JP2023050725A - ショベル - Google Patents

ショベル Download PDF

Info

Publication number
JP2023050725A
JP2023050725A JP2021160985A JP2021160985A JP2023050725A JP 2023050725 A JP2023050725 A JP 2023050725A JP 2021160985 A JP2021160985 A JP 2021160985A JP 2021160985 A JP2021160985 A JP 2021160985A JP 2023050725 A JP2023050725 A JP 2023050725A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urea water
tank
reducing agent
filler
liquid reducing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021160985A
Other languages
English (en)
Inventor
信行 石井
Nobuyuki Ishii
亮平 久保
Ryohei Kubo
優 長嶋
Yu Nagashima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd filed Critical Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2021160985A priority Critical patent/JP2023050725A/ja
Priority to CN202221869989.6U priority patent/CN218060475U/zh
Publication of JP2023050725A publication Critical patent/JP2023050725A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

【課題】液体還元剤の給水時に、液体還元剤用タンク内部から空気が抜けなくなるのを抑制して、液体還元剤の吹き戻しを抑制する。【解決手段】本発明の一態様に係るショベルは、上部旋回体と、上部旋回体に搭載されるエンジンと、上部旋回体の一部を構成する旋回フレームと、旋回フレームに搭載される液体還元剤用タンクと、液体還元剤用タンクの上部に取り付けられるフィラーと、フィラーの下端に存在する第1開口部を覆うように設けられた第1フィルタと、液体還元剤用タンク内の気体を、前記フィラーから前記液体還元剤用タンクに液体還元剤を補給する時に放出するように、前記液体還元剤用タンクの内部と前記フィラーの内部とを接続する管部と、を備え、前記管部は、前記第1開口部の下端より上方で前記液体還元剤用タンクを貫通する。【選択図】図7

Description

本発明は、ショベルに関する。
従来から、ショベルは、動力源であるディーゼルエンジンの排気ガスを浄化する排気ガス処理装置と、該排気ガス処理装置で用いられる液体還元剤を貯蔵する液体還元剤用タンクと、を備えていることが知られている。このような液体還元剤用タンクにはフィラーが設けられており、当該フィラーから液体還元剤を給水する(例えば下記引用文献1参照)。
このような液体還元剤用タンクでフィラーから液体還元剤を給水する際、液体還元剤用タンク内部に異物(ごみ)が入らないように、フィラーから液体還元剤用タンク内部の流路の途中でフィルタが設けられていることが多い。
国際公開第2015/053273号
フィラーから液体還元剤用タンク内部の流路の途中でフィルタが設けられている場合、液体還元剤の給水時にフィルタによって液体還元剤用タンク内部に入るのを抑制される。この液体還元剤用タンク内部に入るのを抑制された異物は、当該フィルタ内に蓄積されていく。フィルタに異物が蓄積されていくと、液体還元剤の給水時に、フィルタ詰まりのために、液体還元剤用タンク内部から外部に空気が抜けにくくなる。液体還元剤用タンク内部から外部に空気が抜けない場合、液体還元剤用タンク内部の空気が抵抗となるので、液体還元剤がタンク内部に入りにくくなり、液体還元剤の吹き戻しが生じる可能性がある。
本発明の一態様は、液体還元剤の給水時に、液体還元剤用タンク内部から空気が抜けなくなるのを抑制して、液体還元剤の吹き戻しを抑制する技術を提供する。
本発明の一態様に係るショベルは、上部旋回体と、上部旋回体に搭載されるエンジンと、上部旋回体の一部を構成する旋回フレームと、旋回フレームに搭載される液体還元剤用タンクと、液体還元剤用タンクの上部に取り付けられるフィラーと、フィラーの下端に存在する第1開口部を覆うように設けられた第1フィルタと、液体還元剤用タンク内の気体を、前記フィラーから前記液体還元剤用タンクに液体還元剤を補給する時に放出するように、前記液体還元剤用タンクの内部と前記フィラーの内部とを接続する管部と、を備え、前記管部は、前記第1開口部の下端より上方で前記液体還元剤用タンクを貫通する。
本発明の一態様は、液体還元剤の給水時に、液体還元剤用タンク内部から空気が抜けなくなるのを抑制して、液体還元剤の吹き戻しを抑制する。
図1は、実施形態に係るショベルの側面図である。 図2は、図1のショベルの上部旋回体を概略的に示す上面図である。 図3は、図1のショベルに搭載される排気ガス処理装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係るショベルの右側前部を左斜め上方から見た斜視図である 図5は、実施形態に係る上部旋回体の右側前部を右側から見た側面図である。 図6は、実施形態に係るショベルに設けられた尿素水タンクの右側前部を右斜め上方から見た斜視図である。 図7は、実施形態に係る尿素水タンクの縦断面図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
