JP2010241092A - 記録装置及びインクカートリッジ - Google Patents
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Abstract
【課題】インクカートリッジ単体であってもインク漏れである旨を使用者に報知可能とする。
【解決手段】インクカートリッジ10に、インク収容部に収容されているインク量を示すウキ13aと、インク収容部からのインク漏れの有無を表示するディスプレイ14とを備える。さらに、インクカートリッジ10のカートリッジ制御部15に、インク漏れの有無の情報を書き込み可能なインク漏れ発生記憶手段17と、インク漏れ発生記憶手段17の記憶内容に基づいてディスプレイ14を制御する表示制御部18とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】インクカートリッジ10に、インク収容部に収容されているインク量を示すウキ13aと、インク収容部からのインク漏れの有無を表示するディスプレイ14とを備える。さらに、インクカートリッジ10のカートリッジ制御部15に、インク漏れの有無の情報を書き込み可能なインク漏れ発生記憶手段17と、インク漏れ発生記憶手段17の記憶内容に基づいてディスプレイ14を制御する表示制御部18とを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、インクを収容するインク収容部を有するインクカートリッジを備えた記録装置及びインクカートリッジに関する。
従来、記録装置の本体部に着脱可能に装着され、記録装置の記録ヘッドにインクを供給するインクカートリッジが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなインクカートリッジにおいて、インクを収容するインク収容部からインクが漏れ出した場合に、その事実が使用者に報知されることなく、記録装置に装着された状態で使用され続けると、インクカートリッジから漏れ出したインクによって本体部が損傷する虞がある。
ここで、特許文献2には、像担持体に形成された静電潜像を現像剤によって顕像化する電子写真画像形成装置であって、現像剤を収容していると共に装置本体に着脱可能に装着されたカートリッジに発生した異常を、装置本体に設けられた表示部に表示するものが開示されている。
インクカートリッジを備えた記録装置において、上述の特許文献2に記載されている技術を適応することによって、インク収容部からのインク漏れを使用者に報知することができる。しかしながら、インク漏れである旨の表示は本体部に設けられた表示部にされるので、本体部から取り外されたインクカートリッジ単体では、インク漏れの有無は分からない。したがって、一旦本体部からインクカートリッジを取り外した後、インク漏れであることを忘れて、又はインク漏れであることを知らない者が、インクカートリッジを乱雑に扱い大量のインクが外部に漏れ出したり、また再度本体部に装着したりする虞がある。
そこで、本発明の目的は、インクカートリッジ単体であってもインク漏れである旨を使用者に報知できるインクカートリッジを備えた記録装置及びインクカートリッジを提供することである。
第1の発明にかかる記録装置は、インクカートリッジと、前記インクカートリッジが装着され、前記インクカートリッジから供給されたインクにより画像の記録を行う本体部とを備えた記録装置である。前記インクカートリッジが、インクを収容するインク収容部と、前記インク収容部に収容されているインク量を示すインク量被検知部と、前記インク収容部からのインク漏れの有無を表示するインク漏れ表示部とを有している。また、前記インク収容部に収容されているインク量を記憶するインク量記憶手段と、前記本体部におけるインク使用量に応じて前記インク量記憶手段の記憶内容を書き換える書換手段と、前記インク量被検知部を検出することでインク量を検知するインク量検知部と、前記インク量記憶手段に記憶されたインク量と、前記インク量検知部によって検知されたインク量とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較の結果、両者の差が所定値以上である場合に、前記インク収容部からのインク漏れが発生したと判断するインク漏れ判断手段とを備えている。
この構成によると、インクカートリッジにインク漏れ表示部があるので、インクカートリッジ単体であってもインク漏れである旨を使用者に報知できる。したがって、インクが漏れているインクカートリッジが手荒に扱われる可能性を抑制できる。
