JP2016120963A - 蓋材 - Google Patents

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Abstract

【課題】 補強フィルムを省いて、ガスバリア性フィルムとイージーピール性シーラントフィルムとの2層構成の積層フィルムからなり、したがって、軽量化や製造工程の簡略化から環境配慮のなされた蓋材でありながら、蓋材として必要なイージーピール性、ガスバリア性、保香性を備え、且つ、開封時に膜残りやフィルム裂け及び破断が起きない蓋材、及びそれよりなる包装容器を提供する。【解決手段】外側から、基材層と、接着性樹脂層と、シーラント層とをこの順に積層してなる積層フィルムからなる蓋材であって、該基材層は、ガスバリア性フィルムからなる層であり、該接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂を溶融押出して形成される層であり、該シーラント層は、ポリエチレン系樹脂層とイージーピール層とからなるシーラントフィルムからなる層であり、該イージーピール層は、最内層であって、互いに非相溶性の2種類の樹脂を含むブレンドポリマーアロイからなる上記蓋材、及びこれよりなる包装容器。【選択図】 図1

Description

本発明は、蓋材に関し、更に詳しくは、トレー状、カップ状等のプラスチック製または紙製容器の開口部を塞ぐために使用する、イージーピール蓋材に関するものである。
従来、内容物の収納部を有する底材に対して、その開口部を塞いで密閉するための蓋材が使用されている。例えば、カレーやシチューの固形ルウを包装する形態として、ルウ収納部を設けたプラスチック製トレー(底材)の開口部に、積層フィルムからなるイージーピール蓋材を熱シールした包装容器が用いられている。
このような包装容器に用いる蓋材としては、イージーピール性すなわち易開封性、酸素や水蒸気に対するガスバリア性、保香性、開封時の膜残りやフィルム裂け、破断を防ぐのに十分な層間接着強度及び引張強度が要求される。
また、近年は、資源の節約、包材の軽量化、及び製造工程の簡略化によるVOC削減、CO2削減等の環境への配慮から、薄く、フィルムの貼合工程が少ない積層フィルムの使用が求められている。
これらの要求に対し、ガスバリア性フィルム、補強フィルム及びイージーピール性シーラントフィルムの3枚のフィルムを、ドライラミネート接着剤または接着性樹脂を介して貼り合わせた積層フィルムからなる蓋材が広く使用されている(特許文献1)。また、このような3層構成の積層フィルムから、更なる薄膜化、軽量化、及びフィルムの貼合工程の削減のために、補強フィルムを省いて2層構成とする要求もある。しかしながら、このような2層構成の積層フィルムからなる蓋材は、トレー等の底材から引き剥がす際に、フィルム破断が起こるか、あるいは、層間剥離が生じて膜残りが発生するという問題がある。
特開2013−133147号公報
本発明は、かかる問題を解決すべくなされたものであり、補強フィルムを省いて、ガスバリア性フィルムとイージーピール性シーラントフィルムとの2層構成の積層フィルムからなり、したがって、軽量化や製造工程の簡略化から環境配慮のなされた蓋材でありながら、蓋材として必要なイージーピール性、ガスバリア性、保香性を備え、且つ、開封時に膜残りやフィルム裂け及び破断が起きない蓋材、及びそれよりなる包装容器を提供することを目的とする。
本発明者らは、種々研究の結果、外側から、基材層と、接着性樹脂層と、シーラント層とをこの順に積層してなる積層フィルムからなる蓋材であって、該基材層は、ガスバリア性フィルムからなる層であり、該接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂を溶融押出して形成される層であり、該シーラント層は、ポリエチレン系樹脂層とイージーピール層とからなるシーラントフィルムからなる層であり、該イージーピール層は、最内層であって、互いに非相溶性の2種類の樹脂を含むブレンドポリマーアロイからなる上記蓋材、及びそれよりなる包装容器が、上記の目的を達成することを見出した。
そして、本発明は、以下の点を特徴とする。
(1)外側から、基材層と、接着性樹脂層と、シーラント層とをこの順に積層してなる積層フィルムからなる蓋材であって、該基材層は、ガスバリア性フィルムからなる層であり、該接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂を溶融押出して形成される層であり、該シーラント層は、ポリエチレン系樹脂層とイージーピール層とからなるシーラントフィルムからなる層であり、該イージーピール層は、最内層であって、互いに非相溶性の2種類の樹脂を含むブレンドポリマーアロイからなる、上記蓋材。
(2)前記酸変性ポリオレフィン系樹脂は、アルケン−(メタ)アクリル酸エステル−不飽和カルボン酸の三元共重合体である、上記(1)に記載の蓋材。
(3)前記三元共重合体における不飽和カルボン酸成分量が、0.05質量%以上、1.0質量%未満である、上記(2)に記載の蓋材。
(4)前記三元共重合体における(メタ)アクリル酸エステル成分量が、5〜40質量%である、上記(2)または(3)に記載の蓋材。
(5)前記イージーピール層が、少なくともポリエチレン系樹脂とポリプロピレンとを含むブレンドポリマーアロイからなる、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の蓋材。
(6)前記イージーピール層が、少なくともポリエチレン系樹脂とポリスチレン系樹脂とを含むブレンドポリマーアロイからなる、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の蓋材。(7)前記ガスバリア性フィルムが、プラスチックフィルム上に酸化珪素蒸着膜または酸化アルミニウム蒸着膜を設けてなる蒸着フィルムである、上記(1)〜(6)のいずれかに記載の蓋材。
(8)前記蒸着フィルムが、前記酸化珪素蒸着膜または酸化アルミニウム蒸着膜上にさらに、ガスバリア性塗布膜を設けてなり、該ガスバリア性塗布膜が、一般式R1 nM(OR2m(式中、Mは金属原子を表し、R1、R2は炭素数1〜8の有機基を表し、nは0以上の整数であり、mは1以上の整数であり、n+mはMの原子価を表す)で表される少なくとも1種のアルコキシドと、水酸基を有する水溶性高分子とを含有し、更に、ゾルゲル法によって重縮合して得られるガスバリア性組成物による膜である、上記(7)に記載の蓋材。
(9)上記(1)〜(8)のいずれかに記載の蓋材と、開口部の周縁にフランジ部を有する底材とからなり、該蓋材を該フランジ部に熱シールしてなる、包装容器。
