JP2016144032A - データ加重平均回路及びこれを有するデジタルアナログ変換器 - Google Patents

データ加重平均回路及びこれを有するデジタルアナログ変換器 Download PDF

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Abstract

【課題】DA変換器の回路素子数と回路素子の選択個数とが公約数を持つ場合であっても、回路素子の特性ばらつきによるアナログ信号の誤差を効果的に低減できる入力信号をDA変換器に与えることができるデータ加重平均回路を提供する【解決手段】Nビットの信号S45における「1」の桁の個数MがNとの間に公約数を持つ「所定の整数」である場合、新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁から「P個」だけ上位ビット側にずれた桁に一致させるように信号S45がビットシフトされる。この桁のずれ数Pは、Pと「所定の整数」との和がNとの間に公約数を持たないように設定された整数である。【選択図】図4

Description

本発明は、回路素子の選択個数に応じた信号レベルを持つアナログ信号を生成するデジタルアナログ変換器などにおいて、回路素子の特性のばらつきによる誤差を低減するために使用されるデータ荷重平均回路に関するものである。
アナログ信号の生成に寄与する同一特性の回路素子(キャパシタ,抵抗,電流源など)を複数備え、信号の生成に使用する回路素子をデジタル信号によって選択できるように構成されたデジタルアナログ変換器(以下、「DA変換器」と記す場合がある。)が知られている。このようなDA変換器では、基本的に、回路素子の選択個数に応じた信号レベルを持つアナログ信号が生成される。しかしながら、各回路素子の特性は完全に同一ではなく、加工精度の限界などに起因した特性のばらつきが存在する。特性のばらつきが大きいと、デジタル信号に対するアナログ信号の非線形性が生じ、誤差が大きくなる。
こうした回路素子の特性ばらつきによる誤差を低減する手法として、データ荷重平均(data weighted averaging:以下、「DWA」と記す場合がある。)が知られている(例えば、特許文献1を参照)。DWAでは、各デジタル値に対する回路素子の選択に偏りが生じ難くなるように、DA変換器へ与えるデジタル信号が操作される。
DA変換器に与えるデジタル信号の各桁(「1」又は「0」)は、特定の回路素子の選択(「1」)又は非選択(「0」)を表す。一般的なDWAの手法では、「1」の桁が連続するサーモメータコードで表現されたデジタル信号に対してビットシフトの操作が施される。すなわち、前回DA変換器へ与えたデジタル信号における「1」の末尾の次の桁が、次にDA変換器へ与えるデジタル信号の「1」の先頭となるように、デジタル信号がビットシフトされる。これにより、同一値のデジタル信号が与えられた場合でも異なる組み合わせの回路素子が選択されるようになり、使用される回路素子の偏りが小さくなる。そのため、回路素子の特性のばらつきが平均化され易くなり、デジタル信号に対するアナログ信号の線形性が改善される。
特開2011−259347号公報
しかしながら、上述した従来のDWAでは、サーモメータコードで表現されたデジタル信号における「1」の個数がDA変換器の持つ回路素子数(入力ビット数)に対して公約数を有する「切りの良い数字」である場合、信号生成用に選択される回路素子の組み合わせの数が少なくなるため、回路素子の特性のばらつきを平均化する作用が弱くなるという問題がある。
図8は、従来のDWAにおいて生成される信号の例を示す図である。図8Aは全体のビット数(32ビット)に対して「1」の個数がその半分(16ビット)である場合を示し、図8Bは「1」の個数が全体の4分の1(8ビット)である場合を示す。図8Aの例では回路素子の組み合わせ数が2つ(B0〜B15,B16〜B31)であり、図8Bの例では回路素子の組み合わせ数が4つ(B0〜B7,B8〜B15,B16〜B23,B24〜B31)である。回路素子の組み合わせ毎に固有の誤差が存在しているため、図8のように回路素子の組み合わせ数が少なくなるほど、平均化の作用による誤差の低減効果は小さくなる。
また、図8において示すように、固有の誤差を持つ信号のパターンが短い時間間隔で周期的に繰り返されると、その周波数に不要なノイズ成分が強く現れることになり、アナログ信号のSN比が劣化するという問題もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、回路素子の選択個数に応じた物理量を持つアナログ信号を生成するDA変換器等の回路装置に対して、回路装置の持つ回路素子数と回路素子の選択個数とが公約数を持つ関係にある場合であっても、回路素子の特性ばらつきによるアナログ信号の誤差を効果的に低減できる入力信号を与えることができるデータ加重平均回路と、そのようなデータ加重平均回路を有するデジタルアナログ変換器を提供することにある。