なお、以下の説明において、X軸正方向およびX軸負方向は、ショベル100の前方および後方である。また、Y軸正方向およびY軸負方向は、ショベル100の左方および右方である。また、Z軸正方向およびZ軸負方向は、ショベル100の上方および下方である。
図1は、一実施形態に係るショベル100の側面図である。図1に示すように、ショベル100は、下部走行体1、上部旋回体2、キャビン3、ブーム4、アーム5、およびバケット6を備える。
上部旋回体2は、旋回機構(図示せず)を介して、下部走行体1に搭載される。キャビン3は、上部旋回体2の左側前部に設けられている。キャビン3は、内部に運転席が設けられている。ブーム4は、上部旋回体2の前部中央に回動可能に設けられている。アーム5は、ブーム4の先端部に回動可能に設けられている。バケット6は、エンドアタッチメントの一例であり、アーム5の先端部に回動可能に設けられている。
図2は、図1のショベル100の上部旋回体2を概略的に示す上面図である。図2に示すように、上部旋回体2には、エンジンルーム7が形成されている。エンジンルーム7内には、ディーゼルエンジン8(「エンジン」の一例)が設置されている。また、ディーゼルエンジン8の左側(Y軸正側)には、冷却ファン12が設置されている。また、冷却ファン12の左側(Y軸正側)には、ラジエータ等を含む熱交換機ユニット13が設置されている。
また、ディーゼルエンジン8は、エンジンルーム7の外部に設置されたエアフィルタ9aおよび吸気管9bを通じて、外気を吸入する。さらに、ディーゼルエンジン8には、排気管9cが接続されている。排気管9cの下流側には、ディーゼルエンジン8から排出される排気ガス中の窒素酸化物(以下、NOxという)を浄化する排気ガス処理装置10が設置されている。
本実施形態では、排気ガス処理装置10は、還元剤として尿素水を用いた尿素選択還元型のNOx処理装置である。排気ガス処理装置10は、排気管9cに備えられた還元触媒(図示せず)の上流側に尿素水を噴射して排気ガス中のNOx(窒素酸化物)を還元し、この還元反応を還元触媒により促進してNOxを無害化する。
上部旋回体2の右側且つエンジンルーム7の前側には、前側から順に、尿素水タンク20、燃料タンク19、および作動油タンク18が並べて設けられている。尿素水タンク20(「液体還元剤用タンク」の一例)は、尿素水を蓄えるための容器である。尿素水タンク20は、尿素水供給ライン69および尿素水供給ポンプ70を介して、排気ガス処理装置10に接続されている。
図3は、図1のショベル100に搭載される排気ガス処理装置10の構成例を示す図である。ディーゼルエンジン8は、エンジンコントロールモジュール(以下、「ECM」とする)60により制御される。
エアフィルタ9aを通じて吸気管9b内に導入された空気は、ターボチャージャ61及びインタークーラ65等を通過してディーゼルエンジン8に供給される。そして、ディーゼルエンジン8からの排気ガスは、ターボチャージャ61を経た後にその下流の排気管9cに至り、排気ガス処理装置10により浄化処理が行われた後で大気中に排出される。
排気管9cには、排気ガス中の粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ66と、排気ガス中のNOxを還元除去する選択還元触媒67とが直列に設けられている。
選択還元触媒67は、還元剤の供給を受けて排気ガス中のNOxを連続的に還元除去する。本実施形態では取扱いの容易さから還元剤として尿素水(尿素水溶液)が用いられる。
排気管9cにおける選択還元触媒67の上流側には、選択還元触媒67に尿素水を供給するための尿素水噴射装置68が設けられている。尿素水噴射装置68は、尿素水供給ライン69を介して尿素水タンク20に接続されている。
また、尿素水供給ライン69の中間にはサプライモジュール(以下、「SM」とする)が設けられる。SMは、尿素水供給ポンプ70及びフィルタ71を含む。本実施形態では、SMは、尿素水タンク20と尿素水供給ポンプ70との間にフィルタ71が配置されるように構成される。
尿素水タンク20内に貯留された尿素水は、尿素水供給ポンプ70により尿素水噴射装置68に供給され、尿素水噴射装置68から排気管9cにおける選択還元触媒67の上流位置に噴射される。
尿素水噴射装置68から噴射された尿素水は選択還元触媒67に供給される。供給された尿素水は、選択還元触媒67内において加水分解されてアンモニアを生成する。このアンモニアが選択還元触媒67内で排気ガスに含まれるNOxを還元する。このようにして排気ガスの浄化が行われる。
第1NOxセンサ72及び第2NOxセンサ73は、排気ガス内のNOx濃度を検出するセンサである。本実施形態では、第1NOxセンサ72は尿素水噴射装置68の上流側に配置され、第2NOxセンサ73は選択還元触媒67の下流側に配置される。
尿素水残量センサ(検出装置の一例)74は、尿素水タンク20内の尿素水残量を検出するセンサであって、尿素水残量の情報を取得する。本実施形態では、尿素水残量センサ74は、タンク内部で上下方向に移動可能に設置され液面に浮かぶフロートの位置に基づいて尿素水残量を検出する所謂フロート式のセンサであるが、他の方式のものを用いてもよい。尿素水残量センサ74は、排気ガスコントローラ75に尿素水残量の情報を出力する。
尿素品質センサ(検出装置の一例)25は、尿素水タンク20内の尿素水の成分等を含む品質を検出するセンサであって、尿素水の品質の情報を取得する。尿素品質センサ25は、排気ガスコントローラ75に尿素品質の情報を出力する。
本実施形態では、尿素水タンク(液体還元剤用タンクの一例)20内部の尿素水(液体還元剤)に関する情報として、尿素水残量の情報、及び尿素品質の情報を示した例について説明した。しかしながら、本実施形態は、尿素水(液体還元剤)に関する情報を、尿素水残量の情報、及び尿素品質の情報に制限するものではなく、尿素水タンク(液体還元剤用タンクの一例)20内部の尿素水に関して計測した結果を示した情報であれば、どのような情報であってもよい。
