JP2018168678A - クローラトラクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】クローラトラクタにおいて、燃料タンクと還元剤タンクとを効率よくコンパクトに配置できるようにする。【解決手段】本願発明のクローラトラクタ1は、エンジン5及びミッションケース17を搭載した走行機体2と、走行機体2を支持する左右一対の走行クローラ3と、後処理装置32に供給される還元剤を貯留する還元剤タンク51とを備える。ミッションケース17の左右外側面に設けたリヤハウジング74に、操縦部7の後側を支持する後部支持台97を取り付ける。操縦部7の左右側部に設けたフェンダー部21内に収容されるように、左右一対の燃料タンク11を左右の後部支持台97に振り分けて搭載する。各後部支持台97の前部側に延長台75を設ける。左右いずれか一方の延長台75に還元剤タンク51をフェンダー部21内に収容されるように搭載する。【選択図】図5

Description

本願発明は、走行機体を支持する左右一対の走行クローラを備えた農作業用のクローラトラクタに係り、より詳しくは、エンジンの排気ガス中に含まれる粒子状物質や窒素酸化物等を除去する後処理装置を備えたクローラトラクタに関するものである。
従来、クローラトラクタにおいて操縦部(キャビン)をホイールタイプのトラクタと共通化する場合、操縦部の左右側部に形成されるフェンダー部の空間を利用して、燃料タンクを左右に振り分けて配置することが行われている(例えば特許文献1〜3等参照)。
また、ディーゼルエンジンの排気経路中に、後処理装置(排気ガス浄化装置と言ってもよい)として、ディーゼルパティキュレートフィルタを内蔵したケース(以下、DPFケースという)と、選択還元型触媒を内蔵したケース(以下、SCRケースという)とを設け、ディーゼルエンジンから排出した排気ガスを両ケースに導入して浄化処理する技術は既によく知られている(例えば特許文献4及び5等参照)。
特開2016−215953号公報 特開2015−148186号公報 特開2013−10480号公報 特開2016−203753号公報 特開2016−74267号公報
選択触媒還元(SCR)法を用いて排気ガス中の窒素酸化物を除去する場合、還元剤(例えば尿素水)の供給が必要である。従って、SCR脱硝装置をクローラトラクタに搭載するにあたっては、SCRケースだけでなく還元剤タンクの搭載スペースも当然必要になる。
本願発明は、上記の現状を検討して改善を施したクローラトラクタを提供することを技術的課題とするものである。
本願発明は、エンジン及びミッションケースを搭載した走行機体と、前記走行機体を支持する左右一対の走行クローラと、前記エンジンの排気ガスを浄化する後処理装置と、前記後処理装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクとを備えるクローラトラクタにおいて、前記ミッションケースの左右外側面に設けたリヤハウジングに、前記走行機体の操縦部の後側を支持する後部支持台を取り付け、前記操縦部の左右側部に設けたフェンダー部内に収容されるように、左右一対の燃料タンクを左右の前記後部支持台に振り分けて搭載し、前記各後部支持台の前部側に延長台を設け、左右いずれか一方の前記延長台に前記還元剤タンクを前記フェンダー部内に収容されるように搭載しているというものである。
本願発明のクローラトラクタにおいて、前記還元剤タンクの前側で前記フェンダー部内に収容されるように、前記還元剤タンク中の還元剤を供給する還元剤供給装置を前記延長台に搭載してもよい。
本願発明のクローラトラクタにおいて、前記還元剤タンクの補給筒を前記フェンダー部の前側で斜め上方左右外向きに突出させる一方、前記燃料タンクの給油筒を前記フェンダー部の後側で斜め上方左右外向きに突出させ、前記補給筒の高さ位置を前記給油筒よりも低く設定するようにしてもよい。
本願発明のクローラトラクタにおいて、前記各フェンダー部をフェンダーカバーで覆い、前記還元剤タンクがある方の前記フェンダーカバーには、前記補給筒並びに前記給油筒に対応する箇所に開口窓を形成し、前記各開口窓には開閉可能な蓋カバーを設けるようにしてもよい。
