JP2016137484A - 気体分離膜 - Google Patents

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Hiroshi Eguchi
弘 江口
大樹 魚山
Daiki Uoyama
大樹 魚山
真 情野
Makoto Seino
真 情野
山中 一広
Kazuhiro Yamanaka
一広 山中
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Abstract

【課題】 二酸化炭素に対する可塑耐性が高く、かつ、実用に耐える気体分離性能を有する気体分離膜、その製造方法、ガス混合物の分離方法、それを用いた気体分離膜モジュール、および気体分離装置を提供する。
【解決手段】 ヘキサフルオロイソプロパノール基を有するポリイミド樹脂を250℃以上400℃以下の温度で加熱処理することで得られる焼成体、を少なくとも含む気体分離膜、その気体分離膜の製造方法、その気体分離膜を用いたガス混合物の分離方法、その気体分離膜を用いた気体分離膜モジュール、およびその気体分離膜を用いた気体分離装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、気体分離膜、その製造方法、ガス混合物の分離方法、それを用いた気体分離膜モジュール、および気体分離装置に関する。
重要エネルギー資源の一つであるメタンは、産業の発達と人口増加により、その使用量が年々増加している。そのため、メタンを主成分として含む天然ガスからメタンを精製するプロセスは、効率的で低コストの方法が求められている。
天然ガスはメタンを主成分として含むガス混合物であるが、その他に多種類のガスを副成分として含む。その一例である二酸化炭素は、酸性ガスであり、パイプラインに腐食が生じる原因の一つとなる。そのため、パイプラインに天然ガスを供給する前に、天然ガス中から二酸化炭素を分離するプロセスが必要となる。従来の分離・精製プロセスでは、化学吸収法が採用されている。この方法は、高純度のメタンが精製される一方で、メンテナンスとオペレーションコストが高い。
そこで、現行の分離・精製プロセスにおいては、従来のプロセスの一部が気体分離膜を用いた分離プロセスに置き換えられている。気体分離膜を用いた分離プロセスは、気体を分離する駆動力に、(配管内における)天然ガスの流れによって生じる圧力を利用する事が可能であるため、化学吸収法と比較して低コストの分離方法である。この気体分離膜の材料には、酢酸セルロース膜、ポリイミド膜などの高分子膜が採用されている。しかしながら、これらの高分子膜が、天然ガスに含まれる二酸化炭素下に高圧下で暴露されると、該高分子膜の可塑化が起こることがある。可塑化した高分子膜は過剰に膨張することから、気体の拡散係数が大きくなる事に由来する気体透過係数の上昇と、気体選択性の低下が生じ、高純度のメタンが得られなくなる問題がある。
酢酸セルロース膜は、非特許文献1に記載されているように、10atm(1.0MPa)以上の二酸化炭素暴露下で可塑化が認められる。一方、ポリイミド膜は一般的に、酢酸セルロース膜と比較して可塑耐性が高いが、実用的にはさらなる可塑耐性の向上が望まれてきた。例えば、非特許文献2および非特許文献3では、架橋構造を導入したポリイミド樹脂を用い、それより得られる膜は良好な可塑耐性を有することが開示されている。しかしながら、架橋構造を導入したポリイミド樹脂から得られる気体分離膜は、高分子内の自由体積の低減に伴い、気体透過係数が低減し、天然ガスの処理量が低下することがある。
他方、気体分離性能に優れる気体分離膜として、特許文献1、特許文献2及び特許文献3には、ヘキサフルオロイソプロパノール基(以下、HFIP基と称することがある。)を有するポリイミド樹脂を原料として用いた気体分離膜が開示されている。また、特許文献4および特許文献5には、HFIP基を有するポリアミド酸を熱イミド化することで、HFIP基を有するポリイミド樹脂が得られることが開示されている。しかしながら、二酸化炭素に対する可塑耐性に関する詳細な情報は明らかにされていなかった。
特開2013−10096号公報 特開2014−128787号公報 特開2014−128788号公報 特開2007−119503号公報 特開2007−119504号公報
Journal of Membrane Science, Vol47, 301−332,1989 Journal of Membrane Science, Vol225, 77−90,2003 Macromolecules, Vol40, 583−589,2007
本発明は、二酸化炭素に対する可塑耐性が高く、かつ、実用に耐える気体分離性能を有する気体分離膜、気体分離膜の製造方法、ガス混合物の分離方法、及びそれを用いた気体分離膜モジュール、気体分離装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明者らは、HFIP基を有するポリイミドは、HFIP基の酸性プロトン、CF基、及びイミド環のカルボニル基等により、分子内及び分子間で水素結合が起こる結果、安定な構造をとることに着目し、鋭意検討を行った。その結果、HFIP基を有するポリイミドを特定の温度で加熱処理して得られる焼成体を含む気体分離膜は、高圧二酸化炭素暴露環境下において、二酸化炭素に対する優れた可塑耐性を発現し、かつ、実用に耐える気体分離性能を有することを見出し、本発明を完成させた。
本発明は、以下の発明1〜発明15を含む。
[発明1]
一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂を250℃以上400℃以下の温度で加熱処理することで得られる焼成体、を少なくとも含む気体分離膜。
Figure 2016137484
(式中、Rは、一般式(2)または一般式(3)で表される2価の有機基であり、Rは4価の有機基である。)
Figure 2016137484
(式中、Rは、単結合、酸素原子、硫黄原子、CO、CH、CHCH、SO、SO、C(CH、C(CH)(CHCH)、NHCO、C(CF、芳香環または脂環であり、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、aおよびbは、それぞれ独立に0〜2の整数であり、1≦a+b≦4である。)
Figure 2016137484
(式中、Rは、水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、cは1〜4の整数である。)
