以下、本発明の実施の形態に係る建設機械の代表例として、クローラ式の油圧ショベルを例に挙げ、図1ないし図8に従って詳細に説明する。
図1に示す油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前側に俯仰動可能に設けられ土砂の掘削作業等を行う作業装置4とにより構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体3とは、本発明の車体を構成している。
上部旋回体3は、支持構造体をなす車体フレームとしての旋回フレーム5と、該旋回フレーム5の後側に設けられ、作業装置4との重量バランスをとるカウンタウエイト6と、旋回フレーム5の前部左側に設けられオペレータが搭乗するキャブ7と、カウンタウエイト6の前側に設けられ、内部に後述のエンジン9、排気ガス浄化装置18等を収容する建屋カバー8とを含んで構成されている。
旋回フレーム5は、図2に示すように、前,後方向に延びる厚肉な鋼板等からなる底板5Aと、該底板5A上に立設され、左,右方向に所定の間隔をもって前,後方向に延びた左縦板5B,右縦板5Cと、該各縦板5B,5Cの左,右方向に間隔をもって配置され、前,後方向に延びた左サイドフレーム5D,右サイドフレーム5Eとを含んで構成されている。
エンジン9は、カウンタウエイト6の前側に位置して旋回フレーム5上に左,右方向に延びる横置き状態で搭載されている。このエンジン9の左側には、後述する熱交換器11に冷却風を供給するための冷却ファン9Aが設けられている。一方、エンジン9の右側には、後述する油圧ポンプ12が設けられている。
図8に示すように、エンジン9内には、稼働時の温度上昇を抑えるための冷却水が流通するウォータジャケット9Bが設けられている。このウォータジャケット9Bの流入側には、冷却水を圧送供給するための冷却水ポンプ9Cが設けられている。ウォータジャケット9Bは、後述の熱交換器11に接続されている。冷却水は、冷却水ポンプ9Cの駆動によりウォータジャケット9Bと熱交換器11との間で循環流通している。
また、エンジン9には、排気ガスを外部に排出するための排気管10が接続されている。この排気管10は、エンジン9の前側を左,右方向に延びる金属製の管路として形成され、エンジン9から排出された高温の排気ガスを後述の第1の排気ガス後処理装置19へと導くものである。排気管10は、後述の第1の排気ガス後処理装置19の前側を左,右方向に延び、U字状に屈曲してエンジン9とは反対側で第1の排気ガス後処理装置19に接続されている。
熱交換器11は、エンジン9の左側に配設されている。この熱交換器11は、エンジン9の冷却ファン9Aに対面して設けられている。熱交換器11は、例えばエンジン9のウォータジャケット9B内を流通して加温された冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却するオイルクーラ、エンジン9が吸込む空気を冷却するインタクーラ等により構成されている。
油圧ポンプ12は、エンジン9の右側に位置して設けられている。この油圧ポンプ12は、エンジン9によって駆動されることにより、後述の作動油タンク13から供給される作動油を、圧油として制御弁装置(図示せず)に向け吐出するものである。
作動油タンク13は、油圧ポンプ12の前側に位置して旋回フレーム5の右側に設けられている(図2参照)。この作動油タンク13は、下部走行体2、作業装置4等に設けられたアクチュエータを駆動するための作動油を貯えるものである。一方、燃料タンク14は、作動油タンク13の前側に位置して旋回フレーム5に設けられている。
尿素水タンク15は、燃料タンク14よりも前側に位置して旋回フレーム5に設けられている。この尿素水タンク15は、還元剤である尿素水を貯えるもので、後述の尿素水供給管路32を介して尿素水噴射弁28に接続されている。図8に示すように、尿素水タンク15内の尿素水は、尿素水ポンプ16の駆動により尿素水供給管路32内を流通して尿素水噴射弁28に供給される。
浄化装置取付架台17は、油圧ポンプ12の上側を覆うようにして、旋回フレーム5上に設けられている。この浄化装置取付架台17は、油圧ポンプ12を前,後方向で跨ぎ、油圧ポンプ12の上側で後述の排気ガス浄化装置18を支持するものである。
排気ガス浄化装置18は、浄化装置取付架台17に取付けられている。この排気ガス浄化装置18は、油圧ポンプ12よりも上側に位置してエンジン9の排気管10に接続されている。排気ガス浄化装置18は、エンジン9から排出される排気ガス中の有害物質および粒子状物質(PM:Particulate Matter)を除去するものである。また、排気ガス浄化装置18は、排気ガスの騒音を低減するための消音機構を備えている。そして、排気ガス浄化装置18は、第1の排気ガス後処理装置19、接続管22、第2の排気ガス後処理装置23を含んで構成されている。
