JP2016124805A - シート状パックキット - Google Patents

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安田 実
Minoru Yasuda
実 安田
亜希子 海老名
Akiko Ebina
亜希子 海老名
杉浦 満
Mitsuru Sugiura
満 杉浦
唐木田 文仁
Fumihito Karakida
文仁 唐木田
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Abstract

【課題】 多量の炭酸ガスを保持し、優れた血流促進効果が得られるとともに、薬効成分の経皮吸収を促進しその効果を高めうるパックを提供すること。【解決手段】 次の(A)〜(C);(A)薬効成分を含有する水溶液(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物(C)シート状基体を含むシート状パックキット。【選択図】なし

Description

本発明は、炭酸ガスを高濃度で含有し血流促進効果に優れるため、薬効成分の経皮吸収性を促進しその薬効を向上し得るシート状パックキットに関する。
従来よりスキンケアの手法としてパックが利用されている。パックには、被膜を形成し、塗布乾燥後被膜を剥離するピールオフパックや、吸着性粉末を配合し、使用時に水などを加えてペースト状にして塗布する粉末パック、シート状の支持体に保湿剤などを含浸させるシート状パックなど様々な形態があり、一般に保湿剤などの薬効成分が配合される。パックで皮膚を閉塞することにより、水分蒸発が抑制され、角質層の膨潤により毛孔および汗孔が拡張されるため、老廃物の排出が促進されたり、パック剤に配合された薬効成分の経皮吸収が促進されるなどの効果がある。
一方、炭酸ガスは抹消血管を拡張し、血流を促進させる効果があるため、エステティックサロンなどでは炭酸ガスを直接肌に吹き付ける施術が行われているが、パック剤に炭酸ガスを含有させることができれば、日常のスキンケアにおいて血流促進効果が得られるとともに、保湿剤などの美容成分の経皮吸収が促進され、その作用効果が十分に発揮されることが期待できる。このため、炭酸ガスをパック剤中に含有させる技術が検討されており、例えば、寒天などを基剤として形成したゲルシートを二酸化炭素非透過性の容器に投入し、その中に二酸化炭素を封入することによりゲルシート中に二酸化炭素を溶存させる技術が開示されている(特許文献1)。しかし、ゲルシート中に溶存させ得る炭酸ガスの濃度には限界があり、十分な血流促進効果が得られるものであるとは言い難い。また、炭酸塩と有機酸を含有し、使用時に水と混合することで炭酸ガスを発生させて皮膚に作用させる粉末パックが開示されている(特許文献2)。しかし、この粉末パックも炭酸ガスの溶存量が十分ではなく、また泡安定剤として粘土鉱物や水溶性高分子を配合するため、溶け残った炭酸塩や粘土鉱物によるざらつきが生じるなど使用感に劣る場合があった。
特開2006−89459号公報 特開平8−268828号公報
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、多量の炭酸ガスを保持し、優れた血流促進効果が得られるとともに、薬効成分の経皮吸収を促進しその効果を高めうるパックを提供することを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、薬効成分を含有する水溶液、有機酸及び炭酸塩を含有する組成物並びにシート状基体を含むキットとして構成し、使用時にこれらを接触させて炭酸ガスを発生させることにより、炭酸ガスが高濃度で溶存した水溶液がシート状基体に保持されるため、このパックを皮膚に貼付することにより優れた血流促進効果が得られ、さらに薬効成分の効果を高めうることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、次の(A)〜(C);
(A)薬効成分を含有する水溶液
(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物
(C)シート状基体
を含むシート状パックキットである。
本発明のシート状パックキットは、多量の炭酸ガスを保持するため、貼付した部位の抹消血管を拡張し、優れた血流促進効果を得ることができる。またそれに伴い、薬効成分の経皮吸収性を高め、その効果を向上することができる。