[発明2]
25℃における気体分離膜への二酸化炭素の供給圧力が、前記気体分離膜における二酸化炭素の透過係数が最小となるときに、2.0MPa以上6.6MPa以下である、発明1に記載の気体分離膜。
[発明3]
前記気体分離膜が、二酸化炭素とメタンを含むガス混合物から二酸化炭素を分離する、発明1または2に記載の気体分離膜。
[発明4]
前記気体分離膜が、二酸化炭素とメタンを含むガス混合物からメタンを分離する、発明1または2に記載の気体分離膜。
[発明5]
一般式(1)が一般式(4)である、発明1乃至4の何れかに記載の気体分離膜。
Figure 2016137484
(式中、Rは一般式(1)のRと同義であり、R、RおよびRは、それぞれ一般式(2)のR、RおよびRと同義である。)
[発明6]
が単結合であり、RおよびRがそれぞれメチル基である、発明5に記載の気体分離膜。
[発明7]
がメチレン基であり、RおよびRがそれぞれ水素原子である、発明5に記載の気体分離膜。
[発明8]
が酸素原子であり、RおよびRがそれぞれ水素原子である、発明5に記載の気体分離膜。
[発明9]
が以下の式(5)乃至式(10)の何れかである、発明1乃至8の何れかに記載の気体分離膜。
Figure 2016137484
[発明10]
が式(5)または式(6)である、発明9に記載の気体分離膜。
[発明11]
一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂を、250℃以上400℃以下の温度で加熱処理して焼成体を得ることを特徴とする、一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂の焼成体を少なくとも含む気体分離膜の製造方法。
Figure 2016137484
(式中、Rは、一般式(2)または一般式(3)で表される2価の有機基であり、Rは4価の有機基である。)
Figure 2016137484
(式中、Rは、単結合、酸素原子、硫黄原子、CO、CH、CHCH、SO、SO、C(CH、C(CH)(CHCH)、NHCO、C(CF、芳香環または脂環であり、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、aおよびbは、それぞれ独立に0〜2の整数であり、1≦a+b≦4である。)
Figure 2016137484
(式中、Rは、水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、cは1〜4の整数である。)
[発明12]
発明1乃至10の何れかに記載の気体分離膜を用いて、
二酸化炭素及びメタンを少なくとも含むガス混合物から二酸化炭素を分離する、ガス混合物の分離方法。
[発明13]
発明1乃至10の何れかに記載の気体分離膜を用いて、
二酸化炭素及びメタンを少なくとも含むガス混合物からメタンを分離する、ガス混合物の分離方法。
[発明14]
発明1乃至10の何れかに記載の気体分離膜を含む気体分離膜モジュール。
[発明15]
発明14に記載の気体分離膜モジュールを少なくとも備える気体分離装置。
本発明の気体分離膜により、二酸化炭素に対する可塑耐性が高く、かつ、実用に耐える気体分離性能を有する気体分離膜とその製造方法を提供することができる。また、本発明の気体分離膜により、ガス混合物の分離方法、気体分離膜モジュール、気体分離膜モジュールを含む気体分離装置を提供することができる。
実施例1で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 実施例2で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 実施例3で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 実施例4で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 実施例5で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 実施例6で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 比較例1で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 比較例2で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 比較例3で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 比較例4で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 比較例5で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 比較例6で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。 比較例7で得られた気体分離膜の可塑耐性試験における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロット図である。
以下の実施形態における各構成およびそれらの組み合わせなどは一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
<1.気体分離膜>
本発明の気体分離膜は、ガス混合物から特定の気体を効率的に分離するための気体分離膜である。このガス混合物に含まれる気体の種類は、特に限定されず、二種のみまたは二種よりも多くの気体を含んでいてもよい。
この気体の種類としては例えば、水素、ヘリウム、一酸化炭素、二酸化炭素、硫化水素、酸素、窒素、アンモニア、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素、不飽和炭化水素、パーフルオロ化合物等が挙げられる。ここで、上記炭化水素としては例えば、メタン、エタン、プロパンなどが挙げられ、上記不飽和炭化水素としては例えば、エチレン、プロピレンなどが挙げられ、上記パーフルオロ化合物としては例えば、テトラフルオロエタンなどが挙げられる。
これらの気体の組合せは特に限定されないが、二酸化炭素および炭化水素を少なくとも含んでいることが好ましく、二酸化炭素およびメタンを少なくとも含んでいることが特に好ましい。
本発明の気体分離膜は、気体分離選択性、特に二酸化炭素の透過性に優れ、二酸化炭素/炭化水素、二酸化炭素/メタンの分離膜として優れた性能を発揮する。