本発明は、ポリエチレン系樹脂層(支持層)上に、ブレンドポリマーアロイからなるイージーピール層を設け、これを、特定の接着性樹脂を介してガスバリア性フィルムとラミネートすることにより、蓋材として好適なシール強度及び密封性と、イージーピール性(易剥離性)とを両立し、フィルム破断や膜残りを起こすことなく、安定して良好な密封及び開封を達成するものである。
また、本発明の蓋材を構成する積層フィルムは、ガスバリア性フィルムとシーラントフィルムとを貼り合わせた2層構成であるため、その製造工程においてフィルムの貼合は1回でよい。したがって、作業の簡略化や軽量化、資源の節約等から環境への負荷が大幅に軽減される。
さらに、補強フィルムを省いた構成でありながら、開封時の膜残りやフィルム裂け・破断が生じにくい。これは、主に、接着性樹脂として、特定の酸変性ポリオレフィン系樹脂を溶融押出して用いることに起因する。すなわち、本発明の酸変性ポリオレフィン系樹脂からなる接着性樹脂層は、従来のドライラミネート接着剤や接着性樹脂からなる層と比べて、剛度が低く、すなわち柔軟性に優れる。また、樹脂フィルム表面、特に、ポリエチレン系樹脂と高い層間接着強度を示す一方で、金属蒸着膜やガスバリア性塗布膜の表面とも強固に結合し、同じく高い層間接着強度を示す。
したがって、トレーやカップ形状の容器の開口部を塞ぐ蓋材として適用した場合、開封時に蓋材が大きく湾曲または屈曲しても、蓋材を構成する積層フィルム中の接着性樹脂層が、ガスバリア性フィルム及びシーラントフィルムの形状変化に柔軟に追従し、両フィルムを破断せず、且つ、両フィルム表面との強固な結合を保持することができる。
本発明の積層体の層構成について、一例を示す概略的断面図である。 本発明の積層体の層構成について、他の一例を示す概略的断面図である。
上記の本発明について以下に更に詳しく説明する。
<1>本発明の積層体の層構成
図1〜2は、本発明の蓋材を構成する積層フィルムの層構成の一例を示す概略的断面図である。
本発明の蓋材を構成する積層フィルムは、図1に示すように、基材層1、接着性樹脂層2及びシーラント層3、の3層からなる。ここで、基材層1は、ガスバリア性フィルムであり、シーラント層3は、ポリエチレン系樹脂層3aとイージーピール層3bとからなるシーラントフィルムである。ポリエチレン系樹脂層3aは、接着性樹脂層2と隣接する層であり、イージーピール層は、容器の最内層として、底材のフランジ部と対向し、熱シールされる層である。
<2>基材層
本発明において、基材層としては、通常の包装材料を構成する任意のガスバリア性フィルムを適宜使用することができる。
本発明において、ガスバリア性フィルムは、特に限定されず、外界からの酸素透過や水蒸気透過を抑制できるものであれば、公知又は市販のガスバリア性フィルムを適用できる。ガスバリア性フィルムとしては、具体的には、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド、ポリイミド、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合体等の樹脂からなる樹脂フィルム、又は蒸着フィルムを使用することができるが、これらに限定されない。上記フィルムの中でも、特に、蒸着フィルムを用いることが、ガスバリア性及び接着性樹脂層との層間接着強度の観点から好ましい。
本発明において、蒸着フィルムとは、プラスチックフィルムの少なくともいずれか一方の面上に無機酸化物からなる蒸着膜を設けてなるフィルムである。
ここで、上記プラスチックフィルムとしては、化学的ないし物理的強度に優れ、蒸着膜を形成する条件等に耐え、蒸着膜の特性を損なうことなく良好に保持し得ることができる樹脂フィルムを使用することができる。例えば、PP、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂フィルム、PET、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ナイロン6、ナイロン66、MXD6(ポリメタキシリレンアジパミド)等のポリアミドフィルム、ポリイミドフィルム等の各種の樹脂からなるフィルムないしシートが挙げられる。機械的強度や耐ピンホール性に優れている点から、一軸または二軸延伸ポリエステルフィルム及び一軸または二軸延伸ポリアミドフィルムが好ましく使用される。
プラスチックフィルムは、蒸着膜を設ける前に、必要に応じて、コロナ放電処理、オゾン処理、酸素ガス若しくは窒素ガスなどを用いて低温プラズマ処理、グロー放電処理、化学薬品などを用いて処理する酸化処理等の前処理を任意に施すことができる。また、上記表面前処理は、プラスチックフィルムと蒸着膜との密着性を改善するための方法として実施するものであるが、上記の密着性を改善する方法として、例えば、プラスチックフィルムの表面に、あらかじめ、プライマーコート剤層、アンダーコート層、あるいは、アンカーコート剤層等を任意に形成することもできる。
蒸着膜としては、例えば、珪素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の無機物または無機酸化物の蒸着膜を使用することができる。特に、包装材に適するものとしては、アルミニウム金属の蒸着膜または珪素酸化物もしくはアルミニウム酸化物の蒸着膜が挙げられる。
無機酸化物の表記は、例えば、SiOX、AlOX等のようにMOX(ただし、式中、Mは、無機元素を表し、Xの値は、無機元素によってそれぞれ範囲がことなる。)で表される。Xの値の範囲としては、珪素(Si)は0〜2、アルミニウム(Al)は0〜1.5、マグネシウム(Mg)は0〜1、カルシウム(Ca)は0〜1、カリウム(K)は0〜0.5、スズ(Sn)は0〜2、ナトリウム(Na)は0〜0.5、ホウ素(B)は0〜1.5、チタン(Ti)は0〜2、鉛(Pb)は0〜1、ジルコニウム(Zr)は0〜2、イットリウム(Y)は0〜1.5の範囲の値をとることができる。上記において、X=0の場合、完全な無機単体(純物質)であり、透明ではなく、また、Xの範囲の上限は、完全に酸化した値である。包装材には、珪素(Si)、アルミニウム(Al)が好適に使用され、珪素(Si)は1.0〜2.0、アルミニウム(Al)は0.5〜1.5の範囲のものを好ましく使用することができる。
蒸着膜の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法及びイオンプレーティング法等の物理気相成長法(Physical Vapor Deposition法、PVD法)、あるいは、プラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法及び光化学気相成長法等の化学気相成長法(Chemical Vapor Deposition法、CVD法)等の製膜法が挙げられる。
