JP2016120610A - 孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内方ラベルカス51など不要部を除去して貫通孔38を形成した孔開きラベルを効率よく製造可能な孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】孔開きラベルとして不要とされる内方ラベルカス51の台紙2に対向する底面においてその粘着剤層5の粘着力を低減し、粘着力低減部分を内方ラベルカス51として台紙2から剥離処理することに着目し、ラベル原紙8の厚さ方向における、貫通孔38の周縁が囲む内方領域39に相当する粘着剤層5の領域に、粘着剤層5の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層40を形成し、抜き刃49と、抜き刃49の下流側において台紙2の下面側に位置する剥離板55と、を有し、抜き刃49により内方ラベルカス51を形成可能とし、剥離板55により内方ラベルカス51を台紙2から剥離して、貫通孔38を形成した孔開きラベルを台紙2上に仮着した状態で残存可能とする。
【選択図】図1

Description

本発明は孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法にかかるもので、とくに内方領域に任意の形状の貫通孔が開けられた孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法に関するものである。
従来から、各種形状のラベルの内方領域に任意の形状の貫通孔を開けた孔開きラベル連続体が製造されている。
図6は、孔開きラベル連続体の一例としての一般的な円環状ラベル連続体1の斜視図、図7は、図6のVII−VII線断面図である。
円環状ラベル連続体1は、帯状の台紙2と、台紙2の上層側に仮着した複数枚の円環状ラベル3(孔開きラベル)と、を有する。
円環状ラベル3は、ラベル基材4と、その下層部の粘着剤層5と、を有するとともに、その内方領域の中央部に円形の貫通孔3Aを形成している。また、台紙2にも貫通孔3Aに対応する部位に貫通孔2Aを形成している。
図8は、円環状ラベル連続体1を製造する際の要部工程を示す概略断面図であって、雄抜き型6と雌抜き型7との間にラベル原紙8を位置させる。
ラベル原紙8は、帯状の台紙2に粘着剤層5を介して帯状のラベル基材4を仮着している。
雄抜き型6は、抜き刃9を有し、少なくとも台紙2の裏面まで伸びるその内方抜き刃9Aによりラベル基材4および粘着剤層5を台紙2とともに切り抜いて、雌抜き型7の抜き孔7Aから内方ラベルカス10を除去する。
この内方ラベルカス10を除去と同時に、抜き刃9の、台紙2の表面までの長さを有する外方抜き刃9Bによりラベル基材4および粘着剤層5までを切り抜いて形成した外方ラベルカス11を除去して(いわゆる「カス取り」して)、貫通孔3A付きの円環状ラベル3を製造する。
ただし、台紙2に貫通孔2Aなどが形成されていると、円環状ラベル連続体1の移送中にこの貫通孔2A部分に応力が集中し、台紙切れなどの弊害を生じやすいという問題がある。
さらに、抜き型費用が高額になるとともに、不要部(内方ラベルカス10)を機械的に除去する費用も高額になるという問題がある。
なお、円環状ラベル連続体1の他の製造手法としては、不要部である内方ラベルカス10をそのまま残しておくという手法もあるが、製造された円環状ラベル連続体1の使用範囲が限定されてしまうという問題、あるいはその使用時に不用意に台紙からはがれてしまうという問題などがある。
また、図示は省略するが、たとえば内方ラベルカスとして、台紙2まで切り抜かずに(ラベル基材4および粘着剤層5まで切り抜く、いわゆる「ハーフ抜き」して)、形成した内方ラベルカスを手作業などで台紙2から除去する手法もあるが、製造工数の増大とともに膨大な加工時間を必要とするという問題がある。
なお、孔開きラベル連続体としては、図6に示したような、いわゆる円環状ラベル3はもちろん、楕円形状ラベルや、三角形状あるいは矩形状ラベルその他任意の形状のラベルであっても同様の諸問題が生ずるとともに、その内方領域に形成する貫通孔の形状としても、円形や楕円形、三角形あるいは矩形状はもちろん、その他任意の形状があるが、これら各種形状の孔開きラベル連続体について、その不要部(とくに内方ラベルカス)を確実に除去可能とする製造装置および製造方法が要望されている。
特開平1−137287号公報
