JP2016141164A - 車両制御装置 - Google Patents

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【課題】制動時の減速度の変動を抑制することができる車両制御装置を提供する。
【解決手段】エンジンと駆動輪とを接続あるいは遮断するクラッチと、制御部と、を備え、制御部は、ブレーキオンが検出されていない場合にクラッチが開放し、かつエンジンが停止した状態で車両を走行させる第一走行制御を実行し、車速が閾値以下でブレーキオンが検出されている場合にクラッチが開放し、かつエンジンが停止した状態で車両を走行させる第二走行制御を実行し、制御部は、第一走行制御の実行中(ステップS10−Y)にブレーキオンが検出された(ステップS20−Y)場合に、車速が閾値以下となるまでにクラッチの係合が完了すると予測される(ステップS40−N)ときはクラッチの係合制御を開始し(ステップS60)、クラッチの係合が完了するまでに車速が閾値以下になると予測される(ステップS40−Y)ときは係合制御を開始しない(ステップS50)。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両制御装置に関する。
従来、エンジンと駆動輪との動力伝達経路を接続あるいは遮断するクラッチを備えた車両の走行制御として、クラッチが開放し、かつエンジンが停止した状態で車両を走行させる所謂フリーランがある。こうしたフリーランを実行する車両制御装置として、特許文献1には、エンジンと、エンジンと車両の駆動輪との動力の伝達を接続あるいは遮断するクラッチを有する手動変速機と、出力する動力によってエンジンを始動するときにエンジンに接続されるスタータと、を備えた車両制御装置が開示されている。
特許文献1の車両制御装置は、クラッチがエンジンと駆動輪との動力の伝達を遮断し、かつエンジンが停止した惰性走行中にエンジンの始動要求がなされたときに、車速および手動変速機において選択されている変速段が、スタータに対する負荷の小さい車速および変速段である場合、クラッチがエンジンと駆動輪との動力の伝達を接続した状態でスタータによってエンジンを始動することを許容する。特許文献1におけるエンジンの始動要求は、クラッチに対する操作入力である。
特開2012−172578号公報
フリーランの終了条件として、ドライバによるブレーキオンの操作が考えられる。終了条件が成立してクラッチが係合されると、ブレーキにより発生する減速度よりも更に大きな減速度が車両に発生して車両が減速する。ところで、車両の走行制御として、減速時にクラッチが開放し、かつエンジンが停止した状態で車両を走行させる所謂減速S&Sがある。減速S&Sでは、車速が閾値以下である場合に実行される。フリーランの終了条件が成立してクラッチが係合される際に、クラッチの係合が完了するまでに車速が閾値以下となると、減速S&Sの開始判断がなされ、クラッチが開放されてしまう。これにより、クラッチが係合されることで発生していた分の減速度が急に減少することになり、減速度が変動してドライバに違和感を与えてしまう。制動時の減速度の変動を抑制できることが望ましい。
本発明の目的は、制動時の減速度の変動を抑制することができる車両制御装置を提供することである。
本発明の車両制御装置は、エンジンと駆動輪との動力伝達経路を接続あるいは遮断するクラッチと、前記エンジンおよび前記クラッチを制御する制御部と、を備え、前記制御部は、ドライバによるブレーキオンの操作が検出されていない場合に前記クラッチが開放し、かつ前記エンジンが停止した状態で車両を走行させる第一走行制御を実行し、車速が閾値以下でかつ前記ブレーキオンの操作が検出されている場合に前記クラッチが開放し、かつ前記エンジンが停止した状態で車両を走行させる第二走行制御を実行し、前記制御部は、前記第一走行制御の実行中に前記ブレーキオンの操作が検出された場合に、車速が前記閾値以下となるまでの間に前記クラッチの係合が完了すると予測されるときは前記クラッチの係合制御を開始してエンジン回転数を上昇させ、前記クラッチの係合が完了するまでの間に車速が前記閾値以下になると予測されるときは前記係合制御を開始せず、前記エンジンが停止した状態を継続させることを特徴とする。
上記車両制御装置は、第一走行制御の実行中にブレーキオンの操作が検出された場合に、クラッチの係合が完了するまでの間に車速が閾値以下になると予測されるときは係合制御を開始せず、エンジンが停止した状態を継続させる。つまり、上記車両制御装置は、クラッチの係合途中でクラッチが再開放されると予測されるときにはクラッチの係合制御を実行しない。これにより、クラッチの係合によって減速度が大きくなっているときにクラッチが再開放されることによる減速度の変動を未然に抑制することができる。
