JP3206243U - Ptp用包装体 - Google Patents

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智昭 赤井
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Abstract

【課題】シンプルな構造でPTPシートを容易に包装することができ、優れたチャイルドレジスタンス性を有したPTP用包装体を提供する。【解決手段】台紙12は、板状の内可動部UKを形成するための第一及び第二の内板16,18と、2つの外面から成る外筒体STを形成するための外板32,34,36と、内可動部を外筒体に連結するための連結部48とを備える。組み立て状態で、外筒体内に内可動部が収容され、内可動部の摘み部TBを形成する第一、第二の摘み片22,30が外筒体の内可動部挿通孔44から露出する。PTPシートは、突出部が外筒体の外側透孔38及び内可動部の第一の内側透孔20を通じて外側に突出し、フランジ部及び薄形シートが第一及び第二内板16,18に挟まれて保持され、閉鎖部分が内可動部の第二の内側透孔28に対向する。【選択図】図2

Description

本考案は、医療用の薬剤等を収容したPTPシートの包装に使用されるPTP用包装体に関する。
PTPシートは、従来から、医療用の薬剤等を収容する用途に広く使用されている。例えば、図9に示すPTPシート1は、突出部2aと突出部2aの周囲に設けられたフランジ部2bとを有した透明又は半透明のプラスチック成形体2と、破断可能なアルミ箔等で成る薄形シート3とで構成され、プラスチック成形体2のフランジ部2bに薄形シート3を貼り付けることによって、収容物Sが入った突出部2aの開口端を閉鎖している。突出部2aの頂部を外側から指で押し込むと、薄形シート3の閉鎖部分3aが収容物Sに押されて破断し、収容物Sが外に押し出され、収容物Sを取り出すことができる。PTPシート1は複数の突出部2aを有するタイプで、外形は、例えば約4cm×10cmである。
従来から、子供による薬剤の誤飲を防止等するため、PTPシートを所定の包装体で包装し、PTPシート内の薬剤を不用意に取り出しにくくする技術(チャイルドレジスタンス性を付与する技術)が提案されている。例えば、特許文献1の図13〜図18に開示されているように、大きい窓部を有し窓部の内周縁部に所定の係止片が形成された表面パネルと、薬剤取り出し孔が形成された背面パネルとが、折罫線で区切られて連続する台紙から成るPTPホルダがあった。このPTPホルダは、表面パネルと背面パネルの間にPTPシートを挟み、表面パネルの窓部からPTPシートの突出部を突出させ、PTPシートをスライド可能にして、表面パネルと背面パネルが互いに糊付けされる。例えば、小さい子供がPTPホルダを手に持ってPTPシートをスライドさせたとしても、フランジ部の側端面が係止片の端面に係止され、閉鎖部分が薬剤取り出し孔の位置まで移動しないので、薬剤を取り出すことはできない。薬剤を取り出すときは、フランジ部が係止片に乗り上げるようにPTPシートをスライドさせるという特別な操作を行い、閉鎖部分を薬剤取り出し孔の位置まで移動させると、突出部の頂部を外側から指で押し込むことによって、薬剤取り出し孔を通じて薬剤を取り出すことができる。
特開2016−88533号公報
特許文献1のPTPホルダは、表面パネルの係止片の端面が、PTPシートのフランジ部の端面に対するストッパの働きをする構造なので、PTPシートのフランジ部の厚み(薄形シートの厚みを含む)が変更になると、都度、適切な厚みの台紙を用意しなければならない。
また、例えば、台紙として一般的な厚紙等を使用した場合、係止片の端面にプラスチック製のフランジ部が何回か衝突すると、係止片が摩耗したり変形したりするので、ストッパの働きができなくなり、チャイルドレジスタンス性が著しく低下してしまうおそれがある。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、PTPシートを容易に包装することができ、優れたチャイルドレジスタンス性を有したPTP用包装体を提供することを目的とする。
