JP5846194B2 - 信号変調回路 - Google Patents

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Description

本発明は信号変調回路に関し、特にデルタシグマ変調を行う回路に関する。
従来から、スイッチングアンプ等においてデルタシグマ変調(ΔΣ変調)が用いられている。デルタシグマ変調器では、減算器と積分器と量子化器と量子化誤差帰還回路を備える。
図10に、デルタシグマ変調回路の基本構成を示す。減算器16は、入力信号と帰還信号との差分を算出し、積分器10は、差分信号を積分する。積分信号は量子化器14で量子化され、例えば1ビット=2値の信号として出力される。量子化誤差は遅延器12を介して帰還される。
下記の特許文献1には、積分器群、加算器群、量子化器、及びパルス幅切り上げ回路から構成されるデルタシグマ変調回路が開示され、サンプリングクロックに同期した1ビット信号に変換して出力することが開示されている。また、量子化器として、D型フリップフロップを用いることが開示されている。また、特許文献2にも、デジタシグマ変調回路が開示されている。
特許文献3には、デルタシグマ変調器において、デルタシグマ変調器の入力信号の値、または入力信号の成分を含む値に依存して、最小パルス幅を制御する構成が開示されている。入力信号の振幅が特に大きいときには最小パルス幅を小さくして発振限界値を確保する一方、入力信号の振幅がそれほど大きくないときには最小パルス幅を大きくするとしている。
特開2007−312258号公報 特表2012−527187号公報 特許第4116005号
図10に示す構成において、帰還経路に遅延器12を設けてノイズシェーピングを行っているが、同時に、帰還経路内の遅延器12により出力の状態をリアルタイムで補正することができない問題、または、遅延器内で発生する歪・ノイズ成分に対してはノイズシェーピングされずそのまま出力されてしまうという問題がある。
また、デルタシグマ変調回路は1ビットオーディオアンプ等に用いる場合、入力信号を1ビットデジタル信号に変換するための方式としてパルス幅変調(PWM)及びパルス密度変調(PDM)があり、パルスの密度や頻度により入力信号を表現する場合に適したPDMを用いる場合には、ゼロレベルを所定のタイミングで挿入してパルス幅を維持し確実に入力信号のレベルをパルスの頻度に変調する必要がある。
特許文献3では、デルタシグマ変調器において、入力信号の値に応じて最小パルス幅を制御しているが、その前提としてパルス幅が可変となる変調方式であり、ゼロレベルを所定のタイミングで挿入してパルス幅を維持するものではない。
本発明の目的は、出力の状態をリアルタイムで補正し、且つ遅延器による歪・ノイズ成分による影響を低減することができるとともに、ゼロレベルを所定のタイミングで挿入してパルス幅を維持することを前提としつつ、高い電圧利用効率で入力信号を変調して出力することができる回路を提供することにある。
本発明は、クロック信号に同期して入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、前記減算器からの出力を積分する積分器と、前記積分器で積分された信号に対し、前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ遅延して量子化する量子化器と、前記量子化器で量子化された信号を前記入力信号に帰還させる帰還回路と、前記積分器で積分された信号のレベルを所定値と大小比較し、所定値以内の場合に前記量子化器における前記ゼロレベルの挿入を許可することでパルス幅を固定とし、前記所定値を超える場合に前記量子化器における前記ゼロレベルの挿入を禁止することでパルス幅を変化させる制御部を備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記量子化器は、リセット端子を備えるフリップフロップであり、前記リセット端子に前記クロック信号を供給することで前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルが挿入され、前記制御部は、前記積分器で積分された信号のレベルが前記所定値以内の場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給し、前記所定値を超える場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給しないことを特徴とする。
