JP2016153589A - 外壁の目地構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】防水性を確保しながら、取付作業を容易にすることができる外壁の目地構造を提供する。【解決手段】外壁の目地構造は、目地を介して並設された複数の外壁材2と、目地の屋内側の端部に設けられたシール材5と、目地の屋外側の端部とシール材5との間に設けられた等圧空間4とを備えている。目地Mの屋外側の端部は、該目地Mの両側の外壁材2が突き付けられ、または、乾式の目地材6が設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、外壁の目地構造に関する。
特許文献1には、従来の外壁の目地構造が開示されている。この特許文献1記載の目地構造は、複数のパネルが目地を介して並設されている。この目地構造は、湿式の目地材であるシーリング材が目地に充填されており、これにより、目地への浸水を防ぎ、パネルの裏面側への浸水を防ぐことができる。
特開2007−332655号公報
ところで、この従来の目地構造において、目地に湿式の目地材を充填するには、目地の表面にプライマー処理を施し、その後、目地の両側をマスキングする等の下準備を行う必要がある。しかも、目地材の充填後には、目地の全長に亙ってヘラなどで目地材を押し込み、その後、マスキングを剥がさなければならない。このように、従来の目地構造では、湿式の目地材が用いられているため、目地材の充填作業が煩雑になるという問題があった。また、従来の目地構造のように湿式の目地材を用いると、上述のように煩雑な作業が必要となるため、一定以上の品質を保つためには、作業者は注意深い作業が必要となる。
また、目地材は、長期間経過すると変色を起こすため、いずれ打ち替えが必要となる。ところが、従来の目地構造のように、目地材として湿式の目地材が用いられた場合には、再び、上述した煩雑な作業を行う必要がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、防水性を確保しながら、取付作業を容易にすることができる外壁の目地構造を提供することにある。
本発明の外壁の目地構造は、目地を介して並設された複数の外壁材と、前記目地の屋内側の端部を閉塞するように設けられたシール材と、前記目地の屋外側の端部と前記シール材との間に設けられ、大気に連通する等圧空間とを備え、前記目地の屋外側の端部は、該目地の両側の前記外壁材が突き付けられ、または、乾式の目地材が設けられていることを特徴とする。
本発明の外壁の目地構造によれば、防水性を保ったままで、施工を容易にすることができる。
実施形態1に係る外壁の目地構造の部分的に省略した斜視図である。 実施形態1に係る外壁の目地構造の断面図である。 実施形態1の変形例に係る外壁の目地構造の断面図である。 実施形態1の乾式の目地材の他例の要部断面図である。 実施形態2に係る外壁の目地構造の断面図である。 (a)(b)(c)は、実施形態2の変形例に係る減圧空間の断面図である。 実施形態2に係る外壁の目地構造の変形例の断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
実施形態1の外壁の目地構造は、図1に示すように、縦張り用の外壁材2を設置した状態における目地Mの構造であり、目地Mは縦目地で構成されているのが好ましい。本実施形態の外壁の目地構造では、この目地Mに乾式の目地材6を嵌め込むように構成することで、作業性の向上を図っている。但し、乾式の目地材6は、湿式の目地材に比べて止水性に劣るので、目地Mの深さ方向の途中に等圧空間4を設けて、目地Mに水を引き込んでしまうのを抑制し、これにより、外壁における防水性を確保する。
本実施形態の外壁の目地構造は、図1に示すように、壁下地1と、壁下地1に沿って取り付けられた複数の外壁材2とを備えている。なお、以下においては、壁下地1と外壁材2とが並ぶ方向を前後方向として定義し、特に、壁下地1から外壁材2に向かう方向を前方向(前方)として定義する。
