JP7365659B2 - Ptpケース - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤包装などで用いるPTP(Press Through Package)を保持するPTPケースに関する。
PTPは、合成樹脂板に膨出部を複数形成し、個々の膨出部に錠剤などの固形物を収容した後、合成樹脂板の裏面全体にアルミニウムフィルムなどを貼り付け、膨出部を塞いだ形態で、固形物を個別に密閉できるほか、密閉された固形物を視認できることが多く、厳密な管理が要求される薬剤などの包装で広く使用されている。PTPの流通段階では、複数の膨出部が規則的に並んだ帯状になっていることが多く、以降、これをPTPシートと称するものとする。多くのPTPシートは、膨出部を区画できるように分割線を刻んであり、使用の際は、これを破断し、膨出部が二個程度の小片に切り離すことができる。
PTPシートから切り出された小片は、その大きさから乳幼児が誤飲する恐れがあり、しかもその鋭利な角部で消化器官を傷つける恐れもある。またPTPシートを単体で放置しておくと、乳幼児が内容物を取り出して誤飲し、思わぬ健康被害を招く恐れもある。そのためPTPシートについても、何らかの「チャイルドプルーフ」を導入することが望ましく、その具体例として後記の特許文献が挙げられる。
特許文献1では、チャイルドロック機能を有するブリスタカードのパッケージが開示されている。このパッケージは、ブリスタカードと、ブリスタカードを差し入れ可能な外側パッケージと、からなり、外側パッケージには、その内部を斜めに横切る舌状のロッキング機構を組み込んであり、またブリスタカードの一端側には、内容物が収容されることのない干渉ブリスタを設けてある。
そして、外側パッケージにブリスタカードを差し込む際は、ブリスタカードによってロッキング機構が自然に押し上げられるため、ブリスタカードは無理なく内部に入り込み、その後、ロッキング機構が自らの弾性で復元すると、その先端が干渉ブリスタに接触する。この状態では、干渉ブリスタがロッキング機構を乗り越えることができず、ブリスタカードの離脱を防ぐ。しかし、指などでロッキング機構を押し上げると、ロッキング機構が干渉ブリスタから離脱し、ブリスタカードを取り出すことができる。
次の特許文献2では、PTPを始めとするブリスターの内容物が不用意に取り出されることを防ぐブリスター収容体が開示されている。このブリスター収容体は、正面パネルおよび背面パネルと称する二枚の板材を貼り合わせてあり、その間にブリスターを収容する構造で、正面パネルの中央には、ブリスターの凸状収容部を突出させるための窓部を設けてあり、また窓部の上方には、ブリスターを収容するため、左右一対の差込み口を形成してあり、さらに左右一対の差込み口の間には、係止片を形成してあり、収容されたブリスターは、係止片の下端面に当接することで移動が拘束される。その際、ブリスターの裏面は背面パネルで覆われており、内容物が取り出されることを防ぐほか、背面パネルの指通し孔から指などを差し込むことで係止片が移動し、ブリスターの取り出しが可能になる。
特表2007-517615号公報 特開2016-37306号公報
近年はPTPシートを配布する際、チャイルドプルーフの観点から何らかのケースを併せて配布することがある。その場合、ケースのコストを需要者に転嫁することは難しいため、できるだけ低価格のものが望ましく、前記の特許文献2のように、紙などで製造可能な板状とすることが多い。しかし紙製のケースは容易に変形するため、足で踏み付けるなど、大きな外力が加わった際の耐久性に課題があり、内容物の飛び出しや、PTPシートの角部が身体に突き刺さるといったトラブルを招く恐れがある。
対して、合成樹脂や金属を素材としたケースは、立体的になることが多く、また強度や美観に優れ、踏み付けられた場合でも内容物が飛び出しにくく、需要者の信頼を得ることができる。したがって製造コストを削減できるならば、紙以外を素材とした立体的なケースを広く普及させることも可能である。
