JP2016122714A - 電子回路の印刷方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基材の伸縮の度合いに拘わらず、1度目に印刷された回路と2度目に印刷された回路との位置を正確に合わせる。
【解決手段】被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷と同時に基準マークを各被印刷物に付加する。ゴム胴2と圧胴3との対接点(印刷点)Iを通過した被印刷物の搬送経路の途中にFBカメラ306を設ける。FBカメラ306で撮像された被印刷物の画像から基準マークの位置を検出し、この検出した基準マークの位置より前回検出された基準マークとの間の距離を求め、この求めた基準マーク間の距離に応じて版胴・ゴム胴の回転速度を調整する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、前処理工程で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷方法および装置に関するものである。
フィルム等の基材に電子回路を印刷する印刷では、1度目の回路を印刷した印刷物を乾燥し、絶縁膜をその上に塗布・乾燥させ、その上に2度目の回路を印刷する場合がある。この場合、2度目の回路は、印刷された1度目の回路に正確に位置合わせして印刷を行う必要がある。
その為に、通常は、1度目の回路の印刷時に回路と共に基準マーク(レジスタマーク)を印刷し、その基準マークの位置を検出し、この検出した基準マークの位置に合わせて2度目の回路の印刷を行うようにする。
なお、上述した背景技術は文献公知ではない。また、出願人は出願時までに本発明に関連する先行技術文献を発見することができなかった。よって、先行技術文献情報を開示していない。
しかしながら、上述した電子回路を基材に印刷する印刷では、基材がフィルム等の伸縮し易い部材であるために、印刷前に基準マークを検出し、印刷胴の位置および回転速度を合わせても、基準マークを検出してから印刷時点まで、また印刷中にも基材が伸びるため、2度目に印刷された回路が1度目に印刷された回路に正確に重ならない、という問題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、基材の伸縮の度合いに拘わらず、1度目に印刷された回路と2度目に印刷された回路との位置を正確に合わせることが可能な電子回路の印刷方法および装置を提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、前処理工程で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷方法において、被印刷物への電子回路の印刷と同時にその被印刷物に第1の基準マークを付加する第1基準マーク付加工程と、印刷胴と対向胴との間を通過した被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第1の撮像手段で被印刷物の第1の基準マークを含む領域を撮像する第1基準マーク領域撮像工程と、第1基準マーク領域撮像工程で撮像された被印刷物の画像から第1の基準マークの位置を検出する第1基準マーク位置検出工程と、第1基準マーク位置検出工程で検出された第1の基準マークの位置より前回検出された第1の基準マークとの間の距離を求める第1基準マーク間距離演算工程と、第1基準マーク間距離演算工程で求められた第1の基準マーク間の距離に応じて印刷胴の回転速度を調整する回転速度調整工程とを備えることを特徴とする。
本発明において、例えば、伸縮し易い基材からなる帯状体をフィルムとし、このフィルムの1枚毎に区切られた各区間に1度目の回路が印刷されているものとした場合、このフィルムの各区間に印刷された1度目の回路(被印刷物)に印刷胴と対向胴との対接点において2度目の回路の印刷が行われる。本発明では、この2度目の回路の印刷と同時に、被印刷物に第1の基準マークを付加する。
本発明において、第1の基準マークが付加された被印刷物は、すなわち印刷胴と対向胴との対接点を通過して電子回路(2度目の回路)が印刷された被印刷物は、その被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第1の撮像手段で、その被印刷物の第1の基準マークを含む領域が撮像される。そして、この第1の撮像手段で撮像された被印刷物の画像から第1の基準マークの位置が検出され、この検出された第1の基準マークの位置より前回検出された第1の基準マークとの間の距離が求められ、この求められた第1の基準マーク間の距離に応じて印刷胴の回転速度が調整される。
これにより、本発明では、第1の基準マーク間の距離より被印刷物の印刷された区間の伸縮率を求め、次の印刷の際、この求めた被印刷物の伸縮率を考慮して印刷胴の回転速度を調整するようにして、基材の伸縮の度合いに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることが可能となる。
本発明において、前処理工程で、被印刷物の各々に、さらに第2の基準マークを付加し、印刷胴と対向胴との対接点への被印刷物の搬送経路の途中に第2の撮像手段を設けて、被印刷物の第2の基準マークを含む領域を撮像するようにし、この第2の撮像手段で撮像された被印刷物の画像から第2の基準マークの位置を検出するようにし、この検出された第2の基準マークの位置より前回検出された第2の基準マークとの間の距離を求めるようにし、第1の基準マーク間の距離と第2の基準マーク間の距離とに応じて印刷胴の回転速度を調整するようにしてもよい。
これにより、第1の基準マーク間の距離より被印刷物の印刷された区間の伸縮率を求め、第2の基準マーク間の距離より被印刷物の印刷される前までの伸縮率を求め、印刷の際、この求められた2つの伸縮率を考慮して印刷胴の回転速度を調整するようにして、基材の伸縮の度合いに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることが可能となる。
また、本発明において、被印刷物の各々に、さらに第2の基準マークよりも大きい第3の基準マークを付加するようにし、印刷胴と対向胴との対接点への被印刷物の搬送経路の途中の第2の撮像手段よりも対接点に対して遠い位置に第2の撮像手段よりも撮像範囲が広い第3の撮像手段を設けて、被印刷物の第3の基準マークを含む領域を撮像するようにし、この第3の撮像手段で撮像された被印刷物の画像から第3の基準マークの位置を検出するようにし、この検出された第3の基準マークの位置に応じて第2の撮像手段で被印刷物を撮像するタイミングを求めるようにしてもよい。
これにより、撮像範囲が広い第3の撮像手段(低分解能のカメラ)で被印刷物(1度目の回路)の広範囲を撮像して比較的大きい第3の基準マークの大体の位置を検出し、その検出した第3の基準マークの検出位置に応じて撮像範囲が狭い第2の撮像手段(高分解能のカメラ)で被印刷物(1度目の回路)の狭い範囲を撮像してより小さな第2の基準マークの位置を検出するようにし、この検出した第2の基準マークの位置に合わせて被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に行わせることが可能となる。
また、本発明において、第3の撮像手段で撮像した被印刷物の画像から最初の第3の基準マークの位置が検出されてから、遅くとも、その最初の第3の基準マークの位置が検出された被印刷物の第2の撮像手段による撮像が行われるまでの間に、第3の撮像手段で撮像された画像から検出された第3の基準マークの位置に応じて印刷胴の回転位相の調整(第1の見当合わせ)を行うようにし、第2の撮像手段で撮像された画像から検出された最初の第2の基準マークの位置が検出されてから、遅くとも、その最初の第2の基準マークの位置が検出された被印刷物が印刷胴と対向胴との対接点に到達するまでの間に、第2の撮像手段で撮像された画像から検出された第2の基準マークの位置に応じて印刷胴の回転位相の調整(第2の見当合わせ)を行うようにしてもよい。
これにより、最初の第3の基準マークの位置が検出されてからその最初の第3の基準マークの位置が検出された被印刷物の第2の撮像手段による撮像が行われるまでの間に、第3の撮像手段で撮像した被印刷物の画像から検出された第3の基準マークの大体の位置に応じて印刷胴の回転位相が調整され(初期の粗い回転位相の調整が行われ)、最初の第2の基準マークの位置が検出されてからその最初の第2の基準マークの位置が検出された被印刷物が印刷胴と対向胴との対接点に到達するまでの間に、第2の撮像手段で撮像した被印刷物の画像から検出された第2の基準マークの位置に応じて印刷胴の回転位相が調整され(初期の厳密な回転位相の調整が行われ)、印刷胴の初期の回転位相の調整がスムーズに行われるものとなる。
本発明によれば、被印刷物の各々に電子回路の印刷と同時に第1の基準マークを付加するようにし、印刷胴と対向胴との間を通過した被印刷物の搬送経路の途中に第1の撮像手段を設け、この第1の撮像手段で被印刷物の第1の基準マークを含む領域を撮像するようにし、この第1の撮像手段で撮像された被印刷物の画像から第1の基準マークの位置を検出するようにし、 この検出された第1の基準マークの位置より前回検出された第1の基準マークとの間の距離を求め、この求めた第1の基準マーク間の距離に応じて印刷胴の回転速度を調整するようにしたので、第1の基準マーク間の距離より被印刷物の印刷された区間の伸縮率を求め、次の印刷の際、この求めた被印刷物の印刷された区間の伸縮率を考慮して印刷胴の回転速度を調整するようにして、基材の伸縮の度合いに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることが可能となる。
本発明に係る電子回路の印刷方法の実施に用いる電子回路の印刷装置の一実施の形態の要部を示す図である。 被印刷物に付加された第1のレジスタマーク(第1レジスタマーク)、第2のレジスタマーク(第2レジスタマーク)および第3のレジスタマーク(第3レジスタマーク)を示す図である。 この電子回路の印刷装置におけるWGカメラとFFカメラとFBカメラとゴム胴と圧胴との対接点(印刷点)との位置関係を示す図である。 この電子回路の印刷装置における駆動制御装置の要部のブロック図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 この電子回路の印刷装置におけるずれ量検出装置の要部のブロック図である。 ずれ量検出装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 ずれ量検出装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 ずれ量検出装置におけるメモリの内容を分割して示す図である。 駆動制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図15に続くフローチャートである。 図16に続くフローチャートである。 図17に続くフローチャートである。 図18に続くフローチャートである。 図19に続くフローチャートである。 図20に続くフローチャートである。 図18に続くフローチャートである。 図22に続くフローチャートである。 図23に続くフローチャートである。 図24に続くフローチャートである。 図25に続くフローチャートである。 図25に続くフローチャートである。 図27に続くフローチャートである。 図28に続くフローチャートである。 図29に続くフローチャートである。 図24に続くフローチャートである。 図31に続くフローチャートである。 図27に続くフローチャートである。 図33に続くフローチャートである。 図34に続くフローチャートである。 図35に続くフローチャートである。 図36に続くフローチャートである。 図37に続くフローチャートである。 図36に続くフローチャートである。 図35に続くフローチャートである。 図40に続くフローチャートである。 図41に続くフローチャートである。 図36に続くフローチャートである。 図43に続くフローチャートである。 図35に続くフローチャートである。 図45に続くフローチャートである。 図46に続くフローチャートである。 図46に続くフローチャートである。 ずれ量検出装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図49に続くフローチャートである。 図50に続くフローチャートである。 図51に続くフローチャートである。 図51に続くフローチャートである。 図53に続くフローチャートである。 図49に続くフローチャートである。 図55に続くフローチャートである。 図56に続くフローチャートである。 図57に続くフローチャートである。 図57に続くフローチャートである。 図59に続くフローチャートである。 図60に続くフローチャートである。 図55に続くフローチャートである。 図62に続くフローチャートである。 図63に続くフローチャートである。 図64に続くフローチャートである。 図64に続くフローチャートである。 図66に続くフローチャートである。 図67に続くフローチャートである。 WGカメラの撮像位置やFFカメラの撮像位置、FBカメラの撮像位置などの位置の関係を示すタイミングチャートである。 WGカメラの撮像位置やFFカメラの撮像位置、FBカメラの撮像位置などの位置の関係を示すタイミングチャートである。 WGカメラの撮像画像からのパターンマッチングによる第1レジスタマークのずれ量の検出過程を説明する図である。 FFカメラの撮像画像からのパターンマッチングによる第2レジスタマークのずれ量の検出過程を説明する図である。 FBカメラの撮像画像からのパターンマッチングによる第3レジスタマークのずれ量の検出過程を説明する図である。 FFカメラ撮像位置記憶用のメモリへのFFカメラの撮像位置PFFの書き込み状況の推移を示す図である。 FBカメラ撮像位置記憶用のメモリへのFBカメラの撮像位置PFBの書き込み状況の推移を示す図である。 前の第2レジスタマーク位置記憶用のメモリおよび後の第2レジスタマーク位置記憶用のメモリへの第2レジスタマーク位置の書き込み状況の推移を示す図である。 被印刷物の印刷点到達位置記憶用のメモリへの印刷点到達位置の書き込み状況の推移を示す図である。 第2レジスタマーク間距離記憶用のメモリへの第2レジスタマーク間距離の書き込み状況の推移を示す図である。 前の第3レジスタマーク位置記憶用のメモリおよび後の第3レジスタマーク位置記憶用のメモリへの第3レジスタマーク位置の書き込み状況の推移を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る電子回路の印刷方法の実施に用いる電子回路の印刷装置の一実施の形態の要部を示す図である。
この電子回路の印刷装置は、版胴1とゴム胴2と圧胴3とを備えた印刷機100と、この印刷機100に対して設けられた駆動制御装置200と、駆動制御装置200からの指令を受けて動作するずれ量検出装置300とを備えている。
印刷機100において、版胴1,ゴム胴2および圧胴3は回転可能に支持されており、版胴1には被印刷物に電子回路を印刷するための版が装着されている。この印刷機100において、版胴1,ゴム胴2および圧胴3の構成は通常の印刷機とほゞ同じであるのでその説明は省略するが、ロールに巻かれた印刷用紙ではなく、フィルムの1枚毎に区切られた各区間に印刷された1度目の回路が被印刷物として、ゴム胴2と圧胴3との対接点Iに搬送されてくる。以下、この1度目の回路が印刷されたフィルムをウェブと呼ぶ。図1ではこのウェブを符号4で示している。
この印刷機100において、版胴1とゴム胴2とが本発明で言う印刷胴に相当し、圧胴3が本発明で言う対向胴に相当する。印刷機によっては、ゴム胴2を用いずに、版胴1と圧胴3とを対接させて印刷するタイプもある。このため、本発明では版胴とゴム胴との組み合わせを含めて印刷する側の胴を印刷胴、この印刷胴に対向する側の胴を対向胴と名付けている。
なお、図1において、5はウェブ4の搬送を案内する大小のローラであり、これらのローラ5に案内されながら前後(天地方向)に張られた状態でウェブ4が搬送され、ゴム胴2と圧胴3との対接点Iにおいて、ウェブ4上の被印刷物への電子回路(2度目の回路)の印刷が行われて行く。以下、ゴム胴2と圧胴3との対接点Iを印刷点とも呼ぶ。
また、ウェブ4は、同じ印刷機100で1度目の回路を印刷し、乾燥させた後、絶縁膜をその上に塗布した状態で、再度この印刷機100にセットされている。すなわち、ウェブ4には前処理工程で、1度目の回路の印刷や絶縁膜の塗布が行われている。
また、本実施の形態では、このウェブ4の2度目の回路の印刷を行う前の前処理工程において、1度目の回路の印刷と同時に、図2(a)に示すように、ウェブ4上の各被印刷物(#1,#2,#3,#4・・・・)に、基準マークとして、第1のレジスタマークRM1と、この第1のレジスタマークRM1よりも小さな第2のレジスタマークRM2とを印刷している。すなわち、第2のレジスタマークRM2よりも大きな第1のレジスタマークRM1と、第1のレジスタマークRM1よりも小さな第2のレジスタマークRM2とを、1度目の回路の印刷と同時に印刷している。また、この実施の形態では、図2(b)に示すように、ウェブ4上の各被印刷物に、2度目の回路の印刷と同時に、第2のレジスタマークRM2と同程度の大きさの第3のレジスタマークRM3の印刷を行うものとしている。
この例において、第1のレジスタマークRM1は三角形とされ、第2のレジスタマークRM2は円形とされ、第3のレジスタマークRM3は×印とされているが、このような形のマークに限られるものではない。また、レジスタマークRM1,RM2は、必ずしも1度目の回路の印刷と同時に印刷されたものでなくてもよく、後から塗布されたようなものであっても構わない。また、レジスタマークRM3も2度目の回路の印刷と同時に付加することができれば、必ずしも印刷されたものでなくてもよい。
なお、本発明でいう第1の基準マークは第3のレジスタマークRM3に相当し、本発明でいう第2の基準マークは第2のレジスタマークRM2に相当し、本発明でいう第3の基準マークは第1のレジスタマークRM1に相当する。以下、本実施の形態における第1のレジスタマークRM1を第1レジスタマーク、第2のレジスタマークRM2を第2レジスタマーク、第3のレジスタマークRM3を第3レジスタマークと呼ぶ。
また、本実施の形態では、被印刷物の印刷点I(ゴム胴2と圧胴3との対接点)への搬送経路の途中に第1のカメラ(以下、WGカメラと呼ぶ)304を設けている。また、被印刷物の印刷点Iへの搬送経路の途中のWGカメラ304よりも印刷点Iに近い位置に第2のカメラ(以下、FFカメラと呼ぶ)305を設けている。また、印刷点Iを通過した被印刷物の搬送経路の途中に第3のカメラ(以下、FBカメラと呼ぶ)306を設けている。この実施の形態において、FBカメラ306が本発明でいう第1の撮像手段に相当し、FFカメラ305が本発明でいう第2の撮像手段に相当し、WGカメラ304が本発明でいう第3の撮像手段に相当する。
WGカメラ304は、被印刷物に付加されている第1レジスタマークRM1を含む広い領域を撮像するカメラとして、撮像範囲が広いカメラ(低分解能のカメラ)が用いられている。FFカメラ305は、被印刷物に付加されている第2レジスタマークRM2を含む狭い領域を撮像するカメラとして、撮像範囲が狭いカメラ(高分解能のカメラ)が用いられている。FBカメラ306は、被印刷物に付加されている第3レジスタマークRM3を含む狭い領域を撮像するカメラとして、撮像範囲が狭いカメラ(高分解能のカメラ)が用いられている。
図3にWGカメラ304とFFカメラ305とFBカメラ306と印刷点Iとの位置関係を示す。WGカメラ304とFFカメラ305との間は、ウェブ4の搬送距離にしてL1だけ離れており、FFカメラ305と印刷点Iとの間は、ウェブ4の搬送距離にしてL2だけ離れている。WGカメラ304とFBカメラ306との間は、ウェブ4の搬送距離にしてL3だけ離れている。
本実施の形態において、WGカメラ304とFFカメラ305との間の距離L1は、ウェブ4上の被印刷物の枚数にして4枚以上(この例では、≒4.3枚)とされ、FFカメラ305と印刷点Iとの間の距離L2は、ウェブ4上の被印刷物の枚数にして1枚以上(この例では、≒1.16枚)とされている。WGカメラ304とFBカメラ306との間の距離L3は、ウェブ4上の被印刷物の枚数にして6枚以上(この例では、≒6.15枚)とされている。
図4に駆動制御装置200の要部のブロック図を示す。駆動制御装置200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、入力装置204、表示器205、出力装置(FDドライブ、プリンタ等)206、圧胴駆動用モータ207、圧胴駆動用モータドライバ208、圧胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ209、圧胴回転位相検出用カウンタ210、D/A変換器211、圧胴の原点位置検出用センサ212、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213、版胴・ゴム胴駆動用モータ214、版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215、版胴・ゴム胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ216、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217、D/A変換器218、メモリ219、入出力インターフェイス(I/O,I/F)220−1〜220−8を備えている。
この駆動制御装置200において、CPU201は、インターフェイス220−1〜220−8を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM203やメモリ219にアクセスしながら、ROM202に格納されたプログラムに従って動作する。