また、蒸着膜は、1回の蒸着工程により形成される単層からなっていてもよく、又は蒸着工程を複数回繰り返すことにより形成される多層構造であってもよい。多層構造である場合には、各層は、同一の材料からなっていても、又は異なる材料からなっていてもよく、また同一の形成方法により形成されても、又は異なる形成方法により形成されてもよい。例えば、プラスチックフィルム上に、化学気相成長法によって酸化珪素からなる蒸着膜を形成し、次いで物理気相成長法によって酸化アルミニウムからなる蒸着膜を形成してもよい。
蒸着膜の層厚としては、層全体の厚さとして、1〜200nm、好ましくは1〜100nm、より好ましくは1〜50nm、さらに好ましくは1〜30nmの範囲で適宜設定することができる。例えば、200nmを超えると、フレキシビリティ性が低下し、製膜後に折り曲げ、引っ張りなどの外力で、蒸着膜に亀裂を生じる恐れがあり、透明性が低下したりし、また、材料自身の応力が大きくなり、着色したりして好ましくない。一方、蒸着膜の厚さが1nm未満では、透明性は良いが、均一な層が得られにくく、またガスバリア性の機能を十分に果たすことが難しい。
具体的に説明すると、アルミニウムの蒸着膜の場合には、膜厚は、好ましくは1〜60nmであり、より好ましくは1〜40nmである。また、珪素酸化物またはアルミニウム酸化物の蒸着膜の場合には、膜厚は、好ましくは1〜50nmであり、より好ましくは1〜30nmである。
以下、本発明の好ましい態様として、酸化珪素の蒸着膜についてさらに詳細に説明する。酸化珪素の蒸着膜(薄膜)は、一般式:SiOx(式中、xは、0〜2の数を表す)で表され、xの値は1.3〜1.9が好ましい。また、酸化珪素薄膜は、酸化珪素を主体とし、さらに、炭素、水素、珪素または酸素の1種類、または2種類以上の元素からなる化合物の少なくとも1種類を化学結合等により含有してもよい。例えば、C−H結合を有する化合物、Si−H結合を有する化合物、または、炭素単位がグラファイト状、ダイヤモンド状、フラーレン状等になっている場合、更に、原料の有機珪素化合物やそれらの誘導体を化学結合等によって含有する場合があるものである。例えば、CH3部位を持つハイドロカーボン、SiH3シリル、SiH2シリレン等のハイドロシリカ、SiH2OHシラノール等の水酸基誘導体等を挙げることができる。上記の化合物が酸化珪素の蒸着膜中に含有する含有量としては、0.1〜50質量%、好ましくは5〜20質量%である。また、酸化珪素薄膜が上記化合物を含有する場合、化合物の含有量が酸化珪素の蒸着膜の表面から深さ方向に向かって減少していることが好ましい。
これにより、酸化珪素の蒸着膜の表面では上記化合物等により耐衝撃性等が高められ、他方、プラスチックフィルムとの界面では、上記化合物の含有量が少ないためにプラスチックフィルムと酸化珪素の蒸着膜との密接着性が強固なものとなる。
上記のような炭素を含有する酸化珪素の蒸着膜を形成する場合に、原料として使用される有機珪素化合物としては、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)、ビニルトリメチルシラン、メチルトリメチルシラン、ヘキサメチルジシラン、メチルシラン、ジメチルシラン、トリメチルシラン、ジエチルシラン、プロピルシラン、フェニルシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等を使用することができる。
本発明においては、上記蒸着膜上に、さらに以下で説明するようなガスバリア性塗布膜を設けることによって、一層優れたガスバリア性が得られるだけでなく、後述の接着性樹脂層との密接着性が高まる。
ガスバリア性塗布膜は、アルコキシドと、水酸基を有する水溶性高分子とを含有するガスバリア性組成物を、上記蒸着膜上にコーティングすることにより形成される。
該ガスバリア性組成物において用いるアルコキシドとしては、一般式R1 nM(OR2m(ただし、式中、R1、R2は、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも1種以上のアルコキシドを挙げることができる。
また、水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール系樹脂若しくはエチレン・ビニルアルコール共重合体のいずれか又はその両方を好ましく用いることができる。
本発明において、一般式R1 nM(OR2mで表されるアルコキシドとしては、金属原子Mとして、珪素、ジルコニウム、チタン、アルミニウムその他を使用することができる。また、本発明において、単独又は二種以上の異なる金属原子のアルコキシドを同一溶液中に混合して使うことができる。
また、上記の一般式R1 nM(OR2mで表されるアルコキシドにおいて、R1で表される有機基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基その他のアルキル基を挙げることができる。
また、上記の一般式R1 nM(OR2mで表されるアルコキシドにおいて、R2で表される有機基の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピ
ル基、n−ブチル基、sec−ブチル基その他を挙げることができる。
尚、本発明において、同一分子中において、これらのアルキル基は同一であっても、異なってもよい。
本発明において、上記の一般式R1 nM(OR2mで表されるアルコキシドとしては、例えば、MがSiであるアルコキシシランを使用することができ、アルコキシシランとしては、例えば、テトラメトキシシラン Si(OCH34、テトラエトキシシラン Si(OC254、テトラプロポキシシラン Si(OC374、テトラブトキシシラン Si(OC494等が挙げられる。
また、本発明において、水酸基を有する水溶性高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デンプン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、又はエチレン−ビニルアルコール共重合体等が挙げられ、特に、エチレン−ビニルアルコール共重合体やポリビニルアルコールが好ましい。
ガスバリア性組成物において、水溶性高分子の含有量は、上記のアルコキシドの合計量100重量部に対して5〜500重量部の範囲であることが好ましい。上記において、500重量部を越えると、形成されるガスバリア性塗布膜の脆性が大きくなり、その耐侯性等も低下することから好ましくない。
