JP2006303865A - デジタルスイッチングアンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】負帰還を持つデジタルスイッチングアンプにおいて、動作開始時のポップノイズを低減すると同時に、ループの初期化の適正を図るようにした。
【解決手段】この発明は、積分器11と、積分器11の出力を入力とするパルス幅変調器12と、無信号パルスを出力するパルス幅変調器13と、パルス幅変調器の出力をスイッチング増幅するスイッチング増幅回路15、16と、スイッチング増幅回路15、16の出力を積分器11に負帰還する帰還回路18とを備えている。動作開始時の所定期間には、スイッチング増幅回路15はパルス幅変調器13の出力信号を増幅して負荷を駆動すると同時に、積分器11にはパルス幅変調器12の出力信号をスイッチング増幅回路16で増幅した信号が負帰還され、所定期間終了後は、スイッチング増幅回路15はパルス幅変調器12の出力信号を増幅して負荷を駆動すると同時に、積分器11にも同増幅信号を負帰還する。
【選択図】図1

Description

本発明は、入力信号に従ったデジタルスイッチング信号出力を行い、スピーカー、ヘッドホン、圧電素子、発熱素子、モーター等の抵抗性、容量性、インダクタンス性の負荷を駆動したり、あるいは電圧、電流、電荷等の電気的信号を出力するデジタルスイッチングアンプに関するものである。
例えばオーディオ分野において、スピーカーやヘッドホン等の低抵抗負荷を駆動しアナログ音声信号を発生させるアンプとして、デジタルスイッチングアンプ(またはD級アンプ)が知られている。このアンプは、大きな振幅出力を実現しやすく、アンプ内での電圧降下が小さいため低発熱であることから、LSIに集積化したり、小型のセットに用いる部品として、大変有用である。
さらに、スイッチング増幅された信号を入力側に負帰還することによって、歪みやノイズ特性を向上させるデジタルスイッチングアンプが提供されている。このようなデジタルスイッチングアンプの例として、第1の従来例として挙げる特許文献1に記載のものが知られている。
この第1の従来例は、図7に示すように、積分器61と、パルス幅変調器62と、スイッチング増幅回路63と、ローパスフィルタ64と、帰還回路65とを備えている。積分器61は、入力信号60と帰還信号との差分を積分した差分積分信号を出力する。パルス幅変調器62では、前記差分積分信号に基づいて1ビット信号を発生し、出力する。スイッチング増幅回路63では、前記1ビット信号をスイッチング増幅し、スイッチング増幅された1ビット信号はローパスフィルタ64によって帯域制限された後、スピーカーやヘッドホンなどの負荷66を駆動する。同時に、スイッチング増幅された1ビット信号は、帰還信号として帰還回路65によって積分器61に負帰還される。
第1の従来例では、スイッチング増幅された出力信号を入力側に負帰還することにより、電源電圧の変動やスイッチングによる波形の歪みなどによる出力信号の入力信号との誤差成分を補正することができ、歪みやノイズ特性の向上を可能としている。
一方、例えばオーディオ分野のスピーカーやヘッドホン等のアンプにおいては、アンプをパワーアップする際にボツ音(またはポップノイズ)が発生しないようにすることが必須である。一般に、アンプをパワーアップする際には、アンプの出力信号をミュートしておき、アンプが入力に対応した出力信号を安定して出力する状態になってからミュートを解除して、ポップノイズが発生しないようにする必要がある。
デジタルスイッチングアンプにおいて、前記のポップノイズに対する出力制御を行う例としては、第2の従来例として挙げる特許文献2のように、アンプの動作開始時の所定期間中に、スイッチング増幅される信号を、“H”と“L”が平均的に等しくなるような信号となるように設定し、平均的に0レベルの信号が出力されるようにするという方法が知られている。
この第2の従来例は、図8に示すように、パルス幅変調器71と、スイッチング増幅回路72と、ローパスフィルタ73と、初期値設定回路74とを備えている。入力信号70をもとにパルス幅変調器71で発生した1ビット信号をスイッチング増幅回路72でスイッチング増幅し、ローパスフィルタ73によって帯域制限された後、スピーカーやヘッドホンなどの負荷75を駆動する。アンプの初期動作時には、初期値設定回路74の制御で、1ビット信号データを所定期間、連続的に初期値すなわち“H”と“L”の期間が平均的に等しくなるような配列のデータとする。これによって、初期動作時に負荷75に供給される信号は0レベルが連続する信号となり、ミュート状態を実現することができる。
特開平5−63457号公報 特開2002―158541号公報
ところで、前述の従来例1のような、負帰還をもつ構成のデジタルスイッチングアンプにおいても、動作開始時のポップノイズの発生をおさえることが必要であるが、従来例2のように初期動作時の所定期間に0レベルの信号を出力することによってポップノイズが発生しないようにすると、以下のような不都合が生じる。
すなわち、積分器61には、入力信号60と、スイッチング増幅された後帰還回路65を経て負帰還された信号とが入力され、この負帰還される信号は入力信号60と同等のレベルの信号であるはずであるが、初期動作時には、入力信号60はそのまま入力されているのに対し、負帰還される信号は本来の帰還信号とは異なる、強制的に0レベルとされた信号であるため、積分器出力は期待される出力と異なる値に安定化されてしまい、初期動作終了後、出力のミュート状態が解除された時から積分器出力が急激に変動して、大きなノイズとして聞こえてしまう可能性がある。
