JP2016132309A - ステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アウタージャケットの撓み易さとクランプ保持力との調整が容易に行えるステアリング装置を提供する。【解決手段】コラムジャケット8が、インナージャケット11と、スリット40が形成されて弾性的に縮径可能な筒状のアウタージャケット12とを含む。クランプ機構18が、アウタージャケット12の一対の被クランプ部19をクランプすることにより、アウタージャケット12にインナージャケット11を軸方向Xに移動不能にクランプさせる。スリット40が、アウタージャケット12のジャケット端12eに形成される開口端41から軸方向Xの所定位置に配置される閉塞端42まで達する。スリット40は、開口端41と閉塞端42との間に、周方向Zに波形状に蛇行する蛇行部43を含む。【選択図】図4
Description
本発明はステアリング装置に関する。
軸方向に直線状に延びる軸方向スリットが形成されたアウターコラムを縮径させて、インナーコラムを軸方向に相対移動不能にクランプするクランプ装置を備えるステアリングコラム装置が提案されている。
アウターコラムの周方向に関して軸方向スリットのスリット幅を広くした場合、アウターコラムが撓み易くなる一方、アウターコラムがインナーコラムの外周に接する周長が短くなって、インナージャケットに対するクランプ保持力が低下するおそれがある。
本発明の目的は、アウタージャケットの撓み易さとクランプ保持力との調整が容易に行えるステアリング装置を提供することである。
本発明の目的は、アウタージャケットの撓み易さとクランプ保持力との調整が容易に行えるステアリング装置を提供することである。
請求項1の発明は、筒状のインナージャケット(11;11Q)と、前記インナージャケットに軸方向(X)に相対摺動可能に嵌合され、スリット(40;40Q)が形成されて弾性的に縮径可能な筒状のアウタージャケット(12;12Q)とを含み、ステアリングシャフト(3)を回転可能に支持するコラムジャケット(8;8Q)と、前記アウタージャケットと一体に設けられた一対の被クランプ部(19;19Q)をクランプすることにより前記アウタージャケットに前記インナージャケットを軸方向に移動不能にクランプさせるクランプ機構(18)と、を備え、前記スリットは、前記アウタージャケットのジャケット端(12e)に形成される開口端(41)から軸方向の所定位置に配置される閉塞端(42)まで達しており、前記開口端と前記閉塞端との間に、周方向(Z)に波形状に蛇行する蛇行部(43)を含むステアリング装置(1;1Q)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
請求項2のように、前記蛇行部は、複数の領域(A1〜A3)を含み、前記複数の領域は、波形のピッチ(P)と、波形の振幅(H)と、前記スリットの長手方向に対して直交する方向のスリット幅(W)との少なくとも1つが互いに異なる領域(A1;A2)を含んでいてもよい。
請求項2のように、前記蛇行部は、複数の領域(A1〜A3)を含み、前記複数の領域は、波形のピッチ(P)と、波形の振幅(H)と、前記スリットの長手方向に対して直交する方向のスリット幅(W)との少なくとも1つが互いに異なる領域(A1;A2)を含んでいてもよい。
請求項3のように、前記ピッチと前記振幅と前記スリット幅との少なくとも1つが互いに異なる領域は、前記一対の被クランプ部間に配置された第1領域(A1)と、前記第1領域よりも閉塞端側に配置された第2領域(A2)とを含んでいてもよい。
請求項4のように、前記第2領域における波形の振幅(H2)が、前記アウタージャケットの前記一対の被クランプ部間の周方向間隔(B)よりも長くされていてもよい(H2>B)。
請求項4のように、前記第2領域における波形の振幅(H2)が、前記アウタージャケットの前記一対の被クランプ部間の周方向間隔(B)よりも長くされていてもよい(H2>B)。
請求項5のように、前記アウタージャケットは、前記閉塞端より軸方向下方に被取付部品取付用の取付部(50)を含んでいてもよい。
請求項1の発明によれば、スリットが、周方向に波形状に蛇行する蛇行部を含んでいる。形状設定の自由度の高い蛇行部を用いることで、アウタージャケットの撓み易さを容易に調整しつつ、インナージャケットに対するクランプ保持力を確保することができる。
