JP5001793B2 - 排気浄化装置 - Google Patents

排気浄化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5001793B2
JP5001793B2 JP2007294141A JP2007294141A JP5001793B2 JP 5001793 B2 JP5001793 B2 JP 5001793B2 JP 2007294141 A JP2007294141 A JP 2007294141A JP 2007294141 A JP2007294141 A JP 2007294141A JP 5001793 B2 JP5001793 B2 JP 5001793B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urea water
water tank
temperature
ammonia
exhaust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007294141A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009121265A (ja
Inventor
智 平沼
峰啓 村田
好央 武田
博昭 藤田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Original Assignee
Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp filed Critical Mitsubishi Fuso Truck and Bus Corp
Priority to JP2007294141A priority Critical patent/JP5001793B2/ja
Publication of JP2009121265A publication Critical patent/JP2009121265A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5001793B2 publication Critical patent/JP5001793B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)

Description

本発明はエンジンの排気を浄化する排気浄化装置に関し、特にアンモニア選択還元型NOx触媒にアンモニアを供給するための尿素水を貯留する尿素水タンクを備えた排気浄化装置に関する。
エンジンの排気中に含まれる汚染物質の1つであるNOx(窒素酸化物)を浄化するための排気浄化装置として、エンジンの排気通路にアンモニア選択還元型NOx触媒を配設し、還元剤としてアンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給することにより、NOxを還元して排気を浄化するようにした排気浄化装置が知られている。
このような排気浄化装置では、アンモニアをアンモニア選択還元型NOx触媒に供給するために、アンモニアに比べて取り扱いが容易な尿素水を排気中に供給するのが一般的である。そして、排気中への尿素水の供給方式には、尿素水を圧縮空気と共に噴射する、いわゆるエアアシスト方式と、圧縮空気を用いずに尿素水のみを噴射する、いわゆるエアレス方式とがある。
後者のエアレス方式の場合、排気中への尿素水の供給量を調整するためのソレノイドバルブと、実際に尿素水が噴射されるノズルとの間の距離が長いと、ソレノイドバルブを閉じた後にソレノイドバルブとノズルとの間に残留する尿素水が固化して目詰まりを生じる可能性があるため、ソレノイドバルブとノズルとを一体化した尿素水インジェクタが用いられる。従って、ソレノイドバルブとノズルとを一体化した尿素水インジェクタにおいては、ソレノイドバルブ用の駆動ソレノイドが尿素水インジェクタに組み込まれている。
尿素水インジェクタは尿素水を排気中に噴射するために、排気の熱によって高温となる排気通路に装着されるが、駆動ソレノイドの温度が過度に上昇した場合、絶縁不良や焼き付きなどの問題が生じるおそれがある。そこで、駆動ソレノイドの温度が過剰に上昇するのを防止するため、尿素水インジェクタに供給された尿素水の一部を排気中に噴射すると共に、供給された尿素水の残部で尿素水インジェクタを冷却するようにした冷却機構付尿素水インジェクタが開発されている。このような冷却機構付尿素水インジェクタを用いた排気浄化装置においては、尿素水インジェクタの冷却に使用された尿素水が、尿素水を貯留するための尿素水タンクに戻されるようになっている。
一方、尿素水を貯留する尿素水タンクには、例えば特許文献1に示されているように、その底部近傍に尿素水を流出させるためのサクションポートが設けられており、このサクションポートから尿素水噴射ノズルや尿素水インジェクタに尿素水が供給される。
特開2005−337112号公報
