JP6840453B2 - 小旋回型ショベル - Google Patents

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Description

本発明は、旋回半径の小さな上部旋回体を有する小旋回型ショベルに関する。
近年、ディーゼルエンジンを搭載した油圧ショベル等の建設機械では、高次の排ガス規制に対応すべく、ディーゼルエンジンの排気系に排ガス処理装置が設置され、ディーゼルエンジンからの排ガスは、排気管の下流側に設けたNOx還元触媒を通って大気中に放出される。
上述の排ガス処理装置として、尿素水溶液(液体還元剤)を用いた尿素選択還元型のNOx処理装置が用いられることが多い。特許文献1に開示された旋回型ショベルでは、尿素水溶液は金属製の液体還元剤タンクに貯留され、尿素水溶液は液体還元剤供給ポンプ及び液体還元剤供給パイプによりディーゼルエンジンの排気管に供給される構成とされている。
特開2013−160005号公報
上記特許文献1の旋回型ショベルは、大型の旋回型ショベルである。
特許文献1を含め従来の大型の旋回型ショベルは、液体還元剤タンクが、上部旋回体の前側を覆うカバー材を支持するカバーフレーム内又は上部旋回体の内部後方に設置されるハウスフレーム内に配置されている。
旋回型ショベルには、狭い空間で作業するために、上部旋回体の旋回半径比が小さくなるよう構成された、いわゆる「小旋回型ショベル」が知られている。
小旋回型ショベルの上部旋回体は、旋回半径比を小さくするためにコンパクトな構造として設計されているため、各部材が密集し液体還元剤タンクを配置するスペースの確保が難しい。更に、液体還元剤タンクは液体還元剤を補給する必要があるため、補給しやすい場所に設置される必要がある。つまり、小旋回型ショベルには、液体還元剤タンクを上部旋回体の外径を変更することなく、且つ液体還元剤の補給作業を簡便に行える位置に配置するという課題がある。
この点で上記した特許文献1は、大型の旋回型ショベルであるため、コンパクトな上部旋回体を有する小旋回型ショベルに適用できる構成とは言えない。
そこで、上記課題に鑑み、液体還元剤タンクを、上部旋回体の外径を変更することなく且つ液体還元剤の補給作業を簡便に行える位置に配置した小旋回型ショベルを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一実施形態によれば、
エンジンが搭載された上部旋回体と、
前記上部旋回体の底部を構成する旋回フレームと、
ブームを支持するブーム支持ブラケットと、
燃料タンクと、
前記旋回フレームの前側に配置されるカバー材と、
前記カバー材を支持し、前記旋回フレームから立設するカバーフレームと、
エンジン排ガスを処理する液体還元剤が貯留される液体還元剤タンクと、
コントロールバルブと、
を有する小旋回型ショベルであって、
記液体還元剤タンクは、前記カバーフレームの前方に配置され
前記旋回フレームは、旋回機構を中心として前後左右方向に延在し、
前記旋回フレームの右前において、前方から前記液体還元剤タンク、前記コントロールバルブ、前記燃料タンクの順に並んで配置されていることを特徴とする小旋回型ショベルが提供される。
開示した実施形態によれば、液体還元剤タンクは、上部旋回体の前側に配置されるカバー材を支持するカバーフレームの外側に配置される構成とした。カバーフレームの外側は従前は工具箱などとして使用されていた最前位置の領域(スペース)であるため、上部旋回体の外径を変形しなくても良く、かつ液体還元剤の補給作業を簡便に行うことができる。
本発明の一実施形態による小旋回型ショベルの側面図である。 図1に示す小旋回型ショベルの平面図である。 上部旋回体の内部を示す平面図である。 上部旋回体の前側の内部を示す部分斜視図である。 上部旋回体の前側の内部を示す一部透過側面図である。
図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は一実施形態による小旋回型ショベルの側面図である。以下、本明細書において、小旋回型ショベルを単に「ショベル」と称することもある。ショベルの下部走行体1には旋回機構2を介して上部旋回体3が搭載される。上部旋回体3にはブーム4が取り付けられる。ブーム4の先端にはアーム5が取り付けられ、アーム5の先端にはエンドアタッチメントとしてのバケット6が取り付けられる。エンドアタッチメントとして、法面用バケット、浚渫用バケット等が用いられてもよい。
ブーム4、アーム5、及びバケット6は、アタッチメントの一例として掘削アタッチメントを構成し、ブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。
上部旋回体3にはキャビン10が設けられ、且つエンジン11等の動力源が搭載される。キャビン10内には、運転席やショベル操作に必要な各種操作装置、及びショベルの駆動を制御するコントローラなどが設置される。
