JP2018131214A - Ptpシート用包装体 - Google Patents

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雅教 柴▲崎▼
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敏博 出水
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Abstract

【課題】再封および再開封が容易で、チャイルドレジスタント機能を有し、かつ、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能を備えるPTPシート用包装体を提供する。
【解決手段】包装体10は、ベースシート20とカバーシート30とで構成される保持部12を備え、保持部12は、PTPシート70の両長辺部74を挟持してPTPシート70を長手方向に移動可能に保持する。保持部12にはPTPシート70の長手方向の移動を制限する係止部18が設けられる。包装体10は、PTPシート70の長手方向端面と当接可能な当接部14を更に備え、当接部14がPTPシート70と当接可能な第1状態と、当接部14がPTPシート70と当接しない第2状態との間で変形可能である。ベースシート20には、開口部24を構成する開口予定部22が設けられる。開口部24は、第1状態では収容部72と対向できず、第2状態で収容部72と対向可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、PTPシートを収容可能なPTPシート用包装体に関する。
錠剤やカプセル等の収容物をシート上に包装したPTP(Press Through Package)シートが広く知られている。PTPシートは、例えば、硬質のプラスチック等からなり、収容物を収容する収容部が形成されている本体と、アルミニウム箔等からなり、収容部の開口を覆うように本体に貼着される封止シートとを備える。これにより、収容物を外部から目視により確認でき、収容部側から封止シートを破るように押し出すことで容易に収容物を取り出すことができる。
例えばこうしたPTPシートに薬剤を収容した場合、乳幼児や小児の偶発的な行動または悪戯によって、PTPシートから薬剤が取り出され、これを当該小児等が誤飲するおそれがあった。そこで従来より、小児等の誤飲等を防止するいわゆるチャイルドレジスタント機能(CR機能)を付与するため、PTPシートに収容された薬剤の取り出しを制限する構造を設けたPTPシート用包装体が提案されている。
特許文献1には、ポケットの1列に対応して薬剤を外部に取り出す孔が形成されたベースシートと、薬剤シートの両側部を挟持する折返部とを備え、複数のスライド位置で薬剤シートを保持する保持部が折返部に形成されている薬剤シート用包装体が開示されている。特許文献1によれば、薬剤を取り出す操作性能を損なうことなく、子供などによって偶発的に又は不用意には薬剤が取り出せない保護機能を兼ね備えた、薬剤シート用包装体が提供されるとされている。
特許文献2には、ブリスター容器とホルダーとを備える二重包装体であって、ホルダーは、窓部があけられた正面パネルと背面パネルとを備え、正面パネルの上部に形成された1対のスライド溝による第1のストッパ機構および第2のストッパ機構を備え、第2のストッパ機構によってブリスター容器のスライド移動が係止するときに内容物を取出し可能にする内容物取出し部が背面パネルに形成されている、二重包装体が開示されている。特許文献2によれば、当該二重包装体により、ブリスター容器の2段階のスライド移動を実現し、第2のストッパ機構によってスライド移動が係止したときにはじめてブリスター容器の内容物を外に取り出すことができることから、ブリスター容器内の内容物が不用意に取り出されないようにすることが簡易に実現されるとされている。
特開2016−155565号公報 特開2016−88533号公報
しかしながら、特許文献1および2の技術では、小児等に対するチャイルドレジスタント機能を包装体に付与することはできるものの、成人等の悪意によるまたは無意識の操作によって、PTPシート等が不正に開封されることを抑止する、いわゆるタンパレジスタント機能を十分備えるとはいえない。なぜなら、特許文献1および2に記載の包装体はいずれも、当該所定の操作によって、収容物の取り出し、或いは、収容部を覆う封止シートの露出が容易に行えるためである。よって、PTPシートの包装体に対しては、小児等の誤飲等を防止するチャイルドレジスタント機能(CR機能)に加えて、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能をも具備することが望まれていた。また、特許文献2の技術では、第1のストッパ機構による係止を解除して収容物を取り出し可能とするにはブリスター容器の先端部を摘み出す必要があるが、このような動作は、成人等、特に高齢者等の力の弱い者にとって容易ではない。
そこで、本発明は、再封および再開封が容易で、小児等の偶発的な行動または悪戯による誤飲を防止するチャイルドレジスタント機能を有していながら、なおかつ、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能をも具備するPTPシート用包装体を提供することを目的とする。
本発明の包装体は、ベースシートと、PTPシートの収容部が突出可能な窓部が形成されたカバーシートとで構成される保持部を備えるPTPシート用包装体であって、前記保持部は、前記PTPシートの両長辺部を前記ベースシートおよび前記カバーシートの間で挟持して、前記PTPシートを長手方向の移動が可能となるように保持し、前記保持部の長手方向端部の一方には、前記PTPシートを係止して前記PTPシートの長手方向の移動を制限する係止部が設けられ、前記包装体は、前記PTPシートの前記係止部とは反対側の長手方向端面と当接可能な当接部を更に備えるとともに、前記当接部が前記PTPシートと当接可能な第1状態と、前記当接部が前記PTPシートと当接しない第2状態との間で変形可能であり、前記ベースシートの前記当接部と同じ側の長手方向端部には、開口部を構成する開口予定部が設けられ、前記開口部は、前記第1状態での前記PTPシートの移動可能範囲内では前記収容部と対向せず、前記第2状態での前記PTPシートの移動可能範囲内では前記収容部と対向可能である、ことを特徴とする。
好適な態様では、前記第1状態において、前記当接部は、前記開口部の内側を貫通して、前記ベースシートの前記開口部の開口端面、前記PTPシートの長手方向端面および前記カバーシートの前記窓部の開口端面からなる群から選択される少なくとも1つの部位と係合する。
他の好適な態様では、前記保持部の前記係止部とは反対側の長手方向端面に、折り曲げ部を介して連なるヘッダ部が設けられ、前記当接部は、前記ヘッダ部の一方の面から突出する突起部であり、前記第1状態において、前記ヘッダ部と前記保持部とが、前記折り曲げ部が前記突起部を内側にして前記突起部が前記開口部と対向するように折り重なり、前記突起部が前記開口部または前記窓部と嵌合する。
他の好適な態様では、前記開口予定部は、切断予定線と折り目線とに囲まれ、前記切断予定線の切断により舌片部を形成する領域であり、前記当接部は、前記舌片部の前記折り目線とは反対側の端面に設けた凸状部である。
他の好適な態様では、前記ベースシートおよび前記カバーシートとの間隙の外周から所定の範囲内に、ベースシートとカバーシートとを接合する接着剤層が設けられ、PTPシートが通過可能な空隙が形成されていない。
他の好適な態様では、前記カバーシートには、短手方向において対向する前記収容部の側面の間を長手方向に延びて前記カバーシートの長手方向両端部と連なる橋梁部が設けられている。