第1の排気ガス後処理装置19は、排気管10の出口側に接続されている。この第1の排気ガス後処理装置19は、油圧ポンプ12よりも上側で後述の第2の排気ガス後処理装置23よりも下側に位置して浄化装置取付架台17に取付けられている。そして、第1の排気ガス後処理装置19は、前,後方向に延びる円筒状の筒体20と、該筒体20内に設けられた酸化触媒21とを含んで構成されている。
筒体20は、両端が閉塞された密閉容器として形成され、排気ガスの流れ方向の上流側となる前側部位には排気管10が接続されている。また、筒体20には、後述する2個の排気温度センサ29A,29Bと1個の窒素酸化物センサ30Aとが前,後方向に離間して設けられている。筒体20は、本発明による排気ガス浄化装置18のケーシングの一部を構成している。
酸化触媒21は、排気ガスを浄化する処理部材の1つを構成するもので、例えばセラミックス製のセル状筒体からなり、その軸方向には多数個の貫通孔が形成され、内面に貴金属等がコーティングされている。そして、酸化触媒21は、所定の温度下で各貫通孔に排気ガスを流通させることにより、この排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を酸化して除去するものである。
接続管22は、第1の排気ガス後処理装置19と後述の第2の排気ガス後処理装置23との間を接続するものである。接続管22は、第1の排気ガス後処理装置19を構成する筒体20の上側に配置され該筒体20と平行して前,後方向に延びる円筒状の筒部22Aと、該筒部22Aの上流側となる入口側の端縁を閉塞する上流蓋板22Bと、筒部22Aの下流側となる出口側の端縁を閉塞する下流蓋板22Cとにより構成されている。これら筒部22A、上流蓋板22B、下流蓋板22Cは、本発明による排気ガス浄化装置18のケーシングの一部を構成している。
第2の排気ガス後処理装置23は、第1の排気ガス後処理装置19の右斜め上側に配置されている。この第2の排気ガス後処理装置23は、浄化装置取付架台17に取付けられた状態で油圧ポンプ12の上側に配置されている。この第2の排気ガス後処理装置23は、接続管22の出口側に接続され、第1の排気ガス後処理装置19の筒体20と平行して前,後方向に延びる円筒状の筒体24と、該筒体24内に設けられ窒素酸化物(NOx)をアンモニアによって選択的に還元反応させて水と窒素に分解する尿素選択還元触媒25と、尿素選択還元触媒25の下流側に配置され、尿素選択還元触媒25で窒素酸化物を還元した後に残った残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離する酸化触媒26と、酸化触媒26の下流側に配置され、排気ガス中に含まれる粒子状物質を捕集するフィルタ27とを含んで構成されている。
筒体24は、両端が閉塞された密閉容器として形成され、上流側となる前側部位には接続管22の出口側が接続されている。一方、筒体24の下流側となる後側部位には、浄化された排気ガスを外部に排出する排出口24Aが接続されている。そして、筒体24には、尿素選択還元触媒25よりも上流側に位置して後述の排気温度センサ29Cが設けられている。また、筒体24には、フィルタ27よりも下流側に位置して後述の窒素酸化物センサ30Bが設けられている。
さらに、筒体24には、酸化触媒26とフィルタ27との間、即ちフィルタ27よりも排気ガスの流れ方向の上流側に筒体24内に連通する接続口24Bが設けられている。この接続口24Bには、後述の圧力管路39が接続される。筒体24は、本発明による排気ガス浄化装置18のケーシングの一部を構成している。
尿素選択還元触媒25は、例えばセラミックス製のセル状筒体からなり、その軸方向には多数の貫通孔が形成され、内面に貴金属がコーティングされている。この尿素選択還元触媒25は、エンジン9から排出される排気ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)を、尿素水溶液から生成されたアンモニアによって選択的に還元反応させ、窒素と水に分解するものである。
酸化触媒26は、前述した酸化触媒21とほぼ同様に、セラミックス製のセル状筒体からなり、その軸方向には多数の貫通孔が形成され、内面に貴金属がコーティングされている。これにより、酸化触媒26は、尿素選択還元触媒25で窒素酸化物を還元した後に残った残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離するものである。