そこで、本発明は、負帰還をもつ構成のデジタルスイッチングアンプにおいても、動作開始時のポップノイズの発生を抑えながら、同時にループの初期化、すなわち積分器出力の適正化も正しく行うことを可能にしたデジタルスイッチングアンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のデジタルスイッチングアンプは、以下のような構成からなる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、入力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第1のパルス幅変調器と、無信号状態を表現する所定のパルスを出力する第2のパルス幅変調器と、前記第1のパルス幅変調器の出力信号あるいは前記第2のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与える第1のスイッチング増幅回路と、前記第1のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行う第2のスイッチング増幅回路と、前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号あるいは前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号のいずれかを前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、動作開始時の所定期間には、前記第1のスイッチング増幅回路には前記第2のパルス幅変調器の出力信号が、前記第2のスイッチング増幅回路には前記第1のパルス幅変調器の出力信号が、前記帰還回路には前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号がそれぞれ入力され、前記所定期間の終了後は、前記第1のスイッチング増幅回路には前記第1のパルス幅変調器の出力信号が、前記帰還回路には前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号がそれぞれ入力されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記第1のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路または前記第2のスイッチング増幅回路とを接続する第1のスイッチ、および前記第2のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路とを接続する第2のスイッチを含む第1のパス切替回路と、前記第1のスイッチング増幅回路または前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路とを接続する第3のスイッチを含む第2のパス切替回路とを、さらに備え、動作開始時の所定期間には、前記第1のスイッチは前記第1のパルス幅変調器と前記第2のスイッチング増幅回路との接続を行い、前記第2のスイッチは前記第2のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路との接続を行い、かつ前記第3のスイッチは前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行い、前記所定期間の終了後は、前記第1のスイッチは前記第1のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路との接続を行い、前記第3のスイッチは前記第1のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行うことを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、入力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力信号に応じたパルス幅変調の動作、および無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を選択的に行うことができる第1のパルス幅変調器と、前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第2のパルス幅変調器と、前記第1のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与える第1のスイッチング増幅回路と、前記第2のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行う第2のスイッチング増幅回路と、前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号あるいは前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号のいずれかを前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を行うと同時に、前記帰還回路には前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号が入力され、前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じたパルス幅変調の動作を行うと同時に、前記帰還回路には前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号が入力されることを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記第1のスイッチング増幅回路または前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路とを接続するスイッチを含むパス切替回路をさらに備え、動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を行うと同時に、前記スイッチは前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行い、前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調の動作を行うと同時に、前記スイッチは前記第1のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行うことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、入力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