JP3216800U - Ptpシート用包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】PTPシートに収容された錠剤等の薬剤を安全に収容し、子供が取り出すことは難しく、成人には取り出し易いPTPシート用包装体を提供する。【解決手段】PTPシート12に貼り付けられるラベル14は、PTPシート12の封止シート26に接着剤20を介して貼り付けられ、プラスチック成形体22の突出部22aを覆う面積を有し、厚みの途中に層間強度が弱い剥離層18を有する。剥離層18は、接着剤20の取付強度よりも弱い力で層間剥離する。ラベル14を貼り付けた状態で、PTPシート12から商品24の取り出しを阻止する遮蔽状態であり、ラベル14を剥がした状態では取り出しが可能な開放状態である。開放状態では、ラベル14が層間剥離を起こしてラベル14の一部が薄膜となって封止シート26に残り、封止シート26を所定の力以上で破断するように破断強度を高める。【選択図】図1

Description

この考案は、PTPシートにラベルを貼り付けて包装したPTPシート用包装体に関する。
従来、錠剤の包装技術としてPTPシートがある。PTP(Press Through Package)シートは、合成樹脂で作られたプラスチック成形体を有し、プラスチック成形体には錠剤を収容する空間を有した突出部と、突出部の周縁部に形成されたフランジ部が一体に成形されている。PTPシートは、突出部と反対側の面にアルミ箔等の破断可能な封止シートが貼り付けられて、突出部の空間が閉鎖され、錠剤を密閉している。錠剤を取り出すときは、突出部を指で押し、錠剤を封止シートに押し付けて封止シートを破断し、破断した部分から取り出すものである。
PTPシート用包装体には、PTPシートの封止シートを容易に破断できないようにして子供が錠剤を取り出すことを防ぐものがある。例えば、特許文献1に開示されているブリスターパックは、フェースパネルとバックパネルとの間に密封されている包装形態である。フェースパネルには、PTPシートのプラスチック成形体突出部が嵌合される開口部と、ミシン線で囲まれたフェースタブが設けられている。バックパネルには、PTPシートに対向する内側面と、反対の外側面で異なる形状のハーフカット線が設けられ、内側面には、PTPシートの突出部に対向する位置にハーフカット線で囲まれたゲート部と、フェースパネルがバックパネルに重ねられた時にフェースタブが対向する位置にフェースタブと同形状のバックタブが形成されている。そして、バックパネルの外側面には、ゲート部とバックタブを覆う面積にタブストリップが設けられている。PTPシートの収容物を取り出すときは、フェースパネルのフェースタブを押して、フェースタブとバックタブを押し破って、バックパネルからタブストリップを剥離しながら引き離す。バックパネルにはタブストリップで残された薄膜が残り、この状態でPTPシートの突出部を押すと、封止シートと薄膜が破断され、収容物を取り出すことができる。バックパネルのタブスプリットを剥離するときに薄膜が残るため、収容物を取り出す際に一定以上の強い力が必要となり、子供には取り出しにくく、誤飲を防止することができる。
また、特許文献2に開示されているブリスターパッケージは、プラスチック成形体の封止シートに引き裂き抵抗性のある不織層およびバリア層を含み、穿刺抵抗性を増大するものである。この封止シートは、アルミフォイル等破断しやすいバリア層が設けられ、バリア層にはプラスチック成形体のフランジ部に取り付けられるヒートシール層が設けられている。バリア層の反対側の面には、織布または不織材料であるバッキング層が接着結合層を介して設けられている。バッキング層は、十分な引き裂き強さと穿刺抵抗性を備えた材料で構成され、かつバリア層がプラスチック成形体から剥がれる剥離力未満で層間剥離するものである。PTPシートの収容物を取り出すときは、バッキング層を剥がし、バッキング層が層間剥離して薄膜がバリア層に残り、この状態でPTPシートの突出部を押すと、封止シートと薄膜が破断され、収容物を取り出すことができる。バッキング層を剥がすときに薄膜が残るため、収容物を取り出す際に一定以上の強い力が必要となり、子供には取り出しにくく、誤飲を防止することができる。
