JP2016125345A - 軸流ファン - Google Patents
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Abstract
【課題】 金属フレームに比べてより振動、騒音を低減することができる軸流ファンを提供する。
【解決手段】 軸流ファン1であって、金属製フレーム5と樹脂製フレーム6の2体構造を含むファンフレーム4を有し、金属製フレーム5が四角形で、一端側に形成される吸込み口と、コーナー部に設けられ軸方向に貫通する貫通孔11とを有し、樹脂製フレーム6が四角形で、一端側に形成される吹出し口と、中央に複数の固定羽根8で接合されモータ3を配置するためのモータベース7と、コーナー部に設けられ軸方向に延伸する円筒状の嵌合部10と、を有し、樹脂製フレーム6の嵌合部10を金属製フレーム5の貫通孔11に圧入嵌着し、樹脂製フレーム6を金属製フレーム5と結合している。
【選択図】図3
【解決手段】 軸流ファン1であって、金属製フレーム5と樹脂製フレーム6の2体構造を含むファンフレーム4を有し、金属製フレーム5が四角形で、一端側に形成される吸込み口と、コーナー部に設けられ軸方向に貫通する貫通孔11とを有し、樹脂製フレーム6が四角形で、一端側に形成される吹出し口と、中央に複数の固定羽根8で接合されモータ3を配置するためのモータベース7と、コーナー部に設けられ軸方向に延伸する円筒状の嵌合部10と、を有し、樹脂製フレーム6の嵌合部10を金属製フレーム5の貫通孔11に圧入嵌着し、樹脂製フレーム6を金属製フレーム5と結合している。
【選択図】図3
Description
本発明は、軸流ファンに関する。
電子機器、家電機器、OA機器、産業機器等々の冷却、換気、空調や、車両用の空調、送風などに広く用いられている送風機として、軸流ファンが知られている。ファンの小型化においてファンの風量や静圧を確保するためにファンの内径を大きくすることが行われているが、軸流ファンのファンフレームはコストや軽量化の観点から通常、合成樹脂で形成されている。合成樹脂製のファンフレームは金属製フレームに比べて軽量であるが、肉厚が薄くなると強度が低下し、ファンフレームが変形し易いという問題がある。ファンフレームが変形し易いと軸流ファンの振動、騒音の原因となる。
このため、軸流ファンのファンフレームを金属材とプラスチック材の組み合わせによって構成し、金属材で薄肉部の強度を確保し、プラスチック材により振動、騒音を吸収した軸流ファンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のファンは、金属材とプラスチック材とで構成され、入口側の半分が金属材で、残りの半分(換言すれば、出口側)はプラスチック材で構成されている。
特許文献1に記載のファンは、金属材とプラスチック材とで構成され、入口側の半分が金属材で、残りの半分(換言すれば、出口側)はプラスチック材で構成されている。
しかしながら、より一層の低騒音化が求められている中、特許文献1に記載のフレーム構造では必ずしも金属フレームに対して低騒音化が図れない。
本発明はこのような問題に鑑みて行われたものであり、金属フレームに比べてより振動、騒音を低減することができる軸流ファンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、(1)本発明は、軸流ファンであって、金属製フレームと樹脂製フレームの2体構造を含むファンフレームを有し、前記金属製フレームが四角形で、一端側に形成される吸込み口と、コーナー部に設けられ軸方向に貫通する貫通孔とを有し、前記樹脂製フレームが四角形で、一端側に形成される吹出し口と、中央に複数の固定羽根で接合されモータを配置するためのモータベースと、コーナー部に設けられ軸方向に延伸する円筒状の嵌合部と、を有し、前記樹脂製フレームの前記嵌合部を前記金属製フレームの前記貫通孔に圧入嵌着し、前記樹脂製フレームを前記金属製フレームと結合している軸流ファン。
(2)前記ファンフレームの全長に対する前記樹脂製フレームの比率が26%よりも小さい(1)に記載の軸流ファンを提供する。
(3)前記樹脂製フレームの前記嵌合部が前記金属製フレームの軸方向全長に渡って圧入嵌着されている(1)又は(2)に記載の軸流ファンを提供する。
(2)前記ファンフレームの全長に対する前記樹脂製フレームの比率が26%よりも小さい(1)に記載の軸流ファンを提供する。
(3)前記樹脂製フレームの前記嵌合部が前記金属製フレームの軸方向全長に渡って圧入嵌着されている(1)又は(2)に記載の軸流ファンを提供する。
本発明によれば、金属製フレームに比べて、より振動、騒音を低減することができる軸流ファンを提供できる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(1)軸流ファン1の構造について
図1は、本発明の実施形態に係る軸流ファンの断面図である。
図1に示すように、軸流ファン1は、ファンフレーム4と、ファンフレーム4の内側にはインペラ2を装着したモータ3が配置されている。インペラ2は略円筒状のハブ13と、ハブ13の外周面に円周方向に配置された複数の羽根14を有し、ハブ13と複数の羽根14は樹脂のモールドにて一体成形で形成されている。そして、インペラ2はモータ3のロータに装着されている。ロータヨーク18の内側にはマグネット19が設けられている。スリーブ20の外周にはコイル17が巻かれたステータコア16が装着されている。ロータはシャフト15と一体に回転する。