第1のパルス幅変調器と、無信号状態を表現する所定のパルスを出力する第2のパルス幅変調器と、前記第1のパルス幅変調器の出力信号あるいは前記第2のパルス幅変調器の出力信号のいずれかを入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与えるスイッチング増幅回路と、前記第1のパルス幅変調器の出力信号および前記スイッチング増幅回路の出力信号を、第1および第2の増幅率でそれぞれ増幅して前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、動作開始時の所定期間には、前記スイッチング増幅回路には前記第2のパルス幅変調器の出力信号が入力されると同時に、前記帰還回路によって前記第1のパルス幅変調器の出力信号が第1の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還され、前記所定期間の終了後は、前記スイッチング増幅回路には前記第1のパルス幅変調器の出力信号が入力されると同時に、前記帰還回路によって前記スイッチング増幅回路の出力信号が第2の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還されることを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記第1のパルス幅変調器または前記第2のパルス幅変調器と前記スイッチング増幅回路とを接続する第1のスイッチを含むパス切替回路をさらに備え、前記帰還回路は、前記第1のパルス幅変調器の出力信号を第1の増幅率で増幅する第1の増幅回路と、前記スイッチング増幅回路の出力信号を第2の増幅率で増幅する第2の増幅回路と、前記第1の増幅回路または第2の増幅回路の出力信号を選択的に出力する第2のスイッチとを含み、動作開始時の所定期間には、前記第1のスイッチは前記第2のパルス幅変調器と前記スイッチング増幅回路との接続を行い、同時に、前記第2のスイッチは前記第1の増幅回路の出力信号を出力させ、前記所定期間の終了後は、前記第1のスイッチは前記第1のパルス幅変調器と前記スイッチング増幅回路との接続を行い、同時に、前記第2のスイッチは前記第2の増幅回路の出力信号を出力させることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、入力信号を積分する積分器と、前記積分器の出力信号に応じたパルス幅変調の動作、および無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を選択的に行うことができる第1のパルス幅変調器と、前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第2のパルス幅変調器と、前記第1のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与えるスイッチング増幅回路と、前記第2のパルス幅変調器の出力信号および前記スイッチング増幅回路の出力信号を、第1および第2の増幅率でそれぞれ増幅して前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力すると同時に、前記帰還回路によって前記第2のパルス幅変調器の出力信号が第1の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還され、前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行うと同時に、前記帰還回路によって前記スイッチング増幅回路の出力信号が第2の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還されることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記帰還回路は、前記第2のパルス幅変調器の出力信号を第1の増幅率で増幅する第1の増幅回路と、前記スイッチング増幅回路の出力信号を第2の増幅率で増幅する第2の増幅回路と、前記第1または第2の増幅回路の出力信号を選択的に出力するスイッチとを含み、動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を行い、同時に、前記スイッチは前記第1の増幅回路の出力信号を出力させ、前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調の動作を行い、同時に、前記スイッチは前記第2の増幅回路の出力信号を出力させることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のうちいずれか1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプにおいて、前記動作開始時の所定期間の終了後に、各部の動作を切り替えるタイミングを、入力信号が0レベルの時あるいは任意の微小レベルである時にしたことを特徴としている。
このような構成からなる本発明によれば、負帰還をもつ構成のデジタルスイッチングアンプにおいて、動作開始時のポップノイズ発生を防止すると同時に、ループの初期化、すなわち積分器出力の適正化を正しく行うことができる。
すなわち、本発明では、動作開始時に負荷に与える出力信号レベルを無信号レベルとすることにより、システム起動時のノイズによるポップノイズ発生を防止しながら、さらに、動作開始時には、この強制的に無信号レベルに設定された信号だけでなく、本来の入力信号に基づいたパルス幅変調信号を、簡単な構成及び処理の追加によって別に発生させ、このパルス幅変調信号を負帰還することによって、積分回路を正しい出力状態にさせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態におけるデジタルスイッチングアンプの構成について、図1を用いて説明する。
図1に示すデジタルスイッチングアンプは、積分器11と、パルス幅変調器12と、パルス幅変調器13と、スイッチング増幅回路15と、スイッチング増幅回路16と、帰還回路18とを備え、さらにパルス幅変調器12、13とスイッチング増幅回路15、16との間、およびスイッチング増幅回路15、16と帰還回路18との間に、それぞれ信号の経路(パス)を切り替えるためのパス切替回路14、17を備えている。