ここで、本明細書において、上部旋回体3の前側とは、上部旋回体3の中央から見てブーム4が取付けられている側の部分である。また、左側とは上部旋回体3において前方(ブーム4が延在する方向)を向いた時に左となる部分である。また、右側とは上部旋回体3において前方(ブーム4が延在する方向)を向いた時に、右となる部分である。
図2は、図1に示すショベルを上から見た平面図である。上部旋回体3の中央付近にブーム4が回動可能に支持される。
ブーム4は、上部旋回体3の前側中央位置に強固に固定されたブーム支持ブラケット14に回動可能に支持される。より具体的には、ブーム4は、ブーム支持ブラケット14の右側ブラケット14R及び左側ブラケット14Lとの間に挟まれた状態で、右側ブラケット14R、ブーム4、左側ブラケット14Lを貫通して設けられるブームフートピン400により支持される。
キャビン10は、上部旋回体3の前側でブーム4の左側に設置される。上部旋回体3の前側でブーム4の右側には、後述する尿素水タンク(液体還元剤タンクに相当)とコントロールバルブの上面をカバー(被覆)するカバー材22が取り付けられている。カバー材22の後方には、燃料タンク24と作動油タンク26が配置される。燃料タンク24が外側に配置され、作動油タンク26は燃料タンク24の内側に配置される。
カバー材22の上面及び作動油タンク26の上面は、メンテナンス時等に作業者が乗る通路として使用される。一方、燃料タンク24の上面は、作動油タンク26の上面より高い位置にあり、作業者が乗る通路としては使用されない。
上部旋回体3の外周部分で、カバー材22から燃料タンク24にかけて、ハンドレール60が取り付けられている。ハンドレール60は作業者が上部旋回体3の上に登る際の補助となるように保護するためのレールである。ハンドレール60の上端は燃料タンク24の端部まで延在する。ハンドレール60が終端した位置からは、ハンドレール60の延長方向にハンドレール70が延在する。ハンドレール70は燃料タンク24の上面に取り付けられており、燃料タンク24の上面の角に沿って内側に向けて屈曲している。ハンドレール70は、作動油タンク26の上面に作業者が乗ったときに、作業者が掴まることのできるような位置に設けられる。
燃料タンク24及び作動油タンク26の後方には、後述する排ガス処理装置を覆うSCRカバー90が設けられる。SCRカバー90の燃料タンク24に近い部分には、排ガス処理装置から延出する排気筒(マフラー)92が突出している。
カバー材22、燃料タンク24、作動油タンク26、ハンドレール60、ハンドレール70、及びSCRカバー90は、上部旋回体3の右側に配置されている。
上部旋回体3の中央には、上述のようにブーム4が回動可能に取り付けられる。上部旋回体3の後部の形状は、ショベルの旋回半径で規制されており、旋回半径の円弧形状である。上部旋回体3の後部の中央には、カウンタウェイト28が配置される。そして、カウンタウェイト28とブーム4との間のスペースに、エンジン11が配置され固定されている。図1及び図2では、エンジン11の上部を覆うエンジンフード30があるため、エンジン11は現れていない。
エンジンフード30の前側には、エンジンフード30を開けてエンジン11のメンテナンス作業を行なう際に操作者が乗る通路32が設けられる。また、通路32の前側には、通路32より低い位置に作業用足場34が設けられる。作業用足場34は作動油タンク26の横に配置された旋回モータを覆うように設けられており、旋回モータカバーとしても機能する。作業者は、通路32に登るときに、まず低い方の作業用足場34に乗ってから、高いほうの通路32に登る。このとき、作業者は上述のハンドレール70の端部の垂直方向に延在する部分に手をかけることで、作業用足場34から通路32まで容易に登ることができる。
次に、上部旋回体3における各構成部品の配置について、図3〜図5を参照しながらさらに詳しく説明する。図3は上部旋回体3の内部を示す平面図である。図4は上部旋回体3の前側の内部をショベルの右側前方から見た前方斜視図である。図5は、上部旋回体3の前側のショベルの右側から見た一部透過側面図である。
図3は、カバー材22、SCRカバー90、エンジンフード30等のカバー類が全て取り外された状態で、内部を簡略化して示している。また、図4は、上部旋回体の前側に配置されたカバー材22が取り外された状態で、構成部品を簡略化して示している。図5は、点線で示した内部構成部品を簡略化して示している。
