JP2016132308A - ステアリング装置 - Google Patents

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進 今垣
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Abstract

【課題】構造を簡素化することができるステアリング装置を提供する。【解決手段】ステアリング装置1が、操作部材20の操作に伴って、締付部材32,34によりブラケット17を介してアウタージャケット12の被締付部28を締め付けるロック機構18と、エネルギ吸収ユニット40とを備える。エネルギ吸収ユニット40は、締付部材32,34とブラケット17との間に介在する摩擦板41と、摩擦板41に連結された連結部42と、インナージャケット11に一体移動可能に係合した係合部43と、連結部42と係合部43との間に介在し二次衝突時に衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部44とを一体に含む。【選択図】図2

Description

本発明はステアリング装置に関する。
例えば、特許文献1に開示された自動車のステアリングコラムでは、ステアリングホイールが取り付けられるステアリングシャフトが、支持ユニットに支持された調節ユニットによって回転可能に支持されている。ステアリングシャフトの軸方向において調節ユニットを移動させると、ステアリングホイールの軸方向の位置を調節することができる。
調節ユニットは、支持ユニットにおける一対の側板の間に配置されている。各側板には孔が設けられていて、この孔には、締付ボルトが挿通されている。締付ボルトには、ロック部材が取り付けられているとともに、操作レバーが連結されている。調節ユニットには、多数の切欠きが形成された相手ロック部材が、破断板を介して連結されている。
操作レバーを操作して締付ボルトを回転させると、いずれかの切欠きにロック部材の突起が差し込まれ、軸方向におけるステアリングホイールの位置がロックされる。また、車両衝突時には、破断板が変形することによって、車両衝突時のエネルギが吸収される。
特表2011−516323号公報
特許文献1のステアリングコラムでは、多数の切欠きが形成された相手ロック部材や、締付ボルトに支持されるロック部材が必要であり、構造が複雑になる。
本発明の目的は、構造を簡素化することができるステアリング装置を提供することである。
請求項1の発明は、一端に操舵部材(2)が連結され、軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(3)と、弾性的に縮径可能な軸方向下側のアウタージャケット(12)と前記アウタージャケットに対して軸方向に摺動可能な軸方向上側のインナージャケット(11)とを含み、前記ステアリングシャフトとともに軸方向に伸縮するコラムジャケット(8)と、前記アウタージャケットを支持し、車体(13)に固定されるブラケット(17)と、前記ブラケットの挿通孔(23)を挿通する締付軸(21)と前記締付軸により支持された締付部材(32,34)とを含み、操作部材(20)の操作に伴って、前記締付部材により前記ブラケットを介して前記アウタージャケットの被締付部(28)を締め付けるロック機構(18)と、前記締付部材と前記ブラケットとの間に、または前記ブラケットと前記アウタージャケットの前記被締付部との間に前記ロック機構のアンロック状態で摺動可能に介在する少なくとも1つの摩擦板(41;41Q)と、前記摩擦板に連結された連結部(42)と、前記インナージャケットに一体移動可能に係合した係合部(43)と、前記連結部と前記係合部との間に介在し二次衝突時に衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部(44;44P)と、を含む一体のエネルギ吸収ユニット(40;40P;40Q)と、を備えるステアリング装置(1)を提供する。
なお、括弧内の英数字は、後述する実施形態における対応構成要素等を表すが、このことは、むろん、本発明がそれらの実施形態に限定されるべきことを意味するものではない。以下、この項において同じ。
請求項2のように、前記締付部材は、前記締付軸の外周に嵌合されたボス部(32b)を含み、前記摩擦板は、前記ボス部を挿通させて前記軸方向に延びる長孔(45)を含み、前記ボス部が前記長孔の端部(45a,45b)に当接することにより、テレスコ調整時の前記コラムジャケットの伸縮量が規制されるように構成されていてもよい。
請求項3のように、前記エネルギ吸収部として、二次衝突時に所定の荷重により破断する脆弱部(51)を含む第1エネルギ吸収部(50)と、二次衝突時に塑性変形する第2エネルギ吸収部(44P)とを、含み、前記第1エネルギ吸収部および前記第2エネルギ吸収部は、前記連結部と前記係合部との間に並列に配置されていてもよい。