本発明に係る車両制御装置は、第一走行制御の実行中にブレーキオンの操作が検出された場合に、クラッチの係合が完了するまでの間に車速が閾値以下になると予測されるときは係合制御を開始せず、エンジンが停止した状態を継続させる。本発明に係る車両制御装置によれば、制動時の減速度の変動を抑制することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る車両の概略構成図である。 図2は、減速度の変動を説明する図である。 図3は、実施形態の制御に係るフローチャートである。 図4は、実施形態の制御に係るタイムチャートである。
以下に、本発明の実施形態に係る車両制御装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1から図4を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、車両制御装置に関する。図1は、本発明の実施形態に係る車両の概略構成図である。
図1に示すように、実施形態の車両100は、車両制御装置1、エンジン2、トルクコンバータ3、自動変速機4、および駆動輪9を有する。本実施形態の車両制御装置1は、クラッチ5および制御部50を含む。
エンジン2は、例えば、内燃機関であり、燃料の燃焼エネルギーを回転軸2aの回転運動に変換する。回転軸2aは、トルクコンバータ3のポンプインペラ3aに接続されている。トルクコンバータ3は、ポンプインペラ3a、タービンランナ3b、およびロックアップクラッチ3cを有する。ポンプインペラ3aとタービンランナ3bとの間で流体伝達によりトルクが伝えられる。ロックアップクラッチ3cは、回転軸2aとトルクコンバータ3の出力軸3dとを直結するクラッチである。
本実施形態の自動変速機4は、無段変速機である。自動変速機4は、クラッチ5、入力軸6、および無段変速部7を有する。クラッチ5は、自動変速機4の入力クラッチである。クラッチ5の入力側係合部材は、トルクコンバータ3の出力軸3dと接続されている。クラッチ5の出力側係合部材は、入力軸6と接続されている。言い換えると、出力軸3dは、クラッチ5を介して入力軸6と接続されている。クラッチ5は、エンジン2と駆動輪9との動力伝達経路を接続あるいは遮断する。開放状態のクラッチ5は、エンジン2と駆動輪9との動力伝達経路を遮断する。従って、クラッチ5が開放されている場合、エンジン2は駆動輪9から切り離される。係合状態のクラッチ5は、エンジン2と駆動輪9との動力伝達経路を接続する。従って、クラッチ5が係合されている場合、エンジン2と駆動輪9との間で双方向のトルク伝達が可能である。
本実施形態のクラッチ5は、摩擦係合式のクラッチ装置であり、半係合(スリップ係合)が可能である。本実施形態の車両100は、クラッチ5に供給する油圧を制御する油圧制御装置を備えている。クラッチ5は、油圧制御装置から供給される油圧に応じて係合あるいは開放する。制御部50は、油圧制御装置によってクラッチ5の係合・開放の切り替え、およびクラッチ5の係合度合い(トルク容量)を制御する。
無段変速部7は、プライマリプーリ7a、セカンダリプーリ7b、およびベルト7cを有する。プライマリプーリ7aは、入力軸6と接続されている。セカンダリプーリ7bは、自動変速機4の出力軸8と接続されている。ベルト7cは、無端のベルトであり、プライマリプーリ7aおよびセカンダリプーリ7bにそれぞれ巻き掛けられている。出力軸8は、デファレンシャルギヤ等を介して駆動輪9に接続されている。
制御部50は、エンジン2およびクラッチ5を制御する制御装置であり、例えば、電子制御ユニットである。本実施形態の制御部50は、ロックアップクラッチ3cの係合制御および自動変速機4の変速制御を実行する機能も備えている。制御部50には、センサ10が接続されている。
センサ10は、車速センサ、エンジン回転数センサ、タービン回転数センサ、入力軸回転数センサ、マスタシリンダ圧センサ、ブレーキスイッチ等を含む。車速センサは、車両100の走行速度を検出するものであり、例えば、各車輪の回転速度を検出する。エンジン回転数センサは、回転軸2aの回転速度(以下、「エンジン回転数NE」と称する。)を検出する。タービン回転数センサは、出力軸3dの回転速度(以下、「タービン回転数NT」と称する。)を検出する。入力軸回転数センサは、入力軸6の回転速度(以下、「入力軸回転数NIN」と称する。)を検出する。マスタシリンダ圧センサは、マスタシリンダのブレーキ液圧を検出する。ブレーキスイッチは、ブレーキペダルに対する踏み込み操作の有無を検出する。センサ10の検出結果を示す信号は、制御部50に送られる。