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、貫通孔を形成した孔開きラベルを効率よく製造可能な孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、内方ラベルカスなど不要部を完全に除去した状態で孔開きラベルを製造可能な孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法を提供することを課題とする。
また本発明は、製造工数を圧縮可能な孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法を提供することを課題とする。
すなわち本発明は、孔開きラベルとして不要とされる内方ラベルカスの台紙に対向する底面において、その粘着剤層の粘着力を低減すること、この粘着力低減部分を内方ラベルカスとして台紙から剥離処理することに着目したもので、第一の発明は、その内方領域に貫通孔を形成した孔開きラベル連続体の製造装置であって、帯状の台紙に粘着剤層を介してラベル基材を仮着したラベル原紙の厚さ方向における、上記貫通孔の周縁が囲む上記内方領域に相当する上記粘着剤層の領域に、上記粘着剤層の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層を形成し、上記ラベル基材側から上記ラベル基材および上記粘着剤層を切り込み可能な抜き刃と、この抜き刃の下流側において上記台紙の下面側に位置する剥離板と、を有し、上記抜き刃により、上記内方領域における内方ラベル基材および上記粘着剤層を上記内方領域の外形線に沿って切断して内方ラベルカスを形成可能とし、上記剥離板により、この内方ラベルカスを上記台紙から剥離して、上記貫通孔を形成した孔開きラベルを上記台紙上に仮着した状態で残存可能とすることを特徴とする孔開きラベル連続体の製造装置である。
第二の発明は、その内方領域に貫通孔を形成した孔開きラベル連続体の製造方法であって、帯状の台紙に粘着剤層を介してラベル基材を仮着したラベル原紙の厚さ方向における、上記貫通孔の周縁が囲む上記内方領域に相当する上記粘着剤層の領域に、上記粘着剤層の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層を形成し、上記ラベル基材側から上記ラベル基材および上記粘着剤層を切り込み可能な抜き刃により、上記内方領域における内方ラベル基材および上記粘着剤層を上記内方領域の外形線に沿って切断して内方ラベルカスを形成し、上記抜き刃の下流側において上記台紙の下面側に位置させる剥離板により、この内方ラベルカスを上記台紙から剥離して、上記貫通孔を形成した孔開きラベルを上記台紙上に仮着した状態で残存させることを特徴とする孔開きラベル連続体の製造方法である。
上記内方ラベルカスは、上記台紙に対する粘着性を、上記孔開きラベルの上記台紙に対する粘着性より小さくしていることができる。
上記粘着不活性化層は、上記内方領域よりわずかに外方側に広がっていることができる。
上記粘着不活性化層は、上記粘着剤層に印刷を施すことによりこれを形成することができる。
上記剥離板は、上記内方ラベルカスが積層している上記台紙の一部を上記内方ラベルカスに向かって変形可能であることができる。
上記内方ラベルカスが積層している上記台紙の一部は、上記剥離板に対する転向角度を、上記孔開きラベルの上記剥離板に対する転向角度より小さくしていることができる。
上記剥離板は、上記台紙の下面から上記内方ラベルカス側に突出する段差部を有することができる。
上記剥離板には、その剥離先端部に上記貫通孔の幅と同等の幅を有する転向用フィルムを貼り付けていることができる。
上記剥離板により上記台紙から剥離された内方ラベルカスを吸引可能な吸引機構を設けていることができる。
上記剥離板の下流側に、上記ラベル基材側から上記台紙側に向かって上記ラベル原紙を押し付ける押さえロールを設けていることができる。
上記ラベル原紙の移送にともなって、上記孔開きラベルの外方ラベルカス、および上記孔開きラベルの上記内方ラベルカスを順次、上記台紙から除去することができる。
本発明による孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法においては、貫通孔の周縁が囲む内方領域に相当する粘着剤層の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層を形成しておき、抜き刃により内方領域において内方ラベルカスを形成し、この内方ラベルカスを剥離板により台紙から剥離して、貫通孔を形成した孔開きラベルを台紙上に仮着した状態で残存させるようにしたので、不要部である内方ラベルカスを確実に除去することができる。