他の好適な態様では、前記ベースシートの前記開口予定部と同じ側の長手方向端面に折り曲げ部を介して連なるヘッダ部を前記当接部として更に備え、前記カバーシートは、長手方向の前記開口予定部側に前記PTPシートが通過可能な空隙を有し、前記第1状態では、前記ヘッダ部が前記開口部を覆うように前記ヘッダ部と前記ベースシートとが折り重ねられて、前記ヘッダ部と前記カバーシートの前記開口予定部側の長手方向端面とが対向する。
他の好適な態様では、前記カバーシートの前記窓部には、前記収容部の何れかが前記開口部と対向する位置において、前記収容部の何れかの側面と当接して前記PTPシートを保持する凹部が設けられている。
他の好適な態様では、前記ベースシートの前記PTPシートと対向する面に、前記PTPシートに収容された前記収容物の服用回数に応じた服用情報が印刷されている服用情報領域を設けている。
他の好適な態様では、前記服用情報領域が、前記PTPシートと対向する領域に設けられ、前記収容物の服用回数に応じた服用指示情報が印刷されている服用指示領域と、前記カバーシートの長辺部の一方に隣接して前記カバーシートと対向しない領域に設けられ、前記収容物の服用回数に応じた記入スペースを有する情報記入領域とを含む。
本発明によれば、再封および再開封が容易で、小児等の偶発的な行動または悪戯による誤飲を防止するチャイルドレジスタント機能を有していながら、なおかつ、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能をも具備するPTPシート用包装体を提供することができる。
本発明の実施形態の一例であるPTPシート用包装体を示す正面図および側面図である。 図1の包装体を構成するベースシートおよびカバーシートを示す正面図である。 PTPシートの一例を示す正面図である。 図1の包装体の再封状態の一例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例であるPTPシート用包装体を示す正面図である。 図5の包装体を構成するベースシートおよびカバーシートを示す正面図である。 図5の包装体の再封状態の一例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例であるPTPシート用包装体を示す正面図である。 図8の包装体を構成するベースシートおよびカバーシートを示す正面図である。 包装体を構成するベースシートの他の例を示す正面図である。 本発明の実施形態の他の例であるPTPシート用包装体およびその使用状態の一例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例であるPTPシート用包装体およびその使用状態の一例を示す図である。 本発明の実施形態の他の例であるPTPシート用包装体およびその使用状態の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態の一例について詳細に説明する。但し、本発明の包装体は、以下で説明する実施形態に限定されない。実施形態の説明で参照する図面は模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法などは以下の説明を参酌して判断されるべきである。
[第1の実施形態]
図1は、実施形態の一例であるPTPシート用包装体(以下単に「包装体」ともいう)10を示す。図1(a)は包装体10の正面図である。図1(b)は包装体10の側面図である。また、図2(a)は、図1に示す包装体10を構成するベースシート20を示す正面図であり、図2(b)は、図1に示す包装体10を構成するカバーシート30を示す正面図である。図1および図2に示すように、包装体10は、ベースシート20とカバーシート30とで構成される保持部12を備え、保持部12の下端部に設けた係止部18を備える。包装体10は、さらに、折り曲げ部42を介して保持部12と連なるヘッダ部40を備え、ヘッダ部40の一方の面から突出する突起部44が設けられている。
本明細書におけるシート状の物品に対する「正面」および「背面」との記載については、ベースシート20を例にとると、「正面」とはベースシート20に対してPTPシート70が対向する側の面を意味し、「背面」とは正面と反対側の面を意味する。また、本明細書では、「上下方向」は包装体10およびPTPシート70の長手方向に沿った方向であり、同じく「左右方向」は包装体10およびPTPシート70の短手方向に沿った方向である。また、本明細書では、図1で示す包装体10の上下方向の中央から見て、開口予定部22に近づく方向を「上」または「上方」などといい、係止部18に近づく方向を「下」または「下方」などという。
図3に、包装体10に収容されるPTPシート70の一例を示す正面図である。PTPシート70は、硬質のプラスチック等からなり、複数の突出する収容部72および収容部72を取り囲むフランジ部が形成された本体と、アルミニウム箔等からなり、収容部72の開口を覆うように当該本体に貼着される封止シートとを備える。PTPシート70の収容部72には経口投与される錠剤、カプセル剤等の医療用医薬品、又は、タブレット型の菓子等の収容物82が収容される。
図3に示すPTPシート70では、縦(上下方向)に5個、横(左右方向)に2個の収容部72が、互いに間隔をあけて整列している。また、図3に示すPTPシート70には、収容部72の横一列(2個)毎にPTPシート70を区分するミシン目80が形成されている。ミシン目80は本体および封止シートの両方を貫通するように形成されている。以下、本実施形態に係る包装体10として、図3に示すPTPシート70を収容する場合について記載するが、収容部72の個数、配列、形状、配置等が異なるPTPシート70についても、本明細書の説明に基づいて適切な形状等を選択することで収容可能となることは明白である。
図1および図2に戻り、保持部12は、ベースシート20およびカバーシート30を重ね合わせた積層体により構成される。保持部12の外周形状は、ベースシート20およびカバーシート30の外周形状と略同じであり、正面視で左右方向より上下方向が長い略矩形状である。保持部12では、PTPシート70の正面がカバーシート30に面し、PTPシート70の背面がベースシート20に面する。カバーシート30には、PTPシート70の収容部72が突出可能な窓部32が形成されており、PTPシート70の両長辺部74、より具体的には、収容部72とPTPシート70の長辺との間にあるフランジ部をベースシート20およびカバーシート30の間で挟持することで、PTPシート70を保持する。このように、PTPシート70は、接着剤等を用いずに長辺部74が挟持されているのみであるため、PTPシート70は、包装体10に収容されたまま上下方向の移動が可能である。また、PTPシート70の収容部72は窓部32を通して表面に露出しているため、包装体10に収容されたまま、収容部72を押圧することも可能となる。
ベースシート20は、例えば、板紙、厚紙等の台紙で構成される。また、ベースシート20は、後述するカバーシート30を構成するものとして使用可能なプラスチックシートで構成されていてもよい。ベースシート20の厚みは、例えば、0.2mm〜1.5mm程度であり、好ましくは0.5mm〜1.0mmである。ベースシート20には、収容物82の名称、成分、服用方法、効能等の各種情報等が印刷される。
