JP2016037306A - ブリスター収納体 - Google Patents

ブリスター収納体 Download PDF

Info

Publication number
JP2016037306A
JP2016037306A JP2014162291A JP2014162291A JP2016037306A JP 2016037306 A JP2016037306 A JP 2016037306A JP 2014162291 A JP2014162291 A JP 2014162291A JP 2014162291 A JP2014162291 A JP 2014162291A JP 2016037306 A JP2016037306 A JP 2016037306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
panel
locking
blister
ptp
front panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014162291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6330564B2 (ja
Inventor
杉山 有二
Yuji Sugiyama
有二 杉山
林 正保
Masayasu Hayashi
正保 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2014162291A priority Critical patent/JP6330564B2/ja
Publication of JP2016037306A publication Critical patent/JP2016037306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6330564B2 publication Critical patent/JP6330564B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)
  • Medical Preparation Storing Or Oral Administration Devices (AREA)

Abstract

【課題】PTPに代表されるブリスター内の内容物が不用意に取出されないようにすることを簡易に実現する。【解決手段】PTPホルダー1は,PTP50の凸状薬剤収容部51が突出可能な広さの窓部11を持つ正面パネル10と,その裏面がわに重ね合わされて接着される背面パネルとを備える。正面パネル10の上部に形成された一対の切込み12にPTP50の下端両側部が差込まれ,そこからPTP50はホルダー1に収納される。正面パネル10のうち,一対の切込み12の間に挟まれる面部が係止片13として用いられる。PTP50が取出されるとき,係止片13の係止端13AにPTP50の上端が当接しここでPTP50の移動が係止する。背面パネルの指通し孔を通じてPTP50を押し上げることで上記係止が解かれる。【選択図】図4

Description

この発明は,ブリスターを収納するためのブリスター収納体に関する。
ブリスターは,表面がわに突出して形成された収容部内に内容物を閉じこめるもので,一般にはやや硬質のプラスチックでつくられる。裏面がわには台紙ないし封止シートが貼られる。台紙ないし封止シートを破るまたは取り除くことで,収容部に収容されている内容物が取り出される。
ブリスターはPTPを含む。PTPはPress Through Package の略で,表面がわに突出して複数の収容部が形成されたプラスチック製の薄い基板の裏面にアルミニウム箔などの破りやすい封止シートを接着したものである。収容部には一般には薬剤,特に錠剤が収容(封入)される。突出している薬剤収容部を押すと基板の裏面側で封止シートが破れ,そこから薬剤収容部内の薬剤が取り出される。
子供による薬剤の誤飲を防止等するために,薬剤を収容したPTPをパッケージングして,PTP内の薬剤を不用意に取り出しにくくすることが提案されている。
特許文献1に記載のPTPシートの包装体は,薬剤を取り出すための取り出し孔を開閉するための規制片を備えるもので,規制片をスライドすることによって取り出し孔は開閉される。PTPシートを包装する2つのシート(一片および他片)に加えて規制片を必要とするので,包装体をつくるために必要とされるシートは大きい。また規制片の面積は比較的広く,面積の広い規制片の全体をスライドするには指の力が必要とされる。
特許文献2,3および4の記載のパッケージも,ブリスターないしカードをパッケージングして薬剤を取出しにくくするものである。これらの文献に記載のパッケージはいずれも箱型の外側スリーブを用いている。構造が比較的複雑で,その製造には専用ラインが必要になると考えられる。
特許第4299035号公報 特表2013−536131号公報 特表2007−511435号公報 特表2011−519787号公報
この発明は,ブリスター内の内容物が不用意に取出されないようにすることを,簡易に実現することを目的とする。
第1の発明によるブリスター収納体は,複数の凸状収容部が整列して設けられ,上記凸状収容部の周囲全体にフランジ部を有する基板を備えるブリスターを収納するものである。ブリスターはPTPを含む。
第1の発明によるブリスター収納体は正面パネルおよび背面パネルを備えている。正面パネルには,すべての上記凸状収容部が突出可能な広さの窓部があけられている。背面パネルは,上記正面パネルの裏面がわに重ね合わされて上記正面パネルと接着される。収納されるブリスターの両側のフランジ部が,上記窓部の両側のそれぞれにおいて上記正面パネルと上記背面パネルとの間に挟まれることになる,そのような幅を上記窓部は有している。
正面パネルの上部に,上記ブリスター(基板)の下端両側部が差し込まれる一対の差込口が上記窓部に連続して形成されている。正面パネルに切込み,切抜きまたは打抜きを入れ,この切込み,切抜きまたは打抜きを差込み口として用いてもよいし,正面パネルを2枚のパネル部から構成し,2枚のパネル部の間のすき間(溝)を差込み口として用いてもよい。いずれにしてもブリスターは正面パネルの差込み口から収納体内に入れられ,そのままスライドさせることで収納体内に収納される。ブリスターが収納されると,正面パネルの窓部からブリスターの凸状収容部が突出し,窓部の両側でブリスターの両側フランジ部が正面パネルと背面パネルとの間に挟まれる。
第1の発明によるブリスター収納体は,上記正面パネルのうち,上記一対の差込み口の間に挟まれる面部を係止片として用い,収納されたブリスターが取り出されるときに,上記係止片の係止端にブリスターの上端を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止するストッパ機構を備えている。ブリスターを収納体に収納したときと同じようにして逆向きに単純にブリスターをスライド移動させるだけでは,ブリスターを収納体から取り出すことはできない。
上記背面パネルに,収納されたブリスターを押し上げて上記ストッパ機構による係止を解くための指通し孔が形成されている。指通し孔からブリスターを押し上げてストッパ機構による係止を解いた状態でブリスターをスライド移動させることで,ブリスターを収納体から取り出すことができる。一実施態様では,背面パネルに開口が形成されており,これが指通し孔として用いられる。他の実施態様では背面パネルに切込みが形成されており,この切込みに沿う背面パネルの一部の面部が押し上げられる。切込みに沿う背面パネルの面部を押し上げたときに背面パネルは開口する(指通し孔があく)ことになる。この態様も上記「指通し孔」には含まれる。
このように,第1の発明のブリスター収納体を用いると,ブリスターを単純にスライド移動させるだけではブリスター収納体からブリスターを取出すことはできない。ブリスターを取り出すためには,上述のように,背面パネルに形成された指通し孔を通してブリスター押し上げることが必要とされる。すなわち,背面パネルに形成された指通し孔を通じてブリスターを押し上げるという,単純ではあるが必要不可欠な操作が,ブリスターを収納体から取出すために必要である。
たとえば,ブリスターが錠剤を収容したPTPであれば,幼い子供が誤って錠剤を飲むことを防止することができる。他方,PTPを取出すときの操作はさほど複雑ではないから,高齢者であってもPTPを収納体から取り出すことができる。PTP内の錠剤が不用意に取出されないようにすることが簡易に実現される。
一実施態様では,上記正面パネルにあけられた窓部の下端部が互いに近づく方向の斜辺を有している。斜辺は全体としてU字状でもよい。窓部から突出するブリスターの凸状収容部が正面パネルの窓部の下端部の斜辺に係合するので,そこでブリスターの収納を止めることができる。
