JP2007208115A - 薄型電気回路の製造方法および製造装置 - Google Patents

薄型電気回路の製造方法および製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 所望の電気回路パターンの変形や剥がれを防止すると共に、抜きかすを容易にかつきれいに除去することができる製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】 この薄型電気回路の製造方法は、フィルム状の基材4の端部付近に複数の位置合わせ孔8をあける工程と、基材4の表面に所望の電気回路パターンと同じ印刷パターンで接着剤10を印刷する工程と、接着剤10上の全面に金属箔12を貼り合わせる工程と、前記電気回路パターンと同じパターンをした刃22および複数の位置合わせピン24を有するプレス型20を用いて、金属箔12を接着剤10の印刷パターンに合わせて切って金属箔12によって電気回路パターンを形成する工程と、金属箔12の抜きかすを除去する工程とを備えている。
【選択図】 図4

Description

この発明は、例えば非接触ICタグ、非接触ICカード等の電子機器を構成するフィルム状またはシート状のアンテナ回路、フィルム状またはシート状の配線回路等の薄型電気回路の製造方法および製造装置に関する。このようなフィルム状またはシート状のアンテナ回路、配線回路等を、この明細書では薄型電気回路と総称している。
この種の薄型電気回路は、フィルム状またはシート状の基材の表面に、所望の電気回路パターンを形成した構成をしている。電気回路パターンは、例えばアンテナ回路パターン、配線回路パターン等である。即ち、薄型電気回路がフィルム状またはシート状のアンテナ回路の場合はアンテナ回路パターン、配線回路の場合は配線回路パターンである。電気回路パターンは、通常は微小なものである。例えば、その線幅および線間幅は、100μm〜250μm程度、またはそれ以下である。
上記のような電気回路パターンの形成方法の一つに、例えば特許文献1にも記載されているように、金属箔をプレス加工する方法がある。より詳しく言えば、従来のプレス加工による方法には、大別して次の二種類がある。
(a)フィルム状またはシート状の基材の表面のほぼ全面に接着剤によって金属箔を接着しておいて、プレスによって金属箔を電気回路パターンに切断して、抜きかす(不要部分。以下同様)を除去する方法。
(b)微粘着テープ上の表面のほぼ全面に金属箔を貼り合わせておいて、プレスによって金属箔を電気回路パターンに切断し、抜きかすを除去する方法。
特開2001−24145号公報(段落0002、0008)
上記(a)の接着剤を用いる方法の場合は、抜きかすをきれいに除去することが難しい。これは、抜きかすになる部分も含めて、金属箔が接着剤で基材に接着されているからである。抜きかすをきれいに除去することができないと、電気回路パターンをショートさせたり、所望の特性が得られない等の不良が発生する。
また、抜きかすを除去できるとしても、抜きかすに付いている接着剤が電気回路パターン部分の金属箔につながっていたり、金属箔に引っ掛かったりして、電気回路パターンの変形や剥がれを惹き起こし、やはり不良が発生する可能性が高い。
上記(b)の微粘着テープを用いる方法の場合は、微粘着テープを用いるので抜きかすの除去は比較的容易であるが、粘着力が弱いために、プレス時やその後の工程で電気回路パターン部分の金属箔の位置ずれや剥がれを惹き起こし、やはり不良が発生する可能性が高い。
そこでこの発明は、所望の電気回路パターンの変形や剥がれを防止すると共に、抜きかすを容易にかつきれいに除去することができる製造方法および製造装置を提供することを主たる目的としている。
この発明に係る薄型電気回路の製造方法は、フィルム状またはシート状の基材の端部付近に複数の位置合わせ孔をあける穿孔工程と、前記基材の表面に、前記位置合わせ孔と一定の位置関係を保って、所望の電気回路パターンと実質的に同じ印刷パターンで接着剤を印刷する印刷工程と、前記基材上の接着剤上に、当該接着剤の印刷パターンの全体を覆うように金属箔を貼り合わせるラミネート工程と、前記電気回路パターンと実質的に同じパターンをした刃と前記位置合わせ孔にそれぞれ嵌まる複数の位置合わせピンとを互いに一定の位置関係で有するプレス型を用いて、前記金属箔を前記接着剤の印刷パターンに合わせて切って当該金属箔によって前記電気回路パターンを形成するプレス工程と、前記プレス工程後の前記金属箔の抜きかすを除去するかす取り工程とを備えていることを特徴としている。