本考案は、収容物を内側に収容した突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部とを有するプラスチック成形体に、破断可能な薄形シートが貼り付けられて前記突出部の開口端が閉鎖されたPTPシートを包装するためのPTP用包装体であって、
1枚の台紙から成り、前記台紙は、内折罫線を介して互いに連続し、組み立て状態で板状の内可動部を形成する第一及び第二の内板と、互いに平行に連接され、組み立て状態で、第一及び第二の外面から成る外筒体を形成する複数の外板と、前記内可動部を、前記外筒体に連結する連結部とを有し、
前記第一の内板の内側に、前記突出部が係合可能な大きさの第一の内側透孔が設けられ、前記第二の内板の内側に、前記薄形シートの、前記突出部の開口端を塞いでいる閉鎖部分に対応した大きさの第二の内側透孔が設けられ、前記複数の外板の中の1つであって、前記第一の外面となる第一の外板の内側に、前記突出部が係合可能な大きさの外側透孔が設けられ、前記第一の外板の隣に連設された前記外板であって、前記第二の外面の一部となる第二の外板は、第一の外折罫線により前記第一の外板と区切られ、この第一の外折罫線と重なる位置に、前記内可動部を挿通可能な大きさの内可動部挿通孔が設けられ、
組み立て状態で、前記第一の内板は、前記内折罫線が折れて前記第二の内板に重なり、間に前記PTPシートを配して、当該PTPシートに対面しない部分が前記第二内板に糊付けされ、前記第二の内板と一体になって前記内可動部を形成し、
前記内可動部は、前記外筒体の内側に収容されて、前記連結部を介して前記外筒体に連続し、さらに、前記内可動部の前記第一の内側透孔が前記第一の外板の前記外側透孔と連通し、前記内可動部の特定部分が摘み部となって前記内可動部挿通孔の外側に露出し、
前記PTPシートは、前記突出部が前記外側透孔及び前記第一の内側透孔を通じて外側に突出し、前記フランジ部及び前記薄形シートが前記第一の内板及び第二の内板に挟まれて保持され、前記閉鎖部分が前記第二の内側透孔に対向し、
使用者が、前記外筒体の両側端部を近づける方向に力を加えると、前記第一及び第二の外面が外側に広がって、前記突出部と前記外側透孔との係合が解除され、前記内可動部挿通孔から露出している前記摘み部を引っ張ると、前記内可動部は、前記内可動部挿通孔を通じて前記外筒体の外側に引き出され、前記第一の内側透孔及び前記突出部と、前記第二の内側透孔及び前記閉鎖部分とが露出するPTP用包装体である。
その後、使用者が、前記外側透孔から外側に突出している前記突出部の頂部を押し込み、前記PTPシートの前記閉鎖部分を破断させると、前記第二内側透孔を通じて前記収容物を取り出すことができる。
また、少なくとも前記第一又は第二の内板の端部に、第一の補助折罫線で区切られた係合舌片が延設され、使用者が、前記外筒体の両側端部を近づける方向に力を加え、前記第一及び第二の外面が外側に広がったとき、前記係合舌片が前記内可動部挿通孔から突出し、前記内可動部挿通孔の内周縁に係合することによって、前記内可動部が前記外筒体の外側に引き出される動作が妨げられ、使用者が、前記第一の補助折罫線で前記係合舌片を折って前記内可動部挿通孔の内側に収めると、前記係合舌片と前記内可動部挿通孔との係合を解除され、前記内可動部を前記外筒体の外側に引き出すことができる構成にしてもよい。
さらに前記第一及び第二の外板の内側に、前記第一の折罫線と対向する第二の補助折罫線が一対に設けられ、使用者が前記外筒体の両側端部を近づける方向に力を加えたとき、前記第二の補助折罫線が折れて、前記第一及び第二の外板が外向きに屈曲して広がる構成にしてもよい。さらに、前記連結部の内側に第三の補助折罫線が設けられ、使用者が前記摘み部を引っ張って前記内可動部が移動したとき、前記連結部の変形のしかたが、前記第三の補助折罫線によって制御される構成にしてもよい。
本考案のPTP用包装体は、一枚の台紙を組み立てることによって、PTPシートを容易に包装することができる。しかも、非常に優れたチャイルドレジスタンス性を有し、小さい子供にとっては難しく、大人にとっては簡単な操作により、PTPシート内の収容物を容易に取り出すことができる。
