JP3226888U - スライド式包装箱 - Google Patents

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孝志 辻井
孝志 辻井
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富山スガキ株式会社
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Abstract

【課題】シンプルで組み立てやすく、よりチャイルドレジスタンス性の高いスライド式包装箱を提供する。【解決手段】外箱14は、糊付け片34の、ロック解除片の差し込み部以外の部分が、第二の外箱側面板26の内面に糊付けされることによって筒状部12が形成される。内箱16は、第一の内箱側面板100の端部に延設された係合片142が、第一の内箱側面板100の外面に重なって係合凸部142となる。外箱14に内箱16が収容された状態でロック解除片が取り外されると、第二の外箱側面板26の内面に、糊付け片34が重なる部分と差し込み部が取り除かれた部分(切り欠き部)との段差によって係合凹部150が形成され、係合凸部142が係合凹部150内に係合することによって内箱16がロックされる。【選択図】図11

Description

本考案は、外箱に内箱が摺動可能に挿入されたスライド式包装箱に関する。
従来から、外箱内に収容された内箱を引き出すことができないようにロックする機構を備えたスライド式包装箱が複数提案されている。
例えば、特許文献1に開示されているスライド式カートンのロック機構は、外箱(スリーブ)の底面内側に基材厚み分の深さの係合凹部を設け、内箱(トレー)の底面にフラップを設け、フラップは底面から斜め外向きに屈曲してバネ性を有しており、外箱に内箱を挿入した状態で、フラップの先端部が係合凹部内に入って係合し、内箱がロックされる構成になっている。外箱の係合凹部の位置には孔が設けられ、ロックを解除するときは、この孔に指を差し込んでフラップを係合凹部から押し出し、フラップと係合凹部との係合を解除させる。
特許文献2に開示されている耐子供包装容器のロック機構は、外箱(スリーブ)の内側上角部に基材の一部を斜めに折り曲げて第一及び第二停止タブを設け、内箱(挿入部)の側面板の上端部に第一及び第二係止縁を設け、外箱に内箱を挿入した状態で、第一及び第二停止タブと第一及び第二係止縁とが係合し、内箱がロックされるという構成である。外箱の第一及び第二停止タブの近傍には、半円弧状の切り込みによって枢軸回転自在フラップが形成され、ロックを解除するときは、枢軸回転自在フラップの外面を指で押し込むことによって内箱の側面板を内側に倒し、第一及び第二停止タブと第一及び第二係止縁との係合を解除させる。
特許文献3に開示されている振出しカートンのロック機構は、内箱(中箱)の外面に基材を山型に折り曲げて突出させた曲折部を設け、外箱(筒状体)の一側面板に操作窓を設け、外箱に内箱を挿入した状態で、曲折部の端部が操作窓の内側縁に係止され、内箱がロックされる構成である。ロックを解除するときは、操作窓から突出している曲折部を指で押し込み、曲折部と操作窓との係合を解除させる。
特開2014−55010号公報 特表2005−528296号公報 特開2000−95230号公報
薬剤等の包装に使用されるスライド式包装箱は、小児が内部の薬剤を誤使用する事故が発生しないように、内箱のロックを簡単に解除できない構造であることが求められ、高いチャイルドレジスタンス性が要求される。
特許文献1のスライド式カートンの場合、箱体の外面の特定部位を指で押し込むという単純な操作でロックを解除することができる。したがって、小児が箱体を持って遊んでいるうちに不意にロックが解除されてしまうおそれがあり、チャイルドレジスタンス性の面で十分とは言えない。特許文献2の耐子供包装容器のロック機構と特許文献3の振出しカートンについても同様である。
本考案は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、シンプルで組み立てやすく、よりチャイルドレジスタンス性の高いスライド式包装箱を提供することを目的とする。
本考案は、筒状部を有する外箱と、前記筒状部の内側に摺動可能に挿入される内箱と、所定形状の差し込み部を有するロック解除片とで構成されたスライド式包装箱であって、
前記外箱は一枚の外箱形成片により形成され、前記外箱形成片は、互いに平行に連接された複数の外箱側面板と、前記複数の外箱側面板の中の一端に位置する第一の外箱側面板の端部に延設された糊付け片と、前記糊付け片及びこれに隣接する前記第一の外箱側面板に跨るように設けられた切り欠き部とを備え、
前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記糊付け片の前記切り欠き部以外の部分が、前記複数の外箱側面板の中の、前記第一の外板側面板と反対側の端に位置する第二の外箱側面板の内面に糊付けされることによって前記筒状部が形成され、前記第二の外箱側面板の内面に、前記前記糊付け片が重なった部分と前記切り欠き部が対面する部分との段差によって係合凹部が形成され、前記第一の外箱側面板の端部に、前記切り欠き部の一部が露出して差し込み口が形成され、
前記内箱は一枚の内箱形成片により形成され、前記内箱形成片は、互いに平行に連接された複数の内箱側面板と、前記複数の内箱側面板の中の一つの端部に延設された係合片とを備え、
前記内箱形成片を組み立てた状態で、前記筒状部の内側を摺動する本体部が前記複数の内箱側面板により形成され、前記係合片は、前記複数の内箱側面板の中の一つである第一の内箱側面板の外面に重なって係合凸部となり、
