JP2016141009A - 印字チューブ作成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】余白部分の無駄をなくすことができる印字チューブ作成装置を提供する。【解決手段】被印字チューブ201を搬送するプラテンローラ17と、被印字チューブ201に印字する印字ヘッド16と、印字ヘッド16よりも下流側で被印字チューブ201を全切断するチューブフルカッタ18と、印字チューブT作成時にプラテンローラ17、印字ヘッド16、及びチューブフルカッタ18を連携して制御し、被印字チューブ201を順方向に搬送させる搬送処理;被印字チューブ201に所望の印字を形成する印字処理;被印字チューブ201のうち印字が形成された部分の上流側部分を押しつぶしつつ全切断し、当該全切断箇所よりも上流側に位置する被印字チューブ201の端部から印字形成部分を分離して印字チューブTを生成する全切断処理;全切断処理の後、被印字チューブ201を逆方向に搬送させる、第1逆搬送処理;を実行する制御回路とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、被印字チューブに対し所望の印字を行って印字チューブを作成する印字チューブ作成装置に関する。
被印字チューブに対し所望の印字を形成して印字チューブを作成できる印字装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記従来技術では、被印字チューブに対する全切りとハーフカットの両方を1つのカッタで行うことで、印字された印字チューブの後部における無駄な部分の発生を防ぐことができる。
特開2002−137864号公報
上記従来技術のように被印字チューブを搬送して印字と切断を行うためには、切断を行うカッタが印字ヘッドよりも搬送方向に沿った下流側に配置され、それらの間は機構的な都合から所定距離で離間せざるをえない。このため、切断が行われて印字チューブが生成されるとき、その切断位置は印字ヘッドよりも搬送方向下流側にずれている。この結果、そのまま被印字チューブを搬送しつつ次の印字チューブの作成を開始するとき、被印字チューブの搬送方向下流側端部近傍は印字形成を行うことができず、余白部分となって無駄になる。
本発明の目的は、印字チューブの作成時に余白部分の無駄をなくすことができる印字チューブ作成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願発明は、被印字チューブに印字を形成して印字チューブを作成する印字チューブ作成装置であって、前記被印字チューブを搬送させるための搬送手段と、前記搬送手段による搬送経路に設けられ、前記被印字チューブに前記印字を行う印字手段と、前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字チューブを厚さ方向に全切断する全切断手段と、前記印字チューブの作成の際に、前記搬送手段、前記印字手段、及び前記全切断手段を連携して制御し、前記被印字チューブを略扁平に押しつぶした状態で前記搬送経路に沿って順方向に搬送させる搬送処理;前記押しつぶされた状態で前記順方向に搬送される前記被印字チューブに所望の印字を形成する印字処理;前記被印字チューブのうち前記印字処理によって印字が形成された第1チューブ部分の、前記搬送経路に沿った上流側部分を押しつぶしつつ全切断し、当該全切断箇所よりも前記搬送経路に沿った上流側に位置する第2チューブ部分から、前記第1チューブ部分を分離して前記印字チューブを生成する、全切断処理;前記全切断処理の後、前記第2チューブ部分を前記搬送経路に沿って逆方向に搬送させる、第1逆搬送処理;を実行する、制御手段とを有することを特徴とする。
本願発明の印字チューブ作成装置においては、被印字チューブに印字を形成して印字チューブを作成することができる。そのために、制御手段によって、搬送手段、印字手段、全切断手段の連携制御が行われる。すなわち、被印字チューブが搬送手段によって搬送されると(搬送処理)、その搬送される被印字チューブに対し印字手段によって所望の印字が行われる(印字処理)。その後、全切断手段によって被印字チューブの全切断が行われ、全切断箇所よりも上流側の第2チューブ部分と、全切断箇所よりも下流側の、上記印字形成されている第1チューブ部分とに分断される(全切断処理)。分断後の第1チューブ部分が、上記印字チューブとなる。
ここで、上記のような処理を行うために、全切断手段は印字手段よりも搬送方向に沿った下流側に配置されている。この結果、上記全切断が行われて印字チューブが生成されるとき、上記第1チューブ部分と第2チューブ部分の境界である全切断位置(言い換えれば分断後の第2チューブ部分の搬送方向下流側端部)は印字手段よりも搬送方向下流側にずれている。この結果、そのままでは、次の印字チューブの作成を開始するとき、上記第2チューブ部分の搬送方向下流側端部近傍は印字形成を行うことができず、余白部分となって無駄になる。
この無駄を解消するために、本願発明においては、制御手段が搬送手段を制御することにより、上記第2チューブ部分を搬送経路に沿って逆方向に搬送する逆搬送処理(第1逆搬送処理)が実行される。特に、本願発明においては、この第1逆搬送処理を、新しい印字チューブの作成開始時に最初に行うのではなく、1つの印字チューブの作成が完了した、上記全切断処理の後に行う。これには以下のような意義がある。
すなわち、本願発明印字チューブ作成装置の処理対象は、チューブ形状の被印字チューブであることから、上記搬送処理においては搬送手段は被印字チューブを略扁平に押しつぶした状態で搬送し、さらに上記印字処理においてはその押しつぶされた略扁平な被印字チューブに対して印字が形成される。また、全切断処理においては全切断手段が上記印字形成後の被印字チューブを押しつぶしつつ全切断し、第1チューブ部分と第2チューブ部分との上記分断を行う。しかしながら、上記全切断が終わって第1チューブ部分が分離されてしまうと、もともとがチューブ状の形状(円管断面形状)である第2チューブ部分は、時間の経過と共に、上記扁平に押しつぶされた形状から徐々に膨らみ、もとのチューブ状の形状へと戻ってしまう。この結果、前述のように新しい印字チューブの作成開始時に最初に逆搬送を行う手法の場合、前回の印字チューブの作成終了(全切断の完了)から比較的長い時間が経過して第2チューブ部分が上記チューブ状の形状に戻ってしまう。この場合、逆搬送を行おうとしても、搬送経路の周囲構造等との干渉が生じ、良好な逆搬送が行えなくなるおそれがある。
これに対し、本願発明では、上記のように、1つの印字チューブの作成終了(全切断の完了)直後に上記第1逆搬送処理が行われる。これにより、上記とは異なり、切断直後のまだ比較的扁平な状態において、第2チューブ部分の逆搬送を行うことができるので、良好な逆搬送を確実に行うことができる。
本発明によれば、印字チューブの作成時に余白部分の無駄をなくすことができる。