第2の発明にかかる記録装置は、前記インク収容部からのインク漏れの有無の情報を書き込み可能なインク漏れ発生記憶手段と、前記インク漏れ判断手段がインク漏れが発生したと判断した場合に、前記インク漏れ発生記憶手段にインク漏れ発生情報を書き込む書込手段と、前記インク漏れ発生記憶手段の記憶内容に基づいて、前記インク漏れ表示部を制御する表示制御手段とをさらに備えている。この構成によると、電気的方法によってインク漏れを表示することができるので、比較的小型化可能である。
第3の発明にかかる記録装置は、前記インク漏れ表示部が、第1位置と第2位置との間で移動可能な移動体を有しており、前記移動体を移動させるアクチュエータと、前記インク漏れ判断手段がインク漏れが発生したと判断した場合に、前記移動体を前記第1位置から前記第2位置に動かすように前記アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ制御手段とをさらに備えている。この構成によると、機械的方法によってインク漏れを表示することができる。
第4の発明にかかる記録装置は、前記移動体を前記第2位置でロックするロック機構をさらに備えている。この構成によると、一度第1位置から第2位置に移動した移動体が再度第1位置に戻るのを防ぐことができる。したがって、インク漏れである旨を使用者に確実に報知できる。
第5の発明にかかる記録装置は、前記インク量被検知部が、遮光性を有していると共にインクよりも比重の小さいウキであり、前記インク量検知部が、光センサである。この構成によると、簡易な構成でインク収容部に収容されているインク量を検知することができる。
第6の発明にかかる記録装置では、前記インク漏れ判断手段による判断が、電源投入時、所定の期間毎、所定のプリント枚数毎の少なくとも1つの機会に行われる。この構成によると、所定の機会の度にインク漏れの有無の判断を行うことができる。
第7の発明にかかる記録装置では、前記インク漏れ表示部が、前記インクカートリッジが装着されている状態のときに、外部から目視できる位置に設けられている。この構成によると、インクカートリッジを本体部に装着した状態でもインク漏れ表示部の表示を目視できる。
第8の発明にかかるインクカートリッジは、インクを収容するインク収容部と、第1の面に設けられており、前記インク収容部に収容されているインクを供給するインク供給部と、前記第1の面の近傍に配置されており、前記インク収容部に収容されているインク量を示すインク量被検知部と、前記第1の面と対向する第2の面に設けられており、前記インク収容部からのインク漏れの有無を表示するインク漏れ表示部とを備えている。
この構成によると、インクカートリッジにインク漏れ表示部があるので、インクカートリッジ単体であってもインク漏れである旨を使用者に報知できる。したがって、インクが漏れているインクカートリッジが手荒に扱われる可能性を抑制できる。さらに、かかるインクカートリッジは、第1の面側が本体部側となる姿勢で本体部に装着される。よって、インクカートリッジを本体部に装着した状態でも、第1の面と対向する第2の面に設けられたインク漏れ表示部の表示を目視できる。
上述のように、本発明の記録装置及びインクカートリッジは、インクカートリッジにインク漏れ表示部があるので、インクカートリッジ単体であってもインク漏れである旨を使用者に報知できる。したがって、インクが漏れているインクカートリッジが手荒に扱われる可能性を抑制できる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<第1の実施形態>
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、インクが収容されたインク収容部11を有するインクカートリッジ10と、インクカートリッジ10から供給されたインクにより用紙Pに画像を形成する本体部20とを備えている。なお、インクジェットプリンタ1全体の動作は、制御装置60(図4参照)によって制御される。
図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、インクが収容されたインク収容部11を有するインクカートリッジ10と、インクカートリッジ10から供給されたインクにより用紙Pに画像を形成する本体部20とを備えている。なお、インクジェットプリンタ1全体の動作は、制御装置60(図4参照)によって制御される。
本体部20は、用紙Pに向けてインクを吐出する複数のノズル(図示せず)が配置されたインク吐出面2aを有するインクジェットヘッド2と、インクジェットヘッド2を一方向に往復移動させるキャリッジ3と、用紙Pをインクジェットヘッド2のインク吐出面2aと対向させつつ搬送する搬送機構4と、インクカートリッジ10が着脱可能に装着される装着部5と、光を発光する発光部7a及び光を受光する受光部7bからなり、装着部5に装着されたインクカートリッジ10のインク量を検出する光センサ7と、インクジェットヘッド2と装着部5に装着されたインクカートリッジ10とを連通させるチューブ9とを備えている。装着部5に装着されたインクカートリッジ10は、図示しない信号線及びコネクタを介して制御装置60と電気的に接続され、両者の間で電気信号の遣り取りが可能となる。