本発明の第1の観点は、Nビットのデジタル信号におけるN個の桁と一対一に対応したN個の回路素子の各々を、前記デジタル信号の対応する桁のビット値に応じて選択し、当該選択した前記回路素子の個数に応じた物理量を持つアナログ信号を生成する回路装置に対して、前記Nビットのデジタル信号を与えるデータ加重平均回路に関するものである。このデータ加重平均回路は、前記回路素子の選択を指示する第1のビット値を持つ桁が連続するようにコード化されたNビットの第1入力信号を周期的に入力し、入力した前記第1入力信号を一定の方向へ巡回的にビットシフトし、当該ビットシフトの結果を前記Nビットのデジタル信号として出力するバレルシフタと、前記第1入力信号において前記第1のビット値を持つ桁の個数Mが、前記Nとの間に公約数を持つ所定の整数であるか否かを判定する判定回路と、前記桁の個数Mが前記所定の整数でないと判定された場合、新たに出力する前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力した前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ末尾の桁の次の桁に一致させる第1ビットシフトを行うように前記バレルシフタを制御し、前記桁の個数Mが前記所定の整数であると判定された場合は、新たに出力する前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力した前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ末尾の桁の次の桁からP個だけ前記一定の方向へずれた桁に一致させる第2ビットシフトを行うように前記バレルシフタを制御する制御回路とを具備する。前記第2ビットシフトにおける桁のずれ数Pは、当該Pと前記所定の整数との和が前記Nとの間に公約数を持たない整数である。
上記の構成によれば、前記第1入力信号において前記第1のビット値を持つ桁の個数Mは、前記デジタル信号によって選択される前記回路素子の個数を示しており、前記第1入力信号のビット数Nは、前記デジタル信号によって選択可能な前記回路素子の個数を示している。
前記桁の個数Mが前記Nとの間に公約数を持つ所定の整数でない場合、新たに出力する前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力した前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ末尾の桁の次の桁に一致させる第1ビットシフトが行われる。
他方、前記桁の個数Mが前記Nとの間に公約数を持つ所定の整数である場合、新たに出力する前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力した前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ末尾の桁の次の桁からP個だけ前記一定の方向へずれた桁に一致させる第2ビットシフトが行われる。この第2ビットシフトが行われるとき、前記桁の個数M(前記所定の整数)と前記Pとの和が前記Nとの間に公約数を持たない。そのため、仮に、同一の前記第1入力信号に対して前記第2ビットシフトが反復されたとすると、前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁が再び同じ桁に戻るまで、少なくともN回の前記第2ビットシフトが必要となる。すなわち、同一の前記第1入力信号に対する前記回路素子の組み合わせが、少なくともN組存在する。従って、前記回路素子の組み合わせ毎に存在する固有の誤差が、平均化の作用によって低減され易くなる。
なお、前記Pは正の整数でもよいし負の整数でもよい。前記Pが負の整数である場合、前記第2ビットシフトは、新たに出力する前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力した前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ末尾の桁の次の桁から前記一定の方向と逆の方向へずれた桁に一致させる操作を示す。
好適に、前記制御回路は、前記第2ビットシフトをK回繰り返す度に、前記ずれ数Pを異なるずれ数Qに置き換えた前記第2ビットシフトを1回行うように前記バレルシフタを制御してよい。前記第2ビットシフトの繰り返し回数Kと前記ずれ数Qは、同一の前記第1入力信号が繰り返し入力された状態で前記第2ビットシフトが反復された場合において、前記デジタル信号の信号列に生じる周期的パターンの一サイクルの信号数が前記Nより大きくなるようにそれぞれ設定される
これにより、前記第2ビットシフトを行う場合、前記デジタル信号の信号列に生じるパターンの周期が長くなる。
好適に、上記データ加重平均回路は、前記回路素子の選択個数を2進符号で表わす第2入力信号を周期的に入力し、入力した前記第2入力信号を前記第1入力信号に変換する信号コード変換回路を備えてよい。前記バレルシフタは、前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、入力されるポインタによって指定された桁に一致させる前記ビットシフトを行ってよい。前記制御回路は、前記第2入力信号が入力される度に、第1ポインタによって指定される前記先頭の桁が前記第2入力信号に応じた数だけ前記一定の方向へシフトするように前記第1ポインタを更新するポインタ更新回路と、前記バレルシフタにおいて前記第2ビットシフトを実行させる前記判定回路の判定結果が得られた場合、計数値に所定の増分値を加算し、前記計数値が所定の上限値に達した場合、前記計数値を初期値にリセットするカウンタと、前記第1ポインタによって指定される前記先頭の桁が前記カウンタの計数値に応じた数だけ前記一定の方向へシフトするように前記第1ポインタを補正した第2ポインタを算出するポインタ算出回路と、前記バレルシフタにおいて前記第1ビットシフトを実行させる前記判定回路の判定結果が得られた場合、前記第1ポインタを選択して前記バレルシフタに入力し、前記バレルシフタにおいて前記第2ビットシフトを実行させる前記判定回路の判定結果が得られた場合、前記第2ポインタを選択して前記バレルシフタに入力するマルチプレクサとを有してよい。