好ましくは,上記正面パネルの上部および上記背面パネルの上部に,上記正面パネルおよび上記背面パネルの上部を背面に向けて撓ませるまたは折るための折り線が形成されている。正面パネルおよび背面パネルの上部を折り線に沿って背面に向けて撓ませるまたは折ると,正面パネルに形成されている上記一対の差込み口の下側に隙間が形成される。ブリスターの下端両端部を一対の差込み口に差し込みやすくすることができる。
他の実施態様では,上記正面パネルの係止片の下に係止補強パネルが設けられており,上記係止補強パネルの係止端が,上記正面パネルの係止片の係止端の下に重なっている。係止端の厚さが厚くなるので,スライド移動されたブリスターの上端を確実に係止端に当接することができる。上記ブリスターのスライド移動をより確実に係止することができる。
他の実施態様では,上記指通し孔が,上記正面パネルと上記背面パネルとが重ね合わされたときに,その上端が上記正面パネルにあけられている窓部の上端と一致することになる位置に形成されており,上記指通し孔の上端両側に一対の切込みがそれぞれ形成されており,上記背面パネルのうち,上記一対の切込みの間に挟まれる,上記指通し孔の上端を規定する面部が係止片として用いられ,上記係止片の係止端が上記正面パネルの係止片の係止端の下に重なっている。正面パネルの係止片と背面パネルの係止片とによって,係止端の厚さが厚くなるので,スライド移動されたブリスターの上端は確実に係止端に当接する。上記ブリスターのスライド移動を確実に係止することができる。
他の実施態様では,上記正面パネルの正面がわの上部に重ね合わされて接着される係止補強パネルが設けられ,上記係止補強パネルの係止端が上記正面パネルの係止片の係止端の上に重ねられる。この場合も係止端の厚さが厚くなるので,上記ブリスターのスライド移動を確実に係止することができる。
上記係止補強パネルは,上記正面パネルの上端に連設しておいてもよい。折り返された係止補強パネルが上記正面パネルの正面がわの上部に重ね合わされて接着される。
さらに他の実施態様では,上記正面パネルの上部および上記背面パネルの上部の間に挟まれて接着される係止補強パネルが設けられ,上記係止補強パネルの係止端が上記正面パネルの係止片の係止端の下に重ねられる。この場合も係止端の厚さが厚くなるので,上記ブリスターのスライド移動を確実に係止することができる。この係止補強パネルは,上記窓部の上端に連設しておいてもよい。折り返された係止補強パネルを上記正面パネルと背面パネルの間に挟むことができる。
第2の発明によるブリスター収納体は,複数の凸状収容部が整列して設けられ,上記凸状収容部の周囲全体にフランジ部を有する基板を備えるブリスターを収納するものであり,すべての上記凸状収容部が突出可能な広さの窓部があけられた正面パネルと,上記ブリスターの凸状収容部の配列に対応する配列で複数の内容物取出し孔があけられており,上記正面パネルの裏面がわに重ね合わされて上記正面パネルと接着される背面パネルとを備え,上記ブリスターの両側のフランジ部が,上記窓部の両側のそれぞれにおいて上記正面パネルと上記背面パネルとの間に挟まれることになる,そのような幅を上記窓部が有しており,上記正面パネルの上部に,上記ブリスターの下端両側部が差し込まれる一対の差込み口が上記窓部に連続して形成されており,上記正面パネルのうち,上記一対の差込み口の間に挟まれる面部が係止片として用いられて,収納されたブリスターが取り出されるときに,上記係止片の係止端にブリスターの上端を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止する第1のストッパ機構を備え,上記背面パネルに,収納されたブリスターを押し上げて上記第1のストッパ機構による係止を解くための指通し孔があけられており,さらに上記正面パネルの正面がわの上部に重ね合わされる係止パネルを備え,上記係止パネルの係止端に,上記第1のストッパ機構による係止が解かれた上記ブリスターの上端を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止する第2のストッパ機構を備え,上記第2のストッパ機構によって上記ブリスターのスライド移動が係止するときに上記ブリスターの凸状収容部と上記背面パネルの上記内容物取出し孔とが上下に重なるように,上記係止パネルの係止端が位置決めされていることを特徴とする。
第2の発明によると,第1のストッパ機構と第2のストッパ機構の2つの(2段階の)ストッパ機構を備える。第1のストッパ機構は,上述した第1の発明のブリスター収納体のストッパ機構と同様であり,上記ブリスターのスライド移動を係止する。ブリスターを収納体に収納したときと同じようにして逆向きに単純にブリスターをスライド移動させるだけでは,ブリスターをそれ以上スライド移動することはできない。上記背面パネルに形成された指通し孔を通じてブリスターを押し上げて第1のストッパ機構による係止を解いた状態でブリスターをスライド移動することで,ブリスターのさらなるスライド移動が可能になる。
第1のストッパ機構による係止を解いてブリスターをさらにスライド移動すると,次に,第2のストッパ機構によって,上記ブリスターの上端が係止パネルの上端に当接しここで上記ブリスターのスライド移動が係止する。このとき,上記ブリスターの凸状収容部と上記背面パネルにあけられている内容物取出し孔とが上下に重なる。ブリスターの凸状収容部を押すことで,背面パネルの内容物取出し孔を通じて凸状収容部内の内容物を外に取り出すことができる。
第2の発明においても,ブリスターを単純にスライド移動させるだけでは,ブリスター収納体の凸状収容部から内容物を外に取出すことはできない。内容物を取り出すためには,上述のように,背面パネルに形成された指通し孔を通してブリスター押し上げることが必要とされる。背面パネルに形成された指通し孔を通じてブリスターを押し上げるという,単純ではあるが必要不可欠な操作が,内容物を取出すために必要とされる。
また第2の発明によると,ブリスターの上端を係止パネルの係止端に当接させてブリスターのスライド移動が係止させると,そのときに内容物を取り出すことができるようになる。ブリスターを収納体の外に完全に取出す必要がなく,ブリスターのスライド移動量を少なくすることができる。
上述した第2のストッパ機構は,上記ブリスターの上端を係止パネルの係止端に当接させることで実現されている。ブリスターの上端に代えて,ブリスターの凸状収容部を係止パネルの係止端に当接させて,これにより第2のストッパ機構を実現してもよい。
上記係止パネルは,上記背面パネルの上端に連設して設けてもよい。折返された係止パネルが上記正面パネルの正面がわの上部に接着される。上記正面パネルに接着される係止パネルによって,上記正面パネルに形成されている一対の差込み口を塞いでもよい。ブリスター収納体からブリスターを取り出せないようにすることができる。
一実施態様では,上記係止パネルが上記背面パネルの上端に連設されており,上記係止パネルの上端にさらに差込みフラップが連設されており,上記正面パネルおよび上記背面パネルに,折返された係止パネルの上端に連設する上記差込みフラップを差込むための切込みが形成されている。この実施態様では,係止パネルは正面パネルに接着されずに,上記正面パネルおよび背面パネルに形成された切込みに差込みフラップを差込むことで,係止パネルが簡易に固定される。係止パネルを接着しないことでブリスター収納体を何度も再利用することができる。
他の実施態様では,上記係止パネルが上記背面パネルの上端に連設されており,上記係止パネルの両側端にさらに差込みフラップが連設されており,上記正面パネルおよび上記背面パネルに,折返された係止パネルの両側端からさらに折返された差込みフラップを差込む差込孔があけられている。この実施態様においても,係止パネルは正面パネルに接着されず,したがってブリスター収納体を何度も再利用することができる。
