JP2016134713A - 信号変調回路 - Google Patents

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芳徳 中西
Yoshinori Nakanishi
芳徳 中西
川口 剛
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Abstract

【課題】発振リスクを低減させるとともにスピーカのボツ音を低減し、かつ、ドライバ回路の歪みも低減する。【解決手段】信号変調回路は、入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器10と、積分器12と、位相反転回路14と、1価3値波形生成回路16と、ドライバ回路18と、ドライバ回路18への供給信号を入力信号に帰還させる帰還信号を生成するパルス合成回路22を備える。また、ドライバ回路18への供給信号とドライバ回路18から出力される駆動信号の誤差を検出し、誤差帰還信号として入力信号に帰還させる誤差検出回路26、28及びパルス合成回路30を備える。【選択図】図1

Description

本発明は信号変調回路に関し、特にデルタシグマ変調を行う回路に関する。
従来から、スイッチングアンプ等においてデルタシグマ変調(ΔΣ変調)が用いられている。デルタシグマ変調器では、減算器と積分器と量子化器と量子化誤差帰還回路を備える。減算器は、入力信号と量子化された帰還信号との差分を算出する。積分器は、差分信号を積分する。積分信号は量子化器で量子化され、例えば1ビット=2値の信号として出力される。
下記の特許文献1には、積分器群、加算器群、量子化器、及びパルス幅切り上げ回路から構成されるデルタシグマ変調回路が開示され、サンプリングクロックに同期した1ビット信号に変換して出力することが開示されている。また、量子化器として、D型フリップフロップを用いることが開示されている。また、特許文献2にも、デルタシグマ変調回路が開示されている。
特許文献3には、量子化出力信号をパルス増幅したスイッチング信号をデルタシグマ変調部へ帰還する帰還ループ上に、スイッチング信号を抵抗分割により減圧して帰還信号を生成することが記載されている。
特開2007−312258号公報 特表2012−527187号公報 特許第3369503号
ところで、スイッチング信号をデルタシグマ変調部へ帰還させる方法として、ドライバ回路に入力される信号を帰還させる方式と、ドライバ回路から出力される信号を帰還させる方式があり得る。
前者の場合、局部帰還となるため発振リスクを低減できる、ドライバ回路までの前段回路を安定的に動作させてからドライバ回路のミュートを解除することでいわゆるスピーカの「ボツ音」を低減できる利点がある。しかしながら、ドライバ回路の歪みがそのままスピーカに供給される欠点がある。
後者の場合、ドライバ回路から出力される信号を含めて帰還させるため、ドライバ回路の歪みを低減できる利点がある。しかしながら、発振リスクやボツ音が生じやすい欠点がある。
本発明の目的は、両方式の利点を兼ね備え、発振リスクを低減させるとともにスピーカのボツ音を低減し、かつ、ドライバ回路の歪みも低減できる信号変調回路を提供することにある。
本発明は、入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、前記減算器からの出力を積分する積分器と、前記積分器で積分された信号を量子化する量子化器と、前記量子化器からの信号に基づき負荷を駆動するための駆動信号を生成するドライバ回路と、前記ドライバ回路に供給される信号を前記入力信号に帰還させる帰還信号を生成する帰還回路と、前記ドライバ回路に供給される信号と前記ドライバ回路から出力される前記駆動信号との誤差を前記入力信号に帰還させる誤差帰還回路とを備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記ドライバ回路は、正相及び逆相の駆動信号で負荷を駆動するブリッジ接続型(BTL)であり、前記誤差帰還回路は、正相側の誤差を検出する第1誤差検出回路と、逆相側の誤差を検出する第2誤差検出回路と、前記第1誤差検出回路で検出された誤差信号及び前記第2誤差検出回路で検出された誤差信号を合成する合成回路とを備える。
本発明の他の実施形態では、前記ドライバ回路は、単相の駆動信号で負荷を駆動するシングルエンド型(SE)であり、前記誤差帰還回路は、前記ドライバ回路に供給される信号を合成する合成回路と、前記合成回路からの信号と前記ドライバ回路から出力される前記駆動信号の誤差を検出する誤差検出回路とを備える。