本発明の一実施形態に係る気体分離膜は、二酸化炭素とメタンを少なくとも含むガス混合物から、二酸化炭素を分離するための気体分離膜である。
本発明の別の一実施形態に係る気体分離膜は、二酸化炭素とメタンを少なくとも含むガス混合物から、メタンを分離するための気体分離膜である。
本発明の気体分離膜は、25℃における気体分離膜への二酸化炭素の供給圧力が、該気体分離膜における二酸化炭素の透過係数が最小となるときに、2.0MPa以上6.6MPa以下であることが好ましく、2.5MPa以上6.6MPa以下であることが特に好ましい。この範囲内であれば、二酸化炭素に対する可塑耐性は実用に十分であり、二酸化炭素の蒸気圧を超えることもない。ここで、二酸化炭素の供給圧力とは、供給される二酸化炭素が気体分離膜を透過する前の、上流側の圧力を指す。
ポリイミド樹脂のように、ガラス転移温度を有するガラス状高分子膜は、一般的に、供給圧力の上昇に伴って二酸化炭素の透過係数が低下する。供給圧力がさらに高圧になると、ガラス状高分子膜は、二酸化炭素によって可塑化が進行するため、二酸化炭素の透過係数が供給圧力の上昇に伴って増加する。従って、二酸化炭素の透過係数が最小となるときの、二酸化炭素の供給圧力は、ガラス状高分子膜の可塑化が開始する圧力を指す。そこで、本明細書において、二酸化炭素の透過係数が最小となるときの気体分離膜への供給圧力を「可塑化開始圧力」と定義する。
本発明の気体分離膜は、一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂(以下、ポリイミド樹脂(1)と称することがある。)を所定の温度で加熱処理することで得られる焼成体、を少なくとも含む。本発明の気体分離膜において、この焼成体全量に対するポリイミド樹脂(1)の含有率は特に限定されないが、90質量%以上であることが好ましく、ポリイミド樹脂(1)のみを加熱処理することで得られる焼成体のみからなることが特に好ましい。
上記の加熱処理を行う際の温度は、250℃以上400℃以下であり、好ましくは275℃以上325℃以下、より好ましくは280℃以上320℃以下である。加熱処理の温度が、250℃以上であれば、二酸化炭素に対する可塑耐性が優れた気体分離膜を得ることができ、400℃以下であれば、ポリイミド樹脂の熱分解が起こり難く、十分な機械強度を有する気体分離膜を得ることができる。また、上記の温度で加熱処理を行うことで得られるポリイミド樹脂(1)の焼成体は、上記の温度よりも低温度で加熱処理をして得られる焼成体よりも、分子鎖がより密にパッキングして分子間電荷移動を起こしやすくなり、より安定な構造をとっていると考えられる。
上記の加熱処理の時間は、通常30分間〜24時間であり、1時間〜12時間が好ましい。
本発明の気体分離膜は、緻密層からなる対称膜であってもよく、または緻密層と多孔質層からなる非対称膜であってもよい。非対称膜の場合、前記緻密層はガス種によって透過速度が異なり、ガス混合物を分離する役割を果たす一方で、前記多孔質層は、膜形状を保持する為の支持体としての役割を果たすことが可能となる。非対称膜の形状は、特に限定されず、例えば、平坦な膜状、中空糸膜状のいずれの形状であってもよい。
対称膜の場合、その膜厚は特に限定されないが、5μm以上1mm以下であることが好ましく、10μm以上100μm以下であることが特に好ましい。5μm以上であれば製膜が容易で破れ難く、1mm以下であれば、対象となる気体が透過し易い。
非対称膜の場合、該非対称膜中の緻密層の膜厚は特に限定されないが、10nm以上10μm以下であることが好ましく、30nm以上1μm以下であることが特に好ましい。10nm以上であれば製膜が容易であり、10μm以下であれば対象となる気体が透過し易い。一方、前記非対称膜中の多孔質層の膜厚は特に限定されないが、平坦な膜状とする場合には、5μm以上2mm以下が好ましく、10μm以上500μm以下が特に好ましい。5μm以上であれば製膜が容易であり、2mm以下であれば対象となる気体が透過し易い。中空糸膜状とする場合には、外側を緻密層、内側を多孔質層とすることが好ましく、その膜厚は特に限定されないが、内径が10μm以上4mm以下が好ましく、20μm以上1mm以下が特に好ましく、外径は30μm以上8mm以下が好ましく、50μm以上1.5mm以下が特に好ましい。内径が10μm以上、外径が30μm以上であれば中空糸膜状に製造し易く、内径が1mm以下、外径が8mm以下であれば実用に適した中空糸膜状の気体分離膜となる。
[ポリイミド樹脂(1)]
ポリイミド樹脂(1)は、以下の一般式(1)で表される繰り返し単位を少なくとも有する。
Figure 2016137484
(式中、Rは、一般式(2)または一般式(3)で表される2価の有機基であり、Rは4価の有機基である。)
Figure 2016137484
(式中、Rは、単結合、酸素原子、硫黄原子、CO、CH、CHCH、SO、SO、C(CH、C(CH)(CHCH)、NHCO、C(CF、芳香環または脂環であり、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、aおよびbは、それぞれ独立に0〜2の整数であり、1≦a+b≦4である。)
Figure 2016137484
(式中、Rは、水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、cは1〜4の整数である。)
に係る芳香環としては、以下の構造で表される2価の有機基が挙げられる。
Figure 2016137484
に係る脂環としては、以下の構造で表される2価の有機基が挙げられる。
Figure 2016137484
およびRに係るアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、フルオロアルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフロオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基等が挙げられる。
に係るアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げられ、フルオロアルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフロオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基、ヘプタフルオロイソプロピル基等が挙げられる。
