JP2014069205A - サポートユニット及びそれを用いた摩擦撹拌接合装置 - Google Patents
サポートユニット及びそれを用いた摩擦撹拌接合装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014069205A JP2014069205A JP2012216298A JP2012216298A JP2014069205A JP 2014069205 A JP2014069205 A JP 2014069205A JP 2012216298 A JP2012216298 A JP 2012216298A JP 2012216298 A JP2012216298 A JP 2012216298A JP 2014069205 A JP2014069205 A JP 2014069205A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- support unit
- ball screw
- axis
- workpiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
Abstract
【課題】 取付けに伴う大幅な寸法増を抑えるコンパクトな直動装置を実現するためのサポートユニットを提供する。
【解決手段】 サポートユニットはハウジングと、貫通穴と、貫通穴に嵌入した軸受けと、軸受けの外輪端を押さえる蓋を有し、ハウジングはボールねじ及びモータブラケットを支持する部分と、サポートユニットを装置に取り付ける為の取り付け部からなり、取り付け部には、ボールねじの軸と平行に単列複数に配置した取り付け穴を有する。
【選択図】図2
【解決手段】 サポートユニットはハウジングと、貫通穴と、貫通穴に嵌入した軸受けと、軸受けの外輪端を押さえる蓋を有し、ハウジングはボールねじ及びモータブラケットを支持する部分と、サポートユニットを装置に取り付ける為の取り付け部からなり、取り付け部には、ボールねじの軸と平行に単列複数に配置した取り付け穴を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、モータの回転運動を、ボールねじにより直線運動に変換する動力伝達機構を支持するサポートユニットと、前記サポートユニットを用いた摩擦攪拌接合装置に関する。
摩擦攪拌接合は、接合ツールをワークに押し付けつつ回転させることにより、接合ツールとワークの接触点に摩擦熱を発生させて接触点の周囲の材料を軟化させると共に接合ツールをワークに没入させつつ攪拌し、ワークを接合する接合方法である。ワークの接合強度はワークの攪拌領域の面積に比例する為、攪拌中の接合ツールをワークの表面に平行な方向に移動させ、ワークを線状に接合することで接合強度を向上させている。摩擦攪拌接合装置は図3に示すように接合ツールを回転する回転機構と、接合ツールをワークに押し付ける為の加圧軸と、接合ツールをワーク表面方向に移動させる為の駆動軸を有し、各機構に駆動源を持つ。接合ツールを移動させる機構にはボールねじ等の回転軸を有するものがあり、この回転軸は、サポートユニットによって回転可能に支持されている。このようなサポートユニットは、貫通孔を有するハウジングと、貫通孔の内周面に取り付けられるとともに、貫通孔に挿通された回転軸を回転可能に支持する軸受とを備えている。
ここで、摩擦攪拌接合装置を例えば自動車の車体等の立体構造に対して用いる場合、接合ツールをワークの接合箇所の向きに合わせる為、摩擦攪拌接合装置をアームロボットの先端に取り付けて使用する。摩擦攪拌接合装置は、接合ツールの回転機構、接合ツールの回転軸方向の移動(加圧)機構、ワークの支持部材と、接合ツール及び上記各機構とを接続する部材等を有する。これに加えて、接合ツールをワーク表面に平行な方向に移動させる機構(オフセット機構)を搭載すると装置前体が大きくなるという問題がある。装置全体が大きいと、取り回しにくくなる為、摩擦攪拌接合装置を構成する上述の機構、特に前記サポートユニットを含むオフセット機構をコンパクトに搭載し、装置を小型化することが求められるという課題があった。
コンパクトなサポートユニットを有するボールねじ機構に関する発明として、特許文献1には、軸受を挟んで両側に取り付けボルトを配置したサポートユニットが開示されている(例えば特許文献1の図5)。このようにボルトを配置することでコンパクト且つ、回転軸方向に荷重が作用してもサポートユニットが回転して取り付けボルトが緩むことがない。また、特許文献2には、2つの接合ツールを対象に動作させてワークからの反力を打ち消すことで、装置にかかる応力を小さくして強度アップによる装置の大型化を防ぐ発明が記載されている(例えば特許文献2の図8)。
