JP2016127718A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車に搭載される大容量のDC/DCコンバータの出力電流を精度良く検出する。
【解決手段】入力電力Winが入力され入力電力Winよりも電圧値の低い出力電力Woutを出力するDC/DC変換部20と入力電流値を計測する入力電流検出部22と出力電流値を算出する出力電流演算部272とスイッチング信号S41〜S44のデューティを検出するデューティ検出回路28とを有する。DC/DC変換部20はスイッチング素子を有し、前記入力電力が入力されるスイッチング回路23と電力を変換するトランス24と平滑回路25とスイッチング素子にパルス状のスイッチング信号S41〜S44を出力するスイッチング制御部26とを有する。出力電流演算部272は入力電流値とデューティ検出回路28が検出したデューティとに基づいて出力電流値を演算する。このため、装置の構成が複雑化・大型化することを抑えつつ出力電流値を精度よく算出できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、DC/DCコンバータ等の電力変換装置に関する。
従来、HEV(Hybrid Electric Vehicle)やEV(Electric Vehicle)等の電気自動車は、メインモータを駆動するための高電圧系統から、その他の車両用負荷を駆動する低電圧系統へと電力を変換するDC/DCコンバータを有する。従来のDC/DCコンバータについては、例えば、特許文献1に記載されている。
また、近年の自動車には、CAN(Control Area Network)に代表される車内ネットワークが搭載されている。DC/DCコンバータの出入力電圧や出入力電流等の情報は、車内ネットワークに送信され、自動車の制御に用いられている。
特開2013−46489号公報
しかしながら、自動車に搭載される大容量のDC/DCコンバータでは、出力電流を精度良く検出するのが困難であった。また、電流検出抵抗を用いて出力電流を検出する場合、大容量のDC/DCコンバータでは、電力損失が大きくなるという問題があった。
特許文献1に記載のDC/DCコンバータでは、入力電流、入力電圧、および出力電圧に基づいて、出力電流を算出している(段落0013〜0014)。しかしながら、当該方法では、3つの計測値とトランスの推定効率という4つの誤差を含む値を用いて出力電流を算出するため、出力電流の算出精度が低くなる。また、特許文献1には、トランスの磁束検出素子の検出結果を用いる方法(段落0014)も記載されているが、磁束検出素子を用いると、装置の小型化および低コスト化が困難となる。
また、特許文献1には、スイッチング制御部の制御情報に基づいてスイッチング信号のデューティ比を求める方法(段落0014)も記載されている。しかしながら、一般的なスイッチング制御部(PWM−IC)は、そのような制御情報の出力機能を有していない。特許文献1の記載だけでは、制御情報の具体的な取得方法が不明である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、DC/DCコンバータ等の電力変換装置において、装置の大型化を抑制しつつ、出力電流を精度よく検出できる技術を提供することを目的とする。
本願の第1発明は、電力変換装置であって、直流電力である入力電力が入力され、前記入力電力よりも電圧値の低い出力電力を出力するDC/DC変換部と、前記入力電力の電流値である入力電流値を計測する入力電流検出部と、前記出力電力の電流値である出力電流値を算出する出力電流演算部と、前記DC/DC変換部に入力されるスイッチング信号のデューティを検出するデューティ検出回路と、を有し、前記DC/DC変換部は、スイッチング素子を有し、前記入力電力が入力されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路から入力される電力を変換するトランスと、前記トランスからの出力信号を平滑化する平滑回路と、前記スイッチング素子にパルス状のスイッチング信号を出力するスイッチング制御部と、を有し、前記出力電流演算部は、前記入力電流値と、前記デューティ検出回路が検出した前記デューティとに基づいて、推定出力電流を演算する。