また、本発明は、クロック信号に同期して入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、前記減算器からの出力を積分する積分器と、前記積分器で積分された信号の位相を反転する位相反転回路と、前記積分器で積分された信号に対し、前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ遅延して量子化する第1量子化器と、前記位相反転回路で位相反転された信号に対し、前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ遅延して量子化する第2量子化器と、前記第1量子化器で量子化された信号と前記第2量子化器で量子化された信号を合成するパルス合成回路と、前記パルス合成回路で合成された信号を入力信号に帰還させる帰還回路と、前記積分器で積分された信号のレベル及び前記位相反転された信号のレベルを所定値と大小比較し、所定値以内の場合に前記第1量子化器及び前記第2量子化器における前記ゼロレベルの挿入を許可することでパルス幅を固定とし、前記所定値を超える場合に前記第1量子化器及び前記第2量子化器における前記ゼロレベルの挿入を禁止することでパルス幅を変化させる制御部を備えることを特徴とする。
本発明の1つの実施形態では、前記第1量子化器及び前記第2量子化器は、リセット端子を備えるフリップフロップであり、前記リセット端子に前記クロック信号を供給することで前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルが挿入され、前記制御部は、前記積分器で積分された信号のレベル及び前記位相反転した信号のレベルが前記所定値以内の場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給し、前記所定値を超える場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給しないことを特徴とする。
本発明によれば、出力の状態をリアルタイムで補正し、且つ遅延器による歪・ノイズ成分による影響を低減することができるとともに、高い電圧利用効率で入力信号を変調して出力することができる。
実施形態の前提となる回路構成図である。 実施形態の回路構成図である。 実施形態の信号波形説明図である。 他の実施形態の回路構成図である。 他の実施形態の信号波形説明図である。 さらに他の実施形態の回路構成図である。 さらに他の実施形態の回路構成図である。 さらに他の実施形態の回路構成図である。 1価3値波形生成回路及びドライバ回路の回路構成図である。 従来の回路構成図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
<前提の回路構成>
まず、本実施形態において前提となる回路構成について説明する。図1に、前提となる回路構成を示す。図1の信号変調回路は、入力信号をデルタシグマ変調するものであり、減算器20と、積分器22と、量子化器としてのゼロリセット型DFF(遅延型フリップフロップ)24を備える。クロック信号源26からのクロック信号は遅延回路28で遅延されてゼロリセット型DFF24のクロック端子に供給され、かつ、クロック信号はゼロリセット型DFF24のリセット端子にも供給される。
減算器20は、入力信号と帰還信号の差分を算出して積分器22に出力する。積分器22は、差分信号を積分してゼロリセット型DFF24に出力する。ゼロリセット型DFF24は、クロック信号に同期して積分器22の出力を1ビットデジタル信号に変換して出力し、出力信号は帰還回路で減算器20に帰還される。
図1に示す回路と図10に示す回路を比較すると、図1の回路では帰還回路に遅延器12が存在せず、積分器22の後段にゼロリセット型DFF24が設けられている。従って、図1の回路では、出力の状態をリアルタイムで補正することが可能である。また、遅延機能及び量子化機能は、DFF24により実現されるが、ゼロリセット型DFF24ではリセット端子に信号を供給することでその出力をゼロとすることが可能であり、リセット端子にクロック信号を供給することでクロック信号に同期したタイミングでゼロレベルが挿入される。