フィルタ27は、酸化触媒26よりも下流側に設けられている。このフィルタ27は、DPF(Diesel Particulate Filter)と呼ばれる粒子状物質除去フィルタである。フィルタ27は、排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM)を捕集することにより排気ガスを浄化するものである。この場合、フィルタ27の目詰まり状態(粒子状物質の堆積状態)は、後述の圧力センサ40の検出値により把握することができる。そして、圧力センサ40の検出値が所定の値(閾値)に到達したときに、エンジン9により排気ガスの温度を強制的に上昇させてフィルタ27に捕集された粒子状物質を燃焼して除去(再生)する構成となっている。
尿素水噴射弁28は、接続管22の上流蓋板22Bに取付けられている。この尿素水噴射弁28は、接続管22の筒部22A内を流通する排気ガスに向けて尿素水溶液を噴射するものである。即ち、尿素水噴射弁28は、還元剤である尿素水を尿素選択還元触媒25よりも上流側に噴射している。
尿素水噴射弁28は、後述の尿素水供給管路32を介して尿素水タンク15に接続されている。また、尿素水噴射弁28は、後述の冷却水供給管路35、冷却水戻り管路36を介してエンジン9のウォータジャケット9Bに接続されている。尿素水噴射弁28は、後述の噴射弁用ハーネス38を介してコントローラ60に接続され、該コントローラ60により弁体(図示せず)の開閉制御がなされている。
排気温度センサ29A,29Bは、第1の排気ガス後処理装置19を形成する筒体20に設けられている。一方、排気温度センサ29Cは、第2の排気ガス後処理装置23を形成する筒体24に設けられている。これら排気温度センサ29A〜29Cは、排気ガス浄化装置18内を流通する排気ガスの温度を検出するものである。
図5、図8に示すように、排気温度センサ29A,29Bは、筒体20の上流側に位置して筒体20内に設けられた酸化触媒21を挟んで配設されている。排気温度センサ29Aは、酸化触媒21よりも上流側に配設され、排気管10から酸化触媒21に向けて流通する排気ガスの温度を検出するものである。即ち、排気温度センサ29Aは、酸化触媒21が適正な酸化反応を生じることができる温度であるかを確認するために、酸化触媒21に向けて流通する排気ガスの温度を検出するものである。一方、排気温度センサ29Bは、酸化触媒21よりも下流側に配設され、酸化触媒21を通過した排気ガスの温度を検出するものである。
排気温度センサ29Cは、筒体24の上流側に位置して筒体24内に設けられた尿素選択還元触媒25よりも上流側に配設されている。排気温度センサ29Cは、接続管22の筒部22A内で尿素水噴射弁28から噴射された尿素水と混合された排気ガスの温度を検出するものである。また、排気温度センサ29Cは、フィルタ27に捕集された粒子状物質を燃焼させることができる排気ガス温度であるかを確認するために、フィルタ27に向けて流通する排気ガスの温度を検出するものである。
窒素酸化物センサ30Aは、第1の排気ガス後処理装置19を形成する筒体20の下流側に設けられている。一方、窒素酸化物センサ30Bは、第2の排気ガス後処理装置23を構成する筒体24の下流側に設けられている。これら窒素酸化物センサ30A,30Bは、排気ガス中の窒素酸化物の濃度を検出するものである。
図5、図8に示すように、窒素酸化物センサ30Aは、酸化触媒21よりも下流側に配設され、尿素水噴射弁28よりも上流側で排気ガス中の窒素酸化物の濃度を検出する。即ち、窒素酸化物センサ30Aは、尿素水噴射弁28の開閉制御を適正に行うために、排気ガス中の窒素酸化物を検出するものである。一方、窒素酸化物センサ30Bは、フィルタ27よりも下流側に配設され、浄化された排気ガスの窒素酸化物を検出するものである。
基板31は、第2の排気ガス後処理装置23の筒体24にボルト等により取付けられている。この基板31上では、各排気温度センサ29A〜29Cおよび窒素酸化物センサ30A,30Bと後述のセンサ用ハーネス37とが接続されている。各排気温度センサ29A〜29Cにより検出された温度および窒素酸化物センサ30A,30Bにより検出された窒素酸化物の濃度は、センサ用ハーネス37を介してコントローラ60に出力される。また、基板31の後端側には、後述のブラケット42が取付けられている。なお、基板31は、例えば雨水、塵埃等から保護するために、図示しないカバーにより常時覆われている。
尿素水供給管路32は、尿素水タンク15と尿素水噴射弁28との間を接続するものである。この尿素水供給管路32は、例えば樹脂製の管体からなり、尿素水タンク15内に貯えられた尿素水を尿素水噴射弁28に向けて流通させるものである。尿素水供給管路32は、断熱管路34を介して後述のブラケット42に設けられた第1,第2の尿素水供給管路保持部材49,53に固定されている。
加温管路33は、エンジン9のウォータジャケット9Bに接続され、尿素水供給管路32に向けて延びている。この加温管路33は、一端がウォータジャケット9Bに接続され、他端が後述の冷却水戻り管路36に接続されている。加温管路33は、途中部位が尿素水供給管路32に沿って配設され、尿素水供給管路32内を流通する尿素水を温める。