本願の第2発明は、第1発明の電力変換装置であって、前記スイッチング制御部が、前記出力電力の電圧値に基づいて前記スイッチング信号を制御することにより、前記出力電力の電圧値を略一定とする。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の電力変換装置であって、前記スイッチング回路は、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、および第4スイッチング素子を有するフルブリッジ回路であり、前記トランスは、1次側に第1トランス入力端子および第2トランス入力端子を有し、前記スイッチング回路の2つの入力端子の間には、直列に接続される前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子と、直列に接続される前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子と、が並列に接続され、前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の間に前記第1トランス入力端子が接続され、前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子の間に前記第2トランス入力端子が接続される。
本願の第4発明は、第3発明の電力変換装置であって、前記デューティ検出回路は、前記第1スイッチング素子に入力される第1スイッチング信号および前記第4スイッチング素子に入力される第4スイッチング信号がともにオンとなる期間を検出することにより、前記デューティを検出する。
本願の第5発明は、第4発明の電力変換装置であって、前記デューティ検出回路は、前記第1スイッチング信号の電圧値を変換する第1分圧回路と、前記第4スイッチング信号の電圧値を変換する第2分圧回路と、前記第1分圧回路の出力信号および前記第2分圧回路の出力信号が入力されるAND回路と、前記AND回路からの出力信号を積分する積分回路と、を有し、前記出力電流演算部は、前記積分回路から出力される検出値に基づいて、前記出力電流を算出する。
本願の第6発明は、第3発明の電力変換装置であって、前記デューティ検出回路は、前記第1スイッチング素子に入力される第1スイッチング信号および前記第4スイッチング素子に入力される第4スイッチング信号がともにオンとなる期間と、前記第2スイッチング素子に入力される第2スイッチング信号および前記第3スイッチング素子に入力される第3スイッチング信号がともにオンとなる期間とを検出することにより、前記デューティを検出する。
本願の第7発明は、第1発明ないし第6発明のいずれかの電力変換装置であって、直流の入力電力が入力され、直流の出力電力を出力する。
本願の第8発明は、第1発明ないし第6発明のいずれかの電力変換装置であって、交流電力が入力され、直流の中間電力を出力するAC/DC変換部をさらに有し、前記DC/DC変換部は、前記中間電力が前記入力電力として入力され、直流の前記出力電力を出力する。
本願の第1発明〜第8発明によれば、入力電流値と、デューティ検出回路が検出したデューティとに基づいて、出力電流値を演算する。このため、装置の構成が複雑化・大型化することを抑えつつ、出力電流値を精度よく算出できる。
特に、本願の第4発明〜第6発明によれば、簡易な構成で精度よくデューティを検出できる。
車載用電力システムの概要を示すブロック図である。 電力変換装置の概要を示すブロック図である。 電力変換装置の一部を示す回路図である。 電力変換装置の各信号の例を示した図である。 変形例に係る電力変換装置のデューティ検出回路を示す回路図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
<1.車載用電力システムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る車載用電力システム1の概要を示したブロック図である。車載用電力システム1は、プラグイン式HEV(Hybrid Electric Vehicle)やプラグイン式EV(Electric Vehicle)等のプラグイン式電気自動車に用いられる電力システムである。図1に示すように、この車載用電力システム1は、高圧電力系統101と低圧電力系統102とを有する。
高圧電力系統101は、充電用コネクタ11、充電システム12、メインバッテリ13、およびインバータ14を有する。高圧電力系統101は、車両走行用のメインモータ91に数百ボルトの高電圧を供給する。
充電用コネクタ11は、プラグイン式電気自動車の車体に設けられたコネクタである。充電用コネクタ11は、充電時に家庭用コンセントに接続される。充電システム12は、充電用コネクタ11に接続され、充電用コネクタ11から入力された商用電力を直流電力に変換させ、メインバッテリ13へと出力する。メインバッテリ13は、充電システム12からの出力電力によって充電される充電装置である。このメインバッテリ13の出力電圧は数百ボルト程度である。インバータ14は、メインバッテリ13から出力される高圧電力から三相交流電力を生成し、メインモータ91へと出力する。