前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記糊付け片が前記第一の内箱側面板と対面し、前記係合凸部が前記係合凹部内に係合することによって前記内箱が摺動できないようにロックされ、
前記内箱がロックされた状態で、前記ロック解除片の前記差し込み部が前記差し込み口に差し込まれると、前記差し込み部が前記係合凹部に入り、前記係合凸部が前記係合凹部の外に押し出されることによってロックが解除されるスライド式包装箱である。
前記外箱形成片の特定部分がロック用破断線によって周囲と区切られ、前記ロック用破断線を破断することによって前記ロック解除片が形成される構成にしてもよい。この場合、前記ロック解除片の前記差し込み部には、基材補強用のエンボスが設けられていることが好ましい。
また、前記ロック解除片は、前記差し込み部と摘み部とを一体に備え、前記差し込み部は前記糊付け片に設けられ、前記摘み部は前記第一の外箱側面に設けられ、前記ロック用破断線を破断して前記ロック解除片が取り除かれた跡が、前記切り欠き部となるように構成してもよい。この場合、前記外箱形成片は、前記複数の外箱側面板の中の一つの端部にマスク板が延設され、前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記マスク板は、前記第一の外箱側面板の内面に重なり、前記ロック解除片の前記摘み部が取り除かれた跡を閉鎖するとともに、前記第一の外箱側面板の端部にスリット状の前記差し込み口が形成される構成にすることが好ましい。
前記外箱形成片は、前記第二の外箱側面板とこれに隣接する前記外箱側面板との境界部に第一の切り込みが設けられ、前記内箱がロックされた状態で、前記ロック解除片の前記差し込み部が前記差し込み口に差し込まれると、前記差し込み部の先端部が前記第一の切り込みに入って係合し、前記ロック解除片が保持されるよう構成することが好ましい。
前記外箱形成片は、前記第二の外箱側面板の端部に補助板が延設され、前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記外箱の前記筒状部の端部を閉鎖する蓋部が形成され、開封前、前記補助板は、前記筒状部の前記第一の外箱側面板の外面に重なった状態で開封用破断線を介して前記蓋部に連続し、前記開封用破断線を破断して開封することによって前記補助板が移動可能になる構成にしてもよい。
この場合、前記外箱形成片は、前記第一の外箱側面板とこれに隣接する前記外箱側面板との境界部に第二の切り込みが設けられ、前記補助板は、前記第二の外箱側面板に隣接する第一の部分と前記第二の外箱側面板から離れた第二の部分とを有し、前記第一及び第二の部分は折罫線で区切られ、前記第二の部分の内側に、前記折罫線と差し込み用破断線とで囲まれた差し込み片が設けられ
前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記第一の部分と前記第二の部分とが前記折罫線を介して互いに折り重なり、前記差し込み片以外の部分が互いに糊付けされ、前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記差し込み用破断線が破断されると前記差し込み片が移動可能になり、前記差し込み片が前記第二の切り込みに差し込まれると、前記差し込み片が前記第二の切り込みに係合し、前記補助板が前記第一の外箱側面板の外面に重なった状態に保持される構成にしてもよい。
前記内箱形成片は、前記複数の内箱側面板の中の一つの端部に補助係合片が延設され、前記内箱形成片を組み立てた状態で、前記補助係合片は、前記複数の内箱側面板の中の、前記第一の内箱側面板に対向する第二の内箱側面板の位置から外側又は内側に突出し、前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記差し込み片が前記第二の切り込みに差し込まれると、前記差し込み片が前記第二の内箱側面板の外面又は内面に重なり、前記補助係合片の端面が前記差し込み片の端面に係止されることによって前記内箱が摺動できないようにロックされる構成にしてもよい。
前記外箱には、前記ロック解除片を前記外箱と一体にして保管するためのロック解除片保持部が設けられていてもよい。この場合、例えば、前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記第一及び第二の部分は、前記差し込み用破断線の周縁部が互いに糊付けされずに重なり合い、この重なり合う間の空間が、前記ロック解除片を保持するためのロック解除片保持部となり、前記ロック解除片保持部は、前記差し込み用破断線が破断されることによって端部が開口し、前記ロック解除片が差し込み可能になる構成にすることができる。
本考案のスライド式包装箱は、構造がシンプルで組み立てやすいので、包装作業を効率よく行うことができる。また、内箱を引き出せないようにロックする機能を備え、ロックを解除するには、所定のロック解除片を差し込み口に差し込む操作が必要であり、大人にとっては簡単であるが、小児にとっては簡単ではない。したがって、チャイルドレジスタンス性の高く、大人には使いやすいスライド式包装箱を得ることができる。さらに、使用者の必要性に応じてロック機能を付加することができ、使い勝手も良い。