図3に示すように、上部旋回体3の底部を構成する旋回フレーム300上で前部の右側に、尿素水タンク36(液体還元剤タンクに相当)が配置され、その後方にコントロールバルブ37、燃料タンク24及び作動油タンク26が配置される。旋回フレーム300は、一枚の底板(ベースプレートに相当)300aと、底板300aの上に設置される梁部300bとを有する構成とされている(図5参照)。したがって、尿素水タンク36とコントロールバルブ37の配置をより具体的に云うと、旋回フレーム300を構成する底板300a上に設置されている。底板300aは、厚さ25mm程度を有している。
尿素水タンク36には、後述するが尿素水タンク36の外周面を覆うタンク用ケーシング部に尿素水ポンプ38(液体還元剤供給ポンプに相当)が配置される。また、尿素水ポンプ38には尿素水パイプ39(液体還元剤供給パイプに相当)が接続され、尿素水パイプ39は、ブーム支持ブラケット14Rと作動油タンク26との間に配設されて排ガス処理装置50と接続される。上記の構成により尿素水タンク36の尿素水溶液が、排ガス処理装置50へ供給されてエンジン11の排ガスが処理される。
前記したエンジン11は、上部旋回体3の後部の中央に配置される。エンジン11のファンが設けられた側(エンジン11の左側)に、エンジン用冷却器40及びインタクーラ42が配置される。インタクーラ42のさらに外側に、エンジン11に供給する空気を濾過するためのエアフィルタ44が配置される。このように、エンジン11の左側にはエンジン11に付随する様々な機器が配置されており、排ガス処理装置のような大きな機器を配置するスペースを確保するのは難しい。
そこで、本実施形態では、排ガス処理装置50はエンジン11の右側の不図示のポンプ室の上方に配置されている。ただし、排ガス処理装置50は比較的大きな装置であるため、その長手方向軸が上部旋回体3の前後方向に対して傾斜するように、斜めに配置されている。このように、排ガス処理装置50を斜めに配置することにより、排ガス処理装置50全体を、ポンプ室の上方において、上部旋回体3の旋回半径内に収容することができる。
また、排ガス処理装置50をポンプ室の上方に配置することで、排ガス処理装置50をエンジン11に対して比較的低い位置に配置することができる。このため、排ガス処理装置50から上方に延出する排気筒(マフラー)92を、小旋回型ショベルに求められる所定の高さより低くすることができる。
ここで、排ガス処理装置50について簡単に説明する。本実施形態では、エンジン11としてディーゼルエンジンが用いられており、排ガス規制をクリアするために排ガス処理装置50を設ける必要がある。排ガス処理装置50は、エンジン11の排気系に設置され、エンジンの排ガスを処理して排ガス規制をクリアした排ガスに変換する。このようにして浄化された排ガスが、排ガス処理装置50の排気筒(マフラー)92から大気に放出される。
次に、上部旋回体3の右側(矢印X1側)で且つ前側(矢印Z1側)に配置される尿素水タンク36、コントロールバルブ37などの具体的構成と配置について説明する。
コントロールバルブ37は、前記したカバー材22を支持するカバーフレーム部80の内側に配置されている。カバーフレーム部80は、底板300aから立ち上がる前側(矢印Z1側)の2本の縦フレーム81と、後側(矢印Z2側)の2本の縦フレーム82とを有している。縦フレーム81は、縦フレーム82より上下方向(矢印Y1−Y2方向)の高さが低く形成されており、縦フレーム81と縦フレーム82とはそれぞれ繋ぎフレーム83で連結されている。
また、左右方向(矢印X1−X2方向)に2本配置された縦フレーム81の上縁部同士は横フレーム84で連結されている。また、左右方向(矢印X1−X2方向)に2本配置された縦フレーム82の上縁部同士は横フレーム85で連結されている。
上記構成のカバーフレーム部80の各フレームの内側にコントロールバルブ37が配置される。
尿素水タンク36は、前記構成のカバーフレーム部80の外側(前側(矢印Z1方向)の領域S内に配置される(図3参照)。このカバーフレーム部80の外側の領域Sは、従前においては工具箱などとして利用されていた領域S(スペース)である。したがって、この領域Sに尿素水タンク36を配置しても、上部旋回体3の外径に何ら変形を加える必要が無い。
前記した尿素水タンク36は、その外周面に外方へ膨らんで当該尿素水タンク36の容積を拡大する容積拡大部361が少なくとも一箇所に設けられている。容積拡大部361は、カバーフレーム部80の外側の領域S内に収まる程度の膨らみであり、その形状や個数など限定されず適宜状況に応じて決定される。
したがって、本実施形態の尿素水タンク36は、カバーフレーム部80の外側の領域S内に収めつつも、容積を最大限拡大して、尿素水溶液の補給のインターバルを長くできる。
尿素水タンク36には、当該尿素水タンク36内に尿素水溶液(液体還元剤)を補給するための筒形形状のフィラー362が、当該尿素水タンク36の上面に前側(矢印Z1側)へ向かって設けられている。