制御部50は、第一走行制御および第二走行制御を実行する。本実施形態の第一走行制御は、所謂フリーラン制御である。第一走行制御は、ドライバによるブレーキオンの操作が検出されていない場合に実行されるものであり、クラッチ5が開放し、かつエンジン2が停止した状態で車両100を走行させる走行制御である。第一走行制御の開始条件は、アクセルオフおよびブレーキオフの条件を含む。制御部50は、走行中に第一走行制御の開始条件が成立すると、第一走行制御を開始する。制御部50は、第一走行制御を開始する場合、クラッチ5を開放させ、エンジン2を停止させる。クラッチ5が開放状態となることで、エンジン2が駆動輪9から切り離され、エンジン2のポンピングロスやフリクションロスが作用しなくなり、惰性走行距離が延長される。また、エンジン2が停止されることで、燃料消費量が低減する。制御部50は、第一走行制御を実行することで車両100の燃費を向上させることができる。
制御部50は、第一走行制御の終了条件が成立すると第一走行制御を終了する。第一走行制御の終了条件は、例えば、アクセルオフからアクセルオンに切り替わることや、ブレーキオフからブレーキオンに切り替わることである。制御部50は、アクセルオンが検出されて第一走行制御を終了する場合、エンジン2を再始動し、クラッチ5を係合させる。制御部50は、エンジン2を再始動する場合、例えば、スタータモータによってエンジン回転数NEを上昇させ、燃料の噴射および点火を行う。制御部50は、エンジン2の再始動が完了すると、クラッチ5を係合させる。
制御部50は、第一走行制御の実行中にドライバによるブレーキオンの操作が検出されて第一走行制御を終了する場合、クラッチ5の係合制御を実行する。制御部50は、ブレーキオンによって第一走行制御を終了する場合、エンジン2の燃料噴射および点火を行わせないままでクラッチ5を係合させてエンジン回転数NEを上昇させる。クラッチ5の係合制御が実行されると、エンジン2と駆動輪9とが接続されて、駆動輪9からエンジン2にトルクが伝達される。これにより、エンジン2が被駆動状態となってエンジン回転数NEが上昇する。被駆動状態のエンジン2が走行抵抗となり、車両100の減速度が増加する。従って、ドライバの減速操作に応じて車両100の減速度を増加させることができる。
制御部50は、クラッチ5の係合制御において、クラッチ5に対する供給油圧(以下「クラッチ油圧」と称する。)を徐々に増加させる。クラッチ油圧の増加に応じてクラッチ5のトルク容量が増加し、クラッチ5はスリップ状態を経て最終的に完全係合する。制御部50は、クラッチ5が完全係合すると、クラッチ油圧を最大圧まで上昇させてクラッチ5の係合制御を終了する。クラッチ5の係合制御が実行されてエンジン回転数NEが上昇している状態からアクセルオンの操作がなされた場合には、速やかにエンジン2に燃料噴射および点火を開始させてエンジン2を運転状態に移行させることができる。
本実施形態の第二走行制御は、所謂減速S&S制御である。第二走行制御は、車速が閾値以下であり、かつドライバによるブレーキオンの操作が検出されている場合に実行されるものであり、クラッチ5が開放し、かつエンジン2が停止した状態で車両100を走行させる走行制御である。第二走行制御の開始条件は、車速が閾値V1以下である条件、およびアクセルオフおよびブレーキオンの条件を含む。制御部50は、走行中に第二走行制御の開始条件が成立すると、第二走行制御を開始する。制御部50は、第二走行制御を開始する場合、クラッチ5を開放させ、エンジン2を停止させる。制御部50は、第二走行制御によって車両100の燃料消費量を低減させることができる。制御部50は、第二走行制御の終了条件が成立すると第二走行制御を終了する。第二走行制御の終了条件は、例えば、アクセルオフからアクセルオンに切り替わることである。
