JP2019163733A - 排気ガス浄化装置 - Google Patents

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俊憲 藤井
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Abstract

【課題】スタートアップ動作において尿素供給装置から吐出される尿素水の吐出圧の低下を抑え、かつ尿素水フィルタ内での尿素水の凍結を抑える。【解決手段】排気ガス浄化装置14は、尿素選択還元触媒21、尿素水噴射弁24、尿素水タンク25、尿素水管路26、尿素水供給装置30、尿素水フィルタ34を備える。尿素水フィルタ34を構成するフィルタケース35内の中央部(軸中心位置)には、フィルタケース35内で凍結した尿素水を解凍するヒータ37が設けられ、尿素水管路26は、一端27Aが尿素水タンク25に接続され、他端27Bが濾過前室35E内でフィルタケース35の底面位置に開口したタンク側尿素水管路27と、一端28Aが濾過後室35F内でフィルタケース35の上面位置に開口し、他端28Bが尿素水噴射弁24に接続された噴射弁側尿素水管路28とにより構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に搭載され、エンジンから排出される排気ガス中の有害物質を除去する排気ガス浄化装置に関する。
一般に、油圧ショベル等の建設機械には、エンジン(内燃機関)から排出される排気ガスに含まれる有害物質を除去するための排気ガス浄化装置が搭載されている。この種の排気ガス浄化装置に用いられる尿素SCRシステムは、エンジンの排気管に接続され排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒と、還元剤である尿素水を尿素選択還元触媒の上流側に噴射する尿素水噴射弁と、尿素水噴射弁に供給される尿素水を貯える尿素水タンクと、尿素水タンクと尿素水噴射弁との間を接続する尿素水管路と、尿素水管路の途中に設けられ尿素水タンクから尿素水噴射弁に向けて尿素水を供給する尿素水供給装置(尿素水ポンプ)とを備えている。
尿素水タンク内に蓄えられる尿素水は、定期的に補充する必要がある。尿素水の補充作業は、尿素水タンクのキャップを外した状態で行われるため、尿素水に異物(コンタミネーション)が混入することがある。尿素水に混入した異物は、尿素水供給装置や尿素水噴射弁の内部に侵入することにより、尿素水噴射弁に対する尿素水の供給や、尿素水噴射弁からの適正な尿素水の噴射を阻害する。これに対し、尿素水タンクと尿素水噴射弁との間を接続する尿素水管路の途中に尿素水フィルタを設け、この尿素水フィルタによって尿素水に混入した異物を捕集することが知られている(特許文献1参照)。
また、尿素水は−11℃以下で凍結するため、尿素SCRシステムが搭載された油圧ショベルを寒冷地で使用する場合には、尿素水タンク、尿素水噴射弁、尿素水供給装置、尿素水管路等の内部で尿素水が凍結することにより、尿素SCRシステムが適正に機能しなくなる不具合がある。これに対し、エンジン冷却水が流れる冷却水配管を用いて尿素水タンクおよび尿素水管路を温めることにより、これら尿素水タンクおよび尿素水管路の内部で尿素水が凍結するのを防止することが知られている(特許文献2参照)。
一方、例えばエンジンからの熱によって尿素水噴射弁が高温になると、エンジンが停止した後に尿素水噴射弁に残留した尿素水中の水分が蒸発する。このため、尿素が結晶化して析出して尿素水噴射弁に付着することにより、尿素水噴射弁から尿素水を噴射することができなくなる不具合がある。
このため、尿素水SCRシステムは、エンジンが停止した後に尿素水噴射弁、尿素水管路、尿素水供給装置等に残留した尿素水が凍結したり、尿素水噴射弁に残留した尿素水が蒸発して結晶化するのを防止するため、尿素水ポンプによって尿素水タンク内に尿素水を戻す動作(以下、アフターラン動作という)を行う。
このように、エンジンを停止した後にはアフターラン動作によって尿素水が尿素水タンク内に戻されている。従って、エンジンの始動時には、尿素SCRシステムは、尿素水タンク内の尿素水を尿素水噴射弁に供給すると共に、尿素水ポンプの吐出圧を、尿素水噴射弁から尿素水を噴射させるのに適した圧力まで上昇させる制御(以下、スタートアップ動作)を行う。
スタートアップ動作を行うときには、尿素SCRシステムは、尿素水噴射弁を開弁させた状態で尿素水ポンプを尿素水供給側に作動させ、尿素水管路および尿素水供給装置内に残留した空気を尿素水噴射弁を通じて排気管内に排出する。そして、尿素水が尿素水噴射弁に達し、尿素水ポンプの吐出圧が所定の閾値に達すると、尿素SCRシステムは、尿素水噴射弁を閉弁させる。この状態で、尿素水ポンプの吐出圧が、尿素水噴射弁から尿素水を噴射させるのに適した規定値に達すると、尿素SCRシステムは、スタートアップ動作が成功したと判定し、尿素水噴射弁から尿素選択還元触媒の上流側に向けて尿素水を噴射する動作(以下、尿素水供給動作という)に移行する。
一方、スタートアップ動作において、尿素水噴射弁が閉弁した後に、一定時間内に尿素水ポンプの吐出圧が上述した規定値に達しない場合には、尿素水ポンプを一時的に尿素水戻し側に作動させて尿素水を尿素水タンク内に戻した後、再び尿素水ポンプを尿素水供給側に作動させることにより、尿素水噴射弁に尿素水を供給する。そして、尿素水ポンプの作動を尿素水供給側と尿素水戻し側とに複数回にわたって繰返す間に、尿素水ポンプの吐出圧が上述の規定値に達しない場合には、スタートアップ動作が失敗したと判定し、尿素SCRシステムは停止する。
ここで、尿素水に混入した異物を捕集する尿素水フィルタは、尿素水タンクと尿素水ポンプとの間に位置して尿素水管路の途中に設けられ、内部に尿素水を貯留するフィルタケースと、フィルタケース内に設けられたフィルタエレメントとにより構成されている。そして、フィルタケースには、尿素水タンクからの尿素水が流入する尿素水管路の流入口と、尿素水供給に向けて尿素水が流出する尿素水管路の流入口とが接続されている。これら尿素水管路の流入口と流出口とは、通常、フィルタエレメントを交換するときの作業性等を考慮して、フィルタケースの上面側に開口している。
ここで、尿素SCRシステムのスタートアップ動作時に、尿素水ポンプに供給される尿素水に空気が混入することがあるが、尿素水に混入した空気は、通常、尿素水が尿素水フィルタに流入したときに尿素水から分離される。従って、尿素水フィルタから尿素水が流出するのに先立って、尿素水フィルタ内の空気のみを尿素水噴射弁を通じて排気管内に排出することができるので、尿素水フィルタから尿素水ポンプに向けて空気を含まない尿素水を供給することができる。
特開2010−196522号公報 特開2011−241734号公報
