JP2016147344A - グリッパ - Google Patents

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Abstract

【課題】 剛性を高めることで強度の指向性を無くし、取付方向の自由度を高めることができるグリッパを提供すること。
【解決手段】 グリッパ本体と、上記グリッパ本体を挟んで相互に離接可能に配置された第1フィンガ及び第2フィンガと、を具備し、上記第1フィンガ及び第2フィンガがその離接を許容されながら複数個所で支持されるようにし、それによって、剛性を高めて強度の指向性を無くし、取付方向の自由度を高めるようにしたものである。

【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、産業用ロボットに組み込まれワーク等を把持するために使用されるグリッパに係り、特に、剛性を高めることで強度の指向性を無くし、取付方向の自由度を高めることができるように工夫したものに関する。
従来のグリッパとしては、例えば、特許文献1に記載されたロボットハンドが存在していた。このロボットハンドは、一対のハンド片を作動ロッド及びスライダを介して互いに逆方向に駆動して、上記一対のハンド片によって物品を把持するものであり、ラック・ピニオン機構により一対のハンド片を同期させて駆動するものである。
また、それ以外にも特許文献2に記載された把持装置があり、これも前記特許文献1に記載されたロボットハンドと略同様の構成となっていて、左右のグリッパが駆動機構及びアームにより開閉される構成になっている。
特開平4−343694号公報 特開平9−295292号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載されたロボットハンドや特許文献2に記載された把持装置は、一対のハンド片や左右のグリッパが、それぞれ一箇所でしか支持されておらず、剛性が低くて強度の指向性が発生してしまい、物品を把持する方向によっては、スライダやアームが歪んでしまい、正常に動作できなくなってしまうという問題があった。
具体的に説明すると、物品を真上から把持する場合には問題はないが、物品を真横から把持する場合には、片持ち梁状態となるために、上記スライダやアームが歪んでしまい、正常な動作が損なわれてしまうものである。
その結果、上記ロボットハンドや把持装置を取り付ける際の方向が制限されてしまうことになる。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、剛性を高めることで強度の指向性を無くし、取付方向の自由度を高めることができるグリッパを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるグリッパは、グリッパ本体と、上記グリッパ本体を挟んで相互に離接可能に配置された第1フィンガ及び第2フィンガと、を具備し、上記第1フィンガ及び第2フィンガがその離接を許容されながら複数個所で支持されるようにしたことを特徴とするものである。
また、請求項2によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記第1フィンガにその一端を固着され上記グリッパ本体及び上記第2フィンガを移動可能に貫通する複数本の第1ガイド軸と、上記第2フィンガにその一端を固着され上記グリッパ本体及び上記第1フィンガを移動可能に貫通する複数本の第2ガイド軸と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項3によるグリッパは、請求項2記載のグリッパにおいて、上記第1ガイド軸及び第2ガイド軸はそれぞれ2本であることを特徴とするものである。
また、請求項4によるグリッパは、請求項2又は請求項3記載のグリッパにおいて、上記第2フィンガの上記第1ガイド軸による貫通部及び又は上記第1フィンガの上記第2ガイド軸による貫通部にはガイドブシュが介装されていることを特徴とするものである。
また、請求項5によるグリッパは、請求項3記載のグリッパにおいて、上記2本の第1ガイド軸と上記2本の第2ガイド軸は対角線上にそれぞれ配置されていることを特徴とするものである。
また、請求項6によるグリッパは、請求項2〜請求項5の何れかに記載のグリッパにおいて、上記第1フィンガを動作させる駆動手段と、上記駆動手段による上記第1フィンガの動作に同期して上記第2フィンガを反対側に動作させる同期手段と、を具備し、上記同期手段はピニオンギヤと該ピニオンギヤに噛合するラックギヤとから構成されていて、上記ラッグギヤは上記2本の第1ガイド軸と上記2本の第2ガイド軸に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項7によるグリッパは、請求項6記載のグリッパにおいて、上記駆動手段はモータによってボールねじナットを回転させることにより上記第1フィンガに固着されたボールねじ軸を移動させるものであることを特徴とするものである。
また、請求項8によるグリッパは、請求項7記載のグリッパにおいて、上記ボールねじ軸の反対側には一端を上記グリッパ本体に固着された中央ガイド軸が設置されていて、この中央ガイド軸は上記第2フィンガを移動可能に貫通していて、その貫通部にはガイドブシュが介装されていることを特徴とするものである。
また、請求項9によるグリッパは、請求項1〜請求項8の何れかに記載のグリッパにおいて、上記グリッパ本体には複数の方向に面して取付部が設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項10によるグリッパは、請求項1〜請求項9の何れかに記載のグリッパにおいて、上記第1フィンガ及び上記第2フィンガに取付部が設けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願発明の請求項1によるグリッパは、グリッパ本体と、上記グリッパ本体を挟んで相互に離接可能に配置された第1フィンガ及び第2フィンガと、を具備し、上記第1フィンガ及び第2フィンガがその離接を許容されながら複数個所で支持されるようにしたため、剛性を高めることができ、これにより強度の指向性を無くし、取付方向の自由度を高くすることができる。