本発明によれば、ドライバ回路に供給される信号を入力信号に帰還させるとともに、ドライバ回路に供給される信号とドライバ回路から出力される駆動信号との誤差を入力信号に帰還させることで、発振リスクを低減させるとともにスピーカのボツ音を低減し、かつ、ドライバ回路の歪みも低減できる。
実施形態の回路構成図である。 図1の1価3値波形生成回路及びドライバ回路の回路構成図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 真理値表図である。 真理値表図である。 誤差フィードバック回路図である。 誤差フィードバック回路図である。 実施形態の高調波歪説明図である。 他の実施形態の回路構成図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 誤差フィードバック信号波形図である。 真理値表図である。 真理値表図である。 他の実施形態の周波数スペクトル説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<基本原理>
まず、本実施形態の基本原理について説明する。
上記したように、スイッチング信号をデルタシグマ変調部へ帰還させる方法として、ドライバ回路に入力される信号を帰還させる方式と、ドライバ回路から出力される信号を帰還させる方式があり得る。
本実施形態の信号変調回路は、これら2つの帰還方式を巧みに組み合わせたものである。すなわち、基本的にはドライバ回路に入力される信号を帰還させる方式を採用して発振リストの低減と「ボツ音」の発生を低減するとともに、ドライバ回路に入力される信号とドライバ回路から出力される信号を比較してその誤差を検出し、その誤差を帰還させることでドライバ回路の歪みも低減するものである。
次に、具体的な実施形態について、スピーカ接続方式としてブリッジ接続型(BTL)を用いた場合を第1実施形態で説明し、シングルエンド型(SE)を用いた場合を第2実施形態で説明する。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の信号変調回路の回路構成図である。信号変調回路は、減算器10と、積分器12と、位相反転回路14と、1価3値波形生成回路16と、ドライバ回路18と、パルス合成回路22と、減衰回路24と、誤差検出回路26,28と、パルス合成回路30を備える。信号変調回路は、負荷としてのスピーカ20に接続され、スピーカ20を駆動する。
減算器10は、入力信号と帰還信号の差分を算出して積分器12に出力する。帰還信号は、パルス合成回路22からの信号と、パルス合成回路30からの信号の2系統がある。前者の信号は、ドライバ回路18に入力される信号の帰還信号であり、後者の信号は、ドライバ回路18に入力される信号とドライバ回路18から出力される信号の誤差の帰還信号である。減算器10は、帰還信号を位相反転して加算器に入力する構成としてもよい。
積分器12は、差分信号を積分して位相反転回路14及び1価3値波形生成回路16に出力する。1価3値波形生成回路16に出力する際に、DFFにより1ビットデジタル信号に変換して出力する。量子化機能は、このDFFにより実現されるが、DFFではリセット端子に信号を供給することでその出力をゼロとすることが可能であり、従ってリセット端子にクロック信号を供給することでクロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入することができる。
位相反転回路14は、積分器12の出力の位相を反転して1価3値波形生成回路16に出力する。1価3値波形生成回路16に出力する際に、DFFにより1ビットデジタル信号に変換して出力する。上記と同様に、量子化機能は、このDFFにより実現され、リセット端子にクロック信号を供給することでクロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入することができる。
クロック信号に同期したタイミングで常にゼロレベルを挿入することで、DFFの出力は1ビットデジタル信号であるとともに、そのパルス幅が常に固定のデジタル信号となる。すなわち、DFFでは入力されたクロック信号の立ち上がりエッジで信号を出力するところ、例えば遅延回路で遅延反転させてクロック信号を供給するとクロック信号の立ち下がりエッジで信号を出力し、次のクロック信号の立ち上がりエッジでその出力がゼロレベルにリセットされ、この処理が繰り返されることで、1ビットデジタル信号のパルス幅は、クロック信号のパルス幅に等しくなる。従って、パルス幅が固定のパルスの数により入力信号の大小を表現することができる。
