JP2016016890A - 包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納された内容物が不用意に取出されないようにする。【解決手段】包装体1は,弾性を有するシートによって構成される正面パネル10および背面パネルを備える。正面パネル10の周縁と背面パネルの周縁とが閉じられており,かつ正面パネル10と背面パネルとの間にはPTP50が収納される内部空間が設けられている。正面パネル10に,上記背面パネルに向けて押し下げ可能な蓋部16を規定する切込みが形成されている。切込みは,押し下げられた蓋部16の先端が背面パネルの内面に到達することになる深さを持つ。蓋部16を押し下げた状態でPTP50をスライド移動することで,PTP50を取り出すことができる。【選択図】図9

Description

この発明は包装体,より詳細には,収納した内容物を不用意に取り出しにくくする,トラップ構造を有する包装体に関する。
子供による薬剤の誤飲を防止等するために,薬剤を収容したPTP(Press Through Package )をパッケージングして,PTP内の薬剤を不用意に取り出しにくくすることが提案されている。
特許文献1に記載のPTPシートの包装体は,薬剤を取り出すための取り出し孔を開閉するための規制片を備えるもので,規制片をスライドすることによって取り出し孔が開閉される。PTPシートを包装する2つのシート(一片および他片)に加えて規制片を必要とするので,包装体をつくるために必要とされるシートは大きい。また規制片の面積が比較的広く,面積の広い規制片の全体をスライドするには指の力が必要とされる。
特許文献2,3および4の記載のパッケージも,ブリスターないしカードをパッケージングして薬剤を取出しにくくするものである。これらの文献に記載のパッケージはいずれも箱型の外側スリーブを用いている。構造が比較的複雑で,その製造には専用ラインが必要になると考えられる。
特許第4299035号公報 特表2013−536131号公報 特表2007−511435号公報 特表2011−519787号公報
この発明は,収納された内容物が不用意に取出されないようにすることを簡易に実現することを目的とする。
第1の発明による包装体は,正面パネルおよび背面パネルを備え,上記正面パネルの周縁と上記背面パネルの周縁とが閉じられており,かつ上記正面パネルと上記背面パネルとの間に内容物が収納される内部空間がつくられており,少なくとも上記正面パネルが弾性を有するシートによって構成され,上記正面パネルに,上記背面パネルに向けて押し下げ可能な蓋部を規定する切込みまたは切抜きが形成されており,上記切込みまたは切抜きが,押し下げられた上記蓋部の先端が上記背面パネルの内面に到達することになる深さ(大きさ)を有していることを特徴とする。
正面パネルに,背面パネルに向けて押し下げ可能な蓋部を規定する切込みまたは切抜きが形成されている。上記切込みまたは切抜きは,たとえば正面パネルをその正面から見たときに全体として凹形状に見える形で入れられる。正面パネルに形成された切込みまたは切抜きによって規定される蓋部を背面パネルに向けて押し下げると,正面パネルに口があき,そこから内容物を包装体内に入れることができる。
上記正面パネルは弾性を有するシートによって構成されている。このため,包装体内に内容物を収納した後に蓋部の押し下げをやめると,上記蓋部は元の位置に戻る。内容物を入れるときに正面パネルにあいていた口は閉じられ,内容物は包装体内に閉じこめられる(トラップされる)ことになる。包装体を逆さにしたり,傾けたり,振ったりしても,それだけでは包装体から内容物を取り出すことはできない。一実施態様では,上記正面パネルに窓部があけられている。この窓部を通して内容物をスライド移動させても,それだけでは内容物を取り出すことができない。
