JP2015101393A - Ptpシート用包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な工程で、PTPシートに収容された錠剤等の薬剤を安全に収容し、不用意な取り出しを防止したPTPシート用包装体を提供する。
【解決手段】PTPシート36に取り付ける台紙形成片12は、PTPシート36の突出部38a側のフランジ部38bの面に重ねられる第1側面14と、第1側面14に折罫線を介して連接しフランジ部38bの反対側の面に重ねられる第2側面24とを備える。第1側面14には、突出部38aが挿通される孔部16を有する。第2側面24には、突出部38aの開口に対向する部分にカバー部28を備える。カバー部28は、PTPシート36を包んだ時に外側となる表面12aに、台紙形成片12の厚みの一部を切断する半切り線で作られたカバー部用半切り線32と、台紙形成片12の裏面12bに、カバー部用半切り線32の近傍に沿って半切り線で作られた孔部用半切り線34とを有する。
【選択図】図4

Description

この発明は、PTPシートに台紙を取り付けて包装したPTPシート用包装体に関する。
従来、錠剤の包装技術としてPTPシートがある。PTPシートは、合成樹脂で作られたプラスチック成形体を有し、プラスチック成形体には、錠剤を収容する空間を有した突出部と、突出部の周縁部に形成された平板部が1体に成形されている。PTPシートは、突出部と反対側の面にアルミ箔等の破断可能なシートが貼り付けられて、突出部の空間が閉鎖され、錠剤を密閉している。錠剤を取り出すときは、突出部を指で押し、錠剤をシートに押し付けてシートを破断し、破断した部分から取り出すものである。
PTPシートには、紙製等の台紙を取り付け、錠剤の取り出しを難しくし、子供が容易にシートを破断できないようにしたものがある。例えば、特許文献1に開示されている子供が悪戯できないブリスターパックは、台紙形成片からなり、台紙形成片にはPTPシートの突出部が突出する側の面に重ねられる第1側面と、第1側面に折罫線を介して連接しPTPシートの反対側の面に重ねられる第2側面が設けられている。第1側面には、PTPシートの突出部が挿通される孔部と、破断線で囲まれたタブが設けられている。第2側面には、台紙形成片を折罫線で二つ折りした時に孔部とタブを覆う切り取り部が半切り線で区切られて設けられている。このような台紙形成片を、裏面全体に接着剤を塗布してPTPシートに二つ折りの状態で貼り付ける。これにより、PTPシートのシートは第2側面により保護され、子供が触っても錠剤を取り出すことができない。PTPシートから錠剤を取り出すときは、第1側面のタブを押して第2側面の半切り線を切断しながら切り取り部を外す。この時、第2側面が薄い剥離部となって第1側面に残るが、錠剤を押し出すと剥離部が破断され、錠剤を取り出すことができる。
また、特許文献2,3に開示されている包装台紙は、切り取り部が半切り線ではなく、破断線で区切られて、第2側面から取り外し可能に設けられている。そして特許文献1と同様の効果を有するものである。特に、特許文献3に開示されている包装台紙は、収容物の大きさに関係なく収容物を容易にとりだすことができるものである。
特表2008−543693号公報 特開2010−6431号公報 特開2011−184067号公報
上記背景技術の場合、特許文献1のブリスターパックは、台紙形成片の裏面全体に接着剤を塗布してPTPシートに貼り付けるため、製造に際して手間とコストがかかるものである。また、PTPシートの突出部が挿通される孔部は複数個が2列に設けられ一対の列の間にタブが設けられているため、タブを避けてPTPシートを取り付けるためにPTPシートを突出部が一列になるようにカットして貼り付けなければならず、この点でも手間がかかり、作業効率が良くないものである。
また、特許文献2の包装台紙は、2列の孔部が所定間隔で設けられ、一般的な2列のPTPシートに取り付けることが可能であるが、切り取り部以外の全面に接着剤を塗布するものである。特許文献1と同様に手間とコストがかかるものである。また、特許文献3の包装台紙も、特許文献1と同様に切り取り部以外の全面に接着剤を塗布するものであり、手間とコストがかかるものである。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な工程で、PTPシートに収容された錠剤等の薬剤を安全に収容し、不用意な取り出しを防止したPTPシート用包装体を提供することを目的とする。
