JP6893764B2 - ショベル - Google Patents

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Description

本発明は、ショベルに関する。
近年、ディーゼルエンジンを搭載するショベルでは、高次の排ガス規制に対応すべく、ディーゼルエンジンの排気系に排気ガスを浄化する排気ガス処理装置が設けられる場合がある。この種の排ガス処理装置は、例えば、尿素水溶液等の液体還元剤(処理剤)を用いて排気ガス中の窒素酸化物(以下、「NOx」と称する)を浄化し、該処理剤は、樹脂製の貯蔵タンクに貯蔵され、該貯蔵タンクから排気ガス処理装置に供給される。
通常、処理剤を貯蔵する貯蔵タンクは、内部の気圧(内圧)の変動に対応するため、内部と外部(外気)の間を連通するエア抜き管を備える(例えば、特許文献1)。
特開2015−148186号公報
しかしながら、特許文献1に開示されるエア抜き管のようにその長さが比較的短い場合、内圧の変化により、エア抜き管を通じて貯蔵タンク内にごみ(ダスト)が侵入する可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、内圧の変化によるエア抜き管を介した貯蔵タンク内へのごみの侵入を抑制することが可能なショベルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、一実施形態において、
エンジンの排気ガスを浄化する処理剤を貯蔵する貯蔵タンクと、
前記貯蔵タンクに設けられ、前記貯蔵タンクの内気と外気との間で気体を連通させる内外気移動経路と、
前記内外気移動経路に設けられ、前記内外気移動経路を通じて導入される外気中のダストを分離するダスト分離部と、を備え、
前記ダスト分離部は、前記ダストを堆積させる収容部を含み、前記収容部の空間が前記内外気移動経路を除いて密閉される、
ショベルが提供される。

上述の実施形態によれば、内圧の変化によるエア抜き管を介した貯蔵タンク内へのごみの侵入を抑制することが可能なショベルを提供することができる。
ショベルの一例を示す側面図である。 ショベルの上部旋回体を概略的に示す平面図である。 排気ガス処理装置の構成の一例を概略的に示す構成図である。 ショベルにおける尿素水タンクの搭載位置の一例を概略的に示す斜視図である。 尿素水タンクの構成の一例を示す斜視図である。 エア抜き装置の構成の一例を示す断面図である。 エア抜き装置の構成の他の例を示す断面図である。 エア抜き装置の構成の更に他の例を示す断面図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
尚、添付の全図面の中の記載で、同一又は対応する部材又は部品には、同一又は対応する参照符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面は、特に断わらない限り、部材もしくは部品間の相対比を示すことを目的としない。従って、具体的な寸法は、以下の限定的でない実施形態に照らし、当業者により決定することができる。また、以下で説明する実施形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施形態に記述される全ての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
まず、図1、図2を参照して、本実施形態に係るショベルの基本構成について説明する。以下、ブーム4(図1、図2参照)の延在する方向(図2中の矢印X1で示す方向)を「前」、その反対方向(図2中の矢印X2で示す方向)を「後」とする前提で説明を進める。
図1は、本実施形態に係るショベルの一例を示す側面図である。
本実施形態に係るショベルは、下部走行体1の上部に上部旋回体2が旋回可能に搭載され、上部旋回体2の前部における一側(例えば、左側)にキャブ3が設けられている。また、上部旋回体2の前方中央部にブーム4が俯仰可能に枢着され、ブーム4の先端部にはアーム5が上下回動可能に連結されている。更に、アーム5の先端部には、バケット6が上下回動可能に取り付けられている。
図2は、上部旋回体2を概略的に示す平面図である。
図2に示すように、上部旋回体2にはエンジンルーム7が形成される。
