JP2016125242A - ショベル - Google Patents

ショベル Download PDF

Info

Publication number
JP2016125242A
JP2016125242A JP2014266376A JP2014266376A JP2016125242A JP 2016125242 A JP2016125242 A JP 2016125242A JP 2014266376 A JP2014266376 A JP 2014266376A JP 2014266376 A JP2014266376 A JP 2014266376A JP 2016125242 A JP2016125242 A JP 2016125242A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
urea water
boom
foot pin
exhaust gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014266376A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6541972B2 (ja
Inventor
山本 明宏
Akihiro Yamamoto
明宏 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2014266376A priority Critical patent/JP6541972B2/ja
Priority to CN201510982955.6A priority patent/CN105735384A/zh
Publication of JP2016125242A publication Critical patent/JP2016125242A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6541972B2 publication Critical patent/JP6541972B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F3/00Dredgers; Soil-shifting machines
    • E02F3/04Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven
    • E02F3/28Dredgers; Soil-shifting machines mechanically-driven with digging tools mounted on a dipper- or bucket-arm, i.e. there is either one arm or a pair of arms, e.g. dippers, buckets

Abstract

【課題】処理剤タンクを取り外すことなく、ブームフートピンの抜き差し作業を行なうことができるショベルを提供することを課題とする。
【解決手段】
ショベルは、エンジン8と、エンジン8に供給する燃料が貯蔵される燃料タンク19と、ブームをブーム支持ブラケット17に対して回動可能に支持するブームフートピン100と、エンジン排ガスを処理する処理剤が貯留される処理剤タンク20とを備え、処理剤タンク20は、ブームフートピン100より前側に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、排ガス処理剤が貯留される処理剤タンクを備えたショベルに関する。
建設機械としてのショベルには、動力源としてディーゼルエンジンが搭載されることが多い。近年、ディーゼルエンジンに対する高次の排ガス規制に対応した排ガス処理装置が開発されている。このような排ガス処理装置は、ディーゼルエンジンが搭載されたショベルにも搭載されている。
排ガス処理装置は、ディーゼルエンジンの排気系に設置され、ディーゼルエンジンの排ガスを処理して排ガス規制をクリアした排ガスに変換する。具体的には、例えば、ディーゼルエンジンからの排ガスは、排気管の下流側に設けられたNOx還元触媒を通って大気中に放出される。
上述の排ガス処理装置として、尿素水溶液(液体還元剤)を用いた尿素選択還元型のNOx処理装置が用いられることが多い。尿素水溶液は金属製の液体還元剤タンクに貯留され、液体還元剤タンクは液体還元剤供給パイプにより排気管に接続される。液体還元剤タンク内の尿素水溶液は、液体還元剤供給ポンプによりディーゼルエンジンの排気管に供給される(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−160005号公報
液体還元剤タンクをショベルの上部旋回体に設置する場合、ブーム支持ブラケットの側方の空間が利用される場合がある。即ち、空間的制約や、補給のしやすさの観点から、ショベルの上部旋回体の右前部に液体還元剤タンクが配置されることが好ましい。