ここで、第一走行制御の実行中にブレーキオンの操作が検出されてクラッチ5の係合制御が開始された場合に、クラッチ5の係合が完了するまでの間に車速が低下して第二走行制御の開始条件が成立してしまうことがある。この場合、以下に図2を参照して説明するように、減速度の変動によってドライバビリティの低下を招く可能性がある。図2のタイムチャートには、車速、クラッチ油圧、回転数、ブレーキ信号、および加速度が示されている。図2では、時刻t1よりも前から第一走行制御が実行されている。時刻t1にドライバによるブレーキオンの操作がなされてブレーキスイッチのブレーキ信号がONとなる。ブレーキオンの操作に応じて、クラッチ5の係合制御が開始されると、クラッチ油圧が徐々に上昇し、クラッチ5のトルク容量が増加していく。これにより、エンジン回転数NE(タービン回転数NT)は、入力軸回転数NINに向けて上昇していく。また、クラッチ5が係合することで車両100の減速度が増加(加速度が減少)し、車速は低下していく。
時刻t2に車速が閾値V1以下となり、第二走行制御の開始条件が成立する。このときに、クラッチ油圧は、クラッチ5が完全係合する油圧P1に到達しておらず、クラッチ5の係合は完了していない。また、エンジン回転数NEおよびタービン回転数NTは、入力軸回転数NINまで上昇しておらず、回転数の同期が完了していない。この状態から第二走行制御の開始判断がなされてしまうと、係合途中のクラッチ5を開放する開放制御が実行される。クラッチ油圧が上昇から低下に切り替わり、車両100の減速度が増加から減少に切り替わる。これにより、制動途中に減速度の抜けが発生してしまい、減速度の不連続感によってドライバが違和感を覚えることがある。
これに対して、本実施形態の車両制御装置1は、クラッチ5の係合制御を開始する前に、車速が閾値V1以下となるまでの間にクラッチ5の係合が完了するか否かを予測する。制御部50は、クラッチ5の係合が完了するまでの間に車速が閾値V1以下になると予測される場合は、クラッチ5の係合制御を開始せず、クラッチ5が開放され、かつエンジン2が停止した状態を継続させる。よって、本実施形態の車両制御装置1は、制動中の減速度の変動を未然に抑制することができる。
図3および図4を参照して、本実施形態の車両制御装置1の動作について説明する。図4のタイムチャートでは、時刻t3よりも前から第一走行制御が実行されている。図3のフローチャートは、例えば、車両100の走行中に所定の間隔で繰り返し実行される。ステップS10において、制御部50は、フリーラン(第一走行制御)を実施中であるか否かを判定する。その結果、第一走行制御の実行中であると肯定判定された場合(ステップS10−Y)にはステップS20に進み、否定判定された場合(ステップS10−N)には今回の制御プロセスが終了する。
ステップS20において、制御部50は、ドライバによるブレーキオンの操作が検出されているか否かを判定する。制御部50は、ブレーキスイッチから取得した情報に基づいてブレーキオンの操作が検出されていると肯定判定された場合(ステップS20−Y)はステップS30に進み、否定判定された場合(ステップS20−N)は今回の制御プロセスが終了する。図4では、時刻t3にドライバによるブレーキオンの操作がなされて、ブレーキ信号がOFFからONに変化する。従って、時刻t3以降はステップS20において肯定判定がなされる。
ステップS30において、制御部50は、クラッチ5が係合完了するときの車速Vp(以下、単に「予測車速Vp」と称する。)を算出する。制御部50は、例えば、現在の車速と、現在の減速度と、係合制御におけるクラッチ5の係合速度(例えば、平均係合速度)に基づいて予測車速Vpを算出する。クラッチ5の係合速度は、例えば、クラッチ5の係合制御におけるクラッチ油圧の上昇速度に対応している。
図4の車速の欄には、実際の車速の推移が実線で示され、時刻t3からクラッチ5の係合制御がなされた場合の車速の推移が破線で示されている。また、クラッチ油圧の欄には、実際のクラッチ油圧の推移が実線で示され、時刻t3からクラッチ5の係合制御がなされた場合の油圧の推移が破線で示されている。また、回転数の欄には、実際のエンジン回転数NEの推移が実線で示され、時刻t3からクラッチ5の係合制御がなされた場合のエンジン回転数の推移が破線で示されている。図4では、クラッチ5が完全係合してエンジン回転数NEが入力軸回転数NINに同期すると予測される時刻はt4である。予測車速Vpは、時刻t4における車速の予測値である。ステップS30が実行されると、ステップS40に進む。