請求項4のように、前記エネルギ吸収ユニットは、単一の材料で一体に形成されていてもよい。
請求項5のように、前記摩擦板としての第1摩擦板(41Q)と、前記締付軸によって前記軸方向の移動を拘束され前記第1摩擦板と摩擦係合する第2摩擦板(60)と、を備えていてもよい。
請求項6のように、前記エネルギ吸収ユニットは、機能部品を取り付けるための取付部(47)を含んでいてもよい。
請求項1の発明によれば、テレスコ調整時にインナージャケットと一体移動するエネルギ吸収ユニットの摩擦板が、ロック機構によるロック状態では、例えば締付部材とブラケットとの間で締め付けられて移動を拘束されている。その移動を拘束された摩擦板に連結された連結部と、インナージャケットと一体移動する係合部とが、二次衝突時に相対移動し、その相対移動に伴って、連結部と係合部との間に介在するエキルギ吸収部が、衝撃エネルギを吸収する。摩擦板とエネルギ吸収部とを一体に含むエネルギ吸収ユニットが構成されるので、構造を簡素化することができる。
請求項2の発明によれば、アンロック状態で行われるテレスコ調整時に、エネルギ吸収ユニットがインナージャケットと軸方向に一体に移動する。このとき、摩擦板の長孔が締付軸に対する摩擦板の移動を許容する。そして、摩擦板の長孔の端部が締付軸に外嵌された締付部材のボス部に当接することで、コラムジャケットの伸縮量すなわちテレスコストローク範囲が規制される。
請求項3の発明によれば、二次衝突時において、第1エネルギ吸収部の脆弱部が所定の荷重で破断し、次いで、コラムジャケットの収縮に伴って第2エネルギ吸収部が塑性変形して衝撃を吸収する。二次衝突時の衝撃吸収ストロークの初期に衝撃吸収荷重のピーク値を発生させることができる。
請求項4の発明によれば、エネルギ吸収ユニットの第1摩擦板に対して、締付軸によって軸方向移動を拘束された第2摩擦板を摩擦係合させてある。したがって、衝撃吸収荷重のピーク値が高く設定される場合にも、二次衝突時の第1摩擦板の移動を拘束することができる。可及的に、衝撃吸収荷重の高いピーク値の設定が可能となる。
請求項5の発明によれば、エネルギ吸収ユニットを単一の材料で一体に形成することで、製造コストを安くすることができる。
請求項6の発明によれば、エネルギ吸収ユニットが、機能部品を取り付けるための取付部を含んでいるので、別途に取付ブラケット等を設ける場合と比較して、構造を簡素化することができる。
本発明の第1実施形態のステアリング装置の概略構成を示す一部破断模式的側面図である。 (a)はステアリング装置の概略分解斜視図であり、(b)はエネルギ吸収ユニットの概略斜視図である。 ステアリング装置の概略断面図であり、図1のIII −III 線に沿って切断された断面図に相当する。 (a)はステアリング装置の要部の断面図であり、(b)はステアリング装置の要部の底面図である。 (a)は二次衝突前のステアリング装置の要部の底面図であり、(b)二次衝突時のステアリング装置の要部の底面図である。 本発明の第2実施形態のステアリング装置の要部の底面図である。 第2実施形態において、衝撃吸収ストロークSTと衝撃吸収荷重Pとの関係を示すグラフ図である。 本発明の第3実施形態のエネルギ吸収ユニットと第2摩擦板の概略分解斜視図である。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態のステアリング装置の概略構成を示す一部破断模式的側面図である。図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2が一端(軸方向上端)に連結されたステアリングシャフト3と、インターミディエイトシャフト4等を介してステアリングシャフト3と連結されたステアリング機構5と備えている。
ステアリング機構5は、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵する例えばラックアンドピニオン機構である。操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト3およびインターミディエイトシャフト4等を介してステアリング機構5に伝達される。また、ステアリング機構5に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト6とロアーシャフト7とを有している。操舵部材2は、アッパーシャフト6の一端に連結されている。また、ステアリングシャフト3は、軸方向Xに伸縮可能である。
ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3を回転可能に支持する中空のコラムジャケット8を備える。ステアリングシャフト3は、コラムジャケット8内に挿通されており、複数の軸受9,10を介してコラムジャケット8によって回転可能に支持されている。