第1実施例のPTPホルダーの展開図である。 PTPホルダーの正面図である。 PTPホルダーにPTPを収納する様子を示す。 PTPの収納を終えたPTPホルダーを示す。 図4のV-V線に沿う断面図である。 PTPのスライド移動がロックされている様子を示す,図5相当の断面図である。 PTPのスライド移動のロックが解かれた様子を示す,図5相当の断面図である。 第1変形例のPTPホルダーの展開図である。 第1変形例のPTPホルダーの正面図である。 第2変形例のPTPホルダーの展開図である。 第2変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。 第3変形例のPTPホルダーの展開図である。 第3変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。 第4変形例のPTPホルダーの展開図である。 第4変形例のPTPホルダーの正面図である。 第4変形例のPTPホルダーの他の展開図である。 第5変形例のPTPホルダーの展開図である。 第5変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。 第6変形例のPTPホルダーの展開図である。 第6変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。 第2実施例のPTPホルダーの展開図である。 PTPホルダーにPTPを収納する様子を示す。 PTPが収納されたPTPホルダーの正面図である。 PTPが収納されたPTPホルダーの背面図である。 PTPのスライド移動が第1ロックされているときのPTPホルダーの正面図である。 PTPのスライド移動が第2ロックされているときのPTPホルダーの正面図である。 PTPのスライド移動が第2ロックされているときのPTPホルダーの背面図である。 第2実施例の第1変形例のPTPホルダーの展開図である。 PTPが収納された第1変形例のPTPホルダーの正面図である。 第2実施例の第2変形例のPTPホルダーの展開図である。 PTPが収納された第2変形例のPTPホルダーの正面図である。 PTPが収納された第2変形例のPTPホルダーの背面図である。 第2実施例の第3変形例のPTPホルダーの正面図である。 PTPが収納された第3変形例のPTPホルダーの正面図である。 PTPが収納された第3変形例のPTPホルダーの背面図である。
以下,図面を参照してこの発明に係るPTPホルダーを詳細に説明する。
(基本例)
図1は第1実施例のPTPホルダー(ブリスター収納体)を作製するための台紙(厚紙)の展開図(ブランク図)である。図2は組立後のPTPホルダーの正面図である。
PTPホルダー1は,対をなす正面パネル10と背面パネル20を備えている。正面パネル10の外形と背面パネル20の外形は同じ長方形であり,これらを重ね合わせて接着することでPTPホルダー1はつくられる。図1はPTPホルダー1を作製したときにPTPホルダー1の外側となる面を示している。
PTPホルダー1は厚紙からつくることができる。厚紙は板紙(ボール紙),ミルクカートン用紙,画用紙,ケント紙,段ボール等を含み,いわゆる合成紙(積層紙),複合紙でもよく,各種プラスチックフィルムを積層(たとえば表面にラミネート)したものでもよい。たとえば350g/m〜400g/m程度の坪量の厚紙が用いられる。
正面パネル10と背面パネル20とをそれらの一側端において連設したブランクを用意する。正面パネル10と背面パネル20の境界の折り線L1に沿って正面パネル10ないし背面パネル20を折り返すことで,正面パネル10の裏面がわに背面パネル20が位置するようにして,正面パネル10と背面パネル20とが重ね合わされる。折り易くするために,折り線L1に沿ってリード罫,押罫,ミシン目などを形成してもよい。
正面パネル10と背面パネル20の連設はそれらの側端でなくてもよい。正面パネル10の上端または下端に背面パネル20を連設することもできる。また,正面パネル10と背面パネル20をそれぞれ別体の2枚の厚紙から構成し,2枚の厚紙を貼り合わせることでPTPホルダー1をつくることもできる。
正面パネル10のほぼ中央に,正面パネル10の長手方向と同一方向に長手方向を持つ窓部(開口)11があけられている。窓部11はほぼ長方形であるが,下端部については互いに近づく方向の斜辺が形成されている。
窓部11の上端の左右両端のそれぞれから,上方にのび,途中で互いに離れる向き(左右)にほぼ垂直に滑らかに曲がり,途中でさらに下方に向けて垂直に滑らかに曲がる,凸形状の一対の切込み12が正面パネル10に形成されている。詳細は後述するが,一対の切込み12は,そこからPTPホルダー1にPTP50を収納できるようにするために形成されており,PTP50の差込み口として用いられる(図3参照)。一対の切込み12は窓部11に連続しており,かつ互いに離れる向きにのびる部分を持てばよい。一対の凸状切込み12の間に挟まれている,窓部11の上方の正面パネル10の面部を,以下「係止片13」と呼ぶ。係止片13の下端(窓部11の上端でもある)を,以下「係止端13A」と呼ぶ。
背面パネル20に,横向きに長い楕円形の指通し孔21があけられている。正面パネル10と背面パネル20を重ね合わせたときに,指通し孔21は正面パネル10の窓部11の上部と重なる位置に形成される。後述するように,指通し孔21は,そこに指を入れてPTPを背面がわから正面がわに向けて押し上げるために用いられる。指通し孔21は貫通孔(開口)でなくてもよく,背面パネル20に切込みを形成したものであってもよい。いずれにしても指通し孔を通してPTPを押し上げることができる。
図2を参照して,正面パネル10と背面パネル20は,上部,下部および両側部の四か所の接着部Nにおいて接着剤等により接着され,これにより重ねあわされた状態が保持される。上部の接着部Nは上述した係止片13に設けられる。
図3はPTPホルダー1にPTP50を収納する様子を示している。図4はPTP50の収納を終えたPTPホルダー1を示している。図5は図4のV-V線に沿う断面図である。
PTP50は,表面がわに複数の薬剤収容部51が突出して形成されたプラスチック製の薄い基板53(図5参照)の裏面に,アルミニウム箔などの破りやすい封止シート54を接着したもので,薬剤収容部51のそれぞれに錠剤52が収容(封入)されている。薬剤収容部51は透明でも非透明でもよい。薬剤収容部51が透明であると,薬剤収容部51に収容されている錠剤52を,薬剤収容部51を通して視覚的に確認することができる。突出している薬剤収容部51を押すと,基板53の裏面がわで封止シート54が破れ,そこから内部の錠剤52を取り出すことができる。
図3,図4を参照して,PTP50には複数の薬剤収容部51が整列して形成されている。この実施例のPTP50は,その全体的な形状がほぼ長方形で,縦方向に5つ,横方向に2つ,全部で10個の薬剤収容部51が,互いに間隔をあけて整列して並べられたタイプのものである。PTP50の外側周囲部にはフランジ部56(薬剤収容部51が設けられていない板状部分)が設けられている。一般に,一つのPTP50には同一種類の錠剤52が各薬剤収容部51に収容される。PTP50に設けられる薬剤収容部51の数および配列,ならびにPTP50の寸法は,錠剤52の種類によって様々である。同じ種類(同一製品)の錠剤52についてのPTP50であれば,薬剤収容部51の数および配列,ならびにPTP50の寸法は基本的に同じである。この実施例のPTPホルダー1は,PTP50の種類ごと,すなわち錠剤52の種類ごとに,その寸法(PTPホルダー1の全体の寸法,上述した窓部11の寸法,一対の切込み12の寸法ないし間隔など)が適宜調整される。
図3を参照して,PTP50をPTPホルダー1に収納するときは,PTP50の下端両側部が,正面パネル10に形成された一対の切込み12にそれぞれ差し込まれる。PTP50を下向きにスライドさせることで,PTP50は係止片13上を滑るようにしてPTPホルダー1に収納されていく。PTP50の両側のフランジ部56が,窓部11の左右の両側のそれぞれにおいて,正面パネル10と背面パネル20に挟まれる。好ましくは,窓部11の幅(左右方向の長さ)を,PTP50において横方向に並んで形成されている2つの薬剤収容部51の全幅(左側の薬剤収容部51の左端と右側の薬剤収容部51の右端の間の長さ)とほぼ等しくするとよい。窓部11の両側において薬剤収容部51がガイドされるので,PTP50をPTPホルダー1に円滑に収納することができる。
上述したよう窓部11の下端は互いに近づく方向の斜辺を持つ。図4を参照して,この窓部11の下端の斜辺にPTP50の最下段の一対の薬剤収容部51が当接し,ここでPTP50のPTPホルダー1への収納は完了する。完全に収納されたとき,PTP50はその両側のフランジ部56が全長にわたって正面パネル10と背面パネル20との間に挟まれ,すべての薬剤収容部51が窓部11から突出した状態になる。また,完全に収納された状態において,PTP50の上端と係止片13の係止端13A(窓部11の上端)との間にはわずかに隙間があく。
窓部11の下端の斜辺にPTP50の最下段の薬剤収容部51を当接させてPTP50のPTPホルダー1への収納を止めるのに代えて,正面パネル10と背面パネル20を接着する接着部N(図2)を用いて,PTP50のPTPホルダー1への収納を止めてもよい。この場合には,正面パネル10と背面パネル20の下部の接着部NにPTP50の下端が当たり,そこでPTP50のPTPホルダー1への収納が止まる。接着部Nを用いる場合には窓部11の下端に必ずしも斜辺を形成する必要はない。もっとも,PTP50のPTPホルダー1への収納を確実に止めるには,窓部11の下端に斜辺を形成しておき,そこにPTP50の最下段の薬剤収容部51を当接させるのがよい。