しかしながら、特許文献1に記載のサポートユニットでは、ボールねじ軸に直角な方向設けた取付面が、軸受外径と両側の取り付けボルトの外径とをあわせた以上のスペースが必要となるという問題がある。また、特許文献2に記載の摩擦攪拌接合装置では、2つの接合ツールを駆動する為に、接合ツールの移動方向の寸法が大きくなるという問題がある。
本発明は、上述した先行技術が有する問題を解消し、取付けに伴う大幅な寸法増を抑えるコンパクトな直動装置を実現するためのサポートユニットを提供することを課題としている。
上記課題を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、貫通穴を有するハウジングと、前記貫通穴の内周面に取り付けられる軸受と、を備え、前記貫通穴に挿通される回転軸を前記軸受が回転自在に支持するサポートユニットであって、前記ハウジングを取り付け面に直接固定するため取り付けボルトを回転軸方向に単列に複数個配置したことを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサポートユニットであって、前記回転軸がボールねじのボールねじ軸であって、ボールねじナットとテーブルとを締結するスライダが移動可能なように前記ハウジングに空隙を設けたことを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のサポートユニットであって、前記ハウジングのモータ軸端側面にモータブラケット取り付け用タップを設けたことを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のサポートユニットであって、前記回転軸がプーリとベルトを介してモータによって駆動され、前記ハウジングにベルト張力調整ボルトを設けたことを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、接合ツールをワークに押し付けつつ回転させることにより、前記接合ツールとワークの接触点に摩擦熱を発生させて当該接触点の周囲の材料を軟化させると共に撹拌し、それにより前記接合ツールを前記ワークに没入させ、没入後、前記接合ツールをワークの表面方向に移動させることで前記ワークを線状に接合する摩擦撹拌接合装置であって、前記接合ツールをその中心軸線まわりに回転させる旋回軸と、前記接合ツールを前記ワークに接近/離間させる加圧軸と、前記接合ツールを前記加圧軸の軸線と直交する方向であるワークの表面方向に直線移動させるオフセット軸と、前記加圧軸は、その軸線方向がX方向に設定され、アームの基端部に結合された本体部と、該本体部に対してX方向にスライドする可動部とを有し、前記オフセット軸は、その軸線方向がY方向に設定され、前記加圧軸の可動部に搭載された本体部と、該本体部に対してY方向にスライドする可動部とを有し、前記旋回軸は、前記オフセット軸の可動部に搭載された本体部と、前記ワーク支持部に保持されたワークに先端が対向するように前記接合ツールを保持した回転部とを有し、前記オフセット軸の本体部が請求項1〜4に記載のサポートユニットであることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のサポートユニットであって、前記回転軸がボールねじのボールねじ軸であって、ボールねじナットとテーブルとを締結するスライダが移動可能なように前記ハウジングに空隙を設けたことを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のサポートユニットであって、前記ハウジングのモータ軸端側面にモータブラケット取り付け用タップを設けたことを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のサポートユニットであって、前記回転軸がプーリとベルトを介してモータによって駆動され、前記ハウジングにベルト張力調整ボルトを設けたことを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、接合ツールをワークに押し付けつつ回転させることにより、前記接合ツールとワークの接触点に摩擦熱を発生させて当該接触点の周囲の材料を軟化させると共に撹拌し、それにより前記接合ツールを前記ワークに没入させ、没入後、前記接合ツールをワークの表面方向に移動させることで前記ワークを線状に接合する摩擦撹拌接合装置であって、前記接合ツールをその中心軸線まわりに回転させる旋回軸と、前記接合ツールを前記ワークに接近/離間させる加圧軸と、前記接合ツールを前記加圧軸の軸線と直交する方向であるワークの表面方向に直線移動させるオフセット軸と、前記加圧軸は、その軸線方向がX方向に設定され、アームの基端部に結合された本体部と、該本体部に対してX方向にスライドする可動部とを有し、前記オフセット軸は、その軸線方向がY方向に設定され、前記加圧軸の可動部に搭載された本体部と、該本体部に対してY方向にスライドする可動部とを有し、前記旋回軸は、前記オフセット軸の可動部に搭載された本体部と、前記ワーク支持部に保持されたワークに先端が対向するように前記接合ツールを保持した回転部とを有し、前記オフセット軸の本体部が請求項1〜4に記載のサポートユニットであることを特徴としている。