積分器11は、アナログ信号またはデジタル信号である入力信号10と帰還回路18の出力との差分を積分する回路である。パルス幅変調器12は、積分器11の出力信号のレベルに応じてパルスの幅を変えて変調したパルス幅変調信号を発生し、出力する。パルス幅変調器13は、無信号状態を表現する所定のパルスを発生する。
パス切替回路14は、スイッチ141〜143からなる。スイッチ141は、パルス幅変調器12とスイッチング増幅回路15との接続を行う。スイッチ142は、パルス幅変調器12とスイッチング増幅回路16との接続を行う。スイッチ143は、パルス幅変調器13とスイッチング増幅回路15との接続を行う。
スイッチング増幅回路15は、パルス幅変調器12またはパルス幅変調器13の出力信号を入力信号としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷19に与える。スイッチング増幅回路16は、パルス幅変調器12の出力信号を入力信号としてスイッチング増幅を行う。
スイッチング増幅回路15とスイッチング増幅回路16は、増幅率が等しくなるように構成されている。スイッチング増幅回路15の出力はスピーカーやヘッドホンなどの低抵抗の負荷19を駆動する。スイッチング増幅回路16は負荷が接続されないため、スイッチング増幅回路15よりも内部抵抗が大きくても良い。したがって、例えばCMOSでスイッチング増幅回路15、16を構成する場合には、スイッチング増幅回路16は小さいサイズのMOSで構成することができる。
パス切替回路17は、スイッチ171、172を備え、スイッチ171はスイッチング増幅回路16と帰還回路18との接続を行い、スイッチ172はスイッチング増幅回路15と帰還回路18との接続を行う。
帰還回路18は、スイッチング増幅回路15またはスイッチング増幅回路16の出力信号を積分器11の入力側に予め設定された増幅率で負帰還するようになっている。この帰還回路18は、上記の出力信号を増幅する増幅回路181と、入力信号10と増幅回路181の出力信号との差分を出力する差分回路(減算回路)182とを備えている。差分回路182の出力信号は、積分器11に入力されるようになっている。
次に、スイッチング増幅回路15、16の具体的な構成の一例について、図2を参照して説明する。
ここで、スイッチング増幅回路15、16は同一構成であるので、図2ではスイッチング増幅回路15の構成について説明する。
スイッチング増幅回路15は、図2に示すように、4つのスイッチ素子151〜154により差動構成を採用している。すなわち、スイッチ素子151とスイッチ素子152とは直列接続され、その一端側に電圧V1が印加され、その他端側に電圧V0が印加されるようになっている。また、スイッチ素子153とスイッチ素子154とは直列接続され、その一端側に電圧V1が印加され、その他端側に電圧V0が印加されるようになっている。さらに、スイッチ素子151、152の共通接続部とスイッチ素子153、154の共通接続部とには、負荷19が接続されている。
このような構成からなるスイッチング増幅回路15のスイッチ素子151〜154は、パルス幅変調器12またはパルス幅変調器13の出力信号に基づいて以下のようなスイッチング動作を行う。すなわち、スイッチ素子151がオンするときにはスイッチ素子154がオンし、スイッチ素子152がオンするときにはスイッチ素子153がオンする。
次に、このような構成からなる第1実施形態の動作例について、図1および図2を参照して説明する。
第1実施形態の動作開始時(動作開始直後)の所定期間には、パス切替回路14のスイッチ142、143がオンするので、スイッチング増幅回路15にはパルス幅変調器13の出力信号が入力されるとともに、スイッチング増幅回路16にはパルス幅変調器12の出力信号が入力される。このときには、同時に、パス切替回路17のスイッチ171がオンするので、帰還回路18にはスイッチング増幅回路16の出力信号が入力される。
その結果、負荷19には無信号状態を表現する所定のパルスが与えられ、出力をミュート状態にできる。同時に、この状態において、積分器11を含む負帰還のかかった閉ループ内では、帰還回路18が入力信号10に相当するスイッチング増幅信号を負帰還し続け、積分器11の出力を入力信号に対応した適正な値にすることができる。
一方、上記の所定期間の終了後は、パス切替回路14のスイッチ142、143がオフしてスイッチ141がオンするので、スイッチング増幅回路15にはパルス幅変調器12の出力信号が入力される。これと同時に、パス切替回路17のスイッチ171がオフしてスイッチ172がオンするので、帰還回路18にはスイッチング増幅回路15の出力信号が入力される。
その結果、第1実施形態は入力信号に対応した出力信号を出力する状態となる。また、この状態において、スイッチング増幅回路16は動作を停止していても良いし、任意の入力信号によって動作を継続していても良い。
ここで、パルス幅変調器13が出力する「無信号状態を表現する所定のパルス」について説明する。
その「無信号状態を表現する所定のパルス」とは、スイッチング増幅回路が0レベルの信号を出力する場合に、それに相当するパルス変調信号のことであり、以下の各実施形態の場合にも同様である。
その一例として、スイッチング増幅回路15で0レベルの信号を出力する場合について、図2を参照して説明する。
図2に示すスイッチング増幅回路は差動構成となっており、負荷19の両端OUT1およびOUT2の電圧差が出力信号に相当する。出力信号が0レベルとなるためには、例えば図3(a)に示すように、V1とV0の2値からなるパルス変調信号において、V1レベルの時間幅とV0レベルの時間幅が平均的に等しくなるようなパルス変調信号であれば良い。
あるいは、図3(b)に示すように、負荷の両端OUT1とOUT2をV0レベルに固定し、OUT1とOUT2との電圧差が0になるようにしても良いし、図3(c)に示すように、OUT1とOUT2が同一のパルスを出力して、OUT1とOUT2との電圧差が0になるようにしても良い。
