JP6575803B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ステアリング装置に関する。
下記特許文献1に記載のステアリング装置のステアリングコラムでは、アウターコラムに摺動自在に保持されたインナーコラムが、ステアリングホイールが装着されたステアリングシャフトを回転自在に支持している。アウターコラムは、車体側アッパーブラケットに上下方向に移動自在に支持されている。アウターコラムと車体側アッパーブラケットとの間には、電気的導通経路を形成する導通部材が配設されている。
下記特許文献2に記載のステアリング装置のステアリングコラムは、互いに相対移動可能な外方のチューブおよび内方のチューブを有する。内方のチューブは、ロア側のコラムブラケットに回転可能に連結されている。内方のチューブの軸線状に配置された収容チューブが導電性ブッシュ、導電性プレートおよびブラケットを介して車体に接地される。
特開2009−006962号公報 特開2013−224064号公報
ところで、コラムジャケットでは、インナージャケットの外周には、インナージャケットとアウタージャケットとの間の摩擦低減等のために絶縁性の被覆層が被覆される構成が採用される場合がある。この場合、インナージャケットとアウタージャケットとは、直接に通電しないので、この構成を特許文献1または2に適用すると、インナージャケットに取り付けられた機器から車体への通電経路(アース用の通電経路)が確保できない虞がある。
この発明は、インナージャケットが被覆層によって被覆される構成において、アース用の通電経路を確保することができるステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、操舵部材(2)が連結される軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(3)と、スリット(30,30P)と前記スリットの両側に配置された一対の被締付部(31)とを含むアウタージャケット(21)と、前記アウタージャケットに内嵌され、外周(20a)が所定領域(36)を除いて絶縁性の被覆層(37)によって被覆されたインナージャケット(20)とを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持する前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケット(4)と、前記アウタージャケットの前記一対の被締付部を支持し、車体(22)に固定されるブラケット(6)と、前記一対の被締付部の締付軸挿通孔(34)に通電可能に支持された締付軸(41)を含み、前記締付軸を介して前記一対の被締付部を締め付けることにより前記アウタージャケットに前記インナージャケットを保持させる締付機構(7)と、前記所定領域に通電可能に係止された第1部分(51)と、前記締付軸において前記スリット内に位置するスリット内部分(41d)に摺動接触する第2部分(52)とを含む導電性の弾性部材(50,50P)と、を備え、前記第2部分が、前記締付軸が延びる方向から見て湾曲しており、前記インナージャケットと前記アウタージャケットとは、テレスコ調整のために前記軸方向に相対摺動可能であり、テレスコ調整範囲において、前記弾性部材は、前記第2部分の湾曲内側面が前記締付軸の前記スリット内部分に対する接触を維持するように弾性変形するステアリング装置(1,1P)である。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記第2部分が、弾性変形していない自由状態の前記第2部分の曲率半径よりも曲率半径が大きくなるように前記締付軸によって弾性変形されている、ステアリング装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記弾性部材は、二次衝突時に前記インナージャケットと共に移動した前記弾性部材の前記第2部分が前記アウタージャケットに取り付けられた被取付部品と当接することにより弾性変形する、ステアリング装置である。
請求項4に記載の発明は、操舵部材(2)が連結される軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(3)と、スリット(30,30P)と前記スリットの両側に配置された一対の被締付部(31)とを含むアウタージャケット(21)と、前記アウタージャケットに内嵌され、外周(20a)が所定領域(36)を除いて絶縁性の被覆層(37)によって被覆されたインナージャケット(20)とを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持する前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケット(4)と、前記アウタージャケットの前記一対の被締付部を支持し、車体(22)に固定されるブラケット(6)と、前記一対の被締付部の締付軸挿通孔(34)に通電可能に支持された締付軸(41)を含み、前記締付軸を介して前記一対の被締付部を締め付けることにより前記アウタージャケットに前記インナージャケットを保持させる締付機構(7)と、前記締付軸において前記スリット内に位置するスリット内部分(41d)と前記所定領域とのうちの一方に通電可能に係止された第1部分(51)と、前記スリット内部分と前記所定領域とのうちの他方に摺動接触する第2部分(52)とを含む導電性の