内容物を取り出す場合,上記蓋部が背面パネルに向けて押し下げられる。正面パネルの切込みまたは切抜きは,押し下げられた上記蓋部の先端が上記背面パネルの内面に到達することになる深さ(大きさ)を有しているので,蓋部を押し下げた状態で包装体を傾けるまたは上記窓部を通して内容物をスライド移動すると,内容物を蓋部の上に乗り上げさせることができ,正面パネルにあいた口を通して内容物を取り出すことができる。
このように,第1の発明の包装体を用いると,包装体を単に傾ける,または単にスライド移動させるだけでは,包装体から内容物を取出すことはできない。内容物を取り出すためには,上述のように,蓋部を背面がわに向けて押し下げる必要がある。すなわち,蓋部を押し下げるという,単純ではあるが必要不可欠な操作が,内容物を取り出すために必要である。
たとえば,内容物が錠剤を収容したPTPであれば,幼い子供が誤って錠剤を飲むことを防止することができる。他方,PTPを取出すときの操作はさほど複雑ではないから,高齢者であってもPTPを包装体から取り出すことができる。
好ましくは,上記蓋部の先端が先細に形成されている。内容物を取り出すときに,蓋部上に内容物を乗り上がりやすくすることができる。
一実施態様では,上記背面パネルに指通し孔があけられている。指通し孔を通して内容物を背面がわから正面がわに押し上げることで,押し下げられた蓋部の上に内容物を乗り上げやすくすることができ,内容物の取出しが補助される。背面パネルに開口を形成しておきこれを指通し孔として用いてもよいし,背面パネルに切込みを形成しておき,この切込みに沿う背面パネルの一部の面部を押し上げるものであってもよい。切込みに沿って背面パネルの面部を押し上げたときに背面パネルは開口することになり,この態様も「指通し孔」には含まれる。
上記蓋部の先端部分に,押し下げられた蓋部の先端部分を上記背面パネルの内面に沿って折る折り線を形成してもよい。背面パネルの内面との間に隙間なく蓋部を沿わせることができるので,蓋部上に内容物を乗り上げやすくすることができる。
上記正面パネルの少なくとも一部の周縁と背面パネルの少なくとも一部の周縁との間に壁部(または襠(マチ))を設けてもよい。この場合には,壁部(襠)を介して正面パネルの周縁と上記背面パネルの周縁とが閉じられる。嵩高の内容物を収納することができる。
第2の発明による包装体は,弾性を有する1枚のシートによってつくられるものであって,上記シートに,方形の正面パネルと,上記正面パネルの一端部に第1の折り線を介してつながる方形の背面パネルと,上記正面パネルの上記背面パネルがつながっていない端部に第2,第3,第4の折り線を介してそれぞれつながる3つの接着パネルが形成されており,上記第1の折り線に沿って正面パネルまたは背面パネルが折り返されることで,正面パネルの裏面がわに背面パネルが重ねられており,さらに第2,第3,第4の折り線に沿って折り返されることで,正面パネルに重ねられている背面パネルの外側または内側に,上記3つの接着パネルが接着されており,上記正面パネルに,上記背面パネルに向けて押し下げ可能な蓋部を規定する切込みまたは切抜きが形成されており,上記切込みまたは切抜きが,上記蓋部の先端が上記背面パネルの内面に到達する深さを有している。
正面パネルに連設されている3つの接着パネルは背面パネルの外側,または正面パネルと背面パネルの間に挟まれて背面パネルの内側に接着される。接着パネルの弾性力(元の平面状の形態に戻る力)によって,正面パネルと背面パネルとの間に内部空間(自然に形付けられる空間)を設けることができる。内部空間に収納された収納物を取り出すときには,上述のように,蓋部を背面がわに向けて押し下げる必要があるのは,上述の第1の発明と同じである。
好ましくは,上記正面パネルに形成されている切込みまたは切抜きの下端から上記包装体の内部空間の下端までの長さが,上記包袋体に収納される内容物の長さよりも長い。押し下げられた蓋部に内容物を乗り上げやすくすることができる。