本発明はこうした実情を基に開発されたもので、チャイルドプルーフ機能を有するほか、外力が加わった際も、PTPシートや内容物の飛び出しを防ぐことのできるPTPケースの提供を目的としている。
前記の課題を解決するための請求項1記載の発明は、帯状のPTPシートを背中合わせで二枚保持することのできるPTPケースであって、PTPシートの裏面に接触する支持部と、PTPシートの表面に対向する抑止部と、PTPシートの横ずれを規制する案内部と、を有し、支持部と抑止部と案内部により、PTPシートは、その長手方向にのみ移動可能になり、抑止部は、二枚のPTPシートに対応するため、支持部を挟み込むように両側に配置してあり、保持されたPTPシートの長手方向の移動を規制するための拘束手段を設けてあり、この拘束手段は、PTPシートの一端側と対向する可動片と、PTPシートの他端側と対向する固定片と、からなり、可動片と固定片との間でPTPシートを挟み込むことでその移動を規制し、可動片は、左右の案内部を結ぶ接続板の中間部分を根元として内方に向けて突出しており、且つ可動片は先端に向かうに連れてPTPシートの厚さ方向に湾曲させてあり、また接続板を基準として可動片の反対側には外方に向けて突出するツマミを設けてあり、可動片は、二枚のPTPシートのうち一方の移動を規制するものと、他方の移動を規制するものの二種類で構成してあり、この二種類は湾曲方向が互いに反転しており、いずれか一方のPTPシートを取り出す際は、ツマミを変位させ、そのPTPシートの一端側と対向している可動片の全体をそのPTPシートの裏面側に入り込ませることを特徴とするPTPケースである。
本発明によるPTPケースは、小片に切り離す前の帯状のPTPシートを保持することを前提としており、保持されたPTPシートの膨出部を指などで押圧しても、内容物の飛び出しを防止できるほか、保持された状態では、PTPシートを小片に切り離すこともできない。なおPTPケースは、PTPシートの大きさや形状に対応させることを前提とするが、各部の形状を調整することで、PTPシートの大きさや形状の違いを吸収し、ある程度の汎用性を持たせることもできる。
支持部は、PTPシートの裏面を載せる平面状の部位で、PTPケースからPTPシートが落下することを防ぐ。ただし支持部は、PTPシートの裏面全体と接触する切れ目のない面状とする必要はなく、PTPシートの膨出部の裏面に接触できればよく、格子状やハシゴ状としてもよい。このような支持部を有することで、膨出部を不用意に押圧した場合でも、内容物の飛び出しを防ぐ。
抑止部は、支持部とは逆にPTPシートの表面に向かい合う部位で、PTPシートの浮き上がりを防ぐ。なお、PTPシートの表面には膨出部が存在しているが、抑止部がPTPシートの移動を妨げないよう、抑止部と膨出部は、接触しないように配慮する必要がある。そのため抑止部は、PTPシートの側端部付近だけに覆い被さる小規模なツメ状とすることが多い。
案内部は、PTPシートの横方向(PTPシートの長手方向に直交する方向)の移動を規制するための部位で、通常は、PTPシートの長手方向に沿って伸びる壁状になる。案内部の具体例としては、PTPシートの側端部を挟み込む二列の壁が挙げられる。
可動片と固定片とからなる拘束手段は、PTPシートの長手方向の移動を規制するためのものだが、単に移動を規制するものではなく、人為的な操作を行うことでPTPケースによる規制が解き放され、PTPシートが取り出しできる構造にする必要がある。なお本発明によるPTPケースは、前記のように、支持部と抑止部と案内部を有しており、必然的にPTPシートは、上下方向と横方向の移動が規制される。そのため、PTPシートを組み込む際や取り出す際は、PTPシートを長手方向に移動させる必要があり、PTPシートが完全に入り込んだ段階で可動片と固定片を機能させ、PTPシートの移動を規制し、PTPシートの脱落を防ぐ。しかし、何らかの人為的な操作を行うことで、可動片と固定片による規制が解き放され、PTPシートが取り出し可能になる。