本発明のシート状パックキットには、(A)薬効成分を含有する水溶液(以下、「水溶液(A)」ということがある)を含む。この薬効成分としては、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、マルチトール、ソルビトール、トレハロース、濃グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヒアルロン酸、コラーゲン等の保湿剤;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、硫酸アルミニウムカリウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の無機塩;グリチルレチン酸及びその誘導体、グリチルリチン酸及びその誘導体、アラントイン、アズレン、ビタミンE類及びその誘導体及びその塩、ビタミンC類及びその誘導体及びその塩 、レチノール、アロエ抽出物、オウレン抽出物、カミツレ抽出物、カンゾウ抽出物、シコン抽出物、シソ抽出物、ショウキョウ抽出物、タイソウ抽出物、緑茶抽出物等の抗炎症剤、抗酸化剤、ビタミン剤、美白剤等が例示され、これらの1種又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、マルチトール、ソルビトール、濃グリセリン、1,3−ブチレングリコール等が好適に用いられる。また、発生する炭酸ガス量を上げるために炭酸水素ナトリウムも好適に用いられる。水溶液(A)には、上記薬効成分の他、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で任意成分を配合することができる。このような任意成分としては、防腐剤、エタノール等の水性溶媒、界面活性剤、増粘剤、pH調整剤、エモリエント剤、香料等が例示される。これらの薬効成分及び任意成分は、溶質として水溶液(A)中に好ましくは1〜20質量%(以下、単に「%」で示す)、より好ましくは5〜15%の濃度で含まれる。20%よりも多いと、後述する(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物などの固体成分が溶け残り、貼付時にざらつきを感じる場合がある。また水溶液(A)の粘度は1〜1000mPa・sが好ましく、1〜500mPa・sであることがより好ましく、特に50〜200mPa・sが好ましい。このような範囲であれば、貼付時に液ダレが生じにくく使用感が良好なものとなる。一方粘度が1000mPa・s以上では、固体成分の溶解性が悪く貼付時にざらつきを感じるなど使用感に劣る場合がある。なお本発明において、粘度は以下の測定方法による測定値である。
(粘度の測定方法)
B型粘度計(東機産業社製)を使用し、No.1ローター、60rpmで、25℃における粘度を測定した。
また本発明には、(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物(以下、「組成物(B)」ということがある)を用いる。有機酸としては、リンゴ酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、マレイン酸、ピロリドンカルボン酸、アジピン酸、グルタミン酸、アスコルビン酸などが例示され、これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。これらの中でも、水溶液(A)中に速やかに溶解し、使用性及び使用感に優れることから、リンゴ酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸が好適である。一方、炭酸塩としては、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム、炭酸アンモニウムなどが挙げられ、これらを単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。これらのうち、水溶液(A)中に速やかに溶解し、使用性及び使用感に優れることから、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムが好適である。炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムを配合質量比1:7〜4:1、好ましくは1:4〜3:1で用いると発泡性及び保存時の安定性に優れたものとなる。また有機酸と炭酸塩の配合質量比は3:7〜6:4が好ましく、4:6〜6:4がより好ましい。この範囲であると水溶液(A)中で速やかに溶解するため、貼付時の感触に優れたものとなる。組成物(B)において、炭酸塩に対する有機酸の量を過剰とし、水溶液(A)中に薬効成分として炭酸水素ナトリウムを配合することにより、固体成分の溶解性を損なうことなく発泡性を向上させ、しっとり感も高めることができる。
組成物(B)には、上記有機酸及び炭酸塩の他、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で任意成分を配合することができる。この任意成分としては、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどの界面活性剤;ポリエチレングリコール6000、カオリン、タルク、ステアリン酸マグネシウム、シリコン油、油性成分などの滑沢剤等が挙げられる。
組成物(B)は、固体の組成物であり、各成分を混合した粉末状として用いてもよいが、圧縮成型して顆粒状、粒状、ブリケット状、フレーク状などの固形粒子として用いることが好適である。このような圧縮成型した固形粒子とすることにより、水溶液(A)と接触させた際に速やかに組成物(B)中の有機酸と炭酸塩が反応し、発泡性に優れたものとなる。圧縮成型した固形粒子の平均粒子径は0.3〜5mmが好ましく、0.5〜2mmがより好ましい。平均粒子径をこのような範囲に調整すると、水溶液(A)中に速やかに溶解するため貼付時の感触が良好なものとなり、また発泡性にも優れる。なお本発明において、平均粒子径は以下の方法により測定される値である。
(平均粒子径の測定方法)
粉末、顆粒、粒状の測定方法 レーザー回折/散乱式粒子径測定装置(LA-960 堀場製作所製)により測定。メジアン径により評価する。
ブリケットの測定方法 ロールポケットサイズを平均粒子径とみなす。
フレークの測定方法 振動篩い(0.5mm,1mm,2.38mm,4mm)により分級し、重量積算で50%を平均粒子径とする。
本発明で用いる(C)シート状基体として、織布、不織布、フィルムなどを使用することができる。その基材としては、コットン、キュプラレーヨン、ビスコースレーヨン、ビスコースレーヨン/PET(ラミネート)、レーヨン/PET、PET(潜在捲縮繊維)、レーヨン/エラストマー樹脂などが挙げられる。これらのうち、炭酸ガスが溶存した水溶液を多量に含浸させ得ることから、コットン、キュプラレーヨンを基材とする不織布が好適に用いられる。シート状基体は、貼付部位に応じて任意の形状に成型することができ、例えば、円形、楕円形、四角形、フェイスマスク形状などの形状に成型することができる。またシート状基体の厚みは、使用者の肌触りなどの観点から50〜80g/mが好適である。
本発明のシート状パックキットには、さらに(D)水と反応して発熱する成分(以下、「発熱成分(D)」ということがある)を含むことが好ましい。組成物(B)中の有機酸と炭酸塩の反応は一般に吸熱反応であるため、シート状パックを貼付した際に冷たい刺激を感じたり、炭酸ガスによる血流促進効果を阻害する場合がある。発熱成分(D)の配合により、有機酸と炭酸塩による反応後の温度低下を抑制して、使用感や血流促進効果を改善させることができる。発熱成分(D)としては、例えば、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、塩化アルミニウム、塩化第2鉄、塩化亜鉛、硫酸カルシウム、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸鉄、硫酸カルシウム等の無機塩が挙げられ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのうち、水溶性でかつ発熱量の大きい成分である硫酸マグネシウム、塩化マグネシウムが好適である。
本発明のシート状パックキットは用時調製するものであり、使用時に、(A)薬効成分を含有する水溶液、(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物、(C)シート状基体並びに必要に応じて(D)水と反応して発熱する成分を接触させて、有機酸及び炭酸塩の反応により炭酸ガスを発生させ、この炭酸ガスを(C)シート状基体に担持させる。これらを接触させる方法は特に限定されず、適当な容器ないし袋体などに入れて接触させればよいが、発生した炭酸ガスが漏出しないように封入することが好ましい。例えば、本発明のシート状パックキットの好適な態様として、さらに(E)袋体を含むものが挙げられる。(E)袋体を構成する材料としては特に制限されず、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の合成樹脂フィルムの単層又は多層フィルム、これらにアルミなどの金属箔をラミネートしたり、金属蒸着したフィルムなどが挙げられる。袋体の開口部は、発生した炭酸ガスが漏出しないように、チャック、ジッパー等の封止手段を備えていることが好ましい。このような袋体に、水溶液(A)、組成物(B)、(C)シート状基体、必要に応じ発熱成分(D)を入れ、開口部を適宜封止手段により封止し、有機酸と炭酸塩を反応させ炭酸ガスを発生させる。発生した炭酸ガスは水溶液(A)中に溶存し、これが(C)シート状基体に含浸されるため、炭酸ガスを高濃度で含有するシート状パックが得られる。皮膚刺激性の点から、有機酸及び炭酸塩の反応後の炭酸ガスが溶存した水溶液(A)のpHは5〜7の弱酸性であることが好ましい。また(A)〜(D)を接触させ、有機酸及び炭酸塩の反応後の炭酸ガスが溶存した水溶液(A)の温度は皮膚刺激性や血流促進効果の観点から30〜34℃とすることが好適である。一方、予め(C)シート状基体に水溶液(A)を含浸させておき、使用時に、組成物(B)及び必要に応じ発熱成分(D)を上記と同様にして接触させることもできる。
このように本発明のシート状パックキットは、使用時に有機酸と炭酸塩の反応により炭酸ガスを発生させて水溶液中に溶存させ、シート状基体に含浸させるものであるため、高濃度の炭酸ガスを含有させることが可能である。したがって、このシート状パックを貼付することにより、高濃度の炭酸ガスによる優れた血流促進効果が得られるとともに、薬効成分の経皮吸収が促進され、優れた薬効が発揮され得る。
本発明のシート状パックキットの好ましい態様として次の構成が例示される。
水溶液(A):500〜2000質量部
組成物(B):30〜200質量部
シート状基体(C):100質量部
発熱成分(D):30〜100質量部
以下、実施例等を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
製造例1
(A)薬効成分を含有する水溶液の調製:
下記表1に示す配合割合で合計500gとなるように各成分を1Lビーカーに計量し、スターラーで撹拌して水溶液A1〜A4を調製した。
Figure 2016124805
製造例2
(B)有機酸及び炭酸塩を含有する固形組成物の調製:
下記表2に示す配合割合で下記製法により固形組成物B1〜B3を調製した。
(B1及びB2の製法)
表2に示す成分合計2kgを万能混合機(5DM−03−r (株)ダルトン製)にて均一にかき混ぜた後、コンパクティングマシーン(TF-MINI:フロイント産業(株)製)にてフレーク状に成型した。得られたフレークを解砕機(TF-MINI LABO:フロイント産業(株)製)にて解砕(スクリーンの目開き:B1は1mm、B2は2mm)した後、振動篩いで分級し、B1は1000μm、B2は2000μmを通過し250μmの篩い上の顆粒を採集した。
(B3の製法)
表2に示す成分合計2kgを万能混合機(25AM−02−OR (株)ダルトン製)にて均一にかき混ぜた後、ブリケッティングマシーン(B2:BSS−0H 新東工業(株)製 ロールポケットサイズ2.9×2.9×0.77mm)にて成型した。得られたブリケット剤を振動篩いで整粒し、目開き1mmの篩い上のブリケット剤を採集した。
Figure 2016124805
(平均粒子径の測定方法)
B1、B2の平均粒子径 レーザー回折/散乱式粒子径測定装置(LA-960 堀場製作所製)により測定。メジアン径により評価する
B3の平均粒子径 ロールポケットサイズ(2.9mm)を平均粒子径とする
実施例1
コットンを基材とする不織布(C1)をシート状基体としてフェイスマスクの形状に成型した(厚み:60g/m、重量2.2g)。チャック付きアルミ分包内に、このシート状基体、製造例1で得られた水溶液(A1)30mL(30.2g)、製造例2で得られた固形組成物(B1)3gを投入して、チャックを閉じ、発泡させながらシート状基体に炭酸ガスを含浸させてフェイスマスクを得た。得られたフェイスマスクについて、専門パネラー3名が下記基準によりしっとり感とフェイスマスク使用時の液ダレを官能評価した。また固形成分が水溶液中に完全に溶解しているかを目視確認し下記基準により溶解性を判定した。発泡性は固形組成物(B1)を投入時の発泡性を官能評価した。さらに官能評価と溶解性の評価を併せて下記基準により総合評価とした。結果を表3に示す。
(しっとり感の評価基準)
○ : しっとりする
△ : あまりしっとりしない
× : しっとりしない
(液ダレ)
○ : ほぼ液ダレしない
△ : やや液ダレする
× : かなり液ダレする
(固形分の溶解性)
◎ : 30秒以内に固形成分が溶解する
○ : 暫く固形成分が残るが、軽い振とうで溶解する
× : 固形成分が完全に溶解しない
(発泡性)
◎ : 音を立てて勢いよく発泡する
○ : 音を立ないが発泡する
× : 発泡がほとんどしない
(総合評価)
◎ : 上記4項目全てが○でかつ2項目が◎評価
○ : 上記4項目全てが×がない評価
× : 上記4項目で×がある
実施例2
コットンを基材とする不織布(C1)をシート状基体としてフェイスマスクの形状に成型した。チャック付きアルミ分包内に、このシート状基体、製造例1で得られた水溶液(A2)30mL(30.2g)、製造例2で得られた固形組成物(B1)3gを投入して、チャックを閉じ、発泡させながらシート状基体に炭酸ガスを含浸させてフェイスマスクを得た。得られたフェイスマスクについて、実施例1と同様にしっとり感、液ダレ、固形分の溶解性、発泡性の評価及び総合評価を行った。結果を表3に示す。
実施例3
コットンを基材とする不織布(C1)をシート状基体としてフェイスマスクの形状に成型した。チャック付きアルミ分包内に、このシート状基体、製造例1で得られた水溶液(A1)30mL、製造例2で得られた固形組成物(B2)3gを投入して、チャックを閉じ、発泡させながらシート状基体に炭酸ガスを含浸させてフェイスマスクを得た。得られたフェイスマスクについて、実施例1と同様にしっとり感、液ダレ、固形分の溶解性、発泡性の評価及び総合評価を行った。結果を表3に示す。
実施例4
コットンを基材とする不織布(C1)をシート状基体としてフェイスマスクの形状に成型した。チャック付きアルミ分包内に、このシート状基体、製造例1で得られた水溶液(A3)30mL(30.2g)、製造例2で得られた固形組成物(B3)3gを投入して、チャックを閉じ、発泡させながらシート状基体に炭酸ガスを含浸させてフェイスマスクを得た。得られたフェイスマスクについて、実施例1と同様にしっとり感、液ダレ、固形分の溶解性、発泡性の評価及び総合評価を行った。結果を表3に示す。
比較例1
コットンを基材とする不織布(C1)をシート状基体としてフェイスマスクの形状に成型した。チャック付きアルミ分包内に、このシート状基体と水溶液(A1)30mLを投入し、チャックを閉じ、フェイスマスクを得た。得られたフェイスマスクについて、実施例1と同様にして官能評価、溶解性の評価、総合評価を行った。結果を表3に示す。
比較例2
コットンを基材とする不織布(C1)をシート状基体としてフェイスマスクの形状に成型した。チャック付きアルミ分包内に、このシート状基体、水溶液(A4)(精製水)30mL、製造例2で得られた固形組成物(B1)3gを投入して、チャックを閉じ、発泡させながらシート状基体に炭酸ガスを含浸させてフェイスマスクを得た。得られたフェイスマスクについて、実施例1と同様にしっとり感、液ダレ、固形分の溶解性、発泡性の評価及び総合評価を行った。結果を表3に示す。
Figure 2016124805
以上の結果より、実施例1〜4は発泡性に優れ、かつしっとり感に優れ、液ダレを起こすことなく、固形成分の溶解性に優れたフェイスマスクを提供することができた。
実施例2は実施例1より水溶液(A2)の粘性を上げることで、液ダレが更に改善した。
実施例3は実施例1より固形組成物(B2)の炭酸水素ナトリウム含量を上げることにより炭酸ガス発生量を向上させたため、発泡性が更に改善した。
実施例4は実施例3より固形組成物(B3)の有機酸と炭酸塩の反応において酸を過剰にし、かつA成分(A3)に炭酸水素ナトリウムを配合することにより反応性を上げることによりしっとり感、固形成分の溶解性、発泡性が更に改善した。
実施例5〜8
水溶液(A)、固形組成物(B)、シート状基体(C)、発熱成分(D)の種類、使用量等を下記表4のように代えた以外は、実施例2と同様にしてフェイスマスクを調製した。得られたフェイスマスクについて、実施例1と同様にしてしっとり感、液ダレ、固形分の溶解性、発泡性の評価を行った。また下記基準により温まり感の評価及び総合評価を行った。シート状基体(C)としては、(C2)はレーヨン/PETを基材とする不織布(厚み:80g/m、重量2.6g)を、(C3)はレーヨン/パルプ/コットンを基材とする不織布(厚み:80g/m、重量2.8g)を、それぞれフェイスマスクの形状に成型した。発熱成分(D)としては、(D1)は塩化マグネシウム、D2は硫酸マグネシウムを使用した。結果を表4に示す。
Figure 2016124805
(温まり感)
◎ : 使用時に温まり感を感じる
○ : 使用時に温まり感をやや感じる
× : 使用時に温まり感を感じない
(総合評価)
◎ : 上記5項目全てが○でかつ2項目が◎評価
○ : 上記5項目全てが×がない評価
× : 上記5項目で×がある
以上の結果より、実施例5〜8において、発泡性に優れ、かつしっとり感に優れ、液ダレを起こすことなく、固形成分の溶解性に優れ、かつ温まり感のあるフェイスマスクを提供することができた。
本発明のシート状パックキットは、多量の炭酸ガスを保持するため、貼付した部位の抹消血管を拡張し、優れた血流促進効果を得ることが可能であり、またそれに伴い、薬効成分の経皮吸収性を高め、その効果を向上することができるため、シート状パックとして化粧料や医薬部外品等に利用可能なものである。
以 上

Claims (10)

  1. 次の(A)〜(C);
    (A)薬効成分を含有する水溶液
    (B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物
    (C)シート状基体
    を含むシート状パックキット。
  2. 薬効成分が、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、マルチトール、ソルビトール、濃グリセリン、炭酸水素ナトリウム及び1,3−ブチレングリコールよりなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載のシート状パックキット。
  3. (A)薬効成分を含有する水溶液中の溶質の濃度が1〜20質量%である請求項1又は2記載のシート状パックキット。
  4. (A)薬効成分を含有する水溶液の粘度が1〜1000mP・aである請求項1〜3のいずれかの項記載のシート状パックキット。
  5. (B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物が、圧縮成型された平均粒子径0.5〜5mmの固形粒子である請求項1〜4のいずれかの項記載のシート状パックキット。
  6. 使用時に、(A)薬効成分を含有する水溶液、(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物並びに(C)シート状基体を接触させて、有機酸及び炭酸塩の反応により発生した炭酸ガスを(C)シート状基体に担持させるものである請求項1〜5のいずれかの項記載のシート状パックキット。
  7. さらに(D)水と反応して発熱する成分を含む請求項1〜6のいずれかの項記載のシート状パックキット。
  8. 使用時に、(A)薬効成分を含有する水溶液、(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物、(C)シート状基体並びに(D)水と反応して発熱する成分を接触させて、有機酸及び炭酸塩の反応により発生した炭酸ガスを(C)シート状基体に担持させるものである請求項7記載のシート状パックキット。
  9. さらに(E)袋体を含み、使用時に、(E)袋体中に(A)薬効成分を含有する水溶液、(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物並びに(C)シート状基体を封入し、有機酸及び炭酸塩の反応により発生した炭酸ガスを(A)薬効成分を含有する水溶液中に溶存させて、炭酸ガスが溶存した薬効成分を含有する水溶液を(C)シート状基体に含浸させるものである請求項1〜8のいずれかの項記載のシート状パックキット。
  10. 使用時に、(E)袋体中に(A)薬効成分を含有する水溶液、(B)有機酸及び炭酸塩を含有する組成物並びに(C)シート状基体を封入し、有機酸及び炭酸塩の反応により発生した炭酸ガスを(A)薬効成分を含有する水溶液中に溶存させて、炭酸ガスが溶存した薬効成分を含有する水溶液を(C)シート状基体に含浸させて使用することを特徴とするシート状パック。
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