しかし、従来技術による尿素水フィルタのように、尿素水管路の流入口と流出口とがフィルタケースの上面側に開口している場合には、尿素SCRシステムのアフターラン動作が終了した後には、尿素水フィルタ(フィルタケース)内に多量の尿素水が残留する。従って、尿素SCRシステムがスタートアップ動作を開始すると、尿素水フィルタ内の尿素水は速やかに尿素水ポンプに向けて流出するため、尿素水に混入した空気を尿素水フィルタ内で分離し、尿素水噴射弁を通じて排気管内に排出することができない。
このため、尿素水に混入した空気が尿素水ポンプに流入(エア噛み)し、尿素水ポンプの吐出圧が低下することにより、尿素水ポンプの吐出圧を、尿素水噴射弁から尿素水を噴射させるのに適した規定値まで上昇させることができなくなる。この結果、尿素SCRシステムによるスタートアップ動作が失敗してしまうという問題がある。
一方、従来技術では、尿素水タンクおよび尿素水管路の内部で尿素水が凍結するのを防止するため、これら尿素水タンクおよび尿素水管路を保温することが提案されている。しかし、尿素SCRシステムによるアフターラン動作が終了した後には、尿素水フィルタのフィルタケース内に尿素水が残留するため、寒冷地等においては尿素水フィルタ(フィルタケース)内に残留した尿素水が凍結する。これにより、フィルタケース内で凍結した凍結尿素水によって、フィルタエレメントが破損してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、スタートアップ動作において尿素水供給装置から吐出される尿素水の吐出圧が低下するのを抑え、かつ尿素水フィルタ内で尿素水が凍結するのを抑えることができる排気ガス浄化装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、エンジンの排気管に接続され排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒と、還元剤である尿素水を前記尿素選択還元触媒の上流側に噴射する尿素水噴射弁と、前記尿素水噴射弁に供給される尿素水を貯える尿素水タンクと、前記尿素水タンクと前記尿素水噴射弁との間を接続する尿素水管路と、前記尿素水管路の途中に設けられ前記尿素水タンクから前記尿素水噴射弁に向けて尿素水を供給する尿素水供給装置と、前記尿素水タンクと前記尿素水供給装置との間に位置して前記尿素水管路の途中に設けられ尿素水に混入した異物を捕集する尿素水フィルタとを備えてなる排気ガス浄化装置に適用される。
本発明の特徴は、前記尿素水フィルタは、上面と底面とを有し内部に尿素水を貯留する容器からなるフィルタケースと、尿素水に混入した異物を捕集するために前記フィルタケース内に設けられ、前記フィルタケース内を異物が濾過される前の尿素水を貯留する濾過前室と異物が濾過された後の尿素水を貯留する濾過後室とに分けるフィルタエレメントとを有し、前記フィルタケースの前記濾過後室内には、前記フィルタケース内で凍結した尿素水を解凍する解凍装置が設けられ、前記尿素水管路は、一端が前記尿素水タンクに接続され、他端が前記フィルタケースの前記濾過前室内に位置して前記フィルタケースの底面位置に開口したタンク側尿素水管路と、一端が前記フィルタケースの前記濾過後室内に位置して前記フィルタケースの上面位置に開口し、他端が前記尿素水噴射弁に接続された噴射弁側尿素水管路とにより構成されていることにある。
本発明によれば、アフターラン動作によって、フィルタケース内の大部分の尿素水を、タンク側尿素水管路の他端から尿素水タンク内に戻すことができる。従って、スタートアップ動作によってフィルタケース内に尿素水が満たされるまでの間に、尿素水に混入した空気をフィルタケース内で分離し、この空気のみを尿素水よりも先に尿素水フィルタから排出することができる。この結果、尿素水に混入した空気が尿素水供給装置に流入することによる尿素水供給装置の吐出量の低下を抑えることができる。しかも、フィルタケース内には解凍装置が設けられているので、フィルタケース内に残留した尿素水が凍結したとしても、この凍結尿素水を中心部から外側に向けて効率良く解凍することができ、フィルタエレメントを保護することができる。
本発明の第1の実施の形態による排気ガス浄化装置が搭載された油圧ショベルを示す正面図である。 上部旋回体をキャブ、建屋カバー等を省略した状態で示す平面図である。 尿素SCRシステムを概略的に示す構成図である。 図3中の尿素水フィルタ、タンク側尿素水管路、噴射弁側尿素水管路、解凍装置を示す縦断面図である。 フィルタケース、フィルタエレメント、タンク側尿素水管路、解凍装置を図4中の矢示V−V方向からみた横断面図である。 本発明の第2の実施の形態による尿素SCRシステムを概略的に示す構成図である。 図6中の尿素水フィルタ、拡張室形成体、タンク側尿素水管路、噴射弁側尿素水管路、解凍装置を示す縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態による尿素水フィルタ、拡張室形成体、タンク側尿素水管路、噴射弁側尿素水管路、解凍装置を示す図7と同様な縦断面図である。 本発明の第1の変形例を示す図4と同様な縦断面図である。 本発明の第2の変形例を示す図4と同様な縦断面図である。 本発明の第3の変形例を示す図3と同様な尿素SCRシステムの構成図である。
以下、本発明の実施の形態に係る排気ガス浄化装置を、クローラ式の油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を示している。油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられ土砂の掘削作業等を行う作業装置4とにより構成されている。
上部旋回体3は、支持構造体をなす旋回フレーム5と、該旋回フレーム5の後側に設けられ、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6と、旋回フレーム5の前部左側に設けられオペレータが搭乗するキャブ7と、カウンタウエイト6の前側に設けられ、内部に後述のエンジン9、排気ガス浄化装置14等を収容する建屋カバー8とを含んで構成されている。ここで、旋回フレーム5は、前,後方向に延びる底板5Aと、底板5A上に立設され前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、左縦板5Bの左側に配置され前,後方向に延びた左サイドフレーム5Dと、右縦板5Cの右側に配置され前,後方向に延びた右サイドフレーム5Eと、底板5A、各縦板5B,5Cから左,右方向に張出し、その先端部に左,右のサイドフレーム5D,5Eを支持する複数本の張出ビーム5Fと、エンジン9の前側に位置して各縦板5B,5C間を連結して底板5A上に立設された連結板5Gとを含んで構成されている。連結板5Gの後面側には、後述する尿素水供給装置30と尿素水フィルタ34が取付けられている。
エンジン9は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5上に左,右方向に延びる横置き状態で設けられている。このエンジン9の左側には、後述する熱交換器11に冷却風を供給するための冷却ファン9Aが設けられている。一方、エンジン9の右側には油圧ポンプ(図示せず)が設けられ、この油圧ポンプは、エンジン9によって駆動されることにより、後述の作動油タンク12から供給される作動油を圧油として、油圧ショベル1に搭載された油圧アクチュエータに吐出するものである。
ここで、エンジン9には、排気ガスを外部に排出するための排気管10が接続されている。この排気管10は、エンジン9の前側を左,右方向に延びる金属製の管路として形成され、エンジン9から排出された高温の排気ガスを後述する第1の排気ガス後処理装置15へと導くものである。
熱交換器11は、エンジン9の左側に配設されている。この熱交換器11は、エンジン9の冷却ファン9Aに対面して設けられている。熱交換器11は、例えばエンジン9のウォータジャケット内を流通して加温された冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ、エンジン9が吸込む空気を冷却するインタクーラ等により構成されている。
作動油タンク12は、油圧ポンプの前側に位置して旋回フレーム5の右側に設けられている。この作動油タンク12は、下部走行体2、作業装置4等に設けられたアクチュエータを駆動するための作動油を貯えるものである。一方、燃料タンク13は、作動油タンク12の前側に位置して旋回フレーム5に設けられている。燃料タンク13は、エンジン9の供給される燃料を貯えるものである。
排気ガス浄化装置14は、エンジン9の右側に配置された浄化装置取付架台(図示せず)に取付けられている。排気ガス浄化装置14は、エンジン9の排気管10に接続され、エンジン9から排出される排気ガス中の有害物質を除去するものである。また、排気ガス浄化装置14は、排気ガスの騒音を低減するための消音機構を備えている。図3に示すように、排気ガス浄化装置14は、後述する第1の排気ガス後処理装置15、接続管18、第2の排気ガス後処理装置19を含んで構成されている。
第1の排気ガス後処理装置15は、排気管10の出口側に接続されている。第1の排気ガス後処理装置15は、前,後方向に延びる円筒状の筒体16と、筒体16内に設けられた酸化触媒17とを含んで構成されている。ここで、筒体16は、両端が閉塞された密閉容器として形成され、排気ガスの流れ方向の上流側となる前側部位には、排気管10が接続されている。
筒体16内に配置された酸化触媒17は、例えばセラミックス製のセル状筒体からなり、その軸方向に多数の貫通孔が形成され、内面に貴金属がコーティングされている。酸化触媒17は、所定の温度下で各貫通孔に排気ガスを流通させることにより、排気ガス中に含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去するものである。また、酸化触媒17は、必要に応じて粒子状物質(PM)を燃焼除去するものである。
接続管18は、第1の排気ガス後処理装置15と第2の排気ガス後処理装置19との間を接続するものである。接続管18は、第1の排気ガス後処理装置15を構成する筒体16と平行して前,後方向に延びる円筒状の筒部18Aと、筒部18Aの上流側となる入口側の端縁を閉塞する上流蓋部18Bと、筒部18Aの下流側となる出口側の端縁を閉塞する下流蓋部18Cとにより構成されている。上流蓋部18Bには、後述の尿素水噴射弁24が取付けられている。
第2の排気ガス後処理装置19は、第1の排気ガス後処理装置15の右上方に配置されている。第2の排気ガス後処理装置19は、接続管18の出口側に接続され、第1の排気ガス後処理装置15と平行して前,後方向に延びる円筒状の筒体20と、筒体20内に設けられた尿素選択還元触媒21と、尿素選択還元触媒21の下流側に配置された酸化触媒22とにより構成されている。
尿素選択還元触媒21は、後述する尿素SCRシステム23の一部を構成するもので、排気ガス中の窒素酸化物を除去するものである。尿素選択還元触媒21は、例えばセラミックス製のセル状筒体からなり、軸方向に多数の貫通孔が形成され、内面に貴金属がコーティングされている。尿素選択還元触媒21は、エンジン9から排出された排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を、尿素水溶液(尿素水)から生成されたアンモニアによって選択的に還元反応させ、窒素と水に分解する。
酸化触媒22は、尿素選択還元触媒21よりも排気ガスの流れ方向の下流側に設けられている。この酸化触媒22は、前述した第1の排気ガス後処理装置15の酸化触媒17とほぼ同様に、セラミックス製のセル状筒体からなり、その軸方向には多数の貫通孔が形成され、内面に貴金属がコーティングされている。第2の排気ガス後処理装置19の酸化触媒22は、尿素選択還元触媒21で窒素酸化物を還元した後に残った残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離するものである。
ここで、第2の排気ガス後処理装置19に設けられた尿素選択還元触媒21は、尿素SCRシステム23の一部を構成するもので、以下、この尿素SCRシステム23について説明する。
尿素SCRシステム23は、排気管10内を流れる排気ガスに向けて尿素水を噴射し、排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)をアンモニアによって選択的に還元反応させて窒素と水に分解することにより、排気ガスを浄化するものである。尿素SCRシステム23は、図3に示すように、尿素選択還元触媒21と、後述の尿素水噴射弁24と、尿素水タンク25と、尿素水管路26と、尿素水供給装置30と、尿素水フィルタ34とを含んで構成されている。
尿素水噴射弁24は、例えば接続管18の上流蓋部18Bに取付けられている、尿素水噴射弁24は、接続管18内を流通する排気ガスに向けて還元剤である尿素水(尿素水溶液)を、尿素選択還元触媒21よりも上流側に噴射するものである。尿素水噴射弁24は、尿素水管路26を介して尿素水タンク25に接続されている。
尿素水タンク25は、例えば旋回フレーム5に設けられている。尿素水タンク25は、尿素水噴射弁24に供給される尿素水を貯えるものである。尿素水タンク25には、尿素水を給水するための給水口(図示せず)が設けられており、この給水口を通じて尿素水タンク25内に尿素水が給水される構成となっている。
尿素水管路26は、尿素水タンク25と尿素水噴射弁24との間を接続している。尿素水管路26の途中には尿素水供給装置30が設けられ、尿素水供給装置30を作動させることにより、尿素水タンク25内に貯えられた尿素水は、尿素水管路26を通じて尿素水噴射弁24に供給される。ここで、尿素水管路26は、尿素水タンク25と尿素水フィルタ34との間を接続するタンク側尿素水管路27と、尿素水フィルタ34と尿素水噴射弁24との間を接続する噴射弁側尿素水管路28とにより構成されている。
