JP2016154196A - エピタキシャル成長装置及びサセプタサポートシャフト - Google Patents
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Abstract
Description
(1)半導体ウェーハの表面上にエピタキシャル膜を気相成長させるエピタキシャル成長装置であって、
チャンバと、
3以上の貫通孔を有し、前記チャンバの内部で前記半導体ウェーハを載置するサセプタと、
前記サセプタを下方から支持するサセプタサポートシャフトであって、
前記サセプタの中心とほぼ同軸上に配置される主柱と、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に延び、第1貫通孔を有する3本以上の第1アームと、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に、かつ、前記第1アームの上方に延び、第2貫通孔を有する、前記第1アームの本数と同じ数の第2アームと、
上下方向が重なる前記第1アーム及び前記第2アームの先端同士を連結し、前記サセプタを直接支持する、前記第1アームの本数と同じ数の支持ピンと、
を有するサセプタサポートシャフトと、
上端部及び下端部を有し、前記サセプタの前記貫通孔内に挿通され、上下方向に昇降されることにより、前記上端部で前記半導体ウェーハを支持しながら前記半導体ウェーハを前記サセプタ上に着脱させる、3本以上のリフトピンと、
前記リフトピン下端部を支持しながら前記リフトピンを昇降させる昇降シャフトと、
を有し、それぞれの前記リフトピンが、上下方向が重なる前記第1アームの前記第1貫通孔及び前記第2アームの前記第2貫通孔にも挿通されることを特徴とするエピタキシャル成長装置。
前記サセプタの中心とほぼ同軸上に配置される主柱と、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に延び、第1貫通孔を有する3本以上の第1アームと、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に、かつ、前記第1アームの上方に延び、第2貫通孔を有する、前記第1アームの本数と同じ数の第2アームと、
上下方向が重なる前記第1アーム及び前記第2アームの先端同士を連結し、前記サセプタを直接支持する、前記第1アームの本数と同じ数の支持ピンと、
を有し、
上下方向が重なる前記第1アーム及び前記第2アームに設けられた前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔が、上下方向の同じ位置に設けられることを特徴とするサセプタサポートシャフト。
図1及び図2に示すエピタキシャル成長装置100は、チャンバ10と、図3(A)にも示すサセプタ20と、図3(B)にも示すサセプタサポートシャフト30と、図4(A)にも示す3本のリフトピン40A,40B,40Cと、図4(B)にも示す昇降シャフト50とを有する。
チャンバ10は、上部ドーム11、下部ドーム12及びドーム取付体13を含み、このチャンバ10がエピタキシャル膜形成室を区画する。チャンバ10には、その側面の対向する位置に反応ガスの供給及び排出を行うガス供給口15及びガス排出口16が設けられる。
サセプタ20は、チャンバ10の内部で半導体ウェーハWを載置する円盤状の部材である。図3(A)も参照して、サセプタ20は、周方向に120°等間隔で、表裏面を鉛直方向に貫通する3つの貫通孔22A,22B,22Cを有する。これら貫通孔22A,22B,22Cには、後述するリフトピン40A,40B,40Cがそれぞれ挿通される。各貫通孔は、半導体ウェーハWの半径50%以上の裏面部領域をリフトピンで支持するように同心円状に位置する。サセプタ20は、厚みが概ね20〜40mm程度であり、カーボングラファイト(黒鉛)を母材とし、その表面を炭化ケイ素(SiC:ビッカース硬度2,346kgf/mm2)でコーティングしたものを使用することができる。サセプタ20の表面には、半導体ウェーハWを収容し載置するザグリ部(図示せず)が形成されている。
サセプタサポートシャフト30は、チャンバ10内でサセプタ20を下方から支持するものであり、図3(B)に示すように、支柱32と、3本の第1アーム34A,34B,34Cと、3本の第2アーム36A,36B,36Cと、3本の支持ピン38A,38B,38Cとを有する。支柱32は、サセプタの中心とほぼ同軸上に配置される。
図4(A)に示すように、リフトピン40A,40B,40Cは、サセプタ20の貫通孔22A,22B,22Cにそれぞれ挿通される直胴部44A,44B,44Cと、該直胴部44A,44B,44C及び貫通孔22A,22B,22Cよりも太径の上端部42A,42B,42Cと、下端部46A,46B,46Cとをそれぞれ有する。リフトピン40A,40B,40Cは、第1アームの第1貫通孔35A,35B,35C、第2アームの第2貫通孔37A,37B,37C、及びサセプタ20の貫通孔22A,22B,22C内にそれぞれ挿通される。リフトピン40A,40B,40Cは、後述の昇降シャフト50によって、上下方向に昇降されることにより、上端部42A,42B,42Cで半導体ウェーハW(半径50%以上の裏面部領域)を支持しながら半導体ウェーハWをサセプタ20上に着脱させることができる。この動作についても詳細は後述する。リフトピン40A,40B,40Cは、サセプタ20と同様に、カーボングラファイト基材に炭化ケイ素を被覆してなるのが一般的である。
図4(B)に示すように、昇降シャフト50は、サセプタサポートシャフト30の主柱32を収容する中空を区画し、この主柱32と回転軸を共有する主柱52と、この主柱52の先端で分岐する3本の支柱54A,54B,54Cとを有し、これら支柱54A,54B,54Cの先端部でリフトピンの下端部46A,46B,46Cをそれぞれ支持する。昇降シャフト50は石英で構成されることが好ましい。昇降シャフト50が、サセプタサポートシャフト30の主柱32に沿って上下動することにより、リフトピン40A,40B,40Cを昇降させることができる。