請求項2の発明によれば、蛇行部の一部の領域において、波形のピッチと波形の振幅とスリット幅との少なくとも1つを別の領域のものと異ならせることにより、アウタージャケットの撓み易さの設定とインナージャケットに対するクランプ保持力の設定との自由度が向上する。
請求項2の発明によれば、蛇行部の一部の領域において、波形のピッチと波形の振幅とスリット幅との少なくとも1つを別の領域のものと異ならせることにより、アウタージャケットの撓み易さの設定とインナージャケットに対するクランプ保持力の設定との自由度が向上する。
請求項3の発明によれば、アウタージャケットにおいて、一対の被クランプ部間の部分とこれによりも軸方向下方の部分とで、撓み易さの調整とインナージャケットに対するクランプ保持力の調整とを容易に行うことができる。
請求項4の発明によれば、アウタージャケットがより縮径し易くなり、ひいては、アウタージャケットにおいて、一対の被クランプ部よりも軸方向下方で蛇行部が配置される領域の軸方向長さを短くすること等、レイアウトの自由度を増大することができる。
請求項4の発明によれば、アウタージャケットがより縮径し易くなり、ひいては、アウタージャケットにおいて、一対の被クランプ部よりも軸方向下方で蛇行部が配置される領域の軸方向長さを短くすること等、レイアウトの自由度を増大することができる。
具体的には、請求項5の発明のように、アウタージャケットにおいて閉塞端より軸方向下方に、被取付部品取付用の取付部を設けることが可能となり、スペースを有効利用することができる。
本発明の実施形態を添付図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す一部破断模式的側面図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2が一端(軸方向上端)に連結されたステアリングシャフト3と、インターミディエイトシャフト4等を介してステアリングシャフト3と連結された転舵機構5と備えている。
(第1実施形態)
図1は本発明の一実施形態のステアリング装置の概略構成を示す一部破断模式的側面図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2が一端(軸方向上端)に連結されたステアリングシャフト3と、インターミディエイトシャフト4等を介してステアリングシャフト3と連結された転舵機構5と備えている。
転舵機構5は、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵する例えばラックアンドピニオン機構である。操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト3およびインターミディエイトシャフト4等を介して転舵機構5に伝達される。また、転舵機構5に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト6とロアーシャフト7とを有している。操舵部材2は、アッパーシャフト6の一端に連結されている。また、ステアリングシャフト3は、軸方向Xに伸縮可能である。
ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3を回転可能に支持する中空のコラムジャケット8を備える。ステアリングシャフト3は、コラムジャケット8内に挿通されており、複数の軸受9,10を介してコラムジャケット8によって回転可能に支持されている。
ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3を回転可能に支持する中空のコラムジャケット8を備える。ステアリングシャフト3は、コラムジャケット8内に挿通されており、複数の軸受9,10を介してコラムジャケット8によって回転可能に支持されている。
コラムジャケット8は、相対摺動可能に嵌合された例えばアッパージャケットである筒状のインナージャケット11と、例えばロアージャケットである筒状のアウタージャケット12とを有している。コラムジャケット8は、軸方向Xに伸縮可能である。アッパー側のインナージャケット11は、軸受9を介して軸方向Xに同行移動可能にアッパーシャフト6に連結されている。ロアー側のアウタージャケット12は、軸受10を介してロアーシャフト7を回転可能に支持している。
