JP2016132135A - 液体収容ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】落下時に液体収容体の封止部が剥離することを防止或いは抑制できる液体収容ユニットを提供すること。
【解決手段】インク収容ユニット1は、インク収容袋13と液体供給部14を備えるインク収容体11と、インク収容体11を保持する第1保持部材51を有する。インク供給部14は、インク収容袋13の開口部30を封止する封止部31に取り付けられている。インク収容袋13は、封止部31におけるインク供給部14の取り付け部分とは異なる位置に係止孔35、36を備える。第1保持部材51はインク供給部14に封止部31の一方側で当接する湾曲部分58と、封止部31の他方側から係止孔35、36を保持する係止ピン63、64と、湾曲部分58と各係止ピン63、64の間において封止部31が第1保持部材51の他方側から一方側に引き出される切り欠き部61、62を備える。
【選択図】図6
【解決手段】インク収容ユニット1は、インク収容袋13と液体供給部14を備えるインク収容体11と、インク収容体11を保持する第1保持部材51を有する。インク供給部14は、インク収容袋13の開口部30を封止する封止部31に取り付けられている。インク収容袋13は、封止部31におけるインク供給部14の取り付け部分とは異なる位置に係止孔35、36を備える。第1保持部材51はインク供給部14に封止部31の一方側で当接する湾曲部分58と、封止部31の他方側から係止孔35、36を保持する係止ピン63、64と、湾曲部分58と各係止ピン63、64の間において封止部31が第1保持部材51の他方側から一方側に引き出される切り欠き部61、62を備える。
【選択図】図6
Description
本発明は、インクなどの液体を収容する液体収容体を備える液体収容ユニットに関する。
インクを収容する可撓性のインクパックと、インクパックを収容するカートリッジケースを有するインクカートリッジが特許文献1に記載されている。インクパックは、インク収容袋と、インク供給袋に取り付けられたインク供給部を備える。インク供給部はインクパックがプリンターに装着されたときにプリンター側のインク流路とインク収容袋内を連通させるものであり、インク収容袋の開口部を封止した封止部に取り付けられている。同文献では、インク供給部に設けた固定部を利用してインクパックをカートリッジケースに固定している。
インク供給部に設けた固定部を利用してインクパック(液体収容体)をカートリッジケースに固定する構成では、ケースを落下させたときに、落下の衝撃がインク供給部を介してインクパックに伝わり封止部に負荷がかかる。従って、封止部が剥離し、そこからインクパック内のインクが漏洩する可能性がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、落下時に液体収容体の封止部が剥離することを防止或いは抑制できる液体収容ユニットを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、液体収容袋および当該液体収容袋に収容された液体を液体噴出装置に供給するための液体供給部を備える液体収容体と、前記液体収容体を保持する保持部材と、を有し、前記液体供給部は、前記液体収容袋の開口部を封止して延設された封止部に取り付けられており、前記液体収容袋は、前記封止部における前記液体供給部の取り付け部分とは異なる位置に係止部を備え、前記保持部材は、前記液体供給部に前記封止部の一方側で当接する当接部と、前記封止部の他方側から前記係止部を保持する保持部と、前記当接部と各保持部との間において前記封止部が当該保持部材の他方側から一方側に引き出される引出部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、液体収容ユニットを落下させた場合に、落下の衝撃は、液体供給部および保持部を介して液体収容体に伝わる。従って、液体収容袋の封止部にかかる負荷を分散させることができる。また、封止部が保持部材の一方側から他方側に引き回された状態で保持部材に保持されているので、封止部に、当該封止部を剥離させる方向の力が働き難い。よって、封止部が剥離して、そこからインクパック内のインクが漏洩することを防止或いは抑制できる。
