JP6711227B2 - 包装用容器 - Google Patents

包装用容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6711227B2
JP6711227B2 JP2016190726A JP2016190726A JP6711227B2 JP 6711227 B2 JP6711227 B2 JP 6711227B2 JP 2016190726 A JP2016190726 A JP 2016190726A JP 2016190726 A JP2016190726 A JP 2016190726A JP 6711227 B2 JP6711227 B2 JP 6711227B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blister
mount
slit
piece
packaging container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016190726A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018052544A (ja
Inventor
飯島 淳
淳 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2016190726A priority Critical patent/JP6711227B2/ja
Publication of JP2018052544A publication Critical patent/JP2018052544A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6711227B2 publication Critical patent/JP6711227B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Packages (AREA)

Description

本発明は、化粧品、日用品などの容器入り商品を店頭にて陳列販売する際に、良好なディスプレイ性を発揮させるため、これらをブリスターと呼ばれる透明なプラスチック成形品に入れた状態で台紙の前面に保持させた包装用容器に関するものである。
従来より、この種の包装用容器として、化粧品、日用品等の容器入り商品を被支持物としてブリスターの膨出部に入れ、それを台紙の前面に一体化して保持形態とし、必要に応じて吊下げ可能としたものが利用されている。そして、台紙とブリスターを一体化するに際しては、多くの場合、ブリスターの周囲に設けたフランジを台紙に接着剤で貼り合わせるか、あるいはヒートシールするようにしている(例えば、特許文献1,2参照)。また、ブリスターの両サイドに折返し部を設けておき、この折返し部をガイドとしてブリスターを台紙の外側にスライドさせて差し込み、シールで止めたり数カ所をステープルで止めるようにしたものも広く利用されている(例えば、特許文献3,4参照)。
特開2006−123955号公報 特開2008−273553号公報 実用新案登録第3025331号公報 特開平11−171243号公報
上記した包装用容器のうち特許文献1,2に記載のものは、商品を取り出す際にブリスターを台紙から剥がす操作が困難であり、しかも綺麗に剥がれない。特許文献1に記載のものでは、台紙に所定パターンでミシン目を設けているが、それでもブリスターを台紙から剥がす操作は簡単ではない。特許文献2に記載のものでは、熱可塑性プラスチックフィルムからなるフランジ固定材を使用してヒートシールするように工夫しているが、ヒートシールにはシール装置(ヒーター)を必要とするためにコストが上昇する。
特許文献3,4に記載のものは、台紙とブリスターを一体化する際にシール装置を使用する必要はなく、この点でのコストはかからない。しかしながら、特許文献3に記載のものでは、ブリスターと台紙の間にロック機能を設けておき、ブリスターあるいは台紙をスライドさせるだけでロックして一体にできるようにしているが、ロック部分の一方が紙であるため、輸送中や店頭での取扱い時に外れやすいという問題がある。また、特許文献4に記載のものは、台紙に対向する平行な切込みを設け、これらの切込みにブリスターの膨出部の両サイドにある平坦部を差し込んで一体化するようにしており、ブリスターのサイズを小さくして台紙を大きく設計できるという利点はあるものの、ロック部分は曲げが掛かると外れやすいという問題は残る。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、台紙とブリスターを一体化する際にシール装置を必要とせず、輸送中や店頭での取扱い時にブリスターと台紙が簡単に外れることがなく、しかもブリスターのサイズを小さくして台紙の露出割合を大きくすることができる包装用容器を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、被支持物を入れるための膨出部を有するブリスターと、ブリスターの膨出部を塞ぐ台紙とからなる包装用容器であって、