壁下地1は、外壁材2の下地となる部分であり、例えば、複数の柱11や、縦胴縁又は横胴縁などにより構成される。複数の柱11は、例えば、通し柱12や間柱13、管柱を含む。各柱11の前面は、同一平面上に位置しており、鉛直面を構成する。
複数の外壁材2は、壁下地1の前面に固定される。各外壁材2は、左右方向に幅を、上下方向に長さを有し、いわゆる縦張り用の外壁材である。各外壁材2は、本実により、互いに接続されるものであり、幅方向の一方の端部に設けられた雄実部25と、他方の端部に設けられた雌実部29とを備えている。隣り合う外壁材2は、雄実部25と雌実部29とを凹凸嵌合することで、互いに連結されている(以下、本実施形態の目地構造の説明においては、例えば図1中の雄実部25側の外壁材2を第一パネル21と言い、雌実部29側の外壁材2を第二パネル22と言う場合がある)。
各外壁材2は、例えば、窯業系パネル,金属サイディング等により構成される。窯業系パネルは、押し出し成型品,プレキャスト品,ALCパネル等が例示できる。なお、本実施形態の外壁材2は、押し出し成型品からなる窯業系パネルである。
雄実部25は、図2に示すように、壁本体23の幅方向の一方の端面(第一端面24)から、隣り合う外壁材2側に突出するようにして設けられている。雄実部25は、外壁材2の長さ方向の全長に亙って設けられている。雄実部25は、前後方向に離れた一対の角部26(出隅部)を有する。
雄実部25の先端面(雄実部25の突出端面)25aには、第一凹部27が設けられている。第一凹部27は、雄実部25の先端面25aから該雄実部25の基端側に凹むように形成されており、一定の深さを有する。第一凹部27は、断面略半円弧状をなしており、第一凹部27の深さ方向のうち奥側に向かうほど前後方向の幅が短くなるように形成されている。第一凹部27は、外壁材2の長さ方向の全長に亙って設けられている。
雌実部29は、壁本体23の第一端面24とは反対側の端面(第二端面28)に凹むようにして設けられる。雌実部29は、前後方向に離れた一対の隅部30(入隅部)を有する。この一対の隅部30は、それぞれ、外壁材2の並列方向において雄実部25の各角部26に対向する。また、雌実部29の奥面29bには、第二凹部31が設けられている。この第二凹部31は、第一凹部27に対向するように形成されている。第二凹部31は、雌実部29の奥面29bから凹むように形成されており、一定の深さを有する。第二凹部31は、第一凹部27と同様、断面略半円弧状をなしており、第二凹部31の深さ方向のうち奥側に向かうほど前後方向の幅が短くなるように形成されている。第二凹部31は、外壁材2の長さ方向の全長に亙って設けられている。
本実施形態の目地構造は、複数の外壁材2を凹凸嵌合した状態で壁下地1上に並べて設置することで構成される。複数の外壁材2の間には、一定の間隔が設けられている(この一定の間隔を目地という)。目地Mは、後述のシール材5や乾式の目地材6が設けられていない状態では、前後方向に通じている。
複数の外壁材2が凹凸嵌合すると、第一凹部27と第二凹部31とが対向して、断面略円形状の空間が形成される。この空間は、大気に連通しており、いわゆる等圧空間4を形成する。本実施形態の目地構造は、目地Mの屋内側の端部(後側の端部)に設けられたシール材5と、目地Mの屋外側の端部(前側の端部)に設けられた乾式の目地材6とを備えている。等圧空間4は、目地Mにおいてシール材5と乾式の目地材6との間に設けられている。等圧空間4は、例えば、図1に示すように、乾式の目地材6の一部を取り除いて大気との連通口9を設け、これにより、大気に通じている。なお、連通口9は、外壁の下方のスタータや上方の見切り材に、等圧空間4に通じるように形成されてもよい。