また、請求項2によるグリッパは、請求項1記載のグリッパにおいて、上記第1フィンガにその一端を固着され上記グリッパ本体及び上記第2フィンガを移動可能に貫通する複数本の第1ガイド軸と、上記第2フィンガにその一端を固着され上記グリッパ本体及び上記第1フィンガを移動可能に貫通する複数本の第2ガイド軸と、を具備したため、より剛性を高めることができる。
また、請求項3によるグリッパは、請求項2記載のグリッパにおいて、上記第1ガイド軸及び第2ガイド軸はそれぞれ2本であるため、簡単な構成で剛性を高めることができる。
また、請求項4によるグリッパは、請求項2又は請求項3記載のグリッパにおいて、上記第2フィンガの上記第1ガイド軸による貫通部及び又は上記第1フィンガの上記第2ガイド軸による貫通部にはガイドブシュが介装されているため、より剛性を高めることができる。
また、請求項5によるグリッパは、請求項3記載のグリッパにおいて、上記2本の第1ガイド軸と上記2本の第2ガイド軸は対角線上にそれぞれ配置されているため、より剛性を高めることができる。
また、請求項6によるグリッパは、請求項2〜請求項5の何れかに記載のグリッパにおいて、上記第1フィンガを動作させる駆動手段と、上記駆動手段による上記第1フィンガの動作に同期して上記第2フィンガを反対側に動作させる同期手段と、を具備し、上記同期手段はピニオンギヤと該ピニオンギヤに噛合するラックギヤとから構成されていて、上記ラッグギヤは上記2本の第1ガイド軸と上記2本の第2ガイド軸に設けられているため、上記グリッパをより簡単な構成とすることができる。
また、請求項7によるグリッパは、請求項6記載のグリッパにおいて、上記駆動手段はモータによってボールねじナットを回転させることにより上記第1フィンガに固着されたボールねじ軸を移動させるものであるため、上記グリッパをより簡単な構成とすることができる。
また、請求項8によるグリッパは、請求項7記載のグリッパにおいて、上記ボールねじ軸の反対側には一端を上記グリッパ本体に固着された中央ガイド軸が設置されていて、この中央ガイド軸は上記第2フィンガを移動可能に貫通していて、その貫通部にはガイドブシュが介装されているため、より剛性を高めることができる。
また、請求項9によるグリッパは、請求項1〜請求項8の何れかに記載のグリッパにおいて、上記グリッパ本体には複数の方向に面して取付部が設けられているため、取付方向の自由度を高めることができる。
また、請求項10によるグリッパは、請求項1〜請求項9の何れかに記載のグリッパにおいて、上記第1フィンガ及び上記第2フィンガに取付部が設けられているため、取付方向の自由度を高めることができる。
本発明の一実施の形態を示す図で、グリッパの斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、第1・第2フィンガを開いた状態でのグリッパの平面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図2におけるIII−III断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図2におけるIV−IV断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図2におけるV−V断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、第1・第2フィンガを閉じた状態でのグリッパの平面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図6におけるVII−VII断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図6におけるVIII−VIII断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図6におけるIX−IX断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、グリッパの使用状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、グリッパの使用状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、グリッパの使用状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、グリッパの使用状態を示す斜視図である。
以下、図1乃至図13を参照しながら、本発明の一実施の形態について説明する。
本実施の形態によるグリッパ1は次のような構成になっている。まず、図1に示すように、グリッパ本体3がある。このグリッパ本体3は略直方体形状を成していて、取付面として機能し得る側面5、7、9、11を備えている。上記側面5には、複数(この一実施の形態の場合は4つ)の第1取付用雌ねじ部13、13、13、13が形成されている。また、上記側面5には、ケーブルカバ15が外側に突出した状態で設置されていて、このケーブルカバ15を介して、上記グリッパ本体3内部からケーブル17、19が引き出されている。
また、上記側面7には、図1に示すように、複数(この一実施の形態の場合は4つ)の第2取付用雌ねじ部21、21、21、21が形成されている。
また、上記側面9にも、上記側面5と同様に、図示しない複数(この一実施の形態の場合は4つ)の第3取付用雌ねじ部が形成されている。
また、上記側面11にも、上記側面7と同様に、図示しない複数(この一実施の形態の場合は4つ)の第4取付用雌ねじ部が形成されている。
また、上記グリッパ1には、第1フィンガ31及び第2フィンガ33が設置されている。上記第1フィンガ31及び上記第2フィンガ33には、外周側の2方向のうちの一方(図1中下側)に突出させた状態で後述する把持用部材163、163(図10に示す)を取り付けることができるようになっているとともに、外周側の2方向のうちの他方(図1中左側)に突出させた状態で後述する把持用部材165、165(図11に示す)を取り付けることができるようになっている。