コラムジャケット8は、相対摺動可能に嵌合された例えばアッパージャケットであるインナージャケット11と、例えばロアージャケットであるアウタージャケット12とを有している。コラムジャケット8は、軸方向Xに伸縮可能である。アッパー側のインナージャケット11は、軸受9を介して軸方向Xに同行移動可能にアッパーシャフト6に連結されている。ロアー側のアウタージャケット12は、軸受10を介してロアーシャフト7を回転可能に支持している。
ステアリング装置1は、車体13に固定される固定ブラケット14と、固定ブラケット14によって支持されたチルト中心軸15と、アウタージャケット12の外周に固定され、チルト中心軸15によって回転可能に支持されたコラムブラケット16とを備える。コラムジャケット8およびステアリングシャフト3は、チルト中心軸15の中心軸線であるチルト中心CCを支点にしてチルト方向Yに回動可能(チルト可能)となっている。
チルト中心CC回りにステアリングシャフト3およびコラムジャケット8を回動(チルト)させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるチルト調整)。また、ステアリングシャフト3およびコラムジャケット8を軸方向Xに伸縮させることで、操舵部材2の位置を調整できるようになっている(いわゆるテレスコ調整)。
ステアリング装置1は、車体13に固定されるブラケット17と、チルトロックおよびテレスコロックを達成するロック機構18と、車両の二次衝突時のコラムジャケット8の収縮に伴って衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収ユニット40とを備える。
概略斜視図である図2(a)に示すように、アウタージャケット12の軸方向Xの上部は、弾性的に縮径することによりインナージャケット11をクランプする支持部19を備える。支持部19は、インナージャケット11の外周11aの一部を取り囲む円弧状部26と、円弧状部26から延設されスリット27を介して互いに対向する一対の被締付部28とを含む。
図1および図2(a)に示すように、ロック機構18は、運転者が回転操作する操作部材としての操作レバー20と、操作レバー20と一体回転可能な締付軸21とを備える。締付軸21の中心軸線C1が、操作レバー20の回転中心に相当する。
図2を参照して、ロック機構18は、締付軸21を介してブラケット17をアウタージャケット12の支持部19の一対の被締付部28に締め付けることでチルトロックを達成する。
また、ロック機構18は、ブラケット17によりアウタージャケット12の支持部19の一対の被締付部28を締め付けて円弧状部26を縮径させ、該円弧状部26によりインナージャケット11を締め付けることでテレスコロックを達成する。これにより、コラムジャケット8の位置が車体13に対して固定されて、操舵部材2の位置が固定される。
締付軸21は、ブラケット17の一対の側板22(図1では一方の側板22のみを示してある)にそれぞれ設けられチルト方向Yに延びるチルト用長孔23を挿通している。
図2(a)に示すように、アウタージャケット12は、軸方向Xに延びる長孔80を備える。インナージャケット11は、軸方向Xの下端に設けられて長孔80に係合する係合部81を備える。長孔80と係合部81との係合により、アウタージャケット12に対するインナージャケット11の回転が規制されている。係合部81は、テレスコ調整時や衝撃吸収時に長孔80により案内されて、インナージャケット11とともに軸方向Xの下方に移動する。
図2(b)および図4(a)、(b)に示すように、エネルギ吸収ユニット40は、一対の摩擦板41と、各摩擦板41に連結された連結部42と、インナージャケット11に一体移動可能に係合された係合部43と、各連結部42と係合部43との間に介在する一対のエネルギ吸収部44とを一体に含むユニットである。エネルギ吸収ユニット40は、単一の材料(例えば板金材)で一体に形成されている。
各摩擦板41は、ブラケット17の対応する側板22と対応する締付部材32,34との間に介在する。
一対の摩擦板41は、軸方向Xに延び、締付軸方向Jに対向して互いに平行である。各摩擦板41は、締付軸21を挿通させて軸方向Xに延びる長孔45を形成している。各摩擦板41は、ロック機構18によるロック状態で、対応する締付部材32,34と対応する側板22との間で挟持される。
一方、ロック機構18によるロックが解除されるアンロック状態では、テレスコ調整に際して、各摩擦板41は、対応する締付部材32,34および対応する側板22に対して軸方向Xに相対移動可能である。
エネルギ吸収部44は、締付軸方向Jに起伏し軸方向Xに延びる波形板であり、二次衝突時に、図5(a)に示す状態から図5(b)に示す状態へと塑性変形して、衝突エネルギを吸収する。