図1の回路構成では、クロック信号に同期したタイミングで常にゼロレベルが挿入されるため、ゼロリセット型DFF24の出力は1ビットデジタル信号であるとともに、そのパルス幅が常に固定のデジタル信号となる。すなわち、DFFでは入力されたクロック信号の立ち上がりエッジで信号を出力するから、例えば遅延回路28で遅延反転させてクロック信号を供給するとクロック信号の立ち下がりエッジで信号を出力するが、次のクロック信号の立ち上がりエッジでその出力がゼロレベルにリセットされ、以下、この処理が繰り返されることで、1ビットデジタル信号のパルス幅は、クロック信号のパルス幅に等しくなる。図1の回路構成では、パルス幅が固定のパルスの数により入力信号の大小を表現することが可能であるものの、入力信号の振幅が特に大きいときにはパルス数による変調が飽和してしまうため、利用し得る入力信号の振幅に限りがあり、電圧利用効率が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、図1の回路構成のように、帰還回路に遅延器12を含まず、かつ、クロック信号に同期して所定タイミングでゼロレベルを挿入して量子化して1ビットデジタル信号を出力することを前提としつつも、入力信号の振幅が大きい場合においても入力信号を確実に変調する。具体的には、入力信号の振幅が小さくその積分出力のレベルも小さい場合にはパルス幅を固定して変調するとともに、入力信号の振幅が大きくその積分出力のレベルも大きい場合にはゼロレベルの挿入を禁止することでパルス幅を結果的に拡張させて変調する。具体的には、パルス幅固定で、1,0,1,0,1,0、・・・と変調されるところ、ゼロレベルの挿入を禁止することで、1,1,1,1,1,1・・・としてパルス幅を増大させる。図1の回路構成では、クロック信号を供給することでゼロレベルの挿入タイミングを制御しているから、ゼロレベルの挿入を禁止するためにはリセット端子へのクロック信号供給を禁止すればよい。
なお、図1の回路構成では、クロック信号に同期したタイミングで常にゼロレベルを挿入することでパルス幅を固定しつつ変調しており、本実施形態ではこのようにパルス幅固定で変調する方式をPDM(パルス密度変調)と定義する。このような定義に従えば、本実施形態の信号変調は、入力信号の振幅が大きい場合にパルス幅を拡張したPDMといえ、各パルスがビットに対応しているから、ビット幅を拡張したPDMとも表現し得る。従来の特許文献3においては、入力信号の振幅に応じて最小パルス幅を制御しており、パルス幅が常に変動するから本実施形態におけるPDMとは本質的に異なる点に留意されたい。
また、入力信号の振幅に応じてパルス幅を変化させるPWMも既知であり、入力信号の振幅が大きく積分器22の積分出力のレベルが大きい場合には本実施形態においてもパルス幅が拡張するため、この部分のみに着目すればPWMに類似する変調といい得るが、本実施形態ではゼロレベルを挿入することでパルス幅を固定するPDMを前提としつつ、あるレベルを超えるときにゼロレベルの挿入を禁止することでパルス幅を拡張させているため、既知のPWMとも異なる。
<実施形態の回路構成>
図2に、本実施形態の信号変調回路を示す。図1の回路構成に加え、さらに、ゼロリセット型DFF24におけるゼロレベルの挿入を制御する制御部として、切替部30及びゼロリセット信号生成部32が設けられる。
切替部30は、積分器22の出力レベルを所定値と大小比較し、積分器22の出力レベルが所定値を越える場合に切替信号をゼロリセット信号生成部32に出力する。すなわち、切替部30は、積分器22の出力レベルが所定値以下では切替信号をLowレベルとし、積分器22の出力レベルが所定値を越えるとHiレベルとして出力する。この切替信号は、パルス幅固定の変調からパルス幅を増大させる変調へと切り替える信号として機能する。
ゼロリセット信号生成部32には、クロック信号26及び切替部30からの切替信号が供給される。ゼロリセット信号生成部32は、切替信号がLowレベルの場合にクロック信号26をそのままゼロリセット型DFF24のリセット端子に出力し、切替信号がHiレベルの場合にクロック信号26をリセット端子に出力しない。
ゼロリセット型DFF24は、図1の場合と同様に、リセット端子に信号が供給されるタイミングにおいてゼロレベルを挿入しつつ、積分器22の出力を1ビットデジタル信号に変換して出力する。本実施形態において、積分器22の出力が所定値以下の場合に図1と同様にクロック信号がリセット端子に供給されるから、図1と同様にゼロレベルが挿入され、パルス幅固定で1ビットデジタル信号を出力するが、積分器22の出力が所定値を超える場合にはクロック信号がリセット端子に供給されないから、ゼロレベルが挿入されることはなく、結果としてパルス幅が固定の場合よりも拡張する。入力信号の振幅が大きいほど、積分器22の出力もこれに応じて拡張するため、セロレベルが挿入されない期間が拡張し、結果としてパルス幅も拡張する。従って、入力信号の振幅に応じたパルス幅となり、入力信号の振幅に応じたパルス幅のデジタル信号が生成される。