図1は、本発明の実施形態に係る軸流ファンの断面図である。
図1に示すように、軸流ファン1は、ファンフレーム4と、ファンフレーム4の内側にはインペラ2を装着したモータ3が配置されている。インペラ2は略円筒状のハブ13と、ハブ13の外周面に円周方向に配置された複数の羽根14を有し、ハブ13と複数の羽根14は樹脂のモールドにて一体成形で形成されている。そして、インペラ2はモータ3のロータに装着されている。ロータヨーク18の内側にはマグネット19が設けられている。スリーブ20の外周にはコイル17が巻かれたステータコア16が装着されている。ロータはシャフト15と一体に回転する。
図2は図1に示す軸流ファンのインペラを装着したモータを除いたファンフレームの斜視図である。図3は図2に示すファンフレームの分解斜視図である。図4は図2に示すファンフレームの断面図である。ファンフレーム4は図2〜図4に示す通り、2体構造からなり、金属製フレーム(例えば、アルミ合金からなるフレーム)5と、樹脂製フレーム(例えば、PBT(ポリブチレンテレフタート)からなるフレーム)6から構成されている。
金属製フレーム5は四角形で、その中央には開口部5aを備え、4つのコーナー部には軸方向に貫通する貫通孔11が形成され、開口部5aの一端側は吸込み口を形成している。樹脂製フレーム6は四角形で、一端側は吹出し口を形成している。樹脂製フレーム6の中央にはモータ3を配置するためのモータベース7を有し、モータベース7の中央には中空円筒状のボス部9が立設されている。モータベース7は複数の固定羽根8でファンフレーム4と接合している。樹脂製フレーム6の4つのコーナー部には軸方向に延伸する円筒状の嵌合部10を有し、嵌合部10には軸方向に貫通する貫通孔12が形成されている。樹脂製フレーム6と、モータベース7と、固定羽根8と、円筒状の嵌合部10は樹脂のモールドにて一体成形で形成されている。
樹脂製フレーム6の嵌合部10を金属製フレーム5の貫通孔11に圧入嵌着し、樹脂製フレーム6を金属製フレーム5と結合している。この結合によってファンフレーム4が構成される。また、圧入時、接着剤を併用してもよい。嵌合部10は金属製フレーム5の軸方向全長に渡って圧入嵌着されているため、両者間の結合強度を大きくでき、強固に結合できる。
嵌合部10の貫通孔12はボルト等を挿通するためのものである。軸流ファン1を機器等に取り付ける場合、ボルトを挿通してボルトで軸流ファン1を機器に取り付ける。
嵌合部10の貫通孔12はボルト等を挿通するためのものである。軸流ファン1を機器等に取り付ける場合、ボルトを挿通してボルトで軸流ファン1を機器に取り付ける。
(2)軸流ファンの振動、騒音の低減について
ファンフレーム4の内側にはモータ3が配置されているが、モータ3の電磁力が加振力となってファンフレーム4に伝達され、ファンフレーム4の固有モードと一致し、共振すると大きな振動、騒音の要因となる。軸流ファン1は通常、機器に装着されて使用されることから、モータ3の電磁力が加振力となってファンフレーム4に伝達され、そして機器に伝達される。このため、ファンフレーム4から機器に伝達される振動を低減することによって機器の振動、騒音を低減できる。
ファンフレーム4の内側にはモータ3が配置されているが、モータ3の電磁力が加振力となってファンフレーム4に伝達され、ファンフレーム4の固有モードと一致し、共振すると大きな振動、騒音の要因となる。軸流ファン1は通常、機器に装着されて使用されることから、モータ3の電磁力が加振力となってファンフレーム4に伝達され、そして機器に伝達される。このため、ファンフレーム4から機器に伝達される振動を低減することによって機器の振動、騒音を低減できる。
図5は、ファンフレーム4の全長に対する樹脂製フレーム6の比率を変えた時の楕円モードにおける変位量の相対値を示したグラフである。図5のグラフは、金属製フレーム5からなるファンフレーム構造における楕円モードでの変位量を基準として、軸方向での全長に対する樹脂製フレーム6の比率を変えたときの変位量を相対値として表わしたものである。グラフより、全長に対する樹脂製フレーム6の比率が増加すると、変位量が増加する。したがって、グラフより、ファンフレーム4の全長に対する樹脂製フレーム6の比率が26%よりも小さくした場合、ファンフレーム4が金属製フレーム5で構成された場合に比べて変位量を小さくすることができる。この結果、振動を低減することができる。
なお、樹脂製フレーム6の下限は、吹き出し口側に固定羽根を形成しているため、この固定羽根と干渉しない程度の範囲で設定されることになる。
また、特許文献1に記載された、入口側の半分が金属材で、残りの半分(換言すれば、出口側)はプラスチック材で構成されて場合、ファンフレーム4の全長に対する樹脂製フレーム6の比率が50%となる。この特許文献1のファン構造(比率が50%)の場合、変位量の相対値は約1.02%であり、金属製フレームで構成された場合に比べて変位量の相対値が大きくなり、振動、騒音の低減を図ることができない。
