JP2016138799A - 半導体集積回路装置及び半導体集積回路装置の試験方法 - Google Patents

半導体集積回路装置及び半導体集積回路装置の試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部品数の増大を抑制できる半導体集積回路装置を提供する。
【解決手段】半導体集積回路装置10は、半導体集積回路装置10の遅延を測定する遅延測定回路と、遅延測定回路の測定結果に基づいて、半導体集積回路装置10の接合温度が所望の温度範囲内に収まるように、内部回路13の回路動作を行うクロック信号CLKoutの周波数を制御する周波数制御回路とを有するクロック信号生成回路11を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体集積回路装置及び半導体集積回路装置の試験方法に関するものである。
半導体集積回路装置は、ある確率で初期不良が発生する可能性を持っているため、この初期不良を製品出荷後に発生させないように、予め初期不良を取り除くためのスクリーニングが必要となる。スクリーニング方法としては、例えば、電圧加速と温度加速の組み合わせによる試験であるバーンイン試験が知られている。バーンイン試験の一種であるダイナミックバーンイン試験は、例えば、動作保証温度の上限近くの高温環境下において、半導体集積回路装置を実際の使用に近い状態で比較的長時間動作させて実施するため、実際の使用状態に近づけたスクリーニングが実現できる。このようなバーンイン試験では、通常、複数の半導体集積回路装置を搭載したバーンインボードを恒温槽内に配備し、複数の半導体集積回路装置に対して同時に試験が実施される。
また、ダイナミックバーンイン試験を実施する際には、半導体集積回路装置のチップ接合面の温度、つまりジャンクション温度(接合温度)を所望の温度範囲(例えば、半導体集積回路装置の最大動作保証温度以上、且つ最大定格温度未満の温度範囲)内に収まるように設定する必要がある。しかし、環境温度が同一の条件下で複数の半導体集積回路装置に対してバーンイン試験を実施する場合には、製造プロセス条件の変動に伴うリーク電流の増減に起因して、接合温度が所望の温度範囲から外れてしまう半導体集積回路装置(デバイス)が発生する。この問題点について以下に詳述する。
近年の半導体集積回路装置の高集積化に伴って、プロセステクノロジの微細化が進んでいる。このプロセステクノロジの微細化に起因して、半導体集積回路装置内のトランジスタのリーク電流が増大する。ここで、図13に示すように、リーク電流は、接合温度が上昇すると指数関数的に増大する。また、図14に示すように、リーク電流はプロセス条件に依存して変動する。例えば、リーク電流は、プロセス条件が信号遷移速度の遅いスロー条件の場合に比べて、プロセス条件が信号遷移速度の早いファスト条件になると2倍以上増大する。このため、例えば図15に示すように、ファスト条件のデバイスで接合温度が最大定格温度未満となるように試験条件(環境温度、電圧、周波数等)を設定した場合には、スロー条件のデバイスで接合温度が最大動作保証温度未満となる可能性がある。反対に、スロー条件のデバイスで接合温度が最大動作保証温度以上となるように試験条件(環境温度、電圧、周波数等)を設定した場合には、ファスト条件のデバイスで接合温度が最大定格温度以上となる可能性がある。
そこで、バーンイン試験前の工程において測定した半導体集積回路装置毎の電源電流値に基づいて、ダイナミックバーンイン試験時の周波数を適切な周波数に設定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。さらに、この従来技術では、ダイナミックバーンイン試験時において、サーミスタ等を用いて半導体集積回路装置内部の温度を測定し、その測定した温度に基づいてバーンイン試験時の周波数を制御している。
特開2013−29439号公報
ところが、上記従来技術では、半導体集積回路装置内部の温度を測定するためのサーミスタと、そのサーミスタによる測定結果から周波数を制御する制御信号を生成するための回路(例えば、A/D変換回路)等を半導体集積回路装置毎に設ける必要がある。このため、部品数が増加することになり、半導体集積回路装置の大型化や製造コストの増大を招くという問題が生じる。
本発明の一観点によれば、内部回路と、半導体集積回路装置の遅延を測定する遅延測定回路と、前記遅延測定回路の測定結果に基づいて、前記半導体集積回路装置の接合温度が所望の温度範囲内に収まるように、前記内部回路の回路動作を行う周波数を制御する周波数制御回路と、を有する。
本発明の一観点によれば、部品数の増大を抑制できるという効果を奏する。
一実施形態の半導体集積回路装置を示すブロック図。 一実施形態のクロック生成回路の内部構成例を示すブロック図。 一実施形態の記憶回路の内部構成例を示すブロック図。 ラッチ回路の出力信号と選択信号との対応関係を示すテーブル。 選択信号とクロック信号との対応関係を示すテーブル。 一実施形態の半導体集積回路装置の試験方法を示すフローチャート。 一実施形態の半導体集積回路装置の特性を推測する方法を示すフローチャート。 一実施形態のウェハ段階の試験方法を示す説明図。 一実施形態の半導体集積回路装置の特性測定方法を示すタイミングチャート。 (a)〜(e)は、一実施形態の半導体集積回路装置の特性推測方法を示す説明図。 一実施形態のパッケージ段階の試験方法を示す説明図。 一実施形態のバーンイン試験時におけるプロセス条件と接合温度と電流との関係を示すグラフ。 接合温度に対するリーク電流の変化を示すグラフ。 プロセス条件に対するリーク電流の変化を示すグラフ。 従来のバーンイン試験時におけるプロセス条件と接合温度と電流との関係を示すグラフ。
以下、図1〜図12に従って一実施形態を説明する。
まず、図1〜図3に従って、半導体集積回路装置10の内部構成例について説明する。この半導体集積回路装置10は、ダイナミックバーンイン試験(以下、単に「バーンイン試験」ともいう。)の被測定デバイス(DUT:Device Under Test)である。
図1に示すように、半導体集積回路装置10は、クロック生成回路11と、記憶回路12と、内部回路13とを有している。
クロック生成回路11には、半導体集積回路装置10の外部からクロック端子P1を通じてクロック信号CLKが入力されるとともに、外部からリセット端子P2を通じてリセット信号REが入力される。クロック生成回路11は、クロック信号CLKに基づいて、バーンイン試験時に使用するクロック信号CLKoutを生成する。クロック生成回路11は、バーンイン試験前に、当該半導体集積回路装置10の遅延を測定し、その測定した遅延に基づく半導体集積回路装置10の特性(遅延特性)を記憶回路12に書き込む。クロック生成回路11は、記憶回路12に書き込まれた特性に基づいて、半導体集積回路装置10の接合温度が所望の温度範囲(つまり、バーンイン試験実施可能な温度範囲)内に収まる特性を推測する。ここで、上記所望の温度範囲は、例えば、半導体集積回路装置10の最大動作保証温度(例えば、125℃)以上、且つ半導体集積回路装置10の最大定格温度(例えば、150℃)未満の温度範囲に設定される。なお、最大動作保証温度は、半導体集積回路装置10の動作を保証する温度範囲である動作保証温度の上限温度である。また、最大定格温度は、その温度を超えると半導体集積回路装置10内部の部品等が熱により壊れてしまう限界の温度である。