本考案のスライド式包装箱の一実施形態の組み立て状態を示す斜視図である。 外箱を形成する外箱形成片を表面側から見た展開図である。 外箱形成片を組み立てる工程を示す斜視図(a)、(b)である。 内箱を形成する内箱形成片を表面側から見た展開図である。 内箱形成片を組み立てる工程を示す斜視図(a)、(b)である。 内箱形成片を組み立てる工程を示す斜視図(a)、(b)である。 外箱に内箱を収容して組み立て状態にする工程を示す斜視図(a)、(b)、(c)である。 図1のスライド式包装箱の右側面図(a)、A−A断面を示す模式図(b)である。 図1のスライド式包装箱を開封したときの外観を示す斜視図である。 図1のスライド式包装箱を開封した後、内箱をロックし、補助板を筒状部の外面に重なった状態に保持させる操作を示す斜視図(a)、(b)である。 図10(b)に示すスライド式包装箱の右側面図(a)、B−B断面を示す模式図(b)である。 補助板に設けられたロック解除片保持部にロック解除片が保持された状態を示す図である。
以下、本考案のスライド式包装箱の一実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、この実施形態のスライド式包装箱10の組み立て状態を示したものである。スライド式包装箱10は、筒状部12を有する外箱14と、筒状部12の内側に摺動可能に挿入される内箱16と、ロック解除片78とで構成され、ロック解除片78は、後で外箱14の一部が切り離されて形成される。
外箱14は、一枚の外箱形成片18を組み立てることによって形成される。外箱形成片18は、図2に示すように、互いに平行に連接された4つの外箱側面板20,22,24,26を有している。外箱側面板20,22,24,26は、連接している幅方向の長さが同じであり、連接方向の長さは外箱側面板20,24が長くて互いにほぼ等しく、外箱側面板22,26が短くて互いにほぼ等しい。4つの外箱側面板20,22,24,26は、各々折罫線28,30,32で区切られている。以下、外箱側面板20を第一の外箱側面板20、外箱側面板26を第二の外箱側面板26と称する。
第一の外箱側面板20の連接方向の端部には、糊付け片34が折罫線36で区切られて設けられている。糊付け片34は、外箱14を組み立てる過程で、第二の外箱側面板28の裏面に糊付けされる部分である。
第二の外箱側面板26の連接方向の端部には、略長方形の補助板38が折罫線40で区切られて設けられている。補助板38は、折罫線40と平行な折罫線44で第一及び第二の部分38(1),38(2)に区切られている。第二の外箱側面板26に隣接する第一の部分38(1)は、第一の外箱側面板20とほぼ同じ大きさである。第二の部分38(2)の大きさは、第一の部分38(1)よりも僅かに小さい。
第一の外箱側面板20の連接方向に対して直角な一端部には、略長方形のマスク板44が折罫線46で区切られて設けられている。マスク板44の大きさは、第一の外側側面板20よりも僅かに小さい。また、マスク板44と反対側の端部には、台形状のフラップ48が折罫線50で区切られて設けられている。
外箱側面板22の、折罫線50と連続する側の端部には、台形状のフラップ52が折罫線54で区切られて設けられている。
外箱側面板24の、マスク板44側の端部には、台形状の外箱側抜け止め片56が折罫線58で区切られて設けられ、折罫線58の中央部に、指が入る大きさの透孔60が形成されている。また、外箱側抜け止め片56と反対側の端部には、台形状のフラップ62が折罫線64で区切られて設けられている。
第二の外箱側面板26の、折罫線64と連続する側の端部には、台形状のフラップ66が折罫線68で区切られて設けられている。
補助板38の第一の部分38(1)の、外箱側抜け止め片56側の端部には、略長方形の蓋片70が開封用破断線72で区切られて設けられ、反対側の端部には、略長方形の蓋片74が開封用破断線76で区切られて設けられている。蓋片70,74の各延設長さは、第二の外箱側面板26の連接方向長さとほぼ同じである。
糊付け片34及び第一の外箱側面板20には、糊付け片34及び第一の外箱側面板20のフラップ48に近い領域に跨るようにロック解除片78設けられ、ロック用破断線80で周囲と区切られている。ロック解除片78は、糊付け片34の内側に設けられた略四角形の差し込み部78aと、第一の外箱側面20の内側に設けられた略四角形の摘み部78bとで構成され、差し込み部78aと摘み部7abは折罫線36で区切られている。差し込み部78aは、折罫線36から先端部までの長さが第二の外箱側面板26の連接方向長さとほぼ等しく、先端部が他の部分より幅狭になっており、折罫線36とほぼ直角な向きに、基材補強用のエンボス82が筋状に設けられている。また、摘み部78bを囲むロック用破断線80の途中部分に、指掛け用の透孔84が設けられている。
詳しくは後で説明するが、ロック用破断線を破断することによってロック解除片78が形成され、ロック解除片78が取り除かれた跡が、糊付け片34及びこれに隣接する第一の外箱側面板20に跨る切り欠き部となる。
前記第二の外箱側面板26と外箱側面板24との境界部の、フラップ66に近い位置に、第一の切り込み86が設けられている。第一の切り込み86は、差し込み部78aの先端部が入る程度の長さを有し、折罫線32と重なるように設けられている。
補助板38の第二の部分38(2)のほぼ中央部に、折罫線42とU字状の差し込み用破断線88とで囲まれた差し込み片90が設けられている。また、差し込み片90を囲む差し込み用破断線88の途中部分に、指掛け用の透孔92が設けられている。差し込み片90は、幅がロック解除片78の差し込み部78aの幅よりも広く、折罫線42から先端部までの長さが第二の外箱側面板26の連接方向長さとほぼ等しい。また、差し込み部78aの先端側の位置に、一対の筋状エンボス93が設けられている。一対の筋状エンボス93の向きは折罫線42とほほ直角で、間隔はロック解除片78の差し込み部78aの幅よりも少し広い。