ブリスターは膨出部の上辺から突き出る折曲げ可能な上差し込み片と、膨出部の下辺から突き出る折曲げ可能な下折り返し片とを有しており、
台紙は表面シートと裏面シートからなる2重構造で、表面シートはブリスターの上差し込み片を表側から挿入するための上スリットと、上スリットに挿入した上差し込み片の先端を表側に露出させるための下スリットとを有しており、
ブリスターの上差し込み片は、上下の中ほどに位置する折り曲げ部を境にして根元側と先端側とに分かれ、根元側は台紙の表面シートの上スリットと下スリットの間の裏側に位置し、先端側は台紙の表面シートの上スリットと下スリットの間の表側に位置しており、ブリスターの下折り返し片は、台紙の下辺で裏側に折り返されて係止手段により固定されていることを特徴とする。
上記の係止手段として、ブリスターの下折り返し片の両サイドに耳部が突設され、台紙の裏面シートに開口が形成されており、下折り返し片が両方の耳部を台紙の裏面シートの開口に差し込まれた状態で固定されている形態を採ることができる。
また、同様の目的を達成するため、本発明は、被支持物を入れるための膨出部を有するブリスターと、ブリスターの膨出部を塞ぐ台紙とからなる包装用容器であって、
ブリスターは膨出部の上辺から突き出る折曲げ可能な上差し込み片と、膨出部の下辺から突き出る折曲げ可能な下折り返し片とを有しており、
台紙は1枚のシートからなるもので、ブリスターの上差し込み片を表側から挿入するための上スリットと、上スリットに挿入した上差し込み片の先端を表側に露出させるための下スリットとを有しており、
ブリスターの上差し込み片は、上下の中ほどに位置する折り曲げ部を境にして根元側と先端側とに分かれ、根元側は台紙の上スリットと下スリットの間の裏側に位置し、先端側は台紙の上スリットと下スリットの間の表側に位置しており、ブリスターの下折り返し片は、台紙の下辺で裏側に折り返されて係止手段により固定されていることを特徴とする。
上記の係止手段として、ブリスターの下折り返し片の両サイドに耳部が突設され、台紙に開口が形成されており、下折り返し片が両方の耳部を台紙の開口に差し込まれた状態で固定されている形態を採ることができる。
本発明の包装用容器は、ブリスターの上差し込み片が、上下の中ほどに位置する折り曲げ部を境にして根元側と先端側とに分かれ、根元側は台紙の上スリットと下スリットの間の裏側に位置し、先端側は台紙の上スリットと下スリットの間の表側に位置しており、ブリスターの下折り返し片は、台紙の下辺で裏側に折り返されて係止手段により固定された状態でブリスターが台紙に取り付けられているので、ブリスターはその上下で台紙にしっかりと固定された状態になっており、輸送中や店頭での取扱い時にブリスターと台紙が簡単に外れることがない。また、台紙にブリスターを取り付ける際にシール装置を使用しないため、設備の必要がなくコストダウンを図ることができる。また、台紙に取り付けたブリスターは膨出部のサイズとなるため、台紙の露出割合を大きくして広告や説明などの印刷面を多くとることができる。
そして、下折り返し片の係止手段として、ブリスターの下折り返し片の両サイドに耳部が突設され、台紙に開口が形成されており、下折り返し片が両方の耳部を台紙の開口に差し込まれた状態で固定されている形態を採ることにより、下折り返し片を折り返した作業に続けてその耳部を台紙の開口に差し込むという簡単な作業をするだけで下折り返し片を台紙の裏側にしっかりと固定することができる。
本発明の第1実施形態としての包装用容器を示す正面図である。 本発明の第1実施形態としての包装用容器を示す背面図である。 図1の包装用容器を構成するブリスターの正面図と、異なる向きから見た2つの側面図である。 図1の包装用容器を構成する台紙の正面図である。 本発明の第2実施形態としての包装用容器を示す正面図である。 本発明の第2実施形態としての包装用容器を示す背面図である。 図5の包装用容器を構成する台紙の正面図である。