本発明の一実施形態の印字装置の外観概略構成を表す斜視図である。 印字装置の内部構成を表す概念的構成図である。 図2中における矢視Aからチューブ搬送経路を見た、一実施形態に対する比較例としての印字チューブの作成工程例を説明する図である。 図2中における矢視Aからチューブ搬送経路を見た一実施形態における印字チューブの作成工程例を説明する図である。 図2中における矢視Bからチューブ搬送経路を見た印字チューブの作成工程例を説明する図である。 印字装置に対する被印字チューブの装着と印字チューブの作成の流れを表す、(a)は被印字チューブの装着時の斜視図、(B)は被印字チューブの事前切断処理時の斜視図、(C)は作業現場での印字チューブの作成時の斜視図である。 一実施形態において印字装置の制御回路のCPUが実行する制御手順を示すフローチャートである。 印字チューブ体を作成する場合の印字チューブの作成工程例を説明する図である。 印字チューブ体を作成する場合の制御回路のCPUが実行する制御手順を示すフローチャートである。 全長が短い印字チューブを作成する場合の比較例としての印字チューブの作成工程例を説明する図である。 チェーンプリントモードを実行する場合の印字チューブの作成工程例を説明する図である。 チェーンプリントモードを実行する場合の制御回路のCPUが実行する制御手順を示すフローチャートである。 図12中の逆搬送モード処理の詳細な制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
<印字装置の構成>
本実施形態における印字装置1(印字チューブ作成装置に相当)の外観概略構成を図1に示す。また、上記印字装置1の内部構成を表す概念的構成図を図2に示す。これら図1及び図2において、印字装置1の装置本体11の外郭を構成する筐体12には、上面にヒンジ13を介した回動により当該筐体12の内部を露出できるよう開閉可能な開閉カバー14が設けられている。そして、筐体12の内部に設けられたチューブ搬送経路溝15には、印字チューブTを作成するための被印字チューブ201が装着可能に取り付けられる(後述の図6参照)。印字チューブTの作成時には、当該印字装置1の背面側(図1中の右奥側)から内部へ向けて被印字チューブ201が供給搬送され、当該印字装置1の前面側(図1中の左手前側)から作成された印字チューブTが排出される。
装置本体11は、上記筐体12と、ヒンジ13と、開閉カバー14と、印字ヘッド16と、プラテンローラ17と、チューブフルカッタ18と、チューブハーフカッタ19と、チューブセンサ20と、開閉センサ21と、を有している。
筐体12は、背面側(図2中の右手前泡)のチューブ挿入口22と、前面側(図2中の左奥側)の排出口23を略直線的につなぐチューブ搬送経路溝15を有しており、このチューブ搬送経路溝15に上記の印字ヘッド16、プラテンローラ17、チューブフルカッタ18、チューブハーフカッタ19、チューブセンサ20を配置している。
印字ヘッド16(印字手段に相当)は、後述のプラテンローラ17により搬送される被印字チューブ201に対し、それぞれ所望の印字を形成可能である。
プラテンローラ17(搬送手段に相当)は、上記チューブ搬送経路溝15の幅方向で上記印字ヘッド16に対向して設けられており、チューブ挿入口22から挿入された被印字チューブ201を印字ヘッド16に向けて押圧して扁平化させるとともにチューブ搬送経路溝15に沿って搬送する。
チューブフルカッタ18(全切断手段に相当)は、上記印字形成された被印字チューブ201に対して所望の長さとなるように全切断し、短管状の上記印字チューブTを生成する。チューブハーフカッタ19(部分切断手段に相当)は、上記印字形成された被印字チューブ201に対してその直径方向(扁平化した厚さ方向)の一部を残すよう部分切断し、その搬送方向前後に位置する印字チューブTと被印字チューブ201とを連結した状態としたまま作成後に手作業で容易に分断可能に深い切れ目を形成できる。なお、図中では機能上の理解が容易となるよう上記のチューブフルカッタ18とチューブハーフカッタ19のそれぞれを独立して構成し併設する配置で示しているが、本実施形態の例では一体に構成されているか、もしくはいずれも搬送経路上における同一位置に配置されているものとする。
なお、特に図示しないが、上記プラテンローラ17以外に、被印字チューブ201の搬送、排出、扁平化の便宜のために、上記チューブ搬送経路溝15の適宜の位置に図示しないガイドローラや送出ローラ等を設けてもよい。
チューブセンサ20(チューブ検出手段に相当)は、この例では、上記被印字チューブ201の搬送経路に沿って上記チューブフルカッタ18(または上記チューブハーフカッタ19)の上流側近傍に位置している。このチューブセンサ20は、被印字チューブ201の有無を、光学的検出、磁気的検出等の、公知の手法で検出し、対応する検出信号を制御回路40(後述)に入力する。なお、チューブセンサ20の配置位置はこの例に限られず、チューブ搬送経路溝15の他の位置(例えばチューブ挿入口22の近傍や印字ヘッド16の上流側近傍等)でもよい。
開閉センサ21(開閉検出手段に相当)は、この例では、閉じた状態の開閉カバー14の下方で筐体12の上面に位置している。この開閉センサ21は、筐体12上方における開閉カバー14の有無を、機械的検出、光学的検出、磁気的検出等の、公知の手法で検出し、対応する検出信号を制御回路40(後述)に入力する。なお、開閉センサ21の配置位置はこの例に限られず、筐体12の他の部位(例えばヒンジ13の周辺等)でもよい。
なお、上記チューブ搬送経路15上において、チューブフルカッタ18(チューブハーフカッタ19)は印字ヘッド16(プラテンローラ17)よりも搬送方向に沿った下流側に距離Laで離間するよう配置され、排出口23はチューブフルカッタ18(チューブハーフカッタ19)よりも搬送方向に沿った下流側に距離Lbで離間するよう配置されている。これら離間距離La,Lbはそれぞれ機構的な都合から0になる(密接する)ことはない。なお、上記離間距離Laが、各請求項記載の所定距離に相当する。
一方、装置本体11はまた、印刷駆動回路31と、カッターソレノイド32a,32bと、カッターソレノイド駆動回路33a,33bと、搬送ローラ用モータ34と、搬送ローラ駆動回路35と、制御回路40と、を有する。
印刷駆動回路31は、印字ヘッド16を制御して被印字チューブ201に対する所望の印字内容の印字動作を行わせる。
カッターソレノイド32aは、チューブフルカッタ18を駆動して上記全切断動作を行わせる。カッターソレノイド32bは、チューブハーフカッタ19を駆動して上記部分切断動作を行わせる。カッターソレノイド駆動回路33a,33bは、カッターソレノイド32a,32bをそれぞれ制御する。
搬送ローラ用モータ34は、上記プラテンローラ17を駆動する。搬送ローラ駆動回路35は、搬送ローラ用モータ34を制御する。
制御回路40(制御手段に相当)は、印刷駆動回路31、カッターソレノイド駆動回路33a,33b、搬送ローラ駆動回路35等を介し、印字装置1全体の動作を制御する。なお、この制御回路40は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。
<印字チューブ作成動作概略>
上記構成の印字装置1において、上述したようにチューブ搬送経路溝15に被印字チューブ201が装着(セット)されて開閉カバー14が閉じられると、被印字チューブ201がプラテンローラ17と印字ヘッド16との間に狭持される。上記搬送ローラ用モータ34の駆動力によってプラテンローラ17が回転し、上記チューブ挿入口22を介して筐体12の外部から供給される被印字チューブ201がプラテンローラ17と印字ヘッド16との間を通って搬送される。このとき、制御回路40により印字ヘッド16に設けられた複数の発熱素子(図示せず)が通電され、発熱する。この結果、印字ヘッド16により、被印字チューブ201に所望の印字内容の印字が印刷される。その後、カッターソレノイド32a,32bへの通電によってチューブフルカッタ18又はチューブハーフカッタ19が動作することにより、上記印字形成が終了した被印字チューブ201が全切断又は部分切断されて上記印字チューブTが生成され、排出口23から筐体12外部へと排出される。