特表2008−543693号公報 特表2010−523428号公報
上記背景技術の特許文献1のブリスターパックは、PTPシートの両面をフェースパネルとバックパネルで覆うため、PTPシートの封止シートに印刷されている商品名等の情報を確認することができないものであり、不便である。特許文献2のブリスターパックは、PTPシートの封止シート構造を特徴とするものであり、PTPシートの製造段階でプラスチック成形体との接着強度を設定してヒートシールする必要があり、市販のPTPシートに利用することは考慮されていない。
この考案は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、PTPシートの封止シートにラベルを貼り付けるだけの簡単な操作で、PTPシートに収容された錠剤等の薬剤を安全に収容し、子供が取り出すことは難しく、成人には取り出し易いPTPシート用包装体を提供することを目的とする。
本考案は、薬剤等の商品を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能な封止シートが取り付けられて前記突出部の開口部が閉鎖されたPTPシートと、前記PTPシートに貼り付けられるラベルが設けられ、前記ラベルは、前記PTPシートの前記封止シートに接着剤を介して貼り付けられ、前記突出部を覆う面積を有する所定形状にカットされ、高い破断強度を有し、厚みの途中に層間強度が弱い剥離層が設けられ、前記接着剤の前記封止シートへの取付強度よりも弱い力で前記剥離層により層間剥離するものであり、前記ラベルを貼り付けた状態で、前記PTPシートから収容物の取り出しを阻止する遮蔽状態であり、前記ラベルを剥がした状態では、取り出しが可能な開放状態であり、前記開放状態では、前記ラベルを剥がすときに、前記ラベルが前記剥離層により層間剥離を起こして前記ラベルの一部が所定の厚さの薄膜となって前記封止シートに残り、前記薄膜は前記封止シートを所定の力以上で破断されるように破断強度を高めるPTPシート用包装体である。
前記ラベルは、高い破断強度を有する表面紙と、前記表面紙に剥離剤からなる前記剥離層を介して接着されたぜい質シートが設けられ、前記ぜい質シート側の面に前記接着剤が設けられて前記PTPシートの前記封止シートに貼り付けられ、前記表面紙を前記PTPシートの前記封止シートから剥がした時に前記ぜい質シートが前記薄膜となり前記封止シートに残るものである。
また、前記ラベルは高い破断強度を有する表面紙と、前記表面紙に剥離剤からなる前記剥離層を介して接着されたぜい質シートが設けられ、前記ぜい質シート側の面に前記接着剤が設けられて前記PTPシートの前記封止シートに貼り付けられ、前記表面紙を前記PTPシートの前記封止シートから剥がした時に前記ぜい質シートが前記薄膜となり前記封止シートに残るものである。
前記ラベルには前記PTPシートの前記突出部どうしを区切る破断線が設けられ、前記ラベルを剥がすときに前記破断線を切断して必要な個数の前記突出部を前記開放状態とし、周辺の前記突出部は遮蔽状態を維持するものである。
前記PTPシートの前記突出部側の面に、所定の強度を有し前記突出部が挿通される孔部が形成された台紙が設けられ、前記台紙は前記PTPシートよりも大きく形成され、前記ラベルは前記PTPシートよりも大きく形成され、前記PTPシートを前記台紙に取り付けた状態で、前記PTPシートの前記封止シートと、前記封止シートから露出する前記台紙に、前記ラベルが貼り付けられ、前記PTPシートは前記台紙と前記ラベルに挟まれて保持されているものである。
または前記PTPシートの前記突出部側の面に、所定の強度を有し前記突出部が挿通される孔部が形成された台紙が設けられ、前記台紙は前記PTPシートよりも大きく形成され前記PTPシートよりも側方に突出した側縁部に破断線で区切られた摘み部が形成され、前記ラベルは前記PTPシートよりも大きく形成され、前記PTPシートの前記突出部どうしを区切る破断線が設けられ、前記PTPシートを前記台紙に取り付けた時、前記PTPシートの前記封止シートと、前記封止シートから露出する前記台紙の前記摘み部に前記ラベルが貼り付けられ、前記PTPシートは前記台紙と前記ラベルに挟まれて保持され、前記ラベルの前記破断線は前記摘み部の側縁部の延長線上に設けられ、前記台紙の前記摘み部を保持して前記破断線を切断して取り外すと、前記摘み部に貼り付けられている前記ラベルが追随して外され、前記ラベルの前記破断線が切断されて必要な部分の前記ラベルが剥がされて前記開放状態となるものである。