以上のように、第1実施形態では、上記のような動作によって、負帰還をもつ構成のデジタルスイッチングアンプにおいても、動作開始時のポップノイズの発生を抑えながら、同時に負帰還ループの初期化、すなわち積分器の出力の適正化も正しく行うことが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態におけるデジタルスイッチングアンプについて、図4を用いて説明する。
図4に示すデジタルスイッチングアンプは、積分器11と、パルス幅変調器22と、パルス幅変調器23と、スイッチング増幅回路15と、スイッチング増幅回路16と、帰還回路18とを備え、さらにスイッチング増幅回路15、16と帰還回路18との間に、信号の経路を切り替えるためのパス切替回路17を備えている。
これを図1に示したデジタルスイッチングアンプと比較すると、パルス幅変調器12、13をパルス幅変調器22、23に置き換えるとともに、パス切替回路14を省略するようにした。
これに伴い、パルス幅変調器22は、積分器11の出力信号のレベルに応じてパルス幅変調信号を生成出力する動作と、無信号状態を表現する所定のパルスを発生する動作とを選択的に行うことができるようにした。そして、パルス幅変調器22の出力信号を、スイッチング増幅回路15に常に入力するようにした。
さらに、パルス幅変調器23は、積分器11の出力信号のレベルに応じてパルス幅変調信号を生成出力するようにした。そして、パルス幅変調器23の出力信号を、スイッチング増幅回路16に常に入力するようにした。
なお、第2実施形態の構成は、以上の点を除けば、図1に示す第1実施形態の構成と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその説明は省略する。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図4を参照して説明する。
第2実施形態の動作開始時の所定期間には、パルス幅変調器22は無信号状態を表現する所定のパルスを発生し、パルス幅変調器23は積分器11の出力信号のレベルに応じてパルス幅変調信号を発生する。このため、スイッチング増幅回路15にはパルス幅変調器22の出力信号が入力されるとともに、スイッチング増幅回路16にはパルス幅変調器23の出力信号が入力される。このときには、同時にパス切替回路17のスイッチ171がオンするので、帰還回路18にはスイッチング増幅回路16の出力信号が入力される。
その結果、第2実施形態では、第1実施形態と同様に動作することができる。
一方、上記の所定期間の終了後は、パルス幅変調器22は、積分器11の出力信号のレベルに応じたパルス幅変調信号を発生し、そのパルス幅変調信号がスイッチング増幅回路15に入力される。これと同時に、パス切替回路17のスイッチ171がオフしてスイッチ172がオンするので、帰還回路18にはスイッチング増幅回路15の出力信号が入力される。
その結果、第2実施形態は入力信号に対応した出力信号を出力する状態となる。また、この状態において、パルス幅変調器23はスイッチング増幅回路16とともに動作を停止していても良いし、任意のパルス幅変調信号を出力してスイッチング増幅回路16を動作させておいても良い。その他の動作に関しては、図1に示したデジタルスイッチングアンプと同様である。
以上のような動作によって、第2実施形態では、図1に示した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態におけるデジタルスイッチングアンプについて、図5を用いて説明する。
図5に示すデジタルスイッチングアンプは、積分器11と、パルス幅変調器12と、パルス幅変調器13と、スイッチング増幅回路15と、帰還回路38とを備え、パルス幅変調器12、13とスイッチング増幅回路15との間に信号パスを切り替えるパス切替回路34を設けるとともに、帰還回路38が信号パスを切り替えるパス切替回路37を含んでいる。
積分器11は、アナログ信号またはデジタル信号である入力信号10と帰還回路18の出力との差分を積分する回路である。パルス幅変調器12は、積分器11の出力信号のレベルに応じてパルスの幅を変えて変調したパルス幅変調信号を発生し、出力する。パルス幅変調器13は、無信号状態を表現する所定のパルスを発生する。
パス切替回路34は、スイッチ341、342からなる。スイッチ341は、パルス幅変調器12とスイッチング増幅回路15との接続を行う。スイッチ342は、パルス幅変調器13とスイッチング増幅回路15との接続を行う。
スイッチング増幅回路15は、パルス幅変調器12またはパルス幅変調器13の出力信号をパス切替回路34で選択的に入力し、この入力信号のスイッチング増幅を行う。スイッチング増幅回路15は、その入力信号に応じてスピーカやヘッドホンなどの低抵抗の負荷19を駆動する。
帰還回路38は、パス切替回路37によってパルス幅変調器12の出力信号またはスイッチング増幅回路15の出力信号のいずれかを選択して、それぞれの信号ごとに独立に予め設定された異なる増幅率で増幅して積分器11に負帰還するようになっている。
ここで、帰還回路38での各増幅率を適切に設定することにより、パルス幅変調器12からの帰還信号は、図1で説明したスイッチング増幅回路16からの帰還信号と等価にすることができ、また等価になるように増幅率を設定することが望ましい。
すなわち、スイッチング増幅回路15およびスイッチング増幅回路16の増幅率を等しく「A」とし、スイッチング増幅回路15の出力信号を負帰還するときの増幅率を「G」に設定し、パルス幅変調器12の出力信号を負帰還するときの増幅率を「A・G」に設定することにより、パルス幅変調器12からの負帰還信号を、パルス幅変調器12からスイッチング増幅回路15を通って負帰還される信号と等価にすることができる。
このために、帰還回路38は、図5に示すように、パルス幅変調器12の出力信号を増幅率「A・G」で増幅する増幅回路381と、スイッチング増幅回路15の出力信号を増幅率「G」で増幅する増幅回路382と、増幅回路381の出力信号を取り出すスイッチ371と、増幅回路382の出力信号を取り出すスイッチ372と、入力信号10と増幅回路381または増幅回路382の出力信号との差分を出力する差分回路383とを備えている。差分回路383の出力信号は、積分器11に入力されるようになっている。