ポリビニルアルコールとしては、一般にポリ酢酸ビニルを鹸化して得られるものを使用することができる。ポリビニルアルコールの具体例としては、株式会社クラレ製PVA110(ケン化度=98〜99%、重合度=1100)、PVA117(ケン化度=98〜99%、重合度=1700)、PVA124(ケン化度=98〜99%、重合度=2400)、PVA135H(ケン化度=99.7%以上、重合度=3500)、同社製のRSポリマーであるRS−110(ケン化度=99%、重合度=1,000)、同社製のクラレポバールLM−20SO(ケン化度=40%、重合度=2,000)、日本合成化学工業株式会社製のゴーセノールNM−14(ケン化度=99%、重合度=1,400)及びゴーセノールNH−18(ケン化度=98〜99%、重合度=1700)等を使用することができる。
また、エチレン−ビニルアルコール共重合体としては、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体のケン化物、すなわち、エチレン−酢酸ビニルランダム共重合体をケン化して得られるものを使用することができる。このようなケン化物には、酢酸基が数十モル%残存する部分ケン化物から、酢酸基が数モル%しか残存していないか又は酢酸基が全く残存していない完全ケン化物までが包含される。特に限定されるものではないが、ガスバリア性の観点から、ケン化度が80モル%以上、より好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは95モル%以上であるものを使用することが望ましい。また、上記のエチレン−ビニルアルコール共重合体中のエチレンに由来する繰り返し単位の含量(以下「エチレン含量」ともいう)は、通常、0〜50モル%、好ましくは20〜45モル%であるものを使用することが好ましい。
上記のエチレン−ビニルアルコール共重合体の具体例としては、株式会社クラレ製、エバールEP−F101(エチレン含量;32モル%)、日本合成化学工業株式会社製、ソアノールD2908(エチレン含量;29モル%)等を使用することができる。
ガスバリア性組成物は、好ましくは、さらにシランカップリング剤を含む。シランカップリング剤としては、既知の有機反応性基含有オルガノアルコキシシランを用いることができるが、特に、エポキシ基を有するオルガノアルコキシシランが好適であり、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、あるいは、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等を使用することができる。上記のようなシランカップリング剤は、1種ないし2種以上を混合して用いてもよい。本発明において、上記のようなシランカップリング剤の使用量は、上記のアルコキシド100質量部に対して1〜20質量部程度の範囲内で使用することができる。
ガスバリア性塗布膜は、上記アルコキシド及び水溶性高分子と、場合によりシランカップリング剤とを混合し、所望により、水、有機溶剤及びゾルゲル法触媒を添加してなるガスバリア性組成物を、蒸着膜上に塗布し、ゾルゲル法によって重縮合してなる膜である。
上記のガスバリア性組成物の調製において用いられる有機溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール、n−ブタノール等を用いることができる。
ゾルゲル法触媒としては、水に実質的に不要であり、且つ有機溶媒に可溶な第3級アミン、特にN,N-ジメチルベンジルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン等を使用することができる。特に、N,N−ジメチルベンジルアミンが好適である。ゾルゲル法触媒は、アルコキシド及びシランカップリング剤の合計量100質量部当り、例えば0.01〜1.0質量部、特に0.03質量部程度を使用することが好ましい。
また、ゾルゲル法触媒として、酸を使用することもできる。好適に用いられる酸としては、例えば、硫酸、塩酸、硝酸等の鉱酸、並びに酢酸、酒石酸等の有機酸等を使用することができる。このような酸は、アルコキシド及びシランカップリング剤アルコキシシラン分の総モル量に対して、好ましくは0.001〜0.05モル%であり、より好ましくは0.01〜0.03モル%である。
上記蒸着膜とガスバリア性塗布膜とは、例えば、加水分解・共縮合による化学結合、水素結合、或いは、配位結合等を形成し、これら2層間の密着性が向上し、相乗効果により、より良好なガスバリア性の効果を発揮し得る。
ガスバリア性組成物を塗布する方法としては、例えば、グラビアロールコーター等のロールコート、スプレーコート、ディッピング、刷毛、バーコート、アプリケータ等の塗布手段により、1回或いは複数回の塗布で、乾燥膜厚が0.01〜100μm、好ましくは0.1〜50μmのガスバリア性塗布膜を形成することができる。乾燥膜厚が100μmを超えると、クラックが発生し得るため好ましくない。
ガスバリア性塗布膜は、1層または2層以上を重層した複合ポリマー層であってよい。
<3>接着性樹脂層
本発明において、接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂を溶融押出して形成される層である。具体的には、酸変性ポリオレフィン系樹脂は、アルケン−(メタ)アクリル酸エステル−不飽和カルボン酸の三元共重合体である。
この三元共重合体は、上記ガスバリア性フィルムと後述のシーラントフィルムとの間に溶融押出し、サンドイッチラミネートすることにより、両フィルムと高い層間接着強度を示す。
特に、上述の無機酸化物の蒸着膜からなる表面やガスバリア性塗布膜からなる表面、及び、後述のポリエチレン系樹脂からなる表面上に、上記三元共重合体を溶融押出することによって、極めて高い層間接着強度が発揮される。
上記三元共重合体は、カルボキシル基等の官能基を有することにより、基材層の表面及びシーラント層の表面(ポリエチレン系樹脂層面)の反応基と化学的に結合し、層間のラミネート強度を向上させることができる。
基材層やシーラント層上に、通常のサンドイッチラミネートの際に予め設けられるアンカーコート剤層等は、必ずしも必要ではない。また、上記三元共重合体は、有機溶媒を含有しない。したがって、本願発明によれば、アンカーコート剤や有機溶媒に由来する、残留溶媒や低分子量物質の溶出も防ぐことが可能である。また、接着性樹脂層の経時劣化によるラミネート強度の低下という問題がなく、多種多様な用途に適用することができる。
本発明の一態様において、接着性樹脂層は、アルケン−(メタ)アクリル酸エステル−不飽和カルボン酸の三元共重合体のみからなるものであってよい。