本考案のPTPシート用包装体は、PTPシートの封止シートに直接ラベルを貼り付けるだけの簡単な操作で、PTPシートに収容されている錠剤等の薬剤を安全に収納保持し、子供が取り出すことは難しく、成人には取り出し易いものとなる。ラベルを剥がす簡単な操作で、PTPシートから収容物を取り出す開放状態とすることができる。開放状態の時は、ラベルの一部が所定の厚さの薄膜となって封止シートに残り、前記薄膜は前記封止シートを所定の力以上で破断するように破断強度を高め、子供の力では破断できないものとなり、より安全性を高めるものである。また、PTPシートを覆う面積が小さいため、PTPシートに印刷された商品名等の情報を確認することができ、成人の誤飲も防ぐことができる。
この考案の第一実施形態のPTPシート用包装体の正面図(a)、A−A線縦断面図(b)、B―B線横断面図(c)である。 この考案の第一実施形態のPTPシート用包装体のラベルの横断面図である。 この考案の第一実施形態の開放状態を示す横断面図である。 この考案の第一実施形態の錠剤を取り出す状態を示す横断面図である。 この考案の第二実施形態のPTPシート用包装体の正面図(a)、A−A線縦断面図(b)、B―B線横断面図(c)である。 この考案の第二実施形態のPTPシート用包装体のラベルの横断面図である。 この考案の第二実施形態の開放状態を示す線横断面図である。 この考案の第二実施形態の錠剤を取り出す状態を示す線横断面図である。 この考案の第三実施形態のPTPシート用包装体の正面図(a)、A−A線縦断面図(b)、B―B線横断面図(c)、背面図(d)である。 この考案の第三実施形態の開放状態を示す線横断面図である。 この考案の第四実施形態のPTPシート用包装体の正面図(a)、A−A線縦断面図(b)、B―B線横断面図(c)、背面図(d)である。 この考案の第四実施形態の開放状態を示す線横断面図である。
以下、この考案の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの考案の第一実施形態を示すもので、この実施形態のPTPシート用包装体10は、PTPシート12に貼り付けるラベル14が設けられている。図2はラベル14を厚み方向に破断した断面図であり、ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて形成された合成紙16が設けられ、合成紙16の厚みの途中には剥離層18が設けられている。剥離層18は、合成紙16の、PTPシート12に接着される内側面16aに近い位置の一定深さに設けられ、層間強度が弱く形成されている層である。剥離層18の深さは例えば内側面16aから例えば1μ程度である。合成紙16の内側面16aには、PTPシート12に接着される粘着剤20が設けられている。粘着剤20の合成紙16との接着強度及びPTPシート12との接着強度は、合成紙16の剥離層18の層間強度よりも強く設定されている。
ラベル14は、図1に示すように、PTPシート12に適した形状にカットされている。ここで、PTPシート12について説明する。PTPシート12は、プラスチック成形体22が設けられ、プラスチック成形体22には錠剤24を収容する突出部22aと、突出部22aの周縁部のフランジ部22bが設けられている。ここでは、5個の突出部22aが並べられた列が2列、互いに平行に形成され、合計10個の突出部22aが設けられている。プラスチック成形体22のフランジ部22bには、突出部22aの突出方向と反対の面に薄い破断可能なアルミ製の封止シート26が貼り付けられ、突出部22aが閉鎖されている。