なお、図1においては、1つのインクジェットヘッド2のみを描いているが、インクジェットプリンタ1には、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)に対応する4つのインクジェットヘッド2が設けられている。さらに、各インクジェットヘッド2にそれぞれ対応した4つのインクカートリッジ10が装着される4つの装着部5が設けられている。
装着部5には、図1中右方に向かって開口した凹部5aが形成されている。この凹部5a内の空間にインクカートリッジ10が収容される。また、凹部5aの開口部と対向する側壁には、貫通孔6が形成されている。貫通孔6には、チューブ9の先端に設けられた中空針(図示せず)が凹部5a内の空間に配置されるように、チューブ9が挿通されている。また、凹部5aの開口部と対向する側壁の壁面には、図3に示すように、発光部7a及び受光部7bが水平方向に関して対向するように光センサ7が設けられている。凹部5aの開口部分は、上端部近傍を支点として回動可能なカバー5bによって覆われている。
用紙Pに対する印刷が行われる際には、インクジェットプリンタ1の4つのインクジェットヘッド2がキャリッジ3により図1の紙面垂直方向に往復移動され、用紙Pが搬送機構4により図1の紙面左右方向に搬送される。各インクジェットヘッド2は用紙Pに対して所定間隔を隔てて対向配置されている。インクジェットヘッド2の往復移動と用紙Pの搬送移動とは、制御装置60により同期して行われ、インクジェットヘッド2が用紙Pを横切るごとにノズルからインクが吐出されて印刷が行われる。インクは、装着部5に装着されたインクカートリッジ10からチューブ9を介してインクジェットヘッド2に供給される。
インクカートリッジ10は、略六面体として構成されている。より詳細には、最大面積となる対向する一対の略矩形面と、この一対の略矩形面を連結する4つの側面との略6つの面で構成されている。そして、最大面積となる一対の略矩形面が垂直となると共にその長辺が水平となるような姿勢で装着部5に装着される。
インクカートリッジ10は、その六面体の最大面積となる一対の矩形面の短辺同士を連結する一対の側面の対向方向(図1中左右方向)が、装着部5への装着方向と略一致している。より詳細には、インクカートリッジ10は、図1中右方から左方に向かって装着される。以下の説明において、インクカートリッジ10の図1中左方端部の面を前面10a、前面10aと対向する面、すなわち、図1中右方端部の面を背面10bとする。
インクカートリッジ10の前面10a側には、チューブ9の先端に設けられており凹部5a内の空間に配置された中空針(図示せず)が接続されるインク供給部12が設けられている。インク供給部12は、インクカートリッジ10が装着部5に装着されていない状態では、インク収容部11の内とインクカートリッジ10の外とを連通するインク流路を閉鎖し、装着部5に装着されて中空針が接続されるとインク流路を開放する。したがって、インク供給部12は、インクカートリッジ10がインクジェットプリンタ1に装着されている際に、インク収容部11内のインクをインクジェットプリンタ1に供給することができる。
また、インクカートリッジ10の前面10a側には、前面10aから突出していると共に、インク収容部11と連通する空間を画定する突出部13bが形成されている。突出部13bは、図3に示すように、インク収容部11の幅よりも狭い幅を有しており、前面10aの上端部近傍からインク供給部12の近傍まで鉛直方向に沿って延びている。そして、突出部13b内には、インクよりも比重が小さく且つ遮光性を有する平板状部材のウキ13aが配置されている。すなわち、突出部13b内のインクの液面に浮かんだウキ13aの鉛直方向に沿った位置は、インク収容部11内のインクの残量に応じて変化する。なお、インクカートリッジ10の側壁の少なくとも突出部13bに対応する部分は、透光性を有している。また、インク収容部11内に収容されるインクも透光性を有している。
図3に示すように、装着部5に装着されたインクカートリッジ10の突出部13bは、凹部5aの壁面に設けられた光センサ7の発光部7a及び受光部7bに挟まれる。ここで、光センサ7の発光部7aは鉛直方向に並んだ複数の発光素子からなり、受光部7bは鉛直方向に並んだ複数の受光素子からなる。受光部7bにおいて突出部13b内に配置されたウキ13aと同じ高さレベルに位置する受光素子は、発光部7aの発光素子からの光がウキ13aによって遮られるので、受光できない。これにより、光センサ7は、ウキ13aを検出し、インク収容部11に収容されているインク量を検知できる。