即ち、加温管路33は、エンジン9で加温された冷却水(エンジン冷却水)の一部を流通させることにより、尿素水供給管路32を温めて凍結した尿素水の解凍を行うと共に、尿素水の凍結を抑制する。図8に示すように、加温管路33内の冷却水は、尿素水供給管路32を温めた後に後述の冷却水戻り管路36を介してウォータジャケット9Bに戻される。加温管路33は、断熱管路34を介して後述のブラケット42に設けられた第1,第2の尿素水供給管路保持部材49,53に固定されている。
断熱管路34は、尿素水供給管路32と加温管路33とを覆っている。この断熱管路34は、尿素水供給管路32と加温管路33とを一緒に取囲むことにより、加温管路33と外気との間を遮断して加温管路33内を流通する冷却水(加温されたエンジン冷却水)の熱を効率よく保温する。これにより、加温管路33は、尿素水供給管路32内で凍結した尿素水の解凍および尿素水の凍結を抑制することができる。そして、断熱管路34は、後述のブラケット42に設けられた第1,第2の尿素水供給管路保持部材49,53に固定されている。
冷却水供給管路35は、エンジン9のウォータジャケット9Bと尿素水噴射弁28との間を接続するものである。この冷却水供給管路35は、尿素水噴射弁28を冷却する冷却水が流通するものである。冷却水供給管路35は、後述のブラケット42に設けられた冷却水供給管路保持部材51に固定されている。
冷却水戻り管路36は、尿素水噴射弁28で加温された(熱交換された)冷却水をエンジン9のウォータジャケット9Bに向けて戻すものである。冷却水戻り管路36の途中部位には、加温管路33が接続されている。これにより、尿素水噴射弁28で加温された冷却水と加温管路33内を流通していた加温された冷却水とは、合流してエンジン9のウォータジャケット9Bに戻される。
センサ用ハーネス37は、一端が各排気温度センサ29A〜29Cおよび窒素酸化物センサ30A,30Bにそれぞれ電気的に接続され、他端が後述のコントローラ60に接続されている。センサ用ハーネス37は、各排気温度センサ29A〜29Cで検出された温度信号および窒素酸化物センサ30A,30Bで検出された濃度信号をコントローラ60に向けて伝送する。
一方、噴射弁用ハーネス38は、一端が尿素水噴射弁28に電気的に接続され、他端が後述のコントローラ60に接続されている。噴射弁用ハーネス38は、コントローラ60から出力される尿素水噴射弁28の開閉信号を尿素水噴射弁28に向けて伝送するものである。そして、噴射弁用ハーネス38は、本発明のハーネスを構成するもので、後述のブラケット42に設けられた噴射弁用ハーネス保持部材47に固定されている。
圧力管路39は、第2の排気ガス後処理装置23の筒体24に設けられた接続口24Bに接続されている。この圧力管路39は、例えば樹脂製の管体からなり、一端が接続口24Bに接続され、他端が後述の圧力センサ40に接続されている。圧力管路39は、接続口24Bに接続されることにより、筒体24内の圧力を外部に導くものである。
具体的には、圧力管路39は、筒体24内のうちフィルタ27よりも上流側の圧力を後述の圧力センサ40に向けて導く。そして、圧力管路39は、接続口24Bから圧力センサ40に向けて上り勾配となるように配置され、途中部位が基板31の後端側に設けられた後述の圧力管路保持部材58に固定されている。これにより、例えば圧力管路39内に水蒸気が結露したとしても、圧力センサ40側に水滴が流れるのを抑制して圧力センサ40の寿命を向上することができる。
圧力センサ40は、圧力管路39に接続され第2の排気ガス後処理装置23の筒体24内の圧力を検出するものである。この圧力センサ40は、筒体24内のうちフィルタ27よりも上流側の圧力を検出するものである。具体的には、圧力センサ40は、フィルタ27に捕集された粒子状物質の堆積状態(フィルタ27の目詰まり状態)を把握するもので、フィルタ27に捕集された粒子状物質の燃焼除去を適正に行うためにフィルタ27よりも上流側の圧力を検出するものである。なお、フィルタ27よりも下流側の圧力は、排出口24Aに連通しているので大気圧と同程度となっている。
そして、圧力センサ40は、円筒状のセンサ本体40Aと、センサ本体40Aに対して軸方向に隙間Sを挟んでセンサ本体40Aに設けられ圧力管路39を接続するためのアダプタ40Bとを含んで構成されている。
センサ本体40A内には、例えば圧力を検出するためのダイヤフラム、検出回路(いずれも図示せず)等が設けられている。そして、センサ本体40Aの軸方向一端側には、隙間Sを介してアダプタ40Bが設けられている。このアダプタ40Bには、圧力管路39が接続され、第2の排気ガス後処理装置23の筒体24内の排気ガスは、圧力管路39を介してセンサ本体40A内に導入される。一方、センサ本体40Aの軸方向他端側には、センサ本体40A内の検出回路に接続された圧力センサ用ハーネス41が取付けられている。