別の態様において、接着性樹脂層は、上記三元共重合体に加えてさらに、所望に応じて、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の改質用樹脂等を含むことができる。ただし、組成物中の不飽和カルボン酸成分量及び(メタ)アクリル酸エステル成分量は、後述の規定の範囲内となるように調整する。
上記三元共重合体には、例えば加工性、耐熱性、耐候性、機械的性質、寸法安定性、抗酸化性、滑り性、離形性、難燃性、抗カビ性、電気的特性、強度等を改良、改質する目的で、種々のプラスチック配合剤や添加剤等を添加して使用することができ、その添加量としては、極く微量から数十%まで、その目的に応じて、任意に添加することができる。一般的な添加剤としては、例えば、滑剤、架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、補強剤、帯電防止剤、顔料等を使用することができる。
上記三元共重合体の製造において、コモノマーとなるアルケンとしては、エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、ペンテン、ヘキセン等が挙げられ、特に、エチレンが好適に使用される。
また、コモノマーとなる(メタ)アクリル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸tert−ブチル、(メタ)アクリル酸エチル−2−ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等が挙げられ、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルが好ましく、より好ましくはアクリル酸メチルである。
また、コモノマーとなる不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル酸、フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、これらの誘導体、例えばこれらの酸無水物、エステル、アミド、イミド等、例えばマレイン酸モノメチル、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、無水イタコン酸等が挙げられる。特に、不飽和ジカルボン酸、無水マレイン酸等を好適に使用することができる。これらは1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
上記三元共重合体は、上記アルケン、(メタ)アクリル酸エステル、及び不飽和カルボン酸がグラフト重合または三元共重合されているものである。三元共重合体は、本発明の目的を損なわない範囲で、上記以外のコモノマーを含んでいてもよい。例えば、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル−無水マレイン酸の三元共重合体樹脂を好適に使用することができる。
本発明において、重合反応は、原料となるコモノマーを用いて、種々の慣用の方法により製造することができる。
例えば、アルケンからなるポリマーに、不飽和カルボン酸、及び必要により有機過酸化物、ラジカル開始剤を所定の配合比でヘンシェルミキサーなどでドライブレンドし、この配合物を、系内を窒素ガス置換された混練機、例えばバンバリーミキサー、ダブルスクリューミキサー等に投入し、120〜300℃の温度で、0.1〜30分溶融混練することにより得られる。グラフト反応時には、慣用のラジカル発生剤を添加することにより、反応を効率よく行わせることができる。
ラジカル発生剤としては、特に限定されないが、例えば、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ヒドロパーオキシ)ヘキサン等のヒドロパーオキサイド類;ジ−t−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等のジアルキルパーオキサイド類;ベンゾイルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド類等の有機過酸化物、またはアゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物などが挙げられる。これらのラジカル発生剤は、1種類のみを単体として用いてもよく、また2種類以上を混合して用いてもよい。ラジカル発生剤の添加量としては、上記コモノマー成分の合計量100質量部に対して、0.001〜5質量部の範囲が好ましい。
本発明において、吸湿性を抑えて良好なハンドリングを得るために、各成分の好適な配合比としては、接着性樹脂組成物の全質量に対して、(メタ)アクリル酸エステル由来成分(残基)が5〜40質量%であることが好ましく、より好ましくは10〜30質量%である。
また、不飽和カルボン酸由来成分(残基)が0.05〜3.0質量%、より好ましくは0.1質量%以上、1.0質量%未満含まれているものであり、残りがアルケン由来成分(残基)、改質用樹脂、及び添加剤等となっているものである。
接着性樹脂層において、不飽和カルボン酸成分量が上記範囲より多いと、積層体の酸含有量が多くなるため、吸湿性が高くなり、押出時に発泡する可能性がある。また、接着性樹脂層から不飽和カルボン酸の残留モノマーが溶出するため、衛生性が懸念される。さらに、耐屈曲性に劣る。またさらに、金属に対する腐食性が強いため、製造工程において問題が生じやすい。
また、不飽和カルボン酸成分量が少なすぎると、ガスバリア性フィルムやシーラントフィルムとの化学的相互作用が発生しにくくなるため、層間接着強度の低下を引き起こし得る。
(メタ)アクリル酸エステル由来成分の含有量が上記範囲より多い場合は、樹脂自体が液状化しやすく、ハンドリングが悪くなる。また、(メタ)アクリル酸エステル由来成分の含有量が上記範囲より少ない場合は、アクリレートの反応による接着が発生しにくくなり、層間接着強度が低下する。
接着性樹脂層を形成する三元共重合体のMFRは、190℃において3〜100g/10分であることが好ましく、より好ましくは5〜20g/10分である。MFRが上記範囲外では、押出が困難になる問題がある。
また、接着性樹脂層の厚みは、0.1〜200μmであることが好ましく、より好ましくは1〜100μm、さらに好ましくは5〜25μmである。この範囲より薄い場合は、十分なラミネート強度が得られず、また剛性が高まり、開封時等にデラミネーションを引き起こし得る。逆に、上記範囲より厚い場合は、低温シール性が悪くなり、生産機での加工が困難になる。また、過剰に樹脂を使用することによる包材コストの上昇及び蓋材として剛性の上昇を招く。剛性が高まり、柔軟性が損なわれる結果、基材・シーラントの湾曲に追従できず、フィルム破断や膜残りが発生し易い。