1価3値波形生成回路16は、積分器12及びDFFからの1ビットデジタル信号、すなわち+1、0の2値信号と、位相反転回路14及びDFFからの1ビットデジタル信号、すなわち−1、0(−1により位相反転していることを示す)の2値信号から、1価3値波形信号を生成する。ここで、「1価3値」とは、単電源で駆動されるスピーカ等の負荷に対し、正電流で駆動する状態、負電流で駆動する状態、オフ状態の3つの駆動状態を実現することを意味する。また、正電流及び負電流は、負荷を流れる電流の向きが互いに逆であることを意味する。1価3値波形生成回路16からの信号は、ドライバ回路18に供給されるとともに、パルス合成回路22にも供給される。
ドライバ回路18は、1価3値波形生成回路16からの1価3値波形信号を用いて負荷としてのスピーカ20を駆動する。ドライバ回路18からの駆動信号は、スピーカ20に供給されるとともに、減衰回路24にも供給される。
パルス合成回路22は、帰還回路として機能し、ドライバ回路18に入力される信号を合成して帰還信号を生成して減算器10に帰還させる。
減衰回路24は、ドライバ回路18から出力された駆動信号を所定量だけ減衰させて誤差検出回路26、28に供給する。
誤差検出回路26、誤差検出回路28、及びパルス合成回路30は、誤差帰還回路として機能し、ドライバ回路18で生じた歪みを誤差として減算器10に帰還させる。誤差検出回路26は、正相側におけるドライバ回路18への入力信号とドライバ回路18からの出力信号の誤差を検出する。誤差検出回路28は、逆相側におけるドライバ回路18への入力信号とドライバ回路18からの出力信号の誤差を検出する。パルス合成回路30は、パルス合成回路22と同様に2つの信号を合成して誤差帰還信号verを生成して減算器10に帰還させる。
図2は、1価3値波形生成回路16及びドライバ回路18の回路構成図である。1価3値波形生成回路16は、NORゲート33a,33b、及び4つのNOTゲート40a〜40dから構成される。これらのNOTゲート40a〜40dを図中上から順にG11,G12,G13,G14と称する、つまりNOTゲート40aをG11、NOTゲート40bをG12、NOTゲート40cをG13、NOTゲート40dをG14と称すると、G11及びG12にはNORゲート33aの出力信号が供給され、G13及びG14にはNORゲート33bの出力信号が供給される。G11〜G14はそれぞれの入力信号を反転し、出力信号をそれぞれドライバ回路18に供給する。
NORゲート33aは、積分器12の出力を1ビットデジタル信号に変換するDFF32の反転出力端子(Qバー)からの信号と、位相反転回路14からの出力を1ビットデジタル信号に変換するDFF33の出力端子(Q)からの信号を論理演算する。NORゲート33bは、DFF32の出力端子(Q)からの信号と、DFF33の反転出力端子(Qバー)からの信号を論理演算して出力する。
ドライバ回路18は、レベルシフト回路42a1,42a2、ゲート駆動回路42b1〜42b4及びスイッチングFET42c1〜42c4から構成される。スイッチングFET42c1及び42c3はPチャンネルFET,スイッチングFET42c2及び42c4はNチャンネルFETである。
負荷としてのスピーカ20は、互いに直列接続されたスイッチングFET42c1及びスイッチングFET42c2の接続節点にその一端が接続されるとともに、互いに直列接続されたスイッチングFET42c3及びスイッチングFET42c4の接続節点にその他端が接続される。
スイッチングFET42c1及びスイッチングFET42c3は単電源の正極側に接続され、スイッチングFET42c2及びスイッチングFET42c4は単電源の負極側に接続される。従って、スイッチングFET42c1がオンしスイッチングFET42c2がオフし、かつ、スイッチングFET42c3がオフし、スイッチングFET42c4がオンすると、
スイッチングFET42c1→スピーカ20→スイッチングFET42c4
の如く電流が流れ、正電流オン状態となる。
また、スイッチングFET42c1がオフしスイッチングFET42c2がオンし、かつ、スイッチングFET42c3がオンしスイッチングFET42c4がオフすると、
スイッチングFET42c3→スピーカ→スイッチングFET42c2