カバーシート30は、例えば、無色透明なプラスチックシートから構成される。これにより、包装体10に収容されたPTPシート70および収容物82を視認できる。カバーシート30を構成するプラスチックシートは、例えば、ポリエステルを主成分とする、硬質で熱成形可能な無色透明の樹脂を用いて形成される。カバーシート30を構成する好適な樹脂の一例としては、例えば、非延伸の非結晶性ポリエステル(A−PET)等のポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。また、ポリエステル以外に、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン等を用いてもよく、単層又は多層のプラスチックシートで構成されていてもよい。カバーシート30を構成するプラスチックシートは、後述する窓部32、折り曲げ部42、ヘッダ部40および突起部44を備える形状を有しており、例えばA−PETからなるシート材をプレス成形(真空成形又は熱成形等)することによって、製造される。カバーシート30の厚みは、例えば0.1mm〜1.0mm、好ましくは0.2mm〜0.5mmである。
窓部32は、PTPシート70の収容部72が突出可能なように形成されている。図1に示す包装体10では、5個並んだ収容部72の縦1列に対応し、且つ、PTPシート70が上下方向に移動可能であるように、上下方向に延びる窓部32が2つ設けられている。窓部32の形状および配置等は、収容するPTPシート70の形状や収容部72の配置、ベースシート20とカバーシート30を貼着する接着剤の塗布領域等に応じて決定される。縦1列の収容部72に対応させた窓部32を設ける場合の左右方向の幅は、例えば、収容部72の直径に対して2%以上5%以下の範囲とすればよい。窓部32の長辺に形成される凹部36、および、窓部32間の部材である橋梁部34については後述する。
図1に示す包装体10では、ベースシート20とカバーシート30との間隙の、外周(長辺および短辺)から所定の範囲内の領域に、接着剤を連続的に塗布してなる接着剤層16が形成されており、当該接着剤層16によりベースシート20とカバーシート30とが接合されている。そのため、保持部12のベースシート20とカバーシート30との間隙には、PTPシート70が通過可能な空隙が形成されていない。接着剤層16の範囲は、包装体10およびPTPシート70のそれぞれの形状およびサイズ、並びに接着剤の種類等に基づいて適宜設定すればよいが、例えば、保持部12の外周から2mm以下の範囲に設ければよい。また、接着剤層16は、PTPシート70が通過できない程度に断続的に設けられていてもよい。
係止部18は、保持部12の下端部に設けられ、PTPシート70を係止する。図1に示す包装体10では、保持部12の下端部に設けられた、ベースシート20およびカバーシート30を接合する接着剤層16によって係止部18が構成される。係止部18は、PTPシート70を係止して、PTPシート70が包装体10の下端面を超えて下方に移動することを阻止できる。よって係止部18は、後述するPTPシート70の移動可能範囲の下端を規定しているとも言える。
ヘッダ部40は、保持部12の上端面に折り曲げ部42を介して連設されており、ヘッダ部40の正面には、ヘッダ部40から突出する突起部44が当接部14として設けられている。図4は、図1に示す包装体10のヘッダ部40を折り曲げ部42で折り曲げてなる変形状態の一例である。このように折り曲げ部42で折り曲げることにより、ヘッダ部40と保持部12とが折り重ねられる。このとき突起部44は、窓部32の上端部内部およびベースシート20の後述する開口部24の内部を通過するようにして、窓部32に嵌合する。窓部32に嵌合した突起部44の側面は、PTPシート70の上端面76と当接可能になる。折り曲げ部42での折り曲げを伸ばし、突起部44が保持部12のカバーシート30側から離れると、突起部44がPTPシート70の上端面76と当接できなくなる。このように、本実施形態の包装体10では、当接部14がPTPシート70の上端面76と当接可能な第1状態と、当接部14がPTPシート70の上端面76と当接しない第2状態とで変形する構成は、保持部12と連設し、一方の面に突起部44を設けたヘッダ部40と、ヘッダ部40および保持部12の間に設けた折り曲げ部42により実現される。
ヘッダ部40は、保持部12と左右方向の幅が同じである平坦状部位である。ヘッダ部40の上下方向の幅は、ヘッダ部40と保持部12との折り重ねに支障が無く、折り曲げ部42での折り曲げによってベースシート20の開口部24と対向する位置に突起部44を配置可能である限り、特に限定されない。ヘッダ部40のサイズは、ヘッダ部40に収容物82の名称、成分、服用方法、効能等の各種情報等を記載する観点からは大きい方が好ましいが、包装体10全体のコンパクト化の観点からは小さい方が好ましく、突起部44の配置、および、意匠の観点等を鑑みて適宜決定すればよい。また、図1で示す包装体10では、保持部12の上端面からベースシート20およびカバーシート30の両者が延びてヘッダ部40を形成しているが、保持部12の上端面からベースシート20またはカバーシート30のいずれか一方のみが延びてヘッダ部40を形成してもよい。
折り曲げ部42は、包装体10の左右方向の全幅に亘って形成され、保持部12とヘッダ部40とを接続する。折り曲げ部42に沿ってヘッダ部40を折り曲げることにより、一度開封された包装体10を再度封止(再封)することができる。折り曲げ部42は、例えば、折り曲がりの外側が凸となる円弧状の断面形状を有するヒンジ部で構成してもよい。また、折り曲げ部42は、切断部と繋がり部が交互に並ぶミシン目線や、シートの厚み未満の深さの溝線であるハーフカット線、シートを線状に押圧して形成する押し罫線等で構成してもよい。このような折り曲げ部42を設けることで、ヘッダ部40は、当該折り曲げ線を中心として折り曲げて、容易に保持部12と折り重ねることができる。
本実施形態に係る包装体10では、ヘッダ部40の正面に、PTPシート70の上端面76と当接可能な当接部14としての突起部44が設けられる。ヘッダ部40において、突起部44は、ヘッダ部40を保持部12に折り重ねたときに開口部24と対向する位置、即ち、折り曲げ部42に対して突起部44と開口部24が線対称になる位置に、配置される。そして、ヘッダ部40を保持部12に折り重ねると、突起部44がPTPシート70の上端面76と当接可能な位置に移動するため、PTPシート70の上方の移動が突起部44によって制限されることになる。即ち、突起部44がPTPシート70の上端面76と当接可能な第1状態では、PTPシート70の上下方向の移動可能範囲は、突起部44と係止部18とによって規定される。具体的には、PTPシート70の移動可能範囲の上限は、PTPシート70の上端面76と突起部44とが当接する位置であり、下限は、PTPシート70の下端面78と係止部18とが当接する位置である。なお、PTPシート70の上端面76と突起部44とが当接する位置で、PTPシート70の下端面78と係止部18とが当接する場合もあり得る。この場合、PTPシート70の上下方向の移動が実質的に不可能となるが、第1状態でのPTPシート70の移動可能範囲には、PTPシート70が係止部18と突起部44の両方に当接する場合も含まれるものとする。
突起部44によるPTPシート70の移動制限が外れ、包装体10が第2状態に変形すると、収容部72と開口部24とが対向する位置にPTPシート70を移動させることができる。包装体10の第2状態でのPTPシート70の移動可能範囲の上限は、保持部12の上端部において、ベースシート20とカバーシート30の間隙に設けた接着剤層16にPTPシート70の上端面76が当接する位置である。
突起部44は、円柱形状を有しており、ヘッダ部40を保持部12に折り重ねたときに、開口部24と窓部32とが重複することで形成される円形貫通孔と嵌合する。突起部44がかかる円柱形状を有することで、突起部44が開口部24の開口端面および窓部32の開口端面と強く係合し、再開封を制限する機能を発揮する。なお、突起部44の形状は、ヘッダ部40を保持部12に折り重ねたときに、開口部24の内側を貫通して、開口部24の開口端面、PTPシート70の長手方向端面および窓部32の開口端面からなる群から選択される少なくとも1つの部位と係合する限りにおいて、制限されない。また、突起部44をヘッダ部40の背面に設け、折り曲げ部42での折り曲げによりヘッダ部40の背面と保持部12の背面とが対向するように折り重なる構造を有してもよい。
