JP2016151434A - 張力測定装置 - Google Patents

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晃 藤戸
Akira Fujito
晃 藤戸
誠 高崎
Makoto Takasaki
誠 高崎
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Abstract

【課題】取扱い性に優れ、かつ安価で提供できる張力測定装置を提供する。【解決手段】線条体に加えられた張力を測定する張力測定装置10を提供する。張力測定装置10は、前記張力を示す目盛部7を有する基体1と、線条体に荷重を加える押圧部2と、前記張力を測定する測定部3と、を備えている。押圧部2は、線条体に前記荷重を加える可動体4を有する。測定部3は、可動体4の位置に応じて基体1に対して変位する指針部6を有する。指針部6は、目盛部7における指示位置によって張力を表す。【選択図】図1

Description

本発明は、線条体に加えられた張力を測定する張力測定装置に関する。
FTTH(Fiber To The Home)に代表される光アクセス網においては、回線引き落とし方式が広く採用されている。
回線引き落とし方式では、架空光配線網の光ファイバケーブルに設置したクロージャから加入者宅へ引き落とした屋外側光ケーブルが宅内配線用の屋内側光ケーブルと接続される。屋外側光ケーブルとしては、例えばケーブル本体部と支持線部とを有する光ドロップケーブルが用いられる。
屋外側光ケーブルの支持線部は、加入者の家屋の外壁の引留金具に接続される。
支持線部に加えられる張力が過大となると、家屋の外壁に設けられた引留金具に大きな力がかかり、引留金具の脱落、破損などが起きるおそれがある。また、支持線部に加えられる張力が不足すると、支持線部にたるみが生じることになる。
ロープの張力を測定する装置としては、例えば特許文献1に記載された張力測定装置があるが、屋外側光ケーブルの布設作業では、張力の測定は行われておらず、作業者の目分量により支持線部に適当な張力が与えられているのが現状である。
特開2010−66237号公報
従来の張力測定装置は、構造が複雑であるため大型であり、取り扱いやすさの点で問題があった。また、高価であるという問題もあった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、取扱い性に優れ、かつ安価で提供できる張力測定装置を提供することを目的とする。
本発明は、線条体に加えられた張力を測定する装置であって、前記張力を示す目盛部を有する基体と、前記線条体にその長さ方向に交差する方向の荷重を加える押圧部と、前記張力を測定する測定部と、を備え、前記押圧部は、前記線条体に前記荷重を加える可動体を有し、前記測定部は、前記可動体の位置に応じて前記基体に対して変位する指針部を有し、前記指針部は、前記目盛部における指示位置によって前記張力を表す張力測定装置を提供する。
前記指針部は、前記基体に回動自在に取り付けられ、前記可動体に押されて回動することにより前記目盛部における指示位置が変動することが好ましい。
前記指針部は、回動支持部で前記基体に支持されることにより前記回動支持部を中心として回動自在とされ、前記可動体により前記指針部が押される箇所は前記回動支持部より一端側であり、かつ前記指針部が前記目盛部を指し示す箇所は前記回動支持部より他端側であることが好ましい。
前記押圧部は、前記線条体を長さ方向に離れた2箇所で変位規制する一対の線条体ガイド部を有し、前記可動体は、前記一対の線条体ガイド部の間の位置で、前記荷重を前記線条体に加えることが好ましい。
前記基体には、前記線条体に荷重を加える方向に前記可動体を案内する可動体ガイド部が形成され、前記可動体には、前記可動体ガイド部に係合する係合部が形成されていることが好ましい。
前記線条体は、架空光ファイバケーブルから引き落とされた光ドロップケーブルの支持線部であることが好ましい。
本発明の張力測定装置は、構造が簡単であるため小型かつ軽量であり、しかも電源が必要ない。よって、取扱い性が良好である。また、小型かつ軽量であるため、線条体の布設に高所作業が必要となる場合に落下のおそれが少なく、安全性の点で優れている。