上記の構成によれば、前記バレルシフタにおいて前記第2ビットシフトを実行させる前記判定回路の判定結果が得られた場合、前記計数値に前記所定の増分値が加算される。前記第1ポインタが指定する桁に対してずれた桁を指定する前記第2ポインタは、前記計数値を用いて簡易に算出される。
好適に、前記第2入力信号は、前記回路素子の選択個数に対応する数値を2進符号で表した第3入力信号にデルタシグマ変調を施して得られた信号でよい。前記判定回路は、前記第3入力信号に基づいて前記判定を行ってよい。
例えば、前記第2入力信号は、上記第3入力信号を上位データと下位データとに分割し、前記下位データにデルタシグマ変調を施して前記上位データと加算することにより得られた信号であってよい。前記判定回路は、前記第3入力信号の値が、前記第1入力信号の前記桁の個数Mと前記所定の整数とが等しい場合における前記第3入力信号の値を含んだ所定の近傍範囲にあるか否かを判定してよい。前記制御回路は、前記第3入力信号の値が前記所定の近傍範囲にあると判定した場合、前記第2ビットシフトを行うように前記バレルシフタを制御してよい。
上記の構成によれば、前記第1入力信号がデルタシグマ変調を施された前記第3入力信号に基づいて得られた信号であっても、前記第1入力信号において前記第1のビット値を持つ桁の平均的な個数Mが、前記Nとの間に公約数を持つ所定の整数であるか否かを判定することが可能である。
本発明の第2の観点に係るデジタルアナログ変換器は、Nビットのデジタル信号におけるN個の桁と一対一に対応したN個の回路素子の各々を、前記デジタル信号の対応する桁のビット値に応じて選択し、当該選択した前記回路素子の個数に応じた信号レベルを持つアナログ信号を生成するデジタルアナログ変換部と、前記デジタルアナログ変換部に対して、前記Nビットのデジタル信号を与える上記第1の観点のデータ加重平均回路とを具備する。
本発明によれば、回路素子の選択個数に応じた物理量を持つアナログ信号を生成するDA変換器等の回路装置に対して、回路装置の持つ回路素子数と回路素子の選択個数とが公約数を持つ場合であっても、回路素子の特性ばらつきによるアナログ信号の誤差を効果的に低減できる入力信号を与えることができる。
本発明の実施形態に係るDA変換器の構成の一例を示す図である。 デジタルアナログ変換部の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るDWA回路の構成の一例を示す図である。 バレルシフタにおける第2ビットシフトの一例を説明するための図であり、ΔΣ変調の作用による信号の変動が生じていない場合を示す。 バレルシフタにおける第2ビットシフトの一例を説明するための図であり、ΔΣ変調の作用による信号の変動が生じている場合を示す。 バレルシフタにおける第2ビットシフトの変形例を説明するための図である。 バレルシフタにおける第2ビットシフトの他の変形例を説明するための図である。 従来のDWAにおいて生成される信号の例を示す図である。図8Aは全体のビット数に対して「1」の個数がその半分である場合を示し、図8Bは「1」の個数が全体のビット数に対して4分の1である場合を示す。
図1は、本発明の実施形態に係るDA変換器の構成の一例を示す図である。図1に示すDA変換器は、アップサンプリング部10と、ΔΣ変調器20と、加算器30と、DWA回路40と、デジタルアナログ変換部50と、ローパスフィルタ60を有する。
アップサンプリング部10は、サンプリング周波数Fsのデジタル信号Sinをこれより高いサンプリング周波数の信号S10に変換する回路であり、例えばCICアップサンプリングフィルタなどの補完フィルタを用いて構成される。信号S10は、本発明における第3入力信号に対応する。
ΔΣ変調器20は、アップサンプリング部10によってオーバーサンプリングされた信号S10の下位ビット側のデータ(下位データDL)を入力し、これにΔΣ変調を施す。
加算器30は、デジタル信号S10の上位ビット側のデータ(上位データDH)と、ΔΣ変調器20から出力される変調結果の信号S20とを加算する。信号S20は、例えば正負の値を持つ符号付き2進符号であり、加算器30の加算結果として出力される信号S30も符号付き2進符号となっている。
DWA回路40は、加算器30から出力される信号S30を、サーモメータコードで表されたNビットのデジタル信号S40に変換してデジタルアナログ変換部50に入力する。DWA回路40の詳しい構成は後述する。
デジタルアナログ変換部50は、Nビットのデジタル信号S40に応じた信号レベルを持つアナログ信号Soutを生成する。デジタルアナログ変換部50は、デジタル信号S40におけるN個の桁と一対一に対応したN個の回路素子を備えており、デジタル信号S40の対応する桁のビット値に応じて各回路素子を選択し、当該選択した回路素子の個数に応じた信号レベルを持つアナログ信号S50を生成する。