エンジンルーム7内には、ディーゼルエンジン8が搭載されている。ディーゼルエンジン8は、その回転軸を略左右方向に合わせる態様で、配置されている。
また、エンジンルーム7内におけるディーゼルエンジン8の左端部には、ディーゼルエンジン8の動力で駆動される冷却ファン11が設けられると共に、冷却ファン11の左方には、ラジエータ等を含む熱交換器ユニット13が搭載されている。
また、エンジンルーム7内において、ディーゼルエンジン8には、排気管9が接続され、排気管9の下流側には、ディーゼルエンジン8の排気ガス中のNOxを浄化する排気ガス処理装置10が搭載されている。
排気ガス処理装置10は、例えば、排気ガス中のNOxを浄化する処理剤として液体還元剤を用いた選択還元型のNOx処理装置である。排気ガス処理装置10は、排気管9に備えられた選択還元触媒67(図3参照)の上流側に液体還元剤(例えば、尿素水溶液)を噴射して排気ガス中のNOxを還元し、この還元反応を還元触媒により促進してNOxを無害化する。以下、液体還元剤は、尿素水溶液(以下、単に「尿素水」と称する)である前提で説明を進める。
図2に示すように、上部旋回体2には、尿素水を貯蔵する尿素水タンク20(貯蔵タンクの一例)が搭載されている。本例では、尿素水タンク20は、上部旋回体2のブーム4を挟んでキャブ3の反対側、即ち、右側前部に配設されている。尿素水タンク20の前方には、工具箱21が隣接して搭載されている。また、尿素水タンク20の後方には、燃料タンク19が隣接して搭載されている。
次に、図3を参照して、排気ガス処理装置10の構成について説明する。
図3は、排気ガス処理装置10の構成の一例を概略的に示す構成図である。排気ガス処理装置10は、上述の如く、ディーゼルエンジン8から排気管9を通じて排出される排気ガスを浄化する。
尚、ディーゼルエンジン8は、エンジンコントロールモジュール(以下、「ECM」と称する)60により作動制御される。
ディーゼルエンジン8から排気マニホールド(不図示)を通じて排出される排気ガスは、ターボチャージャ61を通過し、その下流の排気管9に至り、排気ガス処理装置10により浄化処理が行われた後、大気中に排出される。
一方、エアクリーナ63を通じて吸気管64内に導入された吸入空気は、ターボチャージャ61及びインタークーラ65等を通過してディーゼルエンジン8に供給される。
排気管9には、排気ガス中の粒子状物質を捕集するディーゼルパティキュレートフィルタ(DPF)66と、排気ガス中のNOxを還元除去する選択還元触媒67とが直列に設けられている。
選択還元触媒67は、液体還元剤の供給を受けて排気ガス中のNOxを連続的に還元除去する。本実施形態では、取扱いの容易さから、上述の如く、液体還元剤として尿素水が用いられる。
排気管9における選択還元触媒67の上流側の部分(排気管9a)には、選択還元触媒67に尿素水を供給する尿素水噴射弁68が設けられている。尿素水噴射弁68は、尿素水供給ライン69を介して尿素水タンク20に接続されている。
また、尿素水供給ライン69には、尿素水供給ポンプ70が設けられる。
また、尿素水供給ライン69の尿素水タンク20内の一端部には、フィルタを内蔵するストレーナ71が設けられる。ストレーナ71内のフィルタは、尿素水に含まれるゴミを捕捉(吸着)する。
尚、フィルタの配設位置は、尿素水供給ライン69上であれば、任意であってよく、例えば、尿素水供給ライン69における尿素水タンク20の外にある部分に配設される態様であってもよい。
尿素水タンク20内に貯蔵される尿素水は、尿素水供給ポンプ70により尿素水噴射弁68に供給され、尿素水噴射弁68から排気管9における選択還元触媒67の上流位置(排気管9a)に噴射される。
尿素水噴射弁68から噴射された尿素水は、選択還元触媒67に到達する前に排気管9(排気管9a)内で熱分解、加水分解されてアンモニアを生成する。当該アンモニアが選択還元触媒67内で排気ガスに含まれるNOxを還元し、排気ガスが浄化される。
NOxセンサ72は、尿素水噴射弁68の上流側に配設されている。また、NOxセンサ73は、選択還元触媒67の下流側に配設されている。NOxセンサ72、73は、それぞれの配設位置における排気ガス中のNOx濃度を検出する。