しかし、このような位置に液体還元剤タンクを設置した場合、整備点検のためにブームフートピンの抜き差し作業を行なう際に、液体還元剤タンクを取り外さなければならないことがある。
そこで、本発明は、液体還元剤タンクを取り外すことなく、ブームフートピンの抜き差し作業を行なうことができるショベルを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、エンジンと、前記エンジンに供給する燃料が貯蔵される燃料タンクと、ブームをブーム支持ブラケットに対して回動可能に支持するブームフートピンと、エンジン排ガスを処理する処理剤が貯留される処理剤タンクとを備え、前記処理剤タンクは、前記ブームフートピンより前側に配置される、ショベルが提供される。
開示した実施形態によれば、処理剤タンクを取り外すことなく、ブームフートピンの抜き差し作業を行なうことができる。
ショベルの左側面図である。 ショベルの右側面図である。 ショベルの上部旋回体を上から見た平面図である。 排ガス処理装置の構成を示す図である。 処理剤タンク及び燃料タンクの一部の側面図である。 処理剤タンク及び燃料タンクの一部の斜視図である。
図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。
図1は、一実施形態による建設機械の一例であるショベルの左側面図である。図2はショベルの右側面図である。
図1及び2に示すように、ショベルは下部走行体1、上部旋回体2、キャブ3、ブーム4、アーム5、及びバケット6を有する。上部旋回体2は、旋回機構(図示せず)を介して下部走行体1上に搭載される。上部旋回体2の左側前部にキャブ3が設けられる。上部旋回体2の前部中央にブーム4の一端が回動可能に取り付けられる。アーム5は、ブーム4の先端部に回動可能に取り付けられる。エンドアタッチメントであるバケット6は、アーム5の先端部に回動可能に取り付けられる。掘削アタッチメントであるバケット6の代わりに、ブレーカや破砕機のようなエンドアタッチメントがアーム5の先端部に取り付けられてもよい。
図3は上部旋回体2の概略構成を示す平面図である。図3に示すように、上部旋回体2の後部にはエンジンルーム7(一点鎖線で示す)が形成される。エンジンルーム7内にはディーゼルエンジン8が設置される。ディーゼルエンジン8の上には、図1に示すようにSCRシステム110(選択触媒還元システム)が配置される。SCRシステム110は後述する排ガス処理装置10を含む。SCRシステム110の下側には、油圧ポンプ21が配置される。ディーゼルエンジン8には冷却ファン12が設けられ、冷却ファン12の前方には、ラジエータを含む熱交換器ユニット13が設置される。
熱交換器ユニット13の側方(ショベルとしては前側)には、エアクリーナ63(エアフィルタ)が配置される。エアクリーナ63は吸気管64を介してディーゼルエンジン8に接続されている。エアクリーナ63で濾過された空気が吸気管64を通じてディーゼルエンジン8に供給される。
ディーゼルエンジン8には、エンジン排気(以下、「排ガス」と称する)を放出するための排気管9が接続される。排気管9の下流側の端部には、高次の排ガス規制に対応する排ガス処理装置10が設置される。本実施形態では、排ガス処理装置10として、尿素水溶液(液体還元剤)を用いた尿素選択還元型のNOx処理装置が用いられる。排ガス処理装置10については、後述する。
キャブ3は上部旋回体2の左側前部に配置されている。ここで、本明細書において、上部旋回体2の前部とは、上部旋回体の中央から見てブーム4が取り付けられている側の部分である。また、前方とは、上部旋回体の中央から見てブーム4が延在する方向である。また、左側とは上部旋回体2において前方(ブーム4が延在する方向)を向いたときに左となる部分である。また、右側とは上部旋回体2において前方(ブーム4が延在する方向)を向いたときに、右となる部分である。
キャブ3の後方には、油圧システムで用いられる作動油を貯蔵する作動油タンク120が配置される。作動油タンク120の後方に上述の排ガス処理装置10が配置される。
一方、エンジンルーム7の前側に、軽油等のディーゼルエンジン燃料を貯蔵する燃料タンク19が配置される。燃料タンク19に貯蔵されたディーゼルエンジン燃料は、燃料供給配管(図示せず)を介してディーゼルエンジン8に供給される
燃料タンク19の前側に、排ガス処理装置10が使用する処理剤(尿素水溶液(液体還元剤))を貯蔵する尿素水タンク(処理剤タンク)20が配置される。尿素水タンク20に貯蔵された処理剤は、処理剤供給配管20aの途中に設けられた処理剤ポンプ20bにより排ガス処理装置10に供給される。なお、尿素水溶液(液体還元剤)は処理剤の一例であり、液体還元剤として他の処理剤を用いたり、他の処理方法を用いて行なう場合もあり得る。