クロック生成回路11は、上記推測した特性に基づいて、クロック信号CLKoutの周波数を設定する。例えば、クロック生成回路11は、上記推測した特性に基づいて設定された分周比でクロック信号CLKを分周してクロック信号CLKoutを生成する。そして、クロック信号CLKoutは、内部回路13に供給される。
内部回路13は、所定の信号処理、データ処理、計算処理や論理演算等を実行する回路であり、その動作は特定のものに限定されない。内部回路13は、例えば、多数のフリップフロップ回路(FF回路)や遅延回路等を含んでいる。バーンイン試験では、内部回路13に対してクロック生成回路11からクロック信号CLKoutが入力され、そのクロック信号CLKoutにより内部回路13内のFF回路等が動作する。すなわち、クロック信号CLKoutの周波数は、バーンイン試験時における内部回路13の動作周波数になる。
次に、図2に従って、クロック生成回路11の内部構成例について説明する。
クロック生成回路11は、初段のラッチ回路20と、2段目のN個(ここでは、7個)のラッチ回路21〜27と、遅延回路30と、選択信号生成回路40と、制御回路41と、分周回路50と、選択回路60とを有している。
ラッチ回路20は、例えば、リセット端子Rを有するD−フリップフロップ回路(D−FF回路)である。ラッチ回路20のクロック端子には、クロック信号CLKが入力される。ラッチ回路20の入力端子Dには、高電位側電源線が接続されており、高電位側の電源電圧VDDが供給される。ラッチ回路20のリセット端子Rには、リセット信号REが供給される。
ラッチ回路20は、Lレベル(例えば、グランドレベル)のリセット信号REに応答して、Lレベル(例えば、グランドレベル)固定の出力信号D0を出力端子Qから出力する(リセット状態)。また、ラッチ回路20は、Hレベル(例えば、電源電圧VDDレベル)のリセット信号REに応答して、リセット状態を解除し、クロック入力(例えば、クロック信号CLKの立ち上がりエッジ)を待つアクティブ状態になる。そして、ラッチ回路20は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKのLレベル(第1レベル)からHレベル(第2レベル)への遷移(立ち上がりエッジ)に応答して、電源電圧VDDレベル(所定レベル)の信号をラッチするとともに、電源電圧VDDレベル(Hレベル)の出力信号D0を出力する。この出力信号D0は、遅延回路30に供給される。
遅延回路30は、N個(ここでは、7個)の遅延回路31〜37を有している。遅延回路31〜37は、2段目のラッチ回路21〜27の前段にそれぞれ設けられている。すなわち、遅延回路30内の遅延回路31〜37の個数は、ラッチ回路21〜27の個数と同数となる。
遅延回路31〜37には、ラッチ回路20の出力信号D0が供給される。遅延回路31〜37は、出力信号D0に互いに異なる遅延量を与えて遅延信号Dd1〜Dd7をそれぞれ生成する。
具体的には、遅延回路31は、出力信号D0に第1の遅延量を与えて遅延信号Dd1を生成する。遅延回路32は、出力信号D0に、第1の遅延量よりも大きい第2の遅延量を与えて遅延信号Dd2を生成する。遅延回路33は、出力信号D0に、第2の遅延量よりも大きい第3の遅延量を与えて遅延信号Dd3を生成する。遅延回路34は、出力信号D0に、第3の遅延量よりも大きい第4の遅延量を与えて遅延信号Dd4を生成する。遅延回路35は、出力信号D0に、第4の遅延量よりも大きい第5の遅延量を与えて遅延信号Dd5を生成する。遅延回路36は、出力信号D0に、第5の遅延量よりも大きい第6の遅延量を与えて遅延信号Dd6を生成する。遅延回路37は、出力信号D0に、第6の遅延量よりも大きい第7の遅延量を与えて遅延信号Dd7を生成する。
このように、遅延回路31〜37における遅延量は、第1の遅延量<第2の遅延量<第3の遅延量<第4の遅延量<第5の遅延量<第6の遅延量<第7の遅延量という順番で、遅延回路31から遅延回路37に向かって順に大きくなるように設定されている。但し、これら遅延回路31〜37における遅延量は、例えば、環境温度(周囲温度)に依存して変化するとともに、半導体集積回路装置10のプロセス条件に依存して変化する。ここで、環境温度が高くなると、半導体集積回路装置10では、配線抵抗の増大等に起因して信号遷移速度が遅くなる。このため、プロセス条件が同一である場合には、環境温度が高いほど遅延回路31〜37における遅延量が大きくなる。一方、環境温度が同一である場合には、プロセス条件が信号遷移速度の早いファスト条件である場合に比べて、プロセス条件が信号遷移速度の遅いスロー条件である場合の方が遅延回路31〜37における遅延量が大きくなる。ここで、1つの半導体集積回路装置10内のクロック生成回路11及び内部回路13ではプロセス条件が同一となるため、遅延回路31〜37における遅延量は、内部回路13におけるプロセス条件を反映したものである。
ラッチ回路21〜27は、例えば、リセット端子Rを有するD−FF回路である。ラッチ回路21〜27のクロック端子には、クロック信号CLKが供給される。ラッチ回路21〜27のリセット端子Rには、リセット信号REが供給される。ラッチ回路21〜27の入力端子Dには、遅延回路31〜37からの遅延信号Dd1〜Dd7がそれぞれ供給される。
ラッチ回路21〜27は、Lレベルのリセット信号REに応答して、Lレベル固定の出力信号D1〜D7を出力端子Qからそれぞれ出力する(リセット状態)。また、ラッチ回路21〜27は、Hレベルのリセット信号REに応答して、リセット状態を解除し、クロック入力(例えば、クロック信号CLKの立ち上がりエッジ)を待つアクティブ状態になる。
ラッチ回路21は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して遅延信号Dd1をラッチし、その遅延信号Dd1と同等のレベルを持つ出力信号D1を出力する。ラッチ回路22は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して遅延信号Dd2をラッチし、その遅延信号Dd2と同等のレベルを持つ出力信号D2を出力する。ラッチ回路23は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して遅延信号Dd3をラッチし、その遅延信号Dd3と同等のレベルを持つ出力信号D3を出力する。ラッチ回路24は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して遅延信号Dd4をラッチし、その遅延信号Dd4と同等のレベルを持つ出力信号D4を出力する。ラッチ回路25は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して遅延信号Dd5をラッチし、その遅延信号Dd5と同等のレベルを持つ出力信号D5を出力する。ラッチ回路26は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して遅延信号Dd6をラッチし、その遅延信号Dd6と同等のレベルを持つ出力信号D6を出力する。ラッチ回路27は、Hレベルのリセット信号REが入力されている期間に、クロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して遅延信号Dd7をラッチし、その遅延信号Dd7と同等のレベルを持つ出力信号D7を出力する。