第1弾性部材(50P)と、前記コラムジャケットが伸縮されるテレスコ調整時に前記インナージャケットに同行移動可能に支持され、収縮側へのテレスコ調整時に前記スリットとしての軸方向スリット(30P)内に挿入されて前記軸方向スリットの内縁部(62)に押圧状態で摺動接触する第2弾性部材(60)と、テレスコ調整時に前記コラムジャケットの伸縮ストローク範囲の収縮側端を規制するテレスコストッパ(39)と、を備える、ステアリング装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4において、前記軸方向スリットは、前記アウタージャケットの軸方向端部(21b)に末広がり状に開口する開口端(30Pa)を含む、ステアリング装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5において、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とが一体に設けられている、ステアリング装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6のいずれか一項において、前記第1弾性部材の前記第1部分は、前記インナージャケットの前記所定領域に通電可能に係止され、前記インナージャケットと前記アウタージャケットとは、テレスコ調整のために前記軸方向に相対摺動可能であり、テレスコ調整範囲において、前記第1弾性部材は、前記第2部分が前記締付軸の前記スリット内部分に対する接触を維持するように弾性変形する、ステアリング装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項7において、前記第1弾性部材は、二次衝突時に前記インナージャケットと共に移動した前記第1弾性部材の前記第2部分が前記アウタージャケットに取り付けられた被取付部品と当接することにより弾性変形する、ステアリング装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、導電性の弾性部材は、一対の被締付部に通電可能に支持された締付軸のスリット内部分から、インナージャケットの外周において絶縁性の被覆層によって被覆されていない所定領域への通電を可能にしている。これにより、インナージャケットとアウタージャケットとは、弾性部材および締付軸を介して通電可能である。そのため、インナージャケットに取り付けられた機器は、インナージャケット、弾性部材、締付軸、アウタージャケット、ブラケットを介して車体に通電可能である。したがって、インナージャケットが被覆層によって被覆される構成において、アース用の通電経路を確保することができる。
さらに、テレスコ調整範囲において弾性部材の第2部分が締付軸のスリット内部分に対して接触を維持するように弾性変形しているので、アウタージャケットに対してテレスコ調整範囲のいずれの位置にインナージャケットを移動させてもアース用の通電経路を確保することができる。
請求項3記載の発明によれば、二次衝突時に弾性部材が被取付部品と当接して弾性変形するため、弾性部材は、二次衝突時のアウタージャケットに対するインナージャケットの衝撃吸収移動を阻害することがない。
請求項4記載の発明によれば、導電性の弾性部材は、一対の被締付部に通電可能に支持された締付軸のスリット内部分から、インナージャケットの外周において絶縁性の被覆層によって被覆されていない所定領域への通電を可能にしている。これにより、インナージャケットとアウタージャケットとは、第1弾性部材および締付軸を介して通電可能である。そのため、インナージャケットに取り付けられた機器は、インナージャケット、第1弾性部材、締付軸、アウタージャケット、ブラケットを介して車体に通電可能である。したがって、インナージャケットが被覆層によって被覆される構成において、アース用の通電経路を確保することができる。
さらに、第2弾性部材は、収縮側へのテレスコ調整時に軸方向スリットの内縁部に押圧状態で摺動接触するため、テレスコ調整時のコラムジャケットの収縮速度を低減することができる。したがって、コラムジャケットの伸縮ストローク範囲の収縮側端において、コラムジャケットの収縮がテレスコストッパによって規制される際に発生する打音が、低減される。また、テレスコストッパが受ける衝撃を緩和することができる。
請求項5記載の発明によれば、収縮側へのテレスコ調整時に、第2弾性部材が、末広がり状の開口端から軸方向スリット内へスムーズに導入されるため、収縮側へのテレスコ調整をスムーズに行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、第1弾性部材と第2弾性部材とを一体に設けることによって、部品点数を削減することができる。
請求項7記載の発明によれば、テレスコ調整範囲において第1弾性部材の第2部分が締付軸のスリット内部分に対して接触を維持するように弾性変形しているので、アウタージャケットに対してテレスコ調整範囲のいずれの位置にインナージャケットを移動させてもアース用の通電経路を確保することができる。
請求項8記載の発明によれば、二次衝突時に第1弾性部材が被取付部品と当接して弾性変形するため、第1弾性部材は、二次衝突時のアウタージャケットに対するインナージャケットの衝撃吸収移動を阻害することがない。