第1NOxセンサ72、第2NOxセンサ73、尿素水残量センサ74、尿素品質センサ25、尿素水噴射装置68、及び尿素水供給ポンプ70は、排気ガスコントローラ75に接続されている。排気ガスコントローラ75は、第1NOxセンサ72及び第2NOxセンサ73のそれぞれで検出されるNOx濃度に基づき、尿素水噴射装置68及び尿素水供給ポンプ70を制御して適正量の尿素水が噴射されるようにする。
また、排気ガスコントローラ75は、尿素水残量センサ74から出力される尿素水残量に基づき、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水残量の割合を算出する。本実施形態では、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水残量の割合を尿素水残量比とする。例えば、尿素水残量比50%は、尿素水タンク20の容量の半分の尿素水が尿素水タンク20内に残存していることを表す。
排気ガスコントローラ75は通信手段を介してECM60と接続されている。また、ECM60は通信手段を介してショベルコントローラ76に接続され、ショベルコントローラ76は通信手段を介してモニター77に接続されている。モニター77には、警告、運転状態等が表示される。
なお、排気ガスコントローラ75はDCU(Dosing Control Unit)、ECM60はECU(Engine Control Unit)、ショベルコントローラ76はMCU(Main Control Unit)とも呼ぶことができる。
排気ガスコントローラ75が有している排気ガス処理装置10に関する各種情報は、ショベルコントローラ76が共有し得る構成となっている。なお、ECM60、排気ガスコントローラ75、及びショベルコントローラ76はそれぞれ、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、記憶装置等を含む演算装置である。
また、排気ガス処理装置10は、尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69に熱を供給する熱供給機能を有する。熱供給機能は、例えば、寒冷地での尿素水の凍結を防止するため、或いは、凍結した尿素水を溶解するために実行される。本実施形態では、冷却水の配管80を通過するディーゼルエンジン8のエンジン冷却水(例えばロング・ライフ・クーラント)を利用する。
具体的には、ディーゼルエンジン8を冷却した直後のエンジン冷却水は、比較的高い温度を維持しながら、配管80の第1部分81を通って第2部分82に至る。第2部分82は尿素水タンク20の外面に接する配管80の一部である。尿素水より高温のエンジン冷却水は第2部分82を流れるときに尿素水タンク20及びその内部にある尿素水に熱を供給する。
その後、エンジン冷却水は第3部分83及びSMに至る。第3部分83は尿素水供給ライン69に密着する配管80の一部である。尿素水より高温のエンジン冷却水は尿素水供給ライン69に沿う配管80の第3部分83を流れるときに尿素水供給ライン69及びその内部にある尿素水に熱を供給する。また、尿素水より高温のエンジン冷却水は、SM内に形成された流路を流れるときにSM(尿素水供給ポンプ70及びフィルタ71を含む)並びにその内部にある尿素水に熱を供給する。
その後、第2部分82及び第3部分83での熱の供給を終えて比較的低い温度となったエンジン冷却水は配管80の第4部分84を通って熱交換機ユニット13(図2参照)に至る。第4部分84は第3部分83及び第5部分85と熱交換機ユニット13との間に配索される配管80の一部であり、尿素水供給ライン69には密着しない。
なお、第5部分85は、尿素水噴射装置68を冷却するために用いられる配管80の一部である。高温状態の尿素水噴射装置68よりも低温のエンジン冷却水は第5部分85を流れるときに高温状態の尿素水噴射装置68から熱を奪い尿素水噴射装置68を冷却してその過熱を防止する。その後、熱の供給を受けて比較的高い温度となった(尿素水より高温の)エンジン冷却水は、尿素水供給ライン69に沿う部分85aを流れるときに尿素水供給ライン69及びその内部にある尿素水に熱を供給する。尿素水噴射装置68が低温状態にある場合には、低温状態の尿素水噴射装置68よりも高温のエンジン冷却水は第5部分85を流れるときに尿素水噴射装置68及びその内部にある尿素水に熱を供給する。その後、部分85aでの熱の供給を終えて比較的低い温度となったエンジン冷却水は、第3部分83を流れてきたエンジン冷却水と合流した後で第4部分84を通って熱交換機ユニット13に至る。
このようにして、熱供給機能は、エンジン冷却水を利用して尿素水タンク20、尿素水供給ライン69、SM、及び尿素水噴射装置68に熱を供給し、それらの内部にある尿素水の凍結を防止し、或いは、凍結した尿素水を溶解する。
次に、図4及び図5を参照し、上部旋回体2の右側前部の詳細について説明する。図4は、ショベル100の右側前部を左斜め上方から見た斜視図である。図5は、上部旋回体2の右側前部を右側から見た側面図である。なお、図5は昇降設備30の内部を透過的に示す。
昇降設備30は、作業者が上部旋回体2を昇降する際に用いる構造物である。本実施形態では、昇降設備30は燃料タンク19の前方に配置され、尿素水タンク20及び収納部21を覆う。
燃料タンク19はディーゼルエンジン8の燃料が貯留されるタンクであり、上部旋回体2の一部(底板)を構成する旋回フレーム31に強固に固定されている。また、燃料タンク19の下には燃料タンク用アンダーカバー31vが取り付けられる。燃料タンク用アンダーカバー31vは外側(底側)からアクセス可能なボルト等の締結部材によって旋回フレーム31に締結固定される。