の如く電流が流れ、負電流オン状態となる。
さらに、スイッチングFET42c1,42c3がオフし、スイッチングFET42c2,42c4がオンすると、スピーカ20には電流は流れずオフ状態(ショートによるオフ状態)となる。
1価3値波形生成回路16の4つの論理ゲートG11〜G14の出力信号は、4つのスイッチングFET42c1〜42c4を駆動するためのそれぞれのゲート駆動回路42b1〜42b4に供給される。すなわち、G11の出力信号は、レベルシフト回路42a1を介してゲート駆動回路42b1に供給され、スイッチングFET42c1を駆動する。G12の出力信号は、ゲート駆動回路42b2に供給され、スイッチングFET42c2を駆動する。G14の出力信号は、レベルシフト回路42a2を介してゲート駆動回路42b3に供給され、スイッチングFET42c3を駆動する。G13の出力信号は、ゲート駆動回路42b4に供給され、スイッチングFET42c4を駆動する。
NORゲート33a,33bの出力がそれぞれ「1」、「0」である場合、G11及びG12の出力は「1」を反転した「0」となり、G13及びG14の出力は「0」を反転した「1」となる。すると、スイッチングFET42c1はオン、スイッチングFET42c2はオフ、スイッチングFET42c3はオフ、スイッチングFET42c4はオンとなり、電流は、
スイッチングFET42c1→スピーカ20→スイッチングFET42c4
と流れる(+ON状態)。
NORゲート33a、33bの出力がそれぞれ「0」、「1」である場合、G11及びG12の出力は「0」を反転した「1」となり、G13及びG14の出力は「1」を反転した「0」となる。すると、スイッチングFET42c1はオフ、スイッチングFET42c2はオン、スイッチングFET42c3はオン、スイッチングFET42c4はオフとなり、電流は
スイッチングFET42c3→スピーカ20→スイッチングFET42c2
と流れる(−ON状態)。
NORゲート33b,33aの出力がそれぞれ「1」である場合、G11〜G14の出力は「1」を反転した「0」となる。すると、スイッチングFET42c1はオン、スイッチングFET42c2はオフ、スイッチングFET42c3はオン、スイッチングFET42c4はオフとなり、スピーカ20に電流は流れない(オフ状態)。
さらに、NORゲート33b,33aの出力が「0」である場合、G11〜G14の出力は「0」を反転した「1」となる。すると、スイッチングFET42c1はオフ、スイッチングFET42c2はオン、スイッチングFET42c3はオフ、スイッチングFET42c4はオンとなり、スピーカ44に電流は流れない(オフ状態)。
以上のように、1価3値波形生成回路16により、3値パルス密度変調信号から単電源3状態スピーカを駆動するための信号を生成することで、回路規模を増大させることなくスピーカ20を駆動することができる。
パルス合成回路22は、ドライバ回路18の駆動信号を合成して帰還信号を生成するが、例えば、図2の回路構成において、スイッチングFET42c2に並列に複数の抵抗を接続してそれらの接続点から信号を出力するとともに、スイッチングFET42c4に並列に複数の抵抗を接続してそれらの接続点から信号を出力し、両信号を合成して帰還信号を生成する。
次に、本実施形態の特徴の一つである、誤差検出回路26、28及びパルス合成回路30からなる誤差帰還回路について詳細に説明する。
<誤差帰還回路の信号波形>
誤差帰還回路は、ドライバ回路18に入力される信号と、ドライバ回路18から出力される信号の誤差分を検出し、これを減算器10に帰還させる回路である。1価3値波形生成回路16からドライバ回路18へは正相信号及び逆相信号が供給されるので、その誤差も正相信号の誤差と逆相信号の誤差からなる。パルス合成回路30は、これら正相誤差信号と逆相誤差信号を合成して誤差帰還信号を生成する。
図3A〜図3Dは、誤差帰還回路における信号波形である。
図3Aは、正相の誤差信号波形である。vp1は正相のドライバ回路18への入力信号(入力電圧信号)であり、vp2は正相のドライバ回路18からの出力信号(出力電圧信号)であり、verはこれらの誤差から生成される誤差帰還信号である。vp2において、破線はvp1をそのまま投影したものであり、従って破線と実線の相違がvp1とvp2の変化分(歪み分)を示す。vp2のパルスの立ち下がりタイミングが遅れるためパルス幅がvp1よりも増大している場合、図示するような正相の誤差帰還信号verが生成されて減算器12を経て帰還されるので、その分だけ減少させて誤差を減少させるように帰還が動作する。