本発明において、前記封止部は、直線状に延設されており、前記係止部は前記液体供給部の取り付け部分の両側に設けられ、前記保持部材は、前記当接部の両側で各係止部を保持する保持部と、前記当接部と各保持部の間に位置する引出部と、を備えることが望ましい。このようにすれば、落下時の衝撃を液体供給部の両側で受けることができるので、封止部にかかる負荷を分散させることができる。よって、封止部の剥離を防止できる。
本発明において、前記係止部は、前記封止部に形成された貫通孔であり、前記保持部は、前記貫通孔に挿入可能な係止ピンを備えるものとすることができる。このようにすれば、液体収容体に係止部を形成することが容易であり、保持部材に保持部を形成することが容易である。
本発明において、前記封止部は、その延設方向の端に向って当該延設方向と交差する方向に広がる補強部分を備え、前記係止部は、前記補強部分に設けられることが望ましい。このようにすれば、落下時などに係止部にかかる負荷によって封止部が剥離することを防止できる。
本発明において、前記当接部とともに前記液体供給部を保持する第2の保持部材と、前記液体収容体、前記保持部材および前記第2の保持部材を載置するトレイと、を有し、前記トレイには、当該トレイ上で前記第2の保持部材を位置決めするための位置決め突起が設けられており、前記第2の保持部材には、前記位置決め突起が挿入可能な凹部が設けられていることが望ましい。このようにすれば、第2の保持部材がトレイに対して位置決めされることにより、保持部材および液体収容体がトレイ上で位置決めされる。従って、液体収容ユニットを印刷装置に設けられた装着部に装着すれば、液体収容体と装着部を正確に接続できる。また、第2の保持部材は、その凹部が位置決め突起に挿入されただけの状態でトレイに載置されているので、例えば、トレイを反転させてしまった場合などに、第2の保持部材がトレイ上に留まって液体収容体が宙吊り状態となってしまうことがない。ここで、液体収容体が宙吊り状態となると封止部に負荷がかかり封止部の剥離を招く危険性があるが、液体収容体がトレイから外れれば、このような事態を回避できる。
以下に、図を参照して、本発明を適用したインク収容ユニットを説明する。
(全体構成)
図1(a)は本発明を適用したインク収容ユニットの斜視図であり、図1(b)は図1のインク収容ユニットをプリンターに装着する装着動作の説明図である。図2はインク収容ユニットの斜視図であり、インクパックおよびアダプターをトレイから持ち上げた状態を示す。インク収容ユニット(液体収容ユニット)1は、プリンターのユニット装着室2(図1(b)参照)に着脱可能に装着されて当該プリンターにインクを供給する。
図1(a)は本発明を適用したインク収容ユニットの斜視図であり、図1(b)は図1のインク収容ユニットをプリンターに装着する装着動作の説明図である。図2はインク収容ユニットの斜視図であり、インクパックおよびアダプターをトレイから持ち上げた状態を示す。インク収容ユニット(液体収容ユニット)1は、プリンターのユニット装着室2(図1(b)参照)に着脱可能に装着されて当該プリンターにインクを供給する。
図1、図2に示すように、インク収容ユニット1は、インクを収容するインク収容ユニット本体5と、インク収容ユニット本体5を載置するトレイ6を有する。図1(b)に示すように、インク収容ユニット本体5はトレイ6に乗せられた状態でプリンターのユニット装着室2に挿入され、ユニット装着室2に設けられたユニット接続部3に接続される。以下の説明では、互いに直交する3方向をユニット幅方向X、ユニット前後方向Y、ユニット上下方向Zとする。ユニット幅方向Xはインク収容ユニット本体5およびトレイ6の幅方向であり、ユニット前後方向Yはインク収容ユニット本体5をユニット装着室2に装着する装着方向(図1(b)の矢印参照)である。ユニット上下方向Zはインク収容ユニット本体5とトレイ6の積層方向である。また、ユニット幅方向Xの一方を+X方向、他方を−X方向、ユニット前後方向Yの前方を+Y方向、後方を−Y方向、ユニット上下方向Zの上方を+Z方向、下方を−Z方向とする。