タンク側尿素水管路27は、尿素水タンク25と尿素水フィルタ34との間を接続している。即ち、タンク側尿素水管路27は、一端27Aが尿素水タンク25に接続され、他端27Bが尿素水フィルタ34に接続されている。この場合、図4に示すように、タンク側尿素水管路27の他端27Bは、後述するフィルタケース35の濾過前室35E内に位置してフィルタケース35の底面位置に開口している。
噴射弁側尿素水管路28は、尿素水フィルタ34と尿素水噴射弁24との間を接続している。即ち、噴射弁側尿素水管路28は、一端28Aが尿素水フィルタ34に接続され、他端28Bが尿素水噴射弁24に接続されている。この場合、噴射弁側尿素水管路28の一端28Aは、フィルタケース35の濾過後室35F内に位置してフィルタケース35の上面位置に開口している。また、噴射弁側尿素水管路28の途中部位には、尿素水戻り管路29の一端29Aが接続され、尿素水戻り管路29の他端29Bは尿素水タンク25に接続されている。尿素水戻り管路29は、尿素水噴射弁24に向けて供給される尿素水のうちの余剰分を尿素水タンク25に戻すものである。
尿素水供給装置30は、尿素水管路26を構成する噴射弁側尿素水管路28の途中に設けられている。尿素水供給装置30は、尿素水タンク25から尿素水噴射弁24に向けて尿素水を供給するものである。尿素水供給装置30は、尿素水ポンプ31と、尿素水ポンプ31と尿素水噴射弁24との間に位置して噴射弁側尿素水管路28の途中に設けられ、噴射弁側尿素水管路28内の圧力を検出する圧力センサ32と、尿素水戻り管路29の途中に設けられ噴射弁側尿素水管路28内の圧力を調整する絞り33とを有している。尿素水戻り管路29の一端29Aは、尿素水ポンプ31と圧力センサ32との間の部位で噴射弁側尿素水管路28に接続されている。ここで、尿素水供給装置30は、旋回フレーム5を構成する連結板5Gの後面側(エンジン9側)に、ブラケット5Hを介して取付けられている。ブラケット5HにはU字状に屈曲したカバー5Jが固定され、尿素水供給装置30の周囲はカバー5Jによって覆われている。
尿素水ポンプ31は、例えば尿素水を尿素水噴射弁24に供給する尿素水供給側と、尿素水を尿素水タンク25に戻す尿素水戻し側との二方向に作動可能なポンプを用いて構成されている。油圧ショベル1の運転時にエンジン9から排出される排気ガスを浄化するため、尿素SCRシステム23が尿素水供給動作を行うときには、尿素水ポンプ31が尿素水供給側に作動することにより、尿素水タンク25内の尿素水は、尿素水管路26を通じて尿素水噴射弁24に供給される。一方、エンジン9が停止した後に尿素水噴射弁24、尿素水管路26、尿素水供給装置30等に残留した尿素水が凍結するのを防止するため、尿素SCRシステム23がアフターラン動作を行うときには、尿素水ポンプ31が尿素水戻し側に作動することにより、尿素水噴射弁24、尿素水管路26、尿素水供給装置30等に残留した尿素水が、尿素水タンク25内に戻される構成となっている。
次に、第1の実施の形態に用いられる尿素水フィルタ34、およびヒータ37について説明する。
尿素水フィルタ34は、尿素水供給装置30の尿素水ポンプ31と尿素水タンク25との間に位置して尿素水管路26の途中に設けられている。即ち、尿素水フィルタ34には、タンク側尿素水管路27の他端27Bと噴射弁側尿素水管路28の一端28Aとが接続されている。尿素水フィルタ34は、尿素水タンク25内の尿素水が尿素水管路26を通じて尿素水噴射弁24に供給されるときに、尿素水に混入した異物を捕集するものである。ここで、尿素水フィルタ34は、尿素水供給装置30の周囲を覆うカバー5Jにボルト(図示せず)を用いて着脱可能に取付けられ、ボルトを緩めることにより迅速に交換することができるようになっている。
尿素水フィルタ34は、例えば図4および図5に示すように、内部に尿素水を貯留する円筒状の容器からなるフィルタケース35と、フィルタケース35内に設けられた筒状のフィルタエレメント(濾材)36とを備えている。フィルタケース35は、円筒状の周壁板35Aと、周壁板35Aの上端を閉塞する上面板35Bと、周壁板35Aの下端を閉塞する底面板35Cとによって囲まれた円筒体として形成されている。フィルタケース35の底面板35Cの中央部にはヒータ取付孔35Dが設けられ、このヒータ取付孔35Dには後述のヒータ37が取付けられている。
フィルタエレメント36の上端36Aおよび下端36Bは、それぞれフィルタケース35内に固定されている。フィルタエレメント36は、尿素水のみが通過し、尿素水に混入した異物(コンタミネーション)は通過することができない微細な網目を有している。さらに、フィルタエレメント36の外周側には、鋸歯状の凹凸部が全周に亘って形成され、表面積(濾過面積)を増大させることによって多くの異物を捕集することができるようになっている。これにより、フィルタケース35内は、フィルタエレメント36の外側に位置し異物が濾過される前の尿素水を貯留する濾過前室35Eと、フィルタエレメント36の内側に位置し異物が濾過された後の尿素水を貯留する濾過後室35Fとに分けられている。
フィルタケース35の上面板35Bには、噴射弁側尿素水管路28の一端28Aが下向きに挿通されている。これにより、噴射弁側尿素水管路28の一端28Aは、フィルタケース35の濾過後室35F内に位置してフィルタケース35の上面位置、例えばフィルタケース35の上面板35Bとフィルタエレメント36の上端36Aとの間に開口している。
フィルタケース35の底面板35Cには、ヒータ取付孔35Dから離間した位置、例えばフィルタケース35の周壁板35Aとフィルタエレメント36との間の位置にタンク側尿素水管路27の他端27Bが上向きに挿通されている。これにより、タンク側尿素水管路27の他端27Bは、フィルタケース35の濾過前室35E内に位置してフィルタケース35の底面位置、例えばフィルタケース35の底面板35Cとフィルタエレメント36の下端36Bとの間に開口している。
このように、タンク側尿素水管路27の他端27Bが、フィルタケース35の底面位置に開口することにより、尿素SCRシステム23のアフターラン動作によって、フィルタケース35内の大部分の尿素水を、タンク側尿素水管路27を通じて尿素水タンク25に戻すことができる。従って、アフターラン動作が終了した後には、フィルタケース35内の尿素水の液面Lは、図4中の二点鎖線で示す位置まで低下し、フィルタケース35内の尿素水の殆どを排出することができる。
これにより、尿素SCRシステム23がスタートアップ動作を行うときに、空気が混入した尿素水が尿素水フィルタ34(フィルタケース35)に流入したとしても、フィルタケース35内に尿素水が満たされるまでの間に、尿素水と空気とをフィルタケース35内で分離することができ、尿素水よりも先に空気のみを尿素水フィルタ34から排出することができる。この結果、尿素水が尿素水噴射弁24に達する前に、尿素水管路26を流れる尿素水に混入した空気を排出することができるので、尿素水に混入した空気が尿素水ポンプ31に流入するのを抑えることができる構成となっている。