尿素水タンク20は、SCRシステム(選択還元触媒システム)で用いられる液体還元剤としての尿素水溶液が貯留されるタンクであり、旋回フレーム31に強固に固定されている。また、尿素水タンク20の下には尿素水タンク用アンダーカバー31wが取り付けられる。尿素水タンク用アンダーカバー31wは、燃料タンク用アンダーカバー31vと同様、外側(底側)からアクセス可能なボルト等の締結部材によって旋回フレーム31に締結固定される。なお、エンジンの下に取り付けられるエンジン用アンダーカバー(図示せず)、ラジエータの下に取り付けられるラジエータ用アンダーカバー(図示せず)等も同様に外側(底側)からアクセス可能なボルト等の締結部材によって旋回フレーム31に締結固定される。
収納部21は収納スペースを区切る部材の集合であり、例えば、集合して箱、容器、仕切り等の形をとる。本実施形態では、収納部21は上部旋回体2においてブーム4を挟んでキャビン3の反対側に配置される。また、収納部21は昇降設備30と旋回フレーム31によって区切られる収納スペース21aを有する。収納スペース21aには、例えば、メンテナンス時に使用される工具類、給油用ポンプ等の収納物21bが収納される。また、収納部21の下には底板32が取り付けられる。ここで、収納スペース21aと尿素水タンク20が配置される空間との間は、板によって区切られてもよいし、板を設けずに空間が繋がっていてもよい。
図4に示すように、上部旋回体2の旋回フレーム31の前方には左右一対のブーム取り付け用の支持ブラケット17が立設される。また、支持ブラケット17の右側には燃料タンク19及び昇降設備30が配置される。また、昇降設備30の外側には作業者が昇降設備30を昇降する際に把持する手摺33が設けられる。
昇降設備30は、第1昇降部30Aと第2昇降部30Bを有する。第1昇降部30Aは、作業者が昇降するステップとして機能すると共に、尿素水タンク20を覆うカバー、及び収納部21の一部としても機能する。第2昇降部30Bは昇降設備30の最下段に位置する。第2昇降部30Bは金属製であり、旋回フレーム31に固定される。また、第2昇降部30Bは旋回フレーム31の前端部分から前方に突出した構成を有する。
また、昇降設備30は第1昇降部30Aにおける2つの踏板部44、45及び2つの蹴込板部48、49と第2昇降部30Bとを含む3段構造を有する。なお、第1昇降部30Aに設ける踏板部の数は2つに限定されるものではない。
また、踏板部44は開閉可能な開閉部として構成される。本実施形態では踏板部44は図5で示すように上開きとなるように構成される。作業者は、踏板部44を開くことで収納部21に対して工具等を出し入れできる。また、踏板部44は鍵44aで施錠可能である。
また、蹴込板部49は開閉可能な開閉部として構成される。本実施形態では蹴込板部49は横開きとなるように構成される。作業者は、蹴込板部49を開くことで尿素水タンク20のフィラー22にアクセスできる。
尿素水タンク20は、上部旋回体2の右側前部の旋回フレーム31上に搭載されている。
尿素水タンク20は、上部旋回体2の右側前部の旋回フレーム31上において、燃料タンク19の前方に隣接して配設される。また、尿素水タンク20は、上部旋回体2の前端部に配設される収納部21の後方に隣接して配設される。即ち、尿素水タンク20は、上部旋回体2の右側前部の旋回フレーム31上において、前後方向で、収納部21と燃料タンク19の間に配設される。
尿素水タンク20の前方に隣接する収納部21には、ショベルの整備・点検に必要な工具の他、例えば、給油ポンプ140等の電動装置が収容される場合がある。
図6は、本実施形態のショベル100に設けられた尿素水タンク20の右側前部を右斜め上方から見た斜視図である。図5に加えて、図6を用いて、尿素水タンク20の外部の形状について説明する。
図6に示すように、尿素水タンク20は、横断面が略矩形状で全体として略箱形状であって、フィラー22と、蓋体ユニット42とを含む。尿素水タンク20の本体部は、例えば、樹脂製である。なお、旋回フレーム31の上にタンク収納容器を設け、タンク収納容器を旋回フレーム31に締結し、当該タンク収納容器内に尿素水タンク20を収納してもよい。この場合、例えばタンク収納容器は鋼鉄製となる。
尿素水タンク20のタンク上面20aの前側(X軸正側)に、尿素水を尿素水タンク20の内部に補給する給液用の給液口20hが設けられ、給液口20hには、フィラー22が取り付けられる。尿素水は、フィラー22を介して尿素水タンク20の内部に補給される。
尿素水タンク20のタンク上面20aの後側(X軸負側)に、尿素水タンク20の内部に冷却水を案内するために後側開口部が設けられ、後側開口部には、蓋体ユニット42が設けられている。
フィラー22と蓋体ユニット42との間は、エアブリーザホース41が設けられている。エアブリーザホース41については後述する。
中継用ブラケット78は、燃料タンク19の前面に固定されている。中継用ブラケット78と蓋体ユニット42との間は2本の信号線74a、25a(尿素水残量センサ74用の信号線74a、及び尿素品質センサ25用の信号線25a)で接続されている。中継用ブラケット78は、信号線74a、25aの各々から送信されてきた信号を、排気ガスコントローラ75が識別可能なデータに変換し、当該データを排気ガスコントローラ75に送信する。
フィラー22の上端部にはアダプタ28が設けられている。アダプタ28の下端部に設けられたフランジ部を貫通するように複数の固定ネジ28aの各々で、フィラー22の上端部に設けられたフランジに埋め込まれた複数のナットの各々に螺合させる。これにより、フィラー22に対して、アダプタ28がネジ止め固定される。またアダプタ28にストレーナ28Aが篏合する。
さらに、アダプタ28の上端部にフィラーキャップ23が設けられている。
作業者は、フィラーキャップ23をフィラー22から取り外し、フィラー22の上部開口から尿素水を注入する。これにより、尿素水は、フィラー22を介して、尿素水タンク20内に補充される。
また、尿素水タンク20のタンク上面20aには、配管取付け口20i1,20i2が設けられている。
配管取付け口20i1は、尿素水タンク20内の尿素水供給ライン69(図3参照)と繋がっており、尿素水タンク20外の尿素水供給ライン69(図3参照)が接続される。なお、実際には、タンク上面20aには、2つの配管取付け口20i1が設けられており、一方の配管取付け口20i1には、尿素水を尿素水タンク20から取り出すための尿素水供給ライン69が接続され、他方の配管取付け口20i1には、尿素水を尿素水タンク20に戻すための尿素水供給ライン69が接続される。
配管取付け口20i2は、尿素水タンク20内の配管80と繋がっており、尿素水タンク20外の配管80が接続される。なお、実際には、タンク上面20aには、2つの配管取付け口20i2が設けられており、一方の配管取付け口20i2は、尿素水タンク20内の配管80から尿素水タンク20内を循環した冷却水を排出するために用いられ、他方の配管取付け口20i2は、尿素水タンク20内の配管80に尿素水タンク20内を循環する冷却水を送り込むために用いられる。
図7は、尿素水タンク20の縦断面図である。そこで、図7を参照し、尿素水タンク20の構造の詳細について説明する。
尿素水タンク20の本体は樹脂製であり、略直方体形状を有する。尿素水タンク20は、タンク上面20a、タンク底面20b、タンク前面20c、タンク後面20d、および一対のタンク側面(図示省略)を有して構成されている。
タンク上面20aには、給液口20hが形成されている。この給液口20hには、フィラー22が上方に突出して設けられている。また、フィラー22には下方に突出するように液面規制部材22dが設けられている。
フィラー22は、尿素水タンク20(液体還元剤用タンクの一例)の上部に取り付けられており、尿素水を尿素水タンク20に補給する際に、尿素水を尿素水タンク20の給液口20hに導く。フィラー22は、固定ネジ22cによって、タンク上面20aにネジ止め固定されている。フィラー22の上端部には、アダプタ28が、固定ネジ28aによってネジ止め固定されている。アダプタ28の上端に存在する上端開口部(第2開口部の一例)には、フィラーキャップ23が着脱可能に設けられる。フィラー22には、Z軸方向及びX軸方向に延伸している面形状のリブ24が設けられている。リブ24は、フィラー22の高さ方向(Z軸方向)及び前後方向(X軸方向)の力を支持する。
フィラーキャップ(第2蓋体の一例)23は、(図示しない)エアブリーザを備えている。フィラーキャップ23にエアブリーザが設けられているので、フィラーキャップ23がフィラー22に装着されている間は、尿素水タンク20内部の空気を抜いて内圧を一定に保つと共に、外部などから塵、埃等が尿素水タンク20内部に入るのを抑制できる。
尿素水タンク20のタンク上面20aには、後側開口部が設けられ、後側開口部には、後側開口部を閉塞する蓋体ユニット(第1蓋体の一例)42が設けられる。
蓋体ユニット42には、尿素水残量センサ74が取り付けられると共に、2本の信号線74a、25aが取り付けられる。2本の信号線74a、25aは、尿素水残量センサ74及び尿素品質センサ25と、中継用ブラケット78と、の間を通信可能に接続する。
また、蓋体ユニット42には、その上面と下面の間、即ち、尿素水タンク20の外部と内部との間を貫通する複数の貫通孔が設けられ、尿素水を加熱するエンジン冷却水の配管80、尿素水供給ライン69、(図示しない)尿素水戻りライン、及び、エアブリーザホース41用のポート41c(接続部材の一例)等が挿通されている。即ち、配管80、尿素水供給ライン69、尿素水戻りライン、及びポート41c等は、蓋体ユニット42において、尿素水タンク20の内部と外部との間を貫通している。つまり、尿素水タンク20の蓋体ユニット42に設けられた複数の貫通孔には、エアブリーザホース41用のポート41cを挿通するための貫通孔(第1貫通孔の一例)が含まれている。
なお、(図示しない)尿素水戻りラインは、尿素水供給ポンプ70から尿素水噴射装置68に供給されなかった、即ち、未使用の尿素水を尿素水タンク20に戻すために使用される。
このように、蓋体ユニット42は、エアブリーザホース41用のポート41cを有すると共に、2本の信号線74a、25a、配管80、尿素水供給ライン69、及び、(図示しない)尿素水戻りライン等を支持している。
アダプタ28とフィラー22との間には、ストレーナ(第2フィルタの一例)28Aを有する。ストレーナ28Aは、フィラー22の内径より小さい外径の略円筒形状を有し、フィラー22の筒内に配置される。ストレーナ28Aは、例えば、金属メッシュフィルタであって、アダプタ28の上部開口から注入された尿素水に含まれる異物を除去する。これにより、ストレーナ28Aは、尿素水タンク20の内部への異物の混入を抑制する。
液面規制部材22dは、尿素水を尿素水タンク20内に導くとともに、尿素水タンク20内に補充された尿素水の液面の高さ位置を規制する。尿素水は、液面規制部材22dを有するフィラー22を介して、給液口20hから尿素水タンク20内に補給される。
また、尿素水タンク20のタンク底面20bには、ドレインプラグ27が設けられている。ドレインプラグ27は、尿素水タンク20内に残留する尿素水を排水する際に取り外される。
尿素水残量センサ74は、配管取付け口20i1の直下の液面の位置を検出する。尿素水供給ライン69は、配管取付け口20i1から直下に延び、タンク底面20bの中央で尿素水を吸い上げる。尿素水残量センサ74には信号線74aが接続され、この信号線74aが尿素水タンク20のタンク上面20aから外部に引き出されて、燃料タンク19の前面に固定された中継用ブラケット78(図6参照)を介して、排気ガスコントローラ75に接続される。
配管80の第2部分82は、配管取付け口20i1,20i2から直下に延び、タンク底面20b近傍で略直角に曲がり、タンク底面20bに沿って延びる。
尿素品質センサ25は、配管80の第2部分82の折れ部の近傍に設置される。尿素品質センサ25には信号線25aが接続され、この信号線25aが尿素水タンク20のタンク上面20aから外部に引き出されて、燃料タンク19の前面に固定された中継用ブラケット78(図6参照)を介して、排気ガスコントローラ75に接続される。