とくに第一の発明の孔開きラベル連続体の製造装置によれば、貫通孔の周縁が囲む内方領域に相当する粘着剤層の領域に、粘着剤層の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層を形成したので、抜き刃により形成した内方ラベルカスの粘着性がより低下している結果、剥離板の部分で台紙から剥離しやすく、自動的にこれを除去可能である。
とくに第二の発明の孔開きラベル連続体の製造方法によれば、内方領域における粘着剤層に粘着不活性化層を形成した状態の内方ラベルカスを抜き刃により形成するとともに、剥離板の部分で剥離するようにしたので、内方ラベルカスを容易に台紙から除去することができる。
本発明の実施例による孔開きラベル連続体29の製造装置20の概略側面図である。 同、内方ラベルカス取り部28の部分を示す斜視図である。 同、内方ラベルカス取り部28の平面図である。 同、剥離板55および押さえロール57部分の拡大側面図である。 同、剥離板55における転向角度の相違を説明するための概略側面図であって、図5(1)は、転向用フィルム58に相当する段差部59を設けた場合を多少誇張して示し、図5(2)は、段差部59を設けていない場合を示す。 従来の孔開きラベル連続体の一例としての一般的な円環状ラベル連続体1の斜視図である。 同、図6のVII−VII線断面図である。 同、円環状ラベル連続体1を製造する際の要部工程を示す概略断面図である。
本発明は、粘着不活性化層の部分で抜き刃により内方ラベルカスを形成するとともに、剥離板により剥離可能としたので、確実に内方ラベルカスを台紙から除去することができる孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法を実現した。
つぎに本発明の実施例による孔開きラベル連続体の製造装置および製造方法を図1ないし図5にもとづき説明する。ただし、図6ないし図8と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、孔開きラベル連続体29の製造装置20の概略側面図であって、孔開きラベル連続体29の製造装置20は、前記ラベル原紙8の供給部21と、表面印刷部22と、台紙分離部23と、裏面印刷部24と、貼り合わせ部25と、ダイカット部26と、外方ラベルカス取り部27と、内方ラベルカス取り部28と、孔開きラベル連続体29の巻取り部30と、を有する。
図2は、内方ラベルカス取り部28の部分を示す斜視図である。
ラベル原紙8は、既述のように帯状の台紙2に粘着剤層5を介して帯状のラベル基材4を仮着しており、供給部21からガイドローラー31を経て、表面印刷部22にこれを供給する。
表面印刷部22は、表面印刷機32および紫外線照射器33を有し、ラベル原紙8(ラベル基材4)の表面側に所定の情報を印刷する。
台紙分離部23は、分離ローラー34により、台紙2と、ラベル基材4および粘着剤層5による積層体35と、を分離し、それぞれの移送路に移送可能とする。
裏面印刷部24は、裏面印刷機36および紫外線照射器37を有し、ラベル原紙8(積層体35)の裏面側における粘着剤層5の所定領域に印刷を施す。
この所定領域とは、内方ラベルカス51(図2において後述)を形成する領域である。
すなわち、当該所定領域は、ラベル原紙8の厚さ方向における、貫通孔38(図2)の周縁が囲む内方領域39に相当する粘着剤層5の領域であって、この所定領域にメジームその他任意のインキを印刷することにより、粘着剤層5の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層40(図1の拡大部を参照)を形成する。
ただし、粘着不活性化層40の形成により、ラベル原紙8の移送方向下流側のダイカット部26における切り抜き作用によって内方ラベルカス51が直ちにはがれて周辺の装置部分に付着してしまわないような程度にすることは必要である。
また、内方ラベルカス51の粘着性は、粘着不活性化層40の印刷インキの種類あるいはその印刷面積や、格子状、多列状あるいは網目状などの印刷パターンを選択することにより任意にこれを設定可能である。
なお、粘着不活性化層40は、内方領域39よりわずかに外方側にこれを広げてあることにより、ダイカット部26における切り抜き作用が粘着不活性化層40の領域内で確実に行われることを保証する。
貼り合わせ部25は、貼り合わせローラー41を有し、台紙分離部23においてラベル原紙8から分離されてガイドローラー42、43によりガイドされてきた台紙2と、裏面印刷を施された積層体35と、を再度貼り合わせ積層し、ガイドローラー44、45、46を経てダイカット部26に供給する。
