JP2013142340A - 尿素水溶液タンク - Google Patents

尿素水溶液タンク Download PDF

Info

Publication number
JP2013142340A
JP2013142340A JP2012003282A JP2012003282A JP2013142340A JP 2013142340 A JP2013142340 A JP 2013142340A JP 2012003282 A JP2012003282 A JP 2012003282A JP 2012003282 A JP2012003282 A JP 2012003282A JP 2013142340 A JP2013142340 A JP 2013142340A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous solution
urea aqueous
tank
solution tank
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012003282A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Saito
智之 齋藤
Toshihiro Abe
敏博 安部
Hiroyuki Kamata
博之 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2012003282A priority Critical patent/JP2013142340A/ja
Publication of JP2013142340A publication Critical patent/JP2013142340A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】メンテナンス作業にかかる作業者の負担を軽減でき、尿素水溶液の補充作業を快適に行うことができる尿素水溶液タンクの提供。
【解決手段】尿素水溶液40を貯蔵するタンク部25aと、このタンク部25aに連通され、尿素水溶液40を注入する注入口25bと、この注入口25bを塞ぐキャップ25cとを備えた尿素水溶液タンク25において、タンク部25aの気相部分41の気体をキャップ25cにより注入口25bを塞いだ状態でも外部へ逃がすことが可能な逃がし手段を備え、この逃がし手段は、タンク部25aに連通され、一端部30aがタンク部25aの気相部分41に配置されてこの気相部分41の気体を外部へ誘導する誘導管路30を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、尿素水溶液を貯蔵する尿素水溶液タンクに関する。
一般的に、エンジンを駆動させて動作する油圧ショベル等の建設機械は、エンジンから導かれる排気ガスを外部へ放出する排気管を有している。エンジンから導かれる排気ガスには、有害な窒素酸化物が含まれているので、この窒素酸化物を還元することによって水と窒素に分解し、排気ガス中に含まれる窒素酸化物の濃度を低減してから排気ガスを大気へ排出している。
具体的には、建設機械は、尿素水溶液を貯蔵するタンク部が形成された後述の尿素水溶液タンクと、排気管に設けられた還元触媒と、排気管のうち還元触媒よりも上流側に配設され、尿素水溶液タンクから供給された尿素水溶液を排気管内へ噴射する噴射装置とを有している。そして、噴射装置によって噴射された尿素水溶液が排気ガスの熱で加水分解され、生成したアンモニアが還元触媒において排気ガス中に含まれる窒素酸化物と還元反応することによって窒素酸化物を無害な水と窒素に分解して浄化している。
そして、排気管内へ噴射された尿素水溶液のうち一部は尿素水溶液タンク内に戻されるが、アンモニアとなって反応した減少量を補うように尿素水溶液が尿素水溶液タンクから排気管内へ供給され続けるので、尿素水溶液タンク内の尿素水溶液の量が徐々に減少する。そのため、作業者は尿素水溶液を尿素水溶液タンク内へ定期的に補充する必要がある。ここで、上述した尿素水溶液タンクは、尿素水溶液を貯蔵するタンク部の他に、このタンク部に連通する注入口と、この注入口を塞ぐキャップとを備え、尿素水溶液タンクのタンク部の内部は、尿素水溶液から成る液相部分と、この液相部分の上方に形成される気相部分とに分かれている。