本発明は、薬剤等の商品を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能なシートが取り付けられて前記突出部の開口が閉鎖されたPTPシートに取り付ける台紙形成片からなり、前記台紙形成片には、前記突出部が突出する側の前記フランジ部の面に重ねられる第1側面と、前記第1側面に折罫線を介して連接し前記フランジ部の反対側の面に重ねられる第2側面が設けられている。前記第1側面には、前記突出部が挿通される孔部が設けられている。前記第2側面には、前記突出部の開口に対向する部分にカバー部が設けられ、前記カバー部は、PTPシートを包んだ時に外側となる表面に前記台紙形成片の厚みの一部を切断する半切り線で作られたカバー部用半切り線と、前記表面と反対側の裏面に前記カバー部用半切り線の近傍に沿って半切り線で作られた孔部用半切り線とで囲まれて周囲と区分されている。前記カバー部は、前記カバー部用半切り線と前記孔部用半切り線を切断して取り外すと前記第2側面に取出用開口形成部が形成されるものであり、前記カバー部の周縁部の一部は外側に突出する摘み部となり、前記摘み部の周囲には前記第2側面が切り取られ前記摘み部を摘みやすくする空間が設けられ、前記空間は前記PTPシートの外側に位置しているPTPシート用包装体である。
前記空間は、前記第2側面に設けられた開け口であり、前記第2側面には、前記カバー部が複数個の2列に設けられ、前記摘み部は、一対の列の互いに外側に設けられ、前記開け口は前記摘み部のさらに外側に設けられている。
前記カバー部の周縁部の一部は、前記台紙形成片の厚みの全部を切断する全切り線で作られた略コの字形のカバー部用全切り線で区切られ、前記カバー部用全切り線の内側が前記摘み部となり、前記第1側面には、前記摘み部を押す押込部が、押込部用全切り線と折曲用全切り線で区切られて設けられている。前記第1側面側から前記押込部を押すことにより前記カバー部用全切り線が分断されて前記摘み部が前記第2側面から立ち上がり、そのあとに、前記空間である開け口が形成されるものである。
前記カバー部は、前記第2側面の側縁部または前記第1側面との間の前記折罫線に交差して達する形状であり、前記カバー部の前記側縁部または前記折罫線に一致する部分は前記摘み部となり、前記側縁部または前記折罫線の周辺部は、前記摘み部の周囲で切り込まれ前記空間が設けられている。
前記第1側面と前記第2側面は、前記カバー部を除いた狭い面積に糊が塗付され、前記PTPシートを挟んで互いに接着されて前記PTPシートを包装するものである。
本発明のPTPシート用包装体は、簡単な構造で錠剤を安全に収容保持し、子供が取り出すことを確実に防ぎ、成人には容易に取り出すことができる。錠剤を取り出すときに錠剤を覆うカバー部を外す際は、PTPシートが支障とならず、カバー部に設けられた摘み部を摘む操作が円滑に行われ、簡単にカバー部を外して取出用開口形成部を形成して錠剤を取り出すことができる。また、糊付工程が簡単で製造効率が良好である。
この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体の正面図である。 この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体の背面図である。 この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体の組み立てた状態を示す斜視図である。 この発明の第1実施形態のPTPシート用包装体の使用状態を示す斜視図である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体の正面図である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体の背面図である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体の組み立てた状態を示す斜視図である。 この発明の第2実施形態のPTPシート用包装体の使用状態を示す斜視図である。 この発明の第3実施形態のPTPシート用包装体の正面図である。 この発明の第3実施形態のPTPシート用包装体の背面図である。 この発明の第3実施形態のPTPシート用包装体の使用状態を示す斜視図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の第1実施形態を示すもので、この実施形態のPTPシート用包装体10は、紙製等の1枚のブランクシートを打ち抜いて形成された台紙形成片12で作られている。ブランクシートの表面12aに、フィルム貼りされたものでもよい。