フィラー362は、上方に向かって延在している。したがって、尿素水タンク36が有する容量の上限位置まで尿素水溶液を補給できる。つまり、尿素水タンク36が傾いたとしても、フィラー362の延在した部分により尿素水溶液が漏れ出ることを防止できるからである。フィラー362の延在部分は、上方に直線的に傾斜する形状であっても良いし、図5に示すように、くの字に屈曲又は湾曲する形状であっても良い。くの字に屈曲又は湾曲する形状の場合には、尿素水溶液が漏れ出ることをより効果的に防止できる。また、フィラー362の先端開口部には、蓋部363が設けられている。図4、図5に示したフィラー362は、その外周面に筒形の中空部を有する角形の保護材362aが嵌め合わされている。勿論、保護材362aは、他の形態であっても良いし、設けなくても良い。
尿素水タンク36の外周面には、当該尿素水タンク36を支持するタンク用ケーシング部100が取付けられている。タンク用ケーシング部100は、尿素水タンク36の前側(矢印Z1側)側面と、後側(矢印Z2側)側面に沿って起立する2本の縦プレート101と、2本の縦プレート101の上縁部間を繋ぎ、かつ尿素水タンク36の上面を覆う上面プレート102を有している。因みに、後側(矢印Z2側)側面に沿って起立する縦プレート101については、図面の関係上表れていないが存在している。
縦プレート101は、その中央部が開口しておりフレーム形状に形成されているがこの限りではない。上面プレート102は、前記した筒型形状のフィラー362を挿通可能な開口部を有している。さらに、上面プレート102の後側(矢印Z2側)には、尿素水ポンプ38を固定する支持ブラケット103が連結されている。したがって、尿素水ポンプ38は、タンク用ケーシング部100の支持ブラケット103に固定されて一体化構造となるので、省スペース化を図れる。因みに、図面の関係上、図5ではタンク用ケーシング部100、尿素水ポンプ38などの部材は省略した。
因みに、尿素水ポンプ38の近傍に位置する尿素水パイプ39は、カバーフレーム部80の前側(矢印Z1側)に位置する横フレーム84及び縦フレーム81に沿うように配置されて良い。
また、図5に示すように、尿素水タンク36は、その底面が燃料タンク24の底面よりも低くなるように旋回フレーム300の底板300a上に搭載される。カバー材22の下に収納される尿素水タンク36の高さをできるだけ高くするためである。因みに本実施例では尿素水タンク36の後側に配置されたコントロールバルブ37も底板300a上に搭載されているがこの限りではない。
そして、コントロールバルブ37の後方に位置する燃料タンク24は、その底面が旋回フレーム300を構成する2本の梁部300bの上に位置するように設置される。梁部300bにより嵩上げされた領域Hには、不図示の油圧パイプなどが挿通されて良い。
次に、図5を参照し、上部旋回体3の右前側を覆うカバー材22について簡潔に説明する。カバー材22は作業者が昇降する通路としての機能も有している。
即ち、カバー材22は、その外周面に側断面形状が階段形状となるように複数の昇降ステップ221、222が形成されている。昇降ステップ221の上面には滑り止め221a、昇降ステップ222の上面には滑り止め222aがそれぞれ取付けられている。因みに、旋回フレーム300の右側の前端には昇降ステップ300cが取付けられている。また、昇降ステップ300cの上面、カバー材22の上面、及び燃料タンク24の上面には、上下方向(矢印Y1−Y2方向)に延在するハンドレール60の縦フレームが連結されて良い。
カバー材22の外周面の前側(矢印Z1側)には、開閉可能なドア223が取付けられている。ドア223は、尿素水タンク36のフィラー362の蓋部363と対向する位置で横開きとなるように配設されている。そのため、蓋部363はドア223を開くことにより外部に露出した状態となる。尿素水の給液時において、作業者は、ドア223を開くことにより尿素水タンク36に対して尿素水の給液を行うことができる。なお、ドア223は施錠可能である。尿素水タンク36の蓋部363への無断のアクセスを防止するためである。このように、カバー材22は尿素水タンク36、コントロールバルブ37の上部を覆うカバーとして機能すると共に、作業者が昇降する通路としても機能する。
上記してきたように本実施形態に係る小旋回型ショベルは、尿素水タンク36を、上部旋回体3の前側に配置されるカバー22材を支持するカバーフレーム部80の外側に配置する構成とした。カバーフレーム部80の外側は従前は工具箱などとして使用されていた領域Sであるため、上部旋回体3の外径を変形しなくても良く、小旋回型ショベルが抑制すべき旋回半径を保持できる。のみならず、カバーフレーム部80の外側の領域Sとは、上部旋回体3の前端部であるため液体還元剤の補給作業を簡便に行うことができる。
また、尿素水タンク36の外周面に、外方へ膨らむ容積拡大部361を少なくとも一箇所に設けている。したがって、カバーフレーム部80の外側の領域S内に収めつつも、容積を最大限拡大して、尿素水溶液の補給のインターバルを長くできる。