この製造方法によれば、基材にあけた位置合わせ孔と、プレス型が有する位置合わせピンとを用いて、接着剤の印刷パターンと、プレス型の刃との位置合わせを精度良く行うことができる。それによって、接着剤の印刷パターンに合わせて金属箔を切って、接着剤上に所望の電気回路パターンを形成することを精度良く行うことができる。
しかも、所望の電気回路パターン部分の金属箔は接着剤で基材に接着されているのに対して、それ以外の抜きかすとなる部分の金属箔は全くまたは殆ど接着されていないので、電気回路パターンの変形や剥がれを防止すると共に、抜きかすを容易にかつきれいに除去することができる。
前記穿孔工程と前記印刷工程とを同時に行っても良い。
この発明に係る薄型電気回路の製造装置は、フィルム状またはシート状の基材の端部付近に複数の位置合わせ孔をあける穿孔機構と、前記基材の表面に、前記位置合わせ孔と一定の位置関係を保って、所望の電気回路パターンと実質的に同じ印刷パターンで接着剤を印刷する印刷機構と、前記基材上の接着剤上に、当該接着剤の印刷パターンの全体を覆うように金属箔を貼り合わせるラミネート機構と、前記電気回路パターンと実質的に同じパターンをした刃と前記位置合わせ孔にそれぞれ嵌まる複数の位置合わせピンとを互いに一定の位置関係で有するプレス型を用いて、前記金属箔を前記接着剤の印刷パターンに合わせて切って当該金属箔によって前記電気回路パターンを形成するプレス機構と、前記プレス機構によるプレス後の前記金属箔の抜きかすを除去するかす取り機構とを備えていることを特徴としている。
この製造装置によれば、上記製造方法の場合とほぼ同様の作用によって、電気回路パターンの変形や剥がれを防止すると共に、抜きかすを容易にかつきれいに除去することができる。
前記穿孔機構および前記印刷機構の代わりに、フィルム状またはシート状の基材の端部付近に複数の位置合わせ孔をあけると共に、当該基材の表面に、当該位置合わせ孔と一定の位置関係を保って、所望の電気回路パターンと実質的に同じ印刷パターンで接着剤を印刷する穿孔・印刷機構を備えていても良い。
前記電気回路パターンは、例えば、アンテナ回路パターンまたは配線回路パターンである。
請求項1〜8に記載の発明によれば、所望の電気回路パターン部分の金属箔は接着剤で基材に接着されているのに対して、それ以外の抜きかすとなる部分の金属箔は全くまたは殆ど接着されていないので、電気回路パターンの変形や剥がれを防止すると共に、抜きかすを容易にかつきれいに除去することができる。従って、不良の発生を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、穿孔工程と印刷工程とを同時に行うので、加工の高速化を図ることができると共に、基材の位置合わせ孔と接着剤の印刷パターンとの位置精度をより高めることができる、という更なる効果を奏する。
請求項6に記載の発明によれば、基材に位置合わせ孔をあけることと接着剤を印刷することの両方を行う穿孔・印刷機構を備えているので、機構数の低減および加工の高速化を図ることができると共に、基材の位置合わせ孔と接着剤の印刷パターンとの位置精度をより高めることができる、という更なる効果を奏する。
まず、以下に説明する製造方法または製造装置によって製造される薄型電気回路の一例を図1に拡大して示す。
この薄型電気回路2は、フィルム状またはシート状の基材4の表面に、金属箔によって所望の電気回路パターン6を形成した構造をしている。電気回路パターン6と基材4との間には、電気回路パターン6と実質的に同じパターン(型)をした接着剤(図に表れていない。図2、図4等の接着剤10参照)が設けられている。
基材4の厚さは、例えば、0.025mm〜2mm程度であるが、この範囲に限定されるものではない。フィルムとシートとの違いは、簡単に言えば厚さの違いである。例えば、厚さが0.25mm程度以下をフィルムと呼び、それより大きい場合をシートと呼ぶ場合が多いが、この値に限定されるものではない。