また、本発明の張力測定装置は、構造が簡単であるため製造コストを抑制できることから、安価で提供できる。
本発明に係る張力測定装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す張力測定装置を示す分解斜視図である。 図1に示す張力測定装置の可動体を示す斜視図である。 図1に示す張力測定装置の基体を示す斜視図である。 図1に示す張力測定装置の正面図である。 図1に示す張力測定装置の側面図である。 図1に示す張力測定装置の動作を示す正面図である。 図1に示す張力測定装置の使用例を示す図である。 図1に示す張力測定装置を用いた布設方法を適用可能な線条体の例を示す模式図である。 図1に示す張力測定装置を用いた布設方法の説明図である。 前図に続く布設方法の説明図である。 前図に続く布設方法の説明図である。 張力測定装置の測定原理を説明する図である。 光ドロップケーブルの一例を示す断面図である。
[張力測定装置]
本発明の一実施形態である張力測定装置10を、図1〜図6を参照して説明する。図1は、張力測定装置10を示す斜視図である。図2は、張力測定装置10を示す分解斜視図である。図3は、張力測定装置10の可動体4を示す斜視図である。図4は、張力測定装置10の基体1を示す斜視図である。図5は、張力測定装置10の正面図である。図6は張力測定装置10の側面図である。
以下の説明においては、図1〜図7に示すXYZ座標系を参照することがある。詳しくは、平面視長方形の基板11の長辺に沿う方向をX軸方向とする。基板11の主面11aに沿う面内でX軸方向に直交する方向をY軸方向とする。X軸方向およびY軸方向と直交する方向をZ軸方向とする。
Y軸方向を上下方向ともいう。台部12に対して可動体4側を上側とする。上方を高さ方向ということもある。また、Z軸方向を前後方向ともいう。基板11において、押圧部2および測定部3が設けられた側を前側とする。なお、ここでいう上下および前後は、本発明に係る張力測定装置の使用時の向きを限定しない。
図1および図2に示すように、張力測定装置10は、基体1と、押圧部2と、測定部3と、を備えている。
基体1は、基板11と、基板11の前面である主面11aに設けられた台部12と、台部12の一対の挿通孔12a,12aにそれぞれ挿入されたシャフト13,13と、を備えている。
基板11は、例えば平面視略矩形である。この実施形態では、基板11は平面視長方形である。
基板11のX軸方向の中央には、上下方向に沿うスリット状の開口である可動体ガイド部27が形成されている。可動体ガイド部27は、可動体4の係合凸部23(図3参照)が挿入されることによって、可動体4の上下方向の移動を案内することができる。
なお、可動体ガイド部27は、可動体4の上下方向の移動を案内できる形状であればよく、スリット状の開口に限らず、基板11の主面11aに形成された溝部であってもよい。
基板11の主面11aには、目盛部7が形成されている。目盛部7は、後述する指針部6の回動方向に沿って配列した複数のマーク7a〜7cからなる。マーク7a〜7cは、指針部6の回動方向に間隔をおいて形成されている。この実施形態では、マーク7a〜7cは、それぞれ張力10N,30N,50Nを示す。
基板11の下側縁11dおよび一方の端縁11eに近い位置には、落下防止用ひも40を接続するための開口部41が形成されている。図5および図6に示すように、開口部41には、リング状の接続具42を挿通し、接続具42に落下防止用ひも40の一端部40aを接続することができる。
図8に示すように、落下防止用ひも40の他端部40bは、例えば、作業者80の衣服70に接続することができる。落下防止用ひも40は、ループ状に形成し、作業者80の首にかけて使用してもよい。
図1および図2に示すように、台部12は、略直方体のブロック状の台部本体14と、台部本体14の上面14aから上方に突出して形成された略直方体のブロック状の規制凸部15とを備えている。
一対の挿通孔12a,12aは、台部本体14の上面14aから下方に向かって形成されている。一対の挿通孔12a,12aは、X軸方向に間隔をおいて形成されている。挿通孔12a,12aは、それぞれ上面14aのX軸方向の両端に近い位置にそれぞれ形成されている。挿通孔12aは、断面円形とすることができる。挿通孔12aの内面には、挿通孔12aの太径部12bと細径部12cとの内径の違いにより段差部12dが形成されている。