更に、尿素水ポンプ38を、尿素水タンク36の外周面に設けられたタンク用ケーシング部100に取付けることで、限られたスペースを有効利用できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上記した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能なものである。
1 下部走行体
2 旋回機構
3 上部旋回体
300 旋回フレーム
300a 底板
300b 梁部
4 ブーム
5 アーム
6 バケット
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
10 キャビン
11 エンジン
22 カバー材
24 燃料タンク
26 作動油タンク
28 カウンタウェイト
30 エンジンフード
32 通路
34 作業用足場
36 尿素水タンク(液体還元剤タンク)
361 容積拡大部
362 フィラー
363 蓋部
37 コントロールバルブ
38 尿素水ポンプ(液体還元剤供給ポンプ)
39 尿素水パイプ(液体還元剤供給パイプ)
40 エンジン用冷却器
42 インタクーラ
44 エアフィルタ
50 排ガス処理装置
60 ハンドレール
70 ハンドレール
80 カバーフレーム部
81、82 縦フレーム
83 繋ぎフレーム
84、85 横フレーム
90 SCRカバー
92 排気筒(マフラー)
100 タンク用ケーシング部
101 縦プレート
102 上面プレート
103 支持ブラケット
221、222、300c 昇降ステップ
221a、222a 滑り止め
223 ドア

Claims (7)

  1. エンジンが搭載された上部旋回体と、
    前記上部旋回体の底部を構成する旋回フレームと、
    ブームを支持するブーム支持ブラケットと、
    燃料タンクと、
    前記旋回フレームの前側に配置されるカバー材と、
    前記カバー材を支持し、前記旋回フレームから立設するカバーフレームと、
    エンジン排ガスを処理する液体還元剤が貯留される液体還元剤タンクと、
    コントロールバルブと、
    を有する小旋回型ショベルであって、
    記液体還元剤タンクは、前記カバーフレームの前方に配置され
    前記旋回フレームは、旋回機構を中心として前後左右方向に延在し、
    前記旋回フレームの右前において、前方から前記液体還元剤タンク、前記コントロールバルブ、前記燃料タンクの順に並んで配置されていることを特徴とする小旋回型ショベル。
  2. 前記液体還元剤タンクの外周面には、当該液体還元剤タンクを支持するタンク用ケーシングが取付けられており、前記液体還元剤タンクに連結された前記液体還元剤を排出する液体還元剤供給ポンプが、前記タンク用ケーシングに取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の小旋回型ショベル。
  3. 前記液体還元剤タンクの外周面には、外方へ膨らんで当該液体還元剤タンクの容積を拡大する容積拡大部が少なくとも一箇所に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の小旋回型ショベル。
  4. 前記液体還元剤タンクは、
    前側の上部に当該液体還元剤タンク内に前記液体還元剤を補給するための筒形形状のフィラーが設けられており、前記フィラーは上方に向かって延在していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の小旋回型ショベル。
  5. 前記液体還元剤タンクは、
    前記上部旋回体の底部を構成する1枚のベースプレート上に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の小旋回型ショベル。
  6. 前記小旋回型ショベルは、前記ブーム支持ブラケットに対して幅方向で外側に配置される作動油タンクを有しており、
    前記液体還元剤タンクの前記液体還元剤供給ポンプと接続された液体還元剤供給パイプは、前記ブーム支持ブラケットと前記作動油タンクとの間に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の小旋回型ショベル。
  7. 前記上部旋回体に搭載される燃料タンクを有し、
    前記カバーフレームは、前記燃料タンクと前記液体還元剤タンクとの間に配置される、
    請求項1〜6の何れか一項に記載の小旋回型ショベル。
JP2015058712A 2015-03-20 2015-03-20 小旋回型ショベル Active JP6840453B2 (ja)

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