例えば出力信号D0がHレベルに遷移してから次のクロック信号CLKの立ち上がりエッジが発生するまでの第1期間に、Hレベルの出力信号D0に応答して遅延信号Dd1〜Dd7がHレベルに遷移すると、上記立ち上がりエッジに応答してHレベルの遅延信号Dd1〜Dd7をラッチ回路21〜27でラッチすることができる。このとき、遅延信号Dd1〜Dd7は、互いに異なる遅延量を出力信号D0に対して付加して生成された信号である。ここで、上述したように、遅延信号Dd1〜Dd7に与えられる遅延量は、半導体集積回路装置10のプロセス条件等に応じて変動する。このため、半導体集積回路装置10のプロセス条件に応じて、上記次のクロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答してHレベルの遅延信号Dd1〜Dd7をラッチすることのできるラッチ回路21〜27の個数が変化する。したがって、Hレベルの遅延信号Dd1〜Dd7をラッチできたラッチ回路21〜27の個数、つまり上記次のクロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して出力されるHレベルの出力信号D1〜D7の個数から、半導体集積回路装置10のプロセス条件を測定することができる。換言すると、Hレベルの遅延信号Dd1〜Dd7をラッチできたラッチ回路21〜27の個数から、プロセス条件等に応じて変動する半導体集積回路装置10(クロック生成回路11、記憶回路12及び内部回路13)の遅延を測定することができる。例えば、Hレベルの信号をラッチできたラッチ回路21〜27の個数が多いほど、半導体集積回路装置10の遅延が小さい、つまり信号遷移速度が速いファスト条件であると判断することができる。
選択信号生成回路40には、ラッチ回路21〜27の出力信号D1〜D7とクロック信号CLKとが供給される。選択信号生成回路40は、出力信号D1〜D7の信号レベルの組み合わせに応じて、Mビット(ここでは、8ビット)の選択信号SS0〜SS7を生成する。例えば、選択信号生成回路40は、上記第1期間後のクロック信号CLKの立ち下がりエッジ発生時における出力信号D1〜D7の信号レベルの組み合わせに応じて、選択信号SS0〜SS7を生成する。そして、選択信号生成回路40は、生成した選択信号SS0〜SS7を制御回路41に出力する。
図4は、出力信号D1〜D7の信号レベルと選択信号SS0〜SS7の信号レベルとの対応関係(変換表)を示している。例えば、選択信号生成回路40は、出力信号D1〜D7が全てLレベルである場合(つまり、プロセス条件がスロー条件である場合)には、Hレベルの選択信号SS0及びLレベルの選択信号SS1〜SS7を生成する。選択信号生成回路40は、出力信号D1がHレベルであって、出力信号D2〜D7がLレベルである場合には、Hレベルの選択信号SS1及びLレベルの選択信号SS0,SS2〜SS7を生成する。選択信号生成回路40は、出力信号D1,D2がHレベルであって、出力信号D3〜D7がLレベルである場合には、Hレベルの選択信号SS2及びLレベルの選択信号SS0,SS1,SS3〜SS7を生成する。同様に、選択信号生成回路40は、出力信号D1〜D7のうちHレベルの信号の個数が3個の場合には、選択信号SS0〜SS7のうち選択信号SS3のみをHレベルとし、出力信号D1〜D7のうちHレベルの信号の個数が4個の場合には、選択信号SS0〜SS7のうち選択信号SS4のみをHレベルとする。選択信号生成回路40は、出力信号D1〜D7のうちHレベルの信号の個数が5個の場合には、選択信号SS0〜SS7のうち選択信号SS5のみをHレベルとし、出力信号D1〜D7のうちHレベルの信号の個数が6個の場合には、選択信号SS0〜SS7のうち選択信号SS6のみをHレベルとする。そして、選択信号生成回路40は、出力信号D1〜D7が全てHレベルである場合(つまり、プロセス条件がファスト条件である場合)には、選択信号SS0〜SS7のうち選択信号SS7のみをHレベルとする。
制御回路41は、選択信号生成回路40からの選択信号SS0〜SS7を記憶回路12に書き込む。制御回路41は、例えば、バーンイン試験前に入力される選択信号SS0〜SS7を記憶回路12に書き込む。例えば、制御回路41は、バーンイン試験前において、最大動作保証温度(例えば、125℃)よりも低く、常温(例えば、15〜25℃)よりも低い第1温度(例えば、−40℃)のときの半導体集積回路装置10の特性(遅延)を示す選択信号SS0〜SS7を入力し、それら選択信号SS0〜SS7を記憶回路12に書き込む。また、制御回路41は、バーンイン試験前の工程において、最大動作保証温度よりも低く、且つ第1温度及び常温よりも高い第2温度(例えば、85℃)の時の半導体集積回路装置10の特性(遅延)を示す選択信号SS0〜SS7を入力し、それら選択信号SS0〜SS7を記憶回路12に書き込む。
ここで、図3に従って、記憶回路12の内部構成例について説明する。
記憶回路12は、1個又は複数(ここでは、3個)のヒューズ回路12A〜12Cを有している。ヒューズ回路12Aは、選択信号SS0〜SS7のビット数に対応する個数(ここでは、8個)のヒューズ素子70〜77を有している。ヒューズ回路12Bは、選択信号SS0〜SS7のビット数に対応する個数(ここでは、8個)のヒューズ素子80〜87を有している。ヒューズ回路12Cは、選択信号SS0〜SS7のビット数に対応する個数(ここでは、8個)のヒューズ素子90〜97を有している。各ヒューズ素子70〜77,80〜87,90〜97には、選択信号SS0〜SS7の1ビット分の情報(「0」又は「1」)が記憶される。なお、本例の各ヒューズ素子70〜77,80〜87,90〜97には、初期値として「0」が記憶されている。
例えば、ヒューズ回路12Aのヒューズ素子70〜77には、第1温度の時(低温時)の特性を示す選択信号SS0〜SS7に対応する情報がそれぞれ記憶される。また、ヒューズ回路12Bのヒューズ素子80〜87には、第2温度の時(高温時)の特性を示す選択信号SS0〜SS7に対応する情報がそれぞれ記憶される。同様に、ヒューズ回路12Cのヒューズ素子90〜97には、選択信号SS0〜SS7に対応する情報が記憶される。
図2に示す制御回路41は、記憶回路12に書き込まれた特性に基づいて、バーンイン試験実施可能な温度範囲における特性を推測する。本例の制御回路41は、ヒューズ回路12A,12Bに書き込まれた情報(つまり、低温時の特性と高温時の特性)を読み込み、それら2つの特性に基づいて、接合温度が所望の温度範囲に収まるときの特性を推測する。制御回路41は、推測結果を記憶回路12のヒューズ回路12C(図3参照)に書き込む。
制御回路41は、バーンイン試験前において、バーンイン試験を実施する際の温度(バーンイン試験温度)のときの半導体集積回路装置10の特性(遅延)を示す選択信号SS0〜SS7を入力する。制御回路41は、バーンイン試験温度における特性を示す選択信号SS0〜SS7と、記憶回路12に記憶された推測結果とを比較する。制御回路41は、比較の結果、バーンイン試験温度における特性が推測結果と一致する場合には、その特性を示す選択信号SS0〜SS7をそのまま選択信号SG0〜SG7として選択回路60に出力する。一方、制御回路41は、比較の結果、バーンイン試験温度における特性が推測結果と一致しない場合には、推測結果の範囲内に収まるように変更した選択信号SG0〜SG7を選択回路60に出力する。