本発明の第1実施形態に係るステアリング装置の概略側面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 締付機構の周辺をチルト方向の下方から見た図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図であり、テレスコ調整によってコラムジャケットを最も収縮させた状態を示した図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。 図5においてテレスコ調整によってコラムジャケットを最も伸長させた状態を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るステアリング装置の締付機構の周辺をチルト方向の下方から見た図である。 単一の部材で一体に形成された第1弾性部材および第2弾性部材の斜視図である。 図7のIX−IX線に沿う断面図である。 テレスコストッパの周辺をチルト方向の上方から見た図である。 収縮側へテレスコ調整したときの第2弾性部材の周辺を示した概略図であり、(a)は、第2弾性部材が軸方向スリットの開口付近に到達した状態を示しており、(b)は、第2弾性部材が軸方向スリット内に挿入された状態を示している。 (a)は、第2実施形態の第1変形例において、一方の第2弾性部材の周辺を模式的に示した図であり、(b)は、第2実施形態の第2変形例において、一方の第2弾性部材の周辺を模式的に示した図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るステアリング装置1の概略側面図である。
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3と、コラムジャケット4と、ロアーブラケット5と、アッパーブラケット(ブラケット)6と、締付機構7とを含んでいる。
ステアリングシャフト3では、軸方向Xの一端にステアリングホイール等の操舵部材2が連結されている。ステアリングシャフト3の他端は、自在継手9、インターミディエイトシャフト10および自在継手11を順に介して、転舵機構12のピニオン軸13に連結されている。
転舵機構12は、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵する例えばラックアンドピニオン機構である。操舵部材2の回転は、ステアリングシャフト3およびインターミディエイトシャフト10等を介して転舵機構12に伝達される。また、転舵機構12に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト15およびロアーシャフト16を有している。ステアリングシャフト3は、軸方向Xに伸縮可能である。
コラムジャケット4は、軸方向Xの下方側のアウタージャケット21と、アウタージャケット21よりも軸方向Xの上方側に配置され、アウタージャケット21に内嵌された筒状のインナージャケット20とを含む。インナージャケット20とアウタージャケット21とは、軸方向Xに相対摺動可能である。
インナージャケット20は、軸受17を介してアッパーシャフト15を回転可能に支持している。アウタージャケット21は、軸受18を介してロアーシャフト16を回転可能に支持している。コラムジャケット4は、軸受17,18を介してステアリングシャフト3を回転可能に支持している。コラムジャケット4は、ステアリングシャフト3とともに軸方向Xに伸縮可能(収縮可能)である。
ロアーブラケット5は、車体22に固定される固定ブラケット23と、固定ブラケット23によって支持されたチルト支軸24と、アウタージャケット21の外周に固定され、チルト支軸24によって回転可能に支持されたコラムブラケット25とを備える。コラムジャケット4およびステアリングシャフト3は、チルト支軸24の中心軸線であるチルト中心CCを支点にして、チルト方向Zに回動可能(チルト可能)となっている。
チルト中心CC回りにステアリングシャフト3およびコラムジャケット4が、回動(チルト)されることで、操舵部材2の位置が、チルト方向Zに調整(いわゆるチルト調整)される。また、ステアリングシャフト3およびコラムジャケット4が、軸方向Xに伸縮されることで、操舵部材2の位置が、テレスコ方向(軸方向X)に調整(いわゆるテレスコ調整)される。インナージャケット20とアウタージャケット21とは、テレスコ調整のために軸方向Xに相対摺動可能である。
図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図3は、締付機構7の周辺をチルト方向Zの下方から見た図である。
図2を参照して、アッパーブラケット6は、アウタージャケット21を支持するためのものである。アッパーブラケット6は、図示しないボルト等によって車体22に固定された天板26と、天板26からチルト方向Zの下方に延びる一対の側板27とを備える。一対の側板27のそれぞれには、チルト方向Zに延びるチルト用の長溝28が形成されている。
アウタージャケット21は、チルト方向Zの下方部分において軸方向Xの上端から軸方向Xに延びるスリット30と、スリット30の両側に配置された一対の被締付部31とを含む。
スリット30は、アウタージャケット21の外部へ向けて、軸方向Xの上方および下方と、チルト方向Zの下方とに露出されている。
一対の被締付部31は、アウタージャケット21と一体に設けられている。一対の被締付部31のそれぞれには、被締付部31を貫通する締付軸挿通孔34が形成されている。一対の被締付部31は、アッパーブラケット6によって通電可能に支持されている。