図2(b)および図4(b)に示すように、各連結部42は、対応する摩擦板41の一端41aと対応するエネルギ吸収部44の一端44aとを連結している。各連結部42は、締付軸方向Jおよび軸方向Xの双方と直交する方向に延設された一対の板部であり、締付軸方向Jに対向して互いに平行である。
図2(b)および図4(a)に示すように、係合部43は、その一端43aに、インナージャケット11の軸方向Xの下端11bに一体移動可能に係合された係合凹部43cを形成した板部であり、軸方向Xと直交している。具体的には、係合部43は、例えば溶接等によりインナージャケット11の軸方向Xの下端11bに固定されている。
図2(b)および図4(b)に示すように、係合部43の他端43bは、延設部46を介して一対のエネルギ吸収部44の他端44bと連結されている。延設部46には、機能部品を取り付けるための取付部としての取付孔47が設けられている。機能部品としては、例えばコラムカバーブラケットやワイヤーハーネスブラケットがある。
係合部43が、インナージャケット11に固定されているので、アンロック状態で行われるテレスコ調整時に、エネルギ吸収ユニット40が、インナージャケット11と軸方向Xに一体移動する。
また、このとき、締付軸21の外周に嵌合された各締付部材32,34のボス部32b,34bが、対応する摩擦板41の長孔45の端部45a,45bに当接することにより、テレスコ調整時のコラムジャケット8の伸縮量(インナージャケット11の移動量)が規制されるようになっている。
図3は、図1のIII −III 線に沿う断面図である。図3に示すように、ブラケット17は、車体13に取り付けられた取付板24と、取付板24に沿って固定された天板25と、天板25の両端からチルト方向Yの下方に延びる一対の側板22とを備えている。
アウタージャケット12の支持部19の一対の被締付部28は、円弧状部26の一対の円弧端261からそれぞれ延設されている。一対の被締付部28は、一対の側板22間に配置され、一対の側板22と概ね平行な板状をなしている。
スリット27は、一対の被締付部28の互いに対向する内側面28a間に形成されている。各側板22の内側面22aが、それぞれ対応する被締付部28の外側面28bに対向している。
アウタージャケット12の各被締付部28には、締付軸21が挿通される円孔からなる締付軸挿通孔29が形成されている。締付軸21、アウタージャケット12、インナージャケット11およびステアリングシャフト3は、チルト調整時に、チルト方向Yに一体に移動する。
締付軸21は、ブラケット17の両側板22のチルト用長孔23およびアウタージャケット12の両被締付部28の締付軸挿通孔29を挿通するボルトからなる。締付軸21の一端に設けられた大径の頭部21aは、操作レバー20と一体回転可能に固定されている。
ロック機構18は、締付軸21の頭部21aと一方の側板22との間に介在し、操作レバー20の操作トルクを締付軸21の軸力(一対の側板22を締め付けるための締付力)に変換する力変換機構30をさらに備える。
力変換機構30は、操作レバー20と一体回転に連結され締付軸21に対して締付軸方向Jの移動が規制された回転カム31と、回転カム31に対してカム係合し、一方の側板22を締め付ける非回転カムである一方の締付部材32とを含む。
ロック機構18は、締付軸21の他端のねじ部21bに螺合したナット33と、他方の側板22を締め付ける他方の締付部材34と、他方の締付部材34とナット33との間に介在する介在部材35とをさらに備える。
介在部材35は、ナット33と他方の締付部材34との間に介在するワッシャ36と、ワッシャ36と他方の締付部材34との間に介在する針状ころ軸受37とを備える。
ナット33とブラケット17の他方の側板22との間に、他方の締付部材34と、介在部材35とが介在している。回転カム31、一方の締付部材32(非回転カム)、他方の締付部材34および介在部材35は、締付軸21の外周によって支持されている。
一方の締付部材32(非回転カム)および他方の締付部材34は、それぞれ対応する側板22を締め付ける締付板部32a,34aと、それぞれ対応するチルト用長孔23に嵌合したボス部32b,34bとを有している。ボス部32b,34bとチルト用長孔23との嵌合によって、各締付部材32,34の回転が規制されている。
また、一方の締付部材32(非回転カム)および他方の締付部材34は、締付軸21によって締付軸方向Jに移動可能に支持されている。
操作レバー20のロック方向への回転に伴って、回転カム31が一方の締付部材32(非回転カム)に対して回転することにより、一方の締付部材32が締付軸方向Jに移動されて、両締付部材32,34(の締付板部32a,34a)の間で、ブラケット17の一対の側板22が、エネルギ吸収ユニット40の一対の摩擦板41を介して挟持されて締め付けられる。
