JP2016215841A - クローラトラクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エンジン3からの動力を、ミッションケース5を介してフロントドライブアクスルに伝え、該フロントドライブアクスルからクローラ式走行装置2を駆動するクローラトラクタ1において、電装品に電力を供給するバッテリ43を、操縦部の側方に配置する燃料タンク36を覆うタンクカバー37内に配置し、バッテリ43を載置するバッテリ載置台は、燃料タンク36を載置する後部マウント35より前方に延設して形成した。
【選択図】図1
Description
そこで、バッテリのメンテナンスがし易いようにバッテリを燃料タンクカバー内に配置し、冷却風の流れを改善して冷却効率を向上できるようにする。
即ち、請求項1においては、エンジンからの動力を、ミッションケースを介してフロントドライブアクスルに伝え、該フロントドライブアクスルからクローラ式走行装置を駆動するクローラトラクタにおいて、電装品に電力を供給するバッテリを、操縦部の側方に配置する燃料タンクを覆うタンクカバー内に配置したものである。
請求項2においては、前記バッテリを載置するバッテリ載置台は、燃料タンクを載置する後部マウントより前方に延設して形成されるものである。
請求項3においては、前記バッテリは、燃料タンクの前方に配置されるものである。
即ち、バッテリをボンネット内から出すことができるので、ラジエータの前方はボンネットグリルが配置されることになり、冷却風が直接ラジエータに供給されて冷却効率を向上することができる。また、バッテリは燃料タンクを覆うタンクカバー内に配置されるので、一つのカバーを開けるだけでアクセスでき、メンテナンスが容易にできるようになる。
トラックフレーム21は前後方向に延設されて左右一対設けられて、前記メインフレーム10の両外側に位置し、左右のトラックフレーム21・21は左右方向に延設するロアフレーム27・27により連結される。
駆動輪22は前記フロントドライブアクスル6の左右両側より側方に突出した駆動軸28に固設される。
遊転輪24はトラックフレーム21の下部に前後揺動自在に支持したイコライザフレーム31の前後に回転自在に支持される。
ガイドローラ25はトラックフレーム21の前後中途部上に回転自在に支持される。
クローラベルト26は、前記駆動輪22とテンションローラ23と遊転輪24とガイドローラ25に巻回される。
つまり、フロントドライブアクスル6は左右中央にギヤボックス6aが形成され(図9)、該ギヤボックス6aの左右両側にフロントアクスルケース6b・6bが付設される。該フロントアクスルケース6bの左右中央側がフロントフレーム11に固設され、フロントアクスルケース6bの外側端の後面にトラックフレーム21の前端が固設される。
前記ロアフレーム27の左右中央部の上面には、後面視で逆T字状に構成された連結ブラケット32・32が固設され、連結ブラケット32・32の上部がフロントフレーム11・11の後部側面にボルト等により固設される。
前記トラックフレーム21・21の後部には、リヤビーム33・33が内方向に突設され、一方ミッションケース5の左右側面にはリヤハウジング34・34が固設され、該リヤハウジング34・34の外側下面に前記リヤビーム33・33の内側端上面が固設される。
このように、前記ミッションケース5の後部の左右両側には、後部マウント35・35を取り付け、詳しくは、リヤハウジング34を介して後部マウント35を取り付け、該後部マウント35上に燃料タンク36とキャビン4の後部を固定するので、燃料タンク36とキャビン4の取付部材を一体的に構成でき、部品点数を削減できコスト低減化が図れる。
また、前記バッテリ43は、図10に示すように、キャビン4の前下側部に設けたステップ41の前方にバッテリ載置台42を設けて、キャビン4の外側であって、ステップ41の前方でクローラベルト26の上方にバッテリ43を配置する構成とすることもできる。この場合もボンネット30を開けることなく外側のクローラベルト26上でメンテナンスが行え、メンテナンス作業が容易に行える。
エンジン3から後方に突出した後出力軸3aにはユニバーサルジョイントを介してミッションケース5の入力軸61と連結され、該入力軸61の後端から伝動歯車62・63を介してポンプ軸64及びPTOクラッチ80に動力が伝達される。ポンプ軸64上にポンプ・モータ直列配置型の油圧式無段変速装置65(以下、直進HST65とする)が配置されて、油圧ポンプ66を駆動する。直進HST65は主変速装置を構成し、可変容量型の油圧ポンプ66と固定容量型の油圧モータ67からなり、主変速レバーの操作により油圧ポンプ66の斜板を傾倒して吐出量を無段階に変更して変速可能としている。
上記主変速装置、副変速装置、前後進切換装置、PTO変速装置、及びメインフレーム10はホイル型トラクタとクローラ型トラクタで共用可能に構成している。つまり、デフ装置と前輪駆動部を除くトランスミッションはホイル型とクローラ型で同じ構成とし、部品を共通化してコスト低減化を図っている。
ステリングハンドルを左右一方に回転すると、その回転方向及び回転角度に応じて斜板が傾倒され、その斜板の傾倒に応じて出力回転方向及び回転数がモータ軸82に出力される。そして、モータ軸82から左右一方のベベルギヤ84に正転の回転が遊星歯車機構85に加えられて駆動軸28は増速され、左右他方の遊星歯車機構85には逆回転が加えられて駆動軸28は減速される。こうして、クローラトラクタ1はステリングハンドル7を回転した減速側に旋回されることになる。なお、ステリングハンドル7が回転されると、その回転角度に応じて主変速装置は減速され、急旋回しないようにしている。
前記ミッションケース5内に貯留された潤滑油は、直進HST65や旋回HST81や昇降装置や油圧クラッチの作動油として利用される。前記エンジン3の後出力軸3aから歯車等を介して、油圧ポンプ101・102・103が駆動される。油圧ポンプ101から吐出される圧油により1速クラッチ71と2速クラッチ72と後進クラッチ73が作動可能とされ、油圧ポンプ102から吐出される圧油により作業機を昇降する昇降シリンダや傾斜シリンダや外部油圧装置を作動可能とされ、油圧ポンプ103から吐出される圧油により直進HST65やPTOクラッチ80が作動可能とされる。
また、前記メインフレーム10の他側に、前記油圧ポンプ104から旋回HST81へろ過して作動油を送油するラインフィルタ92を配置したので、ラインフィルタ92のメンテナンスが外側から容易に行うことができる。
2 クローラ式走行装置
3 エンジン
4 キャビン
5 ミッションケース
6 フロントドライブアクスル
41 ステップ
43 バッテリ
Claims (3)
- エンジンからの動力を、ミッションケースを介してフロントドライブアクスルに伝え、該フロントドライブアクスルからクローラ式走行装置を駆動するクローラトラクタにおいて、電装品に電力を供給するバッテリを、操縦部の側方に配置する燃料タンクを覆うタンクカバー内に配置したことを特徴とするクローラトラクタ。
- 前記バッテリを載置するバッテリ載置台は、燃料タンクを載置する後部マウントより前方に延設して形成されることを特徴とする請求項1に記載のクローラトラクタ。
- 前記バッテリは、燃料タンクの前方に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクローラトラクタ。
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