ステアリング装置1は、車体13に固定される固定ブラケット14と、固定ブラケット14によって支持されたチルト中心軸15と、アウタージャケット12の外周に固定され、チルト中心軸15によって回転可能に支持されたコラムブラケット16とを備える。コラムジャケット8およびステアリングシャフト3は、チルト中心軸15の中心軸線であるチルト中心CCを支点にしてチルト方向Yに回動可能(チルト可能)となっている。
チルト中心CC回りにステアリングシャフト3およびコラムジャケット8を回動(チルト)させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。また、ステアリングシャフト3およびコラムジャケット8を軸方向Xに伸縮させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるテレスコ調整)。
ステアリング装置1は、車体13に固定されるブラケット17と、アウタージャケット12に一体に設けられた一対の被クランプ部19(被クランプ側板に相当)をクランプすることにより、チルトロックおよびテレスコロックを達成するクランプ機構18とを備える。
ステアリング装置1は、車体13に固定されるブラケット17と、アウタージャケット12に一体に設けられた一対の被クランプ部19(被クランプ側板に相当)をクランプすることにより、チルトロックおよびテレスコロックを達成するクランプ機構18とを備える。
図1および概略斜視図である図2に示すように、クランプ機構18は、運転者が回転操作する操作部材としての操作レバー20と、操作レバー20と一体回転可能な締付軸21とを備える。締付軸21の中心軸線C1が、操作レバー20の回転中心に相当する。
概略底面図である図4に示すように、アウタージャケット12には、スリット40が形成されており、これにより、アウタージャケット12は、弾性的に縮径可能である。
概略底面図である図4に示すように、アウタージャケット12には、スリット40が形成されており、これにより、アウタージャケット12は、弾性的に縮径可能である。
スリット40は、アウタージャケット12のジャケット端12eに形成される開口端41からアウタージャケット12の軸方向Xの所定位置に配置される閉塞端42まで達している。スリット40は、開口端41と閉塞端42との間に、周方向Zに波形状に蛇行する蛇行部43を含んでいる。本実施形態では、蛇行部43は、開口端41から閉塞端42に達している。
アウタージャケット12に設けられた一対の被クランプ部19は、締付軸21の軸方向である締付軸方向Jに対向している。一対の被クランプ部19は、蛇行部43の中間部を挟んだ両側に配置されている。
蛇行部43は、その長手方向に関して第1領域A1と第2領域A2と第3領域A3とを含む。第1領域A1は、一対の被クランプ部19間に配置されている。第2領域A2は、第1領域A1よりも軸方向Xの下方(閉塞端42側)に配置されている。第3領域A3は、第1領域A1よりも軸方向Xの上方(開口端41側)に配置されている。
蛇行部43は、その長手方向に関して第1領域A1と第2領域A2と第3領域A3とを含む。第1領域A1は、一対の被クランプ部19間に配置されている。第2領域A2は、第1領域A1よりも軸方向Xの下方(閉塞端42側)に配置されている。第3領域A3は、第1領域A1よりも軸方向Xの上方(開口端41側)に配置されている。
第2領域A2での波形の振幅H2は、第1領域A1での波形の振幅H1よりも大きくされている。本実施形態では、第1領域A1と第2領域A2とで波形の振幅Hが異なる場合に則して説明するが、これに限らず、第1領域A1と第2領域A2とで、波形のピッチPと、波形の振幅Hと、スリット40の長手方向に対して直交する方向のスリット幅Wとの少なくとも1つが異なっていればよい。
また、第2領域A2における波形の振幅H2が、アウタージャケット12の一対の被クランプ部19間の周方向間隔Bよりも長くされている(H2>B)。すなわち、蛇行部43は、一対の被クランプ部19よりもアウタージャケット12の軸方向下方XLにおいて、アウタージャケット12の一対の被クランプ部19間部分よりも周方向Zの外方に配置される部分44,45を含む。
また、アウタージャケット12は、閉塞端42より軸方向下方XLに被取付部品取付用の取付部50を含む。取付部50は、キーロック装置(被取付部品)を取り付けるための取付孔であってもよいし、コラムカバー取付用のブラケット(被取付部品)を取り付けるための取付孔であってもよい。