ところが、上述した冷却機構付尿素水インジェクタを用いて、尿素水タンクから供給された尿素水を排気中に噴射するようにした場合、尿素水インジェクタの冷却に使用されて温度の上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されるため、尿素水タンク内の尿素水の温度は徐々に上昇していくことになる。一方、尿素水の消費が進むことにより、尿素水タンク内に残留する尿素水の量が減少していくが、上記特許文献1に示されるような尿素水タンクを用いた場合、尿素水インジェクタに供給される尿素水が流出するサクションポートが尿素水タンクの底面近傍に設けられているため、尿素水タンク内に微量の尿素水しか残っていない状態まで、尿素水の減少が継続することになる。従って、尿素水タンク内に少量の尿素水しか残っていない状態で、上述のように温度の上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されると、尿素水タンク内の尿素水が過度に上昇する可能性がある。
特に、アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側に、排気中のパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを配設している排気浄化装置の場合、パティキュレートフィルタの強制再生を行う場合にアンモニア選択還元型NOx触媒に流入する排気の温度が600℃前後まで上昇するため、高温の排気の熱を受けた尿素水が尿素水タンクに戻されることによって尿素水タンク内の尿素水が過度に上昇しやすくなる。
このようにして尿素水タンク内の尿素水の温度が過度に上昇すると、尿素水インジェクタを効果的に冷却できなくなるという問題が生じるだけでなく、尿素水タンク内の尿素水の水分が過剰に蒸発して尿素水が濃縮され、尿素水の濃度が適正濃度を逸脱してしまうという問題や、尿素水タンク内の尿素水からアンモニアが生成されやすくなり、尿素水タンクに設けられたタンク内圧調整機構からアンモニアが大気中に漏れ出してしまうという問題が生じる。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、尿素水タンク内の尿素水の過度な温度上昇を防止することが可能な排気浄化装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の排気浄化装置は、エンジンの排気通路に介装され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、尿素水を貯留し、貯留している尿素水を流出させるためのサクションポートを側壁に有する尿素水タンクと、駆動用ソレノイドが組み込まれて上記排気通路に設けられ、上記尿素水タンクのサクションポートから供給された尿素水の一部を、上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に噴射すると共に、上記尿素水の残部を上記尿素水タンクに戻す尿素水インジェクタとを備え、上記尿素水タンクは、上記サクションポートによって排出可能な尿素水の最低水位が、上記尿素水タンク内の尿素水の温度を、上記尿素水タンク内での尿素水からのアンモニアの生成を抑制可能な温度として設定された所定温度以下に保つために必要な尿素水の残留量を確保する水位となるよう、上記サクションポートの位置が定められていることを特徴とする(請求項1)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水タンクのサクションポートから供給された尿素水は、その一部が尿素水インジェクタからアンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に供給される。排気中に供給された尿素水が排気の熱によって加水分解することによりアンモニアが生成され、生成されたアンモニアは還元剤としてアンモニア選択還元型NOx触媒に供給され、排気中のNOxの還元に使用される。一方、尿素水タンクのサクションポートから供給された尿素水の残部は、尿素水インジェクタを冷却した後に尿素水タンクに戻される。
尿素水が消費されるに従い、尿素水タンク内の尿素水の水位は徐々に低下していくが、尿素水の水位がサクションポートから排出可能な尿素水の最低水位に達すると、それ以上尿素水は減少しなくなる。このとき尿素水タンク内には、尿素水インジェクタの冷却によって温度の上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されても所定温度を上回ることのないような量の尿素水が確保されている。
そして、上記所定温度は、上記尿素水タンク内での尿素水からのアンモニアの生成を抑制可能な温度として設定されている
従って、尿素水タンク内の尿素水は、尿素水インジェクタの冷却によって温度が上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されても、尿素水タンク内の尿素水残留量に拘わらず、アンモニアの生成を抑制可能な温度以下に維持される。
更に、上記排気浄化装置において、上記所定温度は70℃であることを特徴とする(請求項)。
このように構成された排気浄化装置によれば、尿素水タンク内の尿素水は、尿素水インジェクタの冷却によって温度が上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されても、尿素水タンク内の尿素水残留量に拘わらず70℃以下の温度となる。