ブーム4は、上部旋回体2の旋回フレーム2aの前側中央部に強固に固定されたブーム支持ブラケット17に回動可能に支持される。より具体的には、ブーム4は、ブーム支持ブラケット17の右側ブラケット17R及び左側ブラケット17Lとの間に挟まれた状態で、右側ブラケット17R、ブーム4、左側ブラケット17Lを貫通して設けられるブームフートピン100により支持される。
ここで、上述の排ガス処理装置10について、図4を参照しながら詳細に説明する。
図4は排ガス処理装置10の構成例を示す図である。本実施形態では、排ガス処理装置10はディーゼルエンジン8から排出される排ガスを浄化する。ディーゼルエンジン8は、エンジンコントロールモジュール60(以下、「ECM」と称する)により制御される。
ディーゼルエンジン8から排出される排ガスは、ターボチャージャ61を通じて排気管9に流れる。そして、排ガスは、排気管9から排ガス処理装置10に流入する。排ガス処理装置10において排ガスは浄化された後、大気に排出される。
一方、エアクリーナ63を通じて吸気管64内に導入された吸入空気は、ターボチャージャ61及び熱交換器ユニットに含まれるインタークーラ65を通過してディーゼルエンジン8に供給される。
排気管9には、第1排気処理部として、排ガス中の粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ66と、第2排気処理部として、排ガス中のNOxを還元除去する選択還元触媒67とが直列に設けられている。第1排気処理部として、上述のディーゼルパティキュレートフィルタ66の他に、ディーゼル酸化触媒(DOC:Diesel Oxidation Catalyst)を設けてもよい。
選択還元触媒67は、液体還元剤の供給を受けて排ガス中のNOxを連続的に還元することでNOxを除去する。本実施形態では取扱いの容易さの観点から、液体還元剤として尿素水(尿素水溶液)が用いられている。しかし、NOxを連続的に還元することのできる処理剤であれば、尿素水(尿素水溶液)に限られず、他の処理剤を用いることとしてもよい。
排気管9における選択還元触媒67の上流側には、選択還元触媒67に尿素水を供給するための尿素水噴射弁68が設けられる。尿素水噴射弁68は、尿素水供給ライン69を介して尿素水タンク(処理剤タンク)20に接続される。
尿素水供給ライン69には尿素水供給ポンプ70が設けられる。尿素水タンク20と尿素水供給ポンプ70との間にはフィルタ71が設けられる。尿素水タンク20内に貯留された尿素水は、尿素水供給ポンプ70により尿素水噴射弁68に供給される。そして、尿素水は、尿素水噴射弁68から排気管9における選択還元触媒67の上流位置において排気管9内に噴射される。
尿素水噴射弁68から噴射された尿素水は、選択還元触媒67に供給される。供給された尿素水は、選択還元触媒67内において加水分解されてアンモニアが生成される。生成されたアンモニアは選択還元触媒67内で排ガスに含まれるNOxを還元する。これによりディーゼルエンジン8から排出された排ガスが浄化される。
第1のNOxセンサ72は、尿素水噴射弁68の上流側に配設される。第2のNOxセンサ73は、選択還元触媒67の下流側に配設される。第1及び第2のNOxセンサ72、73は、各々の配設位置における排ガスに含まれるNOxの濃度を検出する。
尿素水タンク20には尿素水残量センサ74が配設される。尿素水残量センサ74は、尿素水タンク20内の尿素水の残量を検出する。
上記した第1及び第2のNOxセンサ72、73、尿素水残量センサ74、尿素水噴射弁68、及び尿素水供給ポンプ70は、排ガスコントローラ75に接続される。排ガスコントローラ75は、第1及び第2のNOxセンサ72、73で検出されるNOx濃度に基づき、尿素水噴射弁68及び尿素水供給ポンプ70により適正量の尿素水が噴射されるよう噴射量制御を行う。
排ガスコントローラ75は、尿素水残量センサ74から出力される尿素水の残量に基づき、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の残量の割合を算出する。本実施形態では、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水の残量の割合を尿素水残量比と定義する。例えば、尿素水残量比50%は、尿素水タンク20の容量の半分の尿素水が尿素水タンク20内に残存していることを示す。
排ガスコントローラ75は、通信手段によりディーゼルエンジン8の制御を行うECM60に接続されている。また、ECM60は通信手段によりショベルコントローラ76に接続されている。
排ガスコントローラ75が有している排ガス処理装置10の各種情報は、ショベルコントローラ76も共有し得る。ECM60、排ガスコントローラ75、ショベルコントローラ76の各々は、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、記憶装置等を含む。
ショベルコントローラ76には、モニター77(表示装置)が接続される。モニター77には、警告、運転条件表示等の情報やデータが表示される。