基材4の材質は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニスルフィド(PPS)、ポリエチレン(PE)等のプラスチック(合成樹脂)であるが、それ以外でも良い。
電気回路パターン6は、図1等における例では、電波の送受信に用いるアンテナ回路パターンである。但し、アンテナ回路パターンは、図示例のもの(四角い渦巻状)に限られるものではなく、丸い渦巻状、ジグザク状、その他の形状でも良い。巻く回数、折り返す回数等は任意である。
電気回路パターン6は、アンテナ回路パターン以外のもの、例えば、IC等の電子デバイス間を接続すること等に用いる配線回路パターンでも良い。
電気回路パターン6がアンテナ回路パターンの場合は、薄型電気回路2はフィルム状アンテナ回路またはシート状アンテナ回路と呼ぶこともできる。電気回路パターン6が配線回路パターンの場合は、薄型電気回路2はフィルム状配線回路またはシート状配線回路と呼ぶこともできる。
電気回路パターン6の線幅は、例えば、100μm〜250μm程度、またはそれ以下であり、近年はより細く(例えば80μm程度に)する要望がある。線間幅も、例えば、上記線幅と同程度である。但し、線幅、線間幅のいずれも、上記値に限られるものではない。
次に、この発明に係る製造方法の実施形態を、図2〜図4を参照して、上記のような薄型電気回路2を製造する場合を例に、しかも一つの基材4上に1個の電気回路パターン6を形成する場合を例に説明する。
まず、図2Aに示すように、上述したフィルム状またはシート状の基材4の端部付近(左右の端部付近)に、複数の位置合わせ孔8をあける(穿孔工程)。位置合わせ孔8は、図示例のように1個の電気回路パターン6に対して左右に1個ずつでも良いし、一方が1個、他方が2個でも良いし、それ以外でも良い。この位置合わせ孔8は、後述するプレス工程時のプレス型20と基材4との位置合わせに使用される。各位置合わせ孔8の形状は、図示例では円形であるが、それ以外でも良い。
次に、図2Bに示すように、基材4の表面に、位置合わせ孔8と一定の位置関係を保って、所望の電気回路パターン6(図3参照)と実質的に同じ(即ち、同じかほぼ同じ)印刷パターンで接着剤10を印刷する(印刷工程)。上記一定の位置関係を保つのは、後述するプレス工程時のプレス型20の刃22と接着剤10の印刷パターンとの位置合わせを精度良く行うためである。
基材4上に形成する接着剤10の印刷パターンおよび電気回路パターン6の向きは、後で抜きかす14を除去しやすい向きにするのが好ましい。例えば、接着剤10の印刷パターンおよび電気回路パターン6が全体として図示例のように長方形をしている場合は、その長辺に沿って抜きかす14が分離される向きにするのが好ましい。この実施形態ではそのような向きにしている。
接着剤10の材質は、例えば、感光性樹脂、アクリレートオリゴマー、溶剤系樹脂等であるが、それ以外でも良い。接着剤10の厚さは、例えば、3μm〜40μm程度であるが、それに限られるものではない。
次に、図2Cに示すように、基材4上の接着剤10上に、当該接着剤10の印刷パターンの全体(即ち、パターン上およびパターン間を含めた全面)を覆うように、金属箔12を重ねて貼り合わせる(ラミネート工程)。
金属箔12は、金属の箔であるから導電性を有している。金属箔12の厚さは、例えば、3μm〜50μm程度であるが、それに限られるものではない。この金属箔12は、例えば、銅箔、アルミニウム箔、ニッケル箔、銀箔、またはこれらを積層した箔であり、薄型電気回路2の用途等に応じて選定すれば良い。
次に、図3A、図4に示すように、電気回路パターン6と実質的に同じパターンをした刃22と、各位置合わせ孔8にそれぞれ嵌まる(きっちり挿通される)複数の位置合わせピン24とを互いに一定の位置関係で有するプレス型20を用いて、金属箔12を接着剤10の印刷パターンに合わせて切って金属箔12によって電気回路パターン6を形成する(プレス工程)。
このプレス工程を、図4を参照してより詳しく説明する。図4は、プレス工程時の図3Aの線A−Aに沿う拡大断面図である。