分周回路50は、N個(ここでは、7個)の分周器51〜57を有している。分周器51〜57には、クロック信号CLKとリセット信号REとが供給される。分周器51〜57は、所定の分周比に応じてクロック信号CLKを分周してクロック信号CLK1〜CLK7をそれぞれ生成する。分周器51の分周比は、「(m−1)/m」に設定されている。ここで、mは整数であり、本例では8に設定されている。すなわち、本例の分周器51の分周比は「7/8」に設定されている。同様に、分周器52の分周比は「(m−2)/m(本例では、6/8)」に設定され、分周器53の分周比は「(m−3)/m(本例では、5/8)」に設定され、分周器54の分周比は「(m−4)/m(本例では、4/8)」に設定されている。分周器55の分周比は「(m−5)/m(本例では、3/8)」に設定され、分周器56の分周比は「(m−6)/m(本例では、2/8)」に設定され、分周器57の分周比は「(m−7)/m(本例では、1/8)」に設定されている。このため、クロック信号CLK1〜CLK7の周波数は、クロック信号CLK1>CLK2>CLK3>CLK4>CLK5>CLK6>CLK7の順に高くなる。
選択回路60には、外部から入力されるクロック信号CLKがクロック信号CLK0として供給されるとともに、分周器51〜57からクロック信号CLK1〜CLK7が供給される。すなわち、選択回路60には、互いに異なる周波数を持つ8つのクロック信号CLK0〜CLK7が供給される。また、選択回路60には、制御回路41から選択信号SG0〜SG7が供給される。選択回路60は、選択信号SG0〜SG7に基づいて、クロック信号CLK0〜CLK7のうち1つのクロック信号を選択し、選択したクロック信号をクロック信号CLKoutとして出力する。例えば、選択回路60は、選択信号SG0〜SG7の信号レベルの組み合わせに応じて、クロック信号CLK0〜CLK7から1つのクロック信号(つまり、1つの周波数)を選択する。
図5は、選択信号SG0〜SG7の信号レベルと、選択されるクロック信号CLK0〜CLK7との対応関係を示している。例えば、選択回路60は、Hレベルの選択信号SG0に応答して、外部から入力されるクロック信号CLK0をそのままクロック信号CLKoutとして出力する。同様に、選択回路60は、Hレベルの選択信号SG1に応答してクロック信号CLK1を選択し、Hレベルの選択信号SG2に応答してクロック信号CLK2を選択し、Hレベルの選択信号SG3に応答してクロック信号CLK3を選択する。また、選択回路60は、Hレベルの選択信号SG4に応答してクロック信号CLK4を選択し、Hレベルの選択信号SG5に応答してクロック信号CLK5を選択し、Hレベルの選択信号SG6に応答してクロック信号CLK6を選択し、Hレベルの選択信号SG7に応答してクロック信号CLK7を選択する。
なお、本実施形態において、ラッチ回路20〜27、遅延回路30〜37及び選択信号生成回路40は遅延測定回路の一例、制御回路41、分周回路50(分周器51〜57)及び選択回路60は周波数制御回路の一例である。ラッチ回路20は第1ラッチ回路の一例、ラッチ回路21〜27は第2ラッチ回路の一例、クロック信号CLKは第1クロック信号の一例、クロック信号CLK1〜CLK7は第2クロック信号の一例、
次に、図6〜図12に従って、半導体集積回路装置10の試験方法について説明する。
まず、バーンイン試験前に、上記第1温度(例えば、−40℃)の環境下において、半導体集積回路装置10の特性(遅延)を測定する(ステップS1)。この測定は、バーンイン試験前であればいつ実施してもよいが、例えばウェハ段階で実施する。本実施形態では、ウェハ段階で特性測定を実施する場合について説明する。
図8に示すように、本例では、ウェハ段階において、複数の半導体集積回路装置10が形成された半導体ウェハ100に対して特性測定が実施される。この特性測定は、例えば、リーク電流の測定や遅延故障の検出等を低温環境下で実施するウェハ検査と並行して行うことができる。
ここで、図9に従って、半導体集積回路装置10の特性(遅延)の測定方法について説明する。なお、図9では、説明を簡略化するために、8ビットの選択信号SS0〜SS7のうち5ビットの選択信号SS0〜SS4のみを図示し、それら選択信号SS0〜SS4に対応する出力信号D0〜D4及び遅延信号Dd1〜Dd4のみを図示している。
特性測定では、例えば、ウェハ検査を実施するテスタ101(図8参照)から所定の周波数を持つクロック信号CLKが半導体集積回路装置10のクロック端子P1に供給されるとともに、テスタ101からリセット信号REがリセット端子P2に供給される。特性測定が開始される際には、まず、リセット信号REがLレベルに遷移される(時刻t1参照)。このLレベルのリセット信号REに応答して、ラッチ回路20〜27及び分周器51〜57がリセットされ、出力信号D0〜D7が全てLレベルとなる。このため、Hレベルの選択信号SS0及びLレベルの選択信号SS1〜SS7が生成される。続いて、時刻t1から所定期間経過後に、リセット信号REがHレベルに遷移される(時刻t2参照)。このHレベルのリセット信号REに応答して、ラッチ回路20〜27がアクティブ状態になる(リセット解除)。このリセット解除は、例えば、クロック信号CLKとは非同期のタイミングで発生する。その後、クロック信号CLKの立ち上がりエッジが発生すると(時刻t3参照)、初段のラッチ回路20で電源電圧VDDレベルがラッチされ、ラッチ回路20の出力信号D0がLレベルからHレベルに遷移される。
次いで、次のクロック信号CLKの立ち上がりエッジが発生すると(時刻t4参照)、その立ち上がりエッジに応答して、2段目のラッチ回路21〜27で遅延信号Dd1〜Dd7(つまり、出力信号D0に所定の遅延量を与えた信号)がラッチされる。このとき、ラッチ回路21〜27では、遅延回路31〜37における遅延量に応じて、Hレベルの信号を取り込めないラッチ回路が発生する場合がある。すなわち、時刻t3から時刻t4までの第1期間T1に、LレベルからHレベルに遷移しない遅延信号Dd1〜Dd7が発生する場合がある。換言すると、遅延回路31〜37における遅延量が第1期間T1よりも長くなると、時刻t4までに遅延信号Dd1〜Dd7がHレベルに遷移せずに、Hレベルの信号を取り込めないラッチ回路21〜27が発生する。図9に示した例では、第1期間T1において遅延信号Dd1,Dd2,Dd3がこの順番でHレベルに遷移し、時刻t4の後に遅延信号Dd4がHレベルに遷移する。なお、遅延信号Dd4がHレベルに遷移した後に、図示を省略した遅延信号Dd5,Dd6,Dd7がこの順番でHレベルに遷移する。このため、図9に示した例では、時刻t4におけるクロック信号CLKの立ち上がりエッジに応答して、ラッチ回路21〜23でHレベルの遅延信号Dd1〜Dd3が取り込まれ、ラッチ回路24〜27でLレベルの遅延信号Dd4〜Dd7が取り込まれる。すると、ラッチ回路21〜23からHレベルの出力信号D1〜D3が出力され、ラッチ回路24〜27からLレベルの出力信号D4〜D7が出力される。これら出力信号D1〜D7の信号レベルの組み合わせに応じて、選択信号生成回路40は、Hレベルの選択信号SS3及びLレベルの選択信号SS0,SS1,SS2,SS4〜SS7を生成する(図4参照)。