図2は、デジタルアナログ変換部50の構成の一例を示す図である。図2に示すデジタルアナログ変換部50は、回路素子に相当するN個のキャパシタC〜CN−1と、キャパシタC〜CN−1の選択用のスイッチSW〜SWN−1と、チャージアンプを構成するキャパシタCf及びオペアンプ51と、キャパシタC〜CN−1に一定の基準電圧Vrefを印加するスイッチ52と、キャパシタC〜CN−1をオペアンプ51の反転入力端子に接続するスイッチ53と、キャパシタCfの電荷をリセットするスイッチ54とを有する。
キャパシタC(「i」は0からN−1までの整数を示す)の一方の端子はスイッチSWを介して共通のノードND又はグランドに接続され、キャパシタCの他方の端子はグランドに接続される。スイッチSWは、デジタル信号S40の第i桁のビット値Bが「1」の場合、キャパシタCをノードNDに接続し、ビット値Bが「0」の場合、キャパシタCをグランドに接続する。
スイッチ52は、基準電圧VrefとノードNDとの間の電流経路に設けられる。スイッチ53は、オペアンプ51の反転入力端子とノードNDとの間の電流経路に設けられる。キャパシタCfは、オペアンプ51の反転入力端子と出力端子との間に接続される。スイッチ54は、キャパシタCfと並列に接続される。オペアンプ51の非反転入力端子はグランドに接続される。
まず、スイッチ52及び54がオン、スイッチ53がオフに設定され、ノードNDに基準電圧Vrefが印加されるとともに、キャパシタCfの電荷が放電される。このとき、キャパシタC〜CN−1の中でデジタル信号S40の対応する桁が「1」に設定されたキャパシタには、スイッチ52を介して基準電圧Vrefが印加され、それぞれ電荷が蓄積される。
次に、スイッチ52及び54がオフ、スイッチ53がオンに切り替えられると、デジタル信号S40の対応する桁が「1」に設定されたキャパシタ(C〜CN−1)の電荷が、スイッチ53を介してキャパシタCfに転送される。オペアンプ51から出力されるアナログ信号S50の電圧は、この転送された電荷にほぼ比例した値となる。キャパシタC〜CN−1の静電容量は全て等しいため、アナログ信号S50の電圧は、デジタル信号S40の対応する桁が「1」に設定されたキャパシタ(C〜CN−1)の個数に比例する。すなわち、アナログ信号Soutの電圧は、Nビットのデジタル信号S40におけるビット値が「1」の桁の個数に比例する。
以上が、デジタルアナログ変換部50の説明である。
ローパスフィルタ60は、デジタルアナログ変換部50から出力されるアナログ信号S50に含まれる高周波成分を除去し、アナログ信号Soutとして出力する。ローパスフィルタ60は、アップサンプリング部10によるオーバーサンプリングとΔΣ変調器20のノイズシェーピングの作用によって高域側に集められたノイズ成分を除去する働きを有する。
次に、DWA回路40の詳しい構成について図3を参照して説明する。
図3に示すDWA回路40は、バレルシフタ41と、判定回路42と、制御回路43と、信号コード変換回路44及び45を有する。
信号コード変換回路44は、符号付き2進符号コードで表した加算器30の信号S30を、符号無しの2進符号で表した信号S44に変換する。信号S44の値は、デジタルアナログ変換部50において選択する回路素子(図2の例では、キャパシタC〜CN−1)の個数を示す。信号S44は、本発明における第2入力信号に対応する。
信号コード変換回路45は、符号無しの2進符号で表した信号S44を、サーモメータコードで表したNビットの信号S45に変換する。信号S45のビット配列において、「1」の値を持つ桁が下位側に連続しており、その「1」の数は信号S44の値と等しくなっている。信号S45は、本発明における第1入力信号に対応する。
バレルシフタ41は、信号コード変換回路45から入力したNビットの信号S45(第1入力信号)を一定の方向へ巡回的にビットシフトし、当該ビットシフトの結果をNビットのデジタル信号S40としてデジタルアナログ変換部50に出力する。例えばバレルシフタ41は、Nビットの信号S45(第1入力信号)において「1」のビット値を持つ先頭の桁(最下位ビット)が、制御回路43のポインタPTによって指定された桁と一致するように、デジタル信号S40を下位から上位に向かって一方向にビットシフトする。このとき、バレルシフタ41は、最上位ビットのビット値を最下位ビットへと戻すことにより、巡回的なビットシフトを実現する。
判定回路42は、Nビットの信号S45(第1入力信号)において「1」のビット値を持つ桁の個数Mが、Nとの間に公約数を持つ「所定の整数」であるか否かを判定する。例えば判定回路42は、ビット数Nを「32」とした場合において、その半分の値である「16」、上から1/8の値である「28」、上から1/4の値である「24」、下から1/4の値である「8」、及び、下から1/8の値である「4」をそれぞれ「所定の整数」として判定を行う。
なお、Nビットの信号S45(第1入力信号)は、下位データDLにΔΣ変調を施して上位データDHと加算することにより得られた信号S44(第2入力信号)をサーモメータコードに変換した信号である。そのため、信号S45において「1」のビット値を持つ桁の個数Mは、元の信号S10が一定値に保たれていても、ΔΣ変調の効果によって時間とともに変化する。そこで、判定回路42は、信号S45における「1」の桁の時間的な平均個数を表している元の信号S10(第3入力信号)を用いて上記の判定を行う。すなわち、判定回路42は、ΔΣ変調される前の信号S10に基づいて、信号S45における「1」の桁の個数M(時間的な平均個数)が「所定の整数」であるか否かを判定する。