また、図2に示すように、インクカートリッジ10の背面10bには、液晶のディスプレイ14が設けられている。したがって、ディスプレイ14は、インクカートリッジ10が装着部5に装着されている状態のときに、外部から目視できる。なお、図2においてはカバー5bが開放されている状態を示しているが、カバー5bが透明部材で構成されている場合には、カバー5bが閉じられている状態でもディスプレイ14を外部から目視できる。ディスプレイ14には、カートリッジ制御部15(図4参照)の制御により、インク収容部11からのインク漏れが生じた際に、その旨が表示される。
ここで、図4を参照しつつ、カートリッジ制御部15について説明する。カートリッジ制御部15は、例えばその内部にCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含むワンチップマイコン等で構成されている。そして、カートリッジ制御部15は、機能部として、インク収容部11に収容されているインク量を記憶するインク量記憶部16と、インク収容部11からのインク漏れの有無の情報を書き込み可能なインク漏れ発生記憶部17と、インク漏れ発生記憶部17の記憶内容に基づいて、ディスプレイ14の表示を制御する表示制御部18とを有している。
なお、インクカートリッジ10には、ディスプレイ14及びカートリッジ制御部15に電源を供給する電源供給部19が設けられている。電源供給部19は、例えば本体部20を介して供給された商用電源からの電力を充電する充電池であってもよいし、太陽電池や乾電池であってもよい。
次に、制御装置60について説明する。制御装置60は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するプログラム及びプログラムに使用されるデータが記憶されているROM(Read Only Memory)、プログラム実行時にデータを一時記憶するためのRAM(Random Access Memory)等を備えており、これらを一体とし各機能部として機能させることによりインクジェットプリンタ1の制御を行うものである。そして制御装置60は、機能部として駆動部61、書換部62、比較部63、インク漏れ判断部64、及び書込部65を備えている。
駆動部61は、インクジェットヘッド2、キャリッジ3、及び搬送機構4を駆動するための図示しないモータ等の駆動を制御するためのものである。書換部62は、本体部20におけるインク使用量に応じて、インクカートリッジ10に設けられたインク量記憶部16の記憶内容を書き換える。具体的には、例えば、駆動部61の制御によりインクジェットヘッド2のノズルから吐出されたインク量を使用されたインク量としてカウントし、インク量記憶部16に記憶されているインク量から使用されたインク量を引いたものに書き換える。
比較部63は、インクカートリッジ10に設けられたインク量記憶部16に記憶されたインク量と、光センサ7によって検出されたインク量とを比較する。ここで、上述のように、インク量記憶部16に記憶されたインク量は、本体部20におけるインク使用量に基づくものであり、光センサ7によって検出されたインク量は、インク収容部11に収容されているインク量に基づくものである。
インク漏れ判断部64は、インクカートリッジ10のインク収容部11内からのインク漏れの有無を判断する。具体的には、比較部63によってインク量記憶部16に記憶されたインク量と光センサ7によって検出されたインク量とを比較した結果、両者の差が所定値以上である場合に、インク漏れが発生したと判断する。すなわち、インク漏れが発生している場合には、上述のように本体部20におけるインク使用量に基づいているインク量記憶部16に記憶されたインク量(M1)は、インク収容部11に収容されているインク量に基づく光センサ7によって検出されたインク量(M2)よりも多くなる。したがって、インク漏れが発生している場合には、インク量M1とインク量M2との差は、考えられる誤差以上となる。
書込部65は、インク漏れ判断部64がインク漏れが発生したと判断した場合に、インクカートリッジ10に設けられたインク漏れ発生記憶部17にインク漏れ発生情報を書き込む。
次に、図5を参照しつつ、インクジェットプリンタ1で行われるインク漏れ判断処理について説明する。なお、このインク漏れ判断処理は、所定の機会毎に行われるものであり、本実施形態においては、インクジェットプリンタ1の電源投入時、所定の期間毎、及び所定のプリント枚数毎に行われる。