図2を参照して、クランプ機構18は、締付軸21を介してブラケット17をアウタージャケット12の一対の被クランプ部19に締め付けることによりチルトロックを達成する。
図2を参照して、クランプ機構18は、締付軸21を介してブラケット17をアウタージャケット12の一対の被クランプ部19に締め付けることによりチルトロックを達成する。
また、クランプ機構18は、アウタージャケット12の一対の被クランプ部19をクランプすることにより、縮径させたアウタージャケット12によってインナージャケット11を軸方向Xに移動不能にクランプさせてテレスコロックを達成する。これにより、操舵部材2の位置が、車体13(図1参照)に対して固定される。
締付軸21は、ブラケット17の一対の側板22(図1では一方の側板22のみを示してある)にそれぞれ設けられチルト方向Yに延びるチルト用長孔23を挿通している。
締付軸21は、ブラケット17の一対の側板22(図1では一方の側板22のみを示してある)にそれぞれ設けられチルト方向Yに延びるチルト用長孔23を挿通している。
図2に示すように、アウタージャケット12は、軸方向Xに延びる長孔80を備える。インナージャケット11は、軸方向Xの下端に設けられて長孔80に係合する係合部81を備える。長孔80と係合部81との係合により、アウタージャケット12に対するインナージャケット11の回転が規制されている。係合部81は、テレスコ調整時や衝撃吸収時に長孔80により案内されて、インナージャケット11とともに軸方向Xの下方に移動する。
図3は、図1のIII −III 線に沿う断面図である。図3に示すように、ブラケット17は、車体13に取り付けられた取付板24と、取付板24に沿って固定された天板25と、天板25の両端からチルト方向Yの下方に延びる一対の側板22とを備えている。
アウタージャケット12の一対の被クランプ部19は、一対の被クランプ部19は、一対の側板22間に配置され、対応する側板22の内側面22aにそれぞれ沿う板状をなしている。各側板22の内側面22aが、それぞれ対応する被クランプ部19の外側面19bに対向している。
アウタージャケット12の一対の被クランプ部19は、一対の被クランプ部19は、一対の側板22間に配置され、対応する側板22の内側面22aにそれぞれ沿う板状をなしている。各側板22の内側面22aが、それぞれ対応する被クランプ部19の外側面19bに対向している。
アウタージャケット12の各被クランプ部19には、締付軸21が挿通される円孔からなる締付軸挿通孔29が形成されている。締付軸21と、アウタージャケット12と、インナージャケット11と、ステアリングシャフト3とは、チルト調整時に、チルト方向Yに一体に移動する。
締付軸21は、ブラケット17の両側板22のチルト用長孔23およびアウタージャケット12の両被クランプ部19の締付軸挿通孔29を挿通するボルトからなる。締付軸21の一端に設けられた大径の頭部21aは、操作レバー20と一体回転可能に固定されている。
締付軸21は、ブラケット17の両側板22のチルト用長孔23およびアウタージャケット12の両被クランプ部19の締付軸挿通孔29を挿通するボルトからなる。締付軸21の一端に設けられた大径の頭部21aは、操作レバー20と一体回転可能に固定されている。
クランプ機構18は、締付軸21の頭部21aと一方の側板22との間に介在し、操作レバー20の操作トルクを締付軸21の軸力(一対の側板22を締め付けるための締付力)に変換する力変換機構30をさらに備える。
力変換機構30は、操作レバー20と一体回転に連結され締付軸21に対して締付軸方向Jの移動が規制された回転カム31と、回転カム31に対してカム係合し、一方の側板22を締め付ける非回転カムである一方のクランプ部材32とを含む。
力変換機構30は、操作レバー20と一体回転に連結され締付軸21に対して締付軸方向Jの移動が規制された回転カム31と、回転カム31に対してカム係合し、一方の側板22を締め付ける非回転カムである一方のクランプ部材32とを含む。
クランプ機構18は、締付軸21の他端のねじ部21bに螺合したナット33と、他方の側板22を締め付ける他方のクランプ部材34と、他方のクランプ部材34とナット33との間に介在する介在部材35とをさらに備える。
介在部材35は、ナット33と他方のクランプ部材34との間に介在するワッシャ36と、ワッシャ36と他方のクランプ部材34との間に介在する針状ころ軸受37とを備える。