この気相部分では、エンジンの駆動で尿素水溶液タンクのタンク部の温度が上昇することにより、尿素水溶液の一部が気化してアンモニアが発生し、アンモニア濃度が高くなっている可能性がある。一方、作業者は尿素水溶液タンクのタンク部に尿素水溶液を補充する場合には、尿素水溶液を供給するノズルを尿素水溶液タンクの注入口に挿入し、ノズルの先端から尿素水溶液をタンク部内へ注ぎ込む。このとき、タンク部内の気相部分における高濃度のアンモニアを含む気体が注入口から漏れ、アンモニアの特有の強い刺激臭によって作業者に不快感を与える虞があった。
そこで、尿素水溶液を貯蔵するタンク部と、このタンク部の上部に設けられた注入口を塞ぐキャップと、注入口に装着されてキャップを外した後も開口部を塞ぎ続け且つ尿素水溶液を注水するノズルの挿入を許容し得るよう切込線を入れた切開弁とから成る尿素水貯蔵装置が従来技術の1つとして提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術の尿素水貯蔵装置は、キャップの内側中心部に注入口への装着時に切開弁の切れ込み線を押し拡げてタンク部内に臨む通気構造のキャニスタを突設し、このキャニスタ内に吸着剤を充填すると共に、キャップの外側中心部に連通するエア導入口を設け、このエア導入口とタンク部外の加圧空気源との間を開閉弁付きのエアパージラインにより接続するようになっている。
特開2006−9607号公報
この特許文献1に開示された従来技術の尿素水貯蔵装置は、キャップが装着された状態においてキャニスタ内の吸着剤が気相部分の気体に含まれるアンモニアを吸着することにより、気体のアンモニア濃度を減少させることができるが、時間が経過するにつれて吸着剤の表面が湿潤し、吸着剤の接触面積が小さくなって吸着容量が低下するので、吸着剤のアンモニアの吸着速度が減少する。そのため、吸着剤のアンモニアの吸着速度を回復させるために吸着剤を新しいものに交換する必要があり、この吸着剤の交換作業が煩雑となっている。特に、従来技術の尿素水貯蔵装置では、キャップの内側中心部に突設されたキャニスタ内に吸着剤が充填され、キャニスタを注入口に挿入するようにしているので、充填できる吸着剤の量も限られており、吸着剤の交換作業の頻度が高くなる問題がある。
また、従来技術の尿素水貯蔵装置では、キャップのエア導入口にエアパージラインを介して加圧空気源を装着し、この加圧空気源によって空気を吸着剤に吹き付けることにより、湿潤した吸着剤を乾燥して吸着剤のアンモニアの吸着速度を回復させているが、エア導入口、エアパージライン、及び加圧空気源等の吸着剤の乾燥に必要な部品を準備しなければならない。従って、キャップの内側のキャニスタ内に吸着剤を充填したことに伴って尿素水溶液タンクにおける部品点数が増加する。このように、尿素水溶液の補充作業の他に上述した吸着剤の交換作業や吸着剤の乾燥に必要な部品の準備作業が生じるので、これらのメンテナンス作業にかかる作業者の負担が大きくなることが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、メンテナンス作業にかかる作業者の負担を軽減でき、尿素水溶液の補充作業を快適に行うことができる尿素水溶液タンクを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の尿素水溶液タンクは、尿素水溶液を貯蔵するタンク部と、このタンク部に連通され、前記尿素水溶液を注入する注入口と、この注入口を塞ぐキャップとを備えた尿素水溶液タンクにおいて、前記タンク部の気相部分の気体を前記キャップにより前記注入口を塞いだ状態でも外部へ逃がすことが可能な逃がし手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、キャップにより注入口を塞いだ状態でも、タンク部の気相部分の気体、すなわちタンク部に貯蔵された尿素水溶液の一部が気化して発生したアンモニアを含む気体を逃がし手段で外部へ逃がすことにより、気相部分におけるアンモニアの濃度を減少させることができる。これにより、作業者がキャップを取り外したときに注入口から漏れ出るアンモニアの量を低減することができ、尿素水溶液の補充作業中に感じるアンモニアの臭いを抑制することができる。また、逃がし手段は、気相部分に滞留するアンモニアを吸着してアンモニアの濃度を減少させるものではなく、長期間に渡って使用されても外部へ逃がす気体の量を維持することができるので、逃がし手段の交換作業等のメンテナンス作業を頻繁に行わなくて済む。このように、メンテナンス作業にかかる作業者の負担を軽減でき、尿素水溶液の補充作業を快適に行うことができる。