本考案のPTP用包装体の一実施形態の組み立て状態を示す正面図(a)、背面図(b)、拡大底面図(c)である。 この実施形態のPTP用包装体を形成する台紙を表面側から見た展開図である。 この実施形態のPTP用包装体の組み立て工程を順に示す平面図(a)、(b)である。 この実施形態のPTP用包装体の組み立て工程を順に示す平面図(a)、(b)である。 この実施形態のPTP用包装体の組み立て工程を順に示す平面図(a)、(b)である。 この実施形態のPTP包装体から収容物を取り出すための動作を示す正面図(a)、背面図(b)、拡大底面図(c)である。 この実施形態のPTP包装体から収容物を取り出すための動作を示す正面図(a)、背面図(b)、拡大底面図(c)である。 この実施形態のPTP包装体から収容物を取り出すための動作を示す正面図(a)、背面図(b)である。 一般的なPTPシートの一例を示す正面図(a)、A−A断面図(b)である。
以下、本考案のPTP用包装台紙の第一の実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のPTP用包装体10は、図9に示すPTPシート1を包装するための包装体であり、図1(a)、(b)、(c)に示すように、組み立て状態で、略長方形のカードのような外形になる。大きさは、例えば8cm×15cm程度である、
PTP用包装体10は、厚紙等で成る一枚の台紙12を組み立てることによって形成される。台紙12は、図2に示すように、内折罫線14を介して互いに連続し、組み立て状態で、板状の内可動部UKを形成する第一及び第二の内板16,18を備えている。
第一の内板16は略四角形で、中央部に、PTPシート1の突出部2aが係合可能な大きさの第一の内側透孔20が設けられている。第一の内板16の、内折罫線14と反対側の端部は、片端が略矩形に膨出した第一の摘み片22になっており、他端には、係合舌片24が延設され、第一の補助折罫線26で第一の内板16と区切られている。
第二の内板18は、内折罫線14を軸にして第一の内板16と略線対称な外形で、中央部に、PTPシート1の薄形シート3の、突出部2aの開口端を塞いでいる閉鎖部分3aに対応した大きさの第二の内側透孔28が設けられている。第二の内板18の、内折罫線14と反対側の端部は、片端が上記の第一の摘み片22とほぼ同形状の第二の摘み片30になっている。
また、台紙12は、互いに平行に連接され、組み立て状態で、第一及び第二の外面から成る外筒体STを形成する3つの外板32,34,36を備えている。外板32,34,36は、連接方向の長さがほぼ等しく、端にある外板36の連接方向の端部が少し狭くなっている。
真ん中に位置する第一の外板32は、組み立て状態で、外筒体STの第一の外面となる外板で、中央部に、PTPシート1の突出部2aが係合可能な大きさの外側透孔38が設けられている。
第一の外板32の隣に連接された第二及び第三の外板34,36は、組み立て状態で、互いに重なって糊付けされ、外筒体STの第二の外面となる外板である。第二の外板34は第一の外折罫線40で第一の外板32と区切られ、第三の外板36は第二の外折罫線42で第一の外板32と区切られている。第一及び第二の外板32,34の内側の、第一の外折罫線40と重なる位置には、後述する内可動部UKを挿通可能な大きさの透孔である内可動部挿通孔44が設けられている。以下、内可動部挿通孔44によって2つに分割された第一の外折罫線40を、第一の外折罫線40(1)及び第一の外折罫線40b(2)と表して区別する。
前記第一及び第二の外板32,34の内側の、第一の外折罫線40(1)の近傍には、第一の外折罫線40(1)と平行な第二の補助折罫線46が一対に設けられている。
第三の外板36の連接方向の端部には、略四角形の連結部48が延設され、折罫線50で第三の外板36と区切られている。連結部48の延出方向長さは、第三の外板36の連接方向長さより短い。また、連結部48の、延出方向と交差する一端部は、第二の内板18の、内折罫線14と交差する一端部(第二の摘み片30と反対側の端部)に連続し、折罫線52で第二の内板18と区切られている。連結部48は、組み立て状態で、後述する内可動部UKの端部を外筒体STに連結する働きをする部分である。連結部48の折罫線52側の端部は、反対側の端部よりも延出方向長さが少し長くなっており、この部分に、互いに異なる角度に配された複数の折罫線である第三の補助折罫線54が設けられている。