介在部材35は、ナット33と他方のクランプ部材34との間に介在するワッシャ36と、ワッシャ36と他方のクランプ部材34との間に介在する針状ころ軸受37とを備える。
ナット33とブラケット17の他方の側板22との間に、他方のクランプ部材34と、介在部材35とが介在している。回転カム31と、一方のクランプ部材32(非回転カム)と、他方のクランプ部材34と、介在部材35とは、締付軸21の外周によって支持されている。
一方のクランプ部材32(非回転カム)および他方のクランプ部材34は、それぞれ対応する側板22を締め付けるクランプ板部32a,34aと、それぞれ対応するチルト用長孔23に嵌合したボス部32b,34bとを有している。各ボス部32b,34bと対応するチルト用長孔23との嵌合によって、各クランプ部材32,34の回転が規制されている。
一方のクランプ部材32(非回転カム)および他方のクランプ部材34は、それぞれ対応する側板22を締め付けるクランプ板部32a,34aと、それぞれ対応するチルト用長孔23に嵌合したボス部32b,34bとを有している。各ボス部32b,34bと対応するチルト用長孔23との嵌合によって、各クランプ部材32,34の回転が規制されている。
また、一方のクランプ部材32(非回転カム)および他方のクランプ部材34は、締付軸21によって締付軸方向Jに移動可能に支持されている。
操作レバー20のロック方向への回転に伴って、回転カム31が一方のクランプ部材32(非回転カム)に対して回転することにより、一方のクランプ部材32が締付軸方向Jに移動されて、両クランプ部材32,34(のクランプ板部32a,34a)の間で、ブラケット17の一対の側板22がクランプされて締め付けられる。
操作レバー20のロック方向への回転に伴って、回転カム31が一方のクランプ部材32(非回転カム)に対して回転することにより、一方のクランプ部材32が締付軸方向Jに移動されて、両クランプ部材32,34(のクランプ板部32a,34a)の間で、ブラケット17の一対の側板22がクランプされて締め付けられる。
これにより、ブラケット17の各側板22が、アウタージャケット12の対応する被クランプ部19を締め付ける。その結果、アウタージャケット12のチルト方向Yの移動が規制されて、チルトロックが達成される。また、両被クランプ部19が締め付られることで、アウタージャケット12が、弾性的に縮径してインナージャケット11を締め付ける。これにより、インナージャケット11の軸方向Xの移動が規制されて、テレスコロックが達成される。
本実施形態によれば、図4に示すように、スリット40が、周方向Zに波形状に蛇行する蛇行部43を含んでいる。形状設定の自由度の高い蛇行部43を用いることで、アウタージャケット12の撓み易さを調整しつつ、インナージャケット11に対するクランプ保持力を確保することができる。
アウタージャケットにおいて軸方向にストレートに延びるスリットを設ける従来の場合には、アウタージャケットの周方向に関するスリット幅を広くしてアウタージャケットを撓み易くすると、アウタージャケットがインナージャケットをクランプする周方向長さが短くなるため、インナージャケットに対するクランプ保持力が低くなるという問題点があった。これに対して、本実施形態では、蛇行部43を用いることで、アウタージャケット12の撓み易さとインナージャケット11に対するクランプ保持力の高さとを両立することができる。
アウタージャケットにおいて軸方向にストレートに延びるスリットを設ける従来の場合には、アウタージャケットの周方向に関するスリット幅を広くしてアウタージャケットを撓み易くすると、アウタージャケットがインナージャケットをクランプする周方向長さが短くなるため、インナージャケットに対するクランプ保持力が低くなるという問題点があった。これに対して、本実施形態では、蛇行部43を用いることで、アウタージャケット12の撓み易さとインナージャケット11に対するクランプ保持力の高さとを両立することができる。
すなわち、蛇行部43であれば、インナージャケット11に対するクランプ保持力を確保するために、アウタージャケット12がインナージャケット11をクランプする周方向長さを長くした場合にも、アウタージャケット12の撓み易さを確保することが可能である。
また、蛇行部43の一部の領域である第2領域A2において、波形の振幅H2を別の領域である第1領域A1の振幅H1と異ならせる。これにより、アウタージャケット12の撓み易さの設定とインナージャケット11に対するクランプ保持力の設定との自由度が向上する。