解凍装置としてのヒータ37は、尿素水フィルタ34のフィルタケース35の濾過後室35F内に設けられている。具体的には、ヒータ37は、濾過後室35F内に位置してフィルタケース35の中央部に上,下方向に延びた状態で設けられている。ヒータ37は、フィルタケース35(底面板35C)のヒータ取付孔35Dに挿通され、円筒状をなすフィルタケース35の軸中心位置に沿って上,下方向に延びた筒体37Aと、筒体37A内に設けられた電熱線37Bとにより構成されている。ヒータ37は、電源38から電熱線37Bに電力が供給されることに発熱し、フィルタケース35内に残留した尿素水が凍結して生じた凍結尿素水を解凍する。この場合、ヒータ37は、フィルタエレメント36の内側に位置してフィルタケース35の中央部である軸中心位置に上,下方向に延びて配置されている。これにより、ヒータ37が発生した熱を、フィルタケース35で凍結した凍結尿素水に均等に伝達することができ、この凍結尿素水を効率良く解凍することができる構成となっている。
第1の実施の形態による排気ガス浄化装置14は上述の如き構成を有するもので、この排気ガス浄化装置14を搭載した油圧ショベル1を用いて作業を行うときには、オペレータは、キャブ7に搭乗してエンジン9を作動させる。そして、オペレータは、キャブ7内に配置された走行用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、油圧ショベル1を走行させることができ、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、作業装置4を用いて土砂の掘削作業等を行うことができる。
油圧ショベル1の作業時に、エンジン9から排出される排気ガスは、排気管10を介して排気ガス浄化装置14の第1の排気ガス後処理装置15内に導入される。そして、図3に矢印で示すように、排気ガスは、第1の排気ガス後処理装置15から接続管18、第2の排気ガス後処理装置19を通過した後、大気中に排出される。
この場合、第1の排気ガス後処理装置15は、酸化触媒17によって排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去し、必要に応じて粒子状物質(PM)を燃焼して除去する。一方、接続管18内では、尿素水噴射弁24から排気ガスに向けて尿素水が噴射され、第2の排気ガス後処理装置19は、尿素選択還元触媒21によって窒素酸化物を窒素と水に分解する。さらに、酸化触媒22が残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離する。このようにして、エンジン9からの排気ガスは、排気ガス浄化装置14によって十分に浄化された後、大気中に排出される。
次に、排気ガス浄化装置14を構成する尿素SCRシステム23の動作について説明する。
まず、尿素SCRシステム23は、尿素水噴射弁24、尿素水管路26、尿素水供給装置30に残留した尿素水が凍結するのを防止するため、油圧ショベル1のエンジン9が停止した後にアフターラン動作を行う。これにより、尿素水噴射弁24、尿素水管路26、尿素水供給装置30に残留した尿素水は、尿素水タンク25内に戻されている。このため、エンジン9を始動した後には、尿素SCRシステム23は、尿素水タンク25内の尿素水を尿素水噴射弁24に供給すると共に、尿素水ポンプ31の吐出圧を、尿素水噴射弁24から尿素水を噴射させるのに適した圧力まで上昇させるスタートアップ動作を行う。
スタートアップ動作を行うときには、例えば第2の排気ガス後処理装置19の筒体20内を流れる排気ガスの温度が、尿素選択還元触媒21が活性化する温度以上に達すると、尿素SCRシステム23は、尿素水噴射弁24を開弁(開放)させた状態で、尿素水ポンプ31を尿素水供給側に作動させる。これにより、尿素水管路26内および尿素水供給装置30内の空気は、尿素水噴射弁24を通じて排気ガス浄化装置14内に排出されると共に、尿素水戻り管路29を通じて尿素水タンク25の気層部に排出される。
そして、尿素水タンク25内の尿素水が、尿素水供給装置30の絞り33および尿素水噴射弁24に達すると、絞り33を通過するときの圧損等によって尿素水ポンプ31の吐出圧が上昇する。この尿素水ポンプ31の吐出圧が所定の閾値に達すると、尿素SCRシステム23は尿素水噴射弁24を閉弁させる。これにより、尿素水ポンプ31の吐出圧がさらに上昇し、この尿素水ポンプ31の吐出圧が、尿素水噴射弁24から尿素水を噴射させるのに適した規定値(第2の閾値)に達すると、スタートアップ動作が成功したと判定する。これにより、尿素SCRシステム23は、尿素水ポンプ31の吐出圧を一定に保つ制御を開始し、尿素水噴射弁24から尿素選択還元触媒21の上流側に向けて尿素水を噴射する尿素水供給動作が行われる。
一方、尿素水ポンプ31の吐出圧が所定の閾値に達した後、一定時間内に尿素水ポンプ31の吐出圧が規定値(第2の閾値)に達しない場合には、尿素SCRシステム23は、尿素水ポンプ31を尿素水戻し側に作動させる。そして、尿素水管路26および尿素水供給装置30内の尿素水が、尿素水管路26を通じて尿素水タンク25内に排出された後に、再度、尿素水ポンプ31を尿素水供給側に作動させることにより、尿素水を尿素水噴射弁24に供給する。この尿素水供給側の作動と尿素水戻し側の作動を複数回繰返す間に、尿素水ポンプ31の吐出圧が規定値(第2の閾値)に達しない場合には、スタートアップ動作が失敗したと判定し、尿素SCRシステム23は停止される。
尿素SCRシステム23は、スタートアップ動作が成功した後には、油圧ショベル1の運転時にエンジン9から排出される排気ガスを浄化するため、尿素水供給動作に移行する。この尿素水供給動作においては、尿素水ポンプ31が尿素水供給側に作動することにより、尿素水タンク25内の尿素水は、タンク側尿素水管路27、尿素水フィルタ34、噴射弁側尿素水管路28等を通じて尿素水噴射弁24に供給され、尿素水噴射弁24から尿素選択還元触媒21の上流側(接続管18内)に尿素水が噴射される。
ここで、第1の実施の形態では、タンク側尿素水管路27の他端27Bが、フィルタケース35の底面位置に開口しているので、尿素SCRシステム23がアフターラン動作を終了した後には、フィルタケース35内の尿素水の液面Lは、図4中の二点鎖線で示す位置まで低下し、フィルタケース35内の尿素水の殆どを排出することができる。このため、尿素SCRシステム23がスタートアップ動作を行うときには、尿素水タンク25からの尿素水が、尿素水フィルタ34のフィルタケース35内に満たされるまで、即ち、フィルタケース35内に流入した尿素水の液面が、噴射弁側尿素水管路28の一端28Aに達するまでの間は、フィルタケース35内の空気は、噴射弁側尿素水管路28から尿素水噴射弁24を通じて排気ガス浄化装置14内に排出されると共に、尿素水戻り管路29を通じて尿素水タンク25の気層部に排出される。
従って、タンク側尿素水管路27を通じてフィルタケース35内に流入する尿素水に空気が混入していたとしても、これら尿素水と空気とをフィルタケース35内で分離することができ、噴射弁側尿素水管路28等を通じて排出尿素水よりも先に空気のみを排出することができる。