(インク収容ユニット本体)
図3(a)はインクが充填されていない状態のインク収容ユニット本体5を前方の斜め上方から見た場合の斜視図であり、図3(b)は図3(a)のインク収容ユニット本体5を前方の斜め下方から見た場合の斜視図である。インク収容ユニット本体5はインクを収容するインクパック11と、インクパック11とユニット装着室2のユニット接続部3を接続するためのアダプター12を備える。インクパック11は、可撓性のインク収容袋(液体収容袋)13と、インク収容袋13の+Y方向の端部分(前端部分)に固定されたインク供給部材(インク供給部)14を備える。アダプター12はインク収容袋13の+Y方向の端部分(前端部分)およびインク供給部材14を保持している。
図3(a)はインクが充填されていない状態のインク収容ユニット本体5を前方の斜め上方から見た場合の斜視図であり、図3(b)は図3(a)のインク収容ユニット本体5を前方の斜め下方から見た場合の斜視図である。インク収容ユニット本体5はインクを収容するインクパック11と、インクパック11とユニット装着室2のユニット接続部3を接続するためのアダプター12を備える。インクパック11は、可撓性のインク収容袋(液体収容袋)13と、インク収容袋13の+Y方向の端部分(前端部分)に固定されたインク供給部材(インク供給部)14を備える。アダプター12はインク収容袋13の+Y方向の端部分(前端部分)およびインク供給部材14を保持している。
(インクパック)
図4(a)はインクが充填された状態のインクパック11の斜視図であり、図4(b)はインクパック11の分解斜視図である。図4において、インク収容袋3を構成する各フィルムの点線で囲んだ領域よりも外側の領域は、他のフィルムとの接合に利用される接合代である。インク収容袋13はユニット前後方向Yに長い長方形の平面形状を備える。
図4(a)はインクが充填された状態のインクパック11の斜視図であり、図4(b)はインクパック11の分解斜視図である。図4において、インク収容袋3を構成する各フィルムの点線で囲んだ領域よりも外側の領域は、他のフィルムとの接合に利用される接合代である。インク収容袋13はユニット前後方向Yに長い長方形の平面形状を備える。
インク収容袋13は、一対の側面部21、22と一対の側面部21、22の間に内側に折り畳み可能な一対のマチ部23、24を備える。側面部21、22は、ユニット上下方向Zで対向する第1フィルム25と第2フィルム26から構成される。マチ部23、24は、ユニット幅方向Xで対向する第3フィルム27と第4フィルム28から構成される。第3フィルム27と第4フィルム28は、いずれもユニット上下方向Zで2つ折りにされて第1フィルム25と第2フィルム26の間に挟まれている。第3フィルム27は+X方向の側に位置して、その折り曲げ部27aを−X方向に向けている。第4フィルム28は−X方向の側に位置して、その折り曲げ部28aを+X方向に向けている。各フィルム25〜28において他のフィルムと対向する外周縁部分は熱溶着によって互いに接合されている。これにより、4枚のフィルム25〜28は袋状とされている。
インク収容袋13は、マチ部23、24の−Y方向(後方)に底部29を備える。また、インク収容袋は、マチ部23、24の+Y方向に開口部30を備える。インク供給部材14はインク収容袋13の開口部30を接合した封止部31に液密に固定されている。
より、詳細には、封止部31はユニット幅方向Xに一定幅で延びる一定幅部分32と、一定幅部分32の両側で外側に向って−Y方向(後方)に三角形形状に広がる一対の補強部分33、34を備える。一定幅部分32は第1フィルム25と第2フィルム26を接合して形成されている。インク供給部材14は、その後端部分が第1フィルム25と第2フィルム26の間に挟まれてこれら第1、第2フィルム25、26に熱溶着されている。インク供給部材14は封止部31におけるユニット幅方向Xの中央に固定されている。