<本実施形態の特徴>
上記構成の印字装置1では、上述したように印字ヘッド16(プラテンローラ17)、チューブフルカッタ18(チューブハーフカッタ19)、及び排出口23が、チューブ搬送経路上で所定の離間距離La,Lbで離間するよう配置されている。このような構成の場合、印字が形成された印字チューブTの他にも印字が形成されない余白部分を生成しやすくなる。これに対して本実施形態では、できるだけ余白部を生成しないよう被印字チューブ201に対する搬送、印字、及び切断の連携制御を行うことを特徴としている。
<印字チューブの作成工程>
本実施形態における、上記印字装置1での印字チューブTの作成工程例を図3、図4に示す。これらの図は、上記図2中における矢視Aからチューブ搬送経路を見た側面図であり、理解を容易にするために印字面を図中の手前側に位置させて示している。また、これら図示する例においては、チューブフルカッタ18による全切断のみを行い(チューブハーフカッタ19の図示を省略)、全ての印字チューブTを単体の短管状で作成する。
まず、比較例として図3に示す作成工程例について説明する。最初に使用者の手作業により、チューブ搬送経路溝15の全体に渡って被印字チューブ201が装着される(図3(a)参照)。このとき、当該印字装置1からは装着された被印字チューブ201の先端位置が分からないため、事前処理としてチューブフルカッタ18により被印字チューブ201を全切断し、それより搬送方向下流側の余白部分202を排除する(図3(b)参照)。これにより、この全切断した位置を基準として、それ以降の搬送や印字形成等のための位置決めを精度よく行うことができる(図3(c)参照)。
そして、この時点における被印字チューブ201上の印字ヘッド16の位置が印字開始位置203となり、そのまま被印字チューブ201を順方向(図中の左側へ向かう方向)に搬送しつつ所定の印字内容(図示する例では「ABCDEF」のテキスト)で印字形成を行うことで、当該被印字チューブ201上における上記印字開始位置203より搬送方向上流側に印字が形成される。ここで、印字チューブTは、印字形成領域を基準としてその下流側と上流側の両端部にそれぞれほとんど余白を残さない全長で作成することが望ましい。このため、被印字チューブ201上における印字領域下流側の所定位置(図示する例では印字開始位置203)がチューブフルカッタ18の位置に到達した時点で搬送と印字を一旦中断し(図3(d)参照)、全切断することで下流側の余分な余白部分204を分離、排除する(図3(e)参照)。
その後に搬送、印字を再開し、印字形成が終了した後も順方向への搬送を継続する。そして、印字終了位置205がチューブフルカッタ18の位置に到達した時点で搬送を停止し(図3(f)参照)、印字領域部分を被印字チューブ201から全切断して分離することで印字チューブTが作成される(図3(g)参照)。また、引き続き印字チューブTを複数作成する場合は、以上の図3(c)〜(g)の工程を繰り返す。
しかし、以上のような作成工程では、図3(e)の工程で印字領域下流側の余白部分204を切断、分離するため、それだけ被印字チューブ201が無駄に消費されるとともに、作業現場で不要なゴミが多数生成されてしまう。
これに対し本実施形態では、上述した事前処理の全切断直後に被印字チューブ201を逆方向(図中の右側へ向かう方向)に搬送することで、印字領域下流側の余白部分204を発生させないようにする。すなわち、上記図3に対応する図4に示すように、事前処理の全切断を行った後(図4(c)参照)、被印字チューブ201を距離Laだけ逆方向に搬送する(図4(d)参照)。これにより、被印字チューブ201の下流側端部がそのまま印字開始位置として印字ヘッド16に位置し(図4(d)参照)、それから順方向の搬送と印字を開始することで被印字チューブ201の下流側端部近傍から印字を形成できる。そして、印字形成が終了した後も搬送を継続し、印字終了位置205がチューブフルカッタ18の位置に到達した時点で搬送を停止し(図4(e)参照)、印字領域部分を被印字チューブ201(第2チューブ部分に相当)から全切断して分離することで適切な全長を有する印字チューブT(第1チューブ部分に相当)が作成される(図4(f)参照)。
また、引き続き印字チューブTを複数作成する場合は、以上の図4(c)〜(f)の工程を繰り返せばよい。そしてこの工程の繰り返しにより複数の印字チューブTを作成する場合、本実施形態では、特に図4(d)の被印字チューブ201の逆搬送の工程を新しい印字チューブTの作成開始時に最初に行うのではなく、1つの印字チューブTの作成が完了した全切断の工程(図4(f)の工程)の直後に行う。これには以下のような意義がある。
図5は、上記図2中における矢視Bからチューブ搬送経路を見た上面図を示している。本実施形態の印字装置1の処理対象は、ゴムや樹脂等の弾性材料からなるチューブ形状の被印字チューブ201であることから、図示するようにその搬送においてはプラテンローラ17などの搬送手段は被印字チューブ201を略扁平に押しつぶした状態で搬送し、さらに印字する際にはその押しつぶされた略扁平な被印字チューブ201に対して印字が形成される。また、全切断を行う際にはチューブフルカッタ18が印字形成後の被印字チューブ201を押しつぶしつつ全切断し、印字チューブTと被印字チューブ201との分断を行う(図5(a)、図5(b)参照)。
しかしながら、上記全切断が終わって印字チューブTが分離されてしまうと、もともとがチューブ状の形状(円管断面形状)である被印字チューブ201の下流側端部は、時間の経過と共に、上記扁平に押しつぶされた形状から徐々に膨らみ、もとのチューブ状の形状へと戻ってしまう(図5(d)参照)。この結果、前述のように新しい印字チューブTの作成開始時に最初に逆搬送を行う手法の場合、前回の印字チューブTの作成終了(全切断の完了)から比較的長い時間が経過して被印字チューブ201の下流側端部が上記チューブ状の形状に戻ってしまう。この場合、逆搬送を行おうとしても、チューブ搬送経路の周囲構造等との干渉が生じ、良好な逆搬送が行えなくなるおそれがある。
これに対し、本実施形態では、上述したように、1つの印字チューブTの作成終了(全切断の完了)直後に被印字チューブ201を逆搬送する(図5(c)参照)。これにより、上記とは異なり、切断直後のまだ比較的扁平な状態において、被印字チューブ201の逆搬送を行うことができるので、良好な逆搬送を確実に行うことができる。なお、この逆搬送させる距離は、印字ヘッド16とチューブフルカッタ18との間の離間距離Laだけ逆搬送すればよい。
また、本実施形態の印字装置1は、持ち運び可能な携帯型の構成となっており、実際に印字チューブTを利用する作業現場に当該印字装置1を持ち込んで、その場で印字内容を入力し印字チューブTを作成することが可能である(印字内容の入力については説明を省略)。例えば図6(a)に示すように印字装置1の開閉カバー14を開いて被印字チューブ201をチューブ搬送経路溝15に装着し(上記図4(a)の工程)、すぐに図6(b)に示すように開閉カバー14を閉じて被印字チューブ201の先端余白部分202を全切断して除去する事前処理を行い(図4(b)の工程)、その直後に被印字チューブ201を逆搬送する(図4(c)、図4(d)の工程)。このようにセッティングされた状態で印字装置1を作業現場に持ち込み、図6(c)に示すように搬送、印字、全切断、逆搬送を繰り返して複数の印字チューブTを作成しても、作業現場にはゴミとなる余白部分204を一切生成することはない。これは、ゴミを排出せずに作業現場を保全するという観点で有用である。