これにより、ブラケット17の各側板22が、アウタージャケット12の支持部19の対応する被締付部28を締め付ける。その結果、アウタージャケット12のチルト方向Yの移動が規制されて、チルトロックが達成される。また、両被締付部28が締め付られることで、アウタージャケット12の支持部19の円弧状部26が、弾性的に縮径してインナージャケット11を締め付ける。これにより、インナージャケット11の軸方向Xの移動が規制されて、テレスコロックが達成される。
本実施形態によれば、テレスコ調整時にインナージャケット11と一体移動したエネルギ吸収ユニット40の摩擦板41は、ロック機構18によるロック状態で、締付部材32,34とブラケット17の側板22との間で締め付けられて移動を拘束されている。
その移動を拘束された摩擦板41に連結された連結部42と、インナージャケット11と一体移動する係合部43とが、二次衝突時に軸方向Xに相対移動し、その相対移動に伴って、連結部42と係合部43との間に介在するエキルギ吸収部44が、衝撃エネルギを吸収する。摩擦板41とエネルギ吸収部44とを一体に含むエネルギ吸収ユニット40が構成されるので、構造を簡素化することができる。
また、ロック機構18によるロックが解除されたアンロック状態で行われるテレスコ調整時に、エネルギ吸収ユニット40が、アッパー側のインナージャケット11と軸方向Xに一体に移動する。
このとき、摩擦板41の長孔45が締付軸21に対する摩擦板41の移動を許容する。そして、摩擦板41の長孔45の端部45a,45bが締付軸21に外嵌された締付部材32,34のボス部32b,34bに当接することで、コラムジャケット8の伸縮量すなわちテレスコストローク範囲が規制される。すなわち、エネルギ吸収ユニット40が、テレスコ調整時において、テレスコストローク範囲を規制する機能を果たす。
したがって、テレスコストローク範囲を規制する機能を果たす部材を別途に設ける場合と比較して、構造を簡素化することができる。また、部品点数の削減と組立工数の削減を通じて、製造コストを安くすることができる。
また、エネルギ吸収ユニット40を単一の材料で一体に形成することで、製造コストを安くすることができる。
また、エネルギ吸収ユニット40が、機能部品(例えばコラムカバーブラケットやワイヤーハーネスブラケット)を取り付けるための取付部(取付孔47)を含んでいるので、別途に取付部材を設ける場合と比較して、構造を簡素化することができる。
(第2実施形態)
図6は本発明の第2実施形態を示している。図6の第2実施形態のエネルギ吸収ユニット40Pが図4(b)の第1実施形態のエネルギ吸収ユニット40と異なるのは、エネルギ吸収部として、二次衝突時に所定の荷重(後述するピーク値Pmaxに相当)により破断する脆弱部51を含む第1エネルギ吸収部50と、二次衝突時に塑性変形する第1実施形態のエネルギ吸収部44と同じ構成の一対の第2エネルギ吸収部44Pとを含む点である。
第1エネルギ吸収部50および各第2エネルギ吸収部44Pは、連結部42と係合部43との間に並列に配置されている。第1エネルギ吸収部50は、軸方向Xに延びる板材でからなる。第1エネルギ吸収部50の脆弱部51は、細幅部である。第1エネルギ吸収部50は、軸方向Xに関して、脆弱部51(細幅部)の両側に、脆弱部51よりも幅の広い広幅部52を含む。
図6の第2実施形態の構成要素において、図4(b)の第1実施形態の構成要素と同じ構成には、図4(b)の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
第2実施形態によれば、二次衝突時において、第1エネルギ吸収部50の脆弱部51が所定の荷重で破断し、次いで、コラムジャケット8の収縮に伴って第2エネルギ吸収部44Pが塑性変形して衝撃を吸収する。したがって、図7に示すように、二次衝突時の衝撃吸収ストロークST(コラムジャケット8の短縮量に相当)の初期に衝撃吸収荷重Pのピーク値Pmaxを発生させることができる。
(第3実施形態)
図8は本発明の第3実施形態を示している。エネルギ吸収ユニット40Qの摩擦板として、1または複数設けられた第1摩擦板41Qと、第1摩擦板41Qと摩擦係合する1または複数の第2摩擦板60とを備えるようにしてもよい。第1摩擦板41Qと第2摩擦板60は、締付軸方向Jの交互に配置される。
第2摩擦板60は、図2(a)に示すような締付軸21に外嵌された締付部材32,34のボス部32b,34bが嵌合する挿通孔61(図8参照)を有している。これにより、第2摩擦板60は、締付軸21によって締付部材32,34を介して軸方向Xの移動を拘束されている。
図8の第3実施形態の構成要素において、図2(b)の第1実施形態の構成要素と同じ構成には、図2(b)の第1実施形態の構成要素の参照符号と同じ参照符号を付してある。