本発明の排気浄化装置によれば、尿素水の消費に伴い、尿素水タンク内の尿素水の水位がサクションポートから排出可能な尿素水の最低水位に達したとしても、尿素水タンク内には、尿素水インジェクタの冷却に使用されて温度の上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されることで所定温度を上回ることのないような量の尿素水が確保される。従って、尿素水タンクから供給された尿素水を尿素水インジェクタから供給している間に尿素水タンク内の尿素水の温度が上昇しても、所定温度を超えることはない。この結果、尿素水タンク内における尿素水の過度の温度上昇を防止し、尿素水インジェクタの冷却を効果的に行うことができると共に、尿素水の濃縮に伴う適正濃度からの逸脱を防止し、尿素水タンク内でのアンモニアの生成を抑制することが可能となる。
特に、所定温度は、尿素水タンク内での尿素水からのアンモニアの生成を抑制可能な温度として設定されており、尿素水タンク内の尿素水は、温度が上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されても、アンモニアの生成を抑制可能な温度以下に維持されるので、尿素水タンク内でのアンモニアの生成を良好に抑制することができる。
更に、尿素水は水を溶剤とするものであるが、請求項の排気浄化装置によれば、尿素水タンク内の尿素水は、温度が上昇した尿素水が尿素水タンクに戻されても、70℃を超えることはないので、尿素水の水分の蒸発が抑制され、尿素水の濃縮による適正濃度の逸脱を確実に防止できると共に、尿素水タンク内でのアンモニアの生成も確実に抑制することが可能となる。
以下、図面に基づき本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用された4気筒のディーゼルエンジン(以下、エンジンという)の全体構成図を示しており、図1に基づき本発明に係る排気浄化装置の構成を説明する。
エンジン1は各気筒共通の高圧蓄圧室(以下コモンレールという)2を備えており、図示しない燃料噴射ポンプから供給されてコモンレール2に蓄えられた高圧の燃料を、各気筒に設けられたインジェクタ4に供給し、各インジェクタ4からそれぞれの気筒内に燃料が噴射される。
吸気通路6にはターボチャージャ8が装備されており、図示しないエアクリーナから吸入された吸気は、吸気通路6からターボチャージャ8のコンプレッサ8aへと流入し、コンプレッサ8aで過給された吸気はインタークーラ10及び吸気制御弁12を介して吸気マニホールド14に導入される。また、吸気通路6のコンプレッサ8aより上流側には、エンジン1への吸入空気流量を検出するための吸気量センサ16が設けられている。
一方、エンジン1の各気筒から排気が排出される排気ポート(図示せず)は、排気マニホールド18を介して排気管20に接続されている。なお、排気マニホールド18と吸気マニホールド14との間には、EGR弁22を介して排気マニホールド18と吸気マニホールド14とを連通するEGR通路24が設けられている。
排気管20はターボチャージャ8のタービン8bを経た後、排気絞り弁26を介して排気後処理装置28に接続されている。また、タービン8bの回転軸はコンプレッサ8aの回転軸と連結されており、タービン8bが排気管20内を流動する排気を受けてコンプレッサ8aを駆動するようになっている。
排気後処理装置28は、上流側ケーシング30と、上流側ケーシング30の下流側に連通路32で連通された下流側ケーシング34とで構成され、本実施形態では上流側ケーシング30、連通路32及び下流側ケーシング34が本発明の排気通路に相当する。
上流側ケーシング30内には、前段酸化触媒36が収容されると共に、この前段酸化触媒36の下流側にはパティキュレートフィルタ(以下フィルタという)38が収容されている。フィルタ38は、排気中のパティキュレートを捕集することによりエンジン1の排気を浄化するために設けられる。また前段酸化触媒36は、排気中のNO(一酸化窒素)を酸化させてNO(二酸化窒素)を生成するので、このように前段酸化触媒36とフィルタ38とを配置することにより、フィルタ38に捕集されて堆積しているパティキュレートは、前段酸化触媒36から供給されたNOと反応して酸化し、フィルタ38の連続再生が行われるようになっている。
一方、下流側ケーシング34内には、アンモニアを吸着し、吸着したアンモニアを還元剤として排気中のNOx(窒素酸化物)を選択還元して排気を浄化するアンモニア選択還元型NOx触媒(以下SCR触媒という)40が収容されると共に、このSCR触媒40の下流側にはSCR触媒40から流出したアンモニアを除去するための後段酸化触媒42が収容されている。この後段酸化触媒42は、フィルタ38の強制再生でパティキュレートが焼却される際に発生するCO(一酸化炭素)を酸化し、CO(二酸化炭素)として大気中に排出する機能も有している。
また、連通路32には、連通路32内の排気中に尿素水を噴射供給する尿素水インジェクタ44が設けられている。この尿素水インジェクタ44は、バルブ機構(図示せず)の開閉によって尿素水の噴射を行うものであり、このバルブ機構の開閉を行うための駆動用ソレノイド(図示せず)が組み込まれている。尿素水インジェクタ44は、供給された尿素水の一部をバルブ機構の開閉によって排気中に噴射すると共に残部を冷却に用い、尿素水インジェクタ44の駆動用ソレノイドなどの温度が排気の熱を受けて過剰に上昇しないようにしている。なお、このような尿素水インジェクタ44は既に知られており、ここではその詳細な構成についての説明は省略する。