本願発明によると、エンジン及びミッションケースを搭載した走行機体と、前記走行機体を支持する左右一対の走行クローラと、前記エンジンの排気ガスを浄化する後処理装置と、前記後処理装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクとを備えるクローラトラクタにおいて、前記ミッションケースの左右外側面に設けたリヤハウジングに、前記走行機体の操縦部の後側を支持する後部支持台を取り付け、前記操縦部の左右側部に設けたフェンダー部内に収容されるように、左右一対の燃料タンクを左右の前記後部支持台に振り分けて搭載し、前記各後部支持台の前部側に延長台を設け、左右いずれか一方の前記延長台に前記還元剤タンクを前記フェンダー部内に収容されるように搭載しているから、前記操縦部の左右側部に形成される前記フェンダー部という前低後高のデッドスペースを有効利用して、容積の小さい前記還元剤タンクと容積の大きい前記燃料タンクとを前後に並べて効率よく配置でき、クローラトラクタ大型化の抑制を図れる。
クローラトラクタの左側面図である。 クローラトラクタの右側面図である。 クローラトラクタの正面図である。 走行機体の平面図である。 右フェンダー部内の状態を示す右拡大側面図である。 直進用ミッションケースに対する燃料タンク及び尿素水タンクの位置関係を示す平面図である。 尿素水配管系統を示す斜視図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態について、農作業用のクローラトラクタ(以下、単にトラクタという)を図面に基づき説明する。図1〜図3に示すように、トラクタ1の走行機体2は、走行部としての左右一対の走行クローラ3で支持されている。走行機体2の前部にディーゼルエンジン5(以下、単にエンジンという)を搭載し、走行クローラ3をエンジン5で駆動することによって、トラクタ1が前後進走行するように構成されている。エンジン5はボンネット6にて覆われている。走行機体2の上面には、操縦部としてのキャビン7が設置される。該キャビン7の内部には、操縦座席8と、走行クローラ3を操向操作する操縦ハンドル9とが配置されている。キャビン7の左右外側には、オペレータが乗降する上段ステップ10aが設けられている。
キャビン7の左右両側の下部には、左右内向きに凹んだフェンダー部21を形成している。例えばキャビン7をホイールタイプのトラクタに搭載する場合、各フェンダー部21には後車輪の上部側が収まることになる。左右のフェンダー部21内には、エンジン5に燃料を供給する燃料タンク11がそれぞれに振り分けて配置されている。左フェンダー部21のうち燃料タンク11前方には、電力供給用のバッテリ50を搭載している。右フェンダー部21のうち燃料タンク11前方には、還元剤タンクとしての尿素水タンク51(詳細は後述する)を搭載している。左右のフェンダー部21はそれぞれフェンダーカバー26によって覆われている。左右の燃料タンク11、バッテリ50及び尿素水タンク51はフェンダーカバー26で隠されている。
図4に示すように、走行機体2は、前バンパ12及び旋回用ミッションケース13を有するエンジンフレーム14と、エンジンフレーム14の後部に着脱自在に固定した左右の機体フレーム15とにより構成されている。旋回用ミッションケース13の左右両端側から外向きに、車軸16を回転可能に突出させており、車軸16を覆う車軸ケース90を旋回用ミッションケース13の左右両側面に設けている。旋回用ミッションケース13の左右両端側に車軸16を介して駆動スプロケット62を取り付けている。機体フレーム15の後部は、エンジン5からの回転動力を適宜変速して駆動スプロケット62に伝達するための直進用ミッションケース17と連結している。
直進用ミッションケース17の後部には、例えばロータリ耕耘機等の対地作業機(図示省略)を昇降動させる油圧式昇降機構22を着脱可能に取付けている。対地作業機は、左右一対のロアリンク23及びトップリンク24からなる3点リンク機構を介して直進用ミッションケース17の後部に連結される。直進用ミッションケース17の後側面には、ロータリ耕耘機等の作業機にPTO駆動力を伝達するためのPTO軸25を後ろ向きに突設している。
図1、図2及び図4に示すように、走行機体2の下面側に左右のトラックフレーム61を配置している。トラックフレーム61は前後方向に延設されて左右一対設けられて、エンジンフレーム14及び機体フレーム15の両外側に位置している。左右のトラックフレーム61は左右方向に延設するロアフレーム67によりエンジンフレーム14及び機体フレーム15と連結される。左右のトラックフレーム61それぞれの前端は、旋回用ミッションケース13の左右両側面に設けた車軸ケース90と連結している。左右のトラックフレーム61それぞれの外側には、オペレータが乗降する下段ステップ10bが設けられている。