まず、光センサ7が、突出部13b内のウキ13aを検出することで、インクカートリッジ10のインク収容部11に収容されているインク量(M2)を検知する(S11)。次に、比較部63が、インクカートリッジ10のインク量記憶部16に記憶されているインク量(M1)と、ステップS11において検知されたインク量(M2)とを比較する(S12)。さらに、インク漏れ判断部64が、ステップS12における比較結果に基づいて、インクカートリッジ10のインク収容部11からのインク漏れの有無を判断する(S13)。具体的には、インク量M1とインク量M2との差が所定値X以上であるか否かを判断する。
ステップS13において、インク量M1とインク量M2との差が所定値Xよりも小さい、すなわちインク漏れが発生していないと判断された場合には(S13:NO)、後述するステップS14、S15を省略してインク漏れ処理が終了する。一方、ステップS13において、インク量M1とインク量M2との差が所定値X以上である、すなわちインク漏れが発生していると判断された場合には(S13:YES)、書込部65が、インクカートリッジ10のインク漏れ発生記憶部17にインク漏れ発生情報を書き込む(S14)。そして、漏れ発生記憶部17にインク漏れ発生情報が書き込まれると、インクカートリッジ10の表示制御部18の制御により、図2に示すようにインク漏れが生じている旨のメッセージがディスプレイ14に表示される(S15)。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、インクカートリッジ10に、インクカートリッジ10のインク収容部11に収されているインク量を示すウキ13aと、インク収容部11からのインク漏れの有無を表示するディスプレイ14とが備えられている。また、インク収容部11内からのインク漏れの有無を判断するインク漏れ判断部64と、インク収容部11に収容されているインク量を記憶するインク量記憶部16と、本体部20におけるインク使用量に応じて、インク量記憶部16の記憶内容を書き換える書換部62と、ウキ13aを検出することでインク量を検知する光センサ7と、インク量記憶部16に記憶されたインク量と光センサ7によって検知されたインク量とを比較する比較部63とを備えている。そして、比較部63による比較の結果、両者の差が所定値以上である場合に、インク漏れが発生したと判断する。したがって、インクカートリッジ10単体であってもインク漏れである旨を使用者に報知できる。よって、インクが漏れているインクカートリッジ10が手荒に扱われる可能性を抑制できる。また、使用者は、ウキ13aの位置により、インクの量も分かる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ1は、インク収容部11からのインク漏れの有無の情報を書き込み可能なインク漏れ発生記憶部17と、インク漏れ判断部64がインク漏れが発生したと判断した場合に、インク漏れ発生記憶部17にインク漏れ発生情報を書き込む書込部65と、インク漏れ発生記憶部17の記憶内容に基づいて、ディスプレイ14を制御する表示制御部18とを備えている。したがって、電気的方法によってインク漏れを表示することができるので、インクカートリッジ10を比較的小型化できる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、インクジェットプリンタ1の電源投入時、所定の期間毎、及び所定のプリント枚数毎に、インク漏れ判断処理が行われる。したがって、所定の機会の度にインク漏れの有無の判断を行うことができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ1では、インクカートリッジ10における本体部20への装着方向後ろ側の面である背面10bに、ディスプレイ14が設けられている。したがって、インクカートリッジ10を本体部20に装着した状態でもディスプレイ14の表示を目視できる。
<第2の実施形態>
次に、図6〜図8を参照しつつ、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態のインクジェットプリンタ101が第1の実施形態のインクジェットプリンタ1と主に異なる点は、第1の実施形態では、インクカートリッジ110がディスプレイ14を備えており、電気的方法によってインク漏れである旨を表示するが、本実施形態においては、機械的方法によってインク漏れである旨が表示される点である。以下の説明においては、第1の実施形態と同様の構成に相当するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