これにより、圧力センサ40は、フィルタ27よりも上流側の圧力を検出して、その圧力信号をコントローラ60に向けて出力する。この場合、圧力センサ40で検出される検出値(圧力値)は、フィルタ27に捕集された粒子状物質の堆積量が少ないときには小さい値となり、粒子状物質の捕集量が増加するに従って高い値となる。そして、圧力センサ40の検出値が所定の値(閾値)に到達したときに、コントローラ60は、エンジン9により排気ガスの温度を強制的に上昇させてフィルタ27に捕集された粒子状物質を燃焼して除去する。
次に、尿素水供給管路32、噴射弁用ハーネス38、圧力センサ40を取付けるブラケット42ついて説明する。
ブラケット42は、排気ガス浄化装置18の接続管22の上方に位置して基板31を介して排気ガス浄化装置18に取付けられている。このブラケット42は、ボルト43により基板31の後端側に取付けられている。そして、ブラケット42は、基板31に取付けられる第1板部材44と、尿素水供給管路32および冷却水供給管路35を取付けるための第2板部材45と、圧力センサ40を取付けるための第3板部材46とを含んで構成されている。
第1板部材44は、上端側に位置して基板31に当接する上側取付板部44Aと、上側取付板部44Aの下端から左方に向けて延びる上段板部44Bと、上段板部44Bの左端から下方に向けて延び基板31に当接する下側取付板部44Cと、下側取付板部44Cの後端から右斜め後方に向けて延びる延出板部44Dとを含んで構成されている。
上側取付板部44Aには、前,後方向に離間した2箇所にボルト挿通孔44A1が穿設されている。一方、下側取付板部44Cには、上,下方向に離間した2箇所にボルト挿通孔44C1(図6、図7に1個のみ図示)が穿設されている。ブラケット42は、各ボルト43をそれぞれ各ボルト挿通孔44A1,44C1に挿通して基板31に締着することにより基板31に取付けられている。
上段板部44Bには、噴射弁用ハーネス38を保持する噴射弁用ハーネス保持部材47が設けられている。この噴射弁用ハーネス保持部材47は、例えば上段板部44B上に溶接等により固着されたねじ座47Aと、ボルト48によりねじ座47Aに固定されたP型のホースクリップ47Bとを含んで構成されている。図5に示すように、上段板部44Bの上方に位置して前,後方向に延びる噴射弁用ハーネス38は、噴射弁用ハーネス保持部材47により上段板部44B(ブラケット42)に取付けられている。
延出板部44Dには、断熱管路34を介して尿素水供給管路32を保持する第1の尿素水供給管路保持部材49が設けられている。この第1の尿素水供給管路保持部材49は、例えばP型のホースクリップからなり、ボルト50により延出板部44Dに固定されている。図5に示すように、尿素水供給管路32は、加温管路33と一緒に断熱管路34により覆われている。そして、第1の尿素水供給管路保持部材49は、延出板部44Dの下方に位置して左,右方向に延びる断熱管路34を保持している。これにより、尿素水供給管路32は、第1の尿素水供給管路保持部材49により延出板部44D(ブラケット42)に取付けられている。
第2板部材45は、第1板部材44の下側取付板部44Cに溶接等により固着されている。第2板部材45は、下側取付板部44Cから左方に向けて延びる下段板部45Aと、下段板部45Aの前端から下方に向けて延びる縦板部45Bとを含んで構成されている。下段板部45Aは、第1板部材44の上段板部44Bから1段下がった位置で下側取付板部44Cに固着されている。
そして、下段板部45Aの後端側には、冷却水供給管路35を保持する冷却水供給管路保持部材51が設けられている。この冷却水供給管路保持部材51は、例えば下段板部45A上に溶接等により固着されたコ字状の台座51Aと、ボルト52により台座51Aに固定されたP型のホースクリップ51Bとを含んで構成されている。図5に示すように、下段板部45Aの上方に位置して左,右方向に延びる冷却水供給管路35は、冷却水供給管路保持部材51により下段板部45A(ブラケット42)に取付けられている。
また、下段板部45Aの左端側には、断熱管路34を介して尿素水供給管路32を保持する第2の尿素水供給管路保持部材53が設けられている。この第2の尿素水供給管路保持部材53は、例えばP型のホースクリップからなり、ボルト54により下段板部45Aに固定されている。図5に示すように、尿素水供給管路32は、加温管路33と一緒に断熱管路34により覆われている。また、断熱管路34は、下段板部45Aの下側に位置して延出板部44Dおよび下側取付板部44Cに沿って延び、縦板部45Bを越えた位置で上方かつ後方に向けて屈曲して下段板部45Aの左端側を前,後方向に延びている。
そして、第2の尿素水供給管路保持部材53は、下段板部45Aの左端側に位置して前,後方向に延びる断熱管路34を保持している。これにより、尿素水供給管路32は、第2の尿素水供給管路保持部材53により下段板部45A(ブラケット42)に取付けられている。即ち、尿素水供給管路32は、断熱管路34を介して第1の尿素水供給管路保持部材49と第2の尿素水供給管路保持部材53とによりブラケット42に取付けられている。