低圧電力系統102は、DC/DCコンバータ15およびサブバッテリ16を有する。低圧電力系統102は、パワーウィンドウ、パワーステアリング、フューエルポンプ、照明機器、オーディオ等の各車両用負荷92に対して、電力を供給する。
DC/DCコンバータ15は、直流の入力電力Winを、それよりも電圧の低い直流の出力電力Woutに変換する電力変換装置である。DC/DCコンバータ15は、メインバッテリ13から出力される数百ボルト程度の高圧電力を、14ボルト程度の低圧電力に変換させ、サブバッテリ16へと出力する。サブバッテリ16は、DC/DCコンバータ15から入力される電力によって充電される充電装置である。このサブバッテリ16は、12ボルト程度の低電圧の電力を、各車両用負荷92に対して出力する。
<2.DC/DCコンバータの構成>
次に、DC/DCコンバータ15の構成について説明する。図2は、DC/DCコンバータ15の概要を示した機能ブロック図である。図3は、DC/DCコンバータ15の一部の構成を示した回路図である。図3には、スイッチング回路23に入力される入力電力Winの入力電圧値Vinが、模式的に示されている。
図2に示すように、DC/DCコンバータ15は、フィルタ21、入力電流検出部22、スイッチング回路23、トランス24、平滑回路25、スイッチング制御部26、マイコン27、デューティ検出回路28、および、出力電圧検出回路29を有する。
メインバッテリ13からDC/DCコンバータ15に入力された高圧の入力電力Winは、フィルタ21においてノイズが除去されて、スイッチング回路23へと入力される。フィルタ21とスイッチング回路23との間には、スイッチング回路23へ入力される電力の電流値Iin(以下、「入力電流値Iin」と称する)を計測する、入力電流検出部22が設けられている。
スイッチング回路23の2つの入力端子230間には、メインバッテリ13からフィルタ21および入力電流検出部22を介して高圧の入力電力Winが入力される。
スイッチング回路23は、直流である入力電流を、交流に変換するための回路である。図3に示すように、スイッチング回路23は、第1スイッチング素子231、第2スイッチング素子232、第3スイッチング素子233、および第4スイッチング素子234を有する。スイッチング素子231〜234には、例えば、電界効果トランジスタ(FET)が用いられる。
これらのスイッチング素子231〜234のゲート端子には、それぞれ、スイッチング制御部26から後述するスイッチング信号S41〜S44が入力される。具体的には、第1スイッチング素子231には第1スイッチング信号S41が入力され、第2スイッチング素子232には第2スイッチング信号S42が入力され、第3スイッチング素子233には第3スイッチング信号S43が入力され、そして、第4スイッチング素子234には第4スイッチング信号S44が入力される。スイッチング信号S41〜S44は、ON信号とOFF信号の2値の電圧値を有するPWM信号である。スイッチング信号S41〜S44がそれぞれON信号である場合、ON信号の電力値に応じた電流がドレイン端子からソース端子へと流れる。
スイッチング回路23の4個のスイッチング素子231〜234は、フルブリッジ状に接続されている。すなわち、第1スイッチング素子231および第2スイッチング素子232は、2つの入力端子230間に順に直列に接続されている。また、第3スイッチング素子233および第4スイッチング素子234は、2つの入力端子230間に順に直列に接続されている。そして、第1スイッチング素子231および第2スイッチング素子232と、第3スイッチング素子233および第4スイッチング素子234とが、並列に接続されている。
トランス24は、1次側コイル241、2次側コイル242、コア243、および2つのダイオード244,245を有する。また、トランス24は、1次側に第1トランス入力端子246および第2トランス入力端子247を有し、2次側に第1トランス出力端子248および第2トランス出力端子249を有する。
1次側コイル241は、第1トランス入力端子246と第2トランス入力端子247との間に接続される。2次側コイル242は直列に接続された第1巻線31および第2巻線32からなる。第1巻線31の一端には、ダイオード244のカソード側が接続される。第1巻線31の他端と第2巻線32の一端とは、互いに接続される。また、第2巻線32の他端には、ダイオード245のカソード側が接続される。2つのダイオード244,245は、いずれも、アノード側が第1トランス出力端子248に接続されている。また、2次側コイル242を構成する2つの巻線31,32の接続部が、第2トランス出力端子249に接続されている。コア243は、1次側コイル241と2次側コイル242とを相互インダクタンスで結合する磁気回路である。