可動片と固定片は、PTPシートの長手方向の両端部を挟み込むための部位で、そのうち固定片は、単にPTPシートの端部と対向する壁状のもので、PTPシートが固定片を乗り越えることはない。対して可動片は、人為的な操作で弾性変形できるよう、左右の案内部を結ぶ接続板の中間部分に形成してあり、PTPシートが組み込まれた際は、PTPシートの端部が可動片に接触することで、それ以上の移動を規制する。しかし可動片の全体をPTPシートの裏面側に移動させると、PTPシートは、可動片の表面を滑るような状態で移動可能になり、PTPシートを取り出すことができる。
このように、支持部と抑止部と案内部でPTPシートの移動を規制するほか、可動片と固定片により、PTPシートの組み込みや取り出しができる構造とすることで、組み込まれたPTPシートは、PTPケースと一体化し、内容物の取り出しが不可能になり、チャイルドプルーフが実現する。加えて、人為的な操作で可動片による規制を解き放つことで、無理なくPTPシートを取り出すことができ、利便性も確保される。
加えて、PTPシートを背中合わせで二枚保持するため、抑止部は、支持部を挟み込むように両側に配置してあるほか、支持部については、必然的にその表裏両面がPTPシートの裏面に接触する。そして案内部は、二枚のPTPシートの横ずれを規制する。そのほか拘束手段を構成する可動片は、個々のPTPシートに対して設けるものとする。
請求項1記載の発明のように、PTPケースに設けた支持部と抑止部と案内部でPTPシートの移動を規制するほか、可動片と固定片とからなる拘束手段により、PTPシートの組み込みや取り出しができる構造とすることで、組み込まれたPTPシートは、PTPケースと一体化し、内容物の取り出しが不可能になり、チャイルドプルーフが実現する。
しかも本発明では、PTPシートを踏み付けるなど、大きな外力が加わった際も、これを支持部が受け止めるため、内容物が飛び出すことがない。また、支持部や案内部などがPTPシートを取り囲むため、PTPシートが身体に突き刺さることも防ぐ。そのほか、人為的な操作で可動片による規制を解き放つことで、無理なくPTPシートを取り出すことができ、利便性も確保される。
また抑止部は、支持部を挟み込むように両側に配置することで、二枚のPTPシートを背中合わせで保持できる。そのため、二種類の薬剤を服用するといった状況での利便性が向上する。また、通常よりも二倍のPTPシートを保持できるため、その管理や取り扱いも容易になる。
そのほか、可動片はPTPシートの一端側と対向しており、また固定片はPTPシートの他端側と対向しており、必然的にPTPケースは、PTPシートの全周を取り囲む形状になる。そのため、PTPケースを不用意に踏み付けたといった場合でも、PTPシートの角部が身体に突き刺さるといったトラブルを招くことがない。
本発明によるPTPケースの形状例を示す斜視図で、ここでは拘束手段として突入片を用いている。 本発明によるPTPケースの形状例を示す斜視図で、ここでは拘束手段として可動片と固定片を用いている。 図2のPTPケースからPTPシートを取り出す方法を示す斜視図である。 本発明によるPTPケースの形状例を示す斜視図で、ここでは拘束手段として当接部と係止部を用いている。 図4のPTPケースからPTPシートを取り出す方法を示す斜視図である。 拘束手段として可動片と固定片を用いたPTPケースの形状例を示す斜視図で、背中合わせで二枚のPTPシートを保持できる構造になっている。 拘束手段として当接部と係止部を用いたPTPケースの形状例を示す斜視図で、ここでは抑止部として天板を用いており、また案内部として中貫板を用いている。
図1は、本発明によるPTPケース11の形状例を示し、ここでは拘束手段として突入片31を用いている。この図のPTPシート51は、横方向に二個の膨出部54が並び、これが四列連なった帯状となっており、計八個の膨出部54のそれぞれに内容物55が密閉され、さらに一端側には、膨出部54のない耳片52が付加されている。なおPTPシート51には、横方向に伸びる分割線53を等間隔で刻んであり、膨出部54を二個単位で切り離すことができる。