封止部31における+X方向の端側部分に設けられた一方の補強部分33は、第3フィルム27における折り曲げ部27aよりも上側の上側フィルム部分27bと第1フィルム25とを熱溶着した上側補強部分33aと、第3フィルム27における折り曲げ部27aよりも下側の下側フィルム部分27cと第1フィルム25とを熱溶着した下側補強部分33bから構成されている。封止部31における−X方向の端側部分に設けられた他方の補強部分34は、第4フィルム28における折り曲げ部28aよりも上側の上側フィルム部分28bと第1フィルム25を熱溶着した上側補強部分34aと、第1フィルム25と第4フィルム28における折り曲げ部28aよりも下側の下側フィルム部分28cを熱溶着した下側補強部分34bから構成されている。各補強部分33、34には係止部が設けられている。各係止部は補強部分33、34をユニット上下方向Zに貫通する係止孔35、36である。
インク供給部材14は、樹脂製であり、−Y方向から+Y方向に向って(後方から前方に向って)フランジ部分41、円筒部分42および小径筒部分43をこの順番に備える。
フランジ部分41はユニット幅方向Xが長くユニット上下方向Zが短い偏平形状である。また、フランジ部分41はユニット幅方向Xの両端部分がユニット上下方向Zで先細りとなる形状を備える。フランジ部分41は第1フィルム25と第2フィルム26の間に挟まれてこれらのフィルム25、26に熱溶着される。
円筒部分42はフランジ部分41のX方向の中央部分から+Y方向に突出している。円筒部分42の外径寸法はフランジ部分41の短手方向の寸法よりも長い。従って、円筒部分42は、その後端面にフランジ部分41の上側および下側で後方に露出する露出部分42aを備える。小径筒部分43は円筒部分42と同軸に設けられている。小径筒部分43の外径寸法は円筒部分42の外径寸法よりも短い。ここで、インク供給部材14は、インクパック11がプリンターのユニット接続部3に装着されたときに、プリンターの側に形成されたインク流路とインク収容袋13を連通させる。
インクパック11にインクが充填されていない状態では、図3に示すように、一対のマチ部23、24は一対の側面部21、22の内側に折り畳まれている。インクパック11にインクが充填された状態では、図4(a)に示すように、一対のマチ部23、24は一対の側面部21、22の間でユニット上下方向Zに広がった状態となる。また、図4(a)に示す状態からインクがインクジェットプリンターに供給されてインクパック11内のインク量が減少すると、マチ部23、24は再び一対の側面部21、22の内側に折り畳まれる。
(アダプター)
図5(a)はアダプター12の分解斜視図であり、図5(b)は第1保持部材を−Y方向から見た背面図であり、図5(c)は第2保持部材を−Y方向から見た背面図である。アダプター12は、第1保持部材(保持部材)51と、第1保持部材51を下方から支持する第2保持部材52(第2の保持部材)を有する。
図5(a)はアダプター12の分解斜視図であり、図5(b)は第1保持部材を−Y方向から見た背面図であり、図5(c)は第2保持部材を−Y方向から見た背面図である。アダプター12は、第1保持部材(保持部材)51と、第1保持部材51を下方から支持する第2保持部材52(第2の保持部材)を有する。
図5(a)に示すように、第1保持部材51は、ユニット幅方向Xに延びてユニット上下方向Zに広がる前板部55と、前板部55から後方に突出する保持板部56を備える。前板部55および保持板部56はインクパック11の幅寸法に対応する幅寸法を備える。前板部55の中央部分には、下方から切り欠いた切り欠き部57が設けられている。切り欠き部57は、インク供給部材14のフランジ部分41をユニット前後方向Yから見た場合の上半分の形状と対応する形状を備える。
保持板部56は、ユニット幅方向Xの中央部分に上方に湾曲する湾曲部分(当接部)58を備える。また、保持板部56は、湾曲部分58の両側に平板な平板部分59、60を備える。各平板部分59、60におけるユニット幅方向Xの途中位置には後方から切り欠かれた切り欠き部(引出し部)61、62が設けられている。また、各平板部分59、60の上面における湾曲部分58とは反対側の端部には、係止ピン(保持部)63、64が形成されている。平板部分59、60の下面における各切り欠き部61、62と前板部55の間には、図5(b)に示すように、突部65、66が設けられている。