前記第一の外箱側面板20及び外箱側面板22の境界部のほぼ中央部には、第二の切り込み94が設けられている。第二の切り込み94は、差し込み片90が入る程度の長さを有し、折罫線28と重なるように設けられている。
次に、外箱形成片18の組み立て方法の一例を、図2、図3(a)、(b)に基づいて説明する。図2は、外箱形成片18を表面側から見た図であり、以下、外箱形成片18の表面側が凸になる折り方を正折り、裏面側が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、第二の部分38(2)の裏面の、差し込み片90の部分と一対の筋状エンボス93の間の部分以外の部分に糊を塗布し、第二の部分38(2)を折罫線42で正折りし、第一の部分38(1)の裏面に糊付けする。この糊付けにより、第一及び第二の部分38(1),38(2)が一体になった補助板38が形成される。また、第一の外箱側面板20の裏面の、摘み部78b以外の部分に糊を塗布し、マスク板44を折罫線46で正折りし、第一の外箱側面板20に糊付けする。さらに、外箱側抜け止め片56を折罫線58で正折りして外箱側面板24の裏面に重ねる。
そして、糊付け片34を折罫線36で正折りしてマスク板44に重ね、糊付け片34の表面の、差し込み部78a以外の部分に糊を塗布した後、折罫線30を正折りし、糊付け片34を外箱側面板第二の外箱側面板26の裏面に糊付けする。さらに、折罫線40を正折りし、補助板38を第一の外箱側面板20に重ねる。外箱形成片18は、この折り畳まれた状態で出荷される。
次に、薬剤等の収容物を包装する工場等において、折罫線28,30,32,36を各々90度になるように正折りする。これで図3(a)に示す状態となり、4つの外箱側面板20,22,24,26で成る四角形の筒状部12が形成される。このとき、摘み部78bの内面にマスク板に重なり、指掛け用の透孔84がマスク板44によって塞がれる。そして、筒状部12の一方の端部を閉鎖するため、フラップ52,66を各々折罫線54,68で90度に正折りし、フラップ62を折罫線64で正折りし、フラップ48の裏面に糊を塗布して折罫線50で90度に正折し、フラップ48をフラップ62の表面に糊付けして内蓋部96を形成する。これで図3(b)に示す状態となり、外箱14の組み立てが終了する。
内箱16は、一枚の内箱形成片98を組み立てることによって形成される。内箱形成片98は、図4に示すように、互いに平行に連接された3つの内箱側面板100,102,104を有している。内箱側面板100,102,104は、連接している幅方向の長さが同じであり、連接方向の長さは内箱側面板100,104が短くて互いにほぼ等しく、内箱側面板102が長い。つまり、内箱側面板100,104の外形は、上記の外箱側面板22,26と同形状で僅かに小さく、内箱側面板102の外形は、上記の外箱側面板20,24と同形状で僅かに小さい。3つの内箱側面板100,102,104は、各々折罫線106,108で区切られている。以下、内箱側面板100を第一の内箱側面板100、内箱側面板104を第二の内箱側面板104と称する。
第一の内箱側面板100の連接方向に対して直角な一端部には、台形状のフラップ110が折罫線112で区切られて設けられている。さらに、第一の内箱側面板100の折罫線106と反対側の端部であって、フラップ110から離れた側の端部に、略長方形の内箱側面板114が折罫線116で区切られて設けられている。内箱側面板114の幅(折罫線116の長さ)は、第一の内箱側面板100の幅(折罫線106の長さ)の約2/5であり、内箱側面板114の長さ(折罫線116から先端部までの長さ)は、内箱側面板102の連接方向長さよりも僅かに短い。
内箱側面板102の、フラップ110側の端部には、略長方形の閉鎖板118が折罫線120で区切られて設けられている。閉鎖板118は、折罫線120と平行な2つの折罫線122,124で第一、第二及び第三の部分118(1),118(2),118(3)に区切られている。内側側面板102に近い第一及び第二の部分118(1)、118(2)は、大きさが互いに等しく、各々の連接方向長さは、第一の内箱側面板100の連接方向長さとほぼ同じである。第三の部分118(3)の連接方向長さは、第一及び第二の部分118(1)、118(2)よりも少し長い。また、内箱側面板102の反対側の端部には、台形状の奥壁片126が折罫線128で区切られて設けられ、奥壁片126の内側に、折罫線128とU字状の切り込み線130とで囲まれた内箱側抜け止め片132が設けられている。内箱側抜け止め片132の長さ(折罫線128から先端部までの長さ)は、第一の内箱側面板100の連接方向長さよりも僅かに短く、外箱形成片18の外箱側抜け止め片56の長さ(折罫線58から先端部までの長さ)よりも短い。奥壁片126の長さ(折罫線128から先端部までの長さ)は、第一の内箱側面板100の連接方向長さよりも僅かに長い。
内箱側面板104の、閉鎖板118側の端部には、台形状のフラップ134が折罫線136で区切られて設けられている。さらに、内箱側面板104の折罫線108と反対側の端部であって、フラップ134から離れた側の端部に、略長方形の内箱側面板138が折罫線140で区切られて設けられている。内箱側面板138の幅(折罫線140の長さ)は、第一の内箱側面板100の幅(折罫線106の長さ)の約2/5であり、内箱側面板138の長さ(折罫線140から先端部までの長さ)は、内箱側面板102の連接方向長さとほぼ同じである。なお、内箱側面板138は、後述するように補助係合片としても兼用される。
内箱側面板138の先端部の、フラップ134に近い側の端部には、略正方形の係合片142が折罫線144で区切られて設けられている。係合片142の一辺の長さは、第一の内箱側面板100の連接方向長さとほぼ同じであり、外箱形成片18のロック解除片78の差し込み部78aの幅よりも僅かに短い。