〔第1実施形態〕
図1に正面図を、図2に背面図を示す包装用容器Aは、図3(a)に正面図を、図3(b),図3(c)に異なる向きから見た側面図を示すブリスター10と、図4に示す台紙20とで構成される。
ブリスター10は、透明なプラスチック成形品で、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂シートを真空成形して作成されるものであり、被支持物Mを入れるための膨出部11を備え、膨出部11の上辺から突き出る折曲げ可能な上差し込み片12と、膨出部11の下辺から突き出る折曲げ可能な下折り返し片13とを有している。ブリスター10の膨出部11は、被支持物Mに応じた形状とするものであるが、ここでは円筒状プラスチックケースの形状に合わせてあり、ケースの内容物は例えば化粧品や日用品などである。
ブリスター10の上差し込み片12は、先端が丸みを帯びた三角形状で、上下方向の中心より少し上方を横断するように切り込んだスリット12aが設けられており、先端付近には膨出部11と同じ向きに突き出た突起12bが形成されている。ブリスター10の下折り返し片13は、三角形の先端両サイドに耳部13a,13bが突設した形状で、一方の耳部13aが他方の耳部13bより大きく形成されている。
台紙20は、折り曲げ線αにより左右に分割された表面シート20aと裏面シート20bからなり、折り曲げ線αのところで二つ折りし、折り曲げ線αと反対側の先端付近に糊付けして貼り合わせた2重構造の状態で使用される。
台紙20の表面シート20aは、左辺寄りの中ほどから少し上方に、ブリスター10の上差し込み片12を表側から挿入するための上スリット21と、上スリット21に挿入した上差し込み片12の先端を表側に露出させるための下スリット22とを有している。一方、台紙20の裏面シート20bは、右辺寄りの下部に、台紙20の下辺で裏側に折り返したブリスター10の下折り返し片13を係止して固定するための開口25を有している。また、表面シート20aの左辺寄りの上部と裏面シート20bの右辺寄りの上部には二つ折り状態としたときに重なり合う吊下げ孔hが設けられており、この吊下げ孔hは、包装用容器Aを吊り下げて陳列する際にハンガー等が通る貫通孔である。
表面シート20aの上スリット21と下スリット22の間隔は、ブリスター10の上差し込み片12における根元部分からスリット12aまでの距離より僅かに狭く形成されている。そして、上スリット21は、ブリスター10の上差し込み片12の根元部分の幅より僅かに長く形成されており、その中央は下向きに湾曲した円弧部分21aになっている。また、下スリット22は、ブリスター10の上差し込み片12におけるスリット12a位置の横幅より僅かに長く形成され、その中央部分には縦長の長円形状をした小孔22aが形成されている。さらに、上スリット21と下スリット22で挟まれる領域を撓みやすくするため、上スリット21と下スリット22の両端をそれぞれ結ぶ線上に補助スリット23が形成され、上スリット21の円弧部分21aの下端と下スリット22の小孔22aの上端を結ぶ補助罫線24が形成されている。
裏面シート20bの開口25は、矩形の上下の辺が外側に膨らんだ形状をしており、ブリスター10における下折り返し片13の耳部13a,13bを左右の辺に差し込んで係止できるサイズになっている。そして、開口25の一方の上部コーナーから裏面シート20bの下辺に向かって円弧状に延びる破断線26が形成され、その破断線26に繋がるようにして裏面シート20bの下辺には摘み部分となる突起27が設けられており、開口25の他方の下部コーナーから裏面シート20bの下辺に向かって斜めに延びるミシン目28が形成されている。
この包装用容器Aでは、台紙20の裏面シート20bは折り曲げ線α以外の周囲3辺で表面シート20aより僅かに小さなサイズになっている。そして、ブリスター10の取り付け位置に対応させて台紙20の下辺に切欠29を設けてある。すなわち、表面シート20aの下辺に切欠29aを設けるとともに、これと重なる裏面シート20bの下辺にも切欠29bを設けてあり、表面シート20aと裏面シート20bを折り曲げ線αで二つ折りしたときに、これらの切欠29a,29bが重なることで台紙20の下辺にブリスター10の下折り返し片13の根元部分より僅かに広くなった切欠29を形成するようになっている。