上記請求項1に記載の発明によれば、取り付けボルトを回転軸方向に単列に複数個配置したことで、ボールねじ軸直角方向に幅の狭い取り付け面に直接取り付け可能となる。また、請求項2に記載の発明によれば、ハウジングに空隙を設けたことによりスライダがハウジングを迂回しなくてもよいので、スライダの形状を簡略化することが可能となる。また、請求項3に記載の発明によれば、ハウジングのモータ軸端側面にモータブラケット取り付け用タップを設けたことで、モータブラケットをハウジングに直接取り付けることが可能となり、ベース部材にモータブラケットを取り付ける場合に比べてモータブラケットを回転軸に対して精度良く取り付け可能となり、組立性が向上する。また、請求項4に記載の発明によれば、前記ハウジングにベルト張力調整ボルトを設けたことでベルト張力の調整が容易となり、組立性が向上する。また、ベルト張力調整ボルトがストッパとなり、運転中のベルト張力低下を防止することが可能となる。また、請求項5に記載の発明によれば、上記のサポートユニットを摩擦撹拌接合装置に用いることで、サポートユニットを加圧軸可動部の側方に配置できるので、加圧軸の可動部と旋回軸の本体部とを接近させることができ、コンパクトな設計が可能となる。
以下、本発明の第一の実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態のサポートユニットの構成を示した図である。
図1に示すように、サポートユニット60は、ハウジング61、軸受62、外輪押さえ63からなる。
ハウジング61は貫通穴64を有し、貫通穴64の内周面には軸受62が取り付けられ、外輪押さえ63がボルトによってハウジング61に固定され、軸受62の外輪端面を押圧している。軸受62の内径には図示しないボールねじ軸が挿通され回転自在に支持している。ハウジング61には、貫通穴64の軸方向と直角方向に取付け部67を有し、取付け部67には、取り付け穴65が単列の複数個(少なくとも2箇所以上)形成されている。また、ハウジング61の貫通穴64が形成されている面にはボールねじを駆動するモータを取り付けるためのタップ穴66が形成されている。
図1に示すように、サポートユニット60は、ハウジング61、軸受62、外輪押さえ63からなる。
ハウジング61は貫通穴64を有し、貫通穴64の内周面には軸受62が取り付けられ、外輪押さえ63がボルトによってハウジング61に固定され、軸受62の外輪端面を押圧している。軸受62の内径には図示しないボールねじ軸が挿通され回転自在に支持している。ハウジング61には、貫通穴64の軸方向と直角方向に取付け部67を有し、取付け部67には、取り付け穴65が単列の複数個(少なくとも2箇所以上)形成されている。また、ハウジング61の貫通穴64が形成されている面にはボールねじを駆動するモータを取り付けるためのタップ穴66が形成されている。
図2は、本発明のサポートユニット60を用いた直動装置の図である。直動装置70は、サポートユニット60と、ボールねじ118、モータ43、モータブラケット73、プーリ74、プーリベルト41B、から構成される。サポートユニット60のハウジング61には、ボールねじ118が取り付けられている。また、モータ43が、モータブラケット73を介してハウジング1に取り付けられている。ボールねじ118に軸端とモータ43の軸端にはそれぞれプーリ74が取り付けられており、プーリベルト41Bを介してモータ43の動力をボールねじ118に伝達している。プーリーベルト41Bの張力は、サポートユニット60のハウジング61に設けたベルト張力調整ボルト75でモータブラケット73の位置を調整することによって行う。
ボールねじ118とモータ43をサポートユニット60に取り付けることにより、直動装置70をコンパクトに構成することが出来る。
ボールねじ118とモータ43をサポートユニット60に取り付けることにより、直動装置70をコンパクトに構成することが出来る。
図3は本発明のサポートユニットを摩擦撹拌接合装置に用いた場合の側面図、図4は図3の正面図である。図5は同摩擦撹拌接合装置の加圧軸を構成するボールねじ一体型直動案内ユニットの断面図である。図6は加圧軸の可動部として用いているU字型の加圧軸テーブルの概観を示した図である。
図3及び図4に示すように、本実施形態の摩擦撹拌接合装置M1は、摩擦撹拌接合のための接合ツール1をワークに接近/離間させる加圧軸2と、接合ツール1を加圧軸2と略直交する方向に直線移動させるオフセット軸3と、接合ツール1をその中心軸線Q(図3参照)まわりに回転させる旋回軸4と、C字形のアーム50と、を備えており、オフセット軸3には図2の直動装置70が用いられている。
C字形アーム50は、互いに直交する2方向をX方向とY方向とすると、基端部50aからX方向に延びる胴部50bを経て曲がり部を介して先端部50cに至るC字形をなしており、基端部50aと胴部50bと先端部50cとがX−Y平面上に位置するように形成され、先端部50cの内側にワーク支持部としての裏当て部材52が設けられている。
加圧軸2は、互いに直交するX軸(X方向に相当)とY軸(Y方向に相当)のうちのX軸として設定され、オフセット軸3はY軸として設定されている。即ち、加圧軸2の軸線方向がX方向に設定され、オフセット軸3の軸線方向がY方向に設定されている。
この場合の加圧軸2は、C字形アーム50の基端部50aに結合された案内レール(本体部)13と、該案内レール13に沿ってX方向にスライドするスライダ(可動部)14とを有している。加圧軸2のスライダ14には、U字形状の加圧軸テーブル20が取り付けられている(図6参照)。加圧軸テーブル20は図6に示すような形状としており、X方向に延びて加圧軸2のスライダ14に取り付けられる固定部21から開口部22を囲うよう腕部23、23がY方向に延びている。また、オフセット軸3は、加圧軸テーブル20を介して加圧軸2のスライダ14に搭載された案内レール(本体部)113と、該案内レール113に沿ってY方向にスライドするスライダ(可動部)114とを有している。また、旋回軸4は、オフセット軸3のスライダ(可動部)114に搭載された旋回軸ブラケット(固定部)48と、C字形アーム50の裏当て部材52に保持されたワークに先端が対向するように接合ツール1を保持したスピンドルシャフト(回転部)33とを有している。
ここで、加圧軸2には、ボールねじ一体型直動案内ユニット10が用いられている。このボールねじ一体型直動案内ユニット10は、図5に示すように、直動案内軸受11とボールねじ12の組み合わせて構成されている。直動案内軸受11は、断面が略U字状に形成された案内レール13と、案内レール13のU字状の凹部内に配置されたスライダ14と、案内レール13とスライダ14の間に配置された複数の転動体15と、を備えている。案内レール13は、スライダ14と対向配置される各袖部13Aの内側面に転動面16Aを有し、スライダ14は、案内レール13の転動面16Aに対向配置される転動面16Bを有しており、案内レール13の転動面16Aとスライダ14の転動面16Bとの間に転動体(図5ではコロ)15が介在され、それにより、スライダ14と案内レール13とが相対的に直線移動可能とされている。
この場合、案内レール13の転動面16Aとスライダ14の転動面16Bとの間には、転動体15の移動する転動通路16が、左右それぞれ上下に二列、即ち全体で二対四列形成されている。スライダ14には、転動体15の戻し通路16Dと、戻し通路16Dと転動通路16とを連通する方向転換路(不図示)とが形成され、転動体15が、転動通路16と方向転換路と戻し通路16Dとから構成される無限循環路を循環するようになっている。
また、ボールねじ12は、案内レール13と平行に形成されたボールねじナット17と、ボールねじナット17を貫通するボールねじ軸18と、ボールねじナット17の螺旋溝とボールねじ軸18の螺旋溝との間に配置された複数のボール19と、を備えている。そして、ボールねじ一体型直動案内ユニット10は、ボールねじ12の要素であるボールねじナット17を直動案内軸受11の要素であるスライダ14に直接形成することにより、ボールねじ12と直動案内軸受11とを一体に備えた機構部品として構成されている。
また、オフセット軸3には、直動装置直動案内軸受110Aと直動装置70を組み合わせたものが用いられている。直動案内軸受110Aは、間に空所を隔てて互いに平行に配された2本のレール部113A、113Aを有する案内レール113と、案内レール113の各レール部113A、113Aに案内されてスライドする2つのスライド部114A、114Aを有するスライダ114と、各レール部113A、113Aとスライド部114A、114Aとの間に配置された不図示の複数の転動体とを備えている。案内レール113は、各レール部113A、113Aが、図6に示すU字形状の加圧軸テーブル20の両腕部23、23に取り付けられることでY方向に平行に延びている。これら2本のレール部113A、113Aは、後述する旋回軸モータ44の両側に配されており、旋回軸モータ44は2本のレール部113A、113Aの間の空所、即ち加圧軸テーブル20の開口部22に収容されている。