規制凸部15は、台部本体14の上面14aから上方に向かって突出して形成されている。規制凸部15は、可動体4の下方移動を規制できるように形成することもできる。
シャフト13,13は、ヘッド部13aと、ヘッド部13aから延出する軸部13bと、を有する。ヘッド部13aは、挿通孔12aの内面の段差部12dに係合可能である。
軸部13bの延出端部の外周面には、環状の溝部13cが形成されている。軸部13bは、挿通孔12a内に設けられた円筒状のブッシュ16に挿通している。軸部13bは、上面14aから上方に突出し、その先端は可動体4に達している。軸部13bは、可動体4を上方に付勢可能なスプリング17に挿通している。
図2および図3に示すように、スプリング17は、台部本体14の上面14aに反力をとって、可動体4の下面4bに上方への力を加えることができる。詳しくは、スプリング17は、下側ワッシャ18bを介して上面14aに反力をとって、上側ワッシャ18aを介して下面4bに上方への力を加える。
押圧部2は、線条体50に荷重を加える可動体4と、線条体50を長さ方向に離れた2箇所で変位規制する一対の線条体ガイド部5,5と、を有する。
図1〜図3に示すように、可動体4は、可動部本体21と、可動部本体21の前面21aに設けられた操作部22と、可動部本体21の後面21bに設けられた係合凸部23(係合部)とを有する。
可動部本体21は、略直方体のブロック状の基部24と、基部24の上面24aから上方に突出した押圧凸部25と、押圧凸部25の両側縁部に形成された側壁部26,26とを有する。
基部24の下面24b(下面4b)には、シャフト13,13の上端部が挿入される一対の挿通孔24c,24cが形成されている。
一対の挿通孔24c,24cは、基部24の下面24bから上方に向かって形成されている。一対の挿通孔24c,24cは、X軸方向に間隔をおいて形成されている。挿通孔24c,24cは、それぞれ下面24bのX軸方向の両端に近い位置にそれぞれ形成されている。挿通孔24cは、断面円形とすることができる。
基部24には、挿通孔24cに挿通したシャフト13,13の溝部13cに係合する留め具19が係合する係合穴24d,24dが形成されている。
図1および図2に示すように、押圧凸部25は、線条体50に対して上方の荷重を加えることができるように形成されている。この実施形態では、押圧凸部25は、平面視弓形に形成されている。そのため、押圧凸部25の外面である押圧面25aは、平面視円弧形の湾曲凸面である。
なお、押圧凸部25は、線条体50の長さ方向に交差する方向の荷重を線条体50に加えることができる形状であればよい。押圧凸部25の平面視形状は、例えば、矩形、三角形、半円形などとしてもよい。
押圧凸部25は、X軸方向の位置に関し、挿通孔24c,24cの間に形成されていることが望ましい。この実施形態では、押圧凸部25は上面24aのX軸方向の中央を含む位置に形成されているため、押圧凸部25は、X軸方向に関して2つの挿通孔24c,24cの間に位置する。これによって、可動体4を安定的に動作させることができる。
側壁部26,26は、少なくとも押圧凸部25の押圧面25aの前側の側縁部と後側の側縁部から上方に突出して形成されている。この実施形態では、側壁部26,26は、押圧凸部25の押圧面25aから一定の高さを有する平面視扇形に形成されている。
側壁部26,26は、線条体50の脱落を阻止し、線条体50を安定に保持する機能を有する。
操作部22は、X軸方向に沿う板状とされ、可動部本体21の前面21aから前方に突出して形成されている。操作部22は、作業者が可動体4を下方に移動させる際に、可動体4に下方への押圧力を加える操作に用いることができる。
図3および図4に示すように、係合凸部23は、上下方向に沿う突条であり、可動部本体21の後面21bから後方に突出して形成されている。
係合凸部23は、基体1に形成されたスリット状の開口である可動体ガイド部27に挿入可能である。
係合凸部23は、上下方向に沿う突条であるため、可動体ガイド部27に挿入されることによって、可動体4の傾動を規制し、可動体4の姿勢を一定に保つことができる。