また、判定回路42は、信号S45における「1」の桁の個数M(時間的な平均個数)が「所定の整数」の近傍範囲に含まれる場合に、「1」の桁の個数M(時間的な平均個数)が「所定の整数」と一致する場合と同じ判定結果を与えてもよい。例えば、判定回路42は、ΔΣ変調前の信号S10(第3入力信号)の値が、信号S45(第1入力信号)における「1」の桁の個数M(時間的な平均個数)と「所定の整数」とが一致する場合における信号S10の値を含んだ所定の近傍範囲にあるか否かを判定する。信号S10の値がこの近傍範囲にある場合、判定回路42は、「1」の桁の個数M(時間的な平均個数)が「所定の整数」と一致する場合と同じ判定結果を与える。これにより、信号S45における「1」の桁の個数Mが「所定の整数」に近い値の場合には、個数Mが「所定の整数」に一致する場合と同様なバレルシフタ41のビットシフト(後述する第2ビットシフト)が行われるため、デジタルアナログ変換部50の回路素子の特性ばらつきによる誤差を適切に低減できる。
制御回路43は、判定回路42の判定結果を示す信号S42に応じて、2パターンの異なるビットシフト操作(第1ビットシフト/第2ビットシフト)を行うようにバレルシフタ41を制御する。
信号S45(第1入力信号)における「1」の桁の個数Mが「所定の整数」でないと判定回路42において判定された場合、制御回路43は「第1ビットシフト」を行うようにバレルシフタ41を制御する。すなわち、制御回路43は、バレルシフタ41が新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁に一致させる第1ビットシフトを行うようにポインタPTを算出する。
他方、信号S45(第1入力信号)における「1」の桁の個数Mが「所定の整数」であると判定回路42において判定された場合、制御回路43は「第2ビットシフト」を行うようにバレルシフタ41を制御する。すなわち、制御回路43は、バレルシフタ41が新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁から「P個」だけ上位ビット側にずれた桁に一致させる第2ビットシフトを行うようにポインタPTを算出する。ただし、桁のずれ数Pは、Pと「所定の整数」との和がNとの間に公約数を持たないように設定された整数である。
また、制御回路43は、この第2ビットシフトをK回繰り返す度に、上述した桁のずれ数Pを異なるずれ数Qに置き換えた第2ビットシフトを1回行うようにバレルシフタ41を制御する。この場合、第2ビットシフトの繰り返し回数Kと、第2ビットシフトにおける上述した桁のずれ数Qは、同一の信号S45(第1入力信号)が繰り返し入力された状態で第2ビットシフトが反復された場合において、デジタル信号S40の信号列に生じる周期的パターンの一サイクルの信号数がNより大きくなるようにそれぞれ設定される。
制御回路43は、例えば図3に示すように、レジスタ431と、ポインタ更新回路432と、カウンタ433と、ポインタ算出回路434と、マルチプレクサ435を有する。
レジスタ431は、第1ビットシフトで用いられる第1ポインタPT1を記憶する。第1ポインタPT1は、バレルシフタ41が出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を指定する数値である。
ポインタ更新回路432は、信号コード変換回路44から信号S44(第2入力信号)が入力される度に、第1ポインタPT1によって指定される「1」の先頭の桁が信号S44(第2入力信号)に応じた数だけ上位ビット側へシフトするように、レジスタ431の第1ポインタPT1を更新する。ポインタ更新回路432は、例えば、2進符号で表された信号S44と第1ポインタPT1との加算を行う加算器を含んで構成される。
カウンタ433は、バレルシフタ41において第2ビットシフトを実行させる判定回路42の判定結果が得られた場合、計数値CNTに所定の増分値を加算し、計数値CNTが所定の上限値に達した場合、計数値CNTを初期値にリセットする。計数値CNTに加算される増分値は、第2ビットシフトにおける桁のずれ数Pに相当する値であり、例えば桁のずれ数Pが1の場合、増分値は1に設定される。
ポインタ算出回路434は、第1ポインタPT1によって指定される「1」の先頭の桁がカウンタ433の計数値CNTに応じた数だけ上位ビット側へシフトするように第1ポインタを補正した第2ポインタPT2を算出する。ポインタ算出回路434は、例えば、それぞれ2進符号で表された第1ポインタPT1と第2ポインタPT2との加算を行う加算器を含んで構成される。
マルチプレクサ435は、バレルシフタ41において第1ビットシフトを実行させる判定回路42の判定結果が得られた場合、第1ポインタPT1を選択してバレルシフタ41に入力し、バレルシフタ41において第2ビットシフトを実行させる判定回路42の判定結果が得られた場合、第2ポインタPT2を選択してバレルシフタ41に入力する。
ここで、上述した構成を有する図1に示すDA変換器の動作について、DWA回路40を中心に説明する。
入力のデジタル信号Sinは、アップサンプリング部10において元のサンプリング周波数Fsより高い周波数にオーバーサンプリングされ、所定の補完処理を受けた信号S10(第3入力信号)に変換される。信号S10の下位データDLは、ΔΣ変調器20においてΔΣ変調を施され、その変調結果の信号S20と信号S10の上位データDHとが加算器30において加算される。加算器30の加算結果を示す信号S30は、DWA回路40に入力される。