尿素水インジェクタ44は、尿素水供給パイプ46及び尿素水リターンパイプ48によって尿素水タンク50と接続されており、尿素水供給パイプ46に介装された尿素水供給ポンプ52により、尿素水タンク50に貯留されている尿素水が尿素水供給パイプ46を通って尿素水インジェクタ44に供給される。尿素水インジェクタ44に供給された尿素水の一部は、上述したように尿素水インジェクタ44に設けられた駆動用ソレノイドを駆動してバルブ機構の開閉を行うことにより、連通路32内の排気中に噴射される。一方、尿素水インジェクタ44に供給された尿素水の残部は、尿素水インジェクタ44を冷却した後、尿素水リターンパイプ48を介して尿素水タンク50に戻される。
尿素水インジェクタ44から噴射された霧状の尿素水は、排気の熱により加水分解してアンモニアとなり、SCR触媒40に供給される。SCR触媒40は供給されたアンモニアを吸着し、吸着したアンモニアと排気中のNOxとの脱硝反応を促進することにより、NOxを浄化して無害なNとする。なお、このとき、アンモニアがNOxと反応せずにSCR触媒40から流出した場合には、このアンモニアが後段酸化触媒42によって除去されるようになっている。
また、尿素水インジェクタ44の冷却に用いられた尿素水は、尿素水インジェクタ44から奪った熱によって温度が上昇しており、この尿素水が尿素水タンク50に戻されることにより、尿素水タンク50内の尿素水の温度も徐々に上昇していく。特に、フィルタ38に堆積したパティキュレートを除去するためにフィルタ38の強制再生を行う際には、フィルタ38から流出してSCR触媒40に流入する排気の温度が600℃前後まで上昇するため、尿素水タンク50内の尿素水の温度も、フィルタ38の強制再生が行われない場合に比べ、大きく上昇する。
尿素水タンク50内の尿素水の温度が過度に上昇すると、尿素水インジェクタ44を効果的に冷却することができなくなる上、尿素水の水分が過剰に蒸発することによって尿素水の濃度が適正値を超えて上昇したり、尿素水からアンモニアが生成されやすくなって尿素水タンク50の外に漏れ出したりするおそれがある。このため本実施形態では、排気の熱によって温度の上昇した尿素水が尿素水タンク50に戻されても、尿素水タンク50内の尿素水温度が所定温度を上回ることのないように尿素水タンク50が構成されている。なお、本実施形態において所定温度は、尿素水インジェクタ44を効果的に冷却可能であることに加え、水を溶剤とする尿素水の水分が過剰に蒸発せずに尿素水の濃縮による適正濃度の逸脱を確実に防止できると共に、尿素水タンク50内でのアンモニアの生成も確実に抑制できる温度として70℃に設定されている。
一定の環境条件のもとで、尿素水タンク50から流出する尿素水及び尿素水タンク50に戻される尿素水のそれぞれの単位時間あたりの量、並びに尿素水タンクに戻される尿素水の温度が一定である場合には、尿素水タンク50内に貯留されている尿素水の量が少ないほど、尿素水タンク50内の尿素水の温度が大きく上昇する。そこで、実験によりエンジン1を様々な条件で運転し、尿素水タンク50内の尿素水の温度が最も上昇する場合であっても、尿素水タンク50内の尿素水の温度が所定温度以下となるような、尿素水タンク50内の最少尿素水残留量を予め求め、尿素水タンク50内の尿素水の量が、このようにして求められた最少尿素水残留量に達する前に尿素水の補充が行われるようにすれば、尿素水タンク50内の尿素水の温度が所定温度を上回ることはなくなる。
本実施形態では、このような最少尿素水残留量を確保可能な尿素水タンク50を採用しており、この尿素水タンク50の詳細について、図2に基づき以下に説明する。
図2は、尿素水タンク50の詳細を示す断面図である。図2に示すように、尿素水タンク50内には尿素水54が貯留されており、尿素水タンク50の上面には、尿素水タンク50に尿素水を補充するための注入口56が設けられている。この注入口56には、尿素水タンク50の内圧を大気圧に維持するための通気機構(図示せず)を有して注入口56を塞ぐキャップ58が装着されている。そして尿素水タンク50の底面には、尿素水タンク50内のゴミを除去するために使用されるドレインポート60が設けられており、このドレインポート60はドレインコック62によって開閉されるようになっている。なお、ゴミの除去などでドレインポート60を使用する場合を除き、ドレインコック62は閉じられている。
尿素水タンク50の側壁上部には、尿素水リターンパイプ48が接続されるリターンポート64が設けられており、尿素水インジェクタ44の冷却に使用された尿素水が、尿素水リターンパイプ48を通り、リターンポート64から尿素水タンク50内に流入する。
また、尿素水タンク50の底面から所定の高さとなる位置の側壁には、尿素水供給パイプ46が接続されるサクションポート66が設けられており、尿素水タンク50内の尿素水54は、サクションポート66から流出した後、尿素水供給ポンプ52により尿素水供給パイプ46を通って尿素水インジェクタ44に供給される。
尿素水タンク50内に貯留されている尿素水54は、サクションポート66の内周面下端部と同レベルの水位、即ち図2中に破線で示す最低水位に達するまで、サクションポート66から尿素水インジェクタ44に供給可能であるが、尿素水54がこの最低水位に達するまで減少したときの尿素水タンク50内の尿素水残留量が、上述したように実験によって予め求められた、尿素水タンク50内の尿素水54の温度を所定温度以下に保つために必要な尿素水タンク50内の最少尿素水残留量となるように、サクションポート66の位置が定められている。従って、尿素水54が減少して破線で示す最低水位に達した場合であっても、温度の上昇した尿素水が尿素水タンク50内に戻されることによって上昇する尿素水タンク50内の尿素水54の温度は所定温度を上回ることがない。
