JP2016132265A - 車両のドア構造 - Google Patents

車両のドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016132265A
JP2016132265A JP2015006023A JP2015006023A JP2016132265A JP 2016132265 A JP2016132265 A JP 2016132265A JP 2015006023 A JP2015006023 A JP 2015006023A JP 2015006023 A JP2015006023 A JP 2015006023A JP 2016132265 A JP2016132265 A JP 2016132265A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
weather strip
glass
glass run
channel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015006023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6135682B2 (ja
Inventor
裕喜 河野
Hiroki Kono
裕喜 河野
穂 植田
Minoru Ueda
穂 植田
和之 川中
Kazuyuki Kawanaka
和之 川中
亮二 梅本
Ryoji Umemoto
亮二 梅本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2015006023A priority Critical patent/JP6135682B2/ja
Publication of JP2016132265A publication Critical patent/JP2016132265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6135682B2 publication Critical patent/JP6135682B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seal Device For Vehicle (AREA)

Abstract

【課題】グラスランチャンネルやウェザーストリップ内部へ水が浸入しても車室内への水漏れを抑制できる車両のドア構造を提供する。
【解決手段】センターチャンネル7の上端部はドアサッシュ部5の上部に結合される。グラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の上部は車両前後方向に延びる凹溝21C,22Rを有し、凹溝21C,22Rがドアサッシュ部5の上部に嵌合することによりドアサッシュ部5の上部に装着される。センターチャンネル7の上端部の近傍でグラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の上部が相互に突合される突合部Aが設けられる。グラスランチャンネル12は、突合部Aに対応する位置に、グラスランチャンネル12の凹溝21C内部とウェザーストリップ13の凹溝22R内部とを連絡する排水橋部40を有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、車両のドア構造に関し、詳しくは、窓用開口がセンターチャンネルで昇降ガラス部と固定ガラス部とに画成され、昇降ガラス部にグラスランチャンネルが装着され、固定ガラス部にウェザーストリップが装着される車両のドア構造に関する。
車両用ドアにおいて、ドアの上部に枠状のドアサッシュ部が設けられ、ドアサッシュ部で画成される窓用開口に上下方向に延びるセンターチャンネルが配設され、センターチャンネルで窓用開口が昇降ガラス部と固定ガラス部とに画成され、昇降ガラス部の周縁部に昇降ガラスを上下方向に摺動可能に案内しかつシールするグラスランチャンネルが装着され、固定ガラス部の周縁部に固定ガラスをシールするウェザーストリップが装着される車両のドア構造が周知である。
特許文献1は、上記のような車両のドア構造に関し、センターチャンネルの上端部が窓用開口の上方へ接合される接合部付近では昇降ガラス部のグラスランチャンネルと固定ガラス部のウェザーストリップとが相互接続されるため、グラスランチャンネル及びウェザーストリップの密着性が弱くなり、洗車時等に高水圧を受けると水漏れが発生する可能性があるとした上で、センターチャンネル上端部の接合部付近の水密性を向上させるために、窓用開口上方にウィンドウアッパーレインフォースメントを配設し、上記レインフォースメントにセンターチャンネル上端部を接合し、上記レインフォースメントに上記接合部から固定ガラス部側に延びる延長部を形成し、上記ウェザーストリップに上記延長部に当接する内部シールリップを形成することを開示する。そして、これによれば、ウェザーストリップの内部シールリップが剛性の高いウィンドウアッパーレインフォースメントに当接することで確実なシール構造が安価に得られるとしている。
特開2009−29158号公報(特に[0003]及び[0005]〜[0007])
しかし、水密性の高いシール構造を採用しても、グラスランチャンネルやウェザーストリップが一般に低剛性で柔軟性に富む樹脂やゴム材等で形成されるので、グラスランチャンネルやウェザーストリップ内部への水の浸入を完全に防ぐことは困難である。また、成型時の誤差等により上記内部シールリップとレインフォースメントとの間に所望の密着力が得られない場合があり、そのような場合においても、グラスランチャンネルやウェザーストリップ内部への水の浸入を完全に防ぐことは困難である。そのため、グラスランチャンネルやウェザーストリップ内部へ浸入した水がグラスランチャンネルとウェザーストリップとの突合部やこれらのグラスランチャンネルやウェザーストリップとセンターチャンネルとの合わせ部等を介して車室内へ漏れるという不具合が払拭されない。