図3に、入力信号とゼロリセット型DFF24の出力との関係を示す。図3(a)はゼロリセット型DFF24の出力波形であり、図3(b)は入力信号をローパスフィルタ通過させて高周波成分を除去した波形である。入力信号の振幅が小さいときにはゼロレベルが挿入されたパルス幅固定のPDMが行われ、入力信号の振幅が大きいときにはゼロレベルが挿入されずパルス幅が拡張したPDMが行われる。
本実施形態において、切替部30で積分器22の出力を所定値と大小比較して切替信号を出力しているが、当該所定値は、ゼロレベルが挿入されたパルス幅固定のPDMではもはや変調できない飽和レベルとすることが好適であり、PDMによる変調度100%に相当する積分レベルを所定値に設定することができる。勿論、PDMによる変調度100%に相当する積分レベルに対し、所定のマージンを設けてもよい。
図4に、他の実施形態の信号変調回路を示す。図2の回路構成と異なる点は、図2の回路構成ではゼロリセット型DFF24から+1,0の2値信号を出力しているが、これを+1,0,−1の3値信号に拡張した点である。近年のポータブル機器の普及、省エネ需要等により、D級アンプの更なる効率化が求められており、一般的なD級アンプでは正電圧、負電圧の2信号平均値でレベル表現するためゼロ電圧である無信号状態は正電圧と負電圧をデューティ50%で表現して、スイッチングロスが発生しており、この改善が求められている。そこで、本実施形態では、図2の回路構成を利用しつつ、+1,0,−1の3値信号を生成することで、無信号時においてスイッチングしない状態を生成している。
本実施形態の信号変調回路は、図2の回路構成に加え、さらに、位相反転回路23と、バイアス生成回路50,51と、ゼロリセット型DFF25と、パルス合成回路34を備える。
位相反転回路23は、積分器22の出力の位相を反転して切替部30及びバイアス生成回路51に出力する。
バイアス生成回路50,51は、それぞれ積分器22の出力及び位相反転回路23の出力に所定のバイアスを印加してゼロリセット型DFF24,25に出力する。バイアス生成回路50,51は、積分器22,23の出力を増大調整するが、これは、無信号状態のレベルをゼロレベルに調整することで、無信号状態において確実にゼロレベル(ゼロ電圧)としてスイッチングしない状態を実現するためである。
切替部30は、積分器22からの出力と、位相反転回路23からの出力を所定値と大小比較し、所定値を超える場合に切替信号をゼロリセット信号生成部32に出力する。
ゼロリセット信号生成部32は、切替部30からの切替信号がLowレベルの場合にクロック信号をゼロリセット型DFF24,25のリセット端子に出力し、切替信号がHiレベルの場合にクロック信号を遮断し、ゼロリセット型DFF24,25のリセット端子に出力しない。
ゼロリセット型DFF24は、バイアス生成回路50の出力を1ビットデジタル信号に変換して出力する。この際、バイアス生成回路50の出力が所定値以下であればクロック信号に同期したタイミングでゼロレベルが挿入されてパルス幅固定の信号として出力し、バイアス生成回路50の出力が所定値を超える場合にはゼロレベルが挿入されずパルス幅が拡張した信号として出力する。
同様に、ゼロリセット型DFF25は、バイアス生成回路51の出力を1ビットデジタル信号に変換して出力する。この際、バイアス生成回路51の出力が所定値以下であればクロック信号に同期したタイミングでゼロレベルが挿入されてパルス幅固定の信号として出力し、バイアス生成回路51の出力が所定値を超える場合にはゼロレベルが挿入されずパルス幅が拡張した信号として出力する。
パルス合成回路34は、ゼロリセット型DFF24,25の出力を合成して出力する。ゼロリセット型DFF24の出力は、+1,0の2値信号であり、他方、ゼロリセット型DFF25の出力は、位相反転回路23で位相反転された信号を変調しているので−1,0の2値信号である。パルス合成回路34は、これら2つの2値信号を合成して+1,0、−1の3値信号を生成して出力する。パルス合成回路34としては、2つの1ビットデジタル信号を合成し得る任意の回路を用いることができる。一例を挙げると、第1の電位と第2の電位、及び第1の電位と第2の電位の中点であって基準電位となる第3の電位を備え、出力を第1の電位、第2の電位、第3の電位の固定するスイッチ群を設け、ゼロリセット型DFF24,25の出力信号でこれらのスイッチ群をオンオフ制御して第1の電位、第2の電位、第3の電位のいずれかを選択的に出力する回路構成とすればよい。