シール材5は、目地Mの後側の端部を閉塞するように設けられている。シール材5は、目地Mに浸入した水(例えば、雨水の水滴)が、外壁材2の後面側に浸水するのを妨げ、また、等圧空間4から外壁材2の裏面側に向かう空気の移動を妨げる。すなわち、シール材5は、一定の止水性を有し、且つ、等圧空間4を保持可能な程度に気密性を有している。シール材5は、外壁材2の長さ方向の全長に亙って連続して設けられている。シール材5は、例えば、発泡ゴム,天然ゴム,合成ゴム,樹脂材,金属材等の水密材によって構成される。シール材5は、隣り合う一対の外壁材2に、それぞれ、水密的に接触し、これによって止水する。なお、シール材5としては、隣り合う一対の外壁材2に気密的に接触する気密材により構成されてもよい。
本実施形態のシール材5は、一定の硬さを有している。したがって、シール材5は、目地Mの後側の端部の間隔を保つことができる。
乾式の目地材6は、目地Mの前側の端部に設けられている。乾式の目地材6は、外壁材2の長さ方向の全長に亙って連続して設けられていてもよい。乾式の目地材6は、例えば、シリコン・ウレタン等のゴムや金属,合成樹脂によって構成される。乾式の目地材6は、図2に示すように、目地M内に嵌め込まれる保持部61と、目地Mを前方から覆う覆い部62とを備えている。
保持部61は、段面矢印形状をなし、先端が目地幅方向の両側に向かって膨出しており、弾性変形可能である。保持部61は、目地Mに嵌め込まれると、主に先端部が目地幅方向において圧縮され、目地M内に保持される。保持部61は、外壁材2の端面との摩擦力で目地M内に保持されるものであってもよいし、外壁材2に引っ掛けられて保持されるものであってもよい。
覆い部62は、保持部61の屋外側の端部に設けられている。覆い部62の幅は、目地幅よりも広くなるように形成されている。覆い部62は、目地M内に保持部61が嵌め込まれると、目地Mの前面を覆うように構成されている。
目地Mの屋外側の端部には、覆い部62を収容する収容凹部7が設けられている。この収容凹部7は、隣り合う一対の外壁材2に跨って設けられている。収容凹部7は、外壁材2の主面よりも後方に凹没している。これにより、目地Mに嵌め込まれた乾式の目地材6は、外壁材2の主面から非突出となる。なお、収容凹部7は、第一パネル21の端部に形成された第一段部71と、第二パネル22の端部に形成された第二段部72とで構成されている。
目地構造は、第一パネル21の雄実部25の前側の角部26と、雌実部29の前側の隅部30との間に設けられた間隔保持材8を備えている。間隔保持材8は、目地Mの前側の間隔を保持する。目地Mは、間隔保持材8とシール材5とによって、前後方向の全長に亙って一定以上の間隔が保たれている。間隔保持材8は、図1に示すように、複数のスペーサ81が間隔を置いて配置されることで構成されており、外壁材2の長さ方向の全長に亙って断続的に設けられている。スペーサ81は、断面略L字状をなしており、例えば、硬質ゴムや、金属、合成樹脂によって構成される。
このように構成された外壁の目地構造は、降雨して水滴が目地M近傍に付着した場合でも、外気と連通して大気と同一気圧の等圧空間4が設けられているため、水滴が目地M内に浸入しにくい。万が一、乾式の目地材6と外壁材2の端面24,28との間に毛細管現象が生じる等で水滴が目地M内に吸い込まれた場合であっても、目地Mの後方側の端部にシール材5が設けられているため、水滴が外壁材2の裏面側に回り込むのを防止できる。なお、この場合、目地Mに入り込んだ水滴は、乾式の目地材6を伝って下方に流下し排水される。これにより、外壁構造の防水性を確保することができる。
また、本実施形態の外壁の目地構造は、乾式の目地材6を用いているため、湿式の目地材を用いる場合に比べて、目地施工の作業性を大幅に向上できる。この結果、本実施形態の外壁の目地構造によれば、防水性を保ったままで、取付作業を容易にすることができる。
以上、説明したように、本実施形態の外壁の目地構造は、目地Mを介して並設された複数の外壁材2と、目地Mの屋内側の端部に設けられたシール材5とを備えている。シール材5は、目地Mの屋外側の端部を閉塞する。また、外壁の目地構造は、目地Mの屋外側の端部とシール材5との間に設けられ、大気に連通する等圧空間4をさらに備える。目地の屋外側の端部は、乾式の目地材が設けられる。