これにより、スタートアップ動作において、尿素水が尿素水噴射弁24もしくは尿素水供給装置30の絞り33に達する前に、尿素水管路26内に残留した空気を排出することができる。この結果、尿素水ポンプ31に空気が流入することによる尿素水ポンプ31の吐出圧の低下を抑えることができ、尿素水ポンプ31の吐出圧を、尿素水噴射弁24から尿素水を噴射させるのに適した規定値まで上昇させることにより、スタートアップ動作を迅速に成功させることができる。
一方、油圧ショベル1を寒冷地で用いる場合には、アフターラン動作の終了後に、尿素水フィルタ34のフィルタケース35内に残留した尿素水が凍結することにより、フィルタケース35内に設けられたフィルタエレメント36が、凍結尿素水によって損傷することがある。
これに対し、第1の実施の形態では、例えば尿素水が凍結する−11℃以下まで外気温が低下したときに、ヒータ37の電熱線37Bに対して電源38からの電力が供給される。これにより、フィルタケース35内でヒータ37が発熱し、フィルタケース35内で凍結した凍結尿素水が解凍される。この場合、ヒータ37は、フィルタエレメント36の内側に位置してフィルタケース35の中央部に配置されているので、ヒータ37が発生した熱を、フィルタケース35内の凍結尿素水に均等に伝達することができる。この結果、ヒータ37によって凍結尿素水を効率良く解凍することができ、凍結尿素水によるフィルタエレメント36の破損を防止することができるので、尿素水フィルタ34の信頼性を高めることができる。
かくして、第1の実施の形態による排気ガス浄化装置14は、排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒21と、還元剤である尿素水を尿素選択還元触媒21の上流側に噴射する尿素水噴射弁24と、尿素水噴射弁24に供給される尿素水を貯える尿素水タンク25と、尿素水タンク25と尿素水噴射弁24との間を接続する尿素水管路26と、尿素水管路26の途中に設けられ尿素水タンク25から尿素水噴射弁24に向けて尿素水を供給する尿素水供給装置30と、尿素水タンク25と尿素水供給装置30との間に位置して尿素水管路26の途中に設けられ尿素水に混入した異物を捕集する尿素水フィルタ34とを備えている。
そして、尿素水フィルタ34は、上面板35Bと底面板35Cとを有し内部に尿素水を貯留する容器からなるフィルタケース35と、尿素水に混入した異物を捕集するためにフィルタケース35内に設けられ、フィルタケース35内を異物が濾過される前の尿素水を貯留する濾過前室35Eと異物が濾過された後の尿素水を貯留する濾過後室35Fとに分けるフィルタエレメント36とを有し、フィルタケース35内の中央部(濾過後室35F内)には、フィルタケース35内で凍結した尿素水を解凍するヒータ37が設けられ、尿素水管路26は、一端27Aが尿素水タンク25に接続され、他端27Bが濾過前室35E内に位置してフィルタケース35の底面位置に開口したタンク側尿素水管路27と、一端28Aが濾過後室35F内に位置してフィルタケース35の上面位置に開口し、他端28Bが尿素水噴射弁24に接続された噴射弁側尿素水管路28とにより構成されている。
従って、尿素SCRシステム23がアフターラン動作を終了した後には、フィルタケース35内の尿素水の殆どを、タンク側尿素水管路27を通じて尿素水タンク25に排出することができる。このため、尿素SCRシステム23がスタートアップ動作を行うときには、尿素水フィルタ34のフィルタケース35内に尿素水が満たされるまでの間は、フィルタケース35内の空気を排出することができる。これにより、タンク側尿素水管路27を通じてフィルタケース35内に流入する尿素水に空気が混入していたとしても、これら尿素水と空気とをフィルタケース35内で分離することができ、噴射弁側尿素水管路28等を通じて排出尿素水よりも先に空気のみを排出することができる。
これにより、スタートアップ動作において、尿素水が尿素水噴射弁24もしくは尿素水供給装置30の絞り33に達する前に、尿素水管路26内に残留した空気を排出することができる。この結果、尿素水ポンプ31に空気が流入することによる尿素水ポンプ31の吐出圧の低下を抑え、尿素水ポンプ31の吐出圧を、尿素水噴射弁24から尿素水を噴射させるのに適した規定値へと上昇させることにより、スタートアップ動作を迅速に成功させることができる。
一方、アフターラン動作の終了後に、フィルタケース35内に残留した尿素水が凍結したとしても、フィルタケース35の中央部(軸中心位置)に上,下方向に延びた状態で配置されたヒータ37を発熱させることにより、このヒータ37からの熱を、フィルタケース35内の凍結尿素水に均等に伝達することができる。この結果、ヒータ37によって凍結尿素水を効率良く解凍することができ、凍結尿素水によるフィルタエレメント36の破損を防止することができる。
次に、図6および図7は本発明の第2の実施の形態を示し、第2の実施の形態の特徴は、噴射弁側尿素水管路には、尿素水フィルタと尿素水供給装置との間に位置して噴射弁側尿素水管路の管路面積よりも大きな断面積をもった拡張室を形成する拡張室形成体が設けられていることにある。なお、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、噴射弁側尿素水管路41は、第1の実施の形態による噴射弁側尿素水管路28に代えて第2の実施の形態に用いられるものである。噴射弁側尿素水管路41は、尿素水フィルタ34と尿素水噴射弁24との間を接続するもので、噴射弁側尿素水管路41の途中には、後述の拡張室形成体42が設けられている。噴射弁側尿素水管路41の一端41Aは、フィルタケース35の上面位置(フィルタケース35の上面板35Bとフィルタエレメント36の上端36Aとの間)に開口し、噴射弁側尿素水管路41の他端41Bは、尿素水噴射弁24に接続されている。
拡張室形成体42は、尿素水供給装置30の尿素水ポンプ31と尿素水フィルタ34との間に位置して噴射弁側尿素水管路41の途中に設けられている。拡張室形成体42は、例えば円筒状の周壁板42Aと、周壁板42Aの上端を閉塞する上面板42Bと、周壁板42Aの下端を閉塞する底面板42Cとによって囲まれた円筒体として形成されている。拡張室形成体42の内部には拡張室43が形成され、この拡張室43の断面積は、噴射弁側尿素水管路41の管路面積よりも大きく設定されている。従って、スタートアップ動作において噴射弁側尿素水管路41から尿素水フィルタ34に逆流する尿素水の圧力エネルギは、例えば拡張型消音器による消音作用と同様に、断面積が大きい拡張室形成体42の拡張室43内で発散され、断面積が小さい噴射弁側尿素水管路41内で収束される。これにより、尿素水の圧力エネルギは、尿素水フィルタ34に流入する前に拡張室形成体42の拡張室43によって減衰される構成となっている。