本実施形態では、尿素品質センサ25は、尿素水タンク20の内部の尿素水を解凍するための不凍液を通す配管(配管80の第2部分82)が折れ曲がる折部の近傍に配置される。これにより、尿素品質センサ25の周囲には常に液化した尿素水が存在する状態にできるとともに、給水時に直接尿素水が当たるのを抑制して、尿素水の品質計測を安定して行うことができる。
なお、図7に示すように、尿素水残量センサ74において満水とされる満水位置A2は、液面規制位置A1よりも僅かに下方にある。これにより、尿素水が液面規制位置A1に達する前に、尿素水残量センサ74によって満水を検知することができ、したがって、いつまでたっても満水を検知できないといった不具合を回避することができる。なお、満水位置A2は、液面規制位置A1と同位置であってもよい。
フィラー22の液面規制部材22dの下端に存在する下端開口部(第1開口部の一例)には、インレットフィルタ(第1フィルタの一例)43が設けられている。
インレットフィルタ43は、例えば、布地を編み上げた袋状のフィルタである。インレットフィルタ43は、液面規制部材22dの下端部近傍に、樹脂製の結束バンド47によって固定されている。
一方、ストレーナ28Aは、フィラー22の下端開口部(第1開口部の一例)と、フィラー22の上端開口部(第2開口部の一例)との間に設けられている。
従って、インレットフィルタ43は、ストレーナ28Aよりも下流側に設けられたフィルタであって、ストレーナ28Aを通り抜ける細かい異物を除去する。換言すれば、ストレーナ28A(第2フィルタの一例)の目の粗さは、インレットフィルタ43(第1フィルタの一例)の目の粗さと比べて、大きく(粗く)形成されている。
インレットフィルタ43は、フィラー22から流入してきた尿素水から、細かい異物を除去して、尿素水を尿素水タンク20内部に流出させる。尿素水タンク20内に尿素水が流入するのに伴い、尿素水タンク20内部の空気が、インレットフィルタ43を介して、フィラー22から排出される。
このように、インレットフィルタ43に異物が蓄積されていない状況では、尿素水の流入に伴い、空気が排出される。
しかしながら、インレットフィルタ43に異物43aが蓄積されてきた場合、例えば、異物43aが、尿素水の流れを抑制するため、尿素水の方向603に沿った流れを阻害する。このような例では、尿素水は、方向601、602に沿って尿素水タンク20内部に流入する。一般的に空気は、インレットフィルタ43のうち、尿素水が流入している部分よりも、上方の部分を通り抜けて、フィラー22から排出される。
このため、インレットフィルタ43内に異物が蓄積されるに従って、空気が通り抜け可能な部分が狭くなっていく。このような状況において、フィラー22から尿素水が給水されると、尿素水タンク20内部の空気が、尿素水タンク20の外部に抜け出すことができず、尿素水タンク20内部において、流入する尿素水の抵抗として機能する。この結果、給水時における尿素水の吹き戻しが生じる可能性がある。
そこで、本実施形態では、尿素水タンク20の蓋体ユニット42と、フィラー22と、の間を、エアブリーザホース41(管部の一例)で接続する。換言すれば、エアブリーザホース41(管部の一例)は、尿素水タンク20内の空気(気体の一例)を、フィラー22から尿素水タンク20に尿素水(液体還元剤の一例)を補給する時に放出するように、尿素水タンク20の内部とフィラー22の内部とを接続している。このように、エアブリーザホース41の接続先は、尿素水タンク20の蓋体ユニット42であるため、フィラー22の下端開口部(第1開口部の一例)より上方で貫通している。したがって、エアブリーザホース41は、尿素水タンク20内の空気のみを放出できる。
エアブリーザホース41は、例えば、空気が通ることが可能なように中空で、可撓性を有するゴム製のホース本体41bの他に、当該ホース本体41bの端部にポート41aと、ポート41cとを含んでいる。具体的には、エアブリーザホース41は、ホース本体41bの両端をポート41a、及びポート41cに差し込み、締結具等により固定することで形成されている。
ポート41aは、略円筒形状を有する。ポート41aは、フィラー22の外周面に立設され、その一端部は、フィラー22の本体の内部に開放され、その他端部は、フィラー22の本体の外部に開放される。即ち、ポート41aは、フィラー22の略円筒形状の内部と外部との間に形成された貫通孔(第2貫通孔の一例)によって、連通させている。
貫通孔(第2貫通孔の一例)は、ストレーナ28Aよりも下流側に設けられている。これにより、貫通孔から排出された空気は、ストレーナ28Aを介して外部に排出される。換言すれば、外部と貫通孔との間にストレーナ28Aが設けられているので、異物が貫通孔を介して尿素水タンク20に入るのを抑制できる。
また、貫通孔(第2貫通孔の一例)は、フィラー22の下端開口部よりも、フィラー22の上端開口部に近く、またポート41aが上方向向きとなる位置に設けられている。つまり、貫通孔(第2貫通孔の一例)が、フィラー22の上端開口部近傍に設けられているので、貫通孔から排出された空気を外部に排出することを容易にし、また給水時に尿素水がエアブリーザホースに流入する事を防止している。これにより、尿素水タンク20内の空気が抵抗になるのを抑制して、給水効率を向上させることができる。
なお、本実施形態に係るポート41aは、フィラー22と一体成形されている例について説明するが、フィラー22とは別に成形された後、溶着等によりフィラー22の外周面に結合されてもよい。