図2および図3に示すように、係合凸部23の後面23aには、固定具28の軸部28bが挿入される挿通孔23bが形成されている。
固定具28は、ヘッド部28aと、ヘッド部28aから延出する軸部28bとを有する。軸部28bは、基板11の後面11b側においてワッシャ29a,29bに挿通している。
ワッシャ29a,29bの外径は可動体ガイド部27の幅より大きいため、可動体4は、固定具28およびワッシャ29a,29bによって前方移動が規制される。
可動体4は、可動体ガイド部27に沿って上下方向に移動可能である。可動体4は、スプリング17の弾性力によって、一対の線条体ガイド部5,5の間の位置で、線条体50に対して上方の荷重を加えることができる。
図4および図5に示すように、線条体ガイド部5は、略直方体のブロック状の基部30と、基部30の下面30aから下方に突出した押圧凸部31と、押圧凸部31の両側縁部に形成された側壁部32,32とを有する。
押圧凸部31は、平面視弓形に形成されており、押圧凸部31の外面である押圧面31aは、平面視円弧形の湾曲凸面である。なお、押圧凸部31の平面視形状は、例えば、矩形、三角形、半円形などとしてもよい。
側壁部32,32は、少なくとも押圧凸部31の押圧面31aの前側の側縁部と後側の側縁部から上方に突出して形成されている。この実施形態では、側壁部32,32は、押圧凸部31の押圧面31aから一定の高さを有する平面視扇形に形成されている。
側壁部32,32は、線条体50の脱落を阻止し、線条体50を安定に保持する機能を有する。
図1および図2に示すように、線条体ガイド部5,5は、X軸方向に離れて基板11の主面11aに形成されている。線条体ガイド部5,5は、基板11の上側縁11cに近い位置に形成されている。
線条体ガイド部5,5は、X軸方向の位置に関し、可動体4に対して一方側および他方側に形成されている。そのため、線条体ガイド部5,5は、線条体50を長さ方向に離れた2箇所、すなわち可動体4に対して一方側および他方側の位置で変位規制する。
線条体ガイド部5,5は、基板11に一体に形成することができる。
測定部3は、線条体50に加えられた張力を表す指針部6を有する。
指針部6は、略長方形の基部33と、基部33の一端部から基部33に対して垂直に延出する延出部34とを有する平面視L字形の板状とされている。
基部33には、固定具35が挿通する孔部33aが形成されている。
指針部6は、基板11の主面11aに設けられており、目盛部7における指示位置によって前記張力を表すことができる。
指針部6は、基体1に対して変位可能である。詳しくは、指針部6は、孔部33aに挿通する固定具35によって回動支持部36で基体1に支持され、回動支持部36を中心として回動自在とされている。
基部33の延出端部33bは、可動体4が下降したときに当接する位置にある。そのため、指針部6は、回動支持部36よりも一端側の箇所である延出端部33bで可動体4に押されることにより回動する。
延出部34の延出端部34aは、先端34bに向かって徐々に幅が狭くなる先鋭形状となっている。延出端部34aは、可動体4の位置に応じた目盛部7の位置を指し示す。そのため、指針部6は、回動支持部36よりも他端側の箇所で目盛部7を指し示すことができる。
回動支持部36から先端34bまでの距離は、回動支持部36から延出端部33bまでの距離より大きいことが望ましい。これによって、指針部6が回動する際の先端34bの移動距離を大きくできる。
指針部6は、可動体4に押されて回動することにより、目盛部7における指示位置が変動する。
例えば、図1および図5に示すように、指針部6に可動体4によって力が加えられていない状態では、先端34bは、目盛部7を構成するマーク7a〜7cのうち最も内方側にある第1マーク7aよりもさらに内方寄りの位置にある。
図7に示すように、可動体4が下降し、指針部6の基部33に下方への力を加えると、指針部6が右回りに回動することにより目盛部7における指示位置が変動する。図7では、先端34bは、マーク7a〜7cのうち第2マーク7bを指し示す位置にある。
張力測定装置10は、例えば合成樹脂製とすることができる。
[張力測定方法]
次に、張力測定装置10を用いて線条体50の張力を測定する方法について説明する。