本発明は、センターチャンネルで画成される昇降ガラス部及び固定ガラス部にそれぞれグラスランチャンネル及びウェザーストリップが装着される車両のドア構造における上記不具合に対処するもので、たとえグラスランチャンネルやウェザーストリップ内部へ水が浸入しても、車室内への水漏れを抑制できる車両のドア構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、車両用ドアの上部に設けられ、窓用開口を画成する枠状のドアサッシュ部と、上記窓用開口に上下方向に延びるように配設され、上記窓用開口を昇降ガラス部と固定ガラス部とに画成するセンターチャンネルと、上記昇降ガラス部の周縁部に装着され、昇降ガラスを上下方向に摺動可能に案内しかつシールするグラスランチャンネルと、上記固定ガラス部の周縁部に装着され、固定ガラスをシールするウェザーストリップとを有する車両のドア構造であって、上記センターチャンネルの上端部は、上記ドアサッシュ部の上部に結合され、上記グラスランチャンネル及びウェザーストリップの上部は、車両前後方向に延びる凹溝を有し、上記凹溝が上記ドアサッシュ部の上部に嵌合することにより上記ドアサッシュ部の上部に装着され、上記センターチャンネルの上端部の近傍で上記グラスランチャンネル及びウェザーストリップの上部が相互に突合される突合部が設けられ、上記グラスランチャンネル又はウェザーストリップは、上記突合部に対応する位置に、上記グラスランチャンネルの凹溝内部と上記ウェザーストリップの凹溝内部とを連絡する排水橋部を有することを特徴とする。
本発明によれば、グラスランチャンネルとウェザーストリップとの突合部に対応する位置に設けられた排水橋部により、これらのグラスランチャンネル及びウェザーストリップの装着用の凹溝内部同士を連絡する排水経路が形成されるので、上記凹溝内部へ浸入した水が、例えば上記グラスランチャンネルとウェザーストリップとの突合部や、上記グラスランチャンネルやウェザーストリップとセンターチャンネル上端部との合わせ部(合わせ面や合わせライン)等を介して車室内へ漏れる可能性が低減される。そのため、センターチャンネル上端部近傍の排水性が改善され、水密性を必要以上に高くする必要がなく、過剰なシール構造を採用しなくて済む。以上により、本発明によれば、たとえグラスランチャンネルやウェザーストリップ内部へ水が浸入しても、車室内への水漏れを抑制できる車両のドア構造が提供される。
本発明においては、上記ドアの上部は車室側に傾斜するように設けられ、上記排水橋部の車室側に排水橋部から上方に立設された内側側壁が形成されることが好ましい。
この構成によれば、上記内側側壁により、たとえドアの上部が車室側に傾斜していても、グラスランチャンネルやウェザーストリップ内部へ浸入した水が車室内へ漏れることが確実に抑制される。
本発明においては、上記ドアサッシュ部は前縁部、上縁部、後縁部、及び下縁部を有し、全体形状が矩形状に形成され、上記後縁部は車両後方ほど高さが低くなるように傾斜し、上記センターチャンネルの上端部は上記後縁部の上部に結合され、上記センターチャンネルの前方に昇降ガラス部、後方に固定ガラス部が画成され、上記排水橋部はグラスランチャンネルに形成されることが好ましい。
この構成によれば、ドアサッシュ部の後縁部は、車両後方ほど高さが低くなるように傾斜するので、車両の挙動(急減速等)による水の逆流(車両後方から前方への流れ)が抑制される。そのため、グラスランチャンネルの凹溝内部へ浸入した水は、ドアサッシュ部の後縁部の傾斜によって円滑に車両後方へ流れ、排水橋部を介してグラスランチャンネルとウェザーストリップとの突合部を通過してウェザーストリップの凹溝内部へ移動するので、上記水が車室内へ漏れることが確実に抑制される。
本発明においては、上記グラスランチャンネル及びウェザーストリップの上部の上記突合部は、車両側面視で上記センターチャンネルの上端部とオーバーラップするように位置し、上記グラスランチャンネルの上部の上記突合部よりも下方の部分は、上記センターチャンネルの上端部の後縁部まで延びることが好ましい。
この構成によれば、たとえグラスランチャンネルとウェザーストリップとの突合部から水が漏れても、その水はグラスランチャンネルの上記突合部よりも下方の部分によってセンターチャンネル上端部の後縁部まで誘導されるので、水漏れの不具合の度合いが低く抑えられる。
本発明においては、上記排水橋部の車外側縁部と上記ウェザーストリップの凹溝の車外側側壁との間に車幅方向に間隙が形成され、上記ウェザーストリップの凹溝内部の上記排水橋部の車外側縁部よりも車室側に止水壁が形成されることが好ましい。
この構成によれば、上記間隙により、差込空間が形成され、グラスランチャンネルの上記排水橋部を円滑にウェザーストリップの凹溝内部へ差し込むことができ、組付性が向上する。また、上記止水壁により、たとえ排水橋部から水がこぼれて上記間隙からウェザーストリップの凹溝内部に落下しても、その水は車室側への移動が阻止されるので、車室内へ漏れることが確実に抑制される。
本発明においては、上記排水橋部の車外側縁部の下面に下方突出部が形成されることが好ましい。
この構成によれば、上記下方突出部により、排水橋部からこぼれた水が排水橋部の車外側縁部の下面から垂れて落下するのが促進される。そのため、排水橋部からこぼれた水は高い可能性で上記止水壁よりも車外側でウェザーストリップの凹溝内部に落下するので、車室内への水漏れがより一層確実に抑制される。
本発明によれば、たとえグラスランチャンネルやウェザーストリップ内部へ水が浸入しても、車室内への水漏れを抑制できる車両のドア構造が提供される。
本発明の実施形態に係る車両用ドアの車外側からの側面図である。 上記車両用ドアの内装を取り外した状態の車室側からの側面図である。 上記車両用ドアのドアパネル、グラスランチャンネル、センターチャンネル、及びウェザーストリップの分解斜視図である。 上記グラスランチャンネル、センターチャンネル、及びウェザーストリップの拡大分解斜視図である。 上記車両用ドアの窓用開口に固定ガラス及びウェザーストリップを組み付けた状態を示す組付工程図である。 図5の状態から上記窓用開口にセンターチャンネルを組み付けた状態を示す組付工程図である。 図6の状態から上記窓用開口にグラスランチャンネルを組み付けた状態を示す組付工程図である。 図7のVIII線矢視断面図である。 同じくIX線矢視断面図である。 同じくX線矢視断面図である。 センターチャンネル上端部のドアサッシュ部への結合部及びその近傍の車室側からの部分拡大側面図であって、ドアサッシュ部及びそれより車室側の部分を除去したものである。 図11のXII線矢視図であって、ドアサッシュ部のみ除去したものである。 同じくXIII線矢視図であって、ドアサッシュ部のみ除去したものである。