第1トランス入力端子246は、第1スイッチング素子231と第2スイッチング素子232の間に接続されている。また、第2トランス入力端子247は、第3スイッチング素子233と第4スイッチング素子234の間に接続されている。
第1スイッチング素子231および第4スイッチング素子234に入力されるスイッチング信号S41,S44がON信号であり、かつ、第2スイッチング素子232および第3スイッチング素子233に入力されるスイッチング信号S42,S43がOFF信号である場合、第2トランス出力端子249から第1巻線31およびダイオード244を介して第1トランス出力端子248へと向かう電流が生じる。また、第1スイッチング素子231および第4スイッチング素子234に入力されるスイッチング信号S41,S44がOFF信号であり、かつ、第2スイッチング素子232および第3スイッチング素子233に入力されるスイッチング信号S42,S43がON信号である場合、第2トランス出力端子249から第2巻線32およびダイオード245を介して第1トランス出力端子248へと向かう電流が生じる。
第1トランス出力端子248および第2トランス出力端子249は、平滑回路25に接続されている。平滑回路25は、チョークコイル251およびコンデンサ252を有する。これにより、トランス24の2次側から出力された電力を平滑化し、出力電圧値Voutおよび出力電流値Ioutを有する直流の出力電力Woutを出力する。
スイッチング制御部26は、スイッチング回路23の動作を制御するための処理部である。スイッチング制御部26は、マイコン27の後述する制御指令部271から入力される制御指令信号S271に従って、スイッチング回路23の各スイッチング素子231〜234に対してスイッチング信号S41〜S44を出力する。本実施形態のスイッチング制御部26には、いわゆるPWM−ICが用いられている。
図4は、スイッチング信号S41〜S44の時系列変化の一例を示した図である。図4に示すように、各スイッチング信号S41〜S44は、ON信号とOFF信号の2値の電圧値を有し、周期T0ごとにON信号となる期間とOFF信号となる期間とを有する。
ここで、第1スイッチング信号S41および第4スイッチング信号S44がともにON信号となり、かつ、第2スイッチング信号S42および第3スイッチング信号S43が共にOFF信号となる期間を、第1期間T1と称する。また、第2スイッチング信号S42および第3スイッチング信号S43がともにON信号となり、かつ、第1スイッチング信号S41および第4スイッチング信号S44がともにOFF信号となる期間を、第2期間T2と称する。
スイッチング制御部26は、図4に示すように、周期T0ごとに第1期間T1と第2期間T2とを設け、第1期間T1と第2期間T2とが交互に繰り返されるように、スイッチング信号S41〜S44を出力する。本実施形態では、スイッチング回路23に供給されるスイッチング信号S41〜S44のデューティDは、D=(T1+T2)/T0となる。第1期間T1と第2期間T2とが略同一であれば、デューティDは、D=2*T1/T0と近似できる。
このように、このDC/DCコンバータ15では、フィルタ21、スイッチング回路23、トランス24、平滑回路25、およびスイッチング制御部26により、直流電力である入力電力Winが入力され、入力電力Winの電圧値である入力電圧値Vinよりも電圧値の低い出力電力Woutを出力するDC/DC変換部20が構成されている。
マイコン(マイクロコントローラ)27は、DC/DCコンバータ15の各部を制御するための処理部である。図2中に概念的に示したように、マイコン27は、制御指令部271および出力電流演算部272を有する。制御指令部271および出力電流演算部272の各機能は、プログラムに従ってマイコン27内のCPUが動作することによって、実現される。
制御指令部271は、車内通信システムであるCANから入力される各車両用負荷92の駆動状況に応じて、目標とする出力電圧値Voutおよび出力電流値Ioutを示す制御指令信号S271を生成する。そして、制御指令部271は、生成された制御指令信号S271を、スイッチング制御部26に対して出力する。
出力電流演算部272は、デューティ検出回路28から出力される後述する検出値S28に基づいて、デューティDおよび出力電流値Ioutを算出する。本実施形態では、後述のように、デューティ検出回路28から出力される検出値S28は、T1/T0に比例する電圧値となる。そのため、検出値S28に基づいて、デューティD=2*T1/T0を算出できる。