裏面シート20bの切欠29bは、ブリスター10の下差し込み辺13の根元部分より僅かに広く形成されており、その切欠29bの一端は摘み部分となる突起27の一辺を構成している。一方、表面シート20aの切欠29aは、裏面シート20bの切欠29bと突起27を合わせた長さになっており、表面シート20aと裏面シート20bを折り曲げ線αで二つ折りしたときに、図1に示すように、裏面シート20bの突起27がブリスター10の外側で表側に露出するようになっている。
図1、図2に示す包装用容器Aを組み立てる手順は次のようである。
まず、台紙20の表面シート20aにおける上スリット21の口を開かせ、ブリスター10の上差し込み片12を上スリット21に挿入する。このとき、上スリット21には中ほどに円弧部分21aがあるので開きやすい。また、台紙20の下端より指を入れると上スリット21はさらに開きやすくなる。
次に、下スリット22からブリスター10の上差し込み片12を表側に出し、上差し込み片12を根元まで差し込んでからスリット12aを折り曲げ部として折り返す。このとき、上差し込み片12には先端付近に突起12bがあり、これが裏面シート20bに当接するので先端部分が浮き上がりやすくなっており、しかも、上スリット21と下スリット22の両端をそれぞれ結ぶ補助スリット23があり、上スリット21の円弧部分21aと下スリット22の小孔22aを結ぶ補助罫線24があるので、上スリット21と下スリット22で挟まれる領域は撓みやすく、上差し込み片12の先端部分は下スリット22の中ほどにある小孔22aを通って表側に出やすくやっているので、上差し込み片12は差し込むだけの操作で下スリット22から容易に出すことができる。なお、上下の中ほどに折り曲げ部としてスリット12aを設けたが、スリット12aの代わりにミシン目を設けてもよいし、材質によっては手で折り曲げるだけで折り曲げ部を構成しても構わない。
このようにブリスター10の上差し込み片12を台紙20に取り付けてから、被支持物Mをブリスター10の膨出部11にセットし、ブリスター10を台紙20の表面シート20aに密着させる。次いで、台紙20を裏返してブリスター10の下折り返し片13を裏側に向けて折り、耳部13a,13bを裏面シート20bの開口25に差し込む。このとき、台紙20の下辺には下折り返し片13の根元部分より僅かに広い切欠29があるので、下折り返し片13は台紙10の下辺で位置決めされて容易に折り曲げることができる。下折り返し片13の耳部13a,13bを開口25に差し込むときは、下折り返し片13を捻るようにして大きい方の耳部13aを先に入れてから、下折り返し片13の先端中央を盛り上げ斜めに曲げるようにして小さい方の耳部13bを入れるようにするとよい。最後に、図1に示すように、開口25の一方のコーナー付近でブリスター10の下折り返し片13と台紙20とに跨がるように改ざん防止用のシールSを貼る。
組み立てられた包装用容器Aは、ブリスター10の上差し込み片12が、上下の中ほどに位置するスリット12aを境にして根元側と先端側とに分かれ、根元側は台紙20の表面シート20aの上スリット21と下スリット22の間の裏側に位置し、先端側は台紙20の表面シート20aの上スリット21と下スリット22の間の表側に位置しているとともに、ブリスター10の下折り返し片13は、台紙20の下辺に沿った切欠29のところで折り返され、下折り返し片13の耳部13a,13bが裏面シート22bの開口25に差し込まれて固定した状態でブリスター10が台紙20に取り付けてられているので、ブリスター10がその上下で台紙20にしっかりと固定されており、輸送中や店頭での取扱い時にブリスター10と台紙20が簡単に外れることがない。また、ブリスター10の下部は台紙20の切欠29に嵌まって突き出ていないので、図3のような膨出部11の下側が平らなブリスター10を使用することで必要に応じて包装用容器Aを自立させることができる。
被支持物Mを取り出すときは、台紙20の下辺にある突起27を摘んで引き上げ、破断線26に沿って開口25の下部を持ち上げる。破断線26が開口25まで破れたら、そのまま引っ張ってミシン目28に沿ってシールSとともに開口25の下側を取り除く。その後、ブリスター10の下折り返し片13の係合を外して膨出部11から被支持物Mを取り出せばよい。
〔第2実施形態〕
図5に正面図を、図6に背面図を示す包装用容器Bは、図3に示すブリスター10と、図7に示す台紙30とで構成される。なお、ブリスター10については先に説明してあるので、ここでの説明は省略する。