次に、図6〜図8を参照しつつ、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態のインクジェットプリンタ101が第1の実施形態のインクジェットプリンタ1と主に異なる点は、第1の実施形態では、インクカートリッジ110がディスプレイ14を備えており、電気的方法によってインク漏れである旨を表示するが、本実施形態においては、機械的方法によってインク漏れである旨が表示される点である。以下の説明においては、第1の実施形態と同様の構成に相当するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のインクカートリッジ110の下部には、装着部5への装着方向(図中左右方向)に延びる通路114aが設けられており、通路114a内にはこの通路114a内で装着方向に沿って移動可能な移動体114が配置されている。通路114aは、インクカートリッジ110の背面110bへと開口している。そして、装着部5のカバー5bにおける装着方向に関して通路114aと対向する部分には、透明部材で形成されたのぞき窓105cが設けられている。
移動体114は、最初(インクカートリッジ製造時)は図6において破線で示す位置、すなわち通路114aの背面110b側の端部から離れた位置(第1位置)に配置されている。そして、移動体114は、本体部20に設けられたアクチュエータ108の駆動によって、図6において実線で示す通路114aの背面110b側の端部(第2位置)まで移動する。ここで、移動体114における通路114aの壁面と接触する面には、突起114bが形成されている。また、通路114aの壁面には、第2位置に位置する移動体114の突起114bと係合する溝114cが形成されている。すなわち、突起114b及び溝114cは、アクチュエータ108の駆動により移動体114が第2位置に達した際に互いに係合することで、移動体114を第2位置にロックするロック機構としての機能を有している。なお、第2位置に位置する移動体114は、カバー5bののぞき窓105cを介して外部から目視可能である。
図7に示すように、本実施形態のインクカートリッジ110のカートリッジ制御部115は、インク量記憶部16を備えている。本実施形態の制御装置160は、第1の実施形態と同様の駆動部61、書換部62、比較部63、及びインク漏れ判断部64と、アクチュエータ制御部165とを備えている。アクチュエータ制御部165は、インク漏れ判断部64がインク漏れが発生したと判断した場合に、移動体114を第1位置から第2位置に動かすようにアクチュエータ108の駆動を制御する。
ここで、図8を参照しつつ、本実施形態のインクジェットプリンタ101で行われるインク漏れ判断処理について説明する。まずは第1の実施形態と同様に、光センサ7によってインクカートリッジ110に収容されているインク量(M2)を検知し(S21)、比較部63によってインク量記憶部16に記憶されているインク量(M1)とステップS21で検出したインク量(M2)とを比較し(S22)、さらに判断部64によってンク漏れの有無を判断する(S23)。そして、インク漏れが発生していないと判断された場合には(S23:NO)、後述するステップS24を省略してインク漏れ判断処理を終了する。一方、インク漏れが発生していると判断された場合には(S23:YES)、アクチュエータ制御部165が、移動体114を第1位置から第2位置に動かすようにアクチュエータ108の駆動を制御する(S24)。
以上のように、本実施形態では、インク漏れが発生した場合に、移動体114が第1位置からインクカートリッジ110の背面110bに開口する通路114aの端部である第2位置まで移動する。したがって、使用者は第2位置に位置する移動体114を目視することで、そのインクカートリッジ110がインク漏れであることが分かる。よって、第1の実施形態と同様に、インクカートリッジ110単体であってもインク漏れである旨を使用者に報知でき、インクが漏れているインクカートリッジ110が手荒に扱われる可能性を抑制できる。また、機械的方法によってインク漏れを表示することができる。
さらに、本実施形態では、移動体114に形成された突起114bと、通路114aの壁面に形成された溝114cとが係合することで、移動体114を第2位置にロックすることができる。したがって、インク漏れ発生時に第1位置から第2位置に移動した移動体114が再度第1位置に戻るのを防ぐことができる。よって、インク漏れである旨を使用者に確実に報知できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、上述の第1及び第2の実施形態では、インク量記憶部16がインクカートリッジ10(110)に設けられている場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、インク量記憶部16は本体部20(120)側に設けられていてもよい。なお、インク量記憶部16が本体部20(120)に設けられている場合には、一旦取り外したインクカートリッジ10(110)を再度装着した場合に、インク量が不明になる虞がある。そのような観点から、インク量記憶部16はインクカートリッジ10(110)に設けられていることが好ましい。