第2保持部材52は、ユニット幅方向Xに延びてユニット上下方向Zに広がる前板部71と、前板部71の後方に設けられた支持部72を備える。前板部71のユニット幅方向Xの中央部分には、その前端面から前方に突出する前側筒部73と、その後端面から後方に突出する後側筒部74が同軸に形成されている。前側筒部73の中心孔73aはインク供給部材14の小径筒部分43が挿入可能な大きさであり、後側筒部74の中心孔74aはインク供給部材14の円筒部分42が嵌合する大きさである。図5(c)に示すように、前板部71には前側筒部73の中心孔73aと後側筒部74の中心孔74aを連通させる連通孔71aが形成されている。連通孔71aは前側筒部73の中心孔73aと同一の径寸法を備える。
前板部71における前側筒部73の側方には、図5(a)に示すように、基板保持部75が形成されている。基板保持部75は、円柱形状の基端部75aと、基端部75aの先端面から更に+Y方向に突出する基板取付部75bを備える。基板取付部75bの先端には傾斜面75cが形成されている。傾斜面75cは、+Y方向に向って−Z方向に傾斜している。傾斜面75cにはメモリーなどを搭載する回路基板76が取り付けられている。
支持部72の幅寸法は、第1保持部材51の保持板部56に設けられた2つの切り欠き部61、62の間の寸法よりも長く、保持板部56の幅寸法よりも短い。支持部72は、その上面におけるユニット幅方向Xの中央部分に下方に湾曲する湾曲面部分72aを備える。また、支持部72は、その上面における湾曲面部分72aの両側に平坦な支持面部分72b、72cを備える。各支持面部分72b、72cと前板部71の間には第1保持部材51の各突部65、66の下端部分が嵌合する凹部77、78が設けられている。支持部72の下側には、図3(b)に示すように、ユニット幅方向Xに離間する位置に、2つの位置決め凹部(凹部)79、80が設けられている。
(トレイ)
トレイ6は、図2に示すように、インク収容ユニット本体5を載せる矩形の底板部81を備える。また、トレイ6は底板部81のユニット幅方向Xの両端縁にトレイ6に載置されたインク収容ユニット本体5のユニット幅方向Xへの移動を規制する一対の側壁部82、83(図1(a)参照)を備える。さらに、トレイ6は底板部81の後端縁にトレイ6に載置されたインク収容ユニット本体5の−Y方向(後方)への移動を規制する後壁部84を備える。後壁部84は一対の側壁部82、83の後端部分を連続させている。底板部81の+Y方向の端部分には、+Z方向に突出する位置決め突起85、86が設けられている。2つの位置決め突起85、86はユニット幅方向Xに離間して形成されている。
トレイ6は、図2に示すように、インク収容ユニット本体5を載せる矩形の底板部81を備える。また、トレイ6は底板部81のユニット幅方向Xの両端縁にトレイ6に載置されたインク収容ユニット本体5のユニット幅方向Xへの移動を規制する一対の側壁部82、83(図1(a)参照)を備える。さらに、トレイ6は底板部81の後端縁にトレイ6に載置されたインク収容ユニット本体5の−Y方向(後方)への移動を規制する後壁部84を備える。後壁部84は一対の側壁部82、83の後端部分を連続させている。底板部81の+Y方向の端部分には、+Z方向に突出する位置決め突起85、86が設けられている。2つの位置決め突起85、86はユニット幅方向Xに離間して形成されている。
(アダプターによるインクパックの保持構造)
図3、図5および図6を参照して、アダプター12によるインクパック11の保持構造を説明する。図6は第1保持部材51によるインクパック11の保持構造の説明図である。図6(a)はインクパック11を第1保持部材51により保持した状態の斜視図であり、図6(b)は図6(a)のA−Aにおける断面図である。アダプター12はインク収容袋13の封止部31およびインク供給部材14を保持する。