また、本発明に係る尿素水溶液タンクは、前記発明において、前記注入口は、前記尿素水溶液を補充するノズルを挿入する切込が形成されたストッパを有することを特徴としている。このように構成すると、ノズルが注入口に挿入されていない状態では、ストッパの切込が閉じており、ノズルが注入口に挿入された状態では、ストッパが挿入されたノズルに沿って密接する。そのため、作業者がキャップを取り外してもストッパによって注入口が全開されず、タンク部内の気相部分に滞留するアンモニアが注入口から漏れ出るのが妨げられるので、注入口から外部へ流出するアンモニアの量を十分に抑えることができる。
また、本発明に係る尿素水溶液タンクは、前記発明において、前記逃がし手段は、前記タンク部に連通され、一端部が前記タンク部の気相部分に配置されてこの気相部分の気体を外部へ誘導する誘導管路を有することを特徴としている。このように構成すると、タンク部の気相部分の気体を誘導管路から外部へ円滑に排出できるので、タンク部に貯蔵された尿素水溶液の上方にアンモニアが充満することを効果的に抑制することができる。さらに、逃がし手段として誘導管路をタンク部の気相部分に連通するだけで良いので、部品点数を大幅に減少させることができる。
また、本発明に係る尿素水溶液タンクは、前記発明において、前記誘導管路は、他端部が前記一端部よりも上方に配置されたことを特徴としている。このように構成すると、アンモニアは空気よりも軽く、上昇し易い性質を有するので、タンク部内の気相部分の気体に含まれるアンモニアを気相部分に配置された誘導管路の一端から流通させ、この一端よりも上方に位置する他端から外部へ効率良く排出することができる。
また、本発明に係る尿素水溶液タンクは、前記発明において、前記逃がし手段は、前記誘導管路に開閉可能に設けられたバルブと、前記誘導管路のうち前記バルブよりも下流側に設けられ、前記誘導管路に流入した異物を排出させるドレン管路とを有することを特徴としている。このように構成すると、誘導管路に設けられたバルブを予め閉じておくことにより、仮に誘導管路内に異物が入った場合でも、異物がバルブで堰き止められるので、タンク部内へそのまま流入することを防ぐことができる。そして、誘導管路に流入した異物をドレン管路からそのまま排出することができ、異物が誘導管路内で堆積して詰まるのを防止することができる。これにより、誘導管路内の通気性を良好な状態に保つことができるので、タンク部の気相部分の気体に含まれるアンモニアの高い排出効率を維持することができる。
本発明の尿素水溶液タンクは、尿素水溶液を貯蔵するタンク部と、このタンク部に連通され、尿素水溶液を注入する注入口と、この注入口を塞ぐキャップとを備えている。そして、本発明の尿素水溶液タンクは、タンク部の気相部分の気体をキャップにより注入口を塞いだ状態でも外部へ逃がすことが可能な逃がし手段を備え、この逃がし手段でタンク部の気相部分の気体を逃がして気相部分に残留するアンモニアの濃度を減少させることにより、キャップが取り外されても注入口から漏れ出るアンモニアの量を低減することができ、注入口の周辺におけるアンモニアの臭いを抑制することができる。また、逃がし手段は、従来技術の吸着剤のように気相部分の気体に含まれるアンモニアを吸着してアンモニアの濃度を減少させるものではなく、長期間に渡って使用されても外部へ逃がす気体の量を維持することができるので、逃がし手段の交換作業等のメンテナンス作業を頻繁に行わなくて済む。このように、メンテナンス作業にかかる作業者の負担を軽減でき、尿素水溶液の補充作業を快適に行うことができるので、メンテナンス作業において使い勝手の良い優れた尿素水溶液タンクを提供することができる。
本発明に係る尿素水溶液タンクの一実施形態が備えられる油圧ショベルの構成を示す図である。 図1に示す油圧ショベルの要部を説明する側面図である。 図2に示す旋回体の構成を示す平面図である。 本実施形態の構成を示す図である。 図4に示す注入口のストッパの構成を説明する図であり、(a)図はノズルが挿入されていない状態を示す図、(b)図はノズルが挿入された状態を示す図である。