図3を参照して、アウタージャケット21において一対の被締付部31よりも軸方向Xの下方には、キーロック本体等の被取付部品35が取り付けられている。被取付部品35の少なくとも一部は、アウタージャケット21の外周面21aから突出している。
インナージャケット20の外周20aは、少なくとも所定領域36を除いて絶縁性の被覆層37によって被覆されている。
所定領域36は、被覆層37のコーティング工程におけるマスキング処理等により設けられる。所定領域36は、外周20aにおいてテレスコ調整時にアウタージャケット21に対して摺動接触する部分以外の部分に設けられている。所定領域36は、軸方向Xから見たときにスリット30の内側に配置されていることが好ましい。
被覆層37は、例えばインナージャケット20とアウタージャケット21との相対摺動の際に発生する摩擦を低減するための摩擦低減材によって構成されている。
図2を参照して、アウタージャケット21には、軸方向Xに延びる溝からなる案内溝38が形成されている。インナージャケット20の外周20aには、案内溝38に挿通されて、例えば樹脂ピンからなる被案内突起39が設けられている。案内溝38と被案内突起39との係合により、アウタージャケット21に対するインナージャケット20の相対回転が防止され、且つ、アウタージャケット21に対するインナージャケット20の軸方向移動が案内される。
締付機構7は、運転者等が手動で回転操作する操作部材40と、一端に操作部材40が取り付けられた締付軸41と、操作部材40と一体回転するカム部材42と、カム部材42に対してカム係合する非回転カムである第1締付部材43とを備える。
締付軸41は、アッパーブラケット6の一対の長溝28と、一対の被締付部31の締付軸挿通孔34とに挿通されている。これにより、締付軸41は、回転可能且つ通電可能に一対の被締付部31に支持されている。
操作部材40の長手方向一端の基端部40aと、カム部材42と、第1締付部材43とは、締付軸41の頭部41aと一方の側板27との間で、締付軸41の軸部41bによって支持されている。カム部材42は、締付軸41に対する軸方向Jの移動が規制されている。第1締付部材43は、軸方向Jに移動可能である。
また、ステアリング装置1は、締付軸41のねじ部41cにねじ係合したナット44と、他方の側板27とナット44との間に介在する第2締付部材45と、第2締付部材45とナット44との間に介在した介在部材46とを含む。
第2締付部材45と介在部材46とは、ナット44の近傍において、締付軸41の軸部41bによって、締付軸41の軸方向Jに移動可能に支持されている。介在部材46は、ナット44と第2締付部材45との間に介在するワッシャ47と、ワッシャ47と第2締付部材45との間に介在する針状ころ軸受48とを備える。
操作部材40のロック方向への回転操作(ロック操作)に伴って、カム部材42が非回転カム(第1締付部材43)に対して回転することにより、第1締付部材43が締付軸41の軸方向Jに移動されて、第1締付部材43と第2締付部材45との間で、アッパーブラケット6の両側板27が挟持される。一対の被締付部31は、一対の側板27によって締め付けられる。
これにより、アウタージャケット21を縮径させるように一対の被締付部31の間のスリット30が狭まり、アウタージャケット21がインナージャケット20に圧接されて、インナージャケット20がアウタージャケット21に保持される。
このように、締付機構7が、締付軸41を介して一対の被締付部31を締め付けることによりアウタージャケット21にインナージャケット20を保持させることによって、チルトロックおよびテレスコロックが達成される。このときのステアリング装置1の状態をロック状態という。逆に、チルトロックおよびテレスコロックが解除されているときのステアリング装置1の状態をロック解除状態という。
図4は、図2のIV−IV線に沿う断面図であり、テレスコ調整によってコラムジャケット4を最も収縮させた状態を示した図である。図5は、図3のV−V線に沿う断面図である。
図4を参照して、ステアリング装置1は、例えば金属製の板ばねである導電性の弾性部材50を備える。
弾性部材50は、所定領域36に通電可能に係止された第1部分51と、締付軸41においてスリット30内に位置するスリット内部分41dに被取付部品35側(軸方向Xの下方側)から摺動接触する第2部分52とを含む。
締付軸41の軸方向J(図4において紙面と直交する方向)から見て、第2部分52は、湾曲板状に形成されている。
第2部分52は、湾曲内側の面52aと湾曲外側の面52bとを含む。湾曲内側の面52aに、締付軸41のスリット内部分41dの外周に通電可能に摺動接触する接触部53が設けられている。湾曲外側の面52bと、被取付部品35とは、軸方向Xに対向している。
第1部分51は、第2部分52の一端から軸方向Xに沿う接線方向に延びる平板状に形成されている。所定領域36には、弾性部材50の第1部分51をインナージャケット20に係止する係止部材55が設けられている。
図5を参照して、係止部材55は、例えば樹脂製である。係止部材55は、弾性変形可能な弾性変形部55aと、弾性変形部55aによって付勢された、所定領域36におけるインナージャケット20の壁部20bと弾性部材50の第1部分51とを受ける受け部55bと、弾性変形部55aと受け部55bとを連結する連結部55cとを含む。
所定領域36におけるインナージャケット20の壁部20bと弾性部材50の第1部分51とが係止部材55の受け部55bと弾性変形部55aとによって挟持されることによって、第1部分51は、壁部20bと通電可能に接触した状態で所定領域36に係止されている。