第1実施例の包装体の展開図である。 第1実施例の包装体の正面図である。 第1実施例の包装体の背面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 図2のV−V線に沿う断面図である。 包装体にPTPを収納する様子を示す。 PTPが収納された包装体の正面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 収納されたPTPを包装体から取り出す様子を示す。 変形例の包装体の正面図である。 他の変形例の包装体の正面図である。 他の変形例の包装体の展開図である。 さらに他の変形例の包装体の展開図である。 第2実施例の包装体の展開図である。 第2実施例の包装体の斜視図である。 変形例の包装体の斜視図である。 他の変形例の包装体の斜視図である。 さらに他の変形例の包装体の斜視図である。
以下,図面を参照してこの発明に係る包装体を詳細に説明する。
図1から図5は第1実施例による包装体を示すものである。図1は包装体を作製するためのシートの展開図(ブランク図),図2は組立後の包装体の正面図,図3は組立後の包装体の背面図,図4は図2のIV−IV線に沿う断面図,図5は図2のV−V線に沿う断面図である。
包装体1は,対をなす正面パネル10と背面パネル20を備えている。正面パネル10の外形と背面パネル20の外形は同じ長方形であり,これらを重ね合わせることで包装体1はつくられる。図1は包装体1を作製したときに包装体1の外側となる面を示している。以下,分かりやすくするために,図2に示す包装体1を基準にして,上端(上方),下端(下方),側端(側方)を定義する。
包装体1は,柔軟性,ヒンジ特性および弾性を備えるプラスチック製シートからつくることができる。たとえば 0.5mm程度の厚さを持つポリプロピレン製シートが用いられる。板紙(ボール紙),ミルクカートン用紙,画用紙,ケント紙,段ボール等を用いることもでき,いわゆる合成紙(積層紙),複合紙,紙に各種プラスチックフィルムを積層(たとえば表面にラミネート)したものでもよい。350g/m2の坪量程度の厚紙であれば,柔軟性,ヒンジ特性および弾性を発揮する。
長方形の正面パネル10の一側端(長辺)に,背面パネル20が折り線L1を介して連設されている。正面パネル10の上端,下端および他側端には,接着パネル12,13,14が折り線L2,L3,L4を介してそれぞれ連設されている。折り線L1に沿って正面パネル10ないし背面パネル20を折り返すことで,正面パネル10の裏面がわに背面パネル20が位置するようにして正面パネル10と背面パネル20とを重ね,次に折り線L2,L3,L4に沿って接着パネル12,13,14を折り返して背面パネル20の外面に接着する。図3において接着範囲Nをドット模様で示す。折り易くするために,折り線L1,L2,L3,L4に沿ってリード罫,押罫,ミシン目などを形成してもよい。
正面パネル10と背面パネル20の連設はそれらの側端でなくてもよい。正面パネル10の上端または下端に背面パネル20を連設することもできる。また,正面パネル10と背面パネル20をそれぞれ別体の2枚のシートから構成し,2枚のシートから包装体1をつくることも可能である。2枚の別体のシートから包装体1をつくる場合には,正面パネル10の上端,下端,左右の両側端に,接着パネルが連設される。いずれにしても,正面パネル10の周縁と背面パネル20の周縁は閉じられる。
正面パネル10のほぼ中央に,正面パネル10の長手方向と同一方向に長手方向を持つ窓部(開口)11があけられている。窓部11は四隅が滑らかに丸められたほぼ長方形の形状を持つ。
窓部11の上方の正面パネル10に切込み15が入れられている。切込み15は,幅方向(左右の側端を結ぶ方向)に比較的長くのびる部分と,その両端から滑らかな角をもって上方にのびる部分を有しており,正面から見て凹状である。上方にのびる部分の先端にはさらに,滑らかに互いに離れる方向に向きを変えてさらに下向きに短くのびる一対の差込み用切込み15aがつながっている。凹状切込み15によっておおよそ区画される(凹状切込み15でおおよそ囲まれる)正面パネル10の一部の面部を,以下「蓋部16」と呼ぶ。蓋部16(凹状切込み15)と窓部11とは連続してもよい。この場合には凹状切込み15の幅方向にのびる部分が窓部11の上縁を規定する。