以下、本発明に係る尿素水溶液タンクを実施するための形態を図に基づいて説明する。
本発明に係る尿素水溶液タンクの一実施形態は、例えば図1、図2に示すように油圧ショベル1に備えられる。この油圧ショベル1は、走行体2と、この走行体2の上側に配置され、旋回フレーム3aを有する旋回体3と、この旋回体3の前方に取り付けられて上下方向に回動するフロント作業機4と、このフロント作業機4を動作させる後述の油圧シリンダとを備えている。
フロント作業機4は、例えば基端が旋回フレーム3aに回動可能に取り付けられて上下方向に回動するブーム4Aと、このブーム4Aの先端に回動可能に取り付けられたアーム4Bと、このアーム4Bの先端に回動可能に取り付けられたバケット4Cとから構成されている。また、前述した油圧シリンダは、例えば旋回フレーム3aとブーム4Aとを接続し、伸縮することによってブーム4Aを回動させるブームシリンダ4aと、ブーム4Aの上側に配置されると共にブーム4Aとアーム4Bとを接続し、伸縮することによってアーム4Bを回動させるアームシリンダ4bと、アーム4Bとバケット4Cとを接続し、伸縮することによってバケット4Cを回動させるバケットシリンダ4cとから成っている。
旋回体3は、前方左側にキャブ7を備え、後方にカウンタウェイト6を備え、これらキャブ7及びカウンタウェイト6の間にエンジンルーム5と、このエンジンルーム5の上部に設けられた車体カバー15と、この車体カバー15に設けられ、後述のエンジンから排出される排気ガスを外部へ放出する尾管10とを備えている。
また、旋回体3は、図2、図3に示すようにエンジンルーム5内に配設された前述のエンジン5aと、このエンジン5aに隣接するように設けられ、エンジン5aの駆動力によって駆動される油圧ポンプ14と、エンジン5aを挟んで油圧ポンプ14と反対側に設けられ、エンジン5a及び油圧ポンプ14等と熱交換を行う熱交換器16と、この熱交換器16とエンジン5aとの間に配置され、エンジン5aの駆動力によって回転する冷却ファン20と備えている。
さらに、旋回体3は、油圧ポンプ14の前方に配置され、油圧ポンプ14と図示しない配管によって接続される作動油タンク22と、この作動油タンク22の前方に配置され、エンジン5aの燃料を貯蔵する燃料タンク21とを含んでいる。そして、本実施形態に係る尿素水溶液タンク25は、旋回体3の前部の右側、すなわち燃料タンク21の前方に配置されている。なお、燃料タンク21及び作動油タンク22は、上部に給油口21a,22aをそれぞれ有している。熱交換器16は、図示しない配管を介して作動油タンク22に接続され、作動油を冷却するオイルクーラ16aと、エンジン5aの冷却水を作成するラジエータ16bと、エンジン5aに配管17aを介して接続され、エンジン5aに供給される空気を冷却するインタクーラ16cとを含んでいる。
エンジン5aには、排出された排気ガスが流通する複数のシリンダから構成され、これらの各シリンダを流通する排気ガスを一つの管路に合流させる排気マニホールド18と、エンジン5aの熱効率を高めるターボチャージャ19とが設けられている。ここで、エンジン5aから排出される排気ガスには、窒素酸化物の他に固体炭素等のススから成る粒子状のパティキュレートマター(PM)が含まれているので、これを除去するパティキュレートマター処理装置12がエンジン5aのターボチャージャ19に配管17bを介して接続されている。
具体的には、パティキュレートマター処理装置12は、例えば図示されないが、エンジン5aから排出された排気ガスに含まれる炭化水素及び一酸化炭素を二酸化炭素に酸化する第1の酸化触媒と、この第1の酸化触媒よりも下流側に設けられ、排気ガスに含まれる上述のパティキュレートマターを捕集するパティキュレートフィルタとを有している。従って、エンジン5aから排出された排気ガスは、排気マニホールド18で一つの管路に纏められてターボチャージャ19の内部に流入し、配管17bに排出される。そして、配管17bに排出された排気ガスは、そのままパティキュレートマター処理装置12へ導かれ、第1の酸化触媒、パティキュレートフィルタの順に通過する。