ダイカット部26は、ダイカットローラー47およびアンビルローラー48を有し、ダイカットローラー47は、ラベル基材4側からラベル基材4および粘着剤層5を切り込み可能な抜き刃49を有する。
抜き刃49により、ラベル原紙8に孔開きラベル54(図2)の外方側に位置する外方ラベルカス50を形成するとともに、内方領域39における内方ラベル基材4および粘着剤層5を内方領域39の外形線に沿って切断して孔開きラベル54の内方側に内方ラベルカス51を形成可能としている。
すなわち、抜き刃49は、従来の雄抜き型6における抜き刃9(内方抜き刃9A、外方抜き刃9B、図8)とは異なり、外方ラベルカス50および内方ラベルカス51を形成するために同じ切込み長さを有している。
外方ラベルカス取り部27は、カス取りローラー52およびカス巻取りローラー53を有し、抜き刃49により切り抜かれた外方ラベルカス50をカス巻取りローラー53が巻き取る。
とくに図2に示すように、内方ラベルカス取り部28の下流側において、孔開きラベル54を台紙2上に仮着した状態の前記孔開きラベル連続体29が製造される。
孔開きラベル54は、内方ラベルカス51を取り除かれて、その内方領域39に貫通孔38を有する。
すなわち、内方ラベルカス取り部28は、剥離板55と、吸引機構56と、押さえロール57と、を有する。
剥離板55は、ダイカット部26の抜き刃49の下流側において台紙2の下面側に位置する。
剥離板55により、内方ラベルカス51を台紙2から剥離して、貫通孔38を形成した孔開きラベル54を台紙2上に仮着した状態で残存可能とする。
既述のように、内方ラベルカス51は、その裏面側に粘着不活性化層40を形成しているので、台紙2に対する粘着性を、孔開きラベル54の台紙2に対する粘着性より小さくしている。
さらに剥離板55は、内方ラベルカス51が積層している台紙2の一部を内方ラベルカス51に向かって変形可能である。
図3は、内方ラベルカス取り部28の平面図、図4は、剥離板55および押さえロール57部分の拡大側面図である。
とくに図4に示すように、剥離板55には、その剥離先端部に内方ラベルカス51ないし貫通孔38の幅と同等の幅を有する転向用フィルム58を貼り付けている。
転向用フィルム58の厚さTを任意に選択することにより、内方ラベルカス51が積層している台紙2の一部の転向角度を調整可能としている。
すなわち、転向用フィルム58による段差により台紙2を介して内方ラベルカス51の部分だけに局部的に剥離方向に突き上げる力が作用し、内方ラベルカス51を孔開きラベル54の他の領域より剥離しやすくしている。
剥離板55の幅方向において、内方ラベルカス51の貫通孔38の形成位置に合うように転向用フィルム58の貼付け位置を調整することにより、孔開きラベル54内での貫通孔38の位置にある内方ラベルカス51を的確に剥離可能である。
また、転向用フィルム58の幅を調整することにより、孔開きラベル54内での貫通孔38にある内方ラベルカス51が積層する台紙2に合った剥離転向部を形成可能である。
もちろん、転向用フィルム58を設けずに、内方ラベルカス51の幅および位置に合わせた幅を有する剥離板(図示せず)をその位置に配置することにより(すなわち、内方領域39ないし貫通孔38のみにこの剥離板を設けることにより)、上述の作用と同様に、内方ラベルカス51のみを剥離除去することもできる。
換言すれば、内方ラベルカス51が積層する台紙2の一部は、剥離板55に対するその転向角度を、孔開きラベル54の剥離板55に対する転向角度より小さくすることにより、内方ラベルカス51が台紙2から剥離しやすくするとともに、孔開きラベル54の本体領域部分は台紙2から剥離しないようにしている。
図5は、剥離板55における転向角度の相違を説明するための概略側面図であって、図5(1)は、転向用フィルム58に相当する段差部59を設けた場合を多少誇張して示し、図5(2)は、段差部59を設けていない場合を示す。
すなわち、図5(1)のように、段差部59ないし転向用フィルム58を設けている場合には、剥離板55において、段差部59ないし転向用フィルム58が台紙2の下面から内方ラベルカス51側に突出していることとなる。
したがって、内方ラベルカス51の転向角度αは、孔開きラベル54における内方ラベルカス51以外の領域の転向角度βより小さくなり(α<β、いわば、より鋭角方向にセットされ)、内方ラベルカス51の方がより剥離しやすくなる。