また、例えば、図1に示すように、上記第1フィンガ31には、L型の取付部35が設けられている。この取付部35には、取付用雌ねじ部35a、35b、35c、35d、35e、35f、35gが形成されている。
また、上記第2フィンガ33にも、上記第1フィンガ31と同様に、取付部36が設けられており、この取付部36にも、上記取付用雌ねじ部35a、35b、35c、35d、35e、35f、35gと同様の取付用雌ねじ部が設けられている。図1には取付用雌ねじ部36a、36gを示し、図13には取付用雌ねじ部36b、36c、36e、36f、36gを示す。
また、図3に示すように、上記グリッパ本体3内には、アクチュエータ51が内装されている。このアクチュエータ51には、略中空の筒状のアクチュエータハウジング53があり、このアクチュエータハウジング53の内部にモータ54が内装されている。すなわち、上記アクチュエータハウジング53の内周面にはステータ55が固着されているとともに、このステータ55の内側にはロータ57が回転可能に設置されており、このロータ57に回転体59が固着されている。この回転体59の前端側(図3中左側)は拡径されており、上記回転体59は、この拡径された部分と上記回転体59の長さ方向(図3中左右方向)中央に設置された軸受61、61、61を介して上記アクチュエータハウジング53に対して回転可能に支持されている。
上記軸受61は、上記アクチュエータハウジング53に固着された外輪63と、この外輪63の内側に設置された内輪65と、上記外輪63と内輪65との間に転動可能に設置された複数の鋼球67と、上記外輪63と内輪65の間に設置され上記鋼球67を保持するリテイナ69とから構成される。
後端側(図3中右側)の上記軸受61の外輪63は、図3に示すように、上記アクチュエータハウジング53内に突出・形成された軸受取付用凸部71と、上記アクチュエータハウジング53内に設置された軸受取付部材73との間に介挿されている。また、前端側(図3中左側)の上記軸受61の外輪63は、上記軸受取付部材73と、上記アクチュエータハウジング53の前端側から挿入された前端キャップ75との間に介挿されている。
また、上記回転体59には、前後方向(図3中左右方向)に延長された貫通孔81が形成されており、この貫通孔81の前端側には、ボールねじナット83が固着されている。すなわち、上記回転体59を貫通する固定用ピン91によって、上記ボールねじナット83が上記回転体59に固定されている。このボールねじナット83には、略円筒形状のボールねじナット本体85があり、このボールねじナット本体85の内周面には螺旋状溝である雌ねじ部87が形成されている。また、上記ボールねじナット本体85の後端側(図3中右側)にはエンドキャップ89が設置されており、このエンドキャップ89内には図示しないリターン路が形成されている。また、上記ボールねじナット本体85にも図示しないリターン路が形成されている。
また、上記ボールねじナット83を貫通して、ボールねじ軸93が設置されている。このボールねじ軸93には、螺旋状の溝である雄ねじ部95が形成されている。このボールねじ軸93の雄ねじ部95と上記ボールねじナット83の雌ねじ部87との間の空間、及び、上記エンドキャップ89の図示しないリターン路、上記ボールねじナット本体85内には、複数の鋼球97が転動・循環するようになっている。
また、上記アクチュエータハウジング53内の後端側(図3中右端側)には、エンコーダ98が設置されている。このエンコーダ98は、図示しない光源や光センサ等の電子部品が実装された基板99と、上記回転軸59の後端側(図3中右端側)に固着されたエンコーダホイール100とから構成されている。
上記エンコーダホイール100の基板99側の面(図3中右側の面)には、図示しないエンコーダスケールが表示されている。上記図示しない光源は、上記エンコーダホイール100に対して光を照射し、その反射光が上記図示しない光センサによって検出される。上記エンコーダホイール100が回転されると、上記図示しないエンコーダスケールによって上記反射光が変化する。この反射光の変化によって、上記エンコーダホイール100、ひいては上記回転体59の回転と回転方向を検出する。
上記アクチュエータ51の後端側(図3中右側)には、電磁ブレーキ101が設置されている。この電磁ブレーキ101には、略中空円筒状のブレーキハウジング103があり、このブレーキハウジング103内には電磁ブレーキ本体105が設置されている。この電磁ブレーキ本体105内には、電磁石107が埋設されている。また、上記電磁ブレーキ本体105の前端側(図3中左側)には、上記電磁ブレーキ本体105から離間された状態でサイドプレート109が設置されている。また、上記回転体59の後端側(図3中右側)には、ブレーキディスク111が固着されている。また、上記電磁ブレーキ本体105の前端面(図3中左端の面)と上記ブレーキディスク111との間には、アーマチュア112が設置されている。また、このアーマチュア112と上記電磁ブレーキ本体105との間には、例えば、図示しないコイルバネが設置されている。
常時は、上記アーマチュア112は上記図示しないコイルバネによって、上記ブレーキディスク111に対して押圧・付勢されるようになっており、上記アーマチュア112と上記ブレーキディスク111との摩擦によって上記回転体59の回転が規制された状態となっている。これに対して、上記電磁石107が励磁されると、上記アーマチュア112が上記電磁石107によって引き寄せられることで上記図示しないコイルバネの弾性力に抗して後端側(図3中右側)に移動され、上記アーマチュア112の上記ブレーキディスク111に対する押圧・付勢が解除される。これによって、上記回転体59の回転の規制が解除された状態となる。
また、既に述べたケーブル17、19は、上記アクチュエータ51や上記電磁ブレーキ101から引き出されたものであり、上記ケーブル17、19を介して、上記アクチュエータ51や上記電磁ブレーキ101に電力を供給するとともに、信号を送受信する。