排ガス処理装置10は、尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69の凍結を防止する凍結防止機構を有する。本実施形態では、凍結防止機構は、配管80を通過するディーゼルエンジン8のエンジン冷却水を利用する。具体的には、ディーゼルエンジン8を冷却した直後のエンジン冷却水は、比較的高い温度を維持しながら配管80の第1部分80aを通って第2部分80bに至る。第2部分80bは尿素水タンク20の外面に接する配管80の一部である。エンジン冷却水は、第2部分80bを流れるときに、尿素水タンク20及びその内部にある尿素水に熱を供給する。その後、エンジン冷却水は、尿素水供給ライン69に沿うように設置された配管80の第3部分80cを流れるときに、尿素水供給ライン69及びその内部にある尿素水に熱を供給する。その後、熱を放出して比較的低い温度となったエンジン冷却水は、配管80の第4部分80dを通って熱交換器ユニット13(図3参照)に至る。このようにして、凍結防止機構は、エンジン冷却水を利用して尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69に熱を供給し、尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69の凍結を防止する。
次に、ディーゼルエンジン燃料を貯蔵する燃料タンク19及び尿素水を貯蔵する尿素水タンク20の配置構成について、図3に加えて図4及び図5を参照しながら説明する。図5は、尿素水タンク及び燃料タンクの一部の側面図である。図6は、尿素水タンク及び燃料タンクの一部の斜視図である。
図3に示すように、ブーム4の取り付け位置に対して左側にはキャブ3及び作動油タンク120が配置されている。そして、燃料タンク19は、ブーム4の取り付け位置に対して右側に配置される。したがって、尿素水タンク20を配置するためのスペースは、燃料タンク19の前側に確保することができる。すなわち、本実施形態では、図3に示すように、尿素水タンク20は、上部旋回体2においてブーム4の取り付け位置に対して右側で、燃料タンク19の前方に配置される。
なお、図3は、燃料タンク19、尿素水タンク20等の配置構成を概略的に示すものである。したがって、図3は、尿素水タンク20を覆うための処理剤タンクカバー40及び燃料タンク19と処理剤タンクカバー40との間の段差を埋めるための段差カバー50が除かれた状態を示している。
ここで、図3に示すように、上部旋回体2の前部の中央には、左右一対のブラケット17L,17Rを有するブーム支持ブラケット17が固定されている。ブラケット17L,17Rにより回動可能に支持される。より具体的には、ブーム4の一端は、ブラケット17L及び17Rの間に配置され、ブームフートピン100がブラケット17L、ブーム4及びブラケット17Rを貫通して設けられる。
以上のようなブーム4の支持構造によると、ブーム4を整備・点検する際に、ブームフートピン100を抜いて、ブーム4をブーム支持ブラケット17(ブラケット17L,17R)から取り外す必要がある。ブーム支持ブラケット17の左側にはキャブ3が配置されており、ブームフートピン100を左側に向けて抜くことはできない。したがって、ブームフートピン100を右側に向けて(燃料タンク19及び尿素水タンク20が配置された側に)引き抜くことができるように、ブームフートピン100の右側延長方向には、空間を確保しておく必要がある。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、尿素水タンク20全体がブームフートピン100より前に位置するように尿素水タンク20を配置する。これにより、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から引き抜く際に、尿素水タンク20が邪魔になることは無い。処理剤タンクカバー40が設けられた場合は、処理剤タンクカバー40全体がブームフートピン100より前に配置できるように尿素水タンク20を配置することが好ましい。
また、同じく図5に示すように、燃料タンク19の上面19a−1が、ブームフートピン100より低い位置となるように、燃料タンク19の形状を決定している。これにより、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から引き抜く際に、燃料タンク19が邪魔になることは無い。
なお、図5及び図6に示すように、ブーム支持ブラケット17のブラケット17Rには、ボス100の回転を防止するための機構として、まわり止め102とボス104が設けられている。まわり止め102はブームフートピン100に対して溶接で結合されている。一方、ボス104はブラケット17Rに対して固定されている。そして、まわり止め102はワシャを介してボルトによりボス104に固定されている。