開口予定部22は、ベースシート20の上端部において切断予定線26に囲まれた略矩形状の領域である。切断予定線26に沿って開口予定部22を切り離すことにより、開口部24が形成される。開口部24は、上下方向よりも左右方向が長い略矩形状であり、開口部24からPTPシート70を取り出すことができる大きさを有する。包装体10では、ベースシート20とカバーシート30との間隙には接着剤層28が形成されており、切断予定線26を切断して開口部24を形成することで、PTPシート70から収容物82を取り出すことができる構成となっている。
開口予定部22は、ヘッダ部40と保持部12とが折り重なる領域に設けられる。包装体10は、開口部24の形成後、上述の通りヘッダ部40が保持部12に折り重ねられ、当接部14を構成する突起部44が開口部24と窓部32とで形成される貫通孔に嵌合することで、PTPシート70と当接可能な第1状態に変形する。第1状態では、PTPシート70を上方に移動させても、開口部24に嵌まった突起部44に上端面76が当たるため、PTPシート70の収容部72を開口部24に対向させることができず、収容部72に収容された収容物82を開口部24から取り出すことができない。一方、第2状態では、開口部24に突起部44が嵌合していないため、PTPシート70の収容部72を開口部24に対向させて、収容部72に収容された収容物82を開口部24から取り出すことができる。なお、包装体10では、PTPシート70の上端面76がベースシート20とカバーシート30とを接合する接着剤に当接するまで、PTPシート70を上方に移動できる。
開口予定部22を取り囲む切断予定線26は、例えば複数の切断線を間欠的に形成して構成されるが、ミシン目線やハーフカット線であってもよい。また、開口予定部22は、取り囲む切断予定線26の一部を折り目線に変更して、切断予定線26での切断後、開口予定部22を形成していたベースシート20の一部で構成され、当該折り目線で折り曲げ可能な舌片部50を設けてもよい。これにより、開口予定部22に記載されていた情報の欠落を防止できる。
以下、本実施形態に係る包装体10の使用方法を具体的に説明する。包装体10は、上述の通り、ベースシート20とカバーシート30との間隙は連続する接着剤層16により接合されており、開口予定部22を開封することで包装体10から収容物82を取り出すことができる構成となっていることから、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能を有する。
包装体10の開封は、開口予定部22を取り囲む切断予定線26に沿ってベースシート20を切断し、包装体10から開口予定部22を切除することにより、行う。開封直後の包装体10では、ヘッダ部40は折り曲げ部42で折り曲げられていないため、突起部44がPTPシート70と当接可能な位置にない。よって、開封直後の第2状態にある包装体10に収容されたPTPシート70は、少なくとも収容部72が開口部24と対向する位置にまで移動させることができる。PTPシート70を、収容部72が開口部24と対向する位置に移動させて、正面側から収容部72を押圧することで、収容部72に収容された収容物82を開口部24から取り出すことができる。また、PTPシート70を開口部24内を通過するように移動させ、PTPシート70に設けたミシン目80で切除することで、所定個数の収容物82を取り出すこともできる。後者の場合、収容物82が収容されている残りのPTPシート70は、開口部24を通して再度保持部12に戻される。
収容物82を取り出した後、包装体10を再封するには、まず、PTPシート70の下端部が係止部18に当接するまでPTPシート70を移動させる。その後、折り曲げ部42からヘッダ部40を折り曲げ、ヘッダ部40を保持部12に折り重ねるとともに、正面側からヘッダ部40を保持部12に押さえつける等して、突起部44を開口部24および窓部32により形成される貫通孔に嵌合させる。図4に、包装体10の再封状態の一例を示す。包装体10が再封されると、PTPシート70を上方に移動させても、嵌合した突起部44にPTPシート70の上端面76が当接する第1状態となり、収容部72に収容された収容物82を開口部24から取り出すことができなくなる。突起部44は、開口部24を通過して開口部24の開口端面および窓部32の開口端面と係合しているため、小児が容易には再開封できないようになっている。よって、非常に簡単な操作で再封できるにもかかわらず、優れたCR機能を得ることができる。包装体10を再開封する場合は、背面側から突起部44を押圧することで、突起部44の嵌合が容易に解除された第2状態にすることができる。上述の操作を行うことにより、再度収容物82を開口部24から取り出すことができる。かかる再封操作および再開封操作は、簡易であり、且つ、大きな力を要しないため、操作性に非常に優れる。
カバーシート30には、橋梁部34が設けられている。橋梁部34は、左右に並ぶ2つの窓部32の間を上下方向に延びて、カバーシート30の上下の両端部と連なっている。保持部12がPTPシート70を保持すると、橋梁部34は、窓部32から突出し、左右方向で対向する2つの収容部72の側面の間に挟まれることになる。上述の構造を有することにより、橋梁部34は、PTPシート70の上下移動を妨げない。
また、包装体10では、PTPシート70の上端部にのみ収容物82を取り出す開口部24が設けられているため、PTPシート70の下側に収容されている収容物82を取り出すには、PTPシート70を開口部24から引き出す必要がある。よって、PTPシート70から全ての収容物82を取り出すには、PTPシート70をミシン目80で切断し、服用分の収容物82を取り出すか、または、空の収容部72を廃棄するために、PTPシート70の一部が取り除かれる。その後、残りのPTPシート70は再度保持部12に戻される。これが繰り返されると、例えば横1列の収容部72のみが残る等、PTPシート70の上下幅が左右幅より狭くなる場合が容易に想定される。
本実施形態に係る包装体10は、カバーシート30に橋梁部34を設けることで、このような上下幅が左右幅より狭いPTPシート70に対しても、当初の保持力を維持し、脱落を防止することができる。それは第一に、橋梁部34とベースシート20とでPTPシート70を挟持しているためである。第二に、橋梁部34とカバーシート30の長辺側の周縁部とで収容部72の側面を挟むことで、PTPシート70の回転を防ぎ、窓部32からの脱落を防止するためである。窓部32に橋梁部34を設けない場合、上下幅が左右幅より狭いPTPシート70は、ベースシート20に沿って回転して、大きく開いた窓部32より脱落する可能性が高いと考えられる。
図1に示す包装体10では、窓部32の開口端面に凹部36が設けられている。凹部36は、収容部72の何れかが開口部24と対向する位置において、収容部72の何れかの側面と当接してPTPシート70を保持する。これにより、PTPシート70が安定して保持されるため、収容部72を押圧して収容物82を開口部24から取り出す操作が容易に実施できる。開口部24と対向する収容部72と、側面が凹部36に当接する収容部72とは、同一であっても異なっていてもよいが、図1に示すように、開口部24と対向する収容部72の側面と当接する凹部36を設けることが好ましい。横1列の収容部72を残すのみとなったPTPシート70をも安定して保持できるためである。図1に示す包装体10では、収容部72の側面と当接してPTPシート70を保持する凹部36が複数設けており、複数の凹部36間の間隔は、収容するPTPシート70の収容部72の間隔と同じである。複数の凹部36で複数の収容部72の側面と当接することにより、凹部36によるPTPシート70の保持力が向上する。