上記ボールねじ軸93の前端側(図3中左側)には、既に述べた第1フィンガ31が固着されており、この第1フィンガ31は、上記アクチュエータ51によって、図3中左右方向に駆動される。図3に示すように、上記第1フィンガ31には貫通孔113が形成されている。この貫通孔113内は一部縮径されており、この縮径された部分が固定部113aとなっている。上記ボールねじ軸93の図3中左端には、ワッシャ保持部材114が設置されており、このワッシャ保持部材114と上記固定部113aとの間に、ワッシャ115が介挿されている。また、上記ボールねじ軸93の図3中左端には、雄ねじ部116が形成されており、この雄ねじ部116には、ナット117が螺合されている。このナット117と上記ワッシャ115との間に、上記第1フィンガ31の上記固定部113aが介挿されており、これにより、上記ボールねじ軸93が上記第1フィンガ31に固着される。
また、上記ボールねじ軸93は、上記第1フィンガ31に固着されることで、その回転が規制されており、これにより、上記ボールねじナット83が回転・駆動されると、上記ボールねじ軸93が図3中左右方向に移動されるようになっている。
図1乃至図5に示すように、上記第1フィンガ31には、第1ガイド軸121、123が固着されている。すなわち、上記第1フィンガ31には、図4に示すように、貫通孔122が形成されている。この貫通孔122の図4中左側は拡径されていて、雌ねじ部122aが形成されている。また、上記貫通孔122の図4中右側は縮径部122bとなっている。
また、上記貫通孔122には、上記第1ガイド軸121の図4中左端側が挿入されるとともに、上記第1ガイド軸121によって貫通される付勢部材124aと、上記縮径部122b内に配置される固定部材124b、124cが挿入される。この固定部材124bの内周面は、図4中右側に向かって拡径されたテーパ形状となっており、上記固定部材124cの外周面は、上記固定部材124bの内周面の形状に対応して図4中右側に向かって拡径されたテーパ形状となっている。上記固定部材124bと上記固定部材124cは、上記固定部材124bの内周面と上記固定部材124cの外周面とが当接された状態となっている。
上記付勢部材124aの図4中左側には雄ねじ部124dが形成されており、この雄ねじ部124dが上記貫通孔122の雌ねじ部122aに螺合されている。また、上記付勢部材124aの図4中右側は縮径されていて、この縮径された側が上記貫通孔122の縮径部122b側(図4中右側)に挿入される。
上記付勢部材124aを上記雌ねじ部122aに螺合させていくと、上記付勢部材124aは図4中右側に移動され、上記付勢部材124aによって上記固定部材124bが図4中右側に付勢され、上記固定部材124bによって、上記固定部材124cが、いわゆる、くさび効果により、上記第1ガイド軸121側に向けて押圧・変形される。このようにして、上記付勢部材124a、固定部材124b、124cによって、上記第1ガイド軸121の図4中左端側が上記第1フィンガ31に固着される。
また、このような構成により上記第1ガイド軸121の固着される位置を任意に決定できるようになっており、上記第1ガイド軸121の固着位置を調整することによって、後述するラックギヤ125、127の位置のバラつきを吸収している。
また、上記第1フィンガ31には、図5に示すように、貫通孔126が形成されている。この貫通孔126内は一部縮径されており、この縮径された部分が固定部126aとなっている。また、上記第1ガイド軸123の図5中左端側には、雄ねじ部128が形成されている。また、上記第1ガイド軸123の図5中左側は縮径されており、取付用段部129が形成されている。上記貫通孔126の図5中右端側にはワッシャ130が挿入されていて、上記第1ガイド軸123の上記取付用段部129と上記ワッシャ130の図5中右側が当接している。また、上記第1ガイド軸123の上記雄ねじ部128には、図5中左端側から固定部材132が螺合されていて、この固定部材132と上記第1ガイド軸123の上記取付用段部129との間に、上記ワッシャ130及び上記第1フィンガ31の上記固定部126aが介挿されることで、上記第1ガイド軸123が上記第1フィンガ31に固着されている。
また、図1に示すように、上記第1ガイド軸121、123は、上記第1フィンガ31の対角線上に配置されている。
上記第1ガイド軸121、123は、既に述べたグリッパ本体3や第2フィンガ33を貫通している。図4に示すように、上記第1ガイド軸121の長さ方向(図4中左右方向)中央には、既に述べたラックギヤ125が形成されており、図5に示すように、上記第1ガイド軸123の長さ方向(図5中左右方向)中央にも、既に述べたラックギヤ127が形成されている。
また、図1乃至図5に示すように、上記第2フィンガ33には、第2ガイド軸131、133が固着されている。すなわち、上記第2フィンガ33には、図5に示すように、貫通孔134が形成されている。この貫通孔134の図5中右側は拡径されていて、雌ねじ部134aが形成されている。また、上記貫通孔134の図5中左側は縮径部134bとなっている。
また、上記貫通孔134には、上記第2ガイド軸131の図5中右端側が挿入されるとともに、上記第2ガイド軸131によって貫通される付勢部材136aと、上記縮径部134b内に配置される固定部材136b、136cが挿入される。この固定部材136bの内周面は、図5中左側に向かって拡径されたテーパ形状となっており、上記固定部材136cの外周面は、上記固定部材136bの内周面の形状に対応して図5中左側に向かって拡径されたテーパ形状となっている。上記固定部材136bと上記固定部材136cは、上記固定部材136bの内周面と上記固定部材136cの外周面とが当接された状態となっている。
上記付勢部材136aの図5中右側には雄ねじ部136dが形成されており、この雄ねじ部136dが上記貫通孔134の雌ねじ部134aに螺合されている。また、上記付勢部材136aの図5中左側は縮径されていて、この縮径された側が上記貫通孔134の縮径部134b側(図5中左側)に挿入される。
上記付勢部材136aを上記雌ねじ部134aに螺合させていくと、上記付勢部材136aは図5中左側に移動され、上記付勢部材136aによって上記固定部材136bが図5中左側に付勢され、更に、上記固定部材136bによって上記固定部材136cが、いわゆる、くさび効果により、上記第2ガイド軸131側に向けて押圧・変形される。このようにして、上記付勢部材136a、固定部材136b、136cによって、上記第2ガイド軸131の図5中右端側が上記第2フィンガ33に固着されている。