ポート41cは、例えば、樹脂製の管形状であって、蓋体ユニット42に差し込まれているが、蓋体ユニット42と一体成型してもよい。ポート41cには、エアブリーザホース41を介して空気を排出するための貫通孔が形成されている。ポート41cの一方の端部近傍では、90度折れ曲がっている折部が設けられている。また、ポート41cは、他方の端部側がZ軸負方向に突出した管部材であって、当該他方の端部が、液面規制部材22dと略同一の高さに形成されている。これにより、ポート41cは、液面規制部材22dと同様の機能を実現して、尿素水タンク20内に補充された尿素水の液面の高さ位置を規制する。また、当該他方の端部は、液面規制部材22dと略同一の高さに形成されることに制限するものではなく、液面規制部材22dより上方でもよい。
エアブリーザホース41は、一端部には、ポート41aが挿し込まれ、その他端部には、ポート41cの折部近傍の一方の端部側に差し込まれている管部である。これにより、エアブリーザホース41は、尿素水タンク20の上部に設けられた貫通孔と、フィラー22に設けられた貫通孔とを接続しているので、インレットフィルタ43を介さずに、尿素水タンク20の内部とフィラー22の内部との間で空気の移動が可能となる。
具体的には、尿素水タンク20に尿素水を給水している時に、エアブリーザホース41は、液面規制部材22dと略同一の高さより下方(Z軸負方向)に存在する空気をポート41cから取り込んで、ポート41aから当該空気をフィラー22に排出する。フィラー22に排出された空気は、ストレーナ28Aを介して、尿素水タンク20の外部に排出される。
従って、本実施形態に係る尿素水タンク20では、尿素水を給水している時に、尿素水がインレットフィルタ43を介することで、異物が尿素水タンク20内に入るのを抑制できる。そして、インレットフィルタ43に異物が蓄積されたため、尿素水を給水している時に、尿素水タンク20内部の空気がインレットフィルタ43を介して尿素水タンク20の外側に排出されるのが難しくなった場合でも、尿素水タンク20内部の空気は、エアブリーザホース41を通って、尿素水タンク20の外側に排出できる。
本実施形態に係る尿素水タンク20では、蓋体ユニット42に、ポート41cを差し込むための貫通孔を設ける例について説明した。しかしながら、本実施形態は、貫通孔が設けられる位置は、蓋体ユニット42に制限するものではなく、尿素水タンク20のタンク上面20aであればよい。
(変形例)
上述した実施形態では、尿素水タンク20の蓋体ユニット42に、ポート41cを差し込むための貫通孔を設ける例を示した。貫通孔を設ける位置は、尿素水タンク20のタンク上面20aに制限するものではなく、タンク前面20c、タンク後面20d、及び一対のタンク側面(図示省略)のうちいずれか一つの面に設けてもよい。なお、他の構成については上述した実施形態と同様として説明を省略する。
例えば、図7に示されるタンク後面20dのうち、液面規制位置A1より上方に貫通孔を設ける。当該貫通孔には、ポート41c'が差し込まれている。エアブリーザホース41は、ホース本体41bの端部をポート41c'に差し込み、締結具等により固定することで形成されている。
ポート41c'は、例えば、樹脂製の管形状であって、タンク後面20dにX軸方向に設けた貫通孔(第1貫通孔の一例)に差し込まれている。ポート41c'には、エアブリーザホース41を介して空気を排出するための貫通孔が形成されている。タンク後面20dにX軸方向に設けた貫通孔(第1貫通孔の一例)は、フィラー22の下端開口部(第1開口部の下端の一例)より上方で貫通している。
ポート41c'は、尿素水タンク20内部で、X軸方向からZ軸負方向に90度折れ曲がっている折部が設けられている。また、ポート41cは、折部で折れ曲がった後に設けられている端部が、フィラー22の下端開口部(第1開口部の下端の一例)と同じ高さとに形成されている。これにより、ポート41c'は、液面規制部材22dと同様の機能を実現して、尿素水タンク20内に補充された尿素水の液面の高さ位置を規制する。このため、本変形例においては、タンク後面20dにX軸方向に設けた貫通孔を、フィラー22の下端開口部より上方に形成する。なお、折部で折れ曲がった後に設けられている端部は、液面規制部材22dと略同一の高さに形成されることに制限するものではなく、液面規制部材22dより上方でもよい。
なお、本変形例では、タンク後面20dに貫通孔を設けた例について説明したが、タンク後面20dに貫通孔を設ける手法に制限するものではなく、タンク前面20c、又はタンク側面に貫通孔を設けてもよい。タンク前面20c、又はタンク側面に貫通孔を設けた場合に用いられるポートは、タンク後面20dに差し込んだポート41c'と同様として説明を省略する。当該変形例の構成であっても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
上述した実施形態及び変形例においては、尿素水タンク20のフィラー22と、尿素水タンク20の上部に設けた蓋体ユニット42と、の間をエアブリーザホース41で接続した。これにより、尿素水の給水時に、尿素水タンク20内部の空気は、フィラー22の下端に設けられたインレットフィルタ43を介することなく、エアブリーザホース41を介してフィラー22から外部に排出される。これにより、尿素水タンク20内部の空気が抵抗となるのを抑制して、尿素水の吹き戻しを抑制できる。
また、インレットフィルタ43に異物が蓄積された場合でも、尿素水タンク20の空気を排出できるので、インレットフィルタ43を交換するまでの期間を長くできる。これにより、尿素水タンク20のメンテナンスの負担を軽減すると共に、インレットフィルタ43の交換を抑制することでコストを軽減することができる。
さらに、エアブリーザホース41と接続するポート41cが、蓋体ユニット42に設けられている。蓋体ユニット42は、信号線74a、25a、及び配管80等を支持するために設けられたものであるため、尿素水タンク20本体に新たに貫通孔を設けることを抑制できる。したがって、本実施形態に係る尿素水タンク20では、尿素水タンク20を新たな形状にすることを抑制できるので、メンテナンス性を向上させることができる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本発明の技術的範囲に属する。