以下、図面に基き本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2の側面図において、符号1は車両用ドアとしての右のリヤドア、2はリヤドア1の車外側の面を形成するドアアウタパネル、3はリヤドア1の車室側の面を形成するドアインナパネル、4はドアアウタパネル2とドアインナパネル3とが一体に結合されてなるドアパネル、5はリヤドア1の上部に設けられる枠状のドアサッシュ部、6はドアサッシュ部5で画成される窓用開口、7は窓用開口6に上下方向に延びるように配設されるセンターチャンネル、8はセンターチャネル7で画成される昇降ガラス部、9は昇降ガラス部8に配設される昇降ガラス、10はセンターチャネル7で画成される固定ガラス部、11は固定ガラス部10に配設される固定ガラス(具体的にクォータガラス)、12は昇降ガラス部8の周縁部に装着され、昇降ガラス9を上下方向に摺動可能に案内しかつシールするグラスランチャンネル、13は固定ガラス部10の周縁部に装着され、固定ガラス11をシールするウェザーストリップ(具体的にクォータウェザーストリップ)、14は昇降ガラス9を昇降させるウィンドウレギュレータである。
リヤドア1は、ドアパネル4を本体部とし、ドアパネル4は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とが相互に合わせられて周縁部がヘミング加工等されることにより一体に結合されたものである。リヤドア1は、上部に窓用開口6を画成する枠状のドアサッシュ部5が設けられ、下部から中間部に亘ってウィンドウレギュレータ14等を収容するドア中空部15が設けられる。
図3に示すように、ドアサッシュ部5は、上下方向に延びる前縁部5F及び後縁部5Rと、車両前後方向に延びる上縁部5U及び下縁部(ベルトライン部)5Lとを有し、全体形状が矩形状に形成され、これに伴い、ドアサッシュ部5で画成される窓用開口6もまた同様に全体形状が矩形状に形成される。
本実施形態に係る車両(図示せず)は、リヤドア1の後方の後部ピラー(図示せず)が図1に鎖線Cで示すように車両後方ほど高さが低くなるように傾斜する形状であり、これに伴い、図示したリヤドア1のドアサッシュ部5の後縁部5Rもまた同様に車両後方ほど高さが低くなるように傾斜する形状である。そのため、図3に符号Tで示すように、ドアサッシュ部5の前縁部5Fと平行に延びるセンターチャンネル7の上端部が上記ドアサッシュ部5の後縁部5Rに突き当る(突き当り箇所)。この突き当り箇所Tは、センターチャンネル7、グラスランチャンネル12、及びウェザーストリップ13の3部品が合わせられる箇所であり、グラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の密着性が弱くなり、水密性を高くするのが困難な箇所である。そのため、洗車時等に高水圧を受けるとグラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の内部(具体的にグラスランチャンネル12の後上角縁部12Cの凹溝21Cの内部やウェザーストリップ13の後縁部13Rの凹溝22Rの内部)へ水が浸入し、その水が、グラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との突合部A(図7参照)や、グラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13とセンターチャンネル7の上端部との合わせ部B(図7参照)等を介して、車室内へ漏れるという不具合が起き易い。
センターチャンネル7の上端部がドアサッシュ部5の傾斜する後縁部5Rに突き当ることにより、センターチャンネル7で画成されるセンターチャンネル7よりも前方の昇降ガラス部8は、センターチャンネル7の前縁部7F(図7参照)と、ドアサッシュ部5の下縁部5Lにおけるセンターチャンネル7よりも前方の部分5LFと、ドアサッシュ部5の前縁部5Fと、ドアサッシュ部5の上縁部5Uと、ドアサッシュ部5の後縁部5Rにおけるセンターチャンネル7よりも前方の部分5RF(図3参照)とで、全体形状が5角形状に形成される。一方、センターチャンネル7で画成されるセンターチャンネル7よりも後方の固定ガラス部10は、センターチャンネル7の後縁部7R(図7参照)と、ドアサッシュ部5の下縁部5Lにおけるセンターチャンネル7よりも後方の部分5LRと、ドアサッシュ部5の後縁部5Rにおけるセンターチャンネル7よりも後方の部分5RR(図3参照)とで、全体形状が3角形状に形成される。
図4に示すように、窓用開口6に上下方向に延びるように配設されるセンターチャンネル7は、車外側の面を形成する外側壁部7aと、車室側の面を形成する内側壁部7bと、これらの壁7a,7bを車両前後方向の中間部で連結する連結壁部7cとを有し、水平断面形状がH字状に形成される。センターチャンネル7の前縁部7F、すなわち前側の水平断面形状がコ字状の部分は前側嵌合溝20Fであり、グラスランチャンネル12の後縁部12Rが嵌入される。センターチャンネル7の後縁部7R、すなわち後側の水平断面形状がコ字状の部分は後側嵌合溝20Rであり、ウェザーストリップ13の前縁部13Fが嵌入される。センターチャンネル7は、1枚の金属パネル材のロール成形により作製される。
図2に示すように、センターチャンネル7は、下半部がドア中空部15に収容され、その状態で、上端部、中間部、及び下端部の3箇所でドアパネル4に結合される。特に、センターチャンネル7の上端部は、ドアサッシュ部5の後縁部5Rの上部に結合される(図3参照)。
図3に示すように、昇降ガラス部8の周縁部に装着され、昇降ガラス9を上下方向に摺動可能に案内しかつシールするグラスランチャンネル12は、上下方向に延びる前縁部12F及び後縁部12Rと、車両前後方向に延びる上縁部12Uと、上記後縁部12Rと上縁部12Uとの間に介在する長さが相対的に短い後上角縁部12Cとを有し、全体形状が下方に開放する略コ字状に形成される。