また、このような構成により上記第2ガイド軸131の固着される位置を任意に決定できるようになっており、上記第2ガイド軸131の固着位置を調整することによって、後述するラックギヤ135、137の位置のバラつきを吸収している。
また、上記第2フィンガ33には、図4に示すように、貫通孔138形成されている。この貫通孔138内は一部縮径されており、この縮径された部分が固定部138aとなっている。また、上記第2ガイド軸133の図4中右端側には、雄ねじ部140が形成されている。また、上記第2ガイド軸133の図4中右側は縮径されており、取付用段部142が形成されている。上記貫通孔138の図4中左端側にはワッシャ144が挿入されていて、上記第2ガイド軸133の上記取付用段部142と上記ワッシャ144の図4中左側が当接している。また、上記第2ガイド軸133の上記雄ねじ部140には、図4中右端側から固定部材146が螺合されていて、この固定部材146と上記第2ガイド軸133の上記取付用段部142との間に、上記ワッシャ144及び上記第2フィンガ33の上記固定部138aが介挿されることで、上記第2ガイド軸133が上記第2フィンガ33に固着されている。
また、図1に示すように、上記第2ガイド軸131、133は、上記第2フィンガ33の対角線上に配置されている。
上記第2ガイド軸131、133は、既に述べたグリッパ本体3や第1フィンガ31を貫通している。図5に示すように、上記第2ガイド軸131の長さ方向(図5中左右方向)中央には、既に述べたラックギヤ135が形成されており、図4に示すように、上記第2ガイド軸133の長さ方向(図4中左右方向)中央にも、既に述べたラックギヤ137が形成されている。
また、図4及び図5に示すように、上記第1フィンガ31の、上記第2ガイド軸131、133が貫通する箇所には、ガイドブシュ139、141が設置されている。これらガイドブシュ139、141によって、上記第2ガイド軸131、133が摺動可能に支持されている。
なお、図4及び図5に示すように、上記第2フィンガ33の、上記第1ガイド軸121、123が貫通する箇所には、上記第1ガイド軸121、123を摺動可能に支持するような部材は設けられていない。これは、過度な支持による動作の円滑性喪失を防止するためのものである。
また、図3に示すように、上記グリッパ本体3の後端側(図3中右側)には、第2フィンガ用ガイド軸143が、前記ボールねじ軸93と同軸に設置されている。上記第2フィンガ33には、第2フィンガ用ガイドブシュ145が設置されており、この第2フィンガ用ガイドブシュ145により、上記第2フィンガ33は上記第2フィンガ用ガイド軸143によって摺動可能に支持されている。
また、上記第2フィンガ用ガイド軸143の先端(図3中右端)には、ストッパ147が固着されている。上記第2フィンガ33が所定の位置より図3中右側に移動しようとすると、上記第2フィンガ33は上記ストッパ147に当接され、上記第2フィンガ33の図3中右側への移動と、後述するように上記第2フィンガ33と同期して移動される上記第1フィンガ31の図3中左側への移動が規制される。これにより、上記第2フィンガ33と上記第1フィンガ31が所定の距離以上離間しないようにしている。
また、図4に示すように、上記グリッパ本体3内の前後端(図4中左端及び右端)において、上記第1ガイド軸121は、ガイドブシュ151、151によって摺動可能に支持されている。
また、図5に示すように、上記グリッパ本体3内の前後端(図5中左端及び右端)において、上記第1ガイド軸123は、ガイドブシュ153、153によって摺動可能に支持されている。
また、図5に示すように、上記グリッパ本体3内の前後端(図5中左端及び右端)において、上記第2ガイド軸131は、ガイドブシュ155、155によって摺動可能に支持されている。
また、図4に示すように、上記グリッパ本体3内の前後端(図4中左端及び右端)において、上記第2ガイド軸133は、ガイドブシュ157、157によって摺動可能に支持されている。
また、図4及び図5に示すように、上記グリッパ本体3内の幅方向(図4中紙面垂直方向両側)には、それぞれピニオンギヤ159、160が回転可能に設置されている。上記ピニオンギヤ159は、図4に示すように、上記第1ガイド軸121のラックギヤ125と上記第2ガイド軸133のラックギヤ137に噛合されており、上記ピニオンギヤ160は、図5に示すように、上記第1ガイド軸123のラックギヤ127と上記第2ガイド軸131のラックギヤ135に噛合されている。上記ピニオンギヤ159、上記第1ガイド軸121のラックギヤ125、上記第2ガイド軸133のラックギヤ137によって同期手段を構成しており、又、ピニオンギヤ160、上記第1ガイド軸123のラックギヤ127、上記第2ガイド軸131のラックギヤ135によって同期手段を構成している。
そして、上記第1フィンガ31がアクチュエータ51によって駆動されると、上記第1ガイド軸121、123を介して、上記ピニオンギヤ159、160を回転させ、この上記ピニオンギヤ159、160の回転により、上記第2ガイド軸131、133を介して、上記第2フィンガ33を上記第1フィンガ31と同期させて、互いに逆向きに駆動させるようになっている。
次に、上記構成をなすグリッパ1の使用状態の構成を説明する。
上記グリッパ1は、図10乃至図13に示すような状態で使用される。すなわち、上記グリッパ1は、グリッパ本体3の側面5、7、9、11を介して、水平多関節ロボット161の先端に様々な方向(この一実施の形態の場合は4方向)に取り付けられ、既に述べた把持用部材163、163又は把持用部材165、165を介して、ワーク167を把持するものである。
また、上記グリッパ1の取付方向と、上記第1フィンガ31及び上記第2フィンガ33に上記把持用部材163、163と上記把持用部材165、165のどちらかを選択して取り付けるかによって、上記ワーク167を把持する位置が異なっている。