圧胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ209は、圧胴駆動用モータ207の所定回転角毎にクロックパルスを発生して、圧胴駆動用モータドライバ208および圧胴回転位相検出用カウンタ210に出力する。また、圧胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ209は、圧胴駆動用モータ207の所定回転角度位置毎にゼロパルスを発生して、圧胴回転位相検出用カウンタ210にゼロパルスを出力する。圧胴の原点位置検出用センサ212は、圧胴の1回転毎の原点位置を検出し、原点位置検出信号を発生して印刷機の回転回数カウント用カウンタ213に出力する。
版胴・ゴム胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ216は、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の所定回転角毎にクロックパルスを発生して、版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215および版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217に出力する。また、版胴・ゴム胴駆動用モータ用ロータリエンコーダ216は、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の所定回転角度位置毎にゼロパルスを発生して、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217にゼロパルスを出力する。
図5〜図10にメモリ219の内容を分割して示す。メモリ219にはメモリM1〜M58が設けられる。メモリM1には印刷速度Vsが記憶されている。メモリM2には基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrが記憶される。メモリM3には基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrが記憶される。メモリM4には第1レジスタマークによる位相偏差補正の完了の有無を示す値が記憶される。メモリM5には第2レジスタマークによる位相偏差補正の完了の有無を示す値が記憶される。
メモリM6には後述する第3レジスタマーク間の距離M3Lと第2レジスタマーク間の距離M2Lとから求められるFFカメラ−FBカメラ間の被印刷物の伸縮率(以下、FF−FB間の伸縮率と呼ぶ)η2が記憶される。メモリM7には第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3が記憶される。メモリM8には圧胴回転位相検出用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM9には圧胴の現在の回転位相ψRが記憶される。メモリM10にはWGカメラの基準撮像位置PWGrが記憶されている。メモリM11には第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1が記憶される。メモリM12には第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1が記憶される。メモリM13にはカウント値Nが記憶される。メモリM14にはWGカメラの撮像位置PWGが記憶される。メモリM15にはWGカメラ−FFカメラ間の距離L1が記憶されている。メモリM16にはFFカメラの撮像位置PFFが記憶される。
メモリM17にはWGカメラ−FBカメラ間の距離L3が記憶されている。メモリM18にはFBカメラの撮像位置PFBが記憶される。メモリM19には第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrが記憶されている。メモリM20には印刷機の回転回数カウント用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM21には現在のウェブの巻き出し長さlが記憶される。メモリM22には補正した圧胴の現在の回転位相ψR’が記憶される。メモリM23にはあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmが記憶される。メモリM24には版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタのカウント値が記憶される。メモリM25には版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRが記憶される。メモリM26には版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRが記憶される。メモリM27には版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が記憶される。
メモリM28には版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1が記憶されている。メモリM29には版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルが記憶されている。メモリM30には版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度の補正値ΔVが記憶される。メモリM31には補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’が記憶される。メモリM32にはカウント値Mが記憶される。メモリM33にはカウント値Lが記憶される。メモリM34には第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2が記憶される。メモリM35には第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2が記憶される。メモリM36にはFFカメラ−印刷点間の距離L2が記憶されている。メモリM37には被印刷物の印刷点到達位置PIが記憶される。メモリM38には版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2が記憶されている。
メモリM39にはFFカメラの撮像画像から検出される前回の第2レジスタマークの位置(以下、前の第2レジスタマークの位置と呼ぶ)PM2Fが記憶される。メモリM40にはFFカメラの撮像画像から検出される今回の第2レジスタマークの位置(以下、後の第2レジスタマークの位置と呼ぶ)PM2Rが記憶される。メモリM41には今回の第2レジスタマークの位置と前回の第2レジスタマークの位置とから求められる第2レジスタマーク間の距離M2Lが記憶される。メモリM42には第2レジスタマーク間の基準距離M2Lrが記憶されている。メモリM43には第2レジスタマーク間の距離M2Lと第2レジスタマーク間の基準距離M2Lrとから求められるFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1が記憶される。メモリM44には第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcが記憶される。メモリM45には最新のFFカメラの撮像位置が記憶される。メモリM46には最新のFBカメラの撮像位置が記憶される。メモリM47にカウント値Kが記憶される。
メモリM48には第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3が記憶される。メモリM49にはFBカメラの撮像画像から検出される今回の第3レジスタマークの位置(以下、後の第3レジスタマークの位置と呼ぶ)PM3Rが記憶される。メモリM50にはFBカメラの撮像画像から検出される前回の第3レジスタマークの位置(以下、前の第3レジスタマークの位置と呼ぶ)PM3Fが記憶される。メモリM51には今回の第3レジスタマークの位置と前回の第3レジスタマークの位置とから求められる第3レジスタマーク間の距離M3Lが記憶される。メモリM52には第3レジスタマーク間の基準距離M3Lrが記憶されている。
メモリM53には圧胴3の外周面に設けられている切欠部3a(以下、単に切欠部と呼ぶ)の始端位置PθSTが記憶されている。メモリM54には切欠部の角度θが記憶されている。メモリM55には切欠部の通過時間tθが記憶されている。メモリM56には切欠部の回転速度の補正量ΔVGが記憶される。メモリM57には切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGが記憶される。メモリM58には切欠部の終端位置PθENDが記憶されている。
なお、切欠部の始端位置PθSTは圧胴3の切欠部3aの始端が印刷点Iに位置する時の圧胴の回転位相ψを示す値として、切欠部の終端位置PθENDは圧胴3の切欠部3aの終端が印刷点Iに位置する時の圧胴の回転位相ψを示す値としてメモリM53およびM58に記憶されている。また、切欠部の通過時間tθは、基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrから求められる圧胴3の切欠部3aが印刷点Iを通過する時間としてメモリM55に記憶されている。
図11にずれ量検出装置300の要部のブロック図を示す。ずれ量検出装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、WGカメラ304、FFカメラ305、FBカメラ306、メモリ307、入出力インターフェイス(I/O,I/F)308−1〜308−7を備えている。WGカメラ304、FFカメラ305およびFBカメラ306は、図1に示されるように、被印刷物の搬送経路の途中に設けられている。このWGカメラ304、FFカメラ305およびFBカメラ306については既に説明した。
このずれ量検出装置300において、CPU301は、インターフェイス308−1〜308−7を介して与えられる各種入力情報を得て、RAM303やメモリ307にアクセスしながら、ROM302に格納されたプログラムに従って動作する。
図12〜図14にメモリ307の内容を分割して示す。メモリ307にはメモリM61〜M91が設けられる。メモリM61にはカウント値Yが記憶される。メモリM62にはカウント値Xが記憶される。メモリM63にはWGカメラの撮像データが記憶される。メモリM64にはWGカメラの左右方向の画素数aが記憶されている。メモリM65にはWGカメラの天地方向の画素数bが記憶されている。メモリM66にはカウント値Nが記憶される。メモリM67にはカウント値Mが記憶される。
メモリM68には第1レジスタマークの画素データが記憶されている。メモリM69には第1レジスタマークの左右方向の画素数cが記憶されている。メモリM70には第1レジスタマークの天地方向の画素数dが記憶されている。メモリM71には第1レジスタマークの測定位置が記憶される。メモリM72には第1レジスタマークの基準位置が記憶されている。メモリM73には第1レジスタマークのずれ量Δx1,Δy1が記憶される。
メモリM74にはFFカメラの撮像データが記憶される。メモリM75にはFFカメラの左右方向の画素数eが記憶されている。メモリM76にはFFカメラの天地方向の画素数fが記憶されている。メモリM77には第2レジスタマークの画素データが記憶されている。メモリM78には第2レジスタマークの左右方向の画素数gが記憶されている。メモリM79には第2レジスタマークの天地方向の画素数hが記憶されている。メモリM80には第2レジスタマークの測定位置が記憶される。メモリM81には第2レジスタマークの基準位置が記憶されている。メモリM82には第2レジスタマークのずれ量Δx2,Δy2が記憶される。
メモリM83にはFBカメラの撮像データが記憶される。メモリM84にはFBカメラの左右方向の画素数iが記憶されている。メモリM85にはFBカメラの天地方向の画素数jが記憶されている。メモリM86には第3レジスタマークの画素データが記憶されている。メモリM87には第3レジスタマークの左右方向の画素数pが記憶されている。メモリM88には第3レジスタマークの天地方向の画素数qが記憶されている。メモリM89には第3レジスタマークの測定位置が記憶される。メモリM90には第3レジスタマークの基準位置が記憶されている。メモリM91には第3レジスタマークのずれ量Δx3,Δy3が記憶される。
〔駆動制御装置の動作〕
次に、この電子回路の印刷装置における駆動制御装置200の動作について、ずれ量検出装置300の動作を交えながら説明する。
なお、以下の動作において、駆動制御装置200のCPU201やずれ量検出装置300のCPU301は、演算により求めた各種データのメモリMへの書き込みやメモリMからの各種データの読み込みなどを必要に応じて行うが、ここでは説明が煩雑となることを避けるために、またメモリMの名称やそのメモリM中に付記した記号などからも明らかであるので、メモリMへのリードライト動作の説明を省略する場合もある。
駆動制御装置200のCPU201は、メモリM1から印刷速度Vsを読み込み(図15:ステップS101)、この読み込んだ印刷速度Vsより基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrを演算し(ステップS102)、この演算した基準の圧胴駆動用モータの回転速度VIrをメモリM2に書き込むと共に(ステップS102)、圧胴駆動用モータドライバ208にD/A変換器211を介して出力する(ステップS103)。これにより、圧胴3が基準の回転速度VIrで回転する。
また、CPU201は、印刷速度Vsより基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを演算し、この演算した基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrをメモリM3に書き込むと共に(ステップS104)、版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS105)。これにより、版胴1およびゴム胴2が基準の回転速度VPrで回転する。
また、CPU201は、初期設定として、メモリM4に第1レジスタマークによる位相偏差補正が完了していないことを示す値として「2」を書き込み(ステップS106)、メモリM5に第2レジスタマークによる位相偏差補正が完了していないことを示す値として「2」を書き込む(ステップS107)。また、メモリM6にFF−FB間の伸縮率η2として「1」を書き込む(ステップS108)。また、メモリM7に第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3としてゼロを書き込む(ステップS109)。すなわち、初期設定として、FF−FB間の伸縮率η2をη2=1とし、第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3をΔy3=0とする。
〔駆動制御装置からのずれ量検出装置へのWGカメラの撮像指令〕
そして、CPU201は、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図16:ステップS110)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴3の現在の回転位相ψRを演算する(ステップS111)。そして、メモリM10よりWGカメラの基準撮像位置PWGrを読み込み(ステップS112)、圧胴3の現在の回転位相ψRがWGカメラの基準撮像位置PWGrにあるか否かを確認する(ステップS113)。
CPU201は、ステップS110〜S113の処理動作を繰り返し、圧胴3の現在の回転位相ψRがWGカメラの基準撮像位置PWGrに達したことを確認すると(ステップS113のYES)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213にイネーブル信号およびリセット信号を出力し(ステップS114)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213へのリセット信号の出力を停止する(ステップS115)。これにより、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213が零からのカウントを開始する。
CPU201は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213の零からのカウントの開始と同時に、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信し(ステップS116)、ずれ量検出装置300からの応答を待つ(ステップS117、S119(図17))。
ここで、ずれ量検出装置300から第1レジスタマーク無しの信号が送信されてくれば(ステップS117のYES)、CPU201は、ずれ量検出装置300へ第1レジスタマーク無しの信号受信完了信号を送信し(ステップS118)、ステップS110へ戻る。
ずれ量検出装置300から第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくれば(ステップS119のYES)、CPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてきた第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込む(ステップS120)。
〔WGカメラによる被印刷物の撮像(ずれ量検出装置での第1レジスタマークのずれ量の検出)〕
ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からWGカメラの撮像指令が送られてくると(図49:ステップS401のYES)、WGカメラ304へ撮像指令を出力する(ステップS402)。これにより、駆動制御装置200からWGカメラの撮像指令が送られてきたタイミングで、すなわち圧胴3の現在の回転位相ψRがWGカメラの基準撮像位置PWGrに位置しているタイミングで、WGカメラ304が搬送されてくるウェブ4上の被印刷物の撮像を行う。
CPU301は、WGカメラ304から撮像データが送られてくると(ステップS403のYES)、メモリM61中のカウント値Yを1とし(ステップS404)、メモリM62中のカウント値Xを1とし(ステップS405)、WGカメラ304からのカウント値X,Yで特定される画素位置の撮像データをメモリM63の(X,Y)のアドレス位置に書き込む(ステップS406)。
そして、CPU301は、メモリM62中のカウント値Xに1を加算し(図50:ステップS407)、メモリM64中のWGカメラの左右方向の画素数aを読み込み(ステップS408)、ステップS409でカウント値XがWGカメラの左右方向の画素数aを超えるまで、ステップS406〜S409の処理動作を繰り返す。
そして、カウント値XがWGカメラの左右方向の画素数aを超えれば(ステップS409のYES)、メモリM61中のカウント値Yに1を加算し(ステップS410)、メモリM65中のWGカメラの天地方向の画素数bを読み込み(ステップS411)、ステップS412でカウント値YがWGカメラの天地方向の画素数bを超えるまで、ステップS405〜S412の処理動作を繰り返す。
これにより、メモリM63中に、WGカメラ304からのa×bの画素の撮像データが記憶されるものとなる。ここでは、図71(a)に示すように、最初の被印刷物#1の第1レジスタマークRM1を含む広い領域の撮像データがa×bの画素の撮像データとしてメモリM63中に記憶されたものとする。
なお、メモリM68には、図71(b)に示すように、第1レジスタマークRM1のc×dの画素データがパターンマッチング用のデータとして記憶されている。また、WGカメラ304の天地方向はウェブ4の流れ方向とされ、WGカメラ304の左右方向はウェブ4の流れ方向に直交する方向とされている。
次に、CPU301は、メモリM61中のカウント値Yを1とし(ステップS413)、メモリM62中のカウント値Xを1とし(ステップS414)、メモリM66中のカウント値Nを1とし(図51:ステップS415)、メモリM67中のカウント値Mを1とする(ステップS416)。
そして、メモリM63中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データを読み込み(ステップS417)、メモリM68中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データを読み込み(ステップS418)、この読み込んだメモリM63中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データとメモリM68中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データとが一致しているか否かを確認する(ステップS419、図71(a),(b)参照)。