図6および図7は,収納されたPTP50をPTPホルダー1から取出す様子を示す,図5相当の断面図である。
PTP50をPTPホルダー1から取出すときには,収納したときの向きと逆向きに,すなわちPTPホルダー1の上方に向けて,PTP50をスライド移動させる。収納状態のPTP50はPTPホルダー1の背面パネル20上に載っているので,PTP50(その基板53)と,PTPホルダー1を構成する正面パネル10とが同じ高さ位置にある。このため,図6を参照して,PTP50を上方に向けてスライド移動すると,PTP50の上端(基板53の上端)が正面パネル10の係止片13の係止端13Aに当接し,ここでPTP50のスライド移動にロックがかかる。単純にスライド移動させるだけでは,PTP50をPTPホルダー1から取出すことができない。このように第1実施例では,正面パネル10の係止片13の係止端13Aが,PTP50のスライド移動を係止するストッパ機構(第1のストッパ機構)として機能する。
そこで,PTPホルダー1の背面パネル20にあけられている指通し孔21から指を入れてPTP50を押し上げる。図7を参照して,PTP50の基板53は薄いプラスチック製であるから,指で上向きに押すとPTP50の押された部分が上方(表面側)に湾曲する。PTP50を,係止端13Aの厚さを超えるまで湾曲させ,その状態でPTP50を上方に向けてスライド移動すると,PTP50は係止片13上に乗り上がる。そのまま上方へのスライド移動を続けることで,PTP50をPTPホルダー1から取出すことができる。PTPホルダー1から取出されたPTP50から錠剤52が取出される。このように指通し孔21は,PTP50を押し上げてストッパ機構による係止を解き,PTP50のさらなるスライド移動(PTP50のPTPホルダー1からの取出し)を可能にするために形成されている。
このようにPTPホルダー1を用いると,PTP50を単純にスライド移動させるだけでは,PTPホルダー1からPTP50を取出すことができず,錠剤52を取出すことができない。PTP50を取り出すためには,上述のように,背面パネル20にあけられた指通し孔21を通してPTP50を押し上げることが必要とされる。すなわち,背面パネル20にあけられた指通し孔21を通じてPTP50を押し上げるという,単純ではあるが必要不可欠な操作が,PTP50を取出すために必要である。このため幼い子供が誤って錠剤52を飲むことを防止することができる。他方,PTP50を取出すときの操作はさほど複雑ではないから,高齢者であってもPTP50をPTPホルダー1から取り出すことができる。
PTPホルダー1は,たとえば調剤薬局において,PTP50に収納された錠剤52を患者に渡すときに,一緒に患者に渡される。もちろん,調剤薬局においてPTPホルダー1にPTP50を収納して,PTPホルダー1に収納した状態でPTP50を患者に渡してもよい。調剤薬局において,上述したPTP50の取出し方法(背面パネル20の指通し孔21を通してPTP50を押上げること)が患者に説明されよう。
(第1変形例)
図8および図9はPTPホルダーの第1変形例を示すものである。図8は第1変形例のPTPホルダーの展開図(ブランク図),図9は組立後の第1変形例のPTPホルダーの正面図である。第1実施例の基本形のPTPホルダー1と同一部材には同一符号を付し,重複説明を省略する。
第1変形例のPTPホルダー1Aは,正面パネルが2つのパネル部10A,10Bによって構成されている点,2つのパネル部10A,10Bの間のすき間12Aが,PTP50をPTPホルダー1Aに収納するための差込み口として用いられる点が,第1実施例の基本形のPTPホルダー1と異なる。
背面パネル20の下端に第1の正面パネル部10Aが折り線L2を介して連設されている。背面パネル20の上端に第2の正面パネル部10Bが折り線L3を介して連設されている。折り線L2において第1の正面パネル部10Aが折り返され,かつ折り線L3において第2の正面パネル部10Bも折り返される。第1,第2の正面パネル部10A,10Bの両方が,背面パネル20に重ね合わされる。
第1の正面パネル部10Aに一端が閉じていない窓部(切抜き)11Aが形成されている。図9に示すように,第1,第2の正面パネル部10A,10Bを背面パネル20に重ねると,閉じていない第1の正面パネル部10Aの窓部(切抜き)11Aの一端が,第2の正面パネル部10B(その係止片13)によっておおよそ閉じられる。
また,背面パネル20に重ね合わされた状態において,第1の正面パネル部10Aと第2の正面パネル部10Bとの間(係止片13の両側)にはわずかにすき間12Aがあく。第1変形例では,このすき間12AがPTP50をPTPホルダー1Aに収納するときの差込み口として用いられる。
(第2変形例)
図10および図11はPTPホルダーの第2変形例を示すものある。図10は第1変形例のPTPホルダーの展開図(ブランク図),図11は組立後の第1変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。
第2変形例のPTPホルダー2は,正面パネル10および背面パネル20に折り線(押し罫)L4,L5が形成されている点が,上述した第1実施例(基本形)のPTPホルダー1と異なる。正面パネル10には一対の折り線L4が形成されており,一対の折り線L4は,正面パネル10に形成された一対の凸状切込み12の先端のそれぞれから正面パネル10の右上隅および左上隅にまで斜めにそれぞれのびている。背面パネル20にも一対の折り線L5が形成されている。一対の折り線L5は,円形の指通し孔21から背面パネル20の右上隅および左上隅にまで斜めにそれぞれのびている。正面パネル10の折り線L4と背面パネル20の折り線L5とは,正面パネル10と背面パネル20を重ね合わせたときにちょうど重なる位置に形成されている。
上述した折り線L4,L5が形成されているので,係止片13を含むPTPホルダー2の上部はややたわみやすい。図11を参照して,PTPホルダー2の上部を背面がわにたわませると,正面パネル10に形成されている一対の切込み(差込み口)12の下側にわずかな隙間があく。この隙間からPTP50の下端両側部を差込むことができるので,PTP50をPTPホルダー2に収納しやすくなる。
(第3変形例)
図12および図13は第3変形例のPTPホルダーを示すものである。図12は第3変形例のPTPホルダーの展開図(ブランク図),図13は組立後の第3変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。
第3変形例のPTPホルダー3の正面パネル10には,正面パネル10に形成された一対の切込み12の先端のそれぞれから横向きに,折り線L6が正面パネル10の両側端にまでのびて形成されている。PTPホルダー3の背面パネル20にも,正面パネル10と背面パネル20を重ね合わせたときに正面パネル10の折り線L6とちょうど重なる位置に,折り線L7が形成されている。
背面パネル20にあけられている指通し孔21は下向きのほぼ三角形の形状を持ち,その一辺が横向きにのびている。背面パネル20を正面パネル10と重ね合わせたときに,三角形の指通し孔21の横向きにのびる一辺が,正面パネル10にあけられている窓部11の上端と一致する。
指通し孔21の横向きにのびる一辺の両端に,互いに離れる向きに凸状の短い切込み23がそれぞれ形成されている。一対の切込み23に挟まれている,指通し孔21の上方に位置する背面パネル20の面部を「係止片24」と呼ぶ。係止片24の下端(指通し孔21の上端でもある)を「係止端24A」と呼ぶ。背面パネル20の係止片24は,正面パネル10と背面パネル20を重ね合わせたときに,正面パネル10の係止片13にちょうど重なり合う。
上述した折り線L6,L7が形成されているので,PTPホルダー3の上部は折り線L6,L7に沿って折れやすい。図13を参照して,折り線L6,L7に沿ってPTPホルダー3の上部をわずかに背面がわに折ると,PTPホルダー3の正面パネル10に形成された一対の切込み12の下側にわずかな隙間があく。この隙間を利用して切込み12にPTP50の下端両側部を差込むことができる。PTP50をPTPホルダー3に収納しやすい。
上述のように折り線L6,L7に沿ってPTPホルダー3の上部を背面がわに折ると,正面パネル10の係止片13が斜めに傾斜し,係止片13の係止端13Aはやや上方に(正面がわ)位置することになる。ここで上述したように,正面パネル10の係止片13には背面パネル20の係止片24が重なっている。このため,正面パネル10の窓部11の上端には,係止片13の係止端13Aと係止片24の係止端24Aとが重なり,係止端の厚さが厚くなっている。PTPホルダー3の上部を折ることで正面パネル10の係止片13の係止端13Aがやや上方に位置しても,係止端13Aの下側にさらに係止端24Aが存在し,二重の厚さの係止端になっているので,スライド移動されるPTP50の上端をそこに確実に当接させることができ,PTP50のスライド移動を確実に係止することができる。この変形例では,正面パネル10の係止片13の係止端13Aと背面パネル20の係止片24の係止端24Aとが,PTP50のスライド移動を係止するストッパ機構として機能する。