グラスランチャンネル12の上記前縁部12F、上縁部12U、及び後上角縁部12Cは、長さ方向に延びる凹溝21F,21U,21Cを有し(図4参照)、これらの凹溝21F,21U,21Cがドアサッシュ部5の前縁部5F、上縁部5U、及び後縁部5Rにおける上記前方部分5RFに嵌合することにより、それぞれ、ドアサッシュ部5の前縁部5F、上縁部5U、及び上記前方部分5RFに装着される。
ここで、上記グラスランチャンネル12の上縁部12U及び後上角縁部12Cは、本発明のグラスランチャンネルの上部に相当し、上記ドアサッシュ部5の上縁部5U及び前方部分5RFは、本発明のドアサッシュ部の上部に相当する。
グラスランチャンネル12の上記後縁部12Rは、四角筒状であり、センターチャンネル7の前側嵌合溝20F(図4参照)に嵌入されることにより、センターチャンネル7の前縁部7Fに装着される。
グラスランチャンネル12は、昇降ガラス9を昇降ガラス部8に下方から出没させるため、前縁部12F及び後縁部12Rの下半部がドア中空部15に収容される。
図3に示すように、固定ガラス部10の周縁部に装着され、固定ガラス11をシールするウェザーストリップ13は、上下方向に延びる前縁部13F及び後縁部13Rと、車両前後方向に延びる下縁部13Lとを有し、全体形状が3角形状に形成される。
ウェザーストリップ13の上記後縁部13R及び下縁部13Lは、長さ方向に延びる凹溝22R,22Lを有し(図4参照)、これらの凹溝22R,22Lがドアサッシュ部5の後縁部5Rにおける上記後方部分5RR及び下縁部5Lにおける上記後方部分5LR(図1参照)に嵌合することにより、それぞれ、ドアサッシュ部5の上記後方部分5RR,5LRに装着される。
ここで、上記ウェザーストリップ13の後縁部13Rは、本発明のウェザーストリップの上部に相当し、上記ドアサッシュ部5の後方部分5RRは、本発明のドアサッシュ部の上部に相当する。
ウェザーストリップ13の上記前縁部13Fは、四角筒状であり、センターチャンネル7の後側嵌合溝20R(図4参照)に嵌入されることにより、センターチャンネル7の後縁部7Rに装着される。
図4に示すように、センターチャンネル7の上端部に組付用ブラケット30が接合される。ブラケット30は、平面視で車幅方向に延びる面で連結壁部7cの上端部に接合され、内側壁部7bの上方で車両前後方向に延びる被組付面30aを有する。被組付面30aに雌ネジ(図示せず)を有するナット部30bが形成される(図8参照)。ナット部30bの軸心は車幅方向に延びる。
図5に示すように、センターチャンネル7の上端部が突き当るドアサッシュ部5の後縁部5Rに平面視で車両前後方向に延びるフランジ51が形成される。フランジ51は、ドアサッシュ部5の後縁部5Rの突き当り箇所Tにおいて後縁部5Rの上部から窓用開口6内に張り出し、車両前後方向に延びる組付面51aを有する。組付面51aにビス60(図6及び図8参照)が挿通する挿通孔51bが形成される。
ドアサッシュ部5のフランジ51の組付面51aが車室側、センターチャンネル7のブラケット30の被組付面30aが車外側に位置し、両面51a,30aが相互に対接し、挿通孔51b及びナット部30bの軸心が重なり合い、その状態で、車室側からビス60が挿通孔51b及びナット部30bを車幅方向に挿通し、ナット部30bと螺合することにより、センターチャンネル7の上端部がブラケット30を介してドアサッシュ部5の後縁部5Rに結合される。本実施形態において、上記組付面51a、被組付面30a、及びビス60が位置する部分をセンターチャンネル7上端部のドアサッシュ部5への「結合部」といい、符号Xを付す。
ドアサッシュ部5ないし窓用開口6へのセンターチャンネル7、グラスランチャンネル12、及びウェザーストリップ13の組付けは、およそ次の手順で行われる。
まず、図5に示すように、ウェザーストリップ13を組み付ける(ウェザーストリップ組付工程)。その場合、3角形状の固定ガラス11の周縁部に予めウェザーストリップ13を装着し、その状態で、ウェザーストリップ13の後縁部13R及び下縁部13Lを、凹溝22R,22Lを介して、ドアサッシュ部5の後縁部5Rの上記後方部分5RR及び下縁部5Lの上記後方部分5LRに装着する。このウェザーストリップ組付工程では、ウェザーストリップ13の組付けと同時に、固定ガラス11の組付けも行われる。
次いで、図6に示すように、センターチャンネル7を組み付ける(センターチャンネル組付工程)。その場合、センターチャンネル7の下半部をドア中空部15に突入させ、その状態で、上端部、中間部、及び下端部の3箇所でセンターチャンネル7をドアパネル4に結合する。特に、センターチャンネル7の上端部は、上記のように、車室側から車幅方向に挿通するビス60によりドアサッシュ部5の後縁部5Rの上部に結合され、センターチャンネル8の中間部は、同様に、車室側から車幅方向に挿通するボルト61によりドアサッシュ部5の下縁部5Lに結合される。また、その場合、センターチャンネル7の後側嵌合溝20Rにウェザーストリップ13の前縁部13Fを嵌入させる。このセンターチャンネル組付工程では、センターチャンネル7の組付けと同時に、センターチャンネル7とウェザーストリップ13との合わせ装着も行われる。
次いで、図7に示すように、グラスランチャンネル12を組み付ける(グラスランチャンネル組付工程)。その場合、グラスランチャンネル12の前縁部12F及び後縁部12Rの下半部をドア中空部15に突入させ、その状態で、グラスランチャンネル12の前縁部12F、上縁部12U、及び後上角縁部12Cを、凹溝21F,21U,21Cを介して、ドアサッシュ部5の前縁部5F、上縁部5U、及び後縁部5Rの上記前方部分5RFに装着する。また、その場合、センターチャンネル7の前側嵌合溝20Fにグラスランチャンネル12の後縁部12Rを嵌入させる。このグラスランチャンネル組付工程では、グラスランチャンネル12の組付けと同時に、センターチャンネル7とグラスランチャンネル12との合わせ装着及びグラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との合わせ装着も行われる。