台紙30は、左辺寄りの中ほどから少し上方に、ブリスター10の上差し込み片12を表側から挿入するための上スリット31と、上スリット31に挿入した上差し込み片12の先端を表側に露出させるための下スリット32とを有しており、左辺寄りの下部には、台紙30の下辺で裏側に折り返したブリスター10の下折り返し片13を係止して固定するための開口35を有している。また、台紙30の左辺寄りの上部には吊下げ孔hが設けられており、この吊下げ孔hは、包装用容器Bを吊り下げて陳列する際にハンガー等が通る貫通孔である。
台紙30の上スリット31と下スリット32の間隔は、ブリスター10の上差し込み片12における根元部分からからスリット12aまでの距離より僅かに狭く形成されている。そして、上スリット31は、ブリスター10の上差し込み片12の根元部分の幅より僅かに長く形成されており、その中央は下向きに湾曲した円弧部分31aになっている。また、下スリット32は、ブリスター10の上差し込み片12におけるスリット12a位置の横幅より僅かに長く形成され、その中央部分には縦長の長円形状をした小孔32aが形成されている。さらに、上スリット31と下スリット32で挟まれる領域を撓みやすくするため、上スリット31と下スリット32の両端をそれぞれ結ぶ線上に補助スリット33が形成され、上スリット31の円弧部分31aの下端と下スリット32の小孔32aの上端を結ぶ補助罫線34が形成されている。
台紙30の開口35は、矩形の上下の辺が外側に膨らんだ形状をしており、ブリスター10における下折り返し片13の耳部13a,13bを左右の辺に差し込んで係止できるサイズになっている。そして、開口35の一方の上部コーナーから台紙30の下辺に向かって円弧状に延びる破断線36が形成され、その破断線36に繋がるようにして台紙30の下辺には摘み部分となる突起37が設けられており、開口35の他方の下部コーナーから台紙30の下辺に向かって斜めに延びるミシン目38が形成されている。また、台紙30の下辺には、ブリスター10の下折り返し片13の根元部分より僅かに広くなった切欠39が設けられており、その切欠39の一端は摘み部分となる突起37の一辺を構成している。
図5、図6に示す包装用容器Bを組み立てる手順は次のようである。
まず、台紙30における上スリット31の口を開かせ、ブリスター10の上差し込み片12を上スリット31に挿入する。このとき、上スリット31には中ほどに円弧部分31aがあるので開きやすい。また、台紙30の下端より指を入れると上スリット31はさらに開きやすくなる。
次に、下スリット32からブリスター10の上差し込み片12を表側に出し、上差し込み片12を根元まで差し込んでからスリット12aのところで折り返す。このとき、上差し込み片12には先端付近に突起12bがあり、これが小孔32aを通ることで先端が浮き上がるようになっており、上スリット31と下スリット32の両端をそれぞれ結ぶ補助スリット33があり、上スリット31の円弧部分31aと下スリット32の小孔32aを結ぶ補助罫線34があるので、上スリット31と下スリット32で挟まれる領域は撓みやすく、上差し込み片12の先端部分は下スリット32の中ほどにある小孔32aを通して表側に出やすくなっているので、上差し込み片12は下スリット32から容易に出すことができる。
このようにブリスター10の上差し込み片12を台紙30に取り付けてから、被支持物Mをブリスター10の膨出部11にセットし、ブリスター10を台紙30に密着させる。次いで、台紙30を裏返してブリスター10の下折り返し片13を裏側に向けて折り、耳部13a,13bを台紙30の開口35に差し込む。このとき、台紙30の下辺には下折り返し片13の根元部分より僅かに広い切欠39があるので、下折り返し片13は台紙30の下辺で位置決めされて容易に折り曲げることができる。下折り返し片13の耳部13a,13bを開口35に差し込むときは、下折り返し片13を捻るようにして大きい方の耳部13aを先に入れてから、下折り返し片13の先端中央を盛り上げ斜めに曲げるようにして小さい方の耳部13bを入れるようにするとよい。最後に、図6に示すように、開口35の一方のコーナー付近でブリスター10の下折り返し片13と台紙30とに跨がるように改ざん防止用のシールSを貼る。