ここで、メモリM63中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データとメモリM68中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データとが一致していなければ(ステップS419のNO)、その時の(X、Y)のアドレスから(X+c−1、Y+d−1)のアドレスまでのWGカメラ304の撮像データのいずれかの画素データが第1レジスタマークの画素データと異なり、(X、Y)のアドレスから始まる範囲に第1レジスタマークが無いことになるので、CPU301は、メモリM62中のカウント値Xに1を加算し(図52:ステップS420)、メモリM64中のWGカメラの左右方向の画素数aとメモリM69中の第1レジスタマークの左右方向の画素数cとを読み込み(ステップS421,S422)、ステップS423でカウント値Xが「a−c+1」を超えるまで、ステップS415〜S423の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、カウント値Xが「a−c+1」を超えれば(ステップS423のYES)、WGカメラ304の撮像データの左右方向の端を越えたことになるので、CPU301は、メモリM61中のカウント値Yに1を加算し(ステップS424)、メモリM65中のWGカメラの天地方向の画素数bとメモリM70中の第1レジスタマークの天地方向の画素数dとを読み込み(ステップS425,S426)、ステップS427でカウント値Yが「b−d+1」を超えるまで、ステップS414〜S427の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、メモリM63中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のWGカメラの撮像画素データとメモリM68中の(M,N)のアドレス位置の第1レジスタマークの画素データとが一致していることが確認されると(図51:ステップS419のYES)、CPU301は、メモリM67中のカウント値Mに1を加算し(ステップS430)、メモリM69から第1レジスタマークの左右方向の画素数cを読み込み(ステップS431)、ステップS432(図53)でカウント値Mが第1レジスタマークの左右方向の画素数cを超えるまで、ステップS417〜S432の処理動作を繰り返す。
カウント値Mが第1レジスタマークの左右方向の画素数cを超えると(ステップS432のYES)、CPU301は、メモリM66中のカウント値Nに1を加算し(ステップS433)、メモリM70から第1レジスタマークの天地方向の画素数dを読み込み(ステップS434)、ステップS435でカウント値Nが第1レジスタマークの天地方向の画素数dを超えるまで、ステップS416〜S435の処理動作を繰り返す。
このようにして、CPU301は、メモリM63中のa×bの画素の撮像データに対してメモリM68中のc×dの第1レジスタマークの画素データのパターンマッチングを行い、カウント値Nが第1レジスタマークの天地方向の画素数dを超えると(ステップS435のYES)、メモリM63中のa×bの画素の撮像データの(X、Y)のアドレスから(X+c−1、Y+d−1)のアドレスまでの範囲にメモリM68中のc×dの第1レジスタマークの画素データが含まれていたと判断する。すなわち、WGカメラ304が撮像した画像の中に第1レジスタマークRM1が含まれていたと判断する。
なお、ステップS427(図52)でカウント値Yが「b−d+1」を超えた場合には(ステップS427のYES)、WGカメラ304の撮像データの天地方向の端を越えたことになり、CPU301は、WGカメラ304が撮像した画像の中には第1レジスタマークRM1が含まれていなかったと判断し、駆動制御装置200に第1レジスタマーク無しの信号を送信する(ステップS428)。そして、駆動制御装置200からの第1レジスタマーク無しの信号受信完了信号を受けて(ステップS429のYES)、ステップS401(図49)へ戻り、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
CPU301は、WGカメラ304が撮像した画像の中に第1レジスタマークが含まれていたと判断すると(図53:ステップS435のYES)、その時のメモリM62中のカウント値Xを読み込み(ステップS436)、その読み込んだカウント値Xより第1レジスタマークのX方向の測定位置を演算し、メモリM71中のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS437)。そして、メモリM72のX方向のアドレス位置より第1レジスタマークのX方向の基準位置を読み込み(ステップS438)、第1レジスタマークのX方向の測定位置から第1レジスタマークのX方向の基準位置を減算し、第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1を求め(図71(c)参照)、この求めた第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1をメモリM73のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS439)。
また、CPU301は、その時のメモリM61中のカウント値Yを読み込み(図54:ステップS440)、その読み込んだカウント値Yより第1レジスタマークのY方向の測定位置を演算し、メモリM71中のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS441)。そして、メモリM72のY方向のアドレス位置より第1レジスタマークのY方向の基準位置を読み込み(ステップS442)、第1レジスタマークのY方向の測定位置から第1レジスタマークのY方向の基準位置を減算し、第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を求め(図71(c)参照)、この求めた第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1をメモリM73のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS443)。
そして、CPU301は、駆動制御装置200に、メモリM73に書き込んだ第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1を送信する(ステップS444)。そして、駆動制御装置200からの第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を受けて(ステップS445のYES)、駆動制御装置200への第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1の送信を停止し(ステップS446)、ステップS401(図49)へ戻って、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
〔駆動制御装置での第1レジスタマークの位置の検出〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてくる第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1を受信すると(図17:ステップS119のYES)、その受信した第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS120)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS121)。
そして、CPU201は、メモリM13のカウント値NをN=2とし(ステップS122)、メモリM10からWGカメラの基準撮像位置PWGrを読み込み(ステップS123)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS124)、WGカメラの基準撮像位置PWGrおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG1を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG1をメモリM14に書き込む(ステップS125)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG1は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS126)、ステップS125で求めたWGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より最初のFFカメラの撮像位置PFF1を求め、その求めた最初のFFカメラの撮像位置PFF1をメモリM16の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS127)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(ステップS128)、ステップS125で求めたWGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より最初のFBカメラの撮像位置PFB1を求め、その求めた最初のFBカメラの撮像位置PFB1をメモリM18の1番目のアドレス位置に書き込む(図18:ステップS129)。
図69に、WGカメラの基準撮像位置PWGrと、WGカメラの基準撮像位置PWGrおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1より求められたWGカメラの撮像位置(WGカメラの今回の本来の撮像位置)PWG1と、WGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より求められたFFカメラの撮像位置PFF1と、WGカメラの撮像位置PWG1およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より求められたFBカメラの撮像位置PFB1を示す。
なお、図69において、PFFrは最初のFFカメラの基準撮像位置、PIrは最初の被印刷物の基準の印刷点到達位置、PFBrは最初のFBカメラの基準撮像位置であり、WGカメラの基準撮像位置PWGrとFFカメラの基準撮像位置PFFrとは被印刷物の枚数にして4枚以上(この例では、≒4.3枚)離れており、FFカメラの基準撮像位置PFFrと被印刷物の基準の印刷点到達位置PIrとは被印刷物の枚数にして1枚以上(この例では、≒1.16枚)離れている。また、WGカメラの基準撮像位置PWGrとFBカメラの基準撮像位置PFBrとは被印刷物の枚数にして6枚以上(この例では、≒6.15枚)離れている。なお、PI1は最初の被印刷物#1の印刷点到達位置であり、この最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1については後述する。
CPU201は、FBカメラの撮像位置PFB1をメモリM18に書き込んだ後(図18:ステップS129)、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS130)、ステップS125で求めたWGカメラの撮像位置PWG1および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG2nextを求め、メモリM14に上書きする(ステップS131)。
そして、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(ステップS132)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS133)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS134)。そして、メモリM14から次のWGカメラの撮像位置PWG2nextを読み込み(ステップS135)、現在のウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG2nextに達したか否かを確認する(ステップS136)。
〔版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整(第1の見当合わせ)〕
CPU201は、ステップS136でウェブ4の巻き出し長さlの次のWGカメラの撮像位置PWG2nextへの到達が確認されるまでの間、ステップS137(図19)〜S156(図21)の処理動作を繰り返す。このステップS137〜S156の処理では版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整を行う。この版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整は次のようにして行われる。
CPU201は、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図19:ステップS137)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを求める(ステップS138)。そして、メモリM12より第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS139)、圧胴の現在の回転位相ψRに第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を加算し、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’を求める(ステップS140)。
そして、CPU201は、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’よりあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmを求め(ステップS141)、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217よりカウント値を読み込み(ステップS142)、この読み込んだ版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217のカウント値より版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを求める(ステップS143)。そして、ステップS141で求めたあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmより版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを減算し、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを求め、この求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRをメモリM26に書き込む(ステップS144)。
次に、CPU201は、ステップS144で求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値を求め(図20:ステップS145)、メモリM28より版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1を読み込み(ステップS146)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下であるか否かを確認する(ステップS147)。
ここで、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下でなければ(ステップS147のNO)、CPU201は、メモリM29より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを読み込み(ステップS148)、またメモリM26より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを読み込み(ステップS149)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを用いて版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより回転速度の補正値ΔVを求める(ステップS150)。
そして、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS151)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrに回転速度の補正値ΔVを加算し、補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を求め(ステップS152)、この求めた補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS153)、ステップS132(図18)に戻って、同様動作を繰り返す。
これにより、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の回転速度が調整され、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下に合わせ込まれるようになる。
そして、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下になると(図20:ステップS147のYES)、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(図21:ステップS154)、この読み込んだ版胴・ゴム胴駆動用モータの基準の回転速度VPrを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS155)、メモリM4に第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了したことを示す値として「1」を書き込む(ステップS156)。
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG2nextに達するまで、このステップS137〜S156の処理動作を繰り返すが、ステップS147において版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第1の許容値α1以下にならない場合には、ステップS154〜S156への処理には進まない。この場合、メモリM4には第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了していないことを示す値として「2」が書き込まれたままとなる。
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG2nextに達すると(図18:ステップS136のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信し(図22:ステップS157)、ずれ量検出装置300からの応答を待つ(ステップS158)。ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からのWGカメラの撮像指令を受けて、搬送されてくるウェブ4上の被印刷物をWGカメラ304によって撮像し、前述と同様にして第1レジスタマークのずれ量の検出を行う。
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS158のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS159)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS160)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG2nextを読み込み(ステップS161)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS162)、WGカメラの撮像位置PWG2nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG2を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG2をメモリM14に上書きする(ステップS163)。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS164)、メモリM13からカウント値N(N=2)を読み込み(ステップS165)、ステップS163で求めたWGカメラの撮像位置PWG2およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF2を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF2をメモリM16のN番目(2番目)のアドレス位置に書き込む(ステップS166、図74(a)参照)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(図23:ステップS167)、メモリM13からカウント値N(N=2)を読み込み(ステップS168)、ステップS163で求めたWGカメラの撮像位置PWG2およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB2を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB2をメモリM18のN番目(2番目)のアドレス位置に書き込む(ステップS169、図75(a)参照)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS170)、ステップS163で求めたWGカメラの撮像位置PWG2および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG3nextを求めてメモリM14に上書きし(ステップS171)、メモリM13のカウント値Nに1を加算してN=3とする(ステップS172)。
そして、CPU201は、カウント値NがN=6であるか否かを確認し(ステップS173)、このステップS173においてN=6となるまで、ステップS132(図18)〜S173の処理動作を繰り返す。
これにより、上述と同様にして、次のWGカメラの撮像位置PWG4next,PWG5next,PWG6next、次のFFカメラの撮像位置PFF3,PFF4,PFF5、次のFBカメラの撮像位置PFB3,PFB4,PFB5が求められ、図74(b)に示すように、メモリM16の3番目のアドレス位置にFFカメラの撮像位置PFF3が、4番目のアドレス位置にFFカメラの撮像位置PFF4が、5番目のアドレス位置にFFカメラの撮像位置PFF5が書き込まれて行く。また、図75(b)に示すように、メモリM18の3番目のアドレス位置にFBカメラの撮像位置PFB3が、4番目のアドレス位置にFBカメラの撮像位置PFB4が、5番目のアドレス位置にFBカメラの撮像位置PFB5が書き込まれて行く。