また、出力電流演算部272は、入力電流検出部22から入力された入力電流値Iinと、算出したデューティDとに基づいて、出力電流値Ioutを算出する。算出した出力電流値Ioutは、車内通信システムであるCANへと出力され、適切な値となっているか否かが監視される。
このDC/DCコンバータ15では、出力電流値Ioutは、トランス24の巻数比をnとして、Iout=Iin*n*Dにより算出できる。この式を用いれば、入力電流値IinおよびデューティDの2つの計測値から、出力電流値Ioutを求めることができる。したがって、入力電流値Iin、入力電圧値Vin、および出力電圧値Voutの3つの計測値およびトランスの推定効率から出力電流値Ioutを算出する場合と比較して、出力電流値Ioutの算出精度を向上させることができる。
デューティ検出回路28は、スイッチング回路23に入力されるスイッチング信号S41〜S44のデューティDを検出するための回路である。図3に示すように、デューティ検出回路28は、第1分圧回路281、第2分圧回路282、AND回路283、および積分回路284を有する。
第1分圧回路281は、第1スイッチング信号S41の電圧値を、低圧に変換する回路である。第1分圧回路281は、直列に接続された2つの抵抗51,52を有する。抵抗51の一端には、第1スイッチング信号S41が入力される。抵抗51の他端と、抵抗52の一端とは、互いに接続されている。そして、抵抗52の他端は、接地されている。また、抵抗51および抵抗52の接続部分には、AND回路283の2つの入力端子のうちの一方が接続されている。このため、AND回路283の一方の入力端子には、第1スイッチング信号S41が抵抗51,52の抵抗値に基づいて低圧に変換された第1電圧信号S281が入力される。
第2分圧回路282は、第4スイッチング信号S44の電圧値を、低圧に変換する回路である。第2分圧回路282は、直列に接続された2つの抵抗53,54を有する。抵抗53の一端には、第4スイッチング信号S44が入力される。抵抗53の他端と、抵抗54の一端とは、互いに接続されている。そして、抵抗54の他端は、接地されている。また、抵抗53および抵抗54の接続部分には、AND回路283の2つの入力端子のうちの他方が接続されている。このため、AND回路283の他方の入力端子には、第4スイッチング信号S44が抵抗53,54の抵抗値に元浮いて低圧に変換された第2電圧信号S282が入力される。
AND回路283には、第1分圧回路281の出力信号である第1電圧信号S281と、第2分圧回路282の出力信号である第2電圧信号S282とが入力される。これにより、図4に示すように、AND回路283からの出力信号であるパルス信号S283は、第1スイッチング信号S41および第4スイッチング信号S44がともにON信号となる第1期間T1にON信号となり、それ以外の期間にOFF信号となる。すなわち、パルス信号S283は、周期T0のうち、第1期間T1にのみON信号となる。
積分回路284は、AND回路283から出力されるパルス信号S283を積分し、電圧信号である検出値S28として出力電流演算部272へと出力する。当該検出値S28は、第1期間T1の長さに応じて変動する。すなわち、当該検出値S28は、デューティDを反映した値となる。出力電流演算部272は、得られた検出値S28に基づいて、デューティDおよび出力電流値Ioutを算出する。
本実施形態のデューティ検出回路28は、第1スイッチング素子231に入力される第1スイッチング信号S41と、第4スイッチング素子234に入力される第4スイッチング信号S44とが、共にオンとなる期間を検出することにより、デューティDを検出する。このように、本実施形態では、デューティ検出回路28を簡易な回路構成で実現している。これにより、装置を大型化することなく、上述した出力電流値Ioutを精度よく算出することができる。
出力電圧検出回路29は、平滑回路25から出力される出力電圧値Voutを検出し、スイッチング制御部26へとフィードバックする回路である。スイッチング制御部26は、出力電圧検出回路29が検出した出力電圧値Voutに基づいてスイッチング信号S41〜S44を制御することにより、出力電圧値Voutが略一定となるようにフィードバック制御を行うことができる。
以上のように、このDC/DCコンバータ15では、入力電流値Iinと、デューティ検出回路28が検出したデューティDとに基づいて、出力電流値Ioutを演算する。このため、装置の構成が複雑化・大型化することを抑えつつ、出力電流値Ioutを精度よく算出できる。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