第3板部材46は、第1板部材44の前端側に位置して、上段板部44Bと下側取付板部44Cと第2板部材45の縦板部45Bとに溶接等により固着されている。この第3板部材46は、第1板部材44の前端側から左方に向けて延び、途中部位が前方に向けて屈曲した屈曲板部46Aと、屈曲板部46Aの上端から右方に向けて延びる横板部46Bとを含んで構成されている。
横板部46Bの前端側には、圧力センサ40を保持するセンサ保持部材55が設けられている。このセンサ保持部材55は、例えばP型のクリップからなり、ボルト56により横板部46Bに固定されている。そして、センサ保持部材55は、ボルト56によりブラケット42の横板部46Bに取付けられる取付部55Aと、取付部55Aに接続されたセンサ固定部55Bと、センサ固定部55Bに設けられた弾性体55Cとを含んで構成されている。
図6、図7に示すように、センサ固定部55Bは、例えば金属材料を筒状に形成したもので、その内周側は弾性体55Cにより覆われている。センサ固定部55Bの内径は、圧力センサ40のセンサ本体40Aの外径よりも若干小さく形成されている。また、弾性体55Cは、例えば弾性、柔軟性を有するゴム材料となっている。これにより、センサ本体40Aをセンサ固定部55Bに挿通した状態でボルト56を締着することにより、センサ本体40Aは、センサ固定部55Bの径方向内側に向けての締着力と弾性体55Cの摩擦力とによりその移動が抑制される。
次に、ブラケット42の横板部46Bに設けられた移動抑制部材57について説明する。
移動抑制部材57は、横板部46Bの後端側に溶接等により固着されている。この移動抑制部材57は、センサ保持部材55とは別に圧力センサ40の軸方向の移動を抑制するものである。そして、移動抑制部材57は、ブラケット42の横板部46Bに取付けられる取付板部57Aと、取付板部57Aから圧力センサ40の隙間Sに向けて延び、隙間Sに嵌合する嵌合板部57Bとを含んで構成されている。
図6、図7に示すように、取付板部57Aは、左,右方向に延びる板材で横板部46Bの後端側に溶接等により固着されている。嵌合板部57Bは、取付板部57Aの前端から上方に向けて延びている。嵌合板部57Bには、圧力センサ40の隙間Sに対応する位置に切欠部57B1が形成されている。この切欠部57B1は、右斜め上方に向けて開口して圧力センサ40が挿入可能に形成されている。嵌合板部57Bは、切欠部57B1を挟んで左縦板57B2と右縦板57B3とを含んで構成されている。そして、嵌合板部57Bの板厚は、圧力センサ40の隙間Sの軸方向の長さ寸法よりも若干小さい寸法となっている。
従って、圧力センサ40を嵌合板部57Bの切欠部57B1に挿入したときに、嵌合板部57Bを圧力センサ40のセンサ本体40Aとアダプタ40Bとの間の隙間Sに嵌合させることができる。換言すると、嵌合板部57Bは、センサ本体40Aとアダプタ40Bとの間に挟持される。また、左縦板57B2と右縦板57B3とは、センサ本体40Aの軸方向一端側を径方向で挟持している。これにより、移動抑制部材57は、圧力センサ40の軸方向の移動を抑制することができる。即ち、圧力センサ40は、センサ保持部材55の弾性体55Cの摩擦力と移動抑制部材57の嵌合板部57Bとにより軸方向の移動が抑制されている。
また、仮にセンサ本体40Aがセンサ保持部材55から脱落したり、センサ保持部材55がブラケット42の横板部46Bから脱落したりした場合でも、移動抑制部材57の嵌合板部57Bが圧力センサ40の隙間Sに嵌合しているので、圧力センサ40の脱落を防止することができる。これにより、排気ガス浄化装置18の圧力検知システムのシステムダウンを抑制することができ、ひいてはフィルタ27に付着した粒子状物質の燃焼除去作業の低下を抑制することができる。
圧力管路保持部材58は、基板31の後端側に設けられている。図4、図5に示すように、圧力管路保持部材58は、下端側が基板31の後端側に溶接等により固着され上端側が前方に向けて屈曲した略L字状のL字状板58Aと、ボルト59によりL字状板58Aの上面に固定されたP型のホースクリップ58Bとを含んで構成されている。この圧力管路保持部材58は、第2の排気ガス後処理装置23の筒体24に設けられた接続口24Bと圧力センサ40との間を接続する圧力管路39の途中部位を保持している。
次に、第2の排気ガス後処理装置23の筒体24に設けられた接続口24Bと、センサ保持部材55および移動抑制部材57の配置関係について説明する。