次に、台紙12を用いたPTPシート1の包装方法、すなわち、PTP用包装体10の組み立て方法の一例を説明する。ここで、台紙12の表面が凸になる折り方を正折り、裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、図3(a)に示すように、第三の補助折罫線54の中の1つを逆折りし、第二の内板18を連結部48に重ねる。次に、図3(b)に示すように、第二の内板18の裏面側の中央部に、PTPシート1を載置する。このとき、PTPシート1は、プラスチック成形体2(突出部2a、フランジ部2b)を上にして、薄形シート3を第二の内板18に当接させる。
そして、第二の内板18の裏面の、PTPシート1が重なっていない部分に、糊56を塗布した後、内折罫線14を正折りして第一の内板16を第二の内板18に重ね、互いの裏面同士を糊付けし、第一及び第二の内板16,18が一体になった内可動部UKが形成される。この状態で、PTPシート1は、図4(a)に示すように、突出部2aが第一の内側透孔20を通じて外側に突出する。また、フランジ部2b及び薄形シート3が第一の内板16及び第二の内板18に挟まれて保持され、閉鎖部分3aが第二の内側透孔28に対向する。
次に、図4(b)、図5(a)に順に示すように、折罫線50を正折りして第三の外板36を連結部48及び第二の内板18に重ね、第二の外折罫線42を正折りして第一の外板32を第一の内板16に重ねる。この状態で、PTPシート1の突出部2aが、外側透孔38を通じて外側に突出する。そして、第二の外板34の裏面に糊58を塗布した後、図5(b)に示すように、第一の外折罫線40(1),40(2)を正折りして第二の外板34を第三の外板36の表面に重ね、互いに糊付けする。これで、3つの外板32,34,36が一体になった外筒体STが形成され、第一の外板32が外筒体STの第一の外面となり、第二及び第三の外板34,36が外筒体STの第二の側面となる。内可動部UKは、外筒体STの内側に収容され、連結部48を介して外筒体STに連結された構造になる。
これでPTPシート1の包装の作業が終了し、図1(a)、(b)に示すPTP用包装体10の組み立て状態になる。PTP用包装体10は、長方形のカードのようなコンパクトな外形になり、内可動部UKの摘み部TBの約4/5の部分と係合舌片24とが内可動部挿通孔44から露出する。PTPシート1の閉鎖部分3aは、第二の外面(第二及び第三の外板34,36)及び連結部48に覆われているので、例えば、鞄に入れたとき、突出部2aが外から押圧されても、収容物Sが外に出てしまうことはない。
また、組み立て状態のPTP包装体10は、小さい子供がいたずらをしようと摘み部TBを側方に引っ張ったとしても、PTPシート1の突出部2aが外筒体STの外側透孔38に係合し、さらに摘み部TBの先端角部が第一の外折罫線40(2)の内側部分に引っ掛かるので、内可動部UKを可動部挿通孔44の外に引き出すことはできず、収容物Sを取り出すことができない。
使用者がPTP用包装体10から収容物Sを取り出すときは、次のような操作を行う。まず、外筒体STの両側端部を近づける方向に力を加える。具体的には、図6(a)、(b)、(c)に示すように、第一の外折罫線40(1)の部位を、第二の外折罫線42の方向に押し込む。そうすると、一対の第二の補助折罫線46が折れて、第一及び第二の外板32,34が外向きに屈曲して広がり、PTPシート1の突出部2aと外筒体STの外側透孔38との係合が解除される。
この状態では、摘み部TBの先端角部が第一の外折罫線40(2)の内側部分に引っ掛かっているので、内可動部UKを外側に移動させことはできない。さらに、この引っ掛かりを解除するため、摘み部TBを第二の補助折46の方向に引っ張って内可動部UKを移動させようとしても、内可動部UKの端部に延設された係合設片24が可動部挿通孔44を通じて外側に突出しているので、摘み部TBを係合舌片24の方向に引っ張ったとき、係合舌片24が可動部挿通孔44の周縁部44aに係止され、図6(a)、(b)、(c)に示す状態では、摘み部TBの引っ掛かりが解除される方向に内可動部UKを移動させことはできない。
そこで、内可動部UKを外筒体STの外側に引き出すには、図7(a)、(b)、(c)に示すように、まず、係合舌片24を第一の補助折罫線26で約90度に正折りし、係合舌片24を可動部挿通孔44の内側に収めて係合舌片24と周縁部44aとの係合を解除する。その後、摘み部TBを第二の補助折罫線46の方向に引っ張って内可動部UKを移動させ、摘み部TBと外筒体STの内側部分との引っ掛かりを解除する。