グラスランチャンネル組付工程の終了時点において、突き当り箇所Tのフランジ51やビス60あるいはセンターチャンネル7上端部のブラケット30や連結壁部7c等がグラスランチャンネル12の後上角縁部12Cで覆われて隠される。また、センターチャンネル7上端部の近傍において、グラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との突合部Aや、グラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13とセンターチャンネル7上端部との合わせ部Bが生成する。また、その場合、グラスランチャンネル12の後上角縁部12Cとウェザーストリップ13の後縁部13Rとの上記突合部Aは、車両側面視でセンターチャンネル7上端部とオーバーラップするように位置し、グラスランチャンネル12の後上角縁部12Cにおける上記突合部Aよりも下方の部分12C’は、センターチャンネル7上端部の後縁部まで延びる。
次に、本実施形態の特徴部分を説明する。図8〜図10は、図7のVIII線、IX線、及びX線矢視断面図である。すなわち、それぞれ、センターチャンネル7の延びる方向に沿って車両前方を臨むセンターチャンネル7上端部及びその近傍の断面図であって、図8は切断面が挿通孔51b及びナット部30bの軸心を通るもの、図9は切断面がグラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との突合部Aを通るもの、図10は切断面がグラスランチャンネル12の上記下方部分12C’を通るものである。図11は、センターチャンネル7上端部のドアサッシュ部5への結合部X及びその近傍の車室側からの部分拡大側面図である(ただしドアサッシュ部5及びドアサッシュ部5より車室側の部分は除去してある)。図12及び図13は、図11のXII線及びXIII線矢視図である。すなわち、それぞれ、センターチャンネル7上端部のドアサッシュ部5への結合部X及びその近傍の部分平面図及び部分背面図である(ただしドアサッシュ部5のみ除去してある)。
グラスランチャンネル12の後上角縁部12Cに排水橋部40が形成される。この排水橋部40は図4にも示される。排水橋部40は、グラスランチャンネル12の後上角縁部12Cとウェザーストリップ13の後縁部13Rとの突合部Aに対応する位置に設けられ、上記突合部Aを通過して、グラスランチャンネル12の後上角縁部12Cの凹溝21Cの内部と、ウェザーストリップ13の後縁部13Rの凹溝22Rの内部とを連絡する(図11)。すなわち、排水橋部40のウェザーストリップ13側の端部、つまり後端部は、ウェザーストリップ13の凹溝22Rの内部に差し込まれる。排水橋部40により、グラスランチャンネル12の凹溝21Cの内部と、ウェザーストリップ13の凹溝22Rの内部とを連絡する排水経路Wが形成される。
排水橋部40の始点部は上記結合部Xよりもやや車両前方にあり、終点部はセンターチャンネル7上端部の後縁部よりもやや車両後方にある。排水橋部40は上記結合部Xの下方を潜り、車両後方ほど高さが低くなるように傾斜する。排水橋部40は、グラスランチャンネル12の凹溝21C内部の始端部付近では、上記凹溝21Cの車室側側壁と車外側側壁とに亘って形成され(図8)、突合部A付近では、上記凹溝21Cの車外側側壁から離間して形成され(図9)、ウェザーストリップ13の凹溝22R内部では、上記凹溝22Rの車外側側壁13aから離間して形成される(図10)。その結果、ウェザーストリップ13の凹溝22R内部では、排水橋部40の車外側縁部40aとウェザーストリップ13の凹溝22Rの車外側側壁13aとの間に車幅方向に間隙(差込空間)Sが形成される。
リヤドア1の上部は車室側に傾斜するように設けられ(図8〜図10、図13)、排水橋部40は車室側が低く車外側が高くなるように形成される(図4、図8〜図11、図13)。具体的に、排水橋部40の車室側は車幅方向に平坦な水平面に形成され、車外側は車外側ほど高さが高くなる傾斜面に形成される。そのため、排水橋部40の車外側縁部40aは高さが最も高い位置に形成される。
排水橋部40の車室側に内側側壁41が形成される(図4、図8〜図10、図12、図13)。内側側壁41は排水橋部40から上方に立設される。具体的に、内側側壁41は、グラスランチャンネル12内では、グラスランチャンネル12の凹溝21Cの車室側側壁(縦壁)で構成され、ウェザーストリップ13内では、ウェザーストリップ13の凹溝22Rの内部に差し込まれる排水橋部40の後端部の車室側に上記凹溝21Cの車室側側壁と連続して形成された縦壁で構成される。
ウェザーストリップ13の凹溝22R内部における上記排水橋部40の車外側縁部40aよりも車室側に止水壁42が形成される(図4、図9、図10、図12、図13)。具体的に、止水壁42は、ウェザーストリップ13の凹溝22Rの底面に車両前後方向に延設された上方に隆起する突条で構成される。止水壁42は上記間隙Sよりも車室側にあるため、上記間隙Sからこぼれた水は、この止水壁42により車室側への移動が阻止される。止水壁42のグラスランチャンネル12側の端部、つまり前端部は、突合部Aを超え、グラスランチャンネル12の凹溝21Cの内部まで延設される。止水壁42は、少なくとも、上記間隙Sが形成される範囲、つまり、排水橋部40がグラスランチャンネル12の凹溝21Cの車外側側壁から離間して形成される範囲と、ウェザーストリップ13の凹溝22Rの車外側側壁13aから離間して形成される範囲とに亘って形成される。
排水橋部40の車外側縁部40aの下面に第1下方突出部(本発明の下方突出部に相当する)40bが形成される(図9、図10、図13)。具体的に、第1下方突出部40bは、排水橋部40の車外側縁部40aの下面に車両前後方向に延設された下方に垂下する突条で構成される。排水橋部40の車外側縁部40aからこぼれた水は、この第1下方突出部40bにより落下が促進され、高い可能性で上記止水壁42よりも車外側に落下する。第1下方突出部40bは、少なくとも、上記間隙Sが形成される範囲、つまり、排水橋部40がグラスランチャンネル12の凹溝21Cの車外側側壁から離間して形成される範囲と、ウェザーストリップ13の凹溝22Rの車外側側壁13aから離間して形成される範囲とに亘って形成される。