また、直動装置70は、加圧軸テーブル20の腕部23の側面に、ボールねじ軸118AがY方向に平行となる様に取り付けられる。そして、直動装置70のボールねじナット118Bと、スライダ114とがボルトで連結され、ボールねじ軸118を回転させることにより、スライダ114を案内レール113のガイドによりY方向に直線移動できるようになっている。
また、加圧軸2のスライダ14及びオフセット軸3のスライダ114は、それぞれ加圧軸2のボールねじ12及びオフセット軸3のボールねじ118によって駆動され、加圧軸2のボールねじ12及びオフセット軸3のボールねじ118は、それぞれベルト41A、41Bを介して加圧軸モータ42及びオフセット軸モータ43によって駆動される。
オフセット軸3を構成する直動案内軸受110Aのスライダ114には、旋回軸ブラケット48を介して、接合ツール1を回転自在に装着したスピンドル30が固定されている。接合ツール1は、旋回軸4を構成するスピンドル30によってツールホルダ35を介して回転自在に保持され、円柱状のツール基部1aと、ツール基部下端面のショルダ部1bから下方に突出するツール基部1aより小さい外径のツールピン1cとを備えて構成されている。スピンドル30は、複数の軸受31と、軸受31を収容するスピンドルハウジング32と、軸受31によって回転可能に保持されたスピンドルシャフト33とによって構成され、スピンドルシャフト33の接合ツール1側には、接合ツール1を着脱可能に保持するツールホルダ35が設けられている。スピンドルシャフト33は、カップリングを介して旋回軸モータ44によって駆動される。なお、スピンドル30と旋回軸モータ44は、旋回軸ブラケット48を介して、オフセット軸3のスライダ114の取り付け面に固定されている。
図3に戻って、加圧軸2の案内レール13が固定されたC字形アーム50の先端部50cの内側には、加圧力検出手段51及び裏当て部材52が設けられている。そして、接合ツール1と裏当て部材52の間にワークを挟むことで、ワークに対して接合ツール1により加圧力を作用させることができるようになっている。
このように構成された摩擦撹拌接合装置M1は、接合ツール1をワーク(不図示)に押し付けつつ回転させることにより、接合ツール1とワークの接触点に摩擦熱を発生させて当該接触点の周囲の材料を軟化させると共に撹拌し、それにより接合ツール1をワークに没入させる押し込み動作と、押し込み動作の後、接合ツール1をワークの表面方向に移動させるオフセット動作とを行うことで、積層されたワークを線状に接合するものである。
次に接合時の動作について説明する。接合ツール1は、旋回軸モータ44を駆動することにより高速回転する。接合ツール1をワークに没入させる押し込み動作においては、加圧軸モータ42を駆動し、ベルト41Aを介して加圧軸2のボールねじ軸18を回転させることにより、加圧軸2のスライダ14を下方に移動させる。加圧軸2のスライダ14を移動させて、オフセット軸3とスピンドル30を介して、接合ツール1をX方向に沿ってワークに近づく方向に移動させ、高速回転させながらワークに接合ツール1を押し付けると、その接触点及びその周囲でワークの材料が軟化し撹拌される。そして、撹拌しながら、所定の深さまで接合ツール1をワークに没入させる。次に接合ツール1をワークの所定の深さまで没入後、加圧軸2を停止あるいは加圧保持に伴い微小移動させながら、オフセット動作を行う。
オフセット動作においては、オフセット軸モータ43を駆動し、ベルト41Bを介してオフセット軸3のボールねじ軸118を回転させることにより、オフセット軸3のスライダ114を移動させる。オフセット軸3のスライダ114を移動させると、スピンドル30と共に接合ツール1がY方向に沿ってアーム50から離れる方向(YA方向)に移動する。この動きにより、ワークに対する接合ツール1の接触点や撹拌領域が移動し、線状にワークが接合される。所定のオフセット距離を移動した後は、加圧軸2のボールねじ軸118を先程とは逆方向に回転させることにより、接合ツール1をX方向に沿ってワークから離れる方向に移動させワークから離脱させる。このように、押し込み動作とオフセット動作により摩擦撹拌接合が行われる。
本発明のサポートユニットを摩擦攪拌接合装置のオフセット軸に用いることで、サポートユニットを加圧軸可動部の側方に配置できるので、加圧軸の可動部と、旋回軸の本体部とを接近させることが出来、コンパクトな摩擦攪拌接合装置を得ることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、第一実施形態ではボールねじを利用した直動装置のサポートユニットとしたが、サポートユニットを回転軸の保持に用いても良い。
また、上記実施形態では、加圧軸をボールねじ一体型直動案内ユニットによって構成したが、オフセット軸と同様に独立したボールねじ及び直動案内によって構成してもよい。