そして、摘み部TBを側方に引っ張り、内可動部UKを、内可動部挿通孔44を通じて外筒体STの外側に引き出す。そうすると、図8(a)、(b)に示すように、第一の内側透孔20及び突出部2aと、第二の内側透孔28及び閉鎖部分3aとが露出した状態になる。そして、PTPシート1の突出部2aの頂部を指で押し込んで閉鎖部分3aを破断させると、第二内側透孔42を通じて収容物Sを取り出すことができる。
必要な収容物Sを取り出した後は、上記と逆の手順で内可動部UKを外筒体STの内側に再び収容し、図1(a)、(b)に示す組み立て状態に戻して保管する。
以上説明したように、PTP用包装体10は、一枚の台紙12を組み立てることによってPTPシート1を容易に包装することができ、薄いカード形のスマートな包装状態が得られる。そして、PTPシート1に収容された収容物Sを、PTP用包装体10内に包装された状態で、外から視認することができる。
組み立て状態のPTP用包装体10は、小さい子供がいたずらしても収容物Sを簡単には取り出せない。特に、上述したように、内可動部UKを外筒体STの外側に引き出すためには、PTPシート1の突出部2aと外筒体STの外側透孔38との係合を解除するための操作(第一の解除操作)と、係合舌片24と内可動部挿通孔44の周縁部44aとの係合を解除する操作(第二の解除操作)と、摘み部TBの先端角部と外筒体STの内側部分との引っ掛かりを解除する操作(第三の解除操作)が必要であり、非常に高いチャイルドレジスタンス性を備えている。その一方で、大人であれば、上記の操作を順番に行って簡単に取り出すことができる。
第一及び第二の外板32,34の内側に、一対の第二の補助折罫線46が設けてあるので、使用者が第一の解除操作を行ったとき、第一及び第二の外板32,34が外向きに広がる動作が安定かつ適切に行われるように制御される。また、連結部48の内側に、複数の折罫線で成る第三の補助折罫線54が設けてあるので、使用者が第三の解除動作を行ったときや、内可動部UKを外筒体STの外側に引き出す操作を行ったときの連結部48の変形のしかたが、安定かつ適切に制御される。
なお、本考案のPTP用包装体は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、PTP包装体10の場合、内可動部UKを外筒体STの外側に引き出すとき、上記の3つの解除操作(第一、第二、及び第三の解除操作)が必要であるが、例えば、係合設片24を省略することによって、第二の解除操作を不要にすることができる。また、内可動部挿通孔44の形状を変更し、組み立て状態で、摘み部TBの先端角部が外筒体STの内側部分に引っ掛からない構造にすれば、第三の解除操作を不要にすることができる。
内可動部及び外筒部の構成は、上記の独特で特徴的な動作が可能な範囲で適宜変更することができる。また、連結部についても、組み立て状態で、内可動部を外筒体の内側の所定の箇所に連結し、内可動部が移動したときに適切に変形できるものであればよく、上記の連結部48の構成に限定されない。
その他、台紙は、厚紙以外の素材を使用してもよい。また、PTPシートに収容される収容物は、医療用の薬剤に限らず他の商品でもよい。
1 PTPシート
2 プラスチック成形体
2a 突出部
2b フランジ部
3 薄形シート
3a 閉鎖部分
10 PTP用包装体
12 台紙
14 内折罫線
16 第一の内板
18 第二の内板
20 第一の内側透孔
22 第一の摘み片
24 係合舌片
26 第一の補助折罫線
28第二の内側透孔
30 第二の摘み片
32 第一の外板
34 第二の外板
36 第三の外板
38 外側透孔
40,40(1),40(2) 第一の折罫線
42 第二の折罫線
44 内可動部挿通孔
46 第二の補助折罫線
48 連結部
54 第三の補助折罫線
56,58 糊
ST 外筒体
TB 摘み部
UK 内可動部

Claims (4)

  1. 収容物を内側に収容した突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部とを有するプラスチック成形体に、破断可能な薄形シートが貼り付けられて前記突出部の開口端が閉鎖されたPTPシートを包装するためのPTP用包装体において、