プレスには、この例では、平台状のプレス型20と、それに対応する平台状の受け台30とを用いる。プレス型20は、例えば金型である。プレス型20は、上述したように、電気回路パターン6と実質的に同じパターンをした刃22と、先が尖っていて基材4の各位置合わせ孔8にそれぞれ嵌まる複数の位置合わせピン24とを、互いに一定の位置関係で有している。より具体的には、前記位置合わせ孔8と接着剤10の印刷パターンとの位置関係と同じ位置関係で有している。
刃22は、電気回路パターン6の周縁に沿うパターンをしている。例えば、この例では、平面的に見れば渦巻状のパターンをしている。刃22の突出高さは、例えば、0.75mm〜0.85mm程度であるが、それに限られるものではなく、例えば、金属箔12および接着剤10の厚さ等に応じて決めれば良い。通常は、この刃22の先端部だけが金属箔12を切るのに使用される。
このプレス工程では、刃22によって金属箔12をその裏面まで完全に切断しても良いし、完全に切断しない程度に切っても良い。即ち、次のかす取り工程で抜きかす14が簡単に除去できる程度の深さに金属箔12を切っても良い。
各位置合わせピン24の長さは、刃22の高さよりも十分に大きく、例えば1cm程度またはそれ以上であるが、その値に限られるものではない。
受け台30は、各位置合わせピン24がそれぞれ入る大きさおよび深さのピン逃し孔34を有している。この受け台30上に、上記ラミネート工程(図2C参照)後の基材4等を、その各位置合わせ孔8と各ピン逃し孔34との位置が合うように位置させた状態で、プレス型20を矢印Bに示す方向に所定距離だけ下げてプレスして、刃22によって、金属箔12を接着剤10の印刷パターンに合わせて(沿って)切る。このとき、刃22が金属箔12に当接するよりも先に、各位置合わせピン24が各位置合わせ孔8にそれぞれ嵌まることによって、基材4の正確な位置合わせを、ひいては基材4上の接着剤10の印刷パターンとプレス型20の刃22との正確な(高精度の)位置合わせを行うことができる。
上記プレスによって、図3Aに示すように、金属箔12に電気回路パターン6の周縁に沿って切れ目16が入り、電気回路パターン6が形成される。電気回路パターン6以外の部分の金属箔12は抜きかす(不要部分)14であり、この状態では未だ抜きかす14は除去されていない。
この抜きかす14の部分の裏面には、刃22による電気回路パターン6の形成が上記のようにして正確に行われるので、接着剤10は、(a)全く付いていない(即ち抜きかす14の部分は全く接着されていない)、または(b)殆ど付いていない(即ち抜きかす14の部分は殆ど接着されていない)ことになる。これを詳述すると、プレス型20の刃22を接着剤10の印刷パターンに正確に位置合わせして、金属箔12を接着剤10の印刷パターンの線幅以上の線幅で切れば、抜きかす14の部分には接着剤10は全く付いていないことになる。これが上記(a)の状態である。金属箔12を接着剤10の印刷パターンの線幅よりも幾分小さい線幅で切れば、あるいは刃22と接着剤10の印刷パターンとの間にわずかな位置ずれがあれば、抜きかす14の部分に接着剤10がわずかに付いていることになる。これが上記(b)の状態である。この(b)の状態でも、従来のように抜きかすの全面に接着剤が付いている場合に比べれば、抜きかす14を遙かに容易にかつきれいに除去することができる。
次に、上記プレス工程後の金属箔12の抜きかす14を除去すると(かす取り工程)、図3Bに示すように、基材4上に電気回路パターン6が形成された薄型電気回路2aが得られる。電気回路パターン6と基材4との間には、電気回路パターン6と実質的に同じパターンをした接着剤10(図3Bには表れていない。図2B等を参照)が存在し、それによって電気回路パターン6は基材4に接着されている。
その後は、必要に応じて、基材4の位置合わせ孔8を含む不要部を除去しても良い。それによって、図1に示した薄型電気回路2を得ることができる。更に、この薄型電気回路2に、必要に応じて、ICチップ等の電子デバイスを搭載しても良い。それによって、前述した非接触ICタグ、非接触ICカード等の電子機器を得ることができる。