窓部32に設けられた凹部36は、収容部72の何れかが開口部24と対向する位置において、PTPシート70を保持するが、窓部32には、何れの収容部72も開口部24と対向しない位置において、収容部72の何れかの側面と当接してPTPシート70を保持する凹部36を設けてもよい。このような凹部36を設けることにより、収容部72が開口部24と対向する位置にPTPシート70を移動させる際の抵抗が増えて、CR機能が向上する。
以上のように、本実施形態に係る包装体10は、開封後の小児等の偶発的な行動または悪戯による収容物82の取り出しを防止する優れたCR機能を有するとともに、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能をも具備し、さらに、容易に再封および再開封できる優れた操作性を有する。なお、上記実施形態は、かかる作用効果を損なわない範囲で適宜設計変更が可能である。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る包装体100について図5および図6を参照して説明する。図5は、第2の実施形態の一例である包装体100を示す。また、図6(a)は、図5に示す包装体100を構成するベースシート20を示し、図6(b)は、図5に示す包装体100を構成するカバーシート30を示す。図5および図6では、図1および図2に示す第1の実施形態に係る包装体10と同等の機能を有する部材に同一の符号を付している。図5に示す包装体100と図1に示す包装体10とは、ベースシート20およびカバーシート30で構成される保持部12、窓部32、並びに橋梁部34等が共通するが、当接部14、ヘッダ部40、および開口予定部22等が異なる。
本実施形態に係る包装体100では、開口予定部22は、ベースシート20の上端部に設けられ、上下方向よりも左右方向が長い略矩形状であり、上側の長辺を構成する第1折り目線52と、他の3辺を構成する切断予定線26とで囲われている。切断予定線26を切断し、第1折り目線52で折り曲げることにより、開口部24が形成される。開口部24の形成後、開口予定部22を形成していたベースシート20の一部は、第1折り目線52で折り曲げ可能な舌片部50となる。包装体100では、ベースシート20とカバーシート30との隙間が接着剤により接合されているため、舌片部50を折り曲げて開口部24を形成して、PTPシート70から収容物82が取り出される。また、開口部24は、開口部24を通してPTPシート70を取り出すことができる大きさを有する。
舌片部50の下側の長辺には、下方に突出する凸状部54が当接部14として設けられており、凸状部54の根元部分には第2折り目線56が形成されている。図5に示す包装体100では、カバーシート30において窓部32が形成された位置に対応する2つの凸状部54が設けられている。また、凸状部54の上下方向の幅が、PTPシート70を収容した保持部12の厚さ、即ち、ベースシート20、PTPシート70のフランジ部およびカバーシート30の厚さの合計よりも大きくなるよう形成されている。
図7は、包装体100の再封状態の一例を示す。包装体100では、第1折り目線52での折り曲げを戻して舌片部50で開口部24を覆い、凸状部54を第2折り目線56で正面側に折り曲げて「爪を立てた」状態にすることにより、凸状部54は、開口部24の内部を通過して、PTPシート70の上端面76と当接する位置に移動する。これにより、PTPシート70の上方の移動が当接部14としての凸状部54によって制限される第1状態となり、PTPシート70の上下方向の移動可能範囲は、係止部18と凸状部54とによって規定される。図5に示す凸状部54は略台形形状であるが、凸状部54は他の形状を有してもよく、切断予定線26の形状により凸状部54の形状を変更できる。
舌片部50を第1折り目線52で背面側に折り曲げるか、或いは、凸状部54の第2折り目線56での折り曲げを戻すと、凸状部54がPTPシート70の上端面76と当接できない第2状態となる。第2状態では、保持部12上方のベースシート20とカバーシート30の間の接合部にPTPシート70の上端面76が当接するまで、PTPシート70は移動可能となる。このように、本実施形態の包装体100では、当接部14がPTPシート70の上端面76と当接可能な第1状態と、当接部14がPTPシート70の上端面76と当接しない第2状態とで変形する構成は、開口予定部22を切断してなる舌片部50および凸状部54により実現される。
包装体100では、開口部24を形成する前の凸状部54の下端から係止部18までの上下方向の距離D1が、PTPシート70の長手方向の長さよりも狭くなるように、開口予定部22および凸状部54が設定されている。これにより、第1状態において凸状部54がPTPシート70の上端面76と係合して、再封状態が維持される。第1状態から第2状態に変形し、PTPシート70に収容された収容物82を開口部24から取り出し可能とするにあたっては、この凸状部54による係合を解かなければならない。これにより、包装体100は優れたCR機能を発揮する。例えば、距離D1は、PTPシート70の長手方向の長さより1.0mm以上1.5mm以下長い範囲とすることが好適である。
包装体100に収容されるPTPシート70は、上述の通り、所定個数の収容物82を含む区画ごとに設けられた切取線で一部が切除され、出荷時より上下の長さが短くなることがある。例えば、係止部18と凸状部54との間の長さが出荷時のPTPシート70に合わせた長さであれば、一部が切除されたPTPシート70を係止部18および凸状部54に同時に当接させることはできない。しかしながら、一部が切除されたPTPシート70を収容する場合であっても、包装体100では、カバーシート30の窓部32に設けた凹部36を用いることにより、凸状部54でPTPシート70の上端面76を係合させることができる。包装体100では、一部が切除されたPTPシート70の最も上にある収容部72が、複数あるうち上から2番目にある凹部36に当接しているときに、当該PTPシート70の新たな上端面76が凸状部54の下端と第2折り目線56との間に位置することになるよう、開口予定部22が形成される。これにより、一部が切除されたPTPシート70であっても、最も上にある収容部72と当該上から2番目の凹部36とが対向する位置で当該PTPシート70を保持し、保持された当該PTPシート70の上端面76と凸状部54とを係合させることができる。
包装体100では、上述の通り、開口予定部22を切断してなる舌片部50および凸状部54により第1状態と第2状態とで変形する構成が実現されることから、ヘッダ部40および折り曲げ部42を備えていない。そのため本実施形態では、より小さなサイズの包装体100が得られる。
包装体100の使用方法は、上述した第1の実施形態に係る使用方法と基本的に同じであり、相違点について主に説明する。包装体100は、ベースシート20とカバーシート30との間隙が接合されており、開口予定部22を開封することで収容物82を取り出すことができる構成となっていることから、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能を有する。
包装体100の開封は、切断予定線26に沿ってベースシート20を切断することによって行う。切断予定線26が切断されると、開口部24が形成されるとともに、下端面に凸状部54を有する舌片部50が形成される。開封直後では、凸状部54はPTPシート70と当接可能な位置になく、包装体100は第2状態にある。そのため、収容部72と開口部24が対向する位置にPTPシート70を移動させて、正面側から収容部72を押圧するか、或いは、PTPシート70を開口部24に通した後にPTPシート70の一部を切り離すことにより、収容物82を包装体100の外部に取り出すことができる。
収容物82を取り出した後、包装体100を再封するには、まず、PTPシート70の下端部が係止部18に当接するまでPTPシート70を移動させる。その後、第1折り目線52を伸ばして切断予定線26が切断する前の位置に舌片部50を戻すとともに、凸状部54を第2折り目線56で折り曲げることにより、凸状部54をPTPシート70の上端面76に係合させる。これにより、収容物82を開口部24から取り出すことができなくなる。また、収容物82を開口部24から取り出すには凸状部54とPTPシート70との係合を解く必要があるため、小児にとって容易には再開封できない。
包装体100の第1状態における凸状部54とPTPシート70との係合を解く簡易な方法としては、包装体100の開口部24を含む領域を、背面側を凸にして撓ませる方法が挙げられる。当該領域を背面側を凸にして撓ませると、下端部が自由端である舌片部50には撓まずに平面を維持しようとする力が働くため、やがては凸状部54とPTPシート70との係合を解くことができる。この再開封方法は、小児にとっては容易に思いつくものではないが、成人等であれば説明文書等により容易に実施可能である。また、正面側に突出した凸状部54を背面側に押し込む方法が考えられるが、凸状部54のサイズは小さく、小児にとって容易に再開封できるものではない。上述の通り、本実施形態に係る包装体100は、再封および再開封の操作は成人等であれば容易に行える程度であるにもかかわらず、優れたCR機能を有する。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態に係る包装体110について図8および図9を参照して説明する。図8は、第3の実施形態の一例である包装体110を示す。また、図9(a)は、図8に示す包装体110を構成するベースシート20を示し、図9(b)は、図5に示す包装体110を構成するカバーシート30を示す。図8および図9では、上述した各実施形態に係る包装体10、100と同等の機能を有する部材に同一の符号を付している。
図9に示すように、包装体110では、カバーシート30は、窓部32の上側が開放された正面視で逆コの字型の形状を有する。カバーシート30は、カバーシート30の上端面と係止部18との距離がPTPシート70の長手方向の長さより大きい長さとなるように形成される。これにより、ベースシート20およびカバーシート30で構成される保持部12に、PTPシート70が収容される。また、ベースシート20とカバーシート30との間隙の上端側は接着剤等で接合されていないため、包装体110は、保持部12に保持されたPTPシート70が保持部12の上端側に前記PTPシート70が通過可能な空隙を有する。
ベースシート20の上端面には、折り曲げ部42を介して当接部14であるヘッダ部40が連設されている。ヘッダ部40は、ベースシート20と左右方向の幅が同じである平坦状部位である。包装体110では、折り曲げ部42からヘッダ部40の先端面46(上端面)までの距離と、カバーシート30の上端面から折り曲げ部42までの距離が略同じになるように、ベースシート20、カバーシート30およびヘッダ部40のそれぞれの形状が定められている。図8に示すように、折り曲げ部42で折り曲げてヘッダ部40とベースシート20とを折り重ねることにより、ヘッダ部40の先端面46がPTPシート70の上端面76と当接可能な第1状態となる。よって、本実施形態ではヘッダ部40が当接部14として機能する。包装体110が第1状態にあると、PTPシート70を上方に移動させてもPTPシート70の上端面76がヘッダ部40の先端面46と当接するため、収容部72と後述する開口部24とが対向する位置にPTPシート70を移動させることができない。また、第1状態では、ヘッダ部40がPTPシート70の長辺部74を覆うカバーシート30の上端面にも当接するため、カバーシート30とヘッダ部40との間隙からPTPシート70を摘み出すことも実際上不可能である。一方、折り曲げ部42での折り曲げを伸ばし、ヘッダ部40がベースシート20から離れると、ヘッダ部40はPTPシート70の上端面76と当接できなくなる。このように、本実施形態の包装体110では、第1状態と第2状態とで変形する構成は、ベースシート20と連設するヘッダ部40と折り曲げ部42により実現される。
包装体110では、開口予定部22は、ベースシート20の上方であって、ヘッダ部40と折り重なる領域に、切断予定線26で囲われた略矩形状の領域として設けられる。即ち、開口予定部22は、カバーシート30の上端面よりも上方に設けられる。切断予定線26に沿って開口予定部22を切り離すことにより形成される開口部24は、PTPシート70に収容された収容物82を開口部24から取り出すことのできる形状を有している。
包装体110では、保持部12でPTPシート70を収容し、開口予定部22の正面側の領域内に接着剤層28を形成し、ヘッダ部40とベースシート20とが折り重ねられた第1状態で接合することで、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能を発揮させることができる。上述の通り、第1状態にあるヘッダ部40とベースシート20とを接合することで、保持部12に収容されたPTPシート70から収容物82を取り出すことは著しく困難になる。切断予定線26を切断させると、切断予定線26の切断により切り取られた開口予定部22はヘッダ部40と一体化する。これにより、ヘッダ部40をベースシート20から離してPTPシート70の上端面76と当接しない第2状態に変形できるため、収容部72と開口部24とが対向する位置にPTPシート70を移動させて、開口部24からPTPシート70に収容された収容物82を取り出すことができる。
包装体110の使用方法を説明するが、上述した第1の実施形態および第2の実施形態に係る使用方法と基本的に同じであり、相違点について主に説明する。
包装体110は、ヘッダ部40がベースシート20と折り重ねられ、ヘッダ部40の先端面46がPTPシート70の上端面76およびPTPシート70の長辺部74を覆うカバーシート30の上端面と当接する第1状態において、ヘッダ部40とベースシート20とが接着剤により接合されているため、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能に優れる。
包装体110の開封は、開口予定部22を囲む切断予定線26に沿ってベースシート20を切断することにより行う。包装体110が開封されると、ヘッダ部40がベースシート20から離れ、ヘッダ部40の先端面46がPTPシート70に当接する第1状態から第2状態に変形される。包装体110の開封後、収容部72が開口部24と対向する位置にPTPシート70を移動させて、正面側から収容部72を押圧することで、収容部72に収容された収容物82を開口部24から取り出すことができる。
包装体110を再封するには、まず、PTPシート70の下端部が係止部18に当接するまでPTPシート70を移動させる。その後、折り曲げ部42からヘッダ部40を折り曲げ、ヘッダ部40をベースシート20に折り重ねることにより、包装体110は再封される。すると、ヘッダ部40の先端面46はPTPシート70の上端面76およびカバーシート30の上端面と当接する第1状態となり、単にPTPシート70を移動させるだけでは、収容部72と開口部24を対向させて収容部72から収容物82を取り出すことができなくなる。また、再封状態では、開口予定部22から切り離されヘッダ部40と一体化した部位が開口部24に再度嵌入して、ヘッダ部40がベースシート20に弱く係合する。これにより、小児等が収容物82を取り出す可能性を減らすCR機能を発揮することができる。また、開口部24に嵌入した部位を背面側から押すことにより、包装体110の再封が容易に解かれて第2状態となり、再度収容物82の取り出しが可能になる。このように、成人等にとっては簡便な操作で再開封できることから、包装体110は操作性に優れている。
図8に示す包装体110では、開口予定部22は上下方向よりも左右方向が長い略矩形状であるが、例えば図10に示すように、PTPシート70における収容部72の配置および収容物82の形状に合わせて複数の円形状の開口予定部22を設けてもよい。また、ヘッダ部40とベースシート20とを再接着可能に接着させる弱接着剤を、第1状態におけるヘッダ部40とベースシート20との間隙の、接着剤層28とは異なる領域に塗布してもよい。また、包装体110において、重複部に再封の際にベースシート20の背面側と係合する係合部を設けてもよい。これらにより、より効果的なCR機能を付与できる。
[第4の実施形態]
次に、第4の実施形態について図11〜図13を参照して説明する。図11〜図13では、上述した各実施形態に係る包装体10、100、110と同等の機能を有する部材に同一の符号を付している。
図11は、第4の実施形態の一例に係る包装体120を示す。図11に示す包装体120と図5に示す包装体100とは、ベースシート20に後述する服用情報領域60を設けた点で異なるが、当接部14、ベースシート20およびカバーシート30等については形状および機能等が共通する。したがって、包装体120の開封、再封および再開封の方法は、上述した第2の実施形態と実質的に同じである。
以下、本実施形態の説明中では、PTPシート70は、収容物82として薬剤84を収容し、図3に示すように縦に5個、横に2個の薬剤84を収容するものとする。また、PTPシート70においてミシン目80によって区分された横一列(2個)の収容部72に、当該薬剤84の1回分の服用量が収容されているものとする。即ち、薬剤84の1回分の服用量は2個である。
大半の薬剤には、その薬剤の服用間隔および服用量が指定されている。そのため、前回の服用日時や服用回数等の服用情報を把握することが重要である。しかしながら、服用者、或いは、服用者を看護もしくは介護する者等がこれらの服用情報を失念してしまうことがある。すると、当該薬剤の服用に関して確実な服用コンプライアンスが達成できないおそれがある。薬剤の中には、薬効をより効果的に発揮させ、また副作用を抑制するために、前回の服用から数日間の服用間隔を設けたり、服用回数毎に異なる服用間隔や服用量を設けているなど、煩雑な服用管理を強いられる薬剤もある。したがって、服用者等にとって薬剤の服用をより簡便に管理できる方法が望まれる。
それに対して、図11(a)に示す包装体120には、ベースシート20の正面(PTPシート70に対向する面)に、PTPシート70に収容される薬剤84に関する服用情報が記載される服用情報領域60が設けられ、服用情報領域60には、下方から順に「1回目」から「5回目」までの服用回数を示す情報が、PTPシート70の収容部72の横1列分の範囲に応じて、印刷されている。なお、服用情報領域60に記載される情報は、服用回数に限定されるものではなく、服用情報領域60には、例えば、成分や効能等の薬剤84に関する情報、服用間隔、服用量、注意事項等の服用に関する指示情報が印刷されていてもよく、また、服用者等によって服用日時を記入するスペースが設けられていてもよい。
図11(b)に、図11(a)に示す包装体120の使用状態の一例を示す。図11(b)に示すPTPシート70は、これまでにPTPシート70から2回分の薬剤84が取り出され、上側から横2列分のPTPシート70が切り離された後、包装体120に再封されたものである。図11(b)に示すとおり、この再封状態において、PTPシート70が凸状部54と当接する位置(PTPシート70の上端面と開口部24の下端が近接する位置)にあると、服用情報領域60に印刷された「1回目」および「2回目」の表示が出現する。これは、2回分の薬剤84を服用し、上部の横2列が切り離されてPTPシート70が短くなったことによる。このように、図11に示す包装体120を用いると、PTPシート70に収容された薬剤84の服用回数を明確に把握することができるため、服用者は勿論、服用者以外の同居家族、医師、看護師等にとっても、薬剤84の服用管理が容易になり、服用コンプライアンスの向上に役立てることができる。
本実施形態の変形例を、図12を参照しながら説明する。図12(a)に示す包装体130の服用情報領域60には、PTPシート70の収容部72の横1列分の範囲に応じて、下方から順に「1回目」から「5回目」までの服用回数を示す情報が印刷されるとともに、服用者等が1回分の薬剤84を服用するごとに、その服用日を記入できるスペースが設けられている。図11に示す包装体120における服用情報領域60の記載では、服用回数は視認可能となるが、前回の服用日時等の服用情報を把握可能とはならない。そこで、図12に示すとおり、服用情報領域60に、服用回数の記載とともに、服用日の記入スペースを設け、服用者等が服用ごとに服用日を記入することで、前回までの服用回数、服用日および服用の有無を容易に確認することができる。
図12(b)に、図12(a)に示す包装体130の使用状態の一例を示す。図12(b)に示す例では、3日間の服用間隔を有する薬剤84がPTPシート70に収容されている。また、図12(b)では、これまでに2回分の薬剤84がPTPシート70から取り出され、上側から横2列分のPTPシート70が切り離された後、包装体130に再封されている。図12(b)に示す服用情報領域60の記入スペースには、それぞれ1回分の薬剤84を服用した日付が記入されており、前回の服用日が視認可能となっている。このように、包装体130を用いることにより、PTPシート70に収容された薬剤84の服用回数および前回の服用日を明確に把握することができるため、服用者等にとって薬剤84の服用管理が容易になる。特に、毎日定時の服用ではなく、例えば数日間の服用間隔が空く場合など、前回の服用日時を明確に把握する必要がある薬剤84の服用を管理する際に、図12に示すように、服用情報を記入するスペースを有する服用情報領域60をベースシート20に設けた包装体130は、有用である。
本実施形態の変形例を、図13を参照しながら説明する。図13に示す包装体140と図5に示す包装体100とは、ベースシート20の形状、並びに、服用情報領域60として後述する服用指示領域62および情報記入領域64を設けた点で異なるが、それ以外の各部位の形状および機能等は共通する。よって、包装体140の開封、再封および再開封の方法は、上述した第2の実施形態と実質的に同じである。
包装体140は、図13に示すように、ベースシート20がカバーシート30よりも広く、カバーシート30の長辺部74の右側に張り出した形状を有している。包装体140において、服用情報領域60は、PTPシート70と対向する領域に設けられ、薬剤84の服用回数に応じた服用指示情報が印刷されている服用指示領域62と、カバーシート30の長辺部の一方に隣接してカバーシート30と対向しない領域に設けられ、薬剤84の服用回数に応じた記入スペースを有する情報記入領域64とを含んで構成されている。服用指示領域62には、収容部72の横1列分の範囲に応じて、下方から順に、1回目から2回目まで、2回目から3回目まで、3回目から4回目まで、4回目から5回目までの各服用間隔が印刷されており、図13(a)に示す包装体140では、各服用間隔は「3日間」であるとされている。この服用間隔は、薬剤84の種類に応じて適宜変更される。
情報記入領域64は、カバーシート30の右端より右側に設けられた領域である。情報記入領域64には、PTPシート70の収容部72の横1列分の範囲に応じて、下方から順に「1回目」から「5回目」までの服用回数を示す情報が印刷されるとともに、服用者等が1回分の薬剤84を服用するごとに、その服用日を記入できるスペースが設けられている。情報記入領域64を設けて、服用者等が服用ごとに服用日を記入することで、前回までの服用回数、服用日および服用の有無を容易に確認することができる。