100 ショベル
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 キャビン
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
8 ディーゼルエンジン
19 燃料タンク
20 尿素水タンク
22 フィラー
23 フィラーキャップ
28 アダプタ
28A ストレーナ
31 旋回フレーム
42 蓋体ユニット
41 エアブリーザホース
78 中継用ブラケット
74a、25a 信号線

Claims (5)

  1. 上部旋回体と、
    前記上部旋回体に搭載されるエンジンと、
    前記上部旋回体の一部を構成する旋回フレームと、
    前記旋回フレームに搭載される液体還元剤用タンクと、
    前記液体還元剤用タンクの上部に取り付けられるフィラーと、
    前記フィラーの下端に存在する第1開口部を覆うように設けられた第1フィルタと、
    前記液体還元剤用タンク内の気体を、前記フィラーから前記液体還元剤用タンクに液体還元剤を補給する時に放出するように、前記液体還元剤用タンクの内部と前記フィラーの内部とを接続する管部と、を備え、
    前記管部は、前記第1開口部の下端より上方で前記液体還元剤用タンクを貫通する、
    を備えるショベル。
  2. 前記液体還元剤用タンクの上部に設けられ、前記管部を挿通するための第1貫通孔を有する第1蓋体を、さらに備え、
    前記第1蓋体は、前記第1貫通孔に有すると共に前記管部を接続するための接続部材を有し、前記液体還元剤用タンク内部の液体還元剤に関する情報を取得する検出装置の信号線を支持する、
    請求項1に記載のショベル。
  3. 前記フィラーの上端に存在する第2開口部には、着脱可能な第2蓋体が設けられ、
    前記第2蓋体は、エアブリーザを含んでいる、
    請求項1又は2に記載のショベル。
  4. 前記フィラーのうち、前記第1開口部と、前記フィラーの上端に存在する第2開口部との間に、第2フィルタをさらに備え、
    前記フィラーは、前記管部を挿通するための第2貫通孔を有し、
    前記第2貫通孔は、前記第2フィルタよりも下流側に設けられている、
    請求項1乃至3のいずれか一つに記載のショベル。
  5. 前記第1フィルタは、布製のインレットフィルタである。
    請求項1乃至4のいずれか一つに記載のショベル。
JP2021160985A 2021-09-30 2021-09-30 ショベル Pending JP2023050725A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021160985A JP2023050725A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 ショベル
CN202221869989.6U CN218060475U (zh) 2021-09-30 2022-07-08 挖土机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021160985A JP2023050725A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 ショベル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023050725A true JP2023050725A (ja) 2023-04-11

Family

ID=84399774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021160985A Pending JP2023050725A (ja) 2021-09-30 2021-09-30 ショベル

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2023050725A (ja)
CN (1) CN218060475U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN218060475U (zh) 2022-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5439634B1 (ja) 排気ガス後処理装置を搭載した建設車両
JP5490739B2 (ja) 建設機械
WO2014069026A1 (ja) 排気ガス後処理装置を搭載した建設車両
WO2015053273A1 (ja) ショベル
KR101628798B1 (ko) 환원제 탱크 및 작업 차량
KR101776120B1 (ko) 건설기계
KR101834979B1 (ko) 건설 기계
JP6541972B2 (ja) ショベル
CN105745410A (zh) 发动机装置
CN105121205A (zh) 发动机装置
CN111051110B (zh) 工程机械
JP2023050725A (ja) ショベル
JP2018127777A (ja) ショベル
CN110295638B (zh) 挖土机
JP6765784B2 (ja) ショベル
JP6769782B2 (ja) ショベル
JP2014238064A (ja) エンジン装置
JP5438249B1 (ja) ダンプトラック
JP7025307B2 (ja) 建設機械
JP6893764B2 (ja) ショベル
CN213062143U (zh) 挖土机
JP7478649B2 (ja) 建設機械
JP7511435B2 (ja) 建設機械
JP7034798B2 (ja) ショベル
JP2019163733A (ja) 排気ガス浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20240515