本発明の接着性樹脂層の接着機構としては、接着性樹脂層の柔軟性で接着する機構、樹脂との相溶化で接着する機構、相手基材表面と不飽和カルボン酸との化学的相互作用で接着する機構、相手基材表面に対する不飽和カルボン酸とアクリレートの化学的相互作用により接着する機構、及び、高温で押出することによるラジカル発生により接着する機構がある。
上記接着性樹脂層は、必ずしも一つの接着機構で接着しているわけではなく、上記反応を少なくとも2つ以上利用して接着をしている。例えば、ポリエチレンやエチレンコポリマー等に対しては、主にアルケン部分に起因する相溶性が結合に寄与する。また、ガスバリア性フィルムの蒸着膜やガスバリア性塗布膜に対しては、不飽和カルボン酸と相手基材との極性基間の反応が結合に寄与する。また、PPまたはPETからなる層に対しては、アクリレートと不飽和カルボン酸との化学的相互作用が結合に寄与する。
<4>シーラント層
本発明において、シーラント層は、ポリエチレン系樹脂層とイージーピール層とからなるシーラントフィルムからなる層である。
上記ポリエチレン系樹脂層は、イージーピール層の支持層であり、且つ、上述の接着性樹脂層と強固に結合し、高い層間接着強度を示す。
ポリエチレン系樹脂層を構成する樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等の種々のポリエチレンが挙げられるが、加工性及び、接着性の点で優位であることから、低密度ポリエチレン(LDPE、密度0.910以上〜0.930未満)及び直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度0.910〜0.925)が特に好適に用いられる。
ポリエチレン系樹脂層の層厚は、好ましくは5〜30μmであり、より好ましくは5〜25μmである。上記範囲より薄いと、イージーピール層との十分な層間接着強度が得られない。逆に、上記範囲より厚いと、底材のフランジ部にヒートシールした際に、シール強度が高くなりすぎて、開封時に、蓋材の破断を引き起こす懸念がある。
一方、上記イージーピール層は、容器の最内層となる層であって、互いに非相溶性の2種類の樹脂を含むブレンドポリマーアロイからなる層である。上記ポリエチレン系樹脂層(支持層)上に、このブレンドポリマーアロイからなる層を設け、上記接着性樹脂を介して基材層とラミネートすることにより、蓋材として好適なシール強度及び密封性とイージーピール性(易剥離性)とを両立させることができ、フィルム破断や膜残りを起こすことなく、安定して良好な密封及び開封が達成される。
ブレンドポリマーアロイは、互いに非相溶性の2種類の樹脂を含有し、これらの樹脂のうちのブレンド比率の高い方が海、ブレンド比率の低い方が分散した島を形成する海島構造をとるブレンド樹脂である。
互いに非相溶性の任意の樹脂の組み合わせを使用することができるが、好適な組み合わせとしては、例えば、ポリエチレン系樹脂とポリプロピレンとの組み合わせ、ポリエチレン系樹脂とポリスチレン系樹脂との組み合わせ、アクリル系樹脂とポリエステル系樹脂との組み合わせ等が挙げられる。
ブレンドする樹脂の種類及びそのブレンド比率は、底材のフランジ部表面の樹脂の組成に応じて、所望のシール強度が得られるように、当業者が適宜に選択することができる。
例えば、底材がポリプロピレンからなる場合は、少なくともポリエチレン系樹脂とポリプロピレンとを含むブレンドポリマーアロイを好適に使用することができる。ポリエチレン系樹脂としては、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン等の種々のポリエチレン系樹脂が挙げられ、所望のシール強度や、支持層との層間接着強度に応じて、適宜に選択することができる。
両者のブレンド比率は、ポリエチレン系樹脂が10〜90質量%であり、好ましくは20〜80質量%であり、残りをポリプロピレンとする。0〜90質量%までの割合で、その他の熱可塑性樹脂やエラストマー等を加え、シール強度や熱シール性を調整してもよい。ポリエチレン系樹脂とポリプロピレンとをこの比率でブレンドすることにより、蓋材として好適なシール強度、イージーピール性及び支持層との層間接着強度を達成することができる。
また例えば、底材がポリエチレンである場合は、少なくともポリエチレン系樹脂とポリスチレン系樹脂とを含むブレンドポリマーアロイを好適に使用することができる。
ここで、ポリエチレン系樹脂としては、上記と同様のポリエチレン系樹脂が挙げられる。また、ポリスチレン系樹脂としては、スチレン、アルキル基置換またはハロゲン置換スチレン等のスチレン系単量体の単独重合体、及び、前記スチレン系単量体と他の単量体との共重合体等が挙げられるが、これらに限定されない。
シール強度、イージーピール性及び支持層との層間接着強度の兼ね合いから、両者のブレンド比率は、ポリエチレン系樹脂が10〜90質量%であり、好ましくは20〜80質量%であり、残りをポリスチレン系樹脂とする。0〜90質量%までの割合で、その他の熱可塑性樹脂やエラストマー等を加え、シール強度や熱シール性を調整してもよい。
イージーピール層の層厚は、好ましくは5〜30μmであり、より好ましくは3〜10μmであり、特に好ましくは4〜6μmである。上記範囲より薄いと、底材とのシール強度が低くなり、十分な隠蔽性が得られない。逆に、上記範囲より厚いと、底材とのシール強度が高くなりすぎ、開封時に蓋材の裂けを引き起こす懸念がある。
上記シーラントフィルムは、押出コーティング等の任意の方法によって製造されるが、特に好ましくは、上記ポリエチレン系樹脂層とイージーピール層とを共押出し、Tダイ法やインフレーション法等により製膜することができる。
シーラントフィルムのポリエチレン系樹脂側の面は、接着性樹脂を介して基材層とラミネートする前に、コロナ処理、フレーム処理、オゾン処理等を施しておいてもよい。
<5>積層
上記基材層をなすガスバリア性フィルムと、シーラント層をなすシーラントフィルムとを、上記接着性樹脂層を介して積層することにより、本発明の蓋材をなす積層フィルムが得られる。積層方法としては、各フィルムを、接着性樹脂層を介してサンドイッチラミネートすることにより、好適に積層することができる。
上記接着性樹脂を介するサンドイッチラミネートは、ラミネートするフィルムのそれぞれを一定速度で繰り出し、繰り出されるフィルムの間に、加熱溶融された接着性樹脂を薄膜状に押し出して、冷却ロールや圧着ロール等を用いてフィルムを貼り合わせることにより行われる。
あるいは、ガスバリア性フィルム上に、上記接着性樹脂と、ポリエチレン系樹脂と、イージーピール層を構成するポリマーブレンドアロイとを、共押出コーティング法により積層してもよい。
例えば、ガスバリア性フィルムが、蒸着膜やガスバリア性塗布膜を設けた蒸着フィルムである場合は、該蒸着膜・ガスバリア性塗布膜の面と、シーラントフィルムのポリエチレン系樹脂層の面とを対向させて、ラミネートすることが好ましい。