DWA回路40に入力された信号S30は、信号コード変換回路44において符号付き2進符号から符号無し2進符号に変換され、信号S44(第2入力信号)として信号コード変換回路45に入力される。信号コード変換回路45では、信号S44が更に符号無し2進符号からサーモメータコードに変換され、Nビットの信号S45(第1入力信号)としてバレルシフタ41に入力される。Nビットの信号S45は、バレルシフタ41において巡回的なビットシフトを施される。バレルシフタ41によるビットシフト後のデジタル信号S40は、デジタルアナログ変換部50において、「1」の桁の個数に応じたアナログ信号S50に変換される。アナログ信号S50は、ローパスフィルタ60において高周波のノイズ成分を除去されることにより、所望の信号帯域の成分を含んだアナログ信号Soutとなる。
DWA回路40の判定回路42では、ΔΣ変調される前の信号S10に基づいて、Nビットの信号S45(第1入力信号)における「1」のビット値を持つ桁の個数M(時間的な平均個数)が、Nとの間に公約数を持つ「所定の整数」であるか否の判定が行われる。制御回路43では、この判定回路42の判定結果に基づいて、バレルシフタ41のビットシフトの制御が行われる。
「1」のビット値を持つ桁の個数Mが「所定の整数」でない場合、すなわち、整数MとNとが公約数を持たない場合、バレルシフタ41では、Nビットの信号S45(第1入力信号)に対して「第1ビットシフト」が施される。すなわち、バレルシフタ41が新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁に一致させるように、信号S45が上位ビット側へビットシフトされる。これは、図8において示す一般的なDWAの手法と同様なビットシフト操作に該当する。「1」の個数Mがビット長Nとの間に公約数を持たない場合、連続するM個の「1」の先頭が複数回の第1ビットシフトを経て再び同じ桁に戻るために、少なくとも、信号S45のビット長と同じN回の第1ビットシフトを繰り返す必要がある。M個の「1」の系列を隙間なくN個並べた全体の系列の長さが、NとMとの最小公倍数になることに対応する。従って、バレルシフタ41が第1ビットシフトを行う場合、同一の信号S45に対するビットシフト結果にはN通りのバリエーションが存在することになる。つまり、デジタルアナログ変換部50の回路素子(C〜CN−1)の組み合わせがN通り存在する。従って、回路素子(C〜CN−1)の特性のばらつきによるアナログ信号S50の誤差は、回路素子の多数の組み合わせによる平均化の作用によって効果的に低減される。
一方、「1」のビット値を持つ桁の個数Mが「所定の整数」である場合、バレルシフタ41では、Nビットの信号S45(第1入力信号)に対して「第2ビットシフト」が施される。すなわち、バレルシフタ41が新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁から「P個」だけ上位ビット側にずれた桁に一致させるように、信号S45が上位側へビットシフトされる。ただし、このPと「所定の整数」との和(1回の第2ビットシフトによって上位側にシフトするビット数)は、Nとの間に公約数を持たない。
図4及び図5は、バレルシフタ41における第2ビットシフトの一例を説明するための図である。図4及び図5の例において、デジタル信号S40のビット長Nは「32」である。斜線を施された図形は、「1」のビット値を持つ桁を表す。信号S44は、信号S45に含まれる「1」の桁の個数M(M=0〜32)と等しい値を持つ。
図4の例では、理解を容易にするため、ΔΣ変調器20の変調作用による信号S44の時間的な変動が生じていない仮想的な場合を示しており、信号S44の値(「1」の桁の個数M)は常に「16」となっている。他方、図5の例では、ΔΣ変調の作用による信号S44の時間的変動が存在する場合を示しており、信号S44の平均値(「1」の桁の時間的な平均の個数)が「16」となっている。
この図4,図5の例における第2ビットシフトでは、上述した桁のずれ数Pが1に設定されている。すなわち、新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁から「1個」だけ上位ビット側にずれた桁に一致させるように、信号S45が上位側へビットシフトされる。例えば図4のサイクル1において「1」のビット値を持つ先頭の桁は、その前のサイクル0において「1」のビット値を持つ末尾の桁B15の次の桁B16から「1個」だけ上位ビット側にずれた桁B17となっている。
1回の第2ビットシフトによって上位ビット側にシフトする数は「M+P」であり、図4,図5の例ではこの数が17となっている。17は、信号S45のビット長32との間に公約数を持たないため、「1」の配列の先頭が再び同じ桁に戻るためには、32回の第2ビットシフトを繰り返す必要がある。図4を参照すると、サイクル0と同じ信号パターンが、32回の第2ビットシフトを経たサイクル32に現れている。
また、図4,図5の例では、第2ビットシフトが32回(K=32)繰り返される度に、上述した桁のずれ数1(P=1)を異なるずれ数0(Q=0)に置き換えた第2ビットシフトが1回行われる。ずれ数0(Q=0)の第2ビットシフトは、図4,図5の例において、サイクル33とサイクル66に生じている。これにより、同一の信号S45(第1入力信号)が繰り返し入力された状態で第2ビットシフトが反復された場合において、デジタル信号S40の信号列に生じる周期的パターンの一サイクルの信号数は、信号S45のビット長32(N=32)より大きい66個になっている。図4を参照すると、サイクル0と同じデジタル信号がサイクル66に現れている。