本実施形態の外壁の目地構造は、等圧空間4とシール材5とによって防水性を確保することができ、さらに、乾式の目地材6を用いることで湿式の目地材を用いる場合に比べて、作業性を向上できる。また、乾式の目地材6は、取り付け・取り外しの作業が容易であるため、打ち替えに伴う作業も容易である。この結果、本実施形態の外壁の目地構造によれば、防水性を保ったままで、施工を容易にすることができる。
また、本実施形態のシール材5は、目地Mの後側の端部の間隔を保つように構成されている。
このため、本実施形態の外壁の目地構造によれば、目地Mの後側の端部の間隔を保つことができ、外壁材2に熱膨張が生じた場合であっても、膨張代を確保することができる。また、シール材5によって目地Mの間隔が保たれるため、水(水滴)が目地Mに入り込んでも、毛細管現象を生じにくくできる。従って、縦張り用の外壁材2を用いた場合には、浸入した水滴を排水しやすくできる。
また、本実施形態の複数の外壁材2は、本実における雄実部25を有する第一パネル21と、この第一パネル21の前記雄実部25に凹凸嵌合する本実における雌実部29を有する第二パネル22とを含む。等圧空間4は、雄実部25と、雌実部29とで構成される。
このため、本実施形態の外壁の目地構造は、目地Mを入り組んだ形状とすることができる。このため、外壁材2の裏面側に水(水滴)が回り込むのを一層防止できる。
特に、本実施形態の外壁の目地構造は、等圧空間4が、雄実部25の先端面25aに設けられた第一凹部27と、雌実部29の奥面29bにおいて第一凹部27に対向するよう設けられた第二凹部31とで構成されている。
このため、本実施形態の外壁の目地構造は、等圧空間4として、目地幅よりも広い空間を設けることができ、より効果的に防水性を発揮することができる。
また、本実施形態の外壁の目地構造は、目地Mにおいて、乾式の目地材6と等圧空間4との間に、目地Mの間隔を保つ間隔保持材8が設けられる。
このため、本実施形態の外壁の目地構造によれば、目地Mの前側の端部の間隔を一定以上に保つことができる。これにより、外壁材2に熱膨張が生じた場合であっても、膨張代を確保することができる。また、目地Mの前側に連通口9が設けられている場合には、目地Mの前側の端部の間隔を確保することで、等圧空間4と大気との連通状態を確保することができ、従って、防水性の低下を抑制できる。
また、本実施形態の外壁の目地構造は、雄実部25(例えば、先端面25a)に設けられた凹部(本実施形態では、第一凹部27のこと)が、深さ方向のうち奥側に向かうほど前後方向の幅が短くなるように形成されている。
このため、本実施形態の外壁の目地構造によれば、雄実部25の前後両端部にある突出部の基端部を厚くでき、雄実部25の強度の低下を抑制できる。
本実施形態の第一凹部27は、断面半円弧状をなしていたが、例えば、図3に示すような形状をしていてもよい。以下、これを変形例という。
この変形例の第一凹部27aは、雄実部25aの先端面25aから、断面略V字状に凹没し、深さ方向のうち奥側に向かうほど前後方向の幅が短くなるように形成されている。このため、雄実部25aの前後両端部にある突出部の基端部を厚くでき、雄実部25aの強度の低下を抑制できる。
また、上記実施形態の乾式の目地材6は、保持部61と覆い部62とを有する構成であったが、例えば、図4に示すように、断面円環状をしたチューブ状の乾式の目地材6bであってもよい。この乾式の目地材6bは、中空形状をなしているため、目地Mに嵌め込まれると弾性変形して、目地M内に保持される。
また、本実施形態の外壁の目地構造は、雄実部25と雌実部29とによって形成されているが、これに限定されず、例えば、隣り合う一対の外壁材2がこれら雄実部25および雌実部29を有していなくてもよい。
また、本実施形態の外壁の目地構造は、雄実部25の先端面に第一凹部27が設けられ、これにより、等圧空間4が形成されたが、本発明においては、例えば、雄実部25の前側の側面に凹部が設けられ、これにより、等圧空間が形成されていてもよい。
<実施形態2>
実施形態1の外壁の目地構造は、縦張り用の外壁材2を用いていたが、本実施形態のように外壁材2として、横張り用の外壁材2が用いられてもよい。なお、実施形態2の外壁の目地構造は、実施形態1の目地構造と比較して、外壁材2が縦張り用のものであるか、横張り用のものであるかで異なるが、その他の構成は同じである。このため、以下においては、同様の構造については説明を省略し、主に異なる構造について説明する。
本実施形態の複数の外壁材2は、横張り用の外壁材2であり、上下方向に幅を、左右方向に長さを有する。上下方向に並ぶ外壁材2は、図5に示すように、相じゃくり継ぎにより、互いに接続される。各外壁材2は、外壁材2の上端部に設けられた屋内側凸部32と、外壁材2の下端部に設けられた屋外側凸部33とを備えている。上下方向に隣り合う外壁材2は、屋内側凸部32と屋外側凸部33とを前後方向に重ね、相じゃくり継ぎをすることで、互いに連結されている。
屋内側凸部32は、壁本体23の上端から上方に突出する。屋内側凸部32は、壁本体23の上端のうち、屋内側の一部から突出している(壁本体23の上端のうち、屋内側凸部32以外の部分を上面部34という)。屋内側凸部32は、外壁材2の長さ方向の全長に亙って設けられている。
屋内側凸部32は、上側の外壁材2の下端面のうちの屋外側端部とシール材5を介して当接する当接面35と、当接面35の屋外側端縁から下方に延出した第1の縦面36と、第1の縦面36の下端縁から延出し屋外側に向かって下り傾斜した傾斜面37と、傾斜面37の下端縁から下方に延出した第2の縦面38とを備える。当接面35・第1の縦面36・傾斜面37・第2の縦面38は、上側の外壁材2の下端面との間で目地Mの一部を構成する。また、傾斜面37は、後述の凹面40とで等圧空間4を形成する。傾斜面37は、平面状に形成されている。なお、傾斜面37は、図6(a)(c)に示すように、下方に凹んだ弧状に形成されてもよい。
屋外側凸部33は、図5に示すように、壁本体23の下端から下方に突出する。屋外側凸部33は、壁本体23の下端のうち、屋外側の一部から突出している(壁本体23の下端のうち、屋外側凸部33以外の部分を下面部39という)。屋外側凸部33は、外壁材2の長さ方向の全長に亙って設けられている。
屋外側凸部33は、上面部34と乾式の目地材6を介して対向する凸端面330と、下面部39の屋内側端部に連続した第3の縦面331と、第3の縦面331の下端に連続し上方に湾曲した凹面40とを備える。本実施形態の凹面40は、円弧状に形成されている。なお、凹面40は、例えば、図6(b)(c)に示すように、L字状に形成されてもよいし、複数の段状に形成されてもよい。
上下に並ぶ外壁材2が相じゃくり継ぎされると、下側の外壁材2の上端面と、上側の外壁材2の下端面との間に目地Mが形成される。目地Mは、屋外側の端部が屋内側の端部よりも下方に位置するように構成される。
目地Mの屋内側の端部(後側の端部)にはシール材5が設けられる。このシール材5は、目地Mの屋内側端部の間隔を保持する。また、目地Mの屋外側の端部(前側の端部)には乾式の目地材6が設けられる。目地Mにおいて、シール材5と乾式の目地材6との間には、等圧空間4が設けられる。
なお、乾式の目地材6とシール材5は、実施形態1と同じである。また、等圧空間4の機能についても、実施形態1と同じである。
本実施形態の目地Mの屋外側端部には、乾式の目地材6が設けられているが、例えば、図7に示すように、屋外側凸部33が突き付け部63を有していてもよい。突き付け部63は、下側の外壁材2の上面部34に突き付けられる。すなわち、突き付け部63が下側の外壁材2の上面部34に突き付けられると、目地Mの屋外側の端部が塞がれる。
なお、突き付け部63が設けられた場合においても、等圧空間4は、例えば、外壁材2の長さ方向の端部に設けられた大気との連通口を介して、大気に通じている。
以上、説明したように、本実施形態の外壁の目地構造は、複数の外壁材2の各々は横張り施工された外壁材である。下側に配置される前記外壁材2の上端面と、上側に配置される外壁材2の下端面との間の目地Mは、屋外側の端部が屋内側の端部よりも下方に位置するように構成されている。