背面パネル20に円形の指通し孔21があけられている。指通し孔21は,正面パネル10と背面パネル20を重ねたときに,正面パネル10にあけられている窓部11と上記蓋部16との間に重なる位置に形成されている。後述するように,指通し孔21は,そこに指を入れて内容物を背面がわから正面がわに向けて押し上げるために用いられる。
上述したように,包装体1は柔軟性,ヒンジ特性および弾性を有するシートによってつくられる。このため,正面パネル10の上端,下端および側端に連続している接着パネル12,13,14を背面パネル20の外側に接着すると,これらの接着パネル12,13,14の弾性力(元の平面状の形態に戻る力)によって,正面パネル10と背面パネル20との間には内部空間Kがつくられる(図4,図5参照)。
図6は包装体1にPTP50を収納する様子を示している。図7はPTP50の収納を終えた包装体1を示している。図8は図7のVIII-VIII線に沿う断面図である。
PTP(Press Through Package )50は,表面がわに複数の薬剤収容部51が突出して形成されたプラスチック製の薄い基板の裏面に,アルミニウム箔などの破りやすい封止シートを接着したもので,薬剤収容部51のそれぞれに錠剤52が収容(封入)されている。薬剤収容部51は透明でも非透明でもよい。薬剤収容部51が透明であると,薬剤収容部51に収容されている錠剤52を,薬剤収容部51を通して視覚的に確認することができる。突出している薬剤収容部51を押すと,基板の裏面がわで封止シートが破れ,そこから内部の錠剤52を取り出すことができる。
PTP50には複数の薬剤収容部51が整列して形成されている。この実施例のPTP50は,その全体的な形状がほぼ長方形で,縦方向に5つ,横方向に2つ,全部で10個の薬剤収容部51が,互いに間隔をあけて整列して並べられたタイプのものである。PTP50の外側周囲部にはフランジ部56(薬剤収容部51が設けられていない板状部分)が設けられている。一般に,一つのPTP50には同一種類の錠剤52が各薬剤収容部51に収容される。PTP50に設けられる薬剤収容部51の数および配列,ならびにPTP50の寸法は,錠剤52の種類によって様々である。同じ種類(同一製品)の錠剤52についてのPTP50であれば,薬剤収容部51の数および配列,ならびにPTP50の寸法は基本的に同じである。この実施例の包装体1は,PTP50の種類ごと,すなわち錠剤52の種類ごとに,その寸法(包装体1の全体の寸法,上述した窓部11の寸法,一対の差込み用切込み15aの間隔など)が適宜調整される。
図6を参照して,PTP50を包装体1に収納するときは,PTP50の下端両側部が,正面パネル10に形成された一対の差込み用切込み15aにそれぞれ差し込まれる。PTP50を包装体1に向けてスライドさせると,PTP50によって蓋部16が押し下げられて斜めに傾斜する。正面パネル10に口があき,PTP50は蓋部16上を滑るようにしてPTPホルダー1に収納されていく。図7を参照して,好ましくは,蓋部16の幅(凹状切込み15の幅)W1を,PTP50において横方向に並んで形成されている2つの薬剤収容部51の全幅(左側の薬剤収容部51の左端と右側の薬剤収容部51の右端の間の長さ)とほぼ等しくする,または少しだけ広くするとよい。蓋部16の両側で薬剤収容部51がガイドされるので,PTP50を包装体1に円滑に収納することができる。また一対の差込み用切込み15aの間の幅W2は,PTP50の幅とほぼ等しくする,または少しだけ広くするとよい。
さらに,正面パネル10に形成される窓部11の幅W3は,PTP50において横方向に並んで形成されている2つの薬剤収容部51間の間隔よりも広く,かつ2つの薬剤収容部51の全幅(左側の薬剤収容部51の左端と右側の薬剤収容部51の右端の間の長さ)よりも狭くするとよい。薬剤収容部51によって正面パネル10と背面パネル20とが押され,包装体1内に空間Kを確実に確保することができる。
包装体1は,PTP50が包装体1に収納されたときに,PTP50の上端が蓋部16(切込み15)よりも下側に位置することになる長さを持つ。すなわち,蓋部16の下端(切込み15)から包袋体1の内部空間Kの下端までの長さT1は,PTP50の長さよりも長い。
また,蓋部16を規定する凹状切込み15の深さ(蓋部16の高さ)D1は,正面パネル10と背面パネル20との間に設けられる内部空間Kの高さを超えるものであり,後述するように蓋部16を押し下げると,蓋部16の先端は確実に背面パネル20の内面に到達する。
上述したように包装体1は弾性を持つシートからつくられているから,PTP50が包装体1内に完全に収納されると,傾斜していた蓋部16は,その弾性によって元の位置に戻る。
蓋部16が元の位置に戻るので,PTP50を入れるときに正面パネル10にあいていた口は閉じられ,PTP50は包装体内に閉じこめられる(トラップされる)ことになる。包装体1をどの方向に傾けても,窓部11を通してPTP50をスライド移動しても,それだけでは包装体1からPTP50を取り出すことはできない。
図9は収納されたPTP50を包装体1から取出す様子を示している。
PTP50を包装体1から取り出すときには,まず蓋部16を背面がわに向けて押し下げる。蓋部16を押し下げた状態で,窓部11を通してPTP50を上方にスライド移動すると,PTP50が蓋部16上に乗り上がる。スライド移動を続けることで,PTP50を包装体1から取り出すことができる。たとえば,スライド移動の途中でPTP50の先端が蓋部16の先端に当接してしまい,PTP50が蓋部16上に乗り上がらないときには,背面パネル20にあけられている指通し孔21を通してPTP50を押し上げる。蓋部16上にPTP50を乗り上げさせることができる。
このように包装体1を用いると,包装体1を単に傾ける,またはPTP50を単にスライド移動するだけでは,包装体1からPTP50を取出すことができず,錠剤52を取出すことができない。PTP50を取り出すためには,上述のように,蓋部16を背面がわに向けて押し下げることが必要である。すなわち,蓋部16を押し下げるという,単純ではあるが必要不可欠な操作がPTP50を取出すために必要とされる。このため幼い子供が誤って錠剤52を飲むことを防止することができる。他方,PTP50を取出すときの操作はさほど複雑ではないから,高齢者であってもPTP50を包装体1から取り出すことができる。
図10は変形例の包装体の正面図である。包装体1Aでは,正面パネル10に入れられている凹状切込み15の上方にのびる部分の先端につながる一対の差込み用切込み15bが,互いに離れる向きにのび,さらに滑らかに向きを変えて互いに近づく向きに短くのびている。このように差込み用切込み15bは様々な形状とすることができる。
図11は他の変形例の包装体の正面図である。包装体1Bは,正面パネル10に正面から見て凹状の切抜き15A(幅を有する切込みと言うこともできる)が形成されている点,接着パネル12,13,14が正面パネル10と背面パネル20の間に挟まれており,背面パネル20の内側に接着されている点が,上述した第1実施例の包装体1(図2参照)と異なる。包装体1Bにおいても,正面パネル10の蓋部16を押し下げることで,内容物たとえばPTP50が包装体1Bに出し入れされる。接着パネル12,13,14を正面パネル10と背面パネル20の間に位置させても,接着パネル12,13,14の弾性力(元の平面状の状態に戻る力)によって正面パネル10と背面パネル20との間に内部空間Kを確保することができる。
図12は変形例の包装体の展開図(ブランク図)を示している。
この変形例の包装体2は,正面パネル10に設けられている蓋部16(凹状切込み15)の先端がやや先細に形成されている点,および背面パネル20に指通し孔ではなく切込み23が形成されている点が,上述した包装体1と異なる。蓋部16の先端を先細に形成しておくことで,PTP50を包装体2から取り出すときに,PTP50を蓋部16に乗り上げやすくすることができる。背面パネル10の切込み23は,第1実施例の指通し孔21と同様に,PTP50を背面がわから押し上げるために用いられる。