ラベル14は、PTPシート12の封止シート26に、粘着剤20で貼り付けられている。ラベル14は、封止シート26よりも少し小さく形成され、しかもプラスチック成形体22の突出部22aを10個全部を含む大きさの矩形に形成されている。ラベル14には、突出部22aを横並びの2個ずつに区切るジッパー線28が設けられている。ジッパー線28に交差するラベル14の一方の側縁部14aには、ジッパー線28との角部が丸く面取りされた切欠部30が形成されている。
次にPTPシート用包装体10の使用方法について説明する。図1は、PTPシート用包装体10のPTPシート12にラベル14が貼られた遮蔽状態であり、PTPシート12の突出部22aを押してもラベル14が覆っているため封止シート26が破断されず、錠剤24を取り出すことができない。
PTPシート用包装体10から錠剤24を取り出すときは、図3に示すようにラベル14の切欠部30付近を保持してPTPシート12の封止シート26からラベル14の合成紙16を引き剥がし、錠剤24を取り出す開放状態とする。このとき、ラベル14に形成されたジッパー線28が切断され、必要な部分が剥がされて開放状態となり、周囲の部分は封止シート26に貼り付けられた遮蔽状態が維持される。ラベル14の合成紙16は、厚みの途中で剥離層18により剥離され、開放状態ではラベル14の外側面16bのみが外され、剥離層18とPTPシート12に接着された内側面16aの間の部分は所定の厚さ、例えば1μ程度の薄膜19になりPTPシート12に残る。開放状態で、図4に示すようにPTPシート12の突出部22aを押すと、錠剤24が封止シート26に当接して破断し、封止シート26とともに薄膜19も破断されて開口し、錠剤24が取り出される。
この実施形態のPTPシート用包装体10によれば、簡単な構造で錠剤24を安全に収容保持し、子供が取り出すことを確実に防ぎ、成人には容易に取り出すことができる。遮蔽状態ではPTPシート12の封止シート26にラベル14が貼られているため、強い力で突出部22aを押しても取り出すことができず、子供が遊んでも錠剤24の誤飲を防ぐことができる。開放状態では、ラベル14の薄膜19とともに封止シート26を破断するためには所定以上の力が必要であり、子供が不用意にPTPシート用包装体10を開放状態にした時も弱い力では錠剤24を取り出すことができず、より安全である。ラベル14の側縁部14aには切欠部30が設けられ、剥がし易い構造である。PTPシート12の封止シート26にラベル14を貼るだけであり、市販のPTPシート12に利用することができ、またPTPシート12のプラスチック成形体22に印刷された商品名等の情報を隠すことがなく、成人の誤飲も防ぐことができる。
次にこの考案の第二実施形態について図5〜図8に基づいて説明する。なお、ここで、上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のPTPシート用包装体32は、PTPシート12に貼り付けるラベル34が設けられている。図6はラベル34を厚み方向に破断した断面図であり、表面紙36が設けられている。表面紙36は、ポリプロピレン製の合成紙16や、紙の表面にコーティングを施したアート紙等である。表面紙36の一方の面には、粘着剤38が設けられている。粘着剤38の、表面紙36と反対側の面には、剥離剤40からなる剥離層を介してぜい質シート42が取り付けられている。ぜい質シート42は、透明なポリスチレン製であり、例えば20μmの厚みに形成されている。ぜい質シート42の、表面紙36と反対側の面にはPTPシート12に接着される粘着剤20が設けられている。
ラベル34は、図5に示すようにPTPシート12の封止シート26に、粘着剤20で貼り付けられている。ラベル34の形状は矩形であり、PTPシート12の突出部22aが5個並んでいる長手方向の長さはPTPシート12より少し短く、長手方向に交差する長さはPTPシート12より少し長く形成され、PTPシート12の一方の側縁部から側縁部34aが少し側方に突出する。なお、突出部22aを10個全部を含む大きさである。ラベル34には、突出部22aを横並びの2個ずつに区切るジッパー線44が設けられている。ジッパー線44に交差するラベル34の側縁部34aは、PTPシート12の封止シート26から少し側方に向かって突出し、ジッパー線44との角部が丸く面取りされた切欠部45が形成されている。側縁部34aには、所定幅の糊殺し部43が側縁部34aに沿って設けられ、糊殺し部43は表面紙36の粘着剤38側の面に粘着剤38の粘着を防ぐコーティング等が施され、表面紙36のみが設けられ、粘着剤38、剥離剤40、ぜい質シート42、粘着剤20がなく、表面紙36のみが封止シート26から側方に突出して浮いている。