ロアフレーム67の左右中央部は、連結ブラケット72を介して、エンジンフレーム14の後部側面に固設されている。左右のトラックフレーム61の前後中途部分に、左右方向に延設させた梁フレーム68の左右両端が連結されている。左右のトラックフレーム61後部で内方向に突設したリヤビーム73を、直進用ミッションケース17の左右側面に固設したリヤハウジング74に連結して、トラックフレーム61後部を直進用ミッションケース17左右側面で固定させる。
トラックフレーム61には、走行クローラ3にエンジン5の動力を伝える駆動スプロケット62と、走行クローラ3のテンションを維持するテンションローラ63と、走行クローラ3の接地側を接地状態に保持する複数のトラックローラ64と、走行クローラ3の非接地側を保持する中間ローラ65とを設けている。駆動スプロケット62によって走行クローラ3の前側を支持し、テンションローラ63によって走行クローラ3の後側を支持し、トラックローラ64によって走行クローラ3の接地側を支持し、中間ローラ65によって走行クローラ3の非接地側を支持している。テンションローラ63はトラックフレーム61の後端より後方に伸縮可能に構成したテンションフレーム69の後端に回転自在に支持される。トラックローラ64はトラックフレーム61の下部に前後揺動自在に支持したイコライザフレーム71の前後に回転自在に支持される。
また、トラクタ1の前部にはフロントドーザ80を装着可能に構成している。左右一対のドーザブラケット81が、エンジンフレーム14の前部側面と車軸ケース90とロアフレーム67に固定されており、フロントドーザ80の平面視U字状(コ字状)の支持アーム83が左右のドーザブラケット81の外側(機外側)に着脱可能に枢支される。左右ドーザブラケット81は、前端内側(機内側)が左右エンジンフレーム14側面に連結されており、後端下側がロアフレーム67中途部の上面に連結されており、中途部が車軸ケース90中途部を上下で狭持するように連結されている。ドーザブラケット81は、エンジンフレーム14と車軸ケース90とロアフレーム67の三者に強固に固定されることで、フロントドーザ80による重作業に耐えられる強度を確保している。
フロントドーザ80は、左右一対のドーザブラケット81それぞれ外側(機外側)とボルト締結される左右一対の連結フレーム82を備えており、平面視略コ字状に構成された支持アーム83の左右両側後端を左右の連結フレーム82の前下部で上下回動自在に枢支している。左右支持フレーム82その前上部と支持アーム83の左右両側上面の前端部との間に左右一対の昇降シリンダ85を介装して、昇降シリンダ85の伸縮により支持アーム83を昇降可能としている。
支持アーム83の前端側には、ブレード取付体88を介してブレード84を取り付けている。ブレード取付体88は、支持アーム83の左右中央に左右回動自在に枢支されている。ブレード取付体88前面にブレード84を傾倒可能に支持している。ブレード84の左右中央上部とブレード取付体88の左右一側との間には傾斜シリンダ87が介装されており、傾斜シリンダ87の伸縮によりブレード54を傾倒可能としている。支持アーム83の左右両側後部とブレード取付体88の左右両側との間に左右一対のアングルシリンダ86が介装されており、左右アングルシリンダ86を互いに反対方向に伸縮させてブレード取付体88を左右回動可能としている。こうして、ブレード84が昇降及び前後傾斜及び上下傾斜可能とされる。
図2、図3、図6及び図7に示すように、エンジン5の排気経路中には、後処理装置として、第1ケース31(DPFケースと言ってもよい)と、第2ケース32(SCRケースと言ってもよい)とを備えている。後処理装置は、エンジン5の排気ガス中に含まれる粒子状物質(すす等)や窒素酸化物(NOx)等を除去し、浄化後の排気ガスを外部へ排出するものである。実施形態において、第1ケース31内には、酸化触媒及びスートフィルタ(図示省略)を収容している。第2ケース32内には、尿素選択触媒還元用のSCR触媒及び酸化触媒(図示省略)を収容している。第1ケース31は、クランク軸方向(実施形態では前後方向)に沿う姿勢でエンジン5上部に搭載している。第2ケース32は、排気ガスが下から上に向かう縦向き姿勢でキャビン7前部の右下側に配置している。