<CPUが実行する制御内容>
上記の作成工程を実現するために、印字装置1の制御回路40のCPU(特に図示せず)が実行する制御手順を、図7により説明する。なお本実施形態では、この制御手順を実行する前に、操作者が汎用PCなどの操作端末(図示省略)を介して印字チューブTの作成本数と、それらの各印字内容がすでに当該印字装置1に入力、設定しているものとする。また、この制御手順は、当該印字装置1の電源が投入されて所定の指示操作が入力された際に実行を開始する。
まず、ステップS5で、CPUは、それまでに開閉カバー14の開閉動作が行われ、かつチューブ搬送経路に被印字チューブ201が装着されているか否かを判定する。具体的には、電源投入から本制御手順の実行が開始されるまでの間に開閉センサ21から開閉カバー14の開動作と閉動作が順に検知されたか否かを判定するとともに、チューブセンサ20から被印字チューブ201の存在が検知されているか否かを判定する。開閉カバー14の開閉動作が行われ、かつチューブ搬送経路に被印字チューブ201が装着されている場合、判定が満たされ(S5:YES)、ステップS10に移る。
ステップS10では、CPUは、事前処理として被印字チューブ201を全切断する。具体的には、カッターソレノイド駆動回路33aに対して指令信号を出力する。これにより、カッターソレノイド32aの駆動力でチューブフルカッタ18が動作し、被印字チューブ201が全切断されて先端余白部分202が被印字チューブ201から分断される。
その後、ステップS15に移り、CPUは、被印字チューブ201を距離Laだけ逆搬送する。具体的には、まず、搬送ローラ駆動回路35に対して逆方向(図2、図4中の右側へ向かう方向)への駆動開始を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34を介してプラテンローラ17を逆回転させて被印字チューブ201の逆搬送が開始される。その後、距離Laに対応する時間だけ逆搬送を継続した後、搬送ローラ駆動回路35に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34によるプラテンローラ17の回転を停止させる。これにより、上記ステップS10で全切断した時点の被印字チューブ201上におけるチューブフルカッタ18の分断位置(被印字チューブ201の下流側端部)が、距離Laだけ逆方向(図2、図4中の右側へ向かう方向)に搬送されて印字ヘッド16の位置に到達する。そして、ステップS20に移る。
一方、上記ステップS5の判定において、開閉カバー14の開閉動作が行われていないか、またはチューブ搬送経路に被印字チューブ201が装着されていない場合、判定は満たされず(S5:NO)、そのままステップS20に移る。
ステップS20では、CPUは、上記のように操作者が予め入力、設定した、印字チューブTの作成本数K(以下適宜、単に「作成数K」という)を取得する。
その後、ステップS25に移り、CPUは、上記ステップS20で取得した作成数Kが0であるか否かを判定する。作成数Kが0である場合、判定が満たされ(S25:YES)、このフローを終了する。言い換えると、その場では操作者は印字チューブTを作成せずに上記ステップS5〜ステップS15の事前処理だけを行うものとみなされ、このフローを終了する。
一方、上記ステップS25の判定において、作成数Kが0でない場合、判定は満たされず(S25:NO)、ステップS30に移る。
ステップS30では、CPUは、被印字チューブ201への印字処理回数に対応したカウンタ変数Nに、1を代入する。
その後、ステップS35に移り、CPUは、被印字チューブ201の搬送を開始する。具体的には、搬送ローラ駆動回路35に対して駆動開始を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34を介し、プラテンローラ17を回転させる。これにより、チューブ挿入口22を介して供給される被印字チューブ201の搬送が開始される。
その後、ステップS40に移り、CPUは、印刷駆動回路31を介して印字ヘッド16を制御し、この時点のカウンタ変数Nの値に対応する印字内容を表す印字データを生成し、当該印字データに対応した印字を被印字チューブ201に形成する。例えば上記図4に示した例では、「ABCDEF」のように、テキストが被印字チューブ201に対し(前述の例では横書きで)印字形成される。
その後、ステップS45に移り、CPUは、被印字チューブ201を距離Laだけ搬送する。具体的には、上記ステップS40の印字形成が終了しても被印字チューブ201の搬送を停止することなく、引き続き距離Laに対応する時間だけ被印字チューブ201の搬送を継続する。これにより、上記ステップS40での印字形成が終了した時点の被印字チューブ201上における印字ヘッド16の印字終了位置205が、距離Laだけ順方向(図2、図4中の左側へ向かう方向)に搬送されてチューブフルカッタ18の位置に到達する。
その後、ステップS50に移り、CPUは、被印字チューブ201の搬送を停止する。具体的には、搬送ローラ駆動回路35に駆動停止を指示する指令信号を出力することで、搬送ローラ用モータ34によるプラテンローラ17の回転を停止させる。
その後、ステップS55に移り、CPUは、上記ステップS40で印字形成した後の被印字チューブ201を全切断する。具体的には、カッターソレノイド駆動回路33aに対して指令信号を出力する。これにより、カッターソレノイド32aの駆動力でチューブフルカッタ18が動作し、被印字チューブ201の印字部分が印字終了位置205で分断されて印字チューブTとなる。これにより、印字チューブTは排出口23から排出可能となる。なお、特に図示しないが、チューブフルカッタ18と排出口23の間に送出ローラを設け、これを駆動して印字チューブTを排出するようにしてもよい。
その後、ステップS60に移り、CPUは、被印字チューブ201を距離Laだけ逆搬送する。具体的には、上記ステップS15の手順と同様に、搬送ローラ駆動回路35に対して逆方向の駆動開始を指示する指令信号を出力した後、距離Laに対応する時間の経過後に駆動停止を指示する指令信号を出力する。これにより、搬送ローラ用モータ34を介したプラテンローラ17の回転により被印字チューブ201を距離Laだけ逆搬送させ、被印字チューブ201の下流側端部を次の印字開始位置として印字ヘッド16に位置させることができる。
その後、ステップS65に移り、CPUは、この時点の上記カウンタ変数Nの値が作成数Kと同じであるか否かを判定する。言い換えれば、作成数K分の印字チューブTの作成が終了したか否かを判定する。カウンタ変数Nの値が作成数Kと異なる場合、判定は満たされず(S65:NO)、ステップS70へ移る。
ステップS70では、CPUは、カウンタ変数Nの値に1を加えた後、ステップS35に戻り、被印字チューブ201の搬送処理以降、同様の手順を繰り返す。
一方、上記ステップS65の判定において、カウンタ変数Nの値が作成数Kと同じであった場合、判定が満たされ(S65:YES)、このフローを終了する。
以上のフローを実行することにより、それまでに操作者が開閉カバー14の開閉操作と被印字チューブ201の装着操作が行われていた場合、事前処理としてステップS10、ステップS15による被印字チューブ201の全切断と逆搬送を自動的に行うことができる。そして、予め作成数Kを1以上に設定していた場合には、当該作成数Kの本数だけ印字チューブTを作成し、作成数Kを0に設定していた場合には、印字チューブTを作成せずにそのままフローを終了する。