ここで、尿素SCRシステム23がスタートアップ動作を行うときに、尿素水ポンプ31の吐出圧が、一定時間内に尿素水噴射弁24から尿素水を噴射させるのに適した規定値に達しない場合には、尿素水ポンプ31を尿素水戻し側に作動させることにより、尿素水供給装置30および尿素水管路26内の尿素水が尿素水タンク25に戻される。このとき、噴射弁側尿素水管路41のうち尿素水ポンプ31と尿素水噴射弁24との間の圧力が開放されることにより、大きな圧力エネルギを有する尿素水が噴射弁側尿素水管路41を通じて尿素水フィルタ34側へと逆流し、尿素水供給装置30内の空気と尿素水とが、過剰に尿素水フィルタ34およびタンク側尿素水管路27に流れ込むようになる。
これに対し、第2の実施の形態では、噴射弁側尿素水管路41の途中に拡張室形成体42を設けることにより、大きな圧力エネルギを有する尿素水が、噴射弁側尿素水管路41から尿素水フィルタ34へと逆流した場合でも、この尿素水の圧力エネルギは、断面積が大きい拡張室形成体42の拡張室43内で発散されると共に断面積が小さい噴射弁側尿素水管路41内で収束されることにより減衰される。これにより、尿素水供給装置30内の空気と尿素水とが、過剰に尿素水フィルタ34およびタンク側尿素水管路27に流れ込むのを抑え、尿素水に混入した空気が尿素水ポンプ31に流入するのを抑えることができる構成となっている。
第2の実施の形態による排気ガス浄化装置は、上述の如き構成を有するもので、噴射弁側尿素水管路41の一端41Aが、フィルタケース35の上面位置に開口すると共に、タンク側尿素水管路27の他端27Bが、フィルタケース35の底面位置に開口している。これにより、尿素SCRシステム23がアフターラン動作を終了した後には、フィルタケース35内の尿素水の液面Lは、図7中の二点鎖線で示す位置まで低下し、フィルタケース35内の尿素水の殆どを排出することができる。このため、尿素SCRシステム23のスタートアップ動作において、尿素水タンク25からの尿素水が、尿素水フィルタ34のフィルタケース35内に満たされるまでの間は、フィルタケース35内の空気は、噴射弁側尿素水管路41から尿素水噴射弁24を通じて排気ガス浄化装置14(排気管10)内に排出されると共に、尿素水戻り管路29を通じて尿素水タンク25の気層部に排出される。
従って、タンク側尿素水管路27を通じてフィルタケース35内に流入する尿素水に空気が混入していたとしても、これら尿素水と空気とをフィルタケース35内で分離することができ、噴射弁側尿素水管路41等を通じて排出尿素水よりも先に空気のみを排出することができる。これにより、スタートアップ動作において、尿素水が尿素水噴射弁24もしくは尿素水供給装置30の絞り33に達する前に、尿素水管路26内に残留した空気を排出することができる。この結果、尿素水ポンプ31に空気が流入することによる尿素水ポンプ31の吐出圧の低下を抑えることができ、尿素水ポンプ31の吐出圧を、尿素水噴射弁24から尿素水を噴射させるのに適した規定値に上昇させることにより、スタートアップ動作を迅速に成功させることができる。
ここで、尿素SCRシステム23がスタートアップ動作を行うときに、尿素水ポンプ31の吐出圧が、尿素水噴射弁24から尿素水を噴射させるのに適した規定値に達しない場合には、尿素水ポンプ31を尿素水戻し側に作動させることにより、尿素水供給装置30および尿素水管路26内の尿素水が尿素水タンク25に戻される。このとき、噴射弁側尿素水管路41のうち尿素水ポンプ31と尿素水噴射弁24との間の圧力が開放されることにより、大きな圧力エネルギを有する尿素水が噴射弁側尿素水管路41を通じて尿素水フィルタ34側へと逆流し、尿素水供給装置30内の空気と尿素水とが、過剰に尿素水フィルタ34およびタンク側尿素水管路27に流れ込むようになる。
これに対し、第2の実施の形態では、噴射弁側尿素水管路41の途中に拡張室形成体42を設けることにより、大きな圧力エネルギを有する尿素水が噴射弁側尿素水管路41から尿素水フィルタ34へと逆流した場合でも、この尿素水の圧力エネルギを、断面積が大きい拡張室形成体42の拡張室43内で発散させると共に断面積が小さい噴射弁側尿素水管路41内で収束させることにより、減衰させることができる。これにより、尿素水供給装置30内の空気と尿素水とが、過剰に尿素水フィルタ34およびタンク側尿素水管路27に流れ込むのを抑えることができる。この結果、尿素水に混入した空気が尿素水ポンプ31に流入(エア噛み)することにより、尿素水ポンプ31の吐出圧が低下するのを防止できるので、尿素水ポンプ31の吐出圧を、尿素水噴射弁24から尿素水を噴射するのに適した規定値まで速やかに上昇させることができる。
次に、図8は本発明の第3の実施の形態を示し、第3の実施の形態の特徴は、拡張室形成体が、フィルタケースの上面に一体に設けられていることにある。なお、第3の実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、噴射弁側尿素水管路51は、第1の実施の形態による噴射弁側尿素水管路28に代えて第3の実施の形態に用いられるものである。噴射弁側尿素水管路51は、尿素水フィルタ34と尿素水噴射弁24との間を接続するもので、噴射弁側尿素水管路51の途中には、後述の拡張室形成体52が設けられている。噴射弁側尿素水管路51の一端51Aは、フィルタケース35の上面位置(フィルタケース35の上面板35Bとフィルタエレメント36の上端36Aとの間)に開口し、噴射弁側尿素水管路51の他端(図示せず)は尿素水噴射弁24に接続されている。
拡張室形成体52は、尿素水フィルタ34を構成するフィルタケース35の上面板35Bに一体に設けられている。拡張室形成体52は、フィルタケース35よりも外径寸法が小さい円筒状の周壁板52Aと、周壁板52Aの上端を閉塞する上面板52Bと、周壁板52Aの下端を閉塞する底面板52Cとによって囲まれた円筒体として形成されている。拡張室形成体52はフィルタケース35と同心上に配置され、拡張室形成体52の底面板52Cは、フィルタケース35の上面板35Bに溶接、接着等の手段を用いて固定されている。
拡張室形成体52の内部には拡張室53が形成され、この拡張室53の断面積は、噴射弁側尿素水管路51の管路面積よりも大きく設定されている。従って、スタートアップ動作において噴射弁側尿素水管路51から尿素水フィルタ34に逆流する尿素水の圧力エネルギは、断面積が大きい拡張室形成体52の拡張室53内で発散され、断面積が小さい噴射弁側尿素水管路51内で収束される。これにより、尿素水の圧力エネルギは、尿素水フィルタ34に流入する前に拡張室形成体52の拡張室53によって減衰される構成となっている。
第3の実施の形態による排気ガス浄化装置は、上述の如き構成を有するもので、その基本的作用については、上述した第2の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、第3の実施の形態によれば、拡張室53を形成する拡張室形成体52が、尿素水フィルタ34を構成するフィルタケース35の上面板35Bに一体に設けられている。これにより、例えばフィルタケース35と同程度の断面積を有する大きな拡張室を設けることができ、スタートアップ動作において噴射弁側尿素水管路51から尿素水フィルタ34に逆流する尿素水の圧力エネルギを効率良く減衰することができる。