PTPホルダー3の背面パネル20にあけられている指通し孔21を通してPTP50を指で押し上げることでストッパ機構(係止端13A,24A)による係止を外し,これによってPTP50のさらなるスライド移動を可能にするのは,上述した第1実施例の基本形(図7参照)と同じである。
(第4変形例)
図14および図15はPTPホルダーの第4変形例を示すものである。図14は第4変形例のPTPホルダーの展開図(ブランク図),図15は第4変形例のPTPホルダーの正面図である。
第4変形例のPTPホルダー3Aは,上述した第1変形例のPTPホルダー1A(図8,図9参照)に対して,二重の厚みを持つ係止端を持たせた点が異なる。図14を参照して,第2の正面パネル部10Bに含まれる係止片13の上端に,係止片13とほぼ同一形状の係止補強パネル14が折り線L8を介して連設されている。折り線L8において係止補強パネル14を折り返すことで,係止片13と係止補強パネル14とが重ね合わされる。図15を参照して,係止片13の係止端13Aの下に係止補強パネル14の係止端14Aが重なり,係止端の厚さが厚くなる。PTP50のスライド移動を確実に係止することができる。
図16に示すように,第1の正面パネル部10Aを,背面パネル20の下端ではなく一側端に連設してもよい。図16に示す展開図であってもPTPホルダー3A(図15)をつくることができる。
(第5変形例)
図17および図18は第5変形例のPTPホルダーを示している。図17は第5変形例のPTPホルダーの展開図(ブランク図),図18は組立後の第5変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。
第5変形例のPTPホルダー4は,上述した第3変形例のPTPホルダー3(図13参照)の正面パネル10の上部に,係止補強パネル15が重ね合わされている点が異なる。
図17を参照して,係止補強パネル15は,折り線L9を介して正面パネル10の上端に連設されている。係止補強パネル15は折り線L9に沿って谷折され,正面パネル10の正面がわに重ね合わされて接着される。係止補強パネル15の先端縁(正面パネル10とつながる辺と反対側の辺)には,間隔をあけて一対の切欠き部15aが形成されている。一対の切欠き部15aによって挟まれている係止補強パネル15の先端縁部分を「係止端15A」と呼ぶ。
係止補強パネル15の2つの切欠き部15aは,正面パネル10に形成された一対の切込み12に対応する形状を持ち,かつ対応する位置に形成されている。図18を参照して,係止補強パネル15が谷折されて正面パネル10に重ね合わされたとき,係止補強パネル15によって切込み12が塞がれてしまうことはない。
係止補強パネル15の2つの切欠き部15aの間の面部は,正面パネル10の係止片13および背面パネル20の係止片24と重なり合う。PTPホルダー4の窓部11の上端には,係止端24A,係止端13Aおよび係止端15Aが,背面がわから正面がわに向けてこの順番に重なることになる。この変形例では,正面パネル10の係止片13の係止端13Aと,背面パネル20の係止片24の係止端24Aと,係止補強パネル15の係止端15Aとが,PTP50のスライド移動を係止するストッパ機構として機能する。三重に重ねられた係止端13A,24A,15AにPTP50の上端を確実に当接させて,PTP50のスライド移動を確実に係止することができる。三重の係止端を持つので,第5変形例のPTPホルダー4では厚さの薄い素材を採用することもできる。
(第6変形例)
図19および図20は第6変形例のPTPホルダーを示している。図19は第6変形例のPTPホルダーの展開図(ブランク図),図20は組立後の第6変形例のPTPホルダーの上部拡大斜視図である。上述した第3変形例のPTPホルダー3とは,正面パネル10の上部および背面パネル20の上部に係止補強パネル16が挟まれている点が異なる。
図19を参照して,正面パネル10の窓部11の上端に折り線L10を介して方形の係止補強パネル16が連設されている。係止補強パネル16を折り線L10に沿って山折することで,係止補強パネル16は正面パネル10の裏面に重ね合わされ,その後に正面パネル10に背面パネル20が接着される。これによりPTPホルダー5の上部において,係止補強パネル16が正面パネル10と背面パネル20との間に挟まれる。図20を参照して,窓部11の上端には,係止端24A,係止補強パネル16の係止端16Aおよび係止端13Aが,背面がわから正面がわに向けてこの順番に重なる。第5変形例と同様に,三重の係止端24A,16A,13AによってPTP50のスライド移動を確実に係止することができる。
(基本形)
図21から図27は第2実施例のPTPホルダーを示している。図21はPTPホルダーを作製するための台紙(厚紙)の展開図(ブランク図),図22は組立後のPTPホルダーにPTPを収納する様子を示す正面図,図23はPTP50が収納されたPTPホルダーの正面図,図24は図23に示す状態のPTPホルダーの背面図である。図25はPTPのスライド移動がロックされている様子を示す正面図,図26は錠剤を取出すことができる位置にまでPTPをスライド移動させた状態を示す正面図,図27は図26に示す状態のPTPホルダーの背面図である。上述した第1実施例のPTPホルダーおよびPTPと同じ部材等には同一符号を付し,重複した説明を省略する。
上述した第1実施例のPTPホルダー1〜5は,PTPホルダーの外にPTPを取出すことで,錠剤を取出すことができるようになるタイプのものである。第2実施例のPTPホルダーは,第1実施例のPTPホルダーとは異なり,PTPホルダーからPTPを取出すことなく,PTPホルダーに収納した状態のままで錠剤を取出すことができるタイプのものである。
図21を参照して,PTPホルダー6を構成する背面パネル20Aには,収納されるPTP50に設けられている薬剤収容部51と同じ配列で薬剤取出し孔26があけられている。最上段の薬剤取出し孔26は指通し孔21と一部が重なって形成されている。
背面パネル20Aの上端に,矩形の係止パネル25が折り線L11を介して連設されている。後述するように,係止パネル25は山折りされて折返され,正面パネル10の正面がわに重ね合わされて接着される。係止パネル25の上端を「係止端25A」と呼ぶ。
図22を参照して,正面パネル10と背面パネル20Aが重ね合わされて接着される。正面パネル10に形成された一対の切込み12にPTP50の下端両側部を差し込み,PTP50を下向きにスライド移動させる。PTP50は係止片13上を滑るようにしてPTPホルダー6に収納される。図23を参照して,完全にPTPホルダー6に収納した状態において,PTP50の両側のフランジ部56が,窓部11の両側において全長にわたって正面パネル10と背面パネル20Aとの間に挟まれ,すべての薬剤収容部51が窓部11から突出し,PTP50の上端と係止片13の係止端13A(窓部11の上端)との間にはわずかに隙間があくのは,第1実施例と同じである。
PTP50のPTPホルダー6への収納を終えた後,折り線L11に沿って係止パネル25が山折りされ,正面パネル10の正面がわに重ね合わされて接着される。正面パネル10に形成されている切込み12の一部が係止パネル25によって塞がれる。
図24を参照して,PTPホルダー6にPTP50を収納した状態において,PTP50の薬剤収容部51の直下(真裏)に位置する,PTP50の裏面がわの薬剤取出し範囲55(破線で示す)と,PTPホルダー6の背面パネル20Aにあけられている薬剤取出し孔26との間にはずれがある。薬剤取出し範囲55が背面パネル20Aによって塞がれているので,この状態では背面パネル20Aにあけられた薬剤取出し孔26を通して薬剤52を取出すことはできない。
錠剤52を取出すときには,PTP50がPTPホルダー6の上方に向けてスライド移動される。
図25を参照して,PTP50を上方に向けてスライド移動すると,第1実施例と同様にして,PTP50の上端が正面パネル10の係止片13の係止端13Aに当接し,ここでPTP50のスライド移動にロックがかかる(第1のストッパ機構)。PTP50の上端が係止片13の係止端13Aに当接した状態においても,PTP50の裏面がわの薬剤取出し範囲55と,背面パネル20Aにあけられた薬剤取出し孔26との間には未だにずれがある。この状態でも,背面パネル20Aにあけられた薬剤取出し孔26を通して錠剤52を取出すことはできない。