まず、図10に示すように、上記グリッパ1がグリッパ本体3の側面7を介して上記水平多関節ロボット161に取り付けられるとともに上記把持用部材163、163を用いた場合は、上記グリッパ本体3の側面11側(図10中下側)で上記ワーク167が保持される。上記側面7を介して上記グリッパ1を上記水平多関節ロボット161の先端に取り付ける場合は、図10に示すように、上記ボルト169、169、169、169を上記水平多関節ロボット161の先端に貫通させて、上記第2取付用雌ねじ部21、21、21、21に螺合させる。
また、図11に示すように、上記グリッパ1がグリッパ本体3の側面11を介して上記水平多関節ロボット161に取り付けられるとともに上記把持用部材165、165を用いた場合は、上記グリッパ本体3の側面9側(図11中左側)で上記ワーク167が保持される。上記側面11を介して上記グリッパ1を上記水平多関節ロボット161の先端に取り付ける場合は、図11に示すように、上記ボルト169、169、169、169を上記水平多関節ロボット161の先端に貫通させて、上記図示しない第4取付用雌ねじ部に螺合させる。
また、図12に示すように、上記グリッパ1がグリッパ本体3の側面5を介して上記水平多関節ロボット161に取り付けられるとともに上記把持用部材165、165を用いた場合は、上記グリッパ本体3の側面9側(図12中下側)で上記ワーク167が保持される。図12に示すように、上記側面5を介して上記グリッパ1を既に述べた水平多関節ロボット161の先端に取り付ける場合は、上記ケーブルカバ15や上記ケーブル17、19と上記水平多関節ロボット161の先端が干渉しないように、まず、ブラケット171を上記側面5に固着させ、このブラケット171を介して上記グリッパ1を上記水平多関節ロボット161に取り付ける。
なお、上記ブラケット171の上記側面5への固着は、ボルト169、169、169、169を上記ブラケット171に貫通させて、上記第1取付用雌ねじ部13、13、13、13に螺合させることで行われる。また、上記ブラケット171の上記水平多関節ロボット161の先端への取付は、図12に示すように、ボルト173、173、173、173を上記水平多関節ロボット161の先端に貫通させて、上記ブラケット171の図示しない雌ねじ部に螺合させることで行われる。
また、図13に示すように、上記グリッパ1がグリッパ本体3の側面9を介して上記水平多関節ロボット161に取り付けられるとともに上記把持用部材163、163を用いた場合は、上記グリッパ本体3の側面11側(図13中左側)で上記ワーク167が保持される。上記側面9を介して上記グリッパ1を上記水平多関節ロボット161の先端へ取り付ける場合は、図13に示すように、上記ボルト169、169、169、169を上記水平多関節ロボット161の先端に貫通させて、上記図示しない第3取付用雌ねじ部に螺合させる。
なお、図10や図13に示すように、上記把持用部材163を上記第1フィンガ31に取り付ける場合は、上記取付部35の図1中左側に上記把持用部材163を取付ける。また、このとき、上記把持用部材163は、図10に示すように、ボルト175、175を上記把持用部材163に貫通させて、上記第1フィンガ31の取付用雌ねじ部35a、35dに螺合させることで固定される。
また、図11や図12に示すように、既に述べた把持用部材165を上記第1フィンガ31に取り付ける場合は、上記取付部35の図1中下側に上記把持用部材165を取付ける。また、このとき、上記把持用部材165は、図11に示すように、上記ボルト175、175を上記把持用部材165に貫通させて、上記第1フィンガ31の取付用雌ねじ部35d、35gに螺合させることで固定される。
また、既に述べたように、上記第2フィンガ33にも、上記第1フィンガ31と同様に、取付部36と、この取付部36に形成された上記第1フィンガ31の取付用雌ねじ部35a、35b、35c、35d、35e、35f、35gに相当する取付用雌ねじ部36a、36g及び図示しない雌ねじ部があり、上記把持用部材163、165を取り付けることができるようになっている。
なお、上記第1フィンガ31や上記第2フィンガ33には、上記把持用部材163、165以外にも、様々な取付対象物を取り付けることができるようになっている。その際、上記把持用部材163、165の固定に使用されなかった上記第1フィンガ31の取付用雌ねじ部35b、35c、35e、35fや上記第2フィンガ33の図示しない雌ねじ部も使用される場合がある。
なお、上記水平多関節ロボット161は、例えば、図10に示すように、図示しないモータが内装された基部177と、上記図示しないモータによって旋回・駆動される第1アーム179と、この第1アーム179の先端側(図10中左端側)に設置され内装された図示しないモータによって上記第1アーム179に対して旋回・駆動される第2アーム181と、この第2アーム181の先端側(図10中左端側)に設置されボールねじ軸183と図示しないボールねじナットにより図10中上下方向に駆動されるZ軸185と、から概略構成されている。
上記グリッパ1は、上記Z軸185の先端(図10中下端)に取り付けられ、上記第1アーム179と上記第2アーム181によってXY二次元平面内の任意の位置に移動されると共に、上記Z軸185によってZ方向の任意の位置に移動される。
次に、この一実施の形態による作用について説明する。
まず、アクチュエータ51を駆動すると、第1フィンガ31が図3中左右方向に移動する。このとき、前記したように、第1ガイド軸121、123、ピニオンギヤ159、160、及び、第2ガイド軸131、133により、第2フィンガ33が上記第1フィンガ31とは逆向きに移動される。
すなわち、例えば、図1乃至図5に示すような、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33が互いに離間した状態において、上記アクチュエータ51の回転体59を正転させると、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33は互いに近接する方向に移動し、図6乃至図9に示すように、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33が互いに近接した状態となる。