尿素水タンク20には、尿素水残量センサ74が配設されている。尿素水残量センサ74は、尿素水タンク20内の尿素水残量を検出する。
また、尿素水タンク20には、エア抜き装置90が取り付けられる。エア抜き装置90は、尿素水タンク20の内部の空気(内気)と外部の空気(外気)との間を連通させる。これにより、尿素水タンク20の温度変化や尿素水供給ポンプ70の作動による残量の変化等に伴う、尿素水タンク20の内部の圧力(以下、「内圧」と称する)の変化に応じて、外気を取り込んだり、内気を外部に逃がしたりすることができる。エア抜き装置90は、尿素水タンク20内部における尿素水の上方の空気部分(内気)と外気との間を連通させるエア抜き管91と、エア抜き管91における外気導入口と尿素水タンク20との間に設けられるダスト分離容器92(ダスト分離部の一例)を含む。エア抜き装置90の詳細は、後述する。
上記したNOxセンサ72,73、尿素水残量センサ74、尿素水噴射弁68、及び尿素水供給ポンプ70は、排気ガスコントローラ75に接続されている。排気ガスコントローラ75は、NOxセンサ72,73で検出されるNOx濃度に基づき、尿素水噴射弁68及び尿素水供給ポンプ70により適正量の尿素水が噴射されるように噴射量制御を行う。
また、排気ガスコントローラ75は、尿素水残量センサ74から出力される尿素水残量に基づき、尿素水タンク20の全容積に対する尿素水残量の割合(以下、「尿素水残量比」と称する)を算出する。例えば、尿素水残量比50%は、尿素水タンク20の容量の半分の尿素水が尿素水タンク20内に残存していることを示す。
排気ガスコントローラ75は、所定の通信手段を介してディーゼルエンジン8の制御を行うECM60と接続されている。また、ECM60は、所定の通信手段によりショベルコントローラ76に接続されている。即ち、排気ガスコントローラ75が有する排気ガス処理装置10に関する各種情報は、ショベルコントローラ76との間で共有し得る構成となっている。
尚、ECM60、排気ガスコントローラ75、ショベルコントローラ76は、それぞれ、CPU、RAM、ROM、入出力ポート、記憶装置等を含むマイクロコンピュータを中心に構成されてよい。
また、ショベルコントローラ76には、モニタ77(表示装置の一例)が接続されている。モニタ77は、キャブ3内の操縦席に着座するオペレータから視認可能な位置に搭載される。モニタ77には、例えば、各種警告やショベルの運転条件等が表示される。
また、排気ガス処理装置10は、尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69の凍結を防止する凍結防止機構を有する。本例では、凍結防止機構は、配管80を通過するディーゼルエンジン8を冷却する冷却水(以下、「エンジン冷却水」と称する)を利用する。具体的には、ディーゼルエンジン8を冷却した直後のエンジン冷却水は、比較的高い温度を維持しながら配管80の第1部分80aを通って第2部分80bに至る。配管80の一部分である第2部分80bは、例えば、尿素水タンク20の外面に接する態様であってもよいし、尿素水タンク20の内部を通過する態様であってもよい。エンジン冷却水は、第2部分80bを流れるときに、尿素水タンク20の外面を通じて、或いは、直接的に、尿素水タンク20内の尿素水に熱を供給する。その後、エンジン冷却水は、尿素水供給ライン69に沿うように設置される配管80の第3部分80cを流れるときに尿素水供給ライン69及びその内部にある尿素水に熱を供給する。その後、熱の供給を終えて比較的低い温度となったエンジン冷却水は、配管80の第4部分80dを通ってディーゼルエンジン8に至る。このようにして、凍結防止機構は、エンジン冷却水を利用して尿素水タンク20内の尿素水及び尿素水供給ライン69に熱を供給し、尿素水タンク20及び尿素水供給ライン69の凍結を防止する。
次に、図4、図5を参照して、尿素水タンクの構成について説明をする。
図4は、尿素水タンクの搭載態様の一例を概略的に示す斜視図である。また、図5は、尿素水タンク20の具体的な構成の一例を示す斜視図であり、具体的には、尿素水タンク20を右前方から見た斜視図である。
尚、図5の説明において、必要に応じて、尿素水タンク20の尿素水の補給作業時において作業者側に近い手前側(図中矢印X2方向側)を前方と称し、奥側(図中矢印X1方向側)を後方と称する場合がある。また、前後方向に直交する図中矢印Y1で示す方向を左方と称し、図中矢印Y2で示す方向を右方と称する場合がある。