なお、第1の実施の形態では、タンク側尿素水管路27の他端27Bが、尿素水フィルタ34を構成するフィルタケース35の底面板35Cに上向きに挿通されることにより、フィルタケース35の底面位置に開口した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図9に示す第1の変形例、あるいは図10に示す第2の変形例のように構成してもよい。
即ち、図9に示す第1の変形例のように、タンク側尿素水管路27′の他端27B′が、尿素水フィルタ34を構成するフィルタケース35の周壁板35Aの下側(底面板35Cの近く)に横向き(水平方向)に挿通されることにより、フィルタケース35の底面位置に開口する構成としてもよい。また、噴射弁側尿素水管路28′の一端28A′がL字型に折曲げられ、この一端28A′が、フィルタケース35の上面板35Bに下向きに挿通されることにより、フィルタケース35の上面位置に開口する構成としてもよい。このように構成することにより、タンク側尿素水管路27′の他端27B′側と、噴射弁側尿素水管路28′の一端28A′側とを、尿素水フィルタ34に対して水平方向に延びるように配置することができる。
一方、図10に示す第2の変形例のように、タンク側尿素水管路27″の他端27B″側が、尿素水フィルタ34を構成するフィルタケース35の上面板35Bから底面板35Cに向けて下向きに挿通されることにより、フィルタケース35の底面位置に開口する構成としてもよい。
実施の形態では、尿素水を尿素水噴射弁24に供給する尿素水供給側と、尿素水を尿素水タンク25に戻す尿素水戻し側との二方向に作動可能な尿素水ポンプ31を用いて尿素水供給装置30を構成した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図11に示す第3の変形例のような尿素水供給装置61を構成してもよい。
即ち、図11に示す尿素水供給装置61は、噴射弁側尿素水管路28の途中に設けられ尿素水を一方向にのみ吐出させる尿素水ポンプ62と、方向制御弁63と、第1のチェック弁64と、第2のチェック弁65とにより構成されている。方向制御弁63は、例えば4ポート2位置の電磁弁からなり、弁位置(a)と弁位置(b)とに切換えられる。従って、尿素水を一方向にのみ吐出させる尿素水ポンプ62を用いた場合でも、方向制御弁63を弁位置(a)に切換えることにより、噴射弁側尿素水管路28内の尿素水を尿素水フィルタ34から尿素水噴射弁24に向けて流通させることができる。また、方向制御弁63を弁位置(b)に切換えることにより、噴射弁側尿素水管路28内の尿素水を尿素水噴射弁24から尿素水フィルタ34に向けて流通させることができる。
実施の形態では、筒体37A内に発熱用の電熱線37Bが設けられたヒータ37を、解凍装置として用いた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えばフィルタケース35の中央部に筒体を配置し、この筒体内にエンジン冷却水の一部を導入する構成としてもよい。また、ヒータ37は、フィルタケース35の中央部(軸中心位置)から僅かにずれた位置に配置されてもよいものである。
実施の形態では、排気ガス浄化装置14が搭載される建設機械としてクローラ式の油圧ショベル1を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばホイール式の油圧ショベル、ホイールローダ等のエンジンを搭載した建設機械に広く適用することができる。
9 エンジン
10 排気管
14 排気ガス浄化装置
21 尿素選択還元触媒
24 尿素水噴射弁
25 尿素水タンク
26 尿素水管路
27,27′,27″ タンク側尿素水管路
27A,28A,41A,51A,28A′ 一端
27B,28B,41B,27B′,27B″ 他端
28,41,51 噴射弁側尿素水管路
30,61 尿素水供給装置
34 尿素水フィルタ
35 フィルタケース
35B 上面板
35C 底面板
35E 濾過前室
35F 濾過後室
36 フィルタエレメント
37 ヒータ(解凍装置)
42,52 拡張室形成体
43,53 拡張室

Claims (4)

  1. エンジンの排気管に接続され排気ガス中の窒素酸化物を除去する尿素選択還元触媒と、
    還元剤である尿素水を前記尿素選択還元触媒の上流側に噴射する尿素水噴射弁と、
    前記尿素水噴射弁に供給される尿素水を貯える尿素水タンクと、
    前記尿素水タンクと前記尿素水噴射弁との間を接続する尿素水管路と、
    前記尿素水管路の途中に設けられ前記尿素水タンクから前記尿素水噴射弁に向けて尿素水を供給する尿素水供給装置と、
    前記尿素水タンクと前記尿素水供給装置との間に位置して前記尿素水管路の途中に設けられ尿素水に混入した異物を捕集する尿素水フィルタとを備えてなる排気ガス浄化装置において、
    前記尿素水フィルタは、上面と底面とを有し内部に尿素水を貯留する容器からなるフィルタケースと、尿素水に混入した異物を捕集するために前記フィルタケース内に設けられ、前記フィルタケース内を異物が濾過される前の尿素水を貯留する濾過前室と異物が濾過された後の尿素水を貯留する濾過後室とに分けるフィルタエレメントとを有し、
    前記フィルタケースの前記濾過後室内には、前記フィルタケース内で凍結した尿素水を解凍する解凍装置が設けられ、
    前記尿素水管路は、一端が前記尿素水タンクに接続され、他端が前記フィルタケースの前記濾過前室内に位置して前記フィルタケースの底面位置に開口したタンク側尿素水管路と、一端が前記フィルタケースの前記濾過後室内に位置して前記フィルタケースの上面位置に開口し、他端が前記尿素水噴射弁に接続された噴射弁側尿素水管路とにより構成されていることを特徴とする排気ガス浄化装置。
  2. 前記解凍装置は、前記フィルタケースの中央部に上,下方向に延びた状態で設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気ガス浄化装置。
  3. 前記噴射弁側尿素水管路には、前記尿素水フィルタと前記尿素水供給装置との間に位置して前記噴射弁側尿素水管路の管路面積よりも大きな断面積をもった拡張室を形成する拡張室形成体が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の排気ガス浄化装置。
  4. 前記拡張室形成体は、前記フィルタケースの上面に一体に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の排気ガス浄化装置。
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