さらに、第二の内箱側面板104の先端部の、内箱側面板138の近傍の位置に、略V字状の切り欠き145が設けられている。切り欠き145の入口端の幅は、外箱形成片18の差し込み片90の幅よりも少し狭く、深さは、第二の内箱側面板104の連接方向長さの約1/2である。
次に、内箱形成片98の組み立て方法の一例を、図4〜図6に基づいて説明する。図4は、内箱形成片98を表面側から見た図であり、以下、内箱形成片98の外面側が凸になる折り方を正折り、内面側が凸になる折り方を逆折りと称する。
内箱形成片98は、例えば薬剤等の収容物を包装する工場等で組み立てられる。まず、折罫線106を90度になるように正折りして第一の内箱側面板100とフラップ110を内箱側面板102に対して起立させ、さらに、折罫線112を90度になるように正折りしてフラップ110を折罫線120の位置に配する。同様に、折罫線108を90度になるように正折りして内箱側面板104とフラップ134を内箱側面板102に対して起立させ、さらに、折罫線136を90度になるように正折りしてフラップ134を折罫線120の位置に配する。
この後、折罫線120を90度になるように正折りして閉鎖板118を内箱側面板102に対して起立させ、第一の部分118(1)の裏面をフラップ110,134の表面に当接させる。さらに、折罫線124を90度になるように逆折りして第三の部分118(3)を外向きに倒し、第二及び第三の部分118(2),118(3)の裏面に糊を塗布した後、折罫線122を正折りし、第二の部分118(2)をフラップ110,134の裏面に糊付けするとともに、第三の部分118(3)を内箱側面板102の裏面に糊付けする。これで、図5(a)に示す状態となる。
次に、奥壁片126を折罫線128で90度になるように正折りし、内箱側面板102側に折り込み、図5(b)に示すように組み立てる。さらに、内箱側抜け止め片132は、折罫線128で逆折りし、内箱側面板102の外面に重ねる。
この後、図6(a)に示すように、折罫線116を90度になるように正折りして内箱側面板114を倒し、折罫線144を90度になるように正折りして係合片142を倒す。そして、内箱側面板114の表面に糊を塗布した後、折罫線140を90度に正折りして内箱側面板138を倒し、内箱側面板138の裏面を内箱側面板114に糊付けする。すると、図6(b)に示す状態となり、5つの内箱側面板100,102,104,114,138で成る本体部146が形成される。係合片142は、第一の内箱側面板100の外面に重なって側方に突出し、後述する係合凸部142となる。また、内箱側面板138(補助係合片)は、第二の内箱側面板104の位置から内側に突出する。これで、内箱16の組み立てが終了する。
次に、組み立てられた外箱14及び内箱16を用いて、収容物を包装する作業を行う。収容物は図示しないが、例えばPTPシートに入った薬剤等である。まず、内箱16の本体部146の内側に収容物を入れ、図7(a)に示すように、外箱14の筒状部12の開口端に、内箱16の内箱側面板138側の端部を挿入し、本体部146を摺動させながら奥まで差し込む。このとき、内箱側抜け止め片132は、内箱側面板102の外面に折り返された状態で差し込む。また、奥壁片126は、内箱16内に折り込まれて起立しているので、収容物が内箱16の折罫線128側から抜け落ちることはない。そして、図7(b)に示すように、内箱16全体を筒状部12の中に収容する。
その後、図7(c)に示すように、補助板38を倒して第一の外箱側面板20の表面に当接させ、蓋片70,74の裏面に糊を塗布した後、開封用破断線72,76を90度になるようにそれぞれ正折りする。そして、蓋片70を内箱16の閉鎖板118に糊付けし、蓋片74を外箱14の内蓋部96に糊付けする。この糊付けにより、筒状部12の一端が、蓋片70及び閉鎖板118が一体になった蓋部によって閉鎖され、他端が、蓋片74及び内蓋部96が一体になった蓋部によって閉鎖される。また、補助板38は、第一の外箱側面板20に当接した状態で、開封用破断線72,76を介して各蓋部に連続する。これで図1に示す状態となり、収容物を包装する作業(スライド式包装箱10の組み立て作業)が終了する。
組み立て状態のスライド式包装箱10は、図8(a)、(b)に示すように、内箱16の外面にある係合凸部142(係合片142の全部又は先端側の部分)が、外箱14の差し込み部78aの内面に重なるように配置される。
次に、スライド式包装箱10を開封し、収容物を取り出す操作を説明する。開封するときは、図9に示すように、補助板38の、第二の切り込み94の側の端部を指で摘まみ、第一の外箱側面板20から引き上げるようにして開封用破断線72,76を破断させる。補助板38は、第一及び第二の部分38(1),38(2)の2枚分の強度があるので、引き上げるときに変形しにくい。また、蓋片70,74は、補助板38から切り離されるが、糊付けされて蓋部の一部になっているので、分離してゴミになることはない。
図9に示す状態では、内箱16はロックされておらず、内箱16の蓋片70側の端部(例えば、外箱14の透孔60から露出している部分)を摘まんで引っ張ると、内箱16が筒状部12内を摺動して外箱14の外に引き出され、本体部146内の収容物を取り出すことができる。内箱16の引き出し可能な限度位置は、外箱側抜け止め片56と内箱側抜け止め片132により規定され、内箱16が引き出されると、内箱側抜け止め片132が外箱側抜け止め片56の先端部に当接して、内箱16がそれ以上移動できなくなり、内箱16が外箱14から脱落するのが防止される。