そして、CPU201は、カウント値NがN=6になったことを確認すると(ステップS173のYES)、メモリM4に書き込まれている値を読み込み(ステップS174)、メモリM4に書き込まれている値が「1」であるか否かを確認する(ステップS175)。ここで、メモリM4に書き込まれている値が「1」でなければ(ステップS175のNO)、ステップS106(図15)に戻るが、メモリM4に書き込まれている値が「1」であれば(ステップS175のYES)、第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了した状態にあると判断する。
このようにして、本実施の形態では、WGカメラ304で撮像された最初の被印刷物#1の画像から第1レジスタマークRM1の位置が検出されてから(図69に示すt1点)、カウント値NがN=6に達するまでの間に(図69に示すt2点)、第1レジスタマークRM1の位置に応じて版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整(第1の見当合わせ)が行われるものとなる。
なお、通常は、カウント値NがN=3に達する前に、すなわちウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG2nextに達する前に、第1の見当合わせ(版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整)は完了する。もし、WGカメラの撮像位置PWG2nextに達する前に第1の見当合わせが完了しなけば、カウント値NがN=6に達するまでを限度として、第1の見当合わせが続けられる。
また、この実施の形態では、カウント値NがN=6に達するまでを限度として第1の見当合わせを続けるようにしているが、図70にt1点からt2点までの区間として示すように、遅くとも、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達するまでの間に、すなわちFFカメラ305による最初の被印刷物#1の第2レジスタマークRM2を含む領域の撮像が行われるまでの間に、第1の見当合わせを完了させるようにすればよい。
〔駆動制御装置からのずれ量検出装置へのFFカメラの撮像指令〕
CPU201は、第1レジスタマークによる位相偏差の補正が完了している状態にあると判断すると(図23:ステップS175のYES)、メモリM32中のカウント値Mを1とし(ステップS176)、メモリM33中のカウント値Lを1とし(ステップS177)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(図24:ステップS178)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS179)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS180)。そして、メモリM14から次のWGカメラの撮像位置PWG6nextを読み込み(ステップS181)、現在のウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG6nextに達したか否かを確認する(ステップS182)。
この場合、現在のウェブ4の巻き出し長さlは次のWGカメラの撮像位置PWG6nextにはまだ達していないので(ステップS182のNO)、CPU201は、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF1を読み込み(図25:ステップS183)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達したか否かを確認する(ステップS184)。
ここで、CPU201は、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達していなければ(ステップS184のNO)、メモリM32中のカウント値Mを読み込み(図27:ステップS185)、カウント値Mが「2」であるか否かを確認する(ステップS186)。この場合、カウント値Mは「1」であるので(ステップS186のNO)、ステップS178(図24)へ戻り、ステップS178〜S186の処理動作を繰り返す。
CPU201は、この処理動作中、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に到達したことを確認すると(図25:ステップS184のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信し(ステップS187)、ずれ量検出装置300からの第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2の送信を待つ(ステップS188)。
〔FFカメラによる被印刷物の撮像(ずれ量検出装置での第2レジスタマークのずれ量の検出)〕
ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からFFカメラの撮像指令が送られてくると(図55:ステップS448のYES)、FFカメラ305へ撮像指令を出力する(ステップS449)。これにより、駆動制御装置200からFFカメラの撮像指令が送られてきたタイミングで、すなわちウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1に達したタイミングで、FFカメラ305が搬送されてくるウェブ4上の被印刷物の撮像を行う。
CPU301は、FFカメラ305から撮像データが送られてくると(ステップS450のYES)、メモリM61中のカウント値Yを1とし(ステップS451)、メモリM62中のカウント値Xを1とし(ステップS452)、FFカメラ305からのカウント値X,Yで特定される画素位置の撮像データをメモリM74の(X,Y)のアドレス位置に書き込む(ステップS453)。
そして、CPU301は、メモリM62中のカウント値Xに1を加算し(図56:ステップS454)、メモリM75中のFFカメラの左右方向の画素数eを読み込み(ステップS455)、ステップS456でカウント値XがFFカメラの左右方向の画素数eを超えるまで、ステップS453〜S456の処理動作を繰り返す。
そして、カウント値XがFFカメラの左右方向の画素数eを超えれば(ステップS456のYES)、メモリM61中のカウント値Yに1を加算し(ステップS457)、メモリM76中のFFカメラの天地方向の画素数fを読み込み(ステップS458)、ステップS459でカウント値YがFFカメラの天地方向の画素数fを超えるまで、ステップS452〜S459の処理動作を繰り返す。
これにより、メモリM74中に、FFカメラ305からのe×fの画素の撮像データが記憶されるものとなる。ここでは、図72(a)に示すように、被印刷物#1の第2レジスタマークRM2を含む領域の撮像データがe×fの画素の撮像データとしてメモリM74中に記憶されたものとする。
なお、メモリM77には、図72(b)に示すように、第2レジスタマークのg×hの画素データがパターンマッチング用のデータとして記憶されている。また、FFカメラ305の天地方向はウェブ4の流れ方向とされ、FFカメラ305の左右方向はウェブ4の流れ方向に直交する方向とされている。
CPU301は、カウント値YがFFカメラの天地方向の画素数fを超えると(ステップS459のYES)、メモリM61中のカウント値Yを1とし(図57:ステップS460)、メモリM62中のカウント値Xを1とし(ステップS461)、メモリM66中のカウント値Nを1とし(ステップS462)、メモリM67中のカウント値Mを1とする(ステップS463)。
そして、メモリM74中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データを読み込み(ステップS464)、メモリM77中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データを読み込み(ステップS465)、この読み込んだメモリM74中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データとメモリM77中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データとが一致しているか否かを確認する(ステップS466、図72(a),(b)参照)。
ここで、メモリM74中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データとメモリM77中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データとが一致していなければ(ステップS466のNO)、その時の(X、Y)のアドレスから(X+g−1、Y+h−1)のアドレスまでのFFカメラ305の撮像データのいずれかの画素データが第2レジスタマークの画素データと異なり、(X、Y)のアドレスから始まる範囲に第2レジスタマークが無いことになるので、CPU301は、メモリM62中のカウント値Xに1を加算し(図58:ステップS467)、メモリM75中のFFカメラの左右方向の画素数eとメモリM78中の第2レジスタマークの左右方向の画素数gとを読み込み(ステップS468,S469)、ステップS470でカウント値Xが「e−g+1」を超えるまで、ステップS462〜S470の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、カウント値Xが「e−g+1」を超えれば(ステップS470のYES)、FFカメラ305の撮像データの左右方向の端を越えたことになるので、CPU301は、メモリM61中のカウント値Yに1を加算し(ステップS471)、メモリM76中のFFカメラの天地方向の画素数fとメモリM79中の第2レジスタマークの天地方向の画素数hとを読み込み(ステップS472,S473)、ステップS474でカウント値Yが「f−h+1」を超えるまで、ステップS461〜S474の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、メモリM74中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFFカメラの撮像画素データとメモリM77中の(M,N)のアドレス位置の第2レジスタマークの画素データとが一致していることが確認されると(図57:ステップS466のYES)、CPU301は、メモリM67中のカウント値Mに1を加算し(図59:ステップS476)、メモリM78から第2レジスタマークの左右方向の画素数gを読み込み(ステップS477)、ステップS478でカウント値Mが第2レジスタマークの左右方向の画素数gを超えるまで、ステップS464〜S478の処理動作を繰り返す。
カウント値Mが第2レジスタマークの左右方向の画素数gを超えると(ステップS478のYES)、メモリM66中のカウント値Nに1を加算し(ステップS479)、メモリM79から第2レジスタマークの天地方向の画素数hを読み込み(ステップS480)、ステップS481でカウント値Nが第2レジスタマークの天地方向の画素数hを超えるまで、ステップS463〜S481の処理動作を繰り返す。
このようにして、CPU301は、メモリM74中のe×fの画素の撮像データに対してメモリM77中のg×hの第2レジスタマークの画素データのパターンマッチングを行い、カウント値Nが第2レジスタマークの天地方向の画素数hを超えると(ステップS481のYES)、メモリM74中のe×fの画素の撮像データの(X、Y)のアドレスから(X+g−1、Y+h−1)のアドレスまでの範囲にメモリM77中のg×hの第2レジスタマークの画素データが含まれていたと判断する。すなわち、FFカメラ305が撮像した画像の中に第2レジスタマークRM2が含まれていたと判断する。
なお、ステップS474(図58)でカウント値Yが「f−h+1」を超えた場合には(ステップS474のYES)、FFカメラ305の撮像データの天地方向の端を越えたことになり、CPU301は、FFカメラ305が撮像した画像の中には第2レジスタマークが含まれていなかったと判断し、不図示の表示器に「第2レジスタマーク無し」のエラー表示を行う(ステップS475)。
CPU301は、FFカメラ305が撮像した画像の中に第2レジスタマークが含まれていたと判断すると(ステップS481のYES)、その時のメモリM62中のカウント値Xを読み込み(ステップS482)、その読み込んだカウント値Xより第2レジスタマークのX方向の測定位置を演算し、メモリM80中のX方向のアドレス位置に書き込む(図60:ステップS483)。そして、メモリM81のX方向のアドレス位置より第2レジスタマークのX方向の基準位置を読み込み(ステップS484)、第2レジスタマークのX方向の測定位置から第2レジスタマークのX方向の基準位置を減算し、第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2を求め(図72(c)参照)、この求めた第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2をメモリM82のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS485)。
また、CPU301は、その時のメモリM61中のカウント値Yを読み込み(ステップS486)、その読み込んだカウント値Yより第2レジスタマークのY方向の測定位置を演算し、メモリM80中のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS487)。そして、メモリM81のY方向のアドレス位置より第2レジスタマークのY方向の基準位置を読み込み(図61:ステップS488)、第2レジスタマークのY方向の測定位置から第2レジスタマークのY方向の基準位置を減算し、第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2を求め(図72(c)参照)、この求めた第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2をメモリM82のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS489)。
そして、CPU301は、駆動制御装置200に、メモリM82に書き込んだ第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を送信する(ステップS490)。そして、駆動制御装置200からの第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を受けて(ステップS491のYES)、駆動制御装置200への第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2の送信を停止し(ステップS492)、ステップS401(図49)へ戻って、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
〔駆動制御装置での第2レジスタマークの位置の検出(前の第2レジスタマークの位置の検出)〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてきた第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(図25:ステップS188のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS189)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS190)。
そして、CPU201は、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF1を読み込み(図26:ステップS191)、FFカメラの撮像位置PFF1および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より第2レジスタマークの位置PM21を求め、その求めた第2レジスタマークの位置PM21を前の第2レジスタマークの位置(FFカメラの撮像画像から検出された前回の第2レジスタマークの位置)PM2FとしてメモリM39に書き込む(ステップS192、図76(a)参照)。
また、CPU201は、メモリM36からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS193)、ステップS192で求めた第2レジスタマークの位置PM21およびFFカメラ−印刷点間距離L2より最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1を求め、その求めた最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1をメモリM37の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS194、図77(a)参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=2とし、ステップS178(図24)へ戻る。
CPU201は、ステップS178へ戻ると、ステップS179〜S185を経てステップS186(図27)へ至り、メモリM32中のカウント値MがM=2であるか否かを確認する。この場合、メモリM32中のカウント値Mは先のステップS195でM=2にされているので(ステップS186のYES)、CPU201は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(ステップS196)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS197)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS198)。そして、メモリM16の1番目のアドレス位置からFFカメラの撮像位置PFF1を読み込み(ステップS199)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF1にあるか否かを確認する(ステップS200)。
〔版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整(第2の見当合わせ)〕
CPU201は、ステップ200でウェブ4の巻き出し長さlのFFカメラの撮像位置PFF1にあるか否かを確認するが、ここではもう既にFFカメラの撮像位置PFF1を過ぎている。このため、CPU201は、ステップS200でのNOに応じて、ステップS201(図28)へ進む。
この場合、CPU201は、ステップS200でウェブ4の巻き出し長さlの次のFFカメラの撮像位置PFF2(後述)への到達が確認されるまでの間、ステップS201(図28)〜S220(図30)の処理動作を繰り返す。このステップS201〜S220の処理では版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整を行う。この版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整は次のようにして行われる。
CPU201は、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図28:ステップS201)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを求める(ステップS202)。そして、メモリM35より第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2を読み込み(ステップS203)、圧胴の現在の回転位相ψRに第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2を加算し、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’を求める(ステップS204)。
そして、CPU201は、補正した圧胴の現在の回転位相ψR’よりあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmを求め(ステップS205)、版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217よりカウント値を読み込み(ステップS206)、この読み込んだ版胴・ゴム胴回転位相検出用カウンタ217のカウント値より版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを求める(ステップS207)。そして、ステップS205で求めたあるべき版胴・ゴム胴の回転位相φmより版胴・ゴム胴の現在の回転位相φRを減算し、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを求め、この求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRをメモリM26に書き込む(図29:ステップS208)。
次に、CPU201は、ステップS208で求めた版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値を求め(ステップS209)、メモリM38より版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2を読み込み(ステップS210)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下であるか否かを確認する(ステップS211)。本実施の形態において、第2の許容値α2は、版胴・ゴム胴の初期の粗い回転位相の調整(第1の見当合わせ)で用いた第1の許容値α1よりも小さな値(α2<α1)として定められている。