PTPケース11は、PTPシート51の全体を収容可能な大きさで、そのうち支持部21は、PTPシート51の裏面を載せるための平面状の部位で、不用意に膨出部54を押し込んだ場合でも、その荷重を支持部21が受け止め、内容物55の飛び出しを防ぐ。なお支持部21は、単純な面状ではなく、隙間のある格子状としてあり、素材の使用量を削減している。ただし内容物55の飛び出しを防ぐため、膨出部54の裏側には、必ず支持部21を配置してある。
支持部21の左右両側には、壁状の案内部25を設けてあり、これでPTPシート51の横方向の移動を規制する。また案内部25の一端(図の左下側)には、PTPシート51の飛び出しを防ぐ端板44を設けてあり、案内部25と端板44でPTPシート51の外縁三方を取り囲む。さらに案内部25の内面上端には、内方に突出する抑止部22を設けてある。抑止部22は、支持部21に載ったPTPシート51の浮き上がりを防ぐが、膨出部54と接触しないよう、その大きさを調整してある。なお抑止部22は、PTPシート51の浮き上がりを確実に防ぐため、PTPシート51の長手方向に沿って複数箇所に配置してある。
突入片31は、PTPシート51の移動を規制する拘束手段であり、抑止部22と同様、案内部25の内面上端から突出しているが、抑止部22とは異なり、膨出部54に接触可能な大きさとしてある。その結果、PTPシート51を組み込むと、隣接する二箇所の膨出部54の間に突入片31が入り込み、突入片31が膨出部54と接触することで、PTPシート51の移動が規制される。ただし膨出部54を突入片31で押圧することで、膨出部54が弾性変形し、膨出部54が突入片31を乗り越え、PTPシート51が移動できるようになる。なおこの図では、バランスを考慮し、突入片31を左右対称に配置してあるが、対称ではなく、左右で段差(PTPシート51の長手方向での食い違い)があっても構わない。また、案内部25でPTPシート51を緩みなく保持できるならば、突入片31を片側だけに配置することもできる。
PTPケース11の全周のうち、図の右上側はPTPシート51の出入口となり、この箇所については、案内部25や端板44のような壁が配置されることなく開放しており、その中央には、支持部21を半円状に切り抜いた窓43を形成してある。そしてPTPシート51を組み込む際は、その一端を支持部21と抑止部22との間に差し込み、膨出部54が突入片31と接触した際は、PTPシート51を強力に押し込むことで、最終的には図1の左下に描くように、PTPシート51の全体を収容することができる。その後、窓43を利用してPTPシート51の耳片52をつまみ、PTPシート51を引き出すと、膨出部54が突入片31を乗り越え、図1の右下に描くように、PTPシート51の一端側がPTPケース11から突出する。
図2は、本発明によるPTPケース12の形状例を示し、ここでは拘束手段として可動片33と固定片34を用いている。この図のPTPケース12は、支持部21の左右両側に壁状の案内部25を配置してあり、案内部25の一端(図の左下側)を固定片34で塞いである。また固定片34の反対側(図の右上側)には、左右の案内部25を結ぶように帯状の接続板42を配置してあり、その中央には内方に向けて突出する帯状の可動片33を設けてある。可動片33は、先端に向かうに連れて上方に湾曲しており、その裏面がPTPシート51に接触することで、PTPシート51の移動を規制する。なお可動片33の反対側には、外部に向けて突出するツマミ46を設けてある。ツマミ46を指などで持ち上げると、接続板42が支点になって可動片33が下降する。そのほか接続板42は、PTPシート51の移動を妨げないよう、支持部21と高さを揃えてある。
このPTPケース12にPTPシート51を組み込む際は、可動片33の方からPTPシート51を差し込んでいくことも可能だが、通常は図のように、固定片34の方(図の左側)からPTPシート51を差し込んでいく。その際は、図の中程に描くように、PTPシート51の先端を支持部21と抑止部22との間に入り込ませ、全体を図の右側に移動させていく。そして、PTPシート51の先端が可動片33の近傍に到達すると、PTPシート51の後端が固定片34の内側に入り込み、PTPシート51は、可動片33と固定片34で挟み込まれる。その結果、PTPシート51の移動が規制され、PTPケース12で保持される。