次に、PTPシート用包装体32の使用方法について説明する。図5は、PTPシート用包装体32のPTPシート12にラベル34が貼られた遮蔽状態であり、PTPシート12の突出部22aを押してもラベル34が覆っているため封止シート26が破断されず、錠剤24を取り出すことができない。
PTPシート用包装体32から錠剤24を取り出すときは、図7に示すようにラベル34の側縁部34aの、糊殺し部43付近を保持して、PTPシート12の封止シート26からラベル34の表面紙36を引き剥がし、錠剤24を取り出すことができる開放状態となる。この時、ラベル34に形成されたジッパー線44が切断され、必要な部分が剥がされて開放状態となり、周囲の部分は封止シート26に貼り付けられた遮蔽状態が維持される。ラベル34は、厚みの途中で剥離剤40から粘着剤38が剥がれ、開放状態ではラベル34の表面紙36のみが外れ、ぜい質シート42は封止シート26に粘着剤20で接着された状態で薄膜として残る。開放状態で、図8に示すようにPTPシート12の突出部22aを押すと、錠剤24が封止シート26に当接して破断し、封止シート26とともにぜい質シート42も破断されて開口し、錠剤24が取り出される。
この実施形態のPTPシート用包装体32によれば、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。ラベル34の側縁部34aは糊殺し部43となってPTPシート12から側方に突出して掴みやすく、またラベル34の表面紙36は簡単に剥離剤40でぜい質シート42から剥がれる為、表面紙36を外す操作が簡単であり、容易に開放状態とすることができる。開放状態では、残ったぜい質シート42を破断するためには所定以上の力が必要であり、子供が不用意にPTPシート用包装体10を開放状態にした時も弱い力では錠剤24を取り出すことができず、より安全である。ぜい質シート42は透明なポリスチレン製であるため、ぜい質シート42が封止シート26に残っていても封止シート26に印刷された商品名等の情報を確認することができ、成人の誤飲も防ぐことができる。
次に、この考案の第三実施形態について図9、図10に基づいて説明する。なお、ここで上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のPTPシート用包装体46は、PTPシート12に貼り付けるラベル48と台紙50で作られている。
台紙50は、図9に示すように、厚紙等の一枚のブランクシートを打ち抜いて作られたものであり、PTPシート12よりも大きく一方向に長い矩形にカットされている。台紙50の、長手方向に対して平行な側縁部50aには、摘み部52が5個並べられて設けられている。摘み部52は、側縁部50aを一辺とする矩形であり、5個が同形状であり互いに側縁部50aに対して直角な破断線54で区切られて連接して設けられ、側縁部50aと反対側の辺は側縁部50aに対して平行な切り込みであるジッパー線56であり、周辺の部分と区切られている。台紙50には、PTPシート12の突出部22aに対応する位置に突出部22aが挿通される円形の孔部58が設けられている。孔部58は5個に並べられた列が2列、互いに平行に形成され、5個の摘み部52は、孔部58の側方に各々対応して設けられている。摘み部52の、破断線54と側縁部50aが交差する角部には、丸く面取りされた切欠部55が形成されている。
ラベル48は、上記第一実施形態のラベル14と同じものであり、ポリプロピレン製の合成紙16が設けられ、合成紙16の厚みの途中には剥離層18が設けられている。合成紙16の内側面16aには、PTPシート12と台紙50に接着される粘着剤20が設けられている。ラベル48は、PTPシート12より大きく、台紙50より小さい矩形に形成されている。ラベル48は、PTPシート12の封止シート26に貼られた時に突出部22aを横並びの2個ずつに区切るジッパー線60が設けられている。ジッパー線60に交差するラベル48の側縁部48aには、ジッパー線60との角部が丸く面取りされた切欠部62が形成されている。
