟んで収容する袋体を形成する一対の側面板と、前記一対の側面板の一方の側面板の裏面に位置し前記PTPシートの前記突出部が係合される係止板が設けられ、前記係止板とは前記PTPシートを挟んで反対側に位置する他方の側面板には、前記他方の側面板の面方向に力を加えると、前記他方の側面板が前記係止板から離れる方向にたわむ折り曲げ線が設けられていることを特徴とするPTPシート用包装体。
  2. 前記係止板には、前記PTPシートの前記突出部が嵌合される透孔が設けられている請求項1記載のPTPシート用包装体。
  3. 前記係止板には、前記PTPシートの前記突出部の、前記PTPシート用包装体の開口部側の側面に当接する当接縁部が設けられている請求項1記載のPTPシート用包装体。
  4. 前記一対の側面板は折罫線を介して連接され、前記折罫線と平行に一対の前記折り曲げ線が設けられている請求項2または3記載のPTPシート用包装体。
JP2015100728A 2015-05-18 2015-05-18 Ptpシート用包装体 Active JP6509034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100728A JP6509034B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 Ptpシート用包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100728A JP6509034B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 Ptpシート用包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016216071A true JP2016216071A (ja) 2016-12-22
JP6509034B2 JP6509034B2 (ja) 2019-05-08

Family

ID=57580294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015100728A Active JP6509034B2 (ja) 2015-05-18 2015-05-18 Ptpシート用包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6509034B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113631487A (zh) * 2019-02-13 2021-11-09 爱德威斯股份公司 儿童安全包装

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085744A (ja) * 1998-09-18 2000-03-28 Westvaco Corp 子供避けロック機構付き単位用量パッケ―ジングシステム
US20030085262A1 (en) * 2001-08-03 2003-05-08 Evans James Ivor Child resistant carton and method for using the same
JP2003321075A (ja) * 2002-04-26 2003-11-11 Toppan Printing Co Ltd プレススルーパック角状包装体ケース
JP2008524086A (ja) * 2004-12-21 2008-07-10 ストゥラ エンソ アクチボラグ スリーブとインサートを有するパッケージ、及びパッケージを形成するためのブランク材
JP2012066836A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Dainippon Printing Co Ltd 服薬コンプライアンス対応パッケージ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000085744A (ja) * 1998-09-18 2000-03-28 Westvaco Corp 子供避けロック機構付き単位用量パッケ―ジングシステム
US20030085262A1 (en) * 2001-08-03 2003-05-08 Evans James Ivor Child resistant carton and method for using the same
JP2003321075A (ja) * 2002-04-26 2003-11-11 Toppan Printing Co Ltd プレススルーパック角状包装体ケース
JP2008524086A (ja) * 2004-12-21 2008-07-10 ストゥラ エンソ アクチボラグ スリーブとインサートを有するパッケージ、及びパッケージを形成するためのブランク材
JP2012066836A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Dainippon Printing Co Ltd 服薬コンプライアンス対応パッケージ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113631487A (zh) * 2019-02-13 2021-11-09 爱德威斯股份公司 儿童安全包装

Also Published As

Publication number Publication date
JP6509034B2 (ja) 2019-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6349831B1 (en) Child-resistant product package
US7959005B2 (en) Blister arrangement and cardboard blank therefor
JP2013536131A (ja) チャイルドレジスタントおよびシニアフレンドリー機能を有する環境に優しい丸薬ディスペンサブリスターパッケージ
US20160001948A1 (en) Packaging system, sleeve and slide card
US20150307248A1 (en) Lockable packaging and auxiliary clip therefor
WO2013151806A1 (en) Lockable packaging
JP6555944B2 (ja) チャイルドレジスタント機能付き包装用箱
JP6330564B2 (ja) ブリスター収納体
JP6509034B2 (ja) Ptpシート用包装体
JP2013124103A (ja) 包装用箱
JP3206243U (ja) Ptp用包装体
JP6799218B2 (ja) 包装容器
JP3212328U (ja) Ptp用包装体
JP6250314B2 (ja) Ptpシート用包装体
JP3218547U (ja) Ptpホルダー
JP6443664B2 (ja) 二重包装体
JP6808375B2 (ja) 包装体
JP3234137U (ja) 包装用箱
JP6770310B2 (ja) Ptpシート用収容体
JP6722053B2 (ja) 包装体
JP3206242U (ja) Ptp用包装体
JP3226888U (ja) スライド式包装箱
JP6678033B2 (ja) 包装体及び展開シート
JP6482795B2 (ja) 包装用箱
JP3212329U (ja) Ptp用包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190402

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6509034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250