図4に示すように、センサ保持部材55と移動抑制部材57とは、接続口24Bの位置よりも上方に配設されている。その結果、圧力センサ40は、センサ保持部材55と移動抑制部材57とに取付けた状態で、接続口24Bの位置よりも高さ寸法Lだけ上方に位置する。また、圧力管路保持部材58のホースクリップ58Bは、圧力センサ40の取付け位置よりも下方に配設されている。即ち、圧力センサ40は、接続口24Bおよび圧力管路保持部材58よりも上方に取付けられる構成となっている。
従って、接続口24Bと圧力センサ40との間を接続する圧力管路39は、接続口24Bから圧力センサ40に向けて上り勾配となるように配設される。これにより、圧力管路39内に結露が生じた場合に、圧力管路39内の水滴は、接続口24B側に向けて流れる。従って、結露により発生した水滴により圧力センサ40に短絡が生じるのを抑制することができる。
図8に示すコントローラ60は、マイクロコンピュータ等からなる制御装置で、該コントローラ60は、例えばキャブ7内に配設されている。コントローラ60は、エンジンコントローラおよび尿素水噴射制御コントローラ(UWC)を含んで構成されている。そして、コントローラ60は、エンジン9、尿素水ポンプ16、尿素水噴射弁28、各排気温度センサ29A〜29C、窒素酸化物センサ30A,30B、圧力センサ40等と電気的に接続され、エンジン9の駆動状況、各センサ29A〜29C、30A,30B、40の検出値に基づき、尿素水噴射弁28の開閉制御、尿素水ポンプ16の駆動制御、および粒子状物質の燃焼除去制御等の排気ガスの浄化制御を行う。
本実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
まず、オペレータは、キャブ7に搭乗してエンジン9を作動させる。そして、オペレータが、キャブ7内に配置された走行用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、油圧ショベル1を走行させることができる。また、オペレータが、作業用の操作レバー(図示せず)を操作することにより、作業装置4を用いて土砂の掘削作業を行うことができる。
ここで、エンジン9の運転時に、該エンジン9から排出される排気ガスは、排気管10を介して第1の排気ガス後処理装置19内に導入される。そして、図8に矢印で示すように、排気ガスは、第1の排気ガス後処理装置19から接続管22、第2の排気ガス後処理装置23を通過して排出口24Aから大気中に排出される。
この場合、第1の排気ガス後処理装置19に設けられた酸化触媒21によって、排気ガスに含まれる一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等が酸化して除去される。一方、接続管22内では、尿素水噴射弁28から排気ガスに向けて尿素水が噴射され、第2の排気ガス後処理装置23では、尿素選択還元触媒25によって窒素酸化物が窒素と水に分解される。さらに、酸化触媒26が残留アンモニアを酸化し、窒素と水に分離する。また、フィルタ27は、排気ガス中に含まれる粒子状物質(PM)を捕集する。これにより、排気ガス浄化装置18は、十分に浄化された排気ガスを大気中に排出することができる。
フィルタ27に捕集された粒子状物質は、高温の排気ガスにより燃焼除去(再生)される。具体的には、コントローラ60は、圧力センサ40により検出された圧力値が所定の値を越えたときに、フィルタ27に粒子状物質が堆積しているものと判断してエンジン9により排気ガスの温度を強制的に上昇させる。なお、フィルタ27よりも排気ガスの流れ方向の下流側は、排出口24Aと連通しているので、大気圧と同程度となっている。従って、フィルタ27よりも上流側の圧力を検出することにより、フィルタ27の目詰まり状態を把握することができる。
ところで、上述した従来技術では、ブラケットに取付けられた圧力センサが脱落すると、排気ガス浄化装置の筒体内の圧力を検知する圧力検知システムのシステムダウンが生じて、フィルタに付着した粒子状物質の燃焼除去作業が低下する虞がある。
そこで、本実施の形態では、ブラケット42には、圧力センサ40を保持するセンサ保持部材55と、センサ保持部材55とは別に圧力センサ40の軸方向の移動を抑制する移動抑制部材57とを設けている。圧力センサ40は、円筒状のセンサ本体40Aと、センサ本体40Aに対して軸方向に隙間Sを挟んでセンサ本体40Aに設けられ圧力管路39を接続するためのアダプタ40Bとを有している。
図7に示すように、センサ保持部材55は、ブラケット42の横板部46Bに取付けられる取付部55Aと、取付部55Aに接続され弾性体55Cを介して圧力センサ40のセンサ本体40Aを固定するセンサ固定部55Bとを含んで構成されている。センサ保持部材55のセンサ固定部55Bは、略円筒状に形成され、その内周側に弾性体55Cが設けられている。
図6に示すように、圧力センサ40は、センサ本体40Aをセンサ固定部55B内に挿通した状態でボルト56を締着することにより固定される。また、圧力センサ40の軸方向の移動は、センサ本体40Aと弾性体55Cとの間に生じる摩擦力により抑制されている。