に係る4価の有機基の種類は特に限定されないが、以下の式(5)乃至式(10)の何れかであることが好ましい。
Figure 2016137484
ポリイミド樹脂(1)は、上記の一般式(1)で表される繰り返し単位を少なくとも有するものであれば特に限定されない。例えば、その内のいくつかの例として、以下で表される繰り返し単位を示すことができる。
Figure 2016137484
Figure 2016137484
Figure 2016137484
Figure 2016137484
Figure 2016137484
Figure 2016137484
ポリイミド樹脂(1)の中でも、一般式(4)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂(以下、ポリイミド樹脂(4)と称することがある。)が好ましい。
Figure 2016137484
(式中、Rは一般式(1)のRと同義であり、R、RおよびRは、それぞれ一般式(2)のR、RおよびRと同義である。)
ポリイミド樹脂(4)における一般式(4)で表される繰り返し単位は、具体的には、以下のいずれかで表されるものが例示できる。
Figure 2016137484
Figure 2016137484
Figure 2016137484
中でも、以下のいずれかで表されるものが好ましい。
Figure 2016137484
ポリイミド樹脂(4)中のRに係る4価の有機基の種類は特に限定されないが、上記の式(5)乃至式(10)の何れかであることが好ましく、式(5)または式(6)であることが特に好ましい。
ポリイミド樹脂(4)は、以下のいずれかの繰り返し単位で表されるものが特に好ましい。
Figure 2016137484
Figure 2016137484
ポリイミド樹脂(1)の質量平均分子量(Mw)は、30000以上、500000以下が好ましい。30000以上であれば、強靭な膜を得ることができ、500000以下であれば成膜に適している。ここで、質量平均分子量は、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ(略称:GPC)により測定し、標準ポリスチレン検量線により換算して得られる値である。
[ポリイミド樹脂(1)の製造方法]
ポリイミド樹脂(1)は、特許文献1〜5に準じて製造することができる。その一例として、例えば、HFIP基を有するジアミン化合物と、テトラカルボン酸誘導体とを重合してポリイミド樹脂(1)の前駆体であるポリアミック酸を得た後、該ポリアミック酸を脱水閉環することで製造することができる。
<2.気体分離膜の製造方法>
本発明に係る気体分離膜は、上記のように、ポリイミド樹脂(1)を所定の温度で加熱処理することで得られる。このとき、種々の形状、膜厚とするために、ポリイミド樹脂(1)は有機溶媒に溶解した溶液として取り扱うことが好ましい。溶液として使用する場合は、ガラス、シリコンウエハ、金属、金属酸化物、セラミックス、樹脂などの基材上にスピンコート、スプレーコート、フローコート、含浸コート、ハケ塗りなど通常用いられる方法で塗布することができる。
この有機溶媒の種類は、ポリイミド樹脂(1)が溶解し、加熱処理温度以下で揮発するものであれば特に限定されず、例えば、特許文献2に記載の有機溶媒を用いることができる。
また、上記のポリアミック酸を基材上に塗布し、上記の加熱処理温度で加熱することで、脱水閉環反応を進行させてポリイミド樹脂(1)に変換するとともに、本発明の気体分離膜とすることもできる。
さらに、ポリイミド樹脂(1)前駆体のポリアミック酸反応溶液または、それを脱水閉環したポリイミド樹脂(1)反応溶液を所望の膜形状に成膜した後、加熱処理することでも本発明の気体分離膜を製造することができる。このとき、この反応溶液は、貧溶媒に注いでポリアミック酸またはポリイミド樹脂(1)を沈殿、回収、乾燥させた後に、有機溶媒に再溶解させた溶液としてもよい。
本発明の気体分離膜として、対称膜を製造する場合には、前述のポリイミド樹脂(1)前駆体のポリアミック酸溶液を用いる場合は、例えば、ガラス基板等の基材にスピンコーターまたはアプリケーター等を用いて湿式塗布した後、空気、窒素またはアルゴン等の乾燥気体中で加熱処理を行うことで、有機溶媒の蒸発、前記環化脱水反応を経て焼成体を得た後、前記基材から該焼成体を剥離させることで得られる。ポリイミド樹脂(1)の溶液を用いる場合は、例えば、ガラス基板やPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)基板等の基材にスピンコートまたはアプリケーター等を用いて塗布した後、空気、窒素、またはアルゴン等の乾燥気体中で加熱処理を行うことで、有機溶媒の蒸発を経て焼成体を得た後、前記基材から剥離させることで得られる。
本発明の気体分離膜として、非対称膜を製造する場合には、ポリイミド溶液を圧力容器内で入れ吐出口から、ポリイミド溶液の有機溶媒と相溶するがポリイミドは溶解しない貧溶媒を用いた凝固液を満たした浴内に吐出させて、ポリイミド膜の表面近傍に存在する溶媒を空気中に蒸発させ、表面側に緻密層を形成した後、浴側は微細な多孔質層を形成させる方法がある。
このような凝固液としては、水、または水と有機溶剤の混合溶液である水系凝固液が好適に使用される。この混合溶液は、その全質量に対して、30質量%以上、90質量%以下、好ましくは、40質量%以上、80質量%以下の水を含有することが好ましい。ここで使用する有機溶剤は、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、ジエチルケトンなどのケトン系溶剤を例示することができる。
<3.ガス混合物の分離方法>
本発明のガス混合物の分離方法は、ガス混合物から特定の気体を分離する方法である。
本発明のガス混合物の分離方法において、原料のガス混合物の成分は特に限定されるものではなく、例えば、水素、ヘリウム、一酸化炭素、二酸化炭素、硫化水素、酸素、窒素、アンモニア、硫黄酸化物(SOx)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素、不飽和炭化水素、パーフルオロ化合物等が挙げられる。ここで、上記炭化水素としては例えば、メタン、エタン、プロパンなどが挙げられ、上記不飽和炭化水素としては例えば、プロピレンなどが挙げられ、上記パーフルオロ化合物としては例えば、テトラフルオロエタンなどが挙げられる。