ここで、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下でなければ(ステップS211のNO)、CPU201は、メモリM29より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを読み込み(ステップS212)、またメモリM26より版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRを読み込み(ステップS213)、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差−回転速度の補正値変換テーブルを用いて版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRより回転速度の補正値ΔVを求める(ステップS214)。
そして、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS215)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrに回転速度の補正値ΔVを加算し、補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を求め(ステップS216)、この求めた補正した版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPr’を版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS217)、ステップS178(図24)に戻って、同様動作を繰り返す。
これにより、版胴・ゴム胴駆動用モータ214の回転速度が調整され、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下に合わせ込まれるようになる。
そして、版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下になると(図29:ステップS211のYES)、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(図30:ステップS218)、この読み込んだ版胴・ゴム胴駆動用モータの基準の回転速度VPrを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS219)、メモリM5に第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了したことを示す値として「1」を書き込む(ステップS220)。
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達するまで、このステップS201〜S220の処理動作を繰り返すが、ステップS211において版胴・ゴム胴の現在の回転位相差ΔφRの絶対値が版胴・ゴム胴の回転位相差の第2の許容値α2以下にならない場合には、ステップS218〜S220への処理には進まない。この場合、メモリM5には第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了していないことを示す値として「2」が書き込まれたままとなる。
CPU201は、このステップS201〜S220の処理動作をステップS178(図24)に戻りながら繰り返すが、この処理動作中にウェブ4の巻き出し長さlが次のWGカメラの撮像位置PWG6nextに達したことを確認すると(ステップS182のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信し(図31:ステップS221)、ずれ量検出装置300からの応答を待つ(ステップS222)。ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からのWGカメラの撮像指令を受けて、搬送されてくるウェブ4上の被印刷物をWGカメラ304により撮像し、前述と同様にして第1レジスタマークのずれ量の検出を行う。
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS222のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS223)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS224)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG6nextを読み込み(ステップS225)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS226)、WGカメラの撮像位置PWG6nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG6を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG6をメモリM14に上書きする(ステップS227)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG6は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS228)、ステップS227で求めたWGカメラの撮像位置PWG6およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF6を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF6をメモリM45に最新のFFカメラの撮像位置として書き込む(ステップS229)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(ステップS230)、メモリM13中のカウント値N=6を読み込み(図32:ステップS231)、ステップS227で求めたWGカメラの撮像位置PWG6およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB6を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB6をメモリM18のN=6番目のアドレス位置に書き込む(ステップS232、図75(c)参照)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS233)、ステップS227で求めたWGカメラの撮像位置PWG6および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG7nextを求めてメモリM14に上書きする(ステップS234)。
そして、メモリM47中のカウント値KをK=2とし(ステップS235)、メモリM16のK=2番目のアドレス位置から2番目のFFカメラの撮像位置PFF2(図74(b)参照)を読み込み、この読み込んだ2番目のFFカメラの撮像位置PFF2をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS236)。
そして、メモリM47中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS237)、ステップS238でカウント値KがK=6となるまで、ステップS236〜S238の処理を繰り返す。これにより、図74(c)に示すように、メモリM16中のFFカメラの撮像位置PFF2〜PFF5が横にずらされ、1〜4番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=6となると(ステップS238のYES)、メモリM45に書き込まれている最新のFFカメラの撮像位置PFF6を読み込み、この読み込んだ最新のFFカメラの撮像位置PFF6をメモリM16中の5番目のアドレス位置に書き込む(ステップS239、図74(d)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nに1を加算してN=7とし(ステップS240)、ステップS178(図24)に戻り、ステップS178〜S182、S183〜S186(図25,図27)、S196〜S199を経てステップS200へ至り、ステップS201(図28)〜S220(図30)の処理動作を続ける。この場合、ステップS199(図27)では、メモリ16の1番目のアドレス位置に書き込まれているFFカメラの撮像位置PFF2(図74(d)参照)が読み込まれる。
CPU201は、この処理動作中、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に到達したことを確認すると(図27:ステップS200のYES)、メモリM5に書き込まれている値を読み込み(ステップS241)、メモリM5に書き込まれている値が「1」であるか否かを確認する(ステップS242)。ここで、メモリM5に書き込まれている値が「1」でなければ(ステップS242のNO)、ステップS106(図15)に戻るが、メモリM5に書き込まれている値が「1」であれば(ステップS242のYES)、第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了した状態にあると判断する。
このようにして、本実施の形態では、FFカメラ305で撮像された最初の被印刷物#1の画像から第2レジスタマークRM2の位置が検出されてから(図69に示すt3点)、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達するまでの間に(図69に示すt4点)、第2レジスタマークRM2の位置に応じて版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整(第2の見当合わせ)が行われるものとなる。
なお、この実施の形態では、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達するまでを限度として第2の見当合わせ(版胴・ゴム胴の初期の厳密な回転位相の調整)を行うようにしているが、図70にt2点からt3点までの区間として示すように、遅くとも、ウェブ4の巻き出し長さlが最初の被印刷物#1の印刷点到達位置PI1に達するまでの間に、第2の見当合わせを完了させるようにすればよい。
〔駆動制御装置からのずれ量検出装置への次のFFカメラの撮像指令〕
CPU201は、第2レジスタマークによる位相偏差の補正が完了している状態にあると判断すると(図27:ステップS242のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信し(図33:ステップS243)、ずれ量検出装置300からの第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2の送信を待つ(ステップS244)。ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からのFFカメラの撮像指令を受けて、搬送されてくるウェブ4上の被印刷物をFFカメラ305により撮像し、前述と同様にして第2レジスタマークのずれ量の検出を行う。
〔駆動制御装置での次の第2レジスタマークの位置の検出(後の第2レジスタマークの位置の検出)〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてくる第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(ステップS244のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS245)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS246)。
そして、CPU201は、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF2を読み込み(ステップS247)、FFカメラの撮像位置PFF2および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より第2レジスタマークの位置PM22を求め、その求めた第2レジスタマークの位置PM22を後の第2レジスタマークの位置(FFカメラの撮像画像から検出された今回の第2レジスタマークの位置)PM2RとしてメモリM40に書き込む(ステップS248、図76(b))参照)。
〔FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の演算〕
そして、CPU201は、メモリM39から前の第2レジスタマークの位置PM2F(PM21)を読み込み(ステップS249)、ステップS248で求めた後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM22)から前の第2レジスタマークの位置PM2F(PM21)を減算し、第2レジスタマーク間距離M2L1を求め、この求めた第2レジスタマーク間距離M2L1をメモリM41の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS250:図78(a)参照)。
そして、CPU201は、メモリM42から第2レジスタマーク間の基準距離M2Lrを読み込み(図34:ステップS251)、ステップS250で求めた第2レジスタマーク間距離M2L1を基準距離M2Lrで除算し、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1(η1=M2L1/M2Lr)を求め、メモリM43に書き込む(ステップS252)。
〔第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcの演算〕
次に、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS253)、メモリM6からFF−FB間の伸縮率η2を読み込み(ステップS254)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrにステップS252で求めたFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の逆数およびステップS254で読み込んだFF−FB間の伸縮率η2の逆数を乗算し、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPc(VPc=VPr×1/η1×1/η2)を求め、メモリM44に書き込む(ステップS255)。
この場合、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1はステップS252でη1=M2L1/M2Lrとして求められており、またFF−FB間の伸縮率η2は先のステップS108(図15)でメモリM6にη2=1として書き込まれているので、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcはVPc=VPr×1/η1×1=VPr×M2Lr/M2L1として求められる。
そして、CPU201は、メモリM40から後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM22)を読み込み(ステップS256)、メモリM36からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS257)、後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM22)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より次の被印刷物#2の印刷点到達位置PI2を求め、その求めた次の被印刷物#2の印刷点到達位置PI2をメモリM37の2番目のアドレス位置に書き込む(ステップS258、図77(b)参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=3とし、ステップS260(図35)へ進む。
〔印刷中の版胴・ゴム胴の回転速度の調整〕
CPU201は、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213よりカウント値を読み込み(ステップS260)、また圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS261)、印刷機の回転回数カウント用カウンタ213のカウント値および圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より現在のウェブ4の巻き出し長さlを求める(ステップS262)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG7nextを読み込み(ステップS263)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG7nextに達したか否かを確認する(ステップS264)。また、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF2を読み込み(ステップS265)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF2に達したか否かを確認する(ステップS266)。また、メモリM37の1番目のアドレス位置より被印刷物の印刷点到達位置PI1を読み込み(ステップS267)、現在のウェブ4の巻き出し長さlが次の被印刷物の印刷点到達位置PI1に達したか否かを確認する(図36:ステップS268)。
また、CPU201は、メモリM18の1番目のアドレス位置よりFBカメラの撮像位置PFB1を読み込み(ステップS269)、現在のウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB1に達したか否かを確認する(ステップS270)。また、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(ステップS271)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを演算し(ステップS272)、メモリM53より切欠部の始端位置PθSTを読み込み(ステップS273)、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の始端位置PθSTに達したか否かを確認する(ステップS274)。
〔圧胴の切欠部の始端位置への到達〕
この例では、現在のウェブ4の巻き出し長さlはすでにFFカメラの撮像位置PFF2を過ぎており、切欠部の始端位置PθST <印刷点到達位置PI1<WGカメラの撮像位置PWG7next<FBカメラの撮像位置PFB1の関係にある(図69参照)。
このため、CPU201は、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の始端位置PθSTに到達した時点で(ステップS274のYES)、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図37:ステップS275)、メモリM54から切欠部の切欠角度θを読み込み(ステップS276)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcおよび切欠部の切欠角度θより切欠部の通過時間tθを求める(ステップS277)。
そして、CPU201は、メモリM7から第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3を読み込み(ステップS278)、この読み込んだ第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3をステップS277で求めた切欠部の通過時間tθで除算して切欠部の回転速度の補正値ΔVG(ΔVG=Δy3/tθ)を求め(ステップS279)、ステップS275で読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcよりその求めた切欠部の回転速度の補正値ΔVGを減算して、切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPG(VPG=VPc−ΔVG)を求める(ステップS280)。
この場合、メモリM7には先のステップS109(図15)で第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3がΔy3=0として書き込まれているので、切欠部の回転速度の補正値ΔVGはΔVG=0となり、切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGは、VPG=VPc−ΔVG=VPcとされる。また、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS255(図34)でVPc=VPr×1/η1として求められているので、切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGは、VPG=VPc=VPr×1/η1とされる。
そして、CPU201は、この求めた切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS281)。これにより、版胴1およびゴム胴2がステップS280で求められた回転速度VPG=VPc=VPr×1/η1で回転する。