図7に示すように、移動抑制部材57は、ブラケット42の横板部46Bに取付けられる取付板部57Aと、取付板部57Aから圧力センサ40の隙間Sに向けて延び、隙間Sに嵌合する嵌合板部57Bとを含んで構成されている。嵌合板部57Bは、圧力センサ40のセンサ本体40Aがセンサ保持部材55に固定された状態で、センサ本体40Aとアダプタ40Bとの間に形成された隙間Sに対応する位置に設けられている。そして、嵌合板部57Bには、隙間Sに対応する位置に切欠部57B1が形成されている。これにより、嵌合板部57Bは、切欠部57B1を挟んで左縦板57B2と右縦板57B3とに左,右方向で分割されている。また、嵌合板部57Bの板厚は、圧力センサ40の隙間Sの軸方向寸法よりも若干小さく形成されている。
図6に示すように、嵌合板部57Bの左縦板57B2と右縦板57B3とは、圧力センサ40を切欠部57B1に挿入したときに、隙間Sに嵌合する構成となっている。即ち、左縦板57B2と右縦板57B3とは、圧力センサ40のセンサ本体40Aとアダプタ40Bとの間に挟持される。また、左縦板57B2と右縦板57B3とは、センサ本体40Aの軸方向一端側を径方向で挟持している。これにより、圧力センサ40は、軸方向への移動が抑制されている。
かくして、本実施の形態では、ブラケット42には、圧力センサ40を保持するセンサ保持部材55と、センサ保持部材55とは別に圧力センサ40の軸方向の移動を抑制する移動抑制部材57とを設けている。従って、仮に圧力センサ40のセンサ本体40Aがセンサ保持部材55から脱落したり、センサ保持部材55がブラケット42の横板部46Bから脱落したりした場合でも、移動抑制部材57の嵌合板部57Bが圧力センサ40の隙間Sに嵌合しているので、圧力センサ40の脱落を防止することができる。これにより、排気ガス浄化装置18の圧力検知システムのシステムダウンを抑制することができ、ひいてはフィルタ27に付着した粒子状物質の燃焼除去作業の低下を抑制することができる。
また、圧力センサ40は、ブラケット42に設けられたセンサ保持部材55と移動抑制部材57とに取付けられた状態で、第2の排気ガス後処理装置23の筒体24に設けられた圧力管路39の接続口24Bよりも寸法Lだけ上方位置に配置されている(図4参照)。そして、圧力管路39は、接続口24Bから圧力センサ40に向けて上り勾配で配置されている。
これにより、圧力管路39内に水蒸気が結露した場合に、その水滴は、接続口24B側に向けて流れることになるので、結露により発生した水滴が圧力センサ40にかかるのを抑制することができる。従って、圧力センサ40に短絡が生じるのを抑制して、排気ガス浄化装置18の圧力検知システムの信頼性、安定性を向上することができる。
また、ブラケット42には、圧力センサ40の他に尿素水噴射弁28に尿素水を供給する尿素水供給管路32と、尿素水噴射弁28に電気的に接続された噴射弁用ハーネス38とが取付けられる。具体的には、尿素水供給管路32は、ブラケット42の延出板部44Dに設けられた第1の尿素水供給管路保持部材49と、下段板部45Aに設けられた第2の尿素水供給管路保持部材53とに断熱管路34を介して保持されている。また、噴射弁用ハーネス38は、ブラケット42の上段板部44Bに設けられた噴射弁用ハーネス保持部材47に保持されている。
これにより、排気ガス浄化装置18の周囲に尿素水供給管路32と噴射弁用ハーネス38とを保持する保持部材をそれぞれ別個に設ける必要がないので、排気ガス浄化装置18の周囲のスペースを有効に活用することができる。また、ブラケット42は、排気ガス浄化装置18の周囲で錯綜する尿素水供給管路32と噴射弁用ハーネス38とをコンパクトに配設することができる。
さらに、ブラケット42は、排気ガス浄化装置18に取付けられている。従って、ブラケット42は、排気ガス浄化装置18と同一の振動系となるので、尿素水噴射弁28から尿素水供給管路32および噴射弁用ハーネス38が引っ張られて抜けるのを抑制することができる。
なお、上述した実施の形態では、第2の排気ガス後処理装置23の筒体24内の酸化触媒26よりも下流側にフィルタ27を設けた場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば第1の排気ガス後処理装置19の筒体20内に、フィルタ(DPF)が設けられていてもよい。この場合、フィルタの上流側と下流側との圧力差を検出することにより、フィルタの目詰まり状態を把握することができる。
また、上述した実施の形態では、建設機械として、クローラ式の下部走行体2を備えた油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばホイール式の下部走行体を備えた油圧ショベルに適用してもよい。それ以外にも、油圧クレーン等の他の建設機械にも広く適用することができる。