必要な収容物を取り出した後は、残りの収容物を保管するため、内箱16を外箱14の中に戻して再封する操作を行う。このとき、内箱16が摺動できないようにロックする操作も行う。
内箱16を押し込んで外箱14の中に戻すと、まず、第一の外箱側面板20の透孔84の内側に指を掛けてロック解除片78の摘み部78bを摘まみ、摘み部78bを引き上げるようにしてロック用破断線80を破断させ、図10(a)に示すように、ロック解除片78を外箱14から分離させる。ロック解除片78が取り除かれた跡(切り欠き部)は、摘み部78b及び透孔84があった領域がマスク板44により閉鎖され、差し込み部78aがあった領域(第一の外箱側面板20の端部)に、スリット状の差し込み口148が形成される。
その後、補助板38の透孔92の内側に指を掛けて差し込み片90の先端部を摘まみ、差し込み片90を補助板38から引き上げるようにして差し込み用破断線88を破断させる。
そして、図10(b)に示すように、差し込み片90を第二の切り込み94に差し込みながら補助板38を倒し、第一の外箱側面板20の外面に当接させる。差し込み片90は、第二の切り込み94に差し込まれると、先端部が内箱16の切り込み145に入って内箱16の内側に誘導され、第二の内箱側面板104の内面に重なる。これで、差し込み片90が第二の切り込み94に係合して補助板38が保持され、再封状態になる。
ロック解除片78が外箱14から取り外されると、図11(a)、(b)に示すように、第二の外箱側面板26の内面に、糊付け片34が重なる部分と差し込み部78aが取り除かれた部分との段差によって係合凹部150が形成され、係合凸部142が係合凹部150内に係合し、内箱16が摺動できないようにロックされる。また、内箱側面板138(補助係合片)の蓋片70側の端面が、差し込み片90の蓋片74側の端面に係止され、内箱16が摺動できないようにロックされる。つまり、この再封状態で、内箱16が左右2箇所でしっかりとロックされる。
なお、外箱14から取り外されたロック解除片78は、スライド式包装箱10とは別々に保管することが好ましいが、紛失するおそれがあるときは、スライド式包装箱10と一体にして保管することができる。このスライド式包装箱10の場合、補助板38の第一及び第二の部分38(1),38(2)は、差し込み用破断線88の周縁部(一対の筋状エンボス93の間の部分)が互いに糊付けされずに重なり合っており、この重なり合う間の空間を、ロック解除片78を保持するためのロック解除片保持部152として使用することができる。つまり、図12に示すように、補助板38の差し込み用破断線88が破断されると、ロック解除片保持部152の端部が開口するので、この開口からロック解除片78の差し込み部78aを差し込み、ロック解除片78を保持させることができる。そして、図10(b)に示すように再封すれば、ロック解除片78をスライド式包装箱10と一体にして保管することができる。
ロックを解除するときは、補助板38を起こして差し込み片90を第二の切り込み94から引き抜き、さらに、ロック解除片78aの差し込み部78aを差し込み口148に差し込む操作を行う。差し込み部78aが差し込まれると、差し込み部78aが係合凹部150内に入り、係合凸部142が係合凹部150の外に押し出され、図8(b)に示すような状態になる。これで2箇所のロックがともに解除され、内箱16を外箱14から引き出することができる。
差し込み部78aは、筋状のエンボス82により補強されているので、抜き差しを繰り返しても変形しにくい。また、差し込み部78aを深く差し込むと、差し込み部78aの先端部が外箱14の第一の切り込み86に入って係合するので、ロック解除片78が簡易的に保持され、簡単には脱落しない。
また、内箱16の係合片142(係合凸部142)は、図6(b)に示すように、第一の内箱側面板100の上端部で下向きに折り曲げられ、折罫線144の部分の折り曲げに対する反発力によって係合片142の先端部が第一の内箱側面板100から斜めに浮き上がる構造になっているという特徴がある。これにより、ロック解除片78が取り外されたとき、係合片142が係合凹部150の底部に向けて押圧され、係合凹部150と確実に係合することができる。また、ロック解除片78の差し込み部78aが差し込み口148に差し込まれたとき、差し込み部78aが係合片142の外面を摺動し、スムーズに係合凹部150内に入り込むことができる(係合片142にぶつかったり引っ掛かったりしない)。
以上説明したように、スライド式包装箱10は、簡単な構造で組み立てやすく、包装作業を効率よく行うことができる。また、差し込み片90を第二の切り込み94に差し込む操作と外箱14からロック解除片78を取り外す操作とを行うことによって、内箱16を引き出せないように2重にロックすることができる。ロックを解除するには、差し込み片90を第二の切り込み94から引き抜く操作とロック解除片78を元の位置に戻す操作(差し込み口148に差し込む操作)とが必要であり、特に後者の操作は、大人にとっては簡単であるが、小児にとっては簡単ではない。したがって、チャイルドレジスタンス性が高く、大人には使いやすいスライド式包装箱を得ることができる。さらに、使用者の必要性に応じてロック解除片78を用いることができ、使い勝手も良い包装箱を提供することができる。
また、スライド式包装箱10を開封するときは、開封用破断線72,76を破断し、補助板38を蓋片70,74から切り離す構造なので、市場に流通する過程で補助板38がコンパクトに保持され、しかも、一度開封されれば容易に識別できるので、不正な改ざんを防止する効果も得られる。また、補助板38は、情報表示板として利用することができ、外箱側面板20,22,24,26に商品名、会社名、取り扱い説明等の情報が表示しきれない場合、第一及び第二の部分38(1),38(2)を情報表示板として利用することができる。