中でも、ガス混合物の主成分が二酸化炭素及びメタンであることが好ましい。すなわち、ガス混合物における二酸化炭素及びメタンの占める割合が、二酸化炭素の割合として5〜50%であることが好ましく、10〜40%であることがさらに好ましい。ガス混合物が二酸化炭素のような酸性ガス共存下である場合、本発明の気体分離膜を用いるガス混合物の分離方法は特に優れた性能を発揮し、二酸化炭素とメタンの分離においてより優れた性能を発揮する。
<4.気体分離膜モジュールおよび気体分離装置>
本発明の気体分離膜は気体分離膜モジュールとすることができる。また、本発明の気体分離膜又は気体分離膜モジュールを用いて、気体を分離回収又は分離精製させるための手段を有する装置とすることができる。
本発明の気体分離膜はモジュール化して好適に用いることができる。モジュールの例としては、スパイラル型、中空糸膜型、プリーツ型、管状型、プレート&フレーム型などが挙げられる。また、本発明の気体分離膜は、例えば、特開2007−297605号に記載のような吸収液と併用した膜・吸収ハイブリッド法としての気体分離回収装置に適用してもよい。
以下に実施例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
[実施例1] ポリイミド(A)の300℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
窒素導入管および攪拌翼を備えた容量500mLの三口フラスコに、下記反応式中に示されるHFIP−mTB(60.0g、110mmol)、下記反応式中に示されるBPDA(32.4g、110mmol)に、溶剤としてのジメチルアセトアミド(以下、DMAcと呼ぶことがある)(220g)を加え、窒素雰囲気下、20℃で攪拌し、以下に示す反応を行った。得られた反応液にピリジン(34.8g、440mmol)、無水酢酸(44.9g、440mmol)を順に加え、さらに24時間攪拌し、イミド化を行った。その後、DMAc(150g)を加え希釈し、加圧濾過することで、下記反応式中に示されるポリイミド(A)のDMAc溶液を調製した。
ポリイミドのDMAc溶液のゲル・パーミエーション・クロマトグラフィ(以下、GPCと称することがある。東ソー株式会社製、機種名:HLC−8320GPC、カラム:TSKgel SuperHZM−H、溶媒:テトラヒドロフラン(以下、THFと称することがある。))での分子量の測定結果は、Mw=84300、Mw/Mn=2.2であった。
Figure 2016137484
上記ポリイミド(A)の焼成体からなる気体分離膜は、上記ポリイミド(A)のDMAc溶液をガラス基材に塗布して作製した。
ガラス基材上にポリイミド(A)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度700rpmに上昇させた後、回転速度700rpmで10秒間保持し、ポリイミド(A)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、300℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(A)を300℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
膜厚計(株式会社ニコン製、機種名:DIGIMICRO MH−15)で膜厚を測定したところ、75μmであった。
[実施例2] ポリイミド(B)の300℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
窒素導入管および攪拌翼を備えた容量500mLの三口フラスコに、下記反応式中に示されるHFIP−mTB(60.0g、110mmol)、下記反応式中に示される6FDA(48.9g、110mmol)、DMAc(220g)を加え、窒素雰囲気下、20℃で攪拌し、以下に示す反応を行った。得られた反応液にピリジン(34.8g、440mmol)、無水酢酸(44.9g、440mmol)を順に加え、さらに24時間攪拌し、イミド化を行った。その後、加圧濾過することで、下記反応式中に示されるポリイミド(B)のDMAc溶液を作製した。
ポリイミド(B)のDMAc溶液の前記GPCでの分子量の測定結果は、Mw=72300、Mw/Mn=2.3であった。
Figure 2016137484
上記ポリイミド(B)の焼成体からなる気体分離膜は、上記ポリイミド(B)のDMAc溶液をガラス基材に塗布して作製した。
ガラス基材上にポリイミド(B)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度300rpmに上昇させた後、回転速度300rpmで10秒間保持し、ポリイミド(B)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、300℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(B)を300℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は86μmであった。
[実施例3] ポリイミド(C)の300℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
窒素導入管および攪拌翼を備えた容量500mLの三口フラスコに、下記反応式中に示されるHFIP−MDA(58.3g、110mmol)、下記反応式中に示されるBPDA(32.4g、110mmol)、DMAc(220g)を加え、窒素雰囲気下、20℃で攪拌し、以下に示す反応を行った。得られた反応液にピリジン(34.8g、440mmol)、無水酢酸(44.9g、440mmol)を順に加え、さらに24時間攪拌し、イミド化を行った。その後、加圧濾過することで、下記反応式中に示されるポリイミド(C)のDMAc溶液を作製した。
ポリイミド(C)のDMAc溶液の前記GPCでの分子量の測定結果は、Mw=95200、Mw/Mn=1.9であった。
Figure 2016137484
上記ポリイミド(C)の焼成体からなる気体分離膜は、上記ポリイミド(C)のDMAc溶液をガラス基材に塗布して作製した。
ガラス基材上にポリイミド(C)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度300rpmに上昇させた後、回転速度300rpmで10秒間保持し、ポリイミド(C)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、300℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(C)を300℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は80μmであった。