また、上述の第1及び第2の実施形態では、インクジェットプリンタ1の電源投入時、所定の期間毎、及び所定のプリント枚数毎にインク漏れ判断処理が行われる場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば、使用者により指示が入力された場合にインク漏れ判断処理が行われるようにしてもよい。
さらに、上述の第1の実施形態では、ディスプレイ14が、インクカートリッジ10が装着されている状態のときに、外部から目視できる位置に設けられている場合について説明した。また、第2の実施形態では、第2位置に位置している移動体114が、インクカートリッジ110が装着されている状態のときに、外部から目視できる場合について説明した。しかしながら、例えば、第1の実施形態のディスプレイ14や第2の実施形態の第2位置に位置する移動体114は、インクカートリッジ10(110)の前面10a等、インクカートリッジ10(110)が装着されている状態のときに、外部から目視できない位置にあってもよい。
さらに、上述の第2の実施形態では、突起114bと溝114cとが係合することで移動体114が第2位置でロックされる場合について説明したが、移動体114が第2位置でロックされるような構成でなくてもよい。
1 インクジェットプリンタ(記録装置)
6 光センサ(インク量検知部)
10 インクカートリッジ
10a 前面(第1の面)
10b 背面(第2の面)
11 インク収容部
13a ウキ(インク量被検知部)
14 ディスプレイ(インク漏れ表示部)
16 インク量記憶部(インク量記憶手段)
17 インク漏れ発生記憶部(インク漏れ発生記憶手段)
18 表示制御部(表示制御手段)
62 書換部(書換手段)
63 比較部(比較手段)
64 インク漏れ判断部(インク漏れ判断手段)
65 書込部(書込手段)
108 アクチュエータ
114 移動体
114b 突起(ロック機構)
114c 溝(ロック機構)
165 アクチュエータ制御部(アクチュエータ制御手段)
6 光センサ(インク量検知部)
10 インクカートリッジ
10a 前面(第1の面)
10b 背面(第2の面)
11 インク収容部
13a ウキ(インク量被検知部)
14 ディスプレイ(インク漏れ表示部)
16 インク量記憶部(インク量記憶手段)
17 インク漏れ発生記憶部(インク漏れ発生記憶手段)
18 表示制御部(表示制御手段)
62 書換部(書換手段)
63 比較部(比較手段)
64 インク漏れ判断部(インク漏れ判断手段)
65 書込部(書込手段)
108 アクチュエータ
114 移動体
114b 突起(ロック機構)
114c 溝(ロック機構)
165 アクチュエータ制御部(アクチュエータ制御手段)
Claims (8)
- インクカートリッジと、前記インクカートリッジが装着され、前記インクカートリッジから供給されたインクにより画像の記録を行う本体部とを備えた記録装置であって、
前記インクカートリッジが、
インクを収容するインク収容部と、
前記インク収容部に収容されているインク量を示すインク量被検知部と、
前記インク収容部からのインク漏れの有無を表示するインク漏れ表示部とを有しており、
前記インク収容部に収容されているインク量を記憶するインク量記憶手段と、
前記本体部におけるインク使用量に応じて前記インク量記憶手段の記憶内容を書き換える書換手段と、
前記インク量被検知部を検出することでインク量を検知するインク量検知部と、
前記インク量記憶手段に記憶されたインク量と、前記インク量検知部によって検知されたインク量とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、両者の差が所定値以上である場合に、前記インク収容部からのインク漏れが発生したと判断するインク漏れ判断手段とを備えることを特徴とする記録装置。 - 前記インク収容部からのインク漏れの有無の情報を書き込み可能なインク漏れ発生記憶手段と、
前記インク漏れ判断手段がインク漏れが発生したと判断した場合に、前記インク漏れ発生記憶手段にインク漏れ発生情報を書き込む書込手段と、
