JP2018071682A - 回転数検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の回転数の検出結果の信頼性の向上を図ることができる、回転数検出装置を提供する。【解決手段】無段変速機に備えられる入力軸と入力軸に対して無段変速機のプライマリプーリ側と反対側に設けられるトルクコンバータのタービンランナとの間には、それらの間で動力を伝達/遮断するために係合/解放される前進クラッチが設けられている。前進クラッチの解放状態および不完全な係合状態では、プライマリ回転センサの出力信号から算出される入力軸回転数(P)が検出結果として選択される(S8)。前進クラッチの完全な係合状態では、プライマリ回転センサの出力信号から算出される入力軸回転数(P)と、タービン回転センサの出力信号から算出される入力軸回転数(T)とが大小比較されて、それらのうちの大きい方の回転数が入力軸回転数(検出結果)として選択される(S7)。【選択図】図2

Description

本発明は、ベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)に備えられる回転軸の回転数を検出する回転数検出装置に関する。
自動車などの車両では、たとえば、エンジンの出力がトルクコンバータを介して自動変速機に入力され、自動変速機で変速された動力がデファレンシャルギヤなどを介して駆動輪に伝達される。自動変速機としては、ベルト式の無段変速機や有段式の自動変速機(AT:Automatic Transmission)などが広く知られている。
ベルト式の無段変速機が搭載された車両では、変速比を制御するためのECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)のメモリに、アクセル開度(アクセルペダルの踏み込み量)および車速と目標回転数との関係を定めた変速線図が記憶されている。この変速線図に基づいて、アクセル開度および車速に応じた目標回転数が設定され、トルクコンバータから無段変速機の入力軸(インプット軸)に入力される入力軸回転数が目標回転数に一致するように変速比が制御される。これにより、アクセル開度および車速の変化に応じて、エンジンの回転数が高効率な回転域に含まれるように、変速比を連続的に変化させることができ、無段変速の利点を活かした低燃費走行を実現することができる。
特開2010−112397号公報
入力軸回転数は、プライマリシーブの回転に同期したパルス信号を出力するプライマリ回転センサを用いて、そのプライマリ回転センサが出力するパルス信号の周波数から入力軸回転数を算出することができる。また、トルクコンバータのタービンランナの回転が入力軸に入力されるので、タービンランナの回転に同期したパルス信号を出力するタービン回転センサを用いて、そのタービン回転センサが出力するパルス信号の周波数から入力軸回転数を算出することもできる。
たとえば、プライマリ回転センサおよびタービン回転センサの各出力信号から入力軸回転数を算出し、それらの入力軸回転数のうちの大きい方の値を各種制御に用いる入力軸回転数として選択する手法が考えられる。この手法により、プライマリ回転センサおよびタービン回転センサの一方が故障した場合にも、他方の出力信号から算出される入力軸回転数を用いて各種制御を行うことが可能になる。
しかしながら、トルクコンバータと無段変速機の入力軸との間にクラッチが介在されている構成では、誤った入力軸回転数が各種制御に用いる入力軸回転数として選択される場合があるため、かかる手法を直ちに採用することはできない。
本発明の目的は、回転軸の回転数の検出結果の信頼性の向上を図ることができる、回転数検出装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る回転数検出装置は、エンジン、エンジンから車輪に伝達される動力を変速するベルト式の無段変速機、およびエンジンと車輪との間で動力を伝達/遮断するために係合/解放される摩擦係合要素を搭載した車両に用いられて、無段変速機に備えられる回転軸の回転数を検出する装置であって、摩擦係合要素の解放時にも回転軸と同期して回転する第1回転体の回転数に応じた信号を出力する第1回転検出手段と、摩擦係合要素に対して回転軸側と反対側に設けられた第2回転体の回転数に応じた信号を出力する第2回転検出手段と、第1回転検出手段の出力信号から回転軸の回転数を算出する第1回転数算出手段と、第2回転検出手段の出力信号から回転軸の回転数を算出する第2回転数算出手段と、摩擦係合要素が完全係合していない状態では、第1回転数算出手段によって算出される回転数を検出結果として導出し、摩擦係合要素の完全な係合状態では、第1回転数算出手段によって算出される回転数および第2回転数算出手段によって算出される回転数の両方を用いて検出結果を導出する検出結果導出手段とを含む。