[実施例4] ポリイミド(D)の300℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
窒素導入管および攪拌翼を備えた容量500mLの三口フラスコに、下記反応式中に示されるHFIP−MDA(58.3g、110mmol)、6FDA(48.9g、110mmol)、DMAc(220g)を加え、窒素雰囲気下、20℃で攪拌し、以下に示す反応を行った。得られた反応液にピリジン(34.8g、440mmol)、無水酢酸(44.9g、440mmol)を順に加え、さらに24時間攪拌し、イミド化を行った。その後、加圧濾過することで、下記反応式中に示されるポリイミド(D)のDMAc溶液を作製した。
ポリイミド(D)のDMAc溶液の前記GPCでの分子量の測定結果は、Mw=60000、Mw/Mn=2.0であった。
Figure 2016137484
上記ポリイミド(D)の焼成体からなる気体分離膜は、上記ポリイミド(D)のDMAc溶液をガラス基材に塗布して作製した。
ガラス基材上にポリイミド(D)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度150rpmに上昇させた後、回転速度150rpmで10秒間保持し、ポリイミド(D)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、300℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(D)を300℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は74μmであった。
[実施例5] ポリイミド(E)の300℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
窒素導入管および攪拌翼を備えた容量500mLの三口フラスコに、下記反応式中に示されるHFIP−ODA(45.4g、85mmol)、下記反応式中に示される6FDA(37.9g、85mmol)、DMAc(152g)を加え、窒素雰囲気下、20℃で攪拌し、以下に示す反応を行った。得られた反応液にピリジン(27.0g、340mmol)、無水酢酸(34.8g、340mmol)を順に加え、さらに24時間攪拌し、イミド化を行った。その後、加圧濾過することで、下記反応式中に示されるポリイミド(E)のDMAc溶液を作製した。
ポリイミド(E)のDMAc溶液の前記GPCでの分子量の測定結果は、Mw=69000、Mw/Mn=2.9であった。
Figure 2016137484
上記ポリイミド(E)の焼成体からなる気体分離膜は、上記ポリイミド(E)のDMAc溶液をガラス基材に塗布して作製した。
ガラス基材上にポリイミド(E)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度700rpmに上昇させた後、回転速度700rpmで10秒間保持し、ポリイミド(E)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、300℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(E)を300℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は70μmであった。
[実施例6] ポリイミド(E)の250℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
実施例5と同様の操作を行い、ポリイミド(E)のDMAc溶液を調製した。ガラス基材上にポリイミド(E)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度900rpmに上昇させた後、回転速度900rpmで10秒間保持し、ポリイミド(E)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、250℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(E)を250℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は60μmであった。
[比較例1] ポリイミド(A)の200℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
実施例1と同様の操作を行い、ポリイミド(A)のDMAc溶液を調製した。ガラス基材上にポリイミド(A)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度700rpmに上昇させた後、回転速度700rpmで10秒間保持し、ポリイミド(A)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、200℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(A)を200℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は86μmであった。
[比較例2] ポリイミド(B)の200℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
実施例2と同様の操作を行い、ポリイミド(B)のDMAc溶液を調製した。ガラス基材上にポリイミド(B)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度400rpmに上昇させた後、回転速度400rpmで10秒間保持し、ポリイミド(B)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、200℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(B)を200℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は79μmであった。
[比較例3] ポリイミド(C)の200℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