図5は、変形例に係るDC/DCコンバータのデューティ検出回路28を示す回路図である。図5の例では、デューティ検出回路28が、第1パルス信号生成部61、第2パルス信号生成部62、OR回路63、および積分回路284を有する。
第1パルス信号生成部61および第2パルス信号生成部62は、それぞれ、第1分圧回路281、第2分圧回路282、およびAND回路283を有する。第1分圧回路281、第2分圧回路282、およびAND回路283の構成は、上記の実施形態のデューティ検出回路28における第1分圧回路281、第2分圧回路282、およびAND回路283と同様である。
第1パルス信号生成部61では、第1分圧回路281に第1スイッチング信号S41が入力され、第2分圧回路282に第4スイッチング信号S44が入力される。これにより、第1パルス信号生成部61のAND回路283からは、周期T0のうち第1期間T1にON信号となり、それ以外の期間にOFF信号となる第1パルス信号S61が出力される。
第2パルス信号生成部62では、第1分圧回路281に第2スイッチング信号S42が入力され、第2分圧回路282に第3スイッチング信号S43が入力される。これにより、第2パルス信号生成部62のAND回路283からは、周期T0のうち第2期間T2にON信号となり、それ以外の期間にOFF信号となる第2パルス信号S62が出力される。
OR回路63には、第1パルス信号生成部61から出力される第1パルス信号S61と、第2パルス信号生成部62から出力される第2パルス信号S62とが入力される。これにより、OR回路63からの出力信号である第3パルス信号S63は、周期T0のうち第1期間T1および第2期間T2にON信号となり、それ以外の期間にOFF信号となる。
積分回路284は、OR回路63から出力される第3パルス信号S63を積分し、電圧信号である検出値S28としてマイコン27の出力電流演算部272へと出力する。当該検出値S28は、第1期間T1と第2期間T2の和T1+T2の長さに応じて変動する。すなわち、当該検出値S28は、デューティDを反映した値となる。出力電流演算部272は、得られた検出値S28に基づいて、デューティDおよび出力電流値Ioutを算出することができる。
このように、デューティ検出回路28は、第1スイッチング素子に入力される第1スイッチング信号S41および第4スイッチング素子に入力される第4スイッチング信号S44がともにオンとなる期間と、第2スイッチング素子に入力される第2スイッチング信号S42および第3スイッチング素子に入力される第3スイッチング信号S43がともにオンとなる期間とを検出することにより、デューティDを検出してもよい。
また、上記の実施形態では、DC/DCコンバータの回路方式がフルブリッジ方式であったが、本発明はこれに限られない。DC/DCコンバータの回路方式は、プッシュプル方式、ハーフブリッジ方式、または、その他の回路方式であってもよい。
また、上記の実施形態の電力変換装置は、DC/DCコンバータであったが、本発明の構成をAC/DCコンバータに用いてもよい。例えば、DC/DCコンバータの前段に整流平滑化を行うAC/DC変換部をさらに設けて、全体をAC/DCコンバータとすればよい。その場合、AC/DC変換部は、入力された交流電力を、直流の中間電力に変換する。そして、DC/DCコンバータのDC/DC変換部に、当該中間電力が入力電力として入力される。
また、上記の実施形態では、車載用電力システム1に用いられるDC/DCコンバータ15について説明した。しかしながら、本発明の電力変換装置は、自動車以外の機器に搭載されるものであってもよい。
また、電力変換装置の各部を実現するための具体的な回路構成については、図3に示された回路構成と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 車載用電力システム
11 充電用コネクタ
12 充電システム
13 メインバッテリ
14 インバータ
15 DC/DCコンバータ
16 サブバッテリ
20 DC/DC変換部
21 フィルタ
22 入力電流検出部
23 スイッチング回路
24 トランス
25 平滑回路
26 スイッチング制御部
27 マイコン
28 デューティ検出回路
29 出力電圧検出回路
91 メインモータ
92 車両用負荷
101 高圧電力系統
102 低圧電力系統
231〜234 スイッチング素子
271 制御指令部
272 出力電流演算部
281 第1分圧回路
282 第2分圧回路
D デューティ
Iin 入力電流値
Iout 出力電流値
Vin 入力電圧値
Vout 出力電圧値
Win 入力電力