図3、図5および図6を参照して、アダプター12によるインクパック11の保持構造を説明する。図6は第1保持部材51によるインクパック11の保持構造の説明図である。図6(a)はインクパック11を第1保持部材51により保持した状態の斜視図であり、図6(b)は図6(a)のA−Aにおける断面図である。アダプター12はインク収容袋13の封止部31およびインク供給部材14を保持する。
図6に示すように、アダプター12にインクパック11が保持された状態では、インク収容袋13の封止部31の中央部分(インク供給部材14が固定された部分)は第1保持部材51の保持板部56の湾曲部分58に−Z方向(下方)から当接している。封止部31における補強部分33、34は、その前端縁が平板部分59、60における切り欠き部61、62よりも外側の部分に+Z方向(上方)から当接している。封止部31に設けられた係止孔35、36は係止ピン63、64に+Z方向(上方)から係止されている。封止部31における中央部分と補強部分33、34の間の部位は、各切り欠き部61、62を介して第1保持部材51(保持板部56)の一方側から他方側に引き出されている。
また、図5(a)、(c)に示すように、インク供給部材14の円筒部分42および小径筒部分43は、第2保持部材52の前板部71に設けられた前側筒部73および後側筒部74に同軸に保持されている。円筒部分42は、第1保持部材51の前板部55と第2保持部材52の前板部71により挟持されている。
このような保持構造を形成する際には、まず、インクパック11を第1保持部材51に保持させる。すなわち、図6に示すように、インクパック11の封止部31の中央部分(インク供給部材14のフランジ部分41が熱溶着されている部分)を、湾曲部分58に−Z方向(下方)から当接させる。また、インク供給部材14の円筒部分42の後端面の露出部分42aを前板部55の前端面55aに+Y方向から当接させる。そして、インクパック11の封止部31におけるユニット幅方向Xの両端側部分を、保持板部56に形成された各切り欠き部61、62を介して+Z方向(上方)に引き出す。しかる後に、封止部31のユニット幅方向Xの両端部分に設けられた係止孔35、36を、第1保持部材51の係止ピン63、64に係止する。これにより、インクパック11は、アダプター12に保持された状態となる。
次に、第1保持部材51を第2保持部材52に固定する。また、第1保持部材51の第2保持部材52への固定に際して、第2保持部材52にインク供給部材14の円筒部分42と小径筒部分43を保持させる。すなわち、図3に示すように、インク供給部材14の小径筒部分43を、後側筒部74を介して、前側筒部73に挿入する。そして、インク供給部材14の円筒部分42を後側筒部74に嵌合させて、円筒部分42の前端面が後側筒部74の内側に露出した前板部71の後面部分71b(図5(b)参照)に当接した状態とする。その後、第1保持部材51の突部65、66を第2保持部材52の凹部77、78に嵌合させる。これにより、第1保持部材51は第2保持部材52に固定される。ここで、第1保持部材51が第2保持部材52に固定されると、インク供給部材14の円筒部分42は、第1保持部材51の前板部55と第2保持部材52の前板部71によってユニット前後方向Yで挟持された状態となる。
(インク収容ユニット本体とトレイの係止構造)
次に、図1および図2を参照してインク収容ユニット本体5とトレイ6の係止構造を説明する。インク収容ユニット本体5は、トレイ6の+Y方向(前方)の端縁にアダプター12が位置する姿勢で底板部81に載置される。この際に、トレイ6に設けられた各位置決め突起85、86がアダプター12の第2保持部材52の位置決め凹部79、80にそれぞれ挿入される。これにより、インク収容ユニット本体5は、トレイ6に対して位置決めされる。
次に、図1および図2を参照してインク収容ユニット本体5とトレイ6の係止構造を説明する。インク収容ユニット本体5は、トレイ6の+Y方向(前方)の端縁にアダプター12が位置する姿勢で底板部81に載置される。この際に、トレイ6に設けられた各位置決め突起85、86がアダプター12の第2保持部材52の位置決め凹部79、80にそれぞれ挿入される。これにより、インク収容ユニット本体5は、トレイ6に対して位置決めされる。