実施例3と同様の操作を行い、ポリイミド(C)のDMAc溶液を調製した。ガラス基材上にポリイミド(C)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度300rpmに上昇させた後、回転速度300rpmで10秒間保持し、ポリイミド(C)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、200℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(C)を200℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は80μmであった。
[比較例4] ポリイミド(D)の200℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
実施例4と同様の操作を行い、ポリイミド(D)のDMAc溶液を調製した。ガラス基材上にポリイミド(D)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度300rpmに上昇させた後、回転速度300rpmで10秒間保持し、ポリイミド(D)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、200℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(D)を200℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は65μmであった。
[比較例5] マトリミド5218の200℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
3口フラスコにマトリミド5218(Huntsman Advanced Materials社製、マトリミド(登録商標)の商標で販売されている特定のポリイミドポリマーを指す。以下、マトリミドと表すことがある。)(0.6g)、THF(16g)を加え、室温で48時間攪拌し、マトリミドのTHF溶液を調製した。直径10cmの円型PTFE皿にマトリミドのTHF溶液を入れ、THFの蒸気で満たされたグローブバック中で48時間保持し、溶媒を除去乾燥させ、マトリミド膜を得た。この膜を窒素雰囲気下、200℃で2時間加熱処理した後、冷却することで、マトリミドを200℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は82μmであった。
Figure 2016137484
[比較例6] ポリイミド(E)の200℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
実施例5と同様の操作を行い、ポリイミド(E)のDMAc溶液を調製した。ガラス基材上にポリイミド(E)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度500rpmに上昇させた後、回転速度500rpmで10秒間保持し、ポリイミド(E)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、200℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(E)を200℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は80μmであった。
[比較例7] ポリイミド(F)の250℃加熱による焼成体からなる気体分離膜
窒素導入管および攪拌翼を備えた容量500mLの三口フラスコに、下記反応式に示されるmTB(23.4g、110mmol)、下記反応式に示される6FDA(48.9g、110mmol)、DMAc(220g)を加え、窒素雰囲気下、20℃で攪拌し、以下に示す反応を行った。得られた反応液にピリジン(34・8g、440mmol)、無水酢酸(44.9g、440mmol)を順に加え、さらに24時間攪拌し、イミド化を行った。その後、加圧濾過することで、下記反応式で示されるポリイミド(F)のDMAc溶液を作製した。
下記反応式中のポリイミド(F)のDMAc溶液の前記GPCでの分子量の測定結果は、Mw=86000、Mw/Mn=1.7であった。
Figure 2016137484
上記ポリイミド(F)の焼成体からなる気体分離膜は、上記ポリイミド(F)のDMAc溶液をガラス基材に塗布して作製した。
ガラス基材上にポリイミド(F)のDMAc溶液を垂らし、スピンコーターを用いて10秒間かけて回転速度500rpmに上昇させた後、回転速度500rpmで10秒間保持し、ポリイミド(F)のDMAc溶液を、ガラス基材上に均一に塗布した。窒素雰囲気下、180℃の温度下で30分間乾燥して溶媒を除去し、250℃で2時間加熱処理した後、冷却し、ガラス基材からポリイミド膜を剥がすことで、上記ポリイミド(F)を250℃で加熱処理することで得られる焼成体からなる気体分離膜を得た。
前記膜厚計で膜厚を測定したところ、膜厚は74μmであった。
[試験例1] 気体透過係数の測定
<気体分離性能の評価>
得られた気体分離膜において、JIS K 7126−1に準じて気体の透過係数を測定した。この測定には、GTRテック社製の差圧式ガス透過率測定装置GTR−30AS及びGTR−2ADFを用いた。具体的には、ステンレス製のセルに膜面積3.14〜15.2cmの気体分離膜を配置し、温度35℃の条件で、メタン(CH)を用い、ガスの供給圧力を0.15MPaとしてメタンの透過係数を測定した。さらに、メタンの代わりに二酸化炭素(CO)を用い、同様にして二酸化炭素の透過係数を測定した。測定したメタンの透過係数と二酸化炭素の透過係数の比(二酸化炭素の透過係数/メタンの透過係数)を「ガス選択性(CO/CH)」と定義した。気体分離膜の気体分離性能の評価は、これらの透過係数と、ガス選択性を合わせて比較することで行った。
上記実施例1〜6および比較例1〜7で得られた気体分離膜における、メタンの透過係数、二酸化炭素の透過係数、およびガス選択性(CO/CH)を表1に示す。
[試験例2] 可塑化開始圧力の測定
<二酸化炭素に対する可塑耐性の評価>