第1実施例のPTPホルダーと同様に,第2実施例のPTPホルダーにおいても背面パネル20Aに指通し孔21があけられているので,背面パネル20Aにあけられている指通し孔21を通してPTP50を押し上げることで,係止端13A(第1のストッパ機構)によるPTP50の上端の係止を外すことができる。PTP50を押し上げることで第1のストッパ機構による係止が解かれ,PTP50を上方に向けてさらにスライド移動させると,PTP50は係止片13上に乗上げ,さらに上方に進む。
上述したように,PTPホルダー6の正面パネル10の上部には係止パネル25が重なっている。図26を参照して,係止片13に乗上げたPTP50は,次にその上端が係止パネル25の係止端25Aに当接し,ここで再びスライド移動にロックがかかる(第2のストッパ機構)。係止パネル25の係止端25Aは,係止片13の係止端13Aと間隔をあけて係止端13の上方に位置しているのは言うまでもない。
図27を参照して,PTP50の上端を係止パネル25の係止端25Aに係止させた状態において,すなわち第2のストッパ機構によってPTP50のスライド移動が係止されているときに,PTP50の裏面がわの薬剤取出し範囲55とPTPホルダー6の背面パネル20Aにあけられた薬剤取出し孔26とがちょうど重なり合う。PTPホルダー6の正面がわから薬剤収容部51を押すと,PTP50の裏面がわで薬剤取出し範囲55の部分の封止シートが破け,背面パネル20Aの薬剤取出し孔26を通して薬剤収納部51に収納されている錠剤52を外に出すことができる。
第1実施例のPTPホルダーと同様に,第2実施例のPTPホルダー6も,そこに収納されたPTP50から錠剤52を取出すときには,背面パネル20Aにあけられた指通し孔21を通じてPTP50を押し上げるという,単純ではあるが必要不可欠な操作が必要とされる。幼い子供が誤って錠剤52を飲むことを防止することができる。PTP50を取出すときの操作は複雑なものでないから,高齢者であっても対処可能である。
第2実施例のPTPホルダー6は,第1実施例のPTPホルダーと比べて錠剤52を取出すときのPTP50のスライド移動量が少ない。上述した子供の錠剤の誤飲等の防止を実現しつつ,錠剤52を取出すときの負担を軽減するものでもある。
第2実施例のPTPホルダー6についても,第1実施例の第1変形例のPTPホルダー1A(図8,図9)と同様にして,正面パネル10を2つのパネル部から構成することもできる。
(第1変形例)
図28および図29は第2実施例の第1変形例を示すものである。図28は第1変形例のPTPホルダーを作製するための台紙の展開図(ブランク図),図29はPTPを収納した組立後のPTPホルダーの正面図である。
第1変形例のPTPホルダー7は,薬剤取出し孔26の形状が,PTP50において横向きに並ぶ2つの薬剤収容部51に対応するもの(横向きに並ぶ2つの薬剤収容部51に対応して1つの幅広の薬剤取出し孔26があけられているもの)である点が,上述したPTPホルダー6と異なる。最上段の薬剤取出し孔26は指通し孔としても用いられる。また,背面パネル20Aの上端に折り線L12を介して連設されている係止パネル27の上端に,一対の窪み部(凹部)27Aが間隔をあけて形成されている。
第1変形例のPTPホルダー7は,PTP50の上端を,正面パネル10の上部に重ねられて接着された係止パネル27の係止端に当接させるのではなく,PTP50の薬剤収納部51を,係止パネル27に形成された窪み部(凹部)27Aに当接させることで,上述したPTP50のスライド移動のロック(2段階目のロック)(第2のストッパ機構)を実現するものである。係止パネル27に形成された窪み部(凹部)27Aが,2段階目のスライド移動のロック(第2のストッパ機構)のための係止端として用いられる。
最上段の薬剤収容部51が係止パネル27の窪み部(凹部)27Aに当接してPTP50のスライド移動がロックされたときに,PTP50の裏面の薬剤取出し範囲55とPTPホルダー7の背面パネル20Aにあけられた薬剤取出し孔26とがちょうど重なり合う。この状態で薬剤収容部51を押すと,背面パネル20Aにあけられた薬剤取出し孔26を通して,薬剤収容部51に収納されている錠剤52を取り出すことができる。
(第2変形例)
図30から図32は第2変形例を示すものである。図30は第2変形例のPTPホルダーを作製するための台紙の展開図(ブランク図),図31はPTP50を収納した組立後のPTPホルダーの正面図,図32はその背面図である。
上述した係止パネル27の上端の窪み部(凹部)27Aの両側のそれぞれに,先端に半円形の頭部28aを備える概略三角形の開閉フラップ28が上向きに折り線L13を介して連設されている。また,正面パネル10の窓部11の左右に,上記開閉フラップ28の頭部28aを差込むための一対の切込み19が入れられている。背面パネル20Aの最上段の薬剤取出し孔26の左右にも,上記開閉フラップ28の頭部28aを差込むための一対の切込み29が入れられている。正面パネル10と背面パネル20Aを重合わせたとき,正面パネル10に形成された一対の切込み19と背面パネル20Aに形成された一対の切込み29とはちょうど重なり合う。
係止パネル27を折り線L12に沿って折り返し,正面パネル10に重ね合わせる。第1変形例と異なり,第2変形例では係止パネル27は正面パネル10に接着されない。図31,図32を参照して,折り返した係止パネル27の上端に折り線L13を介して連設されている一対の開閉フラップ28の頭部28aを,正面パネル10に形成された一対の切込み19にそれぞれ差し込み,さらに背面パネル20Aの切込み29にもそれぞれ差し込む。PTPホルダー8の背面がわでは,切込み19,29に差込まれた開閉フラップ28の頭部28aが背面パネル20Aの外に出る。
第2変形例のPTPホルダー8は係止パネル27が正面パネル10に接着されていず,開閉フラップ28および係止パネル27を何度も開け閉めすることができるから,収納されるPTP50を交換することができ,繰返して再利用することができる。
(第3変形例)
開閉フラップはPTPホルダーの両側部に設けることもできる。図33から図35は,両側部に開閉フラップが設けられた,第3変形例のPTPホルダーを示している。図33は第3変形例のPTPホルダーの展開図(ブランク図),図34はPTPを収納した組立後のPTPホルダー正面図,図35はその背面図である。
背面パネル20Aの上端に折り線L12を介して係止パネル41が連設されている。係止パネル41の上端中央部分は大きく下向きに窪んでおり,そこに一対の窪み部(凹部)41Aが形成されている。窪み部(凹部)41AがPTP50の薬剤収容部51を当接させる係止端として用いられるのは,第1変形例と同じである。係止パネル41の両側端のそれぞれには,折り線L14を介して,先端に半円形の頭部28aを備える開閉フラップ28が側方を向いて連設されている。一対の開閉フラップ28のそれぞれには,折り線L14とほぼ平行に別の折り線L15も形成されている。
正面パネル10の窓部11の左右に,開閉フラップ28の頭部28aを差込むための一対の差込み孔44があけられている。背面パネル20Aの最上段の薬剤取出し孔26の左右にも,上記開閉フラップ28の頭部28aを差込むための一対の差込み孔42があけられている。正面パネル10と背面パネル20Aとが重ね合わされたとき,正面パネル10にあけられた一対の差込み孔44と背面パネル20Aにあけられた一対の差込み孔42とはちょうど重なり合う。
図34,図35を参照して,係止パネル41を折返して正面パネル10に重ね合わせ,さらに係止パネル41の両側部に連設されている一対の開閉フラップ28を,PTPホルダー9の両側部から背面がわに向けてそれぞれ折り返す。開閉フラップ28の頭部28aを,背面パネル20Aの差込み孔42に差込み,さらに正面パネル10にあけられている差込み孔44にも差込む。開閉フラップ28の頭部28aは,正面パネル10にあけられた差込み孔44から外に出る(正面パネル10の差込み孔44は係止パネル41に覆われているので,正面パネル10から外に出た開閉フラップ28の頭部28aは見えない)。第2変形例のPTPホルダー9も,開閉フラップ28および係止パネル41を何度も開け閉めすることができ,PTP50を交換することができるので,繰返して再利用することができる。
1,1A,2,3,3A,4,5,6,7,8,9 PTPホルダー(ブリスター収納体)
10,10A,10B 正面パネル
11 窓部
12 切込み(差込み口)
12A すき間(差込み口)
19,29 切込み
13,24 係止片
13A,15A,16A,24A,25A,27A,41A 係止端(第1のストッパ機構,第2のストッパ機構)
14,15,16 係止補強パネル
20,20A 背面パネル
21 指通し孔
25,27,41 係止パネル
26 薬剤取出し孔
28 開閉フラップ
28a 頭部
42,44 差込み孔
50 PTP
51 薬剤収容部
52 錠剤
53 基板
54 封止シート
55 薬剤取出し範囲