CPU201は、この回転速度VPGでの版胴1およびゴム胴2の回転中、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図38:ステップS282)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを演算し(ステップS283)、メモリM58から切欠部の終端位置PθENDを読み込み(ステップS284)、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の終端位置PθENDにあるか否かを確認する(ステップS285)。
CPU201は、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の終端位置PθENDに達したことを確認すると(ステップS285のYES)、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(ステップS286)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS287)。これにより、版胴1およびゴム胴2がステップS286で読み込まれた回転速度VPc=VPr×1/η1で回転する。この場合、圧胴2の切欠部2aが印刷点Iを通過する間、版胴1およびゴム胴2が回転速度VPGで回転するが、VPGとVPcとは等しいのでその回転速度は変わらない。
〔印刷点到達位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが印刷点到達位置PI1に到達したことを確認すると(図36:ステップS268のYES)、すなわち最初の被印刷物#1の印刷点Iへの到達を確認すると、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図39:ステップS288)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS289)、ステップS260(図35)へ戻る。
この場合、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS255(図34)においてVPc=VPr×1/η1として求められており、η1は先のステップS252(図34)においてη1=M2L1/M2Lrとして求められているので、最初の第2レジスタマーク間の距離M2L1より求められた伸縮率η1に応じて、すなわち最初の被印刷物#1のFFカメラまでの伸縮率η1に応じて、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度が調整されるものとなる。
〔WGカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG7nextに到達したことを確認すると(図35:ステップS264のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信する(図40:ステップS290)。そして、ずれ量検出装置300から撮像された被印刷物の第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS291のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS292)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS293)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG7nextを読み込み(ステップS294)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS295)、WGカメラの撮像位置PWG7nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG7を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG7をメモリM14に上書きする(ステップS296)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG7は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS297)、ステップS296で求めたWGカメラの撮像位置PWG7およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF7を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF7をメモリM45に最新のFFカメラの撮像位置として書き込む(ステップS298)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(図41:ステップS299)、ステップS296で求めたWGカメラの撮像位置PWG7およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB7を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB7をメモリM46に最新のFBカメラの撮像位置として書き込む(ステップS300)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS301)、ステップS296で求めたWGカメラの撮像位置PWG7および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG8nextを求めてメモリM14に上書きする(ステップS302)。
そして、CPU201は、メモリM47中のカウント値KをK=2とし(ステップS303)、メモリM16のK=2番目のアドレス位置から2番目のFFカメラの撮像位置PFF3(図74(d)参照)を読み込み、この読み込んだ2番目のFFカメラの撮像位置PFF3をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS304)。
そして、メモリM47中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS305)、ステップS306でカウント値KがK=6となるまで、ステップS304〜S306の処理を繰り返す。これにより、図74(e)に示すように、メモリM16中のFFカメラの撮像位置PFF3〜PFF6が横にずらされ、1〜4番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=6となると(ステップS306のYES)、メモリM45に書き込まれている最新のFFカメラの撮像位置PFF7を読み込み、この読み込んだ最新のFFカメラの撮像位置PFF7をメモリM16の5番目のアドレス位置に書き込む(図42:ステップS307、図74(f)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nを読み込み(ステップS308)、その読み込んだカウント値NがN=7であるか否かを確認する(ステップS309)。
この場合、N=7であるので(ステップS309のYES)、CPU201は、メモリM46から最新のFBカメラの撮像位置PFB7を読み込み、その読み込んだ最新のFBカメラの撮像位置PFB7をメモリM18の7番目のアドレス位置に書き込む(ステップS310、図75(d)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nに1を加算してN=8とし(ステップS311)、ステップS260(図35)に戻る。
〔FBカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB1に到達したことを確認すると(図36:ステップS270のYES)、ずれ量検出装置300にFBカメラの撮像指令を送信する(図43:ステップS317)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を受信すると(ステップS318のYES)、その受信した第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3をメモリM48およびM7に書き込み(ステップS319)、ずれ量検出装置300に第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS320)。
〔FBカメラによる被印刷物の撮像(ずれ量検出装置での第3レジスタマークのずれ量の検出)〕
ずれ量検出装置300のCPU301は、駆動制御装置200からFBカメラの撮像指令が送られてくると(図62:ステップS493のYES)、FBカメラ306へ撮像指令を出力する(ステップS494)。これにより、FBカメラの撮像指令が送られてきたタイミングで、すなわちウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB1に達したタイミングで、FBカメラ306が搬送されてくるウェブ4上の被印刷物の撮像を行う。
CPU301は、FBカメラ306から撮像データが送られてくると(ステップS495のYES)、メモリM61中のカウント値Yを1とし(ステップS496)、メモリM62中のカウント値Xを1とし(ステップS497)、FBカメラ306からのカウント値X,Yで特定される画素位置の撮像データをメモリM83の(X,Y)のアドレス位置に書き込む(ステップS498)。
そして、CPU301は、メモリM62中のカウント値Xに1を加算し(図63:ステップS499)、メモリM84中のFBカメラの左右方向の画素数iを読み込み(ステップS500)、ステップS501でカウント値XがFBカメラの左右方向の画素数iを超えるまで、ステップS498〜S501の処理動作を繰り返す。
そして、カウント値XがFBカメラの左右方向の画素数iを超えれば(ステップS501のYES)、メモリM61中のカウント値Yに1を加算し(ステップS502)、メモリM85中のFBカメラの天地方向の画素数jを読み込み(ステップS503)、ステップS504でカウント値YがFBカメラの天地方向の画素数jを超えるまで、ステップS497〜S504の処理動作を繰り返す。
これにより、メモリM83中に、FBカメラ306からのi×jの画素の撮像データが記憶されるものとなる。ここでは、図73(a)に示すように、被印刷物#1の第3レジスタマークRM3を含む領域の撮像データがi×jの画素の撮像データとしてメモリM83中に記憶されたものとする。
なお、メモリM86には、図73(b)に示すように、第3レジスタマークのp×qの画素データがパターンマッチング用のデータとして記憶されている。また、FBカメラ306の天地方向はウェブ4の流れ方向とされ、FBカメラ306の左右方向はウェブ4の流れ方向に直交する方向とされている。
次に、CPU301は、メモリM61中のカウント値Yを1とし(図64:ステップS505)、メモリM62中のカウント値Xを1とし(ステップS506)、メモリM66中のカウント値Nを1とし(ステップS507)、メモリM67中のカウント値Mを1とする(ステップS508)。
そして、メモリM83中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データを読み込み(ステップS509)、メモリM86中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データを読み込み(ステップS510)、この読み込んだメモリM83中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データとメモリM86中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データとが一致しているか否かを確認する(ステップS511、図73(a),(b)参照)。
ここで、メモリM83中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データとメモリM86中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データとが一致していなければ(ステップS511のNO)、その時の(X、Y)のアドレスから(X+p−1、Y+q−1)のアドレスまでのFBカメラ306の撮像データのいずれかの画素データが第3レジスタマークの画素データと異なり、(X、Y)のアドレスから始まる範囲に第3レジスタマークが無いことになるので、CPU301は、メモリM62中のカウント値Xに1を加算し(図65:ステップS512)、メモリM84中のFBカメラの左右方向の画素数iとメモリM87中の第3レジスタマークの左右方向の画素数pとを読み込み(ステップS513,S514)、ステップS515でカウント値Xが「i−p+1」を超えるまで、ステップS507〜S515の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、カウント値Xが「i−p+1」を超えれば(ステップS515のYES)、FBカメラ306の撮像データの左右方向の端を越えたことになるので、CPU301は、メモリM61中のカウント値Yに1を加算し(ステップS516)、メモリM85中のFBカメラの天地方向の画素数jとメモリM88中の第3レジスタマークの天地方向の画素数qとを読み込み(ステップS517,S518)、ステップS519でカウント値Yが「j−q+1」を超えるまで、ステップS506〜S519の処理動作を繰り返す。
この処理動作中、メモリM83中の(X+M−1、Y+N−1)のアドレス位置のFBカメラの撮像画素データとメモリM86中の(M,N)のアドレス位置の第3レジスタマークの画素データとが一致していることが確認されると(図64:ステップS511のYES)、CPU301は、メモリM67中のカウント値Mに1を加算し(図66:ステップS521)、メモリM87から第3レジスタマークの左右方向の画素数pを読み込み(ステップS522)、ステップS523でカウント値Mが第3レジスタマークの左右方向の画素数pを超えるまで、ステップS509〜S523の処理動作を繰り返す。
カウント値Mが第3レジスタマークの左右方向の画素数pを超えると(ステップS523のYES)、メモリM66中のカウント値Nに1を加算し(ステップS524)、メモリM88から第3レジスタマークの天地方向の画素数qを読み込み(ステップS525)、ステップS526でカウント値Nが第3レジスタマークの天地方向の画素数qを超えるまで、ステップS508〜S526の処理動作を繰り返す。
このようにして、CPU301は、メモリM83中のi×jの画素の撮像データに対してメモリM86中のp×qの第3レジスタマークの画素データのパターンマッチングを行い、カウント値Nが第3レジスタマークの天地方向の画素数qを超えると(ステップS526のYES)、メモリM83中のi×jの画素の撮像データの(X、Y)のアドレスから(X+p−1、Y+q−1)のアドレスまでの範囲にメモリM86中のp×qの第3レジスタマークの画素データが含まれていたと判断する。すなわち、FBカメラ306が撮像した画像の中に第3レジスタマークRM3が含まれていたと判断する。
なお、ステップS519(図65)でカウント値Yが「j−q+1」を超えた場合には(ステップS519のYES)、FBカメラ306の撮像データの天地方向の端を越えたことになり、CPU301は、FBカメラ306が撮像した画像の中には第3レジスタマークが含まれていなかったと判断し、不図示の表示器に「第3レジスタマーク無し」のエラー表示を行う(ステップS520)。
CPU301は、FBカメラ306が撮像した画像の中に第3レジスタマークが含まれていたと判断すると(ステップS526のYES)、その時のメモリM62中のカウント値Xを読み込み(ステップS527)、その読み込んだカウント値Xより第3レジスタマークのX方向の測定位置を演算し、メモリM89中のX方向のアドレス位置に書き込む(図67:ステップS528)。そして、メモリM90のX方向のアドレス位置より第3レジスタマークのX方向の基準位置を読み込み(ステップS529)、第3レジスタマークのX方向の測定位置から第3レジスタマークのX方向の基準位置を減算し、第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3を求め(図73(c)参照)、この求めた第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3をメモリM91のX方向のアドレス位置に書き込む(ステップS530)。
また、CPU301は、その時のメモリM61中のカウント値Yを読み込み(ステップS531)、その読み込んだカウント値Yより第3レジスタマークのY方向の測定位置を演算し、メモリM89中のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS532)。そして、メモリM90のY方向のアドレス位置より第3レジスタマークのY方向の基準位置を読み込み(図68:ステップS533)、第3レジスタマークのY方向の測定位置から第3レジスタマークのY方向の基準位置を減算し、第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3を求め(図73(c)参照)、この求めた第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3をメモリM91のY方向のアドレス位置に書き込む(ステップS534)。
そして、CPU301は、駆動制御装置200に、メモリM91に書き込んだ第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を送信する(ステップS535)。そして、駆動制御装置200からの第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を受けて(ステップS536のYES)、駆動制御装置200への第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3の送信を停止し(ステップS537)、ステップS401(図49)へ戻って、駆動制御装置200からの次のWGカメラの撮像指令に備える。
〔駆動制御装置での第3レジスタマークの位置の検出(後の第3レジスタマークの位置の検出)〕
駆動制御装置200のCPU201は、ずれ量検出装置300から送信されてきた第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を受信すると(図43:ステップS318のYES)、その受信した第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3をメモリM48およびM7に書き込み(ステップS319)、ずれ量検出装置300に第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS320)。
そして、CPU201は、メモリM33中のカウント値Lを読み込み(ステップS321)、そのカウント値LがL=1であるか否かを確認する(ステップS322)。この場合、カウント値LはL=1とされているので(ステップS322のYES)、CPU201は、メモリM18の1番目のアドレス位置よりFBカメラの撮像位置PFB1(図75(d)参照)を読み込み(ステップS323)、FBカメラの撮像位置PFB1および第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3より第3レジスタマークの位置PM31を求め、その求めた第3レジスタマークの位置PM31を後の第3レジスタマークの位置(FFカメラの撮像画像から検出された今回の第3レジスタマークの位置)PM3RとしてメモリM49に書き込む(ステップS324、図79(a)参照)。そして、メモリM33中のカウント値Lに1を加算してL=2として(ステップS325)、ステップS260(図35)へ戻る。
〔FFカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF3に到達したことを確認すると(図35:ステップS266のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信する(図45:ステップS333)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(ステップS333のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS335)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS336)。
〔次の第2レジスタマークの位置の検出(次の後の第2レジスタマークの位置の検出)〕
そして、CPU201は、メモリM40に書き込まれている後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM22)(図76(b)参照)を読み込んで、メモリM39に前の第2レジスタマークの位置PM2Fとして書き込む(ステップS337、図76(c)参照)。そして、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF3(図74(f)参照)を読み込み(ステップS338)、FFカメラの撮像位置PFF3および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より今回の第2レジスタマークの位置PM23を求め、その求めた第2レジスタマークの位置PM23を後の第2レジスタマークの位置PM2RとしてメモリM40に書き込む(ステップS339、図76(d))参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mを読み込み(ステップS340)、そのカウント値MがM=3であるか否かを確認する(図46:ステップS341)。この場合、カウント値MはM=3とされているので(ステップS341のYES)、CPU201は、ステップS342へ進む。
〔FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1の演算〕