得られた気体分離膜において、非特許文献Ind.Eng.Chem.Res,Vol42,6389−6395,2003に記載されている方法に準じて、各二酸化炭素の供給圧力における、二酸化炭素の透過係数を測定した。具体的には、ステンレス製のセルに膜面積3.14cmの気体分離膜を配置し、温度25℃の条件で、ガスの供給圧力を0.15MPaから4.3MPaの範囲で、低圧力から順に供給圧力を上げていき、そのときの二酸化炭素の透過係数を各々測定した。得られた透過係数の中で最も低い透過係数のときの供給圧力を、可塑化開始圧力とした。各気体分離膜の可塑耐性の評価は、各気体分離膜の可塑化開始圧力を比較することで行った。
上記実施例1〜6および比較例1〜7で得られた気体分離膜における二酸化炭素の供給圧力と透過係数のプロットを図1〜13に示し、それぞれの可塑化開始圧力を表2に示す。
Figure 2016137484
Figure 2016137484
実施例1〜6および比較例1〜4、6のHFIP基を有するポリイミドの焼成体からなる気体分離膜は、比較例5のHFIP基を有しないマトリミドの焼成体からなる気体分離膜、比較例7のHFIP基を有しないポリイミド(F)の焼成体からなる気体分離膜に比べ、二酸化炭素の透過係数が非常に高かった。従って、これらのHFIP基を有するポリイミドの焼成体からなる気体分離膜は、単位時間あたりに、より多くの天然ガスを処理する事が可能である。
また、実施例1〜6および比較例1〜4、6のHFIP基を有するポリイミドの焼成体からなる気体分離膜は、比較例5のHFIP基を有しないマトリミドの焼成体からなる気体分離膜、比較例7のHFIP基を有しないポリイミド(F)の焼成体からなる気体分離膜に比べ、可塑化開始圧力が高く、二酸化炭素に対する可塑耐性に優れていた。その中でも、250℃または300℃で加熱処理して得られた実施例1〜6の気体分離膜と、対応する200℃で加熱処理して得られた比較例1〜4、6の気体分離膜とをそれぞれ比較すると、250℃または300℃で加熱処理して得られた実施例1〜6の気体分離膜は、200℃で加熱処理して得られた比較例1〜4、6の気体分離膜よりも、さらに可塑化開始圧力が高く、二酸化炭素に対する可塑耐性にさらに優れていた。

Claims (15)

  1. 一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂を250℃以上400℃以下の温度で加熱処理することで得られる焼成体、を少なくとも含む気体分離膜。
    Figure 2016137484
    (式中、Rは、一般式(2)または一般式(3)で表される2価の有機基であり、Rは4価の有機基である。)
    Figure 2016137484
    (式中、Rは、単結合、酸素原子、硫黄原子、CO、CH、CHCH、SO、SO、C(CH、C(CH)(CHCH)、NHCO、C(CF、芳香環または脂環であり、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、aおよびbは、それぞれ独立に0〜2の整数であり、1≦a+b≦4である。)
    Figure 2016137484
    (式中、Rは、水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、cは1〜4の整数である。)
  2. 25℃における気体分離膜への二酸化炭素の供給圧力が、前記気体分離膜における二酸化炭素の透過係数が最小となるときに、2.0MPa以上6.6MPa以下である、請求項1に記載の気体分離膜。
  3. 前記気体分離膜が、二酸化炭素とメタンを含むガス混合物から二酸化炭素を分離する、請求項1または2に記載の気体分離膜。
  4. 前記気体分離膜が、二酸化炭素とメタンを含むガス混合物からメタンを分離する、請求項1または2に記載の気体分離膜。
  5. 一般式(1)が一般式(4)である、請求項1乃至4の何れかに記載の気体分離膜。
    Figure 2016137484
    (式中、Rは一般式(1)のR2と同義であり、R、RおよびRは、それぞれ一般式(2)のR、RおよびRと同義である。)
  6. が単結合であり、RおよびRがそれぞれメチル基である、請求項5に記載の気体分離膜。
  7. がメチレン基であり、RおよびRがそれぞれ水素原子である、請求項5に記載の気体分離膜。
  8. が酸素原子であり、RおよびRがそれぞれ水素原子である、請求項5に記載の気体分離膜。
  9. が以下の式(5)乃至式(10)の何れかである、請求項1乃至8の何れか一項に記載の気体分離膜。
    Figure 2016137484
  10. が式(5)または式(6)である、請求項9に記載の気体分離膜。
  11. 一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂を、250℃以上400℃以下の温度で加熱処理して焼成体を得ることを特徴とする、一般式(1)で表される繰り返し単位を有するポリイミド樹脂の焼成体を少なくとも含む気体分離膜の製造方法。
    Figure 2016137484
    (式中、Rは、一般式(2)または一般式(3)で表される2価の有機基であり、Rは4価の有機基である。)
    Figure 2016137484
    (式中、Rは、単結合、酸素原子、硫黄原子、CO、CH、CHCH、SO、SO、C(CH、C(CH)(CHCH)、NHCO、C(CF、芳香環または脂環であり、RおよびRは、それぞれ独立に水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、aおよびbは、それぞれ独立に0〜2の整数であり、1≦a+b≦4である。)
    Figure 2016137484
    (式中、Rは、水素原子、アルキル基またはフルオロアルキル基であり、cは1〜4の整数である。)
  12. 請求項1乃至10の何れかに記載の気体分離膜を用いて、
    二酸化炭素及びメタンを少なくとも含むガス混合物から二酸化炭素を分離する、ガス混合物の分離方法。
  13. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の気体分離膜を用いて、
    二酸化炭素及びメタンを少なくとも含むガス混合物からメタンを分離する、ガス混合物の分離方法。
  14. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の気体分離膜を含む気体分離膜モジュール。
  15. 請求項14に記載の気体分離膜モジュールを少なくとも備える気体分離装置。
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