図13は他の変形例の包装体の展開図(ブランク図)を示している。
この変形例の包装体2Aでは,正面パネル10に入れられている凹状切込み15の上方にのびる部分の先端につながる一対の差込み用切込み15cが,内向きの弧状で形成されている。さらに凹状切込み15の幅方向に比較的長くのびる部分の両端に,下方に短くのびて内向きの弧状をもって終端する切込み部分15dがつながっており,全体としてはおおよそH形の切込みに見える。切込み15の幅方向にのびる部分の下方にも包装体2Aの内部空間に向けて押下げ可能な蓋部が設けられる。
図14は第2実施例の包装体の展開図(ブランク図)である。図15は組立後の包装体の斜視図である。
第2実施例の包装体3は,嵩高の内容物であっても収納できるようにするために,正面パネル10と背面パネル20の間に壁面部が設けられたものである。図14を参照して,正面パネル10の上端,下端,左端および右端に,上下左右の壁面部31,32,33,34がそれぞれ折り線を介して連設されている。折り線の位置で壁面部31,32,33,34を同じ向きにほぼ直角に折ることで,正面パネル10の周縁と背面パネル20の周縁との間に4つの壁面が設けられる。
左壁面部33には接着パネル14がさらに連設されており,右壁面部34には背面パネル20がさらに連設されている。接着パネル14および背面パネル20はほぼ直角に折られ,背面パネル20の外側に接着パネル14が接着される。また上壁面部31の上端にはさらに差込みフラップ42が連設され,下壁面部32の下端にもさらに差込みフラップ43が連設されている。さらに左壁面部33の両端に矩形のフラップ33aがそれぞれ連設され,右壁面部34の両端にも矩形のフラップ34aがそれぞれ連設されている。フラップ33a,34aをほぼ直角に折り曲げ,次に差込みフラップ42,43を直角に折り曲げて背面パネル20の内側に差し込むことで,包装体3の上面および下面がそれぞれ閉じられる。箱形の包装体3が完成する。
正面パネル10と背面パネル20との間に壁面部31,32,33,34があるので,包装体3は嵩高の内容物であっても収納することができる。
正面パネル10に蓋部16(凹状切込み15)が設けられており,押し下げられる蓋部16を通じて内容物が出し入れされるのは,第1実施例の包装体1と同じである。
蓋部16の先端部分に横向きに折り線16aが形成されている。これは,蓋部16を押し下げたときに,折り線16aの位置で蓋部16の先端部分を折って,蓋部16の先端部分を背面パネル20の内面に沿わせるために形成されている。背面パネル20の内面との間に隙間なく蓋部16を沿わせることで,蓋部16上に内容物を乗り上げやすくすることができる。
上壁面部31と差込みフラップ42の間に,これらの幅方向の中央部分において短い切込み42aが入れられている。下壁面部32と差込みフラップ43の間にも,これらの幅方向の中央部分において短い切込み43aが入れられている。これらには,次に説明する突起片が差し込まれる。
背面パネル20の上端および下端に,それぞれ概略三角形の突起片24が設けられている。三角突起片24の左右には縦向きに一対の折り線24aが形成されており,三角突起片24の左右端は折りやすくなっている。三角突起片24と背面パネル20の上端,下端の間にも折り線24bが形成されている。さらに,一対の折り線24aのそれぞれに連続するように,背面パネル20上に一対の直線状の切込み24cが形成されており,それらの先端を結んで背面パネル20上に横向きに折り線24dが形成されている。
図15を参照して,三角突起片24の左右の折り線24aに沿って三角突起片24の両側の翼部24Aをほぼ180度折り,包装体3の上端においては上壁面部31と差込みフラップ42の間の切込み42aに,下端においては下壁面部32と差込みフラップ43の間の切込み43aに,それぞれ三角突起片24を差し込む。翼部24Aは背面パネル20の内側に差し込まれる。三角突起片24を完全に差込むと,三角突起片24の両側の翼部24Aが背面パネル20の内側においてやや広がり,背面パネル20(差込みフラップ42,43)に係合する。これにより,三角突起片24を切込み42a,43aを一旦差し込むと,それを抜き出すことが難しくなる。