CPU201は、ステップS342において、メモリM39から前の第2レジスタマークの位置PM2F(PM22)(図76(d)参照)を読み込む。そして、メモリM40から後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM23)を読み込み(ステップS343)、後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM23)から前の第2レジスタマークの位置PM2F(PM22)を減算し、次の第2レジスタマーク間距離M2L2を求め、この求めた次の第2レジスタマーク間距離M2L2をメモリM41の2番目のアドレス位置に書き込む(ステップS344、図78(b)参照)。
そして、CPU201は、メモリM42から第2レジスタマーク間の基準距離M2Lrを読み込み(ステップS345)、ステップS344で求めた第2レジスタマーク間距離M2L2を基準距離M2Lrで除算し、FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1(η1=M2L2/M2Lr)を求め、メモリM43に書き込む(ステップS346)。
〔次の第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcの演算〕
次に、CPU201は、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS347)、メモリM6からFF−FB間の伸縮率η2を読み込み(ステップS348)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrにステップS346で求めたFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の逆数およびステップS348で読み込んだFF−FB間の伸縮率η2の逆数を乗算し、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPc(VPc=VPr×1/η1×1/η2)を求め、メモリM44に書き込む(図47:ステップS349)。
この場合、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1は先のステップS346でη1=M2L2/M2Lrとして求められており、またFF−FB間の伸縮率η2は先のステップS108(図15)でメモリM6にη2=1として書き込まれているので、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcはVPc=VPr×1/η1×1=VPr×M2Lr/M2L2として求められる。
そして、CPU201は、メモリM37の2番目のアドレス位置に書き込まれている印刷点到達位置PI2(図77(b)参照)を読み込み、メモリM37の1番目のアドレス位置に書き込む(ステップS350、図77(c)参照)。そして、メモリM40から後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM23)(図76(d)参照)を読み込み(ステップS351)、メモリM36からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS352)、後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM23)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より次の被印刷物#3の印刷点到達位置PI3を求め、その求めた次の被印刷物#3の印刷点到達位置PI3をメモリM37の2番目のアドレス位置に書き込み(ステップS353、図77(d)参照)、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=4として(ステップS354)、ステップS260(図35)へ戻る。
〔次の圧胴の切欠部の始端位置への到達〕
CPU201は、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の始端位置PθSTに再び到達すると(図36:ステップS274のYES)、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図37:ステップS275)、メモリM54から切欠部の切欠角度θを読み込み(ステップS276)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcおよび切欠部の切欠角度θより切欠部の通過時間tθを求める(ステップS277)。
そして、CPU201は、メモリM7から第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3を読み込み(ステップS278)、この読み込んだ第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3をステップS277で求めた切欠部の通過時間tθで除算して切欠部の回転速度の補正値ΔVG(ΔVG=Δy3/tθ)を求め(ステップS279)、ステップS275で読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcよりその求めた切欠部の回転速度の補正値ΔVGを減算して、切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPG(VPG=VPc−ΔVG)を求める(ステップS280)。
この場合、メモリM7には先のステップS319(図43)で第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3が書き込まれているので、切欠部の回転速度の補正値ΔVGはその第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3に応じた値として求められる。また、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS349(図47)でVPc=VPr×1/η1として求められている。これにより、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGは、VPG=VPc−ΔVG=VPr×1/η1−ΔVGとされる。
そして、CPU201は、この求めた切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS281)。これにより、版胴1およびゴム胴2がステップS280で求められた回転速度VPG=VPc−ΔVG=VPr×1/η1−ΔVGで回転する。
CPU201は、この回転速度VPGでの版胴1およびゴム胴2の回転中、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図38:ステップS282)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを演算し(ステップS283)、メモリM58から切欠部の終端位置PθENDを読み込み(ステップS284)、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の終端位置PθENDにあるか否かを確認する(ステップS285)。
CPU201は、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の終端位置PθENDに達したことを確認すると(ステップS285のYES)、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(ステップS286)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS287)。これにより、版胴1およびゴム胴2がステップS286で読み込まれた回転速度VPc=VPr×1/η1で回転する。
この場合、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の始端位置PθSTから終端位置PθENDに達するまでの間、すなわち圧胴の切欠部が印刷点Iを通過する間、版胴1およびゴム胴2が回転速度VPG=VPr×1/η1−ΔVGで回転する。これにより、圧胴の切欠部が印刷点Iを通過する間に、すなわち被印刷物への印刷が行われる前に、第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3分だけ、版胴・ゴム胴の回転位相の調整が行われるものとなる。
〔次の印刷点到達位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが印刷点到達位置PI2に到達したことを確認すると(図36:ステップS268のYES)、すなわち次の被印刷物#2の印刷点Iへの到達を確認すると、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図39:ステップS288)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS289)、ステップS260(図35)へ戻る。
この場合、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS349(図47)においてVPc=VPr×1/η1として求められており、η1は先のステップS346(図46)においてη1=M2L2/M2Lrとして求められているので、第2レジスタマーク間の距離M2L2より求められた伸縮率η1に応じて、すなわち次の被印刷物#2のFFカメラまでの伸縮率η1に応じて、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度が調整されるものとなる。
〔次のWGカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがWGカメラの撮像位置PWG8nextに到達したことを確認すると(図35:ステップS264のYES)、ずれ量検出装置300にWGカメラの撮像指令を送信する(図40:ステップS290)。そして、ずれ量検出装置300から撮像された被印刷物の第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1が送信されてくると(ステップS291のYES)、その第1レジスタマークのX方向のずれ量Δx1およびY方向のずれ量Δy1をメモリM11およびM12に書き込み(ステップS292)、ずれ量検出装置300に第1レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS293)。
そして、CPU201は、メモリM14からWGカメラの撮像位置PWG8nextを読み込み(ステップS294)、メモリM12から第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1を読み込み(ステップS295)、WGカメラの撮像位置PWG8nextおよび第1レジスタマークのY方向のずれ量Δy1よりWGカメラの今回の本来の撮像位置(WGカメラの撮像位置)PWG8を求め、その求めたWGカメラの撮像位置PWG8をメモリM14に上書きする(ステップS296)。
尚、上記WGカメラの今回の本来の撮像位置PWG8は第1レジスタマークがWGカメラの撮像データの中央等の基準位置に撮像されるタイミングを示し、それ以後のFFカメラでの第2レジスタマークの撮像タイミング及びFBカメラでの第3レジスタマークの撮像タイミングの基準となる。
また、CPU201は、メモリM15からWGカメラ−FFカメラ間距離L1を読み込み(ステップS297)、ステップS296で求めたWGカメラの撮像位置PWG8およびWGカメラ−FFカメラ間距離L1より次のFFカメラの撮像位置PFF8を求め、その求めた次のFFカメラの撮像位置PFF8をメモリM45に最新のFFカメラの撮像位置として書き込む(ステップS298)。
また、CPU201は、メモリM17からWGカメラ−FBカメラ間距離L3を読み込み(図41:ステップS299)、ステップS296で求めたWGカメラの撮像位置PWG8およびWGカメラ−FBカメラ間距離L3より次のFBカメラの撮像位置PFB8を求め、その求めた次のFBカメラの撮像位置PFB8をメモリM46に最新のFBカメラの撮像位置として書き込む(ステップS300)。
そして、メモリM19より第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrを読み込み(ステップS301)、ステップS296で求めたWGカメラの撮像位置PWG8および第1レジスタマーク間の基準距離M1Lrより次のWGカメラの撮像位置PWG9nextを求めてメモリM14に上書きする(ステップS302)。
そして、CPU201は、メモリM47中のカウント値KをK=2とし(ステップS303)、メモリM16のK=2番目のアドレス位置から2番目のFFカメラの撮像位置PFF4を読み込み(図74(f)参照)、この読み込んだ2番目のFFカメラの撮像位置PFF4をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS304)。
そして、メモリM47中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS305)、ステップS306でカウント値KがK=6となるまで、ステップS304〜S306の処理を繰り返す。これにより、図74(g)に示すように、メモリM16中のFFカメラの撮像位置PFF4〜PFF7が横にずらされ、1〜4番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=6となると(ステップS306のYES)、メモリM45に書き込まれている最新のFFカメラの撮像位置PFF8を読み込み、この読み込んだ最新のFFカメラの撮像位置PFF8をメモリM16の5番目のアドレス位置に書き込む(図42:ステップS307、図74(h)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nを読み込み(ステップS308)、その読み込んだカウント値NがN=7であるか否かを確認する(ステップS309)。
この場合、N=8であるので(ステップS309のNO)、CPU201は、メモリM47中のカウント値KをK=2とし(ステップS312)、メモリM18のK=2番目のアドレス位置から2番目のFBカメラの撮像位置PFB2(図75(d)参照)を読み込み、この読み込んだ2番目のFBカメラの撮像位置PFB2をK−1=1番目のアドレス位置に上書きする(ステップS313)。そして、メモリM47中のカウント値Kに1を加算してK=3とし(ステップS314)、ステップS315でカウント値KがK=8となるまで、ステップS313〜S315の処理を繰り返す。これにより、図75(e)に示すように、メモリM18中のFBカメラの撮像位置PFB2〜PFB7が横にずらされ、1〜6番目のアドレス位置に書き込まれる。
CPU201は、カウント値KがK=8となると(ステップS315のYES)、メモリM46に書き込まれている最新のFBカメラの撮像位置PFB8を読み込み、この読み込んだ最新のFBカメラの撮像位置PFB8をメモリM18の7番目のアドレス位置に書き込む(ステップS316、図75(f)参照)。そして、メモリM13中のカウント値Nに1を加算してN=9として(ステップS311)、ステップS260に戻る(図35)。
〔次のFBカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFBカメラの撮像位置PFB2に到達したことを確認すると(図36:ステップS270のYES)、ずれ量検出装置300にFBカメラの撮像指令を送信する(図43:ステップS317)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3を受信すると(ステップS318のYES)、その受信した第3レジスタマークのX方向のずれ量Δx3およびY方向のずれ量Δy3をメモリM48およびM7に書き込み(ステップS319)、ずれ量検出装置300に第3レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS320)。
そして、CPU201は、メモリM33中のカウント値Lを読み込み(ステップS321)、そのカウント値LがL=1であるか否かを確認する(ステップS322)。この場合、カウント値LはL=2とされているので(ステップS322のNO)、メモリM49から後の第3レジスタマークの位置PM3R(PM31)(図79(a)参照)を読み込み、メモリM50に前の第3レジスタマークの位置PM3Fとして書き込む(図44:ステップS326、図79(b)参照)。そして、メモリM18の1番目のアドレス位置よりFBカメラの撮像位置PFB2(図75(f)参照)を読み込み(ステップS327)、FBカメラの撮像位置PFB2および第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3より第3レジスタマークの位置PM32を求め、メモリM49に後の第3レジスタマークの位置PM3Rとして書き込む(ステップS328、図79(c)参照)。
そして、CPU201は、メモリM33中のカウント値Lに1を加算してL=3とし(ステップS329)、後の第3レジスタマークの位置PM3R(PM32)から前の第3レジスタマークの位置PM3F(PM31)を減算して第3レジスタマーク間距離M3L1を求め、この求めた第3レジスタマーク間距離M3L1をメモリM51に書き込む(ステップS330)。そして、メモリM41の1番目のアドレス位置より第2レジスタマーク間距離M2L1(図78(b)参照)を読み込み(ステップS331)、ステップS330で求めた第3レジスタマーク間距離M3L1を第2レジスタマーク間距離M2L1で除算し、FF−FB間の伸縮率η2(η2=M3L1/M2L1)を求めてメモリM6に書き込み(ステップS332)、ステップS260(図35)へ戻る。
〔次のFFカメラの撮像位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlがFFカメラの撮像位置PFF4に到達したことを確認すると(図35:ステップS266のYES)、ずれ量検出装置300にFFカメラの撮像指令を送信する(図45:ステップS333)。そして、ずれ量検出装置300からの撮像された被印刷物の第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2を受信すると(ステップS334のYES)、その受信した第2レジスタマークのX方向のずれ量Δx2およびY方向のずれ量Δy2をメモリM34およびM35に書き込み(ステップS335)、ずれ量検出装置300に第2レジスタマークのずれ量受信完了信号を送信する(ステップS336)。
〔次の第2レジスタマークの位置の検出(次の後の第2レジスタマークの位置の検出)〕
そして、CPU201は、メモリM40に書き込まれている後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM23)(図76(d)参照)を読み込んで、メモリM39に前の第2レジスタマークの位置PM2Fとして書き込む(ステップS337、図76(e)参照)。そして、メモリM16の1番目のアドレス位置よりFFカメラの撮像位置PFF4(図74(h)参照)を読み込み(ステップS338)、FFカメラの撮像位置PFF4および第2レジスタマークのY方向のずれ量Δy2より今回の第2レジスタマークの位置PM24を求め、その求めた第2レジスタマークの位置PM24を後の第2レジスタマークの位置PM2RとしてメモリM40に書き込む(ステップS339、図76(f))参照)。そして、メモリM32中のカウント値Mを読み込み(ステップS340)、そのカウント値MがM=3であるか否かを確認する(図46:ステップS341)。この場合、カウント値MはM=4とされているので(ステップS341のNO)、CPU201は、ステップS355(図48)へ進む。
〔FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1の演算〕
CPU201は、ステップS355において、メモリM41の2番目のアドレス位置より第2レジスタマーク間の距離M2L2(図78(b)参照)を読み込み、1番目のアドレス位置に書き込む(図78(c)参照)。そして、メモリM39から前の第2レジスタマークの位置PM2F(PM23)(図76(f)参照)を読み込み(ステップS356)、メモリM40から後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM24)を読み込み(ステップS357)、後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM24)から前の第2レジスタマークの位置PM2F(PM23)を減算し、次の第2レジスタマーク間距離M2L3を求め、この求めた次の第2レジスタマーク間距離M2L3をメモリM41の2番目のアドレス位置に書き込む(ステップS358、図78(d)参照)。
そして、CPU201は、メモリM42から第2レジスタマーク間の基準距離M2Lrを読み込み(ステップS359)、ステップS358で求めた第2レジスタマーク間距離M2L3を基準距離M2Lrで除算し、FFカメラまでの次の第2レジスタマーク間の伸縮率η1(η1=M2L3/M2Lr)を求め、メモリM43に書き込む(ステップS360)。
〔次の第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcの演算〕
次に、CPU201は、メモリM6からFF−FB間の伸縮率η2を読み込み(ステップS361)、メモリM3より基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrを読み込み(ステップS362)、基準の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPrにステップS360で求めたFFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1の逆数およびステップS361で読み込んだFF−FB間の伸縮率η2の逆数を乗算し、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPc(VPc=VPr×1/η1×1/η2)を求め、メモリM44に書き込む(ステップS363)。
この場合、FFカメラまでの第2レジスタマーク間の伸縮率η1は先のステップS360でη1=M2L3/M2Lrとして求められており、またFF−FB間の伸縮率η2は先のステップS332(図44)でη2=M3L1/M2L1として求められているので、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcはVPc=VPr×1/η1×1/η2=VPr×(M2Lr/M2L3)×(M2L1/M3L1)として求められる。
そして、CPU201は、メモリM37の2番目のアドレス位置に書き込まれている印刷点到達位置PI3(図77(d)参照)を読み込み、メモリM37の1番目のアドレス位置に書き込む(図47:ステップS350、図77(e)参照)。そして、メモリM40から後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM24)(図76(f)参照)を読み込み(ステップS351)、メモリM36からFFカメラ−印刷点間距離L2を読み込み(ステップS353)、後の第2レジスタマークの位置PM2R(PM24)およびFFカメラ−印刷点間距離L2より次の被印刷物#4の印刷点到達位置PI4を求め、その求めた次の被印刷物#4の印刷点到達位置PI4をメモリM37の2番目のアドレス位置に書き込み(ステップS353、図77(f)参照)、メモリM32中のカウント値Mに1を加算してM=5として、ステップS260(図35)へ戻る。
〔次の圧胴の切欠部の始端位置への到達〕
CPU201は、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の始端位置PθSTに再び到達すると(図36:ステップS274のYES)、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図37:ステップS275)、メモリM54から切欠部の切欠角度θを読み込み(ステップS276)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcおよび切欠部の切欠角度θより切欠部の通過時間tθを求める(ステップS277)。
そして、CPU201は、メモリM7から第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3を読み込み(ステップS278)、この読み込んだ第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3をステップS277で求めた切欠部の通過時間tθで除算して切欠部の回転速度の補正値ΔVG(ΔVG=Δy3/tθ)を求め(ステップS279)、ステップS275で読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcよりその求めた切欠部の回転速度の補正値ΔVGを減算して、切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPG(VPG=VPc−ΔVG)を求める(ステップS280)。
この場合、メモリM7には先のステップS319(図43)で第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3が書き込まれているので、切欠部の回転速度の補正値ΔVGはその第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3に応じた値として求められる。また、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS363(図48)でVPc=VPr×1/η1×1/η2として求められている。これにより、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGは、VPG=VPc−ΔVG=VPr×1/η1×1/η2−ΔVGとされる。
そして、CPU201は、この求めた切欠部の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPGを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS281)。これにより、版胴1およびゴム胴2がステップS280で求められた回転速度VPG=VPr×1/η1×1/η2−ΔVGで回転する。
CPU201は、この回転速度VPGでの版胴1およびゴム胴2の回転中、圧胴回転位相検出用カウンタ210よりカウント値を読み込み(図38:ステップS282)、この読み込んだ圧胴回転位相検出用カウンタ210のカウント値より圧胴の現在の回転位相ψRを演算し(ステップS283)、メモリM58から切欠部の終端位置PθENDを読み込み(ステップS284)、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の終端位置PθENDにあるか否かを確認する(ステップS285)。
CPU201は、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の終端位置PθENDに達したことを確認すると(ステップS285のYES)、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(ステップS286)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力する(ステップS287)。これにより、版胴1およびゴム胴2がステップS286で読み込まれた回転速度VPc=VPr×1/η1×1/η2で回転する。
この場合、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の始端位置PθSTから終端位置PθENDに達するまでの間、すなわち圧胴の切欠部が印刷点Iを通過する間、版胴1およびゴム胴2が回転速度VPG=VPr×1/η1×1/η2−ΔVGで回転する。これにより、圧胴の切欠部が印刷点Iを通過する間に、すなわち被印刷物への印刷が行われる前に、第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3分だけ、版胴・ゴム胴の回転位相の調整が行われるものとなる。
〔次の印刷点到達位置への到達〕
CPU201は、ウェブ4の巻き出し長さlが印刷点到達位置PI3に到達したことを確認すると(図36:ステップS268のYES)、すなわち次の被印刷物#3の印刷点Iへの到達を確認すると、メモリM44から第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを読み込み(図39:ステップS288)、この読み込んだ第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcを版胴・ゴム胴駆動用モータドライバ215にD/A変換器218を介して出力し(ステップS289)、ステップS260(図35)へ戻る。
この場合、第2レジスタマーク間の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcは、先のステップS363(図48)においてVPc=VPr×1/η1×η2として求められており、η1は先のステップS360(図48)においてη1=M2L3/M2Lrとして求められ、η2は先のステップS332(図44)でη2=M3L1/M2L1として求められているので、第2レジスタマーク間の距離M2L3より求められた伸縮率η1と第3レジスタマーク間の距離M3L1より求められた伸縮率η2とに応じて、すなわち次に印刷される被印刷物#3のFFカメラまでの伸縮率η1と今回印刷された被印刷物#1のFFカメラ−FBカメラ間の伸縮率η2とに応じて、版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度が調整されるものとなる。
この実施の形態において、ウェブ4の巻き出し長さlは、図69に示されるように、WGカメラの基準撮像位置PWGrに達した後、PWG2next→PWG3next→PWG4next→PWG5next→PFF1→PWG6next→PFF2→PI1→PWG7next→PFB1→PFF3→PI2→PWG8next→PFB2→PFF4→PI3・・・・というようにその位置が変化する。すなわち、FFカメラの撮像位置PFF2に達した後は、PI→PWG→PFB→PFF→PIという位置の変化を繰り返す。このため、図35および図36に示したフローチャートにおいて、ステップS274,S268,S264,S270,S266の順番で、ウェブ4の巻き出し長さlがそのステップで確認される位置に到達する毎に、上述と同様の処理動作が繰り返されるものとなる。
以上の説明から分かるように、本実施の形態では、図69に示されるように、PFF1−PFF2間で得られた最初の被印刷物#1の伸縮率η1から求められたVPc=VPr×1/η1が最初の被印刷物#1の印刷中の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcとして用いられ、PFF2−PFF3間で得られた次の被印刷物#2の伸縮率η1から求められたVPc=VPr×1/η1が次の被印刷物#2の印刷中の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcとして用いられ、その後、PFF3−PFF4間で得られた次の被印刷物#3の伸縮率η1とPFB1−PFB2間で得られた最初の被印刷物#1の伸縮率η2とから求められたVPc=VPr×1/η1×1/η2が次の被印刷物#3の印刷中の版胴・ゴム胴駆動用モータの回転速度VPcとして用いられるというように、被印刷物#3からは、FFカメラまでの被印刷物の伸縮率(印刷されようとする被印刷物の伸縮率)とFFカメラからFBカメラまでの被印刷物の伸縮率(印刷された被印刷物の伸縮率)とを考慮して版胴・ゴム胴の回転速度が調整されるものとなり、基材の伸縮の度合いに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることができるようになる。
また、本実施の形態では、第3レジスタマークのY方向のずれ量Δy3を切欠部の通過時間tθで除算した切欠部の回転速度の補正値ΔVG(ΔVG=Δy3/tθ)を求め、圧胴の現在の回転位相ψRが切欠部の始端位置PθSTから終端位置PθENDに達するまでの間、版胴1およびゴム胴2を回転速度VPG=VPr×1/η1×1/η2−ΔVGで回転させるようにしているので、圧胴3の切欠部3aが印刷点Iを通過する間に、すなわち次の被印刷物への印刷を行う前に、第3レジスタマークのY方向のずれ量分だけ版胴・ゴム胴の回転位相を調整するようにして、基材の伸縮の度合いに拘わらず、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に重なるようにして行わせることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、WGカメラ304で被印刷物の第1レジスタマークRM1を含む領域を撮像するようにし、FFカメラ305で被印刷物の第2レジスタマークRM2を含む領域を撮像するようにし、WGカメラ304で撮像された被印刷物の画像から第1レジスタマークRM1の位置を検出するようにし、この検出した第1レジスタマークRM1の位置に応じてFFカメラ305で被印刷物を撮像するタイミングを求めるようにしているので、撮像範囲が広いWGカメラ(低分解能のカメラ)304で被印刷物(1度目の回路)の広範囲を撮像して比較的大きい第1レジスタマークRM1の大体の位置を検出し、その検出した第1レジスタマークRM1の検出位置に応じて撮像範囲が狭いFFカメラ(高分解能のカメラ)305で被印刷物(1度目の回路)の狭い範囲を撮像して小さな第2レジスタマークRM2の位置を検出するようにして、高価な高精細のカメラを複数設けることなく、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に行うようにすることができるようになる。
また、本実施の形態によれば、最初の被印刷物#1の第1レジスタマークRM1の位置が検出されてから遅くともその第1レジスタマークRM1の位置が検出された最初の被印刷物#1のFFカメラ305による撮像が行われるまでの間に、WGカメラ304で撮像した最初の被印刷物#1の画像から検出された第1レジスタマークRM1の大体の位置に応じて版胴・ゴム胴の回転位相が調整され(初期の粗い回転位相の調整が行われ)、第2レジスタマークRM2の位置が検出されてから遅くともその第2レジスタマークRM2の位置が検出された最初の被印刷物#1がゴム胴2と圧胴3との対接点(印刷点)Iに達するまでの間に、FFカメラ305で撮像した最初の被印刷物#1の画像から検出された第2レジスタマークRM2の位置に応じて版胴・ゴム胴の回転位相が調整され(初期の厳密な回転位相の調整が行われ)、版胴・ゴム胴の初期の回転位相の調整をスムーズに行うようにして、各被印刷物(1度目の回路)への電子回路(2度目の回路)の印刷を正確に行うようにすることができるようになる。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1…版胴、2…ゴム胴、3…圧胴、3a…切欠部、4…ウェブ、100…印刷機、200…駆動制御装置、300…ずれ量検出装置、304…WGカメラ、305…FFカメラ、306…FBカメラ、RM1…第1レジスタマーク、RM2…第2レジスタマーク、RM3…第3レジスタマーク、I…ゴム胴と圧胴との対接点(印刷点)、#1,#2,#3,#4…被印刷物。

Claims (6)

  1. 前処理工程で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷方法において、
    前記被印刷物への電子回路の印刷と同時にその被印刷物に第1の基準マークを付加する第1基準マーク付加工程と、
    前記印刷胴と対向胴との間を通過した前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第1の撮像手段で前記被印刷物の前記第1の基準マークを含む領域を撮像する第1基準マーク領域撮像工程と、
    前記第1基準マーク領域撮像工程で撮像された前記被印刷物の画像から前記第1の基準マークの位置を検出する第1基準マーク位置検出工程と、
    前記第1基準マーク位置検出工程で検出された第1の基準マークの位置より前回検出された第1の基準マークとの間の距離を求める第1基準マーク間距離演算工程と、
    前記第1基準マーク間距離演算工程で求められた第1の基準マーク間の距離に応じて前記印刷胴の回転速度を調整する回転速度調整工程と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷方法。
  2. 請求項1に記載された電子回路の印刷方法において、
    前記前処理工程で、前記被印刷物の各々に、第2の基準マークを付加する第2基準マーク付加工程と、
    前記印刷胴と対向胴との対接点への前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられている第2の撮像手段で、前記被印刷物の前記第2の基準マークを含む領域を撮像する第2基準マーク領域撮像工程と、
    前記第2基準マーク領域撮像工程で撮像された前記被印刷物の画像から前記第2の基準マークの位置を検出する第2基準マーク位置検出工程と、
    前記第2基準マーク位置検出工程で検出された第2基準マークの位置より前回検出された第2の基準マークとの間の距離を求める第2基準マーク間距離演算工程とを備え、
    前記回転速度調整工程は、
    前記第1基準マーク間距離演算工程で求められた第1の基準マーク間の距離と前記第2基準マーク間距離演算工程で求められた第2の基準マーク間の距離とに応じて前記印刷胴の回転速度を調整する
    ことを特徴とする電子回路の印刷方法。
  3. 請求項2に記載された電子回路の印刷方法において、
    前記前処理工程で、前記被印刷物の各々に、前記第2の基準マークよりも大きい第3の基準マークを付加する第3基準マーク付加工程と、
    前記印刷胴と対向胴との対接点への前記被印刷物の搬送経路の途中の前記第2の撮像手段よりも前記対接点に対して遠い位置に設けられた前記第2の撮像手段よりも撮像範囲が広い第3の撮像手段で、前記被印刷物の前記第3の基準マークを含む領域を撮像する第3基準マーク領域撮像工程と、
    前記第3基準マーク領域撮像工程で撮像された前記被印刷物の画像から前記第3の基準マークの位置を検出する第3基準マーク位置検出工程と、
    前記第3基準マーク位置検出工程で検出された第3の基準マークの位置に応じて前記第2基準マーク領域撮像工程における前記第2の撮像手段で前記被印刷物を撮像するタイミングを求めるタイミング演算工程と、
    前記第3基準マーク位置検出工程で最初の第3の基準マークの位置が検出されてから、遅くとも、その最初の第3の基準マークの位置が検出された被印刷物の前記第2の撮像手段による撮像が行われるまでの間に、前記第3基準マーク位置検出工程で検出された第3の基準マークの位置に応じて前記印刷胴の回転位相の調整を行う第1の見当合わせ工程と、
    前記第2基準マーク位置検出工程で最初の第2の基準マークの位置が検出されてから、遅くとも、その最初の第2の基準マークの位置が検出された被印刷物が前記印刷胴と対向胴との対接点に到達するまでの間に、前記第2基準マーク位置検出工程で検出された第2の基準マークの位置に応じて前記印刷胴の回転位相の調整を行う第2の見当合わせ工程と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷方法。
  4. 前処理手段で処理された伸縮し易い基材からなる帯状体の1枚毎に区切られた各区間を被印刷物とし、この帯状体の搬送されてくる各被印刷物に印刷胴と対向胴との対接点において電子回路の印刷を行う電子回路の印刷装置において、
    前記被印刷物への電子回路の印刷と同時にその被印刷物に第1の基準マークを付加する第1基準マーク付加手段と、
    前記印刷胴と対向胴との間を通過した前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられ、前記被印刷物の前記第1の基準マークを含む領域を撮像する第1の撮像手段と、
    前記第1の撮像手段で撮像された前記被印刷物の画像から前記第1の基準マークの位置を検出する第1基準マーク位置検出手段と、
    前記第1基準マーク位置検出手段で検出された第1の基準マークの位置より前回検出された第1の基準マークとの間の距離を求める第1基準マーク間距離演算手段と、
    前記第1基準マーク間距離演算手段で求められた第1の基準マーク間の距離に応じて前記印刷胴の回転速度を調整する回転速度調整手段と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷装置。
  5. 請求項4に記載された電子回路の印刷装置において、
    前記前処理手段で、前記被印刷物の各々に、第2の基準マークを付加する第2基準マーク付加手段と、
    前記印刷胴と対向胴との対接点への前記被印刷物の搬送経路の途中に設けられ、前記被印刷物の前記第2の基準マークを含む領域を撮像する第2の撮像手段と、
    前記第2の撮像手段で撮像された前記被印刷物の画像から前記第2の基準マークの位置を検出する第2基準マーク位置検出手段と、
    前記第2基準マーク位置検出手段で検出された第2基準マークの位置より前回検出された第2の基準マークとの間の距離を求める第2基準マーク間距離演算手段とを備え、
    前記回転速度調整手段は、
    前記第1基準マーク間距離演算手段で求められた第1の基準マーク間の距離と前記第2基準マーク間距離演算手段で求められた第2の基準マーク間の距離とに応じて前記印刷胴の回転速度を調整する
    ことを特徴とする電子回路の印刷装置。
  6. 請求項5に記載された電子回路の印刷装置において、
    前記前処理手段で、前記被印刷物の各々に、前記第2の基準マークよりも大きい第3の基準マークを付加する第3基準マーク付加手段と、
    前記印刷胴と対向胴との対接点への前記被印刷物の搬送経路の途中の前記第2の撮像手段よりも前記対接点に対して遠い位置に設けられ、前記第2の撮像手段よりも撮像範囲が広く、前記被印刷物の前記第3の基準マークを含む領域を撮像する第3の撮像手段と、
    前記第3の撮像手段で撮像された前記被印刷物の画像から前記第3の基準マークの位置を検出する第3基準マーク位置検出手段と、
    前記第3基準マーク位置検出手段で検出された第3の基準マークの位置に応じて前記第2の撮像手段で前記被印刷物を撮像するタイミングを求めるタイミング演算手段と、
    前記第3基準マーク位置検出手段で最初の第3の基準マークの位置が検出されてから、遅くとも、その最初の第3の基準マークの位置が検出された被印刷物の前記第2の撮像手段による撮像が行われるまでの間に、前記第3基準マーク位置検出手段で検出された第3の基準マークの位置に応じて前記印刷胴の回転位相の調整を行う第1の見当合わせ手段と、
    前記第2基準マーク位置検出手段で最初の第2の基準マークの位置が検出されてから、遅くとも、その最初の第2の基準マークの位置が検出された被印刷物が前記印刷胴と対向胴との対接点に到達するまでの間に、前記第2基準マーク位置検出手段で検出された第2の基準マークの位置に応じて前記印刷胴の回転位相の調整を行う第2の見当合わせ手段と
    を備えることを特徴とする電子回路の印刷装置。
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