上記接着性樹脂は、ガスバリア性フィルム及びシーラントフィルムの積層面に対して高い結合力を発揮するため、積層面に予めアンカーコート剤を塗布しなくてもよい。必要に応じて、フィルムの積層面に予め表面処理、例えばコロナ処理等を施してもよい。
接着性樹脂の押出温度は、280〜330℃、より好ましくは290〜320℃の範囲である。樹脂温度が280℃以下であると、接着層においてラジカルの発生が起きづらく、十分な層間接着強度が発揮されない。また、330℃以上であると、三元共重合体の熱分解が発生してくるために、十分な層間接着強度が得られない場合がある。
本発明の更なる態様において、ガスバリア性フィルム上に、文字、図形、記号、絵柄等の印刷層を設けてもよい。
<6>包装容器
本発明の蓋材は、上記のようにして得られた積層フィルムを、底材の開口部周辺に設けられたフランジ部の形状に合わせて打ち抜くことにより製造される。
実際の製造においては、底材の開口部の形状に合わせて予め打ち抜かれた枚葉の蓋材として製造されるほか、巻き取り状の蓋材を充填シール装置に供給して、内容物が充填された容器の開口部周縁のフランジ部にヒートシールした後、インラインで個々の形状に打ち抜く方法で製造される場合も多く、いずれの方法でも製造できる。
上記蓋材のイージーピール層の面を、内容物を充填した底材容器のフランジ部と対向するように重ね合せ、ヒートシールすることにより、包装体として製造することができる。ここで、底材のフランジ部は、イージーピール層の組成に応じて、任意のヒートシール性樹脂からなり、例えば、ポリプロピレンからなるか、またはポリエチレン系樹脂等でコートされていてよい。
本発明の包装容器中に封入される内容物としては、カレーやシチューの固形ルウ等の各種飲食料品、液体洗剤等の化成品ないし化粧品、医薬品、雑貨品、産業部材等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、上記容器としては、その目的、用途等により、各種の角型、丸型、角錐型、円錐型等の種々の形状からなる容器を使用することができる。
なお、本発明において、蓋材と底材とのヒートシールの方法としては、例えば、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール等の公知の方法で行うことができる。
次に、本発明について下記に具体例を例示して更に詳しく説明する。
[実施例1]
(1)基材層として、片面をコロナ処理した厚さ12μmの2軸延伸PETフィルムを使用し、これをプラズマ化学気相成長装置の送り出しロールに装着し、そのコロナ処理面に、有機珪素化合物であるヘキサメチルジシロキサン(HMDSO)を原料として、厚さ200nmの酸化珪素蒸着膜を設けた。次いで、この蒸着膜面にプラズマ処理を行った。
一方、下記の表1に示す組成に従って、組成a.EVOH(エチレン共重合比率29%)をイソプロピルアルコール及びイオン交換水の混合溶媒にて溶解したEVOH溶液に、予め調整した組成b.のエチルシリケート40、イソプロピルアルコール、アセチルアセトンアルミニウム、イオン交換水からなる加水分解液を加えて撹拌し、更に予め調整した組成c.のポリビニルアルコール水溶液、シランカップリング剤(エポキシシリカSH6040)、酢酸、イソプロピルアルコール及びイオン交換水からなる混合液を加えて撹拌し、無色透明のバリア塗工液を得た。
Figure 2016120963
次に、蒸着膜面上のプラズマ処理面に、上記で製造したガスバリア性組成物をコーティングし、100℃で30秒間加熱処理して、厚さ0.4g/m2 (乾操状態)のガスバリア性塗布膜を形成した。
(2)LDPEからなるポリエチレン系樹脂層(厚さ25μm)と、LDPE及びポリスチレンのブレンドポリマーアロイ(三菱化学(株)製VMX(R))からなるイージーピール層(厚さ5μm)とを共押出製膜してなるシーラントフィルム(ジェイフィルム(株)製SMX−1010L、厚さ30μm)を用意した。
(3)上記(1)で製造した透明ガスバリア性フィルムを押出ラミネート機にセットし、そのガスバリア性塗布膜の面に、ダイスから、エチレン−アクリル酸メチル−マレイン酸三元共重合体からなる接着性樹脂組成物(アルケマ(株)製Lotader(R)4503、無水マレイン酸成分量0.3質量%、アクリル酸メチル成分量19質量%、融点80℃)を、310℃で厚さ15μmとなるように溶融押出し、それと同時に、上記(2)で用意したシーラントフィルムを繰り出し、サンドイッチラミネートにより積層して、PETフィルム/酸化珪素蒸着膜/ガスバリア性塗布膜/接着性樹脂層/ポリエチレン系樹脂層/イージーピール層の層構成を有する積層フィルムを得た。
(4)得られた積層フィルムを、枚葉状に裁断し、底材の開口部の形状に合わせて、角部につまみ片を設けた長方形に打ち抜き、本発明の蓋材を製造した。
得られた蓋材と、ポリプロピレンからなるトレー状底材とを用意し、蓋材のイージーピール層の面が、底材の開口部周縁のフランジ部と対向するように重ね合せ、シーラーを用いて、シール温度140℃、圧力0.3MPa、時間1秒の条件でヒートシールして、本発明の包装容器を製造した。
[実施例2]
接着性樹脂層の厚さを7μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[実施例3]
接着性樹脂層の厚さを23μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[実施例4]
接着性樹脂層の厚さを3μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[実施例5]
接着性樹脂層の厚さを28μmとした以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[実施例6]
エチレン−アクリル酸メチル−マレイン酸三元共重合体(アルケマ(株)製Lotader(R)4503)を、エチレン−アクリル酸メチル(アルケマ(株)LOTRYL 18MA02、アクリル酸メチル成分量18質量%)で3.75倍希釈して、接着性樹脂組成物中の不飽和カルボン酸成分量を0.08質量%、アクリル酸エステル成分量を19質量%とした接着性樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[実施例7]