次に、PTPシート用包装体46の組立方法について説明する。まず、台紙50の一方の面にPTPシート12をセットする。この時、PTPシート12のプラスチック成形体22を台紙50に当接し、突出部22aを台紙50の孔部58に差し込み、他方の面へ突出させる。次にラベル48を、PTPシート12の封止シート26と、封止シート26から露出する台紙50に貼り付ける。この時、ラベル48のジッパー線60は、PTPシート12の突出部22aを横並びの2個ずつに区切り、ラベル48の側縁部48aは、台紙50のジッパー線60を超えて摘み部52の一部を覆って貼り付けられる。摘み部52どうしを区切る破断線54に、ラベル48のジッパー線60がほぼ一致する。
次にPTPシート用包装体46の使用方法について説明する。図9は、PTPシート用包装体46のPTPシート12にラベル48が貼られた遮蔽状態であり、PTPシート12の突出部22aを押してもラベル48が覆っているため封止シート26が破断されず、錠剤24を取り出すことができない。
PTPシート用包装体46から錠剤24を取り出すときは、図10に示すように台紙50の摘み部52を保持してラベル48が貼られている面の方へ引き起こす。すると、摘み部52は、破断線54とジッパー線56が切断されて台紙50から外れるが、ラベル48の側縁部48aが貼り付けられているため離れず、摘み部52を引き起こすにつれてラベル48のジッパー線60が分割されて帯状となり、帯状に区切られたラベル48が、台紙50と、PTPシート12の封止シート26から剥がされ、錠剤24を取り出す開放状態となる。このとき、ラベル48に形成されたジッパー線60が切断され、必要な部分が剥がされて開放状態となり、周囲の部分は封止シート26に貼り付けられた遮蔽状態が維持される。ラベル48の合成紙16は、厚みの途中で剥離層18により剥離され、開放状態ではラベル48の外側面16bのみが外され、剥離層18とPTPシート12に接着された内側面16aの間の部分は薄膜19になりPTPシート12に残る。開放状態で、PTPシート12の突出部22aを押すと、錠剤24が封止シート26に当接して破断し、封止シート26とともに薄膜19も破断されて開口し、錠剤24が取り出される。
この実施形態のPTPシート用包装体46によれば、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。PTPシート12よりも大きい台紙50が取り付けられているため、持ちやすくて錠剤24を取り出す操作等が容易となり、また紛失等を防ぐことができる。ラベル48を剥がすときは、台紙50の摘み部52を保持して引き起こすとラベル48が追随して外れるため、摘み部52はラベル48よりも厚みがあることから保持しやすいものであり、開放状態にする操作が簡単になる。台紙50に、商品名や成分等の情報を印刷することができ、多くの情報を使用者に伝えることができる。台紙50が大きくて持ちやすいため、ラベル48の貼り付け操作が容易になり、製造効率が良好となる。
次に、この考案の第四実施形態について図11、図12に基づいて説明する。なお、ここで上記実施形態と同様の部材は同様の符号を付して説明を省略する。この実施形態のPTPシート用包装体64は、PTPシート12に貼り付けるラベル66と台紙68で作られている。
台紙68は、図11に示すように、厚紙等の一枚のブランクシートを打ち抜いて作られたものであり、PTPシート12よりも大きく、一方向に長い矩形にカットされている。台紙68には、PTPシート12の突出部22aに対応する位置に突出部22aが挿通される円形の孔部70が設けられている。孔部70は5個に並べられた列が2列、互いに平行に形成されている。