図5に、入力信号波形とパルス合成回路34の出力波形の関係を示す。パルス合成回路34の出力波形は、+1,0、−1の3値波形であるが、入力信号の振幅が小さい場合にはパルス幅固定のPDM信号であり、入力信号の振幅が所定値を超えるとパルス幅が拡張されたPDMとパルス幅が固定のPDMとの組み合わせ信号となり、入力信号の振幅が特に大きい場合には全てのパルス幅が拡張された信号となる。
図4の回路構成では、積分器22,23の出力を切替部30に供給して切替信号を生成しているが、これに代えて、バイアス生成回路50,51の出力を切替部30に供給して切替信号を生成してもよい。図6にこの場合の回路構成を示す。
また、図4の回路構成では、ゼロリセット型DFF24,25の出力をパルス合成回路34で合成して+1,0、−1の3値信号を生成しているが、3値信号を用いて高出力を得るためには、変調器電源Vddより高い電圧VBでスピーカを駆動する必要がある。但し、3値信号のままスピーカを駆動すると、高電圧VBだけでなく、これとは別に中点電圧原(VB/2)と中点電圧保持回路を設ける必要があり、回路規模が増大する。
そこで、図7に示すように、1価3値波形生成回路36で単電源3状態スピーカ駆動信号を生成してドライバ回路38に出力し、ドライバ回路38で負荷44であるスピーカを駆動してもよい。
1価3値波形生成回路36は、ゼロリセット型DFF24からの+1,0の2値信号と、ゼロリセット型DFF25からの−1,0の2値信号から1価3値波形信号に変換する。ここで、「1価3値」とは、単電源で駆動されるスピーカに対し、正電流で駆動する状態(正オン)、負電流で駆動する状態(負オン)、ショートによるオフ状態の3つの駆動状態を実現することを意味する。正電流及び負電流は、スピーカを流れる電流の向きが互いに逆であることを意味する。
図9に、1価3値波形生成回路40及びドライバ回路42の回路構成を示す。1価3値波形生成回路40は、NORゲート33a,33b、及び4つのNOTゲート40a〜40dから構成される。これらのNOTゲート40a〜40dを図中上から順にG11,G12,G13,G14と称する、つまりNOTゲート40aをG11、NOTゲート40bをG12、NOTゲート40cをG13、NOTゲート40dをG14と称すると、G11及びG12にはNORゲート33aの出力信号が供給され、G13及びG14にはNORゲート33bの出力信号が供給される。G11〜G14はそれぞれの入力信号を反転し、出力信号をそれぞれドライバ回路42に供給する。
なお、NORゲート33aはゼロリセット型DFF32の反転出力端子(Qバー)からの信号とゼロリセット型DFF33の出力端子(Q)からの信号を論理演算し、NORゲート33bはゼロリセット型DFF32の出力端子(Q)からの信号とゼロリセット型DFF33の反転出力端子(Qバー)からの信号を論理演算して出力する。
ドライバ回路42は、レベルシフト回路42a1,42a2、ゲート駆動回路42b1〜42b4及びスイッチングFET42c1〜42c4から構成される。スイッチングFET42c1及び42c3はPチャンネルFET,スイッチングFET42c2及び42c4はNチャンネルFETである。
負荷44としてのスピーカは、互いに直列接続されたスイッチングFET42c1及びスイッチングFET42c2の接続節点にその一端が接続されるとともに、互いに直列接続されたスイッチングFET42c3及びスイッチングFET42c4の接続節点にその他端が接続される。スイッチングFET42c1及びスイッチングFET42c3は単電源の正極側に接続され、スイッチングFET42c2及びスイッチングFET42c4は単電源の負極側に接続される。従って、スイッチングFET42c1がオンしスイッチングFET42c2がオフし、かつ、スイッチングFET42c3がオフし、スイッチングFET42c4がオンすると、スイッチングFET42c1→スピーカ44→スイッチング42c4の如く電流が流れ、正電流オン状態となる。また、スイッチングFET42c1がオフしスイッチングFET42c2がオンし、かつ、スイッチングFET42c3がオンしスイッチングFET42c4がオフすると、スイッチングFET42c3→スピーカ→スイッチングFET42c2の如く電流が流れ、負電流オン状態となる。さらに、スイッチングFET42c1,42c3がオフし、スイッチングFET42c2,42c4がオンすると、スピーカ44には電流は流れずオフ状態(ショートによるオフ状態)となる。