第1部分51は、インナージャケット20の所定領域36に係止されているため、テレスコ調整の際、第1部分51は、インナージャケット20と軸方向Xに一体移動する。
図4に実線で示すように、テレスコ調整によってコラムジャケット4を最も収縮させた状態で、第2部分52は、弾性変形していない自由状態の第2部分52(図4の二点鎖線参照)の曲率半径Rよりも曲率半径が大きくなるように、締付軸41によって弾性変形させられている。そのため、第2部分52は、自由状態への自身の復元力によって締付軸41のスリット内部分41dに押し付けられており、第2部分52の湾曲内側の面52aには、スリット内部分41dに接触する接触部53が設けられている。
また、テレスコ調整によってコラムジャケット4を最も伸長させた図6の状態では、第2部分52は、コラムジャケット4を最も収縮させた状態(図4の実線参照)の曲率半径よりも曲率半径がさらに大きくなるように、締付軸41によって弾性変形させられている。そのため、第2部分52は、自由状態への自身の復元力によって締付軸41のスリット内部分41dに押し付けられており、第2部分52の湾曲内側の面52aには、スリット内部分41dに接触する接触部53が設けられている。
このように、テレスコ調整範囲において、弾性部材50は、第2部分52が締付軸41のスリット内部分41dに対する接触を維持するように弾性変形している。
次に、二次衝突時の各部材の動作について説明する。
二次衝突時には、操舵部材2(図1参照)からの荷重がインナージャケット20に伝達されるので、インナージャケット20が軸方向Xに沿って操舵部材2とは反対側へ移動しようとする。インナージャケット20の所定領域36に係止された弾性部材50の第1部分51は、インナージャケット20と共に移動する。締付軸41は、アウタージャケット21の一対の被締付部31によって支持されているため、二次衝突時には軸方向Xに移動しない。そのため、弾性部材50の第2部分52は、徐々に弾性変形する前の自由状態(曲率半径Rの状態)に戻る。第2部分52は、自由状態(曲率半径Rの状態)に戻ると、第2部分52が締付軸41から離れてインナージャケット20および第1部分51と共に軸方向Xの下方へ移動する。
前述したように、アウタージャケット21に支持された被取付部品35は、締付軸41よりも軸方向Xの下方に配置され、第2部分52の湾曲外側の面52bは、被取付部品35と軸方向Xに対向している。そのため、二次衝突が発生すると第2部分52において被取付部品35と軸方向Xに対向する湾曲外側の面52bは、やがて被取付部品35と当接する。第2部分52の面52bと被取付部品35とが当接することによって、第2部分52は、自由状態の第2部分52(図4の二点鎖線参照)の曲率半径Rよりも曲率半径が小さくなるように、弾性変形する。
第1実施形態によれば、導電性の弾性部材50は、一対の被締付部31に通電可能に支持された締付軸41のスリット内部分41dから、インナージャケット20の外周20aにおいて絶縁性の被覆層37によって被覆されていない所定領域36への通電を可能にしている。これにより、インナージャケット20とアウタージャケット21とは、弾性部材50および締付軸41を介して通電可能である。そのため、インナージャケット20に取り付けられた機器(図示しない)は、インナージャケット20、弾性部材50、締付軸41、アウタージャケット21、アッパーブラケット6を介して車体22に通電可能である。
したがって、インナージャケット20が被覆層37によって被覆される構成において、インナージャケット20に取り付けられた機器(図示しない)から車体22への通電経路(アース用の通電経路)を確保することができる。
また、インナージャケット20とアウタージャケット21とは、弾性部材50および締付軸41という比較的少ない部材で通電可能であるため、インナージャケット20とアウタージャケット21との間に多数の部品が介在されている場合と比較して、アース用の通電経路を短くすることができる。
また、テレスコ調整範囲において弾性部材50の第2部分52が締付軸41のスリット内部分41dに対して接触を維持するように弾性変形しているので、アウタージャケット21に対してテレスコ調整範囲のいずれの位置にインナージャケット20を移動させてもアース用の通電経路を確保することができる。
また、テレスコ調整時にもスリット内部分41dに対して第2部分52が接触を維持するため、ロック解除状態においてもインナージャケット20とアウタージャケット21とを通電させることができる。
また、二次衝突時に弾性部材50の第2部分52が被取付部品35と当接して弾性変形するため、弾性部材50は、二次衝突時のアウタージャケット21に対するインナージャケット20の衝撃吸収移動を阻害することがない。
また、第2部分52は、二次衝突時に被取付部品35と当接して弾性変形することによって二次衝突時の衝撃の一部を吸収することができる。
<第2実施形態>
図7は、本発明の第2実施形態に係るステアリング装置1Pの締付機構7の周辺をチルト方向Zの下方から見た図である。なお、図7は、コラムジャケット4が最も伸長した状態を示している。