ラベル66は、上記第二実施形態のラベル34と同じものであり、表面紙36が設けられている。表面紙36は、ポリプロピレン製の合成紙16や、紙の表面にコーティングを施したアート紙等である。表面紙36の一方の面には、粘着剤38が設けられている。粘着剤38の、表面紙36と反対側の面には、剥離剤40を介してぜい質シート42が取り付けられている。ぜい質シート42は、透明なポリスチレン製であり、例えば20μmの厚みに形成されている。ぜい質シート42の、表面紙36と反対側の面にはPTPシート12と台紙68に接着される粘着剤20が設けられている。
ラベル66は、PTPシート12より大きく、台紙68より小さい矩形に形成されている。ラベル66は、PTPシート12の封止シート26に貼られた時に突出部22aを横並びの2個ずつに区切るジッパー線72が設けられている。ジッパー線72に交差するラベル66の側縁部66aには、ジッパー線72との角部が丸く面取りされた切欠部74が形成されている。側縁部66aには、所定幅の糊殺し部76が設けられ、糊殺し部76には表面紙36のみが設けられ、粘着剤38、剥離剤40、ぜい質シート42、粘着剤20がなく、表面紙36のみが台紙68から浮いている。
次に、PTPシート用包装体64の組立方法について説明する。まず、台紙68の一方の面にPTPシート12をセットする。この時、PTPシート12のプラスチック成形体22を台紙68に当接し、突出部22aを台紙68の孔部70に差し込み、他方の面へ突出させる。次にラベル66を、PTPシート12の封止シート26と、封止シート26から露出する台紙68に貼り付ける。この時、ラベル66のジッパー線72は、PTPシート12の突出部22aを横並びの2個ずつに区切り、ラベル66の側縁部66aは、台紙68の内側に位置している。
次にPTPシート用包装体64の使用方法について説明する。図11は、PTPシート用包装体64のPTPシート12にラベル66が貼られた遮蔽状態であり、PTPシート12の突出部22aを押してもラベル66が覆っているため封止シート26が破断されず、錠剤24を取り出すことができない。
PTPシート用包装体64から錠剤24を取り出すときは、図12に示すようにラベル66の糊殺し部76の、切欠部74付近を保持して、PTPシート12の封止シート26からPTPシート用包装体64の表面紙36を引きはがし、錠剤24を取り出すことができる開放状態となる。このとき、ラベル66に形成されたジッパー線72が切断され、必要な部分が剥がされて開放状態となり、周囲の部分は封止シート26に貼り付けられた遮蔽状態が維持される。ラベル66は、厚みの途中で剥離剤40から粘着剤38が剥がれ、開放状態ではラベル66の表面紙36のみが外れ、ぜい質シート42は封止シート26に粘着剤20で接着された状態で薄膜として残る。開放状態で、PTPシート12の突出部22aを押すと、錠剤24が封止シート26に当接して破断し、封止シート26とともにぜい質シート42も破断されて開口し、錠剤24が取り出される。
この実施形態のPTPシート用包装体64によれば、上記実施の形態と同様の効果を有するものである。PTPシート12よりも大きい台紙68が取り付けられているため、持ちやすくて錠剤24を取り出す操作等が容易となり、また紛失等を防ぐことができる。台紙68に、商品名や成分等の情報を印刷することができ、多くの情報を使用者に伝えることができる。ラベル66は、側縁部66aに糊殺し部76が設けられ、台紙68から浮いているため摘みやすいものであり、開放状態にする操作が簡単になる。
なお、この考案のPTPシート用包装体は、上記各実施形態に限定されるものではなく、収容する錠剤の数は適宜変更可能であり、PTPシートの突出部の数に合わせて包装体形成片の孔部とラベルのジッパー線の数を変更して簡単に対応することができる。PTPシートの素材は、いろいろなものに対応することができる。収容される錠剤は、薬剤に限らず他の商品でもよい。また、ラベルや台紙の形状は適宜変更可能であり、例えば第1実施形態のラベルの形状を、第2実施形態のラベルの構造を用いて作ってもよく、その逆でもよい。台紙の素材は、紙以外にプラスチック等もよく、ラベルの素材も確実に錠剤の取り出しを防ぎ、薄膜が残るものであればよい。
10,32,46,64 PTPシート用包装体
12 PTPシート
14,34,48,66 ラベル
16 合成紙
18 剥離層
20 粘着剤
22 プラスチック成形体