また、例えば、図6乃至図9に示すような、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33が互いに近接した状態において、上記アクチュエータ51の回転体59を逆転させると、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33は互いに離間する方向に移動し、図1乃至図5に示すように、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33が互いに離間した状態となる。
また、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33を互いに近接する方向に移動させることで、図10乃至図13に示すように、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33との間に、ワーク167が把持される。この状態から、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33を互いに離間する方向に移動させると上記ワーク167の把持が解除される。
また、例えば、外側に開口された中空部が形成されているワーク(図示せず)であれば、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33を互いに離間する方向に移動させて、上記第1フィンガ31の反第2フィンガ33側(図1中左下側)と上記第2フィンガ33の反第1フィンガ31側(図1中右上側)を上記中空部の内周面に当接させることによって把持される。この状態から、上記第1フィンガ31と上記第2フィンガ33を互いに近接する方向に移動させると上記ワークの把持は解除される。
また、上記第1フィンガ31は、上記アクチュエータ51のボールねじ軸93、及び、第1ガイド軸121、123によって3箇所で支持されており、上記第2フィンガ15は、第2フィンガ用ガイド軸143、及び、第2ガイド軸131、133によって、3箇所で支持されているため、グリッパ1の剛性が高くなっている。
また、上記第1フィンガ31側では、ガイドブシュ139、141によって、上記第2ガイド軸131、133が摺動可能に支持されているため、これによっても、上記グリッパ1の剛性が高くなっている。
また、上記第1ガイド軸121はガイドブシュ151、151によってグリッパ本体3に対して摺動可能に支持されており、上記第1ガイド軸123はガイドブシュ153、153によって上記グリッパ本体3に対して摺動可能に支持されており、上記第2ガイド軸131はガイドブシュ155、155によって上記グリッパ本体3に対して摺動可能に支持されており、上記第2ガイド軸133はガイドブシュ157、157によって上記グリッパ本体3に対して摺動可能に支持されているため、これによっても、上記グリッパ1の剛性が高くなっている。
また、上記グリッパ1の剛性が高いため、図10乃至図13に示すように、上記グリッパ1を水平多関節ロボット161に様々な方向から取り付けて把持した上記ワーク167の荷重が様々な方向に偏ったとしても、上記グリッパ1は正常に動作される。
次に、この一実施の形態による効果について説明する。
第1フィンガ31は、アクチュエータ51のボールねじ軸93、及び、第1ガイド軸121、123によって3箇所で支持されており、第2フィンガ33は、第2フィンガ用ガイド軸143、及び、第2ガイド軸131、133によって、3箇所で支持されているため、グリッパ1の剛性を高くすることができる。また、上記グリッパ1の剛性が高いため、強度の指向性が無くなり、取付方向の自由度を高くすることができる。例えば、図10乃至図13に示すように水平多関節ロボット161に対して、様々な方向から取り付けることができ、何れの場合にも、上記グリッパ1を正常に動作させることができる。
また、上記第1フィンガ31に設置されたガイドブシュ139、141によって、上記第2ガイド軸131、133が摺動可能に支持されているため、これによっても、上記グリッパ1の剛性を高くし、取付方向の自由度を高めることができる。
また、図1に示すように、上記第1ガイド軸121、123は、上記第1フィンガ31の対角線上に配置されており、上記第2ガイド軸131、133は、上記第2フィンガ33の対角線上に配置されているので、これによっても、上記グリッパ1の剛性を高くし、取付方向の自由度を高めることができる。
また、上記第1ガイド軸121はガイドブシュ151、151によってグリッパ本体3に対して摺動可能に支持されており、上記第1ガイド軸123はガイドブシュ153、153によって上記グリッパ本体3に対して摺動可能に支持されており、上記第2ガイド軸131はガイドブシュ155、155によって上記グリッパ本体3に対して摺動可能に支持されており、上記第2ガイド軸133はガイドブシュ157、157によって上記グリッパ本体3に対して摺動可能に支持されているため、これによっても、上記グリッパ1の剛性を高くすることができ、取付方向の自由度を高くすることができる。
また、図4及び図5に示すように、上記第2フィンガ33の、上記第1ガイド軸121、123が貫通する箇所には、上記第1ガイド軸121、123を摺動可能に支持するような部材は設けられていないため、過度な支持による動作の円滑性喪失を防止することができる。
また、上記グリッパ本体3の側面5には、第1取付用雌ねじ部13、13、13、13が形成されており、上記グリッパ本体3の側面7には、第2取付用雌ねじ部21、21、21、21が形成されており、上記グリッパ本体3の側面9には、図示しない第3取付用雌ねじ部が形成されており、上記グリッパ本体3の側面11には図示しない第4取付用雌ねじ部が形成されているため、上記グリッパ本体3の側面5、7、9、11が取付部となり、これによっても取付方向の自由度が高くなっている。
また、付勢部材124aによって固定部材124bが図4中右側に付勢され、いわゆる、くさび効果により、上記固定部材124cによって、上記第1ガイド軸121の図4中左端側が上記第1フィンガ31に固着されているので、上記第1ガイド軸121の固着位置を調整できるようになっており、簡易な構成により、ラックギヤ125、127の位置のバラつきを吸収することができる。