図7に示す第2実施形態のステアリング装置1Pが、図3に示す第1実施形態のステアリング装置1と主に異なるのは下記である。第2実施形態のステアリング装置1Pは、第1実施形態の弾性部材50と同じ構成の第1弾性部材50Pと、プレス成形等によって第1弾性部材50Pと単一の部材で一体に設けられた第2弾性部材60とを備える。また、第2実施形態のステアリング装置1Pの係止部材55には、係止部材55を補強する一対の補強部材61が固定されている。また、第2実施形態において、アウタージャケット21のスリットとしての軸方向スリット30Pは、軸方向Xにおける操舵部材2側のアウタージャケット21の端部(軸方向端部)21bに末広がり状に開口する開口端30Paを含む。
軸方向スリット30Pは、軸方向Xに対して直交する方向に互いに対向して軸方向Xに延びる一対の内縁部62を有する。一対の内縁部62が互いに対向する方向を対向方向Fとする。対向方向Fは、軸方向Jと平行な方向である。軸方向スリット30Pの開口端30Paにおける内縁部62は、軸方向Xに対して傾斜するテーパ部63を含む。
第2弾性部材60は、第1弾性部材50Pの第1部分51から延設された一対の支持部65と、対応する支持部65によってそれぞれ片持ち状に支持された一対の弾性舌片66とを含む。
第1弾性部材50Pおよび第2弾性部材60の斜視図である図8を参照して、一対の支持部65は、第1部分51を対向方向Fから挟んで互いに対向している。一対の弾性舌片66は、対向方向Fに互いに逆向きに突出する山形状である。
詳しくは、各弾性舌片66は、支持部65によって支持された基端部66bと、基端部66bとは反対側の端部である先端部66cと、基端部66bと先端部66cとの間で外向きに凸湾曲状に形成された頂部66aとを含む。また、各弾性舌片66は、頂部66aと基端部66bとを接続する第1傾斜部66dと、頂部66aと先端部66cとを接続する第2傾斜部66eとをさらに含む。第1傾斜部66dと第2傾斜部66eとは、軸方向Xにおいて頂部66aの両側に配置され軸方向Xに対して互いに逆向きに傾斜する。
図7を参照して、軸方向Xにおいて操舵部材2側とは反対側の第1傾斜部66dは、軸方向Xからテーパ部63に対向している。
第2弾性部材60と単一の部材で一体に形成された第1弾性部材50Pの第1部分51は、係止部材55によって、インナージャケット20の外周20aの所定領域36に係止されている。これにより、第2弾性部材60は、テレスコ調整時に、インナージャケット20に軸方向Xに同行移動可能に支持されている。
一対の補強部材61は、係止部材55よりも剛性の高い部材である。図7のIX−IX線に沿う断面図である図9を参照して、一対の補強部材61は、対向方向Fの両外側から係止部材55の受け部55bに嵌め込まれている。
補強部材61は、係止部材55の受け部55bを挟持する一対の挟持部67と、一対の挟持部67を連結する連結部68とを含む。一対の挟持部67の挟持方向は、係止部材55の受け部55bおよび弾性変形部55aがインナージャケット20の壁部20bを挟持する方向と一致している。
ここで、テレスコストッパとしての被案内突起39と、案内溝38とについて詳細に説明する。被案内突起39の周辺をチルト方向Zの上方から見た図である図10を参照して、被案内突起39は、テレスコ調整時にコラムジャケット4の伸縮ストローク範囲(テレスコストローク範囲)を規制する。
詳しくは、収縮側(テレスコショート方向)へのテレスコ調整によって伸縮ストローク範囲の収縮側端までコラムジャケット4を収縮させると、被案内突起39は、軸方向Xにおける操舵部材2側とは反対側の案内溝38の溝端38aに当接する。逆に、伸長側(テレスコロング方向)へのテレスコ調整によって伸縮ストローク範囲の伸長側端までコラムジャケット4を伸長させると、被案内突起39は、軸方向Xにおける操舵部材2側の案内溝38の溝端38bに当接する。
また、二次衝突時には、コラムジャケット4が収縮することによって、被案内突起39は、案内溝38の溝端38aに衝突して衝撃を受ける。これにより、被案内突起39が破断し、離脱荷重が発生する。
図7に示すコラムジャケット4が最も伸長した状態から収縮側へテレスコ調整すると、伸縮ストローク範囲(テレスコストローク範囲)の収縮側端までコラムジャケット4が収縮する前に、第2弾性部材60が軸方向スリット30P内に挿入される。
図11は、収縮側へテレスコ調整したときの第2弾性部材60の周辺を示した概略図である。図11(a)は、第2弾性部材60が軸方向スリット30Pの開口端30Pa付近に到達した状態を示している。図11(b)は、第2弾性部材60が軸方向スリット30P内に挿入された状態を示している。
図11(a)を参照して、前述したように、第2弾性部材60の一対の弾性舌片66の第1傾斜部66dと、軸方向スリット30Pの対応する内縁部62のテーパ部63とは、軸方向Xに対向する。そのため、テレスコ調整によって第2弾性部材60が軸方向スリット30Pの開口端30Paに到達すると、一対の弾性舌片66の第1傾斜部66dは、対応する内縁部62のテーパ部63と当接する。これにより、各弾性舌片66は、対応するテーパ部63によって徐々に撓まされる。図11(b)に示すように、第2弾性部材60が軸方向スリット30P内に挿入されると、各弾性舌片66の頂部66aが、対応する内縁部62によって対向方向Fに弾性的に押圧される。そのため、第2弾性部材60の弾性舌片66は、軸方向スリット30P内で軸方向Xに移動する際、軸方向スリット30Pの内縁部62に押圧状態で摺動接触する。