ここで、上述したように、遅延回路31〜37における遅延量は、環境温度に依存して変化するとともに、半導体集積回路装置10のプロセス条件に依存して変化する。例えば、遅延回路31〜37における遅延量は、環境温度が同一である場合には、プロセス条件がファスト条件側に向かうほど小さくなる。このため、プロセス条件がファスト条件側に向かうほど、時刻t4でHレベルの信号を取り込むことのできるラッチ回路の個数が多くなる。このように、プロセス条件に応じて、出力信号D1〜D7の信号レベルの組み合わせが変化する。このため、それら出力信号D1〜D7の信号レベルの組み合わせに応じて生成した選択信号SS0〜SS7は、半導体集積回路装置10のプロセス条件を反映しており、そのプロセス条件に応じて変動する半導体集積回路装置10の遅延を反映している。例えば、Hレベルとなる選択信号が選択信号SS0〜SS7のうち選択信号SS0側に近づくほど半導体集積回路装置10の遅延が大きい特性(スロー条件)であることを示し、Hレベルとなる選択信号が選択信号SS7側に近づくほど半導体集積回路装置10の遅延が小さい特性(ファスト条件)であることを示す。
ステップS1では、以上説明した特性測定を、環境温度(周囲温度)が常温よりも低い第1温度(低温)の環境下で実施する。すなわち、ステップS1で生成される選択信号SS0〜SS7は、低温時における半導体集積回路装置10の特性(遅延)を示している。このとき、本例では、選択信号生成回路40からHレベルの選択信号SS7及びLレベルの選択信号SS0〜SS6が出力されるものとする。
続いて、制御回路41は、低温時の特性を示す選択信号SS0〜SS7を記憶回路12に書き込む(ステップS2)。具体的には、図10(a)に示すように、制御回路41は、ステップS1で選択信号生成回路40から入力された選択信号SS0〜SS7(つまり、Hレベルの選択信号SS7及びLレベルの選択信号SS0〜SS6)を、記憶回路12のヒューズ回路12Aに書き込む。より具体的には、ヒューズ回路12A内のヒューズ素子70〜77のうち、Hレベルの選択信号SS7に対応するヒューズ素子77のみに「1」の情報を書き込む。
次いで、上記第1温度(例えば、−40℃)の環境下において、テスタ101による半導体集積回路装置10の良否判定が実施される(ステップS3)。テスタ101は、例えば、ウェハ段階の半導体集積回路装置10に形成された内部回路13にプローブ針を介して電気信号を供給するとともに、プローブ針を介して内部回路13から出力される信号を受け取り、その受け取った信号に基づいて内部回路13の動作を検査することにより、半導体集積回路装置10の良否を判定する。この良否判定において不良品と判定された場合には(ステップS3でFail)、その半導体集積回路装置10に対する試験を終了する。一方、良否判定において良品と判定された場合には(ステップS3でPass)、ステップS4に移る。
次に、バーンイン試験前に、環境温度が第1温度及び常温よりも高い第2温度(例えば、85℃)の環境下において、半導体集積回路装置10の特性を測定する(ステップS4)。このときに生成される選択信号SS0〜SS7は、高温時における半導体集積回路装置10の特性(遅延)を示している。本例では、選択信号生成回路40からHレベルの選択信号SS6及びLレベルの選択信号SS0〜SS5,SS7が出力されるものとする。
なお、高温環境下における特性測定は、低温環境下における特性測定(ステップS1参照)と同様に、バーンイン試験前であればいつ実施してもよいが、例えばウェハ段階で実施する。例えば、特性測定は、高温環境下で実施されるウェハ検査と並行して行うことができる。
続いて、制御回路41は、高温時の特性を示す選択信号SS0〜SS7を記憶回路12に書き込む(ステップS5)。具体的には、図10(b)に示すように、制御回路41は、ステップS4で生成された選択信号SS0〜SS7(つまり、Hレベルの選択信号SS6及びLレベルの選択信号SS0〜SS5,SS7)を、記憶回路12のヒューズ回路12Bに書き込む。より具体的には、ヒューズ回路12B内のヒューズ素子80〜87のうち、Hレベルの選択信号SS6に対応するヒューズ素子86のみに「1」の情報を書き込む。
次いで、上記第2温度の環境下において、テスタ101による半導体集積回路装置10の良否判定が実施される(ステップS6)。この良否判定において不良品と判定された場合には(ステップS6でFail)、その半導体集積回路装置10に対する試験を終了する。一方、良否判定において良品と判定された場合には(ステップS6でPass)、ステップS7に移る。
次に、制御回路41は、第1温度(例えば、−40℃)時の特性と、第2温度(例えば、85℃)時の特性とに基づいて、半導体集積回路装置10の接合温度が所望の温度範囲内に収まる半導体集積回路装置10の特性を推測する(ステップS7)。以下に、ステップS7における半導体集積回路装置10の特性推測方法の一例について説明する。
図7に示すステップS21において、まず、制御回路41は、ヒューズ回路12Aに記憶された情報(つまり、第1温度時の特性)と、ヒューズ回路12Bに記憶された情報(つまり、第2温度時の特性)とを読み込む。本例の制御回路41は、ヒューズ回路12Aから選択信号SS0〜SS7=10000000という特性を読み出すとともに、ヒューズ回路12Bから選択信号SS0〜SS7=01000000という特性を読み出す。
次に、制御回路41は、読み出した特性に基づいて、第1温度時(低温時)における半導体集積回路装置10の電力と、第2温度時(高温時)における半導体集積回路装置10の電力とを算出する(ステップS22)。例えば、制御回路41は、読み出した特性と、内部回路13に含まれる部品の仕様、いわゆるデータシート等の情報とに基づいて、低温時の電力と高温時の電力とを算出する。ここで、データシートには、例えば、プロセス条件、温度、電圧、リーク電流、動作時消費電力等が記憶されている。本工程における電力の算出方法の一例を以下に説明する。
本工程では、電力を以下の式により算出することができる。
電力=定常消費電力+動作消費電力 …(1)
ここで、上記式1における定常消費電力及び動作消費電力は、例えば以下の式により算出することができる。
定常消費電力=(リーク電流)×(回路規模)×(電圧) …(2)
動作消費電力=(パラメータ)×(回路規模)×(周波数)×(動作率) …(3)
上記式3におけるパラメータは、温度(第1温度又は第2温度)と予め設定した電圧とによって決定されるデータシートのパラメータである。また、上記式3における周波数は、記憶回路12から読み出した特性に基づいて算出される。このため、上記式1〜式3により算出される低温(第1温度)時の電力は、第1温度時における半導体集積回路装置10の特性(遅延)と、その特性を測定した温度(つまり、第1温度)とを反映した値となる。また、上記式1〜式3により算出される高温(第2温度)時の電力は、第2温度時における半導体集積回路装置10の特性(遅延)と、その特性を測定した温度(つまり、第2温度)とを反映した値となる。