次に、このような構成からなる第3実施形態の動作例について、図5を参照して説明する。
第3実施形態の動作開始時の所定期間には、パス切替回路34のスイッチ342がオンするので、スイッチング増幅回路15にはパルス幅変調器13の出力信号が入力される。このときには、同時に、パス切替回路37のスイッチ371がオンするので、帰還回路38ではパルス幅変調器12の出力信号が積分器11に負帰還される。
その結果、負荷19には無信号状態を表現する所定のパルスが与えられ、出力をミュート状態にできる。同時に、この状態において、積分器11を含む負帰還のかかった閉ループ内では、帰還回路38が入力信号10に相当するパルス幅変調信号を負帰還し続け、積分器11の出力を入力信号に対応した適正な値にすることができる。
一方、上記の所定期間の終了後は、パス切替回路34のスイッチ342がオフしてスイッチ341がオンするので、スイッチング増幅回路15にはパルス幅変調器12の出力信号が入力される。これと同時に、パス切替回路37のスイッチ371がオフしてスイッチ372がオンするので、帰還回路38にはスイッチング増幅回路15の出力信号が入力されて負帰還される。その結果、第3実施形態は入力信号に対応した出力信号を出力する状態となる。
以上のような動作によって、第3実施形態では、図1および図4に示した第1および第2実施形態とは構成が異なるが、第1および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態におけるデジタルスイッチングアンプについて、図6を用いて説明する。
図6に示すデジタルスイッチングアンプは、積分器11と、パルス幅変調器22と、パルス幅変調器23と、スイッチング増幅回路15と、帰還回路38とを備え、さらに帰還回路38は信号の経路を切り替えるためのパス切替回路37を含んでいる。
これを図5に示したデジタルスイッチングアンプと比較すると、パルス幅変調器12、13をパルス幅変調器22、23に置き換えるとともに、パス切替回路34を省略するようにした。
これに伴い、パルス幅変調器22は、積分器11の出力信号のレベルに応じてパルス幅変調信号を生成出力する動作と、無信号状態を表現する所定のパルスを発生する動作とを選択的に行うことができるようにした。そして、パルス幅変調器22の出力信号を、スイッチング増幅回路15に常に入力するようにした。
また、パルス幅変調器23は、積分器11の出力信号のレベルに応じてパルス幅変調信号を生成出力するようにした。そして、パルス幅変調器23の出力信号を、帰還回路38の増幅回路381に入力するようにした。
さらに、帰還回路38は、パス切替回路37によって第2のパルス幅変調器23の出力信号またはスイッチング増幅回路15の出力信号のいずれかを選択して、それぞれの信号ごとに独立に予め設定された増幅率で積分器11に負帰還するようにした。
なお、第4実施形態の構成は、以上の点を除けば、図5に示す第3実施形態の構成と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその説明は省略する。
次に、このような構成からなる第4実施形態の動作例について、図6を参照して説明する。
第4実施形態の動作開始時の所定期間には、パルス幅変調器22は無信号状態を表現するパルスを発生し、パルス幅変調器23は積分器11の出力信号のレベルに応じたパルス幅変調信号を発生する。このときには、パス切替回路37のスイッチ371がオンするので、帰還回路38ではパルス幅変調器23の出力信号が積分器11に負帰還される。その他の動作に関しては、図5に示したデジタルスイッチングアンプと同様である。
一方、上記の所定期間の終了後は、パス切替回路37のスイッチ371がオフしてスイッチ372がオンする。これと同時に、パルス幅変調器22は積分器11の出力信号のレベルに応じたパルス幅変調信号を発生するので、帰還回路38にはスイッチング増幅回路15の出力信号が入力されて負帰還される。その結果、第4実施形態は入力信号に対応した出力信号を出力する状態となる。
なお、このときには パルス幅変調器23は動作を停止していても良いし、任意のパルス幅変調信号を出力していても良い。
以上のような動作によって、第4実施形態では、図1、図4、および図5に示した第1〜第3実施形態とは構成が異なるが、第1〜第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るデジタルスイッチングアンプについて説明する。
上記の第1〜第4の各実施形態に係るデジタルスイッチングアンプでは、初期動作時に出力をミュート状態とすることによって、動作開始時のポップノイズを防止するという効果があるが、初期動作終了直後に出力信号のレベルが大きい場合には、ミュート状態から大信号出力への瞬間的な切り替えによる出力段差がやはりポップノイズとして聞こえてしまう。
そこで、この第5実施形態は、上記の各実施形態において、初期動作時のミュート出力状態から、初期動作終了後の信号を出力する状態への各部の動作の切り替えを、入力信号が0レベルの時あるいは任意の微小レベルである時に行うことによって、前記出力段差を小さくし、ポップノイズを低減するようにした。
例えば、入力信号レベルをレベルコンパレータで監視(モニタ)しておき、動作開始時の所定期間終了後、最初に入力信号レベルが0あるいは任意の微小レベルであると判定された時刻(タイミング)に、初期動作時のミュート出力状態から、初期動作終了後の信号を出力する状態への切り替えを行なうようにした。
(その他)
以上に示した各実施形態におけるパルス幅変調器は、後段に接続されるスイッチング増幅回路の構成に応じて、1種類のパルス幅変調信号を発生するものであっても良いし、複数のパルス幅変調信号を発生するものであっても良い。また、複数の異なる分解能で積分器出力を量子化し、その量子化信号それぞれについてパルス幅変調を行った信号を発生したものでも良い。
さらに、スイッチング増幅器は、デジタルスイッチングアンプで一般的に知られている、“H”レベルと“L”レベルの2値を出力する構成のものでも良いし、さらに多くのスイッチング素子を用いて複数の異なる3値以上を出力する構成のものであっても良い。