図5に示すように、線条体50が配線されていない状態では、可動体4は、スプリング17の付勢力により押し上げられ、係合凸部23(図3参照)が可動体ガイド部27の上端に達した位置にある。この位置では、可動体4の押圧凸部25の最上部は、線条体ガイド部5,5の押圧凸部31の最下部よりも高い位置にある。
図7に示すように、線条体50を、一方の線条体ガイド部5から可動体4を経て他方の線条体ガイド部5に至るように配線した状態では、スプリング17に付勢された可動体4の押圧凸部25によって、線条体50には上方への荷重が加えられる。この実施形態では、線条体50に曲げが付与される。
可動体4には、線条体50によって押し下げ方向の力が作用する。可動体4の高さ位置は、線条体50に加えられている張力に応じた位置となる。
可動体4の高さ位置が、線条体50に加えられている張力に応じた位置となることを、図13に基づいて説明する。
図13に示すように、一対の線条体ガイド部52,52の間の位置で、可動体51によって線条体50に上方への荷重を加えることを想定する。その場合、可動体51が線条体50から受ける下方への力Fと、線条体50に加えられている張力Tとの間には、次の関係がある。
T=F/(cosθ1+cosθ2)
このように、可動体51が受ける下方への力Fは、張力Tに応じた値となるため、可動体51の高さ位置は、線条体50に加えられている張力に応じた位置となる。
張力測定装置10では、可動体4の高さ位置が線条体50の張力に応じた位置となることを利用して、線条体50の張力を測定している。
可動体4が下降し、指針部6の基部33に下方への力を加えると、指針部6は可動体4に押されて回動する。
目盛部7における先端34bの指示位置は、線条体50に加えられた張力に応じた位置になる。図7では、先端34bは、マーク7a〜7cのうち第2マーク7bを指し示す位置にある。これによって、線条体50に加えられた張力が30Nであることが表される。
[線条体の布設方法]
図14は、光ドロップケーブル60の断面構造の一例を示す。光ドロップケーブル60は、断面略矩形状のケーブル本体部61と、支持線部62とを備えている。
ケーブル本体部61は、光ファイバ63とその両側に配置した抗張力体64,64とを被覆樹脂65で一括被覆して構成されている。
支持線部62は、金属線66を被覆樹脂65によって被覆した構造とされている。金属線66は、例えば鋼線等である。
ケーブル本体部61と支持線部62とは、被覆樹脂65からなる連結部67を介して繋がっており、連結部67を引き裂くことで、ケーブル本体部61と支持線部62とを分離できる。
以下、図9に示す架空光ファイバケーブル71の光回線を加入者宅(家屋72)へ引き落とすために光ドロップケーブル60を布設する方法を説明する。
光ドロップケーブル60の一端は、光クロージャ73内で、架空光ファイバケーブル71の光ファイバと接続されている。
光ドロップケーブル60を、光クロージャ73から家屋72近傍まで架空布設する。
光ドロップケーブル60を、家屋72側の端末に近い位置で、ケーブル本体部61と支持線部62とに分離する(図12参照)。ケーブル本体部61から引き出した光ファイバ63と、加入者宅(家屋72)の屋内側光ケーブルの光ファイバ(図示略)とを接続する。
図10に示すように、家屋72の外壁72aには、フック部73aを有する引留金具73が固定されている。
引留金具73には、ケーブル引留具74が接続される。ケーブル引留具74は、巻き付け固定用の突起75が複数形成された本体プレート76と、本体プレート76の端部から延出するループ状の係止金具77とを備えている。
ケーブル引留具74は、係止金具77をフック部73aに引き留めることによって、引留金具73に接続する。
図11に示すように、支持線部62(線条体)に張力測定装置10を装着した状態で、支持線部62をケーブル引留具74の突起75に巻き付け固定する。
この際、張力測定装置10の測定部3で表示される張力の値が適正になるように留意しつつ、支持線部62をケーブル引留具74に固定する。
例えば、測定部3で表示される張力の値が、予め定められた範囲の上限を越える場合には、支持線部62をやや緩めてケーブル引留具74に固定する。測定部3で表示される張力の値が、予め定められた範囲の下限を下回る場合には、支持線部62の張力を高めたうえでケーブル引留具74に固定する。