図3Bは、正相の他の誤差信号波形である。vp2のパルスの立ち上がりタイミングが遅れるためパルス幅がvp1よりも減少している場合、減算器12を経て帰還される結果、その分だけ増大させて誤差を減少させるような誤差帰還信号verが生成される。
図3Cは、逆相の誤差信号波形である。vn1は逆相のドライバ回路18への入力信号(入力電圧信号)であり、vn2は逆相のドライバ回路18からの出力信号(出力電圧信号)である。vn2のパルスの立ち下がりタイミングが遅れるためパルス幅がvn1よりも増大している場合、減算器12を経て帰還される結果、その分だけ減少させて誤差を減少させるような誤差帰還信号verが生成される。但し、逆相であるため、正相の誤差帰還信号と比べて反転した信号波形(正相側にとって増大させる方向の信号波形)となる。
図3Dは、逆相の他の誤差信号波形である。vn2のパルスの立ち上がりタイミングが遅れるためパルス幅がvn1よりも減少している場合、減算器12を経て帰還される結果、その分だけ増大させて誤差を減少させるような誤差帰還信号verが生成される。但し、逆相であるため、正相の誤差帰還信号と比べて反転した信号波形となる。
<誤差帰還回路の真理値表>
図4A及び図4Bは、誤差帰還回路の真理値表である。図4Aは正相側の真理値表、図4Bは逆相側の真理値表である。
図4Aにおいて、vp1及びvp2がともに論理値「0」であれば、両者は一致しており歪みがないから誤差帰還信号verの論理値を「0」とする。vp1が論理値「0」、vp2が論理値「1」であれば、その分だけ減少させる必要があることから誤差帰還信号の論理値を「1」とする。vp1が論理値「1」、vp2が論理値「0」であれば、その分だけ増大させる必要があることから誤差帰還信号の論理値を「-1」とする。vp1、vp2の論理値がともに「1」である場合、両者は一致しており歪みがないから誤差帰還信号verの論理値も「0」とする。
図4Bにおいて、vn1及びvn2がともに論理値「0」あるいは「1」であれば、両者は一致しており歪みがないから誤差帰還信号verの論理値を「0」とする。vn1が論理値「0」、vn2が論理値「1」であれば、その分だけ減少させる必要があることから逆相であることを考慮して誤差帰還信号の論理値を「-1」とする。vn1が論理値「1」、vn2が論理値「0」であれば、その分だけ増大させる必要があることから逆相であることから誤差帰還信号の論理値を「1」とする。図4Aと図4Bとで、論理値が反転していることに留意されたい。
<誤差帰還回路の回路構成>
誤差帰還回路は、図4A及び図4Bの真理値表を実現する任意の回路構成とすることができる。
図5Aは、その回路構成の一例を示す。複数のNORゲート、NANDゲート、スリーステート・バッファ、及びスイッチから構成される。但しこの場合、デルタシグマ変調器内の減算器を加算器として用いることを想定したもので、Verは図4Aと図4Bの真理値表とは逆相(1が−1となり、−1が1となり、0は0)の信号となる。
NORゲートg1は、vn1及びvp2を入力し、演算結果をNANDゲートg3に出力するとともにNORゲートg6に出力する。
NORゲートg2は、vp1及びvn2を入力し、演算結果をNANDゲートg4に出力するとともにNORゲートg3に出力する。
NANDゲートg3は、NORゲートg1の演算結果とVdd(ミュート)信号を入力し、演算結果をNORゲートg5に出力する。
NANDゲートg4は、NORゲートの演算結果とVdd(ミュート)信号を入力し、演算結果をNORゲートg6に出力する。
NORゲートg5は、NANDゲートg3の演算結果とNORゲートg2の演算結果を入力し、演算結果をNORゲートg7及びバッファb1に出力する。
NORゲートg6は、NANDゲートg4の演算結果とNORゲートg1の演算結果を入力し、演算結果をNORゲートg7及びバッファb2に出力する。
NORゲートg7は、NORゲートg5、g6の演算結果を入力し、演算結果をスイッチs1に出力してそのオン/オフを制御する。
スイッチs1は、オンしたときに基準電圧vrefを誤差帰還信号verとして出力し、オフしたときにバッファb1、b2の合成信号を誤差帰還信号verとして出力する。
(vp1、vp2、vn1、vn2)の論理値が(0、0、1、1)の場合、ミュートをしないものとすると、
NORゲートg1の出力=0
NORゲートg2の出力=0
NANDゲートg3の出力=1
NANGゲートg4の出力=1