本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図である。 スイッチング増幅回路の構成の一例を示す図である。 パルス幅変調器から出力される無信号状態を表現するパルスの例を説明する波形図である。 本発明の第2実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の構成を示すブロック図である。 本発明の第4実施形態の構成を示すブロック図である。 従来の第1の例のデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。 従来の第2の例のデジタルスイッチングアンプの構成を示すブロック図である。
符号の説明
11 積分器
12、13、22、23 パルス幅変調器
14、17、34、37 パス切替回路
15、16 スイッチング増幅回路
18、38 帰還回路
19 負荷

Claims (9)

  1. 入力信号を積分する積分器と、
    前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第1のパルス幅変調器と、
    無信号状態を表現する所定のパルスを出力する第2のパルス幅変調器と、
    前記第1のパルス幅変調器の出力信号あるいは前記第2のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与える第1のスイッチング増幅回路と、
    前記第1のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行う第2のスイッチング増幅回路と、
    前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号あるいは前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号のいずれかを前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、
    動作開始時の所定期間には、前記第1のスイッチング増幅回路には前記第2のパルス幅変調器の出力信号が、前記第2のスイッチング増幅回路には前記第1のパルス幅変調器の出力信号が、前記帰還回路には前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号がそれぞれ入力され、
    前記所定期間の終了後は、前記第1のスイッチング増幅回路には前記第1のパルス幅変調器の出力信号が、前記帰還回路には前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号がそれぞれ入力されることを特徴とするデジタルスイッチングアンプ。
  2. 前記第1のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路または前記第2のスイッチング増幅回路とを接続する第1のスイッチ、および前記第2のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路とを接続する第2のスイッチを含む第1のパス切替回路と、
    前記第1のスイッチング増幅回路または前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路とを接続する第3のスイッチを含む第2のパス切替回路とを、さらに備え、
    動作開始時の所定期間には、前記第1のスイッチは前記第1のパルス幅変調器と前記第2のスイッチング増幅回路との接続を行い、前記第2のスイッチは前記第2のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路との接続を行い、かつ前記第3のスイッチは前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行い、
    前記所定期間の終了後は、前記第1のスイッチは前記第1のパルス幅変調器と前記第1のスイッチング増幅回路との接続を行い、前記第3のスイッチは前記第1のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行うことを特徴とする請求項1に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  3. 入力信号を積分する積分器と、
    前記積分器の出力信号に応じたパルス幅変調の動作、および無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を選択的に行うことができる第1のパルス幅変調器と、
    前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第2のパルス幅変調器と、
    前記第1のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与える第1のスイッチング増幅回路と、
    前記第2のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行う第2のスイッチング増幅回路と、
    前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号あるいは前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号のいずれかを前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、
    動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を行うと同時に、前記帰還回路には前記第2のスイッチング増幅回路の出力信号が入力され、
    前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じたパルス幅変調の動作を行うと同時に、前記帰還回路には前記第1のスイッチング増幅回路の出力信号が入力されることを特徴とするデジタルスイッチングアンプ。