この製造方法によれば、基材4にあけた位置合わせ孔8と、プレス型20が有する位置合わせピン24とを用いて、接着剤10の印刷パターンと、プレス型20の刃22との位置合わせを精度良く行うことができる。それによって、接着剤10の印刷パターンに合わせて金属箔12を切って、接着剤10上に所望の電気回路パターン6を形成することを精度良く行うことができる。
しかも、所望の電気回路パターン6部分の金属箔12は接着剤10で基材4に接着されているのに対して、それ以外の抜きかす14となる部分の金属箔12は全くまたは殆ど接着されていないので、電気回路パターン6の変形や剥がれを防止すると共に、抜きかす14を容易にかつきれいに除去することができる。従って、不良の発生を従来よりも大幅に低減することができる。
上記穿孔工程と印刷工程とを同時に行っても良い。そのようにすれば、加工の高速化を図ることができると共に、基材4の位置合わせ孔8と接着剤10の印刷パターンとの位置精度をより高めることができる。
一つの基材4上に複数個の電気回路パターン6を形成しても良い。その場合は、接着剤10の印刷パターンおよびプレス型20の刃22も、電気回路パターン6と同数の複数個にすれば良い。そして、後で必要に応じて複数個の薄型電気回路2に切り分ければ良い。
基材4は、長いテープ状のものでも良い(図5参照)。そのような基材4を用いれば、多数の薄型電気回路2を連続して製造することが容易になる。
次に、この発明に係る製造装置の実施形態を、図5を参照して説明する。上記製造方法の実施形態の場合と同一または相当する部分には同一符号を付しており、これによって重複説明をできるだけ省略する。また、以下の説明において図5中に表れていない符号は、上記図1〜図4を参照するものとする。
この薄型電気回路の製造装置110は、一例として、テープ状の基材4を用いるものであり、基材4は、図示しない搬送装置によって、矢印Cに示す位置方向(例えば水平方向)に搬送される。この製造装置110は、基材4の搬送ラインの上流側から下流側に向けて直列に配置された穿孔機構40、印刷機構50、ラミネート機構60、プレス機構70およびかす取り機構80を備えている。
穿孔機構40は、上記穿孔工程を実施するものであり、この例では、基材4を挟んで上下に相対向する平台状のプレス型42および46を有している。上側のプレス型42には上記位置合わせ孔8をあける複数の刃44が設けられており、下側のプレス型46には当該各刃44を受ける複数の孔48が設けられている。プレス型42を矢印Dに示すように下げてプレスすることによって、基材4の端部付近に複数の上記位置合わせ孔8をあけることができる。なお、穿孔機構40は、上記以外のタイプ、例えばローラ状のプレス型を用いるもの等でも良い。
印刷機構50は、上記印刷工程を実施するものであり、この例では、ロータリースクリーン印刷機である。即ち、基材4を上下から挟む印刷ローラ52および受けローラ54を有している。印刷ローラ52は、円筒状のスクリーン版を有しており、矢印Eに示すように回転することによって、基材4の表面に、上記位置合わせ孔8と一定の位置関係を保って、上記所望の電気回路パターン6と実質的に同じ印刷パターンで上記接着剤10を印刷する。印刷する接着剤10の印刷パターンの個数は、1個でも良いし、複数個でも良い。この例では、複数個である。この印刷パターンの横一列(紙面の表裏方向の一列。以下同様)の個数と、プレス型20に設ける刃22の横一列の個数とを一致させておくのが好ましい。なお、印刷機構50は、上記以外の印刷方式のもの、例えばオフセット印刷方式のもの等でも良い。
ラミネート機構60は、上記ラミネート工程を実施するものであり、この例では、上記金属箔12を矢印Fに示すように送り出す送り出しローラ66と、金属箔12および基材4を上下から挟む圧接ローラ62および64とを有している。この圧接ローラ62、64の部分で、基材4上の接着剤10上に、当該接着剤10の印刷パターンの全体を覆うように金属箔12を重ねて貼り合わせる。
プレス機構70は、上記プレス工程を実施するものであり、上記プレス型20、受け台30等を有している。これらの詳細は前述したとおりである。これによって前述したように、基材4上の金属箔12を接着剤10の印刷パターンに合わせて切って、当該金属箔12によって上記電気回路パターン6を1個以上形成することができる。
かす取り機構80は、上記かす取り工程を実施するものであり、この例では金属箔12等を上下から挟む分離ローラ82および84と、分離された抜きかす14を矢印Gに示すように巻き取る巻き取りローラ86とを有している。分離ローラ82、84の部分では、基材4およびそれに接着された電気回路パターン6は矢印C方向に搬送され、抜きかす14は上方に分離されて巻き取りローラ86に巻き取られる。これによって、プレス機構70によるプレス後の金属箔12の抜きかす14を除去することができる。なお、かす取り機構80の構成には、上記例以外の公知の構成を採用しても良い。
かす取り機構80の下流側に、必要に応じて、基材4の位置合わせ孔8を含む不要部を除去する機構や、基材4を切断して複数個の薄型電気回路2に切り分ける機構を設けても良い。更に、必要に応じて、薄型電気回路2にICチップ等の電子デバイスを搭載する機構を設けても良い。
この製造装置110によれば、上記製造方法の場合とほぼ同様の作用によって、電気回路パターン6の変形や剥がれを防止すると共に、抜きかす14を容易にかつきれいに除去することができる。
上記穿孔機構40および印刷機構50の代わりに、上記穿孔工程と印刷工程とを共に(例えば同時に)行う穿孔・印刷機構を備えていても良い。そのようにすれば、機構数の低減および加工の高速化を図ることができると共に、基材の位置合わせ孔8と接着剤10の印刷パターンとの位置精度をより高めることができる。
上記のような穿孔・印刷機構の一例を図6に示す。この穿孔・印刷機構90は、基材4を上下から挟んでプレスする穿孔・印刷ローラ92および受けローラ94を備えている。穿孔・印刷ローラ92は、その外周表面に、基材4の左右端部付近に複数の上記位置合わせ孔8をあける複数の刃44を有している。更に、上記刃44と一定の位置関係を保って、上記電気回路パターン6と実質的に同じ印刷パターンで基材4に接着剤10を印刷する印刷手段、例えばスクリーン版を有している。
穿孔・印刷ローラ92および受けローラ94を回転させることによって、基材4に複数の位置合わせ孔8を連続してあけるのと同時に、当該位置合わせ孔8と一定の位置関係を保って、電気回路パターン6と実質的に同じ印刷パターンで接着剤10を連続して印刷することができる。この例では、接着剤10の印刷パターンを複数個連続して印刷することができる。
上記のような上下動式のプレス機構70の代わりに、例えば図7に示す例のようなロータリー式のプレス機構100を設けても良い。そのようにすれば、プレスの効率をより高めて生産性をより高めることができる。
プレス機構100は、上記ラミネート機構60から供給される基材4等、即ち基材4上に金属箔12を接着したものを上下から挟んでプレスするプレスローラ102および受けローラ104を備えている。プレスローラ102は、その外周表面に、上記電気回路パターン6と実質的に同じパターンをした上記刃22を複数個有している。更に、上記位置合わせ孔8にそれぞれ嵌まる複数の位置合わせピン24を有している。各刃22と各位置合わせピン24とは、前述したように、互いに一定の位置関係にある。なお、この図7では、刃22は大幅に簡略化して図示している。
プレスローラ102および受けローラ104を回転させることによって、基材4上の金属箔12を上記接着剤10の印刷パターンに合わせて切って、当該金属箔12によって上記電気回路パターン6を複数個連続して形成することができる。その際、前述したように、各位置合わせピン24が各位置合わせ孔8に嵌まることによって、接着剤10の印刷パターンと刃22との位置合わせを精度良く行うことができる。
なお、上記プレス機構100と上記穿孔・印刷機構90とを併用する場合は、プレスローラ102上の刃22の配置と穿孔・印刷ローラ92上の接着剤10の印刷パターンの配置とを互いに一致させておけば良い。プレスローラ102上の位置合わせピン24の配置と穿孔・印刷ローラ92上の刃44の配置も互いに一致させておけば良い。