NORゲートg5の出力=0
NORゲートg6の出力=0
NORゲートg7の出力=1
となり、スイッチs1がオンして誤差帰還信号verは基準電圧vref、すなわち論理値「0」となる。(vp1、vp2、vn1、vn2)の論理値が(1、1、0、0)の場合も同様である。
(vp1、vp2、vn1、vn2)=(0、1、0、0)の場合、ミュートをしないものとすると、
NORゲートg1の出力=0
NORゲートg2の出力=1
NANDゲートg3の出力=1
NANDゲートg4の出力=0
NORゲートg5の出力=0
NORゲートg6の出力=1
NORゲートg7の出力=0
となり、スイッチs1がオフして誤差帰還信号verはバッファb2の出力、すなわち論理値「−1」となる。(逆相信号は1)
(vp1、vp2、vn1、vn2)=(1、0、0、0)の場合、ミュートをしないものとすると、
NORゲートg1の出力=1
NORゲートg2の出力=0
NANDゲートg3の出力=0
NANDゲートg4の出力=1
NORゲートg5の出力=1
NORゲートg6の出力=0
NORゲートg7の出力=0
となり、スイッチs1がオフして誤差帰還信号verはバッファb1の出力、すなわち論理値「1」となる。(逆相信号は-1)
なお、本来的にあり得ないが、仮に、何らかの異常が生じて(vp1、vp2、vn1、vn2)=(1、1、1、1)となった場合、ミュートをしないものとすると、
NORゲートg1の出力=0
NORゲートg2の出力=0
NANDゲートg3の出力=1
NANDゲートg4の出力=1
NORゲートg5の出力=0
NORゲートg6の出力=0
NORゲートg7の出力=1
となり、スイッチs1がオンして誤差帰還信号verは基準電圧vref、すなわち論理値「0」となるため問題とならない。
NORゲート及びNANDゲートg1〜g7が誤差検出回路26、28として機能し、バッファb1、b2及びスイッチs1がパルス合成回路30として機能する。
図5Bは、誤差帰還回路の他の例である。図5Aの回路に対し、ドライバ回路18による伝搬遅延時間による影響を低減するために各信号線に遅延用抵抗を付加したものである。
図6は、本実施形態における全高調波歪特性である。図において、横軸はパワーであり、縦軸は歪率+ノイズ(%)である。比較のため、誤差帰還回路が存在しない従来回路の場合も併せて示す。符号100は従来回路、符号200は実施形態である。本実施形態では、全てのパワー領域において高調波歪が抑制されており、性能が向上していることがわかる。
<第2実施形態>
図7は、本実施形態の信号変調回路の構成図である。信号変調回路は、減算器10と、積分器12と、位相反転回路14と、1価3値波形生成回路16と、ドライバ回路18と、パルス合成回路22と、減衰回路24と、誤差検出回路27を備える。信号変調回路は、負荷としてのスピーカ20に接続され、スピーカ20を駆動する。
ドライバ回路18に入力される信号は、第1実施形態と同様にパルス合成回路22で合成されて減算器10に帰還される。
また、ドライバ回路18から出力される信号(スピーカ20の接続方式はシングルエンド型であるため、正相、逆相の区別がなく1相のみの3値信号)が減衰回路24で減衰されて誤差検出回路27に供給される。
誤差検出回路27は、パルス合成回路22からの信号(ドライバ回路18への入力信号)と減衰回路24からの信号(ドライバ回路18からの出力信号)を比較し、その誤差分を検出して誤差帰還信号verを生成して減算器10に帰還する。
<誤差帰還回路の信号波形>
図8A〜図8Dは、誤差帰還回路の信号波形である。図において、v1はパルス合成回路22からの信号(ドライバ回路18への入力信号)、v2は減衰回路24からの信号(ドライバ回路18からの出力信号)、verは誤差帰還信号である。
図8A及び図8Dにおいて、v2において、破線はv1をそのまま投影したものであり、従って破線と実線の相違がv1とv2の変化分(歪み分)を示す。v2のパルスの立ち下がりタイミングが遅れるためパルス幅がv1よりも増大している場合、その分だけ減少させるような誤差帰還信号verが生成される。
図8B及び図8Cにおいて、v2の立ち上がりタイミングが遅れるためパルス幅がv1よりも減少している場合、その分だけ増大させるような誤差帰還信号verが生成される。
<誤差帰還回路の真理値表>
図9A及び図9Bは、誤差帰還回路の真理値表である。
図9Aにおいて、v1の論理値及びv2の論理値が一致する場合、誤差帰還信号verの論理値は全て「0」である。