図1は台紙形成片12を表面12aから見た展開図であり、台紙形成片12は、矩形の第1側面14が設けられ、第1側面14には、後述するPTPシート36のプラスチック成形体38の突出部38aが挿通される孔部16が形成されている。孔部16は、5個に並べられた列が2列、互いに平行に形成され、合計10個の孔部16が設けられている。1対の列の互いに外側には、各孔部16の近傍でわずかに離れたところに、押込部18が各々設けられている。押込部18は、孔部16に向かってコの字形に開口する押込部用全切り線20と、押込部用全切り線20の開口の内側に位置し開口を閉鎖する方向に位置する直線であり押込部用全切り線20との間に切り残し部が設けられた折曲用全切り線22で、囲まれた略矩形に形成されている。押込部用全切り線20と折曲用全切り線22は、台紙形成片12の厚みを貫通する切断線である。押込部用全切り線20の中心部分は、孔部16から離れる方へわずかに湾曲され、押込部18は舌片形状になっている。10個の孔部16に各々対応して押込部18が1個ずつ、計10個が設けられ、1対の列の外側に5個ずつ並んで設けられている。台紙形成片12の表面12aと反対の裏面12bは、図2に示すように孔部16、押込部用全切り線20、折曲用全切り線22が貫通して設けられている。
台紙形成片12の、孔部16の列に対して平行な側縁部には、第1側面14とほぼ同形の第2側面24が連続して設けられている。第1側面14と第2側面24の境界線には表側の半切り線等で折罫線26が設けられている。第2側面24には、第1側面14に折罫線26で二つ折りした時に、孔部16と押込部18を覆うカバー部28が設けられている。カバー部28は、図1に示すように表面12aに、押込部18の押込部用全切り線20の少し外側に沿って形成されるコの字形のカバー部用全切り線30と、カバー部用全切り線30の一対の端部に環状に連続し孔部16の少し外側に沿って円を描くカバー部用半切り線32で囲まれている。カバー部用全切り線30は、台紙形成片12の厚みを貫通する切断線であり、カバー部用半切り線32は、台紙形成片12の厚みの約半分を切断し反対側の裏面12bに達しない半切り線である。カバー部用全切り線30の内側は摘み部28aとなり、カバー部用全切り線30の中心部分はカバー部用半切り線32から離れる方へわずかに湾曲され舌片形状となる。カバー部用半切り線32はカバー部用全切り線30の幅よりも少し直径が大きい円形状に沿って設けられている。
第2側面24の裏面12bには、図2に示すようにカバー部用全切り線30が貫通して設けられ、カバー部用半切り線32は、裏面12bに達していない。カバー部28の内側には、折罫線26で第1側面14に二つ折りした時に、孔部16の輪郭に対向する円形の孔部用半切り線34が設けられている。孔部用半切り線34は、台紙形成片12の厚みの約半分を切断し表面12aに達しない半切り線である。
次に、PTPシート用包装体10の包装方法について説明する。PTPシート用包装体10は、PTPシート36に取り付けて包装するものである。ここで、PTPシート36について説明する。PTPシート36は、プラスチック成形体38が設けられ、プラスチック成形体38には、錠剤40を収容する突出部38aと、突出部38aの周縁部のフランジ部38bが設けられている。ここでは、5個の突出部38aが並べられた列が2列、互いに平行に形成され、合計10個の突出部38aが設けられている。プラスチック成形体38のフランジ部38bには、突出部38aの突出方向と反対の面にアルミ箔製のシート42が貼り付けられ、突出部38aが閉鎖されている。