また、同様に、付勢部材136aによって固定部材136bが図5中左側に付勢され、いわゆる、くさび効果により、上記固定部材136cによって、上記第2ガイド軸131の図5中右端側が上記第2フィンガ33に固着されているので、上記第2ガイド軸131の固着位置を調整できるようになっており、簡易な構成により、ラックギヤ135、137の位置のバラつきを吸収することができる。
また、上記第1フィンガ31には取付部35が設けられており、上記第2フィンガ33には取付部36が設けられているため、これら取付部35、36を介して、上記第1フィンガ31及び上記第2フィンガ33に対して、例えば、把持用部材163、165のような治具を取り付けることができる。また、上記取付部35、36はL型であり、直交する2方向のうちの一方を選択して上記把持用部材163または上記把持用部材165を取り付けることができる。
なお、本発明は、前記一実施の形態に限定されない。
例えば、グリッパの剛性が高く、荷重が偏っても正常な動作が可能であるため、上記グリッパを、第1フィンガや第2フィンガを介して、例えば、水平多関節ロボットに取り付ける場合も考えられる。このようにして、更に取付方向の自由度を高めることができる。
また、上記グリッパは、上記水平多関節ロボット以外にも、様々な機器に対して取り付けられる。例えば、垂直多関節ロボットの先端に上記グリッパが取り付けられる場合が考えられる。
また、過度な支持に起因した不具合をなくすために、第2フィンガの第1ガイド軸によって貫通される箇所には、ガイドブシュが設置されていないが、これらの箇所にガイドブシュが設置される場合も考えられる。また、第1フィンガの第2ガイド軸によって貫通される箇所の一方や、第2フィンガの第1ガイド軸によって貫通される箇所の一方のみに、ガイドブシュが設置される場合も考えられる。
また、上記第1ガイド軸や第2ガイド軸をそれぞれ3本以上用いる場合も考えられる。
その他、各構成の寸法、形状等は一例であり、様々な場合が考えられる。
本発明は、例えば、産業用ロボットに組み込まれワーク等を把持するために使用されるグリッパに係り、特に、剛性を高めることで強度の指向性を無くし、取付方向の自由度を高めることができるように工夫したものに関し、例えば、自動生産ラインにおいて使用されるロボットのグリッパに好適である。
1 グリッパ
3 グリッパ本体
5 側面(取付部)
7 側面(取付部)
9 側面(取付部)
11 側面(取付部)
31 第1フィンガ
33 第2フィンガ
35 取付部
54 モータ
83 ボールねじナット
93 ボールねじ軸
121 第1ガイド軸
123 第1ガイド軸
131 第2ガイド軸
133 第2ガイド軸
135 ラックギヤ(同期手段の一部)
137 ラックギヤ(同期手段の一部)
139 ガイドブシュ
141 ガイドブシュ
143 第2フィンガ用ガイド軸(中央ガイド軸)
145 第2フィンガ用ガイドブシュ
159 ピニオンギヤ(同期手段の一部)
160 ピニオンギヤ(同期手段の一部)

Claims (10)

  1. グリッパ本体と、
    上記グリッパ本体を挟んで相互に離接可能に配置された第1フィンガ及び第2フィンガと、
    を具備し、
    上記第1フィンガ及び第2フィンガがその離接を許容されながら複数個所で支持されるようにしたことを特徴とするグリッパ。
  2. 請求項1記載のグリッパにおいて、
    上記第1フィンガにその一端を固着され上記グリッパ本体及び上記第2フィンガを移動可能に貫通する複数本の第1ガイド軸と、
    上記第2フィンガにその一端を固着され上記グリッパ本体及び上記第1フィンガを移動可能に貫通する複数本の第2ガイド軸と、
    を具備したことを特徴とするグリッパ。
  3. 請求項2記載のグリッパにおいて、
    上記第1ガイド軸及び第2ガイド軸はそれぞれ2本であることを特徴とするグリッパ。
  4. 請求項2又は請求項3記載のグリッパにおいて、
    上記第2フィンガの上記第1ガイド軸による貫通部及び又は上記第1フィンガの上記第2ガイド軸による貫通部にはガイドブシュが介装されていることを特徴とするグリッパ。
  5. 請求項3記載のグリッパにおいて、
    上記2本の第1ガイド軸と上記2本の第2ガイド軸は対角線上にそれぞれ配置されていることを特徴とするグリッパ。
  6. 請求項2〜請求項5の何れかに記載のグリッパにおいて、
    上記第1フィンガを動作させる駆動手段と、
    上記駆動手段による上記第1フィンガの動作に同期して上記第2フィンガを反対側に動作させる同期手段と、
    を具備し、
    上記同期手段はピニオンギヤと該ピニオンギヤに噛合するラックギヤとから構成されていて、
    上記ラッグギヤは上記2本の第1ガイド軸と上記2本の第2ガイド軸に設けられていることを特徴とするグリッパ。
  7. 請求項6記載のグリッパにおいて、
    上記駆動手段はモータによってボールねじナットを回転させることにより上記第1フィンガに固着されたボールねじ軸を移動させるものであることを特徴とするグリッパ。
  8. 請求項7記載のグリッパにおいて、
    上記ボールねじ軸の反対側には一端を上記グリッパ本体に固着された中央ガイド軸が設置されていて、この中央ガイド軸は上記第2フィンガを移動可能に貫通していて、その貫通部にはガイドブシュが介装されていることを特徴とするグリッパ。
  9. 請求項1〜請求項8の何れかに記載のグリッパにおいて、
    上記グリッパ本体には複数の方向に面して取付部が設けられていることを特徴とするグリッパ。
  10. 請求項1〜請求項9の何れかに記載のグリッパにおいて、
    上記第1フィンガ及び上記第2フィンガに取付部が設けられていることを特徴とするグリッパ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107127768A (zh) * 2017-06-06 2017-09-05 佛山市建金建电子科技有限公司 一种含有紫外线装置的机器人
CN111546368A (zh) * 2019-02-12 2020-08-18 费斯托股份两合公司 夹紧机构
JP7194363B2 (ja) 2019-12-02 2022-12-22 株式会社安川電機 ロボットシステム、ハンド、ハンドの制御方法

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