薄型電気回路の一例を拡大して示す平面図である。 この発明に係る薄型電気回路の製造方法の工程の一例を示す概略平面図であり、図3に続く。 この発明に係る薄型電気回路の製造方法の工程の一例を示す概略平面図であり、図2から続く。 プレス工程時の図3Aの線A−Aに沿う拡大断面図である。 この発明に係る薄型電気回路の製造装置の一実施形態を示す概略側面図である。 穿孔・印刷機構の一例を示す概略斜視図である。 プレス機構の他の例を示す概略斜視図である。
符号の説明
2、2a 薄型電気回路
4 基材
6 電気回路パターン
8 位置合わせ孔
10 接着剤
12 金属箔
14 抜きかす
20 プレス型
22 刃
24 位置合わせピン
40 穿孔機構
50 印刷機構
60 ラミネート機構
70 プレス機構
80 かす取り機構
90 穿孔・印刷機構
100 プレス機構
110 薄型電気回路の製造装置

Claims (8)

  1. フィルム状またはシート状の基材の端部付近に複数の位置合わせ孔をあける穿孔工程と、
    前記基材の表面に、前記位置合わせ孔と一定の位置関係を保って、所望の電気回路パターンと実質的に同じ印刷パターンで接着剤を印刷する印刷工程と、
    前記基材上の接着剤上に、当該接着剤の印刷パターンの全体を覆うように金属箔を貼り合わせるラミネート工程と、
    前記電気回路パターンと実質的に同じパターンをした刃と前記位置合わせ孔にそれぞれ嵌まる複数の位置合わせピンとを互いに一定の位置関係で有するプレス型を用いて、前記金属箔を前記接着剤の印刷パターンに合わせて切って当該金属箔によって前記電気回路パターンを形成するプレス工程と、
    前記プレス工程後の前記金属箔の抜きかすを除去するかす取り工程とを備えている、薄型電気回路の製造方法。
  2. 前記穿孔工程と前記印刷工程とを同時に行う請求項1記載の薄型電気回路の製造方法。
  3. 前記電気回路パターンがアンテナ回路パターンである請求項1または2記載の薄型電気回路の製造方法。
  4. 前記電気回路パターンが配線回路パターンである請求項1または2記載の薄型電気回路の製造方法。
  5. フィルム状またはシート状の基材の端部付近に複数の位置合わせ孔をあける穿孔機構と、
    前記基材の表面に、前記位置合わせ孔と一定の位置関係を保って、所望の電気回路パターンと実質的に同じ印刷パターンで接着剤を印刷する印刷機構と、
    前記基材上の接着剤上に、当該接着剤の印刷パターンの全体を覆うように金属箔を貼り合わせるラミネート機構と、
    前記電気回路パターンと実質的に同じパターンをした刃と前記位置合わせ孔にそれぞれ嵌まる複数の位置合わせピンとを互いに一定の位置関係で有するプレス型を用いて、前記金属箔を前記接着剤の印刷パターンに合わせて切って当該金属箔によって前記電気回路パターンを形成するプレス機構と、
    前記プレス機構によるプレス後の前記金属箔の抜きかすを除去するかす取り機構とを備えている、薄型電気回路の製造装置。
  6. 前記穿孔機構および前記印刷機構の代わりに、フィルム状またはシート状の基材の端部付近に複数の位置合わせ孔をあけると共に、当該基材の表面に、当該位置合わせ孔と一定の位置関係を保って、所望の電気回路パターンと実質的に同じ印刷パターンで接着剤を印刷する穿孔・印刷機構を備えている請求項5記載の薄型電気回路の製造装置。
  7. 前記電気回路パターンがアンテナ回路パターンである請求項5または6記載の薄型電気回路の製造装置。
  8. 前記電気回路パターンが配線回路パターンである請求項5または6記載の薄型電気回路の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011044980A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Keiyo Engineering:Kk フィルムアンテナの製造方法
JP2021106006A (ja) * 2016-03-18 2021-07-26 サトーホールディングス株式会社 アンテナパターンの製造方法、rfidインレットの製造方法、rfidラベルの製造方法、rfid媒体の製造方法、アンテナパターン、rfidインレット及びrfidラベル

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