以上のようなブームフートピン100の取り付け構造において、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から外す際には、まず、まわり止め102をボス104に固定しているボルト及びワシャを取り外す。これにより、まわり止め102がボス104から離間できるようになる。そして、ブームフートピン100とまわり止め102とをともにボス104との干渉の無い位置まで引き抜く。その後、まわり止め102が燃料タンク19と干渉しない位置まで、ブームフートピン100とまわり止め102とをともに回転させる。そして、ブームフートピン100とまわり止め102とを、さらにブーム支持ブラケット17(ブラケット17R)から引き抜くことで、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から完全に取り外すことができる。
ここで、尿素水タンク20の構造について、図5及び図6を参照しながら説明する。
尿素水タンクとしての尿素水タンク20は、横断面が略矩形状で全体として略箱形状のタンク本体20aを有する。タンク本体20aの前方上部には傾斜面20bが形成されている。傾斜面20bは上方に向かうにつれて後方側に倒れるよう傾斜している。タンク本体20aの上方には上面20cが形成されている。
傾斜面20bには給液口22が設けられている。給液口22にはフィラー90が着脱可能に取り付けられる。尿素水は補給時にフィラー90を介して給液口22からタンク本体20a内に補給される。
また、傾斜面20bにはレベルゲージ91が設けられている。レベルゲージ91は、タンク本体20a内の尿素水のレベル(液面高さ)を表示する。作業者は、レベルゲージ91を見ることで、尿素水タンク20に尿素水が満たされたことを目視で確認することができ、尿素水の溢れ出しを防止することができる。
傾斜面20bの右方の側部には凹部20d(図6参照)が形成されている。凹部20dは尿素水タンク20をタンク補強部材92に対して着脱する際の把持部(持ち手)として機能する。
また、尿素水タンク20の底部には、ドレインプラグ(図示せず)が設けられている。ドレインプラグは尿素水タンク20内に残留する尿素水を排水する際に取り外される。
フィラー90は、フィラーブラケット93を用いて尿素水タンク20に取り付けられる。フィラーブラケット93は板状部材であり金属或いは他の材料(例えば樹脂等)により形成されている。フィラーブラケット93はボルト等の締結部材により尿素水タンク20に固定される。このようにしてフィラー90も尿素水タンク20に取り付けられる。
尿素水の補充はフィラー90が尿素水タンク20に装着された状態で行われる。尿素水を補充するには、キャップ22aをフィラー90から取り外し、フィラー90の外側端部から尿素水を注入する。これにより、尿素水は尿素水タンク20に補充される。
上記構成を有する樹脂製の尿素水タンク20はタンク収納容器15に収納される。タンク収納容器15はタンク補強部材92及びタンクブラケット94を有する。また、タンク収納容器15の側面側には、上部補強板96及び側部補強板98a,98bが設けられ、タンク収納容器15が補強されている。
タンク補強部材92は、例えば鉄等の金属材或いは他の材料(尿素水タンク20の材料よりも強度が高い材料)により形成されている。また、タンク補強部材92はタンク搭載用板(図示せず)の上に配置される。
タンクブラケット94はタンク補強部材92に装着された尿素水タンク20の上部に取り付けられる。本実施形態では、タンクブラケット94はタンク補強部材92にボルトを用いて固定される。このようにタンクブラケット94がタンク補強部材92に固定された状態で、尿素水タンク20はタンク収納容器15内に収納された状態となる。
タンクブラケット94は、水平方向に延在する上面94aと、尿素水タンク20の傾斜面20bに沿った傾斜面94bとを備えている。傾斜面94bは、尿素水タンク20をタンク収納容器15内に収納した状態で尿素水タンク20の傾斜面20bを上方から押えることにより尿素水タンク20を保持する。
よって、尿素水タンク20はボルト等を用いてタンク補強部材92に固定されなくても、タンクブラケット94によりタンク補強部材92内に収納された状態に保持される。これにより尿素水タンク20はタンク収納容器15(タンク補強部材92、タンクブラケット94)により確実に保持され且つ補強される。
また、タンクブラケット94の傾斜面94bはレベルゲージ91に対応する部分に開口を有する。レベルゲージ91はこの開口を介して外部に露出する。
図5中一点鎖線で示すように、尿素水タンク20は処理剤タンクカバー40で覆われる。処理剤タンクカバー40は、人が乗っても変形しないように頑丈な鋼板で形成される。処理剤タンクカバー40内で、尿素水タンク20の前方には空間が形成されている。この空間には、例えば給脂装置130や給油ポンプ140等が収納される。また、処理剤タンクカバー40内の空間に、整備・点検に必要な工具などが収容されてもよい。