ここで、図1(b)に示すように、インク収容ユニット本体5はトレイ6に乗せられた状態でプリンターのユニット装着室2に挿入され、ユニット装着室2に設けられたユニット接続部3に接続される。ユニット接続部3には、プリンターの側にインクを導入するためのインク導入部91が設けられている。また、ユニット接続部3には、インク収容ユニット本体5の回路基板76と電気的な接続を行うための端子部92が設けられている。インク収容ユニット1がユニット接続部3に接続された状態では、インク供給部材14がアダプター12の前側筒部73を介してインク導入部91に接続され、インク導入部91とインクパック11内が連通する。従って、インク収容ユニット本体5からプリンターにインクの供給が可能となる。また、回路基板76と端子部92が電気的に接続される。従って、プリンターとインク収容ユニット本体5との間で情報の交換が可能となる。
(作用効果)
本例によれば、インク収容ユニット本体5を落下させた場合に、落下の衝撃は、インク供給部材14と、インク供給部材14の両側に設けられた係止孔35、36に挿入された係止ピン63、64の縁を介してインク収容袋13に伝わる。従って、インク収容袋13の封止部31にかかる負荷を分散させることができる。また、封止部31が、切り欠き部61、62を介して、第1保持部材51の−Z方向(一方側)から+Z方向(他方側)に引き回された状態で第1保持部材51に保持されているので、封止部31に、当該封止部31を剥離させる方向の力が働き難い。よって、封止部31が剥離して、そこからインクパック11内のインクが漏洩することを防止或いは抑制できる。
本例によれば、インク収容ユニット本体5を落下させた場合に、落下の衝撃は、インク供給部材14と、インク供給部材14の両側に設けられた係止孔35、36に挿入された係止ピン63、64の縁を介してインク収容袋13に伝わる。従って、インク収容袋13の封止部31にかかる負荷を分散させることができる。また、封止部31が、切り欠き部61、62を介して、第1保持部材51の−Z方向(一方側)から+Z方向(他方側)に引き回された状態で第1保持部材51に保持されているので、封止部31に、当該封止部31を剥離させる方向の力が働き難い。よって、封止部31が剥離して、そこからインクパック11内のインクが漏洩することを防止或いは抑制できる。
また、本例では、インクパック11の側に設けられた係止孔35、36を、第1保持部材51の側に設けられた係止ピン63、64に係止することにより、インクパック11が第1保持部材51に係止される。このような構成によれば、インクパック11に係止部を形成することが容易であり、第1保持部材51に保持部を形成することが容易である。
さらに、本例では、封止部31において接合面積の広い補強部分33、34に係止孔35、36(係止部)を設けている。従って、落下時などに係止孔35、36の縁にかかる負荷によって封止部31が剥離することを防止できる。
また、インク収容ユニット本体5は、トレイ6の側の位置決め突起85、86が第2保持部材52の側の位置決め凹部79、80に挿入されることにより、トレイ6上で位置決めされる。従って、トレイ6に乗せた状態でインク収容ユニット本体5をユニット装着室2に装着したときに、インク収容ユニット本体5とユニット装着室2のユニット接続部3を正確に接続できる。
さらに、インク収容ユニット本体5は、第2保持部材52の位置決め凹部79、80が位置決め突起に挿入されただけの状態でトレイ6に載置されている。従って、例えば、トレイ6を反転させてしまった場合などに、アダプター12がトレイ6上に留まってインクパック11が宙吊り状態となってしまうことがない。ここで、インクパック11が宙吊り状態となると封止部31に負荷がかかり封止部31の剥離を招く危険性があるが、インク収容ユニット本体5がトレイ6から外れるので、この様な事態を回避できる。