なお、以上において、図7のステップS35での搬送開始に始まり、ステップS45を経てステップS50で搬送停止するまでの間に搬送ローラ駆動回路35に対して行うCPUの処理が、各請求項記載の搬送処理に相当する。また、ステップS40を実行するCPUの処理が、各請求項記載の印字処理に相当する。また、ステップS55を実行するCPUの処理が、各請求項記載の全切断処理に相当する。また、ステップS60を実行するCPUの処理が、各請求項記載の第1逆搬送処理に相当する。また、ステップS10を実行するCPUの処理が、各請求項記載の事前切断処理に相当する。
<本実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態では、制御回路40がプラテンローラ17の駆動を制御することにより、全切断後の被印字チューブ201の下流側端部をチューブ搬送経路に沿って逆方向に搬送するステップS60の逆搬送処理が実行される。これにより、被印字チューブ201の下流側端部を次の印字開始位置として印字ヘッド16に位置させることができ、次の印字チューブTの作成開始時には無駄な余白部分204を生成することがない。特に、本実施形態においては、このステップS60の逆搬送処理を、新しい印字チューブTの作成開始時に最初に行うのではなく、1つの印字チューブTの作成が完了した、上記全切断処理の後に行う。これにより、全切断直後のまだ比較的扁平な状態において、被印字チューブ201の下流側端部の逆搬送を行うことができるので、良好な逆搬送を確実に行うことができる。
また、本実施形態では特に、制御回路40は、ステップS60の逆搬送処理において、被印字チューブ201の下流側端部を、印字ヘッド16とチューブフルカッタ18の間の離間距離Laだけチューブ搬送経路に沿って逆方向に搬送させる。これにより、チューブフルカッタ18により全切断された後の被印字チューブ201の下流側端部の位置を、確実に印字ヘッド16の近傍まで戻すことができる。
また、本実施形態では特に、制御回路40は、印字チューブTの作成時において、開閉カバー14が開き状態から閉じ状態となったことを開閉センサ21が検出したことを契機に、ステップS35の搬送開始前に、チューブフルカッタ18を制御し、印字装置1に装着された被印字チューブ201を全切断するステップS10の事前切断処理を実行する。この事前切断処理では、チューブフルカッタ18が制御されることで、ステップS35の搬送開始前に、装着されたばかりの被印字チューブ201の全切断が行われる。これにより、この全切断した位置を基準として、それ以降の搬送や印字形成等のための位置決めを精度よく行うことができる。
また、本実施形態では特に、制御回路40は、印字チューブTの作成時において、開閉カバー14が開き状態から閉じ状態となったことを開閉センサ21が検出し、かつ、装着された被印字チューブ201が切断可能な位置に存在することをチューブセンサ20が検出したことを契機に、ステップS10の事前切断処理を実行する。これにより、装着されたはずの被印字チューブ201が実際にはチューブフルカッタ18の切断位置にない状態(全切断動作が空振りとなる状態)が生じるのを防止し、確実に精度よい位置決めを行うことができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。なお、各変形例において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
(1)複数の印字チューブが一体に連結された印字チューブ体を作成する場合
上記実施形態では、チューブフルカッタ18だけを使用して全ての印字チューブTをそれぞれ個別に作成していたが、本発明はこれに限られない。他にも、図8の作成工程に示すように、複数の印字チューブTどうしをチューブハーフカッタ19による部分切断箇所で搬送方向に互いに連結させた状態の印字チューブ体TAを作成してもよい。
この場合、図8(a)〜図8(e)までの工程は、上記図4(a)〜図8(e)までの工程と同じであり、次の図8(f)の工程ではチューブハーフカッタ19により被印字チューブ201を部分切断する。そして部分切断箇所を介して搬送方向下流側の印字領域部分(第3チューブ部分に相当)を連結した状態のまま被印字チューブ201を距離Laだけ逆方向に搬送することにより、当該部分切断箇所が次の印字開始位置として印字ヘッド16に位置する(図8(g)参照)。それから順方向の搬送と印字を開始して次の印字形成を行い、印字形成が終了した後も搬送を継続して印字終了位置205がチューブハーフカッタ19の位置に到達した時点で搬送を停止する(図8(h)参照)。
さらに連続して印字チューブ体TAに印字チューブTを連結する場合は、チューブハーフカッタ19により被印字チューブ201を部分切断し(図8(i)参照)、以上の図8(f)〜図8(i)の工程を繰り返す。また、印字チューブ体TAの作成を終了する場合は、上記図8(i)の工程に代えて、チューブフルカッタ18により被印字チューブ201を全切断して最後に印字形成した印字領域部分(第4チューブ部分に相当)を被印字チューブ201の下流側端部(第5チューブ部分に相当)から分断し(図8(j)参照)、印字チューブ体TAを排出口23から取り出せばよい。
このように作成された印字チューブ体は、各部分切断箇所において手作業で容易に分断して必要な印字チューブTを取り出すことができる。このため、作業現場などにおいて予め多数の印字チューブTを個別に用意した場合にはそれらの取り扱いが煩雑となることに対し、印字チューブ体TAを用意した場合には複数の印字チューブTを一体的に簡易に取り扱うことができ利便性が向上する。
以上のような本変形例の印字チューブ体作成モードの工程を実現するために、印字装置1の制御回路40のCPU(特に図示せず)が実行する制御手順を、図9により説明する。なお本変形例においても、この制御手順を実行する前に、操作者が汎用PCなどの操作端末(図示省略)を介して印字チューブTの作成本数と、それらの各印字内容がすでに当該印字装置1に入力、設定しているものとする。
この図9に示す制御手順は、上記図7に示した制御手順と比較してステップS55以降の手順で相違している。以下においては、この差異点についてのみ説明し、その他の手順については上記図7と同等であるために説明を省略する。
まず、ステップS50で被印字チューブ201の搬送を停止した後、ステップS55を省略してステップS65へ移る。
ステップS65では、CPUは、この時点のカウンタ変数Nの値が作成数Kと同じであるか否かを判定する。カウンタ変数Nの値が作成数Kと異なる場合、判定は満たされず(S65:NO)、ステップS66へ移る。
ステップS66では、CPUは、被印字チューブ201を部分切断する。具体的には、カッターソレノイド駆動回路33bに対して指令信号を出力する。これにより、カッターソレノイド32bの駆動力でチューブハーフカッタ19が動作し、直前に印字形成された印字部分の印字終了位置205で部分切断される。
その後、ステップS68に移り、CPUは、部分切断箇所を介して印字領域部分を連結した状態のまま被印字チューブ201を距離Laだけ逆搬送する。具体的には、上記ステップS15の手順と同様に、搬送ローラ駆動回路35に対して逆方向の駆動開始を指示する指令信号を出力した後、距離Laに対応する時間の経過後に駆動停止を指示する指令信号を出力する。これにより、搬送ローラ用モータ34を介したプラテンローラ17の回転により被印字チューブ201を距離Laだけ逆搬送させ、上記部分切断箇所を次の印字開始位置として印字ヘッド16に位置させることができる。