図3は、図2のPTPケース12からPTPシート51を取り出す方法を示す。PTPシート51の一端部(図の右上側)は、可動片33の裏面と対向しているため、PTPシート51は、可動片33を乗り越えて移動することができず、PTPケース12から離脱できない。しかし図の中程に描くように、ツマミ46を指で挟んで持ち上げると、接続板42との兼ね合いで可動片33の全体がPTPシート51の裏面側に入り込み、PTPシート51が移動可能になる。そしてPTPシート51を移動させ、その端部が可動片33を覆い隠した段階で指を開放すると、図の下方に描くように、PTPシート51を取り出し可能になる。
図4は、本発明によるPTPケース14の形状例を示し、ここでは拘束手段として当接部37と係止部36を用いているほか、PTPシート51は、その耳片52をV字状に屈曲させることを前提としている。そして屈曲させた耳片52の根元は、当接部37と対向させ、対して耳片52の先端は、係止部36と対向させ、耳片52を当接部37と係止部36で挟み込むことで、PTPシート51の移動を規制する。なお当接部37は、PTPケース14の端部に位置する壁状の部位だが、その近傍に半円状の窓43を形成してあるため、左右に分断されている。さらに当接部37の上方には、PTPシート51の浮き上がりを防ぐため、平面状の抑止部23を設けてある。
係止部36は、支持部21の表面から隆起するように形成され、これを横から見るとクサビ形で、そのうち、支持部21から切り立つように展開する崖面38は、当接部37と対向するように配置する。対して、崖面38に隣接する斜面39は、支持部21との交角が小さく、PTPシート51の入口側に面している。そしてPTPシート51が組み込まれた際は、その耳片52が当接部37と崖面38に挟み込まれる。
実際にPTPシート51を組み込む際は、まず耳片52の根元を屈曲させるが、耳片52の根元には弾性が残るため、耳片52は、PTPシート51の裏面と密着することはなく、V字状の角部が形成される。この状態において、耳片52のある方を先頭にしてPTPシート51をPTPケース14に接近させ、支持部21と抑止部22との間にPTPシート51を差し込んでいくと、やがて耳片52が係止部36の斜面39に乗り上げ、最後には耳片52の先端が斜面39から落下し、崖面38と対向する。その際、PTPシート51の先端は、当接部37と対向するため、必然的に耳片52は当接部37と崖面38で挟み込まれ、PTPシート51の移動が規制される。
図5は、図4のPTPケース14からPTPシート51を取り出す方法を示す。PTPシート51の耳片52は、当接部37と崖面38で挟み込まれ、PTPシート51の移動が規制されているが、この状態でPTPケース14の下方から窓43に向けて指を差し入れ、耳片52の中央付近を持ち上げると係止部36から離脱し、PTPシート51が移動可能になる。そこでPTPシート51を図の左側に押し出すと、無理なくPTPシート51を取り出すことができる。
図6は、拘束手段として可動片33と固定片34を用いたPTPケース13の形状例を示し、背中合わせで二枚のPTPシート51を保持できる構造になっている。このPTPケース13は、案内部25が上下方向に延長され、その中央付近に支持部21を配置してあり、支持部21を上下から挟みように抑止部22を設けてある。したがって、支持部21の上下両側にPTPシート51を差し込むことができる。なお抑止部22は、金型での製造を考慮し、上下で重ならないよう、位置を変えてある。
PTPシート51を背中合わせで二枚保持することに伴い、可動片33も二箇所に配置してある。この二箇所の可動片33は、接続板42を共有しているが、その傾きを反転させてあり、一方は先端に向かうに連れて持ち上がっていくが、他方は沈み込んでいき、個々の可動片33が一枚のPTPシート51の移動を規制する。したがって、二枚のPTPシート51が保持された後、一枚だけを取り出すことができる。