続いて、制御回路41は、第1温度時の電力と、第2温度時の電力とに基づいて、半導体集積回路装置10の接合温度が所望の温度範囲(例えば、最大動作保証温度以上最大定格温度未満の温度範囲)内の温度となるときの電力を算出(推測)する(ステップS23)。例えば、制御回路41は、第1温度時の電力と第2温度時の電力との比(電力比)に基づいて、接合温度がバーンイン試験の実施可能な温度範囲内の温度であるときの電力を算出する。具体的には、制御回路41は、上記電力比と、第1温度と第2温度との温度差と、第1温度又は第2温度と最大動作保証温度との温度差とに基づいて、接合温度が最大動作保証温度であるときの電力を算出(推測)する。また、制御回路41は、上記電力比と、第1温度と第2温度との温度差と、第1温度又は第2温度と最大定格温度との温度差とに基づいて、接合温度が最大定格温度であるときの電力を算出(推測)する。
次いで、制御回路41は、ステップS23で算出した電力に基づいて、バーンイン試験を実施可能な周波数(動作周波数)を算出する(ステップS24)。例えば、制御回路41は、接合温度が最大動作保証温度であるときの電力に基づいて、バーンイン試験を実施可能な周波数の下限値を算出(推測)する。また、制御回路41は、接合温度が最大定格温度であるときの電力に基づいて、バーンイン試験を実施可能な周波数の上限値を算出(推測)する。
そして、制御回路41は、バーンイン試験を実施可能な周波数に基づいて、バーンイン試験を実施可能な半導体集積回路装置10の特性(遅延)を推測する(ステップS25)。例えば、制御回路41は、バーンイン試験を実施可能な周波数の下限値及び上限値に基づいて、接合温度が最大動作保証温度以上最大定格温度未満の温度範囲内の温度になるときの特性の範囲を算出する。本例では、選択信号SS5〜SS7のいずれか1つがHレベルとなる特性が最大動作保証温度未満の温度範囲の特性であると推測され、選択信号SS0,SS1のいずれか1つがHレベルとなる特性が最大定格温度以上の温度範囲の特性であると推測される。すなわち、本例では、選択信号SS2〜SS4のいずれか1つがHレベルとなる特性が、バーンイン試験を実施可能な特性であると推測される。
次に、図6に示すステップS8において、制御回路41は、推測した特性を記憶回路12のヒューズ回路12Cに書き込む。例えば図10(c)に示すように、制御回路41は、バーンイン試験を実施できない温度範囲(つまり、最大動作保証温度未満の温度範囲、及び最大定格温度以上の温度範囲)の特性であると推測された選択信号SS0〜SS7に対応するヒューズ素子90〜97に「1」の情報を書き込む。本例では、最大動作保証温度未満の温度範囲の遅延特性であると推測された選択信号SS5〜SS7に対応するヒューズ素子95〜97に「1」の情報を書き込む。また、最大定格温度以上の温度範囲の特性であると推測された選択信号SS0,SS1に対応するヒューズ素子90,91に「1」の情報を書き込む。これにより、バーンイン試験を実施可能な特性であると推測された選択信号SS2〜SS4に対応するヒューズ素子92〜94には初期値である「0」の情報が書き込まれたことになる。すなわち、「0」の情報が書き込まれたヒューズ素子92〜94に対応する選択信号SS2〜SS4のいずれか1つがHレベルである場合には、バーンイン試験を実施可能な温度範囲の特性であると判断することができる。
続いて、バーンイン試験を実施可能な温度範囲の特性が書き込まれた半導体集積回路装置10がパッケージ化され、そのパッケージ化された半導体集積回路装置10の良否判定が実施される(ステップS9)。この良否判定は、常温(例えば、15〜25℃)の環境下で実施される。また、本ステップの良否判定は、バーンイン試験前に実施される。この良否判定において不良品と判定された場合には(ステップS9でFail)、その半導体集積回路装置10に対する試験を終了する。一方、良否判定において良品と判定された場合には(ステップS9でPass)、ステップS10に移る。
ステップS10では、まず、図11に示すように、ステップS9で良品と判定された半導体集積回路装置10をバーンインボード110に搭載する。ここで、バーンインボード110は、ICソケット112がマトリクス状に取り付けられた試験基板111を有している。試験基板111の一つの辺には、半導体集積回路装置10に電力や信号を供給する金端子群113が設けられている。そして、各ICソケット112にパッケージ化された半導体集積回路装置10が接続される。
ステップS10では、続いて、バーンイン試験を実施する際の温度(バーンイン試験温度)と同じ温度環境下において、ステップS1,S4における特性測定と同様の条件により、ICソケット112に接続された半導体集積回路装置10に対して特性測定を実施する。すなわち、環境温度が第2温度よりも高いバーンイン試験温度(第3温度)の環境下において、ステップS1,S4における特性測定と同一の周波数のクロック信号CLKを用いて、パッケージ化された半導体集積回路装置10に対して特性測定を実施する。なお、バーンイン試験温度は、例えば125℃に設定されている。また、クロック信号CLKの周波数は、例えば、スロー条件の半導体集積回路装置10であっても、その半導体集積回路装置10の接合温度が最大動作保証温度以上の温度を確保することのできる周波数に設定されている。例えば、本工程の特性測定では、複数の半導体集積回路装置10が搭載されたバーンインボード110が恒温槽内に配備され、恒温槽内の温度がバーンイン試験温度に設定された状態で、パッケージ検査を実施するテスタ115から金端子群113を介して半導体集積回路装置10にクロック信号CLK、リセット信号RE及び電力が供給される。そして、クロック生成回路11では、ステップS1,S4と同様に、半導体集積回路装置10における遅延に応じた選択信号SS0〜SS7が生成される。このときに生成される選択信号SS0〜SS7は、バーンイン試験温度における半導体集積回路装置10の特性を示している。
次いで、制御回路41は、ステップS10で測定した特性が、ステップS7で推測した特性と一致するか否かを判定する(ステップS11)。例えば、制御回路41は、ヒューズ回路12Cに記憶された情報(つまり、バーンイン試験を実施可能と推測された特性)を読み出し、その特性とステップS10で測定された特性(つまり、バーンイン試験温度における特性)とを比較する。このとき、図10(d)に示すように、ステップS10で生成された選択信号SS0〜SS7が、選択信号SS4のみがHレベルとなる特性である場合には、ステップS7で推測された特性(ここでは、選択信号SS2〜SS4のいずれか1つがHレベルとなる特性)と一致する(ステップS11でYES)。この場合には、ステップS12に移る。
ステップS12では、まず、ステップS10で生成された選択信号SS0〜SS7がそのまま選択信号SG0〜SG7として選択回路60に供給され、それら選択信号SG0〜SG7により選択されるクロック信号CLK0〜CLK7がクロック信号CLKoutとして出力される。すなわち、本例では、選択信号SG0〜SG7=00010000(選択信号SS0〜SS7=00010000)によって、クロック信号CLK4がクロック信号CLKoutとして選択される。これにより、バーンイン試験時に内部回路13の回路動作を行う周波数(動作周波数)は、(m−4)/mの分周比に応じてクロック信号CLKを分周して生成されたクロック信号CLK4が持つ周波数に設定される。そして、ステップS12では、ステップS10で生成された選択信号SS0〜SS7により選択された周波数でバーンイン試験が実施される。これにより、半導体集積回路装置10の接合温度が所望の温度範囲(最大動作保証温度以上最大定格温度未満の温度範囲)に収まるように設定された周波数でバーンイン試験を実施することができる。