図4に示すように、上部旋回体2の旋回フレーム14の前部には左右一対のブーム4を上部旋回体2に取り付けるための支持ブラケット17(17L,17R)が立設されている。また、ブーム4を支持ブラケット17L,17Rに枢着するブームフートピン18は、支持ブラケット17L,17Rに形成される挿通孔172L,172Rに抜き差しされる。また、支持ブラケット17Rの右方、即ち、上部旋回体2における右側前部には、尿素水タンク20が配置される。
尚、上述の如く、尿素水タンク20に近接して燃料タンク19、工具箱21(図2参照)が配置されてよい。また、尿素水タンク20に近接してサンプタンクが配置されてもよい。
尿素水タンク20は、例えば、樹脂製であり、内部に尿素水が貯蔵される。尿素水タンク20は、上述の如く、尿素水供給ライン69及び尿素水噴射弁68等を介して排気管9(排気管9a)に接続され、尿素水タンク20内の尿素水は、尿素水供給ライン69を介し尿素水噴射弁68から排気管9aに噴射される(図3参照)。
図5に示すように、尿素水タンク20は、横断面が略矩形状で全体として略箱形状のタンク本体20aと、タンク本体20aを収納し保持するタンク収納容器12を含む。尿素水タンク20は、例えば、タンク収納容器12を旋回フレーム14に締結することにより、上部旋回体2に固定される。
タンク収納容器12は、タンク本体20aを下方から保持するタンク補強部材15と、タンク本体20aを上方から保持するタンクブラケット26を含む。
タンク本体20aの前側上部には、傾斜面20bが形成されている。具体的には、傾斜面20bは、後上がり(即ち、前下がり)の態様で、傾斜している。
傾斜面20bには、給液口(不図示)が設けられ、給液口には、フィラー30が着脱可能に取り付けられる。尿素水は、フィラー30を介して給液口からタンク本体20a内に補給される。
タンク本体20aの上面には、開口(不図示)が設けられ、該開口には、開口を閉塞する蓋体ユニット40が設けられる。
蓋体ユニット40には、尿素水残量センサ74が取り付けられると共に、その上面には、尿素水残量センサ74と排気ガスコントローラ75との間を通信可能に接続する通信線74aが取り付けられる。また、蓋体ユニット40には、その上面と下面の間、即ち、尿素水タンク20の外部と内部との間を貫通する複数の貫通孔が設けられ、尿素水を加熱するエンジン冷却水の配管80、尿素水供給ライン69、尿素水戻りライン78、及びエア抜き管91等が挿通されている。即ち、配管80、尿素水供給ライン69、尿素水戻りライン78、及びエア抜き管91等は、蓋体ユニット40において、尿素水タンク20の内部と外部との間を貫通している。
尚、尿素水戻りライン78は、尿素水供給ポンプ70から尿素水噴射弁68に供給されなかった尿素水を尿素水タンク20に戻すために使用される。
また、尿素水タンク20には、エア抜き装置90が取り付けられる。具体的には、上述の如く、エア抜き装置90のエア抜き管91の一端が蓋体ユニット40を貫通することにより保持され、該一端と、外気に開放される他端との間に設けられるダスト分離容器92が尿素水タンク20の前面に取り付けられる。
ダスト分離容器92は、例えば、タンク本体20aの傾斜面20bの前方において、ブラケット93を介して、タンクブラケット26に取り付けられてよい。
尚、ダスト分離容器92の配置は、任意であってよい。例えば、ダスト分離容器92は、尿素水タンク20の上面、即ち、タンク本体20aの上方に位置するタンクブラケット26の部分に取り付けられてよい。また、ダスト分離容器92は、尿素水タンク20の左右何れかの側面、即ち、タンク本体20aの左右何れかの側方に位置するタンク補強部材15の部分に取り付けられてもよい。また、ダスト分離容器92と外気導入口との間のエア抜き管91の部分、即ち、後述するエア抜き管912は、ダスト分離容器92に保持される以外に、例えば、タンクブラケット26に固定される態様であってよい。