なお、摩擦係合要素が完全係合していない状態とは、摩擦係合要素の解放状態はもちろん、摩擦係合要素の解放状態から係合状態に至るまでの過渡状態など、摩擦係合要素に滑りを生じうる係合状態を含み、完全係合している状態とは、摩擦係合要素が滑らないよう係合している状態をいう。
この構成によれば、無段変速機に備えられる回転軸と第2回転体との間には、それらの間で動力を伝達/遮断するために係合/解放される摩擦係合要素が設けられている。摩擦係合要素が滑らないように完全係合した状態では、回転軸と第2回転体との間で動力が伝達され、第2回転軸の回転数と回転体の回転数とに一定の相関関係(たとえば、両者が一致)が生じる。一方、摩擦係合要素が完全に係合していない状態では、回転軸の回転数と第2回転体の回転数との関係がばらつく。
そこで、摩擦係合要素が完全係合していない状態、つまり摩擦係合要素の解放状態および不完全な係合状態では、摩擦係合要素の解放時にも回転軸と同期して回転する第1回転体の回転数に応じた信号(第1回転検出手段の出力信号)から算出される回転軸の回転数が検出結果として導出され、回転軸の回転数との関係が一定ではない第2回転体の回転数に応じた信号(第2回転検出手段の出力信号)から算出される回転軸の回転数が検出結果として導出されない。これにより、誤った回転数が導出されることを抑制でき、回転数の検出結果の信頼性が向上する。
摩擦係合要素が完全係合している状態では、第1回転体の回転数に応じた信号から算出される回転軸の回転数と第2回転体の回転数に応じた信号から算出される回転体の回転数との両方を用いて、検出結果が導出される。これにより、第1回転数に応じた信号を出力する第1回転検出手段または第2回転体の回転数に応じた信号を出力する第2回転検出手段の一方が故障しても、その他方の出力信号から回転軸の回転数を算出により得ることができる。よって、第1回転検出手段または第2回転検出手段の一方が故障した場合にも、回転軸の回転数を検出することができ、かつ、その検出結果の信頼性を保つことができる。
検出結果導出手段は、第1回転数算出手段によって算出される回転数および第2回転数算出手段によって算出される回転数のうちの大きい方を検出結果として導出する構成であってもよい。
この場合において、第1回転検出手段は、第1回転体の回転に同期したパルス信号を出力し、第2回転検出手段は、第2回転体の回転に同期した信号を出力し、第1回転数算出手段は、第1回転検出手段から出力されるパルス信号の周波数を第1回転体の回転数に換算し、その第1回転体の回転数を回転軸の回転数とし、第2回転数算出手段は、第2回転検出手段から出力されるパルス信号の周波数を第2回転体の回転数に換算し、その第2回転数の回転数から所定値を減じた値を回転軸の回転数とする構成であってもよい。
これにより、第1回転検出手段および第2回転検出手段の両方が正常な状態では、シーブの回転数に応じた信号から算出される回転軸の回転数が検出結果として常に選択される構成を得ることができる。
本発明によれば、回転軸の回転数の検出結果の信頼性が向上する。
本発明の一実施形態に係る回転数検出装置が組み込まれたECUを搭載する車両の要部の構成を示す図である。 入力軸回転数を検出するための回転数検出処理の流れを示すフローチャートである。 タービン回転数、入力軸回転数(T)および入力軸回転数(P)の時間変化の一例を示す図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<車両の要部構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る回転数検出装置が組み込まれたECU41を搭載する車両1の電気的構成の要部を示す図である。
車両1は、エンジン2を駆動源とする自動車である。エンジン2には、エンジン2の燃焼室への吸気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどが設けられている。また、エンジン2には、その始動のためのスタータが付随して設けられている。
また、車両1には、エンジン2の出力を駆動輪に伝達するため、トルクコンバータ3およびベルト式の無段変速機(CVT:Continuously Variable Transmission)4が搭載されている。