なお、処理剤タンクカバー40には2つの開閉扉が設けられている。開閉扉の一方は、尿素水を尿素水タンク20に補給するときに開かれる扉であり、給液口22に対向する位置に設けられる。もう一方の開閉扉は、給脂装置130や給油ポンプ140にアクセスする際に開かれる扉であり、給脂装置130や給油ポンプ140の上方、若しくは前方に設けられる。
上述のように、燃料タンク19の上面19a−1は、ブームフートピン100より低い位置になっている。これは、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から引き抜く際に、燃料タンク19が邪魔にならないようにするためである。
なお、本実施形態では、ブームフートピン100より後ろ側において、燃料タンク19の上面が高くなって上面19a−2となっており、燃料タンク19の上面が2段となっているが、必ずしも燃料タンク19の上面を2段にする必要は無い。例えば、燃料タンク19の上面全体が、ブームフートピン100の高さより低くてもよい。
燃料タンク19には、燃料を注ぎ込むためのフィラー19b(注ぎ口)が設けられる。本実施形態では、燃料タンク19の上面が2段となっているので、フィラー19bは、高い方の上面19a−2に設けられている。そして、燃料タンク19の2段となった部分の段差面19cには、燃料ゲージ19dが設けられる。燃料ゲージ19dをこの位置に設けることで、燃料タンク19に燃料を注入する際に、燃料タンク19が燃料で満たされたことを目視で確認することができる。また、図5に示すように、燃料タンク19用のフィラー19bがブームフートピン100とは異なる位置に配置されているので、ブームフートピン100の抜き差し作業時にフィラー19bが邪魔になることは無い。
本実施形態では、上述の処理剤タンクカバー40の上面40aが、燃料タンク19の上面19a−1より高くなっており、段差が形成されている。そこで、この段差を無くすべく、図5中一点鎖線で示すように段差カバー50が設けられることが好ましい。段差カバー50は、人が乗っても変形しないような、例えば頑丈な鋼板で作成されることが好ましい。
以上のように、本実施形態によるショベルは、ディーゼルエンジン8と、ディーゼルエンジン8に供給する燃料が貯蔵される燃料タンク19と、ブーム4をブーム支持ブラケット17に対して回動可能に支持するブームフートピン100と、エンジン排ガスを処理する処理剤が貯留される尿素水タンク20とを備え、尿素水タンク20は、ブームフートピン100より前側に配置される。したがって、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から引き抜く際に、尿素水タンク20が邪魔になることは無く、ブームフートピン100の引き抜き作業を容易に行なうことができる。
また、尿素水タンク20を覆う処理剤タンクカバー40が設けられた場合、処理剤タンクカバー40全体も、ブームフートピン100より前側に配置される。これにより、処理剤タンクカバー40の上面がブームフートピン100より高くても、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から引き抜く際に、燃料タンク19が邪魔になることは無く、ブームフートピン100の引き抜き作業を容易に行なうことができる。
また、燃料タンク19の上面19a−1が、ブームフートピン100より低い位置となるように、燃料タンク19の形状を決定している。これにより、ブームフートピン100をブーム支持ブラケット17から引き抜く際に、燃料タンク19が邪魔になることは無く、ブームフートピン100の引き抜き作業を容易に行なうことができる。
1 下部走行体
2 上部旋回体
2a 旋回フレーム
3 キャブ
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 エンジンルーム
8 ディーゼルエンジン
9 排気管
10 排ガス処理装置
12 冷却ファン
13 熱交換器ユニット
17 ブーム支持ブラケット
17L,17R ブラケット
19 燃料タンク
20 尿素水タンク
21 油圧ポンプ
40 処理剤タンクカバー
50 段差カバー
60 エンジンコントロールモジュール
61 ターボチャージャ
63 エアクリーナ
64 吸気管
65 インタークーラ
66 ディーゼルパティキュレートフィルタ
67 選択還元触媒
68 尿素水噴射弁
69 尿素水供給ライン
70 尿素水供給ポンプ
71 フィルタ
72、73 NOxセンサ
74 尿素水残量センサ
75 排ガスコントローラ
76 ショベルコントローラ
77 モニター
80 配管
80a 第1部分
80b 第2部分
80c 第3部分
80d 第4部分
82 複合配管
83 断熱材付きジョイント部
90 フィラー
91 レベルゲージ
92 タンク補強部材
93 フィラーブラケット
94 タンクブラケット
94a 上面
94b 傾斜面
96 上部補強板
98a,98b 側部補強板
100 ブームフートピン
102 まわり止め
104 ボス
110 SCRシステム
120 作動油タンク
130 給脂装置
140 給油ポンプ