第3実施形態によれば、衝撃吸収荷重Pのピーク値Pmax(図7参照)が高く設定される場合にも、二次衝突時の第1摩擦板41Qの移動を確実に拘束することができる。可及的に、高いピーク値Pmaxの設定が可能となる。
本発明は各前記実施形態に限定されるものではない。例えば各前記実施形態では、摩擦板41;41Q;60が、締付部材32,34とブラケット17の側板22との間に介在しているが、これに代えて、摩擦板が、ブラケット17の側板22とアウタージャケット12の支持部19の被締付部28との間に介在していてもよい。その他、本発明は、特許請求の範囲記載の範囲内で種々の変更を施すことができる。
1…ステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、5…転舵機構、8…コラムジャケット、11…インナージャケット(アッパージャケット)、12…アウタージャケット(ロアージャケット)、17…ブラケット、18…ロック機構、19…支持部、20…操作レバー(操作部材)、21…締付軸、22…側板、23…チルト用長孔、26…円弧状部、27…スリット、28…被締付部、30…力変換機構、31…回転カム、32…一方の締付部材(非回転カム)、32b…ボス部、34…他方の締付部材、34b…ボス部、40;40P;40Q…エネルギ吸収ユニット、41;41Q…摩擦板、41a…一端、42…連結部、43…係合部、43a…一端、43b…他端、43c…係合凹部、44…エネルギ吸収部、44P…第2エネルギ吸収部、44a…一端、44b…他端、45…長孔、45a,45b…端部、46…延設部、47…取付孔(取付部)、50…第1エネルギ吸収部、51…脆弱部(細幅部)、52…広幅部、60…第2摩擦板、J…締付軸方向、P…衝撃吸収荷重、Pmax…ピーク値、ST…衝撃吸収ストローク、X…軸方向、Y…チルト方向

Claims (6)

  1. 一端に操舵部材が連結され、軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    弾性的に縮径可能な軸方向下側のアウタージャケットと前記アウタージャケットに対して軸方向に摺動可能な軸方向上側のインナージャケットとを含み、前記ステアリングシャフトとともに軸方向に伸縮するコラムジャケットと、
    前記アウタージャケットを支持し、車体に固定されるブラケットと、
    前記ブラケットの挿通孔を挿通する締付軸と前記締付軸により支持された締付部材とを含み、操作部材の操作に伴って、前記締付部材により前記ブラケットを介して前記アウタージャケットの被締付部を締め付けるロック機構と、
    前記締付部材と前記ブラケットとの間に、または前記ブラケットと前記アウタージャケットの前記被締付部との間に前記ロック機構のアンロック状態で摺動可能に介在する少なくとも1つの摩擦板と、前記摩擦板に連結された連結部と、前記インナージャケットに一体移動可能に係合した係合部と、前記連結部と前記係合部との間に介在し二次衝突時に衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部と、を含む一体のエネルギ吸収ユニットと、を備えるステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記締付部材は、前記締付軸の外周に嵌合されたボス部を含み、
    前記摩擦板は、前記ボス部を挿通させて前記軸方向に延びる長孔を含み、
    前記ボス部が前記長孔の端部に当接することにより、テレスコ調整時の前記コラムジャケットの伸縮量が規制されるように構成されているステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、前記エネルギ吸収部として、二次衝突時に所定の荷重により破断する脆弱部を含む第1エネルギ吸収部と、二次衝突時に塑性変形する第2エネルギ吸収部とを、含み、
    前記第1エネルギ吸収部および前記第2エネルギ吸収部は、前記連結部と前記係合部との間に並列に配置されているステアリング装置。
  4. 請求項3において、前記摩擦板としての第1摩擦板と、前記締付軸によって前記軸方向の移動を拘束され前記第1摩擦板と摩擦係合する第2摩擦板と、を備えるステアリング装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、前記エネルギ吸収ユニットは、単一の材料で一体に形成されているステアリング装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項において、前記エネルギ吸収ユニットは、機能部品を取り付けるための取付部を含むステアリング装置。
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