ステップS40において、制御部50は、予測車速Vpが閾値V1以下であるか否かを判定する。予測車速Vpが閾値V1以下である場合、クラッチ5の係合が完了するまでの間に車速が閾値V1以下になる可能性が高い。一方、予測車速Vpが閾値V1よりも大である場合、車速が閾値V1以下となるまでの間にクラッチ5の係合が完了する可能性が高い。図4では、予測車速Vpが閾値V1よりも低車速である。これにより、ステップS40において肯定判定がなされる。ステップS40の判定の結果、予測車速Vpが閾値V1以下であると肯定判定された場合(ステップS40−Y)にはステップS50に進み、否定判定された場合(ステップS40−N)にはステップS60に進む。
ステップS50において、制御部50は、クラッチ5の開放状態を継続させる。すなわち、制御部50は、クラッチ5の係合制御を開始せず、エンジン2が停止した状態を継続させる。図4では、時刻t3以降もクラッチ油圧が0のままとされる。時刻t5に車速が閾値V1以下となり、第二走行制御が開始される。クラッチ5が開放されたままで第一走行制御から第二走行制御へ移行させることができ、減速度の変動が未然に抑制される。また、クラッチ5の係合途中やクラッチ5が再開放される際のクラッチ滑りによるクラッチ5の発熱が抑制される。ステップS50が実行されると、今回の制御プロセスが終了する。
ステップS60において、制御部50は、クラッチ5の係合制御を実行する。制御部50は、クラッチ5の係合制御を開始してエンジン回転数NEを上昇させる。ステップS60が実行されると、今回の制御プロセスが終了する。
以上説明したように、本実施形態の車両制御装置1の制御部50は、第一走行制御の実行中(ステップS10−Y)にドライバによるブレーキオンの操作が検出された場合(ステップS20−Y)に、車速が閾値V1以下となるまでの間にクラッチ5の係合が完了すると予測されるとき(ステップS40−N)はクラッチ5の係合制御を開始してエンジン回転数NEを上昇させる(ステップS60)。一方、制御部50は、第一走行制御の実行中(ステップS10−Y)にドライバによるブレーキオンの操作が検出された場合(ステップS20−Y)に、クラッチ5の係合が完了するまでの間に車速が閾値V1以下になると予測されるとき(ステップS40−Y)はクラッチ5の係合制御を開始せず、エンジン2が停止した状態を継続させる(ステップS50)。よって、本実施形態の車両制御装置1は、ドライバによる制動操作がなされている間の減速度の変動を抑制してドライバビリティを向上させることができる。
本実施形態の車両制御装置1によれば、第二走行制御の開始前までに確実にクラッチ5を開放可能となり、クラッチ開放時間の誤差によるクラッチ開放遅れが発生しなくなる。このため、第二走行制御の効果が目減りしてしまうことが抑制される。
[実施形態の変形例]
予測車速Vpの算出において、減速度に代えてマスタシリンダ圧が用いられてもよい。クラッチ5は、自動変速機4内に設けられているものには限定されない。クラッチ5は、エンジン2と駆動輪9との動力伝達経路を接続あるいは遮断するものであればよく、任意の箇所に配置可能である。自動変速機4は、無段変速機には限定されず、例えば、有段の変速機であってもよい。
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 車両制御装置
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 自動変速機
5 クラッチ
6 入力軸
7 無段変速部
8 出力軸
9 駆動輪
50 制御部
100 車両

Claims (1)

  1. エンジンと駆動輪との動力伝達経路を接続あるいは遮断するクラッチと、
    前記エンジンおよび前記クラッチを制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、ドライバによるブレーキオンの操作が検出されていない場合に前記クラッチが開放し、かつ前記エンジンが停止した状態で車両を走行させる第一走行制御を実行し、車速が閾値以下でかつ前記ブレーキオンの操作が検出されている場合に前記クラッチが開放し、かつ前記エンジンが停止した状態で車両を走行させる第二走行制御を実行し、
    前記制御部は、前記第一走行制御の実行中に前記ブレーキオンの操作が検出された場合に、車速が前記閾値以下となるまでの間に前記クラッチの係合が完了すると予測されるときは前記クラッチの係合制御を開始してエンジン回転数を上昇させ、前記クラッチの係合が完了するまでの間に車速が前記閾値以下になると予測されるときは前記係合制御を開始せず、前記エンジンが停止した状態を継続させる
    ことを特徴とする車両制御装置。
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