Wout 出力電力

Claims (8)

  1. 直流電力である入力電力が入力され、前記入力電力よりも電圧値の低い出力電力を出力するDC/DC変換部と、
    前記入力電力の電流値である入力電流値を計測する入力電流検出部と、
    前記出力電力の電流値である出力電流値を算出する出力電流演算部と、
    前記DC/DC変換部に入力されるスイッチング信号のデューティを検出するデューティ検出回路と、
    を有し、
    前記DC/DC変換部は、
    スイッチング素子を有し、前記入力電力が入力されるスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路から入力される電力を変換するトランスと、
    前記トランスからの出力信号を平滑化する平滑回路と、
    前記スイッチング素子にパルス状のスイッチング信号を出力するスイッチング制御部と、
    を有し、
    前記出力電流演算部は、前記入力電流値と、前記デューティ検出回路が検出した前記デューティとに基づいて、推定出力電流を演算する、電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置であって、
    前記スイッチング制御部が、前記出力電力の電圧値に基づいて前記スイッチング信号を制御することにより、前記出力電力の電圧値を略一定とする、電力変換装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電力変換装置であって、
    前記スイッチング回路は、第1スイッチング素子、第2スイッチング素子、第3スイッチング素子、および第4スイッチング素子を有するフルブリッジ回路であり、
    前記トランスは、1次側に第1トランス入力端子および第2トランス入力端子を有し、
    前記スイッチング回路の2つの入力端子の間には、
    直列に接続される前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子と、
    直列に接続される前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子と、
    が並列に接続され、
    前記第1スイッチング素子および前記第2スイッチング素子の間に前記第1トランス入力端子が接続され、
    前記第3スイッチング素子および前記第4スイッチング素子の間に前記第2トランス入力端子が接続される、電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置であって、
    前記デューティ検出回路は、前記第1スイッチング素子に入力される第1スイッチング信号および前記第4スイッチング素子に入力される第4スイッチング信号がともにオンとなる期間を検出することにより、前記デューティを検出する、電力変換装置。
  5. 請求項4に記載の電力変換装置であって、
    前記デューティ検出回路は、
    前記第1スイッチング信号の電圧値を変換する第1分圧回路と、
    前記第4スイッチング信号の電圧値を変換する第2分圧回路と、
    前記第1分圧回路の出力信号および前記第2分圧回路の出力信号が入力されるAND回路と、
    前記AND回路からの出力信号を積分する積分回路と、
    を有し、
    前記出力電流演算部は、前記積分回路から出力される検出値に基づいて、前記出力電流を算出する、電力変換装置。
  6. 請求項3に記載の電力変換装置であって、
    前記デューティ検出回路は、前記第1スイッチング素子に入力される第1スイッチング信号および前記第4スイッチング素子に入力される第4スイッチング信号がともにオンとなる期間と、前記第2スイッチング素子に入力される第2スイッチング信号および前記第3スイッチング素子に入力される第3スイッチング信号がともにオンとなる期間とを検出することにより、前記デューティを検出する、電力変換装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    直流の入力電力が入力され、直流の出力電力を出力する、電力変換装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電力変換装置であって、
    交流電力が入力され、直流の中間電力を出力するAC/DC変換部
    をさらに有し、
    前記DC/DC変換部は、前記中間電力が前記入力電力として入力され、直流の前記出力電力を出力する、電力変換装置。
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