次に、PTPシート用包装体10の組立方法について説明する。まず、台紙形成片12を展開した状態で裏面12bに糊44を塗布する。糊44は、第1側面14の、一対の列の押込部18よりも外側に左右2箇所、折罫線26に対して平行な直線で設けられている。糊44は、両面テープを貼って設けてもよく、第2側面24の、折罫線26を挟んだ同じ位置に塗布してもよい。次に、台紙形成片12の裏面12bにPTPシート36をセットする。この時、PTPシート36のプラスチック成形体38の突出部38aを、台紙形成片12の第1側面14の孔部16に嵌合させ、台紙形成片12の表面12aへ突出させる。プラスチック成形体38のフランジ部38bの周縁部は、押込部18の折曲用全切り線22の近くに位置する。そして、折罫線26を折り曲げて第2側面24を第1側面14に、裏面12b同士が合うように折り重ね、糊44で接着し、図3に示すように包装が完了する。
PTPシート36から錠剤40を取り出すときは、まず図4に示すように、第2側面24の一つのカバー部28に対向する第1側面14の押込部18を、第2側面24側へ押し込む。押込部18は押込部用全切り線20が分断されて第1側面14から離れ、折曲用全切り線22で折り曲げられて第2側面24へ向かって折り曲げられ、この時第2側面24のカバー部28の摘み部28aを押し出し、カバー部用全切り線30が分断されて摘み部28aは第2側面24から立ち上がる。これにより、その後に、前記摘み部28aを摘みやすくする空間である開け口45が形成される。開け口45に指を入れて摘み部28aを保持して、第2側面24から引き離すと、カバー部用半切り線32の基端部と、孔部用半切り線34の間の切残部分28bが切断されて、クリック感が発生したのち、弱い力でカバー部用半切り線32と孔部用半切り線34が切断されてカバー部28が第2側面24から外れる。
第2側面24のカバー部28が外された部分の開口部は、取出用開口形成部46となり、取出用開口形成部46には、PTPシート36のシート42が露出する。取出用開口形成部46の、孔部用半切り線34とカバー部用半切り線32、切残部分28bで囲まれていた部分には、台紙形成片12が作られている紙の表面12aが剥がされた剥離部47となり、取出用開口形成部46の周縁部に沿ってほぼ一定幅で残される。そして、PTPシート36の突出部38aを第1側面14側から押す。すると、錠剤40がシート42に押し付けられてシート42が破断し、錠剤40が取出用開口形成部46から取り出される。なお、カバー部28が第2側面24に付いているときは、PTPシート36の突出部38aを押しても錠剤40を取り出すことができず、安全である。
この実施形態のPTPシート用包装体10によれば、簡単な構造で錠剤40を安全に収容保持し、子供が取り出すことを確実に防ぎ、成人には容易に取り出すことができ、さらに、以下のような効果を有する。第2側面24にカバー部28が残っている時は、強い力で突出部38aを押しても取り出すことができず、子供が遊んでも錠剤40の誤飲を防ぐことができる。錠剤40を取り出すときは、押込部18を押してカバー部28の摘み部28aを立ち上げて摘みやすくすることができ、摘み部28aを摘んで引き起こす簡単な操作でカバー部28を弱い力で外すことができる。摘み部28aを摘みやすくする開け口45はPTPシート36の外側に位置し、PTPシート36が支障とならず、摘み部28aを押して起こす操作が円滑に行われ、さらに開け口45が深くて指を深く入れることができ、摘み部28aを簡単に摘むことができる。カバー部28は、カバー部用半切り線32と孔部用半切り線34で周囲と区切られ、半切り線は弱い力で容易に切断され、簡単にカバー部28を外して取出用開口形成部46を開口し、突出部38aを押すだけで容易に取出用開口形成部46からシート42を破断して錠剤40を取り出すことができる。また、糊44は狭い面積に塗付されるため、組立工程が簡単で製造効率が良好である。第1側面14の、押込部18は一対の孔部16の列の外側に設けられ、PTPシート36の周縁部よりも外側に位置しているため、PTPシート36は錠剤40が10個収容された一般的な商品を、追加加工することなくそのまま取り付けて使用することができる。取出用開口形成部46の周縁部には剥離部47が残り、剥離部47は薄くて柔らかいため、指で触っても怪我をする恐れがなく安全である。