Claims (6)

  1. エンジンと、
    前記エンジンに供給する燃料が貯蔵される燃料タンクと、
    ブームをブーム支持ブラケットに対して回動可能に支持するブームフートピンと、
    エンジン排ガスを処理する処理剤が貯留される処理剤タンクと
    を備え、
    前記処理剤タンクは、前記ブームフートピンより前側に配置される、ショベル。
  2. 請求項1記載のショベルであって、
    前記処理剤タンクを覆う処理剤タンクカバーを更に有し、
    前記処理剤タンクカバーの上面は前記ブームフートピンより高い、ショベル。
  3. 請求項1記載のショベルであって、
    少なくとも前記ブームフートピンの側面側における前記燃料タンクの上面は、前記処理剤タンクの上面より低く、且つ前記ブームフートピンの位置よりも低い、ショベル。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のショベルであって、
    前記処理剤タンクの上面は、前記ブームフートピンより低い、ショベル。
  5. 請求項3又は4記載のショベルであって、
    前記燃料タンクの上面は2段構造である、ショベル。
  6. 請求項3乃至5のうちいずれか一項記載のショベルであって、
    少なくとも前記ブームフートピンの側面側における前記燃料タンクの上面を覆う段差カバーを更に有する、ショベル。
JP2014266376A 2014-12-26 2014-12-26 ショベル Active JP6541972B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266376A JP6541972B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ショベル
CN201510982955.6A CN105735384A (zh) 2014-12-26 2015-12-24 挖土机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014266376A JP6541972B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ショベル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016125242A true JP2016125242A (ja) 2016-07-11
JP6541972B2 JP6541972B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=56296299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014266376A Active JP6541972B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ショベル