「1」のビット値を持つ桁の個数Mが「所定の整数」である場合には、上述した第2ビットシフトが行われるため、回路素子(C〜CN−1)の特性のばらつきによるアナログ信号S50の誤差は、回路素子の多数の組み合わせによる平均化の作用によって効果的に低減される。
以上説明したように、本実施形態に係るDWA回路40によれば、Nビットの信号S45における「1」の桁の個数MがNとの間に公約数を持つ「所定の整数」である場合、新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁から「P個」だけ上位ビット側にずれた桁に一致させるように信号S45がビットシフトされる。この桁のずれ数Pは、Pと「所定の整数」との和がNとの間に公約数を持たないように設定された整数である。従って、デジタルアナログ変換部50の回路素子の数Nと回路素子の選択個数Mとが公約数を持つ所定の関係にある場合であっても、デジタルアナログ変換部50において選択される回路素子(C〜CN−1)の組み合わせのバリエーションを多くすることができる。これにより、回路素子(C〜CN−1)の特性のばらつきによるアナログ信号S50の誤差を、回路素子(C〜CN−1)の多数の組み合わせによる平均化の作用によって効果的に低減できる。
また、本実施形態に係るDWA回路40によれば、第2ビットシフトをK回繰り返す度に、桁のずれ数Pを異なるずれ数Qに置き換えた第2ビットシフトが1回行われる。この第2ビットシフトの繰り返し回数Kと、第2ビットシフトにおける桁のずれ数Qは、同一の信号S45(第1入力信号)が繰り返し入力された状態で第2ビットシフトが反復された場合において、デジタル信号S40の信号列に生じる周期的パターンの一サイクルの信号数がNより大きくなるようにそれぞれ設定される。これにより、第2ビットシフトを行う場合において、デジタル信号S40の信号列に生じるパターンの周期を長くすることができるため、回路素子(C〜CN−1)の特性のばらつきによるアナログ信号S50の誤差が時間的に分散され易くなり、誤差を効果的に低減できる。また、デジタル信号S40の各桁における「1」の出現回数を均一化し易くすることも可能である。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の種々のバリエーションを含んでいる。
上述した実施形態では、第2ビットシフトをK回繰り返す度に、桁のずれ数Pを異なるずれ数Qに置き換えた第2ビットシフトが1回行われる例を挙げたが、本発明の他の実施形態では、第2ビットシフトにおける桁のずれ数Pを常に一定としてもよい。図6は、その第2ビットシフトの例を説明した図であり、図4と同じ条件において桁のずれ数Pを常に「1」とした場合を示す。この場合、デジタル信号S40の信号列に生じる周期的パターンの一サイクルの信号数は、信号S45のビット長32(N=32)と同じ32個になっている。図6を参照すると、サイクル0と同じデジタル信号がサイクル32とサイクル64に現れている。
また、上述した実施形態では、第2ビットシフトにおける桁のずれ数Pが正の値の場合を例に挙げているが、桁のずれ数Pは負の値でもよい。Pが負の整数である場合、第2ビットシフトは、新たに出力するデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力したデジタル信号S40において「1」のビット値を持つ末尾の桁の次の桁から下位ビット側に|P|だけずれた桁に一致させる操作を示す。図7は、その第2ビットシフトの例を説明した図であり、図4と同じ条件において桁のずれ数Pを常に「−1」とした場合を示す。
上述した実施形態では、ΔΣ変調された信号がDWA回路によって処理しているが、本発明の他の実施形態では、ΔΣ変調されていない信号をDWA回路によって処理してもよい。
上述した実施形態では、DA変換器に用いられるDWA回路を例として挙げているが、本発明のDWA回路はDA変換器にのみ限定されるものではなく、デジタル信号に応じた物理量を持つアナログ信号を生成する他の種々の回路装置に広く適用可能である。
10…アップサンプリング部、20…ΔΣ変調器、30…加算器、40…DWA回路、41…バレルシフタ、42…判定回路、43…制御回路、44…信号コード変換回路、45…信号コード変換回路、431…レジスタ、432…ポインタ更新回路、433…カウンタ、434…ポインタ算出回路、435…マルチプレクサ、50…デジタルアナログ変換部、51…オペアンプ、52〜54…スイッチ、60…ローパスフィルタ、C〜CN−1,Cf…キャパシタ、SW〜SWN−1…スイッチ、PT1…第1ポインタ、PT2…第2ポインタ、CNT…計数値。

Claims (6)

  1. Nビットのデジタル信号におけるN個の桁と一対一に対応したN個の回路素子の各々を、前記デジタル信号の対応する桁のビット値に応じて選択し、当該選択した回路素子の個数に応じた物理量を持つアナログ信号を生成する回路装置に対して、前記Nビットのデジタル信号を与えるデータ加重平均回路であって、