次にこの発明の第二実施形態について図5〜図8に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のPTPシート用包装体48は、第1側面14には、図5、図6に示すようにPTPシート36のプラスチック成形体38の突出部38aが挿通される孔部16のみが形成されている。孔部16は、5個に並べられた列が2列、互いに平行に形成され、合計10個の孔部16が設けられている。
第2側面24には、折罫線26で第1側面14に二つ折りした時に、孔部16を覆うカバー部50が設けられている。カバー部50は、図5に示すように表面12aに、孔部16の少し外側に沿って環状に円を描く1本のカバー部用半切り線52で囲まれ、カバー部用半切り線52の一対の端部は1対の列の外側に並んで位置している。カバー部用半切り線52の一対の端部に連続して開け口54が設けられている。開け口54は、第2側面24に開口された矩形の透孔であり、10個のカバー部50に各々対応して1個ずつ、計10個が設けられ、1対の列の外側に5個ずつ並んで設けられている。カバー部50の、カバー部用半切り線52の一対の端部の間には、摘み部50aが設けられている。摘み部50aは、カバー部用半切り線52の開け口54の周縁部に連続しさらに開け口54の中心に向かって三角形に突出している。開け口54は、摘み部50aを摘みやすくする空間である。第2側面24の裏面12bのカバー部用半切り線52は、裏面12bに達していない。カバー部50の内側には、折罫線26で第1側面14に二つ折りした時に、孔部16の輪郭に対向する円形の孔部用半切り線56が設けられている。孔部用半切り線56は、台紙形成片12の厚みの約半分を切断し表面12aに達しない半切り線である。
次に、PTPシート用包装体48の組立方法について説明する。まず、台紙形成片12を展開した状態で裏面12bに糊44を塗布する。糊44は、第2側面24の、開け口54よりも外側に左右2箇所、折罫線26に対して平行な直線で設けられている。糊44は、両面テープを貼って設けてもよく、第1側面14の、折罫線26を挟んだ同じ位置に塗布してもよい。次に、台紙形成片12の裏面12bにPTPシート36をセットする。この時、PTPシート36のプラスチック成形体38の突出部38aを、台紙形成片12の第1側面14の孔部16に差し込み、台紙形成片12の表面12aへ突出させる。そして、折罫線26を折り曲げて第2側面24を第1側面14に、裏面12b同士が合うように折り重ね、糊44で接着され、図7に示すように包装が完了する。この時、プラスチック成形体38のフランジ部38bの周縁部は、開け口54の内側で摘み部50aの頂部のわずかに外側に位置している。
PTPシート36から錠剤40を取り出すときは、図8に示すように第2側面24の一つのカバー部50に対向する開け口54に指を入れ、開け口54内に突出している摘み部50aを保持して、第2側面24から引き離す。すると、カバー部用半切り線52の基端部と、孔部用半切り線56の間の切残部分50bが切断されて、クリック感が発生したのち、弱い力でカバー部用半切り線52と孔部用半切り線56が切断されてカバー部50が第2側面24から外れる。第2側面24のカバー部50が外された部分の開口部は開け口54に連通する取出用開口形成部58となり、取出用開口形成部58には、PTPシート36のシート42が露出する。取出用開口形成部58の、孔部用半切り線56とカバー部用半切り線52、切残部分50bで囲まれていた部分には、台紙形成片12が作られている紙の表面12aが剥がされた剥離部47となり、取出用開口形成部58の周縁部に沿ってほぼ一定幅で残される。そして、PTPシート36の突出部38aを第1側面14側から押す。すると、錠剤40がシート42に押し付けられてシート42が破断し、錠剤40が取出用開口形成部58から取り出される。なお、カバー部50が第2側面24に付いているときは、PTPシート36の突出部38aを押しても錠剤40を取り出すことができず、安全である。
この実施形態のPTPシート用包装体48によれば、上記の実施形態と同様の効果を有するものである。錠剤40を取り出すときは、開け口54に指を入れるだけで摘み部50aが摘みやすいものであり、簡単な操作で、カバー部50を弱い力で外すことができる。