このため、本実施形態の外壁の目地構造は、仮に、目地Mに浸水した場合であっても、水を排出しやすくでき、水が滞留するのを抑制できる。
また、本実施形態の目地構造は、目地Mの下側に配置される外壁材2の上端面における等圧空間4を構成する部位は、屋外側に向かって下側に傾斜する。一方、該上端面における目地Mの屋外側の端部を構成する部位は、等圧空間4を構成する部位よりも下側に位置する。
このため、本実施形態の外壁の目地構造は、等圧空間4に浸水した場合であっても、水を排出しやすくでき、水が滞留するのを抑制できる。
また、本実施形態の外壁の目地構造は、目地Mの屋外側の端部は、目地Mの両側の外壁材2が突き付けられている。
このため、本実施形態の外壁の目地構造は、突き付け部63で、大部分の雨水が目地M内に浸入するのを防ぐことができるため、施工を容易にできる。
また、本実施形態の外壁の目地構造は、屋内側凸部32が縦面(第1の縦面36または第2の縦面38)を有しているため、雨水の浸入を堰き止めることができ、より効果的に抑制することができる。
1 壁下地
11 柱
12 通し柱
13 間柱
2 外壁材
21 第一パネル
22 第二パネル
23 壁本体
24 第一端面
25 雄実部
25a 雄実部の先端面
26 角部
27 第一凹部
28 第二端面
29 雌実部
29b 雌実部の奥面
30 隅部
31 第二凹部
37 傾斜面
4 等圧空間
5 シール材
6 乾式の目地材
61 保持部
62 覆い部
63 突き付け部
7 収容凹部
71 第一段部
72 第二段部
8 間隔保持材
81 スペーサ
9 連通口
M 目地

Claims (7)

  1. 目地を介して並設された複数の外壁材と、
    前記目地の屋内側の端部を閉塞するように設けられたシール材と、
    前記目地の屋外側の端部と前記シール材との間に設けられ、大気に連通する等圧空間と
    を備え、
    前記目地の屋外側の端部は、該目地の両側の前記外壁材が突き付けられ、または、乾式の目地材が設けられている
    ことを特徴とする外壁の目地構造。
  2. 前記シール材は、前記目地の屋内側の端部の間隔を保つように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の外壁の目地構造。
  3. 前記複数の外壁材は、縦張り施工され、
    雄実部を有する第一パネルと、
    この第一パネルの前記雄実部に凹凸嵌合する雌実部を有する第二パネルと
    を含み、
    前記等圧空間は、前記雄実部と前記雌実部とで構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の外壁の目地構造。
  4. 前記等圧空間と前記目地の屋外側の端部との間には、前記目地の間隔を保つ間隔保持材が設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の外壁の目地構造。
  5. 前記雄実部に前記等圧空間を形成する凹部が設けられ、当該凹部は、深さ方向のうち奥側に向かうほど前後方向の幅が短くなるように形成されている
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の外壁の目地構造。
  6. 前記複数の外壁材は横張り施工され、
    下側に配置される前記外壁材の上端面と、上側に配置される前記外壁材の下端面との間の前記目地は、屋外側の端部が屋内側の端部よりも下方に位置するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の外壁の目地構造。
  7. 前記目地の下側に配置される前記外壁材の上端面における前記等圧空間を構成する部位は、屋外側に向かって下側に傾斜する一方、該上端面における前記目地の屋外側の端部を構成する部位は、前記等圧空間を構成する部位よりも下側に位置する
    ことを特徴とする請求項6記載の外壁の目地構造。
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