排水橋部40の下面における上記止水壁42よりも車室側に第2下方突出部40cが形成される(図10、図13)。具体的に、第2下方突出部40cは、排水橋部40の下面における上記止水壁42よりも車室側に車両前後方向に延設された下方に垂下する突条で構成される。また、第2下方突出部40cは、排水橋部40の車外側の傾斜面の車室側端部に形成される。排水橋部40の車外側縁部40aからこぼれ、かつ第1下方突出部40bを乗り越えて排水橋部40の下面を車室側に移動した水は、この第2下方突出部40bにより落下が促進され、高い可能性で内側側壁41及びウェザーストリップ13の凹溝22Rの車室側側壁よりも車外側に落下する。第2下方突出部40cは、少なくとも、排水橋部40の後端部がウェザーストリップ13の凹溝22Rの内部に差し込まれる範囲、つまり、排水橋部40がウェザーストリップ13の凹溝22Rの車外側側壁13aから離間して形成される範囲において形成される。
なお、図示しないが、ウェザーストリップ13の後縁部13Rの下端部(後端部)に、凹溝22R内部を流れてきた水をドアインナパネル3よりも車外側へ案内する案内部がリブ等により形成される。つまり、グラスランチャンネル12の凹溝21C内部へ浸入した水は、排水橋部40を介してウェザーストリップ13の凹溝22R内部へ移動し、ウェザーストリップ13の後縁部13Rを下方(後方)に流れ、後縁部13Rの下端部(後端部)からドアパネル4内部に排出される。その排出時に、上記案内部により車室側の面を形成するドアインナパネル3よりも車外側へ水を誘導することで車室側の被水を可及的に回避することができる。
また、以上の図において、符号71,72はグラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13に貼着されるシール部材、80は加飾部材、81,82は緩衝材、85はレインフォースメント、Dはドアサッシュ部5の後縁部5Rに形成される閉断面である。
次に、本実施形態の作用を説明する。
(1)本実施形態に係る車両のドア構造は、リヤドア1の上部に設けられ、窓用開口6を画成する枠状のドアサッシュ部5と、上記窓用開口6に上下方向に延びるように配設され、上記窓用開口6を昇降ガラス部8と固定ガラス部10とに画成するセンターチャンネル7と、上記昇降ガラス部8の周縁部に装着され、昇降ガラス9を上下方向に摺動可能に案内しかつシールするグラスランチャンネル12と、上記固定ガラス部10の周縁部に装着され、固定ガラス11をシールするウェザーストリップ13とを有し、上記センターチャンネル7の上端部は、上記ドアサッシュ部5の上部(具体的に後縁部5Rの上部)に結合され、上記グラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の上部(後上角縁部12C、後縁部13R)は、車両前後方向に延びる凹溝21C,22Rを有し、上記凹溝21C,22Rが上記ドアサッシュ部5の上部(後縁部5Rの前方部分5RF、後縁部5Rの後方部分5RR)に嵌合することにより上記ドアサッシュ部5の上部(後縁部5Rの前方部分5RF、後縁部5Rの後方部分5RR)に装着され、上記センターチャンネル7の上端部の近傍で上記グラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の上部(後上角縁部12C、後縁部13R)が相互に突合される突合部Aが設けられ、上記グラスランチャンネル12は、上記突合部Aに対応する位置に、上記グラスランチャンネル12の凹溝21C内部と上記ウェザーストリップ13の凹溝22R内部とを連絡する排水橋部40を有する。
この構成によれば、グラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との突合部Aに対応する位置に設けられ、上記突合部Aを通過する排水橋部40により、これらのグラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の装着用の凹溝21C,22R内部同士を連絡する排水経路Wが形成されるので、上記凹溝21C,22R内部へ浸入した水が、例えば上記グラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との突合部Aや、上記グラスランチャンネル12やウェザーストリップ13とセンターチャンネル7上端部との合わせ部B(合わせ面や合わせライン)等を介して車室内へ漏れる可能性が低減される。そのため、センターチャンネル7上端部近傍の排水性が改善され、水密性を必要以上に高くする必要がなく、過剰なシール構造を採用しなくて済む。以上により、本実施形態によれば、たとえグラスランチャンネル12の凹溝21C内部やウェザーストリップ13の凹溝22R内部へ水が浸入しても、車室内への水漏れを抑制できる車両のドア構造が提供される。
(2)本実施形態においては、上記ドア1の上部は車室側に傾斜するように設けられ、上記排水橋部40の車室側に排水橋部40から上方に立設された内側側壁41が形成される。
この構成によれば、上記内側側壁41により、たとえドア1の上部が車室側に傾斜していても、グラスランチャンネル12の凹溝21C内部へ浸入した水が車室内へ漏れることが確実に抑制される。
(3)本実施形態においては、上記ドアサッシュ部5は前縁部5F、上縁部5U、後縁部5R、及び下縁部5Lを有し、全体形状が矩形状に形成され、上記後縁部5Rは車両後方ほど高さが低くなるように傾斜し、上記センターチャンネル7の上端部は上記後縁部5Rの上部に結合され、上記センターチャンネル7の前方に昇降ガラス部8、後方に固定ガラス部10が画成される。
この構成によれば、ドアサッシュ部5の後縁部5Rは、車両後方ほど高さが低くなるように傾斜するので、車両の挙動(急減速等)による水の逆流(車両後方から前方への流れ)が抑制される。そのため、車両のリヤドア1において、グラスランチャンネル12の凹溝21C内部へ浸入した水は、ドアサッシュ部5の後縁部5Rの傾斜によって円滑に車両後方へ流れ、排水橋部40を介してグラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との突合部Aを通過してウェザーストリップ13の凹溝22R内部へ移動するので、上記水が車室内へ漏れることが確実に抑制される。
(4)本実施形態においては、上記グラスランチャンネル12及びウェザーストリップ13の上部(後上角縁部12C、後縁部13R)の上記突合部Aは、車両側面視で上記センターチャンネル7の上端部とオーバーラップするように位置し、上記グラスランチャンネル12の上部(後上角縁部12C)の上記突合部Aよりも下方の部分12C’は、上記センターチャンネル7の上端部の後縁部まで延びる。