図12に示すように、張力測定装置10を支持線部72から取り外す。
これによって、光ドロップケーブル60は、支持線部62に適正な張力が加えられた状態で、光クロージャ73と家屋72との間に布設される。
張力測定装置10は、構造が簡単であるため小型かつ軽量であり、しかも電源が必要ない。よって、取扱い性が良好である。また、小型かつ軽量であるため、光ドロップケーブル60の布設に高所作業が必要となる場合に落下のおそれが少なく、安全性の点で優れている。
また、張力測定装置10は、構造が簡単であるため製造コストを抑制できることから、安価で提供できる。
張力測定装置10の用途については、光ドロップケーブル60の布設作業における線条体50の張力測定を例示したが、本発明の張力測定装置の用途はこれに限定されない。例えば、既に布設されている光ファイバケーブル、電力ケーブル等の線条体の張力測定に用いることもできる。
また、張力測定装置10では、基板11にスリット状の開口である可動体ガイド部27が形成され、可動体4には可動体ガイド部27に係合する係合凸部23(係合部)が形成されているが、可動体ガイド部と係合部の構造はこれに限定されない。例えば、可動体4に、開口または凹部である可動体ガイド部が形成され、基板11に、これに係合する係合凸部(係合部)が形成されていてもよい。
また、指針部6は、基体1に回動自在に取り付けられ、可動体4に押されて回動することにより目盛部7における指示位置が変動するが、指針部の構造はこれに限定されない。例えば、指針部は、可動体の高さ位置に応じて高さ位置が変動することによって、目盛部における指示位置が変動してもよい。
1・・・基体、2・・・押圧部、3・・・測定部、4・・・可動体、5・・・線条体ガイド部、6・・・指針部、7・・・目盛部、10・・・張力測定装置、23・・・係合凸部(係合部)、27・・・可動体ガイド部、36・・・回動支持部、50・・・線条体、60・・・光ドロップケーブル、62・・・支持線部、71・・・架空光ファイバケーブル。

Claims (6)

  1. 線条体に加えられた張力を測定する装置であって、
    前記張力を示す目盛部を有する基体と、前記線条体にその長さ方向に交差する方向の荷重を加える押圧部と、前記張力を測定する測定部と、を備え、
    前記押圧部は、前記線条体に前記荷重を加える可動体を有し、
    前記測定部は、前記可動体の位置に応じて前記基体に対して変位する指針部を有し、
    前記指針部は、前記目盛部における指示位置によって前記張力を表すことを特徴とする張力測定装置。
  2. 前記指針部は、前記基体に回動自在に取り付けられ、前記可動体に押されて回動することにより前記目盛部における指示位置が変動することを特徴とする請求項1に記載の張力測定装置。
  3. 前記指針部は、回動支持部で前記基体に支持されることにより前記回動支持部を中心として回動自在とされ、
    前記可動体により前記指針部が押される箇所は前記回動支持部より一端側であり、かつ前記指針部が前記目盛部を指し示す箇所は前記回動支持部より他端側であることを特徴とする請求項2に記載の張力測定装置。
  4. 前記押圧部は、前記線条体を長さ方向に離れた2箇所で変位規制する一対の線条体ガイド部を有し、
    前記可動体は、前記一対の線条体ガイド部の間の位置で、前記荷重を前記線条体に加えることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の張力測定装置。
  5. 前記基体には、前記線条体に荷重を加える方向に前記可動体を案内する可動体ガイド部が形成され、
    前記可動体には、前記可動体ガイド部に係合する係合部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の張力測定装置。
  6. 前記線条体は、架空光ファイバケーブルから引き落とされた光ドロップケーブルの支持線部であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の張力測定装置。
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