第2実施形態によれば、第2弾性部材60の弾性舌片66は、収縮側へのテレスコ調整時に軸方向スリット30Pの内縁部62に押圧状態で摺動接触するため、テレスコ調整時のコラムジャケット4の収縮速度を低減することができる。したがって、コラムジャケット4の伸縮ストローク範囲の収縮側端において、被案内突起39が案内溝38の軸方向Xにおける溝端38aに衝突することによってコラムジャケット4の収縮が規制される際に発生する打音が、低減される。また、被案内突起39が受ける衝撃を緩和することもできる。
テレスコ調整時に被案内突起39が受ける衝撃が緩和されるため、テレスコ調整による被案内突起39の強度の低下を抑制できるので、二次衝突時には、被案内突起39の破断によって、所要の離脱荷重を発生させることができる。
また、テレスコ調整時に被案内突起39が受ける衝撃が緩和されるため、案内溝38の軸方向Xにおける溝端38aに衝撃を吸収するためのダンパーを設ける必要がない。したがって、溝端38aにダンパーを設ける場合と比較して、部品点数を削減することができる。
また、収縮側へのテレスコ調整時に、第2弾性部材60が、末広がり状の開口端30Paから軸方向スリット30P内へスムーズに導入されるため、収縮側へのテレスコ調整をスムーズに行うことができる。
また、第1弾性部材50Pと第2弾性部材60とを一体に設けることによって、部品点数を削減することができる。
また、弾性舌片66は、頂部66aよりも操舵部材2側に配置された第2傾斜部66eを含むので、伸長側へのテレスコ調整時に、内縁部62に対する弾性舌片66の引っ掛かりを抑制することができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、第1実施形態のステアリング装置1は、テレスコ調整不能なタイプのステアリング装置であってもよい。
また、弾性部材50の第1部分51が、締付軸41のスリット内部分41dに通電可能に係止され、弾性部材50の第2部分52が、所定領域36に摺動接触する構成であってもよい。
また、第1実施形態および第2実施形態とは異なり、第1部分51は、係止部材55によって係止されていなくてもよく、ボルトや溶接によって係止または固定されていてもよい。
また、弾性部材50の第2部分52は、均一な曲率半径を有する円弧形状である必要はなく、楕円形状であってもよい。また、第1部分51と第2部分52との間には、湾曲していない直線状の部分や屈曲部分を含んでいてもよい。
また、弾性部材50の第2部分52が接触する締付軸41の部位は、締付軸41自体に加え、締付軸41に設置された通電可能な部材である場合を含んでいてもよい。
また、弾性部材50は、板ばね以外のばねであってもよく、例えば、コイルばねであってもよい。
また、第2実施形態とは異なり、第1弾性部材50Pと第2弾性部材60とが別体で形成されていてもよい。この場合、第2弾性部材60は、導電性を有していなくてもよい。
また、第1弾性部材50Pと第2弾性部材60とが別体で形成されている場合、第1弾性部材50Pと第2弾性部材60とは、係止部材55を用いずにボルトによって共締めされていてもよい。
図12(a)は、第2実施形態の第1変形例において、一方の第2弾性部材60の周辺を模式的に示した図であり、図12(b)は、第2実施形態の第2変形例において、一方の第2弾性部材60の周辺を模式的に示した図である。なお、図12(a)および図12(b)では、弾性変形する前の弾性舌片66を二点鎖線で図示している。
図12(a)の第1変形例および図12(b)の第2変形例に示すように、各補強部材61は、第2弾性部材60の弾性舌片66の荷重特性を必要に応じて調整することができるように構成されていてもよい。
詳しくは、図12(a)を参照して、補強部材61の連結部68には、第2弾性部材60の弾性舌片66の先端部66cと対向方向Fに対向する突起90が形成されている。対向方向Fにおける突起90の高さを調整することによって、第2弾性部材60が内縁部62に摺動接触した状態で、弾性舌片66の先端部66cと、高さ調整された突起90とを接触させることができる。これにより、第1傾斜部66dに対する第2傾斜部66eの曲げ変形量を調整することができるので、弾性舌片66の荷重特性を調整することができる。
また、図12(b)を参照して、補強部材61の連結部68には、第2弾性部材60の弾性舌片66の先端部66cと対向方向Fに対向する凹部91が形成されている。対向方向Fにおける凹部91の深さを調整することによって、第2弾性部材60が内縁部62に摺動接触した状態で、先端部66cと凹部91の底部とが接触しないようにできる。これにより、弾性舌片66の荷重特性を調整することができる。
また、第2実施形態とは異なり、ステアリング装置1Pが第1弾性部材50Pを備えていなくてもよい。
また、第2実施形態とは異なり、第2弾性部材60が、アウタージャケット21において一対の被締付部31の間に区画される軸方向スリット30Pの内縁部(一対の被締付部31の対向面に相当)に対して、摺動接触するように構成されていてもよい。
また、ステアリング装置1,1Pは、歯同士の噛み合いによってアウタージャケット21に対するインナージャケット20の位置をロックするツースロック機構を含んでいてもよい。
また、ステアリング装置1,1Pは、締付軸41がインナージャケット20よりもチルト方向Zの下方に配置されているが、締付軸41がインナージャケット20よりもチルト方向Zの上方に配置されたステアリング装置にも本発明を適用することができる。
また、ステアリング装置1,1Pは、操舵部材2の操舵が補助されないマニュアルタイプのステアリング装置に限らず、電動モータによって操舵部材2の操舵が補助されるコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置(C−EPS)でもよい。