次にこの発明の第三実施形態について図9〜図11に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のPTPシート用包装体60は、第1側面14には、PTPシート36のプラスチック成形体38の突出部38aが挿通される孔部16のみが形成されている。孔部16は、5個に並べられた列が2列、互いに平行に形成され、合計10個の孔部16が設けられている。
第2側面24には、折罫線26で第1側面14に二つ折りした時に、孔部16を覆うカバー部64が設けられている。第2側面24の、折罫線26に対して平行な中心線に沿って、カバー部用全切り線62が5個設けられ、各カバー部用全切り線62の左右両側に連続して10個のカバー部64が5個ずつ2列に並んで設けられている。
カバー部64は、図9に示すように表面12aに、カバー部用全切り線62にほぼ直角に連続する、互いに平行な2本のカバー部用半切り線66で囲まれ、カバー部用半切り線66の先端は、折罫線26または、第2側面24の折罫線26と反対側の側縁部24aに達している。カバー部64は帯状であり、孔部16に対向する部分は孔部16の直径よりも少し大きい円形状に湾曲して幅広となり、その他の部分は孔部16の直径よりも狭い一定の幅に形成されている。
折罫線26側に位置する5個のカバー部64の、折罫線26側の端部は、外側に向かってわずかに湾曲され舌片状の摘み部64aとなる。摘み部64aの周囲には摘みやすくする空間である開け口68が設けられ、開け口68は、第2側面24の摘み部64aの基端部から始まり、折罫線26を超えて第1側面14にわずかに突出する略矩形の透孔である。
第2側面24の側縁部24a側に位置する5個のカバー部64の、側縁部24a側の端部も、外側に向かってわずかに湾曲され舌片状の摘み部64aとなり、側縁部24aは、摘み部64aの両脇部分で略V字形に切り込まれて、摘みやすくする空間が設けられている。
第2側面24の裏面12bには、図10に示すようにカバー部用全切り線62と開け口68が貫通して設けられ、側縁部24aは、各摘み部64aの両脇に沿って切り込まれている。カバー部用半切り線66は、裏面12bに達していない。カバー部64の内側には、一対のカバー部用半切り線66の少し内側に沿う孔部用半切り線70が設けられている。孔部用半切り線70は、カバー部用半切り線66と同様に孔部16に対向する幅広の部分が設けられ、幅広の部分は、孔部16の輪郭に対向する円形に沿って形成されている。その他の部分は孔部16の直径よりも狭い一定の幅に形成され、開け口68または側縁部24aに達する直前に、互いの幅が広くなる方へ折り曲げられて摘み部64aに連続している。
次に、PTPシート用包装体60の組立方法について説明する。まず、台紙形成片12を展開した状態で裏面12bに糊72を塗布する。糊72は、第2側面24の、折罫線26に隣接する辺以外の3辺に沿って、コの字形に設けられている。側縁部24aに隣接する辺には、5個のカバー部64を除く短い点線状に塗付されている。次に、台紙形成片12の裏面12bにPTPシート36をセットする。そして、折罫線26を折り曲げて第2側面24を第1側面14に、裏面12b同士が合うように折り重ね、糊72で接着され、包装が完了する。この時、カバー部64の摘み部64aは、第2側面24の側縁部24aまたは折罫線26にほぼ一致し、周囲に空間が設けられているため側方へわずかに突出し、掴みやすくなっている。
PTPシート36から錠剤40を取り出すときは、図11に示すように第2側面24の一つのカバー部64の摘み部64aを保持して第2側面24から引き離すと、カバー部用半切り線66と孔部用半切り線70が切断されて帯状のカバー部64が第2側面24から外れる。第2側面24のカバー部64が外された部分の開口部は取出用開口形成部74となり、取出用開口形成部74には、PTPシート36のシート42が露出する。そして、PTPシート36の突出部38aを第1側面14側から押す。すると、錠剤40がシート42に押し付けられてシート42が破断し、錠剤40が取出用開口形成部74から取り出される。なお、カバー部64が第2側面24に付いているときは、PTPシート36の突出部38aを押しても錠剤40を取り出すことができず、安全である。
この実施形態のPTPシート用包装体60によれば、上記の実施形態と同様の効果を有するものである。錠剤40を取り出すときは、摘み部64aが第2側面24の側方に突出して摘みやすいものであり、簡単な操作でカバー部64を弱い力で外すことができる。カバー部64は帯状であり、保持しやすく、細かい操作ができない人にもカバー部64を外すことができる。