また、蛇行部43の一部の領域である第2領域A2において、波形の振幅H2を別の領域である第1領域A1の振幅H1と異ならせる。これにより、アウタージャケット12の撓み易さの設定とインナージャケット11に対するクランプ保持力の設定との自由度が向上する。
すなわち、アウタージャケット12において、一対の被クランプ部19間の部分よりも軸方向下方XLの部分は、一対の被クランプ部19間の部分よりも撓み難い傾向にあるのに対して、スリット40の諸元の調整により、前記軸方向下方XLの部分をより撓み易くすることが可能となる。
一方で、スリット40の諸元の調整により、一対の被クランプ部19間の部分では、アウタージャケット12がインナージャケット11をクランプする周方向長さを長くして、インナージャケット11に対するクランプ保持力を確保することが可能となる。また、操舵部材2側を持ち上げるような、アウタージャケット12に対するインナージャケット11のこじり曲げに対する抗力を高くすることができる。ひいては、二次衝突時に、コラムジャケット8を良好に短縮して、良好な衝撃吸収が可能となる。
一方で、スリット40の諸元の調整により、一対の被クランプ部19間の部分では、アウタージャケット12がインナージャケット11をクランプする周方向長さを長くして、インナージャケット11に対するクランプ保持力を確保することが可能となる。また、操舵部材2側を持ち上げるような、アウタージャケット12に対するインナージャケット11のこじり曲げに対する抗力を高くすることができる。ひいては、二次衝突時に、コラムジャケット8を良好に短縮して、良好な衝撃吸収が可能となる。
また、第2領域A2における波形の振幅H2が、アウタージャケット12の一対の被クランプ部19間の周方向間隔Bよりも長くされている(H2>B)。
すなわち、蛇行部43が、一対の被クランプ部19よりもアウタージャケット12の軸方向下方XL側である閉塞端42側において、アウタージャケット12の一対の被クランプ部19間部分よりも周方向Zの外方へ延びる部分44,45を含む。したがって、アウタージャケット12がより縮径し易くなる。ひいては、アウタージャケット12において、一対の被クランプ部19よりも軸方向下方XLで蛇行部43が配置される領域(第2領域A2に相当)の軸方向Xの長さを短くすること等、レイアウトの自由度を増大することができる。
すなわち、蛇行部43が、一対の被クランプ部19よりもアウタージャケット12の軸方向下方XL側である閉塞端42側において、アウタージャケット12の一対の被クランプ部19間部分よりも周方向Zの外方へ延びる部分44,45を含む。したがって、アウタージャケット12がより縮径し易くなる。ひいては、アウタージャケット12において、一対の被クランプ部19よりも軸方向下方XLで蛇行部43が配置される領域(第2領域A2に相当)の軸方向Xの長さを短くすること等、レイアウトの自由度を増大することができる。
具体的には、アウタージャケット12において閉塞端42よりも軸方向下方XLに、被取付部品取付用の取付部50(例えばキーロック装置取付用やコラムカバーブラケット取付用の取付孔)を設けることが実質的に可能となり、スペースを有効利用することが可能となる。
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態のステアリング装置1Qの概略断面図である。図5の第2実施形態のステアリング装置1Qが図3の第1実施形態と主に異なるのは下記である。
(第2実施形態)
図5は本発明の第2実施形態のステアリング装置1Qの概略断面図である。図5の第2実施形態のステアリング装置1Qが図3の第1実施形態と主に異なるのは下記である。
すなわち、図5に示すように、コラムジャケット8Qが、ロアー側のインナージャケット11Qと、スリット40Qを有するアッパー側のアウタージャケット12Qとを含み、アウタージャケット12Qがインナージャケット11Qに対して軸方向に相対摺動してテレスコ調整が行われる。スリット40Qは、第1実施形態のスリット40(図3、図4参照)と同じ構成である。
また、クランプ機構18は、車体13に固定された側板22によって、アウタージャケット12Qと一体に設けられた一対の被クランプ部19Q(被クランプ側板に相当)をクランプさせる。被クランプ部19Qに設けられて締付軸21を挿通させる締付軸挿通孔29Qは、テレスコ方向(コラムジャケット8Qの軸方向であり、図5の紙面と直交する方向)に延びる長孔に形成されている。