ここで、例えば、尿素水供給ポンプ70が尿素水タンク20内の尿素水を吸い上げる際、尿素水の液面低下に応じて、内圧が低下し、エア抜き管91を通じて、尿素水タンク20の内部に外気が導入される場合がある。このとき、尿素水タンク20の内部にエア抜き管91を通じてダストが侵入すると、ダストが尿素水タンク20の底部に沈殿し、尿素水タンク20の底部に設けられるストレーナ71(尿素水供給ライン69の一端部)に尿素水と共に吸入されてしまう可能性がある。また、ディーゼルエンジン8が停止される等により、尿素水噴射弁68に供給されなかった尿素水は、尿素水戻りライン78を通じて、尿素水タンク20に戻されるため、一度、尿素水タンク20内に侵入したダストは、尿素水タンク20内に留まることになる。従って、ダストが尿素水タンク20の内部に滞留する状況下では、ストレーナ71(内のフィルタ)が早期に目詰まりし、最悪の場合、尿素水供給ポンプ70が尿素水を尿素水噴射弁68に供給できなくなる、即ち、排気ガス処理装置10が適切に作動しなくなり、ショベルの運転停止に至る可能性がある。そのため、本実施形態では、エア抜き管91における外気導入口と尿素水タンク20との間にダスト分離容器92を設けることにより、尿素水タンク20の内圧の変化によるエア抜き管91を通じた尿素水タンク20の内部へのダストの侵入を抑制する。以下、図6〜図8を参照して、ダスト分離容器92を含むエア抜き装置90の具体的な構成について説明をする。
最初に、図6は、エア抜き装置90の構成の一例を概略的に示す断面図である。
図6に示すように、エア抜き管91は、ダスト分離容器92において非連続に形成される。即ち、エア抜き管91は、ダスト分離容器92を境にして、尿素水タンク20の内部に通じるエア抜き管911(第1エア抜き管の一例)と、外気導入口に通じるエア抜き管912(第2エア抜き管の一例)と、に分割されている。
エア抜き管911は、蓋体ユニット40に設けられる貫通孔を貫通する貫通パイプ40a(図5参照)と、エア抜きホース911aと、ダスト分離容器92の内部から外部に貫通する貫通パイプ911bを含む。
エア抜きホース911aは、貫通パイプ40aにおける尿素水タンク20の外部に露出する一端と、貫通パイプ911bにおけるダスト分離容器92(具体的には、後述する容器上部92a)の外部に露出する一端との間を接続する。具体的には、エア抜きホース911aは、一端に貫通パイプ40aの端部が挿入され、他端に貫通パイプ911bが挿入される。
貫通パイプ911bは、例えば、樹脂製であり、ダスト分離容器92(具体的には、容器上部92a)の上面の貫通孔に挿通される。即ち、貫通パイプ911bは、一端がダスト分離容器92の外部にあり、他端がダスト分離容器92の内部空間にある。ダスト分離容器92の内部空間における貫通パイプ911bの端部(他端)は、ダスト分離容器92の底面から比較的離間した位置に設けられる。貫通パイプ911bは、例えば、溶着等により、ダスト分離容器92(即ち、容器上部92a)に固定される。
エア抜き管912は、外気導入口に通じるエア抜きホース912aと、ダスト分離容器92の内部から外部に貫通する貫通パイプ912bを含む。
エア抜きホース912aは、一端が外気に開放され、他端が貫通パイプ912bの一端に接続される。具体的には、エア抜きホース912aは、一端が外気導入口として外気に開放され、他端に貫通パイプ912bが挿入される。
貫通パイプ912bは、貫通パイプ911bと同様、例えば、樹脂製であり、ダスト分離容器92(即ち、容器上部92a)の上面の貫通孔に挿通される。即ち、貫通パイプ912bは、一端がダスト分離容器92の外部にあり、他端がダスト分離容器92の内部空間にある。ダスト分離容器92の内部空間における貫通パイプ912bの端部(他端)は、ダスト分離容器92の底面に対して比較的近接した位置に設けられる。貫通パイプ912bは、例えば、溶着等により、ダスト分離容器92(即ち、容器上部92a)に固定される。
尚、貫通パイプ911b,912bとダスト分離容器92(即ち、容器上部92a)とは、例えば、一体成形されてもよい。
ダスト分離容器92は、貫通パイプ911b、912bが貫通する容器上部92aと、容器下部92bを含む。