前記インク漏れ発生記憶手段の記憶内容に基づいて、前記インク漏れ表示部を制御する表示制御手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記インク漏れ表示部が、第1位置と第2位置との間で移動可能な移動体を有しており、
前記移動体を移動させるアクチュエータと、
前記インク漏れ判断手段がインク漏れが発生したと判断した場合に、前記移動体を前記第1位置から前記第2位置に動かすように前記アクチュエータの駆動を制御するアクチュエータ制御手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記移動体を前記第2位置でロックするロック機構をさらに備えていることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
- 前記インク量被検知部が、遮光性を有していると共にインクよりも比重の小さいウキであり、前記インク量検知部が、光センサであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記インク漏れ判断手段による判断が、電源投入時、所定の期間毎、所定のプリント枚数毎の少なくとも1つの機会に行われることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置。
- 前記インク漏れ表示部が、前記インクカートリッジが装着されている状態のときに、外部から目視できる位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
- インクを収容するインク収容部と、
第1の面に設けられており、前記インク収容部に収容されているインクを供給するインク供給部と、
前記第1の面の近傍に配置されており、前記インク収容部に収容されているインク量を示すインク量被検知部と、
前記第1の面と対向する第2の面に設けられており、前記インク収容部からのインク漏れの有無を表示するインク漏れ表示部とを備えていることを特徴とするインクカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009095674A JP2010241092A (ja) | 2009-04-10 | 2009-04-10 | 記録装置及びインクカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009095674A JP2010241092A (ja) | 2009-04-10 | 2009-04-10 | 記録装置及びインクカートリッジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010241092A true JP2010241092A (ja) | 2010-10-28 |
Family
ID=43094682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009095674A Pending JP2010241092A (ja) | 2009-04-10 | 2009-04-10 | 記録装置及びインクカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010241092A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013203065A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Riso Kagaku Corp | 画像記録装置 |
JP2017094735A (ja) * | 2015-11-23 | 2017-06-01 | ハイデルベルガー ドルツクマシーネン アクチエンゲゼルシヤフトHeidelberger Druckmaschinen AG | インクジェット印刷機におけるインク漏れを検出するための方法 |
JP2020059140A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | キヤノン株式会社 | 記録装置及び記録装置におけるインク漏れ検出方法 |
-
2009
- 2009-04-10 JP JP2009095674A patent/JP2010241092A/ja active Pending
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JP7224838B2 (ja) | 2018-10-05 | 2023-02-20 | キヤノン株式会社 | 記録装置及び記録装置におけるインク漏れ検出方法 |
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