図13(b)に、図13(a)に示す包装体140の使用状態の一例を示す。図13(b)に示す例では、3日間の服用間隔を有する薬剤84がPTPシート70に収容されている。また、図13(b)では、これまでに1回分の薬剤84がPTPシート70から取り出され、上側から横1列分のPTPシート70が切り離された後、包装体140に再封されている。情報記入領域64の記入スペースには、1回目の服用日が記載されている。ここで、服用指示領域62に印刷された服用指示情報のうち、PTPシート70が凸状部54に当接する位置において出現する「1回目から2回目までの服用間隔」と、情報記入領域64に記載されている「1回目の服用日」とを照合することにより、服用者等は、薬剤84の「次回の服用日」を明確に把握することができる。ここで、服用間隔と服用日とが並んで記載されていることから、両者の照合を容易に行える。よって、包装体140を用いることにより、服用者等にとって薬剤84の服用管理が容易になる。図13に示すような、服用情報領域60として、服用指示情報が印刷されている服用指示領域62と、服用回数に応じた記入スペースを有する情報記入領域64とを設けた包装体140は、数日間の服用間隔が空く場合、或いは、服用回数毎に異なる服用間隔や服用量を設けている場合など、薬剤84が煩雑な服用管理を要求される種類のものである場合に、特に有用である。
これまで説明した各実施形態の包装体によれば、開封後の小児等の偶発的な行動または悪戯による収容物82の取り出しを防止する優れたCR機能を有するとともに、初回開封時の不正開封に対するタンパレジスタント機能をも具備し、さらに、服用者が容易に再封および再開封できる優れた操作性を有する。
[他の実施形態]
これまでの説明では、ベースシート20とカバーシート30とが異なる部材である構成のみを例示したが、ベースシート20およびカバーシート30をプラスチックシートからなる1つのシート状成形体から形成してもよい。例えば、ベースシート20およびカバーシート30が開口予定部22とは反対側の長手方向端面(図1等の端面)において連設した形状を有するプラスチックシートを、当該端面で折り曲げた後、ベースシート20とカバーシート30との間隙を接着剤で接合することにより、本包装体を製造してもよい。或いは、カバーシート30が各辺を含む領域ごとに分割され、各分割領域がベースシート20の対応する各辺に連設してなるシート状成形体を成形し、ベースシート20の各辺に対応する折り目線を折り曲げて、本包装体を製造してもよい。この場合、折り曲げてなるカバーシート30の各領域は、接着剤を用いてベースシート20と接合してもよく、接合しなくてもよい。
10,100,110,120 包装体、12 保持部、14 当接部、16 接着剤層、18 係止部、20 ベースシート、22 開口予定部、24 開口部、26 切断予定線、28 接着剤層、30 カバーシート、32 窓部、34 橋梁部、36 凹部、40 ヘッダ部、42 折り曲げ部、44 突起部、46 先端面、50 舌片部、52 第1折り目線、54 凸状部、56 第2折り目線、60 服用情報領域、62 服用指示領域、64 情報記入領域、70 PTPシート、72 収容部、74 長辺部、76 上端面、78 下端面、80 ミシン目、82 収容物、84 薬剤。

Claims (10)

  1. ベースシートと、PTPシートの収容部が突出可能な窓部が形成されたカバーシートとで構成される保持部を備えるPTPシート用包装体であって、
    前記保持部は、前記PTPシートの両長辺部を前記ベースシートおよび前記カバーシートの間で挟持して、前記PTPシートを長手方向の移動が可能となるように保持し、
    前記保持部の長手方向端部の一方には、前記PTPシートを係止して前記PTPシートの長手方向の移動を制限する係止部が設けられ、
    前記包装体は、前記PTPシートの前記係止部とは反対側の長手方向端面と当接可能な当接部を更に備えるとともに、前記当接部が前記PTPシートと当接可能な第1状態と、前記当接部が前記PTPシートと当接しない第2状態との間で変形可能であり、
    前記ベースシートの前記当接部と同じ側の長手方向端部には、開口部を構成する開口予定部が設けられ、
    前記開口部は、前記第1状態での前記PTPシートの移動可能範囲内では前記収容部と対向せず、前記第2状態での前記PTPシートの移動可能範囲内では前記収容部と対向可能である、
    PTPシート用包装体。
  2. 前記第1状態において、前記当接部は、前記開口部の内側を貫通して、前記ベースシートの前記開口部の開口端面、前記PTPシートの長手方向端面および前記カバーシートの前記窓部の開口端面からなる群から選択される少なくとも1つの部位と係合する、請求項1に記載のPTPシート用包装体。
  3. 前記保持部の前記係止部とは反対側の長手方向端面に、折り曲げ部を介して連なるヘッダ部が設けられ、
    前記当接部は、前記ヘッダ部の一方の面から突出する突起部であり、
    前記第1状態において、前記ヘッダ部と前記保持部とが、前記折り曲げ部が前記突起部を内側にして前記突起部が前記開口部と対向するように折り重なり、前記突起部が前記開口部または前記窓部と嵌合する、
    請求項2に記載のPTPシート用包装体。
  4. 前記開口予定部は、切断予定線と折り目線とに囲まれ、前記切断予定線の切断により舌片部を形成する領域であり、
    前記当接部は、前記舌片部の前記折り目線とは反対側の端面に設けた凸状部である、
    請求項2に記載のPTPシート用包装体。
  5. 前記ベースシートおよび前記カバーシートとの間隙の外周から所定の範囲内に、前記ベースシートと前記カバーシートとを接合する接着剤層が設けられ、前記PTPシートが通過可能な空隙が形成されていない、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のPTPシート用包装体。
  6. 前記カバーシートには、短手方向において対向する前記収容部の側面の間を長手方向に延びて前記カバーシートの長手方向両端部と連なる橋梁部が設けられている、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のPTPシート用包装体。
  7. 前記ベースシートの前記開口予定部と同じ側の長手方向端面に折り曲げ部を介して連なるヘッダ部を前記当接部として更に備え、
    前記カバーシートは、長手方向の前記開口予定部側に前記PTPシートが通過可能な空隙を有し、
    前記第1状態では、前記ヘッダ部が前記開口部を覆うように前記ヘッダ部と前記ベースシートとが折り重ねられて、前記ヘッダ部と前記カバーシートの前記開口予定部側の長手方向端面とが対向する、
    請求項1に記載のPTPシート用包装体。
  8. 前記カバーシートの前記窓部には、前記収容部の何れかが前記開口部と対向する位置において、前記収容部の何れかの側面と当接して前記PTPシートを保持する凹部が設けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載のPTPシート用包装体。
  9. 前記ベースシートの前記PTPシートと対向する面に、前記PTPシートに収容された前記収容物の服用回数に応じた服用情報が印刷されている服用情報領域を設けた、請求項1〜8のいずれか一項に記載のPTPシート用包装体。
  10. 前記服用情報領域が、前記PTPシートと対向する領域に設けられ、前記収容物の服用回数に応じた服用指示情報が印刷されている服用指示領域と、前記カバーシートの長辺部の一方に隣接して前記カバーシートと対向しない領域に設けられ、前記収容物の服用回数に応じた記入スペースを有する情報記入領域とを含む、請求項9に記載のPTPシート用包装体。
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