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6541972B2 (ja)
CN (1) CN105735384A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142101A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 住友建機株式会社 ショベル
JP2018127777A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 住友建機株式会社 ショベル
JP2018168678A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 ヤンマー株式会社 クローラトラクタ
JP2019173348A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 コベルコ建機株式会社 建設機械
JP2020007884A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 コベルコ建機株式会社 建設機械

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6539619B2 (ja) * 2016-08-02 2019-07-03 日立建機株式会社 建設機械の排気ガス浄化システム

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1122574A (ja) * 1997-07-02 1999-01-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2000064344A (ja) * 1998-08-24 2000-02-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd 連結ピンの固定装置
JP2010261373A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
JP2011064132A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械
JP2011247232A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Caterpillar Sarl 作業機械
JP2013002082A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2013241809A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Caterpillar Sarl 機体および作業機械
JP2014047551A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01122574A (ja) * 1987-11-06 1989-05-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 円筒形リチウム二次電池

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1122574A (ja) * 1997-07-02 1999-01-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2000064344A (ja) * 1998-08-24 2000-02-29 Hitachi Constr Mach Co Ltd 連結ピンの固定装置
JP2010261373A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 作業機械
JP2011064132A (ja) * 2009-09-17 2011-03-31 Kobelco Contstruction Machinery Ltd 建設機械
JP2011247232A (ja) * 2010-05-31 2011-12-08 Caterpillar Sarl 作業機械
US20130071295A1 (en) * 2010-05-31 2013-03-21 Caterpillar Sarl Work machine
JP2013002082A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械
JP2013241809A (ja) * 2012-05-22 2013-12-05 Caterpillar Sarl 機体および作業機械
JP2014047551A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142101A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 住友建機株式会社 ショベル
JP2018127777A (ja) * 2017-02-06 2018-08-16 住友建機株式会社 ショベル
JP2018168678A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 ヤンマー株式会社 クローラトラクタ
JP2019173348A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 コベルコ建機株式会社 建設機械
JP2020007884A (ja) * 2018-07-12 2020-01-16 コベルコ建機株式会社 建設機械
JP7073953B2 (ja) 2018-07-12 2022-05-24 コベルコ建機株式会社 建設機械

Also Published As

Publication number Publication date
CN105735384A (zh) 2016-07-06
JP6541972B2 (ja) 2019-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6541972B2 (ja) ショベル
JP6689913B2 (ja) ショベル
JP5949793B2 (ja) 建設機械
KR101970262B1 (ko) 건설 기계
KR102057634B1 (ko) 건설기계
EP3305993B1 (en) Construction machine
JP2011247232A (ja) 作業機械
KR101834979B1 (ko) 건설 기계
JP6765784B2 (ja) ショベル
JP6707051B2 (ja) 建設機械
JP2013160005A (ja) 建設機械
JP6840557B2 (ja) ショベル
JP6087175B2 (ja) 油圧ショベル
JP5895951B2 (ja) 建設機械
JP2018031160A (ja) ショベル
WO2015122547A1 (ja) 油圧ショベル
JP4855490B2 (ja) 建設機械
JP7034798B2 (ja) ショベル
JP6893764B2 (ja) ショベル
JP2019167681A (ja) ショベル
JP4855491B2 (ja) 建設機械
JP2023050725A (ja) ショベル
CN105926706B (zh) 挖土机
JP6038967B2 (ja) 油圧ショベル
JP2017014891A (ja) ハイブリッドショベル

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20170117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180905

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190507

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190612

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6541972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150