56 フランジ部
L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9,L10,L11,L12,L13,L14 折り線

Claims (14)

  1. 複数の凸状収容部(51)が整列して設けられ,上記凸状収容部の周囲全体にフランジ部(56)を有する基板(53)を備えるブリスター(50)を収納する収納体であって,
    すべての上記凸状収容部が突出可能な広さの窓部(11,11A)があけられた正面パネル(10,10A,10B)と,上記正面パネルの裏面がわに重ね合わされて上記正面パネルと接着される背面パネル(20)とを備え,
    上記ブリスターの両側のフランジ部が,上記窓部の両側のそれぞれにおいて上記正面パネルと上記背面パネルとの間に挟まれることになる,そのような幅を上記窓部が有しており,
    上記正面パネルの上部に,上記ブリスターの下端両側部が差し込まれる一対の差込み口(12,12A)が上記窓部に連続して形成されており,
    上記正面パネルのうち,上記一対の差込み口の間に挟まれる面部が係止片(13)として用いられて,収納されたブリスターが取り出されるときに,上記係止片(13)の係止端(13A)にブリスターの上端を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止するストッパ機構を備え,
    上記背面パネルに,収納されたブリスターを押し上げて上記ストッパ機構による係止を解くための指通し孔(21)があけられている,
    ブリスター収納体。
  2. 上記窓部の下端部が互いに近づく方向の斜辺を有している,
    請求項1に記載のブリスター収納体。
  3. 上記正面パネルの上部および上記背面パネルの上部に,上記正面パネルおよび上記背面パネルの上部を背面に向けて撓ませるまたは折るための折り線(L4,L5,L6,L7)が形成されている,
    請求項1に記載のブリスター収納体。
  4. 上記正面パネルの係止片(13)の下に係止補強パネル(14)が設けられており,上記係止補強パネル(14)の係止端(14A)が上記正面パネルの係止片(13)の係止端(13A)の下に重なっている,請求項1に記載のブリスター収納体。
  5. 上記指通し孔が,上記正面パネルと上記背面パネルとが重ね合わされたときに,その上端が上記正面パネルにあけられている窓部の上端と一致することになる位置にあけられており,
    上記指通し孔の上端両側に一対の切込み(23)がそれぞれ形成されており,
    上記背面パネルのうち,上記一対の切込みの間に挟まれる,上記指通し孔の上端を規定する面部が係止片(24)として用いられ,背面パネルの係止片(24)の係止端(24A)が上記正面パネルの係止片(13)の係止端(13A)の下に重なっている,
    請求項1に記載のブリスター収納体。
  6. 上記正面パネル(10)の正面がわの上部に重ね合わされて接着される係止補強パネル(15)を備え,上記係止補強パネルの係止端(15A)が上記正面パネルの係止片(13)の係止端(13A)の上に重なっている,
    請求項1または5に記載のブリスター収納体。
  7. 上記係止補強パネル(15)が上記正面パネル(10)の上端に連設されており,
    折り返された係止補強パネル(15)が上記正面パネル(10)の正面がわの上部に重ね合わされている,
    請求項6に記載のブリスター収納体。
  8. 上記正面パネル(10)の上部および上記背面パネル(20)の上部の間に挟まれて接着される係止補強パネル(16)を備え,上記係止補強パネル(16)の係止端(16A)が上記正面パネルの係止片(13)の係止端(13A)の下に重なっている,
    請求項1に記載のブリスター収納体。
  9. 上記係止補強パネル(16)が上記窓部の上端に連設されており,
    折り返された係止補強パネル(16)が上記正面パネル(10)と背面パネル(20)の間に挟まれている,
    請求項8に記載のブリスター収納体。
  10. 複数の凸状収容部(51)が整列して設けられ,上記凸状収容部の周囲全体にフランジ部(56)を有する基板(53)を備えるブリスター(50)を収納する収納体であって,
    すべての上記凸状収容部が突出可能な広さの窓部(11,11A)があけられた正面パネル(10,10A,10B)と,上記ブリスターの凸状収容部の配列に対応する配列で複数の内容物取出し孔(26)があけられており,上記正面パネルの裏面がわに重ね合わされて上記正面パネルと接着される背面パネル(20A)とを備え,
    上記ブリスターの両側のフランジ部が,上記窓部の両側のそれぞれにおいて上記正面パネルと上記背面パネルとの間に挟まれることになる,そのような幅を上記窓部が有しており,
    上記正面パネルの上部に,上記ブリスターの下端両側部が差し込まれる一対の差込み口(12,12A)が上記窓部に連続して形成されており,
    上記正面パネルのうち,上記一対の差込み口の間に挟まれる面部が係止片(13)として用いられて,収納されたブリスターが取り出されるときに,上記係止片(13)の係止端(13A)にブリスターの上端を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止する第1のストッパ機構を備え,
    上記背面パネルに,収納されたブリスターを押し上げて上記第1のストッパ機構による係止を解くための指通し孔(21)があけられており,
    上記正面パネルの正面がわの上部に重ね合わされる係止パネル(25)を備え,上記係止パネルの係止端(25A)に,上記第1のストッパ機構による係止が解かれた上記ブリスターの上端を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止する第2のストッパ機構を備え,
    上記第2のストッパ機構によって上記ブリスターのスライド移動が係止するときに上記ブリスターの凸状収容部と上記背面パネルの上記内容物取出し孔とが上下に重なるように,上記係止パネル(25)の係止端(25A)が位置決めされている,
    ブリスター収納体。
  11. 複数の凸状収容部(51)が整列して設けられ,上記凸状収容部の周囲全体にフランジ部(56)を有する基板(53)を備えるブリスター(50)を収納する収納体であって,
    すべての上記凸状収容部が突出可能な広さの窓部(11,11A)があけられた正面パネル(10,10A,10B)と,上記ブリスターの凸状収容部の配列に対応する配列で複数の内容物取出し孔(26)があけられており,上記正面パネルの裏面がわに重ね合わされて上記正面パネルと接着される背面パネル(20A)とを備え,
    上記ブリスターの両側のフランジ部が,上記窓部の両側のそれぞれにおいて上記正面パネルと上記背面パネルとの間に挟まれることになる,そのような幅を上記窓部が有しており,
    上記正面パネルの上部に,上記ブリスターの下端両側部が差し込まれる一対の差込み口(12,12A)が上記窓部に連続して形成されており,
    上記正面パネルのうち,上記一対の差込み口の間に挟まれる面部が係止片(13)として用いられて,収納されたブリスターが取り出されるときに,上記係止片(13)の係止端(13A)にブリスターの上端を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止する第1のストッパ機構を備え,
    上記背面パネルに,収納されたブリスターを押し上げて上記第1のストッパ機構による係止を解くための指通し孔(21)があけられており,
    上記正面パネルの正面がわの上部に重ね合わされる係止パネル(27)を備え,上記係止片(13)の係止端(13A)の上方に位置する上記係止パネルの係止端(27A)に,上記第1のストッパ機構による係止が解かれた上記ブリスターの凸状収容部を当接させて上記ブリスターのスライド移動を係止する第2のストッパ機構を備え,
    上記第2のストッパ機構によって上記ブリスターのスライド移動が係止するときに上記ブリスターの収容部と上記背面パネルの上記内容物取出し孔とが上下に重なるように,上記係止パネル(27)の係止端(27A)が位置決めされている,
    ブリスター収納体。
  12. 上記係止パネル(25,27)が上記背面パネルの上端に連設されており,
    折返された係止パネルが上記正面パネルの正面がわの上部に接着される,
    請求項10または11に記載のブリスター収納体。
  13. 上記係止パネル(25,27)が上記背面パネルの上端に連設されており,
    上記係止パネルの上端にさらに差込みフラップ(28)が連設されており,
    上記正面パネルおよび上記背面パネルに,折返された係止パネルの上端に連設する差込みフラップを差込む切込み(19,29)が形成されている,