加熱ランプ14は、チャンバ10の上側領域および下側領域に配置され、一般に、昇降温速度が速く、温度制御性に優れた、ハロゲンランプや赤外ランプが用いられる。
次に、チャンバ10内への半導体ウェーハWの搬入、半導体ウェーハWへのエピタキシャル膜の気相成長、及び製造されたエピタキシャルウェーハのチャンバ10外への搬出の一連の動作を、図1及び図2を適宜参照して説明する。
図1〜5に示したエピタキシャル成長装置を用いて、上記した手順に従って、エピタキシャルシリコンウェーハを製造した。ここで、サセプタは、カーボン基材の表面にSiCコートしたものを用いた。また、エピタキシャルウェーハの基板としては、ボロンドープされた直径300mmのシリコンウェーハを用いた。
図6に示したエピタキシャル成長装置を用いて、発明例と同じ条件で100枚のエピタキシャルシリコンウェーハを製造した。
発明例及び比較例で製造したエピタキシャルウェーハについて、表面検査装置(KLA-Tencor社製:Surfscan SP-2)を用いて、DCOモード(Dark Field Composite Obliqueモード)でエピタキシャル膜表面を観察し、直径が0.25μm以上のLPD(Light Point Defect)の個数を調べた。この測定結果によって、発塵によるパーティクルの発生状況を評価することができる。その結果、比較例では0.22個/ウェーハであったのに対して、発明例では0.10個/ウェーハと、減少していた。
発明例及び比較例で製造したエピタキシャルウェーハについて、表面検査装置(KLA-Tencor社製:Surfscan SP-2)を用いて、DCOモードで裏面を観察し、リフトピン当接領域における、レーザー反射の設定値以上の散乱強度を有する領域の面積(ピンマーク強度)を測定し、エピタキシャルウェーハ裏面のリフトピン起因の疵付きを評価した。その結果、比較例では平均0.72mm2であったのに対して、発明例では平均0.58mm2と、減少していた。
10 チャンバ
11 上部ドーム
12 下部ドーム
13 ドーム取付体
14 加熱ランプ
15 ガス供給口
16 ガス排出口
20 サセプタ
22A,22B,22C 貫通孔
30 サセプタサポートシャフト
32 主柱
34A,34B,34C 第1アーム
35A,35B,35C 第1貫通孔
36A,36B,36C 第2アーム
37A,37B,37C 第2貫通孔
38A,38B,38C 支持ピン
40A,40B,40C リフトピン
42A,42B,42C 上端部(頭部)
44A,44B,44C 直胴部
46A,46B,46C 下端部
50 昇降シャフト
52 主柱
54A,54B,54C 支柱
W 半導体ウェーハ
Claims (4)
- 半導体ウェーハの表面上にエピタキシャル膜を気相成長させるエピタキシャル成長装置であって、
チャンバと、
3以上の貫通孔を有し、前記チャンバの内部で前記半導体ウェーハを載置するサセプタと、
前記サセプタを下方から支持するサセプタサポートシャフトであって、
前記サセプタの中心とほぼ同軸上に配置される主柱と、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に延び、第1貫通孔を有する3本以上の第1アームと、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に、かつ、前記第1アームの上方に延び、第2貫通孔を有する、前記第1アームの本数と同じ数の第2アームと、
上下方向が重なる前記第1アーム及び前記第2アームの先端同士を連結し、前記サセプタを直接支持する、前記第1アームの本数と同じ数の支持ピンと、
を有するサセプタサポートシャフトと、
上端部及び下端部を有し、前記サセプタの前記貫通孔内に挿通され、上下方向に昇降されることにより、前記上端部で前記半導体ウェーハを支持しながら前記半導体ウェーハを前記サセプタ上に着脱させる、3本以上のリフトピンと、
前記リフトピンの下端部を支持しながら前記リフトピンを昇降させる昇降シャフトと、
を有し、それぞれの前記リフトピンが、上下方向が重なる前記第1アームの前記第1貫通孔及び前記第2アームの前記第2貫通孔にも挿通されることを特徴とするエピタキシャル成長装置。 - 前記リフトピンの鉛直方向に対する傾きが0.8度以下となるように、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の孔径及び位置を設定する請求項1に記載のエピタキシャル成長装置。
- 前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔の位置において、前記第1アームの下面から前記第2アームの上面までの距離が10mm以上30mm以下である請求項1又は2に記載のエピタキシャル成長装置。
- サセプタに載置した半導体ウェーハの表面上にエピタキシャル膜を気相成長させるエピタキシャル成長装置内で、前記サセプタを下方から支持するサセプタサポートシャフトであって、
前記サセプタの中心とほぼ同軸上に配置される主柱と、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に延び、第1貫通孔を有する3本以上の第1アームと、
前記支柱から前記サセプタの周縁部下方に放射状に、かつ、前記第1アームの上方に延び、第2貫通孔を有する、前記第1アームの本数と同じ数の第2アームと、
上下方向が重なる前記第1アーム及び前記第2アームの先端同士を連結し、前記サセプタを直接支持する、前記第1アームの本数と同じ数の支持ピンと、
を有し、
上下方向が重なる前記第1アーム及び前記第2アームに設けられた前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔が、上下方向の同じ位置に設けられることを特徴とするサセプタサポートシャフト。
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