第1ケース31の排気出口側には前後長手の浄化出口管33の排気入口側を連結している。浄化出口管33の長手中途部には振動吸収用の蛇腹管部34を設けている。浄化出口管33の排気出口側には尿素混合管35の排気入口側(上端側)を連結している。尿素混合管35は、キャビン7の前方右側において、下方から上方に向けて延び且つキャビン7の下側でエンジン5から遠ざかる方向に屈曲した略L字形状になっている。尿素混合管35の排気出口側(下端側)は第2ケース32の左側部下側に連結している。浄化出口管33の排気出口側と尿素混合管35の排気入口側との連結箇所が、フランジを介してエンジン5に連結している。浄化出口管33の排気出口側と尿素混合管35の排気入口側とをエンジン5で支持している。第2ケース32の下面側は、ケース支持バー48を介して後述する右前部支持台96に連結している。第1ケース31を経由した排気ガスは、浄化出口管33及び尿素混合管35を介して第2ケース32内に導入される。
尿素混合管35の上端側には、尿素水噴射部36を取り付けている。後述する尿素水タンク51(還元剤タンク)の尿素水(還元剤)が尿素水噴射部36から尿素混合管35内に供給され、第1ケース31から第2ケース32に至る排気ガス中に、尿素水が加水分解してアンモニアとして混合されるように構成している。なお、尿素水に代えて、他の還元剤、例えば無水のアンモニアやアンモニア水を用いることも可能である。
さて、キャビン7を構成する箱枠状のキャビンフレーム37の前部右側にはアシストバー38を設けている。アシストバー38には、排気ガスを外部に放出する縦長のテールパイプ39の複数箇所を連結している。アシストバー38によってテールパイプ39を支持している。第2ケース32の排気出口側(上面側)には、テールパイプ39の排気入口側を連通接続している。第1ケース31と第2ケース32によってエンジン5の排気ガスが浄化され、テールパイプ39から機外に放出される。
上記の構成において、まず、第1ケース31内の酸化触媒及びスートフィルタによって、エンジン5からの排気ガス中にある粒子状物質(PM)、一酸化炭素(CO)並びに炭化水素(HC)が低減される。次いで、尿素混合管35の内部では、第1ケース31経由の排気ガスに尿素水噴射部36からの尿素水が混合され、第2ケース32内のSCR触媒及び酸化触媒によって、尿素水がアンモニアとして混合された排気ガス中の窒素酸化物(NOx)が低減される。そして、第2ケース32を経由した排気ガスがテールパイプ39から機外に排出される。
図1及び図2等に示すように、キャビン7は、左右の前部支持台96と及び左右の後部支持台97とを介して、走行機体2に支持されている。左右の機体フレーム15の機外側面のうち前端部に前部支持台96をボルト締結させ、前部支持台96の上面側に防振ゴム体98を介してキャビン7の前側底部を防振支持している。また、直進用ミッションケース17の左右に設けられたリヤハウジング74の外側面に後部支持台97をボルト締結させ、後部支持台97の上面側に防振ゴム体99を介してキャビン7の後側底部を防振支持している。従って、キャビン7は、複数の防振ゴム体98,99を介して走行機体2に防振支持されている。
左右の後部支持台97は、それぞれ対応する左右のフェンダー部21の底面を構成している。左右の燃料タンク11は、それぞれ対応する左右の後部支持台97上に載置されバンド40で固定されている。左右の燃料タンク11同士は燃料連通管(図示省略)を介して連通させている。左右の後部支持台97の前部側に延長台75を設けている。左延長台75には、電力供給用のバッテリ50を左フェンダー部21内に収容されるように配置している。右延長台75には、還元剤タンクとしての尿素水タンク51を右フェンダー部21内に収容されるように配置している。尿素水タンク51は尿素水(選択触媒還元用尿素水溶液)を収容する箱状のものである。尿素水タンク51の底面にはインサートナット(図示省略)を埋め込んでいる。尿素水タンク51の底面と右延長台75とをボルト及びインサートナットで締結し、尿素水タンク51を安定的に固定支持している。このように構成すると、キャビン7(操縦部)の左右側部に形成されるフェンダー部21という前低後高のデッドスペースを有効利用して、容積の小さい尿素水タンク51と容積の大きい燃料タンク11とを前後に並べて効率よく配置でき、トラクタ1大型化の抑制を図れる。
図2及び図5に示すように、尿素水タンク51の前側で右フェンダー部21内に収容されるように、尿素水タンク51中の尿素水を供給する尿素水供給装置107(サプライモジュール、還元剤供給装置)を右延長台75に支持させている。実施形態では、右延長台75前部側に立設した支持プレート板76の前面側に、尿素水供給装置107を締結している。詳細な図示は省略するが、尿素水供給装置107は、尿素水タンク51内の尿素水を圧送する尿素水ポンプと、尿素水ポンプを駆動する駆動モータとを備えている。尿素水供給装置107が尿素水タンク51内の尿素水を尿素混合管35の尿素水噴射部36に供給することによって、尿素水噴射部36から尿素混合管35内に尿素水が噴霧される。尿素水タンク51の前側に尿素水供給装置107を配置することによって、フェンダー部21という前低後高のデッドスペースをより一層効率よく利用している。
尿素水タンク51の補給筒56は、右フェンダー部21の前側で斜め上方左右外向きに突出させている。左右の燃料タンク11の給油筒55は、左右のフェンダー部21の後側で斜め上方左右外向きに突出させている。右フェンダー部21において、尿素水タンク51の補給筒56の高さ位置は、左燃料タンク11の給油筒55よりも低く設定している。補給筒56と給油筒55との前後位置及び高さ位置関係を異ならせることによって、燃料の補給と尿素水の補給とを走行機体2の同じ側(左側)から行えるものでありながら、燃料と尿素水との入れ間違いをし難くしている。
前述した通り、左右のフェンダー部21はそれぞれフェンダーカバー26によって覆われている。左右の燃料タンク11、バッテリ50及び尿素水タンク51はフェンダーカバー26で隠されている。従って、トラクタ1の美感的に良好である。尿素水タンク51がある方の右フェンダーカバー26には、補給筒56に対応する箇所に補給用開口窓132を形成している。また、右フェンダーカバー26のうち給油筒55に対応する箇所には給油用開口窓131を形成している。各開口窓131,132には開閉可能な蓋カバー133,134を設けている。補給用蓋カバー134は、キャビン7の右扉に近いため、後部側に設けたヒンジを介して後方外向きに開放される。このため、補給用蓋カバー134を開けたままでキャビン7の右扉を開放しても、両者が衝突(緩衝)することはない。給油用蓋カバー133は、前部側に設けたヒンジを介して前方外向きに開放される。左フェンダーカバー26のうちバッテリ50に対応する箇所にはメンテナンス用開口窓135を形成し、メンテナンス用開口窓135には、開閉可能なメンテナンス用蓋カバー136を設けている。なお、尿素水タンク51及びバッテリ50の位置関係が実施形態の例に限らず、左右逆に入れ替わってもよいことは言うまでもない。
図7に示すように、エンジン5(冷却水ポンプ)と尿素水噴射部36とは、冷却水送り管101及び冷却水戻し管102によって連通している。エンジン5(冷却水ポンプ)には冷却水送り管101及び冷却水戻し管102の一端側を接続し、尿素水噴射部36には冷却水送り管101及び冷却水戻し管102の他端側を接続している。冷却水送り管101と冷却水戻し管102とは尿素水噴射部36内でつながっている。エンジン5で加熱された冷却水が冷却水送り管101から冷却水戻し管102に送られ、尿素水噴射部36内を通過することによって、尿素水噴射部36内での尿素水の凍結が防止される。尿素水噴射部36内を通過した冷却水は、冷却水戻し管102を介してエンジン5(冷却水ポンプ)に戻される。
冷却水送り管101の中途部からは冷却水供給管103を分岐させている。冷却水供給管103は、尿素水タンク51に装着したタンクセンサ部58に接続している。この場合、尿素水タンク51の上面側に上向き凹状の窪み部51aを形成している。尿素水タンク51の窪み部51aに形成した上面開口にタンクセンサ部58を着脱可能に装着している。タンクセンサ部58は上面開口の蓋としても機能している。タンクセンサ部58には、冷却水供給管103、冷却水回収管104、尿素水送り管105及び尿素水戻し管106等を接続している。
冷却水供給管103と冷却水回収管104とは尿素水タンク51内でつながっている。冷却水回収管103は、エンジン5(冷却水ポンプ)に接続している。エンジン5で加熱された冷却水が冷却水供給管103から冷却水回収管104に送られ、尿素水タンク51内を通過することによって、尿素水タンク51内での尿素水の凍結が防止される。尿素水タンク51内を通過した冷却水は、冷却水回収管104を介してエンジン5(冷却水ポンプ)に戻される。
一端側をタンクセンサ部58に接続した尿素水送り管105及び尿素水戻し管106の他端側は、尿素水タンク51中の尿素水を尿素混合管35の尿素水噴射部36に供給する尿素水供給装置107に接続している。尿素水供給装置107は、尿素水噴射管108を介して尿素水噴射部36に接続している。尿素水供給装置107は、尿素水送り管105を通じて尿素水タンク51内の尿素水を吸い上げ、尿素水噴射管108を通じて尿素水噴射部36に尿素水を供給して、尿素混合管35内に尿素水を噴霧する。余剰の尿素水は、尿素水戻し管106を通じて尿素水タンク51内に戻される。
図5に示すように、尿素水タンク51のタンクセンサ部58には、尿素水タンク51内の圧抜きのためのブリーザパイプ109の一端側を接続している。ブリーザパイプ109の他端側は二股に分岐している。分岐した一方のパイプ部分109aは、上向きに延びて開口している。分岐した他方のパイプ部分109bは、走行機体2の左右中央側(走行クローラ3よりも左右内側)で且つ下向きに延びて開口している。このため、尿素水供給時にはブリーザパイプ109の上向きのパイプ部分109aから外気を導入して、尿素水タンク51内の圧力が一定に保持される。例えばエンジン5振動や圃場の凹凸で尿素水タンク51が揺れる等して、尿素水がブリーザパイプ109内に入り込んだとしても、尿素水はブリーザパイプ109の下向きのパイプ部分109bから零れ落ちることになり、尿素の付着析出等で上向きのパイプ部分109aを閉塞するおそれを回避できる。ブリーザパイプ109を介しての外気の円滑な導入を確実に行える。
なお、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 クローラトラクタ
2 走行機体
3 走行クローラ
5 ディーゼルエンジン
7 キャビン
13 旋回用ミッションケース
17 直進用ミッションケース
21 フェンダー部
26 フェンダーカバー
31 第1ケース
32 第2ケース
33 浄化出口管
35 尿素混合管
36 尿素水噴射部
39 テールパイプ
50 バッテリ
51 尿素水タンク
55 給油筒
56 補給筒
58 タンクセンサ部
74 リヤハウジング
75 延長台
76 支持プレート板
97 後部支持台
107 尿素水供給装置
131 給油用開口窓
132 補給用開口窓
133 給油用蓋カバー
134 補給用蓋カバー

Claims (4)

  1. エンジン及びミッションケースを搭載した走行機体と、前記走行機体を支持する左右一対の走行クローラと、前記エンジンの排気ガスを浄化する後処理装置と、前記後処理装置に供給される還元剤を貯留する還元剤タンクとを備えるクローラトラクタにおいて、
    前記ミッションケースの左右外側面に設けたリヤハウジングに、前記走行機体の操縦部の後側を支持する後部支持台を取り付け、前記操縦部の左右側部に設けたフェンダー部内に収容されるように、左右一対の燃料タンクを左右の前記後部支持台に振り分けて搭載し、前記各後部支持台の前部側に延長台を設け、左右いずれか一方の前記延長台に前記還元剤タンクを前記フェンダー部内に収容されるように搭載している、
    クローラトラクタ。
  2. 前記還元剤タンクの前側で前記フェンダー部内に収容されるように、前記還元剤タンク中の還元剤を供給する還元剤供給装置を前記延長台に搭載している、
    請求項1に記載のクローラトラクタ。
  3. 前記還元剤タンクの補給筒を前記フェンダー部の前側で斜め上方左右外向きに突出させる一方、前記燃料タンクの給油筒を前記フェンダー部の後側で斜め上方左右外向きに突出させ、前記補給筒の高さ位置を前記給油筒よりも低く設定している、
    請求項1に記載のクローラトラクタ。
  4. 前記各フェンダー部をフェンダーカバーで覆い、前記還元剤タンクがある方の前記フェンダーカバーには、前記補給筒並びに前記給油筒に対応する箇所に開口窓を形成し、前記各開口窓には開閉可能な蓋カバーを設けている、
    請求項1に記載のクローラトラクタ。
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