組み立てられた包装用容器Bは、ブリスター10の上差し込み片12が、上下の中ほどに位置するスリット12aを境にして根元側と先端側とに分かれ、根元側は台紙30の上スリット31と下スリット32の間の裏側に位置し、先端側は台紙30の上スリット31と下スリット32の間の表側に位置位置しているとともに、ブリスター11の下折り返し片13は、台紙30の下辺に沿った切欠39のところで折り返され、下折り返し片13の耳部13a,13bが台紙30の開口35に差し込まれて固定した状態でブリスター10が台紙30に取り付けられているので、ブリスター10がその上下で台紙30にしっかりと固定されており、輸送中や店頭での取扱い時にブリスター10と台紙30が簡単に外れることがない。また、ブリスター10の下部は台紙30の切欠39に嵌まって突き出ていないので、図3のような膨出部11の下側が平らなブリスター10を使用することで必要に応じて包装用容器Bを自立させることができる。
被支持物Mを取り出すときは、台紙30の下辺にある突起37を摘んで引き上げ、破断線36に沿って開口35の下部を持ち上げる。破断線36が開口35まで破れたら、そのまま引っ張ってミシン目38に沿ってシールSとともに開口35の下側を取り除く。その後、ブリスター10の下折り返し片13の係合を外して膨出部11から被支持物Mを取り出せばよい。
以上、本発明の実施形態について2つの例を挙げて詳細に説明してきたが、本発明による包装用容器は、上記の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは当然のことである。
例えば、2重構造の台紙として、表面シートと裏面シートを2つ折りしたものを例に挙げたが、表面シートと裏面シートを別のシートで構成し、これらを貼り合わせて2重構造とすることも可能である。
また、台紙としては通常板紙で構成したものを使用する場合が多いが、必要に応じてプラスチックシートやその他の扁平状基材で構成することも可能である。
本発明の包装用容器において膨出部に入れる被支持物は、プラスチックケースやボトル、チューブなどの容器に内容物を充填した化粧品や日用品などを主な対象としている。また、被支持物としての容器の種類、形状、内容物などは特に限定されるものではない。
A 包装用容器
10 ブリスター
11 膨出部
12 上差し込み片
12a スリット
12b 突起
13 下折り返し片
13a,13b 耳部
20 台紙
20a 表面シート
20b 裏面シート
21 上スリット
21a 円弧部分
22 下スリット
22a 小孔
23 補助スリット
24 補助罫線
25 開口
26 破断線
27 突起
28 ミシン目
29 切欠
29a,29b 切欠
B 包装用容器
30 台紙
31 上スリット
31a 円弧部分
32 下スリット
32a 小孔
33 補助スリット
34 補助罫線
35 開口
36 破断線
37 突起
38 ミシン目
39 切欠
α 折り曲げ線
h 吊下げ孔
M 被支持物
S シール

Claims (4)

  1. 被支持物を入れるための膨出部を有するブリスターと、ブリスターの膨出部を塞ぐ台紙とからなる包装用容器であって、
    ブリスターは膨出部の上辺から突き出る折曲げ可能な上差し込み片と、膨出部の下辺から突き出る折曲げ可能な下折り返し片とを有しており、
    台紙は表面シートと裏面シートからなる2重構造で、表面シートはブリスターの上差し込み片を表側から挿入するための上スリットと、上スリットに挿入した上差し込み片の先端を表側に露出させるための下スリットとを有しており、
    ブリスターの上差し込み片は、上下の中ほどに位置する折り曲げ部を境にして根元側と先端側とに分かれ、根元側は台紙の表面シートの上スリットと下スリットの間の裏側に位置し、先端側は台紙の表面シートの上スリットと下スリットの間の表側に位置しており、ブリスターの下折り返し片は、台紙の下辺で裏側に折り返されて係止手段により固定されていることを特徴とする包装用容器。
  2. ブリスターの下折り返し片の両サイドに耳部が突設され、台紙の裏面シートに開口が形成されており、下折り返し片が両方の耳部を台紙の裏面シートの開口に差し込まれた状態で固定されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
  3. 被支持物を入れるための膨出部を有するブリスターと、ブリスターの膨出部を塞ぐ台紙とからなる包装用容器であって、
    ブリスターは膨出部の上辺から突き出る折曲げ可能な上差し込み片と、膨出部の下辺から突き出る折曲げ可能な下折り返し片とを有しており、
    台紙は1枚のシートからなるもので、ブリスターの上差し込み片を表側から挿入するための上スリットと、上スリットに挿入した上差し込み片の先端を表側に露出させるための下スリットとを有しており、
    ブリスターの上差し込み片は、上下の中ほどに位置する折り曲げ部を境にして根元側と先端側とに分かれ、根元側は台紙の上スリットと下スリットの間の裏側に位置し、先端側は台紙の上スリットと下スリットの間の表側に位置しており、ブリスターの下折り返し片は、台紙の下辺で裏側に折り返されて係止手段により固定されていることを特徴とする包装用容器。
  4. ブリスターの下折り返し片の両サイドに耳部が突設され、台紙に開口が形成されており、下折り返し片が両方の耳部を台紙の開口に差し込まれた状態で固定されている請求項3に記載の包装用容器。
JP2016190726A 2016-09-29 2016-09-29 包装用容器 Active JP6711227B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190726A JP6711227B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 包装用容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016190726A JP6711227B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 包装用容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018052544A JP2018052544A (ja) 2018-04-05
JP6711227B2 true JP6711227B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=61833961

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016190726A Active JP6711227B2 (ja) 2016-09-29 2016-09-29 包装用容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6711227B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018052544A (ja) 2018-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5955077B2 (ja) 包装用箱
KR100747063B1 (ko) 포장체
JP4775008B2 (ja) 注出口付き液体容器
JP6711227B2 (ja) 包装用容器
JP5784493B2 (ja) 破られるべき弱くされた領域を持つブリスター型パッケージユニット
JP5507358B2 (ja) 包装容器
JP2017019558A (ja) 紙パック容器
JP6398397B2 (ja) 包装体
JP7320413B2 (ja) 包装箱
JP2010052775A (ja) 包装用箱
JP6859738B2 (ja) 台紙付シュリンク包装体
JP3230609U (ja) 包装用箱
JP7162454B2 (ja) 包装用箱
JP6657554B2 (ja) スライド式紙箱
JP3172649U (ja) 包装用箱
JP2003128050A (ja) 紙 箱
JP6522302B2 (ja) 包装用箱
JP6739023B2 (ja) 包装体
JP2018104069A (ja) 台紙付包装体
JP6856982B2 (ja) 包装用箱
JP2017124842A (ja) 吊り下げ包装箱
JP6797609B2 (ja) 包装体
JP2018172137A (ja) 紙箱
JP5850387B2 (ja) 包装袋パッケージ
JP4498731B2 (ja) 包装体

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20181212

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20181219

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200414

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6711227

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150