この構成によれば、たとえグラスランチャンネル12とウェザーストリップ13との突合部Aから水が漏れても、その水はグラスランチャンネル12の上記突合部Aよりも下方の部分12C’によってセンターチャンネル7上端部の後縁部まで誘導されるので、水漏れの不具合の度合いが低く抑えられる。
(5)本実施形態においては、上記排水橋部40の車外側縁部40aと上記ウェザーストリップ13の凹溝22Rの車外側側壁13aとの間に車幅方向に間隙(差込空間)Sが形成され、上記ウェザーストリップ13の凹溝22R内部の上記排水橋部40の車外側縁部40aよりも車室側に止水壁42が形成される。
この構成によれば、上記間隙Sにより、差込空間が形成され、グラスランチャンネル12の上記排水橋部40を円滑にウェザーストリップ13の凹溝22R内部へ差し込むことができ、組付性が向上する。また、上記止水壁42により、たとえ排水橋部40から水がこぼれて上記間隙Sからウェザーストリップ13の凹溝22R内部に落下しても、その水は車室側への移動が阻止されるので、車室内へ漏れることが確実に抑制される。
(6)本実施形態においては、上記排水橋部40の車外側縁部40aの下面に第1下方突出部40bが形成される。
この構成によれば、上記第1下方突出部40bにより、排水橋部40からこぼれた水が排水橋部40の車外側縁部40aの下面から垂れて落下するのが促進される。そのため、排水橋部40からこぼれた水は高い可能性で上記止水壁42よりも車外側でウェザーストリップ13の凹溝22R内部に落下するので、車室内への水漏れがより一層確実に抑制される。
以上、実施形態を挙げて本発明を詳しく説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、上記実施形態では、車両用ドアはリヤドアであったが、フロントドアでもよい。その場合、ドアサッシュ部の前縁部が車両前方ほど高さが低くなるように傾斜し、センターチャンネルの上端部は上記前縁部の上部に結合され、センターチャンネルの後方に昇降ガラス部、前方に固定ガラス部が画成され、排水橋部はグラスランチャンネルに形成されることが好ましい。
また、センターチャンネルの上端部を傾斜するドアサッシュ部の後縁部や前縁部に結合しなくてもよく、例えば、ドアサッシュ部の上縁部に結合してもよい。その場合、排水橋部はグラスランチャンネル及びウェザーストリップのいずれに形成してもよい。
1 右リヤドア(車両用ドア)
5 ドアサッシュ部
5F 前縁部
5L 下縁部(ベルトライン部)
5R 後縁部
5RF 後縁部の前方部分(ドアサッシュ部の上部)
5RR 後縁部の後方部分(ドアサッシュ部の上部)
5U 上縁部(ドアサッシュ部の上部)
6 窓用開口
7 センターチャンネル
8 昇降ガラス部
9 昇降ガラス
10 固定ガラス部
11 固定ガラス(クォータガラス)
12 グラスランチャンネル
12C 後上角縁部(グラスランチャンネルの上部)
12C’後上角縁部の突合部よりも下方の部分
12U 上縁部(グラスランチャンネルの上部)
13 ウェザーストリップ(クォータウェザーストリップ)
13a 車外側側壁
13R 後縁部(ウェザーストリップの上部)
21C 凹溝(グラスランチャンネルの後上角縁部の凹溝)
22R 凹溝(ウェザーストリップの後縁部の凹溝)
40 排水橋部
40a 車外側縁部
40b 第1下方突出部(下方突出部)
41 排水橋部の内側側壁
42 止水壁
A 突合部
S 間隙(差込空間)
W 排水経路
X 結合部

Claims (6)

  1. 車両用ドアの上部に設けられ、窓用開口を画成する枠状のドアサッシュ部と、
    上記窓用開口に上下方向に延びるように配設され、上記窓用開口を昇降ガラス部と固定ガラス部とに画成するセンターチャンネルと、
    上記昇降ガラス部の周縁部に装着され、昇降ガラスを上下方向に摺動可能に案内しかつシールするグラスランチャンネルと、
    上記固定ガラス部の周縁部に装着され、固定ガラスをシールするウェザーストリップとを有する車両のドア構造であって、
    上記センターチャンネルの上端部は、上記ドアサッシュ部の上部に結合され、
    上記グラスランチャンネル及びウェザーストリップの上部は、車両前後方向に延びる凹溝を有し、上記凹溝が上記ドアサッシュ部の上部に嵌合することにより上記ドアサッシュ部の上部に装着され、
    上記センターチャンネルの上端部の近傍で上記グラスランチャンネル及びウェザーストリップの上部が相互に突合される突合部が設けられ、
    上記グラスランチャンネル又はウェザーストリップは、上記突合部に対応する位置に、上記グラスランチャンネルの凹溝内部と上記ウェザーストリップの凹溝内部とを連絡する排水橋部を有することを特徴とする車両のドア構造。
  2. 請求項1に記載の車両のドア構造において、
    上記ドアの上部は車室側に傾斜するように設けられ、
    上記排水橋部の車室側に排水橋部から上方に立設された内側側壁が形成されることを特徴とする車両のドア構造。
  3. 請求項1又は2に記載の車両のドア構造において、
    上記ドアサッシュ部は前縁部、上縁部、後縁部、及び下縁部を有し、全体形状が矩形状に形成され、上記後縁部は車両後方ほど高さが低くなるように傾斜し、
    上記センターチャンネルの上端部は上記後縁部の上部に結合され、
    上記センターチャンネルの前方に昇降ガラス部、後方に固定ガラス部が画成され、
    上記排水橋部はグラスランチャンネルに形成されることを特徴とする車両のドア構造。
  4. 請求項3に記載の車両のドア構造において、
    上記グラスランチャンネル及びウェザーストリップの上部の上記突合部は、車両側面視で上記センターチャンネルの上端部とオーバーラップするように位置し、
    上記グラスランチャンネルの上部の上記突合部よりも下方の部分は、上記センターチャンネルの上端部の後縁部まで延びることを特徴とする車両のドア構造。
  5. 請求項3又は4に記載の車両のドア構造において、
    上記排水橋部の車外側縁部と上記ウェザーストリップの凹溝の車外側側壁との間に車幅方向に間隙が形成され、
    上記ウェザーストリップの凹溝内部の上記排水橋部の車外側縁部よりも車室側に止水壁が形成されることを特徴とする車両のドア構造。
  6. 請求項5に記載の車両のドア構造において、
