JP2016126674A - 導電性シート - Google Patents
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(1)絶縁性支持体上に金属パターンにより形成されたセンサー部と周辺配線部とを有し、該センサー部と該周辺配線部はレジストパターン開口部に無電解めっきを施すことで得られた金属細線に黒化処理を施して得られた金属パターンを有し、該周辺配線部の金属パターンが、線幅が7μm以下の金属細線を7μm以下の間隔で有することを特徴とする導電性シート。
下地層は水溶性高分子化合物と金属もしくは金属化合物の微粒子を含有することが好ましい。中でも金属もしくは金属化合物の微粒子として金属硫化物を含有する下地層は、金属パターンの密着性にとりわけ優れた導電性シートが得られるため、好ましい。
絶縁性支持体として、厚み100μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製ルミラーU34(両面易接着タイプ))を用いた。該支持体の全光線透過率をダブルビーム方式ヘーズコンピューター(スガ試験機株式会社製)を用いて測定したところ、92.4%であった。下記の通り調製した硫化パラジウムゾルを用いて下記の組成の下地層1の塗液を作製した。直径が60mm、斜線角度が45度、線数90線/インチ、溝深さ110μmの斜線グラビアロールを用い、リバース回転且つキスタッチで前記した絶縁性支持体の易接着層上に下地層1の塗液を塗布・乾燥し、更に皮膜形成後に40℃の加温庫にて1週間加温し、下地層1を形成した。
A液 塩化パラジウム 5g
5規定塩酸 48g
蒸留水 1000g
B液 硫化ナトリウム 8.6g
蒸留水 1000g
A液とB液を撹拌しながら混合し、30分後にイオン交換樹脂の充填されたカラムに通し硫化パラジウムゾルを得た。
ポリビニルアルコール 12mg
(株式会社クラレ製PVA217 鹸化度88%、重合度1700)
ポリカーボネート系ウレタンポリマーラテックス 17.2mg(固形分6mg)
(DIC株式会社製ハイドランWLS210 平均粒径0.05μm)
界面活性剤 12mg
(泰光油脂化学工業株式会社製タイポールNPS−436)
1規定水酸化ナトリウム 110mg
グルタルアルデヒド 18mg
硫化パラジウムゾル(硫化パラジウムの固形分として)0.4mg
上記のようにして得られた前駆体1について、感光性レジスト層表面に、図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像を有するガラスマスクを真空密着させ、感光性レジスト層の感光域の波長を有する光(超高圧水銀灯)を集光し、コリメーターレンズを通して平行光露光を行った。なお、図1のパターンはセンサー部11、ダミー部12ともに線幅5μm、一辺が300μmで狭い方の角度が60°である菱形の格子メッシュからなる。センサー部11とダミー部12は境界線に沿って5μmの長さで断線部が設けられている。個々のセンサー部11a〜11pは、対応する周辺配線部13a〜13pをそれぞれ経由し、端子部14まで繋がっている。個々の周辺配線13a〜13pは何れも、図5に示す形状のパターン(線幅が5μmの細線により形成された正方形(対向する辺の間隔は5μm)を45°の角度で繰り返してなるパターン)により構成されており、個々の周辺配線の幅と該周辺配線間の間隔は何れも50μmである。
D液 硝酸銀 20g
脱イオン水 1000g
E液 28質量%アンモニア水溶液 100g
モノエタノールアミン 5g
脱イオン水 1000g
D液とE液を1:1の質量比で混合し、アンモニア性硝酸銀溶液を得た。
硫酸ヒドラジン 10g
モノエタノールアミン 5g
水酸化ナトリウム 10g
これらを脱イオン水1000gに溶解し、還元剤溶液を得た。
硫化ナトリウム・9水和物 0.3g
硫黄 0.06g
10質量%ポリオキシエチレンアルキルエーテル 0.01g
これらを脱イオン水1000gに溶解し、黒化処理液を得た。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも、図5に示す形状のパターンであって、線幅が7μmの細線により形成された正方形(対向する辺の間隔は3μm)を45°の角度で繰り返してなるパターンにより構成されたガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート2を得た。なお得られた導電性シート2が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも、図5に示す形状のパターンであって、線幅が3μmの細線により形成された正方形(対向する辺の間隔は7μm)を45°の角度で繰り返してなるパターンにより構成されたガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート3を得た。なお得られた導電性シート3が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも、図5に示す形状のパターンであって、線幅が9μmの細線により形成された正方形(対向する辺の間隔は9μm)を45°の角度で繰り返してなるパターンにより構成されたガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート4を得た。なお得られた導電性シート4が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも、図5に示す形状のパターンであって、線幅が9μmの細線により形成された正方形(対向する辺の間隔は3μm)を45°の角度で繰り返してなるパターンにより構成されたガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート5を得た。なお得られた導電性シート5が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも、図5に示す形状のパターンであって、線幅が3μmの細線により形成された正方形(対向する辺の間隔は9μm)を45°の角度で繰り返してなるパターンにより構成されたガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート6を得た。なお得られた導電性シート6が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも図2に示す形状のパターン(個々の周辺配線13a〜13pの線幅は何れも50μmであり、該周辺配線間の間隔は何れも50μm)であるガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート7を得た。なお得られた導電性シート7が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも図4に示す形状のパターン(線幅が5μmの細線により形成された正方形(対向する辺の間隔は5μm)を0°の角度で繰り返してなるパターン)により構成されたガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート8を得た。なお得られた導電性シート8が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
図1のパターンを有するネガ原稿のマスク画像において、周辺配線部13a〜13pが何れも図3に示す形状のパターン(線幅が5μmの細線を5μmの間隔で配置したストライプ状のパターン)により構成されたガラスマスクを用いた以外は、導電性シート1と同様にして導電性シート9を得た。なお得られた導電性シート9が有する金属パターンは、用いたネガ原稿が有するマスク画像と同様の線幅を有するものであった。
上記した導電性シート1〜9の作製において、黒化処理前の導電性シートと、黒化処理後の導電性シートを用い、任意のセンサー部10個と、該センサー部に対応した端子部10個の間の導通をテスターにて確認し、10組全てで導通が確認できたものを○、6組以上〜9組以下で導通が確認できたものを△、導通が確認できたものが5組以下であったものを×として評価した。この結果を表1に示す。
得られた導電性シート1〜9の周辺配線部の厚みを、共焦点顕微鏡(Lasertec社製OPTELICS C130)を用いて測定した。この結果を表1に示す。
2 絶縁性支持体
11 センサー部
12 ダミー部
13 周辺配線部
14 端子部
15 アース配線
Claims (1)
- 絶縁性支持体上に金属パターンにより形成されたセンサー部と周辺配線部とを有し、該センサー部と該周辺配線部はレジストパターン開口部に無電解メッキを施すことで得られた金属細線に黒化処理を施して得られた金属パターンを有し、該周辺配線部の金属パターンが、線幅が7μm以下の金属細線を7μm以下の間隔で有することを特徴とする導電性シート。
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