背面パネル20につながる三角突起片24が包装体3の上端および下端の切込み42a,43aに差し込まれるので,箱形の包装体3の上壁面部31,下壁面部32をあける(差込みフラップ42,43を抜き出す)のは困難となる。すなわち,箱形の包装体3において内容物をその上壁面部31および下壁面部32から取り出すことはできない。上述したように正面パネル10に形成された蓋部16を通して,内容物は出し入れされる。
図16から図18は,壁部(襠(マチ)部)を持つ包装体の変形例をそれぞれ示している。図16に示す包装体4にはその上面部に楕円形の襠部35が設けられている。図17に示す包装体5にはその両側面部に,上下端が先細の概略長方形の襠部36がそれぞれ設けられている。図18に示す包装体6にはその両側面部にほぼ三角形の襠部37がそれぞれ設けられている。襠部を設けることで嵩高の内容物であっても収納することができる。
1,1A,1B,2,2A,3,4,5,6 包装体
10 正面パネル
11 窓部
12,13,14 接着パネル
15 切込み
15A 切抜き
16 蓋部
16a 折り線
20 背面パネル
21 指通し孔
31,32,33,34 壁面部
35,36,37 襠部
K 内部空間

Claims (8)

  1. 正面パネルおよび背面パネルを備え,
    上記正面パネルの周縁と上記背面パネルの周縁とが閉じられており,かつ上記正面パネルと上記背面パネルとの間に内容物が収納される内部空間がつくられており,
    少なくとも上記正面パネルが弾性を有するシートによって構成され,上記正面パネルに,上記背面パネルに向けて押し下げ可能な蓋部を規定する切込みまたは切抜きが形成されており,
    上記切込みまたは切抜きが,押し下げられた上記蓋部の先端が上記背面パネルの内面に到達することになる深さを有している,
    包装体。
  2. 上記蓋部の先端が先細に形成されている,
    請求項1に記載の包装体。
  3. 上記正面パネルに窓部があけられている,
    請求項1または2に記載の包装体。
  4. 上記背面パネルに指通し孔があけられている,
    請求項1から3のいずれか一項に記載の包装体。
  5. 上記蓋部の先端部分に,押し下げられた蓋部の先端部分を上記背面パネルの内面に沿って折る折り線が形成されている,
    請求項1から4のいずれか一項に記載の包装体。
  6. 上記正面パネルの少なくとも一部の周縁と背面パネルの少なくとも一部の周縁との間に壁部が設けられている,
    請求項1から5のいずれ一項に記載の包装体。
  7. 弾性を有する1枚のシートによってつくられる包装体であって,
    上記シートに,方形の正面パネルと,上記正面パネルの一端部に第1の折り線を介してつながる方形の背面パネルと,上記正面パネルの上記背面パネルがつながっていない端部に第2,第3,第4の折り線を介してそれぞれつながる3つの接着パネルが形成されており,
    上記第1の折り線に沿って正面パネルまたは背面パネルが折り返されることで,正面パネルの裏面がわに背面パネルが重ねられ,さらに第2,第3,第4の折り線に沿って折り返されることで,正面パネルに重ねられている背面パネルの外側または内側に,上記3つの接着パネルが接着されており,
    上記正面パネルに,上記背面パネルに向けて押し下げ可能な蓋部を規定する切込みまたは切抜きが形成されており,
    上記切込みまたは切抜きが,上記蓋部の先端が上記背面パネルの内面に到達する深さを有している,
    包装体。
  8. 上記正面パネルに形成されている切込みまたは切抜きの下端から上記包装体の内部空間の下端までの長さが,上記包袋体に収納される内容物の長さよりも長い,
    請求項7に記載の包装体。
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