    請求項10から12のいずれか一項に記載のブリスター収納体。
  14. 上記係止パネル(25,27)が上記背面パネルの上端に連設されており,
    上記係止パネルの両側端にさらに差込みフラップ(28)が連設されており,
    上記正面パネルおよび上記背面パネルに,折返された係止パネルの両側端からさらに折返された差込みフラップを差込む差込孔(42,44)があけられている,
    請求項10から12のいずれか一項に記載のブリスター収納体。
JP2014162291A 2014-08-08 2014-08-08 ブリスター収納体 Active JP6330564B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014162291A JP6330564B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 ブリスター収納体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014162291A JP6330564B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 ブリスター収納体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016037306A true JP2016037306A (ja) 2016-03-22
JP6330564B2 JP6330564B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=55528739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014162291A Active JP6330564B2 (ja) 2014-08-08 2014-08-08 ブリスター収納体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6330564B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017153924A1 (en) * 2016-03-09 2017-09-14 Abbott Healthcare Pvt. Ltd. Apparatus for maintaining and facilitating access to blister-packs
JP2018052519A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社リングストン マチ付き展示用袋及びその製造方法
KR20180038683A (ko) * 2016-10-07 2018-04-17 김경주 이동통신단말기 보호 케이스의 포장 구조물
JP2018062354A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 シグマ紙業株式会社 Ptpシート用包装体及びその展開シート

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4720686U (ja) * 1971-02-20 1972-11-08
JPH03112018U (ja) * 1990-02-28 1991-11-15
JP2001070404A (ja) * 1999-06-28 2001-03-21 Dainabot Co Ltd プッシュスルーパック(ptp)シートを収納するための台紙
JP2003212287A (ja) * 2001-07-30 2003-07-30 System Products:Kk 情報記録機能付板状体送付媒体
JP2010512285A (ja) * 2006-12-07 2010-04-22 ミードウエストベコ・コーポレーション ブリスターパックのための二次包装
US20100243507A1 (en) * 2009-03-31 2010-09-30 John Gelardi blister pack secondary package and sleeve

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4720686U (ja) * 1971-02-20 1972-11-08
JPH03112018U (ja) * 1990-02-28 1991-11-15
JP2001070404A (ja) * 1999-06-28 2001-03-21 Dainabot Co Ltd プッシュスルーパック(ptp)シートを収納するための台紙
JP2003212287A (ja) * 2001-07-30 2003-07-30 System Products:Kk 情報記録機能付板状体送付媒体
JP2010512285A (ja) * 2006-12-07 2010-04-22 ミードウエストベコ・コーポレーション ブリスターパックのための二次包装
US20100243507A1 (en) * 2009-03-31 2010-09-30 John Gelardi blister pack secondary package and sleeve

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017153924A1 (en) * 2016-03-09 2017-09-14 Abbott Healthcare Pvt. Ltd. Apparatus for maintaining and facilitating access to blister-packs
JP2018052519A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 株式会社リングストン マチ付き展示用袋及びその製造方法
KR20180038683A (ko) * 2016-10-07 2018-04-17 김경주 이동통신단말기 보호 케이스의 포장 구조물
JP2018062354A (ja) * 2016-10-11 2018-04-19 シグマ紙業株式会社 Ptpシート用包装体及びその展開シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP6330564B2 (ja) 2018-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4165735B2 (ja) チャイルドレジスタンスでシニアフレンドリーな単位用量パッケージングシステム
US10858163B2 (en) Child-resistant package assembly
US9994353B2 (en) Lockable packaging
JP6330564B2 (ja) ブリスター収納体
JP2007050933A (ja) 引裂きノッチ開口部を備えたブリスターパッケージ
RU2436719C2 (ru) Упаковка для лекарственных средств
US20150307248A1 (en) Lockable packaging and auxiliary clip therefor
JP2004299724A (ja) Ptpシート用包装体
JP5836101B2 (ja) 包装用箱
JP6443664B2 (ja) 二重包装体
JP3206243U (ja) Ptp用包装体
JP6398397B2 (ja) 包装体
JP6712171B2 (ja) 包装箱
GB2543922B (en) Tamper evident package assembly and associated blank
JP2009208831A (ja) 誤飲防止箱
JP3212328U (ja) Ptp用包装体
JP6770310B2 (ja) Ptpシート用収容体
JP6808375B2 (ja) 包装体
JP6509034B2 (ja) Ptpシート用包装体
JP2015009887A (ja) Ptpシート用包装体
JP2018104097A (ja) 二次包装体
JP3206242U (ja) Ptp用包装体
CN212817193U (zh) 一种泡罩包装
JP3218547U (ja) Ptpホルダー
JP2012041072A (ja) Ptpホルダー・パッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180327

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6330564

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150