その後、ステップS70に移り、CPUは、カウンタ変数Nの値に1を加えた後、ステップS35に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、上記ステップS65の判定において、カウンタ変数Nの値が作成数Kと同じであった場合、判定が満たされ(S65:YES)、ステップS75に移る。
ステップS75では、CPUは、被印字チューブ201を全切断する。これにより、印字チューブ体TAは排出口23から排出可能となる。
その後、ステップS80に移り、CPUは、被印字チューブ201を距離Laだけ逆搬送する。これにより、被印字チューブ201の下流側端部を次の印字開始位置として印字ヘッド16に位置させることができる。そして、このフローを終了する。以上のフローを実行することにより、部分切断箇所を介して作成数K個分の印字チューブTを一体に連結した印字チューブ体TAを作成できる。
なお、以上において、ステップS66を実行するCPUの処理が、各請求項記載の第1部分切断処理に相当する。また、ステップS75を実行するCPUの処理が、各請求項記載の全切断処理に相当する。また、ステップS80を実行するCPUの処理が、各請求項記載の第1逆搬送処理に相当する。
以上説明したように、本変形例では、本願発明の印字チューブ作成装置においては、複数の印字チューブTが互いに部分切断箇所で連結された印字チューブ体TAを作成することができる。
すなわち、最初の順番で作成される(印字チューブ体TAのうち最も下流側に位置する)印字チューブTの作成時には、搬送される被印字チューブ201に対し所望の印字が行われた後、チューブハーフカッタ19によって被印字チューブ201への部分切断が行われ、当該部分切断箇所よりも搬送方向下流側の印字領域部分によって、上記最初の順番の印字チューブTが生成される。2番目以降の印字チューブT(但し最後の順番の印字チューブTを除く)についても、同様の処理が行われる。最後の順番で作成される(印字チューブ体TAのうち最も上流側に位置する)印字チューブTの作成時には、搬送される被印字チューブ201に対し所望の印字が行われた後、ステップS75の全切断処理において被印字チューブ201の全切断が行われて、当該全切断箇所よりも搬送方向下流側の印字領域部分が、搬送方向上流側の被印字チューブ201から分離され、最後の順番の印字チューブTが生成される。このようにして最後の印字チューブTの作成が完了した後、ステップS80の逆搬送処理によって、被印字チューブ201の逆方向搬送が行われる。
以上の結果、本変形例においては、複数の印字チューブTを互いに部分切断箇所で連結した印字チューブ体TAが作成される場合であっても、上記同様、無駄な余白部分204が生じるのを防止するための逆搬送を、確実に良好に行うことができる。
(2)チェーンプリントモードを実行する場合
例えば、図10に示す比較例の作成工程のように、全長の短い印字チューブTを作成する場合がある。図示する例では、印字チューブTに「ABC」の3文字を印字し、その全長Ltがチューブフルカッタ18と排出口23との間の離間距離Lbより短く設定されている。このように、作成される印字チューブTの全長Ltが短い場合には、図10(f)の工程で全切断した時点でも当該印字チューブTが排出口23から露出していないため装置外部から取り出すことができない。そして、チューブフルカッタ18と排出口23との間のチューブ搬送経路上に送出ローラ等の搬送手段がない場合には、図10(g)の工程に示すように全切断後の印字チューブTを排出口23から突出させるように被印字チューブ201を搬送して押し出す必要がある。しかしこのように排出口23近傍まで搬送した後、図10(h)に示すように被印字チューブ201を全切断すると余白部分206を無駄に生成してしまう。
これに対し本変形例では、図11の作成工程に示すようなチェーンプリントモードで印字チューブTを作成する。すなわち、上記図10(f)の工程におけるチューブフルカッタ18の全切断に代えて、対応する図11(f)の工程ではチューブハーフカッタ19による部分切断を行う。そして部分切断箇所を介して搬送方向下流側の印字領域部分(第1チューブ部分に相当)を連結した状態のまま搬送方向上流側の被印字チューブ201(第2チューブ部分に相当)を距離Laだけ逆方向に搬送することにより、当該部分切断箇所が次の印字開始位置として印字ヘッド16に位置する(図10(g)参照)。それから順方向の搬送と印字を開始して次の印字形成(図示する例では「DEF」の印字内容で印字形成)を行い、印字形成が終了した後も搬送を継続して印字終了位置205がチューブハーフカッタ19の位置に到達した時点で搬送を停止する(図10(h)参照)。
さらに印字チューブTの作成を継続する場合には、チューブハーフカッタ19により被印字チューブ201を部分切断し(図10(i)参照)、以上の図10(f)〜図10(i)の工程を繰り返す。また、印字チューブ体TAの作成を終了する場合は、上記図10(i)の工程に代えて、チューブフルカッタ18により被印字チューブ201を全切断して最後に印字形成した印字領域部分(図示する例では「XYZ」の印字内容)を被印字チューブ201の下流側端部から分断する(図10(j)参照)。この時点では、部分切断箇所を介して連結している複数の印字チューブTが排出口23から露出しているため、容易に取り出すことができる。
以上のチェーンプリントモードを実行することにより、事前処理で被印字チューブ201を全切断する以外には余白部分204,206を生成することがない。また、このチェーンプリントモードにおいても結果的に複数の印字チューブTを連結した印字チューブ体TAを作成することになるが、このチェーンプリントモードの場合には作成現場のその場で任意に設定した印字内容と作成数で印字チューブTを作成できる点で特に有用である。
また、このチェーンプリントモードの場合、作成が完了した印字チューブTの搬送方向上流側は、上記部分切断箇所を介して被印字チューブ201とつながっている。したがって、この場合に、上記作成完了後に被印字チューブ201の逆搬送処理を行うと、部分切断箇所を介してつながっている印字チューブTも一緒に逆搬送される結果、印字装置1の各箇所に干渉して搬送障害が起こる可能性もあり得る。
そこで、本変形例においては、このような場合に対応し、通常モード、省略モード、中間モードの3モードが設けられ、制御回路40がこれらのうちいずれか1つを実行可能となっている。通常モードでは、前述と同様、上記印字チューブTの作成完了後に被印字チューブ201の逆搬送処理が行われる。省略モードでは、この逆搬送処理が省略され、一切行われない。そして、中間モードでは、搬送速度を通常モードよりも低下させた状態で、上記逆搬送処理が実行される。
以上のような本変形例のチェーンプリントモードの工程を実現するために、印字装置1の制御回路40のCPU(特に図示せず)が実行する制御手順を、図12、図13により説明する。なお本変形例においては、この制御手順の実行中に印字チューブTの作成本数と、それらの各印字内容の入力、設定を行うものとする。以下においては、図12と上記図9で相違する手順についてのみ説明し、その他の手順については上記図9と同等であるために説明を省略する。
まず、ステップS5またはステップS15の手順を実行した後、ステップS20、S25、S30を省略してステップS31へ移る。