v1の論理値が「−1」、v2の論理値が「0」の場合、誤差帰還信号verの論理値は「1」(減算器10で減算されることを考慮した論理値)であり、誤差分だけ減少させるように帰還する。
v1の論理値が「−1」、v2の論理値が「1」の場合も、誤差帰還信号verの論理値を「1」として誤差分だけ減少させるように帰還する。なお、デルタシグマ変調器が発振しない場合は、図9Bに示すように、誤差帰還信号verの論理値を「2」として減少分を増大させればよい。
v1の論理値が「0」、v2の論理値が「−1」の場合、誤差帰還信号verの論理値を「−1」として誤差分だけ増大させるように帰還する。
v1の論理値が「0」、v2の論理値が「1」の場合、誤差帰還信号verの論理値は「1」であり、誤差分だけ減少させるように帰還する。
v1の論理値が「1」、v2の論理値が「−1」の場合、誤差帰還信号verの論理値を「−1」として誤差分だけ増大させるように帰還する。なお、発振を確実に防止するためには、図9Bに示すように、この場合に誤差帰還信号verの論理値を「−2」として増大分を増大させればよい。
v1の論理値が「1」、v2の論理値が「0」の場合、誤差帰還信号verの論理値を「−1」として誤差分だけ増大させるように帰還する。
本実施形態の誤差検出回路27も、第1実施形態の誤差帰還回路と同様に、上記の真理値表に沿った論理となるように複数の論理ゲート及びスイッチを組み合わせて実現できる。但し、第1実施形態と同様に、本実施形態の誤差検出回路27も、特定の論理回路構成に限定されると解釈されるべきではなく、図9Aあるいは図9Bの真理値表を実現し得る任意の回路が含まれると解釈されるべきである。
図10は、本実施形態の周波数スペクトルである。図10(a)は本実施形態、図10(b)は従来回路である。従来回路ではノイズや歪みが生じているところ、本実施形態ではこれらが低減されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態では、量子化器としてDFFを設けているが、これに代えて、チョッパ回路とDFFから量子化器を構成してもよい。チョッパ回路のスイッチングのオンオフをクロック信号で制御することで、クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ1ビットデジタル信号を生成することができる。
10 減算器、12 積分器、14 位相反転回路、16 1価3値波形生成回路、18 ドライバ回路、20 スピーカ、22 パルス合成回路、26、27、28 誤差検出回路、30 パルス合成回路。

Claims (3)

  1. 入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、
    入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、
    前記減算器からの出力を積分する積分器と、
    前記積分器で積分された信号を量子化する量子化器と、
    前記量子化器からの信号に基づき負荷を駆動するための駆動信号を生成するドライバ回路と、
    前記ドライバ回路に供給される信号を前記入力信号に帰還させる帰還信号を生成する帰還回路と、
    前記ドライバ回路に供給される信号と前記ドライバ回路から出力される前記駆動信号との誤差を前記入力信号に帰還させる誤差帰還回路と、
    を備えることを特徴とする信号変調回路。
  2. 請求項1記載の信号変調回路において、
    前記ドライバ回路は、正相及び逆相の駆動信号で負荷を駆動するブリッジ接続型であり、
    前記誤差帰還回路は、
    正相側の誤差を検出する第1誤差検出回路と、
    逆相側の誤差を検出する第2誤差検出回路と、
    前記第1誤差検出回路で検出された誤差信号及び前記第2誤差検出回路で検出された誤差信号を合成する合成回路と、
    を備えることを特徴とする信号変調回路。
  3. 請求項1記載の信号変調回路において、
    前記ドライバ回路は、単相の駆動信号で負荷を駆動するシングルエンド型であり、
    前記誤差帰還回路は、
    前記ドライバ回路に供給される信号を合成する合成回路と、
    前記合成回路からの信号と前記ドライバ回路から出力される前記駆動信号の誤差を検出する誤差検出回路と、
    を備えることを特徴とする信号変調回路。
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