1価3値波形生成回路40の4つの論理ゲートG11〜G14の出力信号は、4つのスイッチングFET42c1〜42c4を駆動するためのそれぞれのゲート駆動回路42b1〜42b4に供給される。すなわち、G11の出力信号は、レベルシフト回路42a1を介してゲート駆動回路42b1に供給され、スイッチングFET42c1を駆動する。G12の出力信号は、ゲート駆動回路42b2に供給され、スイッチングFET42c2を駆動する。G14の出力信号は、レベルシフト回路42a2を介してゲート駆動回路42b3に供給され、スイッチングFET42c3を駆動する。G13の出力信号は、ゲート駆動回路42b4に供給され、スイッチングFET42c4を駆動する。
NORゲート33b,33aの出力がそれぞれ「1」、「0」である場合、G11及びG12の出力は「1」を反転した「0」となり、G13及びG14の出力は「0」を反転した「1」となる。すると、スイッチングFET42c1はオン、スイッチングFET42c2はオフ、スイッチングFET42c3はオフ、スイッチングFET42c4はオンとなり、電流は、
スイッチングFET42c1→スピーカ44→スイッチングFET42c4
と流れる(+ON状態)。
NORゲート33b、33aの出力がそれぞれ「0」、「1」である場合、G11及びG12の出力は「0」を反転した「1」となり、G13及びG14の出力は「1」を反転した「0」となる。すると、スイッチングFET42c1はオフ、スイッチングFET42c2はオン、スイッチングFET42c3はオン、スイッチングFET42c4はオフとなり、電流は
スイッチングFET42c3→スピーカ44→スイッチングFET42c2
と流れる(−ON状態)。
NORゲート33b,33aの出力がそれぞれ「1」である場合、G11〜G14の出力は「1」を反転した「0」となる。すると、スイッチングFET42c1はオン、スイッチングFET42c2はオフ、スイッチングFET42c3はオン、スイッチングFET42c4はオフとなり、スピーカ44に電流は流れない(ショートによるオフ状態)。
さらに、NORゲート33b,33aの出力が「0」である場合、G11〜G14の出力は「0」を反転した「1」となる。すると、スイッチングFET42c1はオフ、スイッチングFET42c2はオン、スイッチングFET42c3はオフ、スイッチングFET42c4はオンとなり、スピーカ44に電流は流れない(ショートによるオフ状態)。
以上のように、1価3値波形生成回路40により、3値パルス密度変調信号から単電源3状態スピーカを駆動するための信号を生成することで、回路規模を増大させることなく負荷44を駆動することができる。
図7の回路構成において、ドライバ回路42から負荷44に供給される信号をパルス合成回路34で合成して減算器20に帰還させているが、図4の回路構成と同様にゼロリセット型DFF24,25の信号をパルス合成回路34で合成して減算器20に帰還させるとともに、この帰還回路とは別に、ゼロリセット型DFF24,25の信号から1価3値波形生成回路40及びドライバ回路42で駆動信号を生成して負荷44を駆動してもよい。図8にこの場合の回路構成を示す。
このように、本実施形態によれば、出力の状態をリアルタイムで補正し、且つ遅延器による歪・ノイズ成分による影響を低減することができるとともに、ゼロレベルを所定のタイミングで挿入してパルス幅を維持することを前提としつつも、入力信号の振幅が大きく積分器22の積分出力レベルが大きい場合にはパルス幅を拡張させることで高い電圧利用効率で入力信号を変調し出力することができる。
また、本実施形態では、図2、図4等の回路構成に示されるように、帰還回路内の出力である積分器22の出力を所定値と比較して切替部30で切り替えてパルス幅拡張する/パルス幅拡張しないを決定しているため、帰還回路の外部で入出力信号の振幅の大小に応じて切り替える場合と比べて、切替時のノイズ、つまりパルス幅固定のPDMからパルス幅拡張のPDMに切り替わるタイミング、及びパルス幅拡張のPDMからパルス幅固定のPDMに切り替わるタイミングで生じるノイズを効果的に抑制できる。