また、図5(2)のように、転向角度が同じであっても、内方ラベルカス51の底面における粘着不活性化層40の形成により、内方ラベルカス51を台紙2からより剥離しやすくすることはできる。
要するに、粘着不活性化層40による内方ラベルカス51の粘着低減度と、内方ラベルカス51が積層する台紙2の一部の転向角度と、を任意に選択することにより、内方ラベルカス51の剥離精度を制御可能である。
なお、ラベル原紙8の移送と同期する必要があるが、内方ラベルカス51と同形の剥離板を内方ラベルカス51の方向に出没するように駆動制御することにより、内方ラベルカス51を除去するようにすることもできる。
吸引機構56は、真空引きによる吸引パイプ60を有し、剥離板55により台紙2から剥離された内方ラベルカス51を吸引して除去可能である。
かくして、ラベル原紙8の移送にともない、孔開きラベル54の外方ラベルカス50、および孔開きラベル54の内方ラベルカス51を順次、台紙2から除去する。
押さえロール57は、剥離板55の下流側において、ラベル基材4側から台紙2側に向かってラベル原紙8を押し付ける。
ラベル原紙8の移送方向において押さえロール57の据付け位置を選択調整することにより、内方ラベルカス51が積層する台紙2の一部の転向角度を調節可能である。
また、図1に仮想線の矢印で示すように、押さえロール57を上下動させて孔開きラベル連続体29(ラベル原紙8)に接離するように制御することにより、内方ラベルカス51の剥離動作の開始および終了のタイミングを調節することができる。同様に、仮想線の矢印で示すように、剥離板55を上下動させることにより上記タイミングを調節することもできる。
こうした構成の孔開きラベル連続体29の製造装置20、とくに内方ラベルカス取り部28において、既述のように、貫通孔38の周縁が囲む内方領域39に相当する内方ラベルカス51の粘着剤層5の領域に裏面印刷部24において粘着不活性化層40を形成しておく。
ダイカット部26において、抜き刃49により、内方領域39における内方ラベル基材4および粘着剤層5を内方領域39の外形線に沿って切断して内方ラベルカス51を形成し、さらに、内方ラベルカス取り部28において、台紙2の下面側に位置させる剥離板55により、内方ラベルカス51のみを台紙2から剥離して、貫通孔38を形成した孔開きラベル54を台紙2上に仮着した状態で残存させるようにしたので、台紙2から確実に内方ラベルカス51を剥離し、台紙2に従来のような貫通孔2A(図7)などを開けることなく(すなわち、応力集中による台紙切れなどを発生させることなく)、安定して孔開きラベル連続体29を製造することができる。
かくして製造された孔開きラベル連続体29を、その巻取り部30(図1)により巻き取る。
なお、内方ラベルカス取り部28は、これをダイカット部26の下流側であって、外方ラベルカス取り部27の上流側に設けてもよい。
また、孔開きラベルとして外方ラベルカス50が形成されない場合には、外方ラベルカス取り部27を設ける必要はない。
1 円環状ラベル連続体(孔開きラベル連続体、図6)
2 台紙
2A 台紙2の貫通孔(図7)
3 円環状ラベル(孔開きラベル)
3A 円環状ラベル3の貫通孔
4 ラベル基材
5 粘着剤層
6 雄抜き型(図8)
7 雌抜き型
7A 雌抜き型7の抜き孔
8 ラベル原紙
9 抜き刃
9A 抜き刃9の内方抜き刃
9B 抜き刃9の外方抜き刃
10 内方ラベルカス
11 外方ラベルカス
20 孔開きラベル連続体29の製造装置(実施例、図1)
21 供給部
22 表面印刷部
23 台紙分離部
24 裏面印刷部
25 貼り合わせ部
26 ダイカット部
27 外方ラベルカス取り部
28 内方ラベルカス取り部
29 孔開きラベル連続体
30 巻取り部
31 ガイドローラー
32 表面印刷機
33 紫外線照射器
34 分離ローラー
35 ラベル基材4および粘着剤層5による積層体
36 裏面印刷機
37 紫外線照射器
38 貫通孔
39 内方領域
40 粘着不活性化層
41 貼り合わせローラー
42、43、44、45、46 ガイドローラー
47 ダイカットローラー
48 アンビルローラー
49 抜き刃
50 外方ラベルカス
51 内方ラベルカス(図1、図2)
52 カス取りローラー
53 カス巻取りローラー
54 孔開きラベル
55 剥離板
56 吸引機構
57 押さえロール
58 転向用フィルム(図4)
59 段差部(図5(1))
60 吸引パイプ
T 転向用フィルム58の厚さ(図4)
α 内方ラベルカス51が積層する台紙2の一部の転向角度(図5(1))
β 孔開きラベル54における、内方ラベルカス51以外の領域の転向角度(図5(1)、α<β)