エチレン−アクリル酸メチル−マレイン酸三元共重合体(アルケマ(株)製Lotader(R)4210、不飽和カルボン酸3.6質量%、アクリル酸エステル成分量4.5質量%)を、エチレン−アクリル酸メチル(アルケマ(株)LOTRYL 18MA02)で4.5倍希釈して、接着性樹脂中の不飽和カルボン酸成分量を0.8質量%、アクリル酸エステル成分量を15質量%とした接着性樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[実施例8]
エチレン−アクリル酸メチル−マレイン酸三元共重合体(アルケマ(株)製Lotader(R)4503)を、エチレン−アクリル酸メチル(アルケマ(株)LOTRYL 18MA02、アクリル酸メチル成分量18質量%)で10倍希釈して、接着性樹脂組成物中の不飽和カルボン酸成分量を0.03質量%、アクリル酸エステル成分量を17質量%とした接着性樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[実施例9]
エチレン−アクリル酸メチル−マレイン酸三元共重合体(アルケマ(株)製Lotader(R)4210、不飽和カルボン酸3.6質量%、アクリル酸エステル成分量4.5質量%)を、エチレン−アクリル酸メチル(アルケマ(株)LOTRYL 18MA02)で2.8倍希釈して、接着性樹脂中の不飽和カルボン酸成分量を1.3質量%、アクリル酸エステル成分量を13質量%とした接着性樹脂を用いた以外は、実施例1と同様にして、本発明の蓋材及び包装容器を製造した。
[比較例1]
積層方法として、エチレン−アクリル酸メチル−マレイン酸三元共重合体からなる接着性樹脂を溶融押出してサンドイッチラミネートにより積層する代わりに、2液硬化型ウレタン接着剤(ロックペイント(株)製RU−40/H−4)を用いて、ドライラミネートにより積層した以外は、実施例1と同様にして、蓋材及び包装容器を製造した。2液硬化型ウレタン接着剤の塗布量は、3g/m2(乾燥膜厚)とした。
[比較例2]
ガスバリア性フィルムのガスバリア性塗布膜の面に、ウレタン系アンカーコート剤(三井化学(株)製、A−3210/A−3075)0.3g/m2(乾燥膜厚)を塗布し、溶融押出したLDPE(日本ポリエチレン(株)製LC600A)を介して、該アンカーコート剤塗布面とシーラントフィルムとを積層した以外は、実施例1と同様にして、蓋材及び包装容器を製造した。
[評価試験]
実施例1〜9及び比較例1〜2で得られた蓋材及び包装容器について、シール強度、易開封性、開封感、開封外観を以下の基準により評価した。結果を表1に示す。
(シール強度の測定)
各実施例及び比較例で得られた蓋材と、PP製底材とを、シール温度140℃、シール圧0.3MPa、シール時間1秒のシール条件にてヒートシールし、15mm幅の短冊状試験片を用意した。この試験片について、引張試験機を用いて、剥離角度180°引張速度300mm/分でシール強度(N/15mm幅)を測定した。
(開封性の評価)
各実施例及び比較例で得られた包装容器について、それぞれ10個のサンプルを用意した。このサンプルを即時開封し、蓋材のフィルム裂け・破断の有無(フィルム裂け・破断が生じたサンプル数/10個)をカウントした。
結果を表2に示す。
Figure 2016120963
表2に示した結果から明らかなように、実施例1〜9の蓋材及び包装容器は、適度なシール強度を示し、これは包装容器として十分な密封性を有するものであった。また、良好な易開封性を示し、剥離後は、底材と蓋材との界面において美麗な剥離面が得られた。そして、特に、実施例1〜3及び6〜7の包装容器は、10回の開封試験中、蓋材のフィルム裂け・破断は生じなかった。また、実施例4〜5及び8〜9の包装容器は、フィルム裂け・破断が3〜4回発生したものの、半数以上が良好な易剥離性を示した。
これに対し、比較例1及び2の蓋材及び包装容器は、10回の開封試験中、フィルム裂け・破断が6回も発生し、蓋材が破れて、その一部が底材の開口部に残った。
1.基材層
1a.プラスチックフィルム
1b.蒸着膜
1c.ガスバリア性塗布膜
2.接着性樹脂層
3.シーラント層
3a.ポリエチレン系樹脂層
3b.イージーピール層

Claims (9)

  1. 外側から、基材層と、接着性樹脂層と、シーラント層とをこの順に積層してなる積層フィルムからなる蓋材であって、
    該基材層は、ガスバリア性フィルムからなる層であり、
    該接着性樹脂層は、酸変性ポリオレフィン系樹脂を溶融押出して形成される層であり、
    該シーラント層は、ポリエチレン系樹脂層とイージーピール層とからなるシーラントフィルムからなる層であり、
    該イージーピール層は、最内層であって、互いに非相溶性の2種類の樹脂を含むブレンドポリマーアロイからなる、上記蓋材。
  2. 前記酸変性ポリオレフィン系樹脂は、アルケン−(メタ)アクリル酸エステル−不飽和カルボン酸の三元共重合体である、請求項1に記載の蓋材。
  3. 前記三元共重合体における不飽和カルボン酸成分量が、0.05質量%以上、1.0質量%未満である、請求項2に記載の蓋材。
  4. 前記三元共重合体における(メタ)アクリル酸エステル成分量が、5〜40質量%である、請求項2または3に記載の蓋材。
  5. 前記イージーピール層が、少なくともポリエチレン系樹脂とポリプロピレンとを含むブレンドポリマーアロイからなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓋材。
  6. 前記イージーピール層が、少なくともポリエチレン系樹脂とポリスチレン系樹脂とを含むブレンドポリマーアロイからなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の蓋材。
  7. 前記ガスバリア性フィルムが、プラスチックフィルム上に酸化珪素蒸着膜または酸化アルミニウム蒸着膜を設けてなる蒸着フィルムである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の蓋材。
  8. 前記蒸着フィルムが、前記酸化珪素蒸着膜または酸化アルミニウム蒸着膜上にさらに、ガスバリア性塗布膜を設けてなり、
    該ガスバリア性塗布膜が、一般式R1 nM(OR2m(式中、Mは金属原子を表し、R1、R2は炭素数1〜8の有機基を表し、nは0以上の整数であり、mは1以上の整数であり、n+mはMの原子価を表す)で表される少なくとも1種のアルコキシドと、水酸基を有する水溶性高分子とを含有し、更に、ゾルゲル法によって重縮合して得られるガスバリア性組成物による膜である、請求項7に記載の蓋材。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の蓋材と、開口部の周縁にフランジ部を有する底材とからなり、該蓋材を該フランジ部に熱シールしてなる、包装容器。
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