例えば、容器上部92aは、上面が閉じられ、下面が開放される円筒形状を有し、容器下部92bは、下面が閉じられると共に上面が開放され、容器上部92aの内径と略同じ外径を有する。そして、容器上部92aの下端内周面、及び容器下部92bの上端外周面の双方に対応するねじ山が形成されることにより、容器上部92aに対して、容器下部92bを下から螺着させることができる。即ち、ダスト分離容器92は、その内部空間が貫通パイプ911b,912bが貫通する部分を除き密閉されると共に、容器下部92bを着脱することにより開閉可能である。
尚、容器下部92bは、容器上部92aに対して、下から嵌着される態様であってもよい。
このように、本例では、エア抜き管91における外気導入口と尿素水タンク20との間に、ダスト分離容器92を設ける。これにより、尿素水タンク20の内圧の変化により外気導入口からエア抜き管91に導入された空気に混入するダストをダスト分離容器92内で分離し、ダストの大部分が除去された空気を尿素水タンク20の内部に導入することができる。具体的には、エア抜き管91は、ダスト分離容器92において非連続に形成され、尿素水タンク20に通じるエア抜き管911と、外気導入口に通じるエア抜き管912に分割される。これにより、尿素水タンク20の内圧の変化により外気導入口からエア抜き管912に導入された空気は、一度、ダスト分離容器92の内部空間に開放されるため、導入された空気中のダストをダスト分離容器92の内部空間の底面に落下させて分離することができる。
また、ダスト分離容器92の流路断面積は、エア抜き管911,912の流路断面積よりも十分に大きい。そのため、ダスト分離容器92の内部空間の空気の流れは、比較的緩やかとなり、空気中のダストがエア抜き管912に吸い込まれる前に、ダスト分離容器92の内部空間の底面に落下させ易くなる。
また、尿素水タンク20の内部に通じるエア抜き管911(具体的には、貫通パイプ911b)は、ダスト分離容器92の内部空間に対して、上から挿入されている。そして、尿素水タンク20に通じるエア抜き管911、即ち、貫通パイプ911bのダスト分離容器92の内部の端部は、上述の如く、ダストが堆積する底面からある程度離れた位置に設けられる。そのため、堆積したダストをエア抜き管911(貫通パイプ911b)に導入されにくくし、ダスト分離容器92の底面に堆積したダストが、貫通パイプ911bに侵入することを防止できる。
続いて、図7は、エア抜き装置90の構成の他の例を概略的に示す断面図である。以下、図6に示す一例と同様の構成には、同一の符号を付し、図6に示す一例と異なる部分を中心に説明する。
図7に示すように、本例では、貫通パイプ911bは、ダスト分離容器92の下面、即ち、容器下部92bの下面を貫通している。換言すれば、エア抜き管911は、ダスト分離容器92の内部空間に対して、下から挿入されている。ダスト分離容器92の内部空間における貫通パイプ911bの端部は、図6に示す一例と同様、ダスト分離容器92の底面から比較的離間した位置に設けられる。これにより、図6に示す一例と同様、ダスト分離容器92の底面に堆積したダストが、貫通パイプ912bに侵入することを防止できる。
また、ダスト分離容器92の内部空間において、エア抜き管912(具体的には、貫通パイプ912b)の端部は、下から挿入されるエア抜き管911(具体的には、貫通パイプ911b)の端部よりも下方に位置する。即ち、ダスト分離容器92の内部空間において、エア抜き管911の端部とエア抜き管912の端部の間には、所定の距離が形成され、更に、エア抜き管911,912が上下方向でラップする態様で段差が設けられる。これにより、エア抜き管912からダスト分離容器92の内部空間に対して下向きに導入される空気に含まれるダストが、そのままの流れの方向に沿って、エア抜き管911に導入されてしまう事態を抑制することができる。そのため、ダスト分離容器92の内部空間に導入された空気中のダストをダスト分離容器92の内部空間の底面に落として分離しやすくすることができる。
続いて、図8は、エア抜き装置90の構成の更に他の例を概略的に示す断面図である。以下、図6に示す一例、及び図7に示す他の例と同様の構成には、同一の符号を付し、図6に示す一例、及び図7に示す他の例と異なる部分を中心に説明する。
図8に示すように、本例では、ダスト分離容器92の内部空間にダストを捕捉するエレメント92cが設けられる。