尿素水タンク50内の尿素水54の量は、目視又は図示しないレベルセンサなどによって監視され、通常は図2中の破線で示す最低水位に達する前に、注入口56から尿素水の補充が行われる。このため、尿素水タンク50内には常に最少尿素残留量以上の尿素水54が貯留されており、尿素水インジェクタ44の冷却に使用されて温度の上昇した尿素水が尿素水タンク50内に戻されても、尿素水タンク50内の尿素水54の温度が所定温度を上回ることはない。また、万一尿素水の補充を忘れたとしても、尿素水54が最低水位に達した時点でそれ以上の尿素水54の減少は生じなくなるので、尿素水タンク50内には最少尿素残留量の尿素水54が確保され、尿素水タンク50内の尿素水54の温度が所定温度を上回ることはない。
このように、サクションポート66によって排出可能な尿素水の最低水位が、尿素水タンク50内の尿素水54の温度を所定温度以下に保つために必要な最少尿素水残留量を確保する水位となるよう、サクションポート66の位置が定められることにより、尿素水タンク50内の尿素水54の温度が70℃に設定された所定温度を上回ることはないので、尿素水インジェクタ44を効果的に冷却することができる上、尿素水タンク50内における尿素水54の水分の蒸発を抑制して、尿素水54の濃縮による適正濃度の逸脱を確実に防止できると共に、尿素水タンク50内での尿素水からのアンモニアの生成も確実に抑制することができる。
以上で本発明の一実施形態に係る排気浄化装置についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、尿素水インジェクタ44により尿素水のみを排気中に噴射するようにしたが、圧縮空気と共に尿素水を排気中に噴射するようにした尿素水インジェクタを用いる場合であっても、駆動用ソレノイドが尿素水インジェクタに組み込まれたタイプの尿素水インジェクタを用い、尿素水で尿素水インジェクタの冷却を行うようにする場合には、同様に本願発明を適用することが可能である。
更に、上記実施形態のように、尿素水タンク50内の尿素水54の最低水位が図2中の破線で示す水位となる位置にサクションポート66が設けられていれば、尿素水タンク50における他の構成については、上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、上流側ケーシング30内に前段酸化触媒36とフィルタ38を収容すると共に、下流側ケーシング34内にSCR触媒40と後段酸化触媒42を収容して排気後処理装置28を構成するようにしたが、排気後処理装置28の構成はこれに限定されるものではない。即ち、排気後処理装置28としては、SCR触媒40と、このSCR触媒40の上流側に設けられた尿素水インジェクタ44とを備えていればよい。
更に、上記実施形態では、エンジン1を4気筒のディーゼルエンジンとしたが、エンジン1の気筒数及び形式は、これに限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る排気浄化装置が適用されたエンジンの全体構成図である。 尿素水タンクの詳細を示す断面図である。
符号の説明
1 エンジン
30 上流側ケーシング(排気通路)
32 連通路(排気通路)
34 下流側ケーシング(排気通路)
40 SCR触媒(アンモニア選択還元型NOx触媒)
44 尿素水インジェクタ
50 尿素水タンク
54 尿素水
66 サクションポート

Claims (2)

  1. エンジンの排気通路に介装され、アンモニアを還元剤として排気中のNOxを選択還元するアンモニア選択還元型NOx触媒と、
    尿素水を貯留し、貯留している尿素水を流出させるためのサクションポートを側壁に有する尿素水タンクと、
    駆動用ソレノイドが組み込まれて上記排気通路に設けられ、上記尿素水タンクのサクションポートから供給された尿素水の一部を、上記アンモニア選択還元型NOx触媒の上流側の排気中に噴射すると共に、上記尿素水の残部を上記尿素水タンクに戻す尿素水インジェクタとを備え、
    上記尿素水タンクは、上記サクションポートによって排出可能な尿素水の最低水位が、上記尿素水タンク内の尿素水の温度を、上記尿素水タンク内での尿素水からのアンモニアの生成を抑制可能な温度として設定された所定温度以下に保つために必要な尿素水の残留量を確保する水位となるよう、上記サクションポートの位置が定められていることを特徴とする排気浄化装置。
  2. 上記所定温度は70℃であることを特徴とする請求項に記載の排気浄化装置。
JP2007294141A 2007-11-13 2007-11-13 排気浄化装置 Expired - Fee Related JP5001793B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294141A JP5001793B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007294141A JP5001793B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009121265A JP2009121265A (ja) 2009-06-04