また、パティキュレートマター処理装置12と尾管10との間には、排気ガスに含まれる窒素酸化物を還元して除去する窒素酸化物処理装置13が設けられている。この窒素酸化物処理装置13はパティキュレートマター処理装置12よりも下流側に配置され、配管17cを介してパティキュレートマター処理装置12に接続されており、これらのパティキュレートマター処理装置12及び窒素酸化物処理装置13は、油圧ポンプ14の上方、かつ車体カバー15の下方に配置されている。
そして、パティキュレートマター処理装置12と窒素酸化物処理装置13とを接続する配管17cは、図示しない配管を介して尿素水溶液タンク25に接続され、内部を流通する排気ガスに対して尿素水溶液タンク25から供給された尿素水溶液を噴射する噴射装置を有し、この噴射装置によって噴射された尿素水溶液が排気ガスの熱で加水分解されてアンモニアが生成する。
また、窒素酸化物処理装置13は、生成されたアンモニアと排気ガスに含まれる窒素酸化物との反応を促進する還元触媒と、この還元触媒よりも下流側に設けられ、窒素酸化物と反応しなかったアンモニアを酸化する第2の酸化触媒とを有している。従って、パティキュレートマター処理装置12から配管17cへ排出された排気ガスは、窒素酸化物処理装置13に導かれ、還元触媒、第2の酸化触媒の順に通過し、その後尾管10から外部へ放出される。このとき、排気ガスに含まれる窒素酸化物が、窒素酸化物処理装置13の還元触媒においてアンモニアと反応することによって無害な水と窒素に分解される。一方、窒素酸化物と反応せずに窒素酸化物処理装置13内に残留したアンモニアは、第2の酸化触媒と酸化反応して無害な水蒸気と窒素となって尾管10から外部へ放出される。
そして、本実施形態では、エンジン5aが駆動している間は、尿素水溶液タンク25から噴射装置へ尿素水溶液が供給されるようになっている。この本実施形態に係る尿素水溶液タンク25は、図4に示すように尿素水溶液40を貯蔵するタンク部25aと、このタンク部25aに連通され、尿素水溶液40を注入する注入口25bと、この注入口25bを塞ぐキャップ25cとを備えている。
本実施形態に係る尿素水溶液タンク25の注入口25bは、例えば図5に示すように尿素水溶液40を補充する図示しないノズルを挿入する切込26aが形成されたストッパ26を有しており、作業者は尿素水溶液40をタンク部25aに補充する際にノズルを切込26aの中心部分、すなわち挿入口26bに挿入するようにしている。従って、ストッパ26の切込26aは、図5(a)に示すようにノズルが挿入されていない状態では、挿入口26bが閉じられており、図5(b)に示すようにノズルが挿入された状態では、ノズルの外径の大きさに合わせて開かれるようになっている。
さらに、本実施形態に係る尿素水溶液タンク25は、タンク部25aの気相部分41の気体をキャップ25cにより注入口25bを塞いだ状態でも外部へ逃がすことが可能な逃がし手段を備え、この逃がし手段は、例えば図4に示すようにタンク部25aに連通され、一端部30aがタンク部25aの気相部分41に配置されてこの気相部分41の気体を外部へ誘導する誘導管路30を有している。この誘導管路30は、例えば他端部30bの開口が注入口25bから離れた位置まで延設され、内部を流通した気体が旋回体3の外部へ放出されるようになっている。
本実施形態に係る尿素水溶液タンク25では、例えば誘導管路30が注入口25bを挿通するように設けられており、誘導管路30の一端部30aは、鉛直下向き方向へ向けて配置されている。一方、誘導管路30の他端部30bは、一端部30aよりも上方に配置されており、さらに水平方向へ向けて配置されている。そして、誘導管路30の他端部30bは、一端部30aよりも上方に配置されている。
さらに、逃がし手段は、誘導管路30に開閉可能に設けられたバルブ31と、誘導管路30のうちバルブ31よりも下流側に設けられ、誘導管路30に流入した異物を排出させるドレン管路32とを有している。本実施形態では、誘導管路30に流入した異物が流れ出易いようにドレン管路32が誘導管路30の途中から下方へ向けて分岐するようになっている。上述したバルブ31は、例えばエンジン5aが駆動している間は、閉じられており、作業者が尿素水溶液40を補充する等のメンテナンス作業を行う際に手動あるいは自動で開き、メンテナンス作業の終了後に手動あるいは自動で閉じるようにしている。
ここで、尿素水溶液タンク25のタンク部25aには、尿素水溶液40が貯蔵されているので、この貯蔵された尿素水溶液40の上方に形成される気相部分41には、気体として空気以外に尿素水溶液の表面の一部分から揮発したアンモニアが滞留している。そのため、尿素水溶液タンク25のタンク部25aの内圧は、外部の空気圧よりも大きくなるので、気相部分41の気体が誘導管路30の一端部30aから外部へ流れ出ようとする。特に、本実施形態では、エンジン5aが駆動している間、一端部30aから誘導管路30内へ流入した気体がバルブ31で堰き止められるので、尿素水溶液タンク25のタンク部25aの内圧が大きくなる。
従って、作業者は、尿素水溶液タンク25のタンク部25a内に尿素水溶液40を補充する場合には、例えばエンジン5aを停止させてバルブ31を開き、キャップ25cを取り外してノズルを注入口25bの先端から挿入する。そして、そのままストッパ26の挿入口26bに挿通した後、ノズルの先端から尿素水溶液40を注水する。尿素水溶液40の注水が完了すると、ノズルをストッパ26の挿入口26bから引き抜いて注入口25bから取り出す。その後、キャップ25cを注入口25bに装着し、バルブ31を閉じて尿素水溶液40の補充作業を完了する。
このように構成した本実施形態によれば、キャップ25cにより注入口25bを塞いだ状態でも、尿素水溶液タンク25の逃がし手段における誘導管路30のバルブ31を開き、タンク部25aの気相部分41の気体、すなわちタンク部に貯蔵された尿素水溶液の一部が気化して発生したアンモニアを含む気体を誘導管路30から外部へ逃がすことにより、気相部分41におけるアンモニアの濃度を減少させることができる。これにより、作業者が、尿素水溶液タンク25のタンク部25a内に尿素水溶液40を補充する際にキャップ25cを注入口25bから取り外しても、注入口25bから漏れ出るアンモニアの量を低減できるので、尿素水溶液40の補充作業中に感じるアンモニアの臭いを抑制することができる。
また、逃がし手段は、誘導管路30に設けられたバルブ31の開閉動作によってタンク部25内の気相部分41の気体を誘導管路30から外部へ逃がすようにしているので、長期間に渡って使用されても外部へ逃がす気体の量を維持することができ、逃がし手段における誘導管路30の交換作業等のメンテナンス作業を頻繁に行わなくて済む。このように、メンテナンス作業にかかる作業者の負担を軽減でき、尿素水溶液40の補充作業を快適に行うことができるので、メンテナンス作業において使い勝手の良い優れた尿素水溶液タンク25を提供することができる。
また、本実施形態は、注入口25bは、尿素水溶液40を補充するノズルを挿入する切込26aが形成されたストッパ26を有することにより、作業者がキャップ25cを注入口25bから取り外しても、ノズルを挿入するまで図5(a)に示すようにストッパ26の切込26aが閉じられているので、タンク部25a内の気相部分41に滞留するアンモニアが注入口25bから漏れ出るのが妨げられる。これにより、キャップ25cを取外したときに流出するアンモニアの量を低減できるので、作業者は尿素水溶液40の補充作業に集中して取り掛かることができる。
さらに、作業者が、ノズルを挿入口26bに挿入し、図5(b)に示すようにノズルがストッパ26の挿入口26bを押し拡げた場合には、ストッパ26の切込26aが図5(a)に示す元の状態に戻ろうとするので、ストッパ26がノズルに沿って密接する。これにより、尿素水溶液40の注水作業中においてもストッパ26によって注入口25bが全開されないので、注入口25bから外部へ流出するアンモニアの量を十分に抑えることができる。このように、尿素水溶液40の補充作業を開始してから完了するまでにおける注入口25bからのアンモニアの流出量が減少するので、尿素水溶液40の補充作業をより快適に行うことができる。
また、本実施形態は、尿素水溶液タンク25のタンク部25aの内部と外部との圧力差を利用し、タンク部25aに連通された誘導管路30の一端部から気相部分41の気体を誘導管路30の内部へ導くことにより、気相部分41の気体を誘導管路30から旋回体3の外部へ円滑に排出することができる。これにより、タンク部25に貯蔵された尿素水溶液40の上方にアンモニアが充満することを効果的に抑制することができる。さらに、逃がし手段として誘導管路30をタンク部25aの気相部分41に連通するだけで良いので、部品点数を大幅に減少させることができ、尿素水溶液タンク25の製造に要する手間を省くことができる。
また、本実施形態は、誘導管路30の他端部30bを一端部30aよりも上方に配置することにより、アンモニアは空気よりも軽く、上昇し易い性質を有するので、タンク部25a内の気相部分41の気体に含まれるアンモニアを気相部分41に配置された誘導管路30の一端部30aから流通させて他端部30bから旋回体3の外部へ効率良く排出することができる。これにより、タンク部25aの気相部分41におけるアンモニア濃度の減少率を向上させることができる。
また、本実施形態は、作業者が尿素水溶液40の補充作業を行うときまで誘導管路30に設けられたバルブ31が閉じられているので、仮に誘導管路30の他端部30bから誘導管路30内に塵埃等の異物が入った場合でも、異物がバルブ31で堰き止められ、タンク部25a内へそのまま流入することを防ぐことができる。そして、誘導管路30に流入した異物をバルブ31よりも下流側のドレン管路32からそのまま排出することができ、異物が誘導管路30内で堆積して詰まるのを防止することができる。これにより、誘導管路30内の通気性を良好な状態に保つことができるので、タンク部25aの気相部分41の気体に含まれるアンモニアの高い排出効率を維持することができる。
さらに、エンジン5aが駆動している間は、バルブ31が閉じられているので、フロント作業機4による掘削作業等に伴って油圧ショベル1が振動し、万一、タンク部25a内の尿素水溶液40が誘導管路30の一端部30aから誘導管路30内に流入しても、流入した尿素水溶液40をバルブ31で堰き止めることができる。そのため、タンク部25aに貯蔵された尿素水溶液40が誘導管路30あるいはドレン管路32から外部へ漏洩することを防止することができる。このように、本実施形態に係る尿素水溶液タンク25は、油圧ショベル1の振動の影響を受け難いので、振動を伴う旋回体3に適合することができる。
なお、上述した本実施形態では、図4に示すように誘導管路30の他端部30bが水平方向へ向けて配置された場合について説明したが、この場合に限らず、誘導管路30の他端部30bは、例えば水平方向より下方へ向けて配置されていても良い。これにより、塵埃等の異物が誘導管路30の他端部30bから誘導管路30内へ流入し難くなるので、誘導管路30の通気性をより高めることができる。
1 油圧ショベル
2 走行体
3 旋回体
4 フロント作業機
5 エンジンルーム
5a エンジン
10 尾管
12 パティキュレートマター処理装置
13 窒素酸化物処理装置
14 油圧ポンプ
16 熱交換器
16a オイルクーラ
16b ラジエータ
16c インタクーラ
17a,17b,17c 配管
18 排気マニホールド
19 ターボチャージャ
20 冷却ファン
21 燃料タンク
22 作動油タンク
25 尿素水溶液タンク
25a タンク部
25b 注入口
25c キャップ
26 ストッパ
30 誘導管路
31 バルブ
32 ドレン管路
40 尿素水溶液
41 気相部分

Claims (5)

  1. 尿素水溶液を貯蔵するタンク部と、このタンク部に連通され、前記尿素水溶液を注入する注入口と、この注入口を塞ぐキャップとを備えた尿素水溶液タンクにおいて、
    前記タンク部の気相部分の気体を前記キャップにより前記注入口を塞いだ状態でも外部へ逃がすことが可能な逃がし手段を備えたことを特徴とする尿素水溶液タンク。
  2. 請求項1に記載の尿素水溶液タンクにおいて、
    前記注入口は、前記尿素水溶液を補充するノズルを挿入する切込が形成されたストッパを有することを特徴とする尿素水溶液タンク。
  3. 請求項1又は2に記載の尿素水溶液タンクにおいて、
    前記逃がし手段は、前記タンク部に連通され、一端部が前記タンク部の気相部分に配置されてこの気相部分の気体を外部へ誘導する誘導管路を有することを特徴とする尿素水溶液タンク。
  4. 請求項3に記載の尿素水溶液タンクにおいて、
    前記誘導管路は、他端部が前記一端部よりも上方に配置されたことを特徴とする尿素水溶液タンク。
  5. 請求項3又は4に記載の尿素水溶液タンクにおいて、
    前記逃がし手段は、
    前記誘導管路に開閉可能に設けられたバルブと、
    前記誘導管路のうち前記バルブよりも下流側に設けられ、前記誘導管路に流入した異物を排出させるドレン管路とを有することを特徴とする尿素水溶液タンク。
JP2012003282A 2012-01-11 2012-01-11 尿素水溶液タンク Pending JP2013142340A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003282A JP2013142340A (ja) 2012-01-11 2012-01-11 尿素水溶液タンク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012003282A JP2013142340A (ja) 2012-01-11 2012-01-11 尿素水溶液タンク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013142340A true JP2013142340A (ja) 2013-07-22

Family

ID=49039055

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012003282A Pending JP2013142340A (ja) 2012-01-11 2012-01-11 尿素水溶液タンク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013142340A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017227136A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 住友建機株式会社 ショベル
JP2018031160A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 住友建機株式会社 ショベル

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017227136A (ja) * 2016-06-20 2017-12-28 住友建機株式会社 ショベル
JP2018031160A (ja) * 2016-08-24 2018-03-01 住友建機株式会社 ショベル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4673145B2 (ja) 尿素水噴射ノズルの詰まりを自動解消する脱硝装置
WO2012117753A1 (ja) 建設車両
JP5649463B2 (ja) 建設機械
EP2821608B1 (en) Cooling structure for urea aqueous solution conduit
JP4645447B2 (ja) 車両用二酸化炭素回収装置及びそれを備えた車両
KR101834979B1 (ko) 건설 기계
JP4214077B2 (ja) 尿素水貯蔵装置
JP2009002261A (ja) 尿素水供給装置及び排気ガス浄化装置
JP2013142340A (ja) 尿素水溶液タンク
JP2016109133A (ja) 内燃機関により駆動される乗物、例えば水上乗物、のための排気ガス後処理システム
JP5768191B1 (ja) 油圧ショベル
JP2005248823A (ja) 還元剤供給装置
JP6224843B1 (ja) 排気ガス後処理ユニット及び作業車両
JP2012154150A (ja) 尿素水タンクを備えた作業機械
JP2008303786A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2011214580A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2009068395A (ja) 作業機械の排ガス後処理装置
JP5112986B2 (ja) 排気浄化装置
JP5001793B2 (ja) 排気浄化装置
JP4855432B2 (ja) 排気浄化装置
JP5001794B2 (ja) 排気浄化装置
JP6763839B2 (ja) 二酸化炭素施用装置
JP5963270B2 (ja) 尿素水タンクを備えた建設機械
JP6131794B2 (ja) エンジンの吸気装置
WO2019181151A1 (ja) 排気ガス浄化装置