なお、この発明のPTPシート用包装体は、上記実施形態に限定されるものではなく、収容する錠剤の数は適宜変更可能であり、PTPシートの突出部の数に合わせて台紙形成片の孔部とカバー部の数を変更して簡単に対応することができる。PTPシートの素材は、いろいろなものに対応することができる。収容される錠剤は、薬剤に限らず他の商品でもよい。台紙形成片をつくるブランクシートは、フィルム貼りされたものや蒸着紙等、自由に選択可能であり、例えばフィルム貼りされているものを使用すると強度が高くなり、安全性が高いものとなる。
10,48,60 PTPシート用包装体
12 台紙形成片
12a 表面
12b 裏面
14 第1側面
16 孔部
18 押込部
20 押込部用全切り線
22 折曲用全切り線
24 第2側面
24a 側縁部
26 折罫線
28,50,64 カバー部
28a,50a,64a 摘み部
28b,50b 切残部分
30 カバー部用全切り線
32,52,66 カバー部用半切り線
34,56,70 孔部用半切り線
36 PTPシート
38 プラスチック成形体
38a 突出部
38b フランジ部
40 錠剤
42 シート
44,72 糊
45,54,68 開け口
47 剥離部
46,58,74 取出用開口形成部
62 カバー部用全切り線

Claims (5)

  1. 薬剤等の商品を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能なシートが取り付けられて前記突出部の開口が閉鎖されたPTPシートに取り付ける台紙形成片からなり、前記台紙形成片には、前記突出部が突出する側の前記フランジ部の面に重ねられる第1側面と、前記第1側面に折罫線を介して連接し前記フランジ部の反対側の面に重ねられる第2側面が設けられ、前記第1側面には、前記突出部が挿通される孔部が設けられ、前記第2側面には、前記突出部の開口に対向する部分にカバー部が設けられ、前記カバー部は、PTPシートを包んだ時に外側となる表面に前記台紙形成片の厚みの一部を切断する半切り線で作られたカバー部用半切り線と、前記表面と反対側の裏面に前記カバー部用半切り線の近傍に沿って半切り線で作られた孔部用半切り線とで、囲まれて周囲と区分され、前記カバー部は、前記カバー部用半切り線と前記孔部用半切り線を切断して取り外すと前記第2側面に取出用開口形成部が形成されるものであり、前記カバー部の周縁部の一部は外側に突出する摘み部となり、前記摘み部の周囲には前記第2側面が切り取られ前記摘み部を摘みやすくする空間が設けられ、前記空間は前記PTPシートの外側に位置していることを特徴とするPTPシート用包装体。
  2. 前記空間は、前記第2側面に設けられた開け口であり、前記第2側面には、前記カバー部が複数個の2列に設けられ、前記摘み部は、一対の列の互いに外側に設けられ、前記開け口は前記摘み部のさらに外側に設けられている請求項1記載のPTPシート用包装体。
  3. 前記カバー部の周縁部の一部は、前記台紙形成片の厚みの全部を切断する全切り線で作られた略コの字形のカバー部用全切り線で区切られ、前記カバー部用全切り線の内側が前記摘み部となり、前記第1側面には、前記摘み部を押す押込部が、押込部用全切り線と折曲用全切り線で区切られて設けられ、前記第1側面側から前記押込部を押すことにより前記カバー部用全切り線が分断されて前記摘み部が前記第2側面から立ち上がり、そのあとに、前記空間である開け口が形成される請求項1記載のPTPシート用包装体。
  4. 前記カバー部は、前記第2側面の側縁部または前記第1側面との間の前記折罫線に交差して達する形状であり、前記カバー部の前記側縁部または前記折罫線に一致する部分は前記摘み部となり、前記側縁部または前記折罫線の周辺部は、前記摘み部の周囲で切り込まれ前記空間が設けられている請求項1記載のPTPシート用包装体。
  5. 前記第1側面と前記第2側面は、前記カバー部を除いた狭い面積に糊が塗付され、前記PTPシートを挟んで互いに接着されて前記PTPシートを包装する請求項1記載のPTPシート用包装体。
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