JP5001793B2 true JP5001793B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=40813697

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007294141A Expired - Fee Related JP5001793B2 (ja) 2007-11-13 2007-11-13 排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5001793B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5118460B2 (ja) * 2007-12-10 2013-01-16 三菱ふそうトラック・バス株式会社 排気浄化装置
SE534974C2 (sv) * 2010-06-21 2012-03-06 Scania Cv Ab Förfarande och anordning för att baserat på en doseringsenhets kylbehov bestämma miniminivån i en reduktionsmedelsbehållare i ett SCR-system
JP2016061274A (ja) * 2014-09-22 2016-04-25 株式会社クボタ エンジンの排気浄化装置
KR102408230B1 (ko) * 2017-12-18 2022-06-13 대우조선해양 주식회사 농도구배 방지 기능이 구비된 요소저장탱크 어셈블리

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6279603B1 (en) * 1998-10-01 2001-08-28 Ambac International Fluid-cooled injector
JP4238598B2 (ja) * 2003-02-26 2009-03-18 三菱ふそうトラック・バス株式会社 内燃機関のNOx浄化装置
JP3751962B2 (ja) * 2003-09-05 2006-03-08 日産ディーゼル工業株式会社 エンジンの排気浄化装置
JP3687914B2 (ja) * 2003-09-19 2005-08-24 日産ディーゼル工業株式会社 エンジンの排気浄化装置
JP3686670B1 (ja) * 2004-10-29 2005-08-24 日産ディーゼル工業株式会社 排気浄化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009121265A (ja) 2009-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4789242B2 (ja) 排気浄化装置
JP3718209B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP4470987B2 (ja) 還元剤の噴射制御装置
WO2011125258A1 (ja) エンジンの排気浄化装置
US20080202101A1 (en) Exhaust treatment system
JP4986973B2 (ja) 排気浄化装置
JP2013113267A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4986915B2 (ja) 排気浄化装置
JP5001793B2 (ja) 排気浄化装置
JP2008157188A (ja) 排気浄化装置
JP5107787B2 (ja) 排気浄化装置
JP5020185B2 (ja) 排気浄化装置
JP5001794B2 (ja) 排気浄化装置
JP5118460B2 (ja) 排気浄化装置
EP2682580B1 (en) Exhaust emission control system for internal combustion engine, and control method for exhaust emission control system
JP4261393B2 (ja) 排気浄化装置の制御方法
JP5570188B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP5032409B2 (ja) 排気浄化装置
JP2015086714A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP4855432B2 (ja) 排気浄化装置
JP6115347B2 (ja) 凝縮水処理機構
JP5620715B2 (ja) 排気浄化装置
JP4408051B2 (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2010031719A (ja) 排気浄化装置
JP2017025796A (ja) 内燃機関の排気ガス浄化システム、内燃機関、及び内燃機関の排気ガス浄化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120509

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5001793

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees