JP2016124165A - 乾燥装置、印刷装置、及び乾燥プログラム - Google Patents

乾燥装置、印刷装置、及び乾燥プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷媒体の熱変形温度に関係なく目標温度を固定にしてレーザを照射する場合と比較して、印刷媒体の熱変形を抑制することができる乾燥装置、印刷装置、及び乾燥プログラムを提供する。
【解決手段】液滴を吐出する液滴吐出部により液滴が吐出された印刷媒体に対してレーザを照射する照射手段を備え、印刷媒体の熱変形温度が液滴の乾燥温度以下である場合は、液滴の温度が、熱変形温度を基準に定めた目標温度となるように照射手段を制御し(S125)、印刷媒体の熱変形温度が液滴の乾燥温度より高い場合は、液滴の温度が、液滴の乾燥温度を基準に定めた目標温度となるように照射手段を制御する(S123)。
【選択図】図9

Description

本発明は、乾燥装置、印刷装置、及び乾燥プログラムに関する。
特許文献1には、レーザビームプリンタとソリッドインクジェットプリンタを用いて行う2色両面印刷システムにおいて、印刷用紙の第1面にトナー像とインク像を形成する工程と、前記トナー像を定着するためのフラッシュ定着工程と、前記印刷用紙の第2面に前記トナー像とインク像を形成するために前記印刷用紙のパスを制御する用紙反転の工程と、前記印刷用紙の第2面に前記トナー像とインク像を形成する工程を有することを特徴とする2色両面印刷システムが開示されている。
特許文献2には、表面に加熱定着が可能な画像が形成された記録材に対し、当該記録材の移動方向に交差する記録材の幅方向に沿って延びる予め決められた照射領域に向かってレーザ光を照射する照射手段と、記録材における前記照射領域を有する表面とは異なる裏面に対し前記照射領域に対応する領域を含み且つ当該領域を超える範囲にまたがって設けられ、前記照射手段による記録材の表面の前記照射領域での加熱定着温度を維持し且つ記録材の裏面側の温度を水分の蒸発温度未満の温度に抑えるように、当該記録材を冷却する冷却手段と、を備えることを特徴とする定着装置が開示されている。
特許文献3には、対象 物に液滴を吐出する、予め定められた方向に配設された複数のノズルを含む液滴吐出手段と、前記複数のノズルを、少なくとも1つのノズルが含まれるように複数のノズル群に分割した場合の各ノズル群に対応し、前記予め定められた方向とは交差する方向に配設され、前記交差する方向に搬送される前記対象 物上において前記ノズル群の対向する位置を通り、前記交差する方向に延伸された直線上の異なる各位置において、当該各位置に到達した前記対象 物上の前記液滴に対し順次光を照射する複数の光源を含む光源群が前記予め定められた方向に沿って複数設けられた光源手段と、前記液滴の吐出量を制御するとともに、吐出量が制御された前記ノズル群に対応する前記光源群を構成する各々の光源の照射エネルギーを吐出量に応じて制御する制御手段と、を具備する液滴乾燥装置が開示されている。
特開平10−171202号公報 特開2012−155126号公報 特開2014−083762号公報
印刷媒体に液滴を吐出させて印刷を行った後にその液滴を効率的に乾燥させるためには、液滴の温度を高くすることが好ましい。しかしながら、印刷媒体の温度が高くなり過ぎると当該印刷媒体が熱により変形してしまう場合がある。
本発明は、印刷媒体の熱変形温度に関係なく目標温度を固定にしてレーザを照射する場合と比較して、印刷媒体の熱変形を抑制することができる乾燥装置、印刷装置、及び乾燥プログラムを提供することを目的とする。
請求項1に係る乾燥装置は、液滴を吐出する液滴吐出部により前記液滴が吐出された印刷媒体に対してレーザを照射する照射手段と、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合は、前記液滴の温度が、前記熱変形温度を基準に定めた目標温度となるように前記照射手段を制御し、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合は、前記液滴の温度が、前記液滴の乾燥温度を基準に定めた目標温度となるように前記照射手段を制御する制御手段と、を有する。
請求項2に係る乾燥装置は、請求項1記載の発明において、前記制御手段は、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合に照射されるレーザのエネルギーの総和が、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合に照射されるレーザのエネルギーの総和以上となるように前記照射手段を制御するものである。
請求項3に係る乾燥装置は、請求項1又は2記載の発明において、前記制御手段は、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合に照射されるレーザの照射時間が、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合に照射されるレーザの照射時間より長くなるように前記照射手段を制御するものである。
請求項4に係る乾燥装置は、請求項1〜3の何れか1項記載の発明において、前記制御手段は、前記印刷媒体に印刷する印刷画像を示す画像情報を用いて前記印刷媒体に吐出される前記液滴の量を求め、前記液滴の量が多くなる程、照射されるレーザのエネルギーの総和が高くなるように前記照射手段を制御するものである。
請求項5に係る乾燥装置は、請求項4記載の発明において、前記制御手段は、前記画像情報を用いて、前記印刷媒体を複数の領域に分割した分割領域毎に前記印刷媒体に吐出される前記液滴の量を求め、各分割領域において、前記液滴の量が多くなる程、前記分割領域に照射されるレーザのエネルギーの総和が高くなるように前記照射手段を制御するものである。
請求項6に係る乾燥装置は、請求項1〜5の何れか1項記載の発明において、前記印刷媒体の種類の入力を受け付ける受付手段を更に備え、前記制御手段は、前記印刷媒体の種類及び熱変形温度の対応関係を示す対応情報を用いて、前記受付手段により受け付けられた前記印刷媒体の種類に対応付けられた熱変形温度を取得するものである。
請求項7に係る乾燥装置は、請求項1〜6の何れか1項記載の発明において、前記制御手段は、前記目標温度に対応するレーザの照射プロファイルを取得し、取得した前記照射プロファイルに基づいて前記照射手段を制御するものである。
請求項8に係る乾燥装置は、請求項1〜7の何れか1項記載の発明において、前記制御手段は、前記印刷媒体に印刷する印刷画像を示す画像情報を用いて、前記印刷媒体に画像が形成されない非画像形成領域を求め、求めた非画像形成領域にレーザが照射されないように前記照射手段を制御するものである。
請求項9に係る印刷装置は、液滴を吐出する液滴吐出部と、請求項1〜8の何れか1項記載の乾燥装置と、を備える。
請求項10に係る印刷装置は、請求項9記載の発明において、レーザの照射中に前記印刷媒体を予め定めた搬送速度で搬送する搬送手段を更に備え、前記制御手段は、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合の前記搬送速度が、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合の前記搬送速度より遅くなるように前記搬送手段を制御する
ものである。
請求項11に係る乾燥プログラムは、コンピュータを、請求項1〜8の何れか1項に記載の乾燥装置の前記制御手段として機能させる。
請求項1、9、11の発明によれば、印刷媒体の熱変形温度に関係なく目標温度を固定にしてレーザを照射する場合と比較して、印刷媒体の熱変形を抑制することができる。
請求項2の発明によれば、レーザのエネルギーの総和を考慮せずにレーザを照射する場合と比較して、液滴の乾燥効率を高めることができる。
請求項3の発明によれば、印刷媒体の熱変形温度に関係なくレーザの照射時間を固定にした場合と比較して、液滴の乾燥効率を高めることができる。
請求項4の発明によれば、レーザのエネルギーの総和を、印刷に用いられる液滴の量に関係なく固定にした場合と比較して、液滴の乾燥効率を高めることができる。
請求項5の発明によれば、レーザのエネルギーの総和を、印刷に用いられる液滴の量に関係なく各分割領域で固定にした場合と比較して、液滴の乾燥効率を高めることができる。
請求項6の発明によれば、熱変形温度を示す情報のユーザによる入力を受け付ける場合と比較して、入力に際するユーザの手間を省くことができる。
請求項7の発明によれば、目標温度に関係なくレーザの照射プロファイルを固定にした場合と比較して、液滴の乾燥効率を高めることができる。
請求項8の発明によれば、画像が形成されない非画像形成領域にもレーザが照射される場合と比較して、照射手段の消費電力を低減させることができる。
請求項10の発明によれば、印刷媒体の熱変形温度が液滴の乾燥温度以下である場合の搬送速度と、印刷媒体の熱変形温度が液滴の乾燥温度より高い場合の搬送速度とを同一にした場合と比較して、液滴の乾燥効率を高めることができる。
実施形態に係る印刷装置の主要構成部を示す概略構成図である。 実施形態に係る印刷装置のレーザ乾燥装置におけるVCSELの配置例を示す概略正面図である。 実施形態に係る印刷装置のレーザ乾燥装置のVCSELにおけるレーザ素子の配置例を示す概略正面図である。 実施形態に係る印刷装置の主要構成部の電気的な構成を示すブロック図である。 印刷媒体に用いられる各樹脂の熱変形温度を示す表である。 実施形態に係る液滴の種類と乾燥温度との関係を示す対応情報の一例を示す表である。 実施形態に係る印刷媒体の種類と熱変形温度との関係を示す対応情報の一例を示す表である。 実施形態に係る印刷装置においてインク滴の目標温度を100℃とした場合のレーザの照射エネルギーのプロファイルの一例を示す図である。 実施形態に係る印刷装置においてインク滴の目標温度を70℃とした場合のレーザの照射エネルギーのプロファイルの一例を示す図である。 第1実施形態に係る印刷制御処理におけるレーザの照射エネルギーの制御方法の一例を説明するための概略図である。 第1実施形態に係る印刷制御処理のプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る印刷制御処理のプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態に係る印刷制御処理のプログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
まず、本第1実施形態に係る印刷装置について説明する。
本実施形態に係る印刷装置10は、図1に示すように、制御部20、ヘッド駆動部40、記録ヘッド50、レーザ駆動部60、レーザ乾燥装置70、供給ロール80、排出ロール90、搬送ローラ100、及び搬送速度検出センサ110を有する。
制御部20は、搬送モータを備えたローラ駆動部100a(図2を参照。)を駆動することで、搬送モータと例えばギヤ等の機構を介して接続された搬送ローラ100の回転とを制御する。供給ロール80には、印刷媒体である長尺の連続シートSが巻きつけられており、連続シートSは、搬送ローラ100の回転に伴って引き出されて搬送方向Aに搬送される。
また、制御部20は、連続シートSに印刷される印刷画像の画像情報を取得し、画像情報に含まれる画像の画素毎の色情報に基づいてヘッド駆動部40を制御する。ヘッド駆動部40は、制御部20の制御により、印刷画像に基づくインク滴の吐出タイミングに従って、ヘッド駆動部40に接続された記録ヘッド50を駆動して、搬送中の連続シートS上に記録ヘッド50からインク滴(液滴)を吐出させる。これにより、搬送中の連続シートS上に画像情報に印刷画像が印刷される。このようにして印刷装置10による印刷処理が行われる。
なお、印刷画像を示す画像情報は、例えば不揮発性メモリ20dに記憶されている。また、画像情報における画素毎の色情報には、画素の色を一意に示す情報が含まれる。本実施形態では、例えば、ユーザ画像の画素毎の色情報がイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各々の濃度によって表されているが、画素毎の色を一意に示す他の表現方法を用いても構わない。
記録ヘッド50は、Y色、M色、C色、及びK色の4色それぞれに対応した4つの記録ヘッド50Y、50M、50C、及び50Kを含み、各色の記録ヘッド50に設けられたインク吐出口から対応する色のインク滴を吐出する。なお、記録ヘッド50においてインク滴を吐出するための駆動方法は特に限定されず、いわゆるサーマル方式や圧電方式等、公知のものが適用される。
また、一般的な印刷装置ではインクとして水性インク、低沸点溶剤を使用する溶剤系インク、紫外線硬化型インク等が用いられるが、本実施形態では、水性インクを使用した場合について説明する。以下、単に「インク」及び「インク滴」といった場合には、各々「水性インク」及び「水性インク滴」を意味しているものとする。なお、水性インクには、低沸点溶媒(主に水分)が90wt%、顔料が5wt%、その他の添加物(界面活性剤、グリセリン等)が5wt%含まれており、水性インクは低沸点溶媒が蒸発することにより乾燥する。
更に、本実施形態に係るYMCK各色のインクには、IR(infrared)吸収剤が添加され、インクがレーザを吸収する度合いが調整されている。すなわち、黒色以外のインクは、黒色のインクと比較してIRの吸収効率が悪いため、黒色以外の色のインクにはIR吸収剤が添加されるが、黒色のインクには必ずしもIR吸収剤を含有させなくても良い。また、本実施形態では、各色のインクのIR吸収量が各々等しくなるように、IR吸収剤の添加量が調整されている。
レーザ駆動部60は、複数のレーザ乾燥装置70A乃至70Fの各々(以下、レーザ乾燥装置70という。)に含まれるレーザ素子のオンオフを制御するFET(Field Effect Transistor)等のスイッチング素子を有している。レーザ駆動部60は、制御部20の制御に基づいてスイッチング素子を駆動し、パルスのデューティー比を制御することでレーザ素子から照射されるレーザの照射強度を調整する。具体的には、パルスのデューティー比が小さくなるに従ってレーザの照射強度が弱くなり、パルスのデューティー比が大きくなるに従ってレーザの照射強度が強くなる。
図2に示すように、レーザ乾燥装置70のレーザ照射面には、搬送方向A及び搬送方向Aと交差する方向である連続シートSの幅方向Bに沿って、複数の面発光レーザ素子72が格子状に配置されている。そして、面発光レーザ素子72毎に、レーザ駆動部60によってレーザの照射タイミング及びレーザの照射強度が制御される。
なお、レーザ駆動部60による駆動単位は一例であり、レーザ駆動部60は、例えば、搬送方向Aに一列に並べられた複数の面発光レーザ素子72を含むレーザブロック毎に、駆動するようにしてもよい。
ここで、面発光レーザ素子72とは、図3に示すように、複数の垂直共振器型のレーザ素子74を搬送方向A及び幅方向Bに沿って格子状に配置したレーザ素子であり、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)とも称される。なお、図2に示したレーザ乾燥装置70のレーザ照射面に配置されるVCSEL72の数及び配置形状は一例である。
上述したように、VCSEL72のレーザ照射面には、複数のレーザ素子74が搬送方向A及び幅方向Bに沿って格子状に配置され、VCSEL72の駆動制御に合わせて各レーザ素子74からレーザが照射される。なお、図3に示すVCSEL72に配置されるレーザ素子74の数及び配置形状は一例である。
そして、制御部20は、レーザ駆動部60を制御することで、印刷処理が行われた連続シートSの印刷面に向けてレーザ乾燥装置70によりレーザを予め定めた照射時間だけ照射させ、連続シートSに印刷された印刷画像のインク滴を乾燥させる。これにより、連続シートSに印刷画像が定着される。このようにして印刷装置10による乾燥処理が行われる。
乾燥処理が行われた連続シートSは、搬送ローラ100の回転に伴って排出ロール90まで搬送され、排出ロール90に巻き取られる。
搬送速度検出センサ110は、一例として連続シートSの印刷面に対向する位置に配置され、連続シートSの搬送方向Aにおける搬送速度を検出する。制御部20は、搬送速度検出センサ110から通知される搬送速度、及び記録ヘッド50からレーザ乾燥装置70までの距離から、連続シートS上の画像形成領域がレーザ乾燥装置70によるレーザの照射範囲内に搬送されるタイミングを算出する。そして、制御部20は、連続シートS上の画像形成領域がレーザ乾燥装置70によるレーザの照射範囲内に位置するタイミングで、レーザ乾燥装置70からインク滴にレーザが照射されるよう、レーザ駆動部60を制御する。
なお、搬送速度検出センサ110において連続シートSの搬送速度を検出するための検出方法は特に限定されず、公知のものが適用される。また、搬送速度検出センサ110は、本実施形態に係る印刷装置10では必ずしも必須のものではない。例えば、連続シートSの搬送速度が予め定められている場合には、搬送速度検出センサ110を省略しても良い。
次に、本実施形態に係る印刷装置10の電気的な構成について説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る印刷装置10は、上述したように、装置全体を統括的に制御する制御部20を備えている。また、制御部20は、後述する印刷制御処理を含む各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)20a、及び、CPU20aの処理に使用されるプログラム及び各種情報を記憶するROM(Read Only Memory)20bを備えている。また、制御部20は、CPU20aの作業領域として一時的に各種データを記憶するRAM(Random Access Memory)20c、及び、CPU20aの処理に使用される各種情報を記憶する不揮発性メモリ20dを備えている。更に、制御部20は、印刷装置10に接続された外部装置に対するデータの入出力を行うI/Oインタフェース22を備えている。
I/Oインタフェース22には、ユーザにより操作される操作部24、各種情報を表示する表示部26、及び、外部装置との通信を行う通信部28が接続されている。また、I/Oインタフェース22には、上述したローラ駆動部100a、ヘッド駆動部40、レーザ駆動部60、及び、搬送速度検出センサ110が接続されている。
ここで、一般的な印刷装置において、印刷媒体にインク滴を吐出させて印刷を行った後にそのインク滴を効率的に乾燥させるために、インク滴の温度をインク滴の乾燥温度まで高くすることが望ましい。この際、インク滴の温度が高くなると当該インク滴の熱が印刷媒体に伝わって印刷媒体の温度も同様に高くなり、印刷媒体の温度が当該印刷媒体の熱変形温度より高くなった場合には、当該印刷媒体が熱により変形してしまう場合がある。
なお、ここでいう乾燥温度は、インク溶媒の中で最も量が多い溶媒の沸点であり、本実施形態では、インク滴の温度を上記沸点まで上昇させることで、インク滴の蒸発速度を加速している。
一例として図5に示すように、低密度ポリエチレンの樹脂を含む印刷媒体を用いた場合には、印刷媒体の常温耐熱温度が70〜90℃となる。一方、低沸点溶剤を使用する溶剤系インクの乾燥温度は約70℃であり、水性インクの乾燥温度は約100℃である。そのため、溶剤系インクを用いた場合においてインク滴の温度が溶剤系インクの乾燥温度である70℃となるようにレーザの照射を制御した場合には、印刷媒体の熱変形が抑制される。一方、水性インクを用いた場合においてインク滴の温度が水性インクの乾燥温度である100℃となるようにレーザの照射を制御した場合には、印刷媒体が熱により変形してしまう可能性がある。
そこで、本発明に係る印刷装置10では、印刷媒体の熱変形を抑制するために、印刷媒体の熱変形温度がインク滴の乾燥温度以下である場合は、インク滴の温度が、印刷媒体の熱変形温度を基準に定めた目標温度となるようにレーザの照射を制御する。また、本発明に係る印刷装置10では、印刷媒体の熱変形温度がインク滴の乾燥温度より高い場合は、インク滴の温度が、インク滴の乾燥温度を基準に定めた目標温度となるようにレーザの照射を制御する。
なお、本実施形態では、熱により変形しやすい樹脂フィルムを印刷媒体として用いた場合について説明する。しかしながら、樹脂でコーティングされた紙でもコーティング剤によって熱により変色しやすい場合があるため、紙を印刷媒体としても良い。
また、白色、薄い黄色、透明の印刷媒体を用いることが好ましい。それらの色より濃い色の印刷媒体を用いた場合には、レーザ乾燥装置70によりレーザが照射された際に印刷媒体自体が熱くなり、印刷媒体が変形する可能性があるからである。
更に、本実施形態では、図6Aに示すように、インクの種類を示す種類情報、及び、乾燥温度を示す乾燥温度情報を各々対応付けた対応情報120Aを不揮発性メモリ20dに記憶している。また、図6Bに示すように、印刷媒体の種類を示す種類情報、及び、熱変形温度を示す熱変形温度情報を各々対応付けた対応情報120Bを不揮発性メモリ20dに記憶している。
そして、本実施形態では、インク滴の目標温度毎に設定されたレーザの照射プロファイルを不揮発性メモリ20dに記憶している。照射プロファイルは、例えば、予め実験等により作成される。レーザ駆動部60は、これらの照射プロファイルに基づいて各VCSEL72の照射強度を制御する。
一例として図7Aにインク滴の目標温度を100℃とした場合の照射プロファイルを示し、一例として図7Bに、インク滴の目標温度を70℃とした場合の照射プロファイルを示している。図7A及び図7Bに示す照射プロファイルに基づいてレーザ駆動部60を制御することにより、インク滴の温度が以下のように制御される。
図8に示すように、インク滴の目標温度が100℃である場合は、最初にインク滴の温度が100℃となるまで、100℃の目標温度に対応する第1の照射エネルギーのレーザを照射する。次に、インク滴の温度が100℃に到達した場合に、レーザの照射を停止させる。そして、インク滴の温度が100℃から予め定めた温度(一例として1℃)だけ下がった場合に、第1の照射エネルギーより弱い第2の照射エネルギーのレーザを照射する。更に、インク滴の温度が再び100℃に到達したら、レーザの照射を停止する。このようにして、インク滴の温度が100℃に保たれるように、100℃に対応する照射プロファイルに基づいてレーザ駆動部60を制御する。
一方、インク滴の目標温度が70℃である場合は、最初にインク滴の温度が70℃となるまで、70℃の目標温度に対応する第3の照射エネルギーのレーザを照射する。以降は、第3の照射エネルギーより弱い第4の照射エネルギーのレーザを照射する。このようにして、インク滴の温度が70℃に保たれるように、70℃に対応する照射プロファイルに基づいてレーザ駆動部60を制御する。
ここで、インク滴の目標温度を低くする場合には、インク滴の目標温度を高くした場合と比較して、インク滴の乾燥効率が悪く乾燥に時間がかかる。そのため、インク滴の目標温度を下げた場合であっても照射エネルギーの総和がインク滴の目標温度に依らず一定か、インク滴の目標温度が低くなるほど高くなるように調整された照射プロファイルが作成されている。
照射エネルギーの総和の調整方法は、レーザの照射時間の調整する方法、印刷媒体が熱により変形しない範囲内で照射エネルギーを調整する方法等が挙げられる。本実施形態では、インク滴の目標温度が低くなる程、第2の照射エネルギーのレーザの照射時間が長くなるような照射プロファイルに基づいてレーザ駆動部60が制御される。図8に示すように、100℃の照射プロファイルでは3列目及び5列目のVCSEL72で第2の照射エネルギーのレーザの照射を行うが、70℃の照射プロファイルでは2列目から12列目までのVCSEL72で第2の照射エネルギーのレーザの照射を行う。
次に、本実施形態に係る印刷装置10のCPU20aが印刷制御処理を行う際の処理の流れを、図9に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、印刷制御処理のプログラムは予め不揮発性メモリ20dに記憶されているが、これに限らない。例えば、印刷制御処理のプログラムは印刷制御処理のプログラムが通信部28を介して外部装置から受信されて不揮発性メモリ20dに記憶されても良い。また、CD−ROM等の記録媒体に記録された印刷制御処理のプログラムがCD−ROMドライブ等でI/Oインタフェース22を介して読み込まれても良い。
ステップS101では、インクの種類、及び印刷媒体の種類の入力画面を表示するように表示部26を制御する。ユーザは、入力画面を確認しながらインクの種類を示す情報、及び印刷媒体の種類を示す情報を含む種類情報を、操作部24を操作することにより入力する。
次のステップS103では、種類情報が入力された否かを判定する。種類情報が入力されたと判定された場合(S103,Y)は、ステップS105に移行し、種類情報が入力されていないと判定された場合(S103,N)は、入力されたと判定されるまで当該判定を繰り返す。
ステップS105では、入力されたインクの種類に対応する乾燥温度情報が対応情報120Aに含まれているか否かを判定する。入力されたインクの種類に対応する乾燥温度情報が対応情報120Aに含まれていると判定された場合(S105,Y)は、ステップS111に移行し、含まれていないと判定された場合(S105,N)は、ステップS107に移行する。
ステップS107では、インクの乾燥温度の入力画面を表示するように表示部26を制御する。ユーザは、入力画面を確認しながらインクの乾燥温度を示す乾燥温度情報を、操作部24を操作することにより入力する。
ステップS109では、乾燥温度情報が入力されたか否かを判定する。乾燥温度情報が入力されたと判定された場合(S109,Y)は、ステップS111に移行し、乾燥温度情報が入力されていないと判定された場合(S109,N)は、乾燥温度情報が入力されたと判定されるまで当該判定を繰り返す。
ステップS111では、入力されたインクの種類の対応する乾燥温度情報を対応情報120Aから取得する。又は、ステップS109で入力された乾燥温度を示す乾燥温度情報を取得する。
次のステップS113では、入力された印刷媒体の種類に対応する熱変形温度情報が対応情報120Aに含まれているか否かを判定する。入力された印刷媒体の種類に対応する熱変形温度情報が対応情報120Aに含まれていると判定された場合(S113,Y)は、ステップS119に移行し、含まれていないと判定された場合(S113,N)は、ステップS115に移行する。
ステップS115では、印刷媒体の熱変形温度の入力画面を表示するように表示部26を制御する。ユーザは、入力画面を確認しながら印刷媒体の熱変形温度を示す熱変形温度情報を、操作部24を操作することにより入力する。
ステップS117では、熱変形温度情報が入力された否かを判定する。熱変形温度情報が入力されたと判定された場合(S117,Y)は、ステップS119に移行し、熱変形温度情報が入力されていないと判定された場合(S117,N)は、入力されたと判定されるまで当該判定を繰り返す。
ステップS119では、印刷媒体の種類に対応する熱変形温度情報を対応情報120Bから取得する。又は、ステップS117で入力された印刷媒体の熱変形温度を示す熱変形温度情報を取得する。
なお、インクの乾燥温度情報、及び印刷媒体の熱変形温度情報を取得する方法は、上述した方法に限らない。例えば、インクの種類、及び印刷媒体の種類が予め指定されている場合には、指定されているインクの乾燥温度情報、及び指定されている印刷媒体の熱変形温度情報を不揮発性メモリ20dに予め記憶しておいても良い。この場合、記憶されている乾燥温度情報及び熱変形温度情報が取得される。
次のステップS121では、印刷媒体の熱変形温度がインクの乾燥温度より高いか否かを判定する。印刷媒体の熱変形温度がインクの乾燥温度より高い場合(S121,Y)は、ステップS123に移行し、印刷媒体の熱変形温度がインクの乾燥温度以下である場合(S121,N)は、ステップS125に移行する。
ステップS123では、インク滴の目標温度をインクの乾燥温度を基準に定めて、目標温度に対応する照射プロファイルを取得する。本実施形態では、インクの目標温度が高くなる程、インク滴の乾燥効率が高くなることを考慮し、例えば、インクの乾燥温度が100℃であった場合には、インク滴の目標温度を、インクの乾燥温度と同じ100℃に設定する。なお、インク滴の目標温度の設定方法はこれに限らず、インクの乾燥温度より若干低い温度に設定しても、印刷媒体の熱変形温度を超えない範囲内でインクの乾燥温度より若干高い温度に設定しても良い。
一方、ステップS125では、インク滴の目標温度を印刷媒体の熱変形温度を基準に定めて、目標温度に対応する照射プロファイルを取得する。本実施形態では、印刷媒体の変形をより確実に抑制するために、印刷媒体の熱変形温度が80℃であった場合には、予め定めた温度(一例として10℃)分のゆとりを設けてインク滴の目標温度を70℃に設定する。なお、インク滴の目標温度の決定方法はこれに限らず、例えば、印刷媒体の熱変形温度に1未満の正の係数(一例として0.9)を乗算した数値としても良い。
ステップS127では、上述した印刷処理が開始されると共に、ステップS123又はステップS125で取得した照射プロファイルを用いた乾燥処理が開始されるように、ローラ駆動部100a、ヘッド駆動部40、及びレーザ駆動部60を制御する。
次のステップS129では、印刷処理及び乾燥処理が完了したか否かを判定する。印刷処理及び乾燥処理が完了していないと判定された場合(S129,Y)は、印刷処理及び乾燥処理が完了するまで印刷処理及び乾燥処理を継続し、印刷処理及び乾燥処理が完了したと判定された場合(S129,N)は、本プログラムの実行を終了する。
〔第2実施形態〕
第2実施形態に係る装置は、第1実施形態に係る印刷装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
上記第1実施形態では、印刷に用いられるインクの量を考慮せずにインク滴の目標温度を設定する場合について説明した。一方、本第2実施形態では、印刷に用いられるインクの量に応じてインク滴の目標温度を調整する場合について説明する。
次に、本実施形態に係る印刷装置10のCPU20aが印刷制御処理を行う際の処理の流れを、図10に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、印刷制御処理のプログラムは予め不揮発性メモリ20dに記憶されているが、これに限らない。例えば、印刷制御処理のプログラムは印刷制御処理のプログラムが通信部28を介して外部装置から受信されて不揮発性メモリ20dに記憶されても良い。また、CD−ROM等の記録媒体に記録された印刷制御処理のプログラムがCD−ROMドライブ等でI/Oインタフェース22を介して読み込まれても良い。
ステップS201乃至S219では、上記第1実施形態のステップS101乃至S119と同様の処理を行い、ステップS221に移行する。
次のステップS221では、印刷に用いられるインクの量を示す情報を取得する。本実施形態では、印刷画像を示す画像情報に基づいて、当該印刷画像の印刷に用いられるインクの量を算出する。インクの量は、例えば印刷画像の画像形成領域の画素数に1画素当たりのインクの量を乗算することで得られる。なお、印刷画像がカラー画像である場合には、各色のインクの総量を上記インクの量として算出する。
次のステップS223では、印刷媒体の熱変形温度がインクの乾燥温度より高いか否かを判定する。印刷媒体の熱変形温度がインクの乾燥温度より高い場合(S223,Y)は、ステップS225に移行し、印刷媒体の熱変形温度がインクの乾燥温度以下である場合(S123,N)は、ステップS227に移行する。
ステップS225では、図9のステップS123と同様にインク滴の目標温度をインクの乾燥温度を基準に定める。そして、インクの量に応じて当該目標温度を調整し、調整後の目標温度に対応する照射プロファイルを取得する。本実施形態では、インクの量が予め定めた閾値以上の場合は、印刷媒体の熱変形温度を基準として定めた目標温度に対して、予め定めた温度(一例として1℃)を加算する。ここで、上記閾値は、例えば、目標温度に対応する照射プロファイルではインク滴が乾燥しきれないインクの量の下限値に設定される。しかし、目標温度の調整方法はこれに限らず、インクの量が予め定めた閾値より少ない場合に、目標温度から予め定めた温度を減算しても良い。また、印刷媒体の熱変形温度を超えない範囲内で、インクの量が多くなる程、目標温度が高くなるように調整しても良い。
一方、ステップS227では、図9のステップS123と同様にインク滴の目標温度を印刷媒体の熱変形温度を基準に定める。そして、インクの量に応じて当該目標温度を調整し、調整後の目標温度に対応する照射プロファイルを取得する。目標温度の調整方法は、上記ステップS225と同様であり、印刷媒体の熱変形温度を超えない範囲内で、目標温度を調整する。
ステップS229では、上述した印刷処理が開始されると共に、ステップS223又はステップS225で取得した照射プロファイルを用いた乾燥処理が開始されるように、ローラ駆動部100a、ヘッド駆動部40、及びレーザ駆動部60を制御する。
次のステップS231では、印刷処理及び乾燥処理が完了したか否かを判定する。印刷処理及び乾燥処理が完了していないと判定された場合(S231,Y)は、印刷処理及び乾燥処理が完了するまで印刷処理及び乾燥処理を継続し、印刷処理及び乾燥処理が完了したと判定された場合(S231,N)は、本プログラムの実行を終了する。
なお、第2実施形態では、印刷に用いられるインクの量に応じてインク滴の目標温度を調整する場合について説明したが、これに限らず、インクの量に応じてレーザの照射時間を調整しても良い。この場合には、インクの量が多い程、レーザの照射時間が長くなるようにレーザの照射時間を調整する。
また、第2実施形態では、印刷画像全体に用いられるインクの量を算出する場合について説明したが、これに限らず、インクの量を画像形成領域の部分領域毎に算出しても良い。この場合には、例えば、部分領域をVCSEL72単位として、領域毎にインクの量に応じて照射プロファイルを設定しても良い。また、部分領域をVCSEL72の列単位として、列毎にインクの量に応じて照射プロファイルを設定しても良い。
また、印刷媒体において印刷画像が形成されない非画像形成領域(インク滴が吐出されない不吐出領域)にはレーザが照射されないようにレーザ駆動部60を制御しても良い。この場合にも同様に、例えば、VCSEL72単位でインクの量に応じて照射プロファイルと切り替えても良く、VCSEL72の列毎にインクの量に応じて照射プロファイルと切り替えても良い。
〔第3実施形態〕
第3実施形態に係る装置は、第1実施形態及び第2実施形態に係る印刷装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
上記第1実施形態及び第2実施形態では、印刷媒体の搬送速度を一定とする場合について説明した。一方、本第3実施形態では、インク滴の目標温度に応じて印刷媒体の搬送速度を変更する場合について説明する。
次に、本実施形態に係る印刷装置10のCPU20aが印刷制御処理を行う際の処理の流れを、図11に示すフローチャートを参照して説明する。なお、本実施形態では、印刷制御処理のプログラムは予め不揮発性メモリ20dに記憶されているが、これに限らない。例えば、印刷制御処理のプログラムは印刷制御処理のプログラムが通信部28を介して外部装置から受信されて不揮発性メモリ20dに記憶されても良い。また、CD−ROM等の記録媒体に記録された印刷制御処理のプログラムがCD−ROMドライブ等でI/Oインタフェース22を介して読み込まれても良い。
なお、本実施形態では、印刷媒体の搬送速度が操作部24を介して予め入力されて不揮発性メモリ20dに記憶されており、上記印刷処理及び乾燥処理を行う際に、記憶されている搬送速度で印刷媒体が搬送される場合について説明する。
ステップS301乃至S325では、上記第1実施形態のステップS101乃至S125と同様の処理を行い、ステップS327に移行する。
次のステップS327では、インク滴の目標温度が予め定めた基準温度より低いか否かを判定する。本実施形態では、インク滴の温度毎の乾燥効率を考慮し、基準温度を一例として70℃とする。
インク滴の目標温度が上記基準温度より低い場合(S327,Y)は、ステップS329に移行し、インク滴の目標温度が上記基準温度以上である場合(S327,N)は、ステップS331に移行する。
ステップS329では、インク滴の温度が低いためインク滴の乾燥効率が低いことを考慮し、インク滴をより多く乾燥させるために、印刷媒体の搬送速度が低下するようにローラ駆動部100aを制御する。本実施形態では、現在の印刷媒体の搬送速度(一例として150m/分)から、予め定めた速度(一例として50m/分)を減算した速度となるように変更する。なお、搬送速度の変更方法はこれに限らず、例えば、目標温度が低くなる程、搬送速度が遅くなるように変更しても良い。
ステップS331では、上述した印刷処理及び乾燥処理を開始するようにローラ駆動部100a、ヘッド駆動部40、及びレーザ駆動部60を制御する。
次のステップS333では、印刷処理及び乾燥処理が完了したか否かを判定する。印刷処理及び乾燥処理が完了していないと判定された場合(S333,Y)は、印刷処理及び乾燥処理が完了するまで印刷処理及び乾燥処理を継続し、印刷処理及び乾燥処理が完了したと判定された場合(S333,N)は、本プログラムの実行を終了する。
なお、第1実施形態乃至第3実施形態では、目標温度毎に照射プロファイルが不揮発性メモリ20dに予め記憶されている場合について説明したが、これに限らない。例えば、印刷装置10にインク滴の温度を計測する温度センサを設け、温度を計測しつつ、目標温度毎に照射プロファイルを生成しても良い。
また、第1実施形態乃至第3実施形態では、目標温度に応じて照射プロファイルを決定し、決定した照射プロファイルに基づいてレーザの照射を行う場合について説明したが、これに限らない。例えば、印刷装置10にインク滴の温度を計測する温度センサを設け、インク滴の温度に基づいて照射プロファイルを変更するようにしても良い。
また、第1実施形態乃至第3実施形態では、対応情報120A、120B、及び照射プロファイルが不揮発性メモリ20dに記憶されている場合について説明したが、これに限らない。例えば、対応情報120A、120B、及び照射プロファイルが通信部28を介して外部装置から受信されて取得されても良い。
10 印刷装置
20 制御部
20a CPU
20b ROM
20c RAM
20d 不揮発性メモリ
22 I/Oインタフェース
24 操作部
26 表示部
28 通信部
40 ヘッド駆動部
50 記録ヘッド
60 レーザ駆動部
70 レーザ乾燥装置
72 面発光レーザ素子(VCSEL)
74 レーザ素子
100 搬送ローラ
100a ローラ駆動部
120A,120B 対応情報
130A,130B 照射プロファイル

Claims (11)

  1. 液滴を吐出する液滴吐出部により前記液滴が吐出された印刷媒体に対してレーザを照射する照射手段と、
    前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合は、前記液滴の温度が、前記熱変形温度を基準に定めた目標温度となるように前記照射手段を制御し、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合は、前記液滴の温度が、前記液滴の乾燥温度を基準に定めた目標温度となるように前記照射手段を制御する制御手段と、
    を有する乾燥装置。
  2. 前記制御手段は、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合に照射されるレーザのエネルギーの総和が、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合に照射されるレーザのエネルギーの総和以上となるように前記照射手段を制御する
    請求項1記載の乾燥装置。
  3. 前記制御手段は、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合に照射されるレーザの照射時間が、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合に照射されるレーザの照射時間より長くなるように前記照射手段を制御する
    請求項1又は2記載の乾燥装置。
  4. 前記制御手段は、前記印刷媒体に印刷する印刷画像を示す画像情報を用いて前記印刷媒体に吐出される前記液滴の量を求め、前記液滴の量が多くなる程、照射されるレーザのエネルギーの総和が高くなるように前記照射手段を制御する
    請求項1〜3の何れか1項記載の乾燥装置。
  5. 前記制御手段は、前記画像情報を用いて、前記印刷媒体を複数の領域に分割した分割領域毎に前記印刷媒体に吐出される前記液滴の量を求め、各分割領域において、前記液滴の量が多くなる程、前記分割領域に照射されるレーザのエネルギーの総和が高くなるように前記照射手段を制御する
    請求項4記載の乾燥装置。
  6. 前記印刷媒体の種類の入力を受け付ける受付手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記印刷媒体の種類及び熱変形温度の対応関係を示す対応情報を用いて、前記受付手段により受け付けられた前記印刷媒体の種類に対応付けられた熱変形温度を取得する
    請求項1〜5の何れか1項記載の乾燥装置。
  7. 前記制御手段は、前記目標温度に対応するレーザの照射プロファイルを取得し、取得した前記照射プロファイルに基づいて前記照射手段を制御する
    請求項1〜6の何れか1項記載の乾燥装置。
  8. 前記制御手段は、前記印刷媒体に印刷する印刷画像を示す画像情報を用いて、前記印刷媒体に画像が形成されない非画像形成領域を求め、求めた非画像形成領域にレーザが照射されないように前記照射手段を制御する
    請求項1〜7の何れか1項記載の乾燥装置。
  9. 液滴を吐出する液滴吐出部と、
    請求項1〜8の何れか1項記載の乾燥装置と、
    を備えた印刷装置。
  10. レーザの照射中に前記印刷媒体を予め定めた搬送速度で搬送する搬送手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度以下である場合の前記搬送速度が、前記印刷媒体の熱変形温度が前記液滴の乾燥温度より高い場合の前記搬送速度より遅くなるように前記搬送手段を制御する
    請求項9記載の印刷装置。
  11. コンピュータを、請求項1〜8の何れか1項に記載の乾燥装置を構成する前記制御手段として機能させるための乾燥プログラム。
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