ステップS31では、CPUは、特に図示しない操作部または操作端末から印字を開始する指示が入力されたか否かを判定する。例えば事前切断処理だけを行ってその場では印字を開始しない旨の指示が入力された場合、判定は満たされず(S31:NO)、そのままこのフローを終了する。
一方、印字を開始する旨の指示が入力された場合、判定が満たされ(S31:YES)、ステップS33に移る。
ステップS33では、CPUは、次に作成する印字チューブTへの印字内容の入力を受け付ける。
その後、ステップS35に移り、CPUは、被印字チューブ201の搬送を開始する。
その後、ステップS40に移り、CPUは、上記ステップS33で受け付けた印字内容を表す印字データを生成し、当該印字データに対応した印字を被印字チューブ201に形成する。
その後、ステップS45に移り、CPUは、被印字チューブ201を距離Laだけ搬送する。
その後、ステップS50に移り、CPUは、被印字チューブ201の搬送を停止する。
その後、ステップS51に移り、CPUは、引き続き新たな印字チューブTの印字作成を非分離で継続するか否かの指示の入力を受け付ける。
その後、ステップS53に移り、CPUは、上記ステップS51において非分離で印字を継続する指示が入力されたか否かを判定する。非分離印字継続の指示が入力された場合、判定が満たされ(S53:YES)、ステップS66に移る。
ステップS66では、CPUは、被印字チューブ201を部分切断する。
その後、ステップS100に移り、CPUは、被印字チューブ201の逆搬送に関する逆搬送モード処理を実行する。なお、この逆搬送モード処理の詳細については、後の図13で説明する。その後、上記ステップS33に戻り、同様の手順を繰り返す。
一方、上記ステップS53の判定において、非分離印字継続しない旨の指示が入力された場合、判定は満たされず(S53:NO)、ステップS75に移る。
図13は、上記ステップS100の逆搬送モード処理における制御手順の詳細を示している。
まず、ステップS105では、CPUは、被印字チューブ201の逆搬送に関する3つのモード(通常モード、中間モード、省略モード)のいずれを選択するかの指示入力を受け付ける。
その後、ステップS110に移り、CPUは、上記ステップS105で受け付けたモードが通常モードであるか否かを判定する。受け付けたモードが通常モードである場合、判定が満たされ(S110:YES)、ステップS115に移る。
ステップS115では、CPUは、被印字チューブ201を通常速度で距離Laだけ逆搬送する。具体的には、上記ステップS15の手順と同様に、搬送ローラ駆動回路35に対して通常速度での逆方向の駆動開始を指示する指令信号を出力した後、当該通常速度と距離Laに対応する時間の経過後に駆動停止を指示する指令信号を出力する。これにより、最も早く被印字チューブ201を距離Laだけ逆搬送させ、部分切断箇所を次の印字開始位置として印字ヘッド16に位置させることができる。そして、このフローを終了する。
一方、上記ステップS110の判定において、受け付けたモードが通常モードでない場合、判定は満たされず(S110:NO)、ステップS120に移る。
ステップS120では、CPUは、上記ステップS105で受け付けたモードが中間モードであるか否かを判定する。受け付けたモードが中間モードである場合、判定が満たされ(S120:YES)、ステップS125に移る。
ステップS125では、CPUは、被印字チューブ201を低速度で距離Laだけ逆搬送する。具体的には、搬送ローラ駆動回路35に対して通常速度よりも遅い低速度での逆方向の駆動開始を指示する指令信号を出力した後、当該低速度と距離Laに対応する時間の経過後に駆動停止を指示する指令信号を出力する。これにより、通常速度で逆搬送した場合と比較して、部分切断箇所における負荷(例えば引っ張り加重)やチューブ搬送経路周辺の各箇所との干渉を低減して、より確実に被印字チューブ201を逆搬送できる。そして、このフローを終了する。
また一方、上記ステップS120の判定において、受け付けたモードが中間モードでない場合、判定は満たされず(S120:NO)、このフローを終了する。言い換えると、省略モードの入力を受け付けたものとみなし、搬送障害を回避すべく被印字チューブ201の逆搬送を省略してこのフローを終了する。
なお、以上において、ステップS66とステップS100を実行するCPUの処理が、各請求項記載の非分離処理に相当する。また、ステップS51を実行するCPUの機能が、各請求項記載の指示受付手段に相当する。また、ステップS66を実行するCPUの処理が、各請求項記載の第2部分切断処理に相当する。また、ステップS100の逆搬送モード処理を実行するCPUの処理が、各請求項記載の第2逆搬送処理に相当する。
以上説明したように、本変形例では、印字チューブTの作成が完了したときにも、当該印字チューブTを被印字チューブ201の搬送方向下流側部分と分離しない状態のままとどめる、いわゆるチェーンプリントモードが実行可能である。このチェーンプリントモードを実行することにより、複数の印字チューブTを作成する場合でも事前切断処理以外には余白部分204,206の生成を防ぐことができる。また、このチェーンプリントモードの実行において被印字チューブ201の逆搬送に関する3つのモード(通常モード、中間モード、省略モード)が用意されていることにより、例えば被印字チューブ201の材質や印字チューブTの用途等に応じてきめ細やかにモードを選択することで、最適な処理を行うことができる。
なお、以上の説明において、「垂直」「平行」「平面」等の記載がある場合には、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「垂直」「平行」「平面」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に垂直」「実質的に平行」「実質的に平面」という意味である。
また、以上の説明において、外観上の寸法や大きさが「同一」「等しい」「異なる」等の記載がある場合は、当該記載は厳密な意味ではない。すなわち、それら「同一」「等しい」「異なる」とは、設計上、製造上の公差、誤差が許容され、「実質的に同一」「実質的に等しい」「実質的に異なる」という意味である。
但し、例えばしきい値や基準値等、所定の判定基準となる値あるいは区切りとなる値の記載がある場合は、それらに対しての「同一」「等しい」「異なる」等は、上記とは異なり、厳密な意味である。
なお、以上において、図2等の各図中に示す矢印は信号の流れの一例を示すものであり、信号の流れ方向を限定するものではない。
また、図7、図9、図12、図13等に示すフローチャートは本発明を上記フローに示す手順に限定するものではなく、発明の趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で手順の追加・削除又は順番の変更等をしてもよい。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
その他、一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更が加えられて実施されるものである。
1 印字装置(印字チューブ作成装置)
11 装置本体
12 筐体
13 ヒンジ
14 開閉カバー
15 チューブ搬送経路溝
16 印字ヘッド(印字手段)
17 プラテンローラ(搬送手段)
18 チューブフルカッタ(全切断手段)
19 チューブハーフカッタ(部分切断手段)