22a 突出部
22b フランジ部
24 錠剤
26 封止シート
28,44,56,60,72 ジッパー線
36 表面紙
38 粘着剤
40 剥離剤
42 ぜい質シート
43,76 糊殺し部
50,68 台紙
52 摘み部
54 破断線
58,70 孔部

Claims (6)

  1. 商品を内側に収容した複数の突出部と前記突出部の周囲に設けられたフランジ部を有するプラスチック成形体に、破断可能な封止シートが取り付けられて前記突出部の開口部が閉鎖されたPTPシートと、前記PTPシートに貼り付けられるラベルが設けられ、
    前記ラベルは、前記PTPシートの前記封止シートに接着剤を介して貼り付けられ、前記突出部を覆う面積を有する所定形状にカットされ、高い破断強度を有し、厚みの途中に層間強度が弱い剥離層が設けられ、前記接着剤の前記封止シートへの取付強度よりも弱い力で前記剥離層により層間剥離するものであり、
    前記ラベルを貼り付けた状態で、前記PTPシートから収容物の取り出しを阻止する遮蔽状態であり、
    前記ラベルを剥がした状態では、取り出しが可能な開放状態であり、前記開放状態では、前記ラベルを剥がすときに、前記ラベルが前記剥離層により層間剥離を起こして前記ラベルの一部が所定の厚さの薄膜となって前記封止シートに残り、前記薄膜は前記封止シートを所定の力以上で破断されるように破断強度を高めることを特徴とするPTPシート用包装体。
  2. 前記ラベルは合成紙であり、前記合成紙の厚みの途中には前記剥離層が設けられ、
    前記合成紙を前記PTPシートの前記封止シートから剥がした時に、前記合成紙の一部が前記薄膜となり前記封止シートに残る請求項1記載のPTPシート用包装体。
  3. 前記ラベルは高い破断強度を有する表面紙と、前記表面紙に剥離剤からなる前記剥離層を介して接着されたぜい質シートが設けられ、
    前記ぜい質シート側の面に前記接着剤が設けられて前記PTPシートの前記封止シートに貼り付けられ、
    前記表面紙を前記PTPシートの前記封止シートから剥がした時に前記ぜい質シートが前記薄膜となり前記封止シートに残る請求項1記載のPTPシート用包装体。
  4. 前記ラベルには前記PTPシートの前記突出部どうしを区切る破断線が設けられ、前記ラベルを剥がすときに前記破断線を切断して必要な個数の前記突出部を前記開放状態とし、周辺の前記突出部は遮蔽状態を維持する請求項1,2または3記載のPTPシート用包装体。
  5. 前記PTPシートの前記突出部側の面に、所定の強度を有し前記突出部が挿通される孔部が形成された台紙が設けられ、前記台紙は前記PTPシートよりも大きく形成され、前記ラベルは前記PTPシートよりも大きく形成され、
    前記PTPシートを前記台紙に取り付けた状態で、前記PTPシートの前記封止シートと、前記封止シートから露出する前記台紙に、前記ラベルが貼り付けられ、前記PTPシートは前記台紙と前記ラベルに挟まれて保持されている請求項1,2または3記載のPTPシート用包装体。
  6. 前記PTPシートの前記突出部側の面に、所定の強度を有し前記突出部が挿通される孔部が形成された台紙が設けられ、前記台紙は前記PTPシートよりも大きく形成され前記PTPシートよりも側方に突出した側縁部に破断線で区切られた摘み部が形成され、前記ラベルは前記PTPシートよりも大きく形成され、
    前記PTPシートの前記突出部どうしを区切る破断線が設けられ、
    前記PTPシートを前記台紙に取り付けた時、前記PTPシートの前記封止シートと、前記封止シートから露出する前記台紙の前記摘み部に前記ラベルが貼り付けられ、前記PTPシートは前記台紙と前記ラベルに挟まれて保持され、
    前記ラベルの前記破断線は前記摘み部の側縁部の延長線上に設けられ、前記台紙の前記摘み部を保持して前記破断線を切断して取り外すと、前記摘み部に貼り付けられている前記ラベルが追随して外され、前記ラベルの前記破断線が切断されて必要な部分の前記ラベルが剥がされて前記開放状態となる請求項1又は4記載のPTPシート用包装体。
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