一方、図10(e)に示すように、ステップS10で生成された選択信号SS0〜SS7が、選択信号SS1のみがHレベルとなる特性である場合には、ステップS7で推測された特性(ここでは、選択信号SS2〜SS4のいずれか1つがHレベルとなる特性)と一致しない(ステップS11でNO)。この場合に、ステップS10で生成された選択信号SS0〜SS7をそのまま利用してクロック信号CLKoutの周波数を設定すると、半導体集積回路装置10の接合温度が最大動作保証温度未満又は最大定格温度以上になる可能性がある。本例では、選択信号SS0〜SS7=00000010によりクロック信号CLK1をクロック信号CLKoutとして選択すると、図12の破線曲線で示すように、バーンイン試験時における半導体集積回路装置10の接合温度が最大定格温度以上になる可能性がある。そこで、この場合には、ステップS13において、ステップS10で生成された選択信号SS0〜SS7を、ステップS7で推測された特性(本例では、選択信号SS3のみがHレベルとなる特性)と一致するように変更する。すなわち、この場合の制御回路41は、Hレベルの選択信号SG3及びLレベルの選択信号SG0〜SG2,SG4〜SG7を選択回路60に出力する。そして、これら選択信号SG0〜SG7によって、クロック信号CLK3がクロック信号CLKoutとして選択される。これにより、バーンイン試験時に内部回路13の回路動作を行う周波数は、(m−3)/mの分周比に応じてクロック信号CLKを分周して生成されたクロック信号CLK3が持つ周波数に設定される。そして、ステップS13では、推測特性に基づいて生成された選択信号SG0〜SG7により選択された周波数でバーンイン試験が実施される。このとき、クロック信号CLK3の周波数は、ステップS10で生成された選択信号SS0〜SS7により選択されるクロック信号CLK1の周波数よりも低い。すなわち、本例のステップS13では、バーンイン試験時の接合温度が所望の温度範囲に収まるように、クロック信号CLKoutの周波数が、クロック信号CLK1の周波数から、そのクロック信号CLK1よりも周波数の低いクロック信号CLK3の周波数に変更される。このようにクロック信号CLKの周波数を下げたことにより、図12に示したファスト条件のように、ダイナミック電流が小さくなり、半導体集積回路装置10全体の電流が小さくなる。これにより、半導体集積回路装置10の消費電力を小さくできるため、半導体集積回路装置10の接合温度を下げることができる。この結果、半導体集積回路装置10の接合温度を所望の温度範囲(最大動作保証温度以上最大定格温度未満の温度範囲)に収めた状態でバーンイン試験を実施することができる。
以上説明したステップS10〜S14は、バーンインボード110に搭載された複数の半導体集積回路装置10の各々に対して実施される。このため、個々の半導体集積回路装置10において、プロセス条件を反映した特性(遅延)に応じて、クロック信号CLKoutの周波数を制御することができる。
次いで、図6に示すステップS14では、バーンイン試験後の半導体集積回路装置10に対して良否判定が実施される(ステップS14)。この良否判定において不良品と判定された場合には(ステップS14でFail)、その半導体集積回路装置10が不良品であるとして試験を終了する。一方、良否判定において良品と判定された場合には(ステップS14でPass)、その半導体集積回路装置10が良品であるとして試験を終了する。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)バーンイン試験前に、第1温度の環境下において、ラッチ回路20〜27及び遅延回路31〜37等を用いて半導体集積回路装置10の遅延を測定するようにした。そして、測定した遅延に基づいて、半導体集積回路装置10の接合温度が所望の温度範囲内に収まるように、バーンイン試験時のクロック信号CLKoutの周波数を設定するようにした。これにより、サーミスタやA/D変換回路等を設けることなく、接合温度が所望の温度範囲内に収まるように、バーンイン試験時の動作周波数を制御することができる。したがって、従来技術に比べて部品数の増大を抑制することができ、半導体集積回路装置10の大型化を抑制することができる。この結果、製造コストの削減に貢献することができる。
また、半導体集積回路装置10のプロセス条件に依存して変動する半導体集積回路装置10の遅延に基づいて、バーンイン試験時の動作周波数が制御される。これにより、半導体集積回路装置10のプロセス条件に合わせて動作周波数が設定される。このため、プロセス条件がスロー条件であってもファスト条件であっても、接合温度を所望の温度範囲内に収めた状態でバーンイン試験を好適に実施することができる。
(2)さらに、個々の半導体集積回路装置10に対してバーンイン試験時の動作周波数を制御することができる。このため、例えばバーンイン試験時の環境温度(つまり、バーンイン試験温度)やクロック信号CLKの周波数等の外部設定条件を変更することなく、バーンイン試験時の動作周波数を制御することにより、個々の半導体集積回路装置10で接合温度を制御することができる。これにより、個々の半導体集積回路装置10において、外部設定条件を変更することなく、接合温度を所望の温度範囲内に収めた状態でバーンイン試験を好適に実施することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記実施形態におけるクロック生成回路11の内部構成は特に限定されない。例えば、遅延回路30内の遅延回路31〜37の個数、2段目のラッチ回路21〜27の個数は特に限定されない。また、選択信号SS0〜SS7及び選択信号SG0〜SG7のビット数も特に限定されない。分周回路50内の分周器51〜57の個数や分周器51〜57における分周比も特に限定されない。
・上記実施形態における記憶回路12の内部構成は特に限定されない。例えば、選択信号SS0〜SS7を記憶する回路としてはヒューズ回路12A〜12Cに限定されず、半導体集積回路装置10の特性(遅延)を示す信号を記憶することのできる回路であれば特に限定されない。例えば、ヒューズ回路12A,12Bのいずれか一方を省略してもよい。このとき、例えばヒューズ回路12Bを省略した場合には、ヒューズ回路12Aに、低温時の特性と高温時の特性との2つの特性を書き込むようにしてもよい。また、ヒューズ回路12A,12Bを省略してもよい。この場合には、例えば、低温時の特性と高温時の特性との2つの特性をヒューズ回路12Cに書き込んだ後に、さらにステップS7で推測した特性をヒューズ回路12Cに書き込むようにしてもよい。
・上記実施形態のステップS1(低温時の特性測定)及びステップS4(高温時の特性測定)は、バーンイン試験前であればいつ実施してもよい。例えば、ステップS1,S4をパッケージ段階で実施するようにしてもよい。