    上記排水橋部の車外側縁部の下面に下方突出部が形成されることを特徴とする車両のドア構造。
JP2015006023A 2015-01-15 2015-01-15 車両のドア構造 Expired - Fee Related JP6135682B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006023A JP6135682B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 車両のドア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015006023A JP6135682B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 車両のドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016132265A true JP2016132265A (ja) 2016-07-25
JP6135682B2 JP6135682B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=56425844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015006023A Expired - Fee Related JP6135682B2 (ja) 2015-01-15 2015-01-15 車両のドア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6135682B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106696661A (zh) * 2016-12-29 2017-05-24 北京汽车研究总院有限公司 一种带导水结构的后车门及汽车
JP2021160440A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 豊田合成株式会社 ガラスラン

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0376714U (ja) * 1989-11-28 1991-07-31
JP2010274709A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd グラスランとウェザーストリップの取付構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0376714U (ja) * 1989-11-28 1991-07-31
JP2010274709A (ja) * 2009-05-27 2010-12-09 Kinugawa Rubber Ind Co Ltd グラスランとウェザーストリップの取付構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106696661A (zh) * 2016-12-29 2017-05-24 北京汽车研究总院有限公司 一种带导水结构的后车门及汽车
CN106696661B (zh) * 2016-12-29 2023-07-25 北京汽车集团越野车有限公司 一种带导水结构的后车门及汽车
JP2021160440A (ja) * 2020-03-31 2021-10-11 豊田合成株式会社 ガラスラン
JP7247935B2 (ja) 2020-03-31 2023-03-29 豊田合成株式会社 ガラスラン

Also Published As

Publication number Publication date
JP6135682B2 (ja) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7648188B2 (en) Glass run mounting structure
US20190023112A1 (en) Vehicle exterior structure
JP6135682B2 (ja) 車両のドア構造
JP2005297602A (ja) ドアサッシュ構造
JP6135683B2 (ja) 車両のドア構造
JP7064358B2 (ja) シール構造
CN215321950U (zh) 用于密封窗玻璃的内水切和后侧密封结构及车门
US11440380B2 (en) Fixed window for vehicle
JP2007083943A (ja) ガラスランの組付構造
CN110809548A (zh) 车辆的车顶结构体
JP5004014B2 (ja) 車両用ドアのシール構造
JP6035962B2 (ja) 車両のドア構造
JP2007030726A (ja) グラスランとアウトサイドモールディングの結合構造
JP3967342B2 (ja) 窓組立体
US5897159A (en) Roof structure of vehicle
JP7247935B2 (ja) ガラスラン
JP2011068300A (ja) 固定窓用ウエザストリップ及び固定窓のシール構造
JP2011025855A (ja) 自動車用ドアの吸い出され防止構造
JP2009046078A (ja) 車両用ドアシール構造
KR930007220B1 (ko) 자동차의 후부 차체구조
JP2002019459A (ja) 自動車用グラスラン
KR101092777B1 (ko) 차량의 사이드 차체구조
JPH111125A (ja) ウェザーストリップ
JP4829815B2 (ja) グラスランとパーテイションウエザーストリップの突き合わせ構造
KR200367112Y1 (ko) 용접식 창짝의 기밀구조

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170410

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6135682

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees