JP5963270B2 - 尿素水タンクを備えた建設機械 - Google Patents

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Description

本発明は、尿素水タンクを備えた建設機械に関する。
トラック等の大型車両には、搭載されたディーゼルエンジンの排気を浄化するために、尿素水を貯蔵するタンクが設けられている。このタンクの上面には、タンク内の圧抜きのためのブリーザパイプが設けられている。
タンク内の尿素水は、エンジンからの振動の伝達又は路面の凹凸等により跳ね上がりブリーザパイプに付着することがあるが、この尿素水を円滑にタンク内に戻し、尿素水がブリーザパイプに付着放置されることによる弊害を回避するために、タンクの上面に設けたブリーザパイプの通気口の内面を樹脂により形成するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−270744号公報
一方、建設機械においても、搭載されたディーゼルエンジンの排気を浄化するために、尿素水を貯蔵するタンクが設けられている。このタンクを建設機械に搭載する場合、尿素水の凍結時に膨張によるタンクの破損を防止するために、タンク内に、例えば、尿素水を注入できない10%程度の空間を形成している。また、建設機械に搭載された尿素水タンクは、特に建設機械の旋回運動に連動して大きく移動させられるため、タンク内の尿素水は、トラック等の大型車両に設けたタンク内の尿素水に比べ大きく揺動する。
このような特有な条件下で稼動する建設機械において、尿素水タンクに従来技術と同様なブリーザパイプを設けた場合、尿素水の揺れにより、尿素水がブリーザパイプの通気口からブリーザパイプ内に浸入しタンクの外部に漏出するという不具合が生じる。
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、貯蔵された尿素水のブリーザパイプを介したタンク外への漏出を抑制できる尿素水タンクを備えた建設機械を提供するものである。
上記目的を達成するため、第1の発明は、底面部と、上面部と、前記底面部と前記上面部との間に設けた側面部とにより形成されて尿素水貯蔵される尿素水タンクを備えた建設機械において、前記尿素水タンクは、前記尿素水の凍結による膨張分を吸収する気相部を前記尿素水タンク内に形成するように前記尿素水タンクの前記側面部に設けられた給水口と、前記尿素水タンクの前記上面部を貫通して鉛直方向に延びる上側パイプ部および該上側パイプ部の下端から屈曲して前記気相部内に斜め下方に延びる下側パイプ部から構成されるブリーザパイプと、前記尿素水タンク内に配設された尿素水吸込配管とを備え、前記ブリーザパイプは、エンジンの駆動時に、前記尿素水タンク内の圧力が大気圧に維持される様に、前記上側パイプ部の開口端が前記尿素水タンクの外部に配置されると共に、前記下側パイプ部の開口端が前記気相部内に配置されていることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、前記尿素水タンクの前記上面部に設けた開口部と、前記尿素水タンクの前記開口部に着脱可能に取り付けた蓋部と、前記開口部を介して前記尿素水タンク内に配設され、前記尿素水タンク内の前記尿素水を温めるための流体が流通する加温配管とを更に備え、前記ブリーザパイプ、前記尿素水吸込配管、及び前記加温配管を前記蓋部に組み付けたことを特徴とする。
さらに、第3の発明は、第2の発明において、前記加温配管は、上下方向に延びる垂直配管部と、前記垂直配管部に対して前記側面部に向かって屈曲する屈曲配管部とで構成され、前記ブリーザパイプは、その前記先端部側が前記加温配管の前記屈曲配管部の前記垂直配管部に対する屈曲方向と同一方向になるように配置されていることを特徴とする。
また、第4の発明は、第2又は第3の発明において、前記ブリーザパイプの前記先端部側は前記蓋部の平面視による投影面積内に納まるようにしたことを特徴とする。
さらに、第5の発明は、第1乃至第4の発明において、前記ブリーザパイプの先端に、その下面側がその上面側より先端側へ突出する突出部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ブリーザパイプを、その先端部が尿素水タンクの気相部内に斜め下方へ延びるように構成したので、建設機械が悪路を走行した場合や作業時の旋回動作等が行われた場合にも、尿素水がブリーザパイプを介して尿素水タンク外へ漏出することを抑制できる。
本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を適用した油圧ショベルの側面図である。 図1に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成するNOx浄化装置を示す構成図である。 図1に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す正面図である。 図3に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成する尿素水タンクをIV−IV矢視から見た縦断側面図である。 本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第2の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す縦断側面図である。 本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第3の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す縦断側面図である。 本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第4の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す縦断側面図である。 図7に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第4の実施の形態を構成する尿素水タンクをVIII−VIII矢視から見た横断面図である。 本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1乃至4の実施の形態を構成するブリーザパイプの下側パイプ部の変形例の一例を拡大して示す斜視図である。 本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1乃至4の実施の形態を構成するブリーザパイプの下側パイプ部の変形例の他の例を拡大して示す斜視図である。
以下、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1乃至図4は本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を示すもので、図1は本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を適用した油圧ショベルの側面図、図2は図1に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成するNOx浄化装置を示す構成図、図3は図1に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す正面図、図4は図3に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成する尿素水タンクをIV−IV矢視から見た縦断側面図である。
図1において、油圧ショベル1は、走行体2と、走行体2上に旋回可能に搭載された旋回体3と、旋回体3の前側に俯仰可能に装設した作業フロント4とを備えている。
走行体2は、トラックフレーム5と、トラックフレーム5の後端(図1の左側)に回転可能に支持された駆動輪6と、トラックフレーム5の前端(図1の右側)に回転可能に支持された遊動輪7と、駆動輪6と遊動輪7とに掛け回された履帯8とを備えている。
作業フロント4は、ブームシリンダ9aにより俯仰可能に旋回体3に取り付けたブーム9と、アームシリンダ10aにより回動可能にブーム9に取り付けたアーム10と、バケットシリンダ11aにより回動可能にアーム10の先端に設けたバケット11とを備えている。
旋回体3は、走行体2上に旋回可能に搭載した旋回フレーム12と、旋回フレーム12の左前側(図1の紙面奥右側)に設けられ、オペレータが操作を行う運転室13と、旋回フレーム12の後側に設けられ、ディーゼルエンジン14や油圧ポンプ15等の機器を収納する機械室16と、旋回フレーム12の後端部に設けたカウンターウェイト17とを備えている。
ディーゼルエンジン14の排気管18には、排気を浄化するためのNOx浄化装置30が設けられている。NOx浄化装置30は、尿素水を利用して排気中の窒素酸化物を浄化するものである。NOx浄化装置30には、後述する尿素水を貯蔵する尿素水タンク40が連結している。尿素水タンク40は、この例では、旋回フレーム12の右前側(図1の紙面手前右側)に設置されている。
次に、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成するNOx浄化装置及び尿素水タンク40との連結構成を図2を用いて説明する。なお、図2において、図1に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図2において、NOx浄化装置30は、ディーゼルエンジン14の排気管18に設けた筒体状の収容体31と、収容体31内の排気の上流側に配置した尿素選択還元触媒32と、尿素選択還元触媒32の下流側に配置した酸化触媒33とを備えている。
尿素選択還元触媒32の上流側における排気管18には、尿素水噴射弁34が設けられている。尿素水噴射弁34は、尿素水供給配管35を介して尿素水タンク40に接続されている。尿素水供給配管35は、尿素水タンク40内に配設された尿素水吸込配管35aを有している。尿素水供給配管35中には、供給ポンプ36が設けられている。
NOx浄化装置30は、供給ポンプ36で加圧した尿素水を尿素水噴射弁34により排気中に噴射し、この尿素水から生成されたアンモニアを用いて尿素選択還元触媒32により排気中の窒素酸化物を還元反応させて、水と窒素とに分解し、窒素酸化物と反応しきれずに余ったアンモニアを酸化触媒33により酸化・分解するものである。
次に、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態を構成する尿素水タンクを図3及び図4を用いて説明する。なお、図3及び図4において、図1及び図2に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図3及び図4において、尿素水タンク40は、例えば、樹脂材料により多面体の箱状に形成され、底面部41と、上面部42と、底面部41と上面部42との間に設けた側面部43とを備えている。側面部43は、前側面部44(図4の右側)、後側面部45(図4の左側)、左側面部46(図3の右側)、右側面部47(図3の左側)により構成されている。
前側面部44の幅方向の略中央部には、前側面部44に対して前側(図4の右側)に張り出した張出部44aが形成されている。張出部44aの上部には、尿素水タンク40内に尿素水を供給するための給水口48が設けられている。尿素水は給水口48の尿素水タンク40外に開口する外側開口端48aから溢出するまで供給可能である。換言すると、給水口48の外側開口端48aにより尿素水タンク40内の尿素水の最大液位Hmaxを制限し、尿素水タンク40内の上部に気相部Aを形成している。この気相部Aは、建設機械を、例えば、極寒冷地で使用した場合に生じる尿素水の凍結による膨張分を吸収する機能を有している。
給水口48には、給水口48を閉塞するためのキャップ49が着脱可能に取り付けられている。
尿素水タンク40の上面部42の幅方向略中央部で前側部には、後述する各種配管、センサを一括して挿通可能な開口部42aが設けられている。上面部42の開口部42aには、蓋部51が着脱可能に取り付けられている。蓋部51は、例えば、ゴム材料により形成されている。
蓋部51には、尿素水吸込配管35aと、尿素水タンク40内の尿素水の温度を測定する温度センサ52と、開口部42aを介して尿素水タンク40内に配設され、尿素水タンク40内の尿素水を温めるための流体が流通する加温配管53とが組み付けられている。
尿素水吸込配管35aは、例えば、図4に示すように、尿素水タンク40の上面部42の開口部42aを挿通して底面部41近傍まで垂下している。
温度センサ52は、例えば、上面部42の開口部42aを挿通して底面部41近傍まで垂下している。
加温配管53は、例えば、上面部42の開口部42aを挿通して、尿素水吸込配管35a及び温度センサ52に沿うように上下方向に延びる垂直配管部53aと、垂直配管部53aに対して後側面部45側(図4の左側)に向かって屈曲する屈曲配管部53bとで構成されている。
加温配管53には、例えば、尿素水を温める流体としてディーゼルエンジン14(図2参照)のエンジン冷却水が流通している。加温配管53内に流通するエンジン冷却水の熱で加温配管53近傍の尿素水を温めることにより、尿素水の凍結が防止される。また、加温配管53を尿素水吸込配管35a近傍に配置することにより、尿素水吸込配管35a内の尿素水の凍結による尿素水噴射弁34(図2参照)への尿素水の供給不能が防止される。
上述した尿素水吸込配管35a、温度センサ52、加温配管53は、蓋部51を上面部42の開口部42aに取り付ける前に予め蓋部51に組み付けられる。このことにより、尿素水吸込配管35a、加温配管53、温度センサ52、蓋部51は、パイプユニット50として構成され、開口部42aに取り付けられる。
尿素水タンク40の上面部42における蓋部51近傍には、尿素水タンク40内に外気を導入するためのブリーザパイプ60が設けられている。ブリーザパイプ60は、尿素水タンク40の上面部42を貫通して鉛直方向に延びる上側パイプ部61と、上側パイプ部61に一体に形成され、先端部が尿素水タンク40の上面部42を貫通して気相部A内に斜め下方に延びる下側パイプ部62とで構成されている。
下側パイプ部62は、図4に示すように、上側パイプ部61の下端部から後側面部45側(図4の左側)に向かって屈曲し、尿素水の最大液位Hmax近傍まで延びている。下側パイプ部62は、気相部A内で尿素水タンク40に組み付け可能な範囲でその長さLが可能な限り長くなるように形成されている。
下側パイプ部62の開口端62aは、下側パイプ部62の軸線方向に直交するように形成され、尿素水の最大液位Hmaxより上方に位置している。
次に、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態の動作を図1、図2、及び図4を用いて説明する。
図2に示すディーゼルエンジン14の駆動時には、NOx浄化装置30が作動し、尿素水タンク40内の尿素水が尿素水噴射弁34を介して排気中に噴射される。このため、尿素水の液位が下がってくるが、ブリーザパイプ60を介して尿素水タンク40内に外気が導入されるので、尿素水タンク40内は大気圧に維持され、尿素水の尿素水噴射弁34への供給が維持される。
ところで、図1に示す油圧ショベル1が作業現場の悪路を走行した場合や作業時の旋回動作等を行った場合、図4に示す尿素水タンク40内の尿素水は、振動等により大きく揺動して、尿素水タンク40の上面部42にまで達することがある。
このような場合でも、ブリーザパイプ60の下側パイプ部62を尿素水タンク40の気相部A内で上側パイプ部61の下端部から斜め下方に延びるように構成しているので、揺動した尿素水が下側パイプ部62の開口端62aに浸入しにくい。また、尿素水が一時的に下側パイプ部62の開口端62aから浸入したとしても、下側パイプ部62が斜め下方に延びているので、下側パイプ部62によって尿素水が尿素水タンク40内に積極的に戻される。このため、尿素水の外部へ漏出を抑えることができる。
また、下側パイプ部62は、尿素水タンク40に組み付け可能な範囲でその長さLが可能な限り長くなるように形成されているので、尿素水が下側パイプ部62内に浸入したとしても、上側パイプ部61に達することを抑えることができる。このため、尿素水の外部へ漏出を抑えることができる。
さらに、下側パイプ部62内に浸入した尿素水は、斜め下方に延びた下側パイプ部62により尿素水タンク40内に速やかに流下して、下側パイプ部62内で滞留することがないので、下側パイプ部62内での乾燥による尿素水の析出を防止することができる。
上述したように、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1の実施の形態によれば、ブリーザパイプ60は、(下側パイプ部62の)先端部が尿素水タンク40の気相部A内に斜め下方へ延びるように構成されたので、建設機械(油圧ショベル1)が悪路を走行した場合や作業時の旋回動作等が行われた場合にも、尿素水がブリーザパイプ60を介して尿素水タンク40外へ漏出することを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、下側パイプ部62を気相部A内に斜め下方へ延びる構成としたので、建設機械(油圧ショベル1)の旋回動作等により揺動した尿素水が下側パイプ部62内に浸入したとしても、下側パイプ部62内で滞留することがないので、下側パイプ部62内での乾燥による尿素水の析出を防止することができる。
さらに、本実施の形態によれば、ブリーザパイプ60を尿素水タンク40に組み付け可能な範囲でその長さLが可能な限り長くなるように形成したので、揺動した尿素水が下側パイプ部62に浸入したとしても、上側パイプ部61に達することを抑えることができ、尿素水タンク40外へ漏出することを更に抑制できる。
次に、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第2の実施の形態を構成する尿素水タンクを図5を用いて説明する。
図5は本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第2の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す縦断側面図である。なお、図5において、図1乃至図4に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第2の実施の形態は、第1の実施の形態を構成するブリーザパイプ60が尿素水タンク40の上面部42に設けられたのに対して、ブリーザパイプ70を、上面部42の開口部42aに取り付けた蓋部51に設けたものである。
本実施の形態においては、ブリーザパイプ70が尿素水タンク40の蓋部51の前端部(図5の右側)に設けられている。ブリーザパイプ70の下側パイプ部72は、その先端部が尿素水タンク40の気相部A内に斜め下方に張出部44a側(図5の右側)に向かって延びている。
ブリーザパイプ70は、前述した尿素水吸込配管35a、温度センサ52、加温配管53と同様に、蓋部51を上面部42の開口部42aに取り付ける前に予め蓋部51に組み付けられる。このことにより、これらは、パイプユニット80として構成され、開口部42aに取り付けられる。
上述した本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第2の実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、ブリーザパイプ70を蓋部51に設けたので、ブリーザパイプ70、尿素水吸込配管35a、加温配管53、温度センサ52、蓋部51はパイプユニット80として構成され、これらの上面部42の開口部42aへの取付作業を容易に行うことができる。
次に、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第3の実施の形態を構成する尿素水タンクを図6を用いて説明する。
図6は本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第3の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す縦断側面図である。なお、図6において、図1乃至図5に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図6に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第3の実施の形態は、第2の実施の形態を構成するブリーザパイプ70の下側パイプ部72の先端部側が加温配管53の屈曲配管部53bの垂直配管部53aに対する屈曲方向(図5の左方向)と異なるように配置しているのに対して、ブリーザパイプ90の下側パイプ部92の先端部側を加温配管53の屈曲配管部53bの垂直配管部53aに対する屈曲方向(図6の左方向)と同一方向となるように配置したものである。
本実施の形態においては、ブリーザパイプ90が尿素水タンク40の蓋部51の後端部(図6の左側)に設けられている。ブリーザパイプ90の下側パイプ部92は、その先端部が尿素水タンク40の気相部A内に斜め下方に後側面部45側(図6の左側)に向かって延びている。
上述した本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第3の実施の形態によれば、上述した第2の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、ブリーザパイプ90の下側パイプ部92の先端部側を加温配管53の屈曲配管部53bの垂直配管部53aに対する屈曲方向(図6の左方向)と同一方向となるように配置したので、屈曲した加温配管53及びブリーザパイプ90等を備えたパイプユニット100を上面部42の開口部42aに取り付けるときに、加温配管53及びブリーザパイプ90を容易に開口部42aに挿通することができる。このため、加温配管53及びブリーザパイプ90等を備えたパイプユニット100の開口部42aへの取付作業をより容易に行うことができる。
次に、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第4の実施の形態を構成する尿素水タンクを図7及び図8を用いて説明する。
図7は本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第4の実施の形態を構成する尿素水タンクを示す縦断側面図、図8は図7に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第4の実施の形態を構成する尿素水タンクをVIII−VIII矢視から見た横断面図である。なお、図7及び図8において、図1乃至図6に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図7及び図8に示す本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第4の実施の形態は、第3の実施の形態を構成するブリーザパイプ90の下側パイプ部92の先端部側が、蓋部51の平面視による投影面積から突出しているのに対して、ブリーザパイプ110の下側パイプ部112の先端部側を、蓋部51の平面視による投影面積内に納まるようにしたものである。
具体的には、本実施の形態は、ブリーザパイプ110を尿素水タンク40の蓋部51の前端部(図7の右側)に設け、ブリーザパイプ110の下側パイプ部112を、その先端部が斜め下方に後側面部45側(図7の左側)に向かって延びると共にその長さLが蓋部51の外径より短くなるように形成したものである。
上述した本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第4の実施の形態によれば、ブリーザパイプ110の下側パイプ部112の先端部側を、蓋部51の平面視による投影面積内に納まるようにしたので、ブリーザパイプ110等を備えたパイプユニット120を上面部42の開口部42aに取り付けるとき、ブリーザパイプ110を支障なく開口部42aに挿通することができる。このため、ブリーザパイプ110等を備えたパイプユニット120の開口部42aへの取付作業をより更に容易に行うことができる。
なお、上述した実施の形態においては、ブリーザパイプ60の下側パイプ部62の開口端62aを下側パイプ部62の軸線方向に直交するように形成したが、尿素水の下側パイプ部62内への浸入を抑制するために、図9に示すように、ブリーザパイプ130の下側パイプ部62の先端に、その下側がその上側より先端側に突出する突出部133を一体に設けることができる。
また、尿素水の下側パイプ部62内への浸入を抑制するために、図10に示すように、ブリーザパイプ140の下側パイプ部62の先端部の外周面下側に、横断面半円弧状の突出部143を下側パイプ部62の開口端62aより突出するように設けることも可能である。
図9は本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1乃至第4の実施の形態を構成するブリーザパイプの下側パイプ部の変形例の一例を拡大して示す斜視図、図10は本発明の尿素水タンクを備えた建設機械の第1乃至第4の実施の形態を構成するブリーザパイプの下側パイプ部の変形例の他の例を拡大して示す斜視図である。なお、図9及び図10において、図1乃至図8に示す符号と同符合のものは、同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
なお、上述の実施の形態においては、本発明の尿素水タンクを備えた建設機械を油圧ショベルに適用した例を示したが、ディーゼルエンジンを搭載したホイールローダ、油圧クレーン等の各種の建設機械に広く適用することができる。
また、上述の実施の形態においては、前側面部44に形成した張出部44aに給水口48を設けたが、給水口48により尿素水タンク40内の尿素水の最大液位Hmaxを制限して気相部Aを形成することができればよく、給水口48を後側面部45、左側面部46、右側面部47のいずれかの側面部43に設けることができる。
なお、上述の実施の形態においては、ブリーザパイプ60の上側パイプ部61を鉛直方向に延びるように尿素水タンク40の上面42に設けたが、上側パイプ部61を、下側パイプ部62に対して屈曲させ、鉛直方向に対して斜め方向に延びるように設けることができる。
また、上述の第4の実施の形態においては、ブリーザパイプ90の下側パイプ部92の先端部を斜め下方に後側面部45側(図6の左側)に向かって延びるようにしたが、下側パイプ部112を蓋部51の平面視による投影面積内に納まるようにすれば、下側パイプ部112の先端部の向きは任意である。
1 油圧ショベル(建設機械)
35a 尿素水吸込配管
40 尿素水タンク
41 底面部
42 上面部
42a 開口部
43 側面部
48 給水口
51 蓋部
53 加温配管
60、70、90、110、130、140 ブリーザパイプ
133、143 突出部
A 気相部

Claims (5)

  1. 底面部と、上面部と、前記底面部と前記上面部との間に設けた側面部とにより形成されて尿素水貯蔵される尿素水タンクを備えた建設機械において、
    前記尿素水タンクは、
    前記尿素水の凍結による膨張分を吸収する気相部を前記尿素水タンク内に形成するように前記尿素水タンクの前記側面部に設けられた給水口と
    記尿素水タンクの前記上面部を貫通して鉛直方向に延びる上側パイプ部および該上側パイプ部の下端から屈曲して前記気相部内に斜め下方に延びる下側パイプ部から構成されるブリーザパイプと、
    前記尿素水タンク内に配設された尿素水吸込配管とを備え
    前記ブリーザパイプは、エンジンの駆動時に、前記尿素水タンク内の圧力が大気圧に維持される様に、前記上側パイプ部の開口端が前記尿素水タンクの外部に配置されると共に、前記下側パイプ部の開口端が前記気相部内に配置されている
    ことを特徴とする尿素水タンクを備えた建設機械。
  2. 請求項1に記載の尿素水タンクを備えた建設機械において、
    前記尿素水タンクの前記上面部に設けた開口部と、
    前記尿素水タンクの前記開口部に着脱可能に取り付けた蓋部と、
    前記開口部を介して前記尿素水タンク内に配設され、前記尿素水タンク内の前記尿素水を温めるための流体が流通する加温配管とを更に備え、
    前記ブリーザパイプ、前記尿素水吸込配管、及び前記加温配管を前記蓋部に組み付けた
    ことを特徴とする尿素水タンクを備えた建設機械。
  3. 請求項2に記載の尿素水タンクを備えた建設機械において、
    前記加温配管は、上下方向に延びる垂直配管部と、前記垂直配管部に対して前記側面部に向かって屈曲する屈曲配管部とで構成され、
    前記ブリーザパイプは、その前記先端部側が前記加温配管の前記屈曲配管部の前記垂直配管部に対する屈曲方向と同一方向になるように配置されている
    ことを特徴とする尿素水タンクを備えた建設機械。
  4. 請求項2又は3に記載の尿素水タンクを備えた建設機械において、
    前記ブリーザパイプの前記先端部側は前記蓋部の平面視による投影面積内に納まるようにした
    ことを特徴とする尿素水タンクを備えた建設機械。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の尿素水タンクを備えた建設機械において、
    前記ブリーザパイプの先端に、その下面側がその上面側より先端側へ突出する突出部を設けた
    ことを特徴とする尿素水タンクを備えた建設機械。
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