無段変速機4は、トルクコンバータ3のタービンランナ31の回転が入力される入力軸(インプット軸)11と、入力軸11に直結ないし一体に設けられたプライマリ軸12と、プライマリ軸12と平行に設けられたセカンダリ軸13と、プライマリ軸12に相対回転不能に支持されたプライマリプーリ14と、セカンダリ軸13に相対回転不能に支持されたセカンダリプーリ15と、プライマリプーリ14とセカンダリプーリ15とに巻き掛けられたベルト16とを備えている。
プライマリプーリ14は、プライマリ軸12に固定された固定シーブ21と、固定シーブ21にベルト16を挟んで対向配置され、プライマリ軸12にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ22とを備えている。可動シーブ22に対して固定シーブ21と反対側には、プライマリ軸12に固定されたピストン23が設けられ、可動シーブ22とピストン23との間に、ピストン室(油圧室)24が形成されている。
セカンダリプーリ15は、セカンダリ軸13に対して固定された固定シーブ25と、固定シーブ25にベルト16を挟んで対向配置され、セカンダリ軸13にその軸線方向に移動可能かつ相対回転不能に支持された可動シーブ26とを備えている。可動シーブ26に対して固定シーブ25と反対側には、セカンダリ軸13に固定されたピストン27が設けられ、可動シーブ26とピストン27との間に、ピストン室(油圧室)28が形成されている。
なお、図示されていないが、可動シーブ26とピストン27との間には、ベルト16に初期挟圧(初期推力)を与えるためのバイアススプリングが介在されている。バイアススプリングの弾性力により、可動シーブ26およびピストン27は、互いに離間する方向に付勢されている。
トルクコンバータ3と入力軸11との間には、油圧式のクラッチCが介装されている。クラッチCは、エンジン2からの動力を伝達/遮断するために係合/解放される。
また、トルクコンバータ3と無段変速機4との間には、オイルポンプ5が設けられている。オイルポンプ5は、機械式オイルポンプであり、ポンプ軸は、トルクコンバータ3のポンプインペラ32と一体回転するように設けられている。これにより、エンジン2の動力によりポンプインペラ32が回転すると、オイルポンプ5のポンプ軸が回転し、オイルポンプ5からオイルが吐出される。
車両1には、マイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)41が備えられている。マイコンには、たとえば、CPU、ROMおよびRAM、データフラッシュ(フラッシュメモリ)などが内蔵されている。図1には、無段変速機4を制御するための1つのECU41のみが示されているが、車両1には、各部を制御するため、ECU41と同様の構成を有する複数のECUが搭載されている。ECU41を含む複数のECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
ECU41には、トルクコンバータ3のタービンランナ31の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力するタービン回転センサ42、無段変速機4のプライマリプーリ14(固定シーブ21、可動シーブ22)の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力するプライマリ回転センサ43、無段変速機4のセカンダリプーリ15の回転に同期したパルス信号を検出信号として出力するセカンダリ回転センサ44およびシフトレバー(セレクトレバー)のポジションに応じた検出信号(レンジ接点信号)を出力するシフトポジションセンサ45などが接続されている。
運転者により操作されるシフトレバーは、車両1の車室内において、運転者が操作可能な位置に配設されている。シフトレバーの可動範囲には、たとえば、P(パーキング)ポジション、R(リバース)ポジション、N(ニュートラル)ポジションおよびD(ドライブ)ポジションがこの順に一列に並べて設けられている。
ECU41では、タービン回転センサ42、プライマリ回転センサ43およびセカンダリ回転センサ44の各検出信号から、タービンランナ31の回転数(タービン回転数)、プライマリプーリ14の回転数(プライマリ回転数)およびセカンダリプーリ15の回転数(セカンダリ回転数)が取得される。また、シフトポジションセンサ45の検出信号から、シフトレバーの位置が取得される。さらに、ECU41では、他のECUから情報が取得される。そして、ECU41により、各種のセンサから取得される情報、エンジン制御ロジックや他のECUから入力される情報などに基づいて、トルクコンバータ3および無段変速機4の各部に油圧を供給するための油圧回路に含まれる各種のバルブなどが制御される。