    前記回路素子の選択を指示する第1のビット値を持つ桁が連続するようにコード化されたNビットの第1入力信号を周期的に入力し、入力した前記第1入力信号を一定の方向へ巡回的にビットシフトし、当該ビットシフトの結果を前記Nビットのデジタル信号として出力するバレルシフタと、
    前記第1入力信号において前記第1のビット値を持つ桁の個数Mが、前記Nとの間に公約数を持つ所定の整数であるか否かを判定する判定回路と、
    前記桁の個数Mが前記所定の整数でないと判定された場合、新たに出力する前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力した前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ末尾の桁の次の桁に一致させる第1ビットシフトを行うように前記バレルシフタを制御し、前記桁の個数Mが前記所定の整数であると判定された場合は、新たに出力する前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、前回出力した前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ末尾の桁の次の桁からP個だけ前記一定の方向へずれた桁に一致させる第2ビットシフトを行うように前記バレルシフタを制御する制御回路とを具備し、
    前記第2ビットシフトにおける桁のずれ数Pは、当該Pと前記所定の整数との和が前記Nとの間に公約数を持たない整数である
    ことを特徴とするデータ加重平均回路。
  2. 前記制御回路は、前記第2ビットシフトをK回繰り返す度に、前記ずれ数Pを異なるずれ数Qに置き換えた前記第2ビットシフトを1回行うように前記バレルシフタを制御し、
    前記第2ビットシフトの繰り返し回数Kと前記ずれ数Qは、同一の前記第1入力信号が繰り返し入力された状態で前記第2ビットシフトが反復された場合において、前記デジタル信号の信号列に生じる周期的パターンの一サイクルの信号数が前記Nより大きくなるようにそれぞれ設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ加重平均回路。
  3. 前記回路素子の選択個数を2進符号で表わす第2入力信号を周期的に入力し、入力した前記第2入力信号を前記第1入力信号に変換する信号コード変換回路を備え、
    前記バレルシフタは、前記デジタル信号において前記第1のビット値を持つ先頭の桁を、入力されるポインタによって指定された桁に一致させる前記ビットシフトを行い、
    前記制御回路は、
    前記第2入力信号が入力される度に、第1ポインタによって指定される前記先頭の桁が前記第2入力信号に応じた数だけ前記一定の方向へシフトするように前記第1ポインタを更新するポインタ更新回路と、
    前記バレルシフタにおいて前記第2ビットシフトを実行させる前記判定回路の判定結果が得られた場合、計数値に所定の増分値を加算し、前記計数値が所定の上限値に達した場合、前記計数値を初期値にリセットするカウンタと、
    前記第1ポインタによって指定される前記先頭の桁が前記カウンタの計数値に応じた数だけ前記一定の方向へシフトするように前記第1ポインタを補正した第2ポインタを算出するポインタ算出回路と、
    前記バレルシフタにおいて前記第1ビットシフトを実行させる前記判定回路の判定結果が得られた場合、前記第1ポインタを選択して前記バレルシフタに入力し、前記バレルシフタにおいて前記第2ビットシフトを実行させる前記判定回路の判定結果が得られた場合、前記第2ポインタを選択して前記バレルシフタに入力するマルチプレクサとを有する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ加重平均回路。
  4. 前記第2入力信号は、前記回路素子の選択個数に対応する数値を2進符号で表した第3入力信号にデルタシグマ変調を施して得られた信号であり、
    前記判定回路は、前記第3入力信号に基づいて前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項3に記載のデータ加重平均回路。
  5. 前記第2入力信号は、上記第3入力信号を上位データと下位データとに分割し、前記下位データにデルタシグマ変調を施して前記上位データと加算することにより得られた信号であり、
    前記判定回路は、前記第3入力信号の値が、前記第1入力信号の前記桁の個数Mと前記所定の整数とが等しい場合における前記第3入力信号の値を含んだ所定の近傍範囲にあるか否かを判定し、
    前記制御回路は、前記第3入力信号の値が前記所定の近傍範囲にあると判定した場合、前記第2ビットシフトを行うように前記バレルシフタを制御する
    ことを特徴とする請求項4に記載のデータ加重平均回路。
  6. Nビットのデジタル信号におけるN個の桁と一対一に対応したN個の回路素子の各々を、前記デジタル信号の対応する桁のビット値に応じて選択し、当該選択した回路素子の個数に応じた信号レベルを持つアナログ信号を生成するデジタルアナログ変換部と、
    前記デジタルアナログ変換部に対して、前記Nビットのデジタル信号を与えるデータ加重平均回路とを具備し、
    前記データ加重平均回路が、請求項1乃至5の何れか一項に記載したデータ加重平均回路である
    ことを特徴とするデジタルアナログ変換器。
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