    1枚の台紙から成り、前記台紙は、内折罫線を介して互いに連続し、組み立て状態で板状の内可動部を形成する第一及び第二の内板と、互いに平行に連接され、組み立て状態で、第一及び第二の外面から成る外筒体を形成する複数の外板と、前記内可動部を、前記外筒体に連結する連結部とを有し、
    前記第一の内板の内側に、前記突出部が係合可能な大きさの第一の内側透孔が設けられ、前記第二の内板の内側に、前記薄形シートの、前記突出部の開口端を塞いでいる閉鎖部分に対応した大きさの第二の内側透孔が設けられ、前記複数の外板の中の1つであって、前記第一の外面となる第一の外板の内側に、前記突出部が係合可能な大きさの外側透孔が設けられ、前記第一の外板の隣に連設された前記外板であって、前記第二の外面の一部となる第二の外板は、第一の外折罫線により前記第一の外板と区切られ、この第一の外折罫線と重なる位置に、前記内可動部を挿通可能な大きさの内可動部挿通孔が設けられ、
    組み立て状態で、前記第一の内板は、前記内折罫線が折れて前記第二の内板に重なり、間に前記PTPシートを配して、当該PTPシートに対面しない部分が前記第二内板に糊付けされ、前記第二の内板と一体になって前記内可動部を形成し、
    前記内可動部は、前記外筒体の内側に収容されて、前記連結部を介して前記外筒体に連続し、前記内可動部の前記第一の内側透孔が前記第一の外板の前記外側透孔と連通し、前記内可動部の特定部分が摘み部となって前記内可動部挿通孔の外側に露出し、
    前記PTPシートは、前記突出部が前記外側透孔及び前記第一の内側透孔を通じて外側に突出し、前記フランジ部及び前記薄形シートが前記第一の内板及び第二の内板に挟まれて保持され、前記閉鎖部分が前記第二の内側透孔に対向し、
    使用者が、前記外筒体の両側端部を近づける方向に力を加えると、前記第一及び第二の外面が外側に広がって、前記突出部と前記外側透孔との係合が解除され、前記内可動部挿通孔から露出している前記摘み部を引っ張ると、前記内可動部は、前記内可動部挿通孔を通じて前記外筒体の外側に引き出され、前記第一の内側透孔及び前記突出部と、前記第二の内側透孔及び前記閉鎖部分とが露出することを特徴とするPTP用包装体。
  2. 少なくとも前記第一又は第二の内板の端部に、第一の補助折罫線で区切られた係合舌片が延設され、
    使用者が、前記外筒体の両側端部を近づける方向に力を加え、前記第一及び第二の外面が外側に広がったとき、前記係合舌片が前記内可動部挿通孔から突出し、前記内可動部挿通孔の内周縁に係合することによって、前記内可動部が前記外筒体の外側に引き出される動作が妨げられ、
    使用者が、前記第一の補助折罫線で前記係合舌片を折って前記内可動部挿通孔の内側に収めると、前記係合舌片と前記内可動部挿通孔との係合を解除され、前記内可動部を前記外筒体の外側に引き出すことができる請求項1記載のPTP用包装体。
  3. 前記第一及び第二の外板の内側に、前記第一の折罫線と対向する第二の補助折罫線が一対に設けられ、
    使用者が前記外筒体の両側端部を近づける方向に力を加えたとき、前記第二の補助折罫線が折れて、前記第一及び第二の外板が外向きに屈曲して広がる請求項1又は2記載のPTP用包装体。
  4. 前記連結部の内側に第三の補助折罫線が設けられ、
    使用者が前記摘み部を引っ張って前記内可動部が移動したとき、前記連結部の変形のしかたが、前記第三の補助折罫線によって制御される請求項1乃至3のいずれか記載のPTP用包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018104014A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 相互印刷株式会社 Ptpシート用包装体及びptpシート用台紙
JP2019210023A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 相互印刷株式会社 プレススルーパックの包装体

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