  4. 前記第1のスイッチング増幅回路または前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路とを接続するスイッチを含むパス切替回路をさらに備え、
    動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を行うと同時に、前記スイッチは前記第2のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行い、
    前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調の動作を行うと同時に、前記スイッチは前記第1のスイッチング増幅回路と前記帰還回路との接続を行うことを特徴とする請求項3に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  5. 入力信号を積分する積分器と、
    前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第1のパルス幅変調器と、
    無信号状態を表現する所定のパルスを出力する第2のパルス幅変調器と、
    前記第1のパルス幅変調器の出力信号あるいは前記第2のパルス幅変調器の出力信号のいずれかを入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与えるスイッチング増幅回路と、
    前記第1のパルス幅変調器の出力信号および前記スイッチング増幅回路の出力信号を、第1および第2の増幅率でそれぞれ増幅して前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、
    動作開始時の所定期間には、前記スイッチング増幅回路には前記第2のパルス幅変調器の出力信号が入力されると同時に、前記帰還回路によって前記第1のパルス幅変調器の出力信号が第1の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還され、
    前記所定期間の終了後は、前記スイッチング増幅回路には前記第1のパルス幅変調器の出力信号が入力されると同時に、前記帰還回路によって前記スイッチング増幅回路の出力信号が第2の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還されることを特徴とするデジタルスイッチングアンプ。
  6. 前記第1のパルス幅変調器または前記第2のパルス幅変調器と前記スイッチング増幅回路とを接続する第1のスイッチを含むパス切替回路をさらに備え、
    前記帰還回路は、前記第1のパルス幅変調器の出力信号を第1の増幅率で増幅する第1の増幅回路と、前記スイッチング増幅回路の出力信号を第2の増幅率で増幅する第2の増幅回路と、前記第1の増幅回路または第2の増幅回路の出力信号を選択的に出力する第2のスイッチとを含み、
    動作開始時の所定期間には、前記第1のスイッチは前記第2のパルス幅変調器と前記スイッチング増幅回路との接続を行い、同時に、前記第2のスイッチは前記第1の増幅回路の出力信号を出力させ、
    前記所定期間の終了後は、前記第1のスイッチは前記第1のパルス幅変調器と前記スイッチング増幅回路との接続を行い、同時に、前記第2のスイッチは前記第2の増幅回路の出力信号を出力させることを特徴とする請求項5に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  7. 入力信号を積分する積分器と、
    前記積分器の出力信号に応じたパルス幅変調の動作、および無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を選択的に行うことができる第1のパルス幅変調器と、
    前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行う第2のパルス幅変調器と、
    前記第1のパルス幅変調器の出力信号を入力としてスイッチング増幅を行い、増幅された出力信号を負荷に与えるスイッチング増幅回路と、
    前記第2のパルス幅変調器の出力信号および前記スイッチング増幅回路の出力信号を、第1および第2の増幅率でそれぞれ増幅して前記積分器の入力側に負帰還する帰還回路と、を備え、
    動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力すると同時に、前記帰還回路によって前記第2のパルス幅変調器の出力信号が第1の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還され、
    前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調を行うと同時に、前記帰還回路によって前記スイッチング増幅回路の出力信号が第2の増幅率で増幅されて前記積分器の入力側に負帰還されることを特徴とするデジタルスイッチングアンプ。
  8. 前記帰還回路は、
    前記第2のパルス幅変調器の出力信号を第1の増幅率で増幅する第1の増幅回路と、
    前記スイッチング増幅回路の出力信号を第2の増幅率で増幅する第2の増幅回路と、
    前記第1または第2の増幅回路の出力信号を選択的に出力するスイッチとを含み、
    動作開始時の所定期間には、前記第1のパルス幅変調器は無信号状態を表現する所定のパルスを出力する動作を行い、同時に、前記スイッチは前記第1の増幅回路の出力信号を出力させ、
    前記所定期間の終了後は、前記第1のパルス幅変調器は前記積分器の出力信号に応じてパルス幅変調の動作を行い、同時に、前記スイッチは前記第2の増幅回路の出力信号を出力させることを特徴とする請求項7に記載のデジタルスイッチングアンプ。
  9. 前記動作開始時の所定期間の終了後に、各部の動作を切り替えるタイミングを、入力信号が0レベルの時あるいは任意の微小レベルである時にしたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のうちいずれか1の請求項に記載のデジタルスイッチングアンプ。
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