・上記実施形態におけるステップS1〜S3を省略してもよい。この場合には、例えば、低温時の特性及び高温時の特性のうち高温時の特性のみに基づいて、バーンイン試験を実施可能な特性を推測するようにしてもよい。
・上記実施形態におけるステップS4〜S6を省略してもよい。この場合には、例えば、低温時の特性及び高温時の特性のうち低温時の特性のみに基づいて、バーンイン試験を実施可能な特性を推測するようにしてもよい。
・上記実施形態におけるステップS1〜S6を省略してもよい。この場合には、例えば、バーンイン試験温度時に測定された特性に基づいて、バーンイン試験を実施可能な特性を推測するようにしてもよい。なお、この場合には、バーンイン試験温度時に測定された特性(選択信号SS0〜SS7)に基づいて、直ちにバーンイン試験を実施可能な特性を推測して選択信号SG0〜SG7を生成することにより、記憶回路12を省略することもできる。
・上記実施形態では、バーンイン試験温度で測定した特性と推測した特性との比較結果に基づいて、クロック信号CLKoutの周波数を選択する選択信号SG0〜SG7を生成するようにした。これに限らず、例えば、バーンイン試験温度時における特性測定を省略してもよい。この場合には、推測した特性、つまりバーンイン試験を実施可能と推測された特性から直接選択信号SG0〜SG7を生成するようにしてもよい。
・上記実施形態の分周回路50では、所定の分周比に応じてクロック信号CLKを分周する分周器51〜57のみを設けるようにした。これに限らず、例えば、分周回路50内に、クロック信号CLKの周波数を整数倍に逓倍してクロック信号を生成する逓倍器を設けるようにしてもよい。
10 半導体集積回路装置
11 クロック信号生成回路
12 記憶回路
12A〜12C ヒューズ回路
13 内部回路
20 ラッチ回路(第1ラッチ回路)
21〜27 ラッチ回路(第2ラッチ回路)
30 遅延回路
40 選択信号生成回路
41 制御回路
50 分周回路
60 選択回路
CLK クロック信号(第1クロック信号)
CLKout クロック信号
D0 出力信号
Dd1〜Dd7 遅延信号
D1〜D7 出力信号
CLK1〜CLK7 クロック信号(第2クロック信号)
SS0〜SS7 選択信号
SG0〜SG7 選択信号

Claims (9)

  1. 半導体集積回路装置であって、
    内部回路と、
    前記半導体集積回路装置の遅延を測定する遅延測定回路と、
    前記遅延測定回路の測定結果に基づいて、前記半導体集積回路装置の接合温度が所望の温度範囲内に収まるように、前記内部回路の回路動作を行う周波数を制御する周波数制御回路と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記遅延測定回路は、
    所定周波数の第1クロック信号が入力されるとともに、前記第1クロック信号の第1レベルから該第1レベルとは異なる第2レベルへの遷移に応答して、所定レベルの信号をラッチする第1ラッチ回路と、
    前記第1ラッチ回路の出力信号が入力されるN(但し、Nは2以上の整数)個の遅延回路と、
    前記第1クロック信号が入力されるとともに、前記N個の遅延回路で生成される遅延信号がそれぞれ入力されるN個の第2ラッチ回路と、を有し、
    前記N個の遅延回路は、互いに異なる遅延量を前記第1ラッチ回路の出力信号に付加して前記遅延信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 前記周波数制御回路は、
    前記第1クロック信号に基づいて、互いに異なる周波数を持つ複数の第2クロック信号を生成する回路と、
    前記測定結果に基づいて、前記第1クロック信号及び前記複数の第2クロック信号の中から1つのクロック信号を選択する選択回路と、を有することを特徴とする請求項2に記載の半導体集積回路装置。
  4. 前記周波数制御回路は、環境温度が第1温度のときの前記測定結果と、環境温度が第1温度と異なる第2温度のときの前記測定結果とに基づいて、前記接合温度が前記所望の温度範囲内に収まるように前記周波数を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置。
  5. 環境温度が第1温度のときの前記測定結果と環境温度が前記第1温度より高い第2温度のときの前記測定結果に基づいて算出された前記測定結果の推測値を示す情報を格納する記憶回路を有し、
    前記周波数制御回路は、環境温度が前記第2温度より高い第3温度のときの前記測定結果と、前記記憶回路に格納された情報を比較することにより、前記周波数を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体集積回路装置。
  6. スクリーニング試験の前に、第1温度の環境下において半導体集積回路装置の遅延を測定する工程と、
    前記測定された遅延に基づいて、前記半導体集積回路装置の接合温度が所望の温度範囲内に収まるときの前記半導体集積回路装置の遅延を推測する工程と、
    前記推測した遅延に基づいて、前記接合温度が前記所望の温度範囲内に収まるように、内部回路の回路動作を行う周波数を設定する工程と、
    前記設定した周波数で前記スクリーニング試験を実施する工程と、
    を有することを特徴とする半導体集積回路装置の試験方法。
  7. 前記スクリーニング試験の前に、前記第1温度とは異なる第2温度の環境下において前記半導体集積回路装置の遅延を測定する工程を有し、
    前記遅延を推測する工程は、前記第1温度の環境下で測定された遅延と前記第2温度の環境下で測定された遅延とに基づいて、前記接合温度が前記所望の温度範囲内に収まるときの前記半導体集積回路装置の遅延を推測することを特徴とする請求項6に記載の半導体集積回路装置の試験方法。
  8. 前記スクリーニング試験の前に、前記スクリーニング試験を実施する温度の環境下において前記半導体集積回路装置の遅延を測定する工程を有し、
    前記周波数を設定する工程は、
    前記スクリーニング試験を実施する温度の環境下で測定された遅延と、前記推測した遅延との比較結果に基づいて、前記接合温度が所望の温度範囲内に収まるように前記周波数を設定することを特徴とする請求項7に記載の半導体集積回路装置の試験方法。
  9. 前記遅延を推測する工程は、
    前記第1温度の環境下で測定された遅延に基づいて、前記第1温度のときの前記半導体集積回路装置の電力を算出するとともに、前記第2温度の環境下で測定された遅延に基づいて、前記第2温度のときの前記半導体集積回路装置の電力を算出する工程と、
    前記第1温度のときの前記半導体集積回路装置の電力と、前記第2温度のときの前記半導体集積回路装置の電力とに基づいて、前記接合温度が前記所望の温度範囲内に収まるときの電力を推測する工程と、
    前記推測した電力に基づいて、前記接合温度が前記所望の温度範囲内に収まるときの周波数を推測する工程と、
    を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体集積回路装置の試験方法。
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