図7は、拘束手段として当接部37と係止部36を用いたPTPケース15の形状例を示し、ここでは抑止部24として天板を用いており、また案内部26として中貫板を用いている。この抑止部24は、PTPシート51の表面と対向する板状で、PTPシート51の膨出部54を完全に覆い隠すことができる広さを有し、安全性に優れている。そのほかPTPケース15の内部には、係止部36を形成してあり、当接部37と係止部36で耳片52を挟み込むことで、PTPシート51の移動を規制することができる。
図7の案内部26は、抑止部24の中央から垂れ下がるように形成された中貫板で、PTPシート51の長手方向に沿って伸び、これが左右に並ぶ膨出部54の間に入り込むことで、PTPシート51の横方向の移動を規制する。このように、案内部26として中貫板を用いることで、PTPケース15の両側面を構成する側壁41は、PTPシート51に接近させる必要がなく、横幅の狭いPTPシート51も無理なく保持できる。そのほか、PTPシート51を容易に取り出せるよう、支持部21の中央付近には、PTPシート51の裏面を部分的に露出させる取り出し口45を設けてある。
本発明は、これまでの各図に描いた形態に限定される訳ではなく、支持部や抑止部や案内部や拘束手段などの各構成要素は、実現可能な範囲で自在に組み合わせることができ、需要者の要望に応じた最適なPTPケースを提供することができる。
11 PTPケース(拘束手段が突入片)
12 PTPケース(拘束手段が可動片と固定片)
13 PTPケース(拘束手段が可動片と固定片・PTPシートを二枚保持)
14 PTPケース(拘束手段が係止部と当接部)
15 PTPケース(拘束手段が係止部と当接部・天板あり)
21 支持部
22 抑止部(案内部から突出)
23 抑止部(当接部に隣接)
24 抑止部(天板)
25 案内部(PTPシートの側端部を挟み込む)
26 案内部(中貫板)
31 突入片(拘束手段)
33 可動片(拘束手段)
34 固定片(拘束手段)
36 係止部(拘束手段)
37 当接部(拘束手段)
38 崖面
39 斜面
41 側壁
42 接続板
43 窓
44 端板
45 取り出し口
46 ツマミ
51 PTPシート
52 耳片
53 分割線
54 膨出部
55 内容物

Claims (1)

  1. 帯状のPTPシートを背中合わせで二枚保持することのできるPTPケースであって、
    PTPシートの裏面に接触する支持部と、PTPシートの表面に対向する抑止部と、PTPシートの横ずれを規制する案内部と、を有し、支持部と抑止部と案内部により、PTPシートは、その長手方向にのみ移動可能になり、抑止部は、二枚のPTPシートに対応するため、支持部を挟み込むように両側に配置してあり、
    保持されたPTPシートの長手方向の移動を規制するための拘束手段を設けてあり、この拘束手段は、PTPシートの一端側と対向する可動片と、PTPシートの他端側と対向する固定片と、からなり、可動片と固定片との間でPTPシートを挟み込むことでその移動を規制し、
    可動片は、左右の案内部を結ぶ接続板の中間部分を根元として内方に向けて突出しており、且つ可動片は先端に向かうに連れてPTPシートの厚さ方向に湾曲させてあり、また接続板を基準として可動片の反対側には外方に向けて突出するツマミを設けてあり、
    可動片は、二枚のPTPシートのうち一方の移動を規制するものと、他方の移動を規制するものの二種類で構成してあり、この二種類は湾曲方向が互いに反転しており、
    いずれか一方のPTPシートを取り出す際は、ツマミを変位させ、そのPTPシートの一端側と対向している可動片の全体をそのPTPシートの裏面側に入り込ませることを特徴とするPTPケース。
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