<回転数検出処理>
図2は、入力軸回転数を検出するための回転数検出処理の流れを示すフローチャートである。図3は、タービン回転数、入力軸回転数(T)および入力軸回転数(P)の時間変化の一例を示す図である。
無段変速機4の入力軸11の回転数である入力軸回転数を検出するため、ECU41により、回転数検出処理が実行される。入力軸回転数は、無段変速機4の変速比を変更する変速制御、セカンダリプーリ15の可動シーブ26に供給される油圧を制御する挟圧制御、トルクコンバータ3のロックアップを制御するロックアップ制御などに用いられる。
回転数検出処理では、まず、プライマリ回転センサ43の検出信号から入力軸回転数(P)が算出される(ステップS1)。具体的には、プライマリ回転センサ43から出力されるパルス信号の周波数が求められ、その周波数がプライマリプーリ14(固定シーブ21、可動シーブ22)の回転数であるプライマリ回転数に換算される。そして、プライマリ回転数が入力軸回転数(P)とされる。
また、タービン回転センサ42の検出信号から入力軸回転数(T)が算出される(ステップS2)。具体的には、タービン回転センサ42から出力されるパルス信号の周波数が求められ、その周波数がトルクコンバータ3のタービンランナ31の回転数であるタービン回転数に換算される。そして、図3に示されるように、タービン回転数から所定値を減じた値が入力軸回転数(T)とされる。
次に、クラッチCが解放状態であるか否かが判別される(ステップS3)。
クラッチCが解放状態ではない場合(ステップS3のNO)、ガレージ制御中であるか否かが判別される(ステップS4)。ガレージ制御は、クラッチCに供給される油圧の制御であり、シフトレバーがNポジションからDポジションに切り替えられたことに応答して開始される。ガレージ制御では、クラッチCに供給される油圧が漸増される。そのため、ガレージ制御中、クラッチCは、解放状態から完全な係合状態に至るまでの間、不完全な係合状態(過渡状態)となる。
ガレージ制御中でない場合(ステップS4のNO)、オイルポンプ5の発生油圧が所定圧まで立ち上がっていない状態(不十分な状態)であるか否かが判定される(ステップS5)。オイルポンプ5の発生油圧は、油圧センサ(図示せず)により検出することができる。オイルポンプ5の発生油圧が十分に立ち上がっていない状態では、係合中のクラッチCに供給される油圧が不足し、クラッチCが不完全な係合状態となる懸念がある。
オイルポンプ5の発生油圧が所定圧以上である場合(ステップS5のNO)、オイルポンプ5のポンプ回転数が所定値未満であるか(不十分であるか)否かが判定される(ステップS6)。オイルポンプ5のポンプ回転数が所定値未満である状態では、オイルポンプ5の発生油圧が不十分であるため、係合中のクラッチCに供給される油圧が不足し、クラッチCが不完全な係合状態となる懸念がある。
オイルポンプ5のポンプ回転数が所定値以上である場合(ステップS6のNO)、すなわち、クラッチCが解放されておらず、かつ、クラッチCの不完全係合状態の懸念がない場合、つまりクラッチCが完全係合している状態(クラッチCが滑らないよう係合している状態)である場合、プライマリ回転センサ43の出力信号から算出された入力軸回転数(P)と、タービン回転センサ42の出力信号から算出された入力軸回転数(T)との大小が比較される。そして、入力軸回転数(P)および入力軸回転数(T)のうちの大きい方の回転数が入力軸回転数として選択される(ステップS7)。
一方、クラッチCが解放状態である場合(ステップS3のYES)、ガレージ制御中である場合(ステップS4のYES)、オイルポンプ5の発生油圧が不十分な状態である場合(ステップS5のYES)、またはオイルポンプ5のポンプ回転数が不十分な状態である場合(ステップS6のYES)には、プライマリ回転センサ43の出力信号から算出された入力軸回転数(P)が入力軸回転数とされる(ステップS8)。すなわち、クラッチCが解放されているか、または、クラッチCの不完全係合状態の懸念がある場合には、入力軸回転数(P)と入力軸回転数(T)との大小比較は行われず、入力軸回転数(P)が入力軸回転数として選択される。
<作用効果>
以上のように、無段変速機4に備えられる入力軸11とトルクコンバータ3のタービンランナ31との間には、それらの間で動力を伝達/遮断するために係合/解放されるクラッチCが設けられている。クラッチCが滑らないように完全係合した状態では、入力軸11とタービンランナ31とが一体的に回転し、入力軸回転数とタービン回転数とに一定の相関関係、つまり両者が一致する関係が生じる。一方、クラッチCの解放状態および不完全な係合状態では、入力軸回転数とタービン回転数との関係がばらつき、それらが必ずしも一致しない。