なお、本考案のスライド式包装箱は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の外箱14のロック解除片78の形状や大きさは、操作のしやすさ等を考慮して変更することができる。変更する場合は、内箱の係合片の形状や大きさ、配置等も合わせて変更することができる。
上記の外箱14の場合、ロック解除片78が糊付け片34及びこれに隣接する第一の外箱側面板20に跨る位置に設けられ、ロック用破断線80を破断してロック解除片78が取り除かれた跡が切り欠き部となり、この切り欠き部によって差し込み口148及び係合凹部150が形成される構成になっている。しかし、この構成は一例であり、例えば、差し込み口148及び係合凹部150になる部分を最初から切り欠き部にしておき、ロック解除片を別の位置(例えば、補助板38の内側等)に設けてもよい。あるいは、ロック解除片を、外箱の一部ではなく別の部材として製作してもよい。
上記の外箱14の一対の筋状エンボス93は、ロック解除片保持部152の位置を示すものであり、第一及び第二の部分38(1),38(2)を糊付けする際、作業者が糊を塗布してはいけない領域(ロック解除片保持部152になる領域)を認識する目印になる。また、ロック解除片78をロック解除片保持部152に差し込むとき、第二の部分38(2)が筋状エンボス93に沿って変形するので、差し込みやすくなる。一対の筋状エンボス93は、折罫線や切り込み線に変更してもよいし、必要がなければ、筋状エンボス自体を省略してもよい。
外箱のロック解除片保持部は、ロック解除片を外箱と一体的に保管できる構造であればよく、上記の補助板38のロック解除片保持部152と異なる構造にしてもよい。また、必要なければ、ロック解除片保持部自体を省略してもよい。ロック解除片78の取り付け位置も、箱のフラップや側面の一部等、任意の箇所に設けることができ、別体のロック解除片を側面等に貼付するものでも良い。
上記の補助板38は、2枚の基材を重ねて糊付けすることにより補強され、しかも外形が外箱側面板20,24と同程度に面積が広いので、また情報表示板として利用するのに適した構成になっている。この構成は適宜変更することができ、例えば、外形を小さくしたり、シンプルな単層構造にしたりしてコストダウンを図ってもよい。また、必要がなければ補助板自体を省略してもよい。
上記のスライド式包装箱10は、内箱16に補助係合片(内箱側面板138で兼用)が設けられ、図11(b)に示す再封状態で、補助係止片が第二の内箱側面板104の位置から内側に突出し、外箱14の差し込み片90が第二の内箱側面板104の内面に重なり、互いの端面同士がぶつかって内箱16がロックされる構造になっている。しかし、差し込み片90を利用して内箱をロックする構造は、この構造に限定されず、例えば、内箱側面板138とは別の補助係止片を設け、再封状態で、補助係止片が第二の内箱側面板104の外面に重なるように外側に突出し、外箱14の差し込み片90が第二の内箱側面板104の外面に重なり、互いの端面同士がぶつかって内箱16がロックされる構造にしてもよい。また、必要がなければ、差し込み片を利用して内箱をロックする構造自体を省略してもよい。
内箱が外箱から脱落するのを防止する構造は、外箱側抜け止め片56と内箱側抜け止め片132を係合させる構造以外の構造に変更してもよい。また、必要がなければ、抜け止めの構造自体を省略してもよい。
その他、箱体の基材の素材や厚み等は適宜選択することができる。また、箱体の大きさや形状についても、用途に合わせて適宜変更することができ、例えば、内箱の摺動方向に対して直角な断面の形状は、四角形以外の多角形にしてもよい。
10 スライド式包装箱
12 筒状部
14 外箱
16 内箱
18 外箱形成片
20 第一の外箱側面板
22,24 外箱側面板
26 第二の外箱側面板
34 糊付け片
38 補助板
38(1) 第一の部分
38(2) 第二の部分
42 折罫線
44 マスク板
70,74 蓋片(蓋部)
72,76 開封用破断線
78 ロック解除片
78a 差し込み部
78b 摘み部
80 ロック用破断線
82 エンボス
86 第一の切り込み
88 差し込み用破断線
90 差し込み片
94 第二の切り込み
96 内蓋部(蓋部)
98 内箱形成片
100 第一の内箱側面板
102,114, 内箱側面板
104 第二の内箱側面板
118 閉鎖板(蓋部)
138 内箱側面板(補助係合片)
142 係合片(係合凸部)
146 本体部
148 差し込み口
150 係合凹部
152 ロック解除片保持部

Claims (11)

  1. 筒状部を有する外箱と、前記筒状部の内側に摺動可能に挿入される内箱と、所定形状の差し込み部を有するロック解除片とで構成されたスライド式包装箱であって、
    前記外箱は一枚の外箱形成片により形成され、前記外箱形成片は、互いに平行に連接された複数の外箱側面板と、前記複数の外箱側面板の中の一端に位置する第一の外箱側面板の端部に延設された糊付け片と、前記糊付け片及びこれに隣接する前記第一の外箱側面板に跨るように設けられた切り欠き部とを備え、
    前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記糊付け片の前記切り欠き部以外の部分が、前記複数の外箱側面板の中の、前記第一の外板側面板と反対側の端に位置する第二の外箱側面板の内面に糊付けされることによって前記筒状部が形成され、前記第二の外箱側面板の内面に、前記前記糊付け片が重なった部分と前記切り欠き部が対面する部分との段差によって係合凹部が形成され、前記第一の外箱側面板の端部に、前記切り欠き部の一部が露出して差し込み口が形成され、