1,1P…ステアリング装置、2…操舵部材、3…ステアリングシャフト、4…コラムジャケット、6…アッパーブラケット、7…締付機構、20…インナージャケット、20a…外周、21…アウタージャケット、21a…軸方向端部、22…車体、30,30P…スリット、30Pa…開口端、31…被締付部、34…締付軸挿通孔、35…被取付部品、36…所定領域、37…被覆層、39…被案内突起、41…締付軸、41d…スリット内部分、50…弾性部材、50P…第1弾性部材、51…第1部分、52…第2部分、60…第2弾性部材、62…内縁部、X…軸方向

Claims (8)

  1. 操舵部材が連結される軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    スリットと前記スリットの両側に配置された一対の被締付部とを含むアウタージャケットと、前記アウタージャケットに内嵌され、外周が所定領域を除いて絶縁性の被覆層によって被覆されたインナージャケットとを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持する前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケットと、
    前記アウタージャケットの前記一対の被締付部を支持し、車体に固定されるブラケットと、
    前記一対の被締付部の締付軸挿通孔に通電可能に支持された締付軸を含み、前記締付軸を介して前記一対の被締付部を締め付けることにより前記アウタージャケットに前記インナージャケットを保持させる締付機構と、
    記所定領域に通電可能に係止された第1部分と、前記締付軸において前記スリット内に位置するスリット内部分に摺動接触する第2部分とを含む導電性の弾性部材と、を備え
    前記第2部分が、前記締付軸が延びる方向から見て湾曲しており、
    前記インナージャケットと前記アウタージャケットとは、テレスコ調整のために前記軸方向に相対摺動可能であり、
    テレスコ調整範囲において、前記弾性部材は、前記第2部分の湾曲内側面が前記締付軸の前記スリット内部分に対する接触を維持するように弾性変形するステアリング装置。
  2. 請求項1において、前記第2部分が、弾性変形していない自由状態の前記第2部分の曲率半径よりも曲率半径が大きくなるように前記締付軸によって弾性変形されている、ステアリング装置。
  3. 請求項2において、前記弾性部材は、二次衝突時に前記インナージャケットと共に移動した前記弾性部材の前記第2部分が前記アウタージャケットに取り付けられた被取付部品と当接することにより弾性変形する、ステアリング装置。
  4. 操舵部材が連結される軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    スリットと前記スリットの両側に配置された一対の被締付部とを含むアウタージャケットと、前記アウタージャケットに内嵌され、外周が所定領域を除いて絶縁性の被覆層によって被覆されたインナージャケットとを含み、前記ステアリングシャフトを回転可能に支持する前記軸方向に伸縮可能なコラムジャケットと、
    前記アウタージャケットの前記一対の被締付部を支持し、車体に固定されるブラケットと、
    前記一対の被締付部の締付軸挿通孔に通電可能に支持された締付軸を含み、前記締付軸を介して前記一対の被締付部を締め付けることにより前記アウタージャケットに前記インナージャケットを保持させる締付機構と、
    前記締付軸において前記スリット内に位置するスリット内部分と前記所定領域とのうちの一方に通電可能に係止された第1部分と、前記スリット内部分と前記所定領域とのうちの他方に摺動接触する第2部分とを含む導電性の第1弾性部材と、
    前記コラムジャケットが伸縮されるテレスコ調整時に前記インナージャケットに同行移動可能に支持され、収縮側へのテレスコ調整時に前記スリットとしての軸方向スリット内に挿入されて前記軸方向スリットの内縁部に押圧状態で摺動接触する第2弾性部材と、
    テレスコ調整時に前記コラムジャケットの伸縮ストローク範囲の収縮側端を規制するテレスコストッパと、を備える、ステアリング装置。
  5. 請求項4において、前記軸方向スリットは、前記アウタージャケットの軸方向端部に末広がり状に開口する開口端を含む、ステアリング装置。
  6. 請求項4または5において、前記第1弾性部材と前記第2弾性部材とが一体に設けられている、ステアリング装置。
  7. 請求項4〜6のいずれか一項において、前記第1弾性部材の前記第1部分は、前記インナージャケットの前記所定領域に通電可能に係止され、
    前記インナージャケットと前記アウタージャケットとは、テレスコ調整のために前記軸方向に相対摺動可能であり、
    テレスコ調整範囲において、前記第1弾性部材は、前記第2部分が前記締付軸の前記スリット内部分に対する接触を維持するように弾性変形する、ステアリング装置。
  8. 請求項7において、前記第1弾性部材は、二次衝突時に前記インナージャケットと共に移動した前記第1弾性部材の前記第2部分が前記アウタージャケットに取り付けられた被取付部品と当接することにより弾性変形する、ステアリング装置。
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