1・・インク収容ユニット(液体収容ユニット)、2・・ユニット装着室、3・・ユニット接続部、5・・インク収容ユニット本体、6・・トレイ、11・・インクパック(液体収容体)、12・・アダプター、13・・インク収容袋(液体収容袋)、14・・インク供給部材、21・22・・側面部、23・24・・マチ部、25・・第1フィルム、26・・第2フィルム、27・・第3フィルム、27a・・第3フィルムの折り曲げ部、27b・・第3フィルムの上側フィルム部分、27c・・第3フィルムの下側フィルム部分、28・・第4フィルム、28a・・第4フィルムの折り曲げ部、28b・・第4フィルムの上側フィルム部分、27c・・第3フィルムの下側フィルム部分、29・・底部、30・・開口部、31・・封止部、32・・一定幅部分、33・34・・補強部分、33a・・上側補強部分、33b・・下側補強部分、35・36・・係止孔(係止部)、41・・フランジ部分、42・・円筒部分、42a・・露出部分、43・・小径筒部分、51・・第1保持部材(保持部材)、52・・第2保持部材(第2の保持部材)、55・・前板部、55a・・前端面、56・・保持板部、57・・切り欠き部、58・・湾曲部分(当接部)、59・60・・平板部分、61・62・・切り欠き部、63・64・・係止ピン(保持部)、65・66・・突部、71・・前板部、71a・・連通孔、72・・支持部、72a・・湾曲面部分、72b・・支持面部分、73・・前側筒部、73a・・中心孔、74・・後側筒部、74a・・中心孔、75・・基板保持部、75a・・基端部、75b・・基板取付部、75c・・傾斜面、76・・回路基板、77・78・・凹部、79・80・・位置決め凹部(凹部)、81・・底板部、82・73・・側壁部、84・・後壁部、85・86・・位置決め突起、91・・インク導入部、92・・端子部、X・・ユニット幅方向、Y・・ユニット前後方向、Z・・ユニット上下方向
Claims (5)
- 液体収容袋および当該液体収容袋に収容された液体を液体噴出装置に供給するための液体供給部を備える液体収容体と、
前記液体収容体を保持する保持部材と、を有し、
前記液体供給部は、前記液体収容袋の開口部を封止して延設された封止部に取り付けられており、
前記液体収容袋は、前記封止部における前記液体供給部の取り付け部分とは異なる位置に係止部を備え、
前記保持部材は、前記液体供給部に前記封止部の一方側で当接する当接部と、前記封止部の他方側から前記係止部を保持する保持部と、前記当接部と各保持部との間において前記封止部が当該保持部材の他方側から一方側に引き出される引出部と、を備えることを特徴とする液体収容ユニット。 - 請求項1において、
前記封止部は、直線状に延設されており、
前記係止部は前記液体供給部の取り付け部分の両側に設けられ、
前記保持部材は、前記当接部の両側で各係止部を保持する保持部と、前記当接部と各保持部の間に位置する引出部と、を備えることを特徴とする液体収容ユニット。 - 請求項1または2において、
前記係止部は、前記封止部に形成された貫通孔であり、
前記保持部は、前記貫通孔に挿入可能な係止ピンを備えることを特徴とする液体収容ユニット。 - 請求項1ないし3のうちの何れかの項において、
前記封止部は、その延設方向の端に向って当該延設方向と交差する方向に広がる補強部分を備え、
前記係止部は、前記補強部分に設けられることを特徴とする液体収容ユニット。 - 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
前記当接部とともに前記液体供給部を保持する第2の保持部材と、
前記液体収容体、前記保持部材および前記第2の保持部材を載置するトレイと、
を有し、
前記トレイには、当該トレイ上で前記第2の保持部材を位置決めするための位置決め突起が設けられており、
前記第2の保持部材には、前記位置決め突起が挿入可能な凹部が設けられていることを特徴とする液体収容ユニット。
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-
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- 2015-01-19 JP JP2015007483A patent/JP2016132135A/ja active Pending
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