本実施形態の軸流ファンによれば、ファンフレームが金属材とプラスチック材の組み合わせによって構成された軸流ファンにおいて、金属製フレームに比べて、より振動、騒音を低減することができる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 軸流ファン
2 インペラ
3 モータ
4 ファンフレーム
5 金属製フレーム
6 樹脂製フレーム
7 モータベース
8 固定羽根
9 ボス部
10 嵌合部
11 貫通孔
12 貫通孔
13 ハブ
14 羽根
15 シャフト
16 ステータコア
17 コイル
18 ロータヨーク
19 マグネット
20 スリーブ
2 インペラ
3 モータ
4 ファンフレーム
5 金属製フレーム
6 樹脂製フレーム
7 モータベース
8 固定羽根
9 ボス部
10 嵌合部
11 貫通孔
12 貫通孔
13 ハブ
14 羽根
15 シャフト
16 ステータコア
17 コイル
18 ロータヨーク
19 マグネット
20 スリーブ
Claims (3)
- 軸流ファンであって、
金属製フレームと樹脂製フレームの2体構造を含むファンフレームを有し、
前記金属製フレームが四角形で、一端側に形成される吸込み口と、コーナー部に設けられ軸方向に貫通する貫通孔とを有し、
前記樹脂製フレームが四角形で、一端側に形成される吹出し口と、中央に複数の固定羽根で接合されモータを配置するためのモータベースと、コーナー部に設けられ軸方向に延伸する円筒状の嵌合部と、を有し、
前記樹脂製フレームの前記嵌合部を前記金属製フレームの前記貫通孔に圧入嵌着し、前記樹脂製フレームを前記金属製フレームと結合している軸流ファン。 - 前記ファンフレームの全長に対する前記樹脂製フレームの比率が26%よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の軸流ファン。
- 前記樹脂製フレームの前記嵌合部が前記金属製フレームの軸方向全長に渡って圧入嵌着されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の軸流ファン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014263851A JP2016125345A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 軸流ファン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014263851A JP2016125345A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 軸流ファン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016125345A true JP2016125345A (ja) | 2016-07-11 |
Family
ID=56356690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014263851A Pending JP2016125345A (ja) | 2014-12-26 | 2014-12-26 | 軸流ファン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016125345A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108005946A (zh) * | 2018-01-13 | 2018-05-08 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 用于轴流风机前壳的框架组件以及轴流风机壳体 |
CN111608957A (zh) * | 2019-02-22 | 2020-09-01 | 日本电产株式会社 | 轴流风扇 |
-
2014
- 2014-12-26 JP JP2014263851A patent/JP2016125345A/ja active Pending
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CN108005946A (zh) * | 2018-01-13 | 2018-05-08 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 用于轴流风机前壳的框架组件以及轴流风机壳体 |
CN108005946B (zh) * | 2018-01-13 | 2023-10-27 | 广东美的环境电器制造有限公司 | 用于轴流风机前壳的框架组件以及轴流风机壳体 |
CN111608957A (zh) * | 2019-02-22 | 2020-09-01 | 日本电产株式会社 | 轴流风扇 |
CN111608957B (zh) * | 2019-02-22 | 2021-12-28 | 日本电产株式会社 | 轴流风扇 |
US11215185B2 (en) | 2019-02-22 | 2022-01-04 | Nidec Corporation | Axial fan |
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