    前記内箱は一枚の内箱形成片により形成され、前記内箱形成片は、互いに平行に連接された複数の内箱側面板と、前記複数の内箱側面板の中の一つの端部に延設された係合片とを備え、
    前記内箱形成片を組み立てた状態で、前記筒状部の内側を摺動する本体部が前記複数の内箱側面板により形成され、前記係合片は、前記複数の内箱側面板の中の一つである第一の内箱側面板の外面に重なって係合凸部となり、
    前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記糊付け片が前記第一の内箱側面板と対面し、前記係合凸部が前記係合凹部内に係合することによって前記内箱が摺動できないようにロックされ、
    前記内箱がロックされた状態で、前記ロック解除片の前記差し込み部が前記差し込み口に差し込まれると、前記差し込み部が前記係合凹部に入り、前記係合凸部が前記係合凹部の外に押し出されることによってロックが解除されることを特徴とするスライド式包装箱。
  2. 前記外箱形成片の特定部分がロック用破断線によって周囲と区切られ、前記ロック用破断線を破断することによって前記ロック解除片が形成される請求項1記載のスライド式包装箱。
  3. 前記ロック解除片の前記差し込み部には、基材補強用のエンボスが設けられている請求項2記載のスライド式包装箱。
  4. 前記ロック解除片は、前記差し込み部と摘み部とを一体に備え、前記差し込み部は前記糊付け片に設けられ、前記摘み部は前記第一の外箱側面に設けられ、前記ロック用破断線を破断して前記ロック解除片が取り除かれた跡が、前記切り欠き部となる請求項2又は3記載のスライド式包装箱。
  5. 前記外箱形成片は、前記複数の外箱側面板の中の一つの端部にマスク板が延設され、前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記マスク板は、前記第一の外箱側面板の内面に重なり、前記ロック解除片の前記摘み部が取り除かれた跡を閉鎖するとともに、前記第一の外箱側面板の端部にスリット状の前記差し込み口が形成される請求項4記載のスライド式包装箱。
  6. 前記外箱形成片は、前記第二の外箱側面板とこれに隣接する前記外箱側面板との境界部に第一の切り込みが設けられ、前記内箱がロックされた状態で、前記ロック解除片の前記差し込み部が前記差し込み口に差し込まれると、前記差し込み部の先端部が前記第一の切り込みに入って係合し、前記ロック解除片が保持される請求項1乃至5のいずれか記載のスライド式包装箱。
  7. 前記外箱形成片は、前記第二の外箱側面板の端部に補助板が延設され、前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記外箱の前記筒状部の端部を閉鎖する蓋部が形成され、開封前、前記補助板は、前記筒状部の前記第一の外箱側面板の外面に重なった状態で開封用破断線を介して前記蓋部に連続し、前記開封用破断線を破断して開封することによって前記補助板が移動可能になる請求項1乃至6のいずれか記載のスライド式包装箱。
  8. 前記外箱形成片は、前記第一の外箱側面板とこれに隣接する前記外箱側面板との境界部に第二の切り込みが設けられ、前記補助板は、前記第二の外箱側面板に隣接する第一の部分と前記第二の外箱側面板から離れた第二の部分とを有し、前記第一及び第二の部分は折罫線で区切られ、前記第二の部分の内側に、前記折罫線と差し込み用破断線とで囲まれた差し込み片が設けられ
    前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記第一の部分と前記第二の部分とが前記折罫線を介して互いに折り重なり、前記差し込み片以外の部分が互いに糊付けされ、前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記差し込み用破断線が破断されると前記差し込み片が移動可能になり、前記差し込み片が前記第二の切り込みに差し込まれると、前記差し込み片が前記第二の切り込みに係合し、前記補助板が前記第一の外箱側面板の外面に重なった状態に保持される請求項7記載のスライド式包装箱。
  9. 前記内箱形成片は、前記複数の内箱側面板の中の一つの端部に補助係合片が延設され、
    前記内箱形成片を組み立てた状態で、前記補助係合片は、前記複数の内箱側面板の中の、前記第一の内箱側面板に対向する第二の内箱側面板の位置から外側又は内側に突出し、
    前記外箱に前記内箱が収容された状態で、前記差し込み片が前記第二の切り込みに差し込まれると、前記差し込み片が前記第二の内箱側面板の外面又は内面に重なり、前記補助係合片の端面が前記差し込み片の端面に係止されることによって前記内箱が摺動できないようにロックされる請求項8記載のスライド式包装箱。
  10. 前記外箱には、前記ロック解除片を前記外箱と一体にして保管するためのロック解除片保持部が設けられている請求項1乃至9のいずれか記載のスライド式包装箱。
  11. 前記外箱形成片を組み立てた状態で、前記第一及び第二の部分は、前記差し込み用破断線の周縁部が互いに糊付けされずに重なり合い、この重なり合う間の空間が、前記ロック解除片を保持するためのロック解除片保持部となり、
    前記ロック解除片保持部は、前記差し込み用破断線が破断されることによって端部が開口し、前記ロック解除片が差し込み可能になる請求項8又は9記載のスライド式包装箱。
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