20 チューブセンサ(チューブ検出手段)
21 開閉センサ(開閉検出手段)
22 チューブ挿入口
23 排出口
31 印刷駆動回路
32a,32b カッターソレノイド
33a,33b カッターソレノイド駆動回路
34 搬送ローラ用モータ
35 搬送ローラ駆動回路
40 制御回路(制御手段)
201 被印字チューブ
202,204 余白部分
,206
T 印字チューブ
TA 印字チューブ体

Claims (6)

  1. 被印字チューブに印字を形成して印字チューブを作成する印字チューブ作成装置であって、
    前記被印字チューブを搬送させるための搬送手段と、
    前記搬送手段による搬送経路に設けられ、前記被印字チューブに前記印字を行う印字手段と、
    前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字チューブを厚さ方向に全切断する全切断手段と、
    前記印字チューブの作成の際に、前記搬送手段、前記印字手段、及び前記全切断手段を連携して制御し、
    前記被印字チューブを略扁平に押しつぶした状態で前記搬送経路に沿って順方向に搬送させる搬送処理;
    前記押しつぶされた状態で前記順方向に搬送される前記被印字チューブに所望の印字を形成する印字処理;
    前記被印字チューブのうち前記印字処理によって印字が形成された第1チューブ部分の、前記搬送経路に沿った上流側部分を押しつぶしつつ全切断し、当該全切断箇所よりも前記搬送経路に沿った上流側に位置する第2チューブ部分から、前記第1チューブ部分を分離して前記印字チューブを生成する、全切断処理;
    前記全切断処理の後、前記第2チューブ部分を前記搬送経路に沿って逆方向に搬送させる、第1逆搬送処理;
    を実行する、制御手段と
    を有することを特徴とする印字チューブ作成装置。
  2. 請求項1記載の印字チューブ作成装置において、
    前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字チューブを厚さ方向に部分切断を行う部分切断手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記印字チューブの作成の際に、前記搬送手段、前記印字手段、前記全切断手段、及び前記部分切断手段を連携して制御し、前記部分切断手段による部分切断箇所によって互いに連結された複数の印字チューブを備えた印字チューブ体を生成し、
    かつ、前記制御手段は、
    前記印字チューブ体に備えられる前記複数の印字チューブのうち、最初の順番の印字チューブの作成時には、前記搬送処理;前記印字処理;及び、前記被印字チューブのうち前記印字処理によって印字が形成された第3チューブ部分の、前記搬送経路に沿った上流側部分を部分切断して、前記最初の順番の印字チューブを生成する、第1部分切断処理;を実行し、
    前記チューブ体に備えられる前記複数の印字チューブのうち、最後の順番の印字チューブの作成時には、前記搬送処理;前記印字処理;及び、前記被印字チューブのうち前記印字処理によって印字が形成された第4チューブ部分の、前記搬送経路に沿った上流側部分を全切断して、当該全切断箇所よりも前記搬送経路に沿った上流側に位置する第5チューブ部分から、前記第4チューブ部分を分離して前記最後の順番の印字チューブを生成する、前記全切断処理;と、
    前記全切断処理の後、前記第5チューブ部分を前記搬送経路に沿って逆方向に搬送させる、前記第1逆搬送処理;と、
    を実行する
    ことを特徴とする印字チューブ作成装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の印字チューブ作成装置において、
    前記全切断手段は、
    前記搬送経路に沿って所定距離だけ前記印字手段よりも下流側に設けられており、
    前記制御手段は、前記第1逆搬送処理において、
    第2チューブ部分又は第5チューブ部分を、前記所定距離に相当する距離だけ前記搬送経路に沿って逆方向に搬送させる
    ことを特徴とする印字チューブ作成装置。
  4. 請求項1記載の印字チューブ作成装置において、
    前記搬送経路に沿って前記印字手段よりも下流側に設けられ、前記被印字チューブを厚さ方向に部分切断を行う部分切断手段と、
    前記印字チューブの作成時における前記第1チューブ部分を前記第2チューブから非分離とする非分離処理の実行指示を受け付ける指示受付手段と、
    をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記指示受付手段により前記非分離処理の実行指示が受け付けられた場合は、前記印字チューブの作成の際に、前記搬送手段、前記印字手段、前記全切断手段、及び前記部分切断手段を連携して制御し、
    (i)前記搬送処理と、前記印字処理と、前記全切断処理に代わる、前記第1チューブ部分と前記第2チューブ部分との境界を部分切断する第2部分切断処理と、前記第2部分切断処理の後、前記第1チューブ部分及び前記第2チューブ部分を前記搬送経路に沿って逆方向に搬送させる第2逆搬送処理と、を行う通常モード;
    (ii)前記第2逆搬送処理を行うことなく、前記搬送処理と、前記印字処理と、前記第2部分切断処理と、を行う省略モード;
    (iii)前記搬送処理と、前記印字処理と、前記第2部分切断処理を実行するとともに、前記第2逆搬送処理を、前記通常モードにおける搬送速度よりも遅い搬送速度で実行する、中間モード;
    のいずれか1つを、選択的に実行可能に構成されている
    ことを特徴とする印字チューブ作成装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の印字チューブ作成装置において、
    筐体と、
    前記筐体に設けられ、前記被印字チューブの前記印字チューブ作成装置へのセット時に開閉される開閉カバーと、
    前記開閉カバーの開き状態及び閉じ状態を検出可能な開閉検出手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記印字チューブの作成時、又は、前記印字チューブ体の前記最初の順番の印字チューブの作成時、において、前記開閉カバーが前記開き状態から前記閉じ状態となったことを前記開閉検出手段が検出したことを契機に、
    前記搬送処理の実行の前に、前記全切断手段を制御し、前記印字チューブ作成装置へとセットされた前記被印字チューブを全切断する、事前切断処理;
    を実行することを特徴とする印字チューブ作成装置。
  6. 請求項5記載の印字チューブ作成装置において、
    前記印字チューブ作成装置へとセットされた前記被印字チューブが、前記全切断手段が切断可能な位置に存在することを検出するチューブ検出手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記印字チューブの作成時、又は、前記印字チューブ体の前記最初の順番の印字チューブの作成時、において、前記開閉カバーが前記開き状態から前記閉じ状態となったことを前記開閉検出手段が検出し、かつ、セットされた前記被印字チューブが前記切断可能な位置に存在することを前記チューブ検出手段が検出したことを契機に、前記事前切断処理を実行することを特徴とする印字チューブ作成装置。
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