図5の第2実施形態の構成要素において、図3の第1実施形態と同じ構成要素には、第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。第2実施形態においても、第1実施形態と同じ作用効果を奏することができる。
本発明は各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば第2領域A2における波形のピッチPが、第1領域A1における波形のピッチPよりも小さくてもよいし、また、第2領域A2におけるスリット幅Wが、第1領域A1におけるスリット幅Wよりも広くてもよい(図示せず)。
本発明は各前記実施形態に限定されるものではなく、例えば第2領域A2における波形のピッチPが、第1領域A1における波形のピッチPよりも小さくてもよいし、また、第2領域A2におけるスリット幅Wが、第1領域A1におけるスリット幅Wよりも広くてもよい(図示せず)。
また、第3領域A3における波形の振幅Hが、第1領域A1における波形の振幅Hよりも小さくてもよい(図示せず)。第3領域A3における波形のピッチPが、第1領域A1における波形のピッチPよりも大きくてもよい。第3領域A3におけるスリット幅Wが、第1領域A1におけるスリット幅Wよりも大きくてもよい(図示せず)。
また、図4のアウタージャケット12において、一対の被クランプ部19よりも軸方向上方XUの部分を廃止してもよい。この場合、第3領域A3が廃止されることになる。
また、図4のアウタージャケット12において、一対の被クランプ部19よりも軸方向上方XUの部分を廃止してもよい。この場合、第3領域A3が廃止されることになる。
また、図示していないが、本発明は、チルト調整を行わず、テレスコ調整のみが可能なステアリング装置に適用することが可能である。その他、本発明は、特許請求の範囲記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1;1Q…ステアリング装置、3…ステアリングシャフト、8;8Q…コラムジャケット、11;11Q…インナージャケット、12;12Q…アウタージャケット、12e…ジャケット端、17…ブラケット、18…クランプ機構、19;19Q…被クランプ部、20…操作レバー、21…締付軸、22…側板、23…チルト用長孔、40;40Q…スリット、41…開口端、42…閉塞端、43…蛇行部、44,45…部分、50…取付部、A1…第1領域、A2…第2領域、A3…第3領域、B…周方向間隔、H;H1,H2…振幅、J…締付軸方向、P…ピッチ、W…スリット幅、X…軸方向(テレスコ方向)、XL…軸方向下方、XU…軸方向上方、Y…チルト方向、Z…周方向
Claims (5)
- 筒状のインナージャケットと、前記インナージャケットに軸方向に相対摺動可能に嵌合され、スリットが形成されて弾性的に縮径可能な筒状のアウタージャケットとを含み、ステアリングシャフトを回転可能に支持するコラムジャケットと、
前記アウタージャケットと一体に設けられた一対の被クランプ部をクランプすることにより前記アウタージャケットに前記インナージャケットを軸方向に移動不能にクランプさせるクランプ機構と、を備え、
前記スリットは、前記アウタージャケットのジャケット端に形成される開口端から軸方向の所定位置に配置される閉塞端まで達しており、前記開口端と前記閉塞端との間に、周方向に波形状に蛇行する蛇行部を含むステアリング装置。 - 請求項1において、前記蛇行部は、複数の領域を含み、
前記複数の領域は、波形のピッチと、波形の振幅と、前記スリットの長手方向に対して直交する方向のスリット幅との少なくとも1つが互いに異なる領域を含むステアリング装置。 - 請求項2において、前記ピッチと前記振幅と前記スリット幅との少なくとも1つが互いに異なる領域は、前記一対の被クランプ部間に配置された第1領域と、前記第1領域よりも閉塞端側に配置された第2領域とを含むステアリング装置。
- 請求項3において、前記第2領域における波形の振幅が、前記アウタージャケットの前記一対の被クランプ部間の周方向間隔よりも長くされているステアリング装置。
- 請求項4において、前記アウタージャケットは、前記閉塞端より軸方向下方に被取付部品取付用の取付部を含むステアリング装置。
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