そこで、クラッチCの解放状態および不完全な係合状態では、プライマリ回転センサ43の出力信号から算出される入力軸回転数(P)が入力軸回転数(検出結果)として選択される。これにより、入力軸回転数の検出結果の信頼性が向上する。
クラッチCが完全係合した状態では、プライマリ回転センサ43の出力信号から算出される入力軸回転数(P)と、タービン回転センサ42の出力信号から算出される入力軸回転数(T)とが大小比較されて、それらのうちの大きい方の回転数が入力軸回転数(検出結果)として選択される。これにより、タービン回転センサ42またはプライマリ回転センサ43の一方が故障しても、その他方の出力信号から入力軸回転数を算出により得ることができる。よって、タービン回転センサ42またはプライマリ回転センサ43の一方が故障した場合にも、入力軸回転数を検出することができ、かつ、その検出結果の信頼性を保つことができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
前述の実施形態では、無段変速機4の入力軸11とトルクコンバータ3のタービンランナ31との間にクラッチCが介在されて、ECU41により入力軸11の回転数が検出される構成を取り上げた。これに限らず、無段変速機4のセカンダリ軸13と直結ないし一体に設けられた出力軸と出力軸に対してセカンダリプーリ15側と反対側に設けられる回転体との間にクラッチが介在されて、その回転体の回転に同期したパルス信号を出力するセンサおよびセカンダリ回転センサ44の検出信号から出力軸の回転数を検出する構成に、本発明を適用することも可能である。
無段変速機4を取り上げたが、本発明に係る回転数検出装置は、動力分割式無段変速機を搭載した車両に用いることもできる。動力分割式無段変速機は、変速比の変更により動力を無段階に変速するベルト式の無段変速機構と、動力を一定の変速比で変速する一定変速機構とを備え、駆動源の動力を2系統に分割して伝達可能な変速機である。動力分割式無段変速機では、無段変速機構のセカンダリ軸と直結ないし一体に設けられた出力軸と出力軸に対してセカンダリプーリ側と反対側に設けられる回転体との間に遊星歯車機構が介在されて、その遊星歯車機構により2系統に分割された動力が合成される。遊星歯車機構のサンギヤ、キャリアおよびリングギヤのうちの2個の回転要素の回転を検出するセンサとセカンダリプーリの回転を検出するセンサとを設けて、それらのセンサの検出信号から出力軸の回転数を検出する構成に、本発明を適用可能である。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:車両
2:エンジン
3:トルクコンバータ
4:無段変速機
11:入力軸(回転軸)
14:プライマリプーリ(第1回転体)
31:タービンランナ(第2回転体)
41:ECU(回転数検出装置、第1回転数算出手段、第2回転数算出手段、選択手段)
42:タービン回転センサ(第2回転検出手段)
43:プライマリ回転センサ(第1回転検出手段)
C:クラッチ

Claims (1)

  1. エンジン、前記エンジンから車輪に伝達される動力を変速するベルト式の無段変速機、および前記エンジンと前記車輪との間で動力を伝達/遮断するために係合/解放される摩擦係合要素を搭載した車両に用いられて、前記無段変速機に備えられる回転軸の回転数を検出する装置であって、
    前記摩擦係合要素の解放時にも前記回転軸と同期して回転する第1回転体の回転数に応じた信号を出力する第1回転検出手段と、
    前記摩擦係合要素に対して前記回転軸側と反対側に設けられた第2回転体の回転数に応じた信号を出力する第2回転検出手段と、
    前記第1回転検出手段の出力信号から前記回転軸の回転数を算出する第1回転数算出手段と、
    前記第2回転検出手段の出力信号から前記回転軸の回転数を算出する第2回転数算出手段と、
    前記摩擦係合要素が完全係合していない状態では、第1回転数算出手段によって算出される回転数を検出結果として導出し、前記摩擦係合要素の完全係合している状態では、第1回転数算出手段によって算出される回転数および第2回転数算出手段によって算出される回転数の両方を用いて検出結果を導出する検出結果導出手段とを含む、回転数検出装置。
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