エレメント92cは、貫通パイプ911bの外周と略同等の内径を有する略円筒形状を有し、ダスト分離容器92の内部空間において、内部に貫通パイプ911bを挿入する態様で、貫通パイプ911bに固定される。また、貫通パイプ911bの先端は、閉じられると共に、貫通パイプ911bにおけるエレメント92cにより覆われる外周部分は、その周方向の一部が開放される(図中点線部分)。これにより、ダスト分離容器92内の空気は、エレメント92cを通過して、エア抜き管911に導入される。そのため、仮に、ダスト分離容器92の内部空間の底面に堆積するダストがエア抜き管911に吸い込まれるような事態が発生しても、エレメント92cでダストが捕捉され、尿素水タンク20へのダストの侵入を更に抑制することができる。
尚、本例では、エア抜き管912(具体的には、貫通パイプ912b)は、容器下部92bの側面を貫通するが、容器下部92bの下面を貫通する態様であってもよいし、容器上部92aの側面を貫通する態様であってもよい。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 下部走行体
2 上部旋回体
3 キャブ
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 エンジンルーム
8 ディーゼルエンジン(エンジン)
9 排気管
10 排気ガス処理装置
11 冷却ファン
12 タンク収納容器
13 熱交換器ユニット
14 旋回フレーム
15 タンク補強部材
19 燃料タンク
20 尿素水タンク(貯蔵タンク)
20a タンク本体
21 工具箱
26 タンクブラケット
30 フィラー
40 蓋体ユニット
60 エンジンコントロールモジュール
61 ターボチャージャ
63 エアクリーナ
64 吸気管
65 インタークーラ
66 ディーゼルパティキュレートフィルタ
67 選択還元触媒
68 尿素水噴射弁
69 尿素水供給ライン
70 尿素水供給ポンプ
71 ストレーナ
72,73 NOxセンサ
74 尿素水残量センサ
74a 通信線
75 排気ガスコントローラ
76 ショベルコントローラ
77 モニタ
78 尿素水戻りライン
80 配管
80a 第1部分
80b 第2部分
80c 第3部分
80d 第4部分
90 エア抜き装置
91 エア抜き管
92 ダスト分離容器(ダスト分離部、容器)
92a 容器上部
92b 容器下部
93 ブラケット
911 エア抜き管(第1エア抜き管)
911a エア抜きホース
911b 貫通パイプ
912 エア抜き管(第2エア抜き管)
912a エア抜きホース
912b 貫通パイプ

Claims (7)

  1. エンジンの排気ガスを浄化する処理剤を貯蔵する貯蔵タンクと、
    前記貯蔵タンクに設けられ、前記貯蔵タンクの内気と外気との間で気体を連通させる内外気移動経路と、
    前記内外気移動経路に設けられ、前記内外気移動経路を通じて導入される外気中のダストを分離するダスト分離部と、を備え、
    前記ダスト分離部は、前記ダストを堆積させる収容部を含み、前記収容部の空間が前記内外気移動経路を除いて密閉される、
    ショベル。
  2. 前記内外気移動経路は、前記貯蔵タンクの内部と通じる第1の管と、外気と通じる第2の管と、を含み、
    前記第1の管及び前記第2の管は、前記ダスト分離部において非連続に形成される、
    請求項1に記載のショベル。
  3. 前記ダスト分離部の断面積は、前記第1の管及び前記第2の管の断面積よりも大きい、
    請求項2に記載のショベル。
  4. 前記ダスト分離部は、ダストを捕捉するエレメントを含む、
    請求項1乃至3の何れか一項に記載のショベル。
  5. 前記第1の管は、前記ダスト分離部の空間に対して上から挿入されている、
    請求項2又は3に記載のショベル。
  6. 前記空間において、前記第1の管の端部と、前記第2の管の端部との間には、段差がある、
    請求項5に記載のショベル。
  7. 前記ダスト分離部の密閉された空間を形成する容器は、容器上部と容器下部とを含み、前記容器上部に対して前記容器下部を着脱することにより開閉可能である、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のショベル。
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