また、上記実施形態では、各転動体としてコロを使用した場合を説明したが、ボールを使用してもよいし、ある直動案内軸受の転動体はコロにし、別の直動案内軸受の転動体はボールにするといった組み合わせにしてもよい。
また、上記実施形態では、直動案内軸受を方向転換路と戻し通路とを備えて転動通路に転動体を循環させる方式の直動案内軸受としたが、これに限定されず、転動体を循環させる機構を備えない非循環方式の直動案内軸受としてもよい。
また、上記実施形態では、接合ツールの中心軸を加圧軸の軸線に対して傾斜させたが、これに限定されず、接合ツールの中心軸を加圧軸の軸線と平行に設定してもよい。
また、上記実施形態では、加圧軸モータ及びオフセット軸モータの動力を加圧軸やオフセット軸のボールねじ軸に伝達する方式にベルト方式を採用していたが、カップリングやギヤを介してモータによりボールねじ軸を直結駆動してもよい。カップリングを介して直結駆動することで、より高応答な制御が可能となる。
1 :接合ツール
2 :加圧軸
3 :オフセット軸
4 :旋回軸
20 :加圧軸テーブル
23 :加圧軸テーブル腕部
41B:オフセット軸プーリ
43 :オフセット軸モータ
60 :サポートユニット
61 :ハウジング
62 :軸受
63 :外輪押さえ
64 :貫通穴
65 :取付け穴
66 :タップ穴
67 :取付け部
70 :直動装置
73 :モータブラケット
74 :プーリ
114:オフセット軸スライダ
118:ボールねじ
118A:ボールねじ軸
118B:ボールねじナット
M1 :摩擦攪拌接合装置
2 :加圧軸
3 :オフセット軸
4 :旋回軸
20 :加圧軸テーブル
23 :加圧軸テーブル腕部
41B:オフセット軸プーリ
43 :オフセット軸モータ
60 :サポートユニット
61 :ハウジング
62 :軸受
63 :外輪押さえ
64 :貫通穴
65 :取付け穴
66 :タップ穴
67 :取付け部
70 :直動装置
73 :モータブラケット
74 :プーリ
114:オフセット軸スライダ
118:ボールねじ
118A:ボールねじ軸
118B:ボールねじナット
M1 :摩擦攪拌接合装置
Claims (5)
- 貫通穴を有するハウジングと、前記貫通穴の内周面に取り付けられる軸受と、を備え、前記貫通穴に挿通される回転軸を前記軸受が回転自在に支持するサポートユニットであって、前記ハウジングを取り付け面に直接固定するため取り付けボルトを回転軸方向に単列に複数個配置したことを特徴とするサポートユニット。
- 前記回転軸がボールねじのボールねじ軸であって、ボールねじナットとテーブルとを締結するスライダが移動可能なように前記ハウジングに空隙を設けたことを特徴とする請求項1に記載のサポートユニット。
- 前記ハウジングのモータ軸端側面にモータブラケット取り付け用タップを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のサポートユニット。
- 前記回転軸がプーリとベルトを介してモータによって駆動され、前記ハウジングにベルト張力調整ボルトを設けたことを特徴とする請求項3に記載のサポートユニット。
- 接合ツールをワークに押し付けつつ回転させることにより、前記接合ツールとワークの接触点に摩擦熱を発生させて当該接触点の周囲の材料を軟化させると共に撹拌し、それにより前記接合ツールを前記ワークに没入させ、没入後、前記接合ツールをワークの表面方向に移動させることで前記ワークを線状に接合する摩擦撹拌接合装置であって、前記接合ツールをその中心軸線まわりに回転させる旋回軸と、前記接合ツールを前記ワークに接近/離間させる加圧軸と、前記接合ツールを前記加圧軸の軸線と直交する方向であるワークの表面方向に直線移動させるオフセット軸と、前記加圧軸は、その軸線方向がX方向に設定され、アームの基端部に結合された本体部と、該本体部に対してX方向にスライドする可動部とを有し、前記オフセット軸は、その軸線方向がY方向に設定され、前記加圧軸の可動部に搭載された本体部と、該本体部に対してY方向にスライドする可動部とを有し、前記旋回軸は、前記オフセット軸の可動部に搭載された本体部と、前記ワーク支持部に保持されたワークに先端が対向するように前記接合ツールを保持した回転部とを有し、前記オフセット軸の本体部が請求項1〜4に記載のサポートユニットであることを特徴とする摩擦撹拌接合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012216298A JP2014069205A (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | サポートユニット及びそれを用いた摩擦撹拌接合装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012216298A JP2014069205A (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | サポートユニット及びそれを用いた摩擦撹拌接合装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014069205A true JP2014069205A (ja) | 2014-04-21 |