Claims (12)

  1. その内方領域に貫通孔を形成した孔開きラベル連続体の製造装置であって、
    帯状の台紙に粘着剤層を介してラベル基材を仮着したラベル原紙の厚さ方向における、前記貫通孔の周縁が囲む前記内方領域に相当する前記粘着剤層の領域に、前記粘着剤層の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層を形成し、
    前記ラベル基材側から前記ラベル基材および前記粘着剤層を切り込み可能な抜き刃と、
    この抜き刃の下流側において前記台紙の下面側に位置する剥離板と、を有し、
    前記抜き刃により、前記内方領域における内方ラベル基材および前記粘着剤層を前記内方領域の外形線に沿って切断して内方ラベルカスを形成可能とし、
    前記剥離板により、この内方ラベルカスを前記台紙から剥離して、前記貫通孔を形成した孔開きラベルを前記台紙上に仮着した状態で残存可能とすることを特徴とする孔開きラベル連続体の製造装置。
  2. 前記内方ラベルカスは、前記台紙に対する粘着性を、前記孔開きラベルの前記台紙に対する粘着性より小さくしていることを特徴とする請求項1記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  3. 前記粘着不活性化層は、前記内方領域よりわずかに外方側に広がっていることを特徴とする請求項1または2記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  4. 前記粘着不活性化層は、前記粘着剤層に印刷を施すことによりこれを形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  5. 前記剥離板は、前記内方ラベルカスが積層している前記台紙の一部を前記内方ラベルカスに向かって変形可能であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  6. 前記内方ラベルカスが積層している前記台紙の一部は、前記剥離板に対する転向角度を、前記孔開きラベルの前記剥離板に対する転向角度より小さくしていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  7. 前記剥離板は、前記台紙の下面から前記内方ラベルカス側に突出する段差部を有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  8. 前記剥離板には、その剥離先端部に前記貫通孔の幅と同等の幅を有する転向用フィルムを貼り付けていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  9. 前記剥離板により前記台紙から剥離された内方ラベルカスを吸引可能な吸引機構を設けていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  10. 前記剥離板の下流側に、前記ラベル基材側から前記台紙側に向かって前記ラベル原紙を押し付ける押さえロールを設けていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  11. 前記ラベル原紙の移送にともなって、前記孔開きラベルの外方ラベルカス、および前記孔開きラベルの前記内方ラベルカスを順次、前記台紙から除去することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の孔開きラベル連続体の製造装置。
  12. その内方領域に貫通孔を形成した孔開きラベル連続体の製造方法であって、
    帯状の台紙に粘着剤層を介してラベル基材を仮着したラベル原紙の厚さ方向における、前記貫通孔の周縁が囲む前記内方領域に相当する前記粘着剤層の領域に、前記粘着剤層の活性を少なくとも低減する粘着不活性化層を形成し、
    前記ラベル基材側から前記ラベル基材および前記粘着剤層を切り込み可能な抜き刃により、前記内方領域における内方ラベル基材および前記粘着剤層を前記内方領域の外形線に沿って切断して内方ラベルカスを形成し、
    前記抜き刃の下流側において前記台紙の下面側に位置させる剥離板により、この内方ラベルカスを前記台紙から剥離して、前記貫通孔を形成した孔開きラベルを前記台紙上に仮着した状態で残存させることを特徴とする孔開きラベル連続体の製造方法。
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