さらに、本実施形態では、ゼロリセット型DFF24,25のリセット端子にクロック信号を供給することでゼロレベルを挿入し、リセット端子へのクロック信号の供給を禁止することでゼロレベルの挿入を禁止しているが、クロック信号の供給を禁止する代わりに、一時的にクロック信号の周期を増大させてリセット端子に供給することでゼロレベルの挿入を禁止してもよく、クロック信号の周期増大は、実質的には本来の周期を有するクロック信号の供給を禁止することに等しい。
20 減算器、22 積分器、24,25 ゼロリセット型DFF、26 クロック信号源、28 遅延回路、30 切替器、32 ゼロリセット信号生成部、34 パルス合成回路、50,51 バイアス生成回路。

Claims (4)

  1. クロック信号に同期して入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、
    入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、
    前記減算器からの出力を積分する積分器と、
    前記積分器で積分された信号に対し、前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ遅延して量子化する量子化器と、
    前記量子化器で量子化された信号を前記入力信号に帰還させる帰還回路と、
    前記積分器で積分された信号のレベルを所定値と大小比較し、所定値以内の場合に前記量子化器における前記ゼロレベルの挿入を許可することでパルス幅を固定とし、前記所定値を超える場合に前記量子化器における前記ゼロレベルの挿入を禁止することでパルス幅を変化させる制御部と、
    を備えることを特徴とする信号変調回路。
  2. 請求項1記載の信号変調回路において、
    前記量子化器は、リセット端子を備えるフリップフロップであり、
    前記リセット端子に前記クロック信号を供給することで前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルが挿入され、
    前記制御部は、前記積分器で積分された信号のレベルが前記所定値以内の場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給し、前記所定値を超える場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給しない
    ことを特徴とする信号変調回路。
  3. クロック信号に同期して入力信号をデルタシグマ変調して出力する信号変調回路であって、
    入力信号と帰還信号との差分を算出する減算器と、
    前記減算器からの出力を積分する積分器と、
    前記積分器で積分された信号の位相を反転する位相反転回路と、
    前記積分器で積分された信号に対し、前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ遅延して量子化する第1量子化器と、
    前記位相反転回路で位相反転された信号に対し、前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルを挿入しつつ遅延して量子化する第2量子化器と、
    前記第1量子化器で量子化された信号と前記第2量子化器で量子化された信号を合成するパルス合成回路と、
    前記パルス合成回路で合成された信号を入力信号に帰還させる帰還回路と、
    前記積分器で積分された信号のレベル及び前記位相反転された信号のレベルを所定値と大小比較し、所定値以内の場合に前記第1量子化器及び前記第2量子化器における前記ゼロレベルの挿入を許可することでパルス幅を固定とし、前記所定値を超える場合に前記第1量子化器及び前記第2量子化器における前記ゼロレベルの挿入を禁止することでパルス幅を変化させる制御部と、
    を備えることを特徴とする信号変調回路。
  4. 請求項3記載の信号変調回路において、
    前記第1量子化器及び前記第2量子化器は、リセット端子を備えるフリップフロップであり、
    前記リセット端子に前記クロック信号を供給することで前記クロック信号に同期したタイミングでゼロレベルが挿入され、
    前記制御部は、前記積分器で積分された信号のレベル及び前記位相反転した信号のレベルが前記所定値以内の場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給し、前記所定値を超える場合に前記クロック信号を前記リセット端子に供給しない
    ことを特徴とする信号変調回路。
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