Family
ID=50744923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012216298A Pending JP2014069205A (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | サポートユニット及びそれを用いた摩擦撹拌接合装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014069205A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106402295A (zh) * | 2016-08-24 | 2017-02-15 | 咸阳蓝博机械有限公司 | 一种外置式直线运动模组 |
CN109128490A (zh) * | 2018-10-12 | 2019-01-04 | 湖南文理学院 | 一种可自动修补焊缝的搅拌摩擦焊接装置 |
-
2012
- 2012-09-28 JP JP2012216298A patent/JP2014069205A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106402295A (zh) * | 2016-08-24 | 2017-02-15 | 咸阳蓝博机械有限公司 | 一种外置式直线运动模组 |
CN109128490A (zh) * | 2018-10-12 | 2019-01-04 | 湖南文理学院 | 一种可自动修补焊缝的搅拌摩擦焊接装置 |
CN109128490B (zh) * | 2018-10-12 | 2020-08-07 | 湖南文理学院 | 一种可自动修补焊缝的搅拌摩擦焊接装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5207272B2 (ja) | 工作機械用スピンドルヘッド | |
JP5060984B2 (ja) | 摩擦圧接装置 | |
JP4218888B2 (ja) | C型摩擦撹拌スポット接合ガン | |
US7802713B2 (en) | Friction stir spot joining device | |
US7422140B2 (en) | Friction stir spot joining device | |
JP2013240848A (ja) | 工作機械 | |
JP2014069205A (ja) | サポートユニット及びそれを用いた摩擦撹拌接合装置 | |
KR20100070438A (ko) | 푸싱지그 및 이를 구비한 피가공물 고정장치 | |
JP2014018850A (ja) | 摩擦攪拌接合装置 | |
JP2013141720A (ja) | 工作機械のチャック装置 | |
JP4218895B2 (ja) | 摩擦撹拌スポット接合装置 | |
JP2014046339A (ja) | 傾斜角度調整機構を有する摩擦攪拌接合装置 | |
JP2014193485A (ja) | 摩擦攪拌接合装置 | |
JP2014024095A (ja) | 摩擦攪拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法 | |
JP2014111292A (ja) | アクチュエータとロボット | |
US7178225B2 (en) | Component pressing device | |
JP2013099777A (ja) | 摩擦撹拌接合装置及び摩擦攪拌接合方法 | |
JP3133504U (ja) | 工作機械における工具のアンクランプ装置 | |
JP4313020B2 (ja) | 摩擦撹拌接合装置および摩擦撹拌接合方法 | |
JP2012017773A (ja) | 直動案内軸受及び摩擦撹拌接合装置 | |
JPWO2019026203A1 (ja) | エンドエフェクタ | |
JP2008272898A (ja) | 工作機械における工具のアンクランプ方法 | |
JP4204816B2 (ja) | テーブル駆動装置 | |
JP4467078B2 (ja